JP6148548B2 - 椅子式マッサージ機 - Google Patents

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Description

この発明は、着座姿勢の人体にマッサージを行う椅子式マッサージ機に関し、より詳しくは、人体の腕に対するマッサージが背もたれを倒しても良好に行えるような椅子式マッサージ機に関する。
前記「腕」の語について、この発明では、手首よりも先の「手」を含む意味で用いる。
椅子式マッサージ機としては、例えば下記特許文献1に開示されたものがある。
このマッサージ機は、背もたれ部を後ろに倒したときに人体の両肩が後方へ移動するのに伴って腕も後方へ移動してしまい、背もたれ部を倒した状態で腕に施療を行う場合に腕に対する施療が所望の正しい位置で行えなくなる問題点に着目したもので、背もたれ部のリクライニング動作に従って、腕施療部が追従するように構成されている。つまり腕施療部は、椅子式マッサージ機の基台の左右両側に位置する起立壁の上を後方に移動できるように背もたれ部とリンクして装着されている。
腕施療部は背もたれ部の後方への傾きに従って後方に移動するので、腕部に対する施療位置のずれはないようにも思える。
しかし、背もたれ部が後方へ傾いたときの人体の肩の移動距離は比較的長く動きは直線的ではないので、腕施療部のみを基台の起立壁の上で移動させる構成では、追従が不十分であって、施療位置のずれを十分に解消できるとは言いにくい面があった。
また、腕施療部は背もたれ部とリンクさせて起立壁の上に装着されているので、服や人体の一部を挟み込んでしまうことや、それによって所望の動作が行われないことなどが発生するおそれがあった。
特開2008−178491号公報
そこで、この発明は、背もたれ部の後方への傾きに対して腕施療部が十分に追従できるようにして、腕に対する施療位置のずれを極力抑えられるようにすることを主な目的とする。
そのための手段は、基台に支持された座部と背もたれ部を有するとともに、腕に対して施療する左右両側の腕施療部を備えた椅子式マッサージ機であって、前記基台の左右両側の上端部に、前記座部を構成する座部フレームを前後動可能に支持する座部レールと、前記腕施療部を支持する腕支持体を前後動可能に支持する腕部レールとを備え、前記座部フレームが、左右両側の前記座部レールに上から被さって前記座部レールの長手方向に沿って移動するスライダと、これらスライダを連結して離間保持する連結材とを備えて、前記座部レール間の間隔を保持するように被着状態で取り付けられ、前記座部フレームと前記腕支持体との間に、前記背もたれ部を後方へ倒すリクライニング動作と前記座部の前後方向前方への移動とが連動して前記座部フレームが前方へ移動するときに、前記座部フレームの前方への動きを前記腕支持体の後方への動きに変換する変換機構を備えた椅子式マッサージ機である。
この構成では、背もたれ部の後方への傾動と、座部の前方への移動との連動により、背もたれ部を起立させた状態における腕の位置と背もたれ部を倒した状態における腕の位置のずれ幅を小さくする。同時に、座部を構成する座部フレームが座部レールに沿って前方へ移動するときの動きを、変換機構が腕施療部を支える腕部支持体の後方への動きに変換して、腕部支持体を腕部レールに沿って後方へ移動して、腕部支持体を背もたれ部の傾きに対応した人体の腕の移動に追従させる。
このような動きがなされるにもかかわらず、座部フレームのスライダが座部レールの間隔を保持する機能も果たす。
この発明によれば、背もたれ部の後方への傾きと座部の前方への移動を連動させているので、背もたれ部が起立状態であるときと背もたれ部を倒したときとで使用者の腕位置と腕施療部とのずれ幅を小さくできる。そのうえ、座部の前方への移動を、変換機構で腕施療部の後方への動きに変換するので、腕位置のずれに十分に対応させることができる。
座部フレームのスライダは座部レールの間隔を保持する機能を果たすので、耐荷重性を向上できる。
しかも、腕施療部の後方への移動を実現するための構造は、すべて腕施療部の下、つまり基台の上端部に存在するので、外部に露出することはなく、挟み込み等の発生を防止できるという利点も有する。
