<基本構成>
図1に本発明の閃光放電ランプ点灯装置(以下、「点灯装置」という)の回路構成図を示す。点灯装置100は整流入力回路150と、昇圧充電回路200と、電流制御回路300と、昇圧充電回路200及び電流制御回路300を統括制御する中央制御部400を備える。なお、上記及び以降の説明において、各回路素子が上記のどの回路に属するかは便宜的なものであり、本発明を拘束するものではない。
また、上記の点灯装置100、点灯装置100に接続された閃光放電ランプ500(以下、「ランプ500」という)、ランプ500を内包する筐体(不図示)、点灯装置100への入力手段等を備えることにより閃光照射装置を構成することができる。閃光照射装置が擬似太陽光照射装置である場合、ランプ500はキセノンランプからなる。
整流入力回路150は整流器1及び平滑コンデンサ2を備え、交流電源ACは整流器1によって全波整流されるとともに平滑コンデンサ2によって平滑化される。なお、本実施形態では、整流入力回路150にコンデンサインプット型のものが採用されているが、力率改善回路等が採用されてもよい。また、交流電源の代わりに直流電源が入力電源となる場合は、整流入力回路150は不要である。
昇圧充電回路200は昇圧回路210及び充電回路220を含む。後述するように、昇圧回路210、又は整流入力回路150及び昇圧回路210は、充電回路220への充電用の入力電力を供給する電力供給手段として機能する。
昇圧回路210は、トランジスタ3〜6からなるフルブリッジ回路、PWM制御回路7、昇圧トランス8、整流器9及び電流制限用コイル10を備える。フルブリッジ回路はPWM制御回路7によってスイッチング制御され、トランジスタ3及び6とトランジスタ4及び5が交互にオン・オフされるとともにその導通時間が制御される。昇圧トランス8の一次巻線にはフルブリッジ回路の出力が接続され、二次側には巻数比に応じた電圧が発生する。昇圧トランスの二次巻線に発生した電圧は、整流器9によって整流され、電流制限用コイル10を介して出力される。
充電回路220は、高電位側の蓄電素子11−1、低電位側の蓄電素子11−2、電圧検出回路12、電流検出抵抗13、誤差増幅器14、基準電源15、バランス放電回路30及び制御回路40を備え、昇圧回路210の整流器9の出力が蓄電素子11−1及び11−2に充電される。なお、以降の説明において、蓄電素子11−1〜11−nについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して蓄電素子11というものとする。本実施形態においては、蓄電素子11を電解コンデンサとしているが、蓄電素子11は電気二重層コンデンサ、バッテリ等であってもよい。なお、図1においては、充電回路220内の配線は簡略化して示してある。
昇圧充電回路200のPWM制御回路7は、中央制御部400からの充電開始信号を受けると、フルブリッジ回路を数十kHz(例えば、50kHz程度)で駆動させて充電を開始する。充電動作中は、電流検出抵抗13によって検出される電流値(電流検出抵抗13に発生する電圧)が目標値(基準電源15の電圧)に等しくなるように誤差増幅器14及びPWM制御回路7が動作し、所定の充電電流で充電が行われる。なお、充電方法は定電流制御に限られない。電圧検出回路12によって検出される充電電圧がランプ電圧よりも充分に高い設定電圧(例えば、1000V)に達すると、PWM制御回路7はフルブリッジ回路の動作を一旦停止(又は充電電圧を保持)し、スタンバイ状態に移行する。ここで、PWM制御回路7又は制御回路40は充電完了信号を中央制御部400に出力する。電圧検出回路12、バランス放電回路30及び制御回路40については後述する。
なお、本開示においては、昇圧充電回路200としてフルブリッジ及び昇圧トランスで構成される回路が例示されるが、昇圧動作と充電動作が可能であれば他の昇圧コンバータ方式の回路が採用されてもよい。またさらに、昇圧充電回路200が高圧電源から給電される場合には昇圧機能は不要である。
電流制御回路300はIGBT等の半導体スイッチ16、ダイオード17、チョークコイル18、コンデンサ19、電流検出抵抗20、PWM制御回路21及び誤差増幅器22を含み、降圧チョッパ回路を構成する。電流制御回路300はまた、イグナイタ回路350を含む。イグナイタ回路350は始動回路23及びパルストランス24及びを含み、パルストランス24の2次巻線はチョークコイル18に直列接続される。
電流制御回路300は、蓄電素子11−1及び11−2の合計電圧を電源として、中央制御部400からの点灯信号を受けて動作を開始する。電流制御回路300のPWM制御回路21が点灯信号に応じて動作を開始すると、動作開始時点でランプ500の両端に、蓄電素子11−1及び11−2の合計電圧とほぼ等しい直流電圧が印加される。一方、イグナイタ回路350の始動回路23は点灯信号に応じて起動してパルストランス24の1次巻線にパルス電圧を発生させ、2次巻線にはパルストランス24の1次/2次巻数比に応じた高圧パルスが発生する。これにより、上記の蓄電素子11−1及び11−2の合計電圧に高圧パルスが重畳された電圧がランプ500に印加され、ランプ500の絶縁破壊が起こる。
