JP6140053B2 - 有刺鉄線円筒体の製造装置および前記製造装置を用いた製造方法 - Google Patents

有刺鉄線円筒体の製造装置および前記製造装置を用いた製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、外部からの無断侵入を防止するために有刺鉄線が用いられている有刺鉄線防護柵の敷設する場合に用いられる有刺鉄線円筒体の製造装置およびその製造装置を用いた製造方法に関する。
従来から、関係者以外の立ち入りを制限する必要がある施設においては、関係者以外の侵入を防止するために、施設の周囲に単純な柵ではなく、侵入防止効果の高い有刺鉄線を螺旋状にした有刺鉄線防護柵が用いられていた。螺旋状の有刺鉄線防護柵を敷設する場合には、敷設する現場で有刺鉄線を所定の形状の螺旋状に加工して、敷設する方法が一般的であったが、敷設工事に手間が掛かり敷設作業に習熟度が要求されることから、螺旋状に有刺鉄線を敷設する場合には、様々な補助具が考えられていた。
また、侵入防止効果のある螺旋状の有刺鉄線を予め所定の長さの単位を工場等で製造し、工場で製造されたものを敷設する現場で連結することによって簡単に設置することが可能となる有刺鉄線円筒体による敷設する方法がある。本願の出願人においては、螺旋状の有刺鉄線防護柵に用いることができる有刺鉄線円筒体について、簡単かつ安価に製造可能となる有刺鉄線防護柵の製造方法、並びに有刺鉄線防護柵製造装置についての出願を行っている。(特許文献1参照)
特開2009−166113号公報
しかしながら、有刺鉄線円筒体は所定の形状の規格が存在する訳でもなく、ましては、所定の形状の有刺鉄線円筒体の在庫を用意して販売する様な性質のものではなく、有刺鉄線円筒体が敷設される敷設先の施設の重要度による有刺鉄線防護柵の高さや敷設する範囲、敷設する先の自然状況等に合わせて、有刺鉄線円筒体を敷設する現場で適切な形状の有刺鉄線円筒体を選択して発注するものであった。そのため、特許文献1のような有刺鉄線円筒体の製造装置や、これを用いた製造方法では、有刺鉄線円筒体の螺旋の直径に合わせて様々な大きさの有刺鉄線円筒体の製造装置を用意する必要があるという問題があった。
また、特許文献1の有刺鉄線円筒体の製造装置では、所定の形状に変形させるため、半円形状体16a、1/4円形状体16b、補強部材22、蝶番23とサポートロック24という様に複雑な構造になるため、製造の手間や製作費用が増大すると言う問題があった。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
第1発明の有刺鉄線円筒体の製造装置は、軸部材と、前記軸部材の両端を支え少なくとも一方が前記軸部材から取り外せる支持部材と、前記軸部材の周囲に設けられた回転部材と、前記軸部材の回転軸に略平行になる方向に前記回転部材の周囲に設けられた複数に分割された内型部材と、前記内型部材の内の少なくとも一つが、前記回転部材の周囲から前記軸部材の回転軸に略平行に動かすことで回転部材21から着脱可能になる着脱部材が備えられている。
第2発明の有刺鉄線円筒体の製造方法は、請求項1記載の有刺鉄線円筒体の製造装置を用いて、
軸部材、支持部材、回転部材、複数の内型部材が有刺鉄線を巻き取れる状態に配置されている工程と、
前記有刺鉄線を巻き取れる状態になった有刺鉄線円筒体の製造装置に、所定の間隔の螺旋状になるように有刺鉄線が巻きつけられる工程と、
複数の長手方向部材が同一の方向に回動できる接続部材を用いて前記螺旋状になった有刺鉄線に取り付けられることにより有刺鉄線円筒体が形成される工程と、
前記有刺鉄線円筒体の製造装置から前記複数の内型部材の内の少なくとも一つを前記有刺鉄線円筒体の内側から抜き取られる工程と、
前記軸部材の一端側から一方の支持部材を取り外す工程と、
前記有刺鉄線円筒体の製造装置から前記有刺鉄線円筒体が取り外される工程と、
からなっている。
以上のような技術的手段を有することにより、以下の効果を有する。
