JP6147853B2 - 水放出性化粧用組成物 - Google Patents

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Description

関連出願への相互参照
[0001] この特許出願は、2013年4月2日に出願され、“水放出性化粧用組成物”と題された米国非仮特許出願一連番号13/855,495の利益を主張し、かつその一部継続出願であり、それは2012年6月21日に出願され、“水放出性化粧用組成物”と題された米国非仮特許出願一連番号13/529,059の一部継続出願であり、その開示を本明細書おいてあたかも完全に書き直されたかのように参照により援用する。
[0002] 本開示は、化粧用組成物ならびに化粧用組成物を用いる、および製造する方法に向けられている。より具体的には、本開示は水和剤が含まれる水相ならびにジメチコンおよび乳化性架橋シロキサンエラストマーが含まれる油相を有するエマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物に向けられている。その水放出性化粧用組成物は、擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる。
[0003] 特により大きな使用の快適さと関係する様々な理由(柔らかさ、軟化等)のため、現在の化粧用組成物は、通常は水性の分散させる連続相および油性の分散した不連続相からなる水中油(O/W)型のエマルジョンの、または油性の分散させる連続相および水性の分散した不連続相からなる油中水(W/O)型のエマルジョンの形態である。通常はO/Wエマルジョンが化粧品の分野において好まれ、これはO/Wエマルジョンは水相を外相として含み、それが皮膚に適用された際にそのエマルジョンにW/Oエマルジョンよりも新鮮な、より油ぎっていない、よりべとつかない、そしてより軽い感触を与えるためである。
[0004] 多くの組成物、特に化粧用組成物が標的とされる支持体上への容易かつ快適な適用のために開発されてきた。残念ながら、これらの組成物の多くは実際には適用するのが難しく、適用の際に滑らかな感触を有しない。さらに、組成物はしばしばべとついて感じる傾向を有し、不十分な適用および展延性の特徴をもたらす。
[0005] グリセリンはかなり低コストな湿潤剤または水和剤であるが、高レベルのグリセリンを化粧用組成物中に組み込む場合、問題が生じる。高レベルの、一般には5%より多くのグリセリンの組み込みは、結果として皮膚への適用の際にべとつく粘着性の感触を有する化粧用組成物をもたらす。そのべとつく粘着性の感触は消費者に望ましくない。いくつかのアプローチ、例えば軽い(light)湿潤剤、粉末、またはそれらの組み合わせの使用は、べとつきを低減し得る;しかし、結果として得られた化粧用組成物は十分な消費者への訴求を提供することができず、そしてまだ適用後に皮膚の上で感じられ得る残留するべとつきを有する可能性がある。
[0006] 従って、べとつく感触を有することなく高レベルのグリセリンを有し、かつ消費者に満足のいく組成物を提供することが望ましい。
[0007] 上記の欠点の1つ以上に悩まされない化粧用組成物ならびに化粧用組成物を用いる、および製造する方法が当該技術において望ましいであろう。
[0008] 典型的な態様において、エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物が提供される。その組成物には水相および油相が含まれる。その水相には、その組成物の重量に基づいて約10重量%〜約50重量%の濃度の水和剤が含まれる。その油相には、その組成物の重量に基づいて約1重量%〜約25重量%の濃度のジメチコンおよびその組成物の重量に基づいて約0.5重量%〜約7重量%の濃度の乳化性架橋シロキサンエラストマーが含まれる。その水放出性化粧用組成物は、約3.0〜約12.0の水相対油相の相比率を有する。その水放出性化粧用組成物は、擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる。
[0009] 別の典型的な態様において、エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物が提供される。その組成物には水相および油相が含まれる。その水相には、その組成物の重量に基づいて約10重量%〜約50重量%の濃度の水和剤が含まれる。その水相は、その組成物の重量に基づいて約80重量%〜約92重量%の濃度である。その油相には、その組成物の重量に基づいて約1重量%〜約25重量%の濃度のジメチコンおよびその組成物の重量に基づいて約0.5重量%〜約7重量%の濃度の乳化性架橋シロキサンエラストマーが含まれる。その水放出性化粧用組成物は、擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる。
[0010] 別の典型的な態様において、エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物が提供される。その組成物には、水相および油相が含まれる。その水相には、その組成物の重量に基づいて約10重量%〜約50重量%の濃度のグリセリンが含まれる。その油相には、ジメチコン、ジメチコン/PEG−10/15クロスポリマーおよびPEG−10ジメチコン共乳化剤(co−emulsifier)が含まれる。そのジメチコンは、その組成物の重量に基づいて約1重量%〜約25重量%の濃度である。そのジメチコン/PEG−10/15クロスポリマーは、その組成物の重量に基づいて約0.5重量%〜約7重量%の濃度である。そのPEG−10ジメチコンは、その組成物の重量に基づいて約0.01重量%〜約1重量%の濃度である。その組成物には、約5.0〜約12.0の水相対油相の相比率が含まれる。その化粧用組成物は、擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる。
[0011] 別の典型的な態様において、その化粧用組成物を調製するための方法が提供される。その方法には、その水相を周囲温度または高温で混合することが含まれる。その方法には、その油相を混合することが含まれる。その方法には、その混合された水相をその混合された油相に混合しながらゆっくりと添加して油中水エマルジョンを形成することが含まれる。
[0012] 本開示は、上記で開示された水放出性組成物を角質組織の表面上に適用することによる角質組織の化粧的処置のための方法にも向けられている。
[0013] 本開示の他の特徴および利点は、その開示の原理を例として図説する以下の好ましい態様のより詳細な記述から明らかであろう。
[0014]
[0015] 図1は、連続的な油相中に分散した内部の水相が含まれる本開示の油中水エマルジョンの顕微鏡写真である。 [0016] 図2は、連続的な油相中に分散した内部の水相が含まれる本開示の油中水エマルジョンの顕微鏡写真である。 [0017] 図3は、連続的な油相中に分散した内部の水性の相が含まれる本開示の油中水エマルジョンの顕微鏡写真である。
[0018] 可能な場合は常に、同じ部分を表すために図面全体を通して同じ参照番号が用いられるであろう。
[0019] “角質組織”には、本明細書で用いられる際、皮膚、毛髪、および爪が含まれるが、それらに限定されない。
[0020] “均質な”は、全体にわたって実質的に均一であること、すなわち単相混合物を意味する。
[0021] 本出願において、用語“周囲温度”は約25℃の温度を意味する。
[0022] 本出願において、用語“水放出性”は、本明細書で用いられる際、化粧用組成物の適用の際に、その化粧用組成物のすり込みまたは適用により生じた剪断力がその油中水型エマルジョンを破裂させ、それにより内部の水相を液滴の形態で出現させる現象を記載している。
[0023] 本発明の化粧用組成物および方法は、本明細書で記載される本発明の本質的な要素および限定、ならびに本明細書で記載される、または角質組織への局所適用に関して意図された個人用ケア組成物において他の方法で有用なあらゆる追加の、または任意の成分、構成要素、または限定を含む、からなる、またはから本質的になることができる。
