JP6144529B2 - 人工関節摩擦摩耗試験機、人工関節摩擦摩耗試験機の制御方法 - Google Patents

人工関節摩擦摩耗試験機、人工関節摩擦摩耗試験機の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、人工関節の摩擦摩耗試験を行う試験機及び試験機の制御方法に関する。
人工関節とは、生体関節の損傷時等に、生体関節に代えて生体に埋め込む、人工物であり、生体に埋め込んでも拒絶反応等を起こさない材質、例えばチタン等の金属材料やポリエチレン等の樹脂材料で実際の関節を模して形成される。
例えば、膝関節では、脛骨と大腿骨が膝関節によって接続されており、脛骨側がカップ形状を呈し、大腿骨側がボール形状を呈している。そして、ボール形状側がカップ形状側に填り込み、両者の係合面が相対的に摺動することにより、脛骨が大腿骨に対して曲がり、歩行や着席、正座等の動作を行うことができるようになっている。また、股関節においても、臼蓋骨側がカップ形状を呈し、骨頭側(大腿骨側)がボール形状を呈し、両者の相対的摺動により大腿骨の運動を実現している。
前述したような人工関節は、低摩耗性の材料によって製作されているが、生体が本来持つ生体関節と比較すると、その摩耗スピードは10倍以上早い。そのため、人工関節を使用する前に、人工関節の摺動面の摩擦や摩耗に関する十分な検討、評価を行う必要がある。人工関節の摩擦摩耗試験機として下記特許文献1に記載のものがある。
下記特許文献1に記載の摩擦摩耗試験機は、6自由度モーション機構と、サーボ加圧機構と、付加回転機構とを含む構成となっている。6自由度モーション機構は、3直交方向の変位モーション及び3回転軸の回転モーションを含む6自由度モーションを、人工関節を構成する第1ピースに付与する機能を果たす。サーボ加圧機構は、人工関節を構成する第1ピースに対してもう一方の第2ピースが所定圧力で接触するように加圧する機能を果たす。また、付与回転機構は、第1ピースと第2ピースとの間に回転を生じさせる機能を果たしている。
特許第4393723号
特許文献1に記載の摩擦摩耗試験機では、6自由度モーション機構をV字結合した3組の伸縮アクチュエータにより構成している。各組の伸縮アクチュエータは、固定ベースと可動ベースに対してナックルジョイント等の自在継手を介して結合されており、伸縮動作の組み合わせにより、3直交方向の変位モーション及び3回転軸の回転モーションを可能としている。
しかしながら、6自由度モーション機構は、自由度が「6」であるから制御が複雑という問題がある。また、6自由度モーション機構は、自由度が「6」であるから構造が複雑で、耐久性が十分でない。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、制御し易く、かつ耐久性に優れる人工関節擦摩耗試験機を提供することを目的とする。
本発明は、カップ状をした第1ピースと、前記第1ピースと係合するボール状をした第2ピースとからなる人工関節の摩擦及び摩耗状態の試験を行う人工関節摩擦摩耗試験機であって、直交する3軸をX軸(左右)、Y軸(前後)、Z軸(上下)と定義した場合に、前記第1ピースと前記第2ピースが所定の圧力で接触するように、両ピースのうちいずれか一方のピースをZ軸方向に加圧する加圧機構(軸荷重)と、前記第1ピースと前記第2ピースとをZ軸周りに相対的に角変位させる1回転自由度の第1角変位機構(内外旋)と、前記第1ピースと前記第2ピースとをY軸方向に相対的に直線変位させる1直線自由度の直線変位機構(前後動)と、前記第1ピースと前記第2ピースとをX軸周りに相対的に角変位させる1回転自由度の第2角変位機構(屈曲)と、を備える。
この構成では、第1角変位機構、第2角変位機構、直線変位機構が、両ピースに対して1自由度の相対変位を行わせる(いわゆる直列構造)。そのため、従来の6自由度モーション機構のように1つの機構で両ピースに対して6自由度の相対変位を行わせる場合(いわゆる並列構造)に比べて、各機構が制御しやすい。加えて、各機構の自由度は「1」であることから、構造自体も単純であり耐久性が高い。
本発明の人工関節摩擦摩耗試験機として、以下の構成とすることが好ましい。
・前記直線変位機構は、Y軸方向に延びるガイド軸と、前記ガイド軸に沿って往復移動することにより、前記両ピースを前記Y軸方向に相対的に直線変位させるスライダと、前記スライダに対して取り付けられた取付プレートと、前記スライダを前記ガイド軸に沿って往復移動させる駆動部とを備え、前記第2角変位機構は、前記取付プレートに対して軸線を前記X軸方向に向けた状態で取り付けられ、かつ前記第2ピースを支持する支持軸と、前記取付プレートに対して取り付けられ、前記支持軸を前記X軸周りに回転させる駆動部を備える。この構成では、スライダのY軸方向への直線変位により、第2ピースを第1ピースに対してY軸方向に直線変位させることが出来る。また、支持軸の角変位により、第2ピースを第1ピースに対して前記X軸方向に角変位させることが可能となる。
・前記加圧機構は、前記Z軸方向に直線変位する可動軸と、前記可動軸に対して軸受けを介して回転可能に連結され、かつ前記可動軸の変位に伴って前記可動軸と前記Z軸方向に一体的に直線移動する回転軸と、前記回転軸の軸端に取り付けられ、前記第1ピースを保持するピースホルダと、前記可動軸を駆動する駆動部とを備え、前記第1角変位機構は、前記回転軸を前記Z軸周りに角変位させる駆動部を備える。この構成では、可動軸の直線変位により、第1ピースを第2ピースに対してZ軸方向に加圧できる。また、回転軸の角変位により、第1ピースを第2ピースに対してZ軸周りに角変位できる。
・前記第1角変位機構は、前記回転軸に対して前記Z軸方向に対して自由度を持って結合する結合要素を介して結合されている。この構成では、可動軸によるZ軸方向の変位を結合要素が逃がすように作用する。そのため、第1角変位機構が加圧機構の影響を受け難くなることから、第1ピースを第2ピースに対してZ軸回りに角変位させる制御を高精度に行うことが出来る。
