JP6137529B2 - 点火装置および点火プラグ、ならびにそれらを用いたエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関におけるエンジンの点火装置と、それに用いることができる点火プラグ、ならびにそれらを用いたエンジンに関するものである。
一般に、内燃機関における混合気の点火装置として、主電極とは別に、補助電極を持つものが知られている。
例えば、従来より、このような補助電極を有する点火装置としては、放電のための電気的構成である中心電極および接地電極と、マイクロ波の導入および放射のための電気的構成であるマイクロ波放射アンテナとを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の点火装置としては、電気放電用の陰極と、当該陰極に対する電極間距離の異なる第一陽極および第二陽極とを具備し、陰極との電極間距離が短い第一陽極との間に電圧を印加して電気放電を検出した後、陰極との電極間距離が長い第二陽極との間に電圧を印加し、これによって陰極から第二陽極までの長い電極間距離において放電できるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、他の点火装置としては、アーク放電を起こすための主高圧電極および主接地電極と、アーク放電前に放電領域にプラズマ雰囲気を生成させておくための補助電極とを備えたものが提案されている(特許文献3参照)。
特開2009−38026号公報 特開平5−272441号公報 特開2007−32349号公報
しかしながら、上記従来の特許文献1記載の点火装置の場合、放電のための電気的構成とは別に、マイクロ波を発生させるための電気的構成が必要となり、システム全体が煩雑となってしまう。
また、上記従来の特許文献2および特許文献3記載の点火装置の場合、主電極と補助電極とに電圧を印加するタイミングが異なるため、電界の効果が利用できておらず、要求電圧の低減効果が十分に果たせていない。また、火炎核の周辺には冷却損失を発生させる電極構造体が存在し、スムーズな火炎成長を妨げている。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、要求電圧の低減と点火性能の向上および燃焼性(火炎伝播速度)の向上とを両立させることができるエンジン点火装置および点火プラグ、ならびにそれらを用いたエンジンを提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明に係る点火装置は、中心電極と接地電極とから構成されるギャップに電圧を印加して火花放電を生じさせるようになされた点火装置であって、接地電極から中心電極までのギャップの距離よりも、中心電極からの距離が遠くなる位置に補助電極が設けられるとともに、中心電極と補助電極とが逆極性となされ、中心電極に印加される電圧は、中心電極と接地電極との間および中心電極と補助電極との間に印加されるようになされ、当該補助電極は、中心電極と接地電極との間に印加される電圧以下で、かつ、火花放電を生じない電圧が印加され、この印加される電圧によって生じる補助電極と中心電極との間の電界が、前記ギャップに及ぶように位置決めされ、補助電極に電圧を印加している時間が、中心電極と接地電極との間に電圧を印加している時間を含むように制御されるものである。
上記点火プラグは、上記点火装置に用いられる点火プラグであって、中心電極の電気放電用導体と、補助電極の電気放電用導体とがそれぞれ独立して設けられ、補助電極は、接地電極から中心電極までのギャップの距離よりも、中心電極から補助電極までの距離が遠くなり、かつ、印加される電圧によって生じる電界が、前記ギャップに及ぶ位置に設けられたものであってもよい。
上記課題を解決するための本発明に係るエンジンは、上記点火装置を備えたものである。