ランプ500が絶縁破壊されると、蓄電素子11−1及び11−2の合計電圧を電源として電流制御回路300からの制限された電流がランプ500に投入される。半導体スイッチ16はPWM制御回路21によって導通時間が制御されてスイッチングされる。半導体スイッチ16がオンの期間には蓄電素子11→半導体スイッチ16→チョークコイル18→パルストランス24の2次巻線→ランプ500→蓄電素子11の経路に電流が流れる。一方、半導体スイッチ16がオフの期間にはチョークコイル18に蓄えられた電力を元に、チョークコイル18→パルストランス24の2次巻線→ランプ500→ダイオード17→チョークコイル18の経路に電流が流れる。コンデンサ19はランプ500への出力を平滑化し、ランプ電流のリップル成分を抑制又は除去する。電流検出抵抗20によってランプ電流が検出され、検出ランプ電流に比例する電圧信号(検出電圧)が誤差増幅器22の正入力端子に入力される。ランプ電流の設定値に比例する電圧信号が中央制御部400から誤差増幅器22の負入力端子に入力される。そして、誤差増幅器22の両入力が等しくなるようにPWM制御回路21によって半導体スイッチ16の導通時間がPWM制御される。これにより、蓄電素子11を電源とするランプ500の定電流直流点灯が行われる。
実施形態1.
図2に、本発明の第1の実施形態による充電回路220の詳細を示す。以降の説明において、蓄電素子11−1の高電位側ノードをノードN1、蓄電素子11−1と蓄電素子11−2の接続点をノードN2、蓄電素子11−2の低電位側ノードをノードN3とする。
電圧検出回路12は、ノードN1−N3間の電圧Vtotalを検出する分圧抵抗からなる電圧検出回路12−1、及びノードN2−N3間の電圧V2を検出する分圧抵抗からなる電圧検出回路12−2を含む。電圧検出回路12は、後述の制御回路40と協働して蓄電素子11−1及び11−2の電圧をそれぞれ検出電圧V1及びV2として特定するために設けられる。蓄電素子11−2の検出電圧V2は電圧検出回路12−2によって直接求められ、蓄電素子11−1の検出電圧V1は電圧検出回路12−1の検出値Vtotalから電圧検出回路12−2の検出値V2を減算することによって求められる。なお、各蓄電素子11の実際の充電電圧は電圧検出回路12を構成する分圧抵抗の分圧比から求められるが、本明細書の以降の説明においては検出電圧を用いて各制御構成を説明する。
バランス放電回路30は蓄電素子11−1に並列接続された高電位側の放電回路32−1、及び蓄電素子11−2に並列接続された低電位側の放電回路32−2を含む。放電回路32−1は抵抗素子34−1とスイッチ素子36−1の直列回路からなり、放電回路32−2は抵抗素子34−2とスイッチ素子36−2の直列回路からなる。本実施形態では、スイッチ素子36−1及び36−2はMOSFETからなる。スイッチ素子36−1のドレイン端子が抵抗素子34−1を介してノードN1に接続され、ソース端子がノードN2に接続される。同様に、スイッチ素子36−2のドレイン端子が抵抗素子34−2を介してノードN2に接続され、ソース端子がノードN3に接続される。スイッチ素子36−1及び36−2はそれぞれ制御回路40からのゲート信号により個別に動作状態(すなわち、ON又はOFF)が決定される。なお、以降の説明において、放電回路32−1〜32−n、抵抗素子34−1〜34−n、及びスイッチ素子36−1〜36−nについて、これらを総称して又はこれらの一部を代表して、それぞれ放電回路32、抵抗素子34、及びスイッチ素子36というものとする。
各放電回路32において、スイッチ素子36がOFFの状態においては、蓄電素子11への充電電力は全て蓄電素子11に投入される。一方、スイッチ素子36がONの状態においては、蓄電素子11への充電電力が蓄電素子11及び抵抗素子34に投入される。従って、スイッチ素子36がONの場合の充電速度はスイッチ素子36がOFFの場合の充電速度に比べて遅くなる。なお、各抵抗素子34の抵抗値は、蓄電素子11間の充電速度のばらつきを考慮して、抵抗素子34の接続の有無によって蓄電素子11間の充電速度が確実に逆転するように選定されるものとする。もちろん、蓄電素子11−1及び11−2の間の充電速度のばらつきが小さい場合には、両スイッチ素子36−1及び36−2ともOFF状態に維持され、この状態で両蓄電素子は均等に充電される。
制御回路40はCPU42、メモリ44及び入出力インターフェイス46を含み、これらはバス48によって相互に接続される。CPU42は各部間の信号のやりとりを制御するプロセッサであり、メモリ46はプログラム及びデータを記憶するメモリである。なお、説明の便宜上、制御回路40をPWM制御回路7とは個別の制御回路として示しているが、制御回路40はPWM制御回路7に含まれていてもよい。