・前記ピースホルダは、前記回転軸の軸端に取り付けられた支持部材に対して、前記Y軸周りの回転自由度を持って支持されている。ピースは人工関節を模したものであり、ピース同士の当たり面は非球面である。そのため、両ピース間に作用する力は3軸方向で均一にならず、偏りが出来る(以下、偏荷重)。本構成では、ピースホルダが支持部材に対してY軸周りの回転自由度を持って支持されており、第1ピースがY軸回りの回転自由度を持つ。そのため、試験時、両ピースに作用する偏荷重を逃がし易くなる。
・前記支持部材は、前記回転軸の軸端に対して、前記X軸方向に自由度を持ったスライド機構を介して連結されている。本構成では、支持部材が回転軸に対してX軸方向に自由度を持ったスライド機構を介して連結してあり、支持部材がX軸方向に自由に動き得る。そのため、試験時、両ピースに作用する偏荷重を逃がし易くなる。
駆動部への操作量を、指令値に対する出力の偏差に基づいて調整することにより、前記駆動部の出力を前記指令値に追従させる制御を、フィードバック制御と定義した時に、前記加圧機構、前記第1角変位機構、前記直線変位機構、前記第2角変位機構のうち、いずれか一の機構に対して前記フィードバック制御用の指令値を出力する処理と、前記加圧機構、前記第1角変位機構、前記直線変位機構、前記第2角変位機構のうち、いずれか一の機構に対して、前記指令値に対する前記出力の偏差に基づいて前記指令値を補正する補正制御と、を行う制御部を備え、前記制御部は、前記補正制御では、前記偏差がプラスの場合、前記指令値をマイナス方向に補正し、前記偏差がマイナスの場合、前記指令値をプラス方向に補正する。このようにすれば、フィードバック制御系の制御が向上し、制御が安定する。
前記第1ピースと前記第2ピースに予め決められたサイクルの動作を繰り返し行わせることにより人工関節の摩擦摩耗試験を行うものにおいて、駆動部への操作量を、指令値に対する出力の偏差に基づいて調整することにより、前記駆動部の出力を前記指令値に追従させる制御を、フィードバック制御と定義した時に、前記第1角変位機構に対して、前記フィードバック制御用の前記指令値として、前記Z軸回りのトルクの指令値を出力する処理と、前記第1角変位機構に対して、前記両ピースに対して1サイクルの動作を行わせた時に、前記Z軸回りの角変位量が原点を通過するように前記駆動部への操作量を補正するゼロ点補正制御と、を行う制御部を備える。このようにすれば、試験時に、原点に復帰しないまま、位置のずれが蓄積して、ピースの位置が正常範囲から外れるといった事態が起きない。
本発明の人工関節摩擦摩耗試験機を制御する制御方法であって、前記加圧機構、前記第1角変位機構、前記直線変位機構、第2角変位機構のうち、少なくとも一の機構に対して、前記駆動部への操作量を、制御部から与えられる指令値に対する出力の偏差に基づいて調整することにより、前記駆動部の出力を前記指令値に追従させるフィードバック制御と、前記指令値に対する前記出力の偏差に基づいて前記指令値を補正する補正制御とを行い、前記補正制御では、前記偏差がプラスの場合、前記指令値をマイナス方向に補正し、前記偏差がマイナスの場合、前記指令値をプラス方向に補正する。このようにすれば、フィードバック制御系の制御が向上し、制御が安定する。
本発明の人工関節摩擦摩耗試験機を制御する制御方法であって、前記第1ピースと前記第2ピースに予め決められたサイクルの動作を繰り返し行わせることにより人工関節の摩擦摩耗試験を行うものにおいて、前記第1角変位機構に対して、前記駆動部への操作量を、制御部から与えられる指令値に対する出力の偏差に基づいて調整することにより、前記駆動部の出力としてZ軸回りのトルクを前記指令値に追従させるフィードバック制御と、前記両ピースに対して1サイクルの動作を行わせた時に、前記Z軸回りの角変位量が原点を通過するように、前記駆動部への操作量を補正するゼロ点補正制御とを行う。このようにすれば、試験時に、原点に復帰しないまま、位置のずれが蓄積して、ピースの位置が正常範囲から外れるといった事態が起きない。
本発明によれば、制御し易く、かつ耐久性に優れる摩擦摩耗試験機を提供できる。
実施形態1において、人工関節摩耗摩擦試験機の概略構成を説明する説明図 膝関節の動作説明図 膝関節の動作説明図 膝関節の動作説明図 第1ピースと第2ピースの支持構造を示す図 試験機構本体部の正面図 試験機構本体部の側面図 図4のA部の構造を示す断面図 ピースホルダの支持構造を示す断面図 油圧シリンダの取り付け構造を示す平面図 図4のB部を拡大した拡大図 人工関節摩擦摩耗試験機の制御系を示すブロック図 指令値及び検出値の波形を示す図 実施形態2において第1角変位機構に対する指令値の波形を示す図 人工関節摩擦摩耗試験機の制御系を示すブロック図
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図11によって説明する。
1.構造説明
図1には、本実施形態の人工関節摩耗摩擦試験機10の概略構成が示されている。人工関節摩耗摩擦試験機10は、試験機構本体部30と、当該試験機構本体部30に搭載された各駆動部(アクチュエータ)の制御及び各種設定や演算、測定等を行う制御部14、試験機構本体部30の動作状態やその設定、センサによる検出値やその値から算出された情報等の表示を行うモニタ16及び、人工関節の試験に関する条件設定や各駆動部の動作設定等を行う入力部18等で構成されている。もちろん制御部14、モニタ16、入力部18等をパーソナルコンピュータ等で、一体構成にしてもよいし、試験機構本体部30に適宜組み込む構成としてもよい。
図2A〜図2Cには、人工関節摩耗摩擦試験機10で摩擦摩耗試験を行う人工関節の一例として膝の人工関節を脛骨20側及び大腿骨22側に装着した状態の使用概念図が示されている。図2Aは膝を伸ばした状態、図2Bは膝を僅かに曲げた状態、図2Cは膝を約58°曲げた状態が示されている。