本発明によると、中心電極とは別に、中心電極と同極性または逆極性の電圧を印加する補助電極を設け、当該補助電極からは、中心電極と接地電極との間に印加される電圧以下で、かつ、火花放電を生じない電圧を印加し、この印加される電圧によって生じる補助電極と接地電極との間の電界、または補助電極と中心電極との間の電界が、前記ギャップに及ぶように位置決めし、補助電極に電圧を印加している時間が、中心電極と接地電極との間に電圧を印加している時間を含むように制御しているので、補助電極による電界が発生しているところに、中心電極から接地電極への火花放電が行われることとなる。したがって、火花放電時に中心電極に必要とされる要求電圧の低下を図ることができ点火性の改善を図ることができると同時に、冷却損失の大きな火花ギャップ構造体から(帯電した)火炎核をすみやかに移送することが可能となり、燃焼限界を向上させることができる。また、点火後の火炎伝播速度も増加する。
本発明に係る点火プラグの全体構成の概略を示す部分断面図である。 図1に示す点火プラグの電極部の部分拡大図である。 本発明に係るエンジンを示す部分断面図である。 本発明に係る点火装置の全体構成の概略を示すブロック図である。 本発明の他の実施の形態に係る点火プラグの構成を示す概略図である。 本発明のさらに他の構成に係る点火プラグを用いた点火装置の全体構成の概略を示すブロック図である。 (a)ないし(e)は本発明における補助電極の電圧の設定を説明するグラフであって、(a)は補助電極への印加電圧とシリンダ内圧力との関係を示し、(b)は補助電極への印加電圧と要求電圧との関係を示し、(c)ないし(e)は同図(a)(b)の各状態A,B,Cにおける放電時間と要求電圧との関係を示している。 エンジンの各圧力状態において、補助電界の有無によるシリンダ内圧力の変化を示すグラフである。 本発明のさらに他の構成に係る点火装置の全体構成の概略を示すブロック図である。 図9における点火プラグの電極部の部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1および図2は本発明に係る点火プラグ1を示し、図3は同点火プラグ1を用いたエンジン2を示し、図4は同点火プラグ1を用いた点火装置3を示している。
本発明に係る点火プラグ1は、中心電極11と接地電極12との間に電圧を印加して火花放電を生じさせるようになされたものであって、中心電極11から分岐して補助電極13が設けられ、接地電極12から中心電極11までのギャップの距離T1よりも、接地電極12から補助電極13までの距離T2が遠くなる位置に、当該補助電極13が設けられたものである。
点火プラグ1は、電圧ターミナル14からの電圧を、電気放電用導体15を介して中心電極11に印加するようになされている。電気放電用導体15の外周は絶縁体碍子16によって保護されている。絶縁体碍子16の中心電極11側の下半部は、接地電極12を備えた主体金具17が設けられており、この接地電極12と中心電極11とのギャップで火花放電するようになされている。
中心電極11は、電圧ターミナル14から電気放電用導体15を介して電気的に接続されており、点火プラグ1の一端の略中心から突出するように設けられている。
接地電極12は、主体金具17の周縁から立ち上げられ、約直角に屈曲してその先端部12aが中心電極11の直上の位置に来るようになされている。この接地電極12の先端部12aと中心電極11の先端部11aとのギャップで、放電するように構成されている。
補助電極13は、中心電極11の基端部から分岐して設けられている。この補助電極13は、略コ字状に形成されており、中心電極11の基端部から、当該中心電極11から遠ざかる方向に延出された後、中心電極11の先端方向と同方向に屈曲され、中心電極11の先端部11aの付近で、当該中心電極11に近づく方向に屈曲され、その先端部13aが、中心電極11と接地電極12とのギャップに対峙するように設けられている。この補助電極13は、中心電極11との一体成型品であってもよいし、中心電極11に溶接固定することによって形成したものであってもよい。
この補助電極13の先端部13aと接地電極12の先端部12aとの距離T2は、中心電極11の先端部11aと接地電極12の先端部12aとのギャップの距離T1よりも遠くなるように設けられる。補助電極13は、中心電極11から分岐して設けているので、中心電極11と補助電極13とには、同電位の電圧が印加される。
この際、中心電極11で得られる電界Ef1の電界強度(V/T1)に対し、補助電極13で得られる電界Ef2(以下、この電界を補助電界という。)の電界強度(V/T2)は、距離T1よりも距離T2の方が長いので、中心電極11の電界強度(V/T1)が補助電極13の電界強度(V/T2)よりも大きくなる。そして、補助電極13の電界強度(V/T2)は、火花放電に必要な電界強度(Es)よりも小さくなるが、中心電極11の電界強度(V/T1)は、火花放電に必要な電界強度(Es)と同じかそれ以上となるように(V/T1≧Es>V/T2)、それぞれの距離T1,T2が設定される。
