JP6136437B2 - 太陽熱温水装置 - Google Patents
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Description
前記の集熱循環回路は、通常、熱媒を循環させる循環ポンプと、膨張した熱媒の圧力を調整するためのアキュームタンクと、熱媒と貯湯タンクの湯水との間で熱交換する放熱熱交換器を備えている。前記放熱熱交換器として、貯湯タンク内に配設した熱交換器を採用する場合と、貯湯タンクの外部に外部熱交換器を配置し、この外部熱交換器にタンク側循環ポンプにより貯湯タンクの湯水を循環させる場合がある。
そして、前記制御手段による前記循環ポンプの駆動禁止は、試運転時で且つ集熱パネル面積が設定面積以上で且つ外気温度が設定温度以上である場合に有効とされるため、通常運転時における前記循環ポンプの駆動禁止を避けることができるうえ、集熱パネル面積が設定面積未満の場合や、外気温度が設定温度未満の場合であって、沸騰した熱媒がアキュームタンクから噴出する虞がない場合における前記循環ポンプの駆動禁止を避けることができる。
図1に示すように、実施例1の太陽熱温水装置1は、集熱パネル2と、貯湯タンク3と、集熱循環回路4と、アキュームタンク5と、リザーブタンク13などを備えている。この太陽熱温水装置1は、熱媒(例えば、プロピレングリコールを添加した不凍液)を循環ポンプ7により集熱循環回路4内を矢印方向に循環させ、集熱パネル2で加熱された熱媒により貯湯タンク3内に貯留された湯水を暖め、貯湯タンク3から湯水を供給可能に構成されている。尚、前記プロピレングリコールを添加した不凍液の代りに、エチレングリコールを添加した不凍液等も採用することができる。
貯湯タンク3は、ロックウール等の断熱材で被覆された円筒形の密閉タンクであり、その内部に家庭の台所や風呂用の湯水を貯留可能に構成されている。
アキュームタンク5の下方近傍位置には、大気に解放され且つ熱媒を貯留可能な合成樹脂製のリザーブタンク13が設置されている。アキュームタンク5とリザーブタンク13とは、連通管14を介して連通されている。連通管14は、一端がアキュームタンク5に接続され、他端がリザーブタンク13内の底部近傍位置に配置されている。
太陽熱温水装置1の新規設置や点検修理後には、集熱循環回路4内には熱媒が存在していないため、太陽熱温水装置1の運転に必要な熱媒を適正量充填する必要がある。
この場合、図2に示すように、アキュームタンク5から調圧弁12を取り外し、熱媒が収容された熱媒容器19をアキュームタンク5の上方に配置し、熱媒容器19とアキュームタンク5とを可撓性のホース19aにより連通した後、アキュームタンク5内へ熱媒を注入する。
熱媒容器19から熱媒の注入を継続することにより、リザーブタンク13内の熱媒の液位が第2液位センサ16の先端高さ位置に達したとき、制御ユニット11がリザーブタンク13内の熱媒充填完了をランプ等で報知する。その報知があったとき、熱媒容器19からの熱媒の注入を停止する。
即ち、集熱パネル2が高温の状態になっている場合には、熱媒が集熱パネル2に充填された際に熱媒が沸騰して、その沸騰した熱媒がアキュームタンク5の上部開口部5a又は熱媒容器19から外部へ噴出する虞があるため、その熱媒の噴出を防止するためである。
(1)貯湯タンク3内の保有水量が所定量以下であること。
この所定量は例えば水温センサ3bを取り付けた位置までの貯留水量であって、この水位は水温センサ3a〜3dの検出信号に基づいて判定することができる。即ち、貯湯タンク3内の保有水量が所定量以下である場合には、放熱熱交換器10において実質的に熱交換できないため、沸騰した熱媒が噴出する可能性があるからである。
この貯湯タンク3内の湯温としては例えば最下位置の水温センサ3aで検出される水温が採用される。但し、水温センサ3a〜3dで検出される水温の平均値を採用してもよい。前記所定温度は例えば40℃である。即ち、貯湯タンク3内の湯温が所定温度以上である場合には、熱媒が放熱熱交換器10を通過する短時間の間に放熱熱交換器10において実質的に熱交換できないため、沸騰した熱媒が噴出する可能性があるからである。