膝用の人工関節の場合、脛骨20側にカップ状部材である第1ピース24がビス24a等により固定され、大腿骨22側にボール状部材である第2ピース26がペグピンや生体用セメント等により固定される。この第1ピース24や第2ピース26は、生体から拒絶反応を受けず、また、低摩耗性の金属や樹脂等で形成されている。例えば、第1ピース24はポリエチレンで形成され、第2ピース26はコバルトクロム合金で形成される。そして、膝用の人工関節は第1ピース24及び第2ピース26が互いに摺動することにより膝の屈曲動作をスムーズに実現する。
人工関節摩耗摩擦試験機10は第1ピース24と第2ピース26とからなる人工関節の摩擦及び摩耗状態の試験を行う試験機あり、試験機構本体部30は、(a)〜(d)の4つの機構Ka〜Kdを備える。
(a)加圧機構Ka(軸荷重)
(b)第1角変位機構Kb(内外旋)
(c)直線変位機構Kc(前後動)
(d)第2角変位機構Kd(屈曲)
尚、本実施形態では直交する3軸をX軸方向、Y軸方向、Z軸方向とする。そして、各軸の方向を、図2の向きにすなわちX軸方向は左右方向、Y軸方向は前後方向、Z軸方向は上下方向とする。また、加圧機構KaによるZ軸方向への加圧を「軸荷重」と呼び、第1角変位機構によるZ軸回りの角変位を「内外旋」と呼ぶ。そして、直線変位機構によるY軸方向への直線変位を「前後動」と呼び、第2角変位機構によるX軸回りの角変位を「屈曲」と呼ぶ。
本実施形態の人工関節摩耗摩擦試験機10で試験を行う場合、第1ピース24は加圧機構Kaを構成するピースホルダ85の取り付け部86に取り付けられ、第2ピース26は第2角変位機構Kdを構成する支持軸153に取り付けられる。ピースホルダ85と支持軸153は、Z軸方向(図3に示す上下)に向かい合っており、ピースホルダ85に取り付けられた第1ピース24のカップ状をした部分に、支持軸153に取り付けられた第2ピース26のボール状をした部分が上側から嵌合する構成となっている。尚、ピースホルダ85の取り付け部86には、生理食塩水や動物の体液等の潤滑油が供給される構成になっており、両ピース24、26を潤滑油に浸した状態で試験を行う構成となっている。
試験機構本体部30は、図1に示すように、底板である台部41の上方にシリンダ取付プレート43、中間プレート45、天井板47を配置した剛体フレーム40を備えている。剛体フレーム40は、これらシリンダ取付プレート43、中間プレート45、天井板47を、支柱48により支える構造となっている。そして、中間プレート45を境にした概ね下側に(a)の加圧機構Kaと、(b)第1角変位機構Kbが配置され、中間プレート45を境にした概ね上側に(c)直線変位機構Kcと、(d)第2角変位機構Kdが配置されている。以下、(a)〜(d)の各機構Ka〜Kdについて詳しく説明を行う。
(a)加圧機構Ka
加圧機構Kaは、第1ピース24と第2ピース26が所定の圧力で接触するように、両ピース24、26のうちいずれか一方のピース(この例では、第1ピース24)をZ軸方向に加圧する機構である。具体的に説明すると、加圧機構Kaは、図4〜図6に示すように、シリンダチューブ51とシリンダロッド(本発明の「可動軸」に相当)53とからなる油圧シリンダ(本発明の「駆動部」に相当)50と、第1ガイドシャフト55と、第2ガイドシャフト65と、回転軸71と、支持部材81と、ピースホルダ85と、軸受け部87等を備える。
油圧シリンダ50は、軸線をZ軸方向(上下方向)に向けて、シリンダ取付プレート43の下側に固定されている。シリンダ取付プレート43の上面側には、軸受け57を介して第1ガイドシャフト55がZ軸方向に移動可能に取り付けられている。そして、第1ガイドシャフト55の下部には、油圧シリンダ50のシリンダロッド53が固定され、第1ガイドシャフト55の上端部には、荷重センサ63が固定されている。
荷重センサ63は、油圧シリンダ50の駆動に伴って、シリンダロッド53に加わる軸荷重を検出する機能を果たす。また、台部41上であって、油圧シリンダ50の真下には、変位センサ61が取り付けられており、シリンダロッド53の変位量(Z軸方向の変位量)を検出する構成となっている。尚、この実施形態では、変位センサ61を磁歪式の変位センサにより構成しており、シリンダロッド53の変位量を非接触で検出できる構成となっている。
軸受け部87は、回転軸71と、第2ガイドシャフト65とを回転可能に結合するものであり、図6に示すように、内輪88と、外輪89と、ボールベアリングとを備える。第2ガイドシャフト65はZ軸方向に延びており、シャフト下端をアダプタ64、荷重センサ63を介して、第1ガイドシャフト55に固定し、シャフト上端を内輪88に固定している。
そして、軸受け部87の下方には、第2ガイドシャフト65を貫通して、トルクセンサ68、回転プレート67が上下に配置されている。トルクセンサ68は、回転軸71に発生するZ軸回りのトルクを検出する機能を果たすものである。また、軸受け部87の側方にはポテンショメータ93が取り付けられていて、回転軸71の角変位量(Z軸回りの角変位量)を検出する構成となっている。
回転軸71は、軸ホルダ73を介して中間プレート45に取り付けられており、Z軸方向への直線移動と、Z軸回りの回転が可能とされる。そして、回転軸71の先端には、図5、図7に示すように、スライド機構75を介して、支持部材81が取り付けられている。スライド機構75は、ガイド部76とガイドレール77とから構成され、回転軸71に対して支持部材81をX軸方向に対してスライド可能に連結する。
支持部材81は、図7に示すように断面コの字型をしており、Y軸方向に向かい合う前後壁82、83を設けている。そして、支持部材81の内側には、ピースホルダ85が取り付けられている。ピースホルダ85は、支持部材81の前後壁82、83に設けられた軸ピン84により支えられており、Y軸回りに自由に回転する構成となっている。ピースホルダ85の中央部には、上方に開口する取り付け部86が設けられており、内部に第1ピース24を取り付ける構成となっている。
