JP6147633B2 - 家庭用薄葉紙収納容器 - Google Patents

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Description

本発明は、家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納容器に関する。
従来、ティッシュペーパーやウェットティッシュ、クリーナーシート等の家庭用薄葉紙を収納する家庭用薄葉紙収納容器が知られている。
近時、その家庭用薄葉紙収納容器をコンパクトなサイズにして、省スペースに設置可能にするものが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。
特開2006−346137号公報 特開2011−251714号公報
上記特許文献1,2の容器をトイレクリーナーシート用の容器に適用した場合、比較的狭い空間であるトイレ内の任意の箇所に容器を設置することが可能になる。
しかしながら、トイレ内の収納棚のスペースを他の物品で占められている際には、そのトイレクリーナーシート用容器を床面に置かざるを得ないことがある。ただし、トイレの床面に容器を置くことには抵抗があるというユーザーが少なからずいることがわかった。
本発明の目的は、壁面に設置して使い易い家庭用薄葉紙収納容器を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、家庭用薄葉紙収納容器であって、
上部に開口部が設けられ、家庭用薄葉紙を内部に収納する有底の容器本体と、
前記容器本体の底側を内部に収容するケース本体と、
前記容器本体の前記開口部を塞ぐ蓋状のケース蓋体と、
を備え、
前記ケース蓋体には、当該ケース蓋体を壁面に取り付けるための壁面設置部材が設けられており、
前記ケース本体と前記ケース蓋体の何れか一方には、他方に向けて延在するガイド軸の一端が固定されており、その他方には前記ガイド軸に係着し、前記ガイド軸に沿って移動可能なスライド部材が設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記ガイド軸が前記ケース蓋体に設けられている場合、当該ガイド軸の他端は前記ケース本体側の下方に延在しており、
前記ガイド軸が前記ケース本体に設けられている場合、当該ガイド軸の他端は前記ケース蓋体側の上方に延在していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記ケース蓋体の内側には、前記容器本体の前記開口部と密着し、前記容器本体の内部を密閉するパッキン部材が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器において、
前記ケース本体と前記ケース蓋体とを近接させる方向に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、壁面に設置した状態で容易に開閉して、その中から家庭用薄葉紙を取り出すことができる、使い易い家庭用薄葉紙収納容器を得ることができる。
本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器を示す斜視図であり、閉蓋した状態(a)と、開蓋した状態(b)である。 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器を示す背面図である。 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器を示す側面図である。 本実施形態の家庭用薄葉紙収納容器の容器本体を取り外した状態を示す斜視図である。 家庭用薄葉紙収納容器の要部断面図である。 家庭用薄葉紙収納容器の変形例を示す斜視図であり、閉蓋した状態(a)と、開蓋した状態(b)である。 家庭用薄葉紙収納容器の変形例を示す背面図である。 家庭用薄葉紙収納容器の他の使用形態を示す斜視図である。
以下、図を参照して、本発明に係る家庭用薄葉紙収納容器の具体的な態様を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した好適な実施形態として例示する家庭用薄葉紙収納容器100の斜視図であり、閉蓋した状態(図1(a))と、開蓋した状態(図1(b))を示している。図2は家庭用薄葉紙収納容器100の背面図、図3は側面図である。
図4は、家庭用薄葉紙収納容器100の容器本体10を取り外した状態を示す斜視図である。