また、補助電界Ef2は、中心電極11と接地電極12とのギャップに及ぶような位置に設けられる。この補助電界Ef2が中心電極11と接地電極12とのギャップに及ぶような位置とは、補助電極13の形状と、当該補助電極13に印加する電圧から補助電界Ef2をシュミレーションできるので、この補助電界Ef2が、中心電極11に印加する電圧からシュミレーションされる電界Ef1と一部重なり合うような位置であれば良い。
なお、補助電極13は、略コ字状に形成されているが、上記したように、先端部13aと接地電極12の先端部12aとの距離T2が、中心電極11の先端部11aと接地電極12の先端部12aとのギャップの距離T1よりも遠くなるように設けられ、かつ、補助電界Ef2が、中心電極11と接地電極12とのギャップに及ぶような位置に設けられていれば、その形状としては特に上記した略コ字状に形成されたものに限定されるものではない。例えば、中心電極11の基端部から、当該中心電極11から遠ざかる方向に延出された後、中心電極11の先端方向と同方向に屈曲された略L字状のものであってもよいし、中心電極11の基端部から斜めに延出された直線状のものであってもよい。
このようにして構成される点火プラグ1は、図3に示すように、一般的なスパークプラグと同様にエンジン2に取り付けられる。図3において、20はシリンダ、21は吸気弁、22は排気弁、23はピストンである。
この点火プラグ1は、図4に示すように、一般的な点火装置3を介して点火される。この点火装置3は、バッテリ31からの電気を点火コイル32によって高電圧化し、制御装置33によって点火プラグ1に印加するようになされている。
この点火装置3によって電圧を印加された点火プラグ1は、中心電極11から分岐して補助電極13を設けているので、中心電極11に電圧が印加される同じタイミングで、中心電極11と補助電極13とに同時に同電位の電圧が印加されることとなる。
この際、補助電極13から印加される電圧による補助電界Ef2が、中心電極11と接地電極12とのギャップ付近に発生することとなるので、中心電極11に同電位の電圧が印加されると、火花放電は容易に行われることとなる。すなわち、補助電界Ef2が、中心電極11と接地電極12とのギャップ付近に、ある程度の電界強度(V/T2)を有して存在するため、中心電極11に印加される電圧による電界Ef1は、前記した補助電界Ef2と相俟って、火花放電に必要な電界強度(Es)を容易に超えることとなる。つまり、中心電極11に印加される電圧による電界Ef1が有する電界強度(V/T1)は、それ単独でも火花放電に必要な電界強度(Es)と同じかそれ以上となるように距離T1を設定しているので、ここに補助電界Ef2の電界強度(V/T2)が加わることで、電圧が十分に印加しなくても、火花放電に必要な電界強度(Es)を超えることとなる。したがって、この点火プラグ1を用いた場合、火花放電に必要な電界強度(Es)を形成するために要する要求電圧の低減を図ることができることとなる。
また、火花放電に必要な電界強度(Es)を形成するために要する要求電圧の低減を図ることができるので、電圧が十分に印加すると、要求電圧を超えた分だけ長時間にわたって強力な火花放電が得られることとなる。したがって、この点火プラグ1を使用することで、初期燃焼における火炎核の成長を促進し、点火性能の向上を図ることができると同時に、冷却損失の大きな火花ギャップ構造体から(帯電した)火炎核をすみやかに移送することが可能となり、希薄燃焼限界を向上させることができる。また、点火後の火炎伝播速度も増加する。
また、この点火プラグ1は、特別な点火装置3を要することなく、中心電極11に印加される電圧と同電位の電圧をそのまま補助電極13に印加しているだけなので、エンジン2に使用されている既存のプラグと差し替えるだけで構成することができる。
図5は、本発明の他の実施の形態に係る点火プラグ1aを示している。
すなわち、この点火プラグ1aは、電圧ターミナル14から、電気放電用導体15が二つに分岐するように構成されており、各電気放電用導体15,15の端部に、中心電極11と補助電極13とが設けられている。中心電極11と接地電極12と補助電極13の距離T1,T2の関係は、上記した点火プラグ1の場合と同様に構成されている。
