JP6144175B2 - 中性子捕捉療法装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中性子線を被照射体に照射する中性子捕捉療法装置に関する。
従来、中性子線を照射してがん細胞を死滅させる中性子捕捉療法として、ホウ素化合物を用いたホウ素中性子捕捉療法(BNCT:Boron Neutron Capture Therapy)が知られている。ホウ素中性子捕捉療法では、がん細胞に予め取り込ませておいたホウ素に中性子線を照射し、これにより生じる重荷電粒子の飛散によってがん細胞を選択的に破壊する。
このような中性子捕捉療法で用いられる装置として、例えば、特許文献1には、荷電粒子線を出射する加速器と、荷電粒子線が照射されることで中性子線を発生させるターゲットと、ターゲットに接し、冷却水を通過させる螺旋溝が形成された冷却板と、を有する装置が記載されている。
このような中性子捕捉療法で用いられる装置では、荷電粒子線を照射された際にターゲット内部に水素が蓄積することにより、ブリスタリングを引き起こすという問題が生じていた。この問題を解決するため、特許文献1に記載された装置では、ターゲットから熱を奪う冷却水の流路をターゲットに接するように形成し、ターゲットを透過した直後の加速粒子を冷却水で捕捉している。また、特許文献1に記載された装置では、ブリスタリング抑制のために、円板状のターゲットの厚さを、荷電粒子線の飛程距離以下となるように薄くしている。
特開2009−193934号公報
上述のように、ブリスタリング抑制のために、ターゲットの厚さを薄くすることが要請されている。しかしながら、ターゲットの厚さを薄くした場合、強度が低下することによって、例えば熱変形や水圧などの影響により、ターゲットがダメージを受ける可能性がある。
そこで本発明は、ターゲット内でのブリスタリングの発生を抑制すると共にターゲットへのダメージを抑制することができる中性子捕捉療法装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る中性子捕捉療法装置は、荷電粒子線の照射を受けて中性子線を発生させる板状のターゲットと、ターゲットに接するように冷却媒体が流れる冷却通路を有する冷却プレートと、を備え、ターゲットは、荷電粒子線の照射軸方向に沿って突出していることを特徴とする。
本発明に係る中性子捕捉療法装置では、板状のターゲットが荷電粒子線の照射軸方向に沿って突出しているので、ターゲットの構造強度が向上している。このため、熱又は水圧等によりターゲットがダメージを受けることを抑制しつつ、ターゲットの厚さをブリスタリングの発生を抑制するために十分に薄くすることが可能である。以上によって、ブリスタリングの発生を抑制すると共にターゲットへのダメージを抑制することができる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置において、ターゲットは、湾曲していてよい。この場合、ターゲットの強度を高めることができ、ターゲットがダメージを受けることをより抑制できる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置は、荷電粒子線を出射する加速器と、加速器とターゲットとの間に設けられた輸送路と、を更に備え、ターゲットは、輸送路側へ突出していてよい。輸送路側とは反対側は、中性子線を減速させるための減速材が配置されるため、反対側へターゲットを突出させると装置全体が大型化してしまうおそれがある。これに対し、ターゲットを輸送路側へ突出させることで、装置全体の大型化を抑制しつつ、ターゲットを突出形状とすることが可能となる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置において、ターゲットの厚さは、外周側の領域が中央側の領域に比して薄くてよい。ターゲットが突出する形状である関係で、荷電粒子線がターゲットを通過する距離は、ターゲットの中央側の領域に比して外周側の領域の方が長くなってしまう場合がある。この場合であっても、中央側の領域に比して外周側の領域の方がターゲットの厚さが薄くなっていることにより、外周側の領域におけるターゲットの板厚についても、荷電粒子線の飛程距離以下とすることができ、ターゲット内でのブリスタリングの発生を抑制することが可能となる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置は、荷電粒子線を走査する走査部を更に備え、走査部は、荷電粒子線の照射軸方向のターゲットの厚さが所定値より大きい領域には荷電粒子線を照射しないことを特徴とする。この場合、ターゲットの荷電粒子線が照射される領域は、所定値の荷電粒子線の飛程距離以下とすることができ、ターゲット内でのブリスタリングの発生を効果的に抑制することが可能となる。
