JP6146398B2 - 板取方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鋼板製品の板取方法に関するものである。
厚板工場の素材鋼板の剪断ラインでは、素材鋼板(圧延後、クロップシャーで切断前の鋼板)の平面形状を測定し素材鋼板の有効長さ(鋼板製品を採取可能な領域の長さ)を決定し、鋼板製品の製品幅・製品長さに応じて板取計画を作成し剪断位置を決定している(板取計画については、例えば、特許文献1を参照)。そして、板取計画を立てた際に、圧延先端・尾端の切捨代を確保して、圧延先端・尾端の非定常部が鋼板製品内に入りこまないようにしている。
特開2004−276034号公報
現状、板取計画を立てた際に、素材鋼板の有効長さに余裕がない場合、圧延尾端で採取される予定の鋼板製品に非定常部が入りこまないように、圧延先端の切捨代を必要最低限にして採寸している。しかしながら、個々の素材鋼板においては非定常部が想定よりも大きくなる場合があり、圧延先端・尾端の両側において、鋼板製品の製品長が確保できない問題や、鋼板製品内に非定常部が入り込む問題が生じ、先端側及び尾端側の両方の鋼板製品が、鋼板製品として不合格になることがある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、鋼板製品が不合格となりにくく、且つ効率的に鋼板製品を製造するための、鋼板製品の板取方法を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決するために、鋭意研究を重ねた。その結果、鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を、素材鋼板に適用したときに、素材鋼板の有効長さが不足する場合に、前記不足する長さ(不足長)を解消するために必要とされる最小限の鋼板製品を除外して、第二板取計画を作成しなおすことで上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
[1]素材鋼板から、鋼板製品を長手方向に並べて採取し、鋼板製品を幅方向には並べて採取しない場合の板取方法であって、前記鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を素材鋼板に適用したときに、前記素材鋼板の有効長さが不足する場合であり、且つ前記第一板取計画における最も軽い鋼板製品の長さが前記不足する有効長さ以上の場合に、前記最も軽い鋼板製品を除外して、第二板取計画を作成する板取再作成工程を有することを特徴とする板取方法。
[2]素材鋼板を幅方向に切断して中間製品である中板にした後、中板から鋼板製品を採取する際、少なくとも1枚の中板において2枚以上の鋼板製品を幅方向に並べて採取する板取方法であって、前記鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を素材鋼板に適用したときに、素材鋼板の有効長さが不足する場合であり、且つ各中板において、前記不足する有効長さを前記中板の長さから減じた長さに中板の長さを変更したときに採取不能となる鋼板製品の合計重量を計算し、前記合計重量が最小となる中板を選定し、前記選定した中板の長さが前記不足する有効長さ以上の場合に、前記選定した中板において、前記採取不能となる鋼板製品を除外して、第二板取計画を作成する板取再作成工程を有することを特徴とする板取方法。
なお、本発明において、特に断りのない限り、素材鋼板の長手方向の長さを「長さ」、素材鋼板の幅方向の長さを「幅」と呼ぶ。鋼板製品は素材鋼板から切断されて作製されるが、「鋼板製品の長さ」は素材鋼板の長手方向の、鋼板製品の長さを意味し、「鋼板製品の幅」は素材鋼板の幅方向の、鋼板製品の長さを意味する。同じく、素材鋼板から切断されて作製される中板の「中板の長さ」、「中板の幅」も同様である。また、クロップシャあるいはエンドシャで切断する際の、切断方向も、素材鋼板の長手方向の切断を「長手方向に切断」、素材鋼板の幅方向の切断を「幅方向に切断」とする。鋼板製品の並び方も、素材鋼板の長手方向に鋼板製品が並ぶ場合を「鋼板製品が長手方向に並ぶ」、素材鋼板の幅方向に鋼板製品が並ぶ場合を「鋼板製品が幅方向に並ぶ」とする。
本発明の板取方法によれば、鋼板製品が不合格となりにくく、且つ効率的に鋼板製品を製造することができる。
本発明の板取方法の実施に用いるせん断装置の一例を模式的に示す図である。 素材鋼板の形状から素材鋼板の長さおよび有効長さを決定する方法を示す図である。 第一実施形態の第一板取計画の一例と不足長の関係を示す図である。 第二実施形態の第一板取計画の一例と不足長の関係を示す図である。 第二実施形態の第一板取計画の一例と不足長の関係を示すもう1つの図である。 第二実施形態の第一板取計画で製品(小板)を長手方向に並べて採取する一例と不足長の関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