家庭用薄葉紙収納容器100は、例えば、図1〜図4に示すように、上部に開口部10aが設けられ、家庭用薄葉紙Pを内部に収納する有底の容器本体10と、容器本体10の底側を内部に収容するケース本体20と、容器本体10の開口部10aを塞ぐ蓋状のケース蓋体30と、を備えている。
また、ケース蓋体30には、ケース本体20側の下方に延在する2本のガイド軸40が設けられている。また、ケース本体20には、ガイド軸40に係着してガイド軸40に沿って移動可能な2つのスライド部材50が設けられている。このガイド軸40及びスライド部材50を介して、ケース本体20とケース蓋体30が連結されて、一体的な容器を構成するようになっている。
容器本体10は、矩形の開口を有する有底の角箱であり、その内部に家庭用薄葉紙Pを収納する空間を有している。
この容器本体10は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、或いはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等を用いて形成されている。
ケース本体20は、矩形の開口を有する有底の角箱であり、容器本体10より一回り大きいサイズを有している。具体的に、ケース本体20内に容器本体10を収容する際、ケース本体20の内面と容器本体10の外面が接するようになっている。
このケース本体20は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、或いはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等を用いて形成されている。
また、ケース本体20には、家庭用薄葉紙収納容器100を開蓋する際にユーザーが掴む保持部21が設けられている。
ケース蓋体30は、ケース本体20と略同じサイズの角箱形状を有している。具体的に、ケース蓋体30で容器本体10の開口部10aを塞ぐ際、ケース蓋体30の内面と容器本体10の外面が接するようになっている。
このケース蓋体30は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、或いはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等を用いて形成されている。
また、ケース蓋体30には、当該ケース蓋体30を壁面に取り付け、家庭用薄葉紙収納容器100を壁面に設置するための壁面設置部材31が設けられている。本実施形態における壁面設置部材31はフック部材であり、壁面に突き刺したプッシュピンやボルトなどにフック部材(壁面設置部材31)を架けて、家庭用薄葉紙収納容器100を壁面に吊り下げて設置することを可能にする。
なお、壁面設置部材31はフック部材であることに限らず、例えば吸盤を用いたものでもよい。壁面設置部材31に吸盤を用いることによれば、家庭用薄葉紙収納容器100をガラス面やタイル面などの平滑な面に好適に設置することが可能になる。
ガイド軸40は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、或いはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等からなり、ケース蓋体30と一体成型されている。具体的に、ガイド軸40の一端がケース蓋体30に固定され、ガイド軸40の他端はケース本体20側の下方に延在するように設けられている。
また、ガイド軸40の側面には、スライド部材50が係着する案内溝41が形成されている。なお、ガイド軸40の他端側における案内溝41の終端側は、その溝の幅が狭く形成された嵌合部41aになっている。この嵌合部41aは、後述するスライド部材50の両縁を挟み込むことで、スライド部材50の移動を規制するようになっている。
スライド部材50は、例えば、PE(ポリエチレン)やPP(ポリプロピレン)、或いはPET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS樹脂等からなり、ケース本体20と一体成型されている。
スライド部材50の両縁は、互いに対向するように鈎状に形成されており、その鈎状の両縁が案内溝40aに係着するように、スライド部材50はガイド軸40を挟んで取り付けられている。
このように、ケース蓋体30に設けられたガイド軸40に、ケース本体20に設けられたスライド部材50が係着しており、スライド部材50がガイド軸40に沿って移動可能になっている。
