JP6134372B2 - バランススプリングスタッドホルダー - Google Patents

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Description

本発明は、バランススプリングスタッドおよびスタッドホルダーを備えている、時計のバランススプリングを保持または支持するためのアセンブリであって、ここで該スタッドホルダーは:
− 該基部の縦軸に沿って伸展している第一の停止部材を備えている基部と;
− 該スタッドホルダーを脱進機構に対して固定する手段と、
を備える、アセンブリに関する。
先行技術
機械的な時計では、スプラングバランス装置を備える調節性部材を用いることが通常である。従来、このバランススプリングの内部末端は、バランススタッフ上に設けられたコレットに連結される。このバランススプリングの内側末端に連結して配置するために、スタッドホルダー中に係合されたバランススプリングの一部に対してスタッドをクランプ締めするようにクランプ締めネジと関連して、バランススプリングスタッドを収容するスタッドホルダーを用いることが公知である。
このようなアセンブリでは、このスタッドホルダーは、従来は、バランススタッフの末端の1つに連結するためにも用いられるバランスコックに対して連結される。実際、組み立ておよび/または計時の間、これらの種々の構成要素で行うべき操作は困難である。なぜなら、アクセスが制限されており、部品は、極めて小さい寸法の部品であるからである。さらに、このような構成では、バランススプリングのクランプ締めネジまたはバランススプリングのスタッドホルダーが、バランススプリングの有効長の調節などの操作の間に、緩んでくるか、および/または失われることが通常である。
時計のバランススプリングを保持または支持するためのアセンブリを提供して、これによって、バランススプリングスタッドの簡易な組み立てまたは分解を可能にすることを提唱することによって、先行技術の欠点を克服することが本発明の目的である。
この目的を達成するために、本発明は、バランススプリングスタッドおよびスタッドホルダーを備えている、時計のバランススプリングを保持または支持するためのアセンブリであって、ここでこのスタッドホルダーは:
− 基部であって、該基部の縦軸に沿って伸展している第一の停止部材を備えている基部と;
− バランス−コックに対して該スタッドホルダーを固定するための手段と、を備え、
該スタッドホルダーはさらに、第二の停止部材を設けられた弾性手段を備え、この弾性手段は、該基部の該縦軸にそって伸展しており、その結果該第二の停止部材は、該第一の停止部材に面して位置しており、該第一の停止部材と該第二の停止部材との間のスペースは、該スタッドのためのハウジングを形成しているという点で、ならびに該弾性手段は該スタッドに対して、このスタッドはこのハウジング内に位置している場合、自然に応力を発揮するように作製してあり、該ハウジングは拡張して、該弾性手段の変形によって該スタッドを解放し得るという点で特徴付けられる、アセンブリに関する。
本発明の1つの利点は、これによって上記スタッドの簡易な組み立て/分解が可能になるということである。
第一の有利な実施形態では、上記弾性手段は、少なくとも1つのアームを備え、該アームの遊離端は、第二の停止部材を保有している。
第二の有利な実施形態では、上記弾性手段は、上記基部から伸展している2つのアームを備え、このアームは、お互いと一体であり、かつ凸形状を有している。
第三の有利な実施形態では、弾性手段を形成する2つのアームは、該基部の縦軸に対して対称である。
第四の有利な実施形態では、この2つのアームの各々は、1つのノッチを備える。
別の有利な実施形態では、上記スタッドホルダーは、プラスチック材料からできている。
別の有利な実施形態では、上記スタッドホルダーは、金属性材料からできている。
別の有利な実施形態では、上記スタッドホルダーは、単結晶材料からできている。
別の有利な実施形態では、上記連結の手段は、上記スタッドホルダーの第一の穴と連携している前記バランスコック中に配置された穴と、両方の穴に挿入されたネジとを備える。
別の有利な実施形態では、上記連結の手段はさらに、上記バランスコック上に配置された突起と、上記スタッドホルダー中に配置された第二の穴とを備えており、該突起はこの第二の穴と連携している。
別の有利な実施形態では、上記連結の手段はさらに、上記スタッドホルダー上に配置された突起と、上記バランスコック中に配置された第二の穴とを備えており、該突起はこの第二の穴と連携している。
別の有利な実施形態では、上記連結の手段はさらに、上記バランスコック上に配置された凹部と、上記スタッドホルダー中に配置された突出部とを備え、該凹部は、該突出部と連携している。