椅子式マッサージ機の斜視図。 背もたれ起立状態における椅子式マッサージ機の側面視の概略形状と内部構造を示す側面図。 背もたれ傾倒状態における椅子式マッサージ機の側面視の概略形状と内部構造を示す側面図。 基台フレームと座部フレームの組み合った状態を示す正面図。 要部の拡大側面図。 他の例に係る変換機構の動作状態を示す説明図。 図6の変換機構の概略構成図。 他の例に係る変換機構の動作状態を示す説明図。 図8の変換機構の概略構成図。
この発明を実施するための一形態を、以下図面を用いて説明する。
図1は、椅子式マッサージ機11の斜視図であり、この図に示すように椅子式マッサージ機11は、基台12に支持された座部13及び背もたれ部14と、これらの左右両側に設けられたアームレスト15と、座部13の前端部に軸支され回転可能に設けられたフットレスト16を備えている。なお、以下の説明において「左右方向」とは、椅子式マッサージ機11の正面視における左右方向を示す。
これら座部13と背もたれ部14とアームレスト15とフットレスト16は、それぞれもみ玉やエアバッグなどの適宜の施療具(図示せず)を有する。アームレスト15における施療具は、アームレスト15の上端部に設けられて腕に対して施療する腕施療部15aに備えられる。
この椅子式マッサージ機11の背もたれ部14は、図1に矢印で示したように、リクライニング可能に構成されている。また、背もたれ部14と座部13は連動機構によって連結されており、背もたれ部14を後方へ倒すリクライニング動作と、座部13の前後方向前方への移動が連動するように構成されている。
座部13が前方へ移動するときには、座部13の前端部に軸支されたフットレスト16も前方に移動する。また、アームレスト15の腕施療部15aは、座部13の前後動に連動するように連結されており、座部13が前方へ移動するときに腕施療部15aが後方に移動する。
このような動きを実現するため、椅子式マッサージ機11は次のような構造を有している。図2、図3は、椅子式マッサージ機11の側面視の概略形状と内部構造を示し、図2は背もたれ部14の起立状態、図3は背もたれ部14の傾倒状態を示す。
これらの図に示すように椅子式マッサージ機11は、前記基台12を構成する基台フレーム21と、前記座部13を構成し前記基台フレーム21に支持された状態で前後方向に移動可能な座部フレーム31と、前記フットレスト16を構成するフットレストフレーム(図示せず)と、前記背もたれ部14を構成し前記座部フレーム31に回転可能に連結された背もたれフレーム(図示せず)と、前記腕施療部15aを支持する腕支持体51を備えている。
前記基台フレーム21の上端部には、前記座部フレーム31を前後動可能に支持する座部レール22と、前記腕支持体51を前後動可能に支持する腕部レール23とを平行に備える。そして、座部フレーム31と腕支持体51との間に、座部フレーム31が前方に移動するときに、座部フレーム31の前方への動きを腕支持体51の後方への動きに変換する変換機構71を備えている。
前記基台フレーム21は、角型鋼管を組んで構成され、前後方向に延びる左右両側の2本の基底材24と、これら基底材24の上に間隔をあけて立設される複数本ずつの垂直材25を有する。
前記複数本の垂直材25は、椅子式マッサージ機11の前方のものほど長く形成され、複数本の垂直材25の上端位置を直線でつなぐと、その直線が後方ほど低い適宜の角度で傾くように配設されている。これらの左右両側の垂直材25の上端部には、前記座部レール22を有する。座部レール22は垂直材25の上にのるように固定されている(図4参照)。
この座部レール22よりも左右方向の外側となる位置に、前記腕部レール23が支持されている。具体的には、前記垂直材25のうち前方に位置する2本の垂直材25の上端部であって座部レール22のすぐ下の位置に、左右方向の外側に突出する固定凸部26を備え、これら固定凸部26に、上方にのびる支持部材としての支持杆27が固定されている。2本の支持杆27は、椅子式マッサージ機11の側面視において、座部レール22と直交する方向にのび、互いに平行である。