本発明によれば、ターゲット内でのブリスタリングの発生を抑制すると共にターゲットへのダメージを抑制することができる中性子捕捉療法装置を提供することができる。
第1実施形態の中性子捕捉療法装置の配置を示す図である。 図1の中性子捕捉療法装置における中性子線照射部近傍を示す図である。 第1実施形態の中性子捕捉療法装置が備えるターゲット周辺の詳細を示す断面図である。 第1及び第2実施形態の中性子捕捉療法装置が備えるターゲットをそれぞれ比較して説明する図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明に係る中性子捕捉療法装置について説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
まず、図1及び図2を用いて、第1実施形態に係る中性子捕捉療法装置の概要を説明する。図1及び図2に示すように、ホウ素中性子捕捉療法を用いたがん治療を行う中性子捕捉療法装置1は、ホウ素(10B)が投与された患者(被照射体)Sのホウ素が集積した部位に中性子線を照射してがん治療を行う装置である。中性子捕捉療法装置1は、治療台3に拘束された患者Sに中性子線Nを照射して患者Sのがん治療を行う照射室2を有しており、照射室2内には患者Sを撮影するためのカメラ4が配置されている。このカメラ4は、例えばCCDカメラである。
患者Sを治療台3に拘束する等の準備作業は、照射室2外の準備室(不図示)で実施され、患者Sが拘束された治療台3が準備室から照射室2に移動される。また、中性子捕捉療法装置1は、治療用の中性子線Nを発生させる中性子線発生部10と、照射室2内で治療台3に拘束された患者Sに中性子線Nを照射させる中性子線照射部20とを備えている。
中性子線発生部10は、荷電粒子線Lを作り出す加速器11と、加速器11が作り出した荷電粒子線Lを輸送するビーム輸送路12と、荷電粒子線Lを走査してターゲット8に対する荷電粒子線Lの照射制御を行う荷電粒子線走査部13と、荷電粒子線Lの電流を測定する電流モニタ16とを備えている。加速器11及びビーム輸送路12は、略長方形状を成す荷電粒子線生成室14の室内に配置されており、この荷電粒子線生成室14は、コンクリート製の遮蔽壁Wで覆われた閉鎖空間である。また、荷電粒子線走査部13は例えば荷電粒子線Lのターゲット8に対する照射位置を制御し、電流モニタ16はターゲット8に照射される荷電粒子線Lの電流を測定する。
加速器11は、陽子等の荷電粒子を加速して陽子線等の荷電粒子線Lを生成するものである。本実施形態では、加速器11としてサイクロトロンが採用されている。サイクロトロンは、例えば、60kW(=30MeV×2mA)の荷電粒子線Lを生成する能力を有している。なお、加速器11として、サイクロトロンに代えて、シンクロトロン、シンクロサイクロトロン又はライナック等の他の加速器を用いてもよい。
ビーム輸送路12の一端は、加速器11に接続されている。ビーム輸送路12は、荷電粒子線Lを調整するビーム調整部15を備えている。ビーム調整部15は、荷電粒子線Lの軸を調整する水平型ステアリング電磁石及び水平垂直型ステアリング電磁石と、荷電粒子線Lの発散を抑制する四重極電磁石と、荷電粒子線Lを整形する四方スリット等を有している。なお、ビーム輸送路12は荷電粒子線Lを輸送する機能を有していればよく、ビーム調整部15は無くてもよい。
ビーム輸送路12によって輸送された荷電粒子線Lは、荷電粒子線走査部13によって照射位置を制御されてターゲット8に照射される。なお、荷電粒子線走査部13を省略して、常にターゲット8の同じ箇所に荷電粒子線Lを照射するようにしてもよい。
ターゲット8は、荷電粒子線Lが照射されることによって中性子線Nを発生させる。ターゲット8は、例えば、ベリリウム(Be)、リチウム(Li)、タンタル(Ta)又はタングステン(W)で構成されており、板状を成している。ターゲット8が発生させた中性子線Nは、中性子線照射部20によって照射室2内の患者Sに向かって照射される。