別の有利な実施形態では、上記第一の穴は円周の弧の形状を有し、上記スタッドホルダーが角度的に旋回することを可能にする。
別の有利な実施形態では、上記スタッドホルダーおよび上記バランスコックはワンピースである。
本発明の目的、利点および特徴は、単なる非限定的な例として示され、かつ添付の図面で図示される、本発明の少なくとも1つの実施形態の以下の詳細な説明でさらに明らかになる。
図1aは、本発明による、ホールディングアセンブリの第一の実施形態の図を示す。 図1bは、本発明による、ホールディングアセンブリの第一の実施形態の図を示す。 図1cは、本発明による、ホールディングアセンブリの第一の実施形態の図を示す。 図1dは、本発明による、ホールディングアセンブリの第一の実施形態の図を示す。 図2aは、本発明による、ホールディングアセンブリの第二の実施形態の図を示す。 図2bは、本発明による、ホールディングアセンブリの第二の実施形態の図を示す。 図2cは、本発明による、ホールディングアセンブリの第二の実施形態の図を示す。 図2dは、本発明による、ホールディングアセンブリの第二の実施形態の図を示す。 図3aは、本発明による、連結の手段の第一の代替法の図を示す。 図3bは、本発明による、連結の手段の第一の代替法の図を示す。 図4aは、本発明による、連結の手段の第二の代替法の図を示す。 図4bは、本発明による、連結の手段の第二の代替法の図を示す。 図4cは、本発明による、連結の手段の第二の代替法の図を示す。 図5は、本発明による、連結の手段の第二の代替法の変法の図を示す。 図6は、本発明による、連結の手段の第三の代替法の図を示す。 図7は、本発明による、連結の手段の第四の代替法の図を示す。 図8は、本発明の変法の図を示す。
発明の詳細な説明
本発明は、バランススプリングスタッドのより簡便な組み立て/分解を可能にする、時計のバランススプリングを保持または支持するためのアセンブリを提供する一般的な着想に由来する。
図1a〜図1dは、第一の実施形態によるバランススプリングスタッドを保持または支持するためのアセンブリ1の模式図を示す。このホールディングアセンブリ1は、連結の手段7によってバランスコック5に連結されるように配置されたスタッドホルダー3を備える。このホールディングアセンブリはまた、バランススプリングの1つのコイルに連結されたバランススプリングスタッド9も備える。
スタッドホルダー3は、縦軸を有している基部30を備える。基部30は、任意の形状を有してもよい。基部30から、第一の停止部材32が進展する。この第一の停止部材は、基部30の突出部分の形態をとる。
有利なことに、本発明によれば、スタッドホルダー3はまた、スタッドホルダーに対するスタッド9の連結を提供するための弾性手段30を備える。
図1aに示される第一の実施形態では、上記弾性手段は、アーム35を備える。このアーム35は、基部30から、第一の停止部材32の方向と同様の方向に、すなわち、縦軸の方向と同様の方向に伸展する。このアーム35は、屈曲中に直線的な形状の末端を有しており、かつ第二の停止部材36を配置してある遊離端を備える。最初の位置では、弾性アーム34が休止モードである場合、すなわち、それに対して応力を加えていない場合、第二の停止部材36が第一の停止部材32に面して配置されるように、弾性アーム35および第二の停止部材36を形成する。
このような場合、スペース4が、第一の停止部材32と第二の停止部材36との間に存在し、このスペースが、スタッド9のためのハウジングを形成する。
本発明によれば、弾性アーム34は、図1cに示されるように、スタッド9が第一の停止部材32と第二の停止部材36との間に存在するハウジング4中に位置する場合、そのスタッド9に対して自然に力を発揮するように巧妙に考案してある。
従って、スタッドホルダー3上でスタッド9を組み立てるかまたは分解するために、応力Cがアーム65に対して発揮されなければならない。この応力Cは、弾性アーム34に対して発揮されて、そのアームを弾性的に変形させる。
この弾性変形は、図1bで示されるように、第一の停止部材34に対する第二の停止部材36の置き換えを生じる。この置き換えは、ハウジングを拡張することを意図している。ハウジング4のこの拡大によって、スタッド9がその中に配置されること、またはそれから放出されることが可能になる。スタッド9の分解の場合、第一の停止部材32に対する第二の停止部材36の置き換えは、スタッド9に加えられた応力を低下することを意図している。
