JP6133261B2 - 平版印刷版原版及び平版印刷版の製版方法 - Google Patents
平版印刷版原版及び平版印刷版の製版方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6133261B2 JP6133261B2 JP2014240798A JP2014240798A JP6133261B2 JP 6133261 B2 JP6133261 B2 JP 6133261B2 JP 2014240798 A JP2014240798 A JP 2014240798A JP 2014240798 A JP2014240798 A JP 2014240798A JP 6133261 B2 JP6133261 B2 JP 6133261B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing plate
- lithographic printing
- group
- component
- plate precursor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
- Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
- Materials For Photolithography (AREA)
Description
水着けローラーと版胴とを異なる表面速度で回転させて現像処理を行う工程を含む平版印刷方法が特許文献3に記載されている。
<1> 支持体上に、中間層と、画像記録層とをこの順に有する平版印刷版原版であって、上記中間層が、成分Aとして、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、又は、リン酸エステル塩構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−1と、双性イオン構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−2とを含有する共重合体を含み、上記画像記録層に赤外線吸収剤を含み、上記中間層又は上記画像記録層のいずれかに、成分Bとして、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、リン酸エステル塩構造を有さない水溶性高分子化合物を含み、成分Aに対する成分Bの質量比が成分A:成分B=1:0.5〜1:5であることを特徴とする平版印刷版原版、
<2> 成分Bの重量平均分子量が1,000以上200,000以下である、<1>に記載の平版印刷版原版、
<3> 成分Bが、ヒドロキシ基を含む構造、カルボキシ基を含む構造、ピロリドン基を含む構造、及び、オキシアルキレン基を含む構造よりなる群から選ばれた、少なくとも一つを構成繰り返し単位として有する、<1>又は<2>に記載の平版印刷版原版、
<4> 成分Bが、オキシアルキレン基を含む構造を構成繰り返し単位として有する、<3>に記載の平版印刷版原版、
<5> 成分Aが、更に、側鎖にエチレン性不飽和二重結合を有する構成繰り返し単位1−3を側鎖に有する、<1>〜<4>のいずれか1つに記載の平版印刷版原版、
<6> 成分Aの全質量に対し、構成繰り返し単位1−2の含有量が50質量%以上90質量%以下である、<1>〜<5>のいずれか1つに記載の平版印刷版原版、
<7> 成分Aの全質量に対し、構成繰り返し単位1−1及び1−2の合計含有量が70質量%以上95質量%以下である、<1>〜<6>のいずれか1つに記載の平版印刷版原版、
<8> 上記画像記録層が、成分Cとして、重合性化合物、成分Dとして、バインダー、及び、成分Eとして、重合開始剤を更に含む、<1>〜<7>のいずれか1つに記載の平版印刷版原版、
<9> 上記画像記録層が、疎水性熱可塑性ポリマー粒子を含有する、<1>〜<8>のいずれか1つに記載の平版印刷版原版、
<10> 上記画像記録層が、湿し水組成物及び/又は印刷インキにより除去可能である、<1>〜<9>のいずれか1つに記載の平版印刷版原版、
<11> <1>〜<10>のいずれか1つに記載の平版印刷版原版を、画像様に露光する露光工程と、pHが2〜14の現像液の存在下で、上記平版印刷版原版の、画像記録層の非露光部を除去する現像工程とを含むことを特徴とする平版印刷版の製版方法、
<12> <1>〜<10>のいずれか1つに記載の平版印刷版原版を、画像様に露光する露光工程と、印刷機上で印刷インキと湿し水を供給して、上記平版印刷版原版の、画像記録層の非露光部を除去する現像工程とを含むことを特徴とする平版印刷版の製版方法。
また、成分Bは、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、リン酸エステル塩構造を有さないことで、支持体との相互作用が小さくなり、支持体表面に留まることなく、中間層又は画像記録層により存在しやすくなる。更にその高い水溶性により、支持体界面まで到達する湿し水を増加させる機能を有する他、支持体表面の親水化する機能を有すると考えられる。このため、成分Bには現像を促進する効果があり、本発明の効果が生じると考えている。
