JP6136255B2 - プラスチック製容器 - Google Patents

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Description

本発明は、プラスチック製容器に関する。
プラスチック製段ボール板は、軽量で強度が高く、また水濡れによって強度が低下することが殆ど無いので、コンテナなど、各種容器用として広く用いられている。
しかしながら、プラスチック製段ボール板製の容器においてプラスチック製段ボール板の端面を封止しないと、水分や各種異物がこの端面に開いた開口部からプラスチック製段ボール板に侵入する可能性がある。
プラスチック製段ボール板でコンテナにおいてプラスチック製段ボール板の端面からの水や異物の侵入を防止する方法として、プラスチック製段ボール板の端面を封止する方法が考えられる。
プラスチック製段ボール板の端面を封止する方法としては、例えばプラスチック製段ボール板と同一の熱可塑性樹脂からなり、このプラスチック製段ボール板の封止しようとする端面を覆うことができる大きさである端面封止板の一方の面を、この端面に当て、この端面封止板の反対側の面にヒートバーを当てて、プラスチック製段ボール板の端面とともに端面封止板を加熱、軟化させて、端面封止板をプラスチック製段ボール板の端面に押し込む方法がある(特許文献1)。
また、プラスチック製段ボール板の端面を封止する別の方法として、このプラスチック製段ボール板の封止しようとする端面をヒートバーで加熱、軟化させ、この端面に圧力を掛けて圧縮、変形させて封止するとともに、封止時の変形により生じる盛り上がり部を切刃で切断除去する方法がある(特許文献2)。
更に、プラスチック段ボール容器の面と面との境界における折り曲げ部及び/又は接合部において、隣接する両面の夫々の端面にライナーが斜面を覆った傾斜面を設け、その両斜面上のライナー表面を加熱、融解して、両斜面同士を融着することにより、曲折部及び/または接合部に隙間のないプラスチックダンボール容器を製造する方法もある(特許文献3)。
特開2009−006556号公報 特開2008−200890号公報 特開2010−285212号公報
特許文献1および2に記載されているように、プラスチック製段ボール板の端面を加熱、封止する方法は、プラスチック製ダンボール板を容器に組み立てた段階においては実施が極めて困難であるので、プラスチック製段ボール板から容器を構成する部材を切り出した段階で実施する必要がある。
しかしながら、容器を構成する部材は通常は複雑な平面形状を有しているので、部材の各辺について加熱、封止を行うのは実際的ではないと考えられる。
また、特許文献3にあるように、プラスチック段ボール板の折り曲げ部及び/又は接合部にライナーが斜面を覆った傾斜面を設け、ライナー表面を加熱、融解して、両斜面同士を融着、接合するプラスチックダンボール容器の製造方法においても、プラスチック製段ボール容器の上縁や穿孔部など、融着する相手のない端面は、あらかじめ何らかの方法で封止しておく必要がある。
更に、従来のプラスチック製段ボール容器においては、容器の深さ、幅、奥行きが異なる毎に、プラスチック製段ボール板を裁断し、または折り目加工をするための型を用意する必要があった、また、サイズの大きな容器のための型を製造するには、高価で大型の装置が必要であった。したがって、顧客が要求するサイズや形状に柔軟に応じるのは困難であるという問題もあった。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたもので、顧客が要求するサイズや形状に柔軟に対応できる構造のプラスチック製容器を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様はプラスチック製容器に関し、隣り合う2枚のうちの一方の側板パネルの端面が他方の側板パネルの側面と対向するように側板パネルを配置して平面視矩形状とした胴体部と、胴体部の角部に設けられ、一方の側板パネルの端部が係合する一方向係合溝と、他方の側板パネルの端部が係合するとともに、一方向係合溝と直交する配置とされた他方向係合溝と、を有する隅柱と、底板に一体形成された周壁が前記底板の周辺部から立ち上げられ、前記胴体部が周壁内に嵌め込まれる底盤と、前記周壁の角部に係合するコーナ部材と、前記周壁の上端部に係合し、前記周壁の上端部を覆う周壁レール部材と、を備えることを特徴とする。
