JP6145001B2 - 熱伝導部材の製造方法 - Google Patents
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Description
(式1) 1/3×(0.2%耐力/ヤング率)≦ひずみ範囲≦熱膨張率
(0.2%耐力、ヤング率、ひずみ、熱膨張率は、金属管についての値。また、熱膨張率は、金属管を室温から0.85×融点Tm(K)に昇温させた場合における熱膨張率。)
(式2) 1/3×(0.2%耐力/ヤング率)×金属管の内径≦締めしろ範囲≦熱膨張率×金属管の内径
(0.2%耐力、ヤング率、熱膨張率は、金属管についての値。また、熱膨張率は、金属管を室温から0.85×融点Tm(K)に昇温させた場合における熱膨張率。)
図1に、本発明の熱伝導部材10を軸方向の一方の端面から見た図、図2に、熱伝導部材10の斜視図を示す。図3は、本発明の熱伝導部材の実施形態を示す軸方向に平行な面で切断した断面図である。本発明の熱伝導部材10は、筒状セラミックス体11と、筒状セラミックス体11の外周側に金属管12と、を備える。筒状セラミックス体11は、一方の端面2から他方の端面2まで貫通し、第一の流体が流通する流路を有する。
(式1) 1/3×(0.2%耐力/ヤング率)≦ひずみ範囲≦熱膨張率
(式2) 1/3×(0.2%耐力/ヤング率)×金属管の内径≦締めしろ範囲≦熱膨張率×金属管の内径
本発明の熱伝導部材の製造方法は、一方の端面2から他方の端面2まで貫通し、第一の流体が流通する流路を有する筒状セラミックス体11の外周側に、筒状セラミックス体11の外径よりも内径が小さい金属管12を、金属管12が筒状セラミックス体11と接する部分において少なくとも一部が塑性変形するように嵌合させる。なお、嵌合させる方法としては、金属管12を加熱し、筒状セラミックス体11を挿入した後に冷却する(焼き締める)焼ばめ法が挙げられる。また、筒状セラミックス体11に強い圧力を加えて筒状セラミックス体11を金属管12内に押し込む圧入法などの機械的締結(嵌合)法でもよい。
図8に本発明の熱伝導部材10を含む熱交換器30の斜視図を示す。図8に示すように、熱交換器30は、熱伝導部材10(ハニカム構造体1+中間材13+金属管12)と、熱伝導部材10を内部に含むケーシング21とによって形成されている。筒状セラミックス体11のハニカム構造体1のセル3が第一の流体が流通する第一流体流通部5となる。また、ケーシング21に第二の流体の入口22及び出口23が形成されており、第二の流体は、熱伝導部材10の金属管12の外周面12h上を流通する。
(実施例1〜4、比較例1〜4)
所望の平均粒径を持つSiC粉末を水・バインダーとともに混ぜ合わせて、混合・混練・真空土練を実施し、円柱状の坏土を作製した。次に、坏土を押出成形してハニカム成形体を形成し、所望の形状に押し出した。その後、ハニカム成形体を乾燥し、必要に応じて適宜外形(外径、L寸(軸方向の長さ))の加工を実施した後に、脱脂、Si含浸焼成することによって、材質が炭化珪素、本体サイズが種々の直径を持ち、長さ12mmの円柱状(筒状)のハニカム構造体1を製造した。すなわち、筒状セラミックス体11として、ハニカム構造体1を用いた。ハニカム構造体1のセル密度は7.8セル/cm2、隔壁の厚さ(壁厚)は0.5mm、ハニカム構造体の熱伝導率は150W/(m・K)、熱膨張係数は4.2×10−6/℃(RT(20℃)〜800℃)であった。
本体サイズが種々の直径を持ち、長さ100mmの円柱状(筒状)のハニカム構造体1を製造した。ハニカム構造体のセル密度は23.3セル/cm2、隔壁の厚さ(壁厚)は0.3mmであること以外は、実施例1〜4と同様の条件にて、ハニカム構造体を製造した。
次に、実施例5〜9、比較例5〜7については、ハニカム構造体1の外周面7hにアクリル系粘着材付きグラファイトシート(大塚電機 HT−710A)を貼り付けた。グラファイトシートは、厚みが0.25mm、熱伝導率が厚み方向で6W/(m・K)、ヤング率が0.1GPaのものを用いた。今回は粘着材付きグラファイトシートを用いたが、別途伝熱性接着剤を用いて接着しても良い。
(実施例1〜4、比較例1〜4)
実施例1〜4、比較例1〜4では、金属管12として、肉厚1.0mm、内径55.2mm×40mmLのSUS管(フェライト系SUS:熱膨張係数13.2×10−6/℃:RT(20℃)〜1050℃)を作製した。塑性ひずみが0.2%になるときの応力(0.2%耐力)が330MPaであるフェライト系ステンレス鋼を用いた。この金属管の円筒度は、0.3であった。円筒度は、3次元測定器にて測定した。
