JP6144447B1 - 微粒子分散液の精密改質方法 - Google Patents
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Abstract
Description
微粒子を実際に使用する際には、各種の溶媒に分散させて使用するが、微粒子が凝集した状態、即ち二次粒子を形成している状態では、ナノ粒子としての特性が十分に発揮できないことが多い。特に200nm以下のナノメートルサイズの微粒子とすることによって、その特性は向上するものの、凝集体をより形成しやすくなるという課題があり、微粒子の分散性を制御され、更には一次粒子にまで分散させた、微粒子分散液の製造方法が求められている。
本発明の他の目的は、微粒子の分散性を高めることができる微粒子分散液の改質方法を提供することを課題とする。
上記微粒子の一次粒子径は、特には問わないが、極めて小さな一次粒子径の粒子に対しても行うことができ、例えば、一次粒子径が200nm以下の微粒子の分散液にも適用できる。
上記微粒子の構造は、特には問わないが、たとえば、銀銅合金微粒子のような金属微粒子や、クルクミン微粒子のような有機物微粒子、並びに酸化亜鉛微粒子または表面をケイ素酸化物で被覆された酸化鉄微粒子などの酸化物微粒子に対して適用することができる。
また本発明の実施に際して用いられる微粒子は、ブレークダウンによって得られたものであってもよく、ビルドアップによって得られたものであってもよく、上記微粒子やその分散液の由来は特に問うものではない。一例として、上記微粒子の一次粒子径がnm単位の微粒子である場合、効率的に良好な微粒子分散液を製造する方法としては、接近・離反可能な相対的に回転する処理用面間において、上記微粒子の原料である微粒子原料を少なくとも含む微粒子原料液と、上記微粒子を析出させるための微粒子析出物質を少なくとも含む微粒子析出溶媒とを混合させると共に当該混合させた流体中で上記微粒子を析出させる工程を含むものを示すことができる。本発明は、この分散液を得る工程を行った後、上記微粒子分散液の改質方法をなすことによって、安定した分散性を示す微粒子分散液の製造方法を提供することができたものである。
以下の説明では、まず図1を参照して微粒子分散液を改質する工程を説明した後で、図3を参照して微粒子分散液を得る工程を説明する。
図3に示す析出処理装置により生成された微粒子分散液L1を収容容器130に投入しポンプ104の運転を開始することで、微粒子分散液L1を分散用容器101に供給する。ポンプ104によって送液された微粒子分散液L1は、分散用容器101内を満たしてオーバーフローし、クロスフロー用洗浄液L2を通液された濾過膜を備えた除去部120に送液されて濾過される。上記除去部120に送液された微粒子分散液L1のうち、上記濾過された後の不純物を含む液は、濾液L3としてクロスフロー用洗浄液L2と共に排出され、残りは再び収容容器130に投入される。なお、収容容器130には分散液の濃度を均一にするための攪拌機200を備えた方が好適である。収容容器130に再び投入された微粒子分散液は、再度分散用容器101に供給され、上記の分散と不純物除去とが連続的且つ繰り返し行われる。
本発明においては、微粒子分散液について、分散機102による分散処理を行いながら、pH並びに、もしくは導電率の制御を行うものである。この微粒子分散液の導電率は100μS/cm以下、より好ましくは50μS/cm以下であることが好ましい。pHの制御範囲は対象となる微粒子によって目的のpHに調製することが可能である。また分散機102による分散処理を行いながら濾過膜を備えた除去部120並びにpH調整の操作を行うことで、凝集した微粒子間に存在する不純物(即ち、凝集体に含まれる不純物である粒子中不純物)についても容易に除去することが可能となり、更に粒子一つ一つの表面を均一に同じ状態とすることが可能である。
T1=Lea/(FL/((Leb/2)2×π)) 式(1)
本発明においては、微粒子を分散液に分散させた微粒子分散液を対象とするもので、微粒子の種類や分散液の種類は種々変更して実施することができるものであり、ブレークダウンによって得られたものであってもよく、ビルドアップによって得られたものであってもよく、上記微粒子やその分散液の由来は特に問うものではない。分散液の調製は種々の手法で行うことができ、例えば、予め用意された微粒子を適宜分散液に分散させたものであってもよく、その際には、定法に従い種々の混合攪拌機を用いることもできる。また、後述する微粒子原料を溶媒に溶解または分子分散させて調製した微粒子原料液と、微粒子析出溶媒とを混合させて微粒子を析出させた微粒子の分散液を用いることが好ましい。微粒子の形態は、単一の元素からなるものであってもよく、複数種類の元素からなるものものであってもよく、コアシェル型の微粒子でも良く、さらに凝集体であってもかまわない。なお、本発明における微粒子分散液の製造方法は、一次粒子径が200nm以下の微粒子について適応させることが好ましく、50nm以下の微粒子について適応させることがより好ましいが、これに限らず一次粒子径が200nmより大きい微粒子について適応させても構わない。用いる濾過膜や分散機、また被処理物である微粒子の種類や分散媒によっても異なるが、一次粒子径が200nmより大きく1μm以下の微粒子に用いることもできる。また、処理前の粒子としては、1μm以上の径の凝集体であってもかまわない。
本発明に係る分散液中の微粒子は、特許文献1や2に示された種々の微粒子に対して適用することができる。また、当該微粒子を得るための反応についても特許文献1や2に示された種々の反応を適用することができるものである。
その一例を示せば、複数種類の流体を処理用面間に投入して混合する場合において、混合すべき流体としては、特に限定されるものではないが、例えば、酸化物、金属、セラミックス、半導体、シリカなどの無機物の微粒子や、有機顔料や薬物のような有機物の微粒子を析出可能な流体を示すことができる。多くの場合、これらの微粒子は微細であるが故に凝集体を形成していることが多く、本発明を適用する有用性が認められる。
本発明における微粒子の作製に用いる微粒子原料としては、特に限定されない。反応、晶析、析出、共沈等の方法で微粒子となるものであれば実施できる。本発明においては、以下、当該方法を析出と記載する。
