JP6143356B2 - プラズマエッチング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物をエッチングするプラズマエッチング装置に関する。
IC、LSI等の数多くのデバイスが表面に形成され、且つ個々のデバイスが分割予定ライン(ストリート)によって区画された半導体ウエーハは、研削装置によって裏面が研削されて所定の厚みに加工された後、ダイシング装置によって分割予定ラインを切削して個々のデバイスに分割され、分割されたデバイスは携帯電話、パソコン等の各種電子機器に広く利用されている。
半導体ウエーハの分割は一般的にダイシング装置によって実施されるが、ダイシング装置によって半導体ウエーハを切削すると分割予定ラインに沿って微細な欠けが複数形成され、デバイスの抗折強度を低下させるという問題がある。
この問題を解決するために、プラズマエッチング装置によって分割予定ラインをエッチングして、半導体ウエーハを個々のデバイスに分割する技術が特許第4447325号で提案されている。
従来のプラズマエッチング装置は、ウエーハを保持する保持面を有する静電チャックテーブルと、処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段と、該静電チャックテーブルと該プラズマ生成手段とを収容し該静電チャックテーブルに保持されたウエーハをエッチングするエッチングチャンバーと、該エッチングチャンバー内を減圧する減圧手段と、を備え、ウエーハを分割予定ラインに沿って個々のデバイスに分割することができる。
特許第4447325号公報
しかし、従来のプラズマエッチング装置では、ウエーハを保持する静電チャックテーブルテーブルが均一に冷却されないことに起因して、ウエーハの分割予定ラインを均一深さにエッチングすることができず、分割されたデバイスの品質が安定しないという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、静電チャックテーブルを均一に冷却可能なプラズマエッチング装置を提供することである。
本発明によると、被加工物を保持する保持面を有する静電チャックテーブルと、処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段と、該静電チャックテーブルと該プラズマ生成手段とを収容し該静電チャックテーブルに保持された被加工物をエッチングするエッチングチャンバーと、該エッチングチャンバー内を減圧する第1減圧手段と、を備えたプラズマエッチング装置であって、該プラズマ生成手段は、噴射部を上に向けて該エッチングチャンバーの下方位置に配設され、該静電チャックテーブルは保持面を下に向け該噴射部に対向して該エッチングチャンバーの上方位置に配設されており、該静電チャックテーブルの保持面の反対側には水の層を形成する水チャンバーが配設され、該水チャンバーは水導入部を介して水供給源に連結されるとともに、気体排出部を介して第2減圧手段に連結されており、該水チャンバーには、該水チャンバー内に水を供給する水供給手段と該水チャンバー内の水位を検出する水位検出手段とが配設されており、該水チャンバー内を該第2減圧手段により減圧して水の核沸騰によって該静電チャックテーブルを冷却することを特徴とするプラズマエッチング装置が提供される。
好ましくは、プラズマエッチング装置は、該水位検出手段で検出した該水チャンバー内の水位が閾値以下になった際、該水供給手段を作動して該水チャンバー内に水を供給して所定の水位に調整する制御手段を備えている。
好ましくは、該水位検出手段は、透明体で形成された円錐形の検出端部と、該検出端部の円錐形の底部に配設され発光素子が出射する光を該検出端部に導く第1の光ファイバーと、該第1の光ファイバーに隣接して該円錐形の底部に配設され該検出端部で反射した反射光を受光素子に導く第2の光ファイバーと、を含み、該検出端部が水に接触すると該第1の光ファイバーから出射された光は水に散乱して反射光が減少して該受光素子の受光量が減少し、該検出端部が水から離反すると該第1の光ファイバーから出射された光は該検出端部で反射して該受光素子の受光量が増大し、該制御手段は、該受光素子の受光量が増大して第1の値に達した際、該水チャンバー内の水位が該閾値以下になったと判断して該水供給手段を作動して該水チャンバー内の水位を上昇させ、該受光素子の受光量が減少して第2の値に達した際、該水チャンバー内の水位が所定の水位以上になったと判断して該水供給手段の作動を停止する。