第1発明の有刺鉄線円筒体の製造装置によれば、軸部材と、前記軸部材の両端を支え少なくとも一方が前記軸部材から取り外せる支持部材と、前記軸部材の周囲に設けられた回転部材と、前記軸部材の回転軸に略平行になる方向に前記回転部材の周囲に設けられた複数に分割された内型部材と、前記内型部材の内の少なくとも一つが、前記回転部材の周囲から前記軸部材の回転軸に略平行に動かすことで回転部材21から着脱可能になる着脱部材が備えられていることで、回転部材側に複雑な構造を有しておらず、有刺鉄線円筒体の製造装置を簡単に製造できると共に、回転部材の周囲に設けた内型部材を交換するだけで、容易に有刺鉄線円筒体の径を変更することが可能となる。
第2発明の有刺鉄線円筒体の製造装方法によれば、請求項1記載の有刺鉄線円筒体の製造装置を用いていることで、回転部材側に複雑な構造を有しておらず、有刺鉄線円筒体の製造装置を簡単に製造できると共に、回転部材の周囲に設けた内型部材を交換するだけで、容易に有刺鉄線円筒体の径を変更することが可能となる製造方法を提供することができる。
本発明に係る実施例1の有刺鉄線円筒体の製造装置の外観図である。 本発明に係る実施例1の回転部材の側面図である。 本発明に係る実施で製造される有刺鉄線円筒体の説明図である。 本発明に係る実施例1の製造工程4を第一の段階を説明する説明図である。 本発明に係る実施例1の製造工程4を第二の段階を説明する説明図である。 本発明に係る実施例1の製造工程4を第三の段階を説明する説明図である。 本発明に係る実施例2の内型部材を説明するための説明図である。 本発明に係る実施例3の回転部材を説明するための説明図である。 本発明に係る実施例4の回転部材と内型部材との説明図である。 本発明に係る実施例4の内径部材の取り付け方法の説明図である。 本発明に係る実施例4の内径部材の他の取り付け方法の説明図である。 本発明に係る実施例5の回転部材への内径部材の取り付け方法の説明図である。
発明を実施する形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
本発明の実施例1の有刺鉄線円筒体の製造装置1について、図1を用いて説明する。有刺鉄線円筒体の製造装置1(以下、製造装置1と略す。)は、床面9に置かれている。製造装置1において、床面9に堅固に取り付けられている支持部材16と、床面9に置かれただけの支持部材17が、床面9から起立した状態で設けられている。製造装置1の軸部材11は、支持部材16、17で軸部材11の回転軸19が床面9と略平行で、製造装置1で製造が想定される有刺鉄線円筒体の半径に所定の余裕を加えた間隔で床面9から持ち上げられている。
支持部材16と支持部材17の間に挟まれている軸部材11には、円筒形の軸部材11の円周面(側面)に、軸部材11の円周面から垂直に張り出すように回転部材21が取り付けられている。また、回転部材21の周囲には、軸部材11の回転軸19に略平行になるように、複数(実施例1においては、隠れている部分も含めて8個。)の分割された内型部材31が取り付けられている。なお、8個の内型部材31の回転部材21への取り付け方法については後述する。
軸部材11を支える支持部材16と支持部材17は、支持部材16と支持部材17の内部に軸受(図示せず)が設けられており、支持部材16、17で円筒形の軸部材11が回転可能な状態で支えられている。支持部材17は軸部材11から簡単に取り外せる構造となっており、支持部材17側の軸受は、軸部材11の上側が開放されている構造となっている。
軸部材11の支持部材16側の端には、軸部材11を回転するためのハンドル14が設けられている。なお、軸部材11を電動機で回転させる場合には、軸部材11に直接電動機の回転軸を接続するか、ハンドル14に変えてベルト掛け用のプリーを取り付けてベルトを電動機で回転させることで軸部材11を回転させるようにしても良い。
支持部材17が取り外された状態において、軸部材11の支持部材16を支点とする左右の釣り合いが取れるか、釣り合いが取れている状態に近い状態にするために、ハンドル14の近傍の軸部材11には、錘13が設けられている。また、支持部材16は床面9に堅固に固定されていることと、ハンドル14が床面9に固定された固定部材15で固定することが可能なことにより、支持部材17が軸部材から取り外された場合でも、製造装置1を支えられる様になっている。
固定部材15はヒンジ機構を有しており、ハンドル14を固定しない場合には、床面9に倒すことが可能になっている。なお、支持部材17が軸部材11から取り外された場合でも、軸部材11は折れ曲がることの無い適切な肉厚を有する金属製パイプや棒で形成されている。