制御回路40は、蓄電素子11−1及び11−2の充電時において、検出電圧V1と検出電圧V2の間の検出電圧差が所定値Va以下となるように、検出電圧差に基づいてスイッチ素子36−1及び36−2の一方の動作状態を制御する。具体的には、制御回路40は、検出電圧差V1−V2が所定値Vaを超えた場合にスイッチ素子36−1を導通させ、検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えた場合にスイッチ素子36−2を導通させる。
制御回路40はまた、スイッチ素子36のいずれかがON状態とされた後、検出電圧差が所定値Vb未満となった場合には、動作制御対象となっているスイッチ素子36をOFF状態に戻す。すなわち、検出電圧差V1−V2が所定値Vaを超えた後に所定値Vb未満となった場合にスイッチ素子36−1を開放し、検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えた後に所定値Vb未満となった場合にスイッチ素子36−2を開放する。ここで、スイッチ素子36のON−OFFの切替えにヒステリシスを持たせるために所定値Va>所定値Vbとすることが好ましい。
また、制御回路40は、中央制御部400から、充電電圧を放電させる指令を示す充電電圧放電信号を受信すると、全てのスイッチ素子36−1及び36−2をONする。この充電電圧放電信号は、蓄電素子11の電圧を安全電圧まで低下させる指令を示す信号であってもよいし、充電回路220(すなわち、点灯装置100)の使用終了を示す信号であってもよい。全スイッチ素子36の導通により、蓄電素子11−1及び11−2の残存電荷が抵抗素子34−1及び34−2によって放電され、点灯装置100の使用後に蓄電素子11が高電圧状態で保持されることが防止される。
図3を参照して、充電回路220の動作を説明する。図3の上段のグラフは蓄電素子11−1及び11−2の合計電圧(Vtotal=V1+V2)及び各々の電圧(V1、V2)を示し、中段及び下段のグラフはそれぞれスイッチ素子36−1及び36−2の動作状態(ONで導通、OFFで開放)を示す。なお、各グラフの横軸は充電開始からの経過時間である。
時刻t0において充電が開始される。この時点で、スイッチ素子36−1及び36−2はともにOFF状態とされている。本例では、蓄電素子11−2の方が蓄電素子11−1よりも充電速度が速いことが分かる。
時刻t1において、検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えたことに応じて、制御回路40がスイッチ素子36−2をONする。スイッチ素子36−2が導通したことによって蓄電素子11−2に抵抗素子34−2が並列接続され、蓄電素子11−2の充電速度が低下する。
時刻t2において、検出電圧差V2−V1が所定値Vb未満となったことに応じて、制御回路40がスイッチ素子36−2をOFFする。もちろん、所定値Vbの値をより小さくすることによって充電電圧の差をさらに縮めることができるが、所定値Vbを小さくするほど抵抗素子34−2における電力損失が増すことになる。従って、充電電圧の差を解消しつつも抵抗素子34−2における損失を最小限にするように所定値Vbの値は適宜設定される。
時刻t3において、再び検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えたことに応じて、制御回路40がスイッチ素子36−2をONし、時刻t4において検出電圧差V2−V1が所定値Vb未満となったことに応じて、制御回路40がスイッチ素子36−2をOFFする。なお、蓄電素子11−1の方が蓄電素子11−2よりも充電速度が速い場合においては、検出電圧差V1−V2が所定値Vaを超えるとスイッチ素子36−1がONされ、検出電圧差V1−V2が所定値Vb未満となるとスイッチ素子36−1がOFFされる。
そして、時刻t5において合計検出電圧Vtotal=V1+V2が設定値Vsetに到達すると、PWM制御回路7がフルブリッジ回路を停止させ、充電が完了する。
図4は、本実施形態による昇圧充電回路200の動作を示すフローチャートである。
ステップS1において、まず全てのスイッチ素子36−1及び36−2がOFF状態とされる。
ステップS2において、PWM制御回路7がフルブリッジ回路の駆動を開始し、充電が開始される。なお、検出電圧V1及びV2は、電圧検出回路12による検出値に基づく制御回路40の演算によって逐次取得されるものとする。
ステップS10において、制御回路40(CPU42)は、検出電圧差V1−V2が所定値Vaを超えたか否かを判定する。検出電圧差V1−V2が所定値Vaを超えた場合(ステップS10、Yes)、ステップS11において、制御回路40がスイッチ素子36−1をONし、処理はステップS12に進む。検出電圧差V1−V2が所定値Va以下である場合(ステップS10、No)、処理はステップS20に進む。