中性子線照射部20は、ターゲット8から出射された中性子線Nを減速する減速材21と、中性子線N及びガンマ線等の放射線が外部に放出されないように遮蔽する遮蔽体22とを備えており、この減速材21と遮蔽体22とでモデレータが構成されている。
減速材21は例えば異なる複数の材料から成る積層構造とされており、減速材21の材料は荷電粒子線Lのエネルギー等の諸条件によって適宜選択される。具体的には、例えば加速器11からの出力が30MeVの陽子線でありターゲット8としてベリリウムターゲットを用いる場合には、減速材21の材料は鉛、鉄、アルミニウム又はフッ化カルシウムとすることができる。
遮蔽体22は、減速材21を囲むように設けられており、中性子線N、及び中性子線Nの発生に伴って生じたガンマ線等の放射線が遮蔽体22の外部に放出されないように遮蔽する機能を有する。遮蔽体22は、荷電粒子線生成室14と照射室2とを隔てる壁W1に少なくともその一部が埋め込まれていてもよく、埋め込まれていなくてもよい。また、照射室2と遮蔽体22との間には、照射室2の側壁面の一部を成す壁体23が設けられている。壁体23には、中性子線Nの出力口となるコリメータ取付部23aが設けられている。このコリメータ取付部23aには、中性子線Nの照射野を規定するためのコリメータ31が固定されている。
以上の中性子線照射部20では、荷電粒子線Lがターゲット8に照射され、これに伴いターゲット8が中性子線Nを発生させる。ターゲット8によって発生した中性子線Nは、減速材21内を通過している際に減速され、減速材21から出射された中性子線Nは、コリメータ31を通過して治療台3上の患者Sに照射される。ここで、中性子線Nとしては、比較的エネルギーが低い熱中性子線又は熱外中性子線を用いることができる。
治療台3は、中性子捕捉療法で用いられる載置台として機能し、患者Sを載置したまま準備室(不図示)から照射室2へ移動可能となっている。治療台3は、治療台3の土台を構成する土台部32と、土台部32を床面上で移動可能とするキャスタ33と、患者Sを載置するための天板34と、天板34を土台部32に対して相対的に移動させるための駆動部35とを備えている。なお、キャスタ33を用いず、土台部32を床に固定しても良い。
次に、図3を用いて本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1が備えるターゲット8周辺の構造について、詳細に説明する。図3は、第1実施形態の中性子捕捉療法装置が備えるターゲット周辺の詳細を示す断面図である。図3に示すように、ターゲット8は、ビーム輸送路12の下流側の端部に、ターゲットホルダー19によって着脱自在に取付けられている。ターゲットホルダー19は、フランジ付き短管17と冷却板18とで構成される。ターゲットホルダー19は、フランジ付き短管17と冷却板18とによって、ターゲット8を挟みつけて保持する。フランジ付き短管17は、ビーム輸送路12の下流側の端部に固定されている。
ターゲット8は、板状であり、例えば焼結体をプレス加工することで一体的に形成されている。ターゲット8は、突出部8cと、フランジ部8dと、を有している。突出部8cは、荷電粒子線Lの照射軸A方向に突出している。照射軸Aとは、荷電粒子線Lを偏向せずに照射した場合の荷電粒子線Lのビーム中心が通過する軸を意味する。照射軸A方向とは、照射軸Aが延在する方向である。
突出部8cは、少なくとも荷電粒子線走査部13の走査範囲を網羅する範囲、すなわち、荷電粒子線Lが照射される範囲において突出していてよい。突出部8cは、表面8aと、裏面8bとを有している。表面8aは、フランジ付き短管17側の面である。荷電粒子線Lは、フランジ付き短管17を通過すると、この表面8aに照射される。ターゲット8は、荷電粒子線Lの照射を受けると中性子線Nを発生する。裏面8bは、冷却水による冷却板18に接する面である。ターゲット8から発生した中性子線Nは、突出部8cの裏面8bから放出される。裏面8bには、防蝕のための陽極酸化処理が施されている。
突出部8cは、その表面8a及び裏面8bが共に突出している。裏面8bは、表面8aの突出形状を追従するように突出している。本実施形態では、表面8aと裏面8bとは、突出部8cの厚さが略一定となるように離間している。ここで、突出部8cの厚さとは、表面8a上の任意の点から裏面8bまでの最短距離、すなわち突出部8cの板厚D1である(図4の(a)参照)。以下、これを単に「板厚」という。
