JP6149028B2 - Uv遮断性シリコーンヒドロゲル組成物、及びそれを含むシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ - Google Patents

Uv遮断性シリコーンヒドロゲル組成物、及びそれを含むシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ Download PDF

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本開示は、シリコーンヒドロゲル組成物に関し、特にUV遮断性シリコーンヒドロゲル組成物、及びそれを含むシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズに関する。
シリコーンヒドロゲルから製造されたコンタクトレンズは高酸素透過性を有し、十分な酸素をレンズを介して直接角膜まで貫通させることができるため、角膜に十分な酸素を提供する。そのため、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズでは、(コンタクトレンズを長時間装着しても)酸素の欠乏による角膜酸素欠乏があまり発生しない。そのため、シリコーンヒドロゲルは、既にコンタクトレンズを製造する好ましい成分の1つとなっている。
周知のように、太陽光は、ヒトの目を損傷させる可能性があり、特に、白内障の形成及び加齢黄斑変性症と関わりがあり、白内障の形成及び加齢黄斑変性症により視力が低下することもある。太陽光の組成には、長波及び近紫外(UVA及びUVB)バンドが最も主要なものであり、これらのバンドが285〜380ナノメートル(nm)の波長を特徴とする。
これらの紫外線放射バンドは、水晶体及び網膜の化学変化を誘発することでヒトの目を損傷させることが知られている。眼への損傷を最小化するために、特にサングラスのような眼保護用光学デバイスが、既に広く使用されている。医療デバイスの技術分野において、眼内レンズ内のUV遮断性化合物は、最良のUV遮断性を提供すると考えられる。これらのレンズは、通常は、加熱条件下で重合可能なUV遮断性モノマーとレンズ処方物を共重合させて製造される。特に、記載されたベンゾトリアゾール又はベンゾフェノンに基づいてレンズ材料に組み入れられるUV遮断に有効なUV遮断性モノマーが数多く存在する(特許文献1〜4)。
しかしながら、疎水性シリコーン系材料で構成された親水表面を有するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造することは困難であり、疎水性シリコーン系材料及び疎水性のUV遮断性モノマーから構成された親水表面を有するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造することはより困難である。そのため、本技術分野では、良好なUV遮断性と良好な親水性とが両立したシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズをいかにして製造するかという問題がある。
米国特許第4528311号明細書 米国特許第4716234号明細書 米国特許第4719248号明細書 米国特許第4803254号明細書
本技術分野における問題に鑑み、本開示は、新規なUV遮断性シリコーンヒドロゲル組成物、及びそのシリコーンヒドロゲル組成物から構成された高度な湿潤性及び高UV遮断性を保持可能なシリコーンヒドロゲルレンズを提供する。
本開示の一実施形態は、親水性のシリコーンマクロマ、UV遮断性モノマー、第1の親水性モノマー、架橋剤及び重合開始剤を含むUV遮断性シリコーンヒドロゲル組成物を提供する。
前記親水性シリコーンマクロマは、前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の25〜55重量%(wt%)を占め、下記化学式(1)に示す構造を有する。
V−L−S−(L’−V’) (1)
(式中、
V及びV’は独立して、エチレン系の重合可能な基であり、L及びL’は独立して、共有結合又はリンカーであり、Sは
であるシロキサン基であり、
ここでRはC1〜C12アルキル基であり、Rは−(CH−O−(CH−又はC3〜C6アルキル基であり、ここでbは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、Rは水素又はメチル基であり、Wは
又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、ここでRはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの前記化学式(1)における結合位置であり、pは10〜50の整数であり、qは0〜25の整数であり、mは50〜100の整数であり、nは4〜50の整数であり、xは0又は1である。)
前記UV遮断性モノマーは、前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.5〜2wt%を占める。前記第1の親水性モノマーは、前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の30〜60wt%を占める。前記架橋剤は、前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.2〜2wt%を占める。前記重合開始剤は、前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.2〜1wt%を占める。
本開示の各種の実施形態によると、前記親水性シリコーンマクロマは、下記化学式(2)に示す構造を有する。
(式中、
はC1〜C12アルキル基であり、Rは−(CH−O−(CH−又はC3〜C6アルキル基であり、bは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、Rは水素又はメチル基であり、Wは
又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、ここでRはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの前記化学式(2)における結合位置であり、Yは−(CH−又は−COO(CH−であり、gは0〜4の整数であり、hは2〜4の整数であり、Lは共有結合、アミド結合(−CONH−)、カルバマート基(−NHCOO−)又は尿素基(−NHCONH−)であり、LはYとRとの間に直接結合され、pは10〜50の整数であり、qは0〜25の整数である。)
本開示の各種の実施形態によると、化学式(2)におけるLはYとRとの間に直接結合された共有結合であり、qは1〜25の整数である。
本開示の各種の実施形態によると、前記親水性シリコーンマクロマは、下記化学式(3)に示す構造を有する。
(式中、
はC1〜C12アルキル基であり、Rは−(CH−O−(CH−又はC3〜C6アルキル基であり、bは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、R及びR’は独立して、水素又はメチル基であり、Wは
