JP6141210B2 - 面光源装置及びそれを備える表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、導光板を備える面光源装置、及び、当該面光源装置を備える表示装置に関する。
液晶表示装置に代表される非発光の表示パネルを用いる表示装置においては、表示パネル背面に照明などのバックライトユニットが設けられる。一般的に知られているバックライトユニットは、例えば、LED(Light Emitting Diode)などの光源と、光源に対向配置された入光面と、入光面に垂直な出光面とを有し、入光面に光が入射されると当該光を出光面から出射する導光板と、導光板の出光面と逆側に設けられ裏面から抜けた光を再び導光板内に戻すための反射シートとを備える。また、出光面から出射された光に関して、輝度を向上させるプリズムシートなどのレンズシート、または、輝度を均一化する拡散板を、必要に応じて導光板の出光面側に備えるバックライトユニットもある。
このような光取り出し方式(光出射方式)の一つとして、プリズムシートのプリズム面を導光板側に向けて配置することによって、出射光の光線方向を正面方向に揃えて視野角内に集光し、高輝度化させる構成が提案されている(例えば特許文献1)。以下、このような方式を逆プリズムシート方式と呼び、またこれに使用されるプリズムシートを逆プリズムシートと呼ぶことにする。逆プリズムシート方式では、出光面から出射される光を、出光面の法線に対してある程度大きな角度で出射させることが重要であり、光の臨界角ぎりぎりの角度で出光面から出射させることが求められる。そこで、光出射機構として導光板の出光面または反出光面を粗面加工した構成(例えば特許文献1)や、頂角の大きいプリズムを配列させた構成(例えば特許文献2)が提案されている。
しかし、これらの光出射機構では、光源の主光線軸の方向と平行でかつ出光面と垂直な平面内においては広がりが狭くされた光(正面方向に指向性が高められた光)を出射させることができるものの、光源の主光線軸の方向と垂直な平面内においては光の広がりを狭くすることができないという問題があった。この問題に対し、導光板の光出射機構の面に、光源の主光線軸の方向に延在するプリズム列を形成し、さらに出光面を粗面に仕上げた構成が提案されている(例えば特許文献3)。
特開平6−18879号公報 特許第3682124号公報 特開2008−218418号公報
しかしながら、特許文献3のバックライトでは、面光源装置から出射される光に関して、指向性を高めることができるが、光源の主光線軸の方向における輝度均一性が低下するという問題があった。このため、面光源装置から出射される光の指向性の向上と、輝度均一性の向上とを両立させることができないという問題があった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を鑑みてなされたものであり、面光源装置から光を適切に出射させることが可能な技術を提供することを目的とする。
本発明に係る面光源装置は、光源と、前記光源と対向する入光面と、出光面と、前記出光面と逆側の反出光面とを有する第1導光板と、前記第1導光板の前記反出光面側に配置された第1反射シートと、前記第1導光板の前記出光面側に配置され、プリズム面が前記出光面と対向するプリズムシートとを備える。前記第1導光板は、前記反出光面上に形成された凸形状を有する凸構造体、及び、前記反出光面下に形成された凹形状を有する凹構造体の少なくとも一方を備える。前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凸構造体の突出方向の長さは小さくなり、前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凸構造体の幅方向の長さは大きくなる。前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凹構造体の陥没方向の長さは大きくなり、前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凹構造体の幅方向の長さは小さくなる。前記凸構造体または前記凹構造体の前記主光線軸に沿った長さをL、前記凸構造体または前記凹構造体の最大の高さをHとした場合、L=10かつ、0<H≦1が成り立つ。


本発明によれば、面光源装置から出射される光に関して、指向性を高めることができるとともに、輝度均一性を高めることができる。
実施の形態1に係る面光源装置の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態1に係る導光板の構成を示す斜視図である。 前提となる作用原理を説明するための図である。 前提となる作用原理を説明するための図である。 実施の形態1に係るプリズムの構成を示す斜視図である。 関連面光源装置の構成を示す断面図である。 関連面光源装置の角度輝度分布を示す図である。 関連面光源装置の角度輝度分布を示す図である。 関連面光源装置の角度輝度分布を示す図である。 実施の形態1に係る面光源装置の角度輝度分布を示す図である。 実施の形態1に係る面光源装置の空間輝度分布を示す図である。 実施の形態1に係る面光源装置の構成を示す断面図である。 実施の形態1に係る面光源装置の空間輝度分布を示す図である。 実施の形態2に係る導光板の構成を示す斜視図である。 実施の形態3に係る面光源装置の構成を示す断面図である。 実施の形態3に係る面光源装置における光の透過を示す断面図である。 実施の形態4に係るプリズムの構成を示す斜視図である。 実施の形態4に係るプリズムの構成を示す上面図である。 実施の形態4に係るプリズムの構成を示す側面図である。 実施の形態4に係るプリズムを形成する金型を示す上面図である。 実施の形態4に係るプリズムを形成する金型を示す斜視図である。 実施の形態4に係るプリズムの構成を示す斜視図である。