本発明のプラズマエッチング装置は、水チャンバー内を第2減圧手段により減圧して水の核沸騰によって静電チャックテーブルを冷却するように構成されているので、静電チャックテーブルを均一に冷却することができ、分割予定ラインを均一深さにエッチングしてウエーハを分割し、分割されたデバイスの品質を安定化することができる。
また、水検出手段が検出した水チャンバー内の水位が閾値以下になった際、水供給手段を作動して水チャンバー内に水を供給して所定の水位に調整する制御手段を備えているので、水チャンバー内の水位が閾値を下回ることがなく、静電チャックテーブルを安定して冷却することができる。
本発明実施形態に係るプラズマエッチング装置の縦断面図である。 水位検出手段が配設された水チャンバーの断面図である。 水位検出手段の模式的断面図である。 水位検出手段の作用を示すタイムチャートである。 水位検出手段の作用を示すフローチャートである。 処理ガス噴射手段の断面図である。 図7(A)はプラズマ生成手段の斜視図、図7(B)はIPCアンテナ収容容器の裏面側斜視図である。 処理ガス噴射手段の分解斜視図である。 図9(A)は第二処理ガス通路溝及び第二噴射孔を有する第二のプレートの一部拡大図、図9(B)は第一のプレートに形成された溝中に貫通孔を備えた十字形状溝を拡大して示す第一のプレートの一部拡大図である。 プラズマ生成手段の分解斜視図である。 第一のプレートに形成された第一処理ガス通路溝と第二のプレートの裏面との関係を示す断面図である。 ドライポンプ及びターボポンプの制御動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明実施形態に係るプラズマエッチング装置2の断面図が示されている。プラズマエッチング装置2は密閉空間4を画成するエッチングチャンバー(ハウジング)6を具備している。
エッチングチャンバー6は円筒形状をしており、その側面に被加工物搬出入用の開口8が設けられている。開口8の外側には、開口8を開閉するためのゲート10が上下方向に移動可能に配設されている。ゲート10は、エアシリンダー等の図示しないゲート移動手段によって上下方向に移動される。
ゲート移動手段によってゲート10を開けることにより被加工物としての半導体ウエーハをエッチングチャンバー6内に搬出入することができる。エッチングチャンバー6の上端部近傍には2つの排気口12が形成されており、各排気口12はターボポンプ(TP)14を介して第1の減圧手段を構成するドライポンプ16に接続されている。
ターボポンプ14とドライポンプ16との間の排気路15にはバッファータンク18が接続されており、バッファータンク18内の圧力は圧力計20により常時測定される。圧力計20で測定したバッファータンク18内の圧力は制御手段22に入力され、制御手段22は圧力計20が検出した圧力に応じてドライポンプ16及びターボポンプ14の作動を制御する。
エッチングチャンバー6内の上部にはアルミニウム合金等の金属から形成された水チャンバー24が配設されている。水チャンバー24は上部電極として作用する。水チャンバー24は高周波電源30に接続されている。
図2に示すように、水チャンバー24の下面には、静電チャックテーブル32が配設されている。静電チャックテーブル32は図示しない回路を介して電源に接続されており、電源に接続されて静電気が付与されるとウエーハ等の被加工物を静電的に吸着する。静電チャックテーブル32は温度計33に接続されている。
水チャンバー24は水導入部26及び気体排出部28を有しており、水導入部26は、流量調整バルブ37を介して水供給源35に接続されている。好ましくは、水供給源35が収容する水は純水であり、流量調整バルブ37を調整して毎分150ccの純水を水チャンバー24内に供給する。
水チャンバー24内には、水チャンバー24の上壁を貫通して水位検出手段74の円筒ボディー76が配設されている。図3に示すように、円筒ボディー76の先端76aにはアクリル樹脂から形成された円錐形の検出端部78が接着等により固定されている。好ましくは、円錐形の検出端部78の頂角は90°である。
本実施形態では、円錐形の検出端部78はアクリル樹脂から形成されているが、検出端部78の材料はアクリル樹脂に限定されるものではなく、屈折率が水に近い透明体であれば検出端部78として採用することができる。