本明細書中、一般式で表される化合物における「基」の表記に関して、置換あるいは無置換を記していない場合、上記「基」が更に置換基を有することが可能な場合には、他に特に規定がない限り、無置換の基のみならず置換基を有する基も包含する。例えば、一般式において、「Rはアルキル基、アリール基又は複素環基を表す」との記載があれば、「Rは無置換アルキル基、置換アルキル基、無置換アリール基、置換アリール基、無置換複素環基又は置換複素環基を表す」ことを意味する。また、本明細書中、(メタ)アクリルアミドは、メタクリルアミドとアクリルアミドをいずれか一方又は共に含む概念を表す。また、本発明において、「質量%」と「重量%」とは同義であり、「質量部」と「重量部」とは同義である。
また、本発明において、「ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、又は、リン酸エステル塩構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−1と、双性イオン構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−2とを含有する共重合体」等を、単に「成分A」等ともいい、「ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、又は、リン酸エステル塩構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−1」等を、単に「繰り返し単位1−1」等ともいう。
本発明の平版印刷版原版は、支持体上に、中間層と、画像記録層とをこの順に有する平版印刷版原版であって、上記中間層が、成分Aとして、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、又は、リン酸エステル塩構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−1と、双性イオン構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−2とを含有する共重合体を含み、上記画像記録層に赤外線吸収剤を含み、上記中間層又は上記画像記録層のいずれかに、成分Bとして、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、リン酸エステル塩構造を有さない水溶性高分子化合物を含み、成分Aに対する成分Bの質量比が成分A:成分B=1:0.5〜1:5であることを特徴とする。
以下、本発明の平版印刷版原版を構成する構成層及び支持体について順に説明し、本発明の平版印刷版原版を形成する方法を説明する。
本発明の平版印刷版原版は、支持体と画像記録層との間に中間層を有しており、上記中間層は、成分Aとして、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、又は、リン酸エステル塩構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−1と、双性イオン構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−2とを含有する共重合体を含む。
−ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、又は、リン酸エステル塩構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−1−
本発明における成分Aは、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、又は、リン酸エステル塩構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−1を含有する。具体的には下記式b2−1又はb2−2で表される構造であることが好ましい。
L201:−CO−O−2価の脂肪族基−
L202:−CO−O−2価の芳香族基−
L203:−CO−NH−2価の脂肪族基−
L204:−CO−NH−2価の芳香族基−
上記2価の脂肪族基は、環状構造よりも鎖状構造の方が好ましく、更に分岐を有する鎖状構造よりも直鎖状構造の方が好ましい。上記2価の脂肪族基の炭素原子数は、1〜20であることが好ましく、1〜15であることがより好ましく、1〜12であることが更に好ましく、1〜10であることが更により好ましく、1〜8であることが最も好ましい。
上記2価の芳香族基の置換基の好ましい例としては、上記2価の脂肪族基の置換基の例に加えて、アルキル基が挙げられる。
本発明における成分Aは、双性イオン構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−2を更に含む。具体的には下記式b4−1又はb4−2で表される構造であることが好ましい。
上記R41及びR42が互いに連結して形成する環構造は、酸素原子などのヘテロ原子を有していてもよく、好ましくは5〜10員環、より好ましくは5又は6員環である。
具体的には、以下の陰イオンが好ましく挙げられる。