ここで、酸化物微粒子の場合を例にとると、同微粒子の作製に用いる酸化物原料とは、微粒子の原料である物質であって、例えば金属や非金属の単体、金属化合物や非金属の化合物である。本発明における金属は、特に限定されない。好ましくは化学周期表上における全ての金属元素である。また、本発明における非金属は、特に限定されないが、好ましくは、B,Si,Ge,As,Sb,C,N,O,S,Te,Se,F,Cl,Br,I,At等の非金属元素を挙げることができる。これらの金属や非金属について、単一の元素であっても良く、複数の元素からなる合金や金属元素に非金属元素を含む物質であっても良い。また、本発明において、上記の金属の化合物を金属化合物という。金属化合物または上記の非金属の化合物としては特に限定されないが、一例を挙げると、金属または非金属の塩や酸化物、水酸化物、水酸化酸化物、窒化物、炭化物、錯体、有機塩、有機錯体、有機化合物またはそれらの水和物、有機溶媒和物などが挙げられる。金属塩または非金属の塩としては、特に限定されないが、金属または非金属の硝酸塩や亜硝酸塩、硫酸塩や亜硫酸塩、蟻酸塩や酢酸塩、リン酸塩や亜リン酸塩、次亜リン酸塩や塩化物、オキシ塩やアセチルアセトナート塩またはそれらの水和物、有機溶媒和物などが挙げられ、有機化合物としては金属または非金属のアルコキシドなどが挙げられる。以上、これらの金属化合物または非金属の化合物は単独で使用しても良く、複数以上の混合物として使用しても良い。
例えば微粒子が、酸化鉄または酸化亜鉛をコアとし、シェルにケイ素酸化物からなるケイ素酸化物で被覆された酸化鉄微粒子または酸化亜鉛で有る場合には、コア用酸化物原料として、亜鉛または鉄の酸化物や水酸化物、その他亜鉛の塩やアルコキシドなどの化合物やそれらの水和物などが挙げられる。特に限定されないが、亜鉛または鉄の塩化物、硝酸塩、硫酸塩などの無機化合物や、亜鉛または鉄のアルコキシドやアセチルアセトナート等の有機化合物などが挙げられる。具体的な一例としては、酸化亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、塩化鉄(III)、塩化鉄(II)、硝酸鉄(III)、硫酸鉄(III)、亜鉛アセチルアセトナート、鉄アセチルアセトナートやそれらの水和物などが挙げられる。またシェル用酸化物原料としては、ケイ素の酸化物や水酸化物、その他ケイ素の塩やアルコキシドなどの化合物やそれらの水和物が挙げられる。特に限定されないが、フェニルトリメトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−トリフルオロプロピル−トリメトキシシラン、メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、テトラメチルオルトシリケート(TMOS)、テトラエチルオルトシリケート(TEOS)、およびTEOSのオリゴマ縮合物、例えば、エチルシリケート40、テトライソプロピルシラン、テトラプロポキシシラン、テトライソブトキシシラン、テトラブトキシシラン、および同様の物質が挙げられる。さらにシェル用酸化物原料として、その他のシロキサン化合物、ビス(トリエトキシシリル)メタン、1、9−ビス(トリエトキシシリル)ノナン、ジエトキシジクロロシラン、トリエトキシクロロシラン等を用いても構わない。
上記の微粒子析出物質としての塩基性物質としては、水酸化ナトリウムや水酸化カリウムなどの金属水酸化物、ナトリウムメトキシドやナトリウムイソプロポキシドのような金属アルコキシド、トリエチルアミン、ジエチルアミノエタノールやジエチルアミンなどのアミン系化合物やアンモニアなどが挙げられる。
上記の微粒子析出物質としての酸性物質としては、王水、塩酸、硝酸、発煙硝酸、硫酸、発煙硫酸などの無機酸や、ギ酸、酢酸、くえん酸、クロロ酢酸、ジクロロ酢酸、シュウ酸、トリフルオロ酢酸、トリクロロ酢酸などの有機酸が挙げられる。
上記微粒子の作製においては、微粒子析出物質を少なくとも含む微粒子析出溶媒を用いるものであり、少なくとも微粒子析出物質を溶媒に混合・溶解・分子分散させて微粒子析出溶媒を調製することが好ましい。微粒子原料液、並びに微粒子析出溶媒の調製に用いる溶媒としては、例えば水や有機溶媒、またはそれらの複数からなる混合溶媒が挙げられる。上記水としては、水道水やイオン交換水、純水や超純水、RO水などが挙げられ、有機溶媒としては、アルコール化合物溶媒、アミド化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、エーテル化合物溶媒、芳香族化合物溶媒、二硫化炭素、脂肪族化合物溶媒、ニトリル化合物溶媒、スルホキシド化合物溶媒、ハロゲン化合物溶媒、エステル化合物溶媒、イオン性液体、カルボン酸化合物、スルホン酸化合物などが挙げられる。上記の溶媒はそれぞれ単独で使用しても良く、または複数を混合して使用しても良い。アルコール化合物溶媒としては、メタノールやエタノールなどの1価アルコールや、エチレングリコールやプロピレングリコールなどのポリオールなどが挙げられる。また、微粒子の作製に悪影響を及ぼさない範囲において、必要に応じて、上記酸性物質を微粒子原料液に混合しても良い。
上記微粒子原料液または微粒子析出溶媒は、上記微粒子を分散させるために用いた分散処理装置と同様のものを適応することが可能である。
また、微粒子の作製に悪影響を及ぼさない範囲において、目的や必要に応じて各種の分散剤や界面活性剤を用いてもよい。特に限定されないが、分散剤や界面活性剤としては一般的に用いられる様々な市販品や、製品または新規に合成したものなどを使用できる。一例として、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤や、各種ポリマーなどの分散剤などを挙げることができる。これらは単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。上記の界面活性剤および分散剤は、微粒子原料液、微粒子析出溶媒、シェル用原料液の少なくとも何れか1つの流体に含まれていてもよく独立した流体として用いられるものであってもよい。
本発明においては、微粒子の由来は問わないが、析出処理装置の一例として、図3に示すマイクロリアクターを用いて、微粒子分散液を得ることができる。
また、各処理用部に設けられる導入部の開口部は、その形状や大きさや数は特に制限はなく適宜変更して実施し得る。たとえば、円環形状であってもよく、円環形状に配列された不連続な複数の開口であってもよく、単独の開口であってもよい。
本発明の実施例及び比較例を示すために、大別して実験例A、B及びCの3種類の微粒子について、以下の実験を行った。実験例Aは金属微粒子分散液の改質であり、実験例Aに関する表については、A1から始まる番号を用いた。実験例Bは有機物微粒子分散液の改質であり、実験例Bに関する表については、B1から始まる番号を用いた。実験例Cは酸化物微粒子分散液の改質であり、実験例Cに関する表については、C1から始まる番号を用いた。
実験例Aは、金属微粒子分散液の改質として、銀銅合金微粒子分散液の改質を示すものである。これらの金属微粒子分散液の改質に関する実験例においては、微粒子の分散性を向上することに対する効果を示す。
実験例A1の結果を表A4−1に示した。表A4−1における分散安定性を示すための沈降度合いの評価基準は次の通りである。
B評価:2週間経過時点で沈降が確認されたが、極めて僅かなもの。
