JP6143931B1 - ロドスポリジウム・バブジェバエの新菌株、飲食品、飲食品の製造方法、皮膚化粧料、及び皮膚化粧料の製造方法 - Google Patents

ロドスポリジウム・バブジェバエの新菌株、飲食品、飲食品の製造方法、皮膚化粧料、及び皮膚化粧料の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トルラロジンの製造効率に優れ、かつ安全性の高いロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidiumbabjevae)の提供。【解決手段】トマトを発酵させたときの発酵物における菌体あたりのトルラロジンの含有量が、0.1mg/g菌体以上であることを特徴とするロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidiumbabjevae)である。前記ロドスポリジウム・バブジェバエが、ロドスポリジウム・バブジェバエ受託番号NITE P−02237である態様が好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、トルラロジンの製造効率に優れる新菌株であるロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)、前記ロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を含む、飲食品、飲食品の製造方法、皮膚化粧料、及び皮膚化粧料の製造方法に関する。
カロテノイドは、天然に存在する色素成分の総称であり、活性酸素を捕捉して抗酸化作用を示す。特に、植物由来のルテイン及び藻類由来のアスタキサンチンは、眼病疾患改善や皮膚のUV防護作用が明らかになり、我が国でも需要量が伸びている。しかし、原料の大部分は中国等からの輸入に依存しており、低コストで自給するには、代替品の活用、及び効率的生産法の開発が技術的課題として挙げられている。
微生物、特に一部の酵母は、カロテノイド類のトルラロジン等を合成し、細胞内に蓄積することが知られている。また、トルラロジンは、生体内での過酸化脂質の生成を防止又は低下させ、生体内での酸化還元系の障害を防止又は抑制する作用を有することが知られている(例えば、特許文献1参照)。
トルラロジンの発酵生産法として、酵母の一種、ロドトルラ・グルチニス(Rhodotorula glutinis)を培養し、培養菌体からβ-カロテンやトルラロジン等を含むカロテノイド類を採取する方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、前記トルラロジンの発酵生産法では、バブリングによる通気培養を行うことにより、総カロテノイドに対するトルラロジンの生成割合を55.8wt%まで高めることができるが、収量が低く、効率が良い方法ではなかった。
したがって、トルラロジンの製造効率に優れ、かつ安全性の高いトルラロジンの製造方法の開発が望まれている。
特開平8−333248号公報 特開平6−277093号公報
本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、トルラロジンの製造効率に優れ、かつ安全性の高いロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を提供することを目的とする。
また、本発明は、トルラロジンを高濃度で含有し、かつ安全性の高いロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を含む飲食品、及び前記飲食品の製造方法を提供することを目的とする。
また、本発明は、トルラロジンを高濃度で含有し、かつ安全性の高いロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を含む皮膚化粧料、及び前記皮膚化粧料の製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> トマトを発酵させたときの発酵物における菌体あたりのトルラロジンの含有量が、0.1mg/g菌体以上であることを特徴とするロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)である。
<2> ロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)受託番号NITE P−02237である前記<1>に記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)である。
<3> 前記<1>から<2>のいずれかに記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を含有することを特徴とする飲食品である。