式b4−2において、L42は前述の式b4−1のL41と同義であり好ましい態様も同様である。Y4は、式b4−1のY4と同義であり、好ましい態様も同じである。
本発明で用いられる成分Aは、画像部の皮膜強度を向上するために、エチレン性不飽和二重結合を側鎖に有する構成繰り返し単位1−3を有することが好ましい。下記式b3−1、b3−2及びb3−3で表される構造を有する構成単位の少なくとも1つであることが好ましい。
式b3−1〜式b3−3中、Y3は、単結合、又は、−CO−、−O−、−NH−、2価の脂肪族基、2価の芳香族基、及びそれらの組み合わせよりなる群から選ばれる2価の連結基である。
上記の組み合わせからなるY3の好ましい具体例を以下に挙げる。なお、下記例において左側が主鎖に結合する。
L301:−CO−O−2価の脂肪族基−
L302:−CO−O−2価の芳香族基−
L303:−CO−NH−2価の脂肪族基−
L304:−CO−NH−2価の芳香族基−
L305:−CO−O−2価の脂肪族基−O−CO−NH−2価の脂肪族基−
L306:−CO−O−2価の脂肪族基−O−CO−NH−2価の芳香族基−
L307:−CO−O−2価の芳香族基−O−CO−NH−2価の脂肪族基−
L308:−CO−O−2価の芳香族基−O−CO−NH−2価の芳香族基−
L309:−CO−NH−2価の脂肪族基−NH−CO−NH−2価の脂肪族基−
L310:−CO−NH−2価の脂肪族基−NH−CO−NH−2価の芳香族基−
L311:−CO−NH−2価の芳香族基−NH−CO−NH−2価の脂肪族基−
L312:−CO−NH−2価の芳香族基−NH−CO−NH−2価の芳香族基−
式b3−1〜式b3−3の構造の中では、耐汚れ性及び耐刷性の観点から、エチレン性不飽和基を有する構造は、b3−1であることが好ましい。
重量平均分子量(Mw)は、ポリエチレングリコールを標準物質としたゲルパミエーションクロマトグラフィー法(GPC)により測定することができる。
本発明に用いられる中間層中の成分Aの含有量は、中間層層中の揮発成分を除いた全固形分の全質量に対して、50〜99.9質量%が好ましく、60〜99.9質量%がより好ましく、70〜99.9質量%が更に好ましい。
前述の通り、本発明に用いられる中間層の塗布量(全固形分質量)は、0.1〜100mg/m2であることが好ましく、1〜30mg/m2であることがより好ましい。
中でも、ポリオキシアルキレンモノアルキルエーテルが好ましく、ポリ(エチレングリコール)メチルエーテル、がより好ましい。
本発明の平版印刷版原版における画像記録層は、赤外線吸収剤を含む。
本発明に用いられる赤外線吸収剤は、750〜1,400nmの波長域に極大吸収を有する。特に、機上現像型の平版印刷原版では、白灯下の印刷機で機上現像される場合があるため、白灯の影響の受けにくい750〜1、400nmの波長域に極大吸収を有する増感色素を用いることにより、現像性に優れた平版印刷版原版を得ることができる。
赤外線吸収剤としては、染料又は顔料が好ましく用いられる。
これらの染料のうち特に好ましいものとしては、シアニン色素、スクアリリウム色素、ピリリウム塩、ニッケルチオレート錯体、インドレニンシアニン色素が挙げられる。更に、シアニン色素やインドレニンシアニン色素が好ましく、特に好ましい例として下記式aで示されるシアニン色素が挙げられる。
本発明の平版印刷版原版における画像記録層は、成分Cとして、重合性化合物を含有することが好ましい。特開2013−205569号公報に記載の重合性化合物を使用することができる。
これらは、特表2006−508380号公報、特開2002−287344号公報、特開2008−256850号公報、特開2001−342222号公報、特開平9−179296号公報、特開平9−179297号公報、特開平9−179298号公報、特開2004−294935号公報、特開2006−243493号公報、特開2002−275129号公報、特開2003−64130号公報、特開2003−280187号公報、特開平10−333321号公報等に記載されている。
(ただし、R104及びR105は、H又はCH3を示す。)
本発明において成分Cの含有量は、上記感光層の全固形分質量に対して、好ましくは5〜75質量%、更に好ましくは25〜70質量%、特に好ましくは30〜60質量%の範囲で使用される。
本発明の平版印刷版原版における画像記録層(感光層)は、成分Dとして、バインダーを含有することが好ましい。特開2013−205569号公報に記載の重合性化合物を使用することができる。
本発明の平板印刷版原版の上記感光層に含有される成分Dとして、バインダーは、重量平均分子量が2,000以上の結着樹脂であることが好ましく、2,000〜500,000であることがより好ましく、10,000〜300,000であることが更に好ましい。なお、成分Dは成分Bを含まない。
成分Dは、上記感光層の構成成分を支持体上に担持可能であり、現像液により除去可能であるものが用いられる。
