JP2015041439A - 照明装置およびそれを備えた表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光源を両側点灯から片側点灯へ切り換えるために他方の光源を消灯しても、一方の観察者から視た表示面の幅方向の輝度分布を均一にすることが可能な照明装置およびそれを備えた表示装置を提供することを目的とする。【解決手段】照明装置10は、光源1a,1bと、導光板2と、鏡面反射シート3と、導光板2の出光面2aまたは出光面2aと対向する面に入光面に対して平行な方向に延びるように複数形成されそれぞれの断面が台形状の反射プリズム21と、出光面2aに形成された複数の反射ドット22とを備えている。複数の反射プリズム21の台形状の突出量は、導光板2の幅方向中央部が最も大きく、導光板2の幅方向端部側へ行く程減少するように形成され、複数の反射プリズム21の台形状の突出量、複数の反射プリズム21の配列ピッチ、および複数の反射ドットの密度分布が、導光板2の幅方向の中心面Aに対して面対称となるように形成されている。【選択図】図2
Description
本発明は、光源を両側点灯または片側点灯に切り換え可能な照明装置およびそれを備えた表示装置に関するものである。
従来の照明装置を備えた液晶ディスプレイなどの表示装置は、照明装置としてエッジライトタイプのバックライトユニットを備えている。このような表示装置は、例えば、車載用センターコンソールに設置され、運転席と助手席の2つの主たる表示方向を有している。
例えば、特許文献1には、入光面および凹溝を有する導光板と、光源と、指向性調整シートとを備えたバックライトユニット、およびそれを備えた表示装置が開示されている。一対の入光面が導光板の対向する側面に設けられ、光源が入光面に対してそれぞれ接近して設けられている。また、凹溝が導光板の出光面または出光面と対向する面に、光源の配置軸と平行に複数設けられている。さらに、導光板の出光面側に、指向性を調整する指向性調整シートを配設してバックライトユニットが構成されている。
この表示装置では、光源を両側点灯または片側点灯に切り換えることで、観察者は、2方向または1方向から表示画像を視ることが可能になる。一方の表示方向に観察者がいない場合は、その方向へ光を放射する光源を消灯し、他方の表示方向用の光源のみを点灯することで、電力の消費を削減することを可能としている。
また、特許文献2には、導光板の裏面に光源の列と平行に延びる、断面形状が台形状のプリズムが複数形成され、隣り合う台形状プリズムの突出量が、導光板の幅方向中央部で最も大きく、光源に近い左右端部(幅方向両端部)に近いほど小さくなるように形成された光源装置であるバックライトユニット、およびそれを備えた表示装置が開示されている。これにより、導光板において点灯している光源からの距離が近い領域よりも遠い領域の方が導光板からの光放射量が多くなる輝度分布を実現している。
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、光源を両側点灯から片側点灯へ切り換えるために他方の光源を消灯した場合、導光板の中を伝播する光量は、点灯している光源の近傍では多く、遠くなるにつれて少なくなる。このため、左右方向(幅方向)の輝度分布が均一ではなくなるという問題点があった。
また、特許文献2に記載の装置では、点灯している光源の近傍では放射光量が少ないため、輝度分布を均一にするためには、両側の光源を同時に点灯させる必要があった。
そこで、本発明は、光源を両側点灯から片側点灯へ切り換えるために他方の光源を消灯しても、一方の観察者から視た表示面の幅方向の輝度分布を均一にすることが可能な照明装置およびそれを備えた表示装置を提供することを目的とする。
本発明に係る照明装置は、出光面としての主面と前記出光面にそれぞれ直交し対向する2つの入光面としての側面を有する導光板と、前記導光板の入光面にそれぞれ対向する2つの光源と、前記導光板の出光面と対向する面側に配置された反射シートと、前記導光板の出光面または当該出光面と対向する面に、前記入光面に対して平行な方向に延びるように複数形成され、かつ、それぞれの断面が台形状の反射プリズムと、前記出光面に形成された複数の反射ドットとを備え、前記複数の反射プリズムの台形状の突出量は、前記導光板の幅方向中央部が最も大きく、前記導光板の幅方向端部側へ行く程減少するように形成され、前記複数の反射プリズムの台形状の突出量、前記複数の反射プリズムの配列ピッチ、および前記複数の反射ドットの密度分布が、前記導光板の幅方向の中心面に対して面対称となるように形成されたものである。
また、本発明に係る表示装置は、照明装置をバックライトとして備えたものである。
本発明によれば、照明装置は、出光面としての主面と出光面にそれぞれ直交し対向する2つの入光面としての側面を有する導光板と、導光板の入光面にそれぞれ対向する2つの光源と、導光板の出光面と対向する面側に配置された反射シートと、導光板の出光面または当該出光面と対向する面に、入光面に対して平行な方向に延びるように複数形成され、かつ、それぞれの断面が台形状の反射プリズムと、出光面に形成された複数の反射ドットとを備えた。
したがって、2つの光源からそれぞれ入光面を介して導光板に入射した光は、導光板内を伝播して導光板の対向する2つの入光面を結ぶ線の方向である出光面の幅方向における一端側と他端側のうち、当該入光面から遠い方向へ傾いた方向へそれぞれ放射される。このため、2つの光源をそれぞれ独立に点灯/消灯することで光放射方向を切り換え可能である。
また、複数の反射プリズムの台形状の突出量は、導光板の幅方向中央部が最も大きく、導光板の幅方向端部側へ行く程減少するように形成され、複数の反射プリズムの台形状の突出量、複数の反射プリズムの配列ピッチ、および複数の反射ドットの密度分布が、導光板の幅方向の中心面に対して面対称となるように形成された。