この点火プラグ1aは、上記した点火プラグ1において中心電極11から分岐して補助電極13を設けていた構成を、電気放電用導体15を分岐させた構成に変更しただけで、上記した点火プラグ1と同様に使用することができ、当該点火プラグ1と同様の作用効果が得られる。
図6は、本発明のさらに他の実施の形態に係る点火プラグ1bと、当該点火プラグ1bを作動させる点火装置3とを示している。
すなわち、この点火プラグ1bは、中心電極11の電気放電用導体15と、補助電極13の電気放電用導体15とがそれぞれ独立して設けられており、この点火プラグ1bに電圧を印加する点火コイル32は、二つある電気放電用導体15,15に対応して、二つのターミナルケーブル321,321が設けられている。中心電極11と接地電極12と補助電極13の距離T1,T2の関係は、上記した点火プラグ1の場合と同様に構成されている。
この点火プラグ1bは、点火装置3によって、上記した点火プラグ1と同様に、ターミナルケーブル321,321から電気放電用導体15,15を介して中心電極11および補助電極13に同電位の電圧を印加するものであってもよい。この場合、上記した点火プラグ1と同様の作用効果が得られる。
また、この点火装置3は、点火プラグ1bの二つある電気放電用導体15,15に対応して二つのターミナルケーブル321,321を有する点火コイル32を設けているため、点火装置3によって、中心電極11と補助電極13とに異なった電圧を印加するものであってもよい。この場合、補助電極13への電圧の印加は、火花放電のためではなく、中心電極11へ印加される電圧によって発生する火花放電をアシストするための補助電界Ef2を発生させるためのものである。したがって、補助電極13へは、上記したように中心電極11と補助電極13を同電位に構成して同じ電圧を印加するか、中心電極11へ印加する電圧よりも低い電圧を印加するように制御する。
ただし、中心電極11に電圧を印加する際には、火花放電をアシストするための補助電界Ef2が発生しておく必要があるので、補助電極13へ電圧を印加する時間は、中心電極11へ電圧を印加する時間を含むように制御する。例えば、火花放電のタイミングに合わせて、中心電極11と補助電極13とに同時に電圧を印加するものであってもよいし、補助電極13に常時電圧を印加しておき、火花放電のタイミングに合わせて中心電極11に電圧を印加するものであってもよい。
また、中心電極11へ印加される電圧によって発生する火花放電をアシストするためには、補助電極13に印加する電圧が低くなりすぎると、十分な電界強度の補助電界Ef2が得られないこととなる。したがって、補助電極13に印加する電圧は、中心電極11へ印加される電圧によって発生する火花放電をアシストするだけの電界強度を得ることができる電圧となるように設定しなければならない。
この電圧の設定は、図7に基づいて説明する。
図7(a)および(b)は、この補助電極13に印加する電圧が違う場合のエンジン2のシリンダ20内における、中心電極11の火花放電に要する電圧(要求電圧)の変化、放電限界圧力の変化を示し、図7(c)ないし(e)は補助電極13に印加する各印加電圧における放電状態を示している。
すなわち、図7(b)に示す補助電極13への印加電圧が低い状態A,Bの場合、図7(c),(d)に示すように、中心電極11による火花放電は発生しているものの、火花放電に要する電圧(要求電圧)が高く、火花放電も瞬間的なものとなっているため、補助電極13へ印加した電圧によって得られる補助電界Ef2の電界強度では、中心電極11へ印加する電圧によって発生する火花放電をアシストしていないことがわかる。これに対して図7(b)に示す補助電極13への印加電圧が高い状態Cの場合、図7(e)に示すように、中心電極11による火花放電は、状態A,Bよりも電圧(要求電圧)が低くても発生しており、火花放電の時間も長く継続している。これは、補助電極13に印加した電圧によって得られる補助電界Ef2が、中心電極11へ印加する電圧によって発生する火花放電をアシストしていることを示している。この図7(e)に示すグラフを見ても分かるように、図7(c),(d)に示す状態A,Bのグラフと比較しても、火花放電に要する要求電圧が低く、長い放電時間が得られていることが確認できる。また、図7(a)に示すように、これら各状態A,B,Cにおけるシリンダ内の放電限界圧力を比較しても、状態A,Bと比較して状態Cの場合には、より高圧となっている。これは、シリンダ内の燃料ガスが十分に燃焼した結果、より高圧になったことを示し、燃焼効率が向上していることを証明している。