円筒ボディー76内には貫通穴77が形成されており、この貫通穴77内に第1の光ファイバー80及び第2の光ファイバー82が挿入され、その先端部分は円錐形検出端部78の底部に光学接着剤で接着されている。
第1の光ファイバー88の他端部は発光ダイオード(LED)又はレーザーダイオード(LD)等の発光素子84に接続されており、第2の光ファイバー82の他端部はフォトダイオード等の受光素子86に接続されている。
図1に示すように、受光素子86で光電変換した例えば電圧等の電気信号は制御手段22に入力され、制御手段22は受光素子86からの電気信号に応じて流量調整バルブ37の開閉及びその開度を制御する。
水チャンバー24の気体排出部28にはプラズマアレスタ29が配設されている。プラズマアレスタ29により水チャンバー24からの電荷の移動を抑制する。水チャンバー24の気体排出部28は経路39を介して気液分離タンク41に接続されている。
経路39には圧力計55及び圧力調整バルブ43が配設されており、圧力計55により水チャンバー24内の圧力を常時測定している。水チャンバー24と気液分離タンク41を連結する経路39は断熱材53で覆われており、断熱材53により経路39の結露を防止する。
気液分離タンク41は第2の減圧手段を構成する水ポンプ57に接続されている。気液分離タンク41の底部は開閉バルブ59を介してドレーン61に接続されている。上部電極としての水チャンバー24は絶縁体34を介してエッチングチャンバー6の上壁にシールされた状態で取り付けられている。
水ポンプ57を作動すると、水チャンバー24内が減圧され、この減圧により水チャンバー24内に供給された水25の核沸騰によって水チャンバー24の下面に配設された静電チャックテーブル32が冷却される。
水チャンバー24内の圧力は圧力計55により計測されているため、圧力調整バルブ43を調整することにより水チャンバー24内の圧力を調整して水の核沸騰の程度を制御し、静電チャックテーブル32の温度を調整する。
水チャンバー24と水ポンプとを連結する経路には気液分離タンク41が配設されているため、気液分離タンク41内に溜まった水は開閉バルブ59を開けることにより、適宜ドレーン61に排出することができる。
本実施形態によると、静電チャックテーブル32は水チャンバー24の下面に配設されているので、水チャンバー24内を減圧して水25の核沸騰により静電チャックテーブル32を冷却するように構成されているので、静電チャックテーブル32を均一に冷却することができる。
本実施形態の水位検出手段74では、円錐形の検出端部78は屈折率が水に近いアクリル樹脂から形成されているため、検出端部78が水に接触すると第1の光ファイバー80から出射した光は水に散乱して検出端部78で反射する反射光が減少する。その結果、第2の光ファイバー82を介して受光素子86に導かれる光量が減少し、受光素子86で光電変換されて受光素子86から出力される電圧信号は減少する。
一方、円錐形検出端部78は水から離反すると、第1の光ファイバー80から出射された光は円錐形検出端部78で2回全反射され、第2の光ファイバー82内を伝送されて受光素子86に入射するため、受光素子86の受光量は増大してそれに応じて受光素子86から出力される電圧信号は大きくなる。
次に、図4及び図5を参照して、本発明実施形態の水位検出手段74の作用について説明する。まず、図5のフローチャートのステップS20で受光素子86で光電変換した電圧が第1の値V1以上か、例えば4V以上か否かを判定する。
肯定判定の場合は、円錐形検出端部78が水チャンバー24内に貯留された水から離反していると判断し、ステップS21へ進んで流量調整バルブ37を開く。これにより、水供給源37から水チャンバー24内に水が供給されて水チャンバー24内の水位が上昇する。
制御手段22により流量調整バルブ37の開度を制御して、水チャンバー24内の水位を所定レベルに調整する。ステップS20が否定判定の場合には、ステップS20の検出動作を繰り返す。
ステップS22では受光素子86の出力電圧が第2の値V2以下か、例えば2V以下か否かを判定する。肯定判定の場合には、円錐形検出端部78が水に浸漬したことを検出することになるため、ステップS23に進んで流用調整バルブ37を閉じ水チャンバー24内への水の供給を中止する。