C評価:2週間経過時点で沈降が確認されたが、僅かなもの。
D評価:2週間経過時点で沈降が確認されたの。
E評価:2週間経過時点で多くの沈降が確認されたもの。
F評価:2週間経過時点で極めて多くの沈降が確認されたもの。
分散液を得る工程の前処理として高速回転式分散乳化装置であるクレアミックス(製品名:CLM−2.2S、エム・テクニック製)を用いて、金属原料液、金属析出溶媒を調製した。具体的には、表A1に示す第一流体(A液)の処方に基づいて、金属原料液の各成分を、クレアミックスを用いて、調製温度50℃、ローターの回転数を20000rpmにて30分間撹拌することにより均質に混合し、金属原料液を調製した。また、表A1に示す第二流体(B液)の処方に基づいて、金属析出溶媒の各成分を、クレアミックスを用いて、調製温度45℃、ローターの回転数を15000rpmにて30分間撹拌することにより均質に混合し、金属析出溶媒を調製した。
なお、表A1に記載の化学式や略記号で示された物質については、AgNO3は硝酸銀(関東化学製)、Cu(NO3)2・3H2Oは硝酸銅三水和物(関東化学製) 、EGはエチレングリコール(キシダ化学製)、HMHはヒドラジン一水和物(関東化学製)、PVPはポリビニルピロリジノン(K=30)(関東化学製)、DMAEは2−ジメチルアミノエタノール(関東化学製)、KOHは水酸化カリウム(製品名:カセイカリフレーク、日本曹達製)、純水はpH 5.86(測定温度18.4℃)、導電率0.83μS/cm(測定温度18.3℃)の水を使用した。
実験例A1に係る分散液の改質実験は、本発明の実施例に相当する。
分散液を改質する工程においては、析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した金属微粒子分散液より、図1(A)の分散液改質装置100を用いて不純物の除去、並びにpH調整を行った。後述する表A3に、本発明の各実験例A1からA4に係る改質処理の方法並びに条件について示す。具体的には、まず図1(A)に示す収容容器130に5kgの純水(表A3:(1)、pH 5.86(測定温度23.2℃)、導電率0.83μS/cm(測定温度23.1℃))を投入し、ポンプ104の運転を開始することで、当該純水を、分散機102(表A3:(3)、高速回転式分散乳化装置であるクレアミックス、製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)が敷設された分散用容器101に供給した。ポンプ104によって送液された純水は、分散用容器101内を満たしてオーバーフローし、除去部120に送液されて、一部はクロスフロー用洗浄液と共に濾液L3として排出され、一部は再び収容容器130に戻された。除去部120には、濾過膜(表A3:(4)中空糸型透析器、製品名:APS−21MD New、膜面積 : 2.1 m2 、材質:ポリスルホン、旭化成メディカル製 )を備えるもので、クロスフロー用洗浄液として純水が1.5L/min、21℃(表A3:(2)、pH 5.86(測定温度23.2℃)、導電率0.83μS/cm(測定温度23.1℃))にて通液されているものを用いた。
金属微粒子分散液は分散用容器101内で分散処理されてから除去部120に送液されて濾過され、不純物を含む濾液L3がクロスフロー用洗浄液と共に排出された。ポンプ104によって6.4L/minの流量に送液された金属微粒子分散液は(表A3:(10))、5.4L/minにて再び収容容器130に戻されていたため(表A3:(11))、除去部120の濾過膜によって1.0L/minの流量にて不純物を含む濾液L3が排出されていることとなる(表A3:(12))。
収容容器130内の金属微粒子分散液が2.0L(≒2.0kg)にまで濃縮された段階で、収容容器130に純水(pH 5.86(測定温度:23.2℃)導電率 0.83μS/cm(測定温度23.1℃))を3L(≒3.0kg)投入した(表A3:(13)、(14))。投入中およびその前後でも運転状態を変化させることなく継続し、金属微粒子分散液中の不純物を除去した。濃縮時(分散液が2.0L)と希釈時(分散液が5L)との間に、金属微粒子分散液中の金属微粒子の濃度は、0.1wt%から0.2wt%の間を変動した(表A3:(15))。図1における圧力計について、Paは2本共に0.10MPaG、Pbは0.15MPaG、Pcは0.02MPaGを指していた(表A3:(16)、(17)、(18))。分散用容器101から、除去部120までの直前移送経路は、継路長(Lea)が、0.3m(表A3:(19))、配管内径(Leb)が0.0105mであった(表A3:(20))。直前移送経路における微粒子分散液の流速は1.2m/sec(表A3:(21))であり、また分散用容器101から除去部120によって不純物の除去が開始されるまでの時間T1は0.24sec(0.24秒)であり(表A3:(22))、つまり、不純物を分散液中に放出させた後、3秒以内に上記分散液から除去する除去処理を開始している。また、分散用容器101内に敷設された温度計(図示無し)は25℃から29℃(表A3:(23))、収容容器130内の金属微粒子分散液の温度は処理中24から29℃(表A3:(24))であった。なお、導電率測定には、堀場製作所製の型番ES−51の電気導電率計を用いた(表A3:(25))。
実験例A1−1、実験例A1−2の金属微粒子分散液は表A4−1の初期沈降確認時期に記載の時間で沈降が確認され、金属微粒子が含まれる層と、ほぼ金属微粒子が含まれていない層とに分離していることが確認された。なお、初期沈降確認時期とは、上記改質処理中において分取した分散液並びに当該分取した分散液にpH調整剤を投入して分散液のpHを調製してから始めに微粒子の沈降が確認された時期であり、この評価は、後述する実験例A、実験例B、実験例Cの全てについて同じである。実験例A1−3、並びに実験例A1−4については分取後1週間静置した時点で僅かに金属微粒子の沈降が見られ、実験例A1−5の金属微粒子分散液は、分取後1週間静置した時点で、極僅かに金属微粒子の沈降が見られたが、沈降物の量は、分散液中に含まれる金属微粒子の0.1wt%程度であった。しかし、実験例A1−5からさらに処理時間を延長して調製した実験例A1−6の金属微粒子分散液については分取後0.5時間静置した時点で明らかな金属微粒子の沈降が見られ、金属微粒子が含まれる層と、ほぼ金属微粒子が含まれていない層とに分離していることが確認された。本発明の分散液改質装置を用いて金属微粒子分散液の処理時間に基づいて、pHまたは導電率を制御することによって、金属微粒子分散液中の金属微粒子の分散性を制御できることがわかった。さらに実験例A1−5については、分取後2週間静置した時点で金属微粒子の沈降物が分取後1週間静置した時点よりもさらに少なくなっていることが確認され、実質的に沈降物は確認されなかった。金属微粒子分散液のpHを6.5から8.5の範囲となるように調製することで、金属微粒子分散液に含まれる金属微粒子の分散性を向上でき、金属微粒子分散液のpHを6.5から7.5の範囲とした金属微粒子分散液中の金属微粒子は、1週間の静置にて一旦発生した沈降物について、特に分散処理をすることなく再度分散したことから、自己分散性を有する金属微粒子を含むことが考えられた。