突出部8cの板厚D1は、荷電粒子線Lが透過可能な最大厚さ(所定値)以下である。例えば、突出部8cの荷電粒子線Lの照射軸A方向の厚さ(以下、単に「照射厚」という。)が、荷電粒子線Lの飛程距離以下となるような板厚D1である。なお、例えばベリリウムで構成されるターゲット8に、30MeV程度のエネルギーレベルの荷電粒子線Lを照射する場合には、荷電粒子線Lが透過可能な板厚D1として、5.5mm程度を設定してよい。突出部8cの突出量は、ターゲット8の板厚D1との関係で十分に構造上の強度を確保できる程度の量である。
本実施形態では、ターゲット8の突出部8cは、ビーム輸送路12側に向かって凸状に湾曲している。湾曲とは、滑らかに曲がっており、直線的でないことを意味する。すなわち、突出部8cは、曲面状の表面8a及び裏面8bを有する。表面8a及び裏面8bは、ターゲット8の板厚D1との関係で十分に強度を確保できるような曲率半径を有するドーム状に曲げられている。ドーム状とは、例えば半球面形状である。つまり、球体の中心を通る平面によって、球体を分割されてなる球面形状である。これに限られず、球体の任意の点を通る平面によって、球体を分割されてなるような球面形状であってもよい。また、一定の曲率半径を有する球面形状でなくてもよく、複数の曲率半径を有する楕円状の球面形状であってもよい。
突出部8cの形状は、構造強度上成立する限り、上述の形状に限られない。楕円体、円錐、角錐、円錐台、角錐台、及び多面形状等であってもよい。多面形状は、複数の平面によって表面8aを構成し、表面8a全体として荷電粒子線Lの照射軸A方向に突出した形状である。また、突出部8cは、照射軸A方向から見て、円、楕円、卵形及び長円形等の様々な形状をとり得る。
フランジ部8dは、突出部8cの全周に広がるように延在している。フランジ部8dは、フランジ付き短管17と冷却板18とに挟み付けられるように取り付けられている。冷却板18は、銅(Cu)またはグラファイトによって形成される。冷却板18は、本体部28と、本体部28を挟むようにして対向位置に設けられた一対の張出し部29,30とを有する。本体部28は、表面18aと、裏面18bとを有している。本体部28は、突出部18c及びフランジ部18dを備える。突出部18cは、表面18a側で、ターゲット8の突出部8cに接するような形状である。突出部18cには、表面18a側に、冷却水が通過する複数の螺旋溝24が形成されている。すなわち、冷却板18は、ターゲット8に接するように冷却媒体が流れる冷却通路を有する冷却プレートである。
螺旋溝24は、冷却板18の中央から外側に向けて螺旋(「渦巻き線」ともいう)を描くように形成されている。螺旋溝24は、流路断面が略一様である。また、複数の螺旋溝24は、互いに交差することなく冷却板18の略中央で一つにまとまり、中央孔27を介して裏側の導入溝25に連通している。導入溝25は、冷却水を導入する。さらに、冷却水は、螺旋溝24の外側の端部から貫通孔(不図示)を通って合流し、裏側の排出溝26を通って排出される。排出溝26は、冷却水を排出する。これらの導入溝25及び排出溝26は、フランジ部18dの裏面18b側に形成されている。なお、本実施形態では螺旋を描くように流路となる螺旋溝24が形成されているとしているが、ターゲット8を冷却できればこれに限られない。
冷却板18のフランジ部18dは、表面18a側で、その一部がターゲット8のフランジ部8dに接するような形状である。このフランジ部18dとフランジ付き短管17との間で、ターゲット8のフランジ部8dが挟み付けられ固定されている。フランジ部18dの裏面18b側では、蓋部42がボルト留めされている。蓋部42は、本体部28及び張出し部29,30の形状に対応する形状である。蓋部42は、導入溝25及び排出溝26を塞ぐように取り付けられている。蓋部42は、導入溝25内に冷却水の導入路を形成し、排出溝26内に冷却水の排出路を形成する。なお、冷却板18と蓋部42とを一体形成するようにしてもよい。
冷却板18の一対の張出し部29,30のうち、下側の張出し部29には、導入溝25に連通する導入孔36が形成されている。さらに、張出し部29は、両フランジ管37を介して、冷却水の導入のために敷設された上流管38に接続されている。また、上側の張出し部30には、排出溝26に連通する排出孔39が形成されている。張出し部30は、両フランジ管40を介して、冷却水の排出のために敷設された下流管41に接続されている。