本発明の板取方法は、図1に示すせん断装置1を用いる場合に適用することができる。図1に示すせん断装置1は、平面形状計2と、搬送テーブル3と、平面形状計2よりも下流側に設けられたクロップシャ4と、クロップシャ4よりも下流側に設けられたサイドシャ5と、サイドシャ5よりも下流側に設けられたエンドシャ6とを有する。
素材鋼板7は平面形状計2により、その形状が測定される。より具体的には鋼板の長手方向の各位置における鋼板端部位置の座標が測定される。このデータから、素材鋼板の長手方向の各位置における鋼板の幅が得られる。この幅のデータから、素材鋼板の長さ、および、製品を採取可能な有効長さが求められる。有効長さとは、素材鋼板の幅が、製品幅(複数の製品を幅方向に並べて採取する場合には、幅方向に並ぶ製品幅の合計)+余裕代(通常は10mm程度)以上となっている領域の長さである。図2に素材鋼板の形状と製品幅+余裕代および有効長さの関係を模式的に示す。圧延ままの鋼板である素材鋼板は、通常、先端および尾端では幅が狭くなっており、中間の定常部にかけて幅が徐々に広くなっている。先端側から鋼板の幅を測定し、鋼板の幅が製品幅+余裕代となった位置から、再び、尾端にかけて幅が狭くなり鋼板の幅が製品幅+余裕代となった位置までが、製品を採取することができる領域であり、この領域の長さが素材鋼板の有効長さである。また、素材鋼板の先端から尾端までの長さが、素材鋼板の長さである。
また、本発明においては、平面形状計で測定される素材鋼板の長さと、圧延機においてロールの回転数から導出される素材鋼板の長さと対比して、長さが大幅に異なる場合には第一板取計画のまま進めることが好ましい。これらの長さが大幅に異なる場合には、平面形状計が故障、あるいは、偶然に不正確な測定結果が出た可能性が高い。このため、第二板取計画を立てると、かえって生産性が低下する可能性があるため、上記第一板取計画に沿って進めることが、鋼板製品を効率良く取得する観点から好ましい。
その後、素材鋼板7は、搬送テーブル3により搬送され、クロップシャ4で幅方向に切断されることで、クロップ(鋼板の先端および尾端の、鋼板幅が製品幅+余裕代未満である非定常部)が除去されるとともに、所定の長さで幅方向に切断されて、複数の中板となる。その後、この複数の中板が搬送テーブル3により搬送され、サイドシャ4により、素材鋼板の両端近傍(通常は端から5mm程度の位置)で長手方向に切断され、両端部(耳)を切断される。また、複数の製品を幅方向に並べて採取する場合には、サイドシャ5により、両端部を切断することに加え、製品幅に長手方向で切断される。その後、この複数の中板が搬送テーブルにより搬送され、エンドシャ6で製品長さに幅方向に切断されることで、鋼板製品(小板ともいう)となる。
なお、生産設備上可能であれば、中板の長さは製品の長さと同じとしてもよい。この場合はエンドシャ6で切断することなく、クロップシャ4で製品長さに切断されたまま、耳がサイドシャ5により切断されることで製品となる。また、耳を切断することを要求されない場合には、耳を切断しなくともよい。
本発明では、複数の製品を長手方向に並べて採取するが、製品を幅方向に並べて採取しない場合を第一実施形態、素材鋼板から複数の製品を長手方向に並べて採取するとともに、少なくとも1枚の中板から複数の製品を幅方向に並べて採取する場合を第二実施形態とする。
第一実施形態
第一実施形態の板取方法は、複数の製品を長手方向に並べて採取するが、幅方向には並べて採取しない場合の板取方法である。本発明の板取方法は、鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を、素材鋼板に適用したときに、素材鋼板の有効長さが不足する場合に適用する。
第一板取計画は、過去の製造実績に基づいて非定常部長さを想定した上で鋼板製品の注文情報に基づき作成するが、実際に得られた素材鋼板の非定常部の長さが想定と異なると、素材鋼板の有効長さが不足する場合がある。なお、上記第一板取計画は、従来公知の方法を用いて作成すればよい。従来公知の方法としては、過去の製造実績に基づいて非定常部長さを想定して有効長さの開始位置を決定し、有効長さの開始位置から順次、鋼板製品を採取するように板取り計画を作成するという方法等が挙げられる。なお、板取計画は、鋼板製品の注文情報に基づきプロセスコンピューターが自動的に作成するが、中板を採取するための切断位置と、中板から鋼板製品(小板)を採取するための切断位置の両方の計画を作成する。
