(第1実施例)
(システムの構成)
図1に示されるように、通信システム2は、多機能機10と、仲介サーバ50と、データベースサーバ(以下では「DBサーバ」と呼ぶ)80と、複数個のサービス提供サーバ(以下では「SPサーバ」と呼ぶ)100と、を備える。これらのデバイス10,50,80,100は、それぞれ、別体に構成されている。
(多機能機10の構成)
多機能機10は、印刷機能、スキャン機能、コピー機能、FAX機能等を含む多機能を実行可能である。多機能機10は、図示省略のLAN(Local Area Networkの略)に接続されるデバイスであり、当該LANに接続される他の装置(例えばPC(Personal Computerの略)等)の周辺機器である。多機能機10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、スキャン実行部18と、ネットワークI/F20と、制御部30と、を備える。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を多機能機10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。表示部14は、いわゆるタッチパネルとして機能する。即ち、表示部14は、ユーザによって操作される操作部としても機能する。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザー方式等の印刷機構を備える。スキャン実行部18は、CCD、CIS等のスキャン機構を備える。ネットワークI/F20は、図示省略のLANに接続するためのインターフェースである。多機能機10は、ネットワークI/F20を介して(即ちLANを介して)、インターネットに接続可能である。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。メモリ34は、上記のプログラムの他に、複数個のレイアウト情報36と、SFL(Secure Function Lockの略)テーブル38と、サービスユーザテーブル40と、を格納する。
図2に示されるように、複数個のレイアウト情報36のそれぞれは、レイアウトID(例えば「LY1」)とレイアウトデータとが関連付けられた情報である。レイアウトIDは、レイアウトデータを識別するための識別情報である。レイアウトデータは、表示部14に表示されるべき画面のレイアウトを表わすデータである。複数個のレイアウト情報36は、多機能機10の出荷段階において、メモリ34に予め格納されている。
SFLテーブル38には、1個以上のSFL情報が登録される。各SFL情報は、ユーザ名とパスワードと印刷許可情報とスキャン許可情報とが関連付けられた情報である。ユーザ名は、多機能機10のユーザを識別するための識別情報である。パスワードは、ユーザを認証するための認証情報である。印刷許可情報は、多機能機10に印刷機能を実行させることがユーザに許可されている場合に「OK」を示し、許可されていない場合に「NG」を示す。スキャン許可情報は、多機能機10にスキャン機能を実行させることがユーザに許可されている場合に「OK」を示し、許可されていない場合に「NG」を示す。例えば、多機能機10の管理者は、操作部12を操作して、各ユーザのための各SFL情報をSFLテーブル38に登録する。
サービスユーザテーブル40は、1個以上のサービスユーザ情報が登録される。各サービスユーザ情報は、サービス名とアカウント名とパスワードと顔IDとが関連付けられた情報である。サービス名は、各SPサーバ100によって提供されるサービスの名称であり、換言すると、各SPサーバ100のサーバ名である。アカウント名は、SPサーバ100のユーザを識別するための識別情報である。パスワードは、ユーザを認証するための認証情報である。顔IDは、顔オブジェクトを識別するための識別情報である。なお、以下では、オブジェクトのことを「OB」と呼ぶ。
例えば、ユーザは、図示省略のPCを利用して任意のSPサーバ100にアクセスして、アカウント名及びパスワードを当該SPサーバ100に登録する。その後、例えば、ユーザは、図示省略のPCを利用して多機能機10にアクセスして、当該SPサーバ100のサービス名と、当該アカウント名と、当該パスワードと、顔IDと、をサービスユーザテーブル40に登録する。これにより、1個のサービスユーザ情報がサービスユーザテーブル40に登録される。なお、ユーザは、図示省略のPCを利用して仲介サーバ50にアクセスして(即ち後述の図3の顔OBテーブル78内の各画像データにアクセスして)、各顔OBをPCに表示させることができる。これにより、ユーザは、各顔OBに対応する各顔IDを知ることができ、所望の顔OBに対応する顔IDをサービスユーザテーブル40に登録することができる。
(仲介サーバ50の構成)
図1の仲介サーバ50は、多機能機10のベンダによって提供されるサーバである。仲介サーバ50は、各SPサーバ100から多機能機10へのサービスの提供を仲介するためのサーバである。具体的に言うと、仲介サーバ50は、各SPサーバ100に対応する各API(Application Program Interfaceの略)に従って、各SPサーバ100と通信を実行可能である。
仲介サーバ50は、ネットワークI/F60と、制御部70と、を備える。仲介サーバ50は、ネットワークI/F60を介して、インターネットに接続可能である。制御部70は、CPU72と、メモリ74と、を備える。CPU72は、メモリ74に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。
メモリ74内のプログラムは、複数個のSPサーバ100に対応する複数個のAPIを含む。複数個のAPIのそれぞれは、当該APIに対応するSPサーバと通信してデータ処理を実行するためのプログラムである。メモリ74は、上記のプログラムの他に、サービスOBテーブル76と、顔OBテーブル78と、を格納する。これらの各テーブル76,78内の情報は、仲介サーバ50の管理者(即ち多機能機10のベンダ)によって予め登録される。
図3に示されるように、サービスOBテーブル76には、複数個のサービスOB情報が登録と、履歴OB情報(即ち図3の最下欄の情報)と、が登録される。各サービスOB情報は、URL(Uniform Resource Locatorの略)とサービス名と画像データとが関連付けられた情報である。サービス名は、各SPサーバ100によって提供されるサービスの名称である。URLは、サービスOBを表わす画像データの位置(即ち仲介サーバ50内の位置)を示す位置情報である。画像データは、サービスOB(即ちサービスを示す画像)を表わすデータである。
履歴OB情報も、URLとサービス名と画像データとが関連付けられた情報である。ただし、履歴OB情報は、各SPサーバ100によって提供される各サービスに関係しない情報であり、仲介サーバ50が提供可能な履歴供給サービスに関係する情報である。履歴供給サービスは、多機能機10のベンダによって販売された機器が、どのSPサーバのサービスをいつサポートしたのかを示す履歴情報を、当該機器に供給するためのサービスである。
顔OBテーブル78には、複数個の顔OB情報が登録される。各顔OB情報は、URLと顔IDと画像データとが関連付けられた情報である。URLは、顔OBを表わす画像データの位置(即ち仲介サーバ50内の位置)を示す位置情報である。顔IDは、顔OB(即ち顔を模した画像)を識別するための識別情報である。画像データは、顔OBを表わすデータである。
(DBサーバ80の構成)
図1のDBサーバ80は、多機能機10のベンダによって提供されるサーバである。DBサーバ80は、インターネットを介して、仲介サーバ50と通信可能である。DBサーバ80は、選択サービステーブル82を格納する。選択サービステーブル82内の情報は、仲介サーバ50からの指示に従って登録される。
選択サービステーブル82には、複数個の選択サービス情報が登録される。各選択サービス情報は、MACアドレスとサービス名とが関連付けられた情報である。MACアドレスは、多機能機(例えば10)に予め割り当てられている識別情報である。本実施例では、多機能機10のMACアドレスは、「M1」である。サービス名は、多機能機のユーザによって過去に選択されたサービス名である。
(SPサーバ100の構成)
複数個のSPサーバ100は、例えば、「Evernote(登録商標)」、「Google(登録商標) Docs」、「PICASA(登録商標)」、「Facebook(登録商標)」等の各サービス名を有するサーバ(即ちクラウドサーバ)である。各SPサーバ100は、インターネットを介して、当該SPサーバに対応するサービスを通信機器(例えば多機能機10)に提供する。各SPサーバ100は、様々な機能を実行することによって、様々なサービスを通信機器に提供することができる。例えば、通信機器から画像データを取得して当該画像データを保存する機能(以下では「画像データ保存機能」と呼ぶ)を実行可能なSPサーバも存在するし、画像データを通信機器に供給する機能(以下では「画像データ供給機能」と呼ぶ)を実行可能なSPサーバも存在する。本実施例では、仲介サーバ50がサービスの提供を仲介可能な複数個のSPサーバ100の全てが画像データ供給機能を実行可能である。ただし、複数個のSPサーバ100のうちの一部のみが画像データ保存機能を実行可能である。
(各デバイス10,50等によって実行される各処理;図4)
本実施例では、多機能機10が、サービス提供サーバ100からサービスを受けて、ダウンロード印刷又はスキャンアップロードを実行することを想定している。ダウンロード印刷は、サービス提供サーバ100から画像データをダウンロードして、当該画像データによって表わされる画像の印刷を実行することである。この場合、サービス提供サーバ100は、画像データ供給機能を実行することになる。また、スキャンアップロードは、原稿のスキャンによって画像データを生成して、当該画像データをサービス提供サーバ100にアップロードすることである。この場合、サービス提供サーバ100は、画像データ保存機能を実行することになる。以下では、ダウンロード印刷、スキャンアップロードのこと、それぞれ、「DP(Download Printの略)」、「SU(Scan Uploadの略)」と省略して呼ぶことがある。
図4に示されるように、S10では、ユーザは、ユーザID「U1」とパスワード「PU1とを多機能機10に入力する。なお、ユーザは、操作部12を操作して情報を多機能機10に入力してもよいし、表示部14のタッチパネルを利用して情報を多機能機10に入力してもよい。以下でも、ユーザの動作は、操作部12及び表示部14のタッチパネルのいずれに実行されてもよい。
S12では、多機能機10のCPU32は、メモリ34に予め格納されている表示用データを表示部14に供給して、図9のメイン画面SC1を表示部14に表示させる。メイン画面SC1は、「Web」を示すオブジェクトと、「Scan」を示すオブジェクトと、を含む。「Web」を示すオブジェクトは、インターネットへの接続の実行を示すオブジェクトである。「Scan」を示すオブジェクトは、スキャン機能の実行を示すオブジェクトである。なお、メイン画面SC1は、さらに、他の機能の実行を示す他のオブジェクト(例えば、「Copy」を示すオブジェクト、「FAX」を示すオブジェクト)を含んでいてもよい。
