JP6146321B2 - 電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、1個の電池セル又は隣接する複数個の電池セルの直列接続体である単位電池、複数の前記単位電池の直列接続体から構成された高圧蓄電池、及び端子間電圧が前記高圧蓄電池の端子間電圧よりも低い低圧蓄電池を備えるシステムに適用される電源装置に関する。
従来、下記特許文献1に見られるように、複数の電池セルの直列接続体から構成された組電池(高圧蓄電池)を備えるシステムに適用され、これら各電池セルの端子間電圧を均等化する装置が知られている。この装置は、1次側コイル、2次側コイル、1次側スイッチ及び2次側スイッチを備えている。各1次側,2次側コイル及び各1次側,2次側スイッチは、各電池セルのそれぞれに対応して設けられている。詳しくは、各1次側コイル及び各2次側コイルのそれぞれは、互いに磁気結合され、各電池セルに並列接続されている。各1次側スイッチは、各電池セル及び各1次側コイルの間を電気的に導通状態及び遮断状態に切り替えるためのスイッチである。各2次側スイッチは、各電池セル及び各2次側コイルの間を電気的に導通状態及び遮断状態に切り替えるためのスイッチである。
こうした構成において、高圧蓄電池を構成する複数の電池セルのうち端子間電圧が最も高い電池セルを電力供給源とし、端子間電圧が最も低い電池セルを電力供給先として選択する。そして、電力供給源となる電池セルに対応する1次側スイッチのオン操作により、電力供給源となる電池セルに対応する1次側コイルに磁気エネルギを蓄積する。その後、電力供給先となる電池セルに対応する2次側スイッチのオン操作により、上記磁気エネルギを元にして、電力供給先となる電池セルを充電する。これにより、各電池セル同士の端子間電圧を均等化する。
特開2012−257392号公報
ところで、上記高圧蓄電池に加えて、端子間電圧が高圧蓄電池よりも低い低圧蓄電池を有するシステムも存在する。この場合、高圧蓄電池を電力供給源とし、各単位電池や低圧蓄電池を電力供給先にする等、高圧蓄電池、各単位電池及び低圧蓄電池の間の電力供給の自由度を高めることが望まれる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高圧蓄電池、各単位電池及び低圧蓄電池の間の電力供給の自由度を高めることのできる電源装置を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明は、1個の電池セル又は隣接する複数個の電池セルの直列接続体である単位電池(C1〜C4)、複数の前記単位電池の直列接続体から構成された高圧蓄電池(60)、及び端子間電圧が前記高圧蓄電池の端子間電圧よりも低い低圧蓄電池(70)を備えるシステムに適用され、第1コイル(40a;42a)、第2コイル(40b;42b,44b)及び第3コイル(40c;44a)を有し、これら各コイルが互いに磁気結合されたトランス(40;42,44)と、前記高圧蓄電池から出力される直流電圧を交流電圧に変換して前記第1コイルに印加可能に構成された第1電力変換部(10)と、前記第2コイルから出力される交流電圧を直流電圧に変換して前記低圧蓄電池に印加可能に構成された第2電力変換部(20)と、前記第3コイルと前記各単位電池のそれぞれとの間を電気的に導通状態及び遮断状態に切り替え可能に構成された第3電力変換部(30)と、を備えることを特徴とする。
上記発明では、第1電力変換部により、高圧蓄電池から出力される直流電圧を交流電圧に変換して第1コイルに印加することができる。第1コイルと第2コイルとは磁気結合されているため、第1コイルに交流電圧が印加されることにより、第2コイルからは交流電圧が出力される。ここで、第2電力変換部により、第2コイルから出力される交流電圧を直流電圧に変換して低圧蓄電池に印加することができる。これにより、高圧蓄電池から低圧蓄電池へと電力を供給することができる。
一方、第1コイルと第3コイルとは磁気結合されているため、第1コイルに交流電圧が印加されることにより、第3コイルからは交流電圧が出力される。ここで、第3電力変換部により、第3コイルから出力される電圧を単位電池に印加することができる。これにより、高圧蓄電池から単位電池へと電力を供給することができる。
このように、上記発明によれば、高圧蓄電池、各単位電池及び低圧蓄電池の間の電力供給の自由度を高めることができる。
第1の実施形態にかかる車載システムの全体構成図。 同実施形態にかかるトランスの構成図。 同実施形態にかかるスイッチング素子の詳細を示す図。 同実施形態にかかる低圧蓄電池の充電処理を示す図。 同実施形態にかかる電圧均等化処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態にかかる電圧均等化処理の一例を示すタイムチャート。 第2の実施形態にかかる車載システムの全体構成図。 第3の実施形態にかかる車載システムの全体構成図。 第4の実施形態にかかる車載システムの全体構成図。 第5の実施形態にかかる車載システムの全体構成図。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる電源装置を車載システムに適用した第1の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、電源装置100は、第1電力変換部10、第2電力変換部20、第3電力変換部30、トランス40、及び制御装置50を備えている。電源装置100は、高圧蓄電池60、高圧蓄電池60を構成する複数の電池セル、及び低圧蓄電池70の間で電力の授受を行うための装置である。