試運転時とは、試運転釦11bがオンされて試運転モードになっている場合である。
通常運転時には、アキュームタンク5の調圧弁12が装着状態になっているため、沸騰した熱媒が噴出する虞がないからである。
即ち、集熱パネル2の面積が設定面積未満である場合及び外気温が低い場合には、集熱パネル2の集熱能力があまり高くないため、熱媒の沸騰の虞が低いからである。前記外気温は外気温センサ9aで検出されて制御ユニット11に入力されており、前記設定温度は例えば28℃である。
太陽熱温水装置1は、集熱パネル2と、貯湯タンク3と、集熱パネル2と貯湯タンク3とに亙って熱媒を循環させる集熱循環回路4とを備え、その集熱循環回路4に、熱媒を循環させるための循環ポンプ7と、熱媒の圧力を調整するためのアキュームタンク5と、熱媒と貯湯タンク3の湯水との間で熱交換するための放熱熱交換器10とを設け、制御ユニット11により、放熱熱交換器10において実質的に熱交換ができない場合に循環ポンプ7の駆動を禁止するように構成したので、次の作用効果が得られる。
第1復回路部4cは放熱熱交換器10A内の放熱回路部4eの下端部に接続され、この放熱回路部4eの上端部は第2復回路部4fを介してアキュームタンク5に接続されている。尚、タンク側循環ポンプ18は制御ユニット11Aによって駆動制御される。
(1)貯湯タンク3内の保有水量が所定量以下であること。
(2)貯湯タンク3内の湯温が所定温度以上であること。
(3)何らかの故障等により前記タンク側循環ポンプ18が駆動不能であること。
尚、前記のポンプ駆動禁止制御を有効化する条件については実施例1と同様であるので、説明を省略する。
この太陽熱温水装置1Aも前記太陽熱温水装置1と同様の作用効果を奏する。
・ 前記段落[0031]に記載した貯湯タンクの保有水量に関して、水温センサ3bは一例であり、水温センサ3a,3c,3dの何れかのレベルまでの貯留水量を前記所定量としてもよい。尚、貯湯タンク3への水張り完了をトリガーとして貯湯タンク3に前記所定量の湯水が貯留されているものとしてもよい。貯湯タンク3に水位センサを設け、その水位センサで検出する水位でもって前記所定量を検出するように構成してもよい。
(4)太陽熱温水装置1,1Aに、集熱パネル2の集熱能力が低く、貯湯タンク3内の湯水の温度が低い場合に、給湯する湯水を加熱するガス燃焼式の補助熱源機を装備する場合もある。
2 集熱パネル
3 貯湯タンク
4 集熱循環回路
5 アキュームタンク
7 循環ポンプ
10,10A 放熱熱交換器
11,11A 制御ユニット(制御手段)
18 タンク側循環ポンプ
Claims (2)
- 集熱パネルと、貯湯タンクと、前記集熱パネルと貯湯タンクとに亙って熱媒を循環させる集熱循環回路とを備えた太陽熱温水装置であって、前記集熱循環回路に、熱媒を循環させるための循環ポンプと、熱媒の圧力を調整するためのアキュームタンクと、熱媒と貯湯タンクの湯水との間で熱交換するための放熱熱交換器とを備えた太陽熱温水装置において、
前記放熱熱交換器において熱交換ができない場合に前記循環ポンプの駆動を禁止する制御手段を設け、
前記制御手段による前記循環ポンプの駆動禁止は、試運転時で且つ集熱パネル面積が設定面積以上で且つ外気温度が設定温度以上である場合に有効とされる
ことを特徴とする太陽熱温水装置。 - 前記放熱熱交換器において熱交換ができない場合とは、貯湯タンク内の保有水量が所定量以下、貯湯タンク内の湯温が所定温度以上、タンク側循環ポンプが駆動不能、の内の少なくとも1つの条件が成立した場合であることを特徴とする請求項1に記載の太陽熱温水装置。
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JP2013063711A JP6136437B2 (ja) | 2013-03-26 | 2013-03-26 | 太陽熱温水装置 |
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