成分Dは、(メタ)アクリル系重合体、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルホルマール樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などが好ましく用いられる。(メタ)アクリル系重合体、ポリウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂がより好ましく用いられ、(メタ)アクリル系重合体、ポリウレタン樹脂、ポリビニルブチラール樹脂が更に好ましく用いられる。
本発明に用いられる成分Dは、更に架橋性基を有することが好ましい。ここで架橋性基とは、平版印刷版原版を露光した際に感光層中で起こるラジカル重合反応の過程で成分Dを架橋させる基のことである。このような機能の基であれば特に限定されないが、例えば、付加重合反応し得る官能基としてエチレン性不飽和基、アミノ基、エポキシ基等が挙げられる。また光照射によりラジカルになり得る官能基であってもよく、そのような架橋性基としては、例えば、チオール基、ハロゲン基等が挙げられる。中でも、エチレン性不飽和基が好ましい。エチレン性不飽和基としては、スチリル基、(メタ)アクリロイル基、アリール基が好ましい。
成分Dは1種単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。
成分Dの含有量は、良好な画像部の強度と画像形成性の観点から、上記感光層の全固形分質量に対して、5〜75質量%が好ましく、10〜70質量%がより好ましく、10〜60質量%が更に好ましい。
また、成分C及び成分Dの合計含有量は、上記感光層の全固形分質量に対して、90質量%以下が好ましい。より好ましくは35〜80質量%である。上記数値範囲内にあると、感度及び現像性が良好である。
本発明の平版印刷版原版の画像記録層は、重合開始剤(以下、開始剤化合物とも称する。)を含有することが好ましい。本発明において特に制限されないが、特開2013−205569号公報に記載のラジカル重合開始剤が好ましく用いられる。中でもオニウム塩が好ましい。重合開始剤は、1種単独でも2種以上を適宜併用することもできる。
上記感光層中の成分Eの含有量は、上記感光層全固形分質量に対し、好ましくは0.01〜20質量%、より好ましくは0.1〜15質量%、更に好ましくは1.0〜10質量%である。
本発明の平版印刷版原版の画像記録層は、成分Fとして、低分子親水性化合物を含むことが好ましい。本発明において、成分Fは、本発明の平版印刷版原版の耐刷性を低下させることなく機上現像性を向上させることができるので好ましく含有される。
成分Fとしては、例えば、特開2013−205569号公報の段落0100以降の記載と同様である。これらの中でも、ポリオール類、有機硫酸塩類、有機スルホン酸塩類、ベタイン類から選ばれる少なくとも一つを含有させることが好ましい。
本発明の平版印刷版原版の画像記録層は、成分Gとして、感脂化剤を含んでもよい。
本発明において、上記画像記録層には、着肉性を向上させるために、ホスホニウム化合物、含窒素低分子化合物、アンモニウム基含有ポリマーなどの成分Gを好ましく含有させることができる。特に、本発明の平版印刷版原版の保護層が無機質の層状化合物を含有する場合、成分Hは、無機質の層状化合物の表面被覆剤として機能し、無機質の層状化合物による印刷途中の着肉性低下を防止する。ホスホニウム化合物、第4級アンモニウム塩類及びピリジニウム塩類が好ましい。好適な感脂化剤は特開2013−205569号公報に記載されたものと同様である。
本発明の平版印刷版原版の画像記録層は、成分Hとして、疎水化前駆体を含んでもよい。
本発明において、上記感光層には、機上現像性を向上させるため、成分Hとして、疎水化前駆体を含有させることができる。
疎水化前駆体とは、熱が加えられたときに上記感光層を疎水性に変換できる粒子を意味する。
粒子としては、疎水性熱可塑性ポリマー粒子、熱反応性ポリマー粒子、重合性基を有するポリマー粒子、疎水性化合物を内包しているマイクロカプセル及びミクロゲル(架橋ポリマー粒子)から選ばれる少なくとも1つであることが好ましい。中でも、重合性基を有するポリマー粒子及びミクロゲルが好ましい。また、現像性の観点からは、疎水性熱可塑性ポリマー粒子を含有することが好ましい。
このような疎水化前駆体としては、特開2013−205569号公報に記載されたものと同様である。
より好適なものとして、ポリスチレン、スチレン及びアクリロニトリルを含む共重合体、ポリメタクリル酸メチルを挙げることができる。
本発明の平版印刷版原版の画像記録層は、成分A〜成分H以外の(I)その他の感光層構成成分を含んでいてもよい。
本発明の平板印刷版原版における画像記録層(感光層)は、形成方法に特に制限はなく、公知の方法で形成されることができる。上記感光層は、必要な上記各感光層構成成分を溶剤に分散又は溶解して塗布液を調製し、塗布して形成される。使用する溶剤としては、メチルエチルケトン、エチレングリコールモノメチルエーテル、1−メトキシ−2−プロパノール、2−メトキシエチルアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、γ−ブチルラクトン等を好ましく挙げることができるが、これに限定されるものではない。溶剤は、1種単独又は2種以上混合して使用してもよい。上記調製された塗布液の固形分濃度は、好ましくは1〜50質量%である。