つまり、ケース本体20と一体のスライド部材50が、ケース蓋体30と一体のガイド軸40に沿って移動可能になっているので、ケース蓋体30に対しケース本体20がスライド移動して、接離するようになっている。
また、家庭用薄葉紙収納容器100には、ケース本体20とケース蓋体30とを近接させる方向に付勢する付勢部材60が設けられている。
この付勢部材60はコイル状の引きばねであり、一端部がケース本体20の取付部26に取り付けられ、他端部がケース蓋体30の取付部36に取り付けられている。ここでは、ガイド軸40と並んだ配置に2つの付勢部材60が配設されており、ガイド軸40の長手方向に沿って伸縮するように設けられている。
そして、この付勢部材60の付勢力によって、ケース本体20がケース蓋体30に向けて近接するようにスライド移動し、ケース本体20に収容されている容器本体10の開口部10aがケース蓋体30に収まり、閉蓋されるようになっている。
なお、本実施形態における付勢部材60はコイルばね(引きばね)であるが、付勢部材60は他の形状のばね部材でもよく、またゴムの収縮を利用した付勢部材60を用いてもよい。
また、図5に示すように、ケース蓋体30の内側には、容器本体10の開口部10aと密着するパッキン部材32が設けられている。
具体的に、パッキン部材32は、例えば、シリコンゴムなど弾性材料からなる矩形環状の部材であり、ケース蓋体30内の天面の隅部に配設されている。
そして、ケース本体20に収容されている容器本体10の開口部10aをケース蓋体30で閉じる際、パッキン部材32が容器本体10の開口部10aと密着し、容器本体10の内部を密閉するようになっている。
つまり、閉蓋した状態の家庭用薄葉紙収納容器100において、ケース蓋体30内のパッキン部材32が容器本体10の開口部10aと密着し、容器本体10の内部を密閉することができるので、容器本体10内の気密性を保ち、ウェットタイプの家庭用薄葉紙Pの乾燥を防ぐことができる。
次に、本実施形態における家庭用薄葉紙収納容器100の使用方法について説明する。
ここで家庭用薄葉紙収納容器100は、家庭用薄葉紙Pとしてトイレクリーナーシートを収納する容器であり、トイレ内に設置して使用するものであるとする。
家庭用薄葉紙収納容器100は、例えば、トイレットペーパーホルダー近傍の壁面に螺入された、頭部が略L字状の吊りボルト(図示省略)に壁面設置部材31を架けて、トイレの壁面に吊り下げて設置されている。
家庭用薄葉紙収納容器100が壁面に設置されている閉蓋状態では、図1(a)に示すように、付勢部材60の付勢力によって、ケース本体20がケース蓋体30に近接するようにスライド移動されており、ケース蓋体30が容器本体10の開口部10aを塞ぐとともに、ケース蓋体30内のパッキン部材32が容器本体10の開口部10aと密着し、容器本体10の内部を密閉している。
トイレ掃除を行う際、ユーザーはケース本体20の保持部21を掴んで、ケース本体20を引き下げる。そして、図1(b)に示すように、容器本体10の開口部10aを露出させるように、ケース蓋体30からケース本体20を離間させる。
こうして家庭用薄葉紙収納容器100を開蓋すれば、容器本体10から家庭用薄葉紙Pを取り出して使用することができる。
ユーザーが容器本体10から家庭用薄葉紙Pを取り出した後、保持部21を放すと、付勢部材60の付勢力によってケース本体20がケース蓋体30側に引き上げられるようにスライド移動し、家庭用薄葉紙収納容器100は閉蓋状態に戻る。
このように、家庭用薄葉紙収納容器100は、壁面に設置した状態で容易に開閉することができる使い易い容器であるといえる。
また、家庭用薄葉紙収納容器100を開蓋する際、ガイド軸40の案内溝41における終端側の嵌合部41aにスライド部材50が達するまでケース本体20を引き下げると、スライド部材50が嵌合部41aに嵌まり込む。スライド部材50が案内溝41の嵌合部41aに嵌まり込んだ状態では、スライド部材50はガイド軸40の下端側で拘束されているので、ユーザーが保持部21を放しても、付勢部材60の付勢力に抗してケース本体20をガイド軸40の下端側に留めることができ、家庭用薄葉紙収納容器100が開蓋した状態を維持することができる。
例えば、容器本体10から家庭用薄葉紙Pを立て続けに取り出すような場合には、こうして家庭用薄葉紙収納容器100が開蓋した状態を維持するようにすれば、ユーザーにとって使い勝手がよい状態で使用することができる。
そして、家庭用薄葉紙収納容器100を閉蓋する際には、ケース本体20の保持部21を掴んでケース本体20を引き上げて、案内溝41の嵌合部41aからスライド部材50を外せば、付勢部材60の付勢力によって家庭用薄葉紙収納容器100は閉蓋状態に戻る。