そのため、加圧機構Kaの油圧シリンダ50を駆動させると、第1ガイドシャフト55、第2ガイドシャフト65と共に回転軸71がZ軸方向に直線変位して、ピースホルダ85上に取り付けられた第1ピース24がZ軸方向に変位する。
(b)第1角変位機構Kb
第1角変位機構Kaは、第1ピース24と第2ピース26とをZ軸周りに相対的に角変位させる1回転自由度の角変位機構である。具体的に説明すると、第1角変位機構Kaは、回転プレート67、結合リンク105、油圧シリンダ(本発明の「駆動部」に相当)100等を備える。
油圧シリンダ100は、図4、図8に示すように、ブラケットを介して、中間プレート45に取り付けられている。油圧シリンダ100は、シリンダチューブ101とシリンダロッド103を有し、軸線を水平方向に向けた状態で取り付けられている。回転プレート67は、先に説明したように、第2ガイドシャフト65の外周側に取り付けられており、回転軸71と一体的に回転する。そして、回転プレート67には結合リンク105が取り付けられていて、結合リンク105とシリンダロッド103が、防振ゴム(本発明の「結合要素」に相当)107を介して結合されている。
そのため、第1角変位機構Kbの油圧シリンダ100を駆動させると、回転プレート67と共に回転軸71が一体的に回転し、ピースホルダ85に取り付けられた第1ピース24がZ軸回りに回転する。そして、第2ピース26は、第1角変位機構Kbと結合関係がないため、第1角変位機構Kbの駆動に伴って第1ピース24だけが回転し、両ピース間に相対的な角変位が生じることになる。
(c)直線変位機構Kc
直線変位機構Kcは、第1ピース24と第2ピース26とをY軸方向に相対的に直線変位させる1直線自由度の変位機構である。直線変位機構Kcは、図4、図5に示すように、一対のガイド軸113A、113Bと、一対のスライダ115A、115Bと、取付プレート120と、油圧シリンダ(本発明の「駆動部」に相当)130と、荷重センサ137と、ポテンショメータ138とを備える。
具体的に説明すると、天井板47の下面側には前後一対のブラケット111、112がY軸方向に向かい合って固定されている。両ブラケット111、112間には、一対のガイド軸113A、113Bが取り付けられている。ガイド軸113A、113Bは、軸線をY軸方向に向けた状態で左右並んで取り付けられており、各ガイド軸113A、113Bには各々スライダ115A、115Bが嵌合している。
取付プレート120は、図4に示すように断面がコの字型をしており、左右一対の側壁121、122を有する。取付プレート120には、各ガイド軸113に嵌合するスライダ115が連結されている。
また、図5に示すように、天井板47の底面側には、軸線をY軸方向に向けた状態で油圧シリンダ130が取り付けられている。油圧シリンダ130は、シリンダチューブ131と、シリンダロッド133とを備える。そして、シリンダロッド133の先端は、防振ゴム135、荷重センサ137を介して、取付プレート120の後端に連結されている。そのため、直線変位機構Kcの油圧シリンダ130を駆動してシリンダロッド133をY軸方向に直線変位させると、取付プレート120と共に次に説明する第2角変位機構Kdの全体がY軸方向に直線移動して、第2ピース26がY軸方向に直線変位する。尚、第1ピース24は、直線変位機構Kcと結合関係がないため、直線変位機構Kcの駆動により第2ピース26だけが直線変位し、両ピース間に相対的な直線変位が生じることになる。また、防振ゴム135は、防振ゴム107と同様の機能を果たす。
荷重センサ137は、油圧シリンダ130の駆動に伴いシリンダロッド133に発生するY軸方向の荷重を検出する機能を果たす。また、天井壁47の下面に固定されたブラケット111には、ポテンショメータ138が固定されており、Y軸方向の変位量を検出する構成となっている。
(d)第2角変位機構Kd
第2角変位機構Kdは第1ピース24と第2ピース26とをX軸周りに相対的に角変位させる1回転自由度の角変位機構(屈曲)である。第2角変位機構Kdは図4、図9に示すように、回転シャフト151と、支持軸153と、第2ピース26と、カップリング163と、ロータリーアクチュエータ(本発明の「駆動部」に相当)160等を備える。支持軸153は、軸線をX軸方向に向けた状態で、取付プレート120の側壁121、122間に取り付けられている。具体的には、側壁121、122に対して回転シャフト151を介して取り付けられている。係る支持軸153は、第2ピース26を支持するものであり、軸方向の中央下部に第2ピース26を取り付けている。
また、図9に示す右方の側壁122の外面側には、ロータリーアクチュエータ160が取り付けられている。ロータリーアクチュエータ160の出力軸は、カップリング163を介して回転シャフト151に連結されている。そのため、第2角変位機構Kdのロータリーアクチュエータ160を駆動させると、回転シャフト151と共に支持軸153がX軸回りに回転して、支持軸153に取り付けられた第2ピース26がX軸回りに回転する構成となっている。尚、第1ピース24は、第2角変位機構Kdと結合関係がないため、第2角変位機構Kdの駆動により第2ピース26だけが回転し、両ピース間に相対的な角変位が生じることになる。また、ロータリーアクチュエータ160の軸端には、ポテンショメータ167が取り付けられており、支持軸153の角変位量を検出する構成となっている。
以上説明したように、本人工関節摩耗摩擦試験機10は、加圧機構Ka、第1角変位機構Kb、直線変位機構Kc、第2角変位機構Kdの4つの機構を備えた構造となっている。
そして、加圧機構Kaの油圧シリンダ50を駆動させて回転軸71を上昇させることにより、第2ピース26に対して第1ピース24を加圧出来る(軸荷重)。また、第1角変位機構Kbの油圧シリンダ100を駆動させて回転軸71を回転させることにより、第2ピース26に対して第1ピース24をZ軸回りに角変位できる(内外旋)。
