JP6136255B2 - プラスチック製容器 - Google Patents
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Description
しかしながら、容器を構成する部材は通常は複雑な平面形状を有しているので、部材の各辺について加熱、封止を行うのは実際的ではないと考えられる。
また、側板パネルの端面を予め封止加工する必要がないから、製造が容易である。さらに、プラスチック製容器においては、側板パネルの上端を上縁レール部材に延設された係合溝に係合させることにより、上縁レール部材を側板パネルの上端に係合させることができるから、上縁レール部材の側板パネルの上端への係合がより確実である。また、上縁レール部材が係合した状態において、側板パネルの上側端面は上縁レール部材でおおわれるため、側板パネルの上側端面開口部からの水分や異物の侵入が効果的に防止される。
以下、本発明のプラスチック製容器に包含される通い箱について説明する。
<構成>
実施形態1の通い箱1は、各種機械部品を保管、運搬するための容器であって、上面と底面とが開口した胴体部10と、胴体部10の底面側開口部を覆蓋する底盤12と、胴体部10の上面側開口部を覆蓋する蓋部14と、を有する。蓋部14は、胴体部10に対して着脱自在とされている。底盤12は、胴体部10に固定されていることが好ましいが、プラスチック製容器が分解組立可能とされているときは、胴体部10に対して着脱可能とされていてもよい。以下、通い箱1の各部分について説明する。
胴体部10は、図1〜図4に示すように、胴体部10の四隅に位置するとともに上下方向に延在する4本の隅柱16と、上下方向の側縁部において隅柱16で保持され、胴体部10における側板を構成する側板パネル18と、を備える。
図8〜図10に示すように、底盤12は、底板24と、この底板24と一体に形成された4枚の周壁26と、から形成されている。底板24と周壁26とは一体に形成され、折り曲げ線25で区画されている。図9及び図10に示すように、周壁26は折り曲げ線25において上方に折り曲げられて底板24から立ち上げられる。底板24および周壁26には、胴体部10を構成する側板パネル18と同様、図15(A)に示すプラスチック製段ボール板、図15(B)に示す気泡ボード、および図16に示す発泡ボードが使用できる。また、図13及び図14に示すように、底板24を二重構造とすれば、通い箱1に重量のある部品を収納したときに部品の重みで底板24が下方に撓むことが防止されるから好ましい。
したがって、胴体部10を底盤12に嵌め込んだときに、底盤12の周壁26の内側の面と胴体部10の外側面との間に隙間が生じることが防止される。
なお、蓋部14も、底盤12と同様の構成とすることができる。即ち、天板と側板とが一体とされた形状をプラスチックパネルから切り出し、天板と側板との間に折り曲げ線を形成し、この折り曲げ線に沿って側板を上方または下方に屈曲させ、2枚の側板が出会うコーナ部にコーナ部材を、側板の上縁におけるその他の部分には上縁レール部材20及び30と同様の構成を有する下縁フレーム部材を嵌挿することが好ましい。
実施形態1の通い箱1は、底盤12の四隅に立設された隅柱16によって側板パネル18が保持された構成とされている。そして側板パネル18の上縁部は、上縁レール部材20および上端カバー部材17に係合されている。これによってパネル18の上方の端面は封止された状態となる。また、側板パネル18の側方の端面は隅柱16によって封止された状態となる。したがって、側板パネル18の上方及び側方の端面からの水分や異物の侵入が防止できる。
10 胴体部
12 底盤
14 蓋部
16 隅柱
16A 一方向係合溝
16B 他方向係合溝
17 上端カバー部材
18 側板パネル
20 上縁レール部材
22 中継柱
24 底板
26 周壁
28 コーナ部材
30 周壁レール部材
32 箱足
Claims (5)
- 隣り合う2枚のうちの一方の側板パネルの端面が他方の側板パネルの側面と対向するように側板パネルを配置して平面視矩形状とした胴体部と、
前記胴体部の角部に設けられ、前記一方の側板パネルの端部が係合する一方向係合溝と、前記他方の側板パネルの端部が係合するとともに、前記一方向係合溝と直交する配置とされた他方向係合溝と、を有する隅柱と、
底板に一体形成された周壁が前記底板の周辺部から立ち上げられ、前記胴体部が周壁内に嵌め込まれる底盤と、
前記周壁の角部に係合するコーナ部材と、
前記周壁の上端部に係合し、前記周壁の上端部を覆う周壁レール部材と、
を備えるプラスチック製容器。 - 前記隅柱の上部に設けられ、前記一方向係合溝と前記他方向係合溝との上端開口部を閉じる上端カバー部材と、
前記側板パネルの上縁部が係合する係合溝が延設され、側板パネルの上側端面を覆う上縁レール部材と、
を備える請求項1に記載のプラスチック製容器。 - 前記胴体部を構成する側板パネルが周壁内に嵌め込まれ、
前記隅柱の下端が前記コーナ部材の上面に載っている、
請求項1または2に記載のプラスチック製容器。 - 前記側板パネルは、側板パネルが、端面同士が突き合わされた状態で係合されるように、前記側板パネルの端部が係合する2つの係合溝が直列に形成された中継柱で連結されている、
請求項1〜3の何れか1項に記載のプラスチック製容器。 - 前記底盤に取り付けられる箱足と、互いに重ねられた2枚の前記底板とを備え、2枚の前記底板のうち下側の前記底板には、前記箱足に設けられた突起が嵌合される孔が形成されている、
請求項1〜4の何れか1項に記載のプラスチック製容器。
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