JP6135484B2 - 燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料を内燃機関の燃焼室に噴射する燃料噴射弁に関するものである。
従来、この種の燃料噴射弁として、例えば特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1に記載された燃料噴射弁は、ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室を備え、制御室の燃料圧力を制御することにより、ノズルニードルを開弁作動または閉弁作動させるようになっている。
具体的には、ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室が筒状のシリンダ内に形成され、制御室の一端側にノズルニードルの端部が挿入され、制御室の他端側開口部に固定プレートが配置され、制御室内に往復動する制御プレートが配置されている。
また、固定プレートは、制御室に露出する固定プレートシート面、固定プレートシート面に開口して制御室の燃料を低圧部に排出させる排出通路、および固定プレートシート面に開口して制御室に高圧燃料を供給する高圧供給通路を有している。
さらに、制御プレートは、制御室における固定プレートシート面側の空間とノズルニードル側の空間とを連通させる連通路を有するとともに、シリンダに形成されたストッパ面と固定プレートシート面との間で往復変位し、固定プレートシート面に対向する制御プレートシート面が固定プレートシート面に当接することにより制御室と高圧供給通路との連通を遮断するようになっている。
さらにまた、排出通路を開閉して制御室内の燃料の圧力を制御する圧力制御弁を備えている。
そして、圧力制御弁が排出通路を開くと、制御プレートが制御室と高圧供給通路との連通を遮断する。これにより、制御室の燃料圧力が下がり、ノズルニードルが開弁向きに移動して噴孔が開かれ、燃料が噴孔から内燃機関の燃焼室に噴射されるようになっている。
一方、圧力制御弁が排出通路を閉じると、制御プレートが制御室と高圧供給通路とを連通させる。これにより、制御室に高圧燃料が流入し、ノズルニードルが閉弁向きに移動して噴孔が閉じられるようになっている。
特開2011−12670号公報
ところで、燃料噴射装置においては、マルチ噴射時のインターバルを短くするために、燃料噴射弁の応答性向上が望まれている。
ここで、閉弁状態では制御プレートがストッパ面に当接しており、このときの固定プレートシート面と制御プレートシート面との間の隙間を閉時隙間とし、また、閉時隙間の寸法を閉時隙間寸法とする。
そして、開弁作動時には、制御プレートが制御プレートシート面に当接する位置まで移動して制御プレートが制御室と高圧供給通路との連通を遮断した後に、制御室の燃料圧力が下がってノズルニードルが開弁向きに移動し始める。したがって、開弁作動時の応答性を上げるためには、閉時隙間寸法を小さくして、制御プレートの移動時間を短くするのが望ましい。
一方、閉弁作動時の応答性を上げるためには、高圧供給通路から閉時隙間および制御プレートの連通路を介して、制御室におけるノズルニードル側の空間に流れる高圧燃料の流量を多くすればよい。
したがって、閉弁作動時の応答性を上げるためには、閉時隙間にて燃料の流れが絞られないように、閉時隙間寸法を設定する必要がある。そして、温度による燃料粘性変化を考慮し、燃料温度が低いときの燃料粘度に基づいて閉時隙間寸法を設定している。
しかしながら、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法が大きくなるため、開弁作動時には、制御プレートの移動時間が長くなり、応答性が低下するという問題が発生する。
本発明は上記点に鑑みて、制御室を排出通路に連通させてノズルニードルを開弁作動させる形式の燃料噴射弁において、燃料温度が高いときの開弁作動時の応答性を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための噴孔(14)を有するボデー(1)と、ボデー内で往復動し、一端側にて噴孔を開閉するノズルニードル(2)と、ノズルニードルの他端側が挿入され、ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室(43)を有する筒状のシリンダ(41)と、制御室に露出する固定プレートシート面(32)、固定プレートシート面に開口して制御室の燃料を低圧部(13)に排出させる排出通路(33)、および固定プレートシート面に開口して制御室に高圧燃料を供給する高圧供給通路(34、35)を有する固定プレート(3)と、制御室に配置され、制御室における固定プレートシート面側の空間(43a)とノズルニードル側の空間(43b)とを連通させる連通路(441、442)を有するとともに、シリンダに形成されたストッパ面(411)と固定プレートシート面との間で往復変位し、固定プレートシート面に対向する制御プレートシート面(443)が固定プレートシート面に当接することにより制御室と高圧供給通路との連通を遮断する制御プレート(44)と、排出通路を開閉する排出弁(5)とを備え、制御プレートがストッパ面に当接したときの固定プレートシート面と制御プレートシート面との間の隙間寸法を閉時隙間寸法(h)としたとき、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法が小さくなるように、制御プレートおよびシリンダの各材料の線膨張係数が設定されていることを特徴とする。