ステップS12において、制御回路40は合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに達したか否かを判定する。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに達した場合(ステップS12、Yes)、処理はステップS51に進む。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに達していない場合(ステップS12、No)、処理はステップS13に進む。
ステップS13において、制御回路40は検出電圧差V1−V2が所定値Vb未満となったか否かを判定する。検出電圧差V1−V2が所定値Vb以上である場合(ステップS13、No)、処理はステップS12に戻る。検出電圧差V1−V2が所定値Vb未満となった場合(ステップS13、Yes)、ステップS14において、制御回路40がスイッチ素子36−1をOFFする。その後、処理はステップS20に進む。
ステップS20において、制御回路40は、検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えたか否かを判定する。検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えた場合(ステップS20、Yes)、ステップS21において、制御回路40がスイッチ素子36−2をONし、処理はステップS22に進む。検出電圧差V1−V2が所定値Va以下である場合(ステップS20、No)、処理はステップS50に進む。
ステップS22において、制御回路40は合計検出電圧Vtotal=V1+V2が設定値Vsetに達したか否かを判定する。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに達した場合(ステップS22、Yes)、処理はステップS51に進む。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに達していない場合(ステップS22、No)、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、制御回路40は検出電圧差V1−V2が所定値Vb未満となったか否かを判定する。検出電圧差V1−V2が所定値Vb以上である場合(ステップS23、No)、処理はステップS22に戻る。検出電圧差V1−V2が所定値Vb未満となった場合(ステップS23、Yes)、ステップS24において、制御回路40がスイッチ素子36−2をOFFする。その後、処理はステップS50に進む。
ステップS50において、制御回路40は、合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに到達したか否かを判定する。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに到達していない場合、(ステップS50、No)、処理はステップS10に戻る。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに到達した場合(ステップS50、Yes)、ステップS51において、PWM制御回路7がフルブリッジ回路を停止させ、充電処理を終了させる。
その後、ステップS60において、制御回路40は中央制御部400からの充電電圧放電信号の受信の有無を判別する。充電電圧放電信号が受信されると(ステップS60、Yes)、ステップS61において、制御回路40は全てのスイッチ素子36−1及び36−2をONし、抵抗素子34−1及び34−2が蓄電素子11−1及び11−2にそれぞれ並列接続されるようにする。これにより、各蓄電素子11の残存電荷が放電される。
以上のように、本実施形態によると、充電時において検出電圧V1と検出電圧V2の検出電圧差が所定値Va以下となるように、検出電圧差に基づいてスイッチ素子36−1及び36−2の一方の導通状態が制御される。従って、各蓄電素子11を均等に充電することが可能となるとともに、少なくとも一方のスイッチ素子36は開放状態に維持されるので、バランス放電回路30の抵抗素子34における損失が最小限に抑えられ、低損失な構成の充電回路220が提供される。これにより、小型かつ低コストな構成の充電回路220が提供される。
また、制御回路40は、中央制御部400から充電電圧放電信号を受信した場合(すなわち放電時)に、全てのスイッチ素子36を導通させるので、蓄電素子11の残存電荷が抵抗素子34によって放電される。従って、バランス放電回路30は充電時のための回路だけでなく放電時のための回路を兼ねることができ、多機能で有用な構成が実現される。
実施形態2.