前記プラスチック容器は、一の側板パネルの端部を隅柱の一方向係合溝に、他の側板パネルを隅柱の他方向係合溝に係合させて胴体部を形成し、この胴体部を底盤の周壁内に嵌め込むことによって製造できる。したがって、プラスチック製容器のサイズが異なる場合においても、側板パネル、隅柱、および底盤を顧客が要求する寸法に裁断するだけでよく、顧客が要求するサイズや形状に柔軟に対応できる。
また、胴体部においては、側板は、隅柱によって、隣り合う2枚のうちの一方の側板パネルの端面が他方の側板パネルの側面と対向するように支持されるため、他方の側板パネルを一方のパネルに向かって押圧する方向の力が前記プラスチック製容器に作用した場合、この力は一方の側板パネルの端面で受け止められる。したがって、隣り合う2枚の側板パネルの端面同士が突き合わされるように側板パネルが支持される形態のプラスチック製容器と比較して、前記方向の力に対して強固である。また、前記形態のプラスチック製容器と比較して側板パネル同士がより強固に支持される。また、プラスチック製容器は、底盤においても、周壁の端面開口部はコーナ部材および周壁レール部材で封止されているから、周壁の上側端面から水分や異物などが侵入することが防止される。
本発明の第2の態様は、第1の態様のプラスチック製容器において、前記隅柱の上部に設けられ、前記一方向係合溝と前記他方向係合溝との上端開口部を閉じる上端カバー部材と、前記側板パネルの上縁部が係合する係合溝が延設され、側板パネルの上側端面を覆う上縁レール部材と、を備えることを特徴とする。
前記プラスチック容器においては、隅柱の一方向係合溝および他方向係合溝は上端カバー部材で閉じられ、側板パネルの上側端面は上縁レール部材で覆われているため、側板パネルの上側端面からの水分や異物の侵入が効果的に防止できる。
また、側板パネルの端面を予め封止加工する必要がないから、製造が容易である。さらに、プラスチック製容器においては、側板パネルの上端を上縁レール部材に延設された係合溝に係合させることにより、上縁レール部材を側板パネルの上端に係合させることができるから、上縁レール部材の側板パネルの上端への係合がより確実である。また、上縁レール部材が係合した状態において、側板パネルの上側端面は上縁レール部材でおおわれるため、側板パネルの上側端面開口部からの水分や異物の侵入が効果的に防止される。
本発明の第3の態様は、第1又は第2の態様のプラスチック製容器において、胴体部を構成する側板パネルが周壁内に嵌め込まれ、隅柱の下端が前記コーナ部材の上面に載っていることを特徴とする。
前記プラスチック製容器においては、胴体部を構成する側板パネルが底盤の周壁内に係合され、隅柱の下端がコーナ部材の上面に載った構成とされているから、側板パネルと隅柱との間に段差がある場合においても、胴体部と底盤の周壁内面との間に、前記段差に起因する隙間が生じることが防止される。
本発明の第4の態様は、第1〜3の何れかの態様のプラスチック製容器において、側板パネルが、端面同士が突き合わされた状態で係合されるように、前記側板パネルの端部が係合する2つの係合溝が直列に形成された中継柱で側板パネルが連結されていることを特徴とする。
前記プラスチック製容器においては、複数枚の側板パネルが中継溝で連結された構成とされているから、プラスチック容器の横方向の寸法が大きな場合においても、内容物の荷重は、側板パネルだけでなく、中継柱でも受け止められる。これにより、内容物の荷重によって側板パネルが外側に膨らむ方向に変形することが効果的に防止される。
本発明の第5の態様は、第1〜第4の何れかの態様のプラスチック製容器において、前記底盤に取り付けられる箱足と、互いに重ねられた2枚の前記底板とを備え、2枚の前記底板のうち下側の前記底板には、前記箱足に設けられた突起が嵌合される孔が形成されていることを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、顧客が要求するサイズや形状に柔軟に対応できる構造のプラスチック製容器が提供される。