図4のS14では、ユーザは、メイン画面SC1において、「Web」を示すオブジェクトを選択する。この場合、S16では、多機能機10のCPU32は、初期要求を仲介サーバ50に供給する。初期要求は、インターネットへの接続に関係する画面情報を要求するためのコマンドである。初期要求は、多機能機10のMACアドレス「M1」と、通常モード情報と、対象SFL情報と、を含む。通常モード情報は、メイン画面SC1で「Web」を示すオブジェクトが選択される場合に、初期要求に含まれる情報である。対象SFL情報は、メモリ34内のSFLテーブル38(図2参照)に登録されている1個以上のSFL情報のうち、S10で入力されたユーザID「U1」とパスワード「PU1」とに関連付けられている情報(例えば、印刷許可情報「OK」、スキャン許可情報「OK」)である。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から初期要求を取得すると、S22において、初期要求内のMACアドレス「M1」を含む情報要求をDBサーバ80に供給する。
DBサーバ80は、仲介サーバ50から情報要求を取得すると、情報要求内のMACアドレス「M1」が選択サービステーブル82(図1参照)に登録されているのか否かを判断する。図4の例では、DBサーバ80は、MACアドレス「M1」が登録されていないと判断し、この結果、S24において、「登録無」を示す応答を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、DBサーバ80から応答を取得すると、S30において、メモリ74内のサービスOBテーブル76(図3参照)から各サービスOB情報と履歴OB情報とを取得する。そして、S32では、CPU72は、サービス選択画面情報を生成する。次いで、S34では、CPU72は、サービス選択画面情報を多機能機10に供給する。サービス選択画面情報は、2個以上のサービス選択画面(図9のSC2,SC3参照)を多機能機10に表示させるための情報であり、具体的には、以下のようにして生成される。
仲介サーバ50のCPU72は、まず、図4のテーブルを生成する。当該テーブルでは、サービス名とURLとフラグとが関連付けられている。CPU72は、サービスOBテーブル76(図3参照)内での各サービスOB情報の並び順と同じ順に従って、各サービスOB情報に含まれる各サービス名と各URLとをテーブルに記述する。次いで、CPU72は、履歴OB情報に含まれるサービス名「履歴」とURL「UH」とをテーブルに記述する(即ち最下欄に記述する)。そして、CPU72は、S24の応答が「登録無」を示すので、テーブルの最上欄のフラグとして「ON」を記述する。フラグ「ON」は、テーブル内のいずれか1個のサービス名のみに関連付けられる情報であり、当該サービス名を含む画面を最初に表示すべきことを多機能機10に指示するための情報である。なお、仮に、S24の応答が「登録無」ではなくサービス名を示す場合には、CPU72は、当該サービス名に関連付けてフラグ「ON」を記述する。また、CPU72は、多機能機10で利用されている複数個のレイアウトID「LY1」〜「LY4」(図2参照)を予め知っており、それらのレイアウトIDの中から1個のレイアウトID「LY1」を決定する。これにより、CPU72は、図4のテーブルと、レイアウトID「LY1」と、を含むサービス選択画面情報を生成することができる。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50からサービス選択画面情報を取得すると、S40において、サービス選択画面情報内の6個のURLを含む画像データ要求を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から画像データ要求を取得すると、サービスOBテーブル76(図3参照)から、画像データ要求内の6個のURLによって特定される6個の画像データを取得する。そして、S42において、CPU72は、当該6個の画像データを多機能機10に供給する。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50から6個の画像データを取得すると、S50において、2個のサービス選択画面(図9のSC2,SC3参照)を表わす2個の表示用データを生成する。具体的には、CPU32は、メモリ34内の複数個のレイアウト情報36の中から、サービス選択画面情報内のレイアウトID「LY1」によって識別されるレイアウトデータを取得する。CPU32は、取得済みのレイアウトデータが3個の領域A1〜A3(図2参照)を含むので、サービス選択画面情報内のテーブルの最上欄から順に3個のサービス名「SVA」,「SVB」,「SVC」を取得し、当該3個のサービス名を3個の領域A1〜A3の下方に追加する。CPU32は、さらに、取得済みの6個の画像データのうち、当該3個のサービス名に対応する3個の画像データを、3個の領域A1〜A3に追加する。これにより、第1の表示用データが完成する。
同様に、CPU32は、取得済みのレイアウトデータと同じレイアウトデータを利用して、第2の表示用データを生成する。即ち、CPU32は、サービス選択画面情報内のテーブルから残りの3個のサービス名「SVD」,「SVE」,「履歴」を取得し、当該3個のサービス名を3個の領域A1〜A3の下方に追加し、さらに、取得済みの6個の画像データのうちの残りの3個の画像データを3個の領域A1〜A3に追加する。これにより、第2の表示用データが完成する。
CPU32は、サービス選択画面情報内のテーブルにおいて、サービス名「SVA」に関連付けてフラグ「ON」が記述されているので、サービス名「SVA」を含むサービス選択画面を最初に表示させるべきことを決定する。この結果、CPU32は、まず、第1の表示用データを表示部14に供給して、図9のサービス選択画面SC2を表示部14に表示させる。サービス選択画面SC2は、図形「A」等を示す3個のサービスOBと、「SVA」等を示す3個のサービス名と、画面変更ボタンと、を含む。
図4のS52では、ユーザは、サービス選択画面SC2において、画面変更ボタンを選択する。この場合、S54では、多機能機10のCPU32は、第2の表示用データを表示部14に供給して、図9のサービス選択画面SC3を表示部14に表示させる。サービス選択画面SC3は、図形「D」等を示す2個のサービスOBと、図形「History」を示す1個の履歴OBと、3個のサービス名と、画面変更ボタンと、を含む。仮に、ユーザが、サービス選択画面SC3において、画面変更ボタンを選択すると、CPU32は、第1の表示用データを表示部14に再び供給して、サービス選択画面SC2を表示部14に再び表示させる。
上述したように、本実施例では、仲介サーバ50は、レイアウトID「LY1」と複数個のサービス名等とを含むサービス選択画面情報を多機能機10に供給する(S34参照)。これにより、多機能機10は、レイアウトID「LY1」によって識別されるレイアウトデータを利用して、サービス選択画面SC2,SC3を表示する。これに代えて、例えば、仲介サーバ50が、サービス選択画面を表わす表示用データ(例えばS50で多機能機10によって生成される第1及び第2の表示用データ)を生成して、当該表示用データを多機能機10に供給する構成(以下では「比較例の構成」と呼ぶ)を採用することを想定する。
比較例の構成では、仲介サーバ50は、多機能機10内のレイアウトデータが3個の領域A1〜A3を含むので、例えば、3個のサービスOBを含む1個のサービス選択画面(例えばSC2)を表わす第1の表示用データを生成して多機能機10に供給しなければならない。また、例えば、多機能機10とは異なるモデルである多機能機(以下では「特定の多機能機」と呼ぶ)が存在し、特定の多機能機では、レイアウトID「LY1」によって識別されるレイアウトデータが4個の領域を含む状況を想定する。この場合、仲介サーバ50は、4個のサービスOBを含む1個のサービス選択画面を表わす表示用データを生成して特定の多機能機に供給しなければならない。このように、比較例の構成では、仲介サーバ50が多機能機のモデルに応じた異なる表示用データを生成する必要があるので、仲介サーバ50の負荷が高い。これに対し、本実施例では、仲介サーバ50は、多機能機10と特定の多機能機とに対して、同じサービス選択画面情報を供給すればよい。これにより、例えば、多機能機10は、3個のサービスOBを含む1個のサービス選択画面SC2を表わす表示用データを生成し、特定の多機能機は、4個のサービスOBを含む1個のサービス選択画面を表わす表示用データを生成する。即ち、仲介サーバ50は、多機能機のモデルに応じた異なる表示用データを生成せずに済む。従って、比較例の構成と比べると、仲介サーバ50の負荷が低い。
図4のS56では、ユーザは、サービス選択画面SC3において、図形「E」を示すサービスOBを選択することによって、サービス名「SVE」を有するサービスを選択する。なお、以下では、S56で選択されたサービス名(即ち「SVE」)、当該サービス名を有するサービス、当該サービスを提供するSPサーバのことを、それぞれ、「対象サービス名」、「対象サービス」、「対象SPサーバ」と呼ぶ。S58では、多機能機10のCPU32は、対象サービス名「SVE」を含む選択情報を仲介サーバ50に供給する。
S60では、仲介サーバ50のCPU72は、S16で取得される対象SFL情報の判断を実行して、判断結果として「OK」又は「NG」を決定する。S60の判断結果「OK」は、多機能機10が、対象SFL情報と対象サービスとに基づいて、ダウンロード印刷(即ちDP)とスキャンアップロード(即ちSU)とのうちの少なくとも一方を実行可能であることを意味する。また、S60の判断結果「NG」は、多機能機10がDPとSUとのいずれも実行可能でないことを意味する。CPU72は、対象SFL情報内の印刷許可情報とスキャン許可情報とのどちらも「NG」を示す場合には、判断結果として「NG」を決定する。
上述したように、本実施例では、複数個のSPサーバ100の全てが画像データ供給機能を実行可能であるが、複数個のSPサーバ100のうちの一部のみが画像データ保存機能を実行可能である。従って、対象SPサーバ100は、少なくとも画像データ供給機能を実行可能である。CPU72は、対象SFL情報内の印刷許可情報が「OK」を示す場合には、判断結果として「OK」を決定する。その理由は、印刷機能の実行がユーザに許可されており、かつ、対象SPサーバ100が少なくとも画像データ供給機能を実行可能であるので、多機能機10が少なくともDPを実行可能であるからである。
また、CPU72は、対象SFL情報内の印刷許可情報が「NG」であり、かつ、対象SFL情報内のスキャン許可情報が「OK」である場合には、対象SPサーバ100が画像データ保存機能を実行可能であるのか否かを判断する。当該判断は、メモリ74内に予め格納されている各SPサーバ100に関する情報(図示省略)に基づいて実行される。CPU72は、対象SPサーバが画像データ保存機能を実行可能であると判断する場合には、判断結果として「OK」を決定する。その理由は、スキャン機能の実行がユーザに許可されており、かつ、対象SPサーバ100が画像データ保存機能を実行可能であるので、多機能機10がSUを実行可能であるからである。一方において、CPU72は、対象SPサーバが画像データ保存機能を実行不可能であると判断する場合には、判断結果として「NG」を決定する。
仲介サーバ50のCPU72は、S60の判断結果として「NG」を決定する場合には、S62において、エラー情報を多機能機10に供給する。この場合、CPU72は、後述の各画面情報(図5のS82、S106等参照)を多機能機10に供給することなく、S16の初期要求に応じた処理を終了する。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50からエラー情報を取得すると、S64において、メモリ34に予め格納されている表示用データを表示部14に供給して、図9のエラー画面SCEを表示部14に表示させる。これにより、ユーザは、DP又はSUを多機能機10に実行させることができないことを知ることができる。