これによると、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法が小さくなるため、燃料温度が高いときの開弁作動時の応答性が向上する。また、燃料温度が高いときは燃料粘度が低いため、閉弁作動時に閉時隙間にて燃料の流れが絞られることが回避される。
したがって、閉弁作動時の応答性を維持しつつ、燃料温度が高いときの開弁作動時の応答性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明では、高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための噴孔(14)を有するボデー(1)と、ボデー内で往復動し、一端側にて噴孔を開閉するノズルニードル(2)と、ノズルニードルの他端側が挿入され、ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室(43)を有する筒状のシリンダ(41)と、制御室に露出する固定プレートシート面(32)、固定プレートシート面に開口して制御室の燃料を低圧部(13)に排出させる排出通路(33)、および固定プレートシート面に開口して制御室に高圧燃料を供給する高圧供給通路(34、35)を有する固定プレート(3)と、制御室に配置され、制御室における固定プレートシート面側の空間(43a)とノズルニードル側の空間(43b)とを連通させる連通路(441、442)を有するとともに、シリンダに形成されたストッパ面(411)と固定プレートシート面との間で往復変位し、固定プレートシート面に対向する制御プレートシート面(443)が固定プレートシート面に当接することにより制御室と高圧供給通路との連通を遮断する制御プレート(44)と、排出通路を開閉する排出弁(5)とを備え、固定プレートは、シリンダにおける固定プレート側の端面に当接する第1固定プレート部材(3a)と、固定プレートシート面が形成された第2固定プレート部材(3b)とが一体化されて構成され、制御プレートがストッパ面に当接したときの固定プレートシート面と制御プレートシート面との間の隙間寸法を閉時隙間寸法(h)としたとき、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法が小さくなるように、第1固定プレート部材および第2固定プレート部材の各材料の線膨張係数が設定されていることを特徴とする。
これによると、請求項1に記載の発明と同様の効果が得られる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る燃料噴射弁を示す断面図である。 第1実施形態に係る燃料噴射弁の他の作動状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る燃料噴射弁における要部の拡大断面図である。 第1実施形態の第1変形例を示す要部の断面図である。 第1実施形態の第2変形例を示す要部の断面図である。 第1実施形態の第3変形例を示す要部の断面図である。 第1実施形態の第4変形例を示す要部の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料噴射弁の要部を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について説明する。
図1〜図3に示す本実施形態の燃料噴射弁は、コモンレール(図示せず)から供給される高圧燃料を、圧縮着火式内燃機関(以下、内燃機関という。図示せず)の燃焼室に噴射するものである。
燃料噴射弁は、ボデー1、ノズルニードル2、固定プレート3、ニードル駆動部4、排出弁5を、主要構成要素として備えている。
略円筒状のボデー1は、実際には複数個に分割されており、中間部に固定プレート3を挟持している。
ボデー1には、コモンレールから供給される高圧燃料が流通する高圧燃料通路11、この高圧燃料通路11および固定プレート3の高圧燃料通路31(詳細後述)を介して高圧燃料が常時供給される燃料溜まり室12、排出弁5が収納される排出弁収納室13、および燃料溜まり室12内の高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴出させる噴孔14が形成されている。低圧部としての排出弁収納室13は、図示しない燃料タンクに接続されており、常に低圧になっている。
略円柱状のノズルニードル2は、燃料溜まり室12内に往復動自在に配置され、ノズルニードル2の先端部(すなわち、噴孔側端部)がボデー1に接離することにより噴孔14が開閉されるようになっている。
円板状の固定プレート3は、高圧燃料通路11と燃料溜まり室12とを連通させる高圧燃料通路31、ニードル駆動部4の制御室43(詳細後述)に露出する固定プレートシート面32、固定プレートシート面32に開口して制御室43の燃料を排出弁収納室13に排出させる排出通路33、固定プレートシート面32に開口する環状の溝34、および、この溝34と高圧燃料通路31を連通させて制御室43に高圧燃料を供給する供給通路35を備えている。なお、溝34と供給通路35は、本発明の高圧供給通路を構成している。
ニードル駆動部4は、燃料溜まり室12内に配置されている。ニードル駆動部4は、円筒状のシリンダ41を備え、このシリンダ41は第1スプリング42によって固定プレート3に押し付けられるとともに、ノズルニードル2の後端部(すなわち、反噴孔側端部)がシリンダ41に挿入されている。
