JP6146326B2 - 蓄電装置 - Google Patents

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Description

本明細書は蓄電装置に関する技術を開示する。
リチウムイオン電池、ニッケル水素電池、その他の二次電池(蓄電池)等の蓄電装置は、車両搭載用電源、あるいはパソコンおよび携帯端末の電源として重要性が高まっている。特許文献1には、電流遮断装置(電流遮断機構)を有する電池セル(蓄電装置の一例)が開示されている。電流遮断装置は、薄板円板状の変形板(変形金属板)を有している。変形板は、一方の面に電池セルのケース内の圧力を受圧しており、他方の面にケース内の圧力から隔離された空間の圧力を受圧している。変形板と導電部材(接続金属)とが互いに接触することにより通電経路を形成している。電池セルのケース内の圧力が所定の設定圧力よりも高くなると、変形板が変形することにより変形板と導電部材とが分離する。これにより、電池セルの電流が遮断される。ケースは、上端が開口するケース本体(外装缶)と、ケース本体の開口を塞ぐ蓋(封口板)とから構成されている。電流遮断装置は、ケースの蓋と変形板とが平行になるように配置されている。また、電流遮断装置は、変形板におけるケース内の圧力を受ける面が、ケースの中心側を向くように配置されている。
特開2010−157451号公報
電流遮断装置を備える蓄電装置を製造する際は、電流遮断装置、もしくは電流遮断装置を装着したASSY(アッセンブリー)をケースの開口部からケースの内部へと挿入し、ケース内に配置させる。つまり、蓄電装置の製造時に、電流遮断装置は、ケースの開口部からケースの内部へと向かって移動する。このため、電流遮断装置と、ケース内に位置する他の構成部品(例えば電極組立体)とが接触することがある。特許文献1の蓄電装置では、電流遮断装置の変形板がケースの蓋と平行となるように配置され、変形板のケース内の圧力を受ける面がケースの中心側を向いている。このため、電流遮断装置をケース内に配置する際に、変形板のケース内の圧力を受ける面が他の構成部品と接触し、変形板が変形してしまう虞がある。変形板が変形すると、電流遮断装置が正常に機能しなくなる虞がある。
本明細書は、上記の課題を解決する技術を提供する。本明細書は、蓄電装置の製造時に、変形板のケース内の圧力を受ける面に力が加わることを抑制できる技術を提供する。
本明細書が開示する蓄電装置は、開口部を有するケースと、ケースの開口部を塞ぐ蓋と、ケースの内部空間に収容される電極組立体と、蓋に設けられ、電極組立体と電気的に接続される電極端子と、ケース内に配置されると共に、電極組立体と電極端子との通電経路上に配置され、その通電経路を遮断可能な電流遮断装置と、を備えている。電流遮断装置は、一方の面にケースの内部空間の圧力を受けると共に、他方の面にケースの内部空間から隔離された空間の圧力を受ける変形板を備えている。この蓄電装置では、ケースの内部空間の圧力が所定値を超えると、変形板が変形することによって通電経路が遮断される。そして、ケースの中心に対して開口部が位置する方向と、変形板におけるケースの内部空間の圧力を受ける面が向く方向とが直交している。
上記の蓄電装置では、ケースの内部空間の圧力を受ける面(以下の説明では「受圧面」と称することがある)が向く方向と、ケースの中心に対して開口部が位置する方向とが直交している。このため、蓄電装置の製造時において、電流遮断装置をケースの開口部からケースの内部に向かって移動させる際に、電流遮断装置が移動する方向と、変形板の受圧面が向く方向とが直交している。このため、電流遮断装置をケースに組み付ける際に、変形板の受圧面に力が加わることを抑制することができ、変形板が変形してしまうことを抑制することができる。
実施例1の蓄電装置2の全体構成を示す断面図である。 実施例1の蓄電装置2に搭載される電流遮断装置6(作動前)の拡大断面図である。 実施例1の蓄電装置2に搭載される電流遮断装置6(作動後)の拡大断面図である。 実施例2の蓄電装置42の全体構成を示す断面図である。 実施例2の蓄電装置42に搭載される電流遮断装置43(作動前)の拡大断面図である。 実施例2の蓄電装置42に搭載される電流遮断装置43(作動後)の拡大断面図である。 実施例3の蓄電装置82の全体構成を示す断面図である。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