<実施の形態1>
図1は、本発明の実施の形態1に係る面光源装置の構成を示す分解斜視図である。図1に示すように、本実施の形態1に係る面光源装置は、点状の複数の光源1と、第1導光板である導光板2と、第1反射シートである反射シート3と、プリズムシートである逆プリズムシート4とを備えている。なお、以下では、適宜XYZの直交座標系を用いて説明する。
光源1には例えばLEDなどが用いられ、複数の光源1がX方向に配列されている。
導光板2は、光源1と対向する入光面21と、出光面22と、出光面22と逆側の反出光面23とを、主要構成部として有している。光源1からの光は、入光面21に入射される。入光面21に入射された光の大部分は、導光板2内を伝搬している間に、導光板2の反出光面23などの面または反射シート3にて適宜反射された後、出光面22から外部に出射される。なお、以下の説明では出光面22から出射された光を「出射光」と記す。
本実施の形態1では、図1に示されるように、光源1の主光線軸(光源1から導光板2に向かう光の主光線軸)の方向(Y方向)に沿って光源1から遠ざかるにつれて、導光板2の出光面22と反出光面23との間の長さ、つまり導光板2の厚さ方向(Z方向)の長さは小さくなっている。換言すれば、導光板2は、入光面21から遠ざかるにつれて厚さが薄くなっていくような楔形状を有している。
ただし、導光板2は以上の構成に限るものではなく、入光面21からの距離に関わらず厚さが変わらない平板であってもよい。しかし本実施の形態1のように、光源1から遠ざかるにつれて厚さ(導光板2の主光線軸方向と垂直な断面の面積)が小さくなるように導光板2を構成することにより、導光板2に入射された光が残らないようにすることができ、当該光を有効に利用することが可能となる。
導光板2の出光面22にはプリズム列が形成されている。ここでのプリズム列は、光源1の配列方向(X方向)に配列され、主光線軸方向(Y方向)に延設された、出光面22から−Z側に突出する複数の三角形のプリズムから構成されている。このプリズム列は、出射光のXZ平面内における指向性を高める効果がある。プリズムの三角形の形状としては、例えば70°〜110°の頂角を有する二等辺三角形とするのがよい。
本実施の形態1では、導光板2の材質は、屈折率が1.58の透明なポリカーボネートであるものとする。ただし、導光板2の材質はこれに限るものではなく、ポリメチルメタクリレート(PMMA)や環状オレフィンコポリマーなどの、一般的に導光板に用いられる材料であればよい。
導光板2の反出光面23側(+Z側)には、反射シート3が配置されている。反射シート3は、導光板2の反出光面23から出射した光を反射して導光板2に入射する。これにより、光源1から導光板2に入射された光が出光面22から出射する効率が高められている。ここでは、反射シート3は、鏡面としており、反出光面23から出射した光を正反射する機能を有している。
導光板2の出光面22側(−Z側)には、プリズム面が出光面22と対向する逆プリズムシート4が配置されている。プリズム面のプリズム列は、主光線軸方向(Y方向)に配列され、光源1の配列方向(X方向)に延設された、プリズム面から+Z側に突出する複数の三角形のプリズムから構成されている。ここでは、プリズム列の周期方向が、導光板2内の主要な光伝搬方向と一致するように逆プリズムシート4は形成・配置されている。このプリズム列は、出射光のZY平面内における指向性を高める効果がある。プリズムの三角形の形状としては、例えば60°〜70°の頂角を有する二等辺三角形とするのがよい。
図2は、導光板2の構成を示す斜視図である。この図2では、図1で示された導光板2が裏返して図示されている。図2に示されるように、導光板2は、反出光面23上に形成された凸形状を有する凸構造体であるプリズム23aを備えている。ここでは、出光面22からの出射光の輝度均一性が保たれるように、複数のプリズム23aが、適当な間隔で反出光面23上に配列されている。
<作用原理>
本実施の形態1に係る導光板2及びプリズム23aの働きを説明する前に、図3及び図4を用いて、前提となる作用原理について説明する。図3及び図4には、導光板2と同じ材質からなり、偏った厚みを有する楔形状の導光体6が示されている。図3には、厚みが厚い方の側面に入射した光1aの軌跡が矢印で図示されており、図4には、厚みが薄い方の側面に入射した光1bの軌跡が矢印で図示されている。図3及び図4のいずれも、楔形状を形成する2つの面が成す角度はαであるとし、αを二等分する二等分線が水平方向(図3及び図4の一点鎖線の延在方向)と一致するように導光体6は配置されている。
図3において、厚みが厚い方の側面に入射した光1aは、楔形状を形成する2つの面で全反射されながら伝搬するが、当該2つの面に1回ずつ計2回当たるごとに、水平方向に対して2αだけ傾斜が大きくなる。つまり、導光体6入射直後に水平方向と角度θを成す方向で導光体6内を進む光1aが上記2つの面で全反射されるごとに、当該光1aの水平方向に対する角度が2αだけ増えるとともに、光1aの当該2つの面への入射角が2αだけ減ることになる。このような反射を繰り返すことにより、やがて入射角が臨界角より小さくなり、光1aが導光体6外部へと出射される。