実施例5〜9、比較例5〜7では、金属管12として、肉厚0.4mm、内径47.0mm×120mmLのSUS管(オーステナイト系SUS:熱膨張係数17.8×10−6/℃:RT(20℃)〜1050℃)を作製した。塑性ひずみが0.2%になるときの応力(0.2%耐力)が475MPaであるオーステナイト系ステンレス鋼を用いた。この金属管の円筒度は、0.3であった。円筒度は、3次元測定器にて測定した。
実施例1〜9、比較例1〜7の試料について、300℃に加熱した第一の流体を熱伝導部材10のハニカム構造体1のセル3中を通過させたときの第二の流体への伝熱効率を測定した。具体的には、以下のように行った。ハニカム構造体1の第一流体流通部5に窒素ガスを流し、ケーシング21内の第二流体流通部6に(冷却)水を流した(図8参照)。第一の流体、第二の流体のハニカム構造体1への入口温度、流量は全て同一条件とした。第一の流体の、300℃の窒素ガス(N2)を、ハニカム構造体1に対する流量を7.6L/sとして流した。また、第二の流体の(冷却)水を、ハニカム構造体1に対する流量を10L/minとして流した。
表2,3に伝熱効率を示す。伝熱効率(%)は、第一の流体(窒素ガス)及び第二の流体(水)のΔT℃(ハニカム構造体1の出口温度−入口温度)からそれぞれエネルギー量を算出し、式3で計算した。
(式3) 伝熱効率(%)=(第一の流体(ガス)の入口温度−第一の流体(ガス)出口温度)/(第一の流体(ガス)の入口温度−第二の流体(冷却水)の入口温度)
金属管12とハニカム構造体1とを嵌合させた後に、抜け荷重を測定した。試料は、図3のようにハニカム構造体1よりも金属管12が長いものであるが、これを立てた状態で、ハニカム構造体1のみを上から押して動いた際の動摩擦荷重を計測することにより、抜け荷重を求めた。
抜け荷重の測定後に、ハニカム構造体1から外された金属管12の外径を測定し、嵌合前の外径と比較することにより、塑性変形したかを調べた。0.01mm以上の拡管が検出された場合を塑性変形あり、0.01mm未満の場合をなし、として評価した。
Claims (6)
- 一方の端面から他方の端面まで貫通し、第一の流体が流通する流路を有する筒状セラミックス体の外周側に、
前記筒状セラミックス体の外径よりも内径が小さい金属管を、
前記金属管が前記筒状セラミックス体と接する部分において少なくとも一部が塑性変形するように嵌合させる、熱伝導部材の製造方法。 - 塑性変形するように嵌合させる際に、前記金属管に与えるひずみが、下記式1の範囲である前記筒状セラミックス体と前記金属管とを一体化する請求項1に記載の熱伝導部材の製造方法。
(式1) 1/3×(0.2%耐力/ヤング率)≦ひずみ範囲≦熱膨張率
(0.2%耐力、ヤング率、ひずみ、熱膨張率は、金属管についての値。また、熱膨張率は、金属管を室温から0.85×融点Tm(K)に昇温させた場合における熱膨張率。) - (筒状セラミックス体の外径)−(金属管の内径)で定義される締めしろが、下記式2の範囲である前記筒状セラミックス体と前記金属管とを一体化する請求項1に記載の熱伝導部材の製造方法。
(式2) 1/3×(0.2%耐力/ヤング率)×金属管の内径≦締めしろ範囲≦熱膨張率×金属管の内径
(0.2%耐力、ヤング率、熱膨張率は、金属管についての値。また、熱膨張率は、金属管を室温から0.85×融点Tm(K)に昇温させた場合における熱膨張率。) - 前記筒状セラミックス体の外周側に、少なくとも一部がヤング率150GPa以下である材質からなる中間材を備えた後に、前記金属管を前記筒状セラミックス体に嵌合させる請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱伝導部材の製造方法。
- 前記筒状セラミックス体が、SiCを主成分とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の熱伝導部材の製造方法。
- 前記筒状セラミックス体が、前記隔壁によって、流体の流路となる多数のセルが区画形成されたハニカム構造体である請求項1〜5のいずれか1項に記載の熱伝導部材の製造方法。
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