JPH1171858A - 鉄筋籠および鉄筋籠編成機 - Google Patents

鉄筋籠および鉄筋籠編成機

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JPH1171858A
JPH1171858A JP23476897A JP23476897A JPH1171858A JP H1171858 A JPH1171858 A JP H1171858A JP 23476897 A JP23476897 A JP 23476897A JP 23476897 A JP23476897 A JP 23476897A JP H1171858 A JPH1171858 A JP H1171858A
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JP
Japan
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inner ring
mandrel
vertical
muscle
reinforcing
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JP23476897A
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English (en)
Inventor
Kazumitsu Kawai
一光 川合
Fuminori Kaneko
文憲 金子
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SHINKO TECHNO KK
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SHINKO TECHNO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たて筋を溶接しないで正確な寸法の鉄筋籠を
提供する。 【解決手段】 所定間隔をあけて平行に2以上配される
環状の内リング2、3と、該内リング2、3の外周に周
方向に所定間隔をあけて配されるたて筋4、5と、該た
て筋4、5の外周に巻き付けられる螺旋筋6とからな
り、コンクリート製の管又は柱状部材の芯材として用い
られる鉄筋籠1。前記内リング2、3が前記たて筋4、
5を入れるための係合部を有するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄筋籠および鉄筋
籠編成機に関する。さらに詳しくは、コンクリートパイ
ル、ヒューム管など、コンクリート製の筒状物の芯材と
して用いられる鉄筋籠と、その鉄筋籠を編成する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般のコンクリート製の管または柱状部
材の芯材となる鉄筋籠は、長さ方向に所定間隔をあけて
配される内リングと、該内環筋の周方向に所定間隔角度
をあけて配されるたて筋と、該たて筋の外周に巻き付け
られる螺旋筋とからなり、内リングとたて筋との交点、
およびたて筋と螺旋筋との交点を溶接して編成されてい
る(特開平5─293579号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
鉄筋籠および鉄筋籠編成機では、溶接を1つ1つを作業
員により行っており、面倒であるとともに、多くの人員
を必要とするためコスト高でもあった。
【0004】そこで、溶接を自動的に行う編成機も開発
されているが、螺旋筋やたて筋が太かったり、表面に凸
凹のある異形筋であったりすると自動的な溶接ができな
いという問題があった。
【0005】また、圧縮の残留応力を有する鉄筋コンク
リート(プリストレスド・コンクリート)を製造するば
あい、コンクリートが固まるまでたて筋の一部または全
部に引っ張り荷重を加えるので、前述のように各交点を
溶接しておくことはできないし、また、引っ張り荷重を
加えるたて筋は高炭素鋼が使用されることから溶接が好
ましくない。
【0006】さらに、特開平5─293579号公報に
記載のものなど、従来の装置では、固定された内リング
のみによってたて筋が支持されており、内リングと内リ
ングのあいだでたて筋が撓み易く、たて筋の外周から巻
き付けられる螺旋筋の径が小さくなり、内リングと内リ
ングの中間では編成された鉄筋籠の外径寸法が小さくな
るという問題もあった。
【0007】本発明は、前述の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、たて筋を溶接しな
いで正確な寸法の鉄筋籠を提供するとともに、そのよう
な鉄筋籠をめんどうな手作業を必要とせずに、少ない工
程で素早く製造できる鉄筋籠編成機を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる発明
は、所定間隔をあけて平行に2以上配される環状の内リ
ングと、該内リングの外周に周方向に所定間隔をあけて
配されるたて筋と、該たて筋の外周にらせん状に巻き付
けられる螺旋筋とからなり、コンクリート製の管又は柱
状部材の芯材として用いられる鉄筋籠であって、前記内
リングが前記たて筋を入れるための係合部を有してなる
ことを特徴とするものである。内リングの係合部は、溶
接しなくても内リングにたて筋を固定することができる
ような構成のものである。内リングの係合部は、例え