したがって、導光板の幅方向において点灯している光源から遠くなるにつれて、反射プリズムを介した放射光が増大するとともに、反射ドットを介した放射光が減少する。このため、放射光は、導光板の幅方向において均一となり、片方の光源点灯時にも観察者から視た照明装置の幅方向の輝度分布を均一にすることが可能である。
<実施の形態1>
(装置の構成)
本発明の実施の形態1について、図面を用いて以下に説明する。図1は、実施の形態1に係る照明装置10およびそれを備えた表示装置を下方向から視た分解斜視図であり、図2は、照明装置10およびそれを備えた表示装置の要部を示す断面図である。
(装置の構成)
本発明の実施の形態1について、図面を用いて以下に説明する。図1は、実施の形態1に係る照明装置10およびそれを備えた表示装置を下方向から視た分解斜視図であり、図2は、照明装置10およびそれを備えた表示装置の要部を示す断面図である。
図1と図2に示すように、表示装置は、液晶表示パネル20と、照明装置10と、電源30a,30bとを備えている。照明装置10は、表示装置においてバックライトとして用いられ、光源1a,1bと、導光板2と、鏡面反射シート3(反射シート)と、プリズムシート4と、拡散シート5と、偏光反射シート6とを備えている。
導光板2は、光源1a,1bと対向する一対の入光面としての側面と、出光面としての主面とを備えている。導光板2は、さらに、複数の反射プリズム21と複数の反射ドット22とを備えているが、反射プリズム21と反射ドット22の詳細については後述することとする。鏡面反射シート3は、鏡面反射機能を有するシート状部材であり、導光板2の裏面側(出光面2aと対向する裏面2b側)に配置されている。ここで、図1と図2において、光源1a,1bにそれぞれ対向する2つの入光面を結ぶ線の方向(言い換えると左右方向)を導光板2の幅方向と言うことにする。また、図1において光源1aが並ぶ方向(図2において紙面に垂直な方向)を導光板2の縦方向と言うことにする。
光源1a,1bは、例えばそれぞれ複数の光源1a,1bであり、導光板2の一対の入光面に対向する位置にそれぞれ直線状に配置されている。プリズムシート4は、導光板2の出光面2a側(観察者100a,100b側)に配置され、プリズムシート4における観察者100a,100b側の面(表面)に、それぞれの断面が三角形状であり、かつ、光源1a,1bの列に対して平行な方向(換言すると、入光面に対して平行な方向)に延びる複数の反射プリズム列4aが形成されている。ここで、プリズムシート4の反射プリズム列4aは、頂角70度の三角プリズムである。
拡散シート5は、プリズムシート4における観察者100a,100b側の面(表面)に配置されている。偏光反射シート6は、拡散シート5における観察者100a,100b側の面(表面)に配置されている。
次に、導光板2に形成された複数の反射プリズム21と複数の反射ドット22について説明する。図3(a)は、照明装置10の導光板2の断面図であり、図3(b)は、導光板2の底面図である。図2と図3(a)に示すように、複数の反射ドット22は、導光板2の出光面2a(観察者100a,100b側の面)に形成されている。
図1〜図3に示すように、複数の反射プリズム21は、導光板2の出光面2aと対向する裏面2b(観察者100a,100bと反対側の面)に形成されている。複数の反射プリズム21は、それぞれの断面が台形状であり、かつ、光源1a,1bの列に対して平行な方向(換言すると、入光面に対して平行な方向)に延びるように形成されている。反射プリズム21は、頂面が導光板2の出光面2aと平行な平面と、2つの斜面である左反射面21a(以下「光反射面21a」ともいう)および右反射面21b(以下「光反射面21b」ともいう)とを有する。
隣り合う反射プリズム21において、一方の反射プリズム21の左反射面21aの基端と、他方の反射プリズム21の右反射面21bの基端とがそれぞれ連なることで、複数の反射プリズム21が導光板2の幅方向に連続的に形成されている。図3(b)に示すように、左反射面21aと右反射面21bは、光源1a,1bの列に対して平行な方向に延びるように形成されている。
図2と図3(a)に示すように、各反射プリズム21における断面の台形状は、等脚台形であり、左反射面21aおよび右反射面21bの角度φpはそれぞれ20度である。複数の反射プリズム21の突出量は均一ではなく、複数の反射プリズム21の突出量は、導光板2の幅方向中央部が最も大きく、導光板2の幅方向端部側へ行く程減少するように形成されている。なお、複数の反射プリズム21の突出量および複数の反射プリズム21の配列ピッチの分布は、導光板2の幅方向の中心面Aに対して面対称となっている。
導光板2の入光面には、半球状の凸構造を有する反射ドット22が複数形成されている。ここで、反射ドット22における半球状の接触角φdは45度である。複数の反射ドット22の数密度と大きさを掛けた密度nの分布は、導光板2の幅方向中央部が最も高く(密であり)、導光板2の幅方向端部側へ行く程減少している(疎になっている)。なお、複数の反射ドット22の密度分布は、導光板2の幅方向の中心面Aに対して面対称となっている。
(動作)
次に、図2を用いて表示装置の動作を説明する。最初に、光源1aを点灯した場合について説明する。光源1aから出た光La1およびLa2は、導光板2内について全反射を繰り返しながら伝播する。導光板2の幅方向における途中の裏面2bの左反射面21a(図3参照)に当たった光のうちの一部の光La1bは、反射されて導光板2から放射される。放射された光La1bは、プリズムシート4を通過する際に偏向され、さらに拡散シート5、偏光反射シート6および液晶表示パネル20を通過する際に観察者100aの方向へ偏向されて進む。