これら支持杆27の長さは、座部レール22の上端面よりも上に突出する長さである。支持杆27の長手方向の中間部は、座部レール22と平行にのびる連結支持杆28で連結され、上端部は、前記腕部レール23で連結されている。つまり、腕部レール23は、基台フレーム21の左右方向外側から離間支持して形成されており、座部レール22の左右方向の外側であって座部レール22よりも高い位置に、座部レール22と平行に設けられている。
このような腕部レール23に、前記腕支持体51を前後動可能に備える。腕部支持体51の上には、前記腕施療部15aを固定する。このとき、腕施療部15aは、図4に示したように、腕施療部15aの左右方向の中間位置が腕部レール23の真上または略真上に位置するように備えられる。
前記座部フレーム31の左右両側には、前記座部レール22に対して上から被さって前後方向に移動する前後方向に長い左右一対のスライダ32が設けられている。スライダ32は、縦断面視略逆U字形状である。これらスライダ32は左右方向に延びる複数本の連結材33で左右に連結されて一体となっている。
座部フレーム31が前記のように左右両側のスライダ32を連結材33で連結した構成であり、左右のスライダ32が基台フレーム21の左右両側の垂直材25上に固定された座部レール22に被さっているので、座部フレーム31が前後動可能であっても、座部フレーム31は座部レール22を拘束するような構成となる。
前記スライダ32と連結材33のほかに、座部フレーム31には、座部フレーム31の前端位置の上端において左右方向に延びる前端横架材34と、左右両側において前記施療具としてエアバッグを固定するための起立壁35(図4参照)と、左右のスライダ32と前記連結材33をスライダ32よりも下方位置で連結する枠状の支持枠36を有する。この支持枠36も角型鋼管を組んで構成されている。
前記前端横架材34を含む座部フレーム31の上面部は、必要な前記施療具とクッション材(図示せず)等を内蔵して、すわり心地の良い座面37を得るように形成している。
前記前端横架材34の長手方向における中間部の下方位置には、基台フレーム21の底部との間で伸縮して、前記座部フレーム31を座部レール22に沿って前後動させる駆動手段としてのリクライニング用伸縮機構18の一端を回転可能に連結する連結金具38が設けられている。リクライニング用伸縮機構18の他端は基台フレーム21の底部に回転可能に連結されている。
座部フレーム31の支持枠36の下端後部には、フットレスト用伸縮機構19の一端を回転可能に連結する連結部36aが形成されている。フットレスト用伸縮機構19の他端は、図2、図3に示したように、前記連結金具38の左右方向の隣接位置に枢着された押上金具39の、枢着点39aより下方の位置に枢着されている。押上金具39の他端、つまり下端には、ローラ39bが設けられており、フットレスト用伸縮機構19の伸長に伴ってフットレストフレームを押し上げるように構成されている。
このような座部フレーム31における前記座面37、より詳しくは前記スライダ32よりも下方に存在する支持枠36を中心とした部分を下部構造31aとする。
前記変換機構71は、図5に示したように、前記座部レール22よりも左右方向の外側の位置にある前記連結支持杆28に、回転可能に枢支された傾動杆72と、この傾動杆72の両端部にそれぞれ回転可能に連結された連結杆73,74で構成されている。2本の連結杆73,74のうち、座部フレーム31のスライダ32との間を連結するものが座側連結杆73で、腕施療部15aの腕支持体51との間を連結するものが腕側連結杆74である。座側連結杆73の傾動杆72側の端部は、左右方向で、傾動杆72の内側面に重なるように連結されている。また、腕側連結杆74の傾動杆72側の端部は、傾動杆72の内側に収まるように連結されている。これによって、スライダ32と腕支持体51の左右方向の外側面の段差を吸収している。