図1は、実施形態1の通い箱の全体的な構成を示す斜視図である。 図2は、実施形態1の通い箱において蓋部を外した構成を示す斜視図である。 図3は、実施形態1の通い箱において胴体部を底盤に嵌め込んでいるところを示す斜視図である。 図4は、実施形態1の通い箱における胴体部の構成を示す斜視図である。 図5(A)は、実施形態1の通い箱において胴体部を底盤に装着する前における胴体下端部近傍の構成を、図5(B)は、胴体部を底盤に装着した状態における胴体下端部近傍の構成を示す拡大斜視図である。 図6は、実施形態1の通い箱において、互いに対抗する1対の側板を、2枚の側板パネルを中継柱で繋ぎあわせた構成とした例を示す斜視図である。 図7は、実施形態1の通い箱において、側板パネルを直脱可能とするための補助柱を隅柱に沿って設けた構成を示す斜視図である。 図8は、底盤を構成する底板および側板の展開図である。 図9は、図8に示す展開図の形状に裁断したプラスチックパネルにおいて、側板を折り曲げ線に沿って上方に折り曲げるとともに、隣り合う2枚の側板の相隣り合うコーナ部にコーナ部材を装着した状態の底盤を示す斜視図である。 図10は、側板の上縁部における隣り合う2つのコーナ部材の間の部分に上縁レール部材を嵌挿しているところを示す斜視図である。 図11は、隅柱、中継柱、および上縁レール部材の断面形状を示す断面図である。 図12は、実施形態1の通い箱において、底盤の底面の四隅に箱足を設けた例を示す斜視図である。 図13は、実施形態1の通い箱において、底盤の底面の四隅に箱足を設けた例を示す断面図である。 図14は、図12および図13に示す通い箱において、箱足の外側の面に補強板を設けた例を示す断面図である。 図15(A)は、実施形態1の通い箱において側板パネルに使用されるプラスチック製段ボール板の構成の一例を、図15(B)は、前記側板パネルに使用される気泡ボードの構成の一例を示す斜視図である。 図16は、前記側板パネルに使用される発泡ボードの構成の一例を示す斜視図である。
1.実施形態1
以下、本発明のプラスチック製容器に包含される通い箱について説明する。
<構成>
実施形態1の通い箱1は、各種機械部品を保管、運搬するための容器であって、上面と底面とが開口した胴体部10と、胴体部10の底面側開口部を覆蓋する底盤12と、胴体部10の上面側開口部を覆蓋する蓋部14と、を有する。蓋部14は、胴体部10に対して着脱自在とされている。底盤12は、胴体部10に固定されていることが好ましいが、プラスチック器が分解組立可能とされているときは、胴体部10に対して着脱可能とされていてもよい。以下、通い箱1の各部分について説明する。
(1)胴体部
胴体部10は、図1〜図4に示すように、胴体部10の四隅に位置するとともに上下方向に延在する4本の隅柱16と、上下方向の側縁部において隅柱16で保持され、胴体部10における側板を構成する側板パネル18と、を備える。
図2〜図4に示すように、側板パネル18の上縁部には、上縁レール部材20が嵌挿されている。一方、図3〜図5に示すように、側板パネル18の下端部は、隅柱16の下端から下方に突出して突出部18Aを形成している。そして、胴部10に底盤12を装着すると、この突出部18Aが底盤12の周壁内側に嵌め込まれる。図5(A)及び図5(B)に示すように、突出部18Aの下方への突出量hは、突出部18Aを底盤12の周壁内側に嵌め込んだときに、隅柱16の下端が底盤12の後述するコーナ部材28の上面に当接し、突出部18Aの下縁が底盤12の底板24に当接する高さとされている。
図11(A)に示すように、隅柱16は、互いに直交する2枚の側板パネル18を支持する部材であって、全体としてL字型の断面を有している。隅柱16には、2枚の側板パネル18の一方が係合される一方向係合溝16Aと、2枚の側板パネル18の他方が係合される他方向係合溝16Bと、が互いに直交するように、且つ隅柱16の全長に亘って形成されている。一方向係合溝16Aと他方向係合溝16Bとは、2枚の側板パネル18が一方向係合溝16A及び他方向係合溝16Bに係合された状態において、装入溝16Aに係合された側板パネル18の端面が、他方向係合溝16Bに係合された側板パネル18の側面に対向するように、言い換えれば、装入溝16Aに係合された側板パネル18の端面と、他方向係合溝16Bに係合された側板パネル18の側面とが互いに突き合わされた位置関係となるように形成されている。これにより、他方向係合溝16Bに係合された側板パネル18から一方向係合溝16Aに係合された側板パネル18に向かう衝撃力が作用したとき、この衝撃力は、一方向係合溝16Aに係合された側板パネル18の端面において受け止められる。したがって、通い箱1において、側板パネル18の端面同士が突き合わされるように支持する場合と比較して、側板パネル18に作用する衝撃力に対してより強固な通い箱となる。また、隅柱16に衝撃力が作用した場合においても、隅柱16に作用した衝撃力はより円滑に側板パネル18に伝達されるから、この衝撃力で隅柱が側板パネル18よりも先に破損することが防止される。