次に、図2を用いて表示装置の動作を説明する。最初に、光源1aを点灯した場合について説明する。光源1aから出た光La1およびLa2は、導光板2内について全反射を繰り返しながら伝播する。導光板2の幅方向における途中の裏面2bの左反射面21a(図3参照)に当たった光のうちの一部の光La1bは、反射されて導光板2から放射される。放射された光La1bは、プリズムシート4を通過する際に偏向され、さらに拡散シート5、偏光反射シート6および液晶表示パネル20を通過する際に観察者100aの方向へ偏向されて進む。
このとき、反射プリズム21の左反射面21aの角度は20度であり、左反射面21aの角度が小さいため、反射された光La1bの進む方向は光源1aから遠ざかる方向である。導光板2の幅方向における途中の左反射面21aに当たった光のうちの残りの光La1bは導光板2を突き抜けて鏡面反射シート3に達する。当該光La1bは、鏡面反射シート3を用いて鏡面反射される。鏡面反射された光La1bは、再び導光板2内を通過して、プリズムシート4を通過する際に観察者100aの方向へ偏向されて進む。
また、光源1aから出た光La2は、導光板2内を全反射を繰り返して伝播する。光La2は、反射ドット22に当たってこれを突き抜けると、導光板2から出て、同様に観察者100aの方向へ進む。反射された光La2bは、導光板2を突き抜けて、鏡面反射シート3を通過する際に鏡面反射される。鏡面反射された光La2bは、再び導光板2内を通過して、プリズムシート4を通過する際に観察者100aの方向へ偏向されて進む。
次に、光源1bを点灯した場合について説明する。光源1bから出た光Lb1は、光源1aの場合と同様にして、反射ドット22および反射プリズム21の反射面を介して導光板2から放射され、観察者100bの方向へ進む。
これにより、光源1aを点灯すれば、観察者100aに対して液晶表示パネル20に表示した画像を明るく見せることが可能であり、光源1bを点灯すれば、観察者100bに対して液晶表示パネル20に表示した画像を明るく見せることが可能である。
すなわち、観察者100a,100bに対して液晶表示パネル20に表示した画像を見せる場合は、光源1aと光源1bを両方点灯する必要がある。一方(例えば観察者100a)に対してのみ液晶表示パネル20に表示した画像を見せる場合には、光源1aを点灯し、光源1bを消灯しても、観察者100aに対して明るい画像を見せることができる。これにより、観察者100aに対して明るい画像を見せる場合には、片側の光源1bを消灯できるため、消費電力を抑制することができる。
しかし、このような片側点灯を行う場合には、一般的に照明装置10の幅方向の輝度の均一性を確保するのは困難である。本発明では、反射プリズム21と反射ドット22とを組み合わせることで、片側光源でも照明装置10の幅方向の輝度の均一性を実現した。
ここで、図4を用いて、光源1aを点灯した片側点灯時の空間輝度分布を均一にするために必要な条件を考える。図4(a)〜(c)は、照明装置10の光放射量の面内分布を示すグラフを図示した図であり、図4(a)は、導光板2の幅方向中央部のn/Tが幅方向両端部のn/Tと等しい場合、図4(b)は、導光板2の幅方向中央部のn/Tが幅方向両端部のn/Tの1/1.3倍の場合、図4(c)は、導光板2の幅方向中央部のn/Tが幅方向両端部のn/Tの1.3倍の場合である。ただし、nは反射ドット22の密度であり、Tは導光板2の厚さである。
先ず、反射ドット22と反射プリズム21を用いて空間輝度分布が均一化できたとすると、図4(a)に示すように、導光板2内を伝播する光量は、光源1aから遠ざかるにつれて、直線的に減少するはずである。一般にバックライトでは、光源を出て導光板に入射した光を多く取り出すことが要求される。このため、導光板2における光伝播方向の終端では、導光板2内を伝播する光量は、入光部付近の20%以下に減少していることが望ましい。
ここで、反射ドット22の密度nと導光板2の厚さTがそれぞれ一定とすると、反射ドット22を用いた放射光量は、導光板2内を伝播する光量に比例するため、光源1aから遠ざかるにつれて直線的に減少する。したがって、反射プリズム21を介して放射される放射光は、光源1aから遠ざかるにつれて、直線的に増加する必要がある。
導光板2の厚さTが幅方向中央部で厚くなる形状の場合は、密度nと厚さTの比(n/T)を一定にすれば、反射ドット22を介した放射光量は、直線的に減少する。したがって、この場合も反射プリズム21を介して放射される放射光は、光源1aから遠ざかるにつれて、直線的に増加させればよい。
ただし、反射プリズム21を介して放射される放射光は、光源1aから遠ざかるにつれて、厳密に直線的に増加させる必要はない。図4(b)に示すように、反射プリズム21を介して放射される放射光量と、光源1aからの距離との関係のプロファイルが凹型の場合には、反射ドット22について密度nと厚さTの比(n/T)を、導光板2の幅方向中央部で左右端部に比べて大きくなるように分布をつければよい。逆に、図4(c)に示すように、反射プリズム21を介して放射される放射光量と光源1aからの距離との関係のプロファイルが凸型の場合には、反射ドット22について密度nと厚さTの比(n/T)を、導光板2の幅方向中央部で左右端部に比べて小さくなるように分布をつければよい。
なお、複数の反射プリズム21の断面における台形状の突出量、複数の反射プリズム21の配列ピッチおよび複数の反射ドット22の密度nの分布は、導光板2の幅方向の中心面に対して面対称であることが必要である。これにより、光源1aを点灯した場合も、光源1bを点灯した場合も同様に、導光板2の幅方向に均一な光放射量分布とすることができる。