(図4のS60の判断結果が「OK」であるケース;図5)
図5に示されるように、仲介サーバ50のCPU72は、図4のS60の判断結果として「OK」を決定する場合には、S70において、登録要求をDBサーバ80に供給する。登録要求は、多機能機10のMACアドレス「M1」と、対象サービス名「SVE」と、を含む。
DBサーバ80は、仲介サーバ50から登録要求を取得すると、登録要求内のMACアドレス「M1」が選択サービステーブル82(図1参照)に登録されているのか否かを判断する。DBサーバ80は、MACアドレス「M1」が登録されていないと判断する場合には、S72において、新たな選択情報を選択サービステーブル82に登録する。当該新たな選択情報は、MACアドレス「M1」と対象サービス名「SVE」とが関連付けられた情報である。また、DBサーバ80は、MACアドレス「M1」が登録されていると判断する場合には、S72において、MACアドレス「M1」に関連付けられているサービス名に代えて、対象サービス名「SVE」を選択サービステーブル82に記述する。
S74では、仲介サーバ50のCPU72は、対象サービス名「SVE」を含むアカウント情報要求を多機能機10に供給する。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50からアカウント情報要求を取得すると、サービスユーザテーブル40(図2参照)から、アカウント情報要求内の対象サービス名「SVE」に関連付けられている1個以上のアカウント情報(即ち、アカウント名、パスワード、及び、顔ID)を取得する。そして、S76では、CPU32は、取得済みの1個以上のアカウント情報を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から1個以上のアカウント情報を取得すると、S80において、アカウント選択画面情報を生成する。次いで、S82では、CPU72は、アカウント選択画面情報を多機能機10に供給する。アカウント選択画面情報は、アカウント選択画面(図9のSC4参照)を多機能機10に表示させるための情報であり、具体的には、以下のようにして生成される。
仲介サーバ50のCPU72は、まず、図5のテーブルを生成する。当該テーブルでは、アカウント名とURLとが関連付けられている。CPU72は、取得済みの1個以上のアカウント情報のうちの1個のアカウント情報を利用して、以下の処理を実行してテーブルを生成する。即ち、CPU72は、顔OBテーブル78(図3参照)から、当該1個のアカウント情報内の顔IDに関連付けられているURLを取得する。そして、CPU72は、当該1個のアカウント情報内のアカウント名と取得済みのURLとを関連付けて、テーブルに記述する。CPU72は、他のアカウント情報についても同様に処理を実行する。これにより、図5のテーブルが完成する。また、CPU72は、サービスOBテーブル76(図3参照)から、対象サービス名「SVE」に関連付けられているURL(以下では「対象サービスURL」と呼ぶ)「USE」を取得する。また、CPU72は、1個のレイアウトID「LY2」(図2参照)を決定する。これにより、CPU72は、図5のテーブルと、対象サービスURL「USE」と、レイアウトID「LY2」と、を含むアカウント選択画面情報を生成することができる。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50からアカウント選択画面情報を取得すると、S90において、アカウント選択画面情報内の3個のURL「UF1」,「UF2」,「USE」を含む画像データ要求を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から画像データ要求を取得すると、サービスOBテーブル76及び顔OBテーブル78(図3参照)から、画像データ要求内の3個のURL「UF1」,「UF2」,「USE」によって特定される3個の画像データを取得する。そして、S92において、CPU72は、当該3個の画像データを多機能機10に供給する。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50から3個の画像データを取得すると、S94において、アカウント選択画面(図9のSC4参照)を表わす表示用データを生成する。具体的には、CPU32は、メモリ34から、レイアウトID「LY2」によって識別されるレイアウトデータを取得する。図2に示されるように、取得済みのレイアウトデータは、複数個の領域A4,A5,A6を含む。CPU32は、アカウント選択画面情報内のテーブルに含まれる2個のアカウント名「AN1」,「AN2」を2個の領域A4,A5に記述する。CPU32は、さらに、取得済みの3個の画像データのうちの顔OBを表わす2個の画像データを2個の領域A4,A5に記述する。また、CPU32は、取得済みの3個の画像データのうちのサービスOBを表わす1個の画像データを領域A6に記述する。これにより、表示用データが完成する。CPU32は、表示用データを表示部14に供給して、図9のアカウント選択画面SC4を表示部14に表示させる。この例では、アカウント選択画面SC4は、2個の顔OBと、2個のアカウント名と、サービスOBと、バックボタンと、を含む。
図5のS96では、ユーザは、アカウント選択画面SC4において、当該ユーザに対応するアカウント名「AN2」を選択する。アカウント選択画面SC4が対象サービスに対応するサービスOBを含むので、ユーザは、アカウント選択画面SC4を見れば、対象サービスを容易に知り得る。このために、ユーザは、対象サービスを受けるための自身のアカウント名「AN2」を適切に選択することができる。また、アカウント選択画面SC4では、各アカウント名の近傍に各顔OBが配置されているので、ユーザは、自身の顔OBの近傍に配置されている自身のアカウント名「AN2」を適切に選択することができる。
S98では、多機能機10のCPU32は、対象アカウント名「AN2」と対象パスワード「PN2」と対象顔URL「UF2」と対象サービスURL「USE」とを含む選択情報を仲介サーバ50に供給する。対象アカウント名「AN2」は、S96で選択されたアカウント名である。対象パスワード「PN2」は、サービスユーザテーブル40(図2参照)において、対象アカウント名「PN2」に関連付けられているパスワードである。
対象顔URL「UF2」は、アカウント選択画面情報内の図5のテーブルにおいて、対象アカウント名「PN2」に関連付けられているURLである。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得すると、S104において、通信選択画面情報を生成する。次いで、S106では、CPU72は、通信選択画面情報を多機能機10に供給する。通信選択画面情報は、通信選択画面(図9のSC5参照)を多機能機10の表示部14に表示させるための情報であり、具体的には、以下のようにして生成される。
仲介サーバ50のCPU72は、1個のレイアウトID「LY2」(図2参照)を決定する。そして、CPU72は、DPを示す文字列「Download Print」と、S98の選択情報内の対象顔URL「UF2」と、S98の選択情報内の対象サービスURL「USE」と、レイアウトID「LY2」と、を少なくとも含む通信選択画面情報を生成する。また、CPU72は、対象SPサーバ100が画像データ保存機能を実行可能である場合には、SUを示す文字列「Scan Upload」をさらに含む通信選択画面情報を生成する。ただし、CPU72は、対象SPサーバ100が画像データ保存機能を実行不可能である場合には、SUを示す文字列「Scan Upload」を含まない通信選択画面情報を生成する。その理由は、対象SPサーバ100が画像データ保存機能を実行不可能であるので、多機能機10がSUを実行不可能であるからである。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50から通信選択画面情報を取得すると、S110において、通信選択画面情報内の2個のURL「UF2」,「USE」を含む合成データ要求を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から合成データ要求を取得すると、サービスOBテーブル76及び顔OBテーブル78(図3参照)から、合成データ要求内の2個のURL「UF2」,「USE」によって特定される2個の画像データを取得する。そして、CPU72は、当該2個の画像データを合成することによって、合成OBを表わす合成データを生成する。次いで、S112において、CPU72は、合成データを多機能機10に供給する。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50から合成データを取得すると、S114において、通信選択画面(図9のSC5参照)を表わす表示用データを生成する。具体的には、CPU32は、メモリ34から、レイアウトID「LY2」によって識別されるレイアウトデータ(図2参照)を取得する。CPU32は、通信選択画面情報内の文字列「Download Print」を領域A4に記述する。また、CPU32は、通信選択画面情報に文字列「Scan Upload」が含まれる場合には、文字列「Scan Upload」を領域A5に記述する。ただし、CPU32は、通信選択画面情報に文字列「Scan Upload」が含まれない場合には、領域A5に何も記述しない。また、CPU32は、取得済みの合成データを領域A6に記述する。これにより、表示用データが完成する。CPU32は、表示用データを表示部14に供給して、図9の通信選択画面SC5を表示部14に表示させる。通信選択画面SC5は、文字列「Download Print」と、文字列「Scan Upload」と、合成OBと、バックボタンと、を含む。通信選択画面SC5は、画像データのダウンロードという通信と、画像データのアップロードという通信と、のうちのどちらかの通信を選択するための画面である。
図5のS116では、ユーザは、通信選択画面SC5において、DP又はSUを選択する。以下では、通信選択画面SC5で選択された通信(即ちDP又はSU)のことを「対象通信」と呼ぶ。通信選択画面SC5が合成OBを含み、合成OBが対象サービスに対応するサービスOBを含むので(図9参照)、ユーザは、通信選択画面SC5を見れば、対象サービスを容易に知り得る。このために、ユーザは、対象サービスを把握しながら、対象通信を選択することができる。また、ユーザは、合成OBに含まれる顔OBが自身の顔OBであるのか否かを確認することができる。即ち、ユーザは、アカウント選択画面SC4(図9参照)において、自身の対象アカウント名「AN2」を選択したのか否かを確認することができる。通信選択画面SC5において、DPが選択される場合には図6の各処理が実行され、SUが選択される場合には図7の各処理が実行される。
(図5のS116でDPが選択されるケース;図6)
図5のS116でDPが選択される場合には、図6に示されるように、S120において、多機能機10のCPU32は、対象通信としてDPを示す選択情報を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得すると、S130において、対象SFL情報(図4のS16参照)の判断を実行して、判断結果として「OK」又は「NG」を決定する。S130の判断結果は、多機能機10が、対象SFL情報に基づいて、DPを実行可能であるのか否かを意味する。CPU72は、対象SFL情報内の印刷許可情報が「NG」を示す場合には、判断結果として「NG」を決定する。この場合、図示省略しているが、CPU72は、図9のエラー画面SCEを表示させるためのエラー情報を多機能機10に供給する。即ち、CPU72は、後述の各画面情報(S142、S172等参照)を多機能機10に供給することなく、図4のS16の初期要求に応じた処理を終了する。一方において、CPU72は、対象SFL情報内の印刷許可情報が「OK」を示す場合には、判断結果として「OK」を決定する。この場合、S132において、CPU72は、対象アカウント名「AN2」と対象パスワード「PN2」(図5のS98参照)とを含むサムネイルURL要求を対象SPサーバ100に供給する。