ば、たて筋の外径に合わせて形成される溝など凹状のも
のや、外径にほぼ等しい間隔をあけてその間にたて筋を
挟持しうるように突設された棒状部材などの突起物が挙
げられる。このほか、針金、クランプ、バンドなど手作
業で簡単に止めれる機構を所定位置に設けて係合部とし
てもよい。なお、鉄筋籠形成後に内リングがずれる可能
性もあるばあいは、ところどころ、溶接、接着剤、針金
などの巻き付け手段やクランプなどの締結手段など適宜
な方法で、内リングをたて筋または螺旋筋に止めておく
ことが好ましい。また、内リングは、針金やワイヤなど
金属製の線状材から形成されることが好ましいが、コン
クリートまたは金属製の薄肉板材から形成するようにし
てもよい。
【0009】請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
の発明に加えて、前記内リングが線状材によって形成さ
れたものである。線状材とは、ワイヤ、針金、棒材のよ
うに線状に長い材料をいう。薄肉板材によって形成され
た内リングでは、例え同質のコンクリートで形成された
としてもコンクリート注入後の製品の内部に異物として
存在し、品質を低下させるおそれがある。線状材によっ
て形成された内リングは、薄肉板材のように製品の内部
を環状に分断するおそれはなく、内部に残留する異物と
しても体積が小さいので、高品質の製品が得られる。
【0010】請求項3にかかる発明は、請求項1または
2に記載の発明に加えて、前記たて筋の全部またはその
うちの幾つかは、前記コンクリート製の管または柱状部
材に軸方向の圧縮の残留応力を生じさせるための線状筋
材であり、少なくとも当該線状筋材と、前記内リングお
よび前記螺旋筋との交点は固着されておらず、コンクリ
ートが固まるまで前記線状筋材に引張荷重が加えられる
ように構成されてなるものである。線状筋材など溶接な
どによる固着が好ましくない部材を固着しなくても内リ
ングに容易に固定することができる。なお、線状筋材以
外のたて筋は溶接してもよい。
【0011】請求項4にかかる発明は、請求項1、2ま
たは3にかかる発明に加えて、前記たて筋を前記内リン
グの係合部に入れつつ、その外周を結束材で結束し、そ
の後前記螺旋筋を巻き付けてなるものである。結束材に
は、線状のもの(ワイヤ)や帯状のもの(バンド)があ
る。結束材によって螺旋筋を巻き付けるまでたて筋が外
れるおそれがない。結束材の結束方法としては、たて筋
の供給に合わせて回転する内リングに対して張力を与え
られながら供給されつつ結束するもの、他の装置または
方法によってたて筋が内リングに押さえつけられている
ものに対して巻回し、締めつけるものなどがある。
【0012】請求項5にかかる発明は、請求項1、2、
3または4に記載の発明に加えて、周方向に分割された
拡縮自在のセグメントによって支持されつつ編成された
鉄筋籠であって、前記セグメントが、前記内リングを支
持するための溝を有するものであり、軸方向に隣り合う
ものはずらされて、隣接するもののうちのいずれかによ
って前記たて筋が支持されるよう構成されたものであ
る。セグメントの溝の深さは内リングの太さと同じであ
り、内リングに干渉されることなく、セグメントの外周
面にたて筋を真っ直ぐ支持することができるように構成
されている。これにより外周方向から力が加わってもた
て筋が撓まないので正確な外径寸法の鉄筋籠が形成され
る。
【0013】請求項6にかかる発明は、請求項5に記載
の発明に加えて、前記たて筋を前記セグメントに埋設さ
れた磁石により固定しつつ編成されたものである。結束
材を用いなくてもたて筋を簡単に固定することができ
る。
【0014】請求項7にかかる発明は、前述の鉄筋籠を
形成するものであり、(a)係合部を有する環状の内リ
ングを所定間隔を開けて平行に2以上支持しうるセグメ
ントが水平軸の外周に拡縮自在に設けられてなるマンド
レルと、(b)前記マンドレルを支持するとともに、前
記セグメントの拡縮および前記マンドレルの間欠および
連続回転を行うマンドレル支持および駆動装置と、
(c)前記マンドレルに支持された内リングの係合部に
対してたて筋を、前記マンドレルの間欠回転に合わせて
1本づつ供給するたて筋供給装置と、(d)内リングの
係合部に係合されたたて筋の外周に螺旋筋を前記マンド
レルの回転に合わせてらせん状に巻き付けうる螺旋筋供
給装置を備えてなることを特徴とするものである。内リ
ングの係合部にたて筋を溶接することなく固定して、簡
単に自動的に鉄筋籠を編成することができる。手間のか
かる溶接作業を省いたり、表面がギザギザの異形鉄筋、
径の太いもの、溶接によって品質が劣化するなど溶接が
好ましくない筋材など、溶接が難しい材料を用いたりす
ることができる。セグメントによりたて筋を内周側から
支持しておいて、螺旋筋を巻き付けるように構成されて
おり、外周方向から力が加わってもたて筋が撓まないの
で正確な外径寸法の鉄筋籠ができる。
【0015】請求項8にかかる発明は、請求項7に記載
の発明に加えて、前記内リングが、線状材によって形成
されたものである。内リングがコンクリート内で品質を
損なわせることがなく、製造工程においても軽いので容
易人手で吊り下げられるなど、さらに作業を容易にする
ことができる。
【0016】請求項9にかかる発明は、請求項7または
8に記載の発明に加えて、前記セグメントが、前記内リ
ングを支持するための溝を有するものであり、軸方向に
隣り合うものはずらされて、隣接するもののうちのいず