図4を参照すると、上述した水位検出手段74のタイムチャートが示されている。矢印Aは水チャンバー24内に所定量の水がある場合を示しており、矢印Bは水チャンバー24内の水が減少して円錐形検出端部78が水から離反している場合を示している。
本実施形態の水チャンバー24では、水位検出手段74が検出した水チャンバー24内の水位が閾値以下になった際、水供給手段を作動して水チャンバー24内に水を供給して水チャンバー24内の水位を所定レベルに調整するので、水チャンバー24内の水位が所定レベルを下回ることがなく静電チャックテーブル32を安定して冷却することができる。
エッチングチャンバー6の下部は処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段11によって閉塞されている。プラズマ生成手段11は、IPCアンテナ42と、IPCアンテナ42に隣接して配設された処理ガスを噴射する処理ガス噴射手段36とを含んでいる。
図6及び図8を参照して、処理ガス噴射手段36の詳細構造について説明する。図6は処理ガス噴射手段36の断面図、図8は処理ガス噴射手段36の分解斜視図である。処理ガス噴射手段36は、セラミックスから形成された円筒状の枠体52を含んでいる。なお、図1に示した処理ガス噴射手段36は図6及び図8に示した処理ガス噴射手段36を反転して配設している。
円筒状の枠体52の内周面には、図6で下から順に且つ半径方向外周に向かって、第一の環状支持部52aと、第一の支持部52aに対して所定の段差を有する第二の環状支持部52bと、第二の支持部52bに対して所定の段差を有する第三の環状支持部52cとが階段状に形成されている。
処理ガス噴射手段36は、セラミックスから形成された第一のプレート54と、第一のプレート54より大径の同じくセラミックスから形成された第二のプレート56と、第二のプレート56より大径の同じくセラミックスから形成された第三のプレート58と、第一乃至第三のプレート54,56,58を支持する上述した円筒状の枠体52とから構成される。
図8に示すように、第一のプレート54は、中央領域に形成された複数の貫通孔66と、これらの貫通孔66を囲繞して外周領域に環状に形成された処理ガスを噴射する複数の第一の噴射孔65と、第一の噴射孔65のそれぞれに連通し処理ガスを供給する放射状に形成された複数の第一の処理ガス通路溝64とを有している。
第一の噴射孔65は、Y形状に分岐した各第一の処理ガス通路溝64の先端に形成されている。また、図9(B)に示すように、貫通孔66は十字形状の溝67の中央に形成されている。十字形状の溝67の各端部には貫通孔66aがそれぞれ形成されている。
第二のプレート56は、第一のプレート54に形成された十字形状の溝67の中央に位置付けられた貫通孔66に連通し処理ガスを噴射する複数の第二の噴射孔69と、第二の噴射孔69のそれぞれに連通し処理ガスを供給する放射状に形成された複数の第二の処理ガス通路溝68を有している。
図9(A)に示すように、第二の処理ガス通路溝68の先端はY字形状の溝又は十字形状の溝68aに分岐しており、分岐溝68aの先端に第二の噴射孔69が形成されている。各第二の噴射孔69は第一のプレート54に形成された十字形状の溝67の中央に形成された貫通孔66に位置付けられる。
図9を参照して、第二のプレート56に形成された第二の噴射孔69と第一のプレート54に形成された貫通孔66との関係について説明する。図9(A)に示すように、分岐溝68aの先端に第二の噴射孔69が形成されており、第二のプレート56が第一のプレート54上に配設されると、各第二の噴射孔69が第一のプレート54の十字形状の溝67の中央に位置付けられるようになっている。
図6に示すように、第二のプレート56の外周部下面には第一の環状の切欠き56aが形成されており、第三のプレート58の外周部下面には第二の環状の切欠き58aが形成されている。
更に、円筒状の枠体52の側壁を貫通して第一の環状切欠き56aに連通する第一の処理ガス供給孔60と、第二の環状切欠き58aに連通する第二の処理ガス供給孔62が形成されている。
第一のプレート54は円筒状枠体52の第一環状支持部52a上に載置され、第二の枠体56は円筒状枠体52の第二環状支持部52bに支持され、第三のプレート58は円筒状枠体52の第三環状支持部52cに支持されて、処理ガス噴射手段36が組み立てられる。
処理ガス噴射手段36が組み立てられると、図9を参照して説明したように、第二のプレート56に形成された第二の噴射孔69は第一のプレート54に形成された貫通孔66及び貫通孔66aに連通するようになっている。