高圧蓄電池60は、複数の電池セルの直列接続体としての組電池であり、その端子間電圧が例えば百V(例えば288V)以上となるものである。本実施形態では、高圧蓄電池60を構成する各電池セルとして、その端子間電圧が数V(例えば3V)のものを用いている。本実施形態では、各電池セルとして、リチウムイオン電池等の蓄電池を用いている。本実施形態において、各電池セルは、個体差を除き、互いに等しい構成である。具体的には、充電率(SOC:満充電電荷量に対する実際の充電電荷量の比率)に対する開放端電圧の関係や、満充電電荷量、内部抵抗値等が互いに同一のものを用いている。
ちなみに、本実施形態では、説明の便宜上、電池セルの数を4個としている。本実施形態では、これら電池セルを第1〜第4電池セルC1〜C4と称すこととする。
高圧蓄電池60の正極端子及び負極端子は、システムメインリレー62を介して、高圧負荷の入力側に接続されている。本実施形態では、高圧負荷として、多相インバータ(3相インバータ64)を用いている。3相インバータ64の出力側には、モータジェネレータ66が接続されている。モータジェネレータ66は、車載主機としての多相回転機(3相回転機)であり、車両の駆動輪68に連結されている。なお、モータジェネレータ66としては、例えば、同期機(永久磁石同期機)や、誘導機を用いることができる。また、システムメインリレー62は、高圧蓄電池60と3相インバータ64との間を電気的に導通状態及び遮断状態に切り替えるべくオンオフ操作されるものである。
トランス40は、図2に示すように、高圧側コイル40a、低圧側コイル40b、セル側コイル40c、及びこれら各コイル40a,40b,40cに共通のコア40dを備えている。すなわち、トランス40は、各コイル40a,40b,40cが互いに磁気結合されて構成された3相トランスである。各コイル40a,40b,40cの巻数Na,Nb,Ncは、「Na>Nb>Nc」の関係となるように設定されている。ちなみに、本実施形態において、高圧側コイル40aが「第1コイル」に相当し、低圧側コイル40bが「第2コイル」に相当し、セル側コイル40cが「第3コイル」に相当する。
先の図1の説明に戻り、第1電力変換部10は、高圧蓄電池60から出力される直流電圧を交流電圧に変換して高圧側コイル40aに印加可能なフルブリッジ回路である。第1電力変換部10は、第1〜第4高圧側スイッチング素子10a〜10dを備えている。詳しくは、第1高圧側スイッチング素子10aと第2高圧側スイッチング素子10bとは直列接続され、第3高圧側スイッチング素子10cと第4高圧側スイッチング素子10dとは直列接続されている。第1,第2高圧側スイッチング素子10a,10bの直列接続体と、第3,第4高圧側スイッチング素子10c,10dの直列接続体とは、高圧蓄電池60に並列接続されている。第1,第2高圧側スイッチング素子10a,10bの接続点には、高圧側コイル40aの一端が接続され、第3,第4高圧側スイッチング素子10c,10dの接続点には、高圧側コイル40aの他端が接続されている。
ここで、各スイッチング素子10a〜10dは、電子操作されない場合にスイッチング素子の両端のうち一方から他方及び他方から一方への電流の流通を阻止する機能を有する。本実施形態では、各スイッチング素子10a〜10dとして、図3に示すように、ソース同士が接続された一対のNチャネルMOSFETを用いている。
第2電力変換部20は、低圧側コイル40bから出力される交流電圧を直流電圧に変換して低圧蓄電池70に印加可能に構成されている。また、第2電力変換部20は、低圧蓄電池70から出力される直流電圧を交流電圧に変換して低圧側コイル40bに印加可能に構成されている。第2電力変換部20は、第1〜第4低圧側スイッチング素子20a〜20dを備えるフルブリッジ回路である。詳しくは、第1低圧側スイッチング素子20aと第2低圧側スイッチング素子20bとは直列接続され、第3低圧側スイッチング素子20cと第4低圧側スイッチング素子20dとは直列接続されている。第1,第2低圧側スイッチング素子20a,20bの直列接続体と、第3,第4低圧側スイッチング素子20c,20dの直列接続体とは、低圧蓄電池70に並列接続されている。第1,第2低圧側スイッチング素子20a,20bの接続点には、低圧側コイル40bの一端が接続され、第3,第4低圧側スイッチング素子20c,20dの接続点には、低圧側コイル40bの他端が接続されている。ちなみに、本実施形態では、第1〜第4低圧側スイッチング素子20a〜20dも、先の図3に示したスイッチング素子と同じである。
低圧蓄電池70は、その端子間電圧(例えば12V)が高圧蓄電池60の端子間電圧よりも低いものである。本実施形態では、低圧蓄電池70として、鉛蓄電池を用いている。低圧蓄電池70には、電気負荷としての低圧負荷72が接続されている。
ちなみに、本実施形態にかかる車載システムは、低圧蓄電池70の負極端子の電位と、高圧蓄電池60の負極端子の電位とが相違するように構成されている。ここで、低圧蓄電池70の負極端子の電位は、具体的には例えば、高圧蓄電池60の正極端子の電位と負極端子の電位との中央値である車体電位に設定されている。