(特徴1)本明細書が開示する蓄電装置の電流遮断装置は、通電経路を構成する接点板及び通電板をさらに備えていてもよい。通電板は、変形板と接点板とに挟まれるように配置されていてもよい。通電板は、接点板と接触する第1接点部を含んでおり、接点板は、第1接点部と接触する第2接点部を含んでいてもよい。変形板は、接点板と対向する面にケースの内部空間から隔離された空間の圧力を受けると共に、接点板と対向する面とは反対側の面にケースの内部空間の圧力を受けていてもよい。変形板は、通電経路が遮断されるときに第1接点部もしくは第2接点部に接触する当接部が形成されていてもよい。ケースの内部空間の圧力が所定値を超えると、当接部が接点板側へ移動するように変形板が変形することにより、第2接点部が通電板と分離してもよい。
上記の蓄電装置では、通電板と接点板との接点部が、変形板によってケースの内部空間から遮断される。そのため、接点部が、電解液の影響を受けて劣化することを防止することができる。また、電解液からは水素ガスが発生することがある。上記の蓄電装置では、通電経路が破断したときにアーク(火花)が発生しても、水素ガスが発生しているケース内に影響を及ぼさない。
(特徴2)本明細書が開示する蓄電装置の電流遮断装置は、ケースの側面と電極組立体との間に配置されると共に、変形板の受圧面が電極組立体と対向するように配置されていてもよい。このような構成によると、電極組立体と蓋の間に電流遮断装置が配置されないため、電極組立体と蓋の間の空間にデッドスペースが形成されることを抑制することができる。
(特徴3)本明細書が開示する蓄電装置では、ケースを開口部側から見ると、ケースは、第1方向に伸びる長辺と、第1方向と直交する第2方向に伸びる短辺を有する矩形状に形成されていてもよい。この場合に、電流遮断装置は、ケースの側面のうち短辺側の側面と電極組立体との間に配置されていてもよい。このような構成によると、電流遮断装置がケースの短辺に沿って配置される。このため、電流遮断装置がケースの長辺に沿って配置される場合と比較して、ケース内に形成されるデッドスペースを少なくすることができる。
上記の場合において、電流遮断装置の第1方向の長さは、電流遮断装置の第1方向及び第2方向に直交する第3方向の長さよりも短くてもよい。このような構成によると、電流遮断装置の第1方向の長さを短くすることで、ケース内に形成されるデッドスペースが増大することを抑制することができる。
(特徴4)本明細書が開示する蓄電装置の電流遮断装置は、蓋と電極組立体との間に配置されていてもよい。この場合に、接点板と通電板と変形板とが積層されている方向の電流遮断装置の長さは、ケースの中心に対して開口部が位置する方向の電流遮断装置の長さより長くてもよい。このような構成によると、ケースの中心に対して開口部が位置する方向の電流遮断装置の長さが短くなる。このため、接点板と通電板と変形板を積層する方向の長さが長くても、電極組立体と蓋の間に形成されるデッドスペースが増大することを抑制することができる。
以下、本明細書で開示する電流遮断装置及び蓄電装置の実施例について説明する。なお、本明細書で開示する蓄電装置では、電流遮断装置以外の構成は様々なものを使用することができる。また、以下に説明する蓄電装置は、例えば車両に搭載され、モータに電力を供給することができる。
第1実施例の蓄電装置2は、例えばニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池である。蓄電装置2は、ハイブリッド自動車や電気自動車等の車両に搭載される。蓄電装置2は、モータに電力を供給し、また、モータが回生発電した電力によって充電される。図1に示すように、蓄電装置2は、ケース4と、ケース4に収容された電極組立体5と、ケース4に設けられた正極端子13及び負極端子14と、ケース4内に設けられた電流遮断装置6を備えている。