又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、ここでRはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの前記化学式(3)における結合位置であり、Y及びY’は独立して、−(CH−又は−COO(CH−であり、gは0〜4の整数であり、hは2〜4の整数であり、L及びL’は独立して、共有結合、アミド結合(−CONH−)、カルバマート基(−NHCOO−)又は尿素基(−NHCONH−)であり、L及びL’はそれぞれRとYとの間、又はRとY’との間に直接結合され、mは50〜100の整数であり、nは4〜50の整数であり、nに対するmの比率は2〜15の範囲内にある。)
本開示の各種の実施形態によると、前記親水性シリコーンマクロマのエチレン系の重合可能な基は、エチレン系アクリレート、エチレン系メタクリレート、エチレン系アクリルアミド、エチレン系メチルアクリルアミド、エチレン系スチレン、エチレン系ビニルカルバメート、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、前記親水性シリコーンマクロマのリンカーは、主鎖及び側鎖を有し、前記側鎖又は前記側鎖、又はその両者の何れも極性官能基を含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記親水性シリコーンマクロマの極性官能基は、ヒドロキシ基、アミド基、カルバメート及び尿素からなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、前記親水性シリコーンマクロマのシロキサン基は、3つより多いケイ素原子及び1つの親水性側鎖を有する。
本開示の各種の実施形態によると、前記親水性シリコーンマクロマの親水性側鎖は、アミド基、ヒドロキシ基、ポリエチレンオキシド、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、前記親水性シリコーンマクロマの平均分子量は、300〜20000の範囲にある。
本開示の各種の実施形態によると、前記UV遮断性モノマーは、ベンゾフェノン系モノマー、ベンゾトリアゾール系モノマー、2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン系モノマー、又はそれらの組み合わせを含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記ベンゾフェノン系モノマーは、4−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、4−(2−アクリルオキシエトキシ)−2−ヒドロキシベンゾフェノン、又はそれらの組み合わせを含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記ベンゾトリアゾール系モノマーは、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−6−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−6−メトキシベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−5’−(3’’−ジメチルビニルシリルプロポキシ)−2’−ヒドロキシフェニル]−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−5’−(3’’−メタアクリロイルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−5’−(γ−メタクリルオキシプロポキシ)−3’−t−ブチルフェニル]−5−メトキシ−2H−ベンゾトリアゾール、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、前記2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン系モノマーは、4−メタクリルオキシエチル−2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン、4−アクリルオキシエチル−2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン、又はそれらの組み合わせを含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記第1の親水性モノマーは、N−ビニルピロリドン(N−vinyl pyrrolidone;NVP)を含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記架橋剤は、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、アリルジメタクリレート、エチレングリコールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジアリルエーテル、テトラエチレングリコールジアリルエーテル、トリアリル−s−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、前記重合開始剤は、光開始剤である。
本開示の各種の実施形態によると、前記光開始剤は、ホスフィンオキシド系開始剤、チタニウムメタロセン系開始剤、又はそれらの組み合わせである。
本開示の各種の実施形態によると、前記ホスフィンオキシド系開始剤は、ジフェニル(2,4,6−トリフェニル)ホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシルベンゾイル)(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィンオキシド、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、前記チタニウムメタロセン系開始剤は、ビス[2,4−ジフルオロ−3−(1−ピロリル)フェニル]ジシクロペンタジエニルチタニウムを含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記シリコーンヒドロゲル組成物は、前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の5〜25wt%を占めるシロキサンモノマーを更に含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記シロキサンモノマーは、3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシ)プロピル−ビス(トリメチル−シロキシ)メチルシラン、3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)プロピル−ビス(トリメチル−シロキシ)メチルシラン、又はそれらの組み合わせを含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記シリコーンヒドロゲル組成物は、前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の5〜15wt%を占める第2の親水性モノマーを更に含む。