第3電力変換部30は、各電池セルC1〜C4とセル側コイル40cとを電気的に接続可能に構成され、第1〜第5スイッチング素子30a〜30eを備えている。詳しくは、高圧蓄電池60の負極端子(第1電池セルC1の負極端子),各電池セルC1〜C4のうち低電位側から偶数番目の第2,第4電池セルC2,C4の正極端子のそれぞれと、セル側コイル40cの一端とは、第1電気経路L1のそれぞれによって接続されている。各第1電気経路L1には、第1,第3,第5スイッチング素子30a,30c,30eが設けられている。各スイッチング素子30a,30c,30eがオン操作されることにより、各第1電気経路L1が電気的に導通状態とされ、各スイッチング素子30a,30c,30eがオフ操作されることにより、各第1電気経路L1が電気的に遮断状態とされる。
各電池セルC1〜C4のうち低電位側から奇数番目の第1,第3電池セルC1,C3の正極端子とセル側コイル40cの他端とは、第2電気経路L2のそれぞれによって接続されている。各第2電気経路L2には、第2,第4スイッチング素子30b,30dが設けられている。各スイッチング素子30b,30dがオン操作されることにより、各第2電気経路L2が電気的に導通状態とされ、各スイッチング素子30b,30dがオフ操作されることにより、各第2電気経路L2が電気的に遮断状態とされる。
ちなみに、本実施形態では、第1〜第5スイッチング素子30a〜30eも、先の図3に示したスイッチング素子と同じである。また、本実施形態において、第1,第3,第5スイッチング素子30a,30c,30eが「第1スイッチ」に相当し、第2,第4スイッチング素子30b,30dが「第2スイッチ」に相当する。
本実施形態において、トランス40を構成する各コイル40a〜40cの極性は、以下のように設定されている。詳しくは、第1,第2高圧側スイッチング素子10a,10bの接続点から第3,第4高圧側スイッチング素子10c,10dの接続点へと向かう方向に高圧側コイル40aに電流が流れる場合、低圧側コイル40bの両端のうち、第1,第2低圧側スイッチング素子20a,20bの接続点側の極性が正とされ、第3,第4低圧側スイッチング素子20c,20dの接続点側の極性が負とされる。また、第1,第2高圧側スイッチング素子10a,10bの接続点から第3,第4高圧側スイッチング素子10c,10dの接続点へと向かう方向に高圧側コイル40aに電流が流れる場合、セル側コイル40cの両端のうち、第2電気経路L2側の極性が正とされ、第1電気経路L1側の極性が負とされる。
制御装置50には、高圧蓄電池60に流れる電流を検出する高圧側電流センサ80や、第1〜第4電池セルC1〜C4の端子間電圧を検出する第1〜第4セル側電圧センサ82a〜82d、低圧蓄電池70に流れる電流を検出する低圧側電流センサ84、さらには低圧蓄電池70の端子間電圧を検出する低圧側電圧センサ86の検出値が入力される。
制御装置50は、第1〜第3電力変換部10,20,30を構成する各スイッチング素子や、システムメインリレー62を操作する。なお、各スイッチング素子の操作は、例えば、フォトカプラ等の絶縁素子を介して行われる。
特に、制御装置50は、高圧蓄電池60の出力電圧を降圧して低圧蓄電池70に印加する低圧蓄電池70の充電処理(「降圧操作手段」に相当)と、低圧蓄電池70の出力電圧を昇圧して高圧蓄電池60に印加する高圧蓄電池60の充電処理と、各電池セルC1〜C4の端子間電圧のばらつきを低減する電圧均等化処理とを行う。ここで、高圧蓄電池60,低圧蓄電池70の双方の充電処理が実行可能なのは、第1電力変換部10、トランス40、第2電力変換部20により、高圧蓄電池60及び低圧蓄電池70のうち一方から他方へと直流電圧を変圧して印加可能な双方向DCDCコンバータが構成されているためである。
まず、図4を用いて、低圧蓄電池70の充電処理について説明する。詳しくは、図4(a)は、低圧側コイル40bの出力電圧V2の推移を示し、図4(b)は、第1,第4低圧側スイッチング素子20a,20dの操作状態の推移を示し、図4(c)は、第2,第3低圧側スイッチング素子20b,20cの操作状態の推移を示す。なお、図4(a)に示す出力電圧V2については、低圧側コイル40bの両端のうち、第3,第4低圧側スイッチング素子20c,20dの接続点側の電位に対して第1,第2低圧側スイッチング素子20a,20bの接続点側の電位が高い場合を正としている。
低圧蓄電池70の充電処理は、高圧蓄電池60から出力される直流電圧を第1電力変換部10において正弦波状の交流電圧に変換して高圧側コイル40aに印加する処理と、低圧側コイル40bから出力される交流電圧を第2電力変換部20における同期整流によって直流電圧に変換する処理とを含む。ここで、高圧側コイル40aに交流電圧を印加することは、例えば、キャリア信号(例えば三角波信号)と、上記交流電圧の指令値(正弦波)との大小比較に基づくパルス幅変調により、第1,第4高圧側スイッチング素子10a,10dと、第2,第3高圧側スイッチング素子10b,10cとを相補的にオンオフ操作することによって実現できる。本実施形態において、相補的なオンオフ操作とは、例えば各スイッチング素子10a〜10dのオンオフ操作1周期(出力電圧V2の1周期)を360°とする場合、第1,第4高圧側スイッチング素子10a,10dのオン操作期間と、第2,第3高圧側スイッチング素子10b,10cのオン操作期間とが180°ずれていることである。また、上記同期整流は、第1,第4低圧側スイッチング素子20a,20dと、第2,第3低圧側スイッチング素子20b,20cとを相補的にオンオフ操作することによって実現できる。