[0024] 本発明者は驚くべきことに高レベルの水和剤、例えばグリセリンを角質組織中にすり込んだ際に変形力のある(transformative)水放出作用を有するクリームの形態の油中水型エマルジョンへと形成することができることを発見した。その変形力のある水放出作用は、そのクリームを角質組織中にすり込んだ際にそのクリームがその水相を含有する液滴へと変形することである。本発明者らは、驚くべきことに、約80重量%より大きい割合の水相を含有する組成物はクリームの形態の安定なエマルジョンを形成することも発見している。本発明者らは、驚くべきことに、そのクリームが高レベルのグリセリンのような水和剤の化粧用組成物中への組み込みと関係するべとつきのない独特の爽やかな感覚的経験を提供することも発見している。本発明者らは、驚くべきことに、乳化性架橋シロキサンエラストマーのみを用いて安定な油中水エマルジョンクリームが形成されることも発見している。
[0025] 本開示の態様の1つの利点には、比較的高レベルの水に基づく保湿成分(例えばグリセリン)を組み込むための化粧用組成物を提供することが含まれる。本開示の態様の別の利点には、向上した皮膚感触特性を提供する化粧用組成物を提供することが含まれる。本開示の態様のさらに別の利点は、その組成物の重量に基づいて約80重量%より大きい濃度の水相を有する化粧用組成物を提供することである。本開示の態様のさらに別の利点は、凍結/溶解サイクル下でさえも相分離に対する安定性を有する角質組織処置組成物を提供することである。本開示の態様の別の利点には、角質組織への最初の適用の際に滑らかな抵抗感のない擦り込みを達成する角質組織処置組成物が含まれる。
[0026] 本水放出性化粧用組成物の油中水エマルジョン系は白色の光沢のあるクリームの外観を有し、またはそれは当業者に既知であるような屈折率を調節する方法により透明なゲル様またはつや消しの外観に変化することができる。その化粧用組成物が一般に用いられる方法で皮膚に適用された際、その化粧用組成物はその水相を含有するビーズ様の液滴を迅速に放出し、新規の心地のよい(soothing)感覚を消費者にもたらす。
[0027] 水相
[0028] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する水相には、グリセリン、水、および他の水相成分が含まれる。その水放出性化粧用組成物の水相は、その化粧用組成物の重量に基づいて約20重量%〜約92重量%、あるいは約50重量%〜約90重量%、あるいは約85重量%〜約90重量%の濃度である。1態様において、その水相には少なくとも1種類の水和剤、水および場合により保存系が含まれ得る。
[0029] 水和剤
[0030] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する水相には、その組成物の重量に基づいて約1重量%〜約50重量%、あるいは約5重量%〜約40重量%、あるいは約10重量%〜約30重量%の濃度の水和剤が含まれる。
[0031] 水和剤の適切な例には、ポリオール類、例えばグリセロール(グリセリン)、グリコール類、例えばブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール類、ソルビトール、ヒドロキシプロピルソルビトール、1,2,6−ヘキサントリオール、エトキシル化グリセリン、プロポキシル化グリセリン、1,2,3−プロパントリオール、エチルオキシランを含むエトキシル化、プロポキシル化、ポリマー(平均8molのEO、5molのPO、3molのBOを有するPEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン)、ペンチレングリコール プロピレングリコール、ヒドロキシエチル尿素、ナトリウム 5−オキソ−2−ピロリジンカルボキシレート(ナトリウムPCA)および糖類、例えばグルコース、ならびにそれらの混合物が含まれる。本発明の1つの好ましい態様によれば、選択されるポリオールはグリセロール(グリセリン)、ジプロピレングリコールもしくはそれらの混合物、またはグリセロールの、および/またはジプロピレングリコールの、および特に上記で示したポリオール類から選択される1種類以上の他のポリオール類の混合物である:ブチレングリコール、プロピレングリコール、イソプレングリコール、ヘキシレングリコール、ポリエチレングリコール類、ソルビトール、糖類、メチルプロパンジオールおよび1,3−プロパンジオールならびにそれらの混合物。本開示での使用に関する特に適切なポリオールはグリセリンである。
[0032] 1態様において、グリセリンはその化粧用組成物中にその化粧用組成物の重量により5%より大きいレベル、あるいは10%より大きいレベル、あるいはその化粧用組成物の重量により約10%〜約45%のレベルで組み込まれる。
[0033] 水
[0034] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する水相には、その組成物の重量に基づいて約20重量%〜約85重量%、あるいは約35重量%〜約80重量、あるいは約40重量%〜約70重量の濃度の水が含まれる。用いられる水は、無菌の脱塩水および/またはフローラルウォーター、例えばバラ水、ヤグルマソウ水、カミツレ水もしくはライム水、および/または例えば以下のような天然の温泉水もしくは鉱水:ヴィッテル(Vittel)からの水、ビシー盆地(Vichy basin)からの水、ユリアージュ(Uriage)からの水、ラ・ロッシュ=ポゼ(La Roche Posay)からの水、ラ・ブルブール(La Bourboule)からの水、アンギャン=レ=バン(Enghien−les−Bains)からの水、サン=ジェルヴェ=レ=バン(Saint Gervais−les−Bains)からの水、ネリ=レ=バン(Neris−les−Bains)からの水、アレバー=レ=バン(Allevar−les−Bains)からの水、ディーニュ(Digne)からの水、メズィエール(Maizieres)からの水、ネイラック=レ=バン(Neyrac−les−Bains)からの水、ロン=ル=ソーニエ(Lons−le−Saunier)からの水、オーボンヌ(Eaux Bonnes)からの水、ロシュフォール(Rochefort)からの水、サンクリスト(Saint Christau)からの水、レフュマード(Les Fumades)からの水、テルシ=レ=バン(Tercis−les−Bains)からの水またはアベンヌ(Avene)からの水であることができる。その水相は、再構成した温泉水、すなわち温泉水の特徴を再構成する微量元素、例えば亜鉛、銅、マグネシウム等を含む水も含んでいてよい。
[0035] 保存系
[0036] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する水相には、その組成物の重量に基づいて約0.1重量%〜約3重量%、あるいは約0.5重量%〜約2.5重量%、あるいは約1重量%〜約2.0重量%の濃度の保存系が含まれる。好ましい態様において、その保存系には有機酸保存系が含まれる。保存系の適切な例は、安息香酸ナトリウムおよびソルビン酸カリウムである。
[0037] 油相
[0038] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する油相には、ジメチコンおよび乳化性架橋シロキサンエラストマーが含まれる。その水放出性化粧用組成物の油層は、その化粧用組成物の重量に基づいて約5重量%〜約40重量%、あるいは約8重量%〜約30重量%、あるいは約10重量%〜約20重量%の濃度である。
[0039] ジメチコン
[0040] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する油相には、その組成物の重量に基づいて約1重量%〜約25重量%、あるいは約5重量%〜約20重量%、あるいは約7重量%〜約15重量%の濃度のジメチコンが含まれる。
[0041] 乳化性架橋シロキサンエラストマー
[0042] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する油相には、その組成物の重量に基づいて約0.5重量%〜約7重量%、あるいは約0.5重量%〜約6重量%、あるいは約1重量%〜約5重量%の濃度の乳化性架橋シロキサンエラストマーが含まれる。
[0043] 適切な乳化性架橋シロキサンエラストマーの例には、置換または未置換ジメチコン/コポリオールクロスポリマー、ジメチコンおよびジメチコン/PEG−10/15クロスポリマー、置換または未置換ジメチコン/ポリグリセリルクロスポリマー、ジメチコンおよびジメチコン/ポリグリセリン−3クロスポリマーが含まれるが、それらに限定されない。そのような適切な乳化性架橋シロキサンエラストマーは、例えば“KSG−210”ポリエーテル修飾クロスポリマー(ジメチコン(および)ジメチコン/PEG−10/15クロスポリマーのINCI名を有する)および“KSG−710”ポリグリセリン修飾クロスポリマー(ジメチコン(および)ジメチコン/ポリグリセリン−3クロスポリマーのINCI名を有する)の名前の下で販売または作製されており、両方ともShinEtsu Silicones of America,Inc.(オハイオ州アクロン)から入手可能である。