図1に示されているように、円筒状枠体52に形成された第一の処理ガス供給孔60は第一ガス供給手段38に接続され、第二処理ガス供給孔62は第二ガス供給手段40に接続されている。
図6に示すように、処理ガス噴射手段36が組み立てられると、第二のプレート56は、第一のプレート54に重ねられて第一の処理ガス通路溝64の上部を閉塞し、第三のプレート58は、第二のプレート56に重ねられて第二の処理ガス通路溝68の上部を閉塞する。
そして、第二のプレート56の外周部下面に形成された第一の環状切欠き56aは第一のプレート54に形成された第一のガス通路溝64の外周端部に位置付けられ、第三のプレート58の外周部下面に形成された第二の環状切欠き58aは第二のプレート56に形成された第二の処理ガス通路溝68の外周端部に位置付けられる。
図11に示すように、第一のプレート54に形成された第一の処理ガス通路溝64の内側には磁場の影響を遮断するNi等の金属膜70が被覆されており、第一の処理ガス通路溝64の上部を閉塞する第二のプレート56の下面の領域には、磁場の影響を遮断するNi等の金属膜72が被覆されている。
同様に、第二のプレート56に形成された第二の処理ガス通路溝68の内側には、磁場の影響を遮断するNi等の金属膜が被覆されており、第二の処理ガス通路溝68の上部を閉塞する第三のプレート58の下面の領域には磁場の影響を遮断するNi等の金属膜が被覆されている。
図7(A)を参照すると、処理ガス噴射手段36上に搭載されたプラズマ生成手段11の外観斜視図が示されている。図10はプラズマ生成手段11の分解斜視図を示している。図7に示されるように、プラズマ生成手段11は、第三のプレート58上に搭載されるIPCアンテナ42を含んでいる。
IPCアンテナ42の端子42a,42bはIPCアンテナ42を収容する収容容器44の底部44bに形成された孔47,49を通し、さらに絶縁材51で絶縁されて収容容器44から突出している。収容容器44はアルミニウム合金等の金属から形成されている。収容容器44の内部はポーラスセラミックス等の中空体46で充填されている。
図1に示すように、IPCアンテナ42の端子42a,42bは高周波電源48に接続されている。収容容器44の孔47,49内には絶縁材51が充填され、IPCアンテナ42の端子42a,42bと収容容器44とを絶縁している。
収容容器44の底壁44bには排出口45が形成されており、排出口45はターボポンプ(TP)50を介してドライポンプ16に接続されている。ターボポンプ14,50の臨界圧力は400Paであり、圧力計20で計測したバッファータンク18内の圧力がこの臨界圧力以下になると作動を開始する。排出路15の圧力が臨界圧力より大きい場合には、ターボポンプ14,50は作動しない。
以下、上述したプラズマエッチング装置2の作用について説明する。図示しないゲート移動手段を作動してゲート10を開け、図示しない搬出入手段によって半導体ウエーハをエッチングチャンバー6の開口8を介してエッチングチャンバー6内に搬入し、静電チャックテーブル32で半導体ウエーハを静電的に吸着する。さらに、ゲート移動手段を作動してゲート10を上方に移動し、エッチングチャンバー6の側壁に形成された開口8を閉鎖する。
次に、ドライポンプ16を作動して、エッチングチャンバー6内の密閉空間4及び収容容器44の内部を真空に排気する。この真空排気の動作について、図12のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS10でドライポンプ16の作動を開始する。ステップS11でバッファータンク18内の圧力が400Pa以下か否かを判断し、否定判断の場合にはドライポンプ16の作動を継続する。
ステップS11で圧力計20で検出するバッファータンク18内の圧力が400Pa以下となった場合には、ステップS12に進んでターボポンプ14,50の作動を開始する。ドライポンプ16とターボポンプ14,50の同時作動により、エッチングチャンバー6の密閉空間4の真空排気と収容容器44内の真空排気を継続する。
ステップS13で圧力計20で検出するバッファータンク18内の圧力が200Pa以下か否かを判断し、否定判断の場合にはドライポンプ16とターボポンプ14,50の作動を継続する。ステップS13でバッファータンク18内の圧力が200Pa以下と判断された場合には、ステップS14に進んでドライポンプ16の作動を停止する。