実験例A1−6の金属微粒子分散液にpH調整剤として0.05wt%アンモニア水溶液を投入し、クレアミックス(製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)にて20000rpmにて30分間の分散処理をすることで、実験例A1−7および実験例A1−8を調製した。実験例A1−7及び実験例A1−8の結果を表A4−1に示す。pHを6.73(測定温度:25.1℃)、導電率を4.16μS/cm(測定温度:25.3℃)に調製した実験例A1−7は、実験例A1−5の金属微粒子分散液と同様の分散安定性および自己分散性を示した。
実験例A1−5の金属微粒子分散液中における金属微粒子のTEM写真を図4に示す。図4(a)の10000倍のTEM写真より、金属微粒子が均一に分散している様子が確認された。また、図4(b)の800000倍のTEM写真より一次粒子径は10nm程度であることが確認された。また同様の結果が実験例A1−7の条件で作製した金属微粒子についても得られた(図示無し)。なお、実験例AにおけるTEM観察は、透過型電子顕微鏡、JEM−2100(JEOL製)を用いて、観察条件として、加速電圧を200kV、観察倍率を1万倍以上として金属微粒子分散液の分散性を評価した。
実験例A2並びに実験例A3は実験例A1おける分散機102(クレアミックス)の回転数を変更した以外は実験例A1と同じ方法で改質処理を行い、実験例A4は、図1(A)に記載した装置の分散機102並びに分散用容器101を除し、金属微粒子分散液を満たした収容容器130から、除去部120へ、ポンプ104を用いて直接送液して濾過を行った以外は実験例A1と同じ方法で改質処理を行った。実験例A2は分散機の回転数を15000rpm(周速度:23.6m/sec)、実験例A3は6000rpm(周速度:7.9m/sec、実験例A3)に変更して行った条件であり、分散用容器101から、除去部120までの直前移送経路における、継路長(Lea)、配管内径(Leb)並びに微粒子分散液の流速、分散用容器101から除去部120によって不純物の除去が開始されるまでの時間T1は実験例A1と同じとした。実験例A2、A3及びA4の条件を表A3に、実験例A2の結果を表A4−2、実験例A3の結果を表A4−3、実験例A4の結果を表A4−4に示す。なお、実験例A2に係る分散液の改質実験は、本発明の実施例に相当し、実験例A3並びに実験例A4に係る分散液の改質実験は、本発明の比較例に相当する。
実験例A5として、実験例Aにて析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した金属微粒子の分散液をバッチ式での分散処理と、膜濾過による改質処理とをそれぞれ単独にて行った。なお、実験例A5は本発明の比較例に相当する。具体的には、析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した金属微粒子の分散液を収容容器130に5kg(≒5.0L)投入し、クレアミックス(製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)を用いて、20000rpm(周速度:31.4m/s)にて20分間の分散処理を行った。金属微粒子分散液の温度は、処理中24から29℃であった。分散処理終了後、実験例A4と同様に、図1(A)に記載した装置の分散機102並びに分散用容器101、即ち分処理装置110を除した装置を用いて、金属微粒子分散液を満たした収容容器130から、除去部120へ、ポンプ104を用いて直接送液して濾過を行った。処理に用いた濾過膜、洗浄液、ポンプ等は、実験例A1からA4と同じである。なお、分散処理終了後から、濾過開始までの時間は20分を要し、濾過開始の時点では既に金属微粒子の明らかな凝集と沈降が見られた。膜濾過の処理は、収容容器内の金属微粒子分散液が2L(≒2.0kg)となった時点で処理装置から金属微粒子分散液を抜き出し、金属微粒子分散液のpH、導電率並びに分散性並びに分散安定性を確認した。収容容器130に、純水を3.0L投入し、上記処理操作を繰り返すことで、金属微粒子分散液の改質処理を行った結果を、表A4−5に示す。
実験例A1の改質処理の条件を変更し、実験例A6からA9の実験を行った。なお、実験例A6からA9の実験は本発明の実施例に相当する。変更した条件を表A4−6に示す。なお、表A4−6に示した圧力計表示Paは、図1(A)に示した圧力計Paの2本共の圧力表示である。
実験例Bとして、有機物であるクルクミンについて示す。分散液を得る工程の前処理として高速回転式分散乳化装置であるクレアミックス(製品名:CLM−2.2S、エム・テクニック製)を用いて、有機物原料液、有機物析出溶媒を調製した。具体的には、表B1に示す第二流体(B液)の処方に基づいて、有機物原料液の各成分を、クレアミックスを用いて、調製温度25℃、ローターの回転数を20000rpmにて30分間撹拌することにより均質に混合し、有機物原料液を調製した。また、表B1に示す第一流体(A液)の処方に基づいて、有機物析出溶媒の各成分を、クレアミックスを用いて、調製温度35℃、ローターの回転数を15000rpmにて30分間撹拌することにより均質に混合し、有機物析出溶媒を調製した。
なお、表B1に記載の化学式や略記号で示された物質については、HPMCはヒドロキシメチルセルロース(メトロース SE−03信越化学工業製)、くえん酸(関東化学製)、EtOHはエタノール(純度99.5%、関東化学製)、純水はpH 5.86(測定温度18.4℃)、導電率0.83μS/cm(測定温度18.3℃)の水を使用した。
実験例B1に係る分散液の改質実験は、本発明の実施例に相当する。
分散液を改質する工程においては、析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した有機物微粒子分散液より、図1(A)の分散液改質装置100を用いて不純物の除去、並びにpH調整を行った。後述する表B3に、本発明の各実験例B1からB4に係る改質処理の方法並びに条件について示す。表B3に記載した条件以外は、実験例Aと同様の操作にて処理を行った。