[0044] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する油相には、さらにその組成物の重量に基づいて約1重量%〜約20重量%、あるいは約1重量%〜約10重量%、あるいは約1重量%〜約5重量%の濃度のジメチコンおよびジメチコノールの混合物が含まれることができる。1態様において、そのジメチコンおよびジメチコノールの混合物は、本化粧用組成物中に組み込まれた高レベルのグリセリンから存在し得る残留するべとつきを低減し、それにより本化粧用組成物の質感を向上させる。
[0045] 本開示の水放出性化粧用組成物は、化粧的に許容可能な添加剤または補助剤ならびに化粧的または皮膚科学的有効薬剤も含有していてよい。代表的な添加剤および補助剤には、例えば水溶性または水混和性の溶媒または共溶媒、分散増進剤、保湿剤、着色剤、増量剤、抗酸化剤(例えば、EDTA、BHT、トコフェロール)、精油、芳香、染料、中和またはpH調節剤(例えばクエン酸、トリエチルアミン(TEA)および水酸化ナトリウム)、条件調節剤または軟化剤(例えばパンテノールおよびアラントイン)および抽出物、例えば植物の抽出物が含まれる。添加剤および補助剤は、その組成物中に一般に約0.01重量%から約10重量%までの範囲の量で存在することができる。化粧的有効薬剤または皮膚科学的有効薬剤の例には、サンスクリーン剤(例えば無機性サンスクリーン剤、例えば二酸化チタンおよび酸化亜鉛、ならびに有機性サンスクリーン剤、例えばオクトクリレン、エチルヘキシルメトキシシンナメート、およびアボベンゾン)、フリーラジカル消去剤、角質溶解薬、ビタミン類(例えばビタミンEおよびその誘導体)、抗エラスターゼおよび抗コラゲナーゼ剤、ペプチド類、脂肪酸誘導体、ステロイド類、微量元素、藻類およびプランクトンの抽出物、酵素および補酵素、フラボノイド類およびセラミド類、ヒドロキシ酸類およびその混合物、ならびに増強剤が含まれる。これらの成分は、その化粧用組成物中に存在するあらゆる水相(単数または複数)または油相(単数または複数)(すなわち、水相および/または脂肪(油)相)中で可溶性または分散可能であることができる。
[0046] 共乳化剤
[0047] 本開示に従う化粧用組成物中に存在する油相には、場合によりその組成物の重量に基づいて約0.01重量%〜約1重量%、あるいは約0.05重量%〜約0.9重量%、あるいは約0.1重量%〜約0.8重量%の濃度の共乳化剤が含まれる。その共乳化剤の濃度がその化粧用組成物の1重量%を超える場合、その化粧用組成物はまだエマルジョンを形成することができるが、擦った際に液滴に変化するクリームの望ましい変形力のある作用は失われる。
[0048] 共乳化剤の適切な例には、ポリエーテル置換された線状または分枝状ポリシロキサンコポリマー類が含まれる。1つの好ましい共乳化剤は、Dow Corning株式会社(ミシガン州ミッドランド)からのES−5612、またはShin−Etsu(オハイオ州アクロン)からのKF−6017の商品名の下で入手可能なPEG−10ジメチコンである。別の好ましい共乳化剤は、Dow Corning株式会社(ミシガン州ミッドランド)からのES−5226 DMの商品名の下で入手可能なジメチコン(および)PEG/PPG−18/18ジメチコンである。他の適切な共乳化剤には、商品名KF−6028の下で入手可能なPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(および)PEG−9、および商品名KF−6038の下で入手可能なラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンが含まれ、両方ともShin−Etsu(オハイオ州アクロン)から入手可能である。共乳化剤の別の適切な例は、シリコンポリエーテル類としても知られているポリオキシアルキレンコポリマー類である。ポリオキシアルキレンコポリマー類は米国特許第4,268,499号において詳細に記載されており、それを本明細書にそのまま援用する。特に好ましいポリオキシアルキレンコポリマーは、そのジメチコンコポリオールとしてのCTFA名称により知られている。ジメチコンコポリオールの特に好ましい形態は、DC5225CとしてDow Corningにより供給されている。
[0049] 任意の粉末
[0050] 本開示の化粧用組成物には、場合により化粧用粉末が含まれていてよい。その任意の化粧用粉末は、皮膚上でより滑らかかつより柔らかい配合物(formulas)を提供する。代表的な化粧用粉末には以下のものが含まれるが、それらに限定されない:滑石、雲母、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸マグネシウムアルミニウム、シリカ、二酸化チタン、酸化亜鉛、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、ポリエチレン粉末、メタクリレート粉末、ポリスチレン粉末、絹粉末、結晶性セルロース、デンプン、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビスマス等。追加の粉末には以下のものが含まれるが、それらに限定されない:無機性粉末、例えばガム類、白亜、フラー土、カオリン、絹雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、レピドライト、黒雲母、リチア雲母、バーミキュライト、ケイ酸アルミニウム、デンプン、スメクタイト粘土、アルキルおよび/またはトリアルキルアリールアンモニウムスメクタイト、化学修飾ケイ酸マグネシウムアルミニウム、有機修飾モンモリロナイト粘土、水和ケイ酸アルミニウム、ヒュームドオクテニルコハク酸アルミニウムデンプンケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、金属のタングステン酸塩、マグネシウム、シリカアルミナ、ゼオライト、硫酸バリウム、か焼硫酸カルシウム(焼石膏)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミック粉末、金属石鹸(ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウム、ミリスリン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、およびステアリン酸アルミニウム)、コロイド状二酸化シリコン、および窒化ホウ素;有機粉末、例えばポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、シクロデキストリン、メチルポリメタクリレート粉末、スチレンおよびアクリル酸のコポリマー粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ(エチレンテトラフルオリド)粉末、ならびにカルボキシビニルポリマー、セルロース粉末、例えばヒドロキシエチルセルロースおよびカルボキシルメチルセルロースナトリウム、エチレングリコールモノステアレート;無機白色顔料、例えば酸化マグネシウム。代表的な化粧用粉末には、例えばポリメチルシルセスキオキサンが含まれる。化粧用粉末は、その組成物中に一般にその組成物の重量により約0.1%から約5%までの範囲の量で存在することができる。
[0051] 相比率
[0052] その相比率は、その水相の総重量をその油相の総重量で割ることにより計算される。油中水エマルジョンとしての本開示の化粧用組成物は、約3.0〜約12.0、あるいは約5.0〜約12.0、あるいは約5.0〜約10.0、あるいは約7.0〜約9.0の水相対油相の比率を有する。その相比率は、その組成物に添加することができるあらゆる追加の任意の粉末を除外する。
[0053] 水和指数
[0054] 本開示の化粧用組成物は、約1.34より大きい水和指数を有する。
[0055] その水和指数は次の方程式を用いて計算される:
IP1h平均[(T 1h −T 配合物 −(T 1h −T 素肌 ]
平均[(T1h−T参照−(T1h−T素肌]