座側連結杆73の先端は、スライダ32の後方の下端部に形成された突片32aの外側面に回転可能に連結されている。腕側連結杆74の先端(腕支持体51側の端部)は、左右方向で、腕支持体51の外側となる側面に回転可能に連結されている。
変換機構71は、座部フレーム31の移動量L1よりも腕支持体51の移動量L2を小さくするように設定されている。例えば、座部フレーム31の移動量を150mm〜170mm程度とした場合に、腕支持体51の移動量を50mm〜70mm程度になるように設定するとよい。好ましくは、座部フレーム31の移動量を160mm程度とし、腕支持体51の移動量を60mm程度とするよい。そのためには、傾動杆72、座側連結杆73及び腕側連結杆74の長さと、傾動杆72の長手方向における傾動杆72の枢着軸72aの位置などを適宜設定する。
前記アームレスト15は、図1、図2、図3に示したように、前記座部13の下方の下部構造31aと、前記基台フレーム21を隠ぺいする壁状であって、前記腕施療部15aとこれを支持する本体部15bからなる。本体部15bは、前記座部13に対応する高さ、つまり前方斜め上に向けて前後動する座部13が最も前方に移動した場合に、少なくとも座部フレーム31の高さから下側に配置される部分である。
アームレスト15の幅は、人体の腕の太さよりも幅広に形成されており、前端面の側面視形状は、下から上に向けて、緩やかなカーブを描いて後方に傾くように形成されている。つまり本体部15bから腕施療部15aまでが一連に連なった形状となっている。
腕施療部15aは、図1に示したように、上面に開口52を有する。この開口52は使用者の腕(手を含めた前腕)をすっぽり収められる大きさで、深さも腕が十分に入るように設定されている。そして、前端には、前端を閉じる平面視U字形状の閉塞壁53が形成されている。腕施療部15aは、図2、図3、図5に示した前記腕支持体51に固定されている。図2、図3中、29は背もたれ部14を支持する支持杆である。
このようなアームレスト15のうち、前記本体部15bの前端部は、図1、図2に示したように、背もたれ部14が起立し、座部13が後方に移動した状態において座部13の前端位置よりも前方に突出する長さで形成される。
この「前方に突出する長さ」とは、アームレスト15の本体部15bの前端部が、座部13の前後動領域の前端位置、またはその近傍になるように形成するものである。あるいは、少なくとも下部構造31aの前後動領域の前端位置が、アームレスト15の本体部15bの前端より後方または前端近傍になるように形成してもよい。
フットレスト16との関係でいえば、フットレスト16が前後方向にある程度の長さを有する大きさであるので、アームレスト15の本体部15bの前端位置がフットレスト16の前後方向の中間位置となる。
好ましくは、本体部15bの前端部を、座部13の前後動領域の前端位置よりも前方、あるいは下部構造31aの前後動領域の前端位置が、アームレスト15の本体部15bの前端部よりも後方となるように設定するとよい。アームレスト15の本体部15bが下部構造31a全体を完全に隠ぺいできるからである。
従来、アームレスト15の前端位置は、座部13の前端に対応する位置に設定されていた。つまり、アームレスト15の本体部15bにおける座部13の前端位置よりも前方の部分が、最も前方に位置した座部13の下部構造31aを隠ぺいする前端隠ぺい部54である。
以上のように構成された椅子式マッサージ機11では、背もたれ部14を起立させた状態や後ろに倒した状態で、内蔵した施療具により人体の各部のマッサージを行う。
背もたれ部14を倒したときには、座部13は、背もたれ部14の起立状態のときよりも連動機構によって前方に移動し、腕施療部15aは、変換機構71によって後方に移動する。背もたれ部14の後方への傾倒と座部13の前方への移動を同時に行うことによって、着座した使用者の身体の中心と背もたれ部14の回転中心が、椅子式マッサージ機11の前後方向で近くなる。ただし、背もたれ部14の起立状態に比べ、背もたれ部14が倒れるのにつれて使用者の頭部・肩などは、椅子式マッサージ機11の後方へ移動する。したがって、背もたれ部14の傾動にともなって座部13が前方へ移動することにより、使用者の身体が前方へ移動することとなって、腕施療部15aと人体の腕の後方への変位量(位置ずれ幅)を抑えることができる。この結果、腕施療部15aに配置された施療具の位置と、腕施療部15aに載置した使用者の腕との位置ずれが小さくなる。この小さな位置ずれは、腕施療部15aを後退させることで吸収する。腕施療部15aに対する腕の位置ずれを、腕施療部15aのみの移動で解消する場合に比して、背もたれ部14の後方への傾斜に腕施療部15aを十分に追従させることができる。