一方、図4において、厚みが薄い側面に入射した光1bは、楔形状を形成する2つの面で全反射されながら伝搬するが、当該2つの面に1回ずつ計2回当たるごとに、水平方向に対して2αだけ近づき偏向される。つまり、導光体6入射直後に水平方向と角度θを成す方向で導光体6内を進む光1bが上記2つの面で全反射されるごとに、当該光1bの水平方向に対する角度が2αだけ減る。このような反射を繰り返すことにより、光1bと水平方向とが成す角度はα/2よりも小さい角度となって、光1bが当該2つの面に当たらずにほぼ水平方向に伝搬する。
以上をまとめると、図3に示されるように、導光体6の上記2つの面が狭くなっていく方向に導光体6内を伝搬する光は、何回かの反射を経て、上記2つの面から外部に出射されることになる。一方、図4に示されるように、導光体6の上記2つの面が広がっていく方向に導光体6内を伝搬する光は、上記二等分線にほぼ平行な方向、つまり水平方向にほぼ平行な方向に進行(偏向)することになる。
なお、図1及び図2に示した導光板2のYZ平面に沿った断面形状は、4つの内角のうち2つが90°の台形であり、また、水平方向に関して対称性を有してもおらず、図3に示した導光体6とは厳密には異なる。しかしながら、上記αに相当する、入光面21及び出光面22が成す実際の角度を1°〜2°程度とするように構成された導光板2は、図3に示した導光体6とはほとんど同じ作用を発揮する。
<プリズム23aについて>
次に、図2に示した導光板2の反出光面23に形成されたプリズム23aについて詳細に説明する。
図5は、プリズム23aの構成を示す斜視図である。図5のXYZ軸と、図1及び図2のXYZ軸とは同じ方向を示している。また、図5では、図2のプリズム23aを図5のLの長さに対応する長さを縮めて図示している。図5に示されるように、プリズム23aは、4つの面(面23a1,23a2,23a3,23a4)を有している。光源1側(−Y側)の面23a1は、反出光面23に対してほぼ垂直に形成されている。
面23a2は、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて(+Y方向に進むにつれて)、反出光面23に近づくように形成されている。すなわち、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて、プリズム23aの突出方向(Z方向に対応)の長さは小さくなる。
面23a3及び面23a4は、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて(+Y方向に進むにつれて)、互いの間隔が広がるように形成されている。すなわち、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて、プリズム23aの幅方向(X方向に対応)の長さは大きくなる。なお、本実施の形態1では、面23a3及び面23a4も、面23a1と同様に反出光面23に対してほぼ垂直に形成されている。
ここで、上述した楔形状態の導光体6内における光の伝搬の性質により、面23a2は、Z方向に対して所望の角度だけ傾いた方向における出射光の指向性が高められるように働く。
一方、面23a3及び面23a4は、+Y方向に進行する光のX方向成分を小さくするように働く(図4)。このため、導光板2を伝搬している一部の光が面23a3及び面23a4との反射を繰り返すごとに、当該光のX方向成分が小さくなり、当該光の進行方向がY方向にほぼ揃えられる。この結果、出射光のXZ平面内における指向性が高められる。そして、指向性が高められた出光面22からの出射光は、逆プリズムシート4を透過しても、その広がり角度が広がることなく、ほぼ正面方向(−Z方向)に出射される。
なお、図5には、光源1側(−Y側)のプリズム23aのX方向の幅W1、光源1と逆側(+Y側)のプリズム23aのX方向の幅W2、プリズム23aの主光線軸方向(Y方向)の長さL、プリズム23aの高さ(突出方向の長さ)Hが示されている。ここで、L=10を基準とした場合、プリズム23aの形状としては、0<W1<W2≦1、かつ、0<H≦1とすることが望ましい。
Lの大きさとしては例えば0.1mm〜5mmの範囲で、できるだけ加工個数を少なく、かつ、モアレなどの輝度ムラを発生させない大きさを選択すればよい。また、プリズム23aの配列に関しては、プリズム23aの大きさを調整して、プリズム23aを、正方形の各頂点の位置に配設する正方配列によって配列してもよい。しかし、複数のプリズム23aを六角形の各頂点の位置に配設する六角形配列によって配列すれば、プリズム23aの大きさに関係なくモアレを抑制することができる。
<関連する面光源装置との比較>
以上のようなプリズム23aを備える面光源装置により得られる正面方向への光の指向性(集光性)の効果を、本実施の形態1に係る面光源装置と関連する面光源装置(以下「関連面光源装置」と記す)と比較して説明する。
比較に用いるモデルとして、3mm×1.5mm×0.52mmの点光源と、点光源の配列方向における長さが200mm、点光源の主光線軸方向における長さが115mm、厚さが1.5mmから0.5mmへと薄くなっていく導光板とを用いた。
図6は、関連面光源装置の構成を示す断面図である。関連面光源装置が備える導光板7は、光源1と対向する入光面71と、出光面72と、出光面72と逆側の反出光面73とを、主要構成部として有している。反出光面73には、水平方向(Y方向)に対して傾斜角度θの面を有するプリズム列が形成されている。導光板7の反出光面73側(+Z側)には反射シート3が配置され、導光板7の出光面72側(−Z側)には、プリズム面が出光面72と対向する逆プリズムシート4が配置されている。また図示していないが、出光面72には出光面22と同様に、二等辺三角形のプリズム列が、光源1の配列方向(X方向)に配列されている。