本開示の各種の実施形態によると、前記第2の親水性モノマーは、2−アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリセリル、メタクリル酸、アクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の別の実施形態は、前記シリコーンヒドロゲル組成から構成されたコンタクトレンズ本体を含むUV遮断性シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを提供する。
本開示の各種の実施形態によると、前記コンタクトレンズ本体のUVA(380〜316nm)光透過率は10%より小さく、前記コンタクトレンズ本体のUVB(315〜285nm)の光透過率は1%より小さい。
前記一般的な記述及び以下の詳細な記述の何れも、例として説明し、主張する本開示の更なる解釈を提供しようとするものであることは理解すべきである。
文脈で明示的に規定しない限り、本明細書に用いる単数形の「一(a/an)」及び「前記(the)」は、複数のものを含む。そのため、例えば、文脈で明示的に指摘しない限り、一金属層という場合、2つ又は3つ以上のこのような金属層を有する実施形態をも含む。本明細書にわたって、「1つの実施形態」に言及する場合、上記実施形態に記載の特定な特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意図する。そのため、本明細書の各所に現れた用語の「1つの実施形態において」又は「一実施形態において」は、必ず同一の実施形態を指すものではない。また、上記特定特徴、構造又は特性は、任意の好適な様式で1つ又は2つ以上の実施例において組み合わせられてもよい。
高酸素透過性及び改良されたぬれ性のため、シリコーンヒドロゲルレンズは、既にアイケア専門で広く認められ、消費者の間に人気が高く、視力矯正の要求を満たすレンズの選択肢となっている。近年、シリコーンヒドロゲルレンズが既に50%の市場を占めると言われる。その成功にも関わらず、シリコーンヒドロゲルレンズは、依然として製造しにくいと考えられ、装着が快適と考えられているシリコーンヒドロゲルレンズは少ない。シリコーン含有ヒドロゲルレンズの表面ぬれ性は、シリコーンヒドロゲルレンズを開発する場合の最も困難な部分の1つである。本来の疎水性のため、患者がうまく装着するのに十分に良好なぬれ性を有するレンズを取得することは困難である。乏しいぬれ性のため、脂質様沈着が大量に発生し、上記沈積物が視野を損なわせるだけではなく、レンズを装着する場合、不快感がある。
周知のように、太陽光は、ヒトの目を損傷させる可能性があり、特に、白内障の形成及び加齢黄斑変性症に関わり、上記白内障の形成及び黄斑変性により視力が低下する。太陽光の組成において、長波及び近紫外(UVA及びUVB)バンドが、最も主要なものであり、これらのバンドは、285〜380ナノメートル(nm)の波長を特徴とする。これらの紫外線放射バンドは、水晶体及び網膜の化学変化を誘発することでヒトの目を損傷させることが知られている。眼への損傷を最小化するために、眼保護用光学デバイス、特にサングラスが、既に広く使用されている。しかしながら、従来のシリコーンヒドロゲルレンズは、UV遮断性を殆ど有しない。これらのレンズは、一般的に、ベンゾフェノン基、ベンゾトリアゾール基又は2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン基を有するUV遮断性モノマーによって改変される。ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾール及び2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジンの構造は、下記化学式1、化学式2及び化学式3に示すものである。
本開示の各種の実施形態において、シリコーンヒドロゲル組成物は、例えば化学式4を有する化合物のような、前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の1.5wt%を占めるベンゾトリアゾール系UV遮断性モノマー、N−ビニルピロリドン(N−vinyl pyrrolidone;NVP)、親水性シリコーンマクロマ、例えばエチレングリコールジメタクリラート(ethylene glycol dimethacrylate;EGDMA)のような適当な架橋剤、ホスフィンオキシド系開始剤を含む。高湿度を有するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、光誘発硬化過程で製造される。
本開示の下記各実施形態において、以下においてシリコーンヒドロゲル組成物及びシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを詳しく説明するが、本開示の範囲を制限するものではない。上記UV遮断性シリコーンヒドロゲル組成物は、親水性シリコーンマクロマと、UV遮断性モノマーと、第1の親水性モノマーと、架橋剤と、重合開始剤と、を含む。
上記親水性シリコーンマクロマは、そのシリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の25〜55重量%(wt%)を占め、下記化学式(1)に示す構造を有する。
V−L−S−(L’−V’) (1)
化学式(1)において、V及びV’は独立して、エチレン系の重合可能な基である。本開示の各種の実施形態によると、上記親水性シリコーンマクロマのエチレン系の重合可能な基は、エチレン系アクリレート、エチレン系メタクリレート、エチレン系アクリルアミド、エチレン系メタクリルアミド、エチレン系スチレン、エチレン系ビニルカルバメート、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。本開示の各種の実施形態によると、V及びV’は同一のエチレン系の重合可能な基、又は異なったエチレン系の重合可能な基である。
化学式(1)において、L及びL’は独立して、共有結合又はリンカーである。本開示の各種の実施形態によると、LはVとSとの間に直接結合された共有結合であってもよい。本開示の各種の実施形態によると、L’はV’とSとの間に直接結合された共有結合であってもよい。本開示の各種の実施形態によると、上記親水性シリコーンマクロマのリンカーは、主鎖及び側鎖を有し、上記側鎖又は上記側鎖、又はその両者の何れも極性官能基を含む。本開示の各種の実施形態によると、上記親水性シリコーンマクロマの極性官能基は、ヒドロキシ基、アミド基、カルバメート及び尿素からなる群より選ばれたものである。
化学式(1)において、Sはシロキサン基である。本開示の各種の実施形態によると、上記親水性シリコーンマクロマのシロキサン基は、3つより多いケイ素原子及び1つの親水性側鎖を有する。本開示の各種の実施形態によると、上記親水性シリコーンマクロマの親水性側鎖は、アミド基、ヒドロキシ基、ポリエチレンオキシド、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、上記シロキサン基は
であり、
はC1〜C12アルキル基であり、Rは−(CH−O−(CH又はC3〜C6アルキル基であり、bは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、Rは水素又はメチル基であり、Wは
