JP2010080240A - 導光体およびこれを備える面発光装置 - Google Patents

導光体およびこれを備える面発光装置 Download PDF

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Abstract


【課題】 入射する光の進行方向を高精度に制御し、光出射面から出射される光の光強度を、光源からの距離に関わらず均一にすることができ、かつ薄形化することのできる導光体、およびこれを備える面発光装置を提供することである。
【解決手段】 導光体は、導光部と、凹凸形成部とを含んで構成される。導光部は、板状に形成され、光出射面が形成される。光出射面は、導光部の厚み方向に垂直で、面状に光を出射する。光源から発せられる光は、導光部の厚み方向に角度を成して導光部に入射する。凹凸形成部は、導光部の厚み方向内部の予め定める位置に配置され、表面が屈折率界面となる凹凸体が形成される。凹凸体は、光出射面に垂直な方向に突出または陥没する。導光体の厚み方向内部に、凹凸界面で囲まれた周囲よりも屈折率の小さい内部領域を含む。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入射する光の進行方向を変換して出射する導光体と、導光体を備え、面状に光を出射する面発光装置とに関する。
図22は、第1の従来技術に係る導光体を含む平面照明装置1の側面図である。第1の従来技術に係る導光体である導光板2は、有効出射領域3を有し、有効出射領域3を除く他の領域に比べて、有効出射領域3の厚みが薄く形成される。有効出射領域3には、プリズムシート4が貼付され、導光板2およびプリズムシート4を含む厚みは、この厚み方向の光源5の寸法と同一に設定される。プリズムシート4には、微細なプリズムまたはレンズアレなどが形成される(たとえば特許文献1参照)。
第2の従来技術では、導光体に接着された、光硬化樹脂を用いた出射光制御板を用いることによって、バックライトを薄く作製することができる。(たとえば特許文献2参照)。
特開2006−93015号公報 特開2006−323185号公報
第1の従来技術では、有効出射領域3が薄く形成され、これにプリズムシート4が貼付されることによって、光源5側からプリズムシート4に光が入射する。プリズムシート4に光源5側から入射した光はプリズムシート4に形成される微細なプリズムまたはレンズアレにプリズム側から入射する。微細なプリズムやレンズアレにプリズム側から入射した光は、導光板側から入射した光に比べて、光源からの距離が近い部分と遠い部分とに分散されにくく、均一に分散された光の出射を実現しにくいという問題点がある。
第2の従来技術では、出射光制御板を用いることによって多くの光学部材をなくすことができバックライトが薄く作製できるけれども、この出射光制御板を用いても、導光板と出射光制御板との両方の厚みを、この厚み方向の光源の寸法と同じにすることはできず、薄形化に限界があるという問題点がある。
本発明の目的は、入射する光の進行方向を高精度に制御し、光出射面から出射される光の光強度を、光源からの距離に関わらず均一にすることができ、かつ薄形化することのできる導光体、およびこれを備える面発光装置を提供することである。
本発明に従えば、導光体は、導光部と、凹凸形成部とを含んで構成される。導光部は、板状に形成され、光出射面が形成される。光出射面は、導光部の厚み方向に垂直で、面状に光を出射する。光源から発せられる光は、導光部の厚み方向に角度を成して導光部に入射する。凹凸形成部は、導光部の厚み方向内部の予め定める位置に配置され、表面が屈折率界面となる凹凸体が形成される。凹凸体は、光出射面に垂直な方向に突出または陥没する。
また本発明に従えば、面発光装置は、前記導光体を備える。すなわち、導光部と、凹凸形成部とを含んで構成される。導光部は、板状に形成され、光出射面が形成される。光出射面は、導光部の厚み方向に垂直で、面状に光を出射する。光源から発せられる光は、導光部の厚み方向に角度を成して導光部に入射する。凹凸形成部は、導光部の厚み方向内部の予め定める位置に配置され、表面が屈折率界面となる凹凸体が形成される。凹凸体は、光出射面に垂直な方向に突出または陥没する。
本発明によれば、凹凸形成部に対して光出射面側から出射する光の進行方向および、凹凸形成部に対して光出射面とは反対側から出射する光の進行方向を、高精度に制御し、出射させることが可能となる。これによって、光出射面から出射される光の光強度を、光源からの距離に関わらず均一にすることができる。凹凸形成部は、導光体よりも厚み方向いずれかの向きに突出して配置されるのではなく、導光体の厚み方向内部に設けられるので、導光体の厚み方向の寸法を、この厚み方向の光源の寸法に等しく設定することが可能となる。これによって、薄形化することのできる導光体を実現することができる。
また本発明によれば、光強度の分布が均一な面発光装置を実現することができる。また、光出射面から出射される光の進行方向を高い精度で制御することができるので、輝度の高い面発光装置を実現することができる。
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための形態を、複数の形態について説明する。以下の説明においては、各形態に先行する形態ですでに説明している事項に対応している部分には同一の参照符を付し、重複する説明を略する場合がある。構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分は、先行して説明している形態と同様とする。実施の各形態で具体的に説明している部分の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、実施の形態同士を部分的に組合せることも可能である。またそれぞれの実施形態は、本発明に係る技術を具体化するために例示するものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明に係る技術内容は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることが可能である。以下の説明は、導光体10、面発光装置11についての説明をも含む。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る面発光装置の側面図である。面発光装置は、導光体10を備え、面状に光を出射する。導光体10は、入射する光の進行方向を変換して出射する。導光体10には、光源12に臨んで入光面13が形成され、導光体10に入射する光は、入光面13から入射する。第1実施形態に係る導光体10は、入射する光を導きから出射する。第1実施形態に係る面発光装置は、たとえば液晶表示装置、パネルメータ、表示灯、面発光スイッチなどに用いられる面状の照明装置であり、本実施形態では、液晶表示装置に用いられるバックライトであるものとした。
液晶表示装置は、たとえば携帯電話、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、カーナビゲーション(satellite navigation system)装置、パーソナルコンピュータ、および薄形テレビジョンなどに設けられる。液晶表示装置は、液晶セルの背面から面状に発光するバックライトを含んで構成される。バックライトとしては、光源12を導光体10の入光面13近傍にまたは入光面13に接触させて設けるエッジライト型バックライトと、光源12を液晶セルの背面に設ける直下型バックライトとがあり、本実施形態の面発光装置は、エッジライト型バックライトとして用いられる。エッジライト型バックライトは、たとえば冷陰極管、発光ダイオード(light emitting diode, 略称「LED」)などを含む光源12からの光を、導光体10の入光面13に入射させ、導光体10によって面状に拡散させて、光出射面14から出射する。
エッジライト型バックライトでは、導光体10は板状に形成され、導光体10の厚み方向Zに垂直な2つの表面のうち一方の表面は、光出射面14として光を出射する。光出射面14を形成する表面部を「光出射面部」16と称する。導光体10の厚み方向Zに垂直な表面のうち、光出射面14から最も遠い位置の表面は、背面側表面部17として、大略的に光出射面に平行に形成される。光出射面14および背面側表面部17に対して角度を成す一つの端面は、入光面13として設定され、入光面13を介して光源12からの光は、導光体10に入射する。
導光体10は、導光部と、凹凸形成部19とを含んで構成される。導光部は、面状に光を出射する光出射面14が形成され、板状に形成される。光出射面14は、導光部の厚み方向に垂直に形成される。光源から発せられる光は、導光部の厚み方向に角度を成して導光部に入射する。凹凸形成部19は、導光部の厚み方向内部の予め定める位置に配置され、複数の凹凸体22が形成される。具体的には、凹凸形成部19は、大略板状体表面に凹凸体22が形成され、光出射面14に平行に配置される。凹凸体22は、光出射面14に垂直は方向に突出または陥没する。
導光部は、第1導光部18と第2導光部21とを含む。第1導光部には、光出射面が形成される。第2導光部21は、板状に形成され、凹凸形成部19に関して第1導光部18とは反対側に、凹凸形成部19に臨んで配置される。換言すれば、第1導光部18と第2導光部21とは、凹凸形成部19を挟むように形成される。導光体10は、凹凸形成部19に含まれるフィルム状シート28を中心とし、凹凸体、第1導光部または第2導光部がほぼ対称構造となっている。これによって、例えば、導光体を紫外線硬化樹脂等を用いて作製する場合、硬化収縮によって発生する反りを大幅に抑制することができる。光源12から発せられる光は、第1導光部18および第2導光部21の厚み方向Zに角度を成して第1導光部18および第2導光部21に入射する。具体的には、光源12から出射される光のうち少なくとも一部の光の進行方向は、第1導光部18および第2導光部21の厚み方向Zに垂直で、かつ光出射面14に平行である。
第1導光部18および第2導光部21は、少なくとも透光性を有し、好ましくは成形性に優れた材料、たとえばアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シクロオレフィンポリマー、ポリスチレン樹脂および機能性を有するノルボルネン系樹脂などの透光性材料を用いて形成することができる。第1導光部18および第2導光部21の屈折率は、たとえば導光体10がアクリル樹脂またはポリカーボネート樹脂から成る場合、1.49〜1.59程度である。第1導光部18と第2導光部21とは、一部材で形成されてもよく、またそれぞれ互いに別体に形成された後、配置されてもよい。換言すれば、導光部は、一部材で形成されてもよく、複数の部材から形成されてもよい。