また、「素材鋼板の有効長さが不足する場合」とは、素材鋼板の有効長さが、第一板取計画における当該素材鋼板から採取する製品の長さの合計を下回る場合である。
平面形状計による測定の結果、素材鋼板の有効長さが不足すると判断された場合には、以下の手順で第二板取計画を作成する。
(1)製品の長さの合計から素材鋼板の有効長さを減じた長さを不足長(s)とする。
(2)第一板取計画における最も軽い鋼板製品を選定し、その製品の長さを最軽鋼板製品長(pmin)とする。
(3)最軽鋼板製品長が不足長以上(pmin≧s)の場合、前記の第一板取計画における最も軽い鋼板製品を除外して、それ以外の鋼板製品を素材鋼板より採取するように、第二板取計画を作成する。
この場合、最も軽い鋼板製品を除外したことによって発生する余長(pmin−s)は、その他の製品の余長(長さの余裕代)として、適宜、振り分けることが好ましい。特に素材鋼板の先端側および尾端側の製品は板厚不足などの不良が出やすいので、余長を多めに振り分けることがより好ましい。また、最も軽い鋼板製品を除外したことによって中板の長さが不足して問題が生ずる場合には、中板に含まれる小板の構成を編成しなおすことが好ましい。
(4)最軽鋼板製品長が不足長を下回る(pmin<s)の場合、第一板取計画のままとする。
pmin<sの場合には、最も軽い鋼板製品を除外しても、不足長(s)を解消できないため、第一板取計画のまま進める。
上記の方法について、図3を用いて説明する。図3は第一板取計画の一例である。ここでは1枚の素材鋼板から3枚の中板(中板1、2、3)を採取し、中板1からは小板11、12を、中板2からは小板21、22を、中板3からは小板31,32を採取するものとする。ここで、L1、L2、L3はそれぞれ中板1、2、3の長さであり、p11、p12、p21、p22、p31、p32、はそれぞれ小板11、12、21、22、31、32の長さであり、小板の幅は全て同じとする。またW11、W12、W21、W22、W31、W32、はそれぞれ小板11、12、21、22、31、32の重量である。小板12の長さが最も短いとすると、小板12が最も軽い鋼板製品となるので、最軽鋼板製品長(pmin)=p12となる。図に示すように、小板12の長さp12が不足長(s)より長い場合、小板12を除外して板取計画を立てなおすことにより、これ以外の鋼板製品を採取することができる。
なお、小板12を中板1から除外することにより、中板1の長さが搬送ロールの間隔未満となり搬送できなくなるなどの問題が生ずる場合には、中板に含まれる小板の構成を編成しなおす。
以上の通り、本発明では、上記の「鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を、素材鋼板に適用したときに、素材鋼板の有効長さが不足する場合」であり、且つ「第一板取計画における最も軽い鋼板製品の長さ(pmin)が、不足する素材鋼板の有効長さ(不足長(s))以上の場合」に、板取再作成工程を行う。板取再作成工程とは、鋼板製品において最も軽いものを除き第二板取計画を作成する工程であり、鋼板製品の1つを除くことで、長さに余裕が発生し、非定常部が鋼板製品に入り込む等の問題が生じなくなる。また、最も軽いものを除去するため、鋼板製品の生産性への影響も小さくすることができる。
第二実施形態
第二実施形態の板取方法は、素材鋼板を幅方向に切断して中間製品である中板とし、中板から鋼板製品を採取する際、少なくとも1枚以上の中板において、2枚以上の鋼板製品を幅方向に並べて採取する板取方法である。本発明の板取方法は、鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を、素材鋼板に適用したときに、素材鋼板の有効長さが不足する場合に適用する。
続いて、板取方法について説明する。なお、第二実施形態の板取方法では、少なくとも1枚の中板から、幅方向に並べて2枚以上の鋼板製品を採取することができる。1枚の中板で長手方向に2枚以上の製品が並んでいてもよい。第二実施形態の板取方法も、第一実施形態と同様に、鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を、素材鋼板に適用したときに、素材鋼板の有効長さが不足する場合に行われる。
(1)鋼板製品の長さの合計から素材鋼板の有効長さを減じた長さを不足長(s)とする。
鋼板製品の長さの合計は、各中板に含まれる小板の長さを、全ての中板について合計したものである。ただし、複数の小板を幅方向に並べて1枚の中板から採取する場合には、最長の小板の長さを、その中板に含まれる小板の長さとする。また、複数の小板が長手方向に並び、さらに幅方向にも並ぶ場合には、長手方向の合計長さが最も長くなる小板の合計長さをその中板に含まれる小板の長さとする。