又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、RはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの上記化学式(1)における結合位置であり、pは10〜50の整数であり、qは0〜25の整数であり、mは50〜100の整数であり、nは4〜50の整数である。
化学式(1)において、xは0又は1である。本開示の各種の実施形態によると、上記親水性シリコーンマクロマの平均分子量は、300〜20000の範囲にある。
本開示の各種の実施形態によると、上記UV遮断性モノマーは、ベンゾフェノン系モノマー、ベンゾトリアゾール系モノマー、2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン系モノマー、又はそれらの組み合わせを含む。
本開示の各種の実施形態によると、上記ベンゾフェノン系モノマーは、4−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、4−(2−アクリルオキシエトキシ)−2−ヒドロキシベンゾフェノン、又はそれらの組み合わせを含む。
本開示の各種の実施形態によると、上記ベンゾトリアゾール系モノマーは、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−6−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−6−メトキシベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−5’−(3’’−ジメチルビニルシリルプロポキシ)−2’−ヒドロキシフェニル]−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−5’−(3−メタアクリロイルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[2'−ヒドロキシ−5'−(γ−メタクリルオキシプロポキシ)−3'−t−ブチルフェニル]−5−メトキシ−2H−ベンゾトリアゾール、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、上記2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン系モノマーは、4−メタクリルオキシエチル−2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン、4−アクリルオキシエチル−2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン、又はそれらの組み合わせを含む。
本開示の各種の実施形態によると、上記UV遮断性モノマーは、そのシリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.5〜2wt%を占める。
本開示の各種の実施形態によると、上記第1の親水性モノマーは、N−ビニルピロリドン(NVP)を含む。上記第1の親水性モノマーは、そのシリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の30〜60wt%を占める。
本開示の各種の実施形態によると、上記架橋剤は、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、アリルジメタクリレート、エチレングリコールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジアリルエーテル、テトラエチレングリコールジアリルエーテル、トリアリル−s−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。本開示の各種の実施形態によると、上記架橋剤は、そのシリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.2〜2wt%を占める。
本開示の各種の実施形態によると、上記重合開始剤は、光開始剤である。本開示の各種の実施形態によると、上記光開始剤は、ホスフィンオキシド系開始剤、チタニウムメタロセン系開始剤、又はそれらの組み合わせである。
本開示の各種の実施形態によると、上記ホスフィンオキシド系開始剤は、ジフェニル(2,4,6−トリフェニル)ホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシルベンゾイル)(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィンオキシド、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。本開示の各種の実施形態によると、上記ホスフィンオキシド系開始剤の製品名称は、TPO、Irgacure−403、Irgacure−819、Irgacure−1700、Irgacure−1800又はその同様なものを含む。
本開示の各種の実施形態によると、上記チタニウムメタロセン系開始剤は、ビス[2,4−ジフルオロ−3−(1−ピロリル)フェニル]ジシクロペンタジエニルチタニウムを含む。本開示の各種の実施形態によると、上記チタニウムメタロセン系開始剤の製品名は、Irgacure−784等を含む。本開示の各種の実施形態によると、上記重合開始剤は、そのシリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.2〜1wt%を占める。
本開示の各種の実施形態によると、可視光でそのシリコーンヒドロゲル組成物を照射して上記光開始剤を活性化し、その後重合を行う。
本開示の各種の実施形態によると、上記シリコーンヒドロゲル組成物は、そのシリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の5〜25wt%を占める親水性のシロキサンモノマーを更に含む。本開示の各種の実施形態によると、上記シロキサンモノマーは、化学式5に示すような3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−ビス(トリメチル−シロキシ)メチルシラン、化学式6に示すような3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシプロピル−ビス(トリメチル−シロキシ)メチルシラン、又はそれらの組み合わせを含む。
本開示の各種の実施形態によると、上記シリコーンヒドロゲル組成物は、そのシリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の5〜15wt%を占める第2の親水性モノマーを更に含む。本開示の各種の実施形態によると、上記第2の親水性モノマーは、2−アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリセリル、メタクリル酸、アクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである。
本開示の各種の実施形態によると、上記第1の親水性シリコーンマクロマは、下記化学式(2)に示す構造を有する。
式中、