第1導光部18および第2導光部21は、それぞれ直方体、具体的には板状、すなわち平板状に形成される。第1導光部18と第2導光部21とは、互いに平行に、かつ互いに対向して配置される。これらの厚み方向Zを、単に「厚み方向」Zと称し、厚み方向Zのうち導光体10の背面側から光出射面14に向かう向きを「前方」Z1と称し、前方Z1と反対の向きを「後方」Z2と称する。第1導光部18および第2導光部21は、厚み方向Zに見てそれぞれ長方形に形成される。導光体10の入光面13は、第1導光部18と第2導光部21とにわたって形成される。入光面13は、導光体10を厚み方向Zに見たときの長方形の1つの短辺を含み、厚み方向Zの直線を含む端面として設定される。したがって、本実施形態において入光面13は、光出射面14および背面側表面部17に垂直である。入光面13は、入射する光の進行方向を変換するために凹凸が形成されてもよいけれども、本実施形態においては、平滑な平面状に形成される。
入光面13の法線方向を「長辺方向」Xと称する。長辺方向Xは、導光体10を厚み方向Zに見たときの長方形の長辺の方向である。長辺方向Xのうち、導光部の外部から入光面13を介して導光部の内部に向かう向きを、「長辺方向一方」X1と称し、光源12側と反対の向きを「長辺方向他方」X2と称する。入光面13に平行で、厚み方向Zに垂直な方向を「短辺方向」Yと称する。短辺方向Yは、導光体10を厚み方向Zに見たときの長方形の短辺の方向である。
第1導光部18および第2導光部21のうち、入光面13が形成される端部における厚みは、第1導光部18と第2導光部21とで同じに設定され、第1導光部18および第2導光部21の厚みの合計は、導光体10の厚みに等しい。換言すれば、入光面13が形成される端部において、第1導光部18と第2導光部21とは厚み方向Zに接触して配置される。入光面13が形成される端部を除く残余の導光体10において、第1導光部18と第2導光部21との間には、凹凸形成部19が配置される。
図2は、本発明の第1実施形態に係る導光体10の一部を拡大して表す断面図である。図3は、本発明の第1実施形態における凹凸形成部19の平面図である。複数の凹凸体22は、互いに同じ形状および大きさに設定され、凹凸形成部19は、複数の単位領域24を含んで形成される。単位領域24は、1つまたは複数の凹凸体22を有して互いに同じ形状に形成される。凹凸形成部19に垂直に見て、各凹凸体22は、円形に形成される。凹凸形成部19に垂直に見て、各単位領域24は、各凹凸体22の円の中心が正三角形をなす少なくとも3つの凹凸体22を含む。
凹凸形成部19には、第1導光部18に向かって突出する凹凸体22と第2導光部21に向かって突出する凹凸体22とが、いずれも前記凹凸形成部19の全体にわたって形成される。第1導光部18に向かって突出する凹凸体22を「第1導光部側凹凸体」26と称し、第2導光部21に向かって突出する凹凸体22を「第2導光部側凹凸体」27と称する。第1導光部側凹凸体26が成すピッチと、第2導光部側凹凸体27が成すピッチとは、同一に設定される。第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、凹凸形成部19に平行な方向にずれて形成される。
第1導光部側凹凸体26および第2導光部側凹凸体27は、光出射面14に垂直な直線を軸線とした二次曲線の回転体の一部の形状に形成される。二次曲線は、放物線、双曲線、楕円および円のいずれでもよいけれども、二次曲線は厚み方向に延びる直線に関して線対称であるものとする。本実施形態では仮想的な楕円の長径を厚み方向に配置し、凹部の形状は、楕円をその長径まわりに回転させた形状に形成する。
第1導光部側凹凸体26は、第1導光部18側に突出する突出部として形成され、第2導光部側凹凸体27は、第2導光部21側に突出する突出部として形成される。第1導光部側凹凸体26および第2導光部側凹凸体27は、二次曲線の回転体の形状に形成されるので、その表面は曲面として形成される。曲面として形成される第1導光部側凹凸体26および第2導光部側凹凸体27の表面は、そのいずれの部分においても外方に凸の形状を成す。
換言すれば、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、厚み方向Zに重なることを避けて配置される。第1導光部側凹凸体26および第2導光部側凹凸体27の、凹凸形成部19に平行ないずれの向きのピッチも、円形に形成される凹凸体22の直径以上に設定される。本実施形態では、凹凸体22のピッチは、凹凸体22の直径の2倍に設定される。隣接する凹凸体22の位置を、凹凸形成部19に平行な方向にピッチの2分の1以上ずらすことで、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とが、厚み方向Zに重なることを避けることができる。
本実施形態の凹凸形成部19は、複数の凹凸体22とフィルム状シート28とを含んで形成される。各凹凸体22およびフィルム状シート28は、透光性を有する部材から形成され、フィルム状シート28の厚み方向Zに垂直な2つの表面部の両方に、複数の凹凸体22を形成した。各凹凸体22は、ほぼ半球の形状に形成され、各凹凸体22のうちフィルムシートの表面部に接触する端面の形状は、円形である。この円の直径はおよそ50マイクロメートル(micrometers, 略号「μm」)に設定される。フィルム状シート28からその厚み方向Zに突出する各凹凸体22の、厚み方向Zの寸法は、およそ30μmに設定される。
フィルム状シート28の表面上において、複数の凹凸体22は、互いに60度の角度を成す3つの方向に延びる複数の直線状に配置される。互いに60度の角度を成す3つの方向を、それぞれ「第1方向」、「第2方向」および「第3方向」と称すると、第1方向に延びる複数の直線同士の間隔と、第2方向に延びる複数の直線同士の間隔と、第3方向に延びる複数の直線同士の間隔とは、それぞれ互いに等しく設定される。この直線間の間隔の寸法を「a」とする。フィルム状シート28の表面上に形成される凹凸体22は、この3つの方向に延びる複数の直線の交点の位置に配置される。第1、第2または第3方向に隣接する凹凸体22の円の中心間の距離を「b」とすると、aとbとは、次の式(1)の関係を満たす。
これによって複数の凹凸体22は、フィルム状シート28の表面上に敷き詰められる複数の仮想的な正三角形の頂点の位置に配置される。換言すれば、1つの凹凸体22から最も近い他の凹凸体22は6つあり、この6つの凹凸体22の円の中心は、正六角形を成す。第1〜第3方向のいずれの方向に隣合ういずれの2つの凹凸体22も、中心間の距離は100μmに設定される。列を成す方向と各列における複数の凹凸体22のピッチとについて、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、同じに設定される。厚み方向Zに見て、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、重なることを避けて配置され、各第1導光部側凹凸体26は、3つの第2導光部側凹凸体27が成す正三角形の中心点に対応する位置に配置される。
3の平方根の値をcとすると、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、仮想的には、厚み方向Zに一旦重ねて配置され、その後、第1導光部側凹凸体26および第2導光部側凹凸体27のいずれか一方を、第1〜第3方向のうちいずれか1つの方向に50μmずらし、この方向に垂直で凹凸形成部19に平行な方向にc×50μmずらすことで、配置される。
図4は、本発明の第1実施形態において凹凸形成部19に形成される複数の単位領域24を表す図である。凹凸形成部19を構成するフィルム状シートの第1導光部18側および第2導光部21側の各表面部には、複数の単位領域24が形成される。単位領域24は、部材として形成されるものではなく、特定の方向に繰返されるパターンとして想定されるものである。本実施形態においては単位領域24を、前記第1〜第3方向のうち2方向に延びる直線から成る平行四辺形を単位領域24として、想定する。1つの平行四辺形は各辺の方向に2つずつ、4つの凹凸体22を含む。凹凸形成部19には、この平行四辺形が、各辺の方向に繰返され、凹凸体22が形成される。他の実施形態において単位領域24は、たとえば正方形に形成され、これが凹凸形成部19の表面部に隣接して敷き詰められて配置されてもよい。
凹凸形成部19の表面部は、単位領域24が隣接して敷き詰められて配置されることによって、各凹凸体22は、一定の配置パターンとして特定の方向に繰返される。このように本実施形態における複数の凹凸体22は、偶然性によって散在して配置されるのではなく、特定方向に繰返される一定の単位領域24に含まれる配置状態として、形成される。
凹凸形成部19の凹凸体22は、たとえばインプリント装置を用いて作製してもよい。インプリント装置を用いるときの金型は、たとえばエンドミルおよびダイヤモンドバイトのいずれかを用いて直接加工し、作製してもよい。または、たとえばエキシマレーザやグレースケールマスクを用いたリソグラフィによって作製することもでき、ナノ秒〜フェムト秒の時間的範囲のいずれかの時間的範囲でパルスレーザを出射することのできるレーザ装置を用いて作製することもできる。
本実施形態においては、凹凸形成部19の第1導光部側凹凸体と第1導光部18とは、接着層によって接着される。接着層は、凹凸形成部19の第1導光部側凹凸体26の先端部と第1導光部18との間に接着剤を配置し、接着剤を固化することによって、形成される。凹凸形成部19の第2導光部側凹凸体と第2導光部21とも、同様に、接着層によって接着される。この場合には、凹凸形成部19の第2導光部側凹凸体27の先端部と第2導光部21との間に接着剤を配置する。固化したときの接着層の厚みは、たとえば2μmに設定される。
異なる視点で見ると、導光部の内部には、内部領域が形成されている。内部領域は、第1導光部18および第1導光部側凹凸体26、または、第2導光部21および第2導光部側凹凸体27に囲まれて形成される。内部領域は、気体または固体が配置され、この気体または固体は、第1導光部および第1導光部側凹凸体26、または第2導光部および第2導光部側凹凸体27よりも屈折率が小さく設定される。内部領域は、換言すれば、低屈折率領域32である。