れかによって前記たて筋が支持されるよう構成されたも
のである。セグメントの溝の深さは内リングの太さと同
じであり、内リングに干渉されることなく、セグメント
の外周面にたて筋を真っ直ぐ支持することができるよう
に構成されている。これにより外周方向から力が加わっ
てもたて筋が撓まないので正確な外径寸法の鉄筋籠が形
成される。また、セグメントの溝に挿入するだけで簡単
に内リングを支持することができる。
【0017】請求項10にかかる発明は、請求項7、8
または9に記載の発明に加えて、前記マンドレルが、略
中央で分割されており、左右に設けられたマンドレル支
持および駆動装置によって、片持ち支持され、左右に退
避しうるものである。編成後の鉄筋籠をマンドレルから
抜くときなど、鉄筋籠の自重による撓みを小さく抑える
ことができる。また、左右に退避するので、退避時間が
短く、作業時間の短縮が図れる。
【0018】請求項11にかかる発明は、請求項7、
8、9または10に記載の発明に加えて、前記マンドレ
ルの間欠回転に合わせて内リングの係合部に嵌められた
たて筋の上から結束材を繰り出し、たて筋を内リングに
固定するたて筋結束材供給装置をさらに備えてなるもの
である。結束材としては、線状材(ワイヤ)や帯状材
(バンド)などがある。結束材により螺旋筋を巻き付け
るまでたて筋が外れるおそれがない。このような結束材
の供給装置としては、結束材の先端を内リングに巻き付
けるなどして固定しておき、結束材に張力を与えながら
回転する内リングに対して供給し、たて筋を内リングに
押さえつけるように支持したあと、結束材の後端を先端
と同様に内リングに止めるよう構成されたものがある。
そのほか、結束材供給装置の他にたて筋支持装置など内
リングにたて筋を押さえつけて支持しておくことのでき
る装置があるばあいには、結束材供給装置は、結束材を
保持供給するのみでよく、たて筋支持装置によって支持
されているたて筋の上に繰り出して先端と後端を縛るよ
うにする。そのように結束材を巻き付けたあとは、たて
筋支持装置を退避させる。
【0019】請求項12にかかる発明は、請求項7、
8、9、10または11に記載の発明に加えて、前記た
て筋を回転する内リングの係合部に押さえつけておくた
て筋支持装置を備えてなるものである。たて筋支持装置
は、螺旋筋を巻き終わるまで、または、結束材を使用す
る場合には結束材でたて筋を固定しおわるまで、たて筋
を押さえておくものである。たて筋支持装置で、螺旋筋
を巻き終わるまでたて筋を支持できるばあいには、結束
材および結束材供給装置を必要としない。
【0020】請求項13にかかる発明は、請求項7、
8、9、10、11または12に記載の発明に加えて、
前記セグメントに磁石を埋設してなり、前記たて筋が磁
石によって所定位置に固定されるよう構成されてなるも
のである。結束材やたて筋支持装置などを用いなくても
たて筋をセグメントまたは内リングに固定することがで
きる。結束材やたて筋支持装置を併用してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図示例とと
もに説明する。図1は、本発明の鉄筋籠の一実施例の斜
視説明図であり、図2および図3は、図1の鉄筋籠の要
部説明図である。また、図4乃至図6は、本発明の鉄筋
籠を作成するために用いられるセグメント付きマンドレ
ルの、斜視説明図、縦断面説明図、セグメント配置図で
ある。さらに、図7乃至図9は、鉄筋籠編成機の説明図
である。また、図10はたて筋支持装置、図11および
図12は磁石付きセグメントの説明図である。
【0022】図1において、本発明の鉄筋籠1は、内リ
ング2、3、たて筋4、5(線状筋材4、補強用筋材
5)、螺旋筋6、結束材7、補強板8からなる。
【0023】内リング2、3は、図2に示されるよう
に、たて筋4、5が、共に螺旋筋6と接するように、線
状筋材4の外径に等しい深さの溝(係合部)を形成する
部分2aと、補強用筋材5の外径に等しい深さの溝(係
合部)を形成する部分2bを交互に有する。全ての内リ
ング2、3は、このように正確にたて筋4、5の位置決
めができるものであることが好ましいが、場合によって
は、両端の内リング2を除く中間の内リング3を、図3
に示されるような波状のものとして、溝を浅くしたり、
一部を省略したりしてもよい。両端の内リング2は、補
強板8に線状筋材4の端部を導く役目も有しており、図
2例のように溝が深く、たて筋4、5の位置決めが正確
に行えるものであることが好ましい。線状筋材4はコン
クリート注入時には引っ張り荷重を受ける。このとき、
図3のような位置にある線状筋材4も、図2と同じよう
に引っ張られて螺旋筋6と接するようになる。なお、螺
旋筋6が巻かれる前は、結束材7(図1参照)によっ
て、内リング2、3からたて筋4、5が外れることのな
いようになっている。
【0024】内リング2、3は、線状材を用いて、プロ
グラムにより作動させるワイヤ加工機により形成され
る。材料としては、工作のし易さ、価格などの観点か
ら、軟鋼線材などの鋼材が好適に利用される。具体例を
あげると、外径が800mmで壁圧110mmのコンクリー
ト杭を製造するばあいに好適に用いられる内リング2、
3の外径D(図2参照)は、約730mmであり、その太
さは、約6mmである。
【0025】なお、内リング2、3に形成される係合部
は、このような溝に限らず、たて筋を所定位置に係合さ
せておくことのできるものであればよい。そのようなも
のとしては、凹状部材、突起物などたて筋の外周に沿う