同期整流について詳しく説明すると、図4(b)に示すように、低圧側コイル40bの出力電圧V2が正となる期間のうち、低圧側電流センサ84によって検出された低圧蓄電池70の端子間電圧Vpbよりも上記出力電圧V2が高くなる期間(時刻t1〜t2,t5〜t6)において、第1,第4低圧側スイッチング素子20a,20dがオン操作される。なお、上記出力電圧V2は、例えば、高圧側コイル40aに対する低圧側コイル40bの巻数比と、高圧側コイル40aに印加する上記指令値とから算出すればよい。
一方、図4(c)に示すように、低圧側コイル40bの出力電圧V2が負となる期間のうち、この出力電圧V2の絶対値が低圧蓄電池70の端子間電圧Vpbよりも高くなる期間(時刻t3〜t4,t7〜t8)において、第2,第3低圧側スイッチング素子20b,20cがオン操作される。
ちなみに、本実施形態では、低圧蓄電池70の充電処理が実行されている期間において、第3電力変換部30における各スイッチング素子30a〜30eがオフ操作される。
続いて、高圧蓄電池60の充電処理について説明する。
この処理は、低圧蓄電池70から出力される直流電圧を第2電力変換部20において正弦波状の交流電圧に変換して低圧側コイル40bに印加する処理と、高圧側コイル40aから出力される交流電圧を第1電力変換部10における同期整流によって直流電圧に変換する処理とを含む。ここで、低圧側コイル40bに交流電圧を印加することは、例えば、パルス幅変調により、第1,第4低圧側スイッチング素子20a,20dと、第2,第3低圧側スイッチング素子20b,20cとを相補的にオンオフ操作することによって実現できる。また、同期整流は、第1,第4高圧側スイッチング素子10a,10dと、第2,第3高圧側スイッチング素子10b,10cとを相補的にオンオフ操作することによって実現できる。
ちなみに、高圧蓄電池60の充電処理における同期整流は、低圧蓄電池70の充電処理における同期整流に準じた手法で行うことができる。詳しくは、高圧側コイル40aの出力電圧V1について、高圧側コイル40aの両端のうち第3,第4高圧側スイッチング素子10c,10dの接続点側の電位に対して第1,第2高圧側スイッチング素子10a,10bの接続点側の電位が高い場合を正とする。高圧側コイル40aの出力電圧V2が正となる期間のうち、この出力電圧V1が高圧蓄電池60の端子間電圧よりも高くなる期間において、第1,第4高圧側スイッチング素子10a,10dがオン操作される。なお、上記出力電圧V1は、例えば、低圧側コイル40bに対する高圧側コイル40aの巻数比と、低圧側コイル40bに印加する交流電圧の指令値とから算出すればよい。また、高圧蓄電池60の端子間電圧は、例えば、各セル側電圧センサ82a〜82eによって検出された各電池セルC1〜C4の端子間電圧Vhc1〜Vhc4の合計値として算出すればよい。
一方、高圧側コイル40aの出力電圧V1が負となる期間のうち、この出力電圧V1の絶対値が高圧蓄電池60の端子間電圧よりも高くなる期間において、第2,第3高圧側スイッチング素子10b,10cがオン操作される。ちなみに、本実施形態では、高圧蓄電池60の充電処理が実行されている期間において、第3電力変換部30における各スイッチング素子30a〜30eがオフ操作される。
続いて、図6を用いて、上記電圧均等化処理について説明する。ここで、図6は、電圧均等化処理の手順を示すフローチャートである。なお、図6に示す処理は、制御装置50によって、例えば所定周期で繰り返し実行される。
この一連の処理では、まずステップS10において、高圧側電流センサ80によって検出された高圧蓄電池60に流れる電流値Ihと、第1〜第4セル側電圧センサ82a〜82dによって検出された各電池セルC1〜C4の端子間電圧Vhc1〜Vhc4と、高圧蓄電池60の端子間電圧Vhbとを取得する。ここで、高圧蓄電池60の端子間電圧Vhbは、上述したように、各電池セルC1〜C4の端子間電圧Vhc1〜Vhc4の合計値として算出される。
続くステップS12では、取得された電流値Ihと、各電池セルC1〜C4の端子間電圧Vhc1〜Vhc4とに基づき、各電池セルC1〜C4の充電率SOC1〜SOC4を推定する。
続くステップS14では、低圧側電流センサ84によって検出された低圧蓄電池70に流れる電流値Ipbと、低圧側電圧センサ86によって検出された低圧蓄電池70の端子間電圧Vpbとを取得する。
続くステップS16では、取得された電流値Ipbと、低圧蓄電池70の端子間電圧Vpbとに基づき、低圧蓄電池70の充電率SOCpbを推定する。
続くステップS18では、第1〜第4電池セルC1〜C4の中から、端子間電圧が最低の電池セルの充電率(以下、最低充電率SOCmin)を算出し、また、各電池セルC1〜C4の充電率の平均値(以下、平均充電率SOCave)を算出する。
続くステップS20では、平均充電率SOCaveから最低充電率SOCminを減算した値が第1判定値Th1(>0)よりも大きいか否かを判断する。ここで、第1判定値Th1は、平均充電率SOCaveからの各充電率SOC1〜SOC4のばらつきの許容値である。この処理は、電圧均等化処理を実行するか否かを判断するための処理である。