軸部材11および軸部材11に取り付けられた回転部材21と内型部材31を、支持部材17が取り外された場合に支持部材16や固定部材15で支える構造となっているため、適切な強度を有すると同時に、軸部材11、回転部材21、内型部材31の質量が軽くなる材質や肉厚を選択している。
さらには付け加えると、本出願人が出願した先行技術文献1には、支持部材17から軸部材11を取り外す別の実施方法が開示されている。本実施例においても、先行技術文献1と同様の実施方法は可能である。この先行技術文献1の実施方法を本願実施例に合わせて説明すると、支持部材17が取り外す場合に、軸部材11の内部にパイプを設け、支持部材17側から引き出されたパイプの先端をリフターや巻上装置(ホイスト)等で上方に持ち上げて、軸部材11の支持部材17側の端を支持部材17の上方に引き上げてから取り外すようにする方法である。
この先行技術文献1の実施方法で実施する場合には、軸部材11、回転部材21、内型部材31の質量や、支持部材16を支点とする均衡を考慮する必要はなくなる。ただし、前述のように、支持部材17を取り外し、支持部材16で支え、固定部材15でハンドル14を固定する構造の方が、製造上の作業性が向上すると共に、電動機で軸部材11を回転する等の自動化が容易になる。
回転部材21は、軸部材11の回転軸19を回転部材21の回転軸と重なるように取り付けられている。回転部材21は軸部材11の回転軸19と垂直に取り付けられている円形の左側板22および右側板23と、左側板22と右側板23の夫々の円周を結ぶように設けられた胴板24からなる円筒形の形状をしている。左側板22および右側板23には後述する夫々8個の着脱部材51を取り付けるためのネジ孔が8カ所開けられている。
なお、内型部材31の内で、回転部材21の周囲から軸部材11の回転軸19に略平行に動かすことで着脱可能にする必要がないものについては、胴板24に内型部材31をネジで取り付けるようにしても良い。さらには、胴板24に内型部材31を取り付けずに、左側板22または右側板23に着脱部材51だけで、内型部材31を回転部材21に取り付ける場合は、胴板24を省略することも可能である。
図2を用いて回転部材21への内型部材31の取り付け方法について説明する。図2は図1のAの方向から右側板23を見た説明図である。なお、説明を容易にするため固定部材15、支持部材16、17を省略して図示している。軸部材11の同心円状の回転部材21の右側板23の周囲には、内型部材31が着脱部材51とボルト70で取り付けられている。8個の内型部材31は、右側板23の周囲をほぼ均等に取り付けられている。内型部材31は金属板を折り曲げ加工や溶接加工をすることで適当な形状に加工することにより形成されている。なお、一般に流通している金属製の平角パイプやC形鋼を適当な長さに切断したものを利用することもできる。
着脱部材51は、短冊状の金属製の板を「L字状」に折り曲げられることにより形成されている。着脱部材51の一方の端近傍には、ボルト70を通すための孔が開けられている。この孔を通過させて右側板23に設けられたネジ孔にボルト70でネジ止めをすることで着脱部材51は、右側板23に8個取り付けられている。着脱部材51が右側板23に取り付けられた場合に、着脱部材51の折り曲げられた端は、右側板23よりはみ出すように形成されており、着脱部材51の右側板23からはみ出した折り曲げられた部分が、内型部材31の内側に差し込まれることで、右側板23に8個の内型部材31が取り外し可能な状態で取り付けられている。
なお、回転部材21の左側板22側の内型部材31の取り付け方法は、前述の右側板23の方法と同様になっている。ただし、左側板22側でのボルト70と着脱部材51の取り外しについては、有刺鉄線円筒体を製造する場合の内型部材31の着脱時には必要がなく、内型部材31の形状を変更する場合やメンテナンス等に必要になる場合に用いられる。
製造装置1を用いて、有刺鉄線円筒体を製造する方法を各工程に分けて説明する。