式中、IP1hは皮膚の水和指数であり;T1hはその配合物または参照を適用した1時間後のCorneometerの読みであり、Tはその配合物または参照を適用した直後の最初のCorneometerの読みであり、(T1h−T配合物は本開示の配合物を皮膚に適用した1時間後のCorneometerの読みおよび本開示の配合物を皮膚に適用した直後のCorneometerの読みの間の差であり;(T1h−T素肌は素肌の1時間の印(mark)におけるCorneometerの読みおよび最初の読みの間の差であり;(T1h−T参照は参照クリーム(7%グリセリンを含有する)の皮膚への適用の1時間後のCorneometerの読みおよび参照クリーム(7%グリセリンを含有する)の皮膚への適用の直後のCorneometerの読みの間の差である。そのCorneometerの読みは周囲温度において得られた。水和指数を測定するために用いられたCorneometerは、Courage + Khazaka、ケルン、ドイツから入手可能なCorneometer(登録商標)CM825であった。
[0056] プロセス
[0057] 本開示の水放出性化粧用組成物を調製するための方法には、1態様によれば、加熱を用いて、または用いずに、安定した油中水エマルジョンを作製することが含まれる。1態様において、そのプロセスは、乳化の間温度を30℃より下に、より好ましくは周囲温度で保つ低温処理法(cold−processing method)を用いる。代替の態様において、そのプロセスにはその水相および油相を30℃より上の温度が含まれる高温まで加熱してエマルジョンを形成することが含まれる。そのプロセスには、水和剤(例えばグリセリン)、水、保存系および他の成分が含まれる第1相(水性)を混合することが含まれる。1態様において、望ましくない微生物のあらゆる増殖を防ぐための最適な条件を作り出すため、その水相のpHを適切な周知のpH調節剤を用いて調節する。そのプロセスには、ジメチコンおよび乳化性架橋シロキサンエラストマーが含まれる第2相(油)を混合することが含まれる。そのプロセスには、第1相(水性)を第2相(油)に混合しながら非常にゆっくりと添加すること、およびその混合物の粘度が増大した際に混合速度を約1200rpmまで上げることが含まれる。第1相(水性)が第2相(油)中に混合された後、白色の光沢のある震動する(trembling)クリームエマルジョンが形成され、ここでそのクリームはそのクリームを皮膚中に擦り込んだ際に液滴を放出する。
[0058] 粘度
[0059] 粘度はブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmの速度設定を用いて測定される。本開示の粘度は約40,000cp〜約75,000cpである。
[0060] 水放出作用
[0061] 本発明に関して、その油中水エマルジョンの優れた水放出作用は、その水放出作用が下記で記載される評価系において3以上の点数の評価結果を有することを意味する。その試験系の試験法および評価点数を下記で記載する。
[0062] 約0.2gの化粧用組成物の油中水エマルジョン試料を取り出し、手の甲の上に置き、次いでそれを他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用し、次いでその水放出作用の現象をその円を書く適用が20サイクルに達した際に観察し、5レベル採点系により評価する。5の点数は、3mm以上の平均直径を有する10個より多くのビーズ様の水滴が現れる、または1mm以上の平均直径を有する20個より多くのビーズ様の水滴が現れることを表す。4の点数は、3mm以上の平均直径を有する2〜10個のビーズ様の水滴が現れる、または1mm以上の平均直径を有する10〜20個のビーズ様の水滴が現れ、かつ3mm以上の平均値を有するビーズ様の水滴が10個より多くないことを表す。3の点数は、1mm以上の平均直径を有する2〜9個のビーズ様の水滴が現れ、かつ最大で1個の3mm以上の平均直径を有するビーズ様の水滴が存在する、または1mmの平均直径を有する10〜20個のビーズ様の水滴が現れることを表す。2の点数は、1mmの平均直径を有する2〜9個のビーズ様の水滴が現れることを表す。1の点数は、水滴が表れないことを表す。点数5〜4、4〜3、3〜2、および2〜1の間のそれぞれのレベルはその水放出作用が上記で記載した2つの末端値の間であることを示しており、その点数がより低いほど、その水放出作用がより乏しい。
[0063] 1態様において、本開示の化粧用組成物の水放出作用は約4〜5である。より高いレベルのグリセリン、すなわち30%より大きいレベルのグリセリンを有する態様において、本開示の化粧用組成物の水放出作用は約2〜3である。
[0064] 本開示の油中水エマルジョンの水−シリコン境界は、図1〜3において示したように安定である。本開示の油中水エマルジョンには、内部の水相の不均一かつより大きい液滴直径を取り囲む外部相または油(シリコン)相が含まれる。その不均一な水性の液滴は大きさが直径おおよそ0.1ミクロンから約100ミクロンまでの範囲であり、多くの水性の液滴は約50ミクロンの直径を有する。
[0065] べとつき試験
[0066] その化粧用組成物のべとつきを、TA.XT Plus質感分析器を用いて測定した。その化粧用組成物をLenetaドローダウンカード(drawdown card)上に0.1gの量で2cm×6.5cmの面積にわたって均等に適用し、2分間空気乾燥させる。その化粧用組成物または試験製品を有するドローダウンカードを試験プラットフォーム上に取り付ける。その測定はタックプローブを用いて行われ、Exponent 32ソフトウェアを用いて記録される。それぞれの配合物に関する6回(6)の測定の平均値をその分析において用いる。その試験製品のべとつきは、そのタックプローブをその試験製品の表面から持ち上げるために必要な(ニュートンでの)力として表される。そのタックプローブをその試験製品の表面から取り外すために必要な力がより高いほど、その化粧用組成物はよりべとつく。一般に、20ニュートンより大きいべとつきのレベルは消費者に“べとつき”の感覚を刻みつける(register)であろう。消費者は一般に20ニュートン未満のべとつきのレベルを“べとつく”と考えない。
[0067] その水放出性化粧用組成物の角質組織への適用の際に、その水相の液滴がそのエマルジョンから放出され、その化粧用組成物をその角質組織に適用するために用いられた剪断力の結果として角質組織の表面上で液滴を形成する。
[0068] 角質組織を処置するための方法には、その角質組織に本開示の化粧用組成物を適用することが含まれる。本開示の化粧用組成物は、例えば液体ローション、クリーム、およびムースであるがそれらに限定されないあらゆる望ましい化粧的形態であり、角質組織に適用してより大きな水和を提供することができる。
[0069] 以下の実施例は、本発明をさらに説明することを意図している。それらは本発明を限定することを決して意図していない。別途示さない限り、全ての部は重量による。
[0070]
[0071] 表1および2において提供された実施例のそれぞれを作製する方法は、一般に同じである。表1中の実施例には、発明例および水放出作用を有する比較例が含まれる。表2中の実施例は、典型的な油中水エマルジョンにおけるグリセリンのべとつきを説明する比較例である。
[0072] 表1および2中の実施例のそれぞれの作製において、以下の手順が用いられる。相B(水性)の成分を副ケトル(side kettle)中で周囲温度またはより高い温度において一緒に混合する。相A(油相)の成分を主ケトル中で周囲温度またはより高い温度において一緒に混合する。相Bの成分の混合物(水相)を相Aの成分の混合物(油相)に混合しながらゆっくりと添加する。その混合物の粘度が増大した際に、主ケトルにおける混合速度を約1200rpmに増大させる。第1相(水性)が第2相(油)中に混合された後、油中水エマルジョンが形成される。
[0073] 実施例1
[0074] 発明例1の油中水エマルジョンは上記で概説された手順に従って調製され、pH調節剤であるクエン酸を相B(水相)の相A(油相)との混合の前に添加することが含まれる。実施例1には15%グリセリンが含まれる。実施例1で形成されたエマルジョンは、擦った際に液滴を放出する白色の震動するゲル様クリームである。その水/シリコンエマルジョン境界層は安定であり、様々な液滴直径を有する液滴が含まれ、一部の液滴は50ミクロン以上の大きさである(図1および2を参照)。実施例1の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmの速度設定を用いて測定する。実施例1の粘度は約74,000cp(mPas)である。実施例1のべとつきを、TA.XT Plus質感分析器を用いて測定する。実施例1のべとつきは7.81ニュートンであり、それは皮膚に適用した際にべとつきの感触をほとんどまたは全く示さない。実施例1の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いでそれを他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ5〜7個の3mm以上のビーズ様の液滴が現れ、おおよそ15〜18個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例1の油中水エマルジョンの水放出作用は約4〜5である。実施例1の水和指数は約1.59であると測定される。