<4> リコペン含有物の発酵物であり、トルラロジンの含有量が0.001mg/g以上である前記<3>に記載の飲食品である。
<5> 前記<1>から<2>のいずれかに記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を用いてリコペン含有物を発酵させ、トルラロジンを含有する飲食品を得ることを特徴とする飲食品の製造方法である。
<6> 前記<1>から<2>のいずれかに記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
<7> 前記<1>から<2>のいずれかに記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を用いてリコペン含有物を発酵させ、トルラロジンを含有する飲食品を得ることを特徴とする皮膚化粧料の製造方法である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、トルラロジンの製造効率に優れ、かつ安全性の高いロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)の新菌株、並びにトルラロジンを高濃度で含有し、かつ安全性の高い前記ロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を含む飲食品、及び皮膚化粧料、並びに前記ロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を用いることにより、トルラロジンを高濃度で含有し、かつ安全性の高い飲食品の製造方法、及び皮膚化粧料の製造方法を提供することができる。
(ロドスポリジウム・バブジェバエの新菌株)
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)は、トマトを発酵させたときの発酵物における菌体あたりのトルラロジンの含有量が、0.1mg/g菌体以上である。
ここで、「トマトを発酵させたときの発酵物」は、トマトとしてトマトペーストを滅菌水により5倍希釈したもの(100mL)、及び前培養したロドスポリジウム・バブジェバエを用い、25℃、200rpmで振盪した条件で、48時間培養して発酵させることにより得ることができる。
また、トルラロジンの含有量は、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)などの公知の方法により測定することができ、例えば、測定装置名:Prominence(島津製作所製)により測定することができる。
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)は、本発明者らが鋭意検討した結果、得られた新菌株TYC−2214株であり、独立行政法人製品評価技術基盤機構 バイオテクノロジーセンター 特許微生物寄託センター(千葉県木更津市かずさ鎌足2−5−8 122号室)に2016年4月13日付けで寄託されており、その受託番号は、NITE P−02237(受領番号:NITE AP−02237)である。また、国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構においても保有しており、許諾手続きを経て分譲可能である。
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、トルラロジンの製造効率に優れ、トルラロジンを高濃度で製造することができる。前記トルラロジンは、リコペンから、γ−カロテン、及びトルレンを経て生合成されることが知られているが、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、リコペン含有物を発酵させ、トルラロジンを高濃度で含有する発酵物を得ることができる。
なお、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、本発明者らが、代替利用が期待されるカロテノイドとしてトルラロジンに着目し、トルラロジンを高濃度生産する酵母の選抜と効率的な発酵生産技術の開発を行い、鋭意検討した結果、得られた知見に基づくものであり、本発明者ら自らブドウから分離した酵母である。
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、食品から分離した酵母であり、安全性が高く、また、トルラロジンを高濃度で製造することができるため、トルラロジンを高濃度で含有する飲食品、皮膚化粧料に好適である。
また、前記トルラロジンは、前記ロドスポリジウム・バブジェバエの新菌株を用いてリコペン含有物を発酵させて得られた発酵物から、抽出、精製等をすることにより、前記ロドスポリジウム・バブジェバエの新菌株と分離した状態で得ることができ、分離したトルラロジンを飲食品、皮膚化粧料等に利用してもよい。