このシリンダ内の放電限界圧力は、エンジン2の使用環境や使用時の負荷や回転数によって変化する。そこで、エンジン2のシリンダ20内を想定した容器内に、異なった圧力状態を再現し、補助電界Ef2を形成した場合と、形成しなかった場合とで、中心電極11による火花放電を発生させ、容器内の放電限界圧力を比較した。図8に示すように、何れの圧力状態でも、補助電界Ef2を形成して火花放電を行った場合は、補助電界Ef2を形成せずに火花放電を行った場合よりも容器内の圧力を高圧にすることができ、燃焼効率が向上していることを確認できた。したがって、補助電極13に印加する電圧を、中心電極11に印加する電圧と別に制御する場合には、上記図7で示したように、火花放電をアシストできる補助電界Ef2が得られるだけの電圧を印加でき、かつ、図8で示したように、季節や負荷などによって変化する異なった圧力状態でも効果を発揮するような電圧を印加できるように制御する。この制御は、制御装置33によって処理することができる。
なお、図6に示す点火プラグ1bにおいて、中心電極11と接地電極12と補助電極13の距離T1,T2の関係は、上記した点火プラグ1の場合と同様に構成しているが、本点火プラグ1bの場合、上記したように、点火装置3の制御によって、中心電極11と補助電極13に印加する電圧が異なるように制御することができるので、この点火装置3によって中心電極11と補助電極13とに印加する電圧を制御する場合は、補助電極13と接地電極12との距離T2は、中心電極11と接地電極11との距離T1よりも長くする必要はない。ただし、補助電界Ef2と中心電極11による電界Ef1とが相俟って、当該中心電極による火花放電をアシストできるように、補助電極13は、中心電極11と接地電極12とのギャップに補助電界Ef2が及ぶような位置となるように位置決めしなければならない。
この場合、中心電極11と接地電極12とのギャップに補助電界Ef2が及ぶような位置とは、上記した点火プラグ1の場合と同様である。補助電極13の形状と、当該補助電極13に印加する電圧から補助電界Ef2をシュミレーションできるので、この補助電界Ef2が、中心電極11に印加する電圧からシュミレーションされる電界Ef1と一部重なり合うような位置にしておけば良い。
図9は、本発明のさらに他の実施の形態に係る点火装置3を示し、図10は同点火装置3に使用する点火プラグ1cを示している。
すなわち、この点火装置3は、図6に示す点火装置3において、中心電極11と同極性の電圧を印加するように構成していた補助電極13を、中心電極11と逆極性の電圧を印加するように変更し、中心電極11と補助電極13との間で、火花放電をアシストするための補助電界Ef3を発生させるように構成したものである。ここでは、図6に示す点火装置3との相違点についてのみ説明し、同部材には同符号を付して説明を省略する。この点火装置3は、例えば、中心電極11にマイナスの電圧を印加する場合、補助電極13にはプラスの電位が印加されることとなる。補助電極13に電圧を印加するのは、火花放電をアシストするためのものであるため、当該補助電極13に電圧を印加するタイミングは、中心電極11に電圧を印加するタイミングと同じか、早く印加する。
点火プラグ1cは、補助電極13の先端部13aと中心電極11の先端部11aとの距離T3が、中心電極11の先端部11aと接地電極12の先端部12aとのギャップの距離T1よりも遠くなるように設けられている。
補助電極13は、中心電極11までの距離T3が中心電極11から接地電極12までの距離T1よりも長く設定されている。一方、補助電極13には、中心電極11と逆極性の電圧を印加しているため、接地電極12と補助電極13との電位差の差分(ΔV)だけ、中心電極11と接地電極12との間の電位差(V)よりも、中心電極11と補助電極13との間の電位差(V+ΔV)が大きくなる。この状況において、中心電極11で得られる電界Ef1の電界強度(V/T1)は火花放電に必要な電界強度(Es)と同じかそれ以上となるが、補助電極13で得られる電界Ef3の電界強度((V+ΔV)/T3)は、火花放電に必要な電界強度(Es)よりも小さくなるように(V/T1≧Es>(V+ΔV)/T3)、それぞれのT1,T3が設定され、かつ、補助電極13に印加する電圧が設定される。