第1の実施形態においては、動作対象となるスイッチ素子36が所定期間にわたってON又はOFFのいずれか一方に固定される例を示したが、第2の実施形態として、動作対象となるスイッチ素子36が所定期間にわたってPWM制御される構成を示す。
本実施形態では、制御回路40は、充電時において検出電圧V1が検出電圧V2よりも高い場合にはスイッチ素子36−1を検出電圧差V1−V2に応じたオンデューティ比(又はオンデューティ幅、以下同じ)でPWM制御する。一方、制御回路40は、充電時において検出電圧V2が検出電圧V1よりも高い場合にはスイッチ素子36−2を検出電圧差V2−V1に応じたデューティ比でPWM制御する。
図5に、第2の実施形態による充電回路220の動作を示す。図5において、横軸は検出電圧差V1−V2を示し、正側に向かうほど蓄電素子11−1の検出電圧V1が蓄電素子11−2の検出電圧V2に対して大きくなり、負側に向かうほど検出電圧V2が検出電圧V1に対して大きくなる。縦軸はスイッチ素子36−1(上段)及び36−2(下段)のオンデューティを示す。
検出電圧差V1−V2の所定値Vc以上の領域においては、スイッチ素子36−2がOFFに固定されるとともに検出電圧差V1−V2に対してスイッチ素子36−1のオンデューティが単調増加(例えば、比例)するようにスイッチ素子36−1がPWM制御される。逆に、検出電圧差V1−V2の所定値−Vc以下の領域においては、スイッチ素子36−1がOFFに固定されるとともに検出電圧差V2−V1に対してスイッチ素子36−2のオンデューティが単調増加(例えば、比例)するようにスイッチ素子36−2がPWM制御される。なお、上記の所定値Vcは許容される検出電圧差であり、第1の実施形態における所定値Va以下である必要があり、所定値Vb以上の値であれば損失低減に貢献するが、所定値Vb未満であってもよい。
また、上記検出電圧差とデューティ比の関係を指定したデータテーブルをメモリ44に格納させておき、CPU42が検出電圧差に対してデータテーブルを参照してオンデューティ比を決定し、スイッチ素子36をPWM制御する構成としてもよい。
このように、本実施形態によると、充電時においてスイッチ素子36−1が検出電圧差V1−V2(V1>V2)に応じたオンデューティ比でPWM制御され、又はスイッチ素子36−2が検出電圧差V2−V1(V2>V1)に応じたオンデューティ比でPWM制御される。これにより、充電電圧の差が所定範囲内に収束し易くなり、充電電圧のさらに高精度な均等化が実現される。
実施形態3.
第1の実施形態においては、蓄電素子11が2段の例を示したが、本実施形態では蓄電素子11がn段(n≧3)の場合の例を示す。図6に本実施形態による充電回路220を示す。なお、本実施形態においては、充電回路220以外の構成は第1の実施形態における点灯装置100の構成と同様であるのでその説明を省略する。
充電回路220は、蓄電素子11−1、11−2、・・・11−n、電圧検出回路12、電流検出抵抗13、誤差増幅器14、基準電源15、バランス放電回路30及び制御回路40を備え、昇圧回路210の整流器9の出力が蓄電素子11−1〜11−nに充電される。
電圧検出回路12は、蓄電素子11−k〜11−n(1≦k≦n)の各合計電圧を検出する電圧検出回路12−kを含む。電圧検出回路12は、制御回路40と協働して蓄電素子11−1〜11−nの電圧をそれぞれ検出電圧V1〜Vnとして特定するために設けられる。1≦k≦n−1の場合、蓄電素子11−kの検出電圧Vkは電圧検出回路12−kの検出値から電圧検出回路12−(k+1)の検出値を減算することによって求められる。k=nの場合、蓄電素子11−nの検出電圧Vnは電圧検出回路12−nによって直接求められる。
バランス放電回路30は蓄電素子11−kに並列接続された放電回路32−kを含む。放電回路32−kは抵抗素子34−kとスイッチ素子36−kの直列回路からなり、スイッチ素子36−kはそれぞれ制御回路40からのゲート信号により個別に導通状態が決定される。
制御回路40は第1の実施形態(図2)のものと同様の内部構成を有するものとする。制御回路40は、蓄電素子11−1〜11−nの充電時において、まず検出電圧V1〜Vnのうちの最小値Vminを与える蓄電素子Viを特定する。そして、制御回路40は、蓄電素子Vi以外の他の蓄電素子の検出電圧から第1の蓄電素子の検出電圧Viを減算した検出電圧差が所定値Va以下となるように、当該他の蓄電素子に並列接続された放電回路32のスイッチ素子36の動作状態を制御する。すなわち、制御回路40は、充電開始時にスイッチ素子36−1〜36−nを開放させておき、充電開始後、最低検出電圧Vi=Vminを与えるiをメモリ44に記憶する。そして、制御回路40は、所与の検出電圧Vjから検出電圧Viを減算した値Vj−Viが所定値Vaを超えた場合にはスイッチ素子36−jを導通させる。ここで、同じ期間内にON状態とされるスイッチ素子36−jは一つとは限らない。