また、家庭用薄葉紙収納容器100が吊り下げられている壁面から離れた箇所の掃除を行う場合には、図4に示すように、家庭用薄葉紙収納容器100の容器本体10を取り外し、任意の箇所に容器本体10を持ち運んで使用することができる。
以上のように、この家庭用薄葉紙収納容器100は、壁面に設置した状態で容易に開閉することができ、所望するように家庭用薄葉紙Pを取り出して使用することができる使い易い容器である。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。
例えば、図6(a)(b)、図7に示すように、ケース本体20にガイド軸40が設けられ、ケース蓋体30にスライド部材50が設けられている家庭用薄葉紙収納容器100であってもよい。
この場合、ガイド軸40の一端がケース本体20に固定され、ガイド軸40の他端はケース蓋体30側の上方に延在するように設けられている。
このような家庭用薄葉紙収納容器100であっても、壁面に設置した状態で容易に開閉することができる。
また、図8に示すように、容器本体10を取り外した状態で、ケース本体20とケース蓋体30の間に薄葉紙包装袋3を収容するように、家庭用薄葉紙収納容器100を使用してもよい。
薄葉紙包装袋3は、家庭用薄葉紙Pを内包した袋体1と、袋体1の開口部1aを塞ぐ封止シール2とを備えている。封止シール2は、剥離と貼付を複数回繰り返すことが可能な粘着力を有しており、袋体1の開口部1aから家庭用薄葉紙Pを取り出す際に剥離し、家庭用薄葉紙Pを取り出した後には開口部1aを塞ぐように貼付するようになっている。
家庭用薄葉紙収納容器100におけるケース本体20とケース蓋体30の間は密閉空間ではないが、このような気密性を有する薄葉紙包装袋3であれば、ウェットタイプの家庭用薄葉紙Pの乾燥を防いで収納することができる。
なお、以上の実施の形態においては、ガイド軸40はケース蓋体30またはケース本体20と一体成型され、スライド部材50はケース本体20またはケース蓋体30と一体成型されているとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、熱融着による手法や接着剤を用いる手法によって、ガイド軸40とケース蓋体30(ケース本体20)を融着あるいは接着し、スライド部材50とケース本体20(ケース蓋体30)を融着あるいは接着して、それぞれ一体化するようにしてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
10 容器本体
10a 開口部
20 ケース本体
21 保持部
30 ケース蓋体
31 壁面設置部材
32 パッキン部材
40 ガイド軸
41 案内溝
41a 嵌合部
50 スライド部材
60 付勢部材
100 家庭用薄葉紙収納容器
P 家庭用薄葉紙
1 袋体
2 封止シール
3 薄葉紙包装袋

Claims (4)

  1. 上部に開口部が設けられ、家庭用薄葉紙を内部に収納する有底の容器本体と、
    前記容器本体の底側を内部に収容するケース本体と、
    前記容器本体の前記開口部を塞ぐ蓋状のケース蓋体と、
    を備え、
    前記ケース蓋体には、当該ケース蓋体を壁面に取り付けるための壁面設置部材が設けられており、
    前記ケース本体と前記ケース蓋体の何れか一方には、他方に向けて延在するガイド軸の一端が固定されており、その他方には前記ガイド軸に係着し、前記ガイド軸に沿って移動可能なスライド部材が設けられていることを特徴とする家庭用薄葉紙収納容器。
  2. 前記ガイド軸が前記ケース蓋体に設けられている場合、当該ガイド軸の他端は前記ケース本体側の下方に延在しており、
    前記ガイド軸が前記ケース本体に設けられている場合、当該ガイド軸の他端は前記ケース蓋体側の上方に延在していることを特徴とする請求項1に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  3. 前記ケース蓋体の内側には、前記容器本体の前記開口部と密着し、前記容器本体の内部を密閉するパッキン部材が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
  4. 前記ケース本体と前記ケース蓋体とを近接させる方向に付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の家庭用薄葉紙収納容器。
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