ケース4は、金属製で略直方体状に形成されている。ケース4を図1の上方(端子13,14を有する側を上側とする)から見ると、ケース4は、X方向に伸びる長辺と、Y方向(X軸方向と直交)に伸びる短辺を有している。ケース4のY方向の寸法(短辺の長さ)lyは、ケース4のZ方向の寸法lzより短くされている。また、ケース4のX方向の寸法lxは、ケース4のZ方向の寸法lzより長くされている。すなわち、ly<lz<lxの関係が成立している。ケース4は、図1上側に開口部4aを有している。ケース4の開口部4aは、蓋3で気密に閉じられている。
蓋3には、図1右側の端に正極端子13が設けられており、図1左側の端に負極端子14が設けられている。正極端子13は、電極組立体5の正極と電気的に接続され、負極端子14は、電極組立体5の負極と電気的に接続されている。正極端子13、負極端子14は、電極組立体5との間で電気を授受する。正極端子13及び負極端子14には、蓄電装置2の充・放電を行うための配線(不図示)が接続される。なお、ケース4の内側の面及び蓋3の内側(図1下側)の面には、絶縁シート(不図示)が配置されている。これにより、ケース4内の構成部品とケース4(及び蓋3)とが絶縁されている。また、正極端子13、負極端子14は、それぞれ、絶縁体15によって蓋3から絶縁されている。
電極組立体5は、正極と、負極と、正極と負極の間に介在しているセパレータとを備えている(不図示)。正極と負極とセパレータとは、図1に示す座標軸におけるY方向に積層されている。正極と負極は、それぞれ金属箔と、金属箔上に形成されている活物質層を有する(不図示)。正極の金属箔から正極タブ18が伸びており、負極の金属箔から負極タブ19が伸びている。
電極組立体5は、液状の電解液に浸漬されている。電解液は、溶媒中に、リチウム塩を含む支持塩を含有している。溶媒としては、例えばFEC(フルオロエチレンカーボネート)が使用できる。支持塩としては、例えば、LiPF6(六フッ化リン酸リチウム)が使用できる。電解質には、芳香族系のモノマー添加剤が含まれている。電極組立体5が過充電状態になると、電解質に含まれるモノマー添加剤が重合し、水素ガスが発生する。これによって、ケース4の内部空間10の圧力が上昇する。
図1に示すように、正極タブ18と正極端子13とは配線16によって接続されている。同様に、負極タブ19と負極端子14とは配線17によって接続されている。配線17には、電流遮断装置6が設けられている。換言すると、負極と負極端子14とを接続する通電経路には電流遮断装置6が設けられている。ケース4内の圧力が所定の電流遮断圧力値まで上昇した場合には、電流遮断装置6は、この通電経路を遮断する。
電流遮断装置6は、蓋3の内面に設けられている。電流遮断装置6は、感圧式の電流遮断装置である。電流遮断装置6は、ケース4内の圧力が電流遮断圧力値未満の場合は、負極と負極端子14とを接続する通電経路を電流が流れる状態とする。一方、電流遮断装置6は、ケース4内の圧力が電流遮断圧力値以上の場合は、負極と負極端子14とを接続する通電経路を遮断し、電流が流れない状態とする。
以下、電流遮断装置6について詳しく説明する。ケース4内の圧力が電流遮断圧力値未満のときの電流遮断装置6の状態を図2に示し、電流遮断圧力値以上となったときの電流遮断装置6の状態を図3に示す。電流遮断装置6は、図2の状態から図3の状態に変化することで、負極と負極端子14とを接続する通電経路を遮断する。
図2に示すように、電流遮断装置6は変形板7を有している。変形板7は、図2左側から見ると円形状となるダイアフラムであり、導電性を有している。変形板7は、面8(図1左側の面)にケース4内の内部空間10の圧力を受けており、面9に内部空間10とは隔離された空間11の圧力を受けている。変形板7は、ケース4内の圧力が電流遮断圧力値未満のとき、図2に示すように図2左側に膨出した状態となる。変形板7の外周縁部は、導電部材24と、絶縁性を有する支持部材20とで挟持されている。
導電部材24の図2上側の端部25は、負極端子14(図1参照)に接続されている。変形板7の外周縁部は導電部材24と接触しており、両者は電気的に接続されている。
変形板7の図2左側(ケース4内の圧力を受ける側)には導電部材21が配置されている。導電部材21は、支持部材20に支持されている。変形板7の外周縁部と導電部材21との間は、絶縁性を有する支持部材20によって絶縁されている。変形板7の中央部と、導電部材21とは固定され、両者は電気的に接続されている。具体的には、変形板7の中央部と導電部材21は溶接されている。支持部材20には通気孔26が設けられている。通気孔26は、支持部材20の内側の空間(詳細には、変形板7の図2左側の空間)と電極組立体5が収容されている空間(ケース4の内部空間10)とを連通している。