また、直線変位機構Kcの油圧シリンダ130を駆動させて取付プレート120をY軸方向に変位させることにより、第1ピース24に対して第2ピース26をY軸方向に直線変位できる(前後動)。また、第2角変位機構Kdのロータリーアクチュエータ160を駆動させて支持軸153をX軸回りに回転させることにより、第1ピース24に対して第2ピース26をX軸回りに角変位できる(屈曲)。
そして、これら4動作(軸荷重、内外旋、前後動、屈曲)を組み合わせることで、歩行時の膝関節の挙動を再現できる。そのため、本試験機10を用いて、両ピース24、26に対して1歩に相当する1サイクルの動作を規定回数行うことにより、両ピース24、26からなる人工関節の摩擦摩耗試験(歩行動作を規定回数行った時の、関節同士の嵌合面の摩耗の有無等を評価する試験)を行うことが出来る。
2.制御系の説明
図10は、人工関節摩耗摩擦試験機10の制御系を示すブロック図である。人工関節摩耗摩擦試験機10は、制御部14が4つの機構(加圧機構Ka、第1角変位機構Kb、直線変位機構Kc、第2角変位機構Kd)を独立して個別に制御する構成となっている。具体的に説明すると、4つの機構の各駆動部(油圧シリンダやロータリーアクチュエータ)は、サーボバルブSV、センサ、比較器C、サーボアンプSAと共にフィードバック制御系を構築しており、制御部14から与えられる指令値Vに出力が追従するようにフィードバック制御される構成となっている。
例えば、直線変位機構Kcであれば、油圧シリンダ130、サーボバルブSV1、荷重センサ137と、比較器C1と、サーボアンプSA1がフィードバック制御系を構築しており、シリンダロッド133の荷重が、制御部14から与えられる指令値Vcに自動制御される。すなわち、比較器C1にて、制御部14から与えられる指令値Vcと荷重センサ137の検出値とを比較して偏差が算出される。そして、算出された偏差は、サーボアンプSA1にて増幅された後、操作量としてサーボバルブSV1に入力される。これにより、サーボバルブSV1の開度が偏差を小さくするように自動調整されることから、油圧シリンダ130の出力、すなわちシリンダロッド133の荷重が指令値Vcに自動調整される。
また、直線変位機構Kcでは、ポテンショメータ138により検出した検出値(シリンダロッド133のY軸方向の変位量)を、制御部14に入力する構成となっている。制御部14には、シリンダロッド133の変位量の許容値が記憶されていて、ポテンショメータ138の検出値が許容値を超える場合は、指令値Vcを下げる制御を行う。このような制御を行う理由は、試験中、何らかの理由で両ピース24、26の摩擦係数が下がると、両ピース24、26の相対的な変位量が許容値を超え、両ピース24、26の相対位置が現実の関節動作範囲を超えてズレてしまう。そこで、ポテンショメータ138の検出値が許容値を超える場合に、指令値Vcを下げてピース26を加圧する力を弱くすることで、両ピース間のずれの拡大を抑制でき、第1ピース24に対する第2ピース26のY軸方向への相対的な変位量を許容範囲内に収めることが可能となる。
次に、第1角変位機構Kbの場合は、油圧シリンダ100、サーボバルブSV2、トルクセンサ68と、比較器C2と、サーボアンプSA2がフィードバック制御系を構築しており、油圧シリンダ100を駆動源として回転する回転軸71に発生するトルクが、制御部14から与えられる指令値Vbに自動制御される。すなわち、比較器C2にて、制御部14から与えられる指令値Vbと、トルクセンサ68の検出値とを比較して偏差が算出される。そして、算出された偏差は、サーボアンプSA2にて増幅された後、操作量としてサーボバルブSV2に入力される。これにより、サーボバルブSV2の開度が偏差を小さくするように自動調整されることから、油圧シリンダ100の駆動により回転する回転軸71に発生するトルクが指令値Sbに自動調整される。
また、第1角変位機構Kbでは、ポテンショメータ93の検出値(回転軸71の角変位量)を、制御部14に入力する構成となっている。制御部14には、回転軸71の角変位量の許容値が記憶されていて、ポテンショメータ93の検出値が許容値を超える場合は、指令値Vbを下げる制御を行う。このような制御を行うことで、先に説明したのと同様に、第2ピース26に対する第1ピース24のZ軸回りの角変位量を許容範囲内に収めることが可能となる。
次に、第2角変位機構Kdの場合は、ロータリーアクチュエータ160、サーボバルブSV3、ポテンショメータ167と、比較器C3と、サーボアンプSA3がフィードバック制御系を構築しており、ロータリーアクチュエータ160の回転角が制御部14から与えられる指令値Vdに自動制御される。すなわち、比較器C3にて、制御部14から与えられる指令値Vdと、ポテンショメータ167の検出値(ロータリーアクチュエータ160の回転角)とを比較して偏差が算出される。そして、算出された偏差は、サーボアンプSA3にて増幅された後、操作量としてサーボバルブSV3に入力される。これにより、サーボバルブSV3の開度が、偏差を小さくするように自動調整されることから、ロータリーアクチュエータ160の回転角が指令値Vdに自動制御される。
そして、加圧機構Kaであれば、油圧シリンダ50、サーボバルブSV4、荷重センサ63と、比較器C4と、サーボアンプSA4がフィードバック制御系を構築しており、シリンダロッド53の軸荷重が、制御部14から与えられる指令値Vaに自動制御される。すなわち、比較器C4にて、制御部14から与えられる指令値Saと荷重センサ63の検出値とを比較して偏差が算出される。そして、算出された偏差は、サーボアンプSA4にて増幅された後、操作量としてサーボバルブSV4に入力される。これにより、サーボバルブSV4の開度が、偏差を小さくするように自動調整されることから、油圧シリンダ50の出力、すなわちシリンダロッド53の軸荷重が指令値Vaに自動調整される。
