JP6134162B2 - 駆動装置 - Google Patents

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本明細書は、駆動装置に関する技術を開示する。特に、被回転部材を両持ち支持して回転する駆動装置に関する技術を開示する。
被回転部材を両持ち支持して回転する駆動装置が知られており、その一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の駆動装置は、被回転部材の回転軸方向の一方に延びる第1フレームと、他方に延びる第2フレームを備えている。第1フレームと第2フレームの各々に、被回転部材を回転可能に支持する支持部材が固定されている。各々の支持部材は、ケースと、ケースに回転可能に支持されているシャフトを備えている。ケースがフレーム(第1フレーム,第2フレーム)に固定され、シャフトが被回転部材に固定される。
実開平01−175135号公報
特許文献1では、一方の支持部材のシャフトをモータで駆動することによって、被回転部材を回転する。他方の支持部材は、被回転部材を支持しているだけである。他方の支持部材は被回転部材の回転角度を維持しないので、被回転部材に力が加わると、被回転部材の回転角度が所定の角度からずれることがある。外歯歯車が内歯歯車に対して偏心回転するタイプの減速機は外部からの力に対する剛性が高い。そのタイプの減速機を支持部材として用いれば、被回転部材に加わる力に抵抗し得る。しかしながら、外歯歯車が内歯歯車に対して偏心回転するタイプの減速機では、偏心回転する歯車(外歯歯車又は内歯歯車)の数が増えると軸方向の長さが長くなる。偏心回転する歯車の数を減らすと、偏心回転する歯車(外歯歯車又は内歯歯車の一方)から自転する歯車(外歯歯車又は内歯歯車の他方)に力が加わるにより、被回転部材が振動することがある。本明細書は、上記課題を解決する新たな駆動装置を提供する。
本明細書が開示する駆動装置は、被回転部材を両持ち支持して回転する。その駆動装置は、第1減速機と第2減速機を備えている。固定部材は、被回転部材の回転軸方向の一方に延びる第1フレームと、他方に延びる第2フレームを備えている。第1減速機は、第1フレームに固定されている。第2減速機は、第2フレームに固定されている。第2減速機は、第1減速機の出力部材の回転軸と同軸の出力部材を有する。第1減速機及び第2減速機の各々は、クランクシャフトと偏心回転歯車と自転歯車を備えている。各々のクランクシャフトは、第1減速機の出力部材の回転軸(第2減速機の出力部材の回転軸と同軸)に沿って延びている。各々のクランクシャフトには、偏心体が1個だけ設けられている。偏心回転歯車は、偏心体に係合しており、クランクシャフトの回転に伴って偏心回転する。自転歯車は、偏心回転歯車と噛み合っており、偏心回転歯車の歯数と異なる歯数を有している。自転歯車は、第1減速機の出力部材の回転軸と同軸に配置されている。本明細書が開示する駆動装置では、第1減速機の偏心回転歯車と、第2減速機の偏心回転歯車が、第1減速機の出力部材の回転軸に対して反対方向に偏心している。
上記駆動装置の第1減速機及び第2減速機は、外歯歯車が内歯歯車に対して相対的に偏心回転するタイプの減速機である。外歯歯車が偏心回転する場合、外歯歯車が「偏心回転歯車」に相当し、内歯歯車が「自転歯車」に相当する。内歯歯車が偏心回転する場合、内歯歯車が「偏心回転歯車」に相当し、外歯歯車が「自転歯車」に相当する。なお、自転歯車は、必ずしも減速機の出力部材とともに自転することを意味するものではない。自転歯車は、偏心回転歯車に対して相対的に自転すればよい。自転歯車を固定した場合、偏心回転歯車が、偏心回転しながら自転歯車に対して自転する。なお、第1減速機及び第2減速機の出力部材の回転軸が、被回転部材の回転軸に相当する。
上記の駆動装置によると、被回転部材を介して向かい合う減速機(第1減速機及び第2減速機)の各々が、外歯歯車を1個だけ備える。そのため、各々の減速機において、軸方向長さを短くすることができる。その結果、外歯歯車が内歯歯車に対して偏心回転するタイプの減速機を支持部材の両側に配置しながら、駆動装置のサイズを小さくすることができる。また、被回転物の回転軸方向において、被回転部材の両側で偏心回転歯車の偏心の方向が反対である。偏心回転歯車から自転歯車に加わる力の向きが、回転軸方向の両側で対称である。減速機(第1減速機及び第2減速機)から被回転部材に加わる力がバランスし、被回転部材をスムーズに回転させることができる。