導電部材24、変形板7、導電部材21が順に電気的に接続されることで、電極組立体5の負極と負極端子14とを接続する通電経路に電流が流れる状態となる。
図2に示すように、導電部材21の図2左側の面には脆弱部22が形成されている。脆弱部22は、導電部材21と変形板7とが溶接されている範囲を取り囲むように円環状に形成されている。脆弱部22は、断面が三角形の溝である。なお、脆弱部22は、導電部材21の破断強度が他の部分よりも低くなっていればよく、例えば、断面が四角、半円等の溝やミシン穴等を脆弱部とすることができる。
上述のように、変形板7の面8はケース4の内部空間10の圧力を受けている。このため、ケース4内の圧力が上昇すると、変形板7の面8には図2右向きの力が加わる。ケース4内の圧力が電流遮断圧力値以上となると、導電部材21は、脆弱部22の部分で破断して、変形板7が変形する(図3)。導電部材21が破断して変形板7が変形することにより、負極と負極端子14とを接続する通電経路に電流が流れない状態となる。なお、導電部材21が電流遮断圧力値で破断するように、変形板7の受圧面積、導電部材21の破断強度が予め設計されている。
なお、電流遮断装置6のX方向の寸法a(図1に図示)は、Z方向の寸法b(図1に図示)よりも短くされている。また、電流遮断装置6のY方向の寸法(図示省略)は、ケース4のZ方向の寸法lyより短く、電流遮断装置6のZ方向の寸法bと略同一となっている。
蓄電装置2を製造する際は、まずケース4内に電極組立体5が配置された状態とする(蓋3はまだ閉じられていない)。次に、電流遮断装置6が蓋3の図1下側の面(換言すると、ケース3の内部側の面)に固定される。次に、負極タブ19と電流遮断装置6が配線17で接続される。その後、蓋3を図1上方から下方に向かって近づけつつ、蓋3をケース4に組み付ける。この際、蓋3及び電流遮断装置6は、図1上方から下方へ向かって(すなわちZ(−)方向へ向かって)移動する。電流遮断装置6が移動する方向を図1に矢印12で示す。このような蓄電装置2では、電流遮断装置6をケース4の開口部4aからケース4の内部へと挿入する際に、電流遮断装置6と他の構成部品(例えば電極組立体5)とが接触する虞がある。特に、電流遮断装置6における移動方向側(図1下側)に位置する部分は、他の構成部品と接触し易い。ここで、変形板7の面8(ケース4内の圧力を受ける面)に力が加わると、変形板7が変形してしまう虞がある。変形板7が変形すると、ケース4内の圧力が電流遮断圧力値以上となっても変形板7が変形せず、導電部材21が破断しない虞がある。つまり、蓄電装置2の使用時に電流遮断装置6が正常に機能しなくなる虞がある。
本実施例の蓄電装置2では、ケース4の内部空間10の圧力を受ける面8が向く方向(X方向)と、ケース4の中心に対して開口部4aが位置する方向(Z方向)とが直交している。つまり、面8が向く方向と、電流遮断装置6を組み付ける際に電流遮断装置6が移動する方向とが直交している。このため、電流遮断装置6を、ケース4に組み付ける際に面8に力が加わることが防止される。つまり、電流遮断装置6の組み付け時に変形板7が変形してしまうことが防止される。これにより、蓄電装置2の使用時に電流遮断装置6が正常に機能しなくなることが防止される。
なお、上記の実施例の製造方法では、電流遮断装置6が固定された蓋3をケース4に組み付けることで、電流遮断装置6をケース4内に収容したが、蓄電装置2を製造する方法は、このような方法に限られない。例えば、電流遮断装置6と電極組立体5と蓋3をサブASSY(サブアッセンブリー)とし、このサブASSYをケース4に組み付けてもよい。このような方法によっても、サブASSYをケース4内に押し込むこととなるため、電極組立体5と電流遮断装置6との接触が生じ得る。このため、本実施例の蓄電装置2の構造とすることで、変形板7の変形を抑制することができる。