第1の工程の、製造装置1を用いて、軸部材11、支持部材16、17、回転部材21、複数の内型部材31が有刺鉄線を巻き取れる状態に配置されている工程について説明する。前述のように図1の状態に回転部材21に8個の内型部材31が両側から16個の着脱部材51と16個のボルトにより取り付けられた状態となっており、軸部材11についても両端で支持部材16と支持部材17で支えられている。なお、ハンドル14は、固定部材15が床面9に倒されていることで固定部材15には固定されておらず、軸部材11を回転可能な状態になっている。
第2の工程の、有刺鉄線を巻き取れる状態になった製造装置1に、所定の間隔の螺旋状になるように有刺鉄線が巻きつけられる工程について説明する。なお、第2工程と第3工程で形成される有刺鉄線円筒体80については、図3に示す。第一の工程の状態になっている製造装置1の回転部材21の左側板22または右側板23のどちら側(実施例においては、右側板23からとして説明する。)からの端に、有刺鉄線81の端を固定し、ハンドル14を一回転より若干超える程度回転させて、有刺鉄線円筒体80の端部83となる有刺鉄線81の輪を針金で締着して形成する。
その後ハンドル14を連続して同一方向(図1のAから見た場合には時計回り(CW))に回転させて、有刺鉄線81が所定の間隔の螺旋82になるように、8個の内型部材31の外面側に巻きつける。有刺鉄線81の螺旋82が左側板22の近傍まで届いた時点で、有刺鉄線円筒体の端部84となる輪を針金で締着して形成する。
製造装置1の8個の内型部材31により形成される外周は、厳密に言えば、16角形となるが、有刺鉄線81には針が所定の間隔で有刺鉄線81の周囲に飛び出しており、正確に円形とすること自体が難しいということと、8個の内型部材31の周囲に押し付けるように巻きつけると、有刺鉄線81の周囲に飛び出している針を変形させることにもなるので、適度に8個の内型部材31に押し付けながら巻きつければ、有刺鉄線81自体が有している剛性との関係で、円形に近い螺旋82に成形することができる。また、より円形に近い有刺鉄線円筒体80を製造する内型部材の形状を変更した例については、後述する。
第3の工程の、複数の長手方向部材85が同一の方向に回動できる接続部材86を用いて前記螺旋82になった有刺鉄線81に取り付けられることにより有刺鉄線円筒体80が形成される工程について説明する。第2の工程で螺旋82になった有刺鉄線81に4本の長手方向部材85を内型部材31と平行になるように針金である接続部材86を用いて同一方向になるように締着する。
なお、図3において、接続部材86については全部の箇所に符号を附してないが、原則螺旋82と長手方向部材85が交わる箇所については、全て接続部材86で締着されている。長手方向部材85は、螺旋82になった有刺鉄線の外周にほぼ均等になるように配置されている。以上の工程により、有刺鉄線円筒体80が完成する。
第4の工程の、製造装置1から前記複数の内型部材31の内の少なくとも一つを前記有刺鉄線円筒体の内側から抜き取られる工程について図4乃至図6を用いて説明する。図4は回転部材21の右側板23側から見た図である。図4では、回転部材21の周囲には8個の内型部材31が着脱部材51とボルト70によって取り付けられており、8個の内型部材31の外周には、有刺鉄線円筒体80(螺旋82)が形成されている。また、有刺鉄線円筒体80には、4本の長手方向部材85(断面で図示)が取り付けられている。
この状態で、8個の内型部材31の内の任意の1個、具体的に説明すると、図4の上側の内型部材31(符号に下線を附している。)を取り外すものとする。上側の内型部材31(符号に下線を附している。)に対応するボルト70(符号に下線を附している。)取り外す。そして、ボルト70(符号に下線を附している。)が取り外されることで、内型部材31(符号に下線を附している。)の内側を押さえている着脱部材51(符号に下線を附している。)を取り外すことが可能となり、着脱部材51(符号に下線を附している。)を取り除く。
図5は、ボルト70および着脱部材51が取り除かれた状態である。ボルト70が取り外されたことにより右側板23にはネジ孔71(符号に下線を附している。)が見える状態になっている。そして、内型部材31(符号に下線を附している。)も有刺鉄線円筒体80の内側から引き抜く。図6が、上側の内型部材31が引き抜かれた状態である。