第1実施例の駆動装置に被固定部材を取り付けた状態の断面図を示す。 図1の破線IIで囲った部分の拡大断面図を示す。 図2の破線IIIで囲った部分の拡大断面図を示す。 第2実施例の駆動装置に被固定部材を取り付けた状態の断面図を示す。 図4の破線Vで囲った部分の拡大断面図を示す。 図5の破線VIで囲った部分の拡大断面図を示す。
以下、本明細書で開示する実施例の技術的特徴の幾つかを記す。なお、以下に記す事項は、各々単独で技術的な有用性を有している。
第1減速機のクランクシャフトの第1回転軸と、第2減速機のクランクシャフトの第2回転軸が同軸であってもよい。また第1回転軸及び第2回転軸が、第1減速機の出力部材の回転軸(第2減速機の出力部材の回転軸と同一)と同軸であってもよい。すなわち、第1減速機のクランクシャフトが第1減速機の中央に配置されており、第2減速機のクランクシャフトが第2減速機の中央に配置されていてもよい。
(第1実施例)
図1は、駆動装置200に工作機械120を取り付けた状態を示している。工作機械120は、被回転部材の一例である。駆動装置200は、ベースシャフト104に対して回転する出力部材110に固定されている。駆動装置200の全体が、ベースシャフト104に対して、回転軸206の周りに回転する。駆動装置200は、工作機械120を回転軸260の周りに回転させる。なお、工作機械120は、本体122と、本体122対して回転するヘッド部124を備えている。ヘッド部124には、工具(図示省略)が取り付けられる。
駆動装置200は、固定部材102と第1減速機230aと第2減速機230bを備えている。固定部材102は、工作機械120の回転軸206方向の位置決めを行う。固定部材102は、第1フレーム102aと第2フレーム102bと連結フレーム102cを備えている。第1フレーム102aは、工作機械120の回転軸260方向の一方に延びている。第2フレーム102bは、工作機械120の回転軸260方向の他方に延びている。すなわち、第2フレーム102bは、工作機械120に対して、第1フレーム102aと反対方向に延びている。連結フレーム102cは、第1フレーム102aと第2フレーム102bを連結しており、出力部材110に固定されている。工作機械120は、第1フレーム102aと第2フレーム102bの間に配置される。第1減速機230aが第1フレーム102aに固定されており、第2減速機230bが第2フレーム102bに固定されている。
第1減速機230aは、第1フレーム102aと工作機械120の間に配置されている。第1減速機230aは、第1ケース262aと第1支持シャフト256aを備えている。第1支持シャフト256aは、第1ケース262aに回転可能に支持されている。第1ケース262aが工作機械120の本体122に固定されており、第1支持シャフト256aが第1フレーム102aに固定されている。第2減速機230bは、第2フレーム102bと工作機械120の間に配置されている。第2減速機230bは、第2ケース262bと第2支持シャフト256bを備えている。第2ケース262bが工作機械120の本体122に固定されており、第2支持シャフト256bが第2フレーム102bに固定されている。第2支持シャフト256bは、第2ケース262bに回転可能に支持されている。上記回転軸260は、第1減速機230a及び第2減速機230bの出力部(ケース262a,262b)の回転軸に相当する。そのため、工作機械120は、固定部材102に対して、回転軸260の周りに回転する。
第1モータケース132aが、第1フレーム102aに固定されている。第1モータケース132a内には、第1減速機230aを駆動するモータ(図示省略)が収容されている。第1カバー133aが、第1フレーム102aに固定されている。第1カバー133aは、第1モータケース132aが駆動装置200の外部に露出することを防止している。第2モータケース132bが、第2フレーム102bに固定されている。第2モータケース132b内には、第2減速機230bを駆動するモータが収容されている。第2カバー133bが、第2フレーム102bに固定されており、第2モータケース132bが駆動装置200の外部に露出することを防止している。