導光部の内部領域は、第1導光部18および第2導光部の間に位置する。内部領域の一部は、フィルム状シート28よりも光出射面側に位置し、この内部領域の位置よりも光出射面側に第1導光部18が位置する。内部領域の他の一部は、フィルム状シート28よりも背面側に位置し、この内部領域の位置よりも背面側表面部側に第2導光部21が位置する。第1導光部18と第2導光部21との間の空間には凹凸形成部19が形成され、第1導光部18と第2導光部21との間の空間のうち、凹凸形成部19を除く残余の空間に、低屈折率領域32が形成される。第1導光部に隣接して位置する低屈折率領域32部分の屈折率は、凹凸体22および第1導光部の屈折率よりも小さく、また第2導光部に隣接して位置する低屈折率領域32部分の屈折率は、凹凸体22および第2導光部の屈折率よりも小さい。
本実施形態において低屈折率領域32には、屈折率がほぼ1である空気が位置する。具体的には、フィルム状シート28と第1導光部18との間であって、光出射面側に突出する凹凸体22を除く領域に空気が位置しており、フィルム状シート28と第2導光部21との間であって、反射面側に突出する凹凸体22を除く領域にも空気が位置している。第1導光部18の屈折率、凹凸体22の屈折率、フィルムシートの屈折率、および第2導光部21の屈折率は、空気の屈折率に比べて高く設定される。たとえば、アクリル系樹脂であれば、屈折率は約1.5である。
したがって、第1導光部側凹凸体26および第2導光部側凹凸体27と、低屈折率領域に位置する空気との界面の内外における屈折率を比較すると、曲面として形成される界面の凸側に位置する部材の屈折率は、凹側に位置する部材の屈折率よりも小さい。これによって、凹凸体へ入射した光を効率的に集光することができる。
図5は、本発明の第1実施形態に係る面発光装置の平面図である。導光部に対して光源12は、光出射面14に平行な予め定める向きに隣接して設けられ、光出射面14に垂直な方向において、光源12の寸法と導光部の寸法とが同じに設定される。換言すれば、導光体10の厚み方向Zの寸法は、光源12の厚み方向Zの寸法と同一に設定される。具体的には、第1導光部18、第2導光部21および凹凸形成部19に対して、光源12は、光出射面14に平行な予め定める向きに隣接して設けられ、光出射面14に垂直な方向において、光源12の寸法と、第1導光部18、第2導光部21および凹凸形成部19の寸法の合計とが同じに設定される。
光源12は、第1導光部18、第2導光部21および凹凸形成部19に対して、厚み方向Zに垂直ないずれかの向きに隣接して設けられる。本実施形態において光源12は、発光部を含む発光素子であり、発光部は、LEDによって実現される。光源12は、電源(図示せず)から電力が供給されることによって稼動し、発散光を出射する。面発光装置は、光源12支持部材をさらに含み、光源12は、光源12支持部材(図示せず)によって導光体10に対して固定される。光源12光源12支持部材は、光源12の表面のうち導光体10の入光面13に臨む表面を除く残余の表面を覆って設けられる。発光素子は、発光部と、発光部を被覆する透光性樹脂とを含んで形成される。透光性樹脂は、発光部から発せられる光の一部を吸収して、発光部から発せられる光とは異なる波長の光を出射する。
透光性樹脂は、照射される光の一部を吸収して蛍光を発する蛍光物質を含んで構成される。蛍光物質は、照射される光の一部を吸収することによって励起され、電子遷移する。電子遷移は、エネルギー準位の異なる軌道間での電子遷移、金属−配位子電荷移動( metal to ligand charge transfer, 略号「MLCT」)、配位子−金属電荷移動( ligand to metal charge transfer, 略号「LMCT」)などの場合を含む。蛍光物質の分子間配置は、電子遷移によって変位し、蛍光物質からの発光は、分子間配置が緩和によって変位した後に起こる。したがって、蛍光物質から発せられる蛍光の波長は、蛍光物質が吸収した光の波長よりも必ず長くなる。この現象は、ストークスシフトとして知られる。換言すれば、蛍光物質は、発光部からの光の波長を変換するものである。
発光部が紫外線を出射する場合には、蛍光物質としては、紫外線を吸収して可視光を出射する材料を用いる。また発光部が可視光を出射する場合には、蛍光物質は、可視光を吸収して、これよりも長波長の可視光を出射する材料を用いる。たとえば発光部が、460ナノメートル(nanometers, 略号「nm」)程度の波長を中心とした青色の光を出射し、蛍光物質がこの光を吸収して、610nm程度の波長を中心とした黄橙の光を出射すれば、青色と黄橙とは補色であるので、発光部と蛍光物質とを合わせて発光素子は、ほぼ白色の光を発することができる。
蛍光物質としては、たとえばペリレン系誘導体、ZnCdS:Cu、またはYAG:Ceなどの蛍光物質、EuおよびCrの少なくともいずれか一方が添加されることによって光学素子としての機能が活性化された窒素含有CaO−Al−SiOなどの蛍光物質を用いることができる。ペリレン(perylene)は、peri-ジナフタレン(peri- dinaphthalene)またはジベンゾ[de,kl]アントラセン(dibenz[ke,kl]anthracene)とも呼ばれる物質で、ペリレン系誘導体は、ペリレンの炭素骨格に化学修飾された化合物の総称である。Znは亜鉛、Cdはカドミウム、Sは硫黄、Cuは銅、Oは酸素、YAGはイットリウム・アルミニウム・ガーネット(Yttrium Aluminum Garnet)、Ceはセリウム、Euはユーロピウム、Crはクロム、Caはカルシウム、Siはケイ素を表す。
特にYAG:Ceから成る蛍光物質を利用した場合には、青色に発光する発光部からの光の一部を吸収して、補色に近い黄色系の光を発することができ、発光部からの光と蛍光物質からの光とで白色光を形成することができる。またEuおよびCrの少なくともいずれか一方が添加されることによって活性化された窒素含有CaO−Al−SiOを用いれば、発光部からの青色の光の一部を吸収して補色に近い赤色系の光を発することができる。
発光部としては、たとえば窒化物系化合物半導体であって、次の組成式(2)で示される材料を、好適に用いることができる。
InGaAlN …(2)
組成式(1)において、Inはインジウム、Gaはガリウム、Alはアルミニウム、Nは窒素を表し、i、j、およびkは、各元素の比を表す添え字である。組成式(1)においてi、jおよびkは、i+j+k=1を満たす。発光部を成す材料としては、組成式(1)に示す材料のみならず、InGaNおよび特定の不純物をドープしたGaNなどを用いることができる。これらの材料からなる半導体素子は、基板上にInGaNおよびGaNなどの半導体を有機金属気相成長(metal organic chemical vapor deposition, 略称「MOCVD」)法などによって発光層として成長させることによって形成される。
半導体素子の構造としては、金属/絶縁体/半導体(metal/insulator/semiconductor, 略称「MIS」)接合、PIN接合(PIN junction)などが形成されるヘテロ構造、ホモ構造およびダブルへテロ構造のものとすることができる。また半導体発生層を量子効果が生じる薄膜で形成した単一量子井戸型構造および多量子井戸型構造とすることも可能である。
光源12は、入光面13近傍にまたは入射面に接触して1つ以上配置される。本実施形態において光源12は、規定光量が1.5カンデラ(candela, 略号「cd」)の発光部を用いた発光ダイオード(light emitting diode, 略称「LED」)を含み、4つ使用される。4つの光源12はいずれも入光面13に臨んで短辺方向Yに等間隔に配置され、光源12のピッチは9ミリメートル(millimeters, 略号「mm」)に設定される。したがって、1つの光源12の短辺方向Y中央と、これに隣接する光源12の短辺方向Yとの中央とは、短辺方向Yに9mm離れて配置される。
導光部のうち光出射面14側の表面部、および導光部のうち光出射面14から厚み方向Zに最も離れた位置の表面部のうちの少なくとも一部には、プリズム状の凹凸形状部分33が形成される。具体的には、光出射面部16の一部と第2導光部21の反射シート37側に臨む背面側表面部の一部とに凹凸形状部分33が形成される。凹凸形状部分33は、光出射面部16および背面側表面部17のうちいずれか一方に形成されてもよく、両方に形成されてもよい。また凹凸形状部分33は、光出射面部16および背面側表面部17のそれぞれの一部に形成されてもよく、全面に形成されていてもよい。本実施形態において凹凸形成部は、光出射面部16および背面側表面部17の両方に形成され、光出射面部16および背面側表面部17の全体にわたって複数形成される。
各凹凸形状部分33は、多面体の一部を成す形状に形成される。本実施形態において各凹凸形状部分33は、三角柱の形状の一部を成して形成される。三角柱の軸線は短辺方向Yに配置される。したがって、短辺方向Yに見た凹凸形状部分33の形状は、三角形の一部を成す。第1導光部18に形成される各凹凸形状部分33は、短辺方向Yに延びる稜線を形成し最も前方Z1に突出した稜線部34と、稜線部34から長辺方向一方X1または他方X2に向かうにつれて後方Z2に向かう2つの斜面部36とを含んで形成される。したがって第1導光部18に形成される凹凸形状部分33のうち前方Z1に臨む表面部は、稜線部34を棟とする切妻屋根のような形状に形成される。2つの斜面部36の表面が成す角度は、本実施形態においては170度に設定される。
第2導光部21に形成される各凹凸形状部分33は、短辺方向Yに延びる稜線を形成し最も後方Z2に突出した稜線部34と、稜線部34から長辺方向一方X1または他方X2に向かうにつれて前方Z1に向かう2つの斜面部36とを含んで形成される。したがって第2導光部21に形成される凹凸形状部分33のうち後方Z2に臨む表面部は、稜線部34を棟とする切妻屋根のような形状に形成される。2つの斜面部36の表面が成す角度は、本実施形態においては170度に設定される。
第1導光部18および第2導光部21に形成される凹凸形状部分33において、各凹凸形状部分33は、長辺方向に垂直で稜線34を通過する仮想面を基準として面対称に形成される。複数の凹凸形状部分33は、互いに同じ形状および同じ大きさに形成され、長辺方向Xに並ぶ。長辺方向Xに隣接する凹凸形状部分33間は、斜面部36の表面が交わることによって谷の形状に形成される。谷の形状に形成される部分と稜線部34との厚み方向Zの距離は、およそ2μmに設定され、長辺方向Xに隣接する稜線部34間のピッチは、およそ46μmに設定される。
導光体よりも後方Z2には、反射シート37が配置される。導光体10のうち第2導光部21の後方Z2の背面側表面部17、すなわち光出射面部16から厚み方向Zに最も遠い位置の表面部に、透光性を有しかつ第2導光部21よりも屈折率の小さい材料からなる接着剤を塗布し、この接着剤に後方Z2側から反射シート37を貼り付けてもよい。反射シート37は、反射率が可及的に100%に近い反射表面部を有しており、反射表面部を第2導光部21に向けて配置される。