図4に示す光と光放射量分布において、点灯している光源(例えば光源1a)に近い場所では、反射ドット22を介して放射される放射光が主である。そして、光源1aから遠ざかるにつれて、反射プリズム21を介して放射される放射光の割合が増加するようになっているため、点灯している光源1aの近傍の縦方向の輝度斑が抑制される効果が生じる。
この効果について説明すると、光源1a,1bにLEDなどの点光源を用いた場合に、入光面に沿った縦方向にLEDの近傍では明るくなり、LEDとLEDの間では暗くなる輝度斑が発生するため、問題になることがある。しかし、反射ドット22について、縦方向にも数密度およびサイズの分布をつけることが可能である。さらに、反射ドット22を介して放射される放射光は、反射プリズム21を介して放射される放射光に比べて、導光板2の縦方向に一層多く拡散される性質があるため、この縦方向の輝度斑が解消されやすい。
(反射プリズム21の配置の決定)
次に、反射プリズム21を介して放射される放射光量が、点灯している光源(例えば光源1a)から遠ざかるにつれて、直線的に増加するための反射プリズム21の配置を考える。図5は、導光板2における反射プリズム21の位置関係を示す断面模式図である。
次に、反射プリズム21を介して放射される放射光量が、点灯している光源(例えば光源1a)から遠ざかるにつれて、直線的に増加するための反射プリズム21の配置を考える。図5は、導光板2における反射プリズム21の位置関係を示す断面模式図である。
図5に示すように、隣り合う反射プリズム21の側面として形成される反射面21a,21bの高さをHa,Hb、反射プリズム21の配列ピッチをP(それぞれ、幅方向中央部でPc、幅方向左右端部でPe)、隣り合う反射プリズム21の隙間をL(それぞれ、幅方向中央部でLc、幅方向左右端部でLe)、反射プリズム21の側面の傾斜角度をφp、隣り合う反射プリズム21の段差をDh、導光板2の厚さをT(それぞれ、幅方向中央部でTc、幅方向左右端部でTe)、反射プリズム21を介して放射される放射光量をI、導光板2内の伝播光量をIdとすると、
先ず、左反射面21aの高さは、以下の式で表される。
Ha=tan(φp) ・{(L − Dh / tan(φp)) / 2}
=L・tan(φp)/2− Dh/2 (1)
位置xでの光反射面21aを介して放射される放射光量Ixは、概略以下の式で表される。
Ix=k・Id・Ha/(P・T) (2)
ここで、kは光反射面21a,21bの単位高さ当たりの光取り出し効率であり、角度φpおよび導光板2の屈折率に応じて変わる。
先ず、左反射面21aの高さは、以下の式で表される。
Ha=tan(φp) ・{(L − Dh / tan(φp)) / 2}
=L・tan(φp)/2− Dh/2 (1)
位置xでの光反射面21aを介して放射される放射光量Ixは、概略以下の式で表される。
Ix=k・Id・Ha/(P・T) (2)
ここで、kは光反射面21a,21bの単位高さ当たりの光取り出し効率であり、角度φpおよび導光板2の屈折率に応じて変わる。
(1)式を(2)式に代入すると
Ix= Id/ (P・T/L)・(L・tan(φp)/2 + Dhx/2) (3)
図4(a)の場合を目指すため、(P/T)とLとφpを一定として、両辺の微分をとると、
dIx/dx = dId/dx・(1/P・T/L)・(L・tan(φp)/2 + Dhx/2)+Id・dDh/2/dx /(P・T/L)
また、 dIx/dx=C1/W、 dId/dx=−C2/W
ここで、C1とC2は定数であるため、
−C2/W・(L・tan(φp) + Dhx)+Id・dDhx/dx− C1/W・(P/T/L)=0 (4)
これは、一階の微分方程式であり、Dhの解は指数関数となる。具体的な分布は、光学シミュレーションを用いて決定することができる。なお、光学シミュレーションについては後述することとする。
Ix= Id/ (P・T/L)・(L・tan(φp)/2 + Dhx/2) (3)
図4(a)の場合を目指すため、(P/T)とLとφpを一定として、両辺の微分をとると、
dIx/dx = dId/dx・(1/P・T/L)・(L・tan(φp)/2 + Dhx/2)+Id・dDh/2/dx /(P・T/L)
また、 dIx/dx=C1/W、 dId/dx=−C2/W
ここで、C1とC2は定数であるため、
−C2/W・(L・tan(φp) + Dhx)+Id・dDhx/dx− C1/W・(P/T/L)=0 (4)
これは、一階の微分方程式であり、Dhの解は指数関数となる。具体的な分布は、光学シミュレーションを用いて決定することができる。なお、光学シミュレーションについては後述することとする。
次に、反射プリズム21の段差の分布の性質について検討する。光源1a近傍の縦方向の輝度斑を抑制するために、入光側での反射プリズム21を介して放射される放射光量は0に近い方が望ましい。
したがって、次式を満たすことが望ましい。
L・tan(φp)= Dh (5)
これにより、反射プリズム21を介して放射される放射光量Ixが入光面近傍から連続的に増加するため、表示装置面内の幅方向の急激な輝度変化を防ぐことができる。
したがって、次式を満たすことが望ましい。
L・tan(φp)= Dh (5)
これにより、反射プリズム21を介して放射される放射光量Ixが入光面近傍から連続的に増加するため、表示装置面内の幅方向の急激な輝度変化を防ぐことができる。
この場合には、
Hb=Dh= L・tan(φp) (6)
となる。
Hb=Dh= L・tan(φp) (6)
となる。
(3)式に(6)式を代入し、導光板2の幅方向終端部での伝播光量Ideは入光量Ioの20%とすると、導光板2の幅方向終端部での反射プリズム21を介して放射される放射光量Ixは以下のようになる。