形状を有してたて筋を引っ掛けるように固定できるもの
であることが好ましい。また、クランプ機構など溶接以
外の固定手段をセット可能にしてあるものでもよい。た
とえば、外径にほぼ等しい間隔をあけてその間にたて筋
を挟持しうるように突設された棒状部材、凹部を有する
突起材、たて筋が置かれたら折り曲げられるように径方
向に突設された棒材、たて筋を巻き付けることのできる
針金またはバンド、クリップなど各種クランプなどを挙
げることができる。また、鉄筋籠形成後に内リングがず
れて倒れる可能性があるばあいは、ところどころ、溶
接、接着剤、針金などの巻き付け手段やクランプなどの
締結手段などで、内リングをたて筋または螺旋筋に止め
ておくことが好ましい。
【0026】たて筋4、5は、内リング2、3の外周に
所定間隔をあけて配される。線状筋材4は、引っ張り荷
重が加えられるものであり、必要な弾性変形が十分にで
きる程度の太さを有し、両端4a(図1参照)には、補
強板8に設けられた穴に引っ掛けるためのアプセット加
工が施されている。補強用筋材5は、コンクリート注入
前に引っ張り荷重は加えられないので弾性変形する必要
はなく、補強用に線状筋材4よりも太くされている。線
状筋材4と補強用筋材5は周方向に交互に配設される場
合が多い。
【0027】線状筋材4の材料は、引張強度の観点か
ら、PC鋼線、PC鋼棒が好ましい。補強用筋材5の材
料は、価格、入手の容易さ、コンクリートとの付着性な
どの観点から、異形棒鋼が好ましい。具体例をあげる
と、外径が800mmで壁圧110mmのコンクリート杭を
製造するばあいに一例として用いられる線状筋材4と補
強用筋材5の太さと数は、線状筋材4および補強用筋材
5の数がそれぞれ24本ずつのばあい、線状筋材4の太
さ、約10mm、補強用筋材5の太さ、約34mmである。
線状筋材4および補強用筋材5の数がそれぞれ22本ず
つのばあい、線状筋材4の太さ、約11mm、補強用筋材
5の太さ、約21mmである。
【0028】螺旋筋6は、たて筋4、5の外周にらせん
状に巻き付けられる。図2に示されるように、たて筋
4、5は、内リング2、3と螺旋筋6によって位置を固
定されるので、溶接する必要はない。また、螺旋筋6を
巻き付けるときには、図4に示されるマンドレル10の
セグメント11、12によって、補強用筋材5を内側か
ら支持しているので、補強用筋材5が内側に撓んで、径
が小さくなるような恐れもなく、正確な径で螺旋筋6は
巻かれる。なお、たて筋が線状筋材4のみの場合は線状
筋材4がセグメント11、12によって支持される。ま
た、図9に示される螺旋筋供給装置25のロール部41
が螺旋筋6に曲げ癖を与える機能を有しているときに
は、曲げ癖を与えられながら、巻き付けられるので、巻
き付けたあとのスプリングバックによって鉄筋籠1が捻
れることもない。
【0029】螺旋筋6の材料は、強度、価格の観点か
ら、コイル状で供給することのできる異形棒鋼や、普通
鋼線材などが好ましい。
【0030】結束材7は、螺旋筋6が巻き付けられる前
にたて筋4、5を内リング2、3またはセグメント1
1、12表面に固定するためのものであり、ワイヤまた
は帯状のバンドなどがある。結束材7の太さは、その上
に巻かれる螺旋筋6に影響を与えないようになるべく細
くすることが好ましいが、たて筋の重量を支えられる強
度が必要である。ワイヤの場合、そのようなものとして
好適な太さは、約2.5mm〜3mmである。また材質とし
ては、軟鋼線が好ましい。なお、後述するように、たて
筋支持装置など、螺旋筋6が巻かれるまでたて筋4、5
を支持しておく装置があるばあいには、結束材7を用い
なくてもよい。
【0031】次に、本発明の鉄筋籠編成機を図4乃至図
12に基づいて説明する。
【0032】本発明の編成機は、図4乃至図6に示され
るようなセグメント11、12を有するマンドレル10
を備えたものであり、図7に示されるように、マンドレ
ル10を支持および駆動するマンドレル支持および駆動
装置22、たて筋供給装置24および螺旋筋供給装置2
5を備えている。また、図8に示されるように、必要に
応じて、鉄筋籠搬出架台26、鉄筋籠支持・昇降装置2
7、結束材供給装置28、および梁23が設けられる。
梁23には、結束材供給装置28のほか、内リング吊り
治具を設けることができ、図7に示す作業用のプラット
フォーム50、51が設けられていることが好ましい。
【0033】マンドレル10は、図4乃至図6に示され
るように、水平軸13と拡縮自在なセグメント11、1
2を備えている。セグメント11、12は、適用される
鉄筋籠の最大径と最小径に必要なセグメントの最適外周
半径の平均値を外周面曲率半径とすると寸法精度上好都
合である。また、それらは、縮径が可能なように、周方
向に等間隔に分断されている。また、隣合うセグメント
11と12は、互い違いとなるようにずらされており、
たて筋4、5は、隣合うセグメント11と12のうちの
どちらか一方と接し、径が小さくさらないように支持さ
れる。また、セグメント11、12は、内リング2、3
を支持するための溝11a、12aを有している。
【0034】水平軸13は、図7および図9に示される
マンドレル支持および駆動装置22に支持されており、
その外周にリンク機構14、15を介してセグメント1
1、12が支持されている。1つおきのセグメント11
同士は、棒材16によって連結されている。図5に示さ
れるように、棒材16の上にセグメント11が、止め金