[0075] 実施例2
[0076] 発明例2の油中水エマルジョンを上記で概説した手順に従って調製する。実施例2には45%グリセリンが含まれる。実施例2において形成されるエマルジョンは、擦った際に液滴を放出する半透明の白色のゲル様クリームである。その水/シリコンエマルジョン境界層は安定であり、より小さくより均一な水滴を有する。実施例2の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmの速度設定を用いて測定する。実施例2の粘度は約63,000cp(mPas)である。実施例2のべとつきを、上記で記載したようにTA.XT Plus質感分析器を用いて測定する。実施例2のべとつきは10.19ニュートンであり、それは皮膚に適用した際にべとつきの感触がほとんどまたは全くないことを示している。実施例2の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置くことにより測定する。次いでその化粧用組成物を、他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が約20サイクルに達した際に観察する。おおよそ9〜11個の1mmの平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例2の油中水エマルジョンの水放出作用は約2〜3である。実施例2は非常に高レベルのグリセリンを組み込んでおり、べとつく感触を有しない。
[0077] 実施例3
[0078] 発明例3の油中水エマルジョンは比較例であり、上記で概説した手順に従って調製される。発明例3にはグリセリンは含まれない。実施例3で形成されたエマルジョンは、擦った際に液滴を放出する霜のような外見(frosty−looking)の白色のクリームである。その水/シリコンエマルジョン境界層は安定であり、様々な液滴直径を有する。実施例3の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmの速度設定を用いて測定する。実施例3の粘度は約60,000cp(mPas)である。実施例3のべとつきを、TA.XT Plus質感分析器を用いて測定する。実施例3のべとつきは8.99ニュートンである。実施例3は皮膚に適用した際にべとつきの感触をほとんどまたは全く有しない。実施例3の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置くことにより測定する。次いでその化粧用組成物を、他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ5〜7個の3mm以上のビーズ様の液滴が現れ、おおよそ15〜18個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例3の油中水エマルジョンの水放出作用は約4〜5である。実施例3はグリセリンを含んでおらず;従って、実施例3は発明例1および2の水和および保湿特性を提供しない。
[0079] 実施例4
[0080] 発明例4の油中水エマルジョンは比較例であり、上記で概説した手順に従って調製される。発明例4の油中水エマルジョンは典型的な油中水エマルジョンである。実施例4には約10重量%のグリセリンが含まれる。実施例4で形成されたエマルジョンは、擦った際に液滴を放出しない光沢のある白色のクリームである。その水/油エマルジョン境界層は安定であり、そのエマルジョン内で均等に分散した均一な液滴が含まれる。実施例4の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmの速度設定を用いて測定する。実施例4の粘度は約14,200cp(mPas)である。実施例4のべとつきを、29.63ニュートンのべとつきに関してTA.XT Plus質感分析器を用いて測定する。実施例4のべとつきは20ニュートンより大きく、従って実施例4は皮膚に適用された際にべとついて感じる。実施例4の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置くことにより測定する。その化粧用組成物を、他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴は現れなかった。実施例4の油中水エマルジョンの水放出作用は約1であり;従って、実施例4は水放出作用を有しない。
[0081] 表3中の実施例のそれぞれの作製において、以下の手順を用いる。
[0082] 相B1(水性)の成分を副ビーカー中で回転子/固定子ミキサーを用いて全ての固体が溶解して透明な溶液が得られるまで一緒に混合する。必要であれば、相B1(水性)を穏やかに約40〜45℃まで、全ての固体が溶解するまで加熱することができる。その水相の最終的なpHを相B2(クエン酸)により約5.0±0.3に調節する。相A(油相)の成分を主ビーカー中に入れ、プロペラミキサーを用いて約600〜700RPMで十分に混合し、置いておく。水相成分(組み合わせられた相B1およびB2)の混合物を、混合された相A(油相)の成分に、約1kgのバッチに関してプロペラミキサーを用いて10〜15分間の期間をかけてゆっくりと添加する。その混合物の粘度が増大した際に、その攪拌速度を700rpmから約1200rpmまで増大させる。水相が油相中に混合された際に、油中水エマルジョンが形成される。場合により、粉末をそのバッチに添加してそれをその油中水エマルジョン中に混合する。
[0083] 実施例5
[0084] 発明例5の油中水エマルジョンは上記で概説した手順に従って調製される。実施例5には15%のグリセリンが含まれる。水性の相または水相の総重量百分率は約86.93であり、油相の総重量パーセントは約12.07であり、これは水相対油相の比率を約7.2にする。実施例5で形成されたエマルジョンは、擦った際に液滴を放出する白色の光沢のある震動するクリームである。その水/シリコンエマルジョン境界層は安定であり、様々な液滴直径を有する液滴が含まれ、一部の液滴は50ミクロン以上の大きさである。実施例5の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmで1分間の速度設定を用いて測定する。実施例5の粘度は約45,000cp(mPas)である。実施例5のべとつきをTA.XT Plus質感分析器を用いて測定する。実施例5のべとつきは7.70ニュートンであり、それは皮膚に適用した際にべとつきの感触をほとんどまたは全く示さない。実施例5の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いで他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ5〜7個の3mm以上のビーズ様の液滴が現れ、おおよそ15〜20個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例5の油中水エマルジョンの水放出作用は約4〜5である。
[0085] 実施例6
[0086] 発明例6の油中水エマルジョンは上記で概説した手順に従って調製される。実施例6には15%のグリセリンが含まれる。水性の相または水相の総重量百分率は約87.5であり、油相の総重量パーセントは約12であり、これは水相対油相の比率を約7.29にする。実施例6で形成されたエマルジョンは、擦った際に液滴を放出する白色の光沢のある震動するクリームである。その水/シリコンエマルジョン境界層は安定であり、様々な液滴直径を有する液滴が含まれ、一部の液滴は50ミクロン以上である。実施例6の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmで1分間の速度設定を用いて測定する。実施例6の粘度は約40,000cp(mPas)である。実施例6のべとつきをTA.XT Plus質感分析器を用いて測定する。実施例6のべとつきは7.52ニュートンであり、それは皮膚に適用した際にべとつきの感触をほとんどまたは全く示さない。実施例6の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いで他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ7〜10個の3mm以上のビーズ様の液滴が現れ、おおよそ15〜20個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例6の油中水エマルジョンの水放出作用は約4〜5である。