図6では、光源1から放射された光1cの軌跡が矢印で示されている。入光面71から導光板7内に入射された光は、反出光面73にてその進行方向を変え、出光面72から斜め上方に取り出された後、逆プリズムシート4により正面方向(−Z方向)に偏向される。
図7,図8,図9は、水平方向に対する傾斜角度θ=1°、2°、3°の場合について、逆プリズムシート4の中央部のうち半径10mmの円領域から出射される光の角度輝度分布をそれぞれ示す図である。図7〜図9においては、正面方向(−Z方向)を0°として、光源1の主光線軸方向に平行でかつ出光面と垂直な平面(図1及び図2などに示すYZ平面に相当)内の角度輝度分布が破線で、光源1の主光線軸方向に垂直な平面(図1及び図2などに示すXZ平面に相当)内の角度輝度分布が実線で示されている。
光の角度広がりを半値幅で定量化すると、傾斜角度θ=1°の場合のYZ平面内及びXZ平面内の角度広がりは13°及び15°であり、傾斜角度θ=2°の場合のYZ平面内及びXZ平面内の角度広がりは14°及び17°であり、傾斜角度θ=3°の場合のYZ平面内及びXZ平面内の角度広がりは14°及び23°である。このように、関連面光源装置では、傾斜角度θが大きくなるにつれて、XZ平面内の角度広がりが広がっていくことがわかる。
また傾斜角度θが2°以上の場合、YZ平面内において広角方向(角度70°〜80°の方向)に漏れ光が出射されるようになる。したがって、正面方向に光を絞る、すなわち正面方向への光の指向性を高めるためには、傾斜角度θを2°より小さくする必要がある。しかし傾斜角度θが小さいプリズムを用いた構成では、正面方向から面光源装置を見た場合の、入光面側(−Y側)近傍の輝度が弱いので、XY平面の全面の輝度を均一化させるためには逆側(+Y側)の光量を低下させる必要がある。しかし、光量を低下させると十分な光量が得られないという問題がある。
このように、関連面光源装置では、XZ平面における−Z方向への光の指向性が高まる(光が−Z方向に絞られる)ように、反出光面73のプリズム列の傾斜角度θを小さくすると、輝度均一性が低下する。つまり、光の指向性の向上と、光の輝度均一性の向上とを両立させることができないという問題があった。これに対して、本実施の形態1に係る面光源装置では、この問題を解決することが可能となっている。
図10は、本実施の形態1に係る面光源装置の角度輝度分布を、図7〜図9と同様に示す図である。ここでは、プリズム23aの形状としては、上述の幅W1、幅W2、長さL及び高さHに関して、W1=0.3、W2=0.8、L=10及びH=0.2としている。図10に示すように、本実施の形態1に係る面光源装置のYZ平面内及びXZ平面内の角度広がりは、15°及び16°であった。このように、傾斜角度θが2°以上の関連面光源装置に比べ、光の角度広がりが小さいことがわかる。また傾斜角度θが1°以上の関連面光源装置においては、YZ平面内に70°〜80°付近に若干のピークが見られたが、本実施の形態1に係る面光源装置の角度輝度分布には、そのような高角度にピークが見られない。
図11は、本実施の形態1に係る面光源装置において、プリズム23aの配置調整後の光源1の主光線軸方向(Y方向)における空間輝度分布を示す図である。距離0mmは導光板2の入光面21の位置に対応している。図11に示されるように、光源1の主光線軸方向(Y方向)において、輝度ムラを±10%以内に抑えることができ、かつ光源1の光量の82%の光を面光源装置からの光として取り出すことができている。
<空間輝度均一化について>
図11に見られる導光板2の入光面21からの位置0mmから4mmまでの間の輝度が低い領域は、実際の面光源装置においては非表示区間(非発光領域,助走区間)に相当する。本実施の形態1では、導光板2端面から発光領域までの距離を短くするために、導光板2の入光面21側の出光面22上に別の楔形状の傾斜部22aが形成されている。
図12は、傾斜部22aが形成された導光板2の構成を示す断面図である。図12に示されるように、傾斜部22aは、入光面21側の出光面22に形成され、他の出光面22に対して反出光面23と逆側に傾斜している。ここでは、傾斜部22aの−Y側端面は、入光面21と同一に形成されており、傾斜部22aの−Z側の面と、他の出光面22とは傾斜角度βを成している。
図12では、光源1から放射された光1dの軌跡が矢印で示されている。光源1から入光面21に入射された光は、導光板2内において傾斜部22aの−Z側の面で反射されると、水平方向(Y方向)に対してZ方向に傾斜する傾斜角度が大きくなる。このため、導光板2の出光面22と反出光面23との間における光の反射回数が少なくなる。よって、傾斜部22aが形成されていない構成に比べて、光源1の近く(入光面21の近く)で導光板2内の光を出光面22から外部に出射させることができる。
以上のように傾斜部22aによって、入光面21近くで光の偏向角度を大きくすることができ、この結果として、入光面21と発光領域との間の非表示区間を短くすることができる。なお、傾斜角度βの範囲としては、例えば4°〜10°とすることが好ましい。また、図12に示すモデルでは、導光板2の入光面21側の高さを1.3mm、傾斜部22aの幅を2mmとし、プリズム23aをほぼ等間隔で配列したが、これに限ったものではない。
ここで、比較のために傾斜部22aを形成せずに、導光板2の入光面21側の高さを1.3mmとし、プリズム23aをほぼ等間隔で配列した構成の空間輝度分布を図13に示す。図13に示すように、傾斜部22aを形成しない構成では、入光面21から輝度が一定になるまでの間の区間、つまり非表示区間の長さは50mm近くとなることがわかる。また、この構成において、反出光面23の場所によってプリズム23aの配列密度を変えるなどして空間密度を調整することが望ましいが、導光板2の金型加工が多少複雑になる。また、少なくとも入光面21から15mmまでの間は取り出せる光の量が少な過ぎるので輝度均一化が難しい。したがって、空間輝度均一化を容易にする効果の観点から、本実施の形態1のように、導光板2の出光面22に断面が楔形状の傾斜部22aが形成されることが好ましい。