反射シート37は、住友3Mの「ESR」を使用した。反射シート37よりも後方Z2側には、遮光テープを貼付した。遮光テープは反射シート37の後方Z2側から反射シート37の全面にわたって貼付し、たとえば日東電工の遮光反射両面接着テープNo.5680Wを使用することができる。導光体は、樹脂製フレームや遮光テープ等によって固定されるけれども、樹脂製フレームおよび遮光テープは図示を省略している。
光源12から発せられた光は、広がりながら導光体10に入光面13から入射する。入光面13から導光体10に入射した光は、第1導光部18と第2導光部21とに入射する。第1導光部18と第2導光部21とに入射した光の一部は、入光面13近傍の光出射面14から前方Z1に出射されるが、大部分は広がりながら第1導光部18および第2導光部21の中を長辺方向一方X1に進行する。入光面13から第1導光部18に入射した光の一部は、凹凸形成部19を介して第2導光部21に入射し、入光面13から第2導光部21に入射した光の一部は、凹凸形成部19を介して第1導光部18に入射する。凹凸形成部19に入射した光は、凹凸体によって集光される。
凹凸形成部19には複数の凹凸体22が形成されており、凹凸体22を光が通過するときには、凹凸体界面で反射および屈折され、通過する以前に比べて、光線束の発散角が変化する。凹凸体22に入射し透過する光は、凹凸体22の形状と、凹凸体22の周囲に形成される低屈折率領域32との界面で、1回または複数回反射し前方Z1または後方Z2の方向へと光線の向きが変えられる。本実施形態において低屈折率領域32には空気が位置し、凹凸体22を成す部材と空気との界面において、両屈折率が異なることによって反射が起こり、集光される。
第1導光部18に入射し、光出射面14に到達した光は、あるいは出射および屈折しあるいは反射される。第1導光部18の中を進行する光のうち、光出射面14から厚み方向Zに最も遠く、後方Z2に位置する表面に到達した光も、一部は出射および屈折し、一部は反射される。第2導光部21に入射し第2導光部21中を進行する光のうち、背面側表面部17を出射および屈折した光は、反射シート37で反射され、反射シート37よりも後方Z2に進行することなく、前方Z1に進路が変更される。第2導光部21のうち、最も光出射面14に近い位置の表面部に到達した光は、一部が反射され、一部は出射および屈折する。導光体10に入射し導光体10中を進行する光は、このように屈折と反射とを繰返し、光源12からの距離に関わらず一様な光強度の分布を有する光として光出射面14から出射される。
面発光装置は、光源12からの光を一様な面状の光として出射する装置であり、バックライトを用いる画像表示装置に用いられる。本実施形態では、2.4インチの携帯電話の液晶表示装置に用いた。導光体10の長辺方向Xの寸法は55mmとし、短辺方向Yの寸法は39mm、厚み方向Zの寸法は0.4mmとした。本実施形態の導光体10では、凹凸形成部19の厚み方向Zの位置は導光体10の厚み方向Zの中央位置に配置される。光源12の、厚み方向Zの寸法は0.4mmであり、導光体10の厚みと同じ寸法である。
このように規定することによって、第1導光部18および第2導光部21を進行する光は、光源12からの距離に関わらず一様な分布を示す光となって光出射面14から出射される。また光源12の厚み方向Zの寸法に対して、導光体10の厚みを必要最小限の厚みとすることができる。
第1実施形態によれば、凹凸形成部19は、導光部の厚み方向内部の予め定める位置に配置され、複数の凹凸体22が形成される。これによって、凹凸形成部19に対して光出射面14側から入射する光の進行方向、および凹凸形成部19に対して光出射面14とは反対側から入射する光の進行方向を、高精度に制御し、出射させることが可能となる。これによって、光出射面14から出射される光の光強度を、光源12からの距離に関わらず均一にし、光出射面に垂直な光を増やすことができる。凹凸形成部19は、導光体10よりも厚み方向Zいずれかに飛び出して配置されるのではなく、導光体10の厚み方向Z内部に設けられるので、導光体10の厚み方向Zの寸法を、この厚み方向Zの光源12の寸法に等しく設定することが可能となる。これによって、薄形化することのできる導光体10を実現することができる。
また第1実施形態によれば、導光部は、第1導光部18と第2導光部21とを含み、第1導光部18には、光出射面14が形成される。第1導光部および第2導光部21は、凹凸形成部19をはさむようにして、凹凸形成部19に臨んで配置される。これによって、凹凸形成部19を通過する光を凹凸体22によって制御し、凹凸形成部19よりも光出射面14側の導光体10内で伝播される光を第1導光部18によって制御し、凹凸形成部19よりも光出射面14とは反対側の導光体10内で伝播される光を第2導光部21によって制御することが可能となる。したがって導光体10は、入射する光の進行方向を、高精度に制御し、出射させることが可能となる。
また第1実施形態によれば、複数の凹凸体22は、互いに同じ形状および大きさに設定され、凹凸形成部19は、複数の単位領域24を含んで形成される。単位領域24は、1つまたは複数の凹凸体22を有して互いに同じ形状に形成される。これによって、凹凸形状層における各凹凸体22の形成に係る偶然性を排除することができる。各凹凸体22は、ランダムに形成されるわけではないので、凹凸形状層に到達する光の進行方向を、高い精度で制御して出射させることが可能となる。
また第1実施形態によれば、凹凸形成部19に垂直に見て、各凹凸体22は、円形に形成される。これによって、厚み方向Zに垂直ないずれの向きにも異方性を持たないので、凹凸形成部19の形成を容易にすることができる。また、あらゆる方向からの光を等しく効率的に集光させることができ、空間分布を均一にすることができる。
また第1実施形態によれば、凹凸形成部19に垂直に見て、各単位領域24は、各凹凸体22の円の中心が正三角形をなす少なくとも3つの凹凸体22を含む。これによって、凹凸形成部19に予めピッチを設定して凹凸体22を形成するときに、単位面積の凹凸形成部19の中に多くの凹凸体22を配置することができる。したがって、単位面積の凹凸形成部19に形成される凹凸体22の個数が少ない場合に比べて、凹凸形成部19による光の進路変更の効率を、高くすることができる。
また第1実施形態によれば、第1導光部側凹凸体26および第2導光部側凹凸体27は、光出射面14に垂直な直線を軸線とした二次曲線の回転体の一部の形状に形成される。これによって、光出射面14に平行ないずれかの向きから凹凸体22に接触する部材と凹凸体22との界面は、二次曲線の回転体の一部を成す形状に形成される。したがって、凹凸形成部19に入射した光の集光度を変化させることができる。これによって、たとえば光出射面14に平行ないずれかの向きから凹凸体22に接触する部材と凹凸体22との界面が多面体の一部として形成される場合に比べて、凹凸形成部19に入射した光に対して、光の進行方向を連続的に変化させることができる。したがって、光の進行方向に多様性を持たせることができる。これによって、光出射面から出射される光の光強度を向上させることができる。
また第1実施形態によれば、凹凸形成部19には、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とが、いずれも前記凹凸形成部19の全体にわたって形成される。これによって、第1導光部18から凹凸形成部19を介して第2導光部21側に進行する光に対する凹凸体22の影響と、これとは逆向きに進行する光に対する凹凸体22の影響とが異なる場合にも、第1導光部18側からの光に対する影響と部21側からの光に対する影響とを高い精度で進路変更させる凹凸形成部19を実現することができる。したがって、凹凸形成部19に到達する光を、高い精度で進路変更させることができる。
また第1実施形態によれば、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、凹凸形成部19に平行な方向にずれて形成される。これによって、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、厚み方向Zに重なることを避けて配置される。したがって凹凸形成部19は、第1導光部18側から凹凸形成部19に到達する光に対しても、第2導光部21側から凹凸形成部19に到達する光に対しても影響することができ、かつ第1導光部18側から到達する光にも第2導光部21側から到達する光にも、第1導光部18側に形成される凹凸体22および第2導光部21側に形成される凹凸体22のいずれか一方の凹凸体22によって進路変更させることができる。これによって、凹凸形成部に到達する光を高い精度で制御することができる。
また第1実施形態によれば、第1導光部18と第2導光部21との間には凹凸形成部19が形成され、除く残余の領域には、低屈折率領域32が形成される。低屈折率領域32部分の屈折率は、たとえば屈折率が1.4以下であって、第1導光部18、第2導光部21および凹凸形成部19の屈折率よりも小さい。これによって、低屈折率領域32が形成されない場合に比べて、凹凸形成部19に到達する光への、凹凸形成部19による影響を大きくすることができる。したがって、凹凸形成部19による光の進路変更の効率を高くすることができる。
また第1実施形態によれば、低屈折率領域32には、空気が位置する。これによって、第1導光部18、第2導光部21および凹凸形成部19の屈折率との差を、樹脂等固体を充填する場合と比べて、大きくすることができ、凹凸形成部19による光の進路変更の効率を高くすることができる。また、低屈折率領域32を、部位による屈折率に差異のない均一な領域とすることができる。さらに、低屈折率領域32を何らかの部材によって実現する場合に比べて、部品点数を削減することができ、製造工程数を低減することができる。
また第1実施形態によれば、第1導光部18第1導光部18のうち光出射面14側の表面部、および第2導光部21のうち光出射面14から厚み方向Zに最も離れた位置の表面部のうちの少なくとも一部には、プリズム状の凹凸形状部分33が形成される。これによって、凹凸形状部分33が形成されない場合に比べて、光出射面14から出射される光を、凹凸形状部分33によって、散乱させることができる。したがって、光出射面14から出射される光の光強度の分布を、均一にすることができる。