Ie=k・ 0.2・tan(φp)/(Pe・Te/Le) (7)
ここで、導光板2の幅方向終端部とは、導光板2における光伝播方向の終端を意味する。
Ie=k・ 0.2・tan(φp)/(Pe・Te/Le) (7)
ここで、導光板2の幅方向終端部とは、導光板2における光伝播方向の終端を意味する。
一方、導光板2の幅方向中央部では、反射プリズム21の配列ピッチは、導光板2の幅方向の中心面に対して面対称であり、Dh=0であるため、
Hb=L・ tan(φp)/2 (8)
今、導光板2の幅方向中央部の反射プリズム21を介して放射される放射光量は、導光板2の幅方向終端部の半分となることを狙っているため、導光板2の幅方向終端部での伝播光量Idsは入光量Ioの20%とすると0.2Io、導光板2の幅方向中央部での伝播光量Idcは1− (1−0.2)/2=0.6から算出され、0.6Ioとなる。
Hb=L・ tan(φp)/2 (8)
今、導光板2の幅方向中央部の反射プリズム21を介して放射される放射光量は、導光板2の幅方向終端部の半分となることを狙っているため、導光板2の幅方向終端部での伝播光量Idsは入光量Ioの20%とすると0.2Io、導光板2の幅方向中央部での伝播光量Idcは1− (1−0.2)/2=0.6から算出され、0.6Ioとなる。
したがって、
Ic=k・ 0.5/2・ tan(φp) / (Pc・Tc/Lc) (9)
導光板2の幅方向終端部と幅方向中央部での放射光量の比は(7)式と(9)式を用いると次式のように表される。
Ic/Ie=5/4・(Pe・Te/Le)/ (Pc・Tc/Lc)=1/2
Tc/Te=2.5・(Pe/Pc・Lc/Le) (10)
すなわち、導光板2の幅方向中央部の板厚Tcは、(9)式の関係を満たす必要がある。
ここで、PとLが均一な場合には、Tc=2.5Teにすることが必要である。
Ic=k・ 0.5/2・ tan(φp) / (Pc・Tc/Lc) (9)
導光板2の幅方向終端部と幅方向中央部での放射光量の比は(7)式と(9)式を用いると次式のように表される。
Ic/Ie=5/4・(Pe・Te/Le)/ (Pc・Tc/Lc)=1/2
Tc/Te=2.5・(Pe/Pc・Lc/Le) (10)
すなわち、導光板2の幅方向中央部の板厚Tcは、(9)式の関係を満たす必要がある。
ここで、PとLが均一な場合には、Tc=2.5Teにすることが必要である。
図6は、導光板2における反射プリズム21の突出量の増加量の分布を示すグラフを図示した図であり、図7は、導光板2における反射プリズム21の突出量の分布を示すグラフを図示した図であり、図8は、反射プリズム21を介した導光板2からの放射光量の分布を示すグラフを図示した図である。なお、図6において「プリズム高さの増加量」とは、隣り合う反射プリズム21の突出量の差を意味する。
図6に示すように、光源1aから離れるにつれて、段差(隣り合う反射プリズム21の突出量の差)は、指数関数的に緩やかに減少し中央部で0となり、さらに進むと負になる。このとき、図7に示すように、導光板2の厚さ分布は、導光板2の幅方向中央部で最も厚い左右対称な板厚分布となる。
このとき、左反射面21aの高さHaは、光源1aから遠ざかるにつれて次第に大きくなっていく。これにより、反射プリズム21を介して放射される放射光量の分布は、図8に示すように、点灯している光源1aから遠ざかるにつれて、ほぼ直線的に増加するプロファイルとなる。
次に、シミュレーション結果について説明する。図9は、照明装置10においてシミュレーションを行う際に用いた導光板2の厚さの分布を示すグラフを図示した図であり、図10は、照明装置10においてシミュレーションを行う際に用いた導光板2の反射ドット22の密度分布を示すグラフを図示した図であり、図11は、導光板2からの放射光量の分布を示すグラフを図示した図である。
発明者は、光学シミュレーションソフトであるライトツールズを用いて、導光板2からの放射光量分布のシミュレーションを行った。以下、シミュレーション条件について説明する。導光板2の材料はアクリルであり、導光板2の左右幅(幅方向長さ)は190mmである。また、図9に示すように、導光板2の幅方向左右端部の厚さは1.2mmであり、導光板2の幅方向中央部の厚さは3.1mmである。そして、厚さの比はTc/Te=2.5である。複数の反射ドット22は接触角45度の半球形状であり、これらは同じ形状である。反射ドット22の密度分布は、図10に示すように、nc/ne=3.7倍の分布としている。反射プリズム21の斜面傾斜角φpは20度であり、配列ピッチPは0.27mm均一であり、隙間Lは0.026mm均一である。
図11に示すように、導光板2の幅方向中央部では、やや高いが均一な放射光量の分布となっている。反射ドット22を形成しないで反射プリズム21のみを形成した場合は、図中の破線で示すように、点灯している光源1aから遠ざかるにつれて放射光量は単調に増加している。これにより、反射プリズム21の輝度は入射側から単調に増加するため、反射プリズム21と反射ドット22とを介して放射される放射光の比率は変化しているが、輝度が急激に変化することに起因する斑が見えることはない。
ここで、導光板2の幅方向中央部の厚さTcは、薄い方が表示装置の薄型化のために望ましい。Tcを薄くするためには、(10)式から、導光板2の幅方向において中央部の配列ピッチPcを端部の配列ピッチPeよりも大きくするとともに、反射プリズム21間の隙間Lcを、隙間Leよりも小さくすることが効果的であることがわかる。