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、ロドスポリジウム属に属する酵母の一種であり、カロテノイド類を産生し、菌体内に蓄積することが知られている。
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、上述の通り、トマトを発酵させたときの発酵物における前記ロドスポリジウム・バブジェバエの菌体あたりのトルラロジンの含有量が、0.1mg/g菌体以上であることを指標として選択することができる。
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエを培養する場合、使用できる培地としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の酵母培養培地の中から適宜選択することができ、また、培養条件としては、特に制限はなく、目的に公知の酵母培養条件の中から適宜選択することができる。
(飲食品)
本発明の飲食品は、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエを少なくとも含有し、更にトルラロジンを含有することが好ましく、必要に応じてその他の成分を含む。
前記飲食品における、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエの含有量としては、特に制限は無く、用途等に応じて適宜選択することができ、トルラロジンを製造するのに十分な量であってもよいし、トルラロジンを製造した後の前記ロドスポリジウム・バブジェバエが残存するのみであってもよい。
前記飲食品に含有される本発明のロドスポリジウム・バブジェバエとしては、生菌であってもよく、殺菌された状態であってもよい。
前記飲食品に本発明のロドスポリジウム・バブジェバエが含有されていることを確認する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、18S rRNAと5.8S rRNA間のスペーサー領域(ITS1)、及び26S rRNAと5S rRNA間のスペーサー領域(IGS1)をPCR増幅後、シークエンス解析を行う方法などが挙げられる。
前記飲食品においては、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエが製造するトルラロジンが熱に安定であり、オートクレーブ滅菌処理等を行っても安定なので、滅菌処理等の加熱処理を行うことが必要な飲食品であってもよく、前記飲食品の具体例としては、各種乳製品、各種パン、うどん等の麺類、各種惣菜、菓子類、ジュース等の清涼飲料、酒類、弁当類などが挙げられる。前記飲食品には、前記飲食品の原料、材料のほかに、目的に応じて適宜選択した、公知の食品添加物、調味料、着色料、保存料などのその他の成分を含有していてもよい。前記飲食品は、トルラロジンを高濃度で含有し、かつ安全性の高い点で、トルラロジンを含有する健康食品、機能性表示食品などの飲食品としての用途に好適である。
前記飲食品においては、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエ以外に、本発明の効果を害しない範囲内で他の公知の食用菌を含んでいてもよいが、全菌が本発明のロドスポリジウム・バブジェバエであることが好ましい。
前記飲食品中に本発明のロドスポリジウム・バブジェバエを含有させる方法としては、特に制限はなく、前記飲食品の種類、目的等に応じて適宜選択することができる。
前記トルラロジンの前記飲食品における菌体あたりの含有量としては、特に制限は無く、用途等に応じて適宜選択することができるが、高含有量であることが好ましく、0.05mg/g菌体以上が好ましく、0.1mg/g菌体以上がより好ましく、0.2mg/g菌体以上が特に好ましい。
前記トルラロジンの前記飲食品における含有量としては、特に制限は無く、用途等に応じて適宜選択することができるが、高含有量であることが好ましく、0.0001mg/g以上が好ましく、0.001mg/g以上がより好ましく、0.003mg/g以上が特に好ましい。
前記飲食品における総カロテノイドに対する前記トルラロジンの含有量としては、特に制限は無く、用途等に応じて適宜選択することができるが、60質量%以上が好ましく、65質量%以上がより好ましい。
前記飲食品としては、リコペン含有物の発酵物であり、トルラロジンの含有量が0.001mg/g以上であることが好ましい。
(飲食品の製造方法)
本発明の飲食品の製造方法は、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエを用いてリコペン含有物を発酵させ、トルラロジンを含有する飲食品を得ることを含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