具18、19によって固定されており、水平軸13上に
揺動可能に設けられたリンク棒14aの先端に止め金具
18が揺動可能に設けられる。リンク棒14aの揺動に
よってセグメント11は、実線で示される最大径の位置
から、2点鎖線で示される位置に縮径され、編成後の鉄
筋籠1を容易に外すことができる。セグメント12も同
様の構成であり、セグメント11と同期して拡縮する。
【0035】図6に拡縮時のセグメントの配置を平面に
して示す。図6の(a)は、縮径時であり、図6の
(b)は拡径時である。拡径時にセグメント11の隙間
Sを通るたて筋4、5は、セグメント12に当接する。
具体例をあげると、外径が800mmで壁圧110mmのコ
ンクリート杭を製造するばあいに好適に用いられるセグ
メントの軸方向の長さLは約200mmであり、隣り合う
セグメントとの間隔Pは約500mmである。したがっ
て、全てのたて筋は、軸方向長さ約1000mmのうち約
200mmをセグメントと接することになり、撓むことな
く支持される。なお、図4の例では、セグメント11、
12は、周方向に5つに分断されているが、これに限ら
ず、縮径の大きさ、リンク機構14、15の形状、大き
さ、配置などを考慮して適宜決められる。また、セグメ
ント11、12の形状も、図6に示されるようなものに
限らない。以上、セグメント11、12は、拡縮できる
ように分断されており、拡径時には、たて筋を撓まない
ような間隔で支持できるように、隣合うもの同士は周方
向にずらされている。
【0036】マンドレル10は、図7に示されるよう
に、マンドレル分割部31で左右に分割され、左右のマ
ンドレル支持・駆動装置22によって片持ち支持されて
いる。マンドレル10は、先端となる分割部31を向き
合わせて配置されており、支持・駆動装置22に支えら
れる長さは、分割されていないものと比べて2分の1と
短くなるで、先端での撓みが少なくなる。
【0037】次に、図7乃至図9に基づいて、マンドレ
ル支持・駆動装置を説明する。図7は螺旋筋巻き始めの
状態を示しており、図8は、図7の断面図、図9はマン
ドレル10が退避した状態を示している。図7におい
て、60は編成中の鉄筋籠を示し、61は鉄筋籠搬出架
台26に搬出された編成後の鉄筋籠を示す。また、図9
において、62は編成終了直後の鉄筋籠を示しており、
螺旋筋供給装置25はもとの位置に退避している。
【0038】マンドレル支持・駆動装置22は、マンド
レル10を片持ち状態で支持し、左右に延びたレール3
2上を自走する。マンドレル10の駆動源は両方の支持
装置に設けてもよいが、片側の支持装置にだけ駆動源を
設け、片側の支持装置22からマンドレル10を介して
もう一方に回転力が伝達されるようにしてもよい。マン
ドレル10は、縮径、間欠回転および連続回転するよう
に制御される。編成前の内リングの固定と編成後の鉄筋
籠の取り出し時には、縮径と左右への移動がなされ、内
リングの係合部へのたて筋の供給時には、係合部の間隔
に合わせて内リングを間欠回転させ、螺旋筋の巻き付け
時には、たて筋の嵌められた内リングを取り付けたセグ
メントを連続回転させる。左右の2台の支持・駆動装置
22は同時に進退するので、編成の終わった鉄筋籠の取
り出しのための支持・駆動装置22の退避にかかる時間
が短くなる。
【0039】たて筋供給装置24は、線状筋材供給架台
33、補強用筋材供給架台34、およびウォーキングビ
ーム35からなる。また、図示しないが、鉄筋籠の直径
や種類によるたて筋供給位置の変更に対応するための供
給装置昇降装置は設けられている。また、たて筋を所定
軸方向供給位置に移動するための軸方向送り装置36お
よび先端位置決め装置37を備えている。たて筋は、た
て筋供給装置24によってマンドレル10に向けて送ら
れ、軸方向送り装置36および先端位置決め装置37に
よって、両端の位置が設定される。
【0040】螺旋筋供給装置25は、図8および図9に
示されるように、マンドレル10と平行に設置されたレ
ール38上を走行する台車39と、台車39に搭載され
たコイルスタンド40および鉄筋供給ローラ部41から
構成される。鉄筋供給ローラ部41は、鉄筋の繰り出し
を行うピンチローラと、たて筋にらせん状鉄筋を巻き付
けたあとのスプリングバックによって鉄筋籠が捻れるの
を防ぐために螺旋筋に曲げ癖をつけるベンディングロー
ラから構成される。
【0041】螺旋筋供給装置としては、このようにレー
ル上を台車が搬送する構成のもののほかに、ローラ部か
ら引き出された螺旋筋を所定位置に案内するガイド部が
マンドレルに対して移動するような構成になっているも
のでもよい。
【0042】鉄筋籠搬出架台26は、図8に示されるよ
うに、マンドレル10の下方から側方に向けて下降する
ように傾斜のつけられた桟26aを適当な間隔あけて配
設したものであり、レール38を横切ってたて筋供給装
置24の反対側に鉄筋籠を自然下降搬出する。また、桟
26aの最下端にはストッパー42が設けられ、編成後
の鉄筋籠61が桟26a上に順次貯留される。
【0043】鉄筋籠支持・昇降装置27は、図7および
図8に示されるようにマンドレル10の下方に、適宜間
隔をあけて複数個設けられ、たて筋供給時のたて筋重量
の支持と、編成後の鉄筋籠の支持および取り出し用に用
いられる。この装置27は、図8に示されるように、鉄
筋籠と接触する面が鉄筋籠に合わせて曲面となっている
開閉自在の2枚の羽根部材43、44と、これらを昇降
させる昇降手段45からなる。螺旋筋6の巻き付け時に