実施例2の蓄電装置42は、実施例1の蓄電装置2の電流遮断装置6を電流遮断装置43に変更したものである(図4〜図6参照)。電流遮断装置43は、実施例1の電流遮断装置6と同様に、配線17に設けられている。図5、図6に示すように、電流遮断装置43は、変形板44、通電板49、接点板54、導電部材57、絶縁性の支持部材59を備えている。変形板44、通電板49、接点板54及び導電部材57は、図5の左側から、図5の右側に向けて順に配置されている。
支持部材59は、例えば、樹脂モールドで成形されている。支持部材59により、変形板44、通電板49、接点板54及び導電部材57が、互いに積層された状態で一体的に保持されている。電流遮断装置43内の空間(つまり、変形板44と導電部材57と支持部材59とに囲まれている空間48)は、ケース4の内部空間10から隔離されている。
変形板44は、薄板のダイアフラムである。変形板44を形成する材料としては、例えば、金属を使用することができる。変形板44の外周部は、支持部材59で固定されている。変形板44の外周部と通電板49の外周部50との間は、絶縁性の支持部材59によって絶縁されている。変形板44の図5左側の面45は、ケース4の内部空間10の圧力が作用する。また、変形板44の図5右側の面46は、ケース4の内部空間10から隔離された空間48の圧力が作用する。変形板44の面46の中央部には突起47が設けられている。突起47は、接点板54に向かって突出し、例えば、筒形状に形成することができる。変形板44は、図5に示すように、ケース4の内部空間10の圧力が電流遮断圧力値未満の状態では、図5左側に膨出した状態となっている。
通電板49は、変形板44の図5右側に配置されている。通電板49の中央部51の図5左側の面には脆弱部52が形成されている。脆弱部52は、断面が三角形の溝である。ただし、脆弱部52の断面は、実施例1の脆弱部22と同様に、三角形以外の形状であってもよい。通電板49の図5下側の端面53は、配線17によって負極タブ19に電気的に接続されている(図4参照)。
接点板54は、通電板49の図5右側に配置されている。接点板54は、いわゆるダイアフラムである。接点板54は、具体的には導電性の薄板である。接点板54の材料として、例えば導電性金属が使用できる。接点板54の外周部は、支持部材59によって支持されると共に導電部材57に電気的に接続されている。接点板54の中央部55の図5左側の面と、通電板49の図5右側の面とは溶接されている。接点板54の外周部と通電板49の外周部50との間は、支持部材59によって電気的に絶縁されている。導電部材57は、接点板54の図5右側に配置されている。また、導電部材57の端部57aには、負極端子14(図4参照)が接続されている。
蓄電装置42における通電経路について説明する。電極組立体5、通電板49の外周部50、通電板49の中央部51、接点板54の中央部55、接点板54の外周部、導電部材57、負極端子14が順に電気的に接続されて直列な通電経路が形成されている。
ケース4内の圧力が上昇し電流遮断圧力値以上となると、変形板44が変形し、図6に示す状態となる。すなわち、変形板44の中央部が図5右方向に向かって移動する。変形板44の中央部が移動することにより、突起47が、通電板49に衝突する。その結果、通電板49が、脆弱部52の位置で破断する。これにより、通電板49の中央部51が、通電板49の外周部50と分離する。通電板49の中央部51は、接点板54の中央部55と一体となって、図7右側に移動する。これにより、負極端子14と電極組立体5との間に電流が流れない状態となる。
実施例2の蓄電装置2では、変形板44によって、通電板49と接点板54とが接触している部分、及び、通電板49の脆弱部52が、電解液雰囲気である内部空間10から遮断されている。このため、これらの部分が電解液や周囲環境によって劣化することを抑制することができる。また、通電経路が破断してアーク(火花)が発生した場合にも、水素ガスが発生しているケース4内への影響を抑制することができる。また、実施例2の蓄電装置2では、変形板44に設けられた突起47の衝撃力が脆弱部52の破断荷重のバラツキを補うため電流遮断圧力が安定する。
また、実施例1の蓄電装置2と同様に、実施例2の蓄電装置42においても、電流遮断装置43を蓄電装置42のケース4に組み付ける際に電流遮断装置43が移動する方向(図4の矢印12、Z方向)と、変形板44の面45が向く方向(X方向)とが直交している。このため、電流遮断装置43を組み付ける際に変形板45の面45に力が加わることを防止することができる。つまり、電流遮断装置43の組み付け時に変形板44が変形してしまうことを防止することができる。