[0087] 実施例7
[0088] 発明例7の油中水エマルジョンは上記で概説した手順に従って調製される。実施例7には45%のグリセリンが含まれる。水性の相または水相の総重量百分率は約88であり、油相の総重量パーセントは約12であり、これは水相対油相の比率を約7.33にする。実施例7で形成されたエマルジョンは、擦った際に液滴を放出する白色の震動するクリームである。その水/シリコンエマルジョン境界層は安定であり、様々な液滴直径を有する液滴が含まれ、一部の液滴は50ミクロン以上である。実施例7の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmで1分間の速度設定を用いて測定する。実施例7の粘度は約50,000cp(mPas)である。実施例7のべとつきをTA.XT Plus質感分析器を用いて測定する。実施例7のべとつきは12.30ニュートンであり、それは皮膚に適用した際にべとつきの感触をほとんどまたは全く示さない。実施例7の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いで他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ5〜10個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例7の油中水エマルジョンの水放出作用は約2〜3である。
[0089] 実施例8
[0090] 発明例8の油中水エマルジョンは上記で概説した手順に従って調製される。実施例8には15%のグリセリンが含まれる。水性の相または水相の総重量百分率は約90であり、油相の総重量百分率は約10であり、これは水相対油相の比率を約9にする。実施例8で形成されたエマルジョンは、擦った際に液滴を放出する白色の光沢のある震動するクリームである。その水/シリコンエマルジョン境界層は安定であり、様々な液滴直径を有する液滴が含まれ、一部の液滴は50ミクロン以上である(図3参照)。実施例8の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmで1分間の速度設定を用いて測定する。実施例8の粘度は約56,000cp(mPas)である。実施例8のべとつきをTA.XT Plus質感分析器を用いて測定する。実施例8のべとつきは6.48ニュートンであり、それは皮膚に適用した際にべとつきの感触をほとんどまたは全く示さない。実施例8の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いで他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ10〜12個の3mm以上のビーズ様の液滴が現れ、おおよそ20〜30個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例8の油中水エマルジョンの水放出作用は約5である。
[0091] 水和有効性試験
[0092] 本開示の水和有効性を、二重盲検試験で評価した。実施例5で提供される配合物を、既知の陽性対照であるL’Oreal HYDRA RENEWAL(登録商標)(約7%のグリセリン含有量を有する)と比較した水和有効性を決定するために評価した。
[0093] 乾燥した前腕内側皮膚を有する23人(23)の女性が実施例5および陽性対照(L’Oreal HYDRA RENEWAL(登録商標))を試験した。その試験は4日の期間にわたって実施され、その試験条件は以下の通りであった:
[0094] 平均で3回(3)の測定をそれぞれの部位においてデータ分析のために行った。その測定は、Courage + Khazaka、ケルン、ドイツから入手可能なCorneometer(登録商標)CM825を用いて行われた。
[0095] 対応t検定を用いて、ベースラインにおける処置および未処置の部位を比較した。実施例5の配合物および陽性対照の処置の作用を決定するため、それぞれの製品に関する処置された、および未処置の部位のベースラインからの差(T24時間−ベースライン、T48時間−ベースライン、およびT72時間−ベースライン)を対応t検定を用いて比較した。陽性対照に関して、24(24)時間の測定を素肌において行った後、その試験の2および3日目に陽性対照の再適用を行った。その陽性対照をその試験の間24時間ごとに再適用した。実施例5において提供される配合物を、1日目におけるその試験の開始時に1回だけ適用した。Corneometer測定の結果およびその試験に関する計算されたp値は下記である。
[0096] 予想されたように、その試験結果は、1日目におけるベースラインにおいて対照部位、陽性対照部位、または実施例5で処置した部位の間で水和において有意な差がなかったことを示している。その試験に関する有意性のレベルは、≦0.05のp値で設定された。その試験は、陽性対照であるHYDRA RENEWAL(登録商標)は、未処置の対照と比較した場合、それぞれの前日における製品適用の24(24)時間後に皮膚を統計学的に水和したことを示している。その試験は、実施例5の配合物は、未処置の対照と比較した場合、製品適用の24(24)、48(48)、および72(72)時間後に皮膚を統計学的に水和したことも示している。この試験は、実施例5の配合物が皮膚上で72時間の期間の延長された水和の利益を提供することを示している。
[0097] 表6中の発明例のそれぞれの作製において、以下の手順を用いる。
[0098] 相B1(水性)の成分を副ビーカー中で回転子/固定子ミキサーを用いて全ての固体が溶解して透明な溶液が得られるまで一緒に混合する。相B2(水性)の成分をビーカー中で組み合わせて混合する。相B1の混合された成分を相B2の混合された成分と組み合わせ、回転子/固定子ミキサーを用いて混合し、穏やかに約40〜45℃まで、全ての固体が溶解するまで加熱する。その水相の最終的なpHをクエン酸(相B3)により約5.0±0.3に調節する。相A(油相)の成分を主ビーカー中に入れ、プロペラミキサーを用いて約600〜700RPMで十分に混合し、置いておく。水相成分(組み合わせられた相B1、B2およびB3)の混合物を、混合された相A(油相)の成分に、約1kgのバッチに関してプロペラミキサーを用いて10〜15分間の期間をかけてゆっくりと添加する。その混合物の粘度が増大した際に、その攪拌速度を700RPMから約1200RPMまで上げる。水相が油相中に混合された際に、油中水エマルジョンが形成される。場合により、粉末をそのバッチに添加してそれをその油中水エマルジョン中に混合する。
[0099] 実施例9
[0100] 発明例9の油中水エマルジョンは上記で概説した手順に従って調製される。実施例9には、その組成物の重量に基づいて約16重量%の水和剤が含まれる。その水和剤は、約10重量%のPEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン、約3重量%のブチレングリコール、および約3重量%のジプロピレングリコールの混合物である。水性の相または水相の総重量百分率は約87.93であり、油相の総重量パーセントは約12.07であり、これは水相対油相の比率を約7.29にする。実施例9で形成されたエマルジョンは、擦った際に水滴を放出する白色の光沢のある震動するクリームである。実施例9の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmで1分間の速度設定を用いて測定する。実施例9の粘度は約48,000cp(mPas)である。実施例9の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いで他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ10〜12個の3mm以上のビーズ様の液滴が現れ、おおよそ20〜30個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例9の油中水エマルジョンの水放出作用は約5である。
[0101] 実施例10