はC1〜C12アルキル基であり、Rは−(CH−O−(CH又はC3〜C6アルキル基であり、bは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、Rは水素又はメチル基であり、Wは
又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、RはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの上記化学式(2)における結合位置であり、Yは−(CH−又は−COO(CH−であり、ここでgは0〜4の整数であり、hは2〜4の整数であり、Lは共有結合、アミド結合(−CONH−)、カルバマート基(−NHCOO−)又は尿素基(−NHCONH−)であり、LはYとRとの間に直接結合され、pは10〜50の整数であり、qは0〜25の整数である。
本開示の各種の実施形態によると、化学式(2)におけるLはYとRとの間に直接結合された共有結合であり、qは1〜25の整数である。
本開示の各種の実施形態によると、上記第2の親水性シリコーンマクロマは、下記化学式(3)に示す構造を有する。
式中、
はC1〜C12アルキル基であり、Rは−(CH−O−(CH又はC3〜C6アルキル基であり、bは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、R及びR’は独立して、水素又はメチル基であり、Wは
又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、RはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの上記化学式(3)における結合位置であり、Y及びY’は独立して−(CH−又は−COO(CH−であり、ここでgは0〜4の整数であり、hは2〜4の整数であり、L及びL’は独立して、共有結合、アミド結合(−CONH−)、カルバマート基(−NHCOO−)又は尿素基(−NHCONH−)であり、L及びL’はそれぞれRとYとの間、又はRとY’との間に直接結合され、mは50〜100の整数であり、nは4〜50の整数であり、nに対するmの比率は2〜15の範囲内にある。
本開示の各種の実施形態によると、上記シリコーンヒドロゲル組成物は、上記第1の親水性シリコーンマクロマ及び上記第2の親水性シリコーンマクロマを同時に含んでもよい。
実施例1:シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの調製
N−ビニルピロリドン(NVP)、2−ヒドロキシエチルメタクリレート(2−hydroxyethyl mathacrylate;HEMA)、N,N−ジメチルアニリン(DMA)、(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)プロピルビス(トリメチル−シロキシ)メチルシラン、化学式(2)に示すような平均分子量1500の第1の親水性シリコーンマクロマ、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルホスフィンオキシド、エチレングリコールジメタクリレート、トリアリル−s−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、及び上記反応混合物の合計重量1.5wt%を占める2(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾールを含む反応混合物を調製した。
上記反応混合物を2つのポリプロピレン鋳型の間に流し込んで可視光で硬化させてシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造した。その後、そのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを鋳型からドライリリースさせた。
イソプロパノールで抽出した後、水溶液で洗浄し、そのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを硼酸塩緩衝食塩水を満たしたサランラップ(登録商標)包装に放置して消毒を行った。
このような製造プロセスによって、そのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの含水量は、46〜54%の範囲まで低減される。本開示の各種の実施形態によると、48%の含水量、101DKの酸素透過性、及び0.73MPaのモジュラスを有するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが認められ、更に上記コンタクトレンズの他の主要性能が探求される。
実施例2:シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのUV透過率の測定
Cary 50 UV−VIS分光光度計を用いてそのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのUV透過率の測定を行った。80ミクロンの平均中心厚さを有するシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを硼酸塩緩衝食塩水を満たしたキュベットに完全に埋め込んだ。
実施例1のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのUVA及びUVB透過率を、下表1に一覧する。

表1において、実施例1のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのUVA及びUVB平均透過率は個々に7.78%及び0.24%であった。この結果は、米国FDAで規定されたクラスI UV遮断能力を満たす。
実施例3:シリコーンヒドロゲルゲンレンズの接触角ヒステリシスの測定
M. Readらが2010年3月10日にオンラインで発行したバイオマテリアルアプリケーション雑誌(Journal of Biomaterials Applications)における論文「Dynamic contact angle analysis of silicone hydrogel lenses(シリコーンヒドロゲルゲンレンズの接触角の動的解析)」に詳しく記述された気泡捕捉法(captive bubble method)によって、接触角測定を行った。この方法により、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが2つの硬質プラスチックの間に適当に挟まれて、レンズの中心部を相対的に平坦にした後、上記レンズを硼酸塩緩衝食塩水溶液に満ちたタンクに浸漬した。その後、気泡を適当にレンズの表面に取り込んで上記表面に保持させた。デジタルカメラで撮影し、その後、コンピュータプログラムによって製図して左接触角及び右接触角を得、また上記左接触角及び右接触角の平均値を記録した。
表2に、実施例1のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ及び市販の(クラスI及びクラスIIの)UV遮断性を有するシリコーンヒドロゲルレンズ(例えば、セノフィルコン A(Senofilcon A)、ナラフィルコン A(Narafilcon A)、ガリフィルコン A(Galyfilcon A)、エンフィルコン A(Enfilcon A)、クラリティ(Clariti、(セノフィルコン A(Somofilcon A))の接触角ヒステリシスを一覧する。