制御回路40はまた、スイッチ素子36−jがON状態とされた後、検出電圧差Vj−Viが所定値Vb(Vb<Va)未満となった場合に、Vj−Vi<Vbを与えるjについて、スイッチ素子36−jをOFF状態に戻す。
また、制御回路40は、中央制御部400から充電電圧放電信号を受信した場合に全てのスイッチ素子36−1〜36−nをONする。これにより、蓄電素子11の残存電荷が抵抗素子34−1〜34−nによって放電され、点灯装置100の使用後に蓄電素子11が高電圧状態で保持されることが防止される。
図7は、本実施形態による昇圧充電回路200の動作を示すフローチャートである。
ステップS1において、まず全てのスイッチ素子36−1〜36−nがOFF状態とされる。
ステップS2において、PWM制御回路7がフルブリッジ回路の駆動を開始し、充電が開始される。なお、検出電圧V1〜Vnは、電圧検出回路12による検出値に基づく制御回路40の演算によって逐次取得されるものとする。
ステップS2から所定時間経過後のステップS5において、制御回路40(CPU42)は、電圧検出回路12からの検出値に基づいて、最低充電電圧Vi=Vminとなるiを特定する。
ステップS30において、制御回路40は、検出電圧差Vj−Vi>所定値VaとなるVjがあるか否かを判定する。検出電圧差Vj−Vi>所定値VaとなるVjがある場合(ステップS30、Yes)、ステップS31において、制御回路40がメモリ44にjを記憶する。なお、記憶されるjは1つとは限らない。
ステップS32において、制御回路40がスイッチ素子36−jをONする。検出電圧差Vj−Viが所定値Va以下である場合(ステップS30、No)、処理はステップS35に進む。
ステップS35において、制御回路40は、検出電圧差Vj−Vi<所定値VbとなるVjがあるか否かを判定する。検出電圧差Vj−Vi<所定値VbとなるVjがある場合(ステップS35、Yes)、ステップS36において、制御回路40がスイッチ素子36−jをOFFし、処理はステップS37に進む。検出電圧差Vj−Viが所定値Vb以上である場合(ステップS35、No)、処理はステップS50に進む。
ステップS37において、制御回路40は記憶されていたjをリセットする。なお、検出電圧差Vj−Vi<所定値Vbを与えるjのみがリセットされるようにしてもよいし、記憶された全てのjがリセットされるようにしてもよい。
ステップS50において、制御回路40は、合計検出電圧Vtotal(=V1+V2+・・・+Vn)が設定値Vsetに到達したか否かを判定する。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに到達していない場合、(ステップS50、No)、処理はステップS30に戻る。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに到達した場合(ステップS50、Yes)、ステップS51において、PWM制御回路7がフルブリッジ回路を停止させ、充電処理を終了させる。
その後、ステップS60において、制御回路40は中央制御部400からの充電電圧放電信号の受信の有無を判別する。充電電圧放電信号が受信されると(ステップS60、Yes)、ステップS61において、制御回路40は全てのスイッチ素子36−1〜36−nをONし、抵抗素子34−1〜34−nが蓄電素子11−1〜11−nにそれぞれ並列接続されるようにする。これにより、各蓄電素子11の残存電荷が放電される。
以上のように、本実施形態によると、3個以上の多数の蓄電素子11が直列接続される構成の充電回路220においても、接続させることが必要な抵抗素子34に対応するスイッチ素子36だけを導通させることができる。従って、バランス放電回路30の抵抗素子34における損失が最小限に抑えられ、低損失な構成で、各蓄電素子11を均等に充電することができる小型かつ低コストな構成の充電回路220が実現される。
なお、本実施形態においても、第2の実施形態と同様に、制御回路40が、動作状態の制御対象となっているスイッチ素子36−jを、検出電圧差Vj−Viに応じたオンデューティ比でPWM制御するようにしてもよい。すなわち、検出電圧差Vj−Viとデューティ比の関係は単調増加(例えば、比例関係)となるようにしてもよい。また、検出電圧差Vj−Viとデューティ比の関係を指定したデータテーブルをメモリ44に格納させておき、CPU42がデータテーブルを参照してオンデューティ比を決定し、スイッチ素子36−jをPWM制御する構成としてもよい。
実施形態4.