この実施形態は、単純化されるという利点を有する。なぜならネジまたは複雑な操作を行う必要がないからである。この弾性アームは、スタッド9を解放するか、またはそれをハウジング中に挿入するために、単純にワキへ移動される必要がある。さらに、このシステムによって、衝撃なしでのスタッドの組み立てまたは分解が可能になる。
この第一の実施形態の変法では、弾性アーム35は、非直線的な形状を有する。例えば、このアームは、図1dに示されるように、凸面または凹面の輪郭を有するように屈曲してもよい。
図2aに示される第二の実施形態では、弾性手段340は、2つの弾性アーム350を備える。各々の弾性アーム350は、第一の末端および第二の末端を備える。これらのアーム350は、基部300から、この第一の末端を介して、第一の停止部材320の方向と同様の方向に、すなわち、縦軸の方向と同様の方向に伸展する。
この第二の実施形態では、2つの弾性アーム350が、それらの第二の末端で接続される。この接続ポイント351では、第二の停止部材360は、第一の停止部材320に面するように配置される。
本発明によれば、2つの弾性アーム350は、各々が巧妙に湾曲を有する。この湾曲は好ましくは凸面である。弾性アーム350のこの凸形状によって、スタッド9の単純化された組み立て/分解が可能になる。実際、スタッドを組み立て/分解するためには、応力C’を同時に2つの弾性アーム350に加える。各々の弾性アーム350に加えられたこの応力C’は、アーム350の変形を生じる。この変形は、図2bに示されるようにそれらのアームを一緒に近づけることを意図している。
従って、アーム350の変形が、第二の停止部材360の置き換えを生じることが観察される。この第二の停止部材のこの置き換えは、この第二の停止部材360が、第一の停止部材320から離れて移動し、それによって、第一の停止部材320と第二の停止部材360との間に位置するハウジング4を拡張するという点で特徴付けられる。
従って、このハウジングの拡張によって、スタッド9が容易にその中に配置されるか、またはそれから取り出されることが可能になる。
操作者がスタッドを組み立てることを望む場合、その操作者は、応力C’を両方の弾性アーム350に加える。この応力または圧力C’は、クランプのようなツールを用いて与えてもよい。この操作者が加える応力C’は、第二の停止部材360が、置き換えられてハウジングを拡張するように、アーム350を変形することを意図している。
次いで、操作者はスタッド9をとり、それを第一の停止部材320上に隣接して配置する。この停止部材320には、スタッド9を固定するためのノッチを設けてもよい。スタッド9を第一の停止部材320上に配置している場合、操作者は、弾性アーム350に対して発揮された圧力C’を解放して、第二の停止部材360の置き換えを行う。この置き換えは、図2c中にみられるように、第二の停止部材360がスタッド9と接触するように入るまで、第一の停止部材320の近くへと第二の停止部材360を動かす傾向である。スタッド9は、ハウジング4よりも大きい寸法である。結果的に、第二の停止部材360が、移動して最初の位置に、すなわち、弾性アーム350が休止している位置に戻る場合、この部材は、スタッド9のサイズの方が大きいせいで、その正確な最初の位置に戻ることはできない。
従って、第二の停止部材360は、該スタッド9に力を発揮して、それを第一の停止部材320と第二の停止部材360との間に保持する。
操作者がスタッド9を分解することを望む場合、この操作者は、弾性アーム350に対して圧力C’のような応力を発揮する。この圧力は、弾性アーム350の変形を生じ、結果として、第二の停止部材360の置き換えを生じる。この置き換えは、ハウジング4を拡張し、それによってスタッド9を解放して、その結果、操作者はスタッド9を把持し得る。
図2dで見ることができるこの第二の実施形態の変法では、各々の弾性アームは、その外面上にノッチ352を備える。これらのノッチ352は、用いられるツールがその上に配置してある弾性アーム352に対して圧力を発揮することを可能にする特定の領域として用いられ、組み立てまたは分解の間にスライドしない。
スタッドホルダーをバランスコックに固定するために、連結の手段7が設けられる。
図3aおよび3bにみられる第一の代替法では、連結の手段7は、スタッドホルダー中に配置された貫通穴71と係わり合うバランスコック中に配置された、貫通穴であってもよく、または貫通穴でなくてもよい穴70を備える。これらの2つの穴によってネジ72を用いて、スタッドホルダーをバランスコックに固定することが可能になる。スタッドホルダー3をバランスコック5に固定するためのこの単一のネジ72を、回転の軸として用いてもよい。実際、スタッドホルダーの角度調節を可能にするために、連結のこの単一のポイントを用いて予測することが可能であり、操作者はネジの軸にそってスタッドホルダーを調節する。