対象SPサーバ100は、仲介サーバ50からサムネイルURL要求を取得すると、サムネイルURL要求内の対象アカウント名「AN2」と対象パスワード「PN2」とを利用した認証を実行する。なお、以下でも、仲介サーバ50又は多機能機10が対象SPサーバ100に要求(例えば、図6のS150等、図7のS232等)を供給する際には、当該要求に対象アカウント名「AN2」と対象パスワード「PN2」とが含まれており、対象SPサーバ100によって認証が実行される。ただし、以下では、当該認証に関する記載を省略する。対象SPサーバ100は、認証が成功する場合には、S134において、X個(Xは1以上の整数)のサムネイル画像データの位置を示すX個のURLを仲介サーバ50に供給する。X個のサムネイル画像データは、対象アカウント名「AN2」に関連付けて対象SPサーバ100内に保存されているX個の画像データが縮小されたものである。
仲介サーバ50のCPU72は、SPサーバ100からX個のURLを取得すると、S140において、画像選択画面情報を生成する。画像選択画面情報は、画像選択画面(図10のSC7参照)を多機能機10に表示させるための情報である。具体的には、CPU72は、1個のレイアウトID「LY3」(図2参照)を決定して、S134のX個のURLとレイアウトID「LY3」とを含む画像選択画面情報を生成する。ただし、レイアウトID「LY3」によって識別されるレイアウトデータは、サムネイル画像を表示させるための領域A7〜A9(図2参照)を含むが、対象サービス名「SVE」に対応するサービスOBを表示させるための領域を含まない。このようにサービスOBを表示させるためのスペースがないので、CPU72は、対象サービスURL「USE」を含まない画像選択画面情報を生成する。次いで、S142では、CPU72は、画像選択画面情報を多機能機10に供給する。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50から画像選択画面情報を取得すると、S150において、画像選択画面情報内のX個のURLを含む画像データ要求を対象SPサーバ100に供給する。
対象SPサーバ100は、多機能機10から画像データ要求を取得すると、S152において、X個の画像情報を多機能機10に供給する。X個の画像情報のそれぞれは、サムネイル画像データと画像IDとが関連付けられた情報である。サムネイル画像データは、画像データ要求内のURLによって特定されるデータである。画像IDは、サムネイル画像データの元の画像データを識別するための識別情報である。
多機能機10のCPU32は、対象SPサーバ100からX個の画像情報を取得すると、S154において、画像選択画面(図10のSC7参照)を表わす表示用データを生成する。具体的には、CPU32は、まず、メモリ34から、レイアウトID「LY3」によって識別されるレイアウトデータ(図2参照)を取得する。図2に示されるように、取得済みのレイアウトデータは、3個の領域A7〜A9を含む。CPU32は、X個の画像情報内の各サムネイル画像データを各領域A7〜A9に追加する。これにより、表示用データが完成する。CPU32は、表示用データを表示部14に供給して、図10の画像選択画面SC7を表示部14に表示させる。図10の例では、画像選択画面SC7は、星等の図形を示す3個のサムネイル画像を含む。
図6のS156では、ユーザは、画像選択画面SC7において、所望のサムネイル画像(例えば星の図形)を選択する。この場合、S158では、多機能機10のCPU32は、画像ID「IDI1」を含む選択情報を仲介サーバ50に供給する。画像ID「IDI1」は、S152のX個の画像情報に含まれるX個の画像IDのうち、ユーザによって選択されたサムネイル画像を表わすサムネイル画像データに関連付けられている画像IDである。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得すると、S160において、選択情報内の画像ID「IDI1」を含むDL(Downloadの略)URL要求を対象SPサーバ100に供給する。
対象SPサーバ100は、仲介サーバ50からDLURL要求を取得すると、S162において、DLURLを仲介サーバ50に供給する。DLURLは、画像ID「IDI1」によって識別される画像データの位置、即ち、ダウンロード対象の画像データの位置を示すURLである。
S170では、仲介サーバ50のCPU72は、印刷条件画面情報を生成する。印刷条件画面情報は、印刷条件画面(図10のSC8参照)を多機能機10の表示部14に表示させるための情報である。具体的には、CPU72は、1個のレイアウトID「LY4」(図2参照)を決定し、印刷条件の各項目(即ち、画質、用紙、サイズ)を示す各文字列と、各項目の各選択肢と、レイアウトID「LY4」と、を含む印刷条件画面情報を生成する。ただし、レイアウトID「LY4」によって識別されるレイアウトデータ(図2参照)は、対象サービス名「SVE」に対応するサービスOBを表示させるための領域を含まない。このために、CPU72は、対象サービスURL「USE」を含まない印刷条件画面情報を生成する。次いで、S172では、CPU72は、印刷条件画面情報を多機能機10に供給する。
多機能機10のCPU32は、対象SPサーバ100から印刷条件画面情報を取得すると、S174において、印刷条件画面(図10のSC8参照)を表わす表示用データを生成する。具体的には、CPU32は、まず、メモリ34から、レイアウトID「LY4」によって識別されるレイアウトデータ(図2参照)を取得する。図2に示されるように、取得済みのレイアウトデータは、2個の領域A10,A11を含む。CPU32は、印刷条件画面情報内の各文字列を領域A10に記述し、印刷条件画面情報内の各選択肢を領域A11に記述する。これにより、表示用データが完成する。CPU32は、表示用データを表示部14に供給して、図10の印刷条件画面SC8を表示部14に表示させる。
図6のS176では、ユーザは、印刷条件画面SC8において、所望の印刷条件を選択する。なお、項目「画質」については、「きれい」と「普通」のどちらかを選択可能である。項目「用紙」については、「普通紙」、「光沢紙」等を含む複数の用紙種類の中から1つを選択可能である。項目「サイズ」については、「A4」、「B4」等を含む複数の用紙サイズの中から1つを選択可能である。S178では、多機能機10のCPU32は、選択済みの印刷条件を含む選択情報を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得すると、S180において、DP指示を多機能機10に供給する。DP指示は、S162のDLURLと、S178の選択情報内の印刷条件と、を含む。DP指示は、DLURLによって特定される画像データをダウンロードすること、及び、当該画像データによって表わされる画像を印刷条件に従って印刷すること、を多機能機10に指示するためのコマンドである。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50からDP指示を取得すると、S190において、DP指示内のDLURLを含むDL要求を対象SPサーバ100に供給する。
対象SPサーバ100は、多機能機10からDL要求を取得すると、S192において、DL要求内のDLURLによって特定される画像データを多機能機10に供給する。即ち、対象SPサーバ100は、画像データ供給機能を実行する。
多機能機10のCPU32は、対象SPサーバ100から画像データを取得すると(即ちダウンロードすると)、S194において、取得済みの画像データによって表わされる画像の印刷を印刷実行部16に実行させる。具体的に言うと、CPU32は、S180のDP指示内の印刷条件を利用して、取得済みの画像データに対する印刷用画像処理を実行して、印刷データを生成する。印刷用画像処理は、多階調(例えば256階調)を有するRGB画像データである取得済みの画像データに対するハーフトーン処理を含む。これにより、比較的に少ない階調(例えばドットのON又はOFF)を有する印刷データが生成される。印刷用画像処理は、さらに、印刷条件に含まれる「画質」が「きれい」を示す場合には、高解像度を有する印刷データを生成することを含み、印刷条件に含まれる「画質」が「普通」を示す場合には、低解像度を有する印刷データを生成することを含む。また、印刷用画像処理は、さらに、印刷条件に含まれる「サイズ」に対応する縦横比に適合する印刷データを生成することを含む。そして、CPU32は、印刷条件に含まれる「用紙」が示す種類を有する印刷用紙の搬送を印刷実行部16に指示し、生成済みの印刷データを印刷実行部16に供給する。これにより、印刷実行部16は、印刷データに従って、印刷用紙に対する印刷を実行する。この結果、ユーザは、対象SPサーバ100に保存されている画像データによって表わされる画像(例えば、S156で選択された星の図形を示すサムネイル画像に対応する画像)が印刷された印刷用紙を取得することができる。
(図5のS116でSUが選択されるケース;図7)
図5のS116でSUが選択される場合には、図7に示されるように、S220において、多機能機10のCPU32は、対象通信としてSUを示す選択情報を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得すると、S230において、対象SFL情報(図4のS16参照)の判断を実行して、判断結果として「OK」又は「NG」を決定する。S230の判断結果は、多機能機10がSUを実行可能であるのか否かを意味する。CPU72は、対象SFL情報内のスキャン許可情報が「NG」を示す場合には、判断結果として「NG」を決定する。この場合、図示省略しているが、CPU72は、図9のエラー画面SCEを表示させるためのエラー情報を多機能機10に供給する。即ち、CPU72は、後述の各画面情報(S242、S272等参照)を多機能機10に供給することなく、図4のS16の初期要求に応じた処理を終了する。一方において、CPU72は、対象SFL情報内のスキャン許可情報が「OK」を示す場合には、判断結果として「OK」を決定する。この場合、S232において、CPU72は、対象アカウント名「AN2」と対象パスワード「PN2」(図5のS98参照)とを含むFD(Folderの略)情報要求を対象SPサーバ100に供給する。
対象SPサーバ100は、仲介サーバ50からFD情報要求を取得すると、S234において、Y個のFD情報を仲介サーバ50に供給する。Y個のFD情報は、対象アカウント名「AN2」に関連付けて対象SPサーバ100内に保存されているY個のフォルダに関する情報(即ちフォルダ名とフォルダID)である。
仲介サーバ50のCPU72は、SPサーバ100からY個のフォルダ情報を取得すると、S240において、FD選択画面情報を生成する。FD選択画面情報は、FD選択画面(図10のSC9参照)を多機能機10に表示させるための情報である。具体的には、CPU72は、1個のレイアウトID「LY3」(図2参照)を決定して、S234のY個のフォルダ情報とレイアウトID「LY3」とを含むFD選択画面情報を生成する。FD選択画面情報は、対象サービスURL「USE」を含まない。次いで、S242では、CPU72は、FD選択画面情報を多機能機10に供給する。