また、補助電界Ef3は、中心電極11と接地電極12とのギャップに及ぶような位置に設けられる。この補助電界Ef3が中心電極11と接地電極12とのギャップに及ぶような位置とは、補助電極13の形状と、当該補助電極13および中心電極11に印加する電圧から補助電界Ef3をシュミレーションできるので、この補助電界Ef3が、中心電極11に印加する電圧からシュミレーションされる電界Ef1と一部重なり合うような位置であれば良い。
この点火装置3によると、中心電極11と補助電極13との間に印加される電圧による補助電界Ef3が、中心電極11と接地電極12とのギャップ付近に発生することとなるので、中心電極11に印加される電圧による電界Ef1と相俟って、火花放電に必要な電界強度(Es)を容易に超えることとなり、前記した図6に示す点火装置3と同様の作用効果が得られることとなる。
なお、本実施の形態に示す点火装置3の場合、点火プラグ1cは、補助電極13と中心電極11との距離T3が、中心電極11と接地電極12とのギャップの距離T1よりも遠くなるように設けられている。この条件に加えて、点火プラグ1cは、補助電極13と接地電極12との距離T2が、中心電極11と接地電極12とのギャップの距離T1よりも遠くなるように設けられていてもよい。
この場合、使用条件によっては、図6に示す点火装置3のように、中心電極11と同極性の電圧を補助電極13に印加するように使用することもできるし、図9に示すように、中心電極11と逆極性の電圧を補助電極13に印加するように使用することもできる。
このようにして構成される点火プラグ1、1a、1b,1cと、当該点火プラグ1,1a,1b,1cを用いた点火装置3を備えたエンジン2としては、特に限定されるものではなく、この種の点火プラグを用いる各種エンジン2に使用することができる。希薄燃焼限界の向上を図ることができるので、エンジン2は低燃費の実現を図ることができる。また、燃焼効率が良いので、燃料精製技術が未熟で燃料濃度のバラつきを生じるような地域においても、エンジン2を使用することができる。
本発明に係る点火装置および点火プラグは、エンジンの他、火花放電による点火を要する各種着火装置等にも使用することができる。
1 点火プラグ
1a 点火プラグ
1b 点火プラグ
1c 点火プラグ
11 中心電極
12 接地電極
13 補助電極
15 電気放電用導体
2 エンジン
3 点火装置
T1 距離
T2 距離
T3 距離
Ef2 電界(補助電界)
Ef3 電界(補助電界)

Claims (3)

  1. 中心電極と接地電極とから構成されるギャップに電圧を印加して火花放電を生じさせるようになされた点火装置であって、
    接地電極から中心電極までのギャップの距離よりも、中心電極からの距離が遠くなる位置に補助電極が設けられるとともに、中心電極と補助電極とが逆極性となされ、中心電極に印加される電圧は、中心電極と接地電極との間および中心電極と補助電極との間に印加されるようになされ、
    当該補助電極は、中心電極と接地電極との間に印加される電圧以下で、かつ、火花放電を生じない電圧が印加され、この印加される電圧によって生じる補助電極と中心電極との間の電界が、前記ギャップに及ぶように位置決めされ、
    補助電極に電圧を印加している時間が、中心電極と接地電極との間に電圧を印加している時間を含むように制御されることを特徴とする点火装置。
  2. 請求項1記載の点火装置に用いられる点火プラグであって、
    中心電極の電気放電用導体と、補助電極の電気放電用導体とがそれぞれ独立して設けられ、
    補助電極は、接地電極から中心電極までのギャップの距離よりも、中心電極から補助電極までの距離が遠くなり、かつ、印加される電圧によって生じる電界が、前記ギャップに及ぶ位置に設けられたことを特徴とする点火プラグ。
  3. 請求項1に記載の点火装置を備えたエンジン。
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