図4aに示される第二の代替法では、連結の手段7は、バランスコック5中に配置された、貫通穴であってもよいし、貫通穴でなくてもよい穴70と、スタッドホルダー3中に配置された第一の貫通穴71とを備える。これらの2つの穴によって、ネジ72を用いて、スタッドホルダー3をバランスコック5に固定することが可能になる。連結の手段7はさらに、突起74および第二の穴75を備え、この穴は、貫通穴であってもよいし、貫通穴でなくてもよい。突起74を、スタッドホルダー3の上に配置してもよく、かつ第二の穴75を、図4aに示されるとおり、または逆もまた同様で、図4bおよび4cに示すとおり、バランスコック中に配置してもよい。
突起74を含んでいるこの対(第二の穴75)を用いて、バランスコック5に対してスタッドホルダー3の位置を安定化する。実際、第二の穴75内に挿入される、突起74の存在によって、操作者がネジ72を固定する場合、角運動を妨げることが可能になる。実際、突起74の存在なしに、ネジ72を締め付けてスタッドホルダー3をバランスコック5に固定する場合は、スタッドホルダー3の角変位のリスクがある。
図5に示される第二の代替法の変法では、ネジ72を挿入してあるスタッドホルダー3中に配置された第一の穴71は、楕円形の穴の形態をとっても、または溝の形態をとってもよい。この溝は、スタッドホルダー3の角位置の調節を可能にする円周の弧を形成する。その場合、突起74が旋回軸として用いられ、一旦ネジが緩められれば、スタッドホルダー3を旋回させて、その位置を調節することが可能になる。
図6に示される第三の代替法では、連結の手段7は、バランスコック5中に配置される、貫通穴であってもよいし、貫通穴でなくてもよい、穴70と、スタッドホルダー3中に配置された第一の貫通穴71とを備える。これらの2つの穴によってネジ72を用いて、スタッドホルダーをバランスコックに固定することが可能になる。連結の手段7はさらに、スタッドホルダーの位置を安定化するために、および該スタッドホルダーの角度調節のための旋回軸として機能するために用いられるガイド手段を備える。これを達成するために、このガイド手段は、スタッドホルダー中に配置された凹部76、およびバランスコック上に配置された突出部または突出している部分77を備える。この凹部76および突出部77は、お互いと協同することが可能になり、突出部77は、凹部76を貫通できる。凹部76は、円周の弧の形状を有する。スタッドホルダー3がバランスコック5上に装着された場合、突出部77が凹部76中に挿入されて、バランスコック5に対する該スタッドホルダー3の動きが制限される。
突出部77は、スタッドホルダー3を動きの自由度なくさせるように寸法決めしてもよく、反対に、スタッドホルダーの位置の角度調節を可能にするように寸法決めしてもよい。突出部77および凹部76が、円周の弧の形状を有する実施例では、凹部が突出部より大きい角度を有するならば、スタッドホルダーは、穴70がまた円周の弧の形状である場合、調節可能である。
第四の代替法では、連結の手段7は、第三の代替法について用いられるガイド手段、すなわち、スタッドホルダー上に配置された凹部76、およびバランスコック上に配置された突出部77を備える。連結の手段7はさらに、ブレーキ78を備える。図7に示されるこのブレーキ78は、可塑性のアームからなる。この可塑性のアームは、基部から、第一の停止部材の方向と反対の方向に伸展する。この可塑性のアームは、該可塑性のアームがスタッドホルダー3の回転を摩擦によって制限するように、バランスコック上で作用する。
当然ながら、スタッドホルダー3は、バランスコック5の上部表面の上に配置してもよいが、また下部表面の上に配置してもよく、すなわち、この表面はバランススプリングに面していることが理解される。この下部の表面上のこの構成によって、スタッド9は、バランススタッフの近くに移動されることが可能になる。次いで、これによって、小径のバランススプリングを用いることが可能になる。
スタッドホルダー3を作製するために、いくつかの材料を用いてもよい。第一の解決法によれば、スタッドホルダー3は、ポリウレタンのようなプラスチック材料からできていてもよい。この材料の利点は、この材料がモールディング技術を用いて容易に成形可能であり、それによって、良好な再現性が保証されるということである。さらにこの材料は、良好な摩耗耐性を有したままで変形することが容易であるので、良好な機械的特性を有する。
第二の解決法によれば、金属性材料を用いてもよい。これらの材料は、2つのカテゴリにおさまる:結晶性材料およびアモルファス材料。