また第1実施形態によれば、第1導光部18、第2導光部21および凹凸形成部19に対して、光源12は、光出射面14に平行な予め定める向きに隣接して設けられ、光出射面14に垂直な方向において、光源12の寸法と、第1導光部18、第2導光部21および凹凸形成部19の寸法とが同じに設定される。換言すれば、導光体10の厚み方向Zの寸法は、光源12の厚み方向Zの寸法と同一に設定される。光源12は、第1導光部18、第2導光部21および凹凸形成部19に対して、厚み方向Zに垂直ないずれかの向きに隣接して設けられる。これによって、導光体10の厚みを、必要最小限の厚みとすることができる。
また第1実施形態によれば、面発光装置は、前記導光体10を備える。これによって、光強度の分布が均一な面発光装置を実現することができる。また、光出射面14から出射される光の進行方向を高い精度で制御することができるので、輝度の高い面発光装置を実現することができる。
また第1実施形態によれば、導光体10は、凹凸形成部19を中心として、凹凸体、第1導光部および第2導光部がほぼ対称構造となっている。これによって、例えば、導光体の一部または全部を紫外線硬化樹脂等を用いて作製する場合、硬化収縮によって発生する反りを大幅に抑制することができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る導光体10の側面図である。第2実施形態に係る導光体10は、第1実施形態に係る導光体10に類似しており、以下、第1実施形態に対する第2実施形態の相違点を中心に説明する。第2実施形態において、背面側表面部17には、たとえば銀、アルミニウムの単体金属などによって実現される反射性塗料40を塗布する。これによって、導光体10の厚み方向Zに垂直な表面のうち、光出射面14から最も遠い位置の表面は、背面側表面部17として、導光体10内部から到達する光を反射する。したがって、反射シート37を用いる場合に比べて、面発光装置の厚み方向Zの寸法を小さくすることができる。
(第3実施形態)
図7は、本発明の第3実施形態に係る導光体10の側面図である。図8は、本発明の第3実施形態に係る導光体10の平面図である。第3実施形態に係る導光体10は、第1実施形態に係る導光体10に類似しており、以下、第1実施形態に対する第3実施形態の相違点を中心に説明する。第3実施形態において、凹凸形成部19には、第1導光部側突出領域38と、第2導光部側突出領域39とが形成される。第1導光部側突出領域38には、第1導光部側凹凸体26が形成され、第2導光部側突出領域39には、第2導光部側凹凸体27が形成される。第1導光部側凹凸体26は、第1導光部18に向かって先細状に突出する凹凸体22であり、第2導光部側凹凸体27は、第2導光部21側に向かって先細状に突出する凹凸体22である。第3実施形態において、第1導光部側突出領域38には、第2導光部側凹凸体27は形成されず、第2導光部側突出領域39には、第1導光部側凹凸体26は形成されない。
導光体10のうち、入光面13から遠い長辺方向一方X1寄りの導光体10を「一方側導光体」42と称し、入光面13に近い長辺方向他方X2寄りの導光体10を「他方側導光体」44と称する。光は導光体10に対して入光面13から入射する。したがって、第1実施形態においては、他方側導光体44を通過する光の光強度は、一方側導光体42を通過する光の光強度よりも強くなる。一方側導光体42から出射される光の光強度と、他方側導光体44から出射される光の光強度とを等しくするためには、一方側導光体42を通過する光の光強度に対して光出射面14から出射される光の光強度の割合を大きく、他方側導光体44を通過する光の光強度に対して光出射面14から出射される光の光強度の割合を小さくする必要がある。
第3実施形態では、一方側導光体42内に第2導光部側突出領域39を配置し、他方側導光体44内に第1導光部側突出領域38を配置する。本実施形態では第2導光部側突出領域39と第1導光部側突出領域38との境界を、導光体10の長辺方向X中央部に設け、第2導光部側突出領域39の面積と第1導光部側突出領域38の面積とを同じに設定したけれども、他の実施形態において、第2導光部側突出領域39と第1導光部側突出領域38とは、異なる面積に設定されてもよい。
それぞれの設定は、使用する第1導光部18、第2導光部21、フィルム状シート28および凹凸体22の屈折率にも、また各凹凸体22の形状、配置パターン、第1導光部18および第2導光部21に形成される凹凸形状部分33の形状にも適応して設定されることが好ましい。一方側導光体42内に第2導光部側突出領域39を配置し、他方側導光体44内に第1導光部側突出領域38を配置することによって、一方側導光体42から出射される光の光強度と、他方側導光体44から出射される光の光強度とを等しくすることができる。
第2導光部21の背面側表面部17のうち、第2導光部側突出領域39に対応する領域にはプリズム状の凹凸形状部分33が形成される。第2導光部21の背面側表面部17のうち、第1導光部側突出領域38に対応する領域は、厚み方向Zに垂直かつ平坦な形状に形成される。第1導光部18の光出射面部16のうち、第1導光部側突出領域38に対応する領域にはプリズム状の凹凸形状部分33が形成される。第1導光部18の背面側表面部17のうち、第2導光部側突出領域39に対応する領域は、厚み方向Zに垂直かつ平坦な形状に形成される。
第1導光部側突出領域38の凹凸形成部19の第2導光部21側の表面部と、第2導光部側突出領域39の凹凸形成部19の第1導光部18側の表面部とは、いずれも平坦に形成される。これによって、第1導光部18および第2導光部21内を通り、第2導光部において第1導光部側突出領域38での出射、および第1導光部において第2導光部側突出領域39での出射を防止することができる。
第1導光部18と第2導光部21とを含めて「導光部」と称する。導光部を通り凹凸形状部分33に到達する光のうち、進行方向の厚み方向Z成分が光出射面14に平行な成分よりも大きい光は、凹凸形状部分33の界面で出射しやすく、光出射面14に平行な成分が厚み方向Z成分よりも大きい光は、凹凸形状部分33の界面で反射されやすい。凹凸形成部分33の斜面部は、厚み方向Zに対して45度よりも大きい角度を成して形成される。したがって、導光部内から凹凸形状部分33に到達する光のうち、光出射面14に平行な成分が厚み方向Z成分よりも大きい光が、凹凸形状部分33によって反射されると、反射される前より厚み方向Z成分が大きくなる。すなわち、凹凸形状部分33によって反射を繰り返した光は、厚み方向Z成分の大きい光が多い。
凹凸形状部分33に反射されることによって、厚み方向Z成分が光出射面14に平行な成分よりもある程度大きくなった光は、凹凸体22が形成される側から凹凸形成部19へ入射する確立が高くなる。逆に、凹凸形状部分33が存在しない領域では、伝播する光の厚み方向Z成分が光出射面14に平行な成分よりも小さいままであるため、凹凸形成部19へ入射しない。これによって、第1導光部または第2導光部から凹凸形成部19へ入射する領域を別個にすることができる。つまり、第1導光部側突出領域38が形成される領域において第2導光部では凹凸形状部分33がなく、第2導光部を伝播する光は、進行方向の厚み方向Z成分が光出射面14に平行な成分よりも小さいままとなり、光出射面14から出射しない。第2導光部側突出領域39が形成される領域において第1導光部18では凹凸形状部分33がなく、第1導光部を伝播する光は、進行方向の厚み方向Z成分が光出射面14に平行な成分よりも小さいままとなり、光出射面14から出射しない。
凹凸形状部分33および第2導光部側突出領域38の配置されていない領域では、第2導光部内を伝播する光が出射せず、全反射によってほぼ無損失で一方側導光部へと伝播される。したがって、一方側と他方側での光強度を同様にすることができる。
第3実施形態によれば、凹凸形成部19には、第1導光部側突出領域38と、第2導光部側突出領域39とが形成される。これによって、第1導光部側突出領域38または第2導光部側突出領域39は、第1導光部および第2導光部内を伝播する光のどちらかのみを光出射面から出射させることができる。したがって、第1導光部18から凹凸形成部19へ入射する領域と、第2導光部21から凹凸形成部19へ入射する領域とを分け、それぞれ第1導光部側突出領域38および第2導光部側突出領域39のいずれか一方を配置させることで、第1導光部または第2導光部のいずれか一方では凹凸形成部19へ入射せず入光面から遠い位置へ光が伝播するため、入光面側と反対側の光出射面から出射する光の強度分布を均一化させることができる。
(第4実施形態)
図9は、本発明の第4実施形態における凹凸体22の形状を表す図である。図9(a)凹凸体22の平面図であり、図9(b)は、第4実施形態における凹凸体22を図9(a)に示す切断面線S1−S1で切断して見た断面図であり、図9(c)は、第4実施形態における凹凸体22を図9(a)に示す切断面線S2−S2で切断して見た断面図であり、図9(d)は、第4実施形態における凹凸体22の配置パターンを表す平面図である。第4実施形態に係る導光体10は、第1実施形態に係る導光体10に類似しており、以下、第1実施形態に対する第4実施形態の相違点を中心に説明する。
図9(a)に示すように、第4実施形態において凹凸体22は、凸に形成される。凹凸体22内部に位置する凸領域は、厚み方向Zに見て長手形状に形成される。大略的には楕円形状に形成され、長手方向一方の端部は丸く、長手方向他方の端部は尖って形成される。図9(b)に示すように、凸領域の、丸く形成される長手方向一方の厚み方向Zの変化量は、尖って形成される長手方向他方の厚み方向Zの変化量よりも大きく設定され、長手方向に傾斜する。換言すれば、凸領域は、丸く形成される部分が尖って形成される部分よりも勾配が大きく形成される。凸領域の長手方向に垂直な断面形状は、図9(c)に示すように、短手方向の一方で湾曲し、他方で直線的な形状に形成される。
複数の凹凸体22は、図9(d)に示すように、短辺方向Yには同じ向きの姿勢に形成され、長辺方向Xには長手方向が交互に異なる向きに形成される。言い換えると、長辺方向Xに隣り合う2つの凹凸体22は、短辺方向Yに垂直な面を基準に対称となっている。単位領域24は2つの凹凸体22を含む形状に設定することができ、この単位領域24がフィルム状シート28の表面に平行な2つの方向に隣接して配置される。このような形状とすることによって、隣接する凹凸体22を互いに近接して配置することができる。したがって、第1導光部及び第2導光部から凹凸形成部19へ入射する光のうち、凹凸体22へ入射する光の割合を、可及的に大きくすることができる。
(第5実施形態)
図10は、本発明の第5実施形態に係る面発光装置の側面図である。第5実施形態に係る面発光装置は、第1実施形態に係る面発光装置に類似しており、以下、第1実施形態に対する第5実施形態の相違点を中心に説明する。第5実施形態に係る面発光装置では、凹凸形成部19は2つ独立して設けられる。各凹凸形成部19には、その厚み方向Zに垂直な2つの表面のうち、一方に凹凸体22が形成される。各凹凸形成部19は、光出射面14の面積のおよそ半分の面積に形成される。