前記飲食品の原材料としては、飲食に適する材料であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエの菌体における生合成により、トルラロジンを製造できる。これらの中でも、トルラロジンの製造効率を向上させる点で、トルラロジン生合成の原料となるリコペンを含有する、リコペン含有物であることが好ましい。
前記リコペン含有物としては、リコペンを含むものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、トマト、スイカ、柿、ピンクグレープフルーツなどが挙げられる。
前記リコペン含有物におけるリコペン含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.005mg/g以上が好ましく、0.01mg/g以上がより好ましく、0.05mg/g以上が特に好ましい。
前記飲食品の製造方法に使用する本発明のロドスポリジウム・バブジェバエの生菌数としては、リコペンからトルラロジンを生合成することができれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記飲食品の製造方法に使用する本発明のロドスポリジウム・バブジェバエとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前培養により調製したものが挙げられる。前記前培養の方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜公知の酵母の培養方法を選択することができ、例えば、酵母完全培地(YPD培地)を用いて培養する方法などが挙げられる。
前記リコペン含有物を発酵させる方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記リコペン含有物に本発明のロドスポリジウム・バブジェバエを添加し、25℃〜35℃、24時間〜96時間、200rpm〜300rpmの条件で振盪培養することにより実施することができる。
<その他の工程>
前記その他の工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜飲食品の製造における各種工程を選択することができ、例えば、滅菌工程、濃縮工程、乾燥工程などが挙げられる。
前記滅菌工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜飲食品の製造における公知の滅菌工程を選択することができ、例えば、加熱滅菌、濾過滅菌などが挙げられる。
前記濃縮工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜飲食品の製造における公知の濃縮工程を選択することができ、例えば、遠心濃縮、膜濃縮などが挙げられる。
前記乾燥工程としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜飲食品の製造における公知の乾燥工程を選択することができ、例えば、凍結乾燥、減圧乾燥などが挙げられる。
(皮膚化粧料)
本発明の皮膚化粧料は、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエを少なくとも含有し、更にトルラロジンを含有することが好ましく、必要に応じてその他の成分を含む。
前記皮膚化粧料については、前記飲食品について記載した事項を目的に応じて適宜選択することができる。
(皮膚化粧料の製造方法)
本発明の皮膚化粧料の製造方法は、本発明のロドスポリジウム・バブジェバエを用いてリコペン含有物を発酵させ、トルラロジンを含有する皮膚化粧料を得ることを含み、更に必要に応じてその他の工程を含む。
前記皮膚化粧料の製造方法については、前記飲食品の製造方法について記載した事項を目的に応じて適宜選択することができる。
<用途>
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、トルラロジンの製造効率に優れ、かつ安全性が高いため、トルラロジンを高濃度で含有し、かつ安全性の高いロドスポリジウム・バブジェバエを含む飲食品、及び皮膚化粧料に好適に利用できる。
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、安全性に優れ、優れたSOD様作用、一酸化窒素(NO)産生抑制作用、VII型コラーゲン産生促進作用、ラミニン−5産生促進作用、エラスチン産生促進作用、表皮角化細胞増殖促進作用、及びグルタチオン産生促進作用を有するため、スーパーオキサイド消去剤、一酸化窒素(NO)産生抑制剤、VII型コラーゲン産生促進剤、ラミニン−5産生促進剤、エラスチン産生促進剤、表皮角化細胞増殖促進剤、及びグルタチオン産生促進剤として利用可能である。