実験例B1−1、実験例B1−2の有機物微粒子分散液については、表B4−1の初期沈降確認時期に記載の時間で沈降が見られ、有機物微粒子が含まれる層と、ほぼ有機物微粒子が含まれていない層とに分離していることが確認された。実験例B1−3並びに実験例B1−4については分取後1週間静置した時点で僅かに有機物微粒子の沈降が見られ、実験例B1−5の有機物微粒子分散液については、分取後1週間静置した時点で、極僅かに有機物微粒子の沈降が見られたが、沈降物の量は、分散液中に含まれる有機物微粒子の0.1wt%程度であった。本発明の分散液改質装置を用いて有機物微粒子分散液の処理時間に基づいて、pHまたは導電率を制御することによって、有機物微粒子分散液中の有機物微粒子の分散性が向上することがわかった。さらに実験例B1−5ついては、分取後2週間静置した時点で有機物微粒子の沈降物が分取後1週間静置した時点よりも少なくなっていることが確認され、実質的に沈降物は確認されなかったため、特に分散処理をすることなく再度分散したことから、自己分散性を有する有機物微粒子を含むことが考えられた。
また、実験例B1−5の有機物微粒子分散液にpH調整剤として0.05wt%炭酸水素ナトリウム水溶液を投入し、クレアミックス(製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)にて20000rpmにて30分間分散処理して、実験例B1−6及び実験例B1−7を作製した。また、実験例B1−6に、pH調整剤として0.02wt%くえん酸水溶液を投入し再度クレアミックス(製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)にて20000rpmにて30分間分散処理して、実験例B1−8の有機物微粒子分散液を調製した。実験例B1−6から実験例B1−8の結果を表B4−1に示す。pHを6.51(測定温度:25.1℃)、導電率を6.29μS/cm(測定温度:25.3℃)となるように調製した実験例B1−6については、実験例B1−3、または実験例B1−4の有機物微粒子分散液と同様の分散安定性を示した。pHを7.68(測定温度:25.1℃)、導電率を20.1μS/cm(測定温度:25.1℃)となるように調製した実験例B1−7については、実験例B1−5に比べて分散安定性が低下した。pHを5.81(測定温度:25.4℃)、導電率を18.6μS/cm(測定温度:25.1℃)となるように調製した実験例B1−8については、実験例B1−5の条件で得られた有機物微粒子分散液と同様の分散安定性および自己分散性を示した。
実験例B1−5の条件で得られた有機物微粒子のTEM写真を図7に示す。図7(a)の2500倍のTEM写真より、有機物微粒子が均一に分散している様子が確認された。また、図7(b)の20000倍のTEM写真より一次粒子径は50nmから100nm程度であることが確認された。また同様の結果が実験例B1−8の条件で作製した有機物微粒子についても得られた(図示無し)。なお、実験例BにおけるTEM観察は、透過型電子顕微鏡、JEM−2100(JEOL製)を用いて、観察条件として、加速電圧を80kV、観察倍率を2500倍以上として有機物微粒子分散液の分散性を評価した。
実験例B2並びに実験例B3は実験例B1における分散機の回転数を変更した以外は実験例B1と同じ方法で改質処理を行い、実験例B4は図1(A)に記載した装置の分散機102並びに分散用容器101を除し、有機物微粒子分散液を満たした収容容器130から、除去部120へ、ポンプ104を用いて直接送液して濾過を行った以外は実験例B1と同じ方法で改質処理を行った。処理条件を表B3に、実験例B2の結果を表B4−2、実験例B3の結果を表B4−3、実験例B4の結果を表B4−4に示す。なお、実験例B2に係る分散液の改質実験は、本発明の実施例に相当し、実験例B3並びに実験例B4に係る分散液の改質実験は、本発明の比較例に相当する。
実験例B5として、実験例Bにて析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した有機物微粒子分散液をバッチ式での分散処理と、膜濾過による改質処理とをそれぞれ単独にて行った。なお、実験例B5は本発明における比較例に相当する。具体的には、析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した有機物微粒子の分散液を収容容器130に5kg(≒5.0L)投入し、クレアミックス(製品名:BLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)を用いて、20000rpm(周速度:31.4m/s)にて20分間の分散処理を行った。有機物微粒子分散液の温度は、処理中24から28℃であった。分散処理終了後、実験例B4と同様に、図1(A)に記載した装置の分散機102並びに分散用容器101、即ち分処理装置110を除した装置を用いて、有機物微粒子分散液を満たした収容容器130から、除去部120へ、ポンプ104を用いて直接送液して濾過を行った。処理に用いた濾過膜、洗浄液、ポンプ等は、実験例B1からB4と同じである。なお、分散処理終了後から、濾過開始までの時間は20分を要し、濾過開始の時点では既に有機物微粒子の明らかな凝集と沈降が見られた。膜濾過の処理は、収容容器内の有機物微粒子分散液が2L(≒2.0kg)となった時点で処理装置から有機物微粒子分散液を抜き出し、有機物微粒子分散液のpH、導電率並びに分散性並びに分散安定性を確認した。収容容器130に、純水を3.0L投入し、上記処理操作を繰り返すことで、有機物微粒子分散液の改質処理を行った結果を、表B4−5に示す。
実験例B1の改質処理の条件を変更し、実験例B6からB9の実験を行った。なお、実験例B6からB8の実験は本発明の実施例に相当し、実験例B9の実験は比較例に相当する。変更した条件を表B4−6に示す。なお、表B4−6に示した圧力計表示Paは、図1(A)に示した圧力計Paの2本共の圧力表示である。
分散液を得る工程の前処理として高速回転式分散乳化装置であるクレアミックス(製品名:CLM−2.2S、エム・テクニック製)を用いて、酸化物原料液、酸化物析出溶媒、並びにケイ素酸化物原料液を調製した。具体的には、表C1に示す第1流体(A液)の処方に基づいて、酸化物原料液の各成分を、クレアミックスを用いて、調製温度40℃、ローターの回転数を20000rpmにて30分間撹拌することにより均質に混合し、酸化物原料液を調製した。また、表C1に示す第2流体(B液)の処方に基づいて、酸化物析出溶媒の各成分を、クレアミックスを用いて、調製温度45℃、ローターの回転数を15000rpmにて30分間撹拌することにより均質に混合し、酸化物析出溶媒を調製した。さらに、表C1に示す第3流体 ケイ素酸化物原料液(C液)の処方に基づいて、ケイ素酸化物原料液の各成分を、クレアミックスを用いて、調製温度20℃、ローターの回転数6000rpmにて10分間撹拌することにより均質に混合し、ケイ素酸化物原料液を調製した。