ただし、傾斜部22aを備えなくても、プリズム23aを備えるように導光板2を構成すれば、面光源装置から出射される光に関して、関連面光源装置よりも指向性を高めることができるとともに、例えば入光面21から50mm以上離れた部分(図13)のように、光の輝度均一性を高めることができる。
なお、本実施の形態1に係る面光源装置は、光源を導光板の入射端部に配設し、光をこの入射端部に垂直な面より放射するエッジライト方式の照明装置を用いる表示装置、例えば、液晶表示装置、主照明装置、電飾照明、公告表示装置、または、誘導灯などの表示装置に備えられてもよい。
<実施の形態2>
実施の形態1では、導光板2は、反出光面23上に形成された凸形状を有する凸構造体であるプリズム23aを備えていた。本発明の実施の形態2では、導光板2は、反出光面23下に形成された凹形状を有する凹構造体であるプリズム23bを備えている。図14は、本実施の形態2に係る導光板2の構成を示す斜視図である。なお、本実施の形態2に係る面光源装置において、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、異なる点を中心に以下説明する。
プリズム23bは、プリズム23aと同様に、4つの面(面23b1,23b2,23b3,23b4)を有している。光源1と逆側(+Y側)の面23b1は、反出光面23に対してほぼ垂直に形成されている。
面23b2は、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて(+Y方向に進むにつれて)、反出光面23から遠ざかるように形成されている。すなわち、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて、プリズム23bの陥没方向(Z方向に対応)の長さは大きくなる。
面23b3及び面23b4は、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて(+Y方向に進むにつれて)、互いの間隔が狭まるように形成されている。すなわち、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて、プリズム23bの幅方向(X方向に対応)の長さは小さくなる。なお、本実施の形態2では、面23b3及び面23b4も、面23b1と同様に反出光面23に対してほぼ垂直に形成されている。
実施の形態1で説明したように、楔形状態の導光体6内における光の伝搬の性質により、面23b3及び面23b4は、+Y方向に進行する光のX方向成分を小さくするように働く(図4)。このため、導光板2を伝搬している一部の光が面23b3及び面23b4との反射を繰り返すごとに、当該光のX方向成分が小さくなり、当該光の進行方向がY方向にほぼ揃えられる。この結果、出射光のXZ平面内における指向性が高められる。そして、指向性が高められた出光面22からの出射光は、逆プリズムシート4を透過しても、その広がり角度が広がることなく、ほぼ正面方向(−Z方向)に出射される。
以上のような本実施の形態2に係る面光源装置によれば、実施の形態1と同様に、面光源装置から出射される光の指向性を高めることができるとともに、光の輝度均一性を高めることができる。
なお、実施の形態1で説明したプリズム23aと同様に、プリズム23bを六角形の各頂点の位置に配設する六角形配列によって配列すれば、プリズム23bの大きさに関係なくモアレを抑制することができる。
また、実施の形態1及び実施の形態2に係る面光源装置では、それぞれプリズム23a及びプリズム23bを備えていた。しかしこれに限ったものではなく、面光源装置は、プリズム23a及びプリズム23bの両方を備える構成であってもよい。
<実施の形態3>
図15は、本発明の実施の形態3に係る面光源装置の構成を示す断面図である。本実施の形態3の説明においては便宜上、実施の形態1及び実施の形態2で説明した導光板2及び反射シート3を、第1導光板2及び第1反射シート3と記す。図15に示されるように、本実施の形態3に係る面光源装置は、実施の形態1または実施の形態2の構成に、第2導光板201と、第2反射シート301とを追加したものである。
第2導光板201は、第1導光板2と同等の形状を有しており、第1導光板2の入光面21に対応する面2011(第1面)と、第1導光板2の出光面22に対応する面2012(第2面)と、第1導光板2の反出光面23に対応する面2013(第3面)とを有している。そして、光源1から遠ざかるにつれて、第2導光板201の面2012と面2013との間の長さが大きくなり、かつ、第2導光板201の面2013が、第1導光板2の反出光面23に対向するように、第2導光板201が第1導光板2と第1反射シート3との間に配置されている。ここでは、第2導光板201は、第1導光板2をX軸まわりに180°回転させた向きに配置されている。なお、第2導光板201の楔形状を形成する面2012と面2013とが成す角度は、第1導光板2の角度αと同等以上であるものとする。
第2反射シート301は、第2導光板201の面2011と対向するように配置されている。本実施の形態3では、第2反射シート301は、第2導光板201の面2011だけでなく、第1導光板2の終端面(入光面21と逆側の面)にも対向するように配置されている。