結晶性材料は、鉄もしくはアルミニウムのような純粋な金属であってもよいし、または黄銅もしくは鋼のような合金であってもよい。これらの金属性材料は、良好な機械的特性を呈するという第一の利点を有する。実際に、金属は、高い弾性限界を有しており、それによって、プラスチック変形の前に金属は高いストレスを受けることが可能である。例えば、アルミニウムは、180〜240GPaという弾性限界を有し、鋼は、鋼の種類次第で235〜1500GPaという弾性限界を有するが、グルーラム集成材(glulam wood)は32GPaという弾性限界を有する。
さらに、これらの金属性材料は、成形することが容易であるという利点を有する。実際、金属性材料は、鋳造もしくは射出成型によって、またはスタンピングによって、すなわち、プレスカッティングによって成形することが可能である。
さらに、X線リソグラフィー、続いて電気めっきによるガルバーニ電流めっき、および成形工程による仕上げからなるLIGA法を用いることが可能である。このLIGA法は、良好な再現性および高い正確な産生を確実にしながら、実行することが安価でかつ迅速であるという利点を有する。
アモルファス金属はまた、金属ガラスとしても公知であり、無秩序な原子スケール構造(非結晶性構造)を有する物質である。実際、アモルファス材料の場合、σe/E比は、弾性σeの限界を増大させることによって増大される。従って、それを超えれば材料がその最初の形状に戻らない応力が増大される。したがって、σe/E比におけるこの改善によって、より大きな変形が可能になる。これによって、スタッドホルダーおよび弾性アームの寸法を、スタッドホルダーに対して第二の停止部材によって与えられる圧力を変化することが望ましいか否かに応じて、最適化することが可能になる。
これらのアモルファス材料の別の利点は、それらによって、より高い正確性をともなって複雑な形状で、開発部分のための新しい成形可能性がもたらされるということである。実際、アモルファス金属は、各々の合金に特有の所定の温度範囲[Tg−Tx]内でアモルファスを維持したままで軟化するという特別な特性を有する(ここでTxは、結晶化温度であり、かつTgは、ガラス遷移温度(vitreous transition temperature)である)。したがって、比較的低い応力のもとでかつ低温でこれらの金属を成形することが可能である。これは、微細な幾何学が極めて正確に再現され得るということを意味する。なぜなら合金の粘度は大きく低下され、したがって合金がモールド(型枠)の全ての微細構造にあてはまるからである。
別の解決法は、シリコン(ケイ素)のような単結晶の材料を用いることからなる。この材料は、摩擦耐性の特性、高い弾性限界および低い密度を示す。この材料はまた、耐磁性の特性および高い腐食耐性のおかげでも魅力的である。本発明によるシステムによって、衝撃なしでスタッド9の組み立て/分解が可能になるので、シリコンのような材料を用いてもよい。
シリコンからこのような一部を作製するために、公知のLIGAまたはDRIEの方法を用いて、良好な再現性および高い精度の部品を得る。
第三の実施形態では、スタッドホルダー3およびバランスコック5は、ワンピースで作製され、すなわち、それらは、同じ単一の構成要素を形成する。これに関して、バランスコック5は、基部3として作用し、この基部は、第一の停止部材を備え、これから弾性アーム(単数または複数)35が伸展して、350が弾性手段34、340を形成する。
この第三の実施形態では、スタッドホルダー3をバランスコック5に連結するための手段7の必要性が省かれる。結果的に、バランスコックに対するスタッドホルダーの組み立ての間、不適切な配置のリスクが存在する。
さらに、この第三の実施形態では、コストが低減される。なぜなら、2つの部品の代わりに1つの部品しか存在せず、かつこの方法は包含する工程が1つ少ないからである。
当業者に明らかな種々の変更および/または改善および/または組み合わせが、添付の特許請求の範囲によって規定される本発明の範囲から逸脱することなく、上記で示される本発明の種々の実施形態に対してなされ得ることが明らかになろう。
例えば、第一の停止部材は、弾性アームのための停止部材として作用するように構成してもよい。実際、アームを形成する寸法および材料次第で、破損またはプラスチック変形のリスクがある。この問題を克服するために、図8で見ることができる第一の停止部材320aは、幅が拡張するように考案してあり、それによって、基部300の幅よりも大きい幅になる。この特徴によって、応力C’が加えられた場合、アーム350の置き換えを制限することが可能になる。結果として、アーム350の変形は、制限され、破損のリスクは低下される。
またスタッドに関しては、第一の停止部材および/または第二の停止部材を平坦な部分とともに提供し、それによって、それ自体の上でスタッドが回転することを妨げることも可能である。