なお、表C1に記載の化学式や略記号で示された物質については、97wt%H2SO4は濃硫酸(キシダ化学製)、NaOHは水酸化ナトリウム(関東化学製)、TEOSはテトラエチルオルトシリケート(和光純薬製)、Fe(NO3)3・9H2Oは硝酸鉄九水和物(関東化学製)を使用した。
実験例C1に係る分散液の改質実験は、本発明の実施例に相当する。
分散液を改質する工程においては、析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収したケイ素酸化物に被覆された酸化物微粒子分散液より、図1(A)の分散液改質装置100を用いて不純物の除去、並びにpH調整を行った。後述する表C12に、本発明の各実験例C1からC3、並びに実験例C5からC6に係る改質処理の方法並びに条件について示す。表C12に記載した条件以外は、実験例Aと同様の操作にて処理を行った。
UV−Visスペクトルは、可視紫外吸光分光光度計(製品名:UV−2450、島津製作所製)を使用した。測定範囲を200nmから800nm、サンプリングレートを0.2nm、測定速度を低速としてとして透過スペクトルを測定した。透過スペクトル測定には、PGにケイ素酸化物被覆酸化鉄を2.1×10-3mol/L(Fe2O3として)の濃度で分散させた分散液を測定試料として用いた。
実験例C1−1、実験例C1−2、実験例C1−8、実験例C1−9の酸化物微粒子分散液については、表C3の初期沈降確認時期に記載の時間で酸化物微粒子の沈降が見られ、酸化物微粒子が含まれる層と、ほぼ酸化物微粒子が含まれていない層とに分離した。実験例C1−3並びに実験例C1−4については分取後1週間静置した時点で僅かに酸化物微粒子の沈降が見られ、実験例C1−5から実験例C1−7の酸化物微粒子分散液については、分取後1週間静置した時点で、極僅かに酸化物微粒子の沈降が見られたが、沈降物の量は、分散液中に含まれる酸化物微粒子の0.1wt%程度であった。また、実験例C1−3並びに実験例C1−4については更に1週間(分取後2週間)静置した時点で、分取後1週間静置した時点よりも僅かに多い酸化物微粒子の沈降が見られたものの、沈降物の量は、分散液中に含まれる酸化物微粒子の0.2wt%程度であった。本発明の分散液改質装置を用いて酸化物微粒子分散液のpHが6.5から8.5の範囲とすることで、酸化物微粒子分散液の分散安定性が向上することがわかった。さらに実験例C1−5から実験例C1−7ついては、分取後2週間静置した時点では、驚くことに沈降物は確認できなかった。pHが6.5から7.5の範囲とした酸化物微粒子分散液中の酸化物微粒子は、1週間の静置にて一旦発生した沈降物について、特に分散処理をすることなく再度分散したことから、自己分散性を有する酸化物微粒子を含むことが考えられた。
実験例C1−9の酸化物微粒子分散液にpH調整剤として0.05wt%アンモニア水溶液を投入し、クレアミックス(製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)にて20000rpmにて30分間分散処理して実験例C1−10から実験例C1−12を調製した。実験例C1−10から実験例C1−12の結果を表C3に示す。
pHを6.72、導電率を3.51μS/cm(測定温度:26.7℃)に調製した実験例C1−10、並びにpHを7.24、導電率を6.25μS/cm(測定温度:26.8℃)に調製した実験例C1−11は、実験例C1−5から実験例C1−7の酸化物微粒子分散液と同様の分散安定性および自己分散性を示した。pHを8.35、導電率を25.9μS/cm(測定温度:26.9℃)に調製した実験例C1−12は、実験例C1−3並びに実験例C1−4の酸化物微粒子分散液と同様の分散安定性および自己分散性を示した。なお、実験例C1−1の酸化物微粒子分散液に0.1wt%硝酸水溶液を加えて、pHを6.90(測定温度23.4℃)としたものについては、導電率は12460μS/cm(12.46mS/cm)であり、調整後0.1時間以内に明らかな沈降が見られ、酸化物微粒子が含まれる層と、ほぼ酸化物微粒子が含まれていない層とに分離した。これより本発明の改質処理における不純物の除去処理を行っていない場合には、pHを調整した場合にあっても分散性を制御できないことがわかった。
実験例C1−6の酸化物微粒子のTEM写真を図10に示す。図10(a)の10000倍のTEM写真より、酸化物微粒子が均一に分散している様子が確認された。また、図10(b)の800000倍のTEM写真より一次粒子径は8nm程度であることが確認された。また同様の結果が実験例C1−5、実験例C1−7、実験例C1−10並びに実験例C1−11の酸化物微粒子についても得られた(図示無し)。なお、実験例CにおけるTEM観察は、透過型電子顕微鏡、JEM−2100(JEOL製)を用いて、観察条件として、加速電圧を80kV、観察倍率を10000倍以上として酸化物微粒子分散液の分散性を評価した。
実験例C1−2、実験例C1−4、実験例C1−6、実験例C1−9の酸化物微粒子分散液を用いて調製したPG分散液を用いて行ったUV−Visスペクトル測定結果(透過スペクトル)を図13に示す。実験例C1−4、実験例C1−6の酸化物微粒子分散液を用いて調製したPG分散液は、略同じスペクトル形状を示し、波長200nmから400nmの領域においては吸収を示し、700nmから800nmの領域においては95%以上の透過率を示した。それに対し、実験例C1−2、実験例C1−9の酸化物微粒子分散液を用いて調製したPG分散液は700nmから800nmの領域における透過率が実験例C1−4、実験例C1−6に比べて低いものとなった。実験例C1−2、実験例C1−9の酸化物微粒子分散液中の酸化物微粒子の分散性が、実験例C1−4、実験例C1−6に比べて低いため、実験例C1−2、実験例C1−9の酸化物微粒子分散液に含まれる酸化物微粒子がPG分散液中において均一に分散しておらず、凝集体も形成されたために、実験例C1−4、1−6のPG分散液よりも可視領域の光の透過率が低いと考えられる。
実験例C2に係る分散液の改質実験は、本発明の比較例に相当する。
実験例C2として、図1(A)に記載した装置の分散機102並びに分散用容器101を除し、酸化物微粒子分散液を満たした収容容器130から、除去部120へ、ポンプ104を用いて直接送液して濾過を行った以外は、実験例C1と同様の方法で酸化物微粒子分散液中の不純物の除去並びにpH調整を行い、酸化物微粒子分散液の改質処理を行った。表C4に実験例C2の結果を示す。
実験例C3に係る分散液の改質実験は、本発明における分散機の周速度が10m/s以下である実施例に相当する。
実験例C3として、図1(A)に記載した装置について分散機の周速度を7.1m/sとした以外は、実験例C1と同様の方法で酸化物微粒子分散液の改質処理を行った。実験例C3の条件を表C12に、結果を表C5に示す。