本実施例においては、8個の内型部材31の内の任意の1個を取り外すと説明しているが、第2工程の有刺鉄線81を8個の内型部材31の外面側にきつく巻きつけた場合などで、有刺鉄線円筒体80を製造装置1から取り出し難い場合がある。その場合については、8個の内型部材31の内の任意の2個以上を取り外すことにより対応する。さらには、8個の内型部材31の内の任意の隣り合う2個以上を取り外す方が、製造装置1から有刺鉄線円筒体80を取り外し易くなる。
第5の工程の、前記軸部材の一端側から一方の支持部材を取り外す工程について説明する。図1で説明した床面9に固定されている固定部材15でハンドル14を固定する。その後、支持部材17を軸部材11から取り外す。
第6の工程の、製造装置1から有刺鉄線円筒体が取り外される工程について説明する。回転部材21から、図6のように、内型部材31の任意の1個が取り外されており任意の1個の内型部材31が引き抜かれたことにより有刺鉄線円筒体80の内側には余裕が出来ている。さらに、軸部材11を支えていた、支持部材17は軸部材11から取り外されているので、製造装置1から、有刺鉄線円筒体80を容易に取り出すことができる。
第6の工程が終了すると、製造装置1の取り外された支持部材17を軸部材11に取り付けると共に、回転部材21から取り外された内型部材31を再び回転部材21に着脱部材51とボルトで取り付ける。さらに、固定部材15でのハンドル14の固定も解除する。支持部材17と内型部材3が元通りに取り付けられたことにより、再び第1の工程に戻って、製造装置1は、有刺鉄線円筒体80の製造が可能な状態になる。
製造装置1で製造可能な有刺鉄線円筒体80の形状は、回転部材21に取り付けられた、8個の内型部材31の外周により、有刺鉄線円筒体80の内径が決まり、軸部材11の回転軸19と平行な8個の内型部材31の長さにより、有刺鉄線円筒体80の長さが定まる。なお、有刺鉄線円筒体80の形状については敷設される現場の状況により様々なものが要求される場合が考えられる。有刺鉄線円筒体80を敷設場所に運搬することや、防護柵としての機能の面からは、一般的には、有刺鉄線円筒体13の直径は300〜700ミリメートル程度であり、長手方向の長さが1〜4メートル程度である場合が多い。
よって、内型部材31の1個以上を取り外した場合に有刺鉄線円筒体80が製造装置1から抜き取り易くなる内型部材31の厚みを求め、その厚みの8個の内型部材31を、回転部材21に取り付けた場合に、前述の小さい直径になる場合が一般的な300ミリメートルの外周になる様にする。そして、後述する内型部材31の厚みを厚くする方向に変更することで、大きな直径の有刺鉄線円筒体80に対応することが可能になる。
本発明の実施例2の製造装置2について、図7を用いて説明する。図7は実施例1の図2と同様に、製造装置2について回転部材21の右側板23側から見た図である。回転部材21には、実施例1の8個の内型部材31に変えて、8個の内型部材32が取り付けられている。内型部材32は、内型部材31の厚みを厚くしたものである。内型部材31または内型部材32の厚みを別の言葉で言い換えるならば、回転部材21に接する面から、回転部材21に最も離れた面までの距離の意味である。
内型部材31が内型部材32に取り換えられていることにより、回転部材21に内型部材32が取り付けられた製造装置2としては、内型部材32の厚みが厚くなった分内径の大きくなる有刺鉄線円筒体80を製造可能になる。また、内型部材32についての断面形状は、内型部材31が長方形であったものが、長方形の回転部材21に接しない側の両側の角を落とした六角形としている。このため、有刺鉄線円筒体80の径が大きくなることで、有刺鉄線円筒体80が円筒形状になり難くなった場合についても、有刺鉄線円筒体80を円筒に近い形状にして製造できる。
さらに申しそえれば、内型部材32の形状の、有刺鉄線円筒体80の内側に接する面をできるだけ円弧に近い形状にすれば、製造される有刺鉄線円筒体80の形状も円筒に近い形状にすることができる。製造装置2のその他の部分については、製造装置1と同様であり、同一の符号を附して説明を省略する。また、製造装置2を使用した製造方法については製造装置1の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