図2を参照し、駆動装置200について詳細に説明する。なお、第1減速機230aと第2減速機230bは実質的に同じ構造を備えている。以下では、第1減速機230aについて詳細に説明する。第2減速機230bについては、第1減速機230aと同じ参照番号又は下二桁の数字が同じ参照番号を付すことにより説明を省略することがある。
第1ケース262aが、第1接続部材140aを介して、工作機械120の本体122に固定されている。第1ケース262aは、第1貫通孔258aを備えている。第1支持シャフト256aが、第1貫通孔258aを通過している。第1支持シャフト256aは、第1モータケース132aを介して第1フレーム102a(固定部材102)に固定されている。第1軸受264aが、第1ケース262aと第1支持シャフト256aの間に配置されている。第1軸受264aは、アンギュラ玉軸受である。
第1減速機230aは、第1内歯歯車206aと第1支持シャフト256aと第1クランクシャフト212aと第1外歯歯車208aを備えている。第1内歯歯車206aは、第1ケース262aの第1貫通孔258aの壁面に形成されている。回転軸260は、第1内歯歯車206aと第1支持シャフト256aの回転軸に相当する。第1クランクシャフト212aが、第1支持シャフト256aに支持されている。回転軸220aが、第1クランクシャフト212aの回転軸である(以下、第1回転軸220aと称することがある)。第1回転軸220aは、回転軸260と平行である。すなわち、第1クランクシャフト212aは、回転軸260からオフセットした位置で、回転軸260に平行に延びている。なお、第1減速機230aは、3個の第1クランクシャフト212aを備えている。各々の第1クランクシャフト212aは、回転軸260の周りに等間隔に配置されている。
第1クランクシャフト212aは、第1偏心体210aを備えている。第1外歯歯車208aが、第1偏心体210aに係合している。回転軸260方向において、第1軸受264aは、第1外歯歯車208aよりも工作機械120側に配置されている。第1軸受264aは、第1ケース262aと第1支持シャフト256aの間に1個だけ配置されている。
第2ケース262bが、第2接続部材140bを介して、工作機械120の本体122に固定されている。第2ケース262bは、第2貫通孔258bを備えている。第2支持シャフト256bが、第2貫通孔258bを通過している。第2支持シャフト256bは、第2モータケース132bを介して第2フレーム102bに固定されている。第2軸受264bが、第2ケース262bと第2支持シャフト256bの間に配置されている。第2軸受264bは、アンギュラ玉軸受である。
第2減速機230bは、第2内歯歯車206bと第2支持シャフト256bと第2クランクシャフト212bと第2外歯歯車208bを備えている。回転軸260は、第2内歯歯車206bと第2支持シャフト256bの回転軸にも相当する。回転軸220bは、第2クランクシャフト212bの回転軸である(以下、第2回転軸220bと称することがある)。第2回転軸220bは、第1回転軸220aと同軸である。すなわち、第2クランクシャフト212bは、第1クランクシャフト212aと同軸である。第2クランクシャフト212bも、回転軸260に平行に延びている。
第2クランクシャフト212bは、第2偏心体210bを備えている。第2外歯歯車208bが、第2偏心体210bに係合している。回転軸260方向において、第2軸受264bは、第2外歯歯車208bよりも工作機械120側に配置されている。第2軸受264bは、第2ケース262bと第2支持シャフト256bの間に1個だけ配置されている。
図3を参照し、第1減速機230aの構造についてより詳細に説明する。上記したように、第1減速機230aと第2減速機230bは実質的に同じ構造を備えている。そのため、第1減速機230aの構造についてのみ説明し、第2減速機230bの構造については説明を省略する。