また、加圧機構Kaでは上述したフィードバック制御と並行して、フィードバック制御系の指令値Vaを補正する補正制御を行う。具体的に説明すると、加圧機構Kaでは、荷重センサ63の検出値(シリンダロッド53の軸荷重)を、制御部14に対して入力している。制御部14は、荷重センサ63から検出値が入力されると、指令値Vaに対する検出値の偏差δを算出し、偏差δの符合を正負反転させた補正入力信号S1を比較器C4に入力する。比較器C4では、入力された補正入力信号S1を加算して、指令値Vaを補正する。
従って、図11に示すように、偏差が「+δ」の場合は、指令値Vaは元の値から「δ」マイナスされ、偏差が「−δ」の場合は、指令値Vaは元の値から「δ」プラスされる。尚、図11に示す「Va1」は、補正後の指令値を示す。
このように指令値Vaを補正することの意図は、偏差がプラスの場合、指令値Vaがマイナスされる分、出力が下がるため、結果として、出力が補正前に指令値Vaに近づく。また同様に、偏差がマイナスの場合、指令値Vaがプラスされる分、出力が上がることから、結果として、出力が補正前に指令値Vaに近づく。
そのためフィードバック制御系の精度を高めることが出来る。加えて、フィードバック制御系が発振し難くなる。すなわち、指令値Vaを補正しない場合、系の精度を高めるには、サーボアンプSAのゲインを高くする必要があり、ゲインを高くし過ぎると、フィードバック制御系が発振する。この点、指令値Vaを補正するようすれば、サーボアンプSAのゲイン調整だけに頼らなくても、系の精度が改善されるので、サーボアンプSAのゲインを上げる必要がなく、フィードバック制御系が発振し難くなる。
3.効果
人工関節摩耗摩擦試験機10では、第1角変位機構Kb、直線変位機構Kc、第2角変位機構Kdが、両ピース24、26に対して1自由度の相対変位を行わせる(いわゆる直列構造)。そのため、従来の6自由度モーション機構のように1つの機構で両ピースに対して6自由度の相対変位を行わせる場合(いわゆる並列構造)に比べて、各機構が制御しやすい。加えて、各機構の自由度は「1」であることから、各機構の構造自体も単純であり耐久性が高い。
6自由度モーション機構との比較でいえば、6自由度モーション機構の場合は、伸縮アクチュエータと部品の結合に、自由度の高い継手(ナックル継手等)が必要である。一方、摩擦摩耗試験は、加圧した状態で行うことから、ナックルジョイント等の自在継手に絶えず荷重が加わる。そのため、試験回数が多くなると、自由継手が劣化して継手部分の動きが悪くなるため、メンテナンスを頻繁に行う必要がある。特に6自由度モーション機構では、ナックルジョイント等の自由継手を多数個使用していることから、メンテナンスが大変である。この点、人工関節摩耗摩擦試験機10では、6自由度モーション機構の機能を、直線変位機構Kcが一部負担しているが、直線変位機構Kcは、スライダ115をガイド軸113に沿って移動させる単純な構造であり、ナックルジョイント等の自由継手を使用としない。したがって、6自由度モーションタイプの試験機に比べて、耐久性が高い。
また、両ピース24、26は人工関節を模したものであり、ピース同士の嵌合面(当たり面)は非球面である。そのため、両ピース24、26に作用する力は3軸方向で均一にならず、偏りが出来る(以下、偏荷重)。この点、本構成では、図7に示すように、支持部材81が回転軸71に対してX軸方向に自由度を持ったスライド機構75を介して連結してあり、支持部材81がX軸方向に自由に動き得る。そのため、第1ピース24がX軸方向の直線自由度を持つため、試験時、両ピース24、26に作用する偏荷重を逃がし易くなる。
加えて、本構成では、図7に示すように、ピースホルダ85が支持部材81に対して軸ピン84を介して連結されており、ピースホルダ85がY軸回りに自由に回転し得る。そのため、第1ピース24がY軸回りの回転自由度を持つため、試験時、両ピース24、26に作用する偏荷重を逃がし易くなる。
また、本実施形態では、加圧機構Kaは軸荷重制御、第1角変位機構Kbはトルク制御であり、いずれも制御対象が「力」である。そして、加圧機構Ka側の軸荷重は概ね250Kgf程度であるのに対して、第1角変位機構Kb側の荷重(トルクを荷重に換算した値)は概ね6Kgf程度であり、加圧機構Ka側の軸荷重の方が約40倍以上大きい。そのため、加圧機構Ka側の軸荷重の変動が、第1角変位機構Kbの制御系に対して、大きい外乱となることから、第1角変位機構Kbの制御が難しいという問題がある。
そこで、本構成では、図4、図8に示すように、回転軸71側の回転プレート67と、油圧シリンダ100のシリンダロッド103を防振ゴム107で結合している。防振ゴム107は、油圧シリンダ50の駆動による回転軸71のZ軸方向への変位に追従して変形し、Z軸方向への変位や軸荷重が、第1角変位機構Kbの油圧シリンダ100に伝わらないように作用する。そのため、第1角変位機構Kbが、加圧機構Kaの影響を受け難くなり、第1角変位機構Kbを高精度に制御できる。
<実施形態2>
本発明の実施形態2を図12、図13によって説明する。
実施形態2は、実施形態1の人工関節摩耗摩擦試験機10に対してゼロ点補正機能(ゼロ点補正制御)を追加している。
まず、ゼロ点補正機能について説明を行う。図12は、第1角変位機構Kbの指令値(回転軸71回りのトルクの指令値Vb)の1サイクルを示している。図から明らかなように、第1角変位機構Kbの指令値Vbは、正・負のバランスが取れておらず、正に偏っている。そのため、1サイクルの動作を行うと、第1ピース24は動作前の位置には戻らず、回転方向の正側にずれてしまう。
ゼロ点補正機能は、1サイクル分の動作を行った時に、移動側となる第1ピース24のZ軸回りの角変位量が原点を通過するように、回転軸71の動きを補正するものである。具体的には、第1角変位機構Kbは、回転軸71の角変位量をポテンショメータ93で検出しているので、1サイクル分の動作を行った時に、ポテンショメータ93が原点を通過するようにすればよい。