ステップS20において肯定判断された場合には、電圧均等化処理を実行すると判断し、ステップS22に進む。ステップS22では、第1〜第4電池セルC1〜C4のうち、平均充電率SOCave(「基準値」に相当)よりも充電率の低い電池セルを電力供給先の電池セルとして選択する。この処理は、平均充電率SOCaveからの充電率のばらつきが許容値を超えた電池セルを特定するための処理である。なお、本実施形態において、本ステップの処理が「供給先選択手段」に相当する。
続くステップS24では、低圧蓄電池70の充電率SOCpbが第2判定値Th2よりも大きいか否かを判断する。この処理は、電圧均等化処理を実行するにあたり、電力供給源を高圧蓄電池60とするか低圧蓄電池70とするかを選択するための処理である。なお、本実施形態において、本ステップの処理が「供給源選択手段」に相当する。
ステップS24において肯定判断された場合には、電力供給源として低圧蓄電池70を選択すると判断し、ステップS26に進む。ステップS26では、低圧蓄電池70から出力される直流電圧を交流電圧に変換して低圧側コイル40bに印加すべく、第2電力変換部20を構成する各低圧側スイッチング20a〜20dをオンオフ操作する。また、セル側コイル40cから出力される交流電圧を、電力供給先となる電池セルに充電可能な電圧に変換して印加すべく、第3電力変換部30を構成する各スイッチング素子をオンオフ操作する。ここで、本実施形態では、本ステップの処理が実行されている期間において、第1電力変換部10における各スイッチング素子10a〜0dをオフ操作する。
図6に、ステップS26の処理の一例を示す。図6には、平均充電率SOCaveよりも充電率が低い電池セルとして、第1,第2電池セルC1,C2が選択された場合を示した。ここで、図6(a)の実線は、セル側コイル40cの出力電圧V3の推移を示し、図6(b)は、第1電池セルC1の負極端子側を基準とした場合の上記出力電圧V3(以下、奇数電圧Vodd)の推移を示し、図6(c)は、第1,第2スイッチング素子30a,30bの操作状態の推移を示す。また、図6(d)は、第2電池セルC2の負極端子側を基準とした場合の上記出力電圧V3(以下、偶数電圧Veven)の推移を示し、図6(e)は、第2,第3スイッチング素子30b,30cの操作状態の推移を示す。
なお、図6(a)のセル側コイル40cの出力電圧V3については、セル側コイル40cの両端のうち、第1電気経路L1側の電位に対して第2電気経路L2側の電位が高い場合を正としている。
本実施形態では、第3電力変換部30の構成が先の図1に示すものである。このため、図6(b),(d)に示すように、奇数電圧Voddと、偶数電圧Vevenとの位相が180°ずれている。
このため、セル側コイル40cの出力電圧V3が正となる期間のうち、第1セル側電圧センサ82aによって検出された第1電池セルC1の端子間電圧Vhc1よりも上記出力電圧V3が高くなる期間(時刻t1〜t2,t5〜t6)において、第1,第2スイッチング素子30a,30bがオン操作される。一方、セル側コイル40cの出力電圧V3が負となる期間のうち、第2セル側電圧センサ82bによって検出された第2電池セルC2の端子間電圧Vhc2よりも上記出力電圧V3が高くなる期間(時刻t3〜t4,t7〜t8)において、第2,第3スイッチング素子30b,30cがオン操作される。すなわち、第1,第2スイッチング素子30a,30bのオン操作期間と、第2,第3スイッチング素子30b,30cのオン操作期間との位相差が180°とされる。なお、図6(c)では、上記出力電圧V3が第1電池セルC1の端子間電圧Vhc1よりも高くなる期間全てにおいて第1,第2スイッチング素子30a,30bがオン操作されることを示したが、上記期間の一部において各スイッチング素子30a,30bがオン操作されてもよい。このことは、図6(e)の第2,第3スイッチング素子30b,30cの操作についても同様である。
先の図5の説明に戻り、上記ステップS24において否定判断された場合には、電力供給源として高圧蓄電池60を選択すると判断し、ステップS28に進む。ステップS28では、高圧蓄電池60から出力される直流電圧を交流電圧に変換して高圧側コイル40aに印加すべく、第1電力変換部10を構成する各高圧側スイッチング10a〜10dをオンオフ操作する。また、セル側コイル40cから出力される交流電圧を、電力供給先となる電池セルに充電可能な電圧に変換して印加すべく、第3電力変換部30を構成する各スイッチング素子をオンオフ操作する。ここで、本実施形態では、本ステップの処理が実行されている期間において、第2電力変換部20を構成する各スイッチング素子20a〜20dをオフ操作する。ちなみに、本実施形態において、上記ステップS26、S28の処理が「入力側操作手段」及び「出力側操作手段」に相当する。
なお、ステップS28の処理が実行される場合におけるセル側コイル40cの出力電圧V3の推移を先の図6(a)に破線にて示した。高圧蓄電池60の端子間電圧が低圧蓄電池70の端子間電圧よりも高いことから、電力供給源として高圧蓄電池60が選択された場合の出力電圧V3の振幅は、電力供給源として低圧蓄電池70が選択された場合の出力電圧V3の振幅よりも大きい。