ヒステリシスが約15°以下である場合、ヒドロゲルレンズの表面ぬれ性が最良と考えられることは、広く認められている。表2に、実施例1のコンタクトレンズの上記ヒステリシス(9°)は、全ての市販のコンタクトレンズよりも高く、上記コンタクトレンズは、約15°以下のヒステリシスを有する表面ぬれ性のシリコーンヒドロゲルレンズの最高の群であった。
一方、実施形態1と異なって、光硬化のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、クラスI UV遮断能力を有するが、これらのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、その組成にN−ビニルピロリドンを含むものはなかった。熱硬化のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、クラス2UV遮断能力を有するが、それらは良好なヒステリシス(24〜49°)を有しない。これにより、熱誘発硬化プロセスによってシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズを製造するための硬化反応により、シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの表面ぬれ性の程度を減少できるため、ヒステリシスが大きくなることが適当に判明された。
実施例4:脂質沈着の測定
1. 塩溶液及びモデル脂質塩溶液を調製した。10.8gのNaClを1200mlの脱イオン水に溶解させて0.9%の塩溶液を得た。0.1gのコレステロール(CAS 57−88−5)を10gのエタノールに溶解させ、その後、1.5gのデオキシコール酸ナトリウムと共に1000mLの0.9%の塩溶液に入れた。
2. HPLC校正曲線を提供した。それぞれ0ml、1ml、2ml、3ml、4ml及び5mlの上記溶液を吸い取って、0.9%の塩溶液で上記溶液をそれぞれ10mlの溶液に希釈した。十分に混合した後、上記溶液をHPLCに注入して校正曲線を作成した。
3. 吸着試験を行った。8つのヒドロゲルレンズを提供して、一つずつ2mlの標準脂質溶液に満ちたガラスバイアルに入れた。入れられたガラスバイアルを封止してオーブンに37℃で8時間保存した。上記過程の後、2mlの0.9%の塩溶液で上記ヒドロゲルレンズを30分間浸漬した。その後、上記溶液を個々に4mlの溶液に合わせてHPLCに注入した。上記標準脂質溶液と上記測定溶液との濃度差に基づいて上記レンズに吸着された脂質含有量を算出した。
4. MPSでコンタクトレンズを洗浄した。工程3のそれらの測定コンタクトレンズを2mlのBiotrue MPSに8時間浸漬した。
5. 7日目、14日目、21日目及び30日目に、工程3及び4を繰り返すことで同一の測定を行った。
6. 異なった測定日数のコンタクトレンズ吸収量と1日目のコンタクトレンズ吸収量との差は、レンズに集まってBiotrueによってレンズから除去できない重量(つまり、永久な沈積物)であった。表3に、各測定期間に、そのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの合計脂質沈着及び残留脂質沈着を一覧する。
実施例4:蛋白質沈積物の測定
1. 緩衝塩水溶液及びモデル蛋白質溶液を調製した。10gのNaCl、7.7gのNa2HPO4・12HO及び0.634gのNaHPO・2HOを1200mlの脱イオン水に溶解させてpH7.4及び浸透圧310mOsm/kgHOの緩衝塩水溶液を得た。1.9gのリゾチーム、0.2gのウシ血清アルブミン及び0.1gのγ−グロブリンを1000mLの調製された緩衝塩水に溶解させた。
2. 紫外線吸収曲線を提供した。それぞれ0.1ml、0.3ml、0.5ml、0.7ml、0.9ml、1.0ml、1.2ml、1.5ml及び2.0mlの上記蛋白質溶液用緩衝塩水を10mlの溶液を希釈した。十分に混合させた後、280nmでの紫外線吸収を測定した。
3. 吸収試験を行った。8つのヒドロゲルレンズを提供し、レンズを1つずつ個々に2mlの標準蛋白質溶液に満ちたガラスバイアルに入れた。入れられたガラスバイアルを封止しオーブンに37℃で8時間保存した。上記過程の後、2mlの0.9%の塩溶液で個々に上記ヒドロゲルレンズを30分間浸漬し、その後個々に4mlの溶液に組み合わせてHPLCに注入した。上記レンズの紫外線吸収を測定した。上記標準蛋白質溶液と上記測定溶液との濃度差は、上記レンズに吸収された蛋白質含有量であった。
4. MPSでコンタクトレンズを洗浄した。工程3のそれらの測定レンズを2mlのBiotrue MPSに8時間浸漬した。
5. 7日目、14日目、21日目及び30日目に、工程3及び4を繰り返すことで測定を行った。
6. 異なった測定日数のコンタクトレンズの紫外線吸収濃度と1日目のコンタクトレンズの紫外線吸収濃度との差は、レンズに集まってBiotrueによって上記レンズから除去できない重量(つまり、永久な沈積物)であった。表3に、各測定時期の後、そのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの合計蛋白質沈積物及び残留蛋白質沈積物が示された。
表3に、そのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ脂質沈着及び蛋白質沈積物を一覧する。
表3において、本開示のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの合計脂質沈着は、1日目に185.2μg/レンズであり、それは市販のコンタクトレンズのセノフィルコン A(Senofilcon A)及びコムフィルコン A(Comfilcon A)の合計脂質沈着と同様である。しかしながら、MPS洗浄過程及び再沈積物測定を繰り返した後、本開示のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、30日目での残留脂質沈着が1.77μg/レンズであり、市販のコンタクトレンズのセノフィルコン A(3.95μg/レンズ)及びコムフィルコン A(3.66μg/レンズ)より明らかに低かった。そのため、市販のコンタクトレンズのセノフィルコン A及びコムフィルコン Aと比べると、本開示のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、より優れた親水性を有する。
表3により、セノフィルコン A、コムフィルコン A及び本開示のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズの3つのレンズは、明らかに少ない蛋白質沈積物(0.568μg/レンズ)を有することが判明され、これはシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズが非常に顕著な蛋白質沈積物抵抗性を有することを示す。一方、本開示のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、30日目での残留蛋白質沈積物が0.033μg/レンズであり、市販のコンタクトレンズのセノフィルコン A(0.21μg/レンズ)及びコムフィルコン A(0.25μg/レンズ)より明らかに高かった。そのため、市販のコンタクトレンズのセノフィルコン A及びコムフィルコン Aと比べ、本開示のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、より優れた親水性を有する。