は、該当部の装置27は下降し、編成後に再度上昇して
鉄筋籠を受け、セグメントの縮径、マンドレルの退避の
後下降するとともに一斉に羽根部材43、44を拡げて
桟26aよりも下方に下降する。鉄筋籠は、桟26aに
支持され、側方に転がり出て順次貯留される。
【0044】梁23は、マンドレル10の上方にマンド
レル10に沿って設けられている。この梁23には、結
束材供給装置28や内リング吊り治具(図示せず)が設
けられることが好ましい。
【0045】結束材供給装置28は、図8に示されるよ
うに、梁23の側面に適宜間隔をあけて複数個設けられ
る。結束材7はその先端を内リングに止められ、張力を
与えられながら内リングの回転に沿って引き出され、た
て筋を固定する。後端も内リングに止められる。
【0046】なお、結束材および結束材供給装置は、後
述するたて筋支持装置などによって、螺旋筋が巻き付け
られるまでたて筋が支持されていれば、必要としない。
【0047】プラットフォーム50は、たて筋供給装置
24の側方にあり、切り出し装置部(図示せず)により
たて筋先端の切り出しなどが行われる。また、プラット
フォーム51は、螺旋筋供給装置25のレール38の間
に設けられ、内リングの装着、たて筋結束ワイヤの先端
・後端処理、螺旋筋の先端・後端処理などが行われる。
【0048】なお、内リングの装着は、マンドレル10
の先端31が突き合わされる前に、作業員がマンドレル
の外周に内リングを挿入しておき、概略位置に分散させ
ておいて、セグメントの拡径とともに、セグメントの溝
に装入するようにすることが考えられる。その外、内リ
ング移動用吊り治具を梁23に設けておいてもよい。こ
のような、吊り治具としては、梁23に沿って移動しう
るフック状のもので、プラットフォーム51にて作業者
がフックに内リングを吊り、所定の位置に移動させるこ
とができるものなどが考えられる。このような治具によ
り作業員の手間を軽減することができる。
【0049】次に、鉄筋籠の製造工程を説明する。 (1) たて筋4、5はあらかじめ所定長さに切断され、線
状筋材4の両端はアプセット加工がなされている。 (2) クレーンにて所定の本数のたて筋4、5を各供給台
33、34に載せる。 (3) 人手によって1本の先端のみを切り出し装置部に寄
せ、1本切り出しを行い、たて筋供給装置24のウォー
キングビーム35のひと溝当たりに1本づつ入れる。鉄
筋籠1本分の全てのたて筋4、5をたて筋供給装置24
に載せる。線状筋材4と補強用筋材5は1本ずつ交互に
載せる。これらの作業(1) 〜(3) は、先行の鉄筋籠のた
て筋4、5に螺旋筋6を巻き付けている間に行われる。
また、そのとき、各たて筋4、5は編成部への供給位置
まで搬送される間に先端位置決め装置37によりそれら
の軸方向先端位置が所定の位置になるように移動する。
【0050】(4) 先行の鉄筋籠の編成が終了すると、マ
ンドレル10は縮径され左右に退避する(図9参照)。
編成後の鉄筋籠は鉄筋籠搬出架台26に搬出される。 (5) マンドレル10を退避させた状態で内リングを梁2
3に設けられた移動用吊り治具に吊り、ほぼ所定の位置
に移動させておく。マンドレル10は縮径した状態で吊
り下げられた内リング内に通され、分割部31を突き合
わされる。 (6) 次に、マンドレル10を拡径してセグメントの溝に
内リングを固定する。 (7) 結束材供給装置28より結束材7の先端を引き出
し、内リングに止める。 (8) マンドレル10を1ピッチ回転させ、順次たて筋
4、5を内リングの溝に供給する。 (9) マンドレル10が回転すると結束材7が引き出さ
れ、たて筋4、5の外側に巻き付けられる。たて筋4、
5を全部挿入したあともマンドレル10を回転させて、
結束材7の後端部の切断時に、たて筋重量によって解け
ない程度まで巻き付けて切断後内リングに止める。以
上、たて筋の供給操作時(8) および結束材7の供給切断
時(9) には、たて筋はマンドレル10の下方に設けられ
た鉄筋籠支持および昇降装置27によって支持される。
したがって、たて筋の供給操作において、マンドレル1
0に回転によってたて筋がマンドレルの下方に来たとき
や、結束ワイヤ7を切断するときに、その重量により結
束ワイヤにかかる張力は軽減される。
【0051】(10)次に螺旋筋の先端をマンドレル10に
供給し、その先端を内リングに止め、螺旋筋供給装置2
5とマンドレル10を同調運転させることにより、たて
筋4、5の外側に螺旋筋6を所定ピッチで巻きつける。
このとき、たて筋4、5は、マンドレル10のセグメン
ト(図4参照)で支えられており撓むことがないので螺
旋筋6は正確な径に巻かれる。 (11)螺旋筋6の後端は端部の内リングに止めて切断す
る。 (12)マンドレル下部の鉄筋籠支持および昇降装置27で
編成の終了した鉄筋籠を保持し、マンドレルを縮径す
る。 (13)マンドレル10を左右に開き、鉄筋籠支持および昇
降装置27を下降させ、搬出架台26へ転送して編成機
の外へ鉄筋籠を出す。 (14)端部の補強板8(図1参照)は、別工程で追って挿
入する。
【0052】次に、本発明の鉄筋籠編成機の他の実施例
を図10乃至図12に基づいて説明する。図10に示さ
れる装置70はたて筋支持装置であり、図11および図
12に示される装置は、セグメント11またはセグメン
ト12に磁石90を埋設してなるものである。
【0053】たて筋支持装置70は、無端ベルト71で
たて筋4、5が係合部に係合された内リング2、3を外