次に、本実施形態における中性子捕捉療法装置1の作用・効果について説明する。
従来、ブリスタリング抑制のために、板状のターゲットの厚さを薄くすることが要請されている。しかしながら、ターゲットの強度上の問題により、ターゲットの厚さを薄くすることには限界があった。特に、加速器11から出射される荷電粒子線Lのエネルギーが低い場合、荷電粒子線Lの飛程距離が短くなる。このような場合、ブリスタリングの発生を防ぐためにはターゲットを非常に薄い形状としなければならないため、ターゲットの強度の低下が著しくなるという問題が生じていた。その結果、ターゲットに生じる熱による変形、及び、ターゲットから熱を奪うための冷却水の水圧による撓み変形などを生じ、ターゲットがダメージを受けるおそれがあった。
これに対し、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1によれば、板状のターゲット8が荷電粒子線Lの照射軸A方向に沿って突出している。突出形状とすることで、ターゲット8に発生する応力を低減することができるので、ターゲット8の構造強度を向上させることができる。よって、熱又は水圧等によりターゲット8がダメージを受けることを抑制しつつ、ターゲット8の板厚D1をブリスタリングの発生を抑制するために十分に薄くすることが可能である。特に、上述のように、加速器11から出射される荷電粒子線Lのエネルギーが低く、荷電粒子線Lの飛程距離が小さくなる場合、この荷電粒子線Lを完全に透過させるためには非常に薄くターゲット8を形成する必要がある。本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1によれば、この場合であっても、ターゲット8の構造強度が向上しているため、ターゲット8がダメージを受けることを抑制しつつ、ターゲット8の板厚D1を、ブリスタリングの発生を抑制するのに十分な薄さにすることが可能となる。
また、ターゲット8が突出していることにより、従来の単なる円板状等のターゲットに比して、ターゲット8の表面積が大きくなっている。このため、ターゲット8では、従来のターゲットに比して、荷電粒子線Lの照射面積を大きくすることができる。ターゲット8の表面積が大きくなっていることにより、従来に比してターゲット8への単位面積当たりの入熱量が低減し、かつ、冷却板18によってターゲット8を冷却することができる表面積が増えている。よって、排熱効率を向上させることができ、熱によるターゲット8のダメージを抑制することができる。
また、ターゲット8が突出形状していることに伴って、ターゲット8に接する冷却板18も突出している。このため、冷却板18の表面積も、従来の冷却板に比して表面積が大きくなっている。これにより、冷却板18の螺旋溝24を従来よりも多く形成することができるので、ターゲット8を透過した荷電粒子線Lを、従来に比して多くの冷却水で捕捉することができる。荷電粒子線Lが冷却水に捕捉される分には、ブリスタリングという現象は生じない。よって、ターゲット8を薄くした場合に、ターゲット8を透過した荷電粒子線Lが、他の金属部材等でブリスタリングを引き起こしてしまうという問題を抑制できる。その結果、ターゲット8を荷電粒子線Lの透過可能な厚さ以下に薄くし易くなり、ターゲット8内のブリスタリングの発生を抑制できる。
以上より、本実施形態に係る中性子捕捉療法装置1によれば、ブリスタリングの発生を抑制すると共にターゲットへのダメージを抑制することができる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置1におけるターゲット8は、湾曲している。このように、湾曲していると、平板状の場合よりも断面係数が大きくなり、構造強度が増すため、応力をより低減することができる。このため、ターゲット8の強度を高めることができ、ターゲット8がダメージを受けることをより抑制することが可能となる。
また、本発明に係る中性子捕捉療法装置1は、荷電粒子線Lを出射する加速器11と、加速器11とターゲット8との間に設けられたビーム輸送路12と、を更に備え、ターゲット8は、ビーム輸送路12側へ突出している。ビーム輸送路12側とは反対側は、中性子線を減速させるための減速材21が配置されるため、反対側へターゲット8を突出させると装置全体が大型化してしまうおそれがある。これに対し、ターゲット8をビーム輸送路12側へ突出させることで、装置全体の大型化を抑制しつつ、ターゲット8を突出形状とすることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る中性子捕捉療法装置の構成について説明する。本実施形態の説明では、上記第1実施形態と異なる点について主に説明する。