シリンダ41内には、ノズルニードル2に閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室43が形成されている。そして、この制御室43内に、円板状の制御プレート44、および制御プレート44を固定プレート3側に向かって付勢する第2スプリング45が配置されている。
シリンダ41には、制御室43を区画する内壁面にストッパ面411が形成されている。そして、制御プレート44は、このストッパ面411と固定プレートシート面32との間で往復変位するようになっている。
なお、制御プレート44がストッパ面411に当接した状態では、制御プレート44により制御室43は2つの空間に分離される。具体的には、固定プレートシート面32側の空間である固定プレート側制御室43aと、ノズルニードル2側の空間であるニードル側制御室43bとに分離される。以下、必要に応じて、制御室43と、固定プレート側制御室43aと、ニードル側制御室43bを、使い分ける。
制御プレート44の径方向中心部には、固定プレート側制御室43aとニードル側制御室43bとを連通させる連通孔441が形成されている。また、制御プレート44の外周部には、固定プレート側制御室43aとニードル側制御室43bとを連通させる切り欠き部442が形成されている。なお、連通孔441と切り欠き部442は、本発明の連通路を構成している。
制御プレート44には、固定プレートシート面32に対向する制御プレートシート面443が形成されている。そして、この制御プレートシート面443が固定プレートシート面32に当接することにより、制御プレート44により溝34が閉塞されて、制御室43と溝34との連通が遮断されるようになっている。また、制御プレートシート面443が固定プレートシート面32に当接した状態のとき、連通孔441と排出通路33は連通している。
排出弁5は、排出弁収納室13内に配置され、図示しない駆動手段に駆動されて排出通路33を開閉するようになっている。
ここで、制御プレート44がストッパ面411に当接したときの固定プレートシート面32と制御プレート44との間の隙間寸法(以下、閉時隙間寸法という)をhとする。
そして、本実施形態では、制御プレート44の材料の線膨張係数αaと、シリンダ41の材料の線膨張係数αbが異なっている。具体的には、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるように、αa>αbとしている。なお、シリンダ41の材料は金属(例えば、炭素鋼)、制御プレート44の材料は樹脂の、組み合わせを採用することができる。
次に、上記燃料噴射弁の作動を説明する。
図1に示すニードル閉弁状態のときに、排出弁5が駆動されて排出通路33が開かれると、排出通路33の燃料が排出弁収納室13に流出して排出通路33の圧力が下がる。これにより、固定プレート側制御室43aの圧力にて制御プレート44がノズルニードル2側に向かって付勢される力よりも、ニードル側制御室43bの圧力にて制御プレート44が固定プレート3側に向かって付勢される力の方が大きくなるため、制御プレート44が固定プレート3側に向かって移動する。
そして、制御プレートシート面443が固定プレートシート面32に当接し、制御プレート44により溝34が閉塞されて制御室43と溝34との連通が遮断される。また、制御室43の燃料が、連通孔441および排出通路33を介して排出弁収納室13に流出し、制御室43の圧力が下がる。
これにより、ノズルニードル2を閉弁向きに付勢する力が小さくなるため、燃料溜まり室12の燃料圧力に付勢されてノズルニードル2が開弁向きに移動し、ノズルニードル2の先端部がボデー1から離れて噴孔14が開かれ、噴孔14から内燃機関の燃焼室内に燃料が噴射される(図2の状態)。
前述したように、本実施形態では、αa>αbである。したがって、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるため、開弁作動時の制御プレート44の移動時間が短くなり、ひいては燃料温度が高いときの開弁作動時の応答性が向上する。
次に、図2に示すニードル開弁状態のときに、排出弁5が駆動されて排出通路33が閉じられると、排出通路33の燃料の流出が止まり、排出通路33と制御室43が同圧になる。これにより、制御室43の圧力にて制御プレート44が固定プレート3側に向かって付勢される力よりも、排出通路33および溝34の圧力にて制御プレート44がノズルニードル2側に向かって付勢される力の方が大きくなるため、制御プレート44がノズルニードル2側に向かって移動する。
そして、制御プレート44がストッパ面411に当接し、開放された溝34から高圧燃料が制御室43に流入する。より詳細には、溝34から流入した高圧燃料は、固定プレートシート面32と制御プレート44との間の隙間、および連通孔441を介して、ニードル側制御室43bに流入する。また、溝34から流入した高圧燃料は、制御プレート44の外壁面とシリンダ41の内壁面との間の隙間、および切り欠き部442を介して、ニードル側制御室43bに流入する。
このように、ニードル側制御室43bに高圧燃料が流入することにより、ノズルニードル2が閉弁向きに移動し、ノズルニードル2の先端部がボデー1に当接して噴孔14が閉じられ、燃料噴射が終了する。