周側から押圧しつつ回転可能に支持しうるものであり、
無端ベルト71と、シリンダ72、73によって開閉
(図面上において左右移動)可能なアーム74、75の
各節に設けられたローラ76、77、78、79、8
0、81、82に掛けられている。また、固定ローラ8
3とその近傍に設けられたシリンダ84によって上下動
可能なローラ85とによってベルト71にはテンション
が自在に掛けられるようになっている。また、アーム7
4、75は、開時にローラ77、78部でロータリアク
チュエータ86、87によって折れ曲がり、ベルト71
およびアーム74、75がマンドレル10に支持された
鉄筋籠の下面より下方に退避できるようになっている。
【0054】このたて筋支持装置70は、マンドレル1
0の軸方向に適当に間隔をあけて複数台設けられる。た
て筋支持装置70は、螺旋筋が巻き付けられるまで、ま
たは、結束材を用いるばあいには結束材でたて筋が結束
されるまでたて筋を支持するものである。螺旋筋が巻き
付けられた後、または結束材によって結束された後は退
避する。
【0055】また、図11および図12に示されるよう
に、磁石90によって、たて筋4、5を内リング2、3
の係合部に係合させた状態でセグメント11、12に固
定しておくこともできる。この磁石90は、セグメント
11、12の外周面に互い違いに露出するように、ま
た、露出面と外周面が平坦となるようにセグメント1
1、12内に埋め込まれる。これによって、結束材およ
び結束材供給装置、たて筋支持装置を必要としない。ま
た、併用することもできる。
【0056】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明で
は、コンクリート製の管又は柱状部材の芯材として用い
られる鉄筋籠に対して、たて筋を入れるための係合部を
有する内リングを使用したので、溶接しなくても内リン
グにたて筋を固定することができる。
【0057】請求項2に記載の発明では、内リングが線
状材によって形成されているので、薄肉板材のように製
品の内部を環状に分断するおそれはなく、内部に残留す
る異物としても体積が小さいので、高品質の製品が得ら
れる。
【0058】請求項3に記載の発明では、プリストレス
のかけられる線状筋材を溶接することなく固定でき、割
れを生じさせたりすることなく良好な引っ張り荷重がか
けられる。
【0059】請求項4に記載の発明では、たて筋を結束
材で内リングに止めるものであり、螺旋筋が巻き付けれ
るまでたて筋が外れる心配がない。
【0060】請求項5にかかる発明では、たて筋に対し
て線接触しうるセグメントを用いて内リングおよびたて
筋を支持しながら螺旋筋を巻き付けたものであり、外周
方向から力が加わってもたて筋が撓まないので正確な寸
法の鉄筋籠が得られる。
【0061】請求項6にかかる発明では、たて筋をセグ
メントに埋設された磁石により固定しつつ編成したもの
であり、結束材やたて筋を押さえつけておく道具などを
要せずに簡単に、さらに正確な寸法の鉄筋籠が得られ
る。
【0062】請求項7にかかる発明では、係合部を有す
る環状の内リングを用い、たて筋を線接触支持するセグ
メントで支持しながら螺旋筋を巻き付けるものであり、
溶接しないで、鉄筋籠を編成することができる。したが
って、これまで面倒であった各接点の溶接作業を省くこ
とができるので自動化が可能であり、また、溶接するこ
とのできなかった、異形鉄筋、径の太いもの、PC鋼線
などを用いても自動的に編成することができる。また、
セグメントによりたて筋の撓みを防止することができる
ので正確な外径寸法の鉄筋籠を編成することができる。
【0063】請求項8にかかる発明では、内リングを線
状材によって形成したので、作業工程において運搬が容
易であり、さらに容易に鉄筋籠を編成することが可能で
ある。また、コンクリート内で異物として製品を劣化さ
せるおそれがないので高品質のコンクリート製品に仕上
げることができる。
【0064】請求項9にかかる発明では、セグメントの
溝に挿入するだけで簡単に内リングを支持することがで
きる。
【0065】請求項10にかかる発明では、マンドレル
を2分割し、左右に退避させれるようにしたので、編成
後の鉄筋籠をマンドレルから抜くときの鉄筋籠の自重に
よる撓みを小さく抑えることができる。また、左右に退
避するので、退避時間が短く、作業時間の短縮が図れ
る。
【0066】請求項11にかかる発明では、前記マンド
レルの間欠回転に合わせて内リングの係合部に嵌められ
たたて筋の上から結束材を繰り出し、たて筋を内リング
に固定するたて筋結束材供給装置をさらに備えてなるも
のであり、結束材により自動的にたて筋を内リングに固
定することができる。この結束材は、螺旋筋を巻き付け
るまでたて筋の外れを防止する。
【0067】請求項12にかかる発明では、前記たて筋
を回転する内リングの係合部に押さえつけて支持してお
くたて筋支持装置を備えてなるものであり、螺旋筋を巻
き終わるまで、または、結束材を用いるときは結束材で
結束するまで、自動的にたて筋を支持することができ
る。
【0068】請求項13にかかる発明では、セグメント
に埋設された磁石によってたて筋を支持するように構成
されたものであり、結束材やたて筋支持装置など、他の
部材や装置を用いなくても簡単にたて筋を支持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鉄筋籠の一実施例の斜視説明図であ
る。