第1の実施形態においては、放電回路32が蓄電素子11−1及び11−2のそれぞれに設けられる構成を示したが、本実施形態では放電回路32が一方の蓄電素子のみに設けられる構成を示す。図8に、本実施形態による充電回路220を示す。なお、本実施形態においては、充電回路220以外の構成は第1の実施形態における点灯装置100の構成と同様であるのでその詳細な説明を省略する。
充電回路220は、高電位側の蓄電素子11−1、低電位側の蓄電素子11−2、電圧検出回路12、電流検出抵抗13、誤差増幅器14、基準電源15、バランス放電回路30及び制御回路40を備え、昇圧回路210の整流器9の出力が蓄電素子11−1及び11−2に充電される。
本実施形態においては、蓄電素子11−2の充電速度が蓄電素子11−1の充電速度よりも速いものとする。例えば、複数の蓄電素子11の容量又は内部抵抗を事前に測定しておき、容量の大小又は内部抵抗の高低に従って蓄電素子11が選別される。これにより、充電速度の高い蓄電素子と充電速度の低い蓄電素子を選別しておくことができる。具体的には、容量が相対的に小さい又は内部抵抗が相対的に低い蓄電素子と、容量が相対的に大きい又は内部抵抗が相対的に高い蓄電素子とに選別され、前者が充電速度の速い蓄電素子11−2として、後者が充電速度の遅い蓄電素子11−1として採用される。
電圧検出回路12は、第1の実施形態と同様に、ノードN1−N3間の電圧Vtotalを検出する電圧検出回路12−1、及びノードN2−N3間の電圧V2を検出する電圧検出回路12−2を含む。電圧検出回路12は、制御回路40と協働して蓄電素子11−1及び11−2の電圧をそれぞれ検出電圧V1及びV2として特定するために使用される。蓄電素子11−2の検出電圧V2は電圧検出回路12−2によって直接求められ、蓄電素子11−1の検出電圧V1は電圧検出回路12−1の検出値Vtotalから電圧検出回路12−2の検出値V2を減算することによって求められる。
バランス放電回路30(放電回路32)は低電位側の蓄電素子11−2に並列接続された抵抗素子34とスイッチ素子36の直列回路からなり、スイッチ素子36は制御回路40からのゲート信号により動作状態が決定される。
制御回路40は第1の実施形態(図2)のものと同様の内部構成を有するものとする。制御回路40は、蓄電素子11−1及び11−2の充電時において検出電圧V2から検出電圧V1の減算値である検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えた場合にスイッチ素子36を所定期間にわたって導通させる。また、制御回路40は、検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えた後に所定値Vb(Vb<Va)未満となった場合にスイッチ素子36をOFF状態に戻す。さらに、制御回路40は、中央制御部400から充電電圧放電信号を受信した場合に、スイッチ素子36をONする。これにより、蓄電素子11−2の残存電荷が抵抗素子34によって放電される。
図9を参照して、充電回路220の動作を説明する。図9の上段のグラフは蓄電素子11−1及び11−2の合計電圧(Vtotal=V1+V2)及び各々の電圧(V1、V2)を示し、下段のグラフはスイッチ素子36の動作状態(ONで導通、OFFで開放)を示す。なお、各グラフの横軸は充電開始からの経過時間である。
時刻t10において充電が開始される。この時点で、スイッチ素子36はOFF状態とされている。本例では、蓄電素子11の選別による設定の通り、蓄電素子11−2の方が蓄電素子11−1よりも充電速度が速い。時刻t11において、検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えたことに応じて、制御回路40がスイッチ素子36をONする。スイッチ素子36が導通したことによって蓄電素子11−2に抵抗素子34が並列接続され、蓄電素子11−2の充電速度が低下する。時刻t22において、検出電圧差V2−V1が所定値Vb未満となったことに応じて、制御回路40がスイッチ素子36をOFFする。
時刻t13において、再び検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えたことに応じて、制御回路40がスイッチ素子36をONし、時刻t14において検出電圧差V2−V1が所定値Vb未満となったことに応じて、制御回路40がスイッチ素子36をOFFする。そして、時刻t15において合計検出電圧Vtotal=V1+V2が設定値Vsetに到達すると、PWM制御回路7がフルブリッジ回路を停止させ、充電が完了する。
図9は、本実施形態による昇圧充電回路200の動作を示すフローチャートである。
ステップS1において、まずスイッチ素子36がOFF状態とされる。
ステップS2において、PWM制御回路7がフルブリッジ回路の駆動を開始し、充電が開始される。なお、検出電圧V1及びV2は、電圧検出回路12による検出値に基づく制御回路40の演算によって逐次取得されるものとする。
ステップS40において、制御回路40(CPU42)は、検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えたか否かを判定する。検出電圧差V2−V1が所定値Vaを超えた場合(ステップS40、Yes)、ステップS41において、制御回路40がスイッチ素子36をONし、処理はステップS42に進む。検出電圧差V2−V1が所定値Va以下である場合(ステップS40、No)、処理はステップS50に進む。