また、実験例C3−8(pH6.31)の酸化物微粒子分散液にpH調整剤として0.05wt%アンモニア水溶液を投入し、クレアミックス(製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)にて20000rpmにて30分間分散処理して実験例C3−9から実験例C3−11を作製した。pHを6.81、導電率を6.12μS/cm(測定温度:26.7℃)に調製した実験例C3−9は、pHを7.36、導電率を6.77μS/cm(測定温度:26.8℃)に調製した実験例C3−10は、実験例C3−6並びに実験例C3−7の酸化物微粒子分散液と同様の分散安定性および自己分散性を示した。pHを8.25、導電率を23.3μS/cm(測定温度:26.9℃)に調製した実験例C3−11は、実験例C3−4並びに実験例C3−5の酸化物微粒子分散液と同様の分散安定性および自己分散性を示した。
実験例C4として、実験例Cにて析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収したケイ素酸化物に被覆された酸化物微粒子分散液をバッチ式での分散処理と、膜濾過による除去処理とをそれぞれ単独にて行った。なお、実験例C4は本発明の比較例に相当する。具体的には、析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した酸化物微粒子の分散液を収容容器130に14kg(≒14L)投入し、クレアミックス(製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)を用いて、20000rpm(周速度:31.4m/s)にて30分間の分散処理を行った。酸化物微粒子分散液の温度は、処理中22℃から24℃であった。分散処理終了後、図1(A)に記載した装置の分散機102並びに分散用容器101、即ち分処理装置110を除した装置を用いて、酸化物微粒子分散液を満たした収容容器130から、除去部120へ、ポンプ104を用いて直接送液して濾過を行った。処理に用いた濾過膜、洗浄液、ポンプ等は、実験例C1からC3と同じである。なお、分散処理終了後から、濾過開始までの時間は20分を要し、濾過開始の時点では既に酸化物微粒子の明らかな凝集と沈降が見られた。膜濾過の処理は、収容容器内の酸化物微粒子分散液が1.5L(≒1.5kg)となった時点で処理装置から酸化物微粒子分散液を抜き出し、酸化物微粒子分散液のpH、導電率並びに分散性並びに分散安定性を確認した。収容容器130に、純水を13.5L投入し、上記操作を繰り返すことで、酸化物微粒子分散液の改質処理を行った結果を、表C6に示す。
次に、実験例C1からC4とは異なる酸化物微粒子の分散液によって、実験例C5と実験例C6とを行った。実験例C5と実験例C6とに用いる分散液を得る前工程として、高速回転式分散乳化装置であるクレアミックス(製品名:CLM−2.2S、エム・テクニック製)を用いて、酸化物原料液及び酸化物析出溶媒を調製した。具体的には、表C7に示す第2流体(B液)の処方に基づいて、酸化物原料液の各成分を、クレアミックスを用いて、調製温度70℃、ローター回転数を20000rpmにて30分間撹拌することにより均質に混合し、酸化物原料液を調製した。また、表C7に示す第1流体(A液)の処方に基づく酸化物析出溶媒については他の物質等溶解させていない単独の溶媒であるため、特に調製のための処理は行っていない。なお、表C7に記載の化学式や略記号で示された物質については、MeOHはメタノール(ゴードー製)、KOHは水酸化カリウム(日本曹達製)、ZnOは酸化亜鉛(関東化学製)を使用した。
表C8に、析出処理装置の運転条件を示す。表C8に示したA液、B液の導入温度(送液温度)と導入圧力(送液圧力)は、処理用面1、2間に通じる密封された導入路(第1導入部d1と第2導入部d2)内に設けられた温度計と圧力計とを用いて測定したものであり、表C8に示したA液の導入温度は、第1導入部d1内の導入圧力下における実際のA液の温度であり、同じくB液の導入温度は、第2導入部d2内の導入圧力下における実際のB液の温度である。
実験例C5に係る分散液の改質実験は、本発明の実施例に相当する。
分散液を改質する工程においては、析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した酸化物微粒子の分散液より、図1(A)の分散液改質装置100を用いて不純物の除去、並びにpH調整を行い、酸化物微粒子分散液の改質処理を行った。表C12に条件を示す。表C12に記載した条件以外は、実験例C1と同様の操作にて処理を行った。
UV−Visスペクトルは、可視紫外吸光分光光度計(製品名:UV−2450、島津製作所製)を使用した。測定範囲を200nmから800nm、サンプリングレートを0.2nm、測定速度を低速としてとして透過スペクトルを測定した。透過スペクトル測定には、PGに酸化亜鉛を1.9×10-3mol/L(ZnOとして)の濃度で分散させた分散液を測定試料として用いた。
実験例C5−1、並びに実験例C5−2の酸化物微粒子分散液については、分取後2時間静置した時点で明らかな酸化物微粒子の沈降が見られ、酸化物微粒子が含まれる層と、ほぼ酸化物微粒子が含まれていない層とに分離した。実験例C5−3並びに実験例C5−4については分取後1週間静置した時点で僅かに酸化物微粒子の沈降が見られ、実験例C5−5から実験例C5−7の酸化物微粒子分散液については、分取後1週間静置した時点で、極僅かに酸化物微粒子の沈降が見られたが、沈降物の量は、分散液中に含まれる酸化物微粒子の0.2wt%程度であった。本発明の分散液改質装置を用いて酸化物微粒子分散液のpHを7.0から8.5とすることで、酸化物微粒子分散液の分散安定性が向上することがわかった。さらに実験例C5−5から実験例C5−7ついては、分取後2週間静置した時点で酸化物微粒子の沈降物が分取後1週間静置した時点の時点よりも少なくなっていることが確認され、実質的に沈降物は確認されなかった。pHが7.0から7.5の範囲とした実験例C5−5から実験例5−7の酸化物微粒子分散液中の酸化物微粒子は、1週間の静置にて一旦発生した沈降物について、特に分散処理をすることなく再度分散したことから、自己分散性を有する酸化物微粒子を含むことが考えられた。
実験例C5−6の酸化物微粒子のTEM写真を図14に示す。図14(a)のTEM写真より、酸化物微粒子が均一に分散している様子が確認された。また、図14(b)のTEM写真より一次粒子径は10nm程度であることが確認された。また同様の結果が、実験例C5−5並びに実験例C5−7の酸化物微粒子についても得られた(図示無し)。