なお、上記ステップS20において否定判断された場合や、ステップS26、S28の処理が完了した場合には、この一連の処理を一旦終了する。
図5に示す処理が例えば所定周期で繰り返し実行されることで、各電池セルC1〜C4同士の端子間電圧のばらつきを低減させることができる。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)電源装置100に、高圧側コイル40a、低圧側コイル40b及びセル側コイル40cが互いに磁気結合されたトランス40と、第1,第2,第3電力変換部10,20,30とを備えた。こうした構成によれば、高圧蓄電池60、各電池セルC1〜C4及び低圧蓄電池70といった各要素の間の絶縁が維持されることにより、異なる基準電位を有する各要素間において電力供給の自由度を高めることができる。
(2)第3電力変換部30において、高圧蓄電池60の負極端子,各電池セルC1〜C4のうち低電位側から偶数番目の第2,第4電池セルC2,C4の正極端子のそれぞれと、セル側コイル40cの一端とを接続する各第1電気経路L1に、各スイッチング素子30a,30c,30eを設けた。また、第3電力変換部30において、各電池セルC1〜C4のうち低電位側から奇数番目の第1,第3電池セルC1,C3の正極端子とセル側コイル40cの他端とを接続する各第2電気経路L2に各スイッチング素子30b,30dを設けた。
こうした構成に対し、セル側コイル40cと各電池セルC1〜C4とを接続する構成として、以下に説明する構成(以下、比較技術)を採用することも考えられる。詳しくは、各電池セルC1〜C4の正極端子のそれぞれとセル側コイル40cの一端とを、各正極端子に対応したスイッチング素子によって接続する。また、各電池セルC1〜C4の負極端子のそれぞれとセル側コイル40cの他端とを、各負極端子に対応したスイッチング素子によって接続する。電池セルの数は、実際には非常に多いことから、こうした構成を採用すると、各電池セルとセル側コイル40cとを接続するスイッチング素子の数が非常に多くなる。
これに対し、本実施形態によれば、比較技術に対して、第3電力変換部30が備えるスイッチング素子の数を略半減(8個→5個)させることができる。これにより、電源装置100のコストを削減したり、電源装置100の体格を小さくしたりすることができる。
(3)高圧蓄電池60及び低圧蓄電池70のうち、充電率の高い方を電力供給源として電圧均等化処理を行った。このため、例えば、高圧蓄電池60の充電率が低い場合であっても、低圧蓄電池70を電力供給源にできる等、電圧均等化処理の実行機会を拡大することができる。
(4)トランス40を、各コイル40a〜40cで共通のコア40dを有するトランスとした。このため、トランスの体格を小さくでき、ひいては電源装置100の体格を小さくすることができる。
(5)セル側コイル40cの出力電圧が電力供給先の電池セルの端子間電圧よりも高い期間において、電力供給先となる電池セルとセル側コイル40cとを電気的に導通状態とすべく、第3電力変換部30を構成するスイッチング素子をオン操作した。車両の走行等のためにモータジェネレータ66が駆動される期間は、高圧蓄電池60に電流が流れる期間となる。この期間においては、各電池セルC1〜C4の端子間電圧が変動する。ここで、本実施形態では、各電池セルC1〜C4の端子間電圧の変動を考慮して、セル側コイル40cの出力電圧が各電池セルの端子間電圧よりも高くなる期間が存在するように電源装置100(例えば、トランス40の各コイル間の巻数比)を構成している。このため、電池セルの端子間電圧が変動する場合であっても、電圧均等化処理によって電池セルを的確に充電することができる。すなわち、車両の走行中においても電圧均等化処理を行うことができる。
(6)低圧蓄電池70の充電処理を行った。このため、高圧蓄電池60から低圧蓄電池70へと電力を供給することができる。
(7)高圧蓄電池60の充電処理を行った。このため、低圧蓄電池70から高圧蓄電池60へと電力を供給することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、図7に示すように、トランスの構成を変更する。ここで、図7は、本実施形態にかかる車載システムの全体構成図である。なお、図7において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、電源装置100は、2相トランスである第1トランス42及び第2トランス44を備えている。第1トランス42は、高圧側コイル42a、第1低圧側コイル42b及び第1コア42cを備えている。第2トランス44は、セル側コイル44a、第2低圧側コイル44b及び第2コア44cを備えている。ここで、各コイル42a,42b,44aの巻数Na,Nb,Ncは、「Na>Nb>Nc」の関係となるように設定され、第1低圧側コイル42b及び第2低圧側コイル44bの巻数Nbは、同一に設定されている。ちなみに、本実施形態において、高圧側コイル42aが「第1コイル」に相当し、第1低圧側コイル42b,第2低圧側コイル44bが「第2コイル」に相当し、セル側コイル44aが「第3コイル」に相当する。