前述したように、本実施形態では、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるが、燃料温度が高いときは燃料粘度が低いため、閉弁作動時に固定プレートシート面32と制御プレート44との間の隙間にて燃料の流れが絞られることが回避され、閉弁作動時の応答性は維持される。
以上述べたように、本実施形態によると、閉弁作動時の応答性を維持しつつ、燃料温度が高いときの開弁作動時の応答性を向上させることができる。
ここで、線膨張係数が相対的に大きい方の部材(本実施形態では、制御プレート44)の厚さをtpとする。そして、閉弁作動時の応答性を維持しつつ、燃料温度が高いときの開弁作動時の応答性を向上させる観点からは、αa−αb=a×h/tpの式において、係数aを0.0025〜0.0063(1/K)に設定して、αaおよびαbを設定することが望ましい。
なお、上記実施形態では、制御プレート44全体を同一の材料にて形成したが、以下述べる第1〜第3変形例のように、制御プレート44を異なる材料よりなる2部品にて構成してもよい。
図4は第1変形例を示すもので、制御プレート44は、連通孔441が形成された第1制御プレート部材44aと、切り欠き部442が形成されるとともに第1制御プレート部材44aの外周側に配置された第2制御プレート部材44bよりなる。
第1制御プレート部材44aおよび第2制御プレート部材44bのうち、第2制御プレート部材44bのみが、ストッパ面411に当接可能になっている。
第1制御プレート部材44aの制御プレートシート面443と、第2制御プレート部材44bの制御プレートシート面443は、面一になっている。
第1制御プレート部材44aは、強度確保のために金属よりなる。第2制御プレート部材44bは、第1制御プレート部材44aの材料やシリンダ41の材料(本実施形態では金属)よりも線膨張係数が大きい材料(例えば、ゴム、樹脂)よりなる。
これによると、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるため、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、固定プレート3と制御プレート44が当接する部位の面圧は高くなるが、第1制御プレート部材44aは金属製であるため、十分な耐久性を確保することができる。
図5は第2変形例を示すもので、制御プレート44は、連通孔441が形成された第1制御プレート部材44aと、連通孔441および切り欠き部442が形成されるとともに第1制御プレート部材44aにおけるノズルニードル2側に配置された第2制御プレート部材44bよりなる。
第1制御プレート部材44aは、強度確保のために金属よりなる。第2制御プレート部材44bは、第1制御プレート部材44aの材料やシリンダ41の材料(本実施形態では金属)よりも線膨張係数が大きい材料(例えば、ゴム、樹脂)よりなる。
これによると、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるため、上記第1変形例と同様の効果が得られる。
図6は第3変形例を示すもので、制御プレート44は、連通孔441および切り欠き部442が形成された第1制御プレート部材44aと、連通孔441が形成されるとともに第1制御プレート部材44aにおける固定プレート3側に配置された第2制御プレート部材44bよりなる。
第1制御プレート部材44aは、強度確保のために金属よりなる。第2制御プレート部材44bは、第1制御プレート部材44aの材料やシリンダ41の材料(本実施形態では金属)よりも線膨張係数が大きい材料(例えば、ゴム、樹脂)よりなる。
これによると、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるため、上記実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、シリンダ41全体を同一の材料にて形成したが、以下述べる第4変形例のように、シリンダ41を異なる材料よりなる2部品にて構成してもよい。
図7は第4変形例を示すもので、シリンダ41は、制御室43を形成する第1シリンダ部材41aと、ストッパ面411が形成されるとともに第1シリンダ部材41a内に配置された第2シリンダ部材41bよりなる。
第1シリンダ部材41aおよび制御プレート44は金属よりなる。第2シリンダ部材41bは、制御プレート44の材料や第1シリンダ部材41aの材料よりも線膨張係数が大きい材料(例えば、ゴム、樹脂)よりなる。
これによると、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるため、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、固定プレート3と制御プレート44が当接する部位の面圧は高くなるが、制御プレート44は金属製であるため、十分な耐久性を確保することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。以下、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、固定プレート3は、シリンダ41における固定プレート3側の端面に当接する第1固定プレート部材3aと、固定プレートシート面32が形成された第2固定プレート部材3bとが一体化されて構成されている。