本実施形態に係る中性子捕捉療法装置では、ターゲットの板厚が一定ではない点で、第1実施形態に係る中性子捕捉療法装置1とは異なる。以下、図4を参照して、第1実施形態に係るターゲット8と本実施形態に係るターゲットとを比較して説明する。図4の(a)は、第1実施形態に係る中性子捕捉療法装置1が備えるターゲット8の概略断面図である。図4の(a)に示すように、第1実施形態に係る中性子捕捉療法装置1が備えるターゲット8は、板厚D1が一定である。
板厚D1は、上述のように、例えば荷電粒子線Lの飛程距離以下の照射厚となるような厚さである。ここで、照射厚を定義するため、荷電粒子線Lの照射軸Aと略平行な基準軸B1,B2を設定する。なお、厳密には、荷電粒子線Lは荷電粒子線走査部13の走査により照射軸Aからある程度の角度をなして照射されることもあるが、ターゲット8に入射する際の荷電粒子線Lは照射軸Aに対し略平行ビームとみなす。このため、ターゲット8の照射厚は、突出部8cの基準軸B1,B2方向の厚さとみなして考えるものとする。
照射厚とは、表面8a上の任意の点から裏面8bまでの距離のうち、荷電粒子線Lの基準軸B1,B2方向に沿った距離である。例えば、照射軸Aに比較的近い基準軸B1方向に沿ったターゲット8の照射厚d1、及び、照射軸Aから比較的遠い基準軸B2方向に沿ったターゲット8の照射厚d2等で示される。すなわち、照射厚d1,d2は、特許請求の範囲における荷電粒子線の照射軸方向のターゲットの厚さである。なお、図4で図示した基準軸B1,B2は、説明のために設定した便宜的なものであり、基準軸B1,B2と異なる位置に基準軸を設定した場合は、照射厚は照射厚d1,d2とは異なるものとなる。
第1実施形態に係るターゲット8では、照射軸Aに比較的近い側の照射厚d1と、照射軸Aから比較的遠い側の照射厚d2とは、必ずしも等しくない。これは、ターゲット8が凸状に湾曲した突出部8cを有することに起因する。説明のために、ターゲット8の突出部8cに対して、中央側領域50Aと、外周側領域50Bと、を設定する。中央側領域50Aは、突出部8cの頂点に近い所定の範囲の領域である。外周側領域50Bは、突出部8cのフランジ部8d側に近い所定の範囲の領域であり、中央側領域50Aの周縁領域である。中央側領域50Aでは、基準軸B1が突出部8cの表面8aを通過する点P1について、この点P1における表面8aの法線と、基準軸B1とがなす角度θ1が、0°又は0°に近い。一方、外周側領域50Bでは、基準軸B2が突出部8cの表面8aを通過する点P2について、この点P2における表面8aの法線と、基準軸B2とがなす角度θ2が、0°に近いとはみなせないほど大きい。このため、外周側領域50Bの照射厚d2は、中央側領域50Aの照射厚d1よりも大きくなる。
よって、この影響により、外周側領域50Bの照射厚d2が、荷電粒子線Lが透過可能な最大厚みより大きくなってしまう場合も考えられる。また、上述のとおり、ターゲット8に入射する際の荷電粒子線Lは、荷電粒子線走査部13の走査により照射軸Aからある程度の角度をなして照射されることもあるため、荷電粒子線の照射軸方向は照射軸Aの方向に比して若干偏向している。これによっても、外周側領域50Bにおける照射厚d2の大きさに同様の影響を少なからず与える可能性がある。そこで、このような場合には、荷電粒子線走査部13は、外周側領域50Bには荷電粒子線Lが照射されないように、荷電粒子線Lの照射位置を制御してもよい。これにより、照射厚d1が荷電粒子線Lの飛程距離以下である中央側領域50Aに、積極的に荷電粒子線Lが照射されることとなり、ターゲット8内でのブリスタリングの発生を効果的に抑制することが可能となる。
これに対し、図4の(b)は、第2実施形態に係る中性子捕捉療法装置が備えるターゲットの概略断面図である。図4の(b)に示すように、第2実施形態に係る中性子捕捉療法装置が備えるターゲット43は、第1実施形態に係るターゲット8と同様、板状であり、ビーム輸送路12側に向かって凸状に湾曲して突出した突出部43cと、突出部83cの全周に広がるように延在するフランジ部43dと、を有している。また、荷電粒子線Lが照射される表面43aと、冷却板18に接する裏面43bと、を有している。