S254では、多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50からFD選択画面情報を取得すると、FD選択画面(図10のSC9参照)を表わす表示用データを生成する。具体的には、CPU32は、メモリ34から、レイアウトID「LY3」によって識別されるレイアウトデータ(図2参照)を取得する。CPU32は、FD選択画面情報内の各FD情報に含まれる各フォルダ名を各領域A7〜A9に追加する。これにより、表示用データが完成する。CPU32は、表示用データを表示部14に供給して、図10のFD選択画面SC9を表示部14に表示させる。FD選択画面SC9は、3個のフォルダ名「F1」〜「F3」を含む。
図7のS256では、ユーザは、FD選択画面SC9において、所望のフォルダ名「F1」を選択する。この場合、S258では、多機能機10のCPU32は、フォルダID「IDD1」を含む選択情報を仲介サーバ50に供給する。フォルダID「IDD1」は、S242のY個のFD情報に含まれるY個のフォルダIDのうち、ユーザによって選択されたフォルダ名「F1」に関連付けられているフォルダIDである。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得すると、S260において、選択情報内のフォルダID「IDD1」を含むUL(Uploadの略)URL要求を対象SPサーバ100に供給する。
対象SPサーバ100は、仲介サーバ50からULURL要求を取得すると、S262において、ULURLを仲介サーバ50に供給する。ULURLは、フォルダID「IDI1」によって識別されるフォルダ内の位置、即ち、多機能機10からアップロードされる画像データが保存されるべき位置を示すURLである。
S270では、仲介サーバ50のCPU72は、スキャン条件画面情報を生成する。スキャン条件画面情報は、スキャン条件画面(図10のSC10参照)を多機能機10に表示させるための情報である。具体的には、CPU72は、1個のレイアウトID「LY4」(図2参照)を決定し、スキャン条件の各項目(即ち、解像度、形式、サイズ)を示す各文字列と、各項目の各選択肢と、レイアウトID「LY4」と、を含むスキャン条件画面情報を生成する。スキャン条件画面情報は、対象サービスURL「USE」を含まない。次いで、S272では、CPU72は、スキャン条件画面情報を多機能機10に供給する。
多機能機10のCPU32は、対象SPサーバ100からスキャン条件画面情報を取得すると、S274において、スキャン条件画面(図10のSC10参照)を表わす表示用データを生成する。具体的には、CPU32は、まず、メモリ34から、レイアウトID「LY4」によって識別されるレイアウトデータ(図2参照)を取得する。CPU32は、スキャン条件画面情報内の各文字列を領域A10(図2参照)に記述し、スキャン条件画面情報内の各選択肢を領域A11(図2参照)に記述する。これにより、表示用データが完成する。CPU32は、表示用データを表示部14に供給して、図10のスキャン条件画面SC10を表示部14に表示させる。
図7のS276では、ユーザは、スキャン条件画面SC10において、所望のスキャン条件を選択する。なお、項目「解像度」については、「600dpi」、「300dpi」等を含む複数のスキャン解像度の中から1つを選択可能である。項目「形式」については、「PDF」、「JPEG」等を含む複数のファイル形式の中から1つを選択可能である。項目「サイズ」については、「A4」、「B4」等を含む複数の原稿サイズの中から1つを選択可能である。S278では、多機能機10のCPU32は、選択済みのスキャン条件を含む選択情報を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得すると、S280において、SU指示を多機能機10に供給する。SU指示は、S262のULURLと、S278の選択情報内のスキャン条件と、を含む。SU指示は、スキャン条件に従った原稿のスキャンを実行して画像データを生成すること、及び、ULURLが示す位置に当該画像データをアップロードすること、を多機能機10に指示するためのコマンドである。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50からSU指示を取得すると、S290において、SU指示内のスキャン条件に従った原稿のスキャンをスキャン実行部18に実行させる。具体的に言うと、CPU32は、スキャン条件に含まれる「解像度」が示すスキャン解像度と、スキャン条件に含まれる「サイズ」が示す原稿サイズと、をスキャン実行部18に通知する。これにより、スキャン実行部18は、当該原稿サイズを有する原稿を当該スキャン解像度でスキャンして、スキャンデータを生成する。次いで、CPU32は、スキャンデータに対するスキャン用画像処理を実行して、画像データを生成する。スキャン用画像処理は、スキャン条件に含まれる「形式」が示すファイル形式を有する画像データを生成することを含む。次いで、S292では、CPU32は、ULURLと画像データとを含むUL要求を対象SPサーバ100に供給する。
対象SPサーバ100は、多機能機10からUL要求を取得すると、UL要求内のULURLによって示される位置に、UL要求内の画像データを保存する。即ち、対象SPサーバ100は、画像データ保存機能を実行する。
(メイン画面SC1で「Scan」が選択されるケース;図8)
続いて、図8を参照して、メイン画面SC1(図9参照)で「Scan」が選択される場合に実行される各処理を説明する。以下では、図4〜図7と同様の処理については説明を省略する。S310,S312は、図4のS10,S12と同様である。S313では、ユーザは、メイン画面SC1において、「Scan」を示すオブジェクトを選択する。この場合、S314では、多機能機のCPU32は、メモリ34に予め格納されている表示用データを表示部14に供給して、図9の保存方法選択画面SC11を表示部14に表示させる。保存方法選択画面SC11は、原稿のスキャンによって生成される画像データの保存先を選択するための画面であり、3個のオブジェクトを含む。「Scan to USB」を示すオブジェクトは、USBメモリへの画像データの保存の実行を示すオブジェクトである。「Scan to Email」を示すオブジェクは、画像データのEメール送信の実行を示すオブジェクトである。「Scan to Web」を示すオブジェクトは、SPサーバ100への画像データの保存(即ちアップロード)の実行を示すオブジェクトである。
図8のS315では、ユーザは、保存方法選択画面SC11において、「Scan To Web」を示すオブジェクトを選択する。この場合、S316では、多機能機10のCPU32は、初期要求を仲介サーバ50に供給する。初期要求は、多機能機10のMACアドレス「M1」と、スキャンモード情報と、対象SFL情報と、を含む。スキャンモード情報は、保存方法選択画面SC11で「Scan To Web」を示すオブジェクトが選択される場合に、初期要求に含まれる情報である。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から初期要求を取得すると、S321において、対象SFL情報の判断を実行して、判断結果として「OK」又は「NG」を決定する。S321の判断結果は、多機能機10がSUを実行可能であるのか否かを意味する。CPU72は、対象SFL情報内のスキャン許可情報が「NG」を示す場合には、判断結果として「NG」を決定する。この場合、図示省略しているが、CPU72は、図9のエラー画面SCEを表示させるためのエラー情報を多機能機10に供給する。即ち、CPU72は、後述の各画面情報(S334等参照)を多機能機10に供給することなく、図8のS316の初期要求に応じた処理を終了する。一方において、CPU72は、対象SFL情報内のスキャン許可情報が「OK」を示す場合には、判断結果として「OK」を決定する。この場合、図4のS22,S24,S30と同様に、S322,S324,S330の各処理が実行される。
上述したように、図8のケースでは、仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10からスキャンモード情報を含む初期要求を取得する場合に、対象SFL情報の判断を実行する(S321参照)。これにより、多機能機10がSUを実行不可能であることをユーザに迅速に通知することができる。これに対し、図4のケースでは、CPU72は、多機能機10から通常モード情報を含む初期要求(S16参照)を取得しても、対象SFL情報の判断を実行しない。その理由は、多機能機10のユーザがDP及びSUのどちらを実行することを望んでいるのがまだ不明であるからである。即ち、図4のS16の初期要求は、DP及びSUのうちのどちらが実行されるべきか(換言すると、印刷用画像処理及びスキャン用画像処理のうちのいずれの種類の画像処理が実行されるべきか)、ユーザによって未だに選択されていない状態で、多機能機10から仲介サーバ50に供給される要求である。これに対し、図8のS316の初期要求は、DP及びSUのうちのSUが実行されるべきことが(換言すると、スキャン用画像処理が実行されるべきことが)、ユーザによって選択済みである状態で、多機能機10から仲介サーバ50に供給される要求である。
S332では、仲介サーバ50のCPU72は、図8のテーブルとレイアウトID「LY1」とを含むサービス選択画面情報を生成する。具体的に言うと、CPU72は、図8のテーブルを生成する際に、まず、取得済みの各サービスOB情報から、データ保存機能を実行不可能なSPサーバ100に対応するサービスOB情報を除外する。本実施例では、サービス名「SVB」に対応するSPサーバ100は、データ保存機能を実行不可能である(即ちデータ供給機能のみを実行可能である)。従って、CPU72は、取得済みの各サービスOB情報から、サービス名「SVB」を含むサービスOB情報を除外する。その後、CPU72は、残りの各サービスOB情報と取得済みの履歴OB情報とを利用して、テーブルを生成する。なお、S324の応答が「登録無」を示すので、テーブルの最上欄にフラグ「ON」が記述される点は、図4のS32と同様である。
上述したように、図8のケースでは、仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10からスキャンモード情報を含む初期要求を取得する場合に、データ保存機能を実行不可能なSPサーバ100のサービス名「SVB」に関する情報が記述されていないテーブルを生成する。この結果、サービス名「SVB」が、後述のサービス選択画面(図9のS12,S13参照)で表示されない。これにより、データ保存機能を実行不可能なSPサーバ100のサービス名「SVB」が選択される事象、即ち、多機能機10がSUを実行不可能なサービス名「SVB」が選択される事象が発生するのを抑制することができる。
S334は、図4のS34と同様である。また、S340〜S354は、サービス名「SVB」に関する事項が含まれない点を除くと、図4のS40〜S54と同様である。図9に示されるように、多機能機10で最初に表示されるサービス選択画面SC12は、サービス選択画面SC2とは異なり、サービス名「SVB」を含まず、3個のサービス名「SVA」,「SVC」,「SVD」を含む。また、多機能機10で次に表示されるサービス選択画面SC13は、サービス選択画面SC3とは異なり、2個のサービス名「SVE」,「履歴」のみを含む。