以下、本発明の実施例を説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
ロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)の新菌株の分離
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)TYC−2214株(特許微生物寄託センターに寄託済、受託番号:NITE P−02237、受領番号:NITE AP−02237)を以下のようにして分離した。
即ち、採取したヤマブドウをYPD液体培地を用いて48時間培養後、培養液の一部をクロラムフェニコール含有のYPD寒天プレートへ塗布し、5日間培養し酵母様のコロニーを選別した。単一コロニーを釣菌し、YPD寒天プレートへ塗布、培養を繰り返すことで単一株を分離し、TYC−2214株を得た。
得られたTYC−2214株のコロニー色調は、赤色であった。TYC−2214株の18S rRNAと5.8S rRNA間のスペーサー領域(ITS1)をPCR増幅後、シークエンス解析を行ったところ、ロドスポリジウム・バブジェバエの標準株(CBS 7808)と100%一致したことから、ロドスポリジウム・バブジェバエと同定した。さらに、株レベルの同定の指標となるIGS1(26S rRNAと5S rRNA間のスペーサー領域)をPCR増幅後、シークエンス解析を行ったところ、標準株との相同性は64.49%であり、挿入や置換などの相違があった。また、NCBIが管理する塩基配列データベース上において、TYC−2214株のIGS1と完全に一致する配列は登録されていなかった。
(実施例1)
培地として下記組成の酵母完全培地(YPD培地)1,000mL、及びロドスポリジウム・バブジェバエTYC−2214株として、少量のYPD培地を用いて前培養して得られたTYC−2214株を用い、25℃、200rpmで振盪した条件で、2日間培養して、実施例1の培養物を得た。
遠心分離(6,300rpm、15分間)により得られた培養物から菌体を回収し、下記に示す測定方法により、菌体中のトルラロジン及び総カロテノイドの含有量を測定した。結果を表1に示す。
<YPD培地>
前記YPD培地は、酵母エキス10g、ペプトン20g、グルコース20g、蒸留水1Lを用いて調製し、オートクレーブにて滅菌後に使用した。
<トルラロジン及び総カロテノイドの含有量の測定方法>
回収した菌体にジメチルスルホキシド(DMSO)を加え、超音波破砕機により菌体を破砕した。これをメンブランフィルターを用いて濾過した後、HPLCを用いて下記の条件にてトルラロジン及び総カロテノイド(トルラロジン、リコペン、トルレン、γ−カロテン、β−カロテンの合計量)を測定した。
カラム:Thermo Sciencific,Syncronis C18,150×4.6mm I.D.,5μm
カラム温度:30℃
移動相:90体積%アセトニトリル:酢酸エチル=50:50(体積比)
流速:1mL/min
測定波長:450nm
サンプル溶解液:ジメチルスルホキシド
標準品溶解液:ブチル化ヒドロキシトルエン含有t−ブチルメチルエーテル−メタノール混合液
(実施例2)
実施例1において、YPD培地に代えてリコペン含有物としてのトマトを用いたこと以外は、実施例1と同様にして培養を行い、実施例2の発酵物を得た。
なお、トマトとしては、トマトペースト(商品名:カゴメトマトペーストCB、カゴメ株式会社製、リコペン含有量0.56mg/g)を滅菌水により5倍希釈したものを用いた。
実施例1と同様にして菌体中のトルラロジン及び総カロテノイドの含有量を測定した結果を表1に示す。
(比較例1)
特許文献2(特開平6−277093号公報)の実施例2の結果を比較例1として表1に併記した。
Figure 0006143931
下記の試験例1〜7に示す通り、抗酸化(活性酸素消去)作用の評価として、SOD様作用試験(試験例1)を行い、抗炎症作用の評価として、一酸化窒素(NO)産生抑制作用試験(試験例2)を行い、抗老化作用の評価として、VII型コラーゲン産生促進作用試験(試験例3)、ラミニン−5産生促進作用試験(試験例4)、エラスチン産生促進作用試験(試験例5)、表皮角化細胞増殖促進作用試験(試験例6)、及びグルタチオン産生促進作用試験(試験例7)を行った。
試験例1:スーパー・オキサイド・ディスムターゼ(SOD)様作用試験
試験管に0.05mol/L炭酸ナトリウム緩衝液(pH10.2)2.4mL、3mmol/Lキサンチン0.1mL、3mmol/L EDTA0.1mL、1.5mg/mLウシ血清アルブミン0.1mL、及び0.75mmol/Lニトロブルーテトラゾリウム0.1mLを加え、これに被験試料溶液0.1mLを添加し25℃で10分間放置した。キサンチンオキシダーゼ溶液0.1mLを加え素早く攪拌し、25℃で20分間反応させた。その後、6mmol/L塩化銅0.1mLを加えて反応を停止させ、波長560nmにおける吸光度を測定した。同様の方法で空試験を行い補正した。