なお、内径部材31、32について、長手方向の形状については同一の断面としているが、内型部材31、32を有刺鉄線円筒体80の内側から抜き取り易くするために、抜き取る側から奥に向かうほど内型部材31、32の厚みを薄くするようにしても良い。その場合は、着脱部材51については、左側板22と右側板23側では異なる形状にする必要がある。また、回転部材21の左側板22中心からの距離を右側板23よりも大きくして、胴板24に傾きを持たせた形状を組み合わせる方法でも良い。
本発明の実施例3の製造装置3について、図8を用いて説明する。図8は実施例1の図2と同様に、製造装置3について回転部材21aの右側板23a側から見た図である。実施例3においては、実施例1の回転部材21が円筒形状であったため、右側板23が円形であるところ、回転部材21aが8角柱であるので、右側板23aが八角形となっている。内径部材31については、実施例1と同様の内型部材31が8個、回転部材21aの周囲に取り付けられている。
回転部材21aが8角柱の場合であっても、軸部材11の回転軸19を中心として、同一の距離に8個の内型部材31が取り付けられていれば、有刺鉄線円筒体80を製造することは可能である。回転部材21aに対しての内型部材31の取り付けは、回転部材21aの側面が平面であるので安定した取り付けが可能となる。
なお、逆に円筒形の回転部材21に対して、内型部材31側で回転部材21の側板に安定して取り付け易いように、内型部材31の回転部材21の胴板24に接する面を凹ませる加工を施すようにしても良い。さらに、実施例3の回転部材21aは八角柱として説明しているが、三角柱以上の多角形の柱であっても同様に実施可能である。ただ、製造装置としての製造面を考慮すれば、回転部材の周囲に取り付ける複数の内型部材の形状を同一の形状で作れる方が好ましい。図製造装置3のその他の部分については、製造装置1と同様であり、同一の符号を附して説明を省略する。また、製造装置3を使用した製造方法については製造装置1の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
本発明の実施例4の製造装置4について、図9乃至図11を用いて説明する。図9および図10は実施例1の図2と同様に、製造装置4について回転部材21bの右側板23b側から見た図である。実施例4においては、実施例1の回転部材21bの周囲に取り付ける内型部材31が8個であったが、内型部材31を12個取り付けられる場合の実施例である。
図9については、12個の内型部材31を回転部材21bに取り付けた場合であり、図10については、同一の間隔で4個の内型部材31を取り外し、回転部材21bの周囲に8個の内型部材31を取り付けた場合である。4個の内型部材31が取り外されたことにより、右側板23bには同一の間隔で、4個のネジ孔71が現れている。同一の間隔で4個の回転部材21bが取り除かれたことにより、有刺鉄線円筒体80を製造する場合に4個の長手方向部材85を同一の間隔で取り付ける作業が容易になる。内型部材31が取り除かれた空間があることで、螺旋82と長手方向部材85とを針金の接続部材86を用いて同一方向になるように締着する作業が容易になるからである。
同様に実施例4の製造装置4においては、図11のように、同一の間隔で3個の内型部材31を取り外し、回転部材21bの周囲に9個の内型部材31を取り付けた場合である。
3個の内型部材31が取り外されたことにより、右側板23bには同一の間隔で、3個のネジ孔71が現れている。このような状態にすることが、3個の長手方向部材85による有刺鉄線円筒体80を製造する際に、同一の間隔に長手方向部材85を螺旋82に接続部材86を用いて締着する作業が容易になる。製造装置4のその他の部分については、製造装置1と同様であり、同一の符号を附して説明を省略する。また、製造装置4を使用した製造方法については製造装置1の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
本発明の実施例5の製造装置5について、図12を用いて説明する。実施例12は実施例1の回転部材21と内径部材31を変更した場合の実施例である。図12は説明を容易にするために、錘13、ハンドル14、固定部材15と支持部材16、17を省略した説明図である。また、固定部材33が抜き取られる側の右側板23cを手前側になるように図示している。そのため、軸部材11から取り外しが可能な支持部材17は、手前側の右側板23cの側に取り付けられる。