Claims (13)

  1. バランススプリングスタッド(9)およびスタッドホルダー(3)を備えている、時計のバランススプリングを保持または支持するためのアセンブリであって、ここで該スタッドホルダーは:
    − 該スタッドホルダーの基部の縦軸(L)に沿って伸展している第一の停止部材(32、320)を備える基部(30、300)と;
    バランスコック(5)に対して該スタッドホルダーを連結するための手段(7)と、を備え、
    該スタッドホルダーはさらに、第二の停止部材(36、360)を設けられた弾性手段(34、340)を備え、該弾性手段は、該基部の該縦軸にそって伸展しており、その結果該第二の停止部材は、該第一の停止部材に面して位置しており、該第一の停止部材と該第二の停止部材との間のスペースは、該バランススプリングスタッドのためのハウジング(4)を形成していること、ならびに該弾性手段は該バランススプリングスタッドに対して、該バランススプリングスタッドは該ハウジング内に位置している場合、自然に応力を発揮するように作製してあり、該ハウジングは拡張して、該弾性手段の変形によって該バランススプリングスタッドを解放し得、該弾性手段(340)は該基部から伸展している2つのアーム(350)を備えており、該アームはお互いに連結してあり、かつ凸形状を有しており、その結果該2つのアームに対する、それらをお互いに近づけるように動かすことを意図した応力の適用は、該ハウジングを拡張するように意図した該第二の停止部材(360)の置き換えを生じることを特徴とする、アセンブリ。
  2. 前記弾性手段を形成する2つのアームは、前記基部の縦軸に対して対称性であるということを特徴とする、請求項1に記載のホールディングアセンブリ。
  3. 前記2つのアームの各々は、ノッチ(352)を備えることを特徴とする、請求項1に記載のホールディングアセンブリ。
  4. 前記スタッドホルダー(3)は、プラスチック材料からできていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のホールディングアセンブリ。
  5. 前記スタッドホルダー(3)は、金属性材料からできていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のホールディングアセンブリ。
  6. 前記スタッドホルダー(3)は、単結晶材料からできていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のホールディングアセンブリ。
  7. 前記連結するための手段(7)は、前記スタッドホルダーの第一の穴(71)と連携している前記バランスコック中に配置された穴(70)と、両方の穴に挿入されたネジ(72)とを備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のホールディングアセンブリ。
  8. 前記連結するための手段(7)はさらに、前記バランスコック上に配置された突起(74)と、前記スタッドホルダー中に配置された第二の穴(75)とを備えており、該突起は該第二の穴と連携していることを特徴とする、請求項7に記載のホールディングアセンブリ。
  9. 前記連結するための手段(7)はさらに、前記スタッドホルダー上に配置された突起(74)と、前記バランスコック中に配置された第二の穴(75)とを備えており、該突起は該第二の穴と連携していることを特徴とする、請求項7に記載のホールディングアセンブリ。
  10. 前記連結するための手段(7)はさらに、前記バランスコック上に配置された突出部(77)と、前記スタッドホルダー中に配置された凹部(76)とを備えており、該凹部は該突出部と連携していることを特徴とする、請求項7に記載のホールディングアセンブリ。
  11. 前記突出部(77)および前記凹部(76)は同じ寸法を有することを特徴とする、請求項10に記載のホールディングアセンブリ。
  12. 前記第一の穴(71)は円周の弧の形状を有し、前記凹部(76)は、前記突出部(77)よりも大きい角度で伸展して、前記スタッドホルダーを角度的に旋回可能にさせることを特徴とする、請求項10に記載のホールディングアセンブリ。
  13. 前記スタッドホルダーおよび前記バランスコックはワンピースであることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のホールディングアセンブリ。
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