第1内歯歯車206aは、第1貫通孔258aの壁面に、内歯ピン205aを周方向に並べることにより形成されている。回転軸260方向において、第1内歯歯車206aは、第1ケース262aの中間に形成されている。第1支持シャフト256aは、第1プレート250aと第2プレート254aを備えている。第2プレート254aは、柱状部252aを備えている。柱状部252aが、第2プレート254aから第1プレート250aに向けて延びており、柱状部252aと第1プレート250aが固定されている。回転軸260方向において、第1プレート250aが工作機械120側に位置しており、第2プレート254aがモータケース132a側(第1フレーム102a側)に位置している。第1プレート250aと第1ケース262aの間に、第1軸受264aが配置されている。第2プレート254aと第1ケース262aの間には、軸受が配置されていない。すなわち、工作機械120の近傍で、第1軸受264aによって、第1支持シャフト256aが第1ケース262aに支持されている。
第1クランクシャフト212aは、一対の軸受214aによって、第1支持シャフト256aに支持されている。一対の軸受214aは、円錐ころ軸受である。一対の軸受214aによって、第1クランクシャフト212aが、第1支持シャフト256aに対してアキシャル方向及びラジアル方向へ移動することが規制されている。
第1外歯歯車208aには、第1中央貫通孔234a,第1支持シャフト用貫通孔236a,第1クランクシャフト用貫通孔224aが形成されている。円筒部材228aが、第1中央貫通孔234aを通過している。円筒部材228aは、第1プレート250aと第2プレート254aに固定されている。柱状部252aが、第1支持シャフト用貫通孔236aを通過している。柱状部252aと第1支持シャフト用貫通孔236aとの間には、隙間が設けられている。第1偏心体210aが、円筒ころ軸受222aを介して第1クランクシャフト用貫通孔224aに係合している。
第1ケース262aと第1プレート250aの間にオイルシール40aが配置されており、第1ケース262aと第2プレート254aの間にオイルシール7aが配置されており、第1プレート252aと第1クランクシャフト212aの間にオイルシール16aが配置されており、第2プレート54aと第1クランクシャフト12aの間にオイルシール9aが配置されている。オイルシール40a,7a,16a及び9aにより、第1減速機230a内の潤滑剤(オイル)が第1減速機230aの外部に漏れることを防止している。
第1モータケース132a内には、第1減速機230aを駆動するモータ(図示省略)が収容されている。モータのトルクは、第1クランクシャフト212aに伝達される。第1クランクシャフト212aが回転すると、第1偏心体210aが、第1回転軸220aの周りを偏心回転する。第1偏心体210aの偏心回転に伴って、第1外歯歯車208aが、第1内歯歯車206aと噛み合いながら偏心回転する。
第1内歯歯車206aの歯数と第1外歯歯車208aの歯数は異なる。そのため、第1外歯歯車208aが偏心回転すると、第1外歯歯車208aが、第1内歯歯車206aに対して相対的に回転する。第1外歯歯車208aは、第1減速機230aの偏心回転歯車ということもできる。第1内歯歯車206aは、第1減速機230aの自転歯車ということもできる。第1外歯歯車208aは、第1クランクシャフト212aを介して、第1支持シャフト256aに支持されている。よって、第1外歯歯車208aが偏心回転すると、第1支持シャフト256aが、第1内歯歯車206aに対して相対的に回転する。第1内歯歯車206a(第1ケース262a)は、接続部材140aを介して、工作機械120の本体122に固定されている。また、第1支持シャフト256aは、第1モータケース132aを介して、固定部材102(第1フレーム102a)固定されている。そのため、第1外歯歯車208aが偏心回転すると、工作機械120が固定部材102に対して回転軸260の周りを回転する。第1減速機230aの駆動と第2減速機230bの駆動は同時に行われる。そのため、第2減速機230bも、第1減速機230aと同様の動きを行う。なお、第2外歯歯車208bは、第2減速機230bの偏心回転歯車ということもできる。第2内歯歯車206bは、第2減速機230bの自転歯車ということもできる。駆動装置200は、工作機械120を両持ち支持して、ヘッド部124に取り付ける工具(図示省略)の位置をチルトすることができる。