また、厚さTcを薄くするために、導光板2の幅方向中央部の反射プリズム21を介して放射される放射光量を、導光板2の幅方向終端部の反射プリズム21を介して放射される放射光量の半分よりも多く(例えば図4(c)に示すように60%)設定してもよい。この条件では、PとLが均一な場合には、Tc=2.1Teとなり、薄くすることができる。なお、この場合には、反射ドット22の密度分布について(n/T)が、導光板2の幅方向中央部において幅方向左右両端部の1.3倍となるように分布をつける必要がある。
以上の説明では、反射ドット22に半球状の突起を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、導光板2で用いられる印刷反射ドット、またはブラスト処理を用いて形成された微細な傷でも縦方向にも横方向にも光学的な密度分布を付けることが可能であるため、同様の効果が得られる。
また、反射プリズム21を、導光板2の出光面2aと対向する裏面2bに形成したが、導光板2の出光面2aに形成してもよい。この場合、反射ドット22は、導光板2において反射プリズム21が形成される面に形成されるが、反射プリズム21と反射ドット22が、導光板2においてそれぞれ対向する面に形成された場合と同様の効果が得られる。
(射出成形用金型200の加工方法)
次に、導光板2の製造に用いる射出成形用金型200の加工方法について説明する。図12は、導光板2の製造に用いる射出成形用金型200の加工方法を示す模式図である。図12に示すように、正面視にて台形形状の刃先を有するダイヤモンドバイト300を用いて切削加工を施すことで、射出成形用金型200の表面に複数のプリズム溝200aが形成される。ダイヤモンドバイト300の刃先の傾斜面の角度は、反射プリズム21の反射面21a,21bの角度と同じ角度に形成されているため、射出成形用金型200のプリズム溝200aの傾斜面の角度も反射プリズム21の反射面21a,21bの角度と同じ角度である。
次に、導光板2の製造に用いる射出成形用金型200の加工方法について説明する。図12は、導光板2の製造に用いる射出成形用金型200の加工方法を示す模式図である。図12に示すように、正面視にて台形形状の刃先を有するダイヤモンドバイト300を用いて切削加工を施すことで、射出成形用金型200の表面に複数のプリズム溝200aが形成される。ダイヤモンドバイト300の刃先の傾斜面の角度は、反射プリズム21の反射面21a,21bの角度と同じ角度に形成されているため、射出成形用金型200のプリズム溝200aの傾斜面の角度も反射プリズム21の反射面21a,21bの角度と同じ角度である。
(プリズムシート4の角度)
次に、図13〜図17を用いてプリズムシート4の角度について説明する。図13は、表示装置の理想的な光放射角度を示す模式図であり、図14は、プリズムシート4を用いた光の偏向を説明する模式図であり、図15は、プリズムシート4を用いた光の偏向を示すグラフを図示した図であり、図16は、導光板2からの放射光の配光特性を示すグラフを図示した図であり、図17は、照明装置10の放射光の配光特性を示すグラフを図示した図である。
次に、図13〜図17を用いてプリズムシート4の角度について説明する。図13は、表示装置の理想的な光放射角度を示す模式図であり、図14は、プリズムシート4を用いた光の偏向を説明する模式図であり、図15は、プリズムシート4を用いた光の偏向を示すグラフを図示した図であり、図16は、導光板2からの放射光の配光特性を示すグラフを図示した図であり、図17は、照明装置10の放射光の配光特性を示すグラフを図示した図である。
図13に示すように、例えば、自動車の運転席と助手席の中央の前方に表示装置(照明装置10)を設置する場合、視距離900mmであり、かつ、表示装置(照明装置10)の画面の中央から右側に450mmの位置にいる観察者100aから見ると、幅200mmの画面の遠い端(左端)は31度、中央で26度、近い端(右端)は22度の角度になる。このため、光源1aを点灯した場合の表示装置(照明装置10)からの放射光の放射方向は、画面の位置に応じて変わることが望ましい。
なお、図13においては、照明装置10として、光源1a,1bと導光板2のみを備えるものとして示されているが、実際には導光板2の周りに、鏡面反射シート3と、プリズムシート4と、拡散シート5と、偏光反射シート6が配置されているものとする。
図13に示す照明装置10では、光放射方向の異なる2つの反射構造からの放射光La1,La2の比率を変えることで、画面の位置に応じて照明装置10からの放射光の放射方向を変えることができる。
図1に示した表示装置において、プリズムシート4は、図14の模式図に示すように光の進行方向を調整している。このプリズムシート4の頂角を種々変えた場合の、光線入射角度と光線放射角度の関係を図15に示す。ここで、プリズムシート4の材料の屈折率は1.5としている。図15に示すように、プリズムシート4の頂角を70度とすれば、入射角50度の光を18度方向へ偏向できるとともに、80度の光を34度方向へ偏向できることがわかる。
図16に、光学シミュレーションで求めた反射プリズム21の斜面の傾斜角度φpによる放射光の配光特性が示されている。反射プリズム21の斜面の傾斜角度φpが20度のときに50度方向にピークを持つ放射光の配光特性が実現されている。図16には、接触角45度の半球状の反射ドット22からの放射光の配光特性も示されているが、こちらは80度よりも大きな角度にピークを持っていることがわかる。
すなわち、斜面の傾斜角20度の反射プリズム21からの放射光は、プリズムシート4を通過する際に偏向され、18度方向に放射される。反射ドット22からは34度方向にピークを持つ光が放射される。