背もたれ部14の後方への傾倒は、背もたれ部14の前方への移動を伴うので、椅子式マッサージ機11を設置する空間のうち背もたれ部14よりも後方の空間を小さくできるという利点も有する。
また、腕施療部15aの後退は、前方に移動する座部13によって座側連結杆73を押して、傾動杆72を回転し、回転する傾動杆72によって腕側連結杆74を押すことで行うので、構成が簡素である上に、図5に示したように、各杆72,73,74の移動範囲を小さく収めることができる。移動量の設定についても、例えば傾動杆72の枢着軸72aの位置等の条件を変えることによって、座部13の移動量と腕支持体51の移動量が所望の関係に設定することが容易である。
また、各杆72,73,74を一つの梃子と考えると、座側連結杆73の端から傾動杆72の枢着軸72aまでの距離を比較的長くとることができるので、腕施療部15aの移動が円滑に行える。そのうえ、変換機構71を傾動杆72と座側連結杆73と腕側連結杆74で構成して、変換機構71を構成する杆に長穴を不要としたので、各部材の位置関係が安定し、過剰ながたつきの発生を抑えることもできる。
腕施療部15aの後退と背もたれ部14の傾動は、座部13の前方への移動で直接行うようにしたので、例えば背もたれ部の傾動で座部の前方への移動を行い、この座部の前方への移動で腕施療部を後退させる場合に比べて、すべての動作が円滑に行える。
しかも、腕施療部15aを駆動するための変換機構71は、すべてアームレスト15内に収まっているので、背もたれ部14に連動するように構成した場合とは異なって、駆動のための機構が露出することはなく、不測の挟み込みが生じることはない。このため、安全性と確実な駆動が期待できる。
また、基台フレーム21の座部レール22に、左右両側のスライダ32を連結材33で連結一体化した座部フレーム31のスライダ32を被せるようにして組み立てているので、基台フレーム21の座部レール22の間隔を保持する機能も果たす。つまり、基台フレーム21と座部フレーム31が組み合わされて全体として1つの構造体となるので、耐荷重性を向上できる。
そのうえ座部レール22と平行に支持する腕部レール23を座部レール22よりも左右方向の外側に位置させるとともに、その腕部レール23の真上、またはそれに近い位置に腕施療部15aの左右方向の中間位置を設定したので、腕施療部15aを左右方向に余裕をもって設置できる上に、腕施療部15aにかかる荷重を良好に支えることができる。
また、椅子式マッサージ機11の正面視において、腕部レール23及び変換機構71が、基台フレーム21及び座部13(座部フレーム31のスライダ32)に対して左右方向の外側に配置されるため、基台フレーム21と腕部レール23の左右位置、腕支持体51及び座部フレーム31のスライダ32における変換機構71の取付け部のそれぞれを、ほぼ同一直線状に集中させることができ、椅子式マッサージ機11の左右幅が不必要に大きくなることを防ぐことができる。
アームレスト15は前端隠ぺい部54を有するので、背もたれ部14を起こした状態はもちろんのこと、背もたれ部14を後ろに倒した状態でも、座部13の下部構造31aはアームレスト15の本体部15bに隠ぺいされることになる。このため、使用中に人体や物品等を不測に挟み込んでしまうおそれがなく、高い安全性を得られるとともに、下部構造31aを隠すことができることから良好な外観を得ることもできる。
隠蔽するのは下部構造31aの全体ではなく、少なくとも支持枠36を隠ぺいできれば、たとえ押上金具39の一部や全部が露出する状態であっても、下部構造31aを大きく露出させることはないので、良好な外観を得ることができるという効果は得られる。