[0102] 発明例10の油中水エマルジョンは上記で概説した手順に従って調製される。実施例10には、その組成物の重量に基づいて約15重量%の水和剤が含まれる。その水和剤は、約5重量%のペンチレングリコール、約5重量%のヘキシレングリコール、および約5重量%のプロピレングリコールの混合物である。水性の相または水相の総重量百分率は約87.93であり、油相の総重量パーセントは約12.07であり、これは水相対油相の比率を約7.29にする。実施例10で形成されたエマルジョンは、擦った際に水滴を放出する白色の光沢のある震動するクリームである。実施例10の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmで1分間の速度設定を用いて測定する。実施例10の粘度は約60,000cp(mPas)である。実施例10の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いで他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ10〜12個の3mm以上のビーズ様の液滴が現れ、おおよそ20〜30個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例10の油中水エマルジョンの水放出作用は約5である。
[0103] 実施例11
[0104] 発明例11の油中水エマルジョンは上記で概説した手順に従って調製される。実施例11には、その組成物の重量に基づいて約25重量%の水和剤が含まれる。その水和剤は、約5重量%のソルビトール、約15重量%のヒドロキシエチル尿素、および約5重量%のPCAナトリウムの混合物である。水性の相または水相の総重量百分率は約86.93であり、油相の総重量パーセントは約13.07であり、これは水相対油相の比率を約6.65にする。実施例11で形成されたエマルジョンは、擦った際に水滴を放出する白色の光沢のある震動するクリームである。実施例11の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmで1分間の速度設定を用いて測定する。実施例11の粘度は約53,000cp(mPas)である。実施例11の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いで他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。水放出作用の現象を、その円を書く適用が20サイクルに達した際に観察する。おおよそ10〜12個の3mm以上のビーズ様の液滴が現れ、おおよそ20〜30個の1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴が現れる。実施例11の油中水エマルジョンの水放出作用は約5である。
[0105] 比較例12の作製において、以下の手順を用いた。相B(水性)の成分を副ビーカー中で攪拌子を用いて一緒に混合し、十分に混合して全ての固体を溶解させる。相A(油相)の成分を主ビーカー中に入れ、プロペラミキサーを用いて約600〜700RPMで十分に混合し、置いておく。水相成分(相B)の混合物を、混合された相Aの成分に、1kgのバッチに関してプロペラミキサーを用いて10〜15分間の期間をかけてゆっくりと添加する。粘度がゆっくりと増大した際に、その攪拌速度を700RPMから約1000RPMまで増大させて美容液(serum)を形成する。
[0106] 比較例12は、本開示とは対照的に、約73%の水性の相または水相の総重量百分率および約27%の油の総重量百分率を有し、これは水相対油相の比率を約2.7にする。比較例12は半透明の乳濁した美容液(serum)を形成し、それは適用した際に皮膚の上で水様である。比較例12の粘度を、ブルックフィールド粘度計を用いて、スピンドルT−Dおよび10rpmで1分間の速度設定を用いて測定する。比較例12の粘度は約5,000cp(mPas)である。比較例12の水放出作用を、約0.2gの化粧用組成物を手の甲の上に置き、次いで他方の手の中指および薬指で優しく円を書くことによりその上に適用することにより測定する。1mm以上の平均直径を有するビーズ様の液滴は出現しなかった。比較例12の美容液の水放出作用は約1であり;従って、比較例12は水放出作用を有しない。
[0107] 比較例12は一般に不安定である。顕微鏡はW/Si境界が漏出する境界(leaking boarder)を有することを示し、これはエマルジョンの不安定性の可能性を示している。比較例12の美容液は最初にエマルジョンを形成するが、3日間の凍結融解サイクルの後、その美容液は完全に分離する。
[0108] 本発明は好ましい態様に関して記載されてきたが、当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく様々な変更を行ってよく、均等物をその要素の代わりに用いてよいことを理解するであろう。加えて、特定の状況または材料を本発明の教示にその本質的な範囲から逸脱することなく適応させるために多くの改変を行うことができる。従って、本発明はこの発明を実施するために意図された最適な方式として開示された特定の態様に限定されないことが意図されており、本発明には添付された特許請求の範囲内に入る全ての態様が含まれるであろうことが意図されている。
本願は以下の発明を包含する。
[項目1] エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物であって、該組成物が以下:
該組成物の重量に基づいて約10重量%〜約50重量%の濃度の水和剤が含まれる水相;ならびに
以下:
該組成物の重量に基づいて約1重量%〜約25重量%の濃度のジメチコン;および
該組成物の重量に基づいて約0.5重量%〜約7重量%の濃度の乳化性架橋シロキサンエラストマー;
が含まれる油相;
ここで該水相対該油相の相比率は約3.0対約12.0である;
を含み、該化粧用組成物が擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる、前記組成物。
[項目2] 水和剤がグリセリン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、ソルビトール、ヘキシレングリコール、ヒドロキシエチル尿素、ナトリウム 5−オキソ−2−ピロリジンカルボキシレートおよびそれらの混合物からなる群から選択される、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目3] 水和剤がグリセリンである、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目4] 乳化性架橋シロキサンエラストマーが置換または未置換ジメチコン/コポリオールクロスポリマーを含む、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目5] 乳化性架橋シロキサンエラストマーがジメチコン/PEG−10/15クロスポリマーである、項目4に記載の化粧用組成物。
[項目6] 乳化性架橋シロキサンエラストマーが置換または未置換ジメチコン/ポリグリセリルクロスポリマーを含む、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目7] 乳化性架橋シロキサンエラストマーがジメチコン/ポリグリセリン−3クロスポリマーである、項目6に記載の化粧用組成物。
[項目8] 組成物にさらに有効成分が含まれる、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目9] 油相にさらに共乳化剤が含まれ、該共乳化剤が組成物の重量に基づいて約0.01重量%〜約1重量%の濃度である、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目10] 共乳化剤がポリオキシアルキレンコポリマーである、項目9に記載の化粧用組成物。
[項目11] 共乳化剤がPEG−10ジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンおよびPEG−9、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ジメチコンおよびPEG/PPG−18/18ジメチコン、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される、項目9に記載の化粧用組成物。
[項目12] 油相にさらに組成物の重量に基づいて約1重量%〜約20%の濃度のジメチコンおよびジメチコノールが含まれる、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目13] 水相対油相の比率が約5.0対約10.0である、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目14] 水相対油相の比率が約7.0対約9.0である、項目1に記載の化粧用組成物。