図1から図3に示すように、第1減速機230aの第1クランクシャフト212aには、第1偏心体210aが1個だけ設けられている。同様に、第2減速機230bの第2クランクシャフト212bには、第2偏心体210bが1個だけ設けられている。第1クランクシャフト212aの第1回転軸220aと、第2クランクシャフト212bの第2回転軸220bは同軸である。第1回転軸220a方向の一方から観察すると、第1回転軸220aに対する第1偏心体210aの偏心方向と、第2偏心体210bの偏心方向は反対である。すなわち、第1偏心体210aの中心と第2偏心体210bの中心は、第1回転軸220aに対して対称である。第1偏心体210aに第1外歯歯車208aが係合しており、第2偏心体210bに第2外歯歯車208bが係合している。そのため、回転軸260方向の一方から観察したときに、第1外歯歯車208aと第2外歯歯車208bは反対方向(回転軸260に対して対称)に偏心している。
図2及び図3に示すように、第1減速機230aでは、第1プレート250aと第1ケース262aの間に、第1軸受264aが配置されている。第2プレート254aと第1ケース262aの間には、軸受が配置されていない。第1外歯歯車208aよりも工作機械120側で、第1軸受264aによって、第1支持シャフト256aが第1ケース262aに支持されている。換言すると、回転軸260方向において、第1軸受264aが、第1外歯歯車208aよりも工作機械120側に配置されている。
第2減速機230bも同様に、第2外歯歯車208bよりも工作機械120側で、第2軸受264bによって、第2支持シャフト256bが第2ケース262bに支持されている。すなわち、回転軸260方向において、第2軸受264bが、第2外歯歯車208bよりも工作機械120側に配置されている。
駆動装置200の特徴を説明する。上記したように、駆動装置200では、第1減速機230aと第2減速機230bの各々が、外歯歯車を1個だけ備えている(第1外歯歯車208a,第2外歯歯車208b)。そのため、複数の外歯歯車を備える減速機と比べ、各々の減速機の軸方向長さを短くすることができる。すなわち、本実施例で開示する技術によると、コンパクトな駆動装置を実現することができる。
駆動装置200の他の特徴を説明する。上記したように、第1ケース262a及び第2ケース262bが、工作機械120に固定される。また、第1支持シャフト256a及び第2支持シャフト256bが、固定部材102に固定されている。工作機械120を駆動装置200に取り付けると、第1ケース262a,第2ケース262b及び工作機械120が一体となり、第1支持シャフト256a,第2支持シャフト256b及び固定部材102が一体となる。第1ケース262a,第2ケース262b及び工作機械120の一体物が、第1支持シャフト256a,第2支持シャフト256b及び固定部材102の一体物に対して、一対の軸受(第1軸受264a及び第2軸受264b)によって支持されている。工作機械120が固定部材102に対して両持ち支持されているということができる。そのため、工作機械120の回転軸260周りの位置を高精度に制御することができる。
なお、従来の駆動装置は、各々の減速機について、ケースとシャフトの間に一対の軸受を配置する。シャフトがケースに両持ち支持されるので、各々の減速機においてシャフトとケースの相対的な位置が安定する。しかしながら、1個の被回転部材(たとえば工作機械)を2個の減速機で両持ち支持する場合、減速機を被回転部材に取り付ける際に組み付け誤差が生じると、シャフトとケースの間に相対的に位置ずれをおこす力がかかる。その結果、シャフトとケースの間に配置した一対の軸受に力が加わり、軸受の寿命が低下することがある。そのような不具合を避けるため、従来の駆動装置では、2個の減速機を、被回転部材に高精度に取り付けることが要求される。
本明細書で開示する駆動装置は、各々の減速機において、シャフトとケースの間に軸受を1個だけ配置する。そのため、工作機械に2個の減速機を取り付ける際に組み付け誤差が生じても、シャフトとケースの相対的な位置ずれが可能である。その結果、軸受に過大な力が加わることを抑制することができる。すなわち、本明細書で開示する技術は、各々の減速機において、敢えて、シャフトをケースにしっかりと支持させない。それにより、耐久性の高い(寿命が長い)駆動装置を実現することができる。
また、第1外歯歯車208aと第2外歯歯車208bは、回転軸260に対して対称に偏心している。そのため、第1ケース262aと工作機械120と第2ケース262bを合わせた一体物に対して、2個の外歯歯車(第1外歯歯車208a,第2外歯歯車208b)から加わる力がバランスする。