説明のために、ターゲット43の突出部43cに対しても、ターゲット8の場合と同様、中央側領域51Aと、外周側領域51Bと、を設定する。中央側領域51Aは、突出部43cの頂点に近い所定の範囲の領域である。外周側領域51Bは、突出部43cのフランジ部43d側に近い所定の範囲の領域であり、中央側領域51Aの周縁領域である。中央側領域51Aでは、基準軸B1が突出部43cの表面43aを通過する点P3について、この点P3における表面43aの法線と、基準軸B1とがなす角度θ3が、0°又は0°に近い。一方、外周側領域51Bでは、基準軸B2が突出部43cの表面43aを通過する点P4について、この点P4における表面43aの法線と、基準軸B2とがなす角度θ4が、0°に近いとはみなせないほど大きい。
ここで、外周側領域51Bでは、ターゲット43の板厚D2が一定となっていない。外周側領域51Bでは、中央側領域51Aに対して離れるに従って板厚D2が小さくなっている。これにより、外周側領域51Bの照射厚d4は、中央側領域51Aの照射厚d3と略同じ大きさとなっている。
以上、本実施形態においても、上記第1実施形態と同様の効果、すなわちブリスタリングの発生を抑制すると共にターゲットへのダメージを抑制することができるという効果を奏する。
また、本実施形態に係るターゲット43では、外周側領域51Bにおいて、板厚D2を薄くしている。これにより、外周側領域51Bにおいて、照射厚d4が小さくなるようにすることができる。すなわち、外周側領域51Bにおける照射厚d4を荷電粒子線Lの飛程距離以下とすることができる。したがって、中央側領域51Aだけでなく外周側領域51Bにおいても、ブリスタリングの発生を抑制することが可能となる。
以上、本実施形態の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
また、上記実施形態では、外周側領域51Bは、中央側領域51Aに対して離れるに従って板厚D2が小さくなっているとしたが、これに限られない。例えば、外周側領域51Bでは、中央側領域51Aに比して小さい一定の板厚D2であるとしてもよい。また、外周側領域51Bは板厚D2を薄くする領域とし、中央側領域51Aは板厚D2を薄くしない領域として明確に領域を分けてもよいが、明確には領域を分けずに段階的に厚さを調整してもよい。例えば、外周側領域51Bだけでなく、中央側領域51Aについても、突出部8cの頂点から離れるに従って板厚D2が薄くなるとしてもよい。また、中央側領域51A及び外周側領域51Bにおける板厚D2の薄くなり方は、上記課題を解決する限り、滑らかでなくてもよく、段階的に変化してもよい。
また、上記実施形態では、ターゲット8の突出部8cは、ビーム輸送路12側に向かって突出しているとしたが、ビーム輸送路12とは反対側に突出していてもよい。
1…中性子捕捉療法装置、8,43…ターゲット、11…加速器、12…ビーム輸送路、13…荷電粒子線走査部、18…冷却板(冷却プレート)、24…螺旋溝(冷却通路)、50A,51A…中央側領域、50B,51B…外周側領域、L…荷電粒子線、N…中性子線、D1,D2…板厚(ターゲットの厚さ)、d1,d2…照射厚(荷電粒子線の照射軸方向のターゲットの厚さ)、A…照射軸。

Claims (2)

  1. 荷電粒子線の照射を受けて中性子線を発生させる板状のターゲットと、
    前記ターゲットに接するように冷却媒体が流れる冷却通路を有する冷却プレートと、を備え、
    前記ターゲットは、前記荷電粒子線が照射される突出部と、前記突出部の周縁から外周側へ広がるように延在する縁部とを有し、
    前記突出部は、前記荷電粒子線の照射軸方向に沿って前記縁部に対して突出するようにドーム状に湾曲し、
    前記突出部の中央側の領域における前記照射軸方向に沿った厚さと、前記突出部の外周側の領域における前記照射軸方向に沿った厚さとは、互いに略同一である、中性子捕捉療法装置。
  2. 前記荷電粒子線を出射する加速器と、
    前記加速器と前記ターゲットとの間に設けられた輸送路と、を更に備え、
    前記ターゲットは、前記輸送路側へ突出している、請求項1に記載の中性子捕捉療法装置。
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