スーパーオキサイド消去率の計算方法は以下の通りである。
消去率(%)={1−(A−B)/(C−D)}×100
A:被験試料溶液の波長560nmにおける吸光度
B:被験試料溶液ブランクの波長560nmにおける吸光度
C:コントロール溶液の波長560nmにおける吸光度
D:コントロール溶液ブランクの波長560nmにおける吸光度
Figure 0006143931
試験例2:一酸化窒素(NO)産生抑制作用試験
マウスマクロファージ細胞(RAW264.7)を10体積%FBS含有ダルベッコMEMを用いて培養した後、セルスクレーパーにより細胞を回収した。回収した細胞を3.0×10細胞/mLの濃度になるように10%FBS含有フェノールレッド不含ダルベッコMEMで希釈した後、96ウェルプレートに1ウェル当たり100μLずつ播種し、4時間培養した。培養終了後、培地を抜き、終濃度0.5体積%DMSOを含む10体積%FBS含有フェノールレッド不含ダルベッコMEMで溶解した被験試料を各ウェルに100μL添加し、終濃度1μg/mLで10体積%FBS含有フェノールレッド不含ダルベッコMEMに溶解したリポポリサッカライド(LPS、E.coli 0111;B4、DIFCO社)を100μL加え、48時間培養した。NO産生量は亜硝酸イオン (NO2−)量を指標に測定した。培養終了後、各ウェルの培養液に、同量のグリス試薬(1質量%スルファニルアミド、0.1質量%N−1−naphthyl ethylendiamine dihydrochlpride in 5質量%リン酸溶液)を添加し、10分間室温にて反応させた。反応後、波長540nmにおける吸光度を測定した。NO2−を指標として検量線を作製し、培養上清中のNOの産生量を求めた。
NO産生抑制率の計算方法は以下の通りである。
NO産生抑制率(%)={(B−A)/B}×100
A:被験試料添加時のNO量
B:被験試料無添加時のNO量
Figure 0006143931
試験例3:VII型コラーゲン産生促進作用試験
正常ヒト新生児表皮角化細胞(NHEK)を正常ヒト表皮角化細胞増殖培地(KGM)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を1×10細胞/mLの濃度になるようにBPE無添加KGM(KGM−BPE)で希釈した後、24ウェルプレートに1ウェル当たり500μLずつ播種し、1日間培養した。培養終了後、培地を抜き、KGM−BPEで溶解した被験試料を各ウェルに500μL添加し、48時間培養した。培養終了後、各ウェルの培地中のVII型コラーゲン量をELISA法により測定した。
VII型コラーゲン産生促進率の計算方法は以下の通りである。
VII型コラーゲン産生促進率(%)=A/B×100
A:被験試料添加時の波長405nmにおける吸光度
B:被験試料無添加時の波長405nmにおける吸光度
Figure 0006143931
試験例4:ラミニン−5産生促進作用試験
正常ヒト新生児表皮角化細胞(NHEK)を正常ヒト表皮角化細胞増殖培地(KGM)を用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を1×10細胞/mLの濃度になるようにBPE無添加KGM(KGM−BPE)で希釈した後、24ウェルプレートに1ウェル当たり500μLずつ播種し、1日間培養した。培養終了後、培地を抜き、KGM−BPEで溶解した被験試料を各ウェルに500μL添加し、48時間培養した。培養終了後、各ウェルの培地中のラミニン−5量をELISA法により測定した。
ラミニン−5産生促進率の計算方法は以下の通りである。
ラミニン−5産生促進率(%)=A/B×100
A:被験試料添加時の波長405nmにおける吸光度
B:被験試料無添加時の波長405nmにおける吸光度
Figure 0006143931
試験例5:エラスチン産生促進作用試験
ヒト正常線維芽細胞(NB1RGB)を10体積%FBS含有ダルベッコMEMを用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を2.2×10細胞/mLの濃度に上記培地で希釈した後、96ウェルマイクロプレートに1ウェル当たり100μLずつ播種し、一晩培養した。培養終了後、培地を抜き、0.25体積%FBS含有ダルベッコMEMに溶解した被験試料を各ウェルに150μL添加し、5日間培養した。培養終了後、各ウェルの培養上清中のエラスチン量をELISA法により測定した。
エラスチン産生促進率の計算方法は以下の通りである。
エラスチン産生促進率(%)=A/B×100
A:被験試料添加時のエラスチン量
B:被験試料無添加時のエラスチン量
Figure 0006143931