[項目15] さらに組成物の重量に基づいて約0.1重量%〜約5重量%の濃度の粉末が含まれる、請求項1に記載の化粧用組成物。
[項目16] 以下の工程:
水相を混合し;
油相を混合し;そして
該混合された水相を該混合された油相に混合しながらゆっくりと添加し、油中水エマルジョンを形成する;
を含む、項目1に記載の化粧用組成物を調製するためのプロセス。
[項目17] 角質基層(substrate)を保湿する方法であって、前記の基層上に項目1に記載の組成物を適用することを含む、前記方法。
[項目18] エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物であって、該組成物が以下:
該組成物の重量に基づいて約10重量%〜約50重量%の濃度の水和剤が含まれる水相、ここで該水相は該組成物の重量に基づいて約80重量%〜約92重量%の濃度である;ならびに
以下:
該組成物の重量に基づいて約1重量%〜約25重量%の濃度のジメチコン;および
該組成物の重量に基づいて約0.5重量%〜約7重量%の濃度の乳化性架橋シロキサンエラストマー;
が含まれる油相;
を含み、ここで該化粧用組成物は擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる、前記化粧用組成物。
[項目19] 水相が組成物の重量に基づいて約85重量%〜約90重量%の濃度である、項目18に記載の化粧用組成物。
[項目20] エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物であって、該組成物が以下:
以下:
該組成物の重量に基づいて約10重量%〜約50重量%の濃度のグリセリン;
が含まれる水相;ならびに
以下:
該組成物の重量に基づいて約1重量%〜約25重量%の濃度のジメチコン;
該組成物の重量に基づいて約0.5重量%〜約7重量%の濃度のジメチコン/PEG−10/15クロスポリマー;および
該組成物の重量に基づいて約0.01重量%〜約1重量%の濃度のPEG−10ジメ
チコン;
が含まれる油相;
を含み、該水相対該油相の相比率が約5.0対約12.0であり;そして
該化粧用組成物が擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる、前記化粧用組成物。

Claims (14)

  1. 水相および油相を含む、エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物であって、
    水相は、該組成物の重量に基づいて10重量%〜50重量%の水和剤を含み;
    油相は:
    該組成物の重量に基づいて1重量%〜25重量%のジメチコン;および
    該組成物の重量に基づいて0.5重量%〜7重量%の乳化性架橋シロキサンエラストマー、
    からなり;
    ここで、該水相の総重量を該油相の総重量で割ることにより得られる相比率は7〜9であり;そして
    該化粧用組成物が、擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる、前記組成物。
  2. 水和剤が、グリセリン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール−8/5/3グリセリン、ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ペンチレングリコール、ソルビトール、ヘキシレングリコール、ヒドロキシエチル尿素、ナトリウム 5−オキソ−2−ピロリジンカルボキシレート、およびそれらの混合物からなる群から選択される、請求項1に記載の化粧用組成物。
  3. 水和剤がグリセリンである、請求項1に記載の化粧用組成物。
  4. 乳化性架橋シロキサンエラストマーが、置換または未置換ジメチコン/コポリオールクロスポリマーを含む、請求項1に記載の化粧用組成物。
  5. 乳化性架橋シロキサンエラストマーが、ジメチコン/PEG−10/15クロスポリマーである、請求項4に記載の化粧用組成物。
  6. 乳化性架橋シロキサンエラストマーが、置換または未置換ジメチコン/ポリグリセリルクロスポリマーを含む、請求項1に記載の化粧用組成物。
  7. 乳化性架橋シロキサンエラストマーが、ジメチコン/ポリグリセリン−3クロスポリマーである、請求項6に記載の化粧用組成物。
  8. 組成物にさらに、サンスクリーン剤、フリーラジカル消去剤、角質溶解薬、ビタミン、抗エラスターゼ剤、抗コラゲナーゼ剤、ペプチド、脂肪酸誘導体、ステロイド、藻類の抽出物、プランクトンの抽出物、酵素、補酵素、フラボノイド、セラミド、ヒドロキシ酸、およびそれらの混合物からなる群より選択される有効成分が含まれる、請求項1に記載の化粧用組成物。
  9. 水相および油相を含む、エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物であって、
    水相は、組成物の重量に基づいて10重量%〜50重量%の水和剤を含み;
    油相は:
    組成物の重量に基づいて1重量%〜25重量%のジメチコン;
    組成物の重量に基づいて0.5重量%〜7重量%の乳化性架橋シロキサンエラストマー;ならびに
    PEG−10ジメチコン、PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコンおよびPEG−9、ラウリルPEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、ジメチコンおよびPEG/PPG−18/18ジメチコン、ならびにそれらの組み合わせからなる群から選択される共乳化剤、およびジメチコンとジメチコノールとの混合物のうち少なくとも1つ、該共乳化剤は組成物の重量に基づいて0.01重量%〜1重量%であり、該混合物は組成物の重量に基づいて1重量%〜20重量%である、
    からなり;
    ここで、該水相の総重量を該油相の総重量で割ることにより得られる相比率は7〜9であり;そして
    該化粧用組成物が、擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる、前記化粧用組成物。
  10. さらに組成物の重量に基づいて0.1重量%〜5重量%の粉末が含まれる、請求項1に記載の化粧用組成物。
  11. 以下の工程:
    水相を混合し;
    油相を混合し;そして
    該混合された水相を該混合された油相に混合しながらゆっくりと添加し、油中水エマルジョンを形成する、
    ことを含む、請求項1に記載の化粧用組成物を調製するためのプロセス。
  12. 角質基層(substrate)を保湿する方法であって、前記基層上に請求項1に記載の組成物を適用することを含む、前記方法。
  13. 水相および油相を含む、エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物であって、
    水相は、該組成物の重量に基づいて10重量%〜50重量%の水和剤を含み;
    油相は:
    該組成物の重量に基づいて1重量%〜25重量%のジメチコン;および
    該組成物の重量に基づいて0.5重量%〜7重量%の乳化性架橋シロキサンエラストマー、
    からなり;
    ここで、該水相は、該組成物の重量に基づいて85重量%〜90重量%であり;そして
    該化粧用組成物が、擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる、前記化粧用組成物。
  14. 水相および油相を含む、エマルジョンの形態の水放出性化粧用組成物であって、
    水相は、該組成物の重量に基づいて10重量%〜50重量%のグリセリンを含み;
    油相は:
    該組成物の重量に基づいて1重量%〜25重量%のジメチコン;
    該組成物の重量に基づいて0.5重量%〜7重量%のジメチコン/PEG−10/15クロスポリマー;および
    該組成物の重量に基づいて0.01重量%〜1重量%のPEG−10ジメチコン、
    からなり、
    ここで、該水相の総重量を該油相の総重量で割ることにより得られる相比率が7〜9であり;そして
    該化粧用組成物が、擦った際にエマルジョンから複数の液滴になる、前記化粧用組成物。
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