2つの凹凸形成部19のうち一方は、光出射面14のうち長辺方向一方X1側の半分に対応して、他方の凹凸形成部19よりも長辺方向他方X2に配置される。2つの凹凸形成部19のうち他方は、光出射面14のうち長辺方向他方X2側の半分に対応して、一方の凹凸形成部19よりも長辺方向他方X2に配置される。この凹凸形成部19は、凹凸体22を第2導光部21側に向けて配置される。2つの凹凸形成部19は、導光体10のうち入光面13近傍の一部を除く残余の導光体10内に配置される。この凹凸形成部19は、凹凸体22を第1導光部18側に向けて配置される。
2つの凹凸形成部19は、配置されるときの姿勢の向きが厚み方向Zに異なるけれども、作製されるときには、同一部品として、または同一の形状を成す部品として作製することができる。したがって、1つのフィルム状シート28に第1導光部側突出領域38と第2導光部側突出領域39とを形成する第3実施形態に比べて、作製を容易にすることができる。また、第3実施形態に比べて、厚み方向Zに余分な隙間がなくなるため導光体全体を薄く作製することができる。
(第6実施形態)
図11は、本発明の第6実施形態に係る面発光装置の側面図である。図12は、本発明の第6実施形態に係る面発光装置の平面図である。第6実施形態に係る面発光装置は、第5実施形態に係る面発光装置に類似しており、以下、第5実施形態に対する第6実施形態の相違点を中心に説明する。第6実施形態に係る面発光装置では、凹凸形成部19は厚み方向Zに見て矩形に形成され、導光体10内において、長辺方向Xにも短辺方向Yにも複数配置される。
第1導光部18、第2導光部21、フィルム状シート28および凹凸体22の屈折率、第1導光部18および第2導光部21に形成される凹凸形状部分33の形状によっては、導光体10の長辺方向一方X1寄りの部分と長辺方向他方X2寄りの部分との2つの領域において、光強度の差異が生じ不均一になる場合もある。このような場合には、図11および図12に示すように、凹凸形成部19を長辺方向Xにも短辺方向Yにも複数配置する。第6実施形態では、図12に示すように、複数の凹凸形成部19は、厚み方向Zに見て市松模様の形状を成して配置される。長辺方向Xおよび短辺方向Yに隣接するいずれの2つの凹凸形成部19も、凹凸体22が臨む向きとして第1導光部18に向かう向きと第2導光部21に向かう向きとの差異を有する。
第1導光部18および第2導光部21に形成される凹凸形状部分33は、凹凸形成部19の突出部が臨む表面部に対応して形成される。したがって、光出射面部16および背面側表面部17において、複数の凹凸形状部分33と、プリズム状ではなく平坦に形成される部分とは、長辺方向Xおよび短辺方向Yに交互に並び、厚み方向Zに見て市松模様に形成される。
各凹凸形成部19の長辺方向Xの寸法と短辺方向Yの寸法とは異なって設定されてもよいけれども、本実施形態では同じ寸法とし、各凹凸形成部19は、正方形に形成される。これによって、いずれの凹凸形成部19も同じ手順、または同一に作製することができ、かつ長辺方向Xおよび短辺方向Yを考慮して配置する必要がなくなる。したがって、光出射面14からの出射される光の光強度の分布を、高い精度で調整して均一にすることと、製造を容易にすることのできる面発光装置を実現することができる。
(第7実施形態)
図13は、本発明の第7実施形態に係る面発光装置の平面図である。第7実施形態に係る面発光装置は、第6実施形態に係る面発光装置に類似しており、以下、第6実施形態に対する第7実施形態の相違点を中心に説明する。第7実施形態に係る面発光装置では、凹凸形成部19は厚み方向Zに見て三角形に形成され、導光体10内において、長辺方向Xに複数配置される。短辺方向Yにおける各凹凸形成部19の三角形の寸法は、第1導光部18および第2導光部21の短辺方向Yの寸法に一致し、長辺方向Xにおける各凹凸形成部19の三角形の寸法は、第1導光部18および第2導光部21の長辺方向Xの寸法よりも小さく設定される。各凹凸形成部19の三角形の各頂点は、第1導光部18および第2導光部21を厚み方向Zに見たときの長辺上に位置し、2つの三角形の凹凸形成部19、2つで長方形または平行四辺形を成す。1つの導光体10内において、この長方形または平行四辺形が長辺方向Xに複数配置される。
(第8実施形態)
第8実施形態に係る面発光装置は、第1実施形態に係る面発光装置に類似しており、以下、第1実施形態に対する第8実施形態の相違点を中心に説明する。第8実施形態に係る面発光装置では、凹凸形成部19には、第1導光部18側に臨む、すなわち前方Z1に臨む表面にも、第2導光部21側に臨む、すなわち後方Z2に臨む表面にも、凹凸形成部19全体にわたって凹凸体22が形成される。第1導光部18側に臨む表面部における凹凸体22の個数の密度と、第2導光部21側に臨む表面部における凹凸体22の個数の密度とには、差が設定される。第8実施形態に係る面発光装置の側面図を図示すると、図14に類似する。
たとえば本実施形態では、第1導光部18側に臨んで配置される凹凸体22の個数は、単位面積当たりに少なく、それに比べて第2導光部21側に望んで配置される凹凸体22の個数は、単位面積当たりに多く配置される。凹凸形成部19を第2導光部21側から第1導光部18側へ、つまり後方Z2から前方Z1へ通過する光の一部は光出射面14から出射され、出射された光は、導光体10内に戻ることはない。これに対し凹凸形成部19を第1導光部18側から第2導光部21側へ、つまり前方Z1から後方Z2へ通過する光は反射シート37に反射され、そのほとんどまたは全部が後方Z2から前方Z1に向かう光に変換される。したがって、第1導光部18、第2導光部21の材質、フィルム状シート28および凹凸体22の材質によっては、凹凸形成部19の後方Z2から前方Z1への光に対する機能と、前方Z1から後方Z2への光に対する機能とは、異なる方が望ましい場合もある。
第1導光部18側に臨む表面部における凹凸体22の個数の密度と、第2導光部21側に臨む表面部における凹凸体22の個数の密度とには、差が設定されることによって、後方Z2から前方Z1への光に対する機能と、前方Z1から後方Z2への光に対する機能とに差異を生じさせることができる。これによって、導光体10内を進行する光のうち、凹凸形成部19を通過する光を増大させることが可能となり、光出射面14から出射される光を均一な光とすることが可能となる。
本実施形態では、凹凸形成部19のうち第1導光部18に臨む表面部、および第2導光部21に臨む表面部において、形成される凹凸体22の分布は一様であるものとした。ただし他の実施形態において、形成される凹凸体22の個数の密度は、入光面13または光源12からの距離に応じて変化してもよい。第1導光部18に臨む表面部、および第2導光部21に臨む表面部における凹凸体22の、面積当たりの個数分布を、入光面13または光源12からの距離に応じて変化させることによって、光出射面14から出射される光の光強度の分布を、高い精度で制御することが可能となる。
(第9実施形態)
図14は、本発明の第9実施形態に係る面発光装置の側面図である。第9実施形態に係る面発光装置は、第1実施形態に係る面発光装置に類似しており、以下、第1実施形態に対する第9実施形態の相違点を中心に説明する。第9実施形態に係る面発光装置では、第1導光部18の厚みと第2導光部21の厚みとの比は、第1導光部側凹凸体26の個数と、第2導光部側凹凸体27の個数との比に一致して設定される。第1導光部側凹凸体26および第2導光部側凹凸体27はいずれも、それぞれの面内で均一に全体にわたって形成される。
第1実施形態において凹凸形成部19は、導光体10の厚み方向Zの中央位置に配置され、かつ第1導光部側凹凸体26の個数と第2導光部側凹凸体27の個数とは一致して形成された。第9実施形態では、第1導光部18の厚みと第2導光部21の厚みとは異なって設定され、それらの厚みの比と、第1導光部側凹凸体26の密度および第2導光部側凹凸体27の密度の比とは、同じに設定される。
これによって、導光体10の厚み方向Zにおける凹凸形成部19の位置を変化させても、凹凸形成部19による光への影響の効率を一定に保つことができる。導光体10の厚み方向Zにおける凹凸形成部19の位置を変化させることができるので、凹凸形成部19の位置を変化させることができない場合に比べて、導光体10の設計に係る自由度を高くすることができる。
(第10実施形態)
図15は、本発明の第10実施形態における凹凸体22の斜視図である。図15(a)〜(d)に示す形状は、第10実施形態において凸状に形成される凹凸体22を表す。図15(a)に示す形状では、凸状に形成される凹凸体22の先端が尖って形成される。図15(b)に示す形状では、凹凸体22を厚み方向Zに見たときの形状は四角形であり、この場合の凹凸体22は、四角錐に突出した凸部を先端において丸めた形状に形成される。図15(c)に示す形状では、凹凸体22は長手方向を有する形状に形成され、凸状に突出して形成される凹凸体22の突出量が、長手方向の一方と他方とにおいて異なる。図15(d)に示す形状では、凸状に形成される凹凸体22の端部が平坦に形成され、図15(a)の示す凹凸体の先端を平坦に切り取った形状に形成される。
これら図15(a)〜(d)は、たとえば、第1導光部18、第2導光部21、フィルム状シート28および凹凸体22の材質、屈折率に応じて選択して配置される。たとえば凹凸体22の材質が異なれば反射および屈折の様子も変化する。また凹凸体22の屈折率が異なれば、凹凸形成部19を通過する光の集光の様子も変化する。それら材質および物性に応じて凹凸体22の形状を変化させることによって、光出射面14から出射される光の光強度の分布を、高い精度で制御することができる。
図16は、本発明の第10実施形態における面発光装置の側面図である。本実施形態において凹凸形成部19は、高屈折率材料45によって実現される。低屈折率材料47の屈折率は、高屈折率材料45および第1導光部または第2導光部の屈折率よりも低く設定される。第1導光部18と第2導光部21との間の領域のうち、高屈折率材料45を除く領域を「低屈折率領域」32と称すると、低屈折率材料47は、低屈折率領域32に配置される。第10実施形態において、低屈折率材料47は、厚み方向Zに重ねて形成される。2つの低屈折率材料47には凹凸が形成される。低屈折率材料47の凹凸は、互い違いに対向して形成される。厚み方向Zに積層される2つの低屈折率材料47の間には、低屈折率材料47よりも屈折率の高い、高屈折率材料45が充填される。これによって、高屈折率材料45は、第1導光部18側からも第2導光部21側からも規定され、厚み方向Z両側から形状が規定される。