次に動作について説明する。第1導光板2を伝搬する光は、出光面22及び反出光面23によって繰り返して全反射された後、出光面22または反出光面23から外部に出射する。反出光面23から外部に出射された光は、第2導光板201の面2013に入射されて第2導光板201内を伝搬し、面2011から外部に出射して第2反射シート301まで到達する。第2反射シート301に到達した光は、第2反射シート301によって反射されて、第2導光板201の面2011に入射する。面2011から入射された光は、再び第2導光板201内を伝搬し、面2013から外部に出射する。面2013から外部に出射された光は、第1導光板2の反出光面23に入射されて第1導光板2内を透過して出光面22から外部に出射して逆プリズムシート4に入射する。
なお、図示しないが、第1導光板2の反出光面23から第2導光板201の面2013に入射される一部の光は、第2導光板201を伝搬した後、第1反射シート3に反射されて再び第2導光板201を伝搬し、それから面2013から反出光面23に入射される。また、第1導光板2の反出光面23から第2導光板201の面2013に入射される一部の光は、第2導光板201を伝搬した後、第1反射シート3及び第2反射シート301に反射されて再び第2導光板201を伝搬し、それから面2013から反出光面23に入射される。
図15には、順方向(+Y方向)に向かいながら取り出される光1eの軌跡が実線の矢印で図示されている。また、図15には、第2反射シート301などに反射されて逆方向(−Y方向)に向かいながら取り出される光1fの軌跡が破線の矢印で図示されている。
なお、第1導光板2の光が、出光面22から外部に出射する確率と、反出光面23から外部に出射する確率とはほぼ等しいため、順方向(+Y方向)に向かいながら取り出される光1eの量と、逆方向(−Y方向)に向かいながら取り出される光1fの量もほぼ等しくなると考えられる。
次に、順方向(+Y方向)に向かいながら取り出される光1eと、逆方向(−Y方向)に向かいながら取り出される光1fとの両方を用いる効果について説明する。図16には、第1導光板から出射した光1e及び光1fが、逆プリズムシート4を透過する際の軌跡が示されている。図16において細かい点のハッチングが付された部分は光1eが透過する領域を示し、斜線のハッチングが付された部分は光1fが透過する領域を示している。実施の形態1及び2の構成では、細かい点のハッチングが付された領域には光が透過するが、斜線のハッチングが付された領域には光が透過しないため、逆プリズムシート4から出射される光は、若干の縞模様に見える。この現象は、光の指向性が高ければ高いほど顕著に現れるようになる。その結果、液晶パネルなどの表示パネルの画素との間でモアレが生じ、画質を多少低下させることになる。
これに対して本実施の形態3に係る面光源装置によれば、光1eの透過に加えて、逆方向(−Y方向)に向かいながら取り出される光1fが、光1eが透過しない領域を透過するので、上述の縞模様が抑制される。この結果、指向性を向上させても、モアレなどの発生を抑制することができ、画質の劣化を抑制することができる。
<実施の形態4>
図17は、本発明の実施の形態4に係る導光板2の反出光面23に形成されたプリズムの構成を示す斜視図であり、図18は、当該構成を示す上面図であり、図19は、当該構成を示す側面図である。なお、本実施の形態4に係る面光源装置において、以上で説明した構成要素と同一または類似するものについては同じ参照符号を付し、異なる点を中心に以下説明する。
図17、図18、図19に示されるように、プリズム23aの上に、プリズム23aと同等のプリズム23cが積み上げられて形成され、プリズム23cの上に、上述したプリズム23aと同等のプリズム23dが積み上げられて形成されている。
なお、本実施の形態4では、光源1の主光線軸方向に沿って光源1からの位置に関わらず、プリズム23c,23dの突出方向(Z方向に対応)の長さは一定である。また、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて、プリズム23cの幅方向(X方向に対応)の長さは大きくなるが、プリズム23dの幅方向(X方向に対応)の長さは一定である。
また、光源1の主光線軸方向における任意の位置に関して、下側のプリズム23aの幅方向(X方向)の長さは、上側のプリズム23cの幅方向(X方向)の長さよりも大きい。同様に、光源1の主光線軸方向における任意の位置に関して、下側のプリズム23cの幅方向(X方向)の長さは、上側のプリズム23dの幅方向(X方向)の長さよりも大きい。
また、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて、下側のプリズム23aの幅方向(X方向)の長さが大きくなる度合が、上側のプリズム23cよりも大きい。そして、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて、下側のプリズム23cの幅方向(X方向)の長が大きくなる度合が、上側のプリズム23dよりも大きい。
図20は、本実施の形態に係るプリズム23a,23c,23dを形成可能な金型8の構成を示す上面図であり、図21は、図20の線A−A’断面における当該金型8の構成を示す斜視図である。なお、図18の形状と、図20の形状とは一致するが、ここでは図の作成上、異なる形状のように図示されている。