製造装置5の回転部材21cの左側板22cは、右側板23cよりも直径の大きな円板であり、左側板22cの中心から、同心円に接する様に同一間隔(同一角度)で複数の角孔25が穿たれている。同心円に接する角孔25は、中心から離れる方向の放射状の同一の間隔で、複数の同心円に接する様にも穿たれている。右側板23cは、実施例1の右側板23とほぼ同一の形状となっているが、回転部材21cには、実施例1の胴板24を有していない。
8個の内型部材33は、右側板23c側の端においては、実施例1の着脱部材51が溶接、接着、ビス止め等により内型部材33と一体になるように取り付けられている。内型部材33の左側板22cの向かう側の端は、左側板22cに穿たれ角孔25に差し込まれる大きさに加工されている。そして内型部材33の回転部材21cへの取り付けは、内型部材33の角孔25の差し込まれるように加工された端を左側板22cに穿たれ角孔25に差し込み、内型部材33の着脱部材が一体となっている側の端を右側板23cにボルト70により取り付ける方法となる。
製造装置5については、回転部材21cの構造、特には左側板22c側の構造を簡略にして実施可能となる。なお、左側板22cに設ける角孔25は角孔に限定するものではなく、内型部材33の端部を加工したその他の形状に合わせて、丸孔等としても良い。製造装置5のその他の部分については、製造装置1と同様であり、同一の符号を附して説明を省略する。また、製造装置5を使用した製造方法については製造装置1の製造方法と同様であるので、説明を省略する。
以上、本発明について、実施例に基づき説明してきたが、本発明は何らこれらの実施例の構成に限定するものではない。例えば、実施例1乃至実施例5の各部材については、機能、耐久性や強度を満たすものであれば金属以外の合成樹脂等に変更しても良い。また、回転部材と内径部材との組み合わせについても、実施例1乃至実施例5以外の様々な組み合わせで実施可能である。
本発明の有刺鉄線円筒体の製造装置および有刺鉄線円筒体の製造装置を用いた製造方法により、敷設場所の条件に合わせた自由度の高い有刺鉄線円筒体製造する製造装置および製造方法を提供することができる。
1、2、3、4:製造装置
9:床面
11:軸部材
13:錘
14:ハンドル
15:固定部材
16、17:支持部材
19:回転軸
21、21a、21b、21c:回転部材
22、22c:左側板
23、23a、23b、23c:右側板
24、24a:胴板
25:角孔
31、32、33:内型部材
51:着脱部材
70:ボルト
71:ネジ孔
80:有刺鉄線円筒体
81:有刺鉄線
82:螺旋
83、84端部
85:長手方向部材
86:接続部材

Claims (2)

  1. 軸部材と、前記軸部材の両端を支え少なくとも一方が前記軸部材から取り外せる支持部材と、前記軸部材の周囲に設けられた回転部材と、前記軸部材の回転軸に略平行になる方向に前記回転部材の周囲に設けられた複数に分割された内型部材と、前記内型部材の内の少なくとも一つが、前記回転部材の周囲から前記軸部材の回転軸に略平行に動かすことで回転部材から着脱可能になる着脱部材が備えられている有刺鉄線円筒体の製造装置。
  2. 請求項1記載の有刺鉄線円筒体の製造装置を用いて、
    軸部材、支持部材、回転部材、複数の内型部材が有刺鉄線を巻き取れる状態に配置されている工程と、
    前記有刺鉄線を巻き取れる状態になった有刺鉄線円筒体の製造装置に、所定の間隔の螺旋状になるように有刺鉄線が巻きつけられる工程と、
    複数の長手方向部材が同一の方向に回動できる接続部材を用いて前記螺旋状になった有刺鉄線に取り付けられることにより有刺鉄線円筒体が形成される工程と、
    前記有刺鉄線円筒体の製造装置から前記複数の内型部材の内の少なくとも一つを前記有刺鉄線円筒体の内側から抜き取られる工程と、
    前記軸部材の一端側から一方の支持部材を取り外す工程と、
    前記有刺鉄線円筒体の製造装置から前記有刺鉄線円筒体が取り外される工程と、
    からなる有刺鉄線円筒体の製造方法。
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