図8のS356では、ユーザは、サービス選択画面SC13において、サービス名「SVE」を有するサービスを選択する。この場合、S358では、多機能機10のCPU32は、対象サービス名「SVE」を含む選択情報を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得しても、対象SFL情報の判断を実行しない。その理由は、S321において、対象SFL情報の判断を実行済みであるからである。この点は、図4のS60とは異なる。その後、図5のS70〜S98が実行される。ただし、図5のS104〜S116が実行されず、図7のS220,S230が実行されない。そして、図7のS232〜S292が実行される。即ち、図9のアカウント選択画面SC4が表示された後に、通信選択画面SC5が表示されずに、図10のFD選択画面SC9が表示される。その理由は、ユーザがSUの実行を望んでいることがわかっているので、通信選択画面SC5を表示させる必要がないからである。これにより、ユーザは、通信選択画面SC5において、SUを選択せずに済む。即ち、ユーザに不要な動作を実行せずに済み、ユーザの利便性が向上する。
(DBサーバ80にサービス名「SVE」が登録されているケースその1;図11)
上述したように、図5のS72では、多機能機10のMACアドレス「M1」とサービス名「SVE」とが関連付けられている選択サービス情報が、DBサーバ80内の選択サービステーブル82に登録される。そして、その後、多機能機10は、DP又はSUを実行する(図6又は図7参照)。図11を参照して、その後の各処理を説明する。
S510〜S522は、図4のS10〜S22と同様である。S524では、仲介サーバ50のCPU72は、DBサーバ80から、サービス名「SVE」を含む応答を取得する。S530〜S542は、図4のS30〜S42と同様である。ただし、S532では、CPU72は、上記の応答にサービス名「SVE」が含まれているので、フラグ「ON」がサービス名「SVE」に関連付けられているテーブルを生成する。
S550では、多機能機10のCPU32は、サービス選択画面SC3を最初に表示させる。図11のテーブルにおいて、フラグ「ON」がサービス名「SVE」に関連付けられているからである。これにより、ユーザは、前回に選択したサービス名「SVE」を含むサービス選択画面SC3を最初に見ることができる。このために、ユーザは、前回に選択したサービス名「SVE」と同じサービス名を再び選択することを望んでいる場合に、サービス名「SVE」を容易に選択することができる。なお、S552で画面変更ボタンが選択されると、S554において、CPU32は、サービス選択画面SC2を表示させる。この後の各処理は、図4のS56以降の各処理と同様である。
(DBサーバ80にサービス名「SVE」が登録されているケースその2;図12)
上記の図11のケースでは、MACアドレス「M1」に関連付けてサービス名「SVE」がDBサーバ80に登録されている状態で、メイン画面SC1で「Web」が選択される(図11のS514参照)。これに対し、図12のケースでは、MACアドレス「M1」に関連付けてサービス名「SVE」がDBサーバ80に登録されている状態で、メイン画面SC1で「Scan」が選択される。
S610〜S622は、図8のS310〜S322と同様である。S624では、仲介サーバ50のCPU72は、DBサーバ80から、サービス名「SVE」を含む応答を取得する。S630〜S642は、図8のS330〜S342と同様である。ただし、S632では、CPU72は、上記の応答にサービス名「SVE」が含まれているので、フラグ「ON」がサービス名「SVE」に関連付けられているテーブルを生成する。従って、S650では、多機能機10のCPU32は、サービス名「SVE」を含むサービス選択画面SC13を最初に表示させる。そして、S652で画面変更ボタンが選択されると、S654において、CPU32は、サービス選択画面SC12を表示させる。この後の各処理は、図8のS356以降の各処理と同様である。
(DBサーバ80にサービス名「SVB」が登録されているケース;図13)
本ケースでは、MACアドレス「M1」に関連付けてサービス名「SVB」がDBサーバ80に登録されている状態で、メイン画面SC1で「Scan」が選択される。図13の各処理のうち、図12と同じ処理については、図12と同じステップ番号を示す。以下では、S625,S633,S651,S655のみを説明する。
S625では、仲介サーバ50のCPU72は、DBサーバ80から、サービス名「SVB」を含む応答を取得する。S633では、仲介サーバ50のCPU72は、上記の応答にサービス名「SVB」が含まれているが、テーブル内にサービス名「SVB」が存在しないので、フラグ「ON」が最上欄のサービス名「SVA」に関連付けられているテーブルを生成する。従って、S651では、多機能機10のCPU32は、サービス名「SVA」を含むサービス選択画面SC12を最初に表示させる。そして、S652で画面変更ボタンが選択されると、S655において、CPU32は、サービス選択画面SC13を表示させる。
上記の図12のケースでは、仲介サーバ50は、DBサーバ80に登録されているサービス名「SVE」がテーブルに含まれるので、フラグ「ON」がサービス名「SVE」に関連付けられているテーブルを生成する。これに対し、図13のケースでは、仲介サーバ50は、DBサーバ80に登録されているサービス名「SVB」がテーブルに含まれない場合に、フラグ「ON」が最上欄のサービス名「SVA」に関連付けられているテーブルを生成する。このように、仲介サーバ50は、DBサーバ80に登録されているサービス名がテーブルに含まれるのか否かに応じて、フラグ「ON」を適切に記述することができる。即ち、仲介サーバ50は、サービス選択画面SC12,SC13を多機能機10に表示させるための順序を適切に決定することができる。
(アカウント選択画面SC4でバックボタンが選択されるケース;図14)
続いて、アカウント選択画面SC4でバックボタンが選択される場合の各処理を説明する。本ケースでも、図4のS10〜S60と、図5のS70〜S94と、が実行される。従って、図5のS72では、MACアドレス「M1」に関連付けてサービス名「SVE」がDBサーバ80に登録される。S700では、ユーザは、アカウント選択画面SC4において、バックボタンを選択する。この場合、S702では、多機能機10のCPU32は、リターン要求を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10からリターン要求を取得すると、S722において、MACアドレス「M1」を含む情報要求をDBサーバ80に供給する。S724では、CPU72は、DBサーバ80から、サービス名「SVE」を含む応答を取得する。S732〜S742は、図11のS532〜S542と同様である。S732では、CPU72は、上記の応答にサービス名「SVE」が含まれているので、フラグ「ON」がサービス名「SVE」に関連付けられているテーブルを生成する。従って、S750では、多機能機10のCPU32は、サービス名「SVE」を含むサービス選択画面SC3を最初に表示させる。この後の各処理は、図4のS56以降の各処理と同様である。
上述したように、本ケースでは、サービス選択画面SC3でサービス名「SVE」が選択される場合に、アカウント選択画面SC4が表示される前に、サービス名「SVE」がDBサーバ80に登録される(図5のS72参照)。従って、アカウント選択画面SC4でバックボタンが選択される場合に、仲介サーバ50は、DBサーバ80からサービス名「SVE」を取得することができ(S724参照)、この結果、サービス名「SVE」を含むサービス選択画面SC3を多機能機10に最初に表示させることができる。従って、ユーザは、自身が選択したサービス名「SVE」を容易に知ることができる。
(サービス選択画面SC3で「履歴」が選択されるケース;図15)
続いて、サービス選択画面SC3でサービス名「履歴」が選択される場合の各処理を説明する。本ケースでも、図4のS10〜S54が実行される。S800では、ユーザは、サービス選択画面SC3において、サービス名「履歴」を選択する。この場合、多機能機10のCPU32は、サービス名「履歴」と多機能機10のモデル名「MD」とを含む選択情報を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10から選択情報を取得しても、サービス名「履歴」をDBサーバ80に登録しない。この点が、図5のS70とは異なる。S804では、CPU72は、履歴画面情報を多機能機10に供給する。履歴画面情報は、履歴画面SC14を表示させるための情報であり、更新履歴情報と、レイアウトID「LY5」と、を含む。更新履歴情報は、多機能機10のモデル名「MD」に対応する情報であり、メモリ74に予め格納されている(図示省略)。更新履歴情報は、モデル名「MD」を有する多機能機(例えば10)がどのサービスをいつサポートしたのかを示す履歴に関する情報である。なお、レイアウトID「LY5」は、図2で図示省略されている。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50から履歴画面情報を取得すると、S806において、履歴画面SC14を表示部14に表示させるための表示用データを生成する。即ち、CPU32は、メモリ34から、レイアウトID「LY5」によって識別されるレイアウトデータを取得し、履歴画面情報内の更新履歴情報を取得済みのレイアウトデータに記述する。そして、CPU32は、表示用データを表示部14に供給して、履歴画面SC14を表示部14に表示させる。S808では、ユーザは、履歴画面SC14において、バックボタンを選択する。この場合、S810では、CPU32は、リターン要求を仲介サーバ50に供給する。
仲介サーバ50のCPU72は、多機能機10からリターン要求を取得すると、S832において、サービス選択画面情報を生成する。S832〜S842は、図4のS32〜S42と同様である。ただし、CPU72は、履歴画面情報を供給した後にリターン要求を取得する場合には、フラグ「ON」がサービス名「履歴」に関連付けられているテーブルを生成する。従って、S850では、多機能機10のCPU32は、サービス名「履歴」を含むサービス選択画面SC3を最初に表示させる。この後の各処理は、図4のS56以降の各処理と同様である。
上述したように、本ケースでは、サービス選択画面SC3でサービス名「履歴」が選択されても、サービス名「履歴」がDBサーバ80に登録されない。その理由は、以下のとおりである。即ち、ユーザは、複数個のSPサーバ100が提供可能な複数個のサービスの中から1個のサービスを選択すべき状況では、当該複数個のサービスのいずれもDP又はSUに関係するサービスであるので、前回に選択したサービスを覚えていない可能性が高い。従って、本実施例では、対象サービス名をDBサーバ80に登録する構成(図5のS72参照)を採用し、対象サービス名を含むサービス選択画面が最初に表示されるようにしている(図11のS550参照)。これにより、ユーザは、最初に表示されるサービス選択画面を見れば、前回に選択したサービス名を容易に思い出すことができ、この結果、前回に選択したサービス名と同じサービス名を容易に選択することができる。これに対し、履歴供給サービスは、各SPサーバ100が提供する各サービスとは異なり、DP又はSUに関係するサービスではない。このために、ユーザは、履歴供給サービスを上記の複数個のサービスと区別して認識することができる。従って、ユーザは、履歴画面SC14を見ることを望む場合に、サービス名「履歴」を含むサービス選択画面が最初に表示されなくても、画面変更ボタンを選択してサービス選択画面を切り替えて、サービス名「履歴」を容易に選択することができる。このような実情に鑑みて、本実施例では、サービス名「履歴」がDBサーバ80に登録されない。