図17に、反射ドット22と反射プリズム21とを備えた導光板2に頂角70度のプリズムシート4を備えた場合の点灯光源近傍(光源側)の配光特性と、終端付近(反光源側)の配光特性のシミュレーション結果を比較している。図17に示すように、光源が照らす観察者に近い反光源側の配光特性は、観察者に対して遠い光源側に比べ、放射角度は大きくなっており、図13に示す理想的な配光特性になっていることがわかる。なお、放射光はそれぞれ、拡散シート5と偏光反射シート6とを通過することで配光分布は滑らかに整えられるが、主たる放射方向の違いは維持される。
なお、上記の説明では、反射ドット22として、半球状の突起を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、導光板2で用いられる印刷反射ドット、またはブラスト処理による微細な傷を採用した場合でも、放射光の放射角度は80度方向にピークを有することが可能なため同様の効果は得られる。
また、導光板2において反射ドット22を形成する面は、反射プリズム21を形成した面と対向する面としたが、反射プリズム21を形成した面に形成しても、同様の効果は得られる。
以上のように、実施の形態1に係る照明装置10およびそれを備えた表示装置では、照明装置10は、出光面2aとしての主面と出光面2aにそれぞれ直交し対向する2つの入光面としての側面を有する導光板2と、導光板2の入光面にそれぞれ対向する2つの光源1a,1bと、導光板2の出光面2aと対向する面側に配置された鏡面反射シート3と、導光板2の出光面2aまたは当該出光面2aと対向する面に、入光面に対して平行な方向に延びるように複数形成され、かつ、それぞれの断面が台形状の反射プリズム21と、出光面2aに形成された複数の反射ドット22とを備えた。
したがって、2つの光源1a,1bからそれぞれ入光面を介して導光板2に入射した光は、導光板2内を伝播して導光板2の対向する2つの入光面を結ぶ線の方向である出光面2aの幅方向における一端側と他端側のうち、当該入光面から遠い方向へ傾いた方向へそれぞれ放射される。このため、2つの光源1a,1bをそれぞれ独立に点灯/消灯することで光放射方向を切り換え可能である。
また、複数の反射プリズム21の断面における台形状の突出量は、導光板2の幅方向中央部が最も大きく、導光板2の幅方向端部側へ行く程減少するように形成され、複数の反射プリズム21の台形状の突出量、複数の反射プリズム21の配列ピッチ、および複数の反射ドット22の密度分布が、導光板2の幅方向の中心面Aに対して面対称となるように形成された。
したがって、導光板2の幅方向において点灯している光源から遠くなるにつれて、反射プリズム21を介した放射光が増大するとともに、反射ドット22を介した放射光が減少する。このため、放射光は、導光板2の幅方向において均一となり、片方の光源点灯時にも観察者から視た照明装置10の幅方向の輝度分布を均一にすることが可能である。
また、表示装置は、照明装置10をバックライトとして備えたため、光源1a,1bのうち一方を点灯し他方を消灯した場合にも、光源1a,1bからの光は、導光板2の出光面の幅方向における一端側と他端側のうち、当該入光面から遠い側から放射され、光源1a,1bを点灯/消灯することで光放射方向を切り換え可能である。
したがって、観察者が一人の場合には他方の光源を消灯できるため、表示装置において消費電力を削減することができる。すなわち、表示装置におけるエネルギー消費量の削減を図ることが可能となる。
また、点灯している光源1a,1bから遠くなるにつれて、反射プリズム21を介して放射される放射光が増大するとともに、反射ドット22を介して放射される放射光が減少するため、放射光は、導光板2の幅方向において均一となり、片方の光源点灯時にも観察者から視た表示面の幅方向の輝度分布を均一にすることが可能である。
また、反射ドット22を介して放射される導光板2の出光面からの光の放射方向は、反射プリズム21を介して放射される出光面からの光の放射方向よりも、出光面に沿った方向に近いため、導光板2の出光面の幅方向端部(照明装置10の画面の幅方向端部)において、点灯している光源から遠い方向にいる観察者に対し輝度ピークの方向が向き、この観察者に対し効率的に高い輝度を実現できる。
より具体的に説明すると、片側光源点灯時に、表示装置の表示面の中で点灯している光源に近い領域から放射される光の放射角度は、表示装置の表示面の中で点灯している光源から遠い領域から放射される光の放射角度よりも、導光板2の出光面2aに沿った大きな角度となる。このため、点灯している光源から遠い方向にいる観察者に対してより高い輝度で均一な輝度分布を実現できる。
<実施の形態2>
次に、実施の形態2に係る照明装置10について説明する。図18(a)は、射出成形用金型201の加工に用いるダイヤモンドバイト301の刃先の正面図であり、図18(b)は、射出成形用金型201の加工方法を示す模式図である。ここで、射出成形用金型201は、実施の形態2に係る照明装置10の導光板2の製造に用いる金型である。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
次に、実施の形態2に係る照明装置10について説明する。図18(a)は、射出成形用金型201の加工に用いるダイヤモンドバイト301の刃先の正面図であり、図18(b)は、射出成形用金型201の加工方法を示す模式図である。ここで、射出成形用金型201は、実施の形態2に係る照明装置10の導光板2の製造に用いる金型である。なお、実施の形態2において、実施の形態1で説明したものと同一の構成要素については同一符号を付して説明は省略する。
実施の形態1では、導光板2に形成された反射プリズム21の断面は台形状に形成されたが、実施の形態2では、反射プリズム21の断面における台形状は、それぞれの斜辺の傾斜角度が先端側へ行く程大きくなるように形成された擬似台形状である。