背もたれ部14を起立して、座部13を後方に移動させた状態においては、フットレスト16の長手方向の中間部にアームレスト15の前端が位置するように構成されているので、フットレスト16の存在や位置を使用者に認識させ、着座しやすくできる。
着座する時には、アームレスト15の前端位置が座部13の前端位置よりも前に位置していることと、フットレスト16が存在していることによって、座部13が遠い印象をうけるが、アームレスト15の前端部、具体的には腕施療部15aの前端部が座部13よりも前方に存在するので、着座時に腕施療部15aの前端部に手をつくことができる。このため、後ろ向きになっての着座が無理なく容易に行える。手をつくことで起立も、体に無理をかけず楽に行える。
特に、腕施療部15aは、上面に開口52を有し、その前端部に閉壁53を有するので、前後両端が開放された断面U字形の腕施療部を備えた場合とは異なって、着座時や起立時に手をついても安定して支えることができる。このため、お年寄りであっても着座や起立が安心して楽に行え、不測の転倒を防止できる高い安全性を得られる。
また、アームレスト15の前端部は、下から上まで緩やかな円弧を描くように形成したので、従来にない斬新なデザインを得ることができる。従来、アームレスト15は、着座した時に腕を自然にのせられる長さに設定されていたので、腕をすっぽり収める形状の腕施療部を設けると、どうしても腕施療部が肥大化したような印象があった。これに対して、アームレスト15の前後方向の長さが長いので、腕を無理なく自然に収める腕施療部15aを形成できるうえに、デザインの幅を広げることができる。
なお、アームレスト15の前端の側面視形状を、本体部15bと腕施療部15aで曲率や形状を違えてもよい。
アームレスト15は従来に比べて前後方向に長いものの、フットレスト16よりも前方に突出しているわけではなく、フットレスト16の前後方向の中間位置にアームレスト15の前端位置を合わせているので、占有床面積を抑えることができる。
以下、他の例について説明する。この説明において、先の構成と同一または同等の部位ついては同一の符号を付してその詳しい説明を省略する。
図6〜図9は、座部13(スライダ32)の移動量に対する腕施療部15a(腕支持体51)の移動量を変えることができるようにする例を示す側面図である。前述のように、傾動杆72、座側連結杆73及び腕側連結杆74の長さや、傾動杆72の長手方向における傾動杆72の枢着軸72aの位置などを適宜設定することで、座部13や腕施療部15aの移動量が決まる。
例えば図6に示したように、傾動杆72における座側連結杆73との連結点から枢着軸72aまでの長さaと、傾動杆72における腕側連結杆74との連結点から枢着軸72aまでの長さbの比を変更すると、スライダ32の移動量に対する腕支持体51の移動量L2,L3,L4を変更することができる。
図6中、細線と細線の仮想線であらわした状態が前述例の変換機構71と同一の状態であり、それよりもa:bの比率を大きくした例が実線と実線の仮想線であらわした状態であり、a:bの比率を小さくした例が太線と太線の仮想線であらわした状態である。
このような比率は、例えば図7に示したように、傾動杆72に設けた長穴72bと、傾動杆72内で枢着軸72aを保持するとともに傾動杆72内で長手方向に摺動可能に備えた従動部材72cと、この従動部材72cを傾動杆72内で摺動させる駆動させて枢着軸72aを相対移動させるアクチュエータ72dとで構成することで、変更可能とすることができる。
図8は、枢着軸72aを座部レール22の長手方向に沿って変化させた場合における座部13の移動量に対する腕施療部15aの移動量L2,L3,L4の変化を示した例である。図8中、細線と細線の仮想線であらわした状態が前述例の変換機構71と同一の状態であり、それよりも枢着軸72aを後方にずらした例が実線と実線の仮想線であらわした状態であり、枢着軸72aを前方にずらした例が太線と太線の仮想線であらわした状態である。