また、履歴画面SC14でバックボタンが選択されたにも関わらず、履歴画面SC14の直前に表示されていたサービス選択画面SC3とは異なるサービス選択画面SC2が表示されると、ユーザに違和感を与える可能性がある。これを避けるために、本実施例では、履歴画面SC14でバックボタンが選択される場合(図15のS808参照)には、仲介サーバ50は、サービス名「履歴」がDBサーバ80に登録されていないにも関わらず、サービス名「履歴」を含むサービス選択画面SC3を多機能機10に最初に表示させる。これにより、履歴画面SC14の直前に表示されていたサービス選択画面SC3をユーザに提供することができ、ユーザに違和感を与えるのを抑制することができる。
(仲介サーバ50によって実行される各処理;図16)
図16は、仲介サーバ50のCPU72によって実行される各処理のフローチャートを示す。CPU72が当該フローチャートに従って各処理を実行することによって、上記の図4〜図8及び図11〜図15の各ケースが実現される。
T10では、CPU72は、多機能機10から初期要求を取得する。T10は、図4のS16と、図8のS316と、図11のS516と、図12及び図13のS616と、に対応する。T12では、CPU72は、スキャンモード情報が初期要求に含まれるのか否かを判断する。CPU72は、スキャンモード情報が初期要求に含まれる場合には、T12でYESと判断して、T14に進む。一方において、CPU72は、通常モード情報が初期要求に含まれる場合には、T12でNOと判断して、T14をスキップしてT18に進む。
T14では、CPU72は、対象SFL情報の判断を実行する。T14は、図8のS321に対応する。CPU72は、判断結果「NG」を決定する場合には、T14でNOと判断して、T16において、エラー情報を多機能機10に供給し、処理を終了する。T16は、図8のS321で「NG」と決定されること(図示省略)に対応する。一方において、CPU72は、判断結果「OK」を決定する場合には、T14でYESと判断して、T18において、DBサーバ80にアクセスする。T18は、図4のS22と、図8のS322と、図11のS522と、図12及び図13のS622と、に対応する。
T20では、CPU72は、T18でDBサーバ80から取得される応答の内容に応じて、フラグ「ON」を含むサービス選択画面情報を生成して多機能機10に供給する。T20は、図4のS32,S34と、図8のS332,S334と、図11のS532,S534と、図12及び図13のS633,S634と、に対応する。なお、T20では、CPU72は、スキャンモード情報がT10の初期要求に含まれる場合には、画像データ保存機能を実行不可能なSPサーバに対応するサービス名が除外されたサービス選択画面情報を生成する。このようなサービス名の除外は、図8のS332と、図12及び図13のS633と、に対応する。
T22では、CPU72は、多機能機10から選択情報を取得するまで待機する。CPU72は、多機能機10から選択情報を取得する場合(T22でYES)には、T24において、選択情報に含まれるサービス名が「履歴」であるのか否かを判断する。CPU72は、選択情報に含まれるサービス名が「履歴」である場合には、T24でYESと判断して、T30に進む。T24でYESと判断されるケースは、図15のケースに対応する。一方において、CPU72は、選択情報に含まれるサービス名が「履歴」とは異なる名称である場合には、T24でNOと判断して、T40に進む。T24でNOと判断されるケースは、図4及び図8の各ケースに対応する。
T30では、CPU72は、履歴画面情報を生成して多機能機10に供給する。T30は、図15のS804に対応する。T32では、CPU72は、多機能機10からリターン要求を取得するまで待機する。CPU72は、多機能機10からリターン要求を取得する場合(T32でYES)には、T34において、サービス名「履歴」に関連付けられているフラグ「ON」を含むサービス選択画面情報を生成して多機能機10に供給する。T34は、図15のS832,S834に対応する。T34を終えると、T22に戻る。
T40では、CPU72は、通常モード情報がT10の初期要求に含まれるのか否かを判断する。CPU72は、通常モード情報が初期要求に含まれる場合には、T40でYESと判断して、T42において、対象SFL情報の判断を実行する。T42は、図4のS60に対応する。CPU72は、判断結果「NG」を決定する場合には、T42でNOと判断して、T16において、エラー情報を多機能機10に供給し、処理を終了する。T42でNOの場合に実行されるT16は、図4のS62に対応する。一方において、CPU72は、判断結果「OK」を決定する場合には、T42でYESと判断して、T44において、DBサーバ80に対象サービス名を登録する。T44は、図5のS70に対応する。また、CPU72は、スキャンモード情報が初期要求に含まれる場合には、T40でNOと判断して、T42をスキップしてT44に進む。T42をスキップすることは、図8のS358の選択情報を取得する場合に、対象SFL情報の判断を実行しないことに対応する。T44が終了すると、図17のT50に進む。
(図16の続きの各処理;図17)
図17に示されるように、T50では、CPU72は、アカウント選択画面情報を生成して多機能機10に供給する。T50は、図5のS80,S82に対応する。T52,T54では、CPU72は、多機能機10からリターン要求又は選択情報を取得することを監視し、多機能機10からリターン要求を取得する場合(T52でYES)には、図16のT18に進み、多機能機10から選択情報を取得する場合(T54でYES)には、T56に進む。T52でYESは、図14のS702のリターン要求を取得する場合に対応する。また、T54でYESは、図5のS98の選択情報を取得する場合に対応する。
T56では、CPU72は、通常モード情報が図16のT10の初期要求に含まれるのか否かを判断する。CPU72は、通常モード情報が初期要求に含まれる場合には、T56でYESと判断して、T60に進み、スキャンモード情報が初期要求に含まれる場合には、T56でNOと判断して、T60〜T66をスキップしてT80に進む。T56でYESは、図5のS98の選択情報を取得する場合に対応する。また、T56でNOの場合にT60〜T66をスキップすることは、図8のケースにおいて、図5のS104〜S116と図7のS220,S230とが実行されないことに対応する。
T60では、CPU72は、通信選択画面情報を生成して多機能機10に供給する。T60は、図5のS104,S106に対応する。T62では、CPU72は、多機能機10から選択情報を取得するまで待機する。CPU72は、多機能機10から選択情報を取得する場合(T62でYES)には、T64において、対象SFL情報の判断を実行する。T64は、図6のS130と、図7のS230と、に対応する。
CPU72は、判断結果「NG」を決定する場合には、T64でNOと判断して、図16のT16において、エラー情報を多機能機10に供給し、処理を終了する。一方において、CPU72は、判断結果「OK」を決定する場合には、T64でYESと判断して、T66において、T62の選択情報が「DP」を示すのか「SU」を示すのかを判断する。そして、CPU72は、T62の選択情報が「DP」を示す場合には、T70に進み、T62の選択情報が「SU」を示す場合には、T80に進む。
T70では、CPU72は、画像選択画面情報を生成して多機能機10に供給する。T70は、図6のS140,S142に対応する。T72では、CPU72は、印刷条件画面情報を生成して多機能機10に供給する。T72は、図6のS170,S172に対応する。T74では、CPU72は、DP指示を多機能機10に供給する。T74は、図6のS180に対応する。T74が終了すると、図16のT10の初期要求に応じた処理が終了する。
T80では、CPU72は、FD選択画面情報を生成して多機能機10に供給する。T80は、図7のS240,S242に対応する。T82では、CPU72は、スキャン条件画面情報を生成して多機能機10に供給する。T82は、図7のS270,S272に対応する。T84では、CPU72は、SU指示を多機能機10に供給する。T84は、図7のS280に対応する。T84が終了すると、図16のT10の初期要求に応じた処理が終了する。
(対応関係)
多機能機10、仲介サーバ50、DBサーバ80、複数個のSPサーバ100が、それぞれ、「画像処理装置」、「画面情報供給サーバ」、「データベース」、「1個以上のサービス提供サーバ」の一例である。多機能機10のメモリ34が、「メモリ」の一例である。図4のS14の選択が、「所定の指示」及び「第1の指示」の一例である。図11のS514の選択が、再び与えられる「所定の指示」及び再び与えられる「第1の指示」の一例である。図12及び図13のS615の選択が、「第2の指示」の一例である。図4のS16の初期要求又は図8のS316の初期要求が、「画面情報の要求」の一例である。図14のS700のバックボタンの操作及び図15のS808のバックボタンの操作が、「リターン指示」の一例である。図4のS16の初期要求、図11のS516の初期要求、図15のS810のリターン要求、図12及び図13のS616の初期要求、図14のS702のリターン要求が、それぞれ、「第1の要求」、「第2の要求」、「第3の要求」、「第4の要求」、「第5の要求」の一例である。
図4のS34のサービス選択画面情報、図11のS534のサービス選択画面情報、図15のS834のサービス選択画面情報、図12及び図13のS634のサービス選択画面情報、図14のS734のサービス選択画面情報が、それぞれ、「第1の画面情報」、「第2の画面情報」、「第3の画面情報」、「第4の画面情報」、「第5の画面情報」の一例である。図11のS534等のサービス選択画面情報内のフラグ「ON」が、「指示情報」の一例である。図4のS58の選択情報、図15のS802の選択情報、図5のS72で登録される選択サービス情報が、それぞれ、「第1の選択情報」、「第2の選択情報」、「登録情報」の一例である。
図9のサービス選択画面SC2、サービス選択画面SC3が、それぞれ、「第1の画面」、「第2の画面」の一例である。図9のアカウント選択画面SC4、図15の履歴画面SC14が、それぞれ、「設定画面」、「特定画面」の一例である。サービス選択画面SC2内の3個のサービス名「SVA」,「SVB」,「SVC」を有する3個のサービス、サービス選択画面SC3内の2個のサービス名「SVD」,「SVE」を有する2個のサービスが、それぞれ、「K1個の選択肢」、「K2個の選択肢」の一例である。サービス選択画面SC3内のサービス名「履歴」を有するサービスが、「特定選択肢」の一例である。
図4のS34のサービス選択画面情報に含まれる5個のサービス名「SVA」〜「SVE」及び5個のURL「USA」〜「USE」が、「K個の選択肢情報」の一例である。図4のS34のサービス選択画面情報に含まれるサービス名「履歴」及びURL「UH」が、「特定選択肢情報」の一例である。図12及び図13のS634のサービス選択画面情報において、4個のサービス名「SVA」,「SVC」,「SVD」,「SVE」及び4個のURL「USA」,「USC」,「USD」,「USE」が、「M個の選択肢情報」及び「M個のサービス関係情報」の一例である。図12のケース、図13のケースが、それぞれ、「対象サービスがM個のサービスに含まれる場合」、「対象サービスがM個のサービスに含まれない場合」の一例である。図12のテーブルにおいて、フラグ「ON」が関連付けられている「SVE」が、「対象選択肢」の一例である。図13のテーブルにおいて、フラグ「ON」が関連付けられている「SVA」が、「所定選択肢」の一例である。