図18(a),(b)に示すように、ダイヤモンドバイト301の刃先は、正面視にて擬似台形状であり、それぞれの斜面が角度の異なる2つの面を用いて形成されている。より具体的に説明すると、ダイヤモンドバイト301の刃先における斜面の角度は、ダイヤモンドバイト301の先端部においてφPTであり、ダイヤモンドバイト301の根元付近の角度φPBよりも小さな角度に形成されている。
これにより、射出成形用金型201を加工した場合には導光板2の幅方向中央部に近い方に位置し、かつ、突出量の大きい反射プリズム21の斜面210bには角度の大きなφPBの光反射面が現れる。また、導光板2の幅方向端部に近い方に位置し、かつ、突出量の小さい反射プリズム21の斜面210aには小さな角度のφPTの反射面だけが現れることになる。
これにより、反射プリズム21において、点灯している光源に近い側の斜面の角度は小さくなるとともに、遠い側の斜面の角度は大きくなる。このため、反射プリズム21を介して放射される放射光の放射角度も、点灯している光源に近い側では大きくなり、光源から遠い側では小さいという分布を付けることが可能になる。図13に示すように、表示装置の画面内の幅方向の異なる位置から、それぞれ観察者に対して効果的に輝度ピークを向けた配光特性を実現できる。
以上のように、実施の形態2に係る照明装置10およびそれを備えた表示装置では、反射プリズム21の断面における台形状は、それぞれの斜辺の傾斜角度が先端側へ行く程大きくなるように形成された擬似台形状である。より具体的には、反射プリズム21の断面における台形状は、それぞれの斜辺が角度の異なる2つの辺を用いて形成された擬似台形状である。したがって、表示装置の画面内の幅方向の異なる位置から、それぞれ観察者に対して輝度ピークが向くため、観察者に対して効率的に高い輝度を実現できる。
なお、上記の効果は、反射プリズム21の断面における台形状についてそれぞれの斜辺が角度の異なる2つの辺を用いて形成された場合に限定されない。傾斜角度φPが先端に行く程小さければ同様の効果が得られるため、反射プリズム21の断面における台形状について、それぞれの斜辺が角度の異なる3つ以上の辺を用いて形成してもよい。また、反射プリズム21の断面における台形状について、それぞれの斜辺は曲線状であってもよい。
ここで、反射プリズム21の断面における台形状について、それぞれの斜辺が曲線状である場合を説明する。図19は、実施の形態2の変形例を示す図であり、図19(a)は、射出成形用金型202の加工に用いるダイヤモンドバイト302の刃先の正面図であり、図19(b)は、射出成形用金型202の加工方法を示す模式図である。
図19(a)に示すように、ダイヤモンドバイト302の刃先の斜面は、曲面状に形成されている。ダイヤモンドバイト302の刃先における斜面の角度は、ダイヤモンドバイト302の先端部においてφPTであり、ダイヤモンドバイト302の根元付近の角度φPBよりも小さな角度に形成されている。
これにより、射出成形用金型202を加工した場合には導光板2の中央部に近い方に位置し、かつ、突出量の大きい反射プリズム21の斜面220bには角度の大きなφPBに近い角度の反射面が現れる。また、導光板2の幅方向端部に近い方に位置し、かつ、突出量の小さい反射プリズム21の斜面220aには小さな角度のφPTに近い角度の反射面が現れることになる。
以上のように、反射プリズム21の断面における台形状について、それぞれの斜辺が曲線状に形成された擬似台形状である場合、導光板2の幅方向の位置によって、反射プリズム21の斜面の角度が急に変化しないため、導光板2の幅方向に輝度斑が発生することを防止できる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1a,1b 光源、2 導光板、3 鏡面反射シート、10 照明装置、21 反射プリズム、22 反射ドット。
Claims (6)
- 出光面としての主面と前記出光面にそれぞれ直交し対向する2つの入光面としての側面を有する導光板と、
前記導光板の入光面にそれぞれ対向する2つの光源と、
前記導光板の出光面と対向する面側に配置された反射シートと、
前記導光板の出光面または当該出光面と対向する面に、前記入光面に対して平行な方向に延びるように複数形成され、かつ、それぞれの断面が台形状の反射プリズムと、
前記出光面に形成された複数の反射ドットと、
を備え、
前記複数の反射プリズムの台形状の突出量は、前記導光板の幅方向中央部が最も大きく、前記導光板の幅方向端部側へ行く程減少するように形成され、
前記複数の反射プリズムの台形状の突出量、前記複数の反射プリズムの配列ピッチ、および前記複数の反射ドットの密度分布が、前記導光板の幅方向の中心面に対して面対称となるように形成された、照明装置。 - 前記反射ドットを介した前記導光板の前記出光面からの光の放射方向は、前記反射プリズムを介した前記出光面からの光の放射方向よりも、前記出光面に沿った方向に近い、請求項1記載の照明装置。
- 前記反射プリズムにおける台形状は、それぞれの斜辺の傾斜角度が先端側へ行く程大きくなるように形成された擬似台形状である、請求項1記載の照明装置。
- 前記反射プリズムにおける台形状は、それぞれの斜辺が角度の異なる2つの辺を用いて形成された擬似台形状である、請求項3記載の照明装置。
- 前記反射プリズムにおける台形状は、それぞれの斜辺が曲線状に形成された擬似台形状である、請求項3記載の照明装置。
- 請求項1〜5のいずれか1つに記載の照明装置をバックライトとして備えた表示装置。
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160809 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170228 |