第1減速機230aと第2減速機230bは、2個の外歯歯車を備える減速機の一部を分割して、工作機械120の両側に配置したと捉えることもできる。複数の外歯歯車を備える減速機は、外歯歯車(偏心回転歯車)から内歯歯車(自転歯車)に加わる力の方向がバランスするので、減速機の駆動が安定する。本実施例の駆動装置200は、2個の外歯歯車を備える減速機の外歯歯車を分割し、一方の外歯歯車を工作機械120を挟んで他方外歯歯車の反対側に配置した形態と捉えることができる。
駆動装置200では、第1軸受264a及び第2軸受264bの各々を第1外歯歯車208a及び第2外歯歯車208bよりも工作機械120側に配置している。すなわち、第1外歯歯車208a及び第2外歯歯車208bは、一対の軸受(第1軸受264a,第2軸受264b)がケース262a,262b及び工作機械120の一体物を支持している範囲よりも外側に配置されている。そのため、外歯歯車208a,208bからケース262a,262bに加えられる力によって工作機械120が振動することを抑制することができる。
なお、本実施例では、第1回転軸220aと第2回転軸220bが同軸であり、第1偏心体210aと第2偏心体210bが第1回転軸220aに対して対称に偏心している形態を説明した。しかしながら、重要なことは、第1外歯歯車208aと第2外歯歯車208bが、回転軸260に対して反対方向に偏心した状態で偏心回転することである。そのような形態であれば、第1偏心体210aと第2偏心体210bが第1回転軸220a(第2回転軸220b)に対して対称に偏心していなくてもよい。例えば、第1クランクシャフト212aと第2クランクシャフト212bを回転軸260に対して対称に配置し、第1回転軸220a(又は第2回転軸220b)方向の一方から観察したときに、第1偏心体210aの偏心方向と第2偏心体210bの偏心方向が反対であるような形態であってもよい。
(第2実施例)
駆動装置300について説明する。駆動装置300は、駆動装置200の変形例である。具体的には、駆動装置300は、減速機330a及び330bの形態が駆動装置200と異なるだけでる。そのため、駆動装置200と同じ部材には、駆動装置200と同じ参照番号又は下二桁の数字が同じ参照番号を付すことにより、説明を省略することがある。また、第1減速機330aの構造について説明し、第2減速機330bの構造については説明を省略することがある。
図4から図6に示すように、駆動装置300では、第1クランクシャフト312a及び第2クランクシャフト312bが、回転軸360と同軸に配置されている。すなわち、第1減速機330a及び第2減速機330bの出力部の回転軸360上に、クランクシャフト312a,312bが配置されている。第1クランクシャフト312aは第1偏心体310aを1個だけ備えており、第2クランクシャフト312bは第2偏心体310bを1個だけ備えている。第1偏心体310aと第2偏心体310bの偏心方向は、回転軸360に対して対称である。
図5に示すように、第1減速機330aは、第1従動クランクシャフト370aを備えている。第1減速機330aは、3個の第1従動クランクシャフト370aを備えている。各々の第1従動クランクシャフト370aは、回転軸360の周りに等間隔に配置されている。各々の第1従動クランクシャフト370aは、第1従動偏心体372aを1個だけ備えている。第2減速機330bは、第2従動クランクシャフト370bを備えている。第2減速機330bは、3個の第2従動クランクシャフト370bを備えている。各々の第2従動クランクシャフト370bは、回転軸360の周りに等間隔に配置されている。第1従動クランクシャフト370aの回転軸380aと、第2従動クランクシャフト370bの回転軸380bは同軸である。各々の第2従動クランクシャフト370bは、第2従動偏心体372bを1個だけ備えている。回転軸380a方向の一方から観察すると、回転軸380aに対して、第1従動偏心体372aの偏心方向と第2従動偏心体372bの偏心方向は反対である。
第1従動クランクシャフト370a及び第2従動クランクシャフト370bには、モータ(図示省略)のトルクが直接伝達されない。第1従動クランクシャフト370a及び第2従動クランクシャフト370bは、外歯歯車308a,308bの偏心回転に伴って回転する。第1減速機330a及び第2減速機330bの各々は、第1従動クランクシャフト370a及び第2従動クランクシャフト370bを備えているので、第1外歯歯車308a及び第2外歯歯車308bがスムーズに回転する。