対象サービス名「SVE」を有する対象SPサーバから取得される画像データに対して実行される印刷用画像処理が、「対象選択肢に関係する画像処理」の一例である。また、対象サービス名「SVE」を有する対象SPサーバに供給されるべき画像データを生成するためのスキャン用画像処理も、「対象選択肢に関係する画像処理」の一例である。図6のS180,S190,S192と図7のS280,S292とが、「特定通信」の一例である。図6のS132,S134,S160,S162,S180と図7のS232,S234,S260,S262,S280とが、「仲介通信」の一例である。
(第2実施例;図18)
第1実施例では、仲介サーバ50は、サービス選択画面SC3で対象サービス名「SVE」が選択された後(図4のS56参照)に、対象サービスURL「USE」を含む画面情報を多機能機10に供給する場合もあるし(図5のS82,S106参照)、対象サービスURL「USE」を含まない画面情報を多機能機10に供給する場合もある(図6のS142,S172、図7のS242,S272参照)。そして、多機能機10は、対象サービスURL「USE」を含む画面情報を取得する場合には、対象サービスのサービスOBを含む画面SC4,SC5(図9参照)を表示し、対象サービスURL「USE」を含まない画面情報を取得する場合には、対象サービスのサービスOBを含まない画面SC7〜SC10(図10参照)を表示する。これに対し、本実施例では、仲介サーバ50は、サービス選択画面SC3で対象サービス名「SVE」が選択された後(図4のS56参照)に、いずれの画面情報を多機能機10に供給すべき際でも、対象サービスURL「USE」を含む画面情報を多機能機10に供給する。例えば、仲介サーバ50は、図6のS142において、対象サービスURL「USE」を含む画像選択画面情報を供給し、S172において、対象サービスURL「USE」を含む印刷条件画面情報を供給する。仲介サーバ50のその他の処理については、第1実施例と同様である。
多機能機10のCPU32は、仲介サーバ50からいずれかの画面情報を取得する場合に、図18の処理を実行する。T100では、CPU32は、取得済みの画面情報に含まれるレイアウトIDが何であるのかを判断する。そして、CPU32は、レイアウトIDが「LY1」である場合にはT102に進み、レイアウトIDが「LY2」である場合にはT104に進み、レイアウトIDが「LY3」又は「LY4」である場合にはT106に進む。
T102では、CPU32は、サービス選択画面(例えば図9のSC2,SC3)を表示部14に表示させる。T102は、図4のS50,S54等と同様である。
T104では、CPU32は、取得済みの画面情報に応じて、アカウント選択画面SC4又は通信選択画面SC5(図9参照)を表示部14に表示させる。T104は、図5のS94又はS114と同様である。即ち、レイアウトID「LY2」によって識別されるレイアウトデータは、対象サービスのサービスOBを配置可能な領域A6(図2参照)を有するので、T104では、CPU32は、取得済みの画面情報に含まれる対象サービスURL「USE」を利用して、対象サービスのサービスOBを含む画面SC4,SC5を表示部14に表示させる。
T106では、CPU32は、取得済みの画面情報に応じて、画像選択画面SC7、印刷条件画面SC8、FD選択画面SC9、又は、スキャン条件画面SC10(図10参照)を、表示部14に表示させる。T106は、図6のS154、S174、図7のS254、又は、S274と同様である。即ち、レイアウトID「LY3」又は「LY4」によって識別されるレイアウトデータ(図2参照)は、対象サービスのサービスOBを配置可能な領域を有さないので、T106では、CPU32は、取得済みの画面情報に含まれる対象サービスURL「USE」を利用せずに、対象サービスのサービスOBを含まない画面SC7等を表示部14に表示させる。
本実施例によると、多機能機10は、仲介サーバ50から画面情報を取得する場合に、対象サービスのサービスOBを画面に含ませることが可能であるのか否かを判断する(T100)。そして、多機能機10は、対象サービスのサービスOBを画面に含ませることが可能であると判断する場合(T100で「LY2」)には、対象サービスのサービスOBを含む画面を表示し(T104)、対象サービスのサービスOBを画面に含ませることが可能でないと判断する場合(T100で「LY3又はLY4」)には、対象サービスのサービスOBを含まない画面を表示する(T106)。このように、多機能機10は、対象サービスのサービスOBを配置可能なスペースがあるのか否かに応じて、適切な画面を表示することができる。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。例えば、以下の変形例が含まれる。
(変形例1)上記の各実施例では、仲介サーバ50がサービスの仲介を実行可能な複数個のSPサーバ100が設けられている。これに代えて、仲介サーバ50がサービスの仲介を実行可能な1個のSPサーバ100のみが設けられていてもよい。そして、当該1個のSPサーバ100は、複数個のサービスを提供可能であってもよい。この場合、図4のS32において、仲介サーバ50のCPU72は、当該1個のSPサーバ100によって提供される複数個のサービスの中から対象サービスを選択するためのサービス選択画面情報を生成してもよい。即ち、仲介サーバがサービスの提供を仲介可能なSPサーバの数は、1個以上であればよい。
(変形例2)上記の各実施例では、図9のサービス選択画面SC2がサービス名「SVA」,「SVB」,「SVC」を含み、サービス選択画面SC3がサービス名「SVD」,「SVE」,「履歴」を含む。即ち、「K1個の選択肢」と「K2個の選択肢」とが完全に異なる。これに代えて、例えば、サービス選択画面の表示が切り替えられる場合に、1個のサービス名のみが変更されてもよい。例えば、第1のサービス選択画面がサービス名「SVA」,「SVB」,「SVC」を含み、第2のサービス選択画面がサービス名「SVB」,「SVC」,「SVD」を含んでいてもよい。本変形例では、上記の第1のサービス選択画面、上記の第2のサービス選択画面が、それぞれ、「第1の画面」、「第2の画面」の一例である。即ち、「K1個の選択肢」と「K2個の選択肢」とは、共通の選択肢を含んでいてもよい。
(変形例3)上記の各実施例では、サービス選択画面SC2,SC3が、「第1の画面」及び「第2の画面」の一例である。これに代えて、「第1の画面」及び「第2の画面」は、他の種類の選択肢を選択するための画面であってもよい。例えば、多機能機10のCPU32は、メイン画面を表示させるための所定の操作が操作部12に実行される場合に、仲介サーバ50からメイン画面情報を取得してもよい。当該メイン画面は、例えば、「Print」を示すオブジェクトと「Scan」を示すオブジェクトとを含む第1の画面と、「Copy」を示すオブジェクトと「FAX」を示すオブジェクトとを含む第2の画面と、を含む2個以上の画面を含んでいてもよい。この場合、CPU32は、第1の画面を最初に表示し、第2の画面を次に表示してもよい。例えば、第2の画面に含まれる「Copy」を示すオブジェクトが選択される場合に、CPU32は、「Copy」に関係する画像処理を実行してもよい。そして、CPU32は、当該画像処理の後に、上記の所定の操作が操作部12に再び実行される場合に、仲介サーバ50からメイン画面情報を再び取得してもよい。この場合、CPU32は、「Copy」を示すオブジェクトを含む第2の画面を最初に表示してもよい。本変形例では、「Copy」に関係する画像処理が、「対象選択肢に関係する画像処理」の一例である。また、上記の4個のオブジェクトが、「K個の選択肢」の一例である。即ち、「K個の選択肢」は、実施例のように、複数個のサービスに関係する複数個の選択肢であってもよいし、本変形例のように、多機能機10が実行可能な複数種類の機能に関係する複数個の選択肢であってもよい。一般的に言うと、「K個の選択肢」は、画像処理装置において選択されるべき複数個の選択肢であればよい。
(変形例4)上記の各実施例では、図5のS70において、仲介サーバ50のCPU72は、対象サービス名「SVE」をDBサーバ80に登録する。これに代えて、CPU72は、対象サービス名「SVE」を仲介サーバ50のメモリ74内に登録してもよい。この場合、CPU72は、図11のS522に代えて、仲介サーバ50のメモリ74から対象サービス名「SVE」を取得すればよい。本変形例では、仲介サーバ50のメモリ74が、「データベース」の一例である。換言すると、仲介サーバ50とDBサーバ80とは一体に構成されていてもよい。
(変形例5)多機能機10のCPU32は、図4のS56で対象サービス名「SVE」が選択される場合に、対象サービス名「SVE」を示す情報を多機能機10のメモリ34に登録してもよい。この場合、仲介サーバ50のCPU72は、対象サービス名「SVE」をDBサーバ80に登録しなくてもよく、図4のテーブル、図11のテーブル等を生成する際に、フラグ「ON」を含まないテーブルを生成してもよい。そして、図11のS550において、多機能機10のCPU32は、多機能機10のメモリ34から対象サービス名「SVE」を取得し、対象サービス名「SVE」を含むサービス選択画面SC3を表示部14に最初に表示させてもよい。本変形例でも、「画像処理装置」は、第2の画面情報が取得される場合に、第2の画面を表示部に最初に表示させることができる。
(変形例6)上記の各実施例では、図15の履歴画面SC14が、「特定画面」の一例である。ただし、「特定画面」は、履歴画面SC14に限られず、例えば、多機能機10の操作マニュアルを示す画面であってもよいし、多機能機10で発生するエラーを解消させるための情報を示す画面であってもよい。即ち、「特定画面」は、1個以上のサービス提供サーバが提供可能なK個のサービスに関係しない情報を示す画面であればよい。
(変形例7)上記の各実施例では、図13のS633において、仲介サーバ50のCPU72は、フラグ「ON」が最上欄のサービス名「SVA」に関連付けられているテーブルを含むサービス選択情報を生成する。これに代えて、CPU72は、テーブルに含まれる各サービス名の中から、フラグ「ON」が予め決められているサービス名(例えば「SVC」)に関連付けられているテーブルを含むサービス選択情報を生成してもよい。本変形例では、上記の予め決められているサービス名が、「所定の選択肢」の一例である。
(変形例8)例えば、多機能機10のユーザが、複数個のSPサーバ100に対応する複数個のサービス名のうちの一部のサービス名のみを、表示対象のサービス名として、仲介サーバ50に予め登録可能であってもよい。この場合、図4のS32では、仲介サーバ50のCPU72は、当該一部のサービス名(ただし2個以上のサービス名)を含むと共に他のサービス名を含まないサービス選択画面情報を生成してもよい。この構成によると、多機能機10で表示されるサービス名の数が少なくなり、ユーザがサービス名を選択し易い。本変形例では、上記の一部のサービス名が、「K個の選択肢」の一例である。
(変形例9)上記の各実施例では、仲介サーバ50のCPU72がソフトウェア(即ちプログラム)に従って処理を実行することによって、図4〜図8及び図11〜図17の各処理が実現される。これに代えて、これらの各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。同様に、多機能機10によって実行される各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。