本開示の各種の実施形態において、そのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのUVA(380〜316nm)光透過率は10%より小さく、そのシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズのUVB(315〜285nm)光透過率は1%より小さく、これは米国FDAで規定されたクラスI UV遮断性コンタクトレンズ能力を満たす。
一方、前記シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、本質上疎水のコンタクトレンズであるため、脂質を吸着しやすく、視覚のぼけ又は装着する場合の不快適を引き起こす。本開示のシリコーンヒドロゲルコンタクトレンズは、親水性の側鎖、極性官能基、又はそれらの組み合わせを含むため、市販のコンタクトレンズと比べ、より優れる親水性及びぬれ性を有し、脂質及び蛋白質沈積物を効果的に予防する。
本開示では、既に本明細書のある実施形態を参照して、非常に詳しく記述したが、その他の実施形態もある。そのため、特許請求の範囲の精神及び範囲は、本明細書に含まれる実施形態に対する記述に限定されない。
本開示の精神及び範囲から逸脱せずに、本開示の構造に対して各種の修正や変更をすることができることは、当業者には明らかである。上記によると、下記特許請求の範囲内にある限り、本開示は、本開示に対する修正や変更及びその同等効果の物を含む。

Claims (24)

  1. シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の25〜55重量%(wt%)を占め、下記化学式(1)に示す構造を有する、
    V−L−S−(L’−V’) (1)
    (式中、V及びV’は独立して、エチレン系の重合可能な基であり、
    L及びL’は独立して、共有結合又はリンカーであり、
    Sは
    であるシロキサン基であり、
    (ここで、
    はC1〜C12アルキル基であり、
    は−(CH−O−(CH−であり、bは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、
    は水素又はメチル基であり、
    Wは
    又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、RはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの前記化学式(1)における結合位置であり、
    pは10〜50の整数であり、
    qは1〜25の整数であり、
    mは50〜100の整数であり、
    nは4〜50の整数であり、
    xは0又は1である。)親水性シリコーンマクロマと、
    前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.5〜2wt%を占めるUV遮断性モノマーと、
    前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の30〜60wt%を占める第1の親水性モノマーと、
    前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.2〜2wt%を占める架橋剤と、
    前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の0.2〜1wt%を占める重合開始剤と、
    を備えるUV遮断性シリコーンヒドロゲル組成物。
  2. 前記親水性シリコーンマクロマが、下記化学式(2)に示す構造を有する
    (式中、
    はC1〜C12アルキル基であり、
    は−(CH−O−(CH−又はC3〜C6アルキル基であり、bは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、
    は水素又はメチル基であり、
    Wは
    又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、ここでRはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの前記化学式(2)における結合位置であり、
    Yは−(CH−又は−COO(CH−であり、gは0〜4の整数であり、hは2〜4の整数であり、
    は共有結合、アミド結合(−CONH−)、カルバマート基(−NHCOO−)又は尿素基(−NHCONH−)であり、LはYとRとの間に直接結合され、
    pは10〜50の整数であり、qは0〜25の整数である)、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  3. 化学式(2)におけるLがYとR2との間に直接結合された共有結合であり、qが1〜25の整数である、請求項2に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  4. 前記親水性シリコーンマクロマが下記化学式(3)に示す構造を有する
    (ただし、
    はC1〜C12アルキル基であり、
    は−(CH−O−(CH−又はC3〜C6アルキル基であり、bは2〜4の整数であり、cは2〜4の整数であり、
    及びR’は独立して、水素又はメチル基であり、
    Wは
    又は*−CHO(CHCHO)−CHCHOCHであり、RはC1〜C4アルキル基であり、RはC1〜C2アルキル基であり、RはC1〜C3アルキル基であり、dは2〜4の整数であり、eは2〜4の整数であり、fは1〜20の整数であり、*はWの前記化学式(3)における結合位置であり、
    Y及びY’は独立して、−(CH−又は−COO(CH−であり、gは0〜4の整数であり、hは2〜4の整数であり、
    L及びL’は独立して、共有結合、アミド結合(−CONH−)、カルバマート基(−NHCOO−)又は尿素基(−NHCONH−)であり、L及びL’はそれぞれRとYとの間、又はRとY’との間に直接結合され、