実施形態2の人工関節摩耗摩擦試験機10では、図13に示すように、サーボアンプSA2とサーボバルブSV2の間に、加算器(加え合わせ点)C5を設けている。そして、制御部14からゼロ点補正信号S3を加算器C5に対して出力し、サーボアンプSA2からサーボバルブSV2に対して出力される制御信号S2に、ゼロ点補正信号S3を加えている。
ゼロ点補正信号S3は、図12にて概念的に示すように、回転軸71に対して負方向へのトルクを加えることで、回転軸71に発生するトルクの偏りを小さくする信号である。そのため、ゼロ点補正信号S3の入力により、トルクの偏りが抑えられ、1サイクルの動作で、第1ピース24が原点を1度は通過することになる。従って、試験時に、原点に復帰しないまま、位置のずれが蓄積して、第1ピース24の位置が正常範囲から外れるといった事態が起きない。
尚、ゼロ点補正信号S3は、回転軸71に発生するトルクの偏りを小さくする信号であればよく、例えば、試験機10を実際に1サイクル動かして、ポテンショメータ93の値が原点を通過するように、ゼロ点補正信号S3による補正量(図12中の幅Tや高さI)を決定すればよい。また、それ以外にも、例えば、ポテンショメータ93の検出値から補正量を制御部14にて自動計算してもよい。また、ゼロ点補正信号S3は、図12に示すように、1サイクルのうち、トルクの上昇カーブに重なるタイミングで出力することが好ましい。理由は、第1ピース24が正方向に対して大きく角変位するのを防止できることから、第1ピース24の位置を常に、正常範囲内に出来るからである。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施形態1では、人工関節の一例として膝関節を例示したが、肘関節等を対象としてもよい。
(2)実施形態1では、人工関節摩耗摩擦試験機10の構成例として、中間ベース45を境にして下側に加圧機構Kaと第1角変位機構Kbを配置し、上側に直線変位機構Kcと第2角変位機構Kdを配置した例を挙げた。これらの構成は上下逆転させることも可能であり、中間ベース45を境にして下側に直線変位機構Kcと第2角変位機構Kdを配置し、上側に加圧機構Kaと第1角変位機構Kbを配置してもよい。また、機構の組み合わせも、実施形態に開示された組み合わせに限定されない。例えば、加圧機構Kaに対して第2角変位機構Kdを組み合わせる一方、直線変位機構Kcに対して第1角変位機構Kbを組み合わせる構成にしてもよい。
(3)実施形態1では、各機構Ka、Kb、Kc、Kdの駆動部の一例に、油圧で作動するアクチュエータ、すなわち油圧シリンダやロータリーアクチュエータを例示した。駆動部は、油圧で作動するもの以外に、空圧で作動するアクチュエータや、電気で作動するアクチュエータを用いることも可能である。また、ロータリーアクチュエータを、油圧モータで代用することも可能である。
(4)実施形態1では、回転軸71側の回転プレート67と、油圧シリンダ100のシリンダロッド103を防振ゴム107で結合した構成を例示した。回転プレート67とシリンダロッド103は、Z軸方向に自由度を持って結合されていればよく、直線スライド継手等を用いて結合するようにしてもよい。
(5)実施形態1では、指令値Vaを補正する補正制御を、加圧機構Kaに対して行った例を示したが、第1角変位機構Kb、直線変位機構Kc、第2角変位機構Kdに対して行うにしてもよい。また、補正制御は、偏差がプラスの場合、指令値をマイナス方向に補正し、偏差がマイナスの場合、指令値をプラス方向に補正するものであればよく、指令値の補正量は、偏差の大きさと、必ずしも同じ値でなくてもよい。
10...人工関節摩耗摩擦試験機
14...制御部
24...第1ピース
26...第2ピース
50...油圧シリンダ(本発明の「駆動部」に相当)
53...シリンダロッド(本発明の「可動軸」に相当)
71...回転軸
75...スライド機構
81...支持部材
85...ピースホルダ
100...油圧シリンダ(本発明の「駆動部」に相当)
107...防振ゴム(本発明の「結合要素」に相当)
113...ガイド軸
115...スライダ
120...取付プレート
130...油圧シリンダ(本発明の「駆動部」に相当)
153...支持軸
160...ロータリーアクチュエータ(本発明の「駆動部」に相当)
Ka...加圧機構
Kb...第1角変位機構
Kc...直線変位機構
Kd...第2角変位機構

Claims (10)

  1. カップ状をした第1ピースと、前記第1ピースと係合するボール状をした第2ピースとからなる人工関節の摩擦及び摩耗状態の試験を行う人工関節摩擦摩耗試験機であって、
    直交する3軸をX軸、Y軸、Z軸と定義した場合に、
    前記第1ピースと前記第2ピースが所定の圧力で接触するように、両ピースのうちいずれか一方のピースをZ軸方向に加圧する加圧機構と、
    前記第1ピースと前記第2ピースとをZ軸周りに相対的に角変位させる1回転自由度の第1角変位機構と、
    前記第1ピースと前記第2ピースとをY軸方向に相対的に直線変位させる1直線自由度の直線変位機構と、
    前記第1ピースと前記第2ピースとをX軸周りに相対的に角変位させる1回転自由度の第2角変位機構と、を備え
    前記直線変位機構は、
    Y軸方向に延びるガイド軸と、
    前記ガイド軸に沿って往復移動することにより、前記両ピースを前記Y軸方向に相対的に直線変位させるスライダと、
    前記スライダに対して取り付けられた取付プレートと、
    前記スライダを前記ガイド軸に沿って往復移動させる駆動部とを備え、
    前記第2角変位機構は、
    前記取付プレートに対して軸線を前記X軸方向に向けた状態で取り付けられ、かつ前記第2ピースを支持する支持軸と、
    前記取付プレートに対して取り付けられ、前記支持軸を前記X軸周りに回転させる駆動部を備える、人工関節摩擦摩耗試験機。
  2. 前記加圧機構は、
    前記Z軸方向に直線変位する可動軸と、
    前記可動軸に対して軸受けを介して回転可能に連結され、かつ前記可動軸の変位に伴って前記可動軸と前記Z軸方向に一体的に直線移動する回転軸と、