高圧側コイル42aの一端には、第1,第2高圧側スイッチング素子10a,10bの接続点が接続され、他端には、第3,第4高圧側スイッチング素子10c,10dの接続点が接続されている。また、セル側コイル44aの一端には、第1電気経路L1が接続され、他端には、第2電気経路L2が接続されている。一方、第1,第2低圧側コイル42b,44bの一端には、第1,第2低圧側スイッチング素子20a,20bの接続点が接続され、他端には、第3,第4低圧側スイッチング素子20c,20dの接続点が接続されている。こうした構成により、高圧側コイル42aが、第1,第2低圧側コイル42b,44bを介してセル側コイル44aと磁気結合されている。
第1,第2トランス42,44を構成する各コイルの極性は、以下のように設定されている。詳しくは、第1,第2高圧側スイッチング素子10a,10bの接続点から第3,第4高圧側スイッチング素子10c,10dの接続点へと向かう方向に高圧側コイル42aに電流が流れる場合、第1,第2低圧側コイル42b,44bの両端のうち、第1,第2低圧側スイッチング素子20a,20bの接続点側の極性が正とされ、第3,第4低圧側スイッチング素子20c,20dの接続点側の極性が負とされる。また、第1,第2低圧側スイッチング素子20a,20bの接続点から第3,第4低圧側スイッチング素子20c,20dの接続点へと向かう方向に第2低圧側コイル44bに電流が流れる場合、セル側コイル44aの両端のうち、第2電気経路L2側の極性が正とされ、第1電気経路L1側の極性が負とされる。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の(1)〜(3),(5)〜(7)の効果を得ることはできる。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、図8に示すように、第1,第2電力変換部10,20を構成するスイッチング素子の構成を変更する。ここで、図8は、本実施形態にかかる車載システムの全体構成図である。なお、図8において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、第1電力変換部10を構成する第1〜第4高圧側スイッチング素子12a,12b,12c,12dとして、IGBTを用いている。各スイッチング素子12a,12b,12c,12dには、ダイオード14a,14b,14c,14dが逆並列に接続されている。一方、第2電力変換部20を構成する第1〜第4低圧側スイッチング素子22a,22b,22c,22dとして、IGBTを用いている。各スイッチング素子22a,22b,22c,22dには、ダイオード24a,24b,24c,24dが逆並列に接続されている。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、図9に示すように、第1電力変換部10を、フルブリッジ回路からハーフブリッジ回路に変更する。ここで、図9は、本実施形態にかかる車載システムの全体構成図である。なお、図9において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、第1電力変換部10は、第1,第2コンデンサ16a,16bの直列接続体と、第1,第2変換用スイッチング素子18a,18bの直列接続体とを備えている。第1,第2コンデンサ16a,16bの接続点には、高圧側コイル40aの一端が接続され、第1,第2変換用スイッチング素子18a,18bの接続点には、高圧側コイル40aの他端が接続されている。なお、本実施形態では、各変換用スイッチング素子18a,18bとして、NチャネルMOSFETを用いている。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の(1)〜(6)の効果を得ることはできる。
(第5の実施形態)
以下、第5の実施形態について、先の第1の実施形態との相違点を中心に図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、図10に示すように、第2電力変換部20の構成を変更する。ここで、図10は、本実施形態にかかる車載システムの全体構成図である。なお、図10において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、第2電力変換部20は、第1,第2ダイオード26a,26bと、チョークコイル26cとを備えている。また、低圧側コイル40bは、中点タップmtを備えている。低圧側コイル40bの一端には、第1ダイオード26aのアノードが接続され、他端には、第2ダイオード26bのアノードが接続されている。各ダイオード26a,26bのカソードには、チョークコイル26cの一端が接続され、チョークコイル26cの他端には、低圧蓄電池70の正極端子が接続されている。低圧蓄電池70の負極端子には、中点タップmtが接続されている。
以上説明した本実施形態によれば、上記第1の実施形態の(2),(4)〜(6)の効果が得られるとともに、高圧蓄電池60を電力供給源とした電圧均等化処理を行うことができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・「単位電池に蓄えられた電気エネルギと正の相関を有するパラメータ」としては、電池セルの充電率に限らない。例えば、電池セルの端子間電圧であってもよい。
・電圧均等化処理において電力供給先の電池セルを選択するための「基準値」としては、平均充電率SOCaveに限らない。例えば、平均充電率SOCaveよりもやや低かったり、高かったりする値を基準値として用いてもよい。