ステップS15で圧力計20で検出したバッファータンク18内の圧力が350Pa以下か否かを判断し、肯定判断の場合にはドライポンプ16の作動停止を継続し、ターボポンプ14,50のみでエッチングチャンバー6の密閉空間4及び収容容器44内の真空排気を継続する。好ましくは、エッチングチャンバー6の密閉空間4内を約20Pa程度まで真空排気し、この真空度を維持するようにターボポンプ14を制御する。
エッチングチャンバー6の真空排気と同時に収容容器44内も真空排気されて収容容器44内は約20Pa程度の真空度になるので、エッチングチャンバー6内の減圧に抗して処理ガス噴射手段を構成する第一〜第三のプレート54,56,58に加わる圧力を軽減することができる。
従って、収容容器44内の圧力がエッチングチャンバー6内の圧力に近ければ良いことから、収容容器44にターボポンプ50を接続しないで、収容容器44を直接ドライポンプ16に接続しても良い。
また、処理すべきウエーハの直径が450mm,600mmと大きくなり、セラミックスで形成された第一〜第三のプレート54,56,58の直径が1000mmを超えることになっても、大気圧(0.1MPa)の影響を受けることはないので、処理ガス噴射手段36を構成する第一〜第三のプレート54,56,58の厚みを大気圧に耐えられる厚みに形成する必要がなく、第一〜第三のプレート54,56,58の重量を抑えることができる。
更に収容容器44内にポーラスセラミックス等の中空体46が充填されているため、IPCアンテナ42からの放電を抑制することができ、収容容器44は大気圧と内部の真空雰囲気との圧力差に耐えることができ、収容容器44内に収容されたIPCアンテナ42の作動を正常に保つことができる。
ステップS15で圧力計20で検出したバッファータンク18内の圧力が350Paより大きいと判断された場合には、ステップS10に戻ってドライポンプ16の作動を開始する。
これは、ターボポンプ14,50の臨界圧力は400Paであるため、ターボポンプ14,50の作動を保証するために余裕をもってドライポンプ16を作動して、エッチングチャンバー6の密閉空間4内の真空度及び収容容器44内の真空度を所望の範囲内に維持するようにしたものである。
エッチングチャンバー6内及び収容容器44の内部の真空排気とほぼ同時に、水ポンプ57を作動して水チャンバー24内を排気して減圧し、水チャンバー24内に供給された水25を核沸騰させ、これにより水チャンバー24内の下面に配設された静電チャックテーブル32を冷却する。
エッチングチャンバー6の密閉空間4内の圧力は20Pa程度まで真空排気され、更に水チャンバー24内が減圧されて水チャンバー24内の水25の核沸騰により静電チャックテーブル32が所定温度まで冷却されたならば、プラズマエッチングの準備が完了したことになる。
従って、高周波電源30を作動して周波数13.5MHzで50Wの電力を上部電極としての水チャンバー24に印加する。これと同時に、高周波電源48により周波数13.5MHzで3,000Wの電力を端子42a,42bを介してIPCアンテナ42に供給する。
高周波電源48の作動と同時に第一ガス供給手段38及び第二ガス供給手段40を作動して、CF,SF等のフッ素系ガスと酸素を主体とするプラズマ発生用のガス(処理ガス)の供給を開始する。
第一ガス供給手段38から供給された処理ガスは、処理ガス噴射手段36の円筒状枠体52の側壁を貫通して形成された第一の処理ガス供給孔60を介して第一の環状切欠き56a内に供給され、更に第一のプレート54に放射状に形成された複数の第一の処理ガス通路溝64に供給されて、第一の処理ガス通路溝64の先端に形成された第一の噴射孔65からエッチングチャンバー6内に噴射される。
一方、第二ガス供給手段40から供給された処理ガスは、処理ガス噴射手段36の円筒状枠体52の側壁を貫通して形成された第二の処理ガス供給孔62を介して第二の環状切欠き58a中に供給され、更に第二のプレート56に放射状に形成された複数の第二の処理ガス通路溝68に供給されてその先端に形成された複数の第二の噴射孔69から噴射される。第二の噴射孔69から噴射された処理ガスは第一のプレート54に形成された貫通孔66を介してエッチングチャンバー6内に噴射される。