第1〜第9実施形態においては、フィルム状シート28を設け、その厚み方向に垂直な2つの表面上に凹凸体22を形成し、必然的に凹凸体22の周囲かつフィルム状シート28と導光部との間に位置する領域を低屈折率領域32とした。これに対し第10実施形態においては、凹凸体22を形成する材料に比べて低屈折率である材料を先に2つ設け、高屈折率材料45の位置および形状を、低屈折領域に配置される材料の表面部およびその形状によって規定する。
本実施形態において低屈折率領域32に配置される材料を「低屈折率材料」47と称すると、低屈折率材料47には、複数の凹部が形成される。複数の凹部は高屈折率材料45の少なくとも一部が配置される位置である。第1導光部18に沿って高屈折率材料45よりも前方Z1に配置される低屈折率材料47の凹部と、第2導光部21に沿って高屈折率材料45よりも後方Z2に配置される低屈折率材料47の凹部とは、互いにずれて配置される。各凹部の内面は、厚み方向に延びる直線まわりに二次曲線を回転した回転体の一部の形状を成す。
これによって、高屈折率材料45と低屈折率材料47との界面は、二次曲線の回転体の一部を成す形状に形成される。二次曲線は、放物線、双曲線、楕円および円のいずれでもよいけれども、二次曲線は厚み方向に延びる直線に関して線対称であるものとする。本実施形態では仮想的な楕円の長径を厚み方向に配置し、凹部の形状は、楕円をその長径まわりに回転させた形状に形成する。
高屈折率材料45は、厚み方向に離れる低屈折率材料47の間に配置される。高屈折率材料45の前駆体は、液体を含む流動的な材料とし、低屈折率材料47の間に配置された後、固化されることによって、高屈折率材料45となる。第1導光部18と第2導光部21との間に配置される2つの低屈折率材料47は、少なくとも端部を除いて互いに厚み方向に離れて配置されるので、2つの低屈折率材料47間に位置する高屈折率材料は、1つの部材として形成される。前方Z1と後方Z2とに配置される低屈折率材料47は、端部で互いに連続して形成されてもよい。端部を除く部分が前方Z1と後方Z2とに離れて配置され、高屈折率材料がその間隙に配置されるならば、低屈折率材料47を厚み方向に見たときの周囲の端部が連続しているか否かは、いずれの構成とすることも可能である。
このような構成とすることによって、第1導光部18と第2導光部21との間に配置される高屈折率材料を凹凸体22を含む1つの部材として形成することができる。つまり、フィルム状シート28と凹凸体22とを別部材として形成する場合に比べて、界面を少なくすることができる。したがって、フレネル反射を抑制することができる。これによって、輝度を向上させることができる。また、フィルム状シート28と凹凸体22とを第1導光部18および第2導光部21間に配置する場合に比べて、作成にかかる工程数を低減することができる。
またフィルム状シート28と凹凸体22とを別の工程で作成する場合には、凹凸体22の厚み方向Zの寸法にバラつきによって、フィルム状シート28が配置される位置は、厚み方向Zにずれる。しかし低屈折率材料47を形成し、低屈折率材料47間に高屈折率材料を配置する場合には、高屈折率材料の厚み方向の位置のずれを小さくすることができる。また工程数を低減することができるので、作成に係る費用の低減が可能となる。特にフィルム状シート28と凹凸体22とを形成し、かつ低屈折率領域32に空気ではなく低屈折率な材料を配置する場合に比べると、工程数および作成費用の低減の効果は大きい。このように、第10実施形態では、フレネル反射の抑制と、高屈折率材料45の配置における位置精度の向上と、工程数および作成費用の低減とを、同時に達成することができる。
また高屈折率材料45のうち、低屈折率材料47に向かって突出して形成される部分の表面は、曲面として形成され、この表面のいずれの部分においても低屈折率材料47側に凸、高屈折率材料45側に凹の形状に形成される。凸側に位置する材料の屈折率は、凹側に位置する材料の屈折率よりも低く設定される。高屈折率材料のうち、第1導光部18側および第2導光部21側に突出する部分は、厚み方向に見て重なる位置から凹凸体のピッチの半分、長辺方向一方X1方向へずらして配置される。これによって、高屈折率材料45のこの突出する部分は、第1導光部18側から到達し、第1導光部側の凹凸体で集光する光に対して第2導光部側の凹凸体が阻害になることを防ぐことができる。また、第2導光部21側から到達し、第2導光部側の凹凸体で集光する光に対して第1導光部側の凹凸体が阻害になることを防ぐことができる。
高屈折率材料45の、前方Z1に突出して形成される部分のうち、最も前方Z1の先端部は、第1導光部18に接して形成され、高屈折率材料45の、後方Z2に突出して形成される部分のうち、最も後方Z2の先端部とは、第2導光部21に接して形成される。
高屈折率材料45と低屈折率材料47との界面は、曲面として形成されるので、たとえば低屈折率材料47と高屈折率材料45との界面が多面体の一部として形成される場合に比べて、凹凸形成部19に入射した光に対して、光の進行方向を連続的に変化させることができる。したがって、あらゆる進行方向の光に対して集光効果を発揮することができる。これによって、導光体から出射する光の強度を向上することができる。
(変形例)
図17は、本発明の変形例における面発光装置の側面図である。図18は、本発明の他の変形例における面発光装置の側面図である。図17に示す面発光装置において第1導光部18の光出射面部16および第2導光部21の背面側表面部17には、およそ半球の形状の凹所が形成される。各凹所の形状および大きさは、光出射面部16においても背面側表面部17においても、全て同一に設定される。形成される凹所の個数の密度は、入光面13に近い位置ほど、疎に、入光面13から遠い位置ほど、密に設定される。
これによって、入光面13に近い導光体10において、導光体10内を通過する光の光量に対する、光出射面14から出射される光の光量との割合を小さくし、入光面13から遠い導光体10において、導光体10内を通過する光の光量に対する、光出射面14から出射される光の光量の割合を大きくすることができる。したがって、入光面13に近い位置の光出射面14から出射される光の光量と、入光面13に遠い位置の光出射面14から出射される光の光量とを均一にすることができる。
図18に示す面発光装置において、凹凸形成部19に形成される各凹凸体22は、第1導光部18側と第2導光部21側とにおいて、同じ位置に形成される。これによって、厚み方向Zに凹凸体22を通過する光は2つの凹凸体22を通過して拡散される。各凹凸体22は、第1導光部18に臨む凹凸体22も第2導光部21に臨む凹凸体22も、いずれも同じ形状および大きさに設定される。凹凸形成部19に形成される凹凸体22の個数の密度は、入光面13に近い位置ほど、疎に、入光面13から遠い位置ほど、密に設定される。これによって、入光面13に近い位置の光出射面14から出射される光の光量と、入光面13に遠い位置の光出射面14から出射される光の光量とを均一にすることができる。
図18に示す実施形態において、第1導光部18および第2導光部21には、プリズム状の凹凸形状部分33は、形成されず、光出射面部16および背面側表面部17は、平坦かつ平滑に形成される。
(比較例)
図19は、本発明に対する比較例における面発光装置の側面図である。図19に示す比較例では、光源12の厚み方向Zの寸法を0.4mmとした。導光板46の光出射面14側には、導光板46に対向し、導光板46に向かって凹凸体22が突出する凹凸形成部19を配置した。凹凸形成部19の凹凸体22は、前方Z1側の表面上には配置されず、後方Z2、すなわち導光板46に臨む側の表面上にのみ配置される。図19(a)に示す比較例では、導光板46を0.4mmとし、図19(b)に示す比較例では、導光板46の厚みと凹凸形成部19の厚みとの合計寸法は、0.4mmとし、光源12の厚み方向Zの寸法とほぼ同じに形成した。
図19の(a)および(b)に示す比較例において、凹凸形成部19のフィルム状シート28は、第1実施形態のフィルム状シート28と同じとし、各凹凸体22の形状、大きさ、配置位置および材質も、第1実施形態において後方に臨んで設けられた各凹凸体22と同じとする。導光板46の前方Z1に臨む表面部および後方Z2に臨む表面部は、平坦かつ平滑に形成され、後方Z2に臨む表面部には、反射シート37が貼付される。図19に示した比較例における正面輝度のシミュレーション結果と、本発明の第1実施形態における正面輝度のシミュレーション結果は、図20を参照しながら後述する。
図19(a)に示す比較例においては、導光板46の厚みは光源12の厚み方向Zの寸法と同じに設定される。したがって、仮に凹凸形成部の厚みを可及的に小さく設定したとしても、本発明の第1実施形態における導光体全体の厚み以下とすることはできない。したがって、省スペース化を実現することができない。
前述したように本発明の第1実施形態において凹凸体22は、フィルム状シート28の前方Z1に臨む表面部と後方Z2に臨む表面部との両方に形成される。凹凸体22の厚み方向Zの寸法は、前方Z1に臨む凹凸体22と後方Z2に臨む凹凸体22とで同じに設定され、フィルム状シート28を挟む第1導光部18と第2導光部21とは、厚み方向Zに同じ寸法に設定される。これに対し図19(b)に示す比較例においては、フィルム状シート28の後方Z2に臨む表面部には、凹凸体22が設けられ、前方Z1に臨む表面部は、凹凸体22が設けられることなく、平坦かつ平滑に形成される。凹凸体22よりも後方Z2の導光板46の厚みは、フィルム状シート28の厚みよりも大きく、したがって、凹凸体22の位置は、光源12の厚み方向Zの中央位置よりも前方Z1寄りに配置される。
図20は、本発明の第1実施形態と、本発明に対する比較例とにおけるシミュレーション結果の正面輝度を表す図である。図20(a)は、第1実施形態における正面輝度を表し、図20(b)は、図19の(a)および(b)に示す比較例における正面輝度を表す。図20は、第1実施形態に係る面発光装置に対応するモデルと、比較例に対応するモデルとを、前方Z1から厚み方向Zに見た図であり、図20において右側に入光面が配置されている。色が薄い部分ほど発光強度が正面輝度が大きいことを示しており、色が暗い部分ほど、正面輝度が小さいことを示している。
図20に示すように、図19の比較例では、光源12近傍における正面輝度と光源12から遠い位置における正面輝度との差が大きく、入光面から遠い位置における正面輝度は第1実施形態に比べて小さい。これは図19(a)に示す比較例においても図19(b)に示す比較例においても同様であった。これに対し、第1実施形態においては、この差が比較例に比べて小さく、入光面から遠い位置における正面輝度が、比較例に比べて大きい。