図の色分けした領域は、バイトによる金型8の切削痕を表している。細かい点のハッチングを付した第1切削痕8aは破線の延在方向に対して角度γ1の方向に、斜線のハッチングを付した第2切削痕8bは破線の延在方向に対して角度γ2の方向に、ハッチングを付していない第3切削痕8cは破線の延在方向に沿った方向に、それぞれ切削されて形成される。この切削痕8a,8b,8cの深さは、8a,8b,8cの順に深くなっている。このように階段状に切削することで金型8が形成されている。なお、図21には、切削痕8a,8b,8cの側面8a1,8b1,8c1が示されている。図21の紙面の奥側から手前側に進むにつれて切削痕8a,8b,8cの深さは同じ傾斜で浅くなっていくとともに、切削痕8a,8b,8cの横方向(幅方向)の長さは短くなっていくように、切削痕8a,8b,8cが形成されている。
さて、上述したプリズム23a,23c,23dにおける光の反射は、上述した金型8における光の反射と同様である。そこで、適宜、図20及び図21を用いてプリズム23a,23c,23dにおける光の反射について説明する。
図21の紙面の奥から手前に伝搬する光に対して、紙面上に射影させた場合の水平面と角度ζ1,ζ2(角度ζ1<角度ζ2)で交わる2つの光線1g,1hについて考える。
光線1gは、角度ζ1が小さく、溝深くまで到達することができないことから、第1切削痕8aの側面8a1に当たり易く、第2及び第3切削痕8b,8cの側面8b1,8c1に当たることができない。光線1hは、角度ζ2が大きく、溝深くまで到達することができることから、第3切削痕8cの側面8c1に当たることができる。
ここで、実施の形態1で図4を用いて説明したように、光を反射する2つの面が広がっていく方向に進行する光は、当該進行の方向に平行な方向に偏向する。このため、図21の紙面の奥側から手前側に進行する光に関して、第1切削痕8aの側面8a1は、当該偏向の効果が大きいが、第3切削痕8cの側面8c1は、光を正反射するのみで進行方向に対する角度を維持する。すなわち、水平面に対して小さい角度で第1〜第3切削痕8a〜8cに向かう光線1gなどの光は、進行方向に偏向されやすくなる。一方、水平面に対して大きい角度で第1〜第3切削痕8a〜8cに向かう光線1hなどの光は、ほとんど進行方向は維持される。
このような光線の反射の性質が、金型8で作成された図17〜図19に示されるプリズム23a,23c,23dを備える導光板2内を伝搬する光線についても当てはまる。導光板2入射直後の光は、概ねZ方向の成分が小さい状態でY方向に進行するため、プリズム23aに反射されてY方向に偏向する(X方向成分が低減する)ことが多くなる。導光板2内を全反射しながら進行した光は、やがてZ方向の成分が大きくなり、プリズム23c,23dに反射されて、導光板2から出射されるときには、当該出射方向に揃えられた光になる。これにより、面光源装置から出射される光の指向性をより高めることができる。
なお、プリズム23aの上に、プリズム23aと同等のプリズム23cが積み上げられて形成される構成について説明した。しかしこれに限ったものではなく、図22に示されるように、プリズム23bの下に、プリズム23bと同等のプリズム23eが掘り下げられて形成されてもよい。そして、光源1の主光線軸方向における任意の位置に関して、下側のプリズム23eの幅方向(X方向)の長さは、上側のプリズム23bの幅方向(X方向)の長さよりも小さく、かつ、光源1の主光線軸方向に沿って光源1から遠ざかるにつれて、下側のプリズム23eの幅方向(X方向)の長が小さくなる度合が、上側のプリズム23bよりも大きくなるように構成してもよい。この場合には、図17に示される構造と同様の構造が、プリズム23b及びプリズム23eのY方向に隣接して形成されることから、図17に示した構成と同様の効果を得ることができる。
なお、以上に説明した構成では、光源1の主光線軸方向に沿って光源1からの位置に関わらず、プリズム23c,23dの突出方向(Z方向に対応)の長さは一定であった。しかしこれに限ったものではなく、光源1の主光線軸方向に沿って光源1からの位置に遠ざかるにつれて、プリズム23c,23dの突出方向(Z方向に対応)の長さは小さくなるように構成してもよい。つまり、図21の紙面の奥側から手前側に進むにつれて切削痕8a,8b,8cの深さが同じ傾斜で浅くなっていくように形成するのではなく、切削痕8a,8b,8cの順に傾斜が大きくなるように形成してもよい。すなわち、切削痕8a,8b,8cの順に光を取り出すため(導光板2内部の光を外部に出射するため)の偏向角度を大きくするような形状にするということである。
このような構成によれば、上述のように導光板2入射直後の光は、概ねZ方向の成分が小さい状態でY方向に進行するため、プリズム23aに反射されてY方向に偏向する(X方向成分が低減する)ことが多くなる。導光板2内を全反射しながら進行した光は、やがてZ方向の成分が大きくなり、プリズム23c,23dに反射されて、導光板2から出射されるときには、当該出射方向に揃えられた光になる。このプリズム23c,23dによる反射の際に大きく偏向させることができるので、少ない反射回数で光を取り出す(導光板2内部の光を外部に出射する)ことができる。つまり、光の取り出し効率を高めることができる。なお、上述と同様に、光源1の主光線軸方向に沿って光源1からの位置に遠ざかるにつれて、プリズム23eの陥没方向(Z方向に対応)の長さは大きくなるように構成してもよい。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略したりすることが可能である。
1 光源、2 導光板、3 反射シート、4 逆プリズムシート、21 入光面、22 出光面、22a 傾斜部、23 反出光面、23a,23b,23c,23d,23e プリズム、201 第2導光板、301 第2反射シート。

Claims (6)

  1. 光源と、