そして、本実施形態では、第2固定プレート部材3bの材料の線膨張係数αaと、第1固定プレート部材3aの材料の線膨張係数αbが異なっている。具体的には、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるように、αa>αbとしている。なお、第2固定プレート部材3bの材料は金属(例えば、炭素鋼)、第1固定プレート部材3aの材料は樹脂の、組み合わせを採用することができる。
これによると、燃料温度の上昇に伴って閉時隙間寸法hが小さくなるため、第1実施形態と同様の効果が得られる。また、第1固定プレート部材3aを樹脂成型することにより、環状の溝34を容易に形成することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。
また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。
また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
1 ボデー
2 ノズルニードル
3 固定プレート
5 排出弁
13 排出弁収納室(低圧部)
14 噴孔
33 排出通路
34 溝(高圧供給通路)
35 供給通路(高圧供給通路)
41 シリンダ
43 制御室
44 制御プレート
411 ストッパ面
441 連通孔(連通路)
442 切り欠き部(連通路)
443 制御プレートシート面
43a 空間(固定プレート側制御室)
43b 空間(ニードル側制御室)

Claims (2)

  1. 高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための噴孔(14)を有するボデー(1)と、
    前記ボデー内で往復動し、一端側にて前記噴孔を開閉するノズルニードル(2)と、
    前記ノズルニードルの他端側が挿入され、前記ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室(43)を有する筒状のシリンダ(41)と、
    前記制御室に露出する固定プレートシート面(32)、前記固定プレートシート面に開口して前記制御室の燃料を低圧部(13)に排出させる排出通路(33)、および前記固定プレートシート面に開口して前記制御室に高圧燃料を供給する高圧供給通路(34、35)を有する固定プレート(3)と、
    前記制御室に配置され、前記制御室における前記固定プレートシート面側の空間(43a)と前記ノズルニードル側の空間(43b)とを連通させる連通路(441、442)を有するとともに、前記シリンダに形成されたストッパ面(411)と前記固定プレートシート面との間で往復変位し、前記固定プレートシート面に対向する制御プレートシート面(443)が前記固定プレートシート面に当接することにより前記制御室と前記高圧供給通路との連通を遮断する制御プレート(44)と、
    前記排出通路を開閉する排出弁(5)とを備え、
    前記制御プレートが前記ストッパ面に当接したときの前記固定プレートシート面と前記制御プレートシート面との間の隙間寸法を閉時隙間寸法(h)としたとき、
    燃料温度の上昇に伴って前記閉時隙間寸法が小さくなるように、前記制御プレートおよび前記シリンダの各材料の線膨張係数が設定されていることを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 高圧燃料を内燃機関の燃焼室に噴射するための噴孔(14)を有するボデー(1)と、
    前記ボデー内で往復動し、一端側にて前記噴孔を開閉するノズルニードル(2)と、
    前記ノズルニードルの他端側が挿入され、前記ノズルニードルに閉弁向きの燃料圧力を作用させる制御室(43)を有する筒状のシリンダ(41)と、
    前記制御室に露出する固定プレートシート面(32)、前記固定プレートシート面に開口して前記制御室の燃料を低圧部(13)に排出させる排出通路(33)、および前記固定プレートシート面に開口して前記制御室に高圧燃料を供給する高圧供給通路(34、35)を有する固定プレート(3)と、
    前記制御室に配置され、前記制御室における前記固定プレートシート面側の空間(43a)と前記ノズルニードル側の空間(43b)とを連通させる連通路(441、442)を有するとともに、前記シリンダに形成されたストッパ面(411)と前記固定プレートシート面との間で往復変位し、前記固定プレートシート面に対向する制御プレートシート面(443)が前記固定プレートシート面に当接することにより前記制御室と前記高圧供給通路との連通を遮断する制御プレート(44)と、
    前記排出通路を開閉する排出弁(5)とを備え、
    前記固定プレートは、前記シリンダにおける前記固定プレート側の端面に当接する第1固定プレート部材(3a)と、前記固定プレートシート面が形成された第2固定プレート部材(3b)とが一体化されて構成され、
    前記制御プレートが前記ストッパ面に当接したときの前記固定プレートシート面と前記制御プレートシート面との間の隙間寸法を閉時隙間寸法(h)としたとき、
    燃料温度の上昇に伴って前記閉時隙間寸法が小さくなるように、前記第1固定プレート部材および前記第2固定プレート部材の各材料の線膨張係数が設定されていることを特徴とする燃料噴射弁。
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