図6に示すように、第1クランクシャフト312aは、一対の軸受314aによって、第1支持シャフト356aに支持されている。一対の軸受314aは、深溝玉軸受である。第1従動クランクシャフト370aは、一対の軸受384aによって、第1支持シャフト356aに支持されている。一対の軸受384aは、円錐ころ軸受である。第1従動クランクシャフト370aは、円錐ころ軸受384aによって、アキシャル方向及びラジアル方向への移動が規制されている。
第1外歯歯車308aは、クランクシャフト用貫通孔324aと、従動クランクシャフト用貫通孔386aと、支持シャフト用貫通孔336aを備えている。クランクシャフト用貫通孔324aは、第1外歯歯車308aの中央に形成されている。従動クランクシャフト用貫通孔386aと支持シャフト用貫通孔336aは、第1外歯歯車308aの周方向に交互に形成されている。第1偏心体310aが、円筒ころ軸受322aを介してクランクシャフト用貫通孔324aに係合している。第1従動偏心体372aが、円筒ころ軸受374aを介して従動クランクシャフト用貫通孔386aに係合している。第1支持シャフト356aの柱状部352aが、支持シャフト用貫通孔336aを通っている。第1従動クランクシャフト370aと第1プレート350aの間にオイルシール382aが配置されており、第1従動クランクシャフト370aと第2プレート354aの間にオイルシール388aが配置されている。
上記実施例では、第1減速機と第2減速機の双方が、外歯歯車が偏心回転するタイプの減速機について説明した。しかしながら、第1減速機と第2減速機の双方が、内歯歯車が偏心回転するタイプの減速機であってもよい。重要なことは、被回転部材の回転軸方向において、被回転部材の両側に1個の偏心回転歯車を備える減速機を配置し、被回転部材の両側に位置する偏心回転歯車が、被回転部材の回転軸に対して反対に偏心していることである。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組み合わせによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項に記載の組み合わせに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数の目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
102:固定部材
102a:第1フレーム
102b:第2フレーム
200:駆動装置
206a,206b:自転歯車
208a,208b:偏心回転歯車
210a,210b:偏心体
212a,212b:クランクシャフト
230a:第1減速機
230b:第2減速機
262a,262b:出力部

Claims (3)

  1. 被回転部材の回転軸方向の一方に配置された第1フレームと、他方に配置された第2フレームとを備えている固定部材と、
    第1フレームに固定されている第1減速機と、
    第2フレームに固定されているとともに、第1減速機の出力部の回転軸と同軸の出力
    部材を有する第2減速機と、を備えており、
    第1減速機及び第2減速機の各々は、
    前記出力部の回転軸に沿って延びているとともに、偏心体が1個だけ設けられてい
    るクランクシャフトと、
    前記偏心体に係合しており、クランクシャフトの回転に伴って偏心回転する偏心回転
    歯車と、
    偏心回転歯車と噛み合っており、偏心回転歯車の歯数と異なる歯数を有しており、前
    出力部の回転軸と同軸になるように、前記出力部に固定されている自転歯車と、を備えており、
    第1減速機の偏心回転歯車と、第2減速機の偏心回転歯車とが、それぞれの偏心回転歯車の回転軸に対して反対方向に偏心している駆動装置。
  2. 第1減速機のクランクシャフトの第1回転軸と、第2減速機のクランクシャフトの第2
    回転軸とが、同軸である請求項1に記載の駆動装置。
  3. 第1回転軸が、前記出力部の回転軸と平行である請求項2に記載の駆動装置。
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