・上記各実施形態では、各電池セル同士の端子間電圧のばらつき低減のために電源装置100を用いたがこれに限らない。例えば、高圧蓄電池60又は低圧蓄電池70と、各電池セルとの間で電力を授受することで、各電池セルを昇温させるために電源装置100を用いてもよい。
・上記第1の実施形態において、各セル側電圧センサ82a〜82eとは別に、高圧蓄電池60の端子間電圧を検出する電圧センサを車載システムに備え、この電圧センサによって高圧蓄電池60の端子間電圧を検出してもよい。
・「単位電池」としては、1個の電池セルに限らず、隣接する複数個の電池セルの直列接続体であってもよい。
10…第1電力変換部、20…第2電力変換部、30…第3電力変換部、40…トランス、40a…高圧側コイル、40b…低圧側コイル、40c…セル側コイル、60…高圧蓄電池、70…低圧蓄電池、C1〜C4…第1〜第4電池セル。

Claims (6)

  1. 1個の電池セル又は隣接する複数個の電池セルの直列接続体である単位電池(C1〜C4)、複数の前記単位電池の直列接続体から構成された高圧蓄電池(60)、及び端子間電圧が前記高圧蓄電池の端子間電圧よりも低い低圧蓄電池(70)を備えるシステムに適用され、
    第1コイル(40a;42a)、第2コイル(40b;42b,44b)及び第3コイル(40c;44a)を有し、これら各コイルが互いに磁気結合されたトランス(40;42,44)と、
    前記高圧蓄電池から出力される直流電圧を交流電圧に変換して前記第1コイルに印加可能に構成された第1電力変換部(10)と、
    前記第2コイルから出力される交流電圧を直流電圧に変換して前記低圧蓄電池に印加可能に構成された第2電力変換部(20)と、
    前記第3コイルと前記各単位電池のそれぞれとの間を電気的に導通状態及び遮断状態に切り替え可能に構成された第3電力変換部(30)と、
    を備え
    前記第3電力変換部は、
    前記高圧蓄電池を構成する前記各単位電池のうち低電位側から偶数番目の単位電池の正極端子と前記高圧蓄電池の負極端子とのそれぞれと、前記第3コイルの一端とを接続する第1電気経路(L1)のそれぞれに設けられ、かつ前記各第1電気経路を電気的に導通状態及び遮断状態に切り替えるべくオンオフ操作される第1スイッチ(30a,30c,30e)と、
    前記高圧蓄電池を構成する前記各単位電池のうち低電位側から奇数番目の単位電池の正極端子と前記第3コイルの他端とを接続する第2電気経路(L2)のそれぞれに設けられ、かつ前記各第2電気経路を電気的に導通状態及び遮断状態に切り替えるべくオンオフ操作される第2スイッチ(30b,30d)と、を有していることを特徴とする電源装置。
  2. 前記第2電力変換部は、前記低圧蓄電池から出力される直流電圧を交流電圧に変換して前記第2コイルに印加可能に構成され、
    前記高圧蓄電池及び前記低圧蓄電池のいずれかを電力供給源として選択する供給源選択手段と、
    前記高圧蓄電池を構成する前記各単位電池の中から、前記単位電池に蓄えられた電気エネルギと正の相関を有するパラメータの値がその基準値よりも低い単位電池を電力供給先として選択する供給先選択手段と、
    前記供給源選択手段によって選択された電力供給源から出力される直流電圧を元に、前記第3コイルから交流電圧を出力させるべく、前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部のうち前記電力供給源に対応する電力変換部を操作する入力側操作手段と、
    前記供給先選択手段によって選択された単位電池に、前記第3コイルから出力される電圧を印加すべく、前記第3電力変換部を操作する出力側操作手段と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記出力側操作手段は、前記供給先選択手段によって選択された単位電池の負極端子に対する正極端子の電位差よりも前記第3コイルの出力電圧が高い期間において、前記供給先選択手段によって選択された単位電池と前記第3コイルとの間を導通状態とすべく、前記第3電力変換部を操作することを特徴とする請求項記載の電源装置。
  4. 記出力側操作手段は、前記供給先選択手段によって選択された前記奇数番目の単位電池に対応する前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのオン操作と、前記供給先選択手段によって選択された前記偶数番目の単位電池に対応する前記第1スイッチ及び前記第2スイッチのオン操作とを相補的に行うことを特徴とする請求項記載の電源装置。
  5. 前記トランス(40)は、前記第1コイル、前記第2コイル及び前記第3コイルで共通のコア(40d)を有するトランスであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電源装置。
  6. 前記高圧蓄電池から出力される直流電圧を交流電圧に変換して前記低圧蓄電池に印加すべく、前記第1電力変換部及び前記第2電力変換部を操作する降圧操作手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の電源装置。
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