試験例6:表皮角化細胞増殖促進作用試験
ヒト正常皮膚線維芽細胞(NB1RGB)を10体積%FBS含有α−MEMを用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を7.0×10細胞/mLの濃度に5体積%FBS含有α−MEMで希釈した後、96ウェルプレートに1ウェル当たり100μLずつ播種し、一晩培養した。培養終了後、5体積%FBS含有α−MEMで溶解した被験試料を各ウェルに100μL添加し、3日間培養した。皮膚線維芽細胞増殖作用は、MTTアッセイ法を用いて測定した。培養終了後、培地を抜き、終濃度0.4mg/mLでPBS(−)に溶解したMTTを各ウェルに100μLずつ添加した。2時間培養した後に、細胞内に生成したブルーホルマザンを2−プロパノール100μLで抽出した。抽出後、波長570nmにおける吸光度を測定した。同時に濁度として波長650nmにおける吸光度を測定し、両者の差をもってブルーホルマザン生成量とした。
皮膚線維芽細胞増殖促進率の計算方法は以下の通りである。
皮膚線維芽細胞増殖促進率(%)=A/B×100
A:被験試料添加時の細胞でのブルーホルマザン生成量
B:被験試料無添加時の細胞でのブルーホルマザン生成量
Figure 0006143931
試験例7:グルタチオン産生促進作用試験(線維芽細胞)
ヒト正常皮膚線維芽細胞(NB1RGB)を10体積%FBS含有α−MEMを用いて培養した後、トリプシン処理により細胞を回収した。回収した細胞を2.0×10細胞/mLの濃度に10体積%FBS含有α−MEMで希釈した後、48ウェルプレートに1ウェル当たり200μLずつ播種し、一晩培養した。培養後、1体積%FBS含有D−MEMで溶解した被験試料を各ウェルに200μL添加し、24時間培養した。培養終了後、各ウェルから培地を抜き、400μLのPBS(−)にて洗浄後、150μLのM−PER(登録商標、PIERCE社)を用いて細胞を溶解した。このうちの100μLを用いて総グルタチオンの定量を行った。すなわち、96ウェルプレートに溶解した細胞抽出液100μL、0.1mol/Lリン酸緩衝液50μL、2mmol/L NADPH25μL、及びグルタチオンレダクターゼ25μL(終濃度17.5unit/mL)を加え37℃で10分間加温した後、10mmol/L 5,5’−dithiobis(2−nitrobenzoic acid)25μLを加え、5分間後までの波長412nmにおける吸光度を測定し、ΔOD/minを求めた。総グルタチオン濃度は酸化型グルタチオンを用いて作成した検量線をもとに算出した。得られた値は総タンパク量当たりのグルタチオン量に補正した後、下記式に従いグルタチオン産生促進率を算出した。
グルタチオン産生促進率(%)=A/B×100
A:被験試料無添加時の細胞中における総タンパク量当たりのグルタチオン量
B:被験試料添加時の細胞中における総タンパク量当たりのグルタチオン量
Figure 0006143931
本発明のロドスポリジウム・バブジェバエは、トルラロジンの製造効率に優れ、かつ安全性が高いため、トルラロジンを高濃度で含有し、かつ安全性の高いロドスポリジウム・バブジェバエを含む飲食品、及び皮膚化粧料に好適に利用できる。
NITE P−02237

Claims (6)

  1. トマトを発酵させたときの発酵物における菌体あたりのトルラロジンの含有量が、0.1mg/g菌体以上であり、ロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)受託番号NITE P−02237であることを特徴とするロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)。
  2. 請求項1に記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を含有することを特徴とする飲食品。
  3. リコペン含有物の発酵物であり、トルラロジンの含有量が0.001mg/g以上である請求項2に記載の飲食品。
  4. 請求項1に記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を用いてリコペン含有物を発酵させ、トルラロジンを含有する飲食品を得ることを特徴とする飲食品の製造方法。
  5. 請求項1に記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を含有することを特徴とする皮膚化粧料。
  6. 請求項1に記載のロドスポリジウム・バブジェバエ(Rhodosporidium babjevae)を用いてリコペン含有物を発酵させ、トルラロジンを含有する皮膚化粧料を得ることを特徴とする皮膚化粧料の製造方法。
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