実験例C5−2、実験例C5−3、実験例C5−6の酸化物微粒子分散液を用いて調製したPG分散液を用いて行ったUV−Visスペクトル測定結果(透過スペクトル)を図17に示す。実験例C5−3、並びに実験例C5−6の酸化物微粒子分散液を用いて作製したPG分散液は、略同じスペクトル形状を示し、400nmから800nmの領域においては90%以上の透過率を示した。それに対し、実験例C5−2の条件で作製したPG分散液は700nmから800nmの領域における透過率が実験例C5−3、並びに実験例C5−6に比べて低いものとなった。実験例C5−2の条件で作製した酸化物微粒子分散液中の酸化物微粒子の分散性が、実験例C5−3、並びに実験例C5−6に比べて低いため、実験例C5−2の条件で作製した酸化物微粒子がPG分散液中において均一に分散しておらず、凝集体も形成されたために、実験例C5−3、並びに実験例C5−6のPG分散液よりも可視領域の光の透過率が低いと考えられる。
実験例C6に係る分散液の改質実験は、本発明の比較例に相当する。
実験例C6として、図1(A)に記載した装置の分散機並びに分散用容器を除し、酸化物微粒子分散液を満たした収容容器130から、除去部120へ、ポンプ104を用いて直接送液して濾過を行った以外は、実験例C5と同様の方法で酸化物微粒子分散液の改質処理を行った。表C10に実験例C6の結果を示す。
実験例C7として、実験例C5に用いた酸化物微粒子分散液をバッチ式での分散処理と、膜濾過による除去処理とをそれぞれ単独にて行った。なお、実験例C7は、本発明における比較例に相当する。
具体的には、析出処理装置から吐出させ、ビーカーに回収した酸化物微粒子の分散液を収容容器130に14kg(≒14L)投入し、クレアミックス(製品名:CLM−2.2S、ローター:R1、スクリーン:S0.8−48、エム・テクニック製)を用いて、20000rpm(周速度:31.4m/s)にて30分間の分散処理を行った。酸化物微粒子分散液の温度は、処理中23から24℃であった。分散処理終了後、図1(A)に記載した装置の分散機102並びに分散用容器101、即ち分処理装置110を除した装置を用いて、酸化物微粒子分散液を満たした収容容器130から、除去部120へ、ポンプ104を用いて直接送液して濾過を行った。処理に用いた濾過膜、洗浄液、ポンプ等は、実験例C1からC4と同じである。なお、分散処理終了後から、濾過開始までの時間は20分を要し、濾過開始の時点では既に酸化物微粒子の明らかな凝集と沈降が見られた。膜濾過の処理は、収容容器内の酸化物微粒子分散液が1.5L(≒1.2kg)となった時点で処理装置から酸化物微粒子分散液を抜き出し、酸化物微粒子分散液のpH、導電率並びに分散性並びに分散安定性を確認した。収容容器130に、MeOHを13.5L投入し、上記操作を繰り返すことで、酸化物微粒子分散液の改質処理を行った結果を、表C11に示す。
b 凝集体
c 不純物
d 濾過膜
E 物理的エネルギー
Claims (12)
- 微粒子の分散性を向上させる微粒子分散液の改質方法において、
上記微粒子分散液に含有された上記微粒子の凝集体に対して物理的エネルギーを加えて上記微粒子の凝集体よりも小さな粒子に分散させる分散処理を行うことにより、上記凝集体中に含まれていた不純物を上記分散液中に放出させ、
上記不純物によって再凝集が全てなされる前に、除去部によって上記不純物を上記分散液から除去する除去処理を行うものであり、
上記不純物を放出させた後の上記分散液を上記除去部に送るための直前移送経路における経路長と、流速と、流量と、流体圧と、温度との少なくとも何れか一つを制御する事で、上記微粒子分散液中の微粒子の分散性を制御することを特徴とする微粒子分散液の改質方法。 - 微粒子の分散性を向上させる微粒子分散液の改質方法において、
上記微粒子分散液に含有された上記微粒子の凝集体に対して物理的エネルギーを加えて上記微粒子の凝集体よりも小さな粒子に分散させる分散処理を行うことにより、上記凝集体中に含まれていた不純物を上記分散液中に放出させ、
上記不純物によって再凝集が全てなされる前に、除去部によって上記不純物を上記分散液から除去する除去処理を行うものであり、
上記除去処理を行った後の上記微粒子分散液のpHを制御する事で、上記微粒子分散液中の微粒子の分散性を制御することを特徴とする微粒子分散液の改質方法。 - 上記除去処理を行った後の上記微粒子分散液のpHを制御する事で、上記微粒子分散液中の微粒子の分散性を制御することを特徴とする請求項1に記載の微粒子分散液の改質方法。
- 上記不純物は、上記凝集体とは独立して上記分散液中に存在する液中不純物と、上記凝集体中に存在する粒子中不純物とを含み、
上記分散処理によって、上記凝集体から上記粒子中不純物を上記分散液中に放出させて上記液中不純物とする放出ステップと、
上記放出ステップを経た上記分散液を、上記液中不純物によって再凝集が全てなされる前に、上記除去部に送る移送ステップと、
上記除去部にて上記液中不純物を上記分散液から除去する除去処理ステップと、
を備えた請求項1から請求項3の何れかに記載の微粒子分散液の改質方法。 - 上記分散処理と上記除去処理とを連続的且つ繰り返し行うことを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の微粒子分散液の改質方法。
- 上記除去部は濾過膜を備え、上記濾過膜を用いて上記不純物を上記分散液から除去することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の微粒子分散液の改質方法。
- 上記濾過膜は限外濾過膜であり、上記濾過膜へ上記分散液を供給してクロスフロー方式によって濾過することにより、上記不純物を上記分散液から除去することを特徴とする請求項6に記載の微粒子分散液の改質方法。
- 上記不純物を上記分散液中に放出させた後、3秒以内に上記分散液から除去する除去処理を開始することを特徴とする請求項1から請求項7の何れかに記載の微粒子分散液の改質方法。
- 上記分散処理は、上記分散液中で撹拌羽根を回転させる回転式の分散機により上記物理的エネルギーを上記凝集体に対して与える処理であり、上記撹拌羽根の周速度を10m/s以上として分散処理することを特徴とする請求項1から請求項8の何れかに記載の微粒子分散液の改質方法。
- 上記微粒子の一次粒子径が200nm以下であることを特徴とする請求項1から請求項9の何れかに記載の微粒子分散液の改質方法。
- 上記微粒子が、金属微粒子、有機物微粒子、または酸化物微粒子であることを特徴とする請求項1から請求項10の何れかに記載の微粒子分散液の改質方法。
- 請求項1から請求項11の何れかに記載の微粒子分散液の改質方法と、上記改質方法を行う前になされる分散液を得る工程とを備え、
上記分散液を得る工程は、接近・離反可能な相対的に回転する処理用面間において、上記微粒子の原料を少なくとも含む微粒子原料液と、上記微粒子を析出させるための微粒子析出物質を少なくとも含む微粒子析出溶媒とを混合させると共に当該混合させた流体中で上記微粒子を析出させる工程であることを特徴とする微粒子分散液の製造方法。
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