ここで、上記の蓄電装置42の電流遮断装置43は、変形板44と通電板49と接点板54を有している。このため、変形板44と通電板49と接点板54とが積層されている方向(X方向)の電流遮断装置43の寸法(図4の長さe)は、ケース4の中心に対して開口部4aが位置する方向(Z方向)の電流遮断装置43の寸法(図4の長さf)より長い。実施例2では、電流遮断装置43のX方向の寸法eを長くすることで、変形板44に設けられた突起47が通電板49に衝突する際の衝撃力を大きくでき、電流遮断圧力の安定化が図られている。
電流遮断装置43は、蓋3と電極組立体5との間に配置されている。通常、蓄電装置42を設計する際には、蓄電装置42を小型化する為に、蓋3の内側の面と、電極組立体5の蓋3側の面とが、なるべく近くなるように設計される。すなわち、蓋3と電極組立体5に挟まれる空間は、Z方向の寸法ができるだけ短くなるように設計される。実施例2の蓄電装置42では、電流遮断装置43のX方向(変形板44と通電板49と接点板54とが積層されている方向)の寸法eが、Z方向の寸法fより長くされている。このため、変形板44と通電板49と接点板54がZ方向に積層されるように電流遮断装置43が配置されている場合と比較して、蓋3と電極組立体5との間の距離を小さくすることができる。つまり、蓄電装置42の体格を低減し、デッドスペースが大きくなることを抑制することができる。
なお、実施例2における通電板49の中央部51は、請求項における「第1接点部」の一例であり、接点板54の中央部55は、請求項における「第2接点部」の一例であり、突起47は、請求項における「当接部」の一例である。
次に、図7を用いて実施例3の蓄電装置82を説明する。実施例3の蓄電装置82は、実施例1の蓄電装置2に対して、電流遮断装置6が配置される位置及び向きを変更したものである。なお、電流遮断装置6の位置等の変更に伴い、実施例1の蓋3及びケース4を、蓋87及びケース88に変更している。図1と図7を比較すると分かるように、実施例1のケース4と比較して、実施例3のケース88は、X方向(図7横方向)の長さが長く、かつ、Z方向(図7縦方向)の長さが短い。
実施例3の蓄電装置82でも、ケース4の中心に対して開口部4aが位置する方向(Z方向)と、変形板7の面8(ケース4の内部空間10の圧力を受ける面)が向く方向(X方向)とは直交している。そして、電流遮断装置6は、面8が電極組立体5の方向を向くように配置されている。つまり、電流遮断装置6と電極組立体5とは、X方向に並んで配置されている。
ここで、電流遮断装置6のX方向の寸法aは、電流遮断装置6のZ方向の寸法bよりも短い。これにより、実施例3の蓄電装置82では、ケース88の側壁(電流遮断装置6が配置されている側の壁)と電極組立体5との間の距離を短くすることができる。すなわち、変形板7の面8がZ方向を向くように電流遮断装置6を配置する場合と比較して、ケース88の側壁(電流遮断装置6が配置されている側の壁)と電極組立体5との間の距離を短くすることができる。したがって、実施例1と比較して、ケース88の側壁と電極組立体5との間の距離が長くなるが、その距離が長くなることをできるだけ抑制することができる。その一方、図7から明らかなように、ケース88のX方向の寸法lxは、ケース88のZ方向の寸法lzよりも長い。実施例3の蓄電装置82では、電流遮断装置6と電極組立体5とをX方向に並んで配置することで、蓋87とケース88との距離が短くされている。このため、実施例3の蓄電装置82では、ケース88の体格を低減し、ケース88内に形成されるデッドスペースが大きくなることを抑制することができる。