この時、高周波電源48に接続されたIPCアンテナ42が作動しているため、噴射される処理ガスはIPCアンテナ42によりプラズマ化されて処理ガス噴射手段36からエッチングチャンバー6内に噴射される。
第一ガス供給手段38から供給された処理ガスは、処理ガス噴射手段36の外周領域からエッチングチャンバー6内に噴射され、第二ガス供給手段40から供給された処理ガスは、処理ガス噴射手段36の中央領域からエッチングチャンバー6内に噴射される。
第一ガス供給手段38及び第二ガス供給手段40は、制御手段22によりその供給タイミング及び供給する処理ガスの供給量が制御されるため、プラズマ化された一様な処理ガスを静電チャックテーブル32に保持されたウエーハに供給することができ、ウエーハの全領域に渡り分割予定ラインを均一深さにエッチングすることができ、プラズマエッチングによりウエーハを個々のデバイスに分割することができる。
プラズマ化された処理ガスはウエーハ全面に均一に供給され、且つ水チャンバー24内に収容された水25の核沸騰によって静電チャックテーブル32を均一に冷却することができるため、ウエーハの分割予定ラインを均一深さにエッチングすることができ、分割されたデバイスの品質を安定化することができる。尚、分割予定ライン以外のウエーハ表面はレジスト等によりマスクされていること勿論である。
2 プラズマエッチング装置
4 密閉空間
6 エッチングチャンバー(筐体)
8 開口
10 ゲート
11 プラズマ生成手段
14,50 ターボポンプ
16 ドライポンプ
24 水チャンバー
30,48 高周波電源
32 静電チャックテーブル
35 水供給源
36 処理ガス噴射手段
41 気液分離タンク
57 水ポンプ
74 水位検出手段
78 円錐形検出端部
80 第1の光ファイバー
82 第2の光ファイバー
84 発光素子
86 受光素子

Claims (3)

  1. 被加工物を保持する保持面を有する静電チャックテーブルと、処理ガスをプラズマ化して噴射するプラズマ生成手段と、該静電チャックテーブルと該プラズマ生成手段とを収容し該静電チャックテーブルに保持された被加工物をエッチングするエッチングチャンバーと、該エッチングチャンバー内を減圧する第1減圧手段と、を備えたプラズマエッチング装置であって、
    該プラズマ生成手段は、噴射部を上に向けて該エッチングチャンバーの下方位置に配設され、該静電チャックテーブルは保持面を下に向け該噴射部に対向して該エッチングチャンバーの上方位置に配設されており、
    該静電チャックテーブルの保持面の反対側には水の層を形成する水チャンバーが配設され、
    該水チャンバーは水導入部を介して水供給源に連結されるとともに、気体排出部を介して第2減圧手段に連結されており、
    該水チャンバーには、該水チャンバー内に水を供給する水供給手段と該水チャンバー内の水位を検出する水位検出手段とが配設されており、
    該水チャンバー内を該第2減圧手段により減圧して水の核沸騰によって該静電チャックテーブルを冷却することを特徴とするプラズマエッチング装置。
  2. 該水位検出手段で検出した該水チャンバー内の水位が減少して閾値に達した際、該水供給手段を作動して該水チャンバー内に水を供給して所定の水位に調整する制御手段を備えた請求項1記載のプラズマエッチング装置。
  3. 該水位検出手段は、透明体で形成された円錐形の検出端部と、該検出端部の円錐形の底部に配設され発光素子が出射する光を該検出端部に導く第1の光ファイバーと、該第1の光ファイバーに隣接して該円錐形の底部に配設され該検出端部で反射した反射光を受光素子に導く第2の光ファイバーと、を含み、
    該検出端部が水に接触すると該第1の光ファイバーから出射された光は水に散乱して反射光が減少して該受光素子の受光量が減少し、該検出端部が水から離反すると該第1の光ファイバーから出射された光は該検出端部で反射して該受光素子の受光量が増大し、
    該制御手段は、該受光素子の受光量が増大して第1の値に達した際、該水チャンバー内の水位が該閾値以下になったと判断して該水供給手段を作動して該水チャンバー内の水位を上昇させ、該受光素子の受光量が減少して第2の値に達した際、該水チャンバー内の水位が所定の水位以上になったと判断して該水供給手段の作動を停止することを特徴とする請求項2記載のプラズマエッチング装置。
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