    前記光源と対向する入光面と、出光面と、前記出光面と逆側の反出光面とを有する第1導光板と、
    前記第1導光板の前記反出光面側に配置された第1反射シートと、
    前記第1導光板の前記出光面側に配置され、プリズム面が前記出光面と対向するプリズムシートと
    を備え、
    前記第1導光板は、
    前記反出光面上に形成された凸形状を有する凸構造体、及び、前記反出光面下に形成された凹形状を有する凹構造体の少なくとも一方を備え、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凸構造体の突出方向の長さは小さくなり、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凸構造体の幅方向の長さは大きくなり、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凹構造体の陥没方向の長さは大きくなり、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凹構造体の幅方向の長さは小さくなり、
    前記凸構造体または前記凹構造体の前記主光線軸に沿った長さをL、前記凸構造体または前記凹構造体の最大の高さをHとした場合、L=10かつ、0<H≦1が成り立つ、面光源装置。
  2. 光源と、
    前記光源と対向する入光面と、出光面と、前記出光面と逆側の反出光面とを有する第1導光板と、
    前記第1導光板の前記反出光面側に配置された第1反射シートと、
    前記第1導光板の前記出光面側に配置され、プリズム面が前記出光面と対向するプリズムシートと
    を備え、
    前記第1導光板は、
    前記反出光面上に形成された凸形状を有する凸構造体、及び、前記反出光面下に形成された凹形状を有する凹構造体の少なくとも一方を備え、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凸構造体の突出方向の長さは小さくなり、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凸構造体の幅方向の長さは大きくなり、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凹構造体の陥没方向の長さは大きくなり、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記凹構造体の幅方向の長さは小さくなり、
    前記凸構造体の上に前記凸構造体と同等の凸構造体が積み上げられて形成され、
    前記光源の主光線軸の方向における任意の位置に関して、下側の前記凸構造体の前記幅方向の長さは、上側の前記凸構造体の前記幅方向の長さよりも大きく、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記下側の凸構造体の前記幅方向の長が大きくなる度合が、前記上側の凸構造体よりも大きく、
    前記凹構造体の下に前記凹構造体と同等の凹構造体が掘り下げられて形成され、
    前記光源の主光線軸の方向における任意の位置に関して、下側の前記凹構造体の前記幅方向の長さは、上側の前記凹構造体の前記幅方向の長さよりも小さく、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記下側の凹構造体の前記幅方向の長が小さくなる度合が、前記上側の凹構造体よりも大きい、面光源装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の面光源装置であって、
    複数の前記凸構造体及び複数の前記凹構造体の少なくとも一方が六角形配列によって配列されている、面光源装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の面光源装置であって、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記第1導光板の前記出光面と前記反出光面との間の長さは小さくなり、
    前記第1導光板は、
    前記入光面側の前記出光面に形成され、他の前記出光面に対して前記反出光面と逆側に傾斜する傾斜部をさらに備える、面光源装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の面光源装置であって、
    前記光源の主光線軸の方向に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記第1導光板の前記出光面と前記反出光面との間の長さは小さくなり、
    前記面光源装置は、
    前記第1導光板と同等の形状を有し、前記第1導光板の前記入光面に対応する第1面と、前記第1導光板の前記出光面に対応する第2面と、前記第1導光板の前記反出光面に対応する第3面とを有する第2導光板と、
    第2反射シートと
    をさらに備え、
    前記光源から遠ざかるにつれて、前記第2導光板の前記第2面と前記第3面との間の長さが大きくなり、かつ、前記第2導光板の前記第3面が、前記第1導光板の前記反出光面に対向するように、前記第2導光板が前記第1導光板と前記第1反射シートとの間に配置され、
    前記第2反射シートは、前記第2導光板の前記第1面と対向する、面光源装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の面光源装置を備える、表示装置。
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