(2)各中板で採取不能となる鋼板製品重量の合計(超過小板合計重量)を計算する。
各中板(i)(i=1、2、3・・・;iは中板の番号)の長さ(Li)から不足長(s)を減じた長さ(Li−s)に中板(i)の長さを変更した場合に、中板(i)に含まれる小板(ij)(j=1、2、3、・・・;jは小板の番号)のうち採取不能となる小板の重量を中板毎に合計し、超過小板合計重量(Ei)とする。ただし、1つの中板から長手方向に並べて小板を採取する場合には、中板の長さから不足長(s)を差し引いた長さに中板の長さを変更した場合に、採取不能となる小板の合計重量の最小を超過小板合計重量とする。
(3)第二板取り計画で除外する小板を含む中板を選定する。
中板毎の超過小板合計重量(Ei)のうち、超過小板合計重量(Ei)が最小となる中板を選定し、この中板の番号をm、長さをLminとする。この中板の長さが不足長以上(Lmin≧s)の場合、Lminから不足長(s)を減じた長さ(Lmin−s)に、この中板の長さを変更した場合に、この中板mに含まれる各小板のうち採取不能となる小板を除外し、第二板取り計画を作成する。
前記小板を除外することによって発生した余長は各中板に適宜、振り分けることが好ましい。特に素材鋼板の先端および尾端の中板は板厚不足などの不良が出やすいので、余長を多めに振り分けることがより好ましい。また、前記小板を除外することによって中板の長さが不足して問題が生ずる場合には、中板に含まれる小板の構成を編成しなおすことが好ましい。
(4)ただし、不足長(s)が、上記の手順で選定された中板の長さ(Lmin)を超える(Lmin<s)場合には第二板取り計画を作成せず、第一板取り計画のまま進める。
上記の方法について、図4を用いて説明する。図4は第二実施形態における第一板取計画の一例である。ここでは1枚の素材鋼板から3枚の中板(中板1、2、3)を採取し、中板1からは小板11、12を、中板2からは小板21、22、23を、中板3からは小板31、32を採取するものとする。ここで、小板11、12、21、22、23、31、32の長さを、それぞれ、p11、p12、p21、p22、p23、p31、p32とする。小板11、12は同じ長さであり、小板21、22、23および小板31、32の長さは異なり、p21>p22>p23、p31>p32であるとする。また、小板11、12、21、22、23、31、32の重量を、それぞれ、W11、W12、W21、W22、W23、W31、W32とする。
この時、中板1においては、小板11と小板12の長さは同じであるので、鋼板製品の長さはp11(=p12)である。中板2については、小板21が最も長い小板であるのでp21が鋼板製品の長さとなる。同様に、中板3については、小板31が最も長い小板であるのでp31が鋼板製品の長さとなる。したがって、この場合、鋼板製品の長さの合計はp11+p21+p31である。この鋼板製品の合計長さから素材鋼板の有効長さを減じた長さが不足長(s)となる。
次に、鋼板不足長(s)が図4に示す長さである場合を考える。ここで中板1に関しては、中板1の小板11、12の長さ(p11、p12)は、中板1の長さ(L1)と不足長(s)の差(L1−s)を超えているので、中板1の長さを(L1−s)に変更した場合には小板11、12が採取不能となる。このため、小板11と12の合計重量が、中板1の超過小板合計重量(E1)となる。中板2に関しては、小板21の長さ(p21)だけが、中板2の長さ(L2)と不足長(s)の差(L2−s)を超えているので、中板2の長さを(L2−s)に変更した場合には小板21だけが採取不能となる。このため、小板21の重量が、中板1の超過小板合計重量(E2)となる。中板3に関しては、小板31、32の長さが、中板3の長さ(L3)と不足長(s)の差(L3−s)を超えているので、中板3の長さを(L3−s)に変更した場合には小板31、32が採取不能となる。このため、小板31と32の合計重量が、中板3の超過の超過小板合計重量(E3)となる。E1(=W11+W12)、E2(=W21)、E3(=W31+W32)を比較して、E2が最小であるとすると、中板2が、超過小板合計重量が最小となる中板である。したがって、中板2において、中板2の長さを(L2−s)に変更したときに採取不能となる小板21を除外して第二板取り計画を作成しなおす。