なお、夫々の側板パネル18において、一方の側縁を一の隅柱16の一方向係合溝16Aに、他方の側縁を他の隅柱の他方向係合溝16Bに係合させた構成とすると、側板パネル18や隅柱16に作用する衝撃力に対する強度が、衝撃力の方向によらずより均一になるから好ましい。
側板パネル18は、図15(A)に示すように1対の平面状のライナ18aと、1対のライナ18aの間に互いに平行に多数立設されたリブ18bとからなるプラスチック製段ボール板であってもよく、また、図15(B)に示すように、多数の突起18cが全面に形成されたキャップシート18dの両面にフラットシート18eを貼り合わせた気泡ボードであってもよい。また、図16に示すように、発泡樹脂からなる発泡樹脂シート18gの両面にフラットシート18fを貼着した発泡ボードであってもよい。
通い箱1を組み立て型とする場合は、側板パネル18を隅柱16の一方向係合溝16A及び他方向係合溝16Bに単に係合させる構成としてもよく、また、一方向係合溝16A及び他方向係合溝16Bに係合された側板パネル18を一方向係合溝16A及び他方向係合溝16Bから脱落しないようにボルト等で固定する構成としてもよい。一方、通い箱1が組み立て型でない場合は、側板パネル18を一方向係合溝16A及び他方向係合溝16Bに係合した状態で、側板パネル18を一方向係合溝16A及び他方向係合溝16Bの内壁面に接着または溶着することができる。
一方、図11(C)に示すように、上縁レール部材20は、全体としてコの字型、言い換えれば略C字型の断面を有し、係合溝20Aが形成されている。側板パネル18は上縁レール部材20の係合溝20Aに係合される。側板パネル18は、単に上端が上縁レール部材20に係合された状態であってもよいが、上縁レール部材20に上端が係合された状態で上縁レール部材20に接着又は溶着されていることが好ましい。
図2〜図4に示すように、隅柱16の上端は、一方向係合溝16Aおよび他方向係合溝16Bの上端をカバーする上端カバー部材17とされている。図2〜図4に示す例においては、上端カバー部材17は隅柱16と一体に形成されているが、上端カバー部材17は隅柱16とは別部品であってもよい。なお、隅柱16と上縁レール部材20と上端カバー部材17は、胴体部10を組み立てたときに内側及び外側の側面が夫々互いに面一になるように形成されている。又、上端カバー部材17の上面は、胴体部10を組み立てたときに上縁レール部材20の上面と面一となるように形成されている。
なお、通い箱1の横方向の寸法が大きな場合には、図6に示すように、2枚またはそれ以上の枚数の側板パネル18を中継柱22で連結してもよい。中継柱22は、図11(B)に示すように、側板パネル18が、端面同士が突き合わされた状態で係合されるように、側板パネル18の端部が係合する係合溝22A、22Bが直列に形成された構成を有する。したがって、中継柱22は、全体的に「エ」の字型、言い換えればH字型の断面形状を有している。なお、中継柱22の上下方向の長さは、係合溝22Aに側板パネル18が係合され、且つ側板パネル18の上縁部が上縁レール部材20に係合された状態で、側板パネル18の下縁が中継柱22の下端から突出量hだけ突出する寸法とすることが好ましい。
また、通い箱1を分解型とする別の態様としては、図7に示すように、中継柱22と同様の構成を有する補助柱23を、隅柱16に隣接して並行に設けることができる。そして、隅柱16と補助柱23とを側板パネル18と同様の構成、厚み、および上下方向の寸法を有する接続パネル19で接続した態様が可能である。図7の態様においては、隅柱16と側板パネル18の一方と接続パネル19と補助柱23とは接着または溶着等の手段によって固定されている。一方、補助柱23と側板パネル18とは挿込式など着脱自在の構成とすることができる。
(2)底盤