ステップS42において、制御回路40は合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに達したか否かを判定する。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに達した場合(ステップS42、Yes)、処理はステップS51に進む。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに達していない場合(ステップS42、No)、処理はステップS43に進む。
ステップS43において、制御回路40は検出電圧差V2−V1が所定値Vb未満となったか否かを判定する。検出電圧差V2−V1が所定値Vb以上の場合(ステップS43、No)、処理はステップS42に戻る。検出電圧差V2−V1が所定値Vb未満となった場合(ステップS43、Yes)、ステップS44において、制御回路40がスイッチ素子36をOFFする。その後、処理はステップS50に進む。
ステップS50において、制御回路40は、合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに到達したか否かを判定する。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに到達していない場合、(ステップS50、No)、処理はステップS40に戻る。合計検出電圧Vtotalが設定値Vsetに到達した場合(ステップS50、Yes)、ステップS51において、PWM制御回路7がフルブリッジ回路を停止させ、充電処理を終了させる。
その後、ステップS60において、制御回路40は中央制御部400からの充電電圧放電信号の受信の有無を判別する。充電電圧放電信号が受信されると(ステップS60、Yes)、ステップS61において、制御回路40はスイッチ素子36をONし、抵抗素子34が蓄電素子11−2に並列接続されるようにする。これにより、蓄電素子11−2の残存電荷が放電される。
本実施形態の構成によると、放電回路32が1つで済むので、充電回路220の更なる小型化及び低コスト化が実現される。また、中間電位となるノードN2から制御回路40への接続が不要となるので、制御回路40が低耐圧部品のみで構成される。従って、制御回路40の構成も簡素化及び低コスト化される。なお、蓄電素子11−1の充電速度が蓄電素子11−2の充電速度よりも速くなるように蓄電素子11の配列を設定し、高電位側の蓄電素子11−1に対して放電回路32を設けても本実施形態を実現することはできるが、この場合、制御回路40の高耐圧化が必要となる。
なお、本実施形態においても第2の実施形態と同様に、制御回路40が、検出電圧差V2−V1に応じたオンデューティ比でスイッチ素子36をPWM制御するようにしてもよい。例えば、検出電圧差V2−V1とデューティ比の関係は単調増加(例えば、比例関係)となるようにしてもよい。また、検出電圧差V2−V1とデューティ比の関係を指定したデータテーブルをメモリ44に格納させておき、CPU42がデータテーブルを参照してオンデューティ比を決定してスイッチ素子36をPWM制御する構成としてもよい。
変形例.
上記において本発明の最も好適な実施形態を示したが、本発明は上記構成に限られず、以下に示すように種々の変形が可能である。
(1)スイッチ素子36の変形
上記各実施形態においては、スイッチ素子36をMOSFETで構成したが、スイッチ素子36はIGBT等他の種類の素子であってもよいし、リレースイッチであってもよい。スイッチ素子36がリレースイッチである場合には、蓄電素子11間の接続ノード(第1の実施形態においてはノードN2)と制御回路40の間の配線が不要となる。
(2)検出電圧差の変形
上記各実施形態においては、検出電圧差として検出電圧の差分(V1−V2、V2−V1、Vj−Vi)を用いて充電電圧のばらつきを判別する構成を示したが、検出電圧の比(V2/V1、Vj/Vi等)を用いて充電電圧のばらつきを判別する構成としてもよい。このように、本発明における「検出電圧差」は、上記の差分、比等のあらゆる比較演算の結果を含むものとする。
(3)充電状態を判断するためのパラメータの変形
上記各実施形態においては、スイッチ素子36の動作状態が各蓄電素子11の充電電圧によって決定される構成を示したが、スイッチ素子36の動作状態が各蓄電素子11の充電速度、すなわち、充電電圧の微分値によって決定されるようにしてもよい。具体的には、制御回路40は、上記検出電圧V1及び検出電圧V2のそれぞれの微分値に基づいて、蓄電素子11−1及び11−2における電圧上昇速度をそれぞれ充電速度v1及びv2として演算する。そして、制御回路40は、充電速度v1と充電速度v2の間の充電速度差が所定値va以下となるように、充電速度差に基づいてスイッチ素子36−1及び36−2の一方の動作状態を制御する。制御回路40は、充電速度v1が充電速度v2よりも高い場合には充電速度差v1−v2が所定値va以下となるように、スイッチ素子36−1を充電速度差v1−v2に応じたオンデューティ比でPWM制御する。また、制御回路40は、充電速度v2が充電速度v1よりも高い場合には、充電速度差v2−v1が所定値va以下となるように、スイッチ素子36−2を充電速度差v2−v1に応じたオンデューティ比でPWM制御する。このように、蓄電素子11−1及び11−2の充電速度差が所定範囲内となるように各スイッチ素子36がPWM制御されることにより、結果的に蓄電素子11−1及び11−2の充電電圧が略同一の状態で設定値Vsetまで充電される。
(4)スイッチ素子36のOFF復帰タイミングの変形
上記第1、第3及び第4の実施形態においては、検出電圧差が所定値Vaを超えた後に所定値Vb未満となった時点でスイッチ素子36がON状態からOFF状態に戻される構成を示したが、スイッチ素子36のOFF状態への復帰タイミングはこれに限られない。例えば、検出電圧差が所定値Vaを超えてスイッチ素子36がON状態とされた時点から、固定の(予め決められた)期間の経過後にスイッチ素子36がOFF状態に戻される構成としてもよい。