    前記回転軸の軸端に取り付けられ、前記第1ピースを保持するピースホルダと、
    前記可動軸を駆動する駆動部とを備え、
    前記第1角変位機構は、
    前記回転軸を前記Z軸周りに角変位させる駆動部を備える請求項1に記載の人工関節摩擦摩耗試験機。
  3. 前記第1角変位機構は、前記回転軸に対して前記Z軸方向に対して自由度を持って結合する結合要素を介して結合されていることを特徴とする請求項2に記載の人工関節摩擦摩耗試験機。
  4. 前記ピースホルダは、前記回転軸の軸端に取り付けられた支持部材に対して、前記Y軸周りの回転自由度を持って支持されていることを特徴とする請求項3に記載の人工関節摩擦摩耗試験機。
  5. 前記支持部材は、前記回転軸の軸端に対して、前記X軸方向に自由度を持ったスライド機構を介して連結されていることを特徴とする請求項4に記載の人工関節摩擦摩耗試験機。
  6. カップ状をした第1ピースと、前記第1ピースと係合するボール状をした第2ピースとからなる人工関節の摩擦及び摩耗状態の試験を行う人工関節摩擦摩耗試験機であって、
    直交する3軸をX軸、Y軸、Z軸と定義した場合に、
    前記第1ピースと前記第2ピースが所定の圧力で接触するように、両ピースのうちいずれか一方のピースをZ軸方向に加圧する加圧機構と、
    前記第1ピースと前記第2ピースとをZ軸周りに相対的に角変位させる1回転自由度の第1角変位機構と、
    前記第1ピースと前記第2ピースとをY軸方向に相対的に直線変位させる1直線自由度の直線変位機構と、
    前記第1ピースと前記第2ピースとをX軸周りに相対的に角変位させる1回転自由度の第2角変位機構と、を備え
    前記加圧機構は、
    前記Z軸方向に直線変位する可動軸と、
    前記可動軸に対して軸受けを介して回転可能に連結され、かつ前記可動軸の変位に伴って前記可動軸と前記Z軸方向に一体的に直線移動する回転軸と、
    前記回転軸の軸端に取り付けられ、前記第1ピースを保持するピースホルダと、
    前記可動軸を駆動する駆動部とを備え、
    前記第1角変位機構は、
    前記回転軸を前記Z軸周りに角変位させる駆動部を備え
    前記第1角変位機構は、前記回転軸に対して前記Z軸方向に対して自由度を持って結合する結合要素を介して結合されている人工関節摩擦摩耗試験機。
  7. 駆動部への操作量を、指令値に対する出力の偏差に基づいて調整することにより、前記駆動部の出力を前記指令値に追従させる制御を、フィードバック制御と定義した時に、
    前記加圧機構、前記第1角変位機構、前記直線変位機構、前記第2角変位機構のうち、いずれか一の機構に対して前記フィードバック制御用の指令値を出力する処理と、
    前記加圧機構、前記第1角変位機構、前記直線変位機構、前記第2角変位機構のうち、いずれか一の機構に対して、前記指令値に対する前記出力の偏差に基づいて前記指令値を補正する補正制御と、を行う制御部を備え、
    前記制御部は、前記補正制御では、前記偏差がプラスの場合、前記指令値をマイナス方向に補正し、前記偏差がマイナスの場合、前記指令値をプラス方向に補正する請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の人工関節摩擦摩耗試験機。
  8. 前記第1ピースと前記第2ピースに予め決められたサイクルの動作を繰り返し行わせることにより人工関節の摩擦摩耗試験を行うものにおいて、
    駆動部への操作量を、指令値に対する出力の偏差に基づいて調整することにより、前記駆動部の出力を前記指令値に追従させる制御を、フィードバック制御と定義した時に、
    前記第1角変位機構に対して、前記フィードバック制御用の前記指令値として、前記Z軸回りのトルクの指令値を出力する処理と、
    前記第1角変位機構に対して、前記両ピースに対して1サイクルの動作を行わせた時に、前記Z軸回りの角変位量が原点を通過するように前記駆動部への操作量を補正するゼロ点補正制御と、を行う制御部を備える請求項1ないし請求項6のいずれか一項に人工関節摩擦摩耗試験機。
  9. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の人工関節摩擦摩耗試験機を制御する制御方法であって、
    前記加圧機構、前記第1角変位機構、前記直線変位機構、第2角変位機構のうち、少なくとも一の機構に対して、
    前記駆動部への操作量を、制御部から与えられる指令値に対する出力の偏差に基づいて調整することにより、前記駆動部の出力を前記指令値に追従させるフィードバック制御と、
    前記指令値に対する前記出力の偏差に基づいて前記指令値を補正する補正制御と、を行い、
    前記補正制御では、前記偏差がプラスの場合、前記指令値をマイナス方向に補正し、前記偏差がマイナスの場合、前記指令値をプラス方向に補正する人工関節摩擦摩耗試験機の制御方法。
  10. 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の人工関節摩擦摩耗試験機を制御する制御方法であって、
    前記第1ピースと前記第2ピースに予め決められたサイクルの動作を繰り返し行わせることにより人工関節の摩擦摩耗試験を行うものにおいて、
    前記第1角変位機構に対して、
    前記駆動部への操作量を、制御部から与えられる指令値に対する出力の偏差に基づいて調整することにより、前記駆動部の出力としてZ軸回りのトルクを前記指令値に追従させるフィードバック制御と、
    前記両ピースに対して1サイクルの動作を行わせた時に、前記Z軸回りの角変位量が原点を通過するように、前記駆動部への操作量を補正するゼロ点補正制御と、を行う人工関節摩擦摩耗試験機の制御方法。
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