【図2】図1の内リングの一例の要部説明図である。
【図3】図1の両端以外の内リングの他の例の要部説明
図である。
【図4】マンドレルの斜視説明図である。
【図5】図4のマンドレル縦断面図である。
【図6】図4のマンドレルのセグメントの配置図であ
る。
【図7】本発明の鉄筋籠編成機の平面説明図である。
【図8】図7の鉄筋籠編成機の断面図である。
【図9】図7の鉄筋籠編成機のマンドレルが退避した状
態を示す説明図である。
【図10】本発明の鉄筋籠編成装置の他の実施例の説明
図である。
【図11】本発明の鉄筋籠編成装置のさらに他の実施例
の説明図である。
【図12】図11のセグメントの断面図である。
【符号の説明】
1 鉄筋籠 2、3 内リング 4 線状筋材(たて筋) 5 補強用筋材(たて筋) 6 螺旋筋 7 結束材 10 マンドレル 11、12 セグメント 11a、12a セグメントの溝 13 水平軸 20 鉄筋籠編成機 22 マンドレル支持・駆動装置 24 たて筋供給装置 25 螺旋筋供給装置 28 結束材供給装置 70 たて筋支持装置 90 磁石

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定間隔をあけて平行に2以上配される
    環状の内リングと、該内リングの外周に周方向に所定間
    隔をあけて配されるたて筋と、該たて筋の外周にらせん
    状に巻き付けられる螺旋筋とからなり、コンクリート製
    の管又は柱状部材の芯材として用いられる鉄筋籠であっ
    て、前記内リングが前記たて筋を入れるための係合部を
    有してなることを特徴とする鉄筋籠。
  2. 【請求項2】 前記内リングが線状材によって形成され
    たものである請求項1記載の鉄筋籠。
  3. 【請求項3】 前記たて筋の全部またはそのうちの幾つ
    かは、前記コンクリート製の管または柱状部材に軸方向
    の圧縮の残留応力を生じさせるための線状筋材であり、
    少なくとも当該線状筋材と、前記内リングおよび前記螺
    旋筋との交点は固着されておらず、コンクリートが固ま
    るまで前記線状筋材に引張荷重が加えられるように構成
    されてなる請求項1または2記載の鉄筋籠。
  4. 【請求項4】 前記たて筋を前記内リングの係合部に入
    れつつ、その外周を結束材で結束し、その後前記螺旋筋
    を巻き付けてなる請求項1、2または3記載の鉄筋籠。
  5. 【請求項5】 周方向に分割された拡縮自在のセグメン
    トによって支持されつつ編成された鉄筋籠であって、前
    記セグメントが、前記内リングを支持するための溝を有
    するものであり、軸方向に隣り合うものはずらされて、
    隣接するもののうちのいずれかによって前記たて筋が支
    持されるよう構成されたものである請求項1、2、3ま
    たは4記載の鉄筋籠。
  6. 【請求項6】 前記たて筋を前記セグメントに埋設され
    た磁石により固定しつつ編成されてなる請求項5記載の
    鉄筋籠。
  7. 【請求項7】 (a)係合部を有する環状の内リングを
    所定間隔をあけて平行に2以上支持しうるセグメントが
    水平軸の外周に拡縮自在に設けられてなるマンドレル
    と、(b)前記マンドレルを支持するとともに、前記セ
    グメントの拡縮および前記マンドレルの間欠および連続
    回転を行うマンドレル支持および駆動装置と、(c)前
    記マンドレルに支持された内リングの係合部に対してた
    て筋を、前記マンドレルの間欠回転に合わせて1本づつ
    供給するたて筋供給装置と、(d)内リングの係合部に
    係合されたたて筋の外周に螺旋筋を前記マンドレルの回
    転に合わせてらせん状に巻き付けうる螺旋筋供給装置を
    備えてなることを特徴とする鉄筋籠編成機。
  8. 【請求項8】 前記内リングが、線状材によって形成さ
    れたものである請求項7記載の鉄筋籠編成機。
  9. 【請求項9】 前記セグメントが、前記内リングを支持
    するための溝を有するものであり、軸方向に隣り合うも
    のはずらされて、隣接するもののうちのいずれかによっ
    て前記たて筋が支持されるよう構成されたものである請
    求項7または8記載の鉄筋籠編成機。
  10. 【請求項10】 前記マンドレルが、略中央で分割され
    ており、左右に設けられたマンドレル支持および駆動装
    置によって、片持ち支持され、左右に退避しうるもので
    ある請求項5記載の鉄筋籠編成機。
  11. 【請求項11】 前記マンドレルの間欠回転に合わせて
    内リングの係合部に嵌められたたて筋の上から結束材を
    繰り出し、たて筋を内リングに固定するたて筋結束材供
    給装置をさらに備えてなる請求項7、8、9または10
    記載の鉄筋籠編成機。
  12. 【請求項12】 前記たて筋を回転する内リングの係合
    部に押さえつけておくたて筋支持装置を備えてなる請求
    項7、8、9、10または11記載の鉄筋籠編成機。
  13. 【請求項13】 前記セグメントに磁石を埋設してな
    り、前記たて筋が磁石によって所定位置に固定されるよ
    う構成されてなる請求項7、8、9、10、11または
    12記載の鉄筋籠編成機。
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