この場合も、例えば図9に示したように、連結支持杆28に形成した長穴28aと、枢着軸72aに設けた従動部材28bと、これを連結支持杆28内でその長手方向に沿って移動させるアクチュエータ28cとを備えることで、変更可能とすることができる。
このほか、傾動杆72と座側連結杆73、傾動杆72と腕側連結杆74の連結部分の位置を可変にして移動量の調節を行うようにすることもできる。
この発明の構成と、前記の構成との対応において、
この発明の支持部材は、前記支持杆27に対応し、
以下同様に、
連結杆は、前記座側連結杆73と腕側連結杆74に対応し、
駆動手段は、前記リクライニング用伸縮機構18に対応するも、
この発明は前記の構成のみに限定されるものではなく、その他の構成を採用することもできる。
例えば背もたれ部の傾動を、座部の前後動のための駆動手段とは別の手段で行って、それらの駆動制御において両者が連動するように構成してもよい。
11…椅子式マッサージ機
12…基台
13…座部
14…背もたれ部
15a…腕施療部
18…リクライニング用伸縮機構
21…基台フレーム
22…座部レール
23…腕部レール
27…支持杆
31…座部フレーム
32…スライダ
33…連結材
51…腕支持体
71…変換機構
72…傾動杆
73…座側連結杆
74…腕側連結杆

Claims (6)

  1. 基台に支持された座部と背もたれ部を有するとともに、腕に対して施療する左右両側の腕施療部を備えた椅子式マッサージ機であって、
    前記基台の左右両側の上端部に、前記座部を構成する座部フレームを前後動可能に支持する座部レールと、前記腕施療部を支持する腕支持体を前後動可能に支持する腕部レールとを備え、
    前記座部フレームが、左右両側の前記座部レールに上から被さって前記座部レールの長手方向に沿って移動するスライダと、これらスライダを連結して離間保持する連結材とを備えて、前記座部レール間の間隔を保持するように被着状態で取り付けられ、
    前記座部フレームと前記腕支持体との間に、前記背もたれ部を後方へ倒すリクライニング動作と前記座部の前後方向前方への移動とが連動して前記座部フレームが前方へ移動するときに、前記座部フレームの前方への動きを前記腕支持体の後方への動きに変換する変換機構を備えた
    椅子式マッサージ機。
  2. 記腕部レールが、前記座部レール及び前記スライダよりも左右方向外側に位置する支持部材で前記座部レールよりも高い位置に設けられ、
    前記座部レール上を移動する前記スライダの左右方向外側と、前記腕部レール上を移動する前記腕支持体の左右方向外側とに、前記変換機構が連結されている
    請求項1に記載の椅子式マッサージ機。
  3. 前記変換機構が、前記座部レールよりも外側の位置に回転可能に枢支された傾動杆と、該傾動杆の両端部にそれぞれ回転可能に連結された連結杆で構成された
    請求項1または請求項2に記載の椅子式マッサージ機。
  4. 前記基台を構成する基台フレームと前記座部フレームとの間に、前記座部フレームを伸縮により前後動させる駆動手段を備えるとともに、
    前記座部フレームに、前記背もたれ部を構成する背フレームが枢着され、前記背もたれ部をリクライニング可能に構成した
    請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の椅子式マッサージ機。
  5. 前記腕部レールが、前記座部レールよりも左右方向外側に形成され、
    該腕部レールの真上または略真上に、前記腕施療部の左右方向の中心位置が位置するように前記腕施療部が備えられた
    請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の椅子式マッサージ機。
  6. 前記変換機構が、前記座部フレームの移動量よりも前記腕支持体の移動量を小さくするものである
    請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載の椅子式マッサージ機。
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