図8〜図10に示すように、底盤12は、底板24と、この底板24と一体に形成された4枚の周壁26と、から形成されている。底板24と周壁26とは一体に形成され、折り曲げ線25で区画されている。図9及び図10に示すように、周壁26は折り曲げ線25において上方に折り曲げられて底板24から立ち上げられる。底板24および周壁26には、胴体部10を構成する側板パネル18と同様、図15(A)に示すプラスチック製段ボール板、図15(B)に示す気泡ボード、および図16に示す発泡ボードが使用できる。また、図13及び図14に示すように、底板24を二重構造とすれば、通い箱1に重量のある部品を収納したときに部品の重みで底板24が下方に撓むことが防止されるから好ましい。
隣り合う2枚の周壁26で構成されるコーナ部には、コーナ部材28が嵌装されている。コーナ部材28には、隣り合う2枚の周壁26が係合される係合溝28Aが形成されている。周壁26の上端部におけるコーナ部材28に係合された残りの部分には、周壁レール部材30が係合されている。図11(C)に示すように、周壁レール部材30は上縁レール部材20と同様の断面形状を有し、且つ壁26の上端部が係合する係合溝30Aが長手方向に延設されている点においても共通である。
図2〜図4、図5(A)、及び図5(B)に示すように、周壁レール部材30の上面及び内側面は、底盤12が構成された状態において、コーナ部材28の上面及び内側面と夫々面一になるように形成されている。そして図5(A)及び図5(B)に示すように、コーナ部材28及び周壁レール部材30の内側面は、胴体部10における側板パネル18の突出部18Aを底盤12の周壁26の内側に嵌め込むと、突出部18Aの外側面がコーナ部材28及び周壁レール部材30の内側面に当接するように形成されている。
したがって、胴体部10を底盤12に嵌め込んだときに、底盤12の周壁26の内側の面と胴体部10の外側面との間に隙間が生じることが防止される。
なお、底盤12は、図8に展開図として示されるプラスチックパネルにおける周壁26の縁部の開口を予め加熱、封止したのち、特許文献3に記載されているように、周壁26の接合部をライナーで覆い、傾斜面を形成し、その後、折り曲げ線25で周壁26を上方に折り曲げて周壁26を立ち上げた後、ライナー表面を加熱、融解して、周壁26の斜面同士を融着、接合する方法によっても形成できる。
図12〜図14に示すように、底盤12の下面、即ち底板24の下側の面における四隅部に箱足32を設けることができる。箱足32の上面に上方に突出する突起34を設け、底板24の対応する箇所に突起34が係合される孔を設けることにより、箱足32の上面を底板24の下側の面により強固に接着または溶着できるから好ましい。底盤12の下面における四隅部に夫々箱足32を固定することにより、図13及び図14に示すように通い箱1を上下に重ねたときに、下側に位置する通い箱1の蓋部14と上側に位置する通い箱1の底盤12との間に隙間ができるから、フォークリフトのフォークをこの隙間に挿入することにより、上側に位置する通い箱1を容易にフォークに載置できる。したがって、フォークリフト等による通い箱の取り扱いが容易になる。
また、図14に示すように、箱足32の外側の面に補強36を固定することができる。補強36としては、側板パネル18や底盤12に使用されるのと同様のプラスチック製段ボール板、気泡ボード、および発泡ボードが使用できる。箱足32の外側の面に補強板36を固定した態様の通い箱1は、床に載置したり、上下に重ねたりしたときに、重ね箱1の内部の部品等からの荷重が箱足32と補強36とで分散され、前記荷重が箱足32に集中した状態で床や下側の通箱1の蓋部14に伝達することが防止されるから好ましい。
(3)蓋部
なお、蓋部14も、底盤12と同様の構成とすることができる。即ち、天板と側板とが一体とされた形状をプラスチックパネルから切り出し、天板と側板との間に折り曲げ線を形成し、この折り曲げ線に沿って側板を上方または下方に屈曲させ、2枚の側板が出会うコーナ部にコーナ部材を、側板の上縁におけるその他の部分には上縁レール部材20及び30と同様の構成を有する下縁フレーム部材を嵌挿することが好ましい。
<本実施形態の効果>