    mは50〜100の整数であり、nは4〜50の整数であり、nに対するmの比率は2〜15の範囲内にある)、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  5. 前記親水性シリコーンマクロマの前記エチレン系の重合可能な基が、エチレン系アクリレート、エチレン系メタクリレート、エチレン系アクリルアミド、エチレン系メタクリルアミド、エチレン系スチレン、エチレン系ビニルカルバメート、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  6. 前記親水性シリコーンマクロマの前記リンカーが主鎖及び側鎖を有し、前記主鎖又は前記側鎖、又はその両者の何れも極性官能基を含む、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  7. 前記親水性シリコーンマクロマの前記極性官能基がヒドロキシ基、アミド基、カルバメート及び尿素からなる群より選ばれたものである、請求項6に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  8. 前記親水性シリコーンマクロマの平均分子量が300〜20000の範囲にある、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  9. 前記UV遮断性モノマーが、ベンゾフェノン系モノマー、ベンゾトリアゾール系モノマー、2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン系モノマー、又はそれらの組み合わせを含む、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  10. 前記ベンゾフェノン系モノマーが、4−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、4−(2−アクリルオキシエトキシ)−2−ヒドロキシベンゾフェノン、又はそれらの組み合わせを含む、請求項に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  11. 前記ベンゾトリアゾール系モノマーが、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−6−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メタクリルオキシエチルフェニル)−2H−6−メトキシベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−5’−(3’’−ジメチルビニルシリルプロポキシ)−2’−ヒドロキシフェニル]−5−メトキシベンゾトリアゾール、2−[3’−t−ブチル−5’−(3’’−メタアクリロイルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベンゾトリアゾール、2−[2'−ヒドロキシ−5'−(γ−メタクリルオキシプロポキシ)−3'−t−ブチルフェニル]−5−メトキシ−2H−ベンゾトリアゾール、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである、請求項に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  12. 前記2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン系モノマーが、4−メタクリルオキシエチル−2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン、4−アクリルオキシエチル−2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジン、又はそれらの組み合わせを含む、請求項に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  13. 前記第1の親水性モノマーがN−ビニルピロリドン(NVP)を含む、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  14. 前記架橋剤が、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタクリレート、アリルジメタクリレート、エチレングリコールジアリルエーテル、トリエチレングリコールジアリルエーテル、テトラエチレングリコールジアリルエーテル、トリアリル−s−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  15. 前記重合開始剤が光開始剤である、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  16. 前記光開始剤が、ホスフィンオキシド系開始剤、チタニウムメタロセン系開始剤、又はそれらの組み合わせである、請求項15に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  17. 前記ホスフィンオキシド系開始剤が、ジフェニル(2,4,6−トリフェニル)ホスフィンオキシド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキシド、ビス(2,6−ジメトキシルベンゾイル)(2,4,4−トリメチルペンチル)ホスフィンオキシド、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである、請求項16に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  18. 前記チタニウムメタロセン系開始剤が、ビス[2,4−ジフルオロ−3−(1−ピロリル)フェニル]ジシクロペンタジエニルチタニウムを含む、請求項16に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  19. 前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の5〜25wt%を占めるシロキサンモノマーを更に含む、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  20. 前記シロキサンモノマーが、(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシ)プロピル−ビス(トリメチル−シロキシ)メチルシラン、(3−メタクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)プロピル−ビス(トリメチル−シロキシ)メチルシラン、又はそれらの組み合わせを含む、請求項19に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  21. 前記シリコーンヒドロゲル組成物の合計重量の5〜15wt%を占める第2の親水性モノマーを更に含む、請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  22. 前記第2の親水性モノマーが、2−アクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸グリセリル、メタクリル酸、アクリル酸、N,N−ジメチルアクリルアミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド、N−ビニル−N−メチルアセトアミド、及びそれらの組み合わせからなる群より選ばれたものである、請求項21に記載のシリコーンヒドロゲル組成物。
  23. 請求項1に記載のシリコーンヒドロゲル組成物から構成されたコンタクトレンズ本体を備える、UV遮断性シリコーンヒドロゲルコンタクトレンズ。
  24. 前記コンタクトレンズ本体のUVA(380〜316nm)光透過率が10%より小さく、前記コンタクトレンズ本体のUVB(315〜285nm)の光透過率が1%より小さい、請求項23に記載のシリコーンヒドロゲルレンズ。
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