図21は、本発明の第1実施形態と、本発明に対する比較例とにおいて、実験結果における正面輝度の分布を表す図である。図21(a)は、光出射面14を前方Z1から厚み方向Zに見た平面図であり、図21(a)において、出射される光の正面輝度を測定した光出射面14上の25箇所の位置を、P1〜P25で表している。図21(b)は、光出射面14上の各位置において測定された輝度を表す図であり、横軸のP1〜P25は、図21(a)に示した光出射面14上の位置を表している。図21(b)の縦軸は、正面輝度を表しており、単位はカンデラ毎平方メートル(candela per square meters, 略号「cd/m」)である。光源12としては、LEDを4つ配置し、隣接する光源12のピッチは9mmとした。各LEDは直列接続して電圧を印加し、20ミリアンペア( milliamperes, 略号「mA」)の電流とする調整を行った。
図21(b)において、第1実施形態における実験結果は実線で表され、比較例における実験結果は、破線で表される。図21に示すように、比較例では光源12近傍における正面輝度と光源12から遠い位置における正面輝度との差が大きく、第1実施形態においては、この差が比較例に比べて小さい。特に比較例では、入光面13近傍の光出射面14における明るさが、入光面13近傍の部分を除く残余の光出射面14の部分の明るさに対して、突出して明るい。入光面13に近いほど明るいという傾向は、第1実施形態においても現れてはいるけれども、入光面13からの距離に対する光出射面14の正面輝度の依存性は、比較例に比べて小さい。
前述の各実施の形態は、本発明の例示に過ぎず、本発明の範囲内において構成を変更することができる。面発光装置は、導光体10、光源12、反射シート37にて構成されることが好ましいが、このような構成に限ることはなく、さらに他の光学部材として、たとえば光拡散シートや偏光反射シートを含んで構成されてもよい。また光源12は、個別のLEDを光源12として用いる構成に限らず、1つの筐体にチップを複数備えた線状化LEDとした構成、または冷陰極管を使用する等、光源12の種類には限定されない。また導光体10の入光面13は、平坦状に限らず、光源12の出射形態に応じて入光部に凹凸の形状を形成して輝度むら削減に利用してもよい。
第1〜第10の実施形態の中で、光出射面部16および背面側表面部17には、プリズム状の凹凸形状部分33を形成したが、形成する形状については、規定しない。たとえば、図18に示すようにプリズムパターンを形成しなくても良い。また、凹凸形状部分33は第1導光部、および第2導光部上に形成し、言い換えれば、凸状に形成したが、凹に形成されても良い。
第1導光部および第2導光部は、それぞれ1つの部材として形成される実施形態について詳述したけれども、他の実施形態において第1導光部および第2導光部は、1つの部材として形成されても良い。たとえば光源12に臨む端部において連続し、1つの部材のうちの一部が第1導光部として前方Z1側に、他の一部が第2導光部として後方Z2側に配置される構成とすることも可能である。
また前述の実施の形態では、面発光装置は、液晶表示装置に用いられるが、液晶表示装置に限ることはなく、パネルメーター、表示灯および面発光スイッチなどにも適用可能である。
凹凸形成部19の単位領域24には、4つまたは2つの凹凸体22が含まれる実施形態を説明したけれども、単位領域24に含まれる凹凸体22の個数については、規定しない。また単位領域24に含まれる複数の凹凸体22の大きさは、互いに異なってもよい。単位領域24は、凹凸形成部19に平行な少なくとも2つの方向に繰返して形成されるので、各単位領域24内において凹凸体22がランダムのように配置されている状態であっても、凹凸形成部19の表面上で複数の凹凸体22はランダムに配置されることはない。
第1実施形態において、第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、仮想的には、厚み方向Zに一旦重ねて配置され、その後、第1〜第3方向のうちいずれか1つの方向に50μmずらし、このずらした方向に垂直で凹凸形成部19に平行な方向にc×50μmずらすものとして配置したけれども、他の実施形態において第1導光部側凹凸体26と第2導光部側凹凸体27とは、たとえば第1〜第3方向のうちいずれか1つの方向に50μmずらことで配置されてもよい。
本発明の第1実施形態に係る面発光装置の側面図である。 本発明の第1実施形態に係る導光体10の一部を拡大して表す断面図である。 本発明の第1実施形態における凹凸形成部19の平面図である。 本発明の第1実施形態において凹凸形成部19に形成される複数の単位領域24を表す図である。 本発明の第1実施形態に係る面発光装置の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る導光体10の側面図である。 本発明の第3実施形態に係る導光体10の側面図である。 本発明の第3実施形態に係る導光体10の平面図である。 本発明の第4実施形態における凹凸体22の形状を表す図である。 本発明の第5実施形態に係る面発光装置の側面図である。 本発明の第6実施形態に係る面発光装置の側面図である。 本発明の第6実施形態に係る面発光装置の平面図である。 本発明の第6実施形態に係る面発光装置の平面図である。 本発明の第6実施形態に係る面発光装置の側面図である。 本発明の他の実施形態における凹凸体22の斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態における面発光装置の側面図である。 本発明の変形例における面発光装置の側面図である。 本発明の他の変形例における面発光装置の側面図である。 本発明に対する比較例における面発光装置の側面図である。 本発明の第1実施形態と、本発明に対する比較例とにおけるシミュレーション結果の正面輝度を表す図である。
本発明の第1実施形態と、本発明に対する比較例とにおいて、実験結果における正面輝度の分布を表す図である。 第1の従来技術に係る導光体を含む平面照明装置1の側面図である。
符号の説明
10 導光体
11 面発光装置
12 光源
13 入光面
14 光出射面
17 背面側表面部
18 第1導光部
19 凹凸形成部
21 第2導光部
22 凹凸体
24 単位領域
28 フィルム状シート
32 低屈折率領域
33 凹凸形状部分
37 反射シート
40 反射性塗料
45 高屈折率材料
46 導光板

Claims (16)

  1. 板状に形成され、その厚み方向に垂直でかつ面状に光を出射する光出射面が形成され、光源から発せられる光が、厚み方向に角度を成して入射する導光部と、
    前記導光部の厚み方向内部の予め定める位置に配置され、前記光出射面に垂直な方向に突出または陥没し、表面が屈折率界面となる複数の凹凸体が形成された凹凸形成部とを含むことを特徴とする導光体。
  2. 前記導光部は、
    前記光出射面が形成される第1導光部と、
    前記凹凸形成部に関して前記第1導光部と反対側に配置される第2導光部とを含むことを特徴とする請求項1に記載の導光体。
  3. 前記複数の凹凸体は、互いに同じ形状および大きさに形成され、凹凸形成部は、1つまたは複数の凹凸体を有して互いに同じ形状に形成される複数の単位領域を含んで形成されることを特徴とする請求項1または2に記載の導光体。
  4. 前記光出射面に垂直な方向に見て、各凹凸体は円形に形成されることを特徴とする請求項3に記載の導光体。
  5. 前記光出射面に垂直な方向に見て、前記各単位領域は、前記円形の中心が正三角形を成す少なくとも3つの凹凸体を含むことを特徴とする請求項4に記載の導光体。
  6. 前記凹凸形成部には、前記第1導光部に向かって先細状に突出する第1導光部側凹凸体が形成される第1導光部側突出群と、前記第2導光部に向かって先細状に突出する第2導光部側凹凸体が形成される第2導光部側突出群とが形成されることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに記載の導光体。
  7. 前記凹凸体は、前記光出射面に垂直な直線を軸線とした二次曲線の回転体の一部の形状に形成されることを特徴とする請求項2〜6のいずれか1つに記載の導光体。
  8. 前記凹凸形成部には、前記第1導光部に向かって先細状に突出する第1導光部側凹凸体と、前記第2導光部に向かって先細状に突出する第2導光部側凹凸体とが、いずれも前記導光部の面内全体にわたって形成されることを特徴とする請求項6または7に記載の導光体。
  9. 前記第1導光部側凹凸体と前記第2導光部側凹凸体とは、前記導光部の面内に平行な方向にずれて形成されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1つに記載の導光体。
  10. 前記第1導光部の厚みと、前記第2導光部の厚みとの比は、前記第1導光部側凹凸体の個数と、前記第2導光部側凹凸体の個数との比に一致することを特徴とする請求項6〜9のいずれか1つに記載の導光体。
  11. 前記導光部の厚み方向内部には、
    前記凹凸体の界面および前記第1導光部の界面に包囲される領域と、前記凹凸体の界面および前記第2導光部の界面によって包囲される領域とに内部領域が形成され、
    前記内部領域には、前記凹凸体、前記第1導光部および前記第2導光部よりも屈折率が小さい気体または固体が配置されることを特徴とする請求項6〜10のいずれか1つに記載の導光体。
  12. 前記低屈折率内部領域には、空気が位置することを特徴とする請求項11に記載の導光体。
  13. 前記導光部のうち前記光出射面側の表面部、および前記導光部のうち前記光出射面から前記厚み方向に最も離れた位置の表面部のうちの少なくとも一部には、プリズム状の凹凸形状部分が形成されることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1つに記載の導光体。
  14. 前記導光部に対して、前記光源は、前記光出射面に平行な予め定める向きに隣接して設けられ、前記光出射面に垂直な方向において、前記光源の寸法と、前記導光部の寸法とが同じに設定されることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1つに記載の導光体。
  15. 導光体は、前記凹凸形成部を中心として、第1導光部、第2導光部および積層されるその他の部材がほぼ対称構造となっていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1つに記載の導光体。
  16. 請求項1〜15のいずれか1つに記載の導光体を備える面発光装置。
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