実施形態1の通い箱1は、底盤12の四隅に立設された隅柱16によって側板パネル18が保持された構成とされている。そして側板パネル18の上縁部は、上縁レール部材20および上端カバー部材17に係合されている。これによってパネル18の上方の端面は封止された状態となる。また、側板パネル18の側方の端面は隅柱16によって封止された状態となる。したがって、側板パネル18の上方及び側方の端面からの水分や異物の侵入が防止できる。
また、通い箱1を組み立てる際に側板パネル18の上方及び側方の端面を予め加熱、封止しておく必要がないから、通い箱1のサイズが異なる場合においても、側板パネル18、隅柱16、および上縁レール部材20を所定の長さに裁断すれば直ちに通い箱1の組み立てを開始できる。したがって、容器の深さ、幅、奥行きが異なる毎に、側板パネル18を裁断し、または折り目加工をするための型を用意する必要がなくなる。また、サイズの大きな通い箱1を製造する際には、複数枚のパネルを補助柱23で接続すればよいから、サイズの大きな通い箱1を製造する場合においても、高価で大型の装置が不要である。したがって、顧客が要求するサイズや形状に柔軟に応じることができる。
更に、側板パネル18の下端部は、隅柱16から下方に突出した突出部18Aを形成し、この突出部18Aを底盤12に挿入している。また、底盤12においては、コーナ部材28及び周壁レール部材30は、上面及び内側面において面一とされている。したがって、側板パネル18は底盤12の内側面に密着するから、通い箱1における胴体部10と底盤12との間の隙間に水分や異物が侵入することも防止される。
加えて、底盤12の周壁26においても、上側端面からの水分や異物の侵入が防止される。
前述したように、通い箱1においては、胴体部10は、4枚の側板パネル18が上下方向の側縁部において4本の隅柱16で保持された構成とされているから、通い箱1は上下方向の圧縮荷重に強い。また、通い箱1のサイズが大きな場合においても、側板を、中継柱22で側板パネル18を継いだ構成とすることにより、内容物の荷重で側板が外側に膨らむ方向に変形することが効果的に防止される。
以上、通い箱について述べたが、本発明のプラスチック製容器は、食品や飲料品の運搬、保管容器、及び各種医療機器や薬品の運搬、保管容器、および各種書類の運搬、保管容器としても好適に使用できる。
1 通い箱
10 胴体部
12 底盤
14 蓋部
16 隅柱
16A 一方向係合溝
16B 他方向係合溝
17 上端カバー部材
18 側板パネル
20 上縁レール部材
22 中継柱
24 底板
26 周壁
28 コーナ部材
30 周壁レール部材
32 箱足

Claims (5)

  1. 隣り合う2枚のうちの一方の側板パネルの端面が他方の側板パネルの側面と対向するように側板パネルを配置して平面視矩形状とした胴体部と、
    前記胴体部の角部に設けられ、前記一方の側板パネルの端部が係合する一方向係合溝と、前記他方の側板パネルの端部が係合するとともに、前記一方向係合溝と直交する配置とされた他方向係合溝と、を有する隅柱と、
    底板に一体形成された周壁が前記底板の周辺部から立ち上げられ、前記胴体部が周壁内に嵌め込まれる底盤と、
    前記周壁の角部に係合するコーナ部材と、
    前記周壁の上端部に係合し、前記周壁の上端部を覆う周壁レール部材と、
    を備えるプラスチック製容器。
  2. 前記隅柱の上部に設けられ、前記一方向係合溝と前記他方向係合溝との上端開口部を閉じる上端カバー部材と、
    前記側板パネルの上縁部が係合する係合溝が延設され、側板パネルの上側端面を覆う上縁レール部材と、
    を備える請求項1に記載のプラスチック製容器。
  3. 前記胴体部を構成する側板パネルが周壁内に嵌め込まれ、
    前記隅柱の下端が前記コーナ部材の上面に載っている
    請求項1または2に記載のプラスチック製容器。
  4. 前記側板パネルは、側板パネルが、端面同士が突き合わされた状態で係合されるように、前記側板パネルの端部が係合する2つの係合溝が直列に形成された中継柱で連結されている
    請求項1〜3の何れか1項に記載のプラスチック製容器。
  5. 前記底盤に取り付けられる箱足と、互いに重ねられた2枚の前記底板とを備え、2枚の前記底板のうち下側の前記底板には、前記箱足に設けられた突起が嵌合される孔が形成されている、
    請求項1〜4の何れか1項に記載のプラスチック製容器。
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