図5は不足長(s)が中板3の長さ(L3)よりも長い例である。この場合、中板1、2、3の全ての小板の長さが(中板の長さ−不足長)を超えるため、各中板の長さから不足長を減じた長さに各中板の長さを変更した場合、中板1,2,3の全ての小板が採取不能となる。このため、各中板の超過小板合計重量は、各中板のそれぞれ全ての小板の合計重量となる。中板3の小板の合計重量が、中板1,2の小板の合計重量より小さい場合、中板3が、超過小板合計重量が最小となる中板である。しかし、中板3から採取予定である全ての小板を除外しても、中板3の長さ(L3)より不足長(s)が長いため、素材鋼板の有効長の不足を解消できないので、第一板取り計画のまま進める。
なお、1つの中板から長手方向に並べて小板を採取する場合には、中板の長さから不足長(s)を差し引いた長さに中板の長さを変更した場合に、採取不能となる小板の合計重量の最小を超過小板合計重量とする。図6は1つの中板から長手方向に並べて小板を採取する板取計画の一例である。この場合、1枚の素材鋼板から3枚の中板(中板1、2、3)を採取し、中板1からは小板11、12、13、14を、中板2からは小板21、22を、中板3からは小板31、32、33、34を採取するものとする。ここで、小板11と12、小板13と14は同じ長さであり、小板11、12、13、14は全て同じ幅であるとする。また、小板11の長さ(p11)は小板13の長さ(p13)より短いものとする。小板21、22は2枚とも同じ長さ、幅であるとし、小板31、32、33、34は4枚とも同じ長さ、幅であるとする。小板11,12、13,14、21、22、31、32、33、34の長さ(p)および重量(W)は図4と同様の記法とする。
中板1の鋼板製品長さは小板11と小板13の合計(p11+p13)であり、中板2の鋼板製品長さは小板21と小板22の合計(p21+p22)であり、中板3の鋼板製品長さは小板31と小板33の合計(p31+p33)である。したがって、鋼板製品の長さの合計は(p11+p13+p21+p22+p31+p33)となる。この長さから素材鋼板の有効長さを減じた長さが不足長(s)となる。
不足長(s)が図6に示す長さである場合、中板1では、中板の長さを(L1−s)に変更した場合、小板11と12、または、小板13と14が採取不能となるが、p11<p13であるので、小板11と12の合計重量(W11+W12)が、中板1の超過小板合計重量(E1)となる。中板2に関しては、小板21と小板22が同じ重量であるので、小板21の重量(W21)または小板22の重量(W22)が、中板1の超過小板合計重量(E2)となる。中板3に関しては、小板31、32の合計重量と小板33、34の合計重量が同じであるので、小板31と32の合計重量、または、小板33と34の合計重量が、中板3の超過の超過小板合計重量(E3)となる。E1(=W11+W12)、E2(=W22=W21)、E3(=W31+W32=W33+W34)を比較し、E1が最小である場合、中板1において小板11と12を除外して第二板取り計画を作成しなおす。
第二実施形態の板取再作成工程は、上記の場合に、最小限の鋼板製品を除き第二板取計画を作成する工程である。鋼板製品を除いて計画を立て直して鋼板製品を得るため非定常部が鋼板製品に入り込む等の問題が生じない。また、最小限の鋼板製品を除去するため鋼板製品の生産性への影響も小さくすることができる。
1 せん断装置
2 平面形状計
3 搬送テーブル
4 クロップシャ
5 サイドシャ
6 エンドシャ

Claims (2)

  1. 素材鋼板から、鋼板製品を長手方向に並べて採取し、鋼板製品を幅方向には並べて採取しない場合の板取方法であって、
    前記鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を素材鋼板に適用したときに、前記素材鋼板の有効長さが不足する場合であり、且つ前記第一板取計画における最も軽い鋼板製品の長さが前記不足する有効長さ以上の場合に、
    前記最も軽い鋼板製品を除外して、第二板取計画を作成する板取再作成工程を有することを特徴とする板取方法。
  2. 素材鋼板を幅方向に切断して中間製品である中板にした後、中板から鋼板製品を採取する際、少なくとも1枚の中板において2枚以上の鋼板製品を幅方向に並べて採取する板取方法であって、
    前記鋼板製品の注文情報に基づき作成した第一板取計画を素材鋼板に適用したときに、素材鋼板の有効長さが不足する場合であり、且つ各中板において、前記不足する有効長さを前記中板の長さから減じた長さに中板の長さを変更したときに採取不能となる鋼板製品の合計重量を計算し、前記合計重量が最小となる中板を選定し、前記選定した中板の長さが前記不足する有効長さ以上の場合に、前記選定した中板において、前記採取不能となる鋼板製品を除外して、第二板取計画を作成する板取再作成工程を有することを特徴とする板取方法。
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