なお、電流遮断装置6と電極組立体5とがX方向に沿って配置されていることの効果をさらに説明する。電流遮断装置6と電極組立体5とがこのように配置されている場合には、仮に、電流遮断装置6の長さaと長さbとが等しい場合であっても、蓄電装置82の体格が低減される。すなわち、電流遮断装置6と電極組立体5とをX方向に沿って配置すると、電流遮断装置6はケース88のYZ面に沿って配置されることとなる。ここで、ケース88のX方向の寸法lxと、ケース88のY方向の寸法lyと、ケース88のZ方向の寸法lzには、ly<lz<lxの関係が成立する。したがって、電流遮断装置6と電極組立体5とをX方向に沿って配置すると、ケース88はly×lz×aだけ体格が大きくなる。一方、電流遮断装置6と電極組立体5とをZ方向に沿って配置すると、ケース88はlx×ly×aだけ体格が大きくなる。また、電流遮断装置6と電極組立体5とをY方向に沿って配置すると、ケース88はlx×lz×aだけ体格が大きくなる。上記の説明から明らかなように、電流遮断装置6をケース88の最も面積の小さいYZ面に沿って配置することで、実施例3の蓄電装置82は体格の増大が抑制されている。
なお、上記の実施例1〜実施例3において、電流遮断装置6、43は、負極端子14と負極タブ19とを接続する配線17に設けられていた。しかしながら、電流遮断装置6、43は、正極端子13と正極タブ18とを接続する配線16に設けられていてもよい。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2、42、82 蓄電装置
3、87 蓋
4、88 ケース
4a 開口部
5 電極組立体
6、43 電流遮断装置
7、44 変形板
8、9、45、46 面
10 ケースの内部空間
11 隔離された空間
13 正極端子
14 負極端子
19 負極タブ
47 突起
48 隔離された空間
49 通電板
54 接点板

Claims (4)

  1. 開口部を有するケースと、
    前記ケースの開口部を塞ぐ蓋と、
    前記ケースの内部空間に収容される電極組立体と、
    前記蓋に設けられ、前記電極組立体と電気的に接続される電極端子と、
    前記ケース内に配置されると共に、前記電極組立体と前記電極端子との通電経路上に配置され、前記通電経路を遮断可能な電流遮断装置と、を備え、
    前記電流遮断装置は、
    一方の面に前記ケースの内部空間の圧力を受けると共に、他方の面に前記ケースの内部空間から隔離された空間の圧力を受ける変形板を備え、
    前記ケースの内部空間の圧力が所定値を超えると、前記変形板が変形することによって通電経路が遮断され、
    前記ケースの中心に対して前記開口部が位置する方向と、前記変形板における前記ケースの内部空間の圧力を受ける面が向く方向とが直交しており、
    前記電流遮断装置は、前記ケースの側面と前記電極組立体との間に配置されると共に、前記変形板における前記ケースの内部空間の圧力を受ける面が、前記電極組立体と対向するように配置されている、蓄電装置。
  2. 前記電流遮断装置は、
    前記通電経路を構成する接点板及び通電板をさらに備え、
    前記通電板は、前記変形板と前記接点板とに挟まれるように配置されており、
    前記通電板は、前記接点板と接触する第1接点部を含んでおり、
    前記接点板は、前記第1接点部と接触する第2接点部を含んでおり、
    前記変形板は、
    前記接点板と対向する面に前記ケースの内部空間から隔離された空間の圧力を受けると共に、前記接点板と対向する面とは反対側の面に前記ケースの内部空間の圧力を受け、かつ、前記通電経路が遮断されるときに前記第1接点部もしくは前記第2接点部に接触する当接部が形成されており、
    前記ケースの内部空間の圧力が所定値を超えると、前記当接部が前記接点板側へ移動するように前記変形板が変形することにより、第2接点部が前記通電板と分離する、
    請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記ケースを前記開口部側から見ると、前記ケースは、第1方向に伸びる長辺と、第1方向と直交する第2方向に伸びる短辺を有する矩形状に形成されており、
    前記電流遮断装置は、前記ケースの側面のうち前記短辺側の側面と前記電極組立体との間に配置されている、請求項1に記載の蓄電装置。
  4. 前記電流遮断装置の前記第1方向の長さは、前記電流遮断装置の前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向の長さよりも短い、請求項3に記載の蓄電装置。
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