本発明の平版印刷版原版に用いられる支持体は、特に限定されず、寸度的に安定な板状の親水性支持体であればよい。支持体としては、特に、アルミニウム板が好ましい。特開2013−205569号公報に記載の支持体を適宜用いることができる。
本発明の平版印刷版原版においては、非画像部領域の親水性を向上させ印刷汚れを防止するために、支持体表面の親水化処理を行うことも好ましい。
支持体表面の親水化処理としては、支持体をケイ酸ナトリウム等の水溶液に浸漬処理又は電解処理するアルカリ金属シリケート処理、フッ化ジルコン酸カリウムで処理する方法、ポリビニルホスホン酸で処理する方法等が好ましく挙げられるが、ポリビニルホスホン酸水溶液に浸漬処理する方法がより好ましく用いられる。
本発明の平版印刷版原版には、露光時の重合反応を妨害する酸素の拡散侵入を遮断するため、上記感光層上に保護層(酸素遮断層)を設けることが好ましい。
上記保護層の材料としては、水溶性ポリマー、水不溶性ポリマーのいずれをも適宜選択して使用することができ、必要に応じて2種類以上を混合して使用することもできる。具体的には、例えば、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、水溶性セルロース誘導体、ポリ(メタ)アクリロニトリル等が挙げられる。これらの中で、比較的結晶性に優れた水溶性高分子化合物を用いることが好ましい。具体的には、ポリビニルアルコールを主成分として用いることが、酸素遮断性、現像除去性といった基本特性的に特に良好な結果を与える。
本発明の平版印刷版原版は、必要に応じて、上記支持体の裏面にバックコート層を設けることができる。上記バックコート層としては、例えば、特開平5−45885号公報に記載されている有機高分子化合物、特開平6−35174号公報に記載されている有機金属化合物又は無機金属化合物を加水分解及び重縮合させて得られる金属酸化物からなる被覆層が好適に挙げられる。中でも、Si(OCH3)4、Si(OC2H5)4、Si(OC3H7)4、Si(OC4H9)4等のケイ素のアルコキシ化合物を用いることが、原料が安価で入手しやすい点で好ましい。
本発明の平版印刷版原版を画像露光して現像処理を行うことで平版印刷版を製版することができる。
本発明の平版印刷版の製版方法の第一の態様は、本発明の平版印刷版原版を、画像様に露光する露光工程と、pHが2〜14の現像液の存在下で、上記平版印刷版原版の、画像記録層の非露光部を除去する現像工程とを含むことを特徴とする。
本発明の平版印刷版の製版方法の第二の態様は、本発明の平版印刷版原版を、画像様に露光する露光工程と、印刷機上で印刷インキと湿し水を供給して、上記平版印刷版原版の、画像記録層の非露光部を除去する現像工程とを含むことを特徴とする。
以下、本発明の平版印刷版の製版方法について、各工程の好ましい態様を順に説明する。なお、本発明の平版印刷版の製版方法によれば、本発明の平版印刷版原版は上記現像工程において水洗工程を含む場合も平板印刷版を製版することができる。
本発明の平版印刷版の製版方法は、本発明の平版印刷版原版を、画像様に露光する露光工程を含むことが好ましい。本発明の平版印刷版原版は、線画像、網点画像等を有する透明原画を通してレーザー露光するかデジタルデータによるレーザー光走査等で画像様に露光されることが好ましい。
光源の波長は750〜1,400nmが好ましく用いられる。750〜1,400nmの光源としては、赤外線を放射する固体レーザー及び半導体レーザーが好適である。赤外線レーザーに関しては、出力は100mW以上であることが好ましく、1画素当たりの露光時間は20マイクロ秒以内であるのが好ましく、また照射エネルギー量は10〜300mJ/cm2であるのが好ましい。また、露光時間を短縮するためマルチビームレーザーデバイスを用いることが好ましい。露光機構は、内面ドラム方式、外面ドラム方式、及びフラットベッド方式等のいずれでもよい。
画像露光は、プレートセッターなどを用いて常法により行うことができる。機上現像の場合には、平版印刷版原版を印刷機に装着した後、印刷機上で画像露光を行ってもよい。
本発明の平版印刷版の製版方法は、pHが2〜14の現像液の存在下で、上記平版印刷版原版の、画像記録層の非露光部を除去する現像工程、を含むことが好ましい。また、本発明の平版印刷版の製版方法は、印刷機上で印刷インキと湿し水を供給して本発明の平版印刷版原版の、画像記録層の非露光部を除去する現像工程、を含むことが好ましい。本発明の平版印刷版の製版方法は、上記両工程のいずれかを現像工程として含むことが好ましい。すなわち、本発明の平版印刷版の製版方法において、現像処理は、(1)pHが2〜14の現像液にて現像する方法(現像液処理方式)、又は(2)印刷機上で、湿し水とインキを加えながら現像する方法(機上現像方式)で行うことが好ましい。
以下に、現像液処理方式、及び、機上現像方式について説明する。
現像液処理方式においては、画像露光された平版印刷版原版は、pHが2〜14の現像液により処理され、非露光部の感光層が除去されて平版印刷版が作製される。
高アルカリ性現像液(pH12以上)を用いる現像処理においては、通常、前水洗工程により保護層を除去し、次いでアルカリ現像を行い、後水洗工程でアルカリを水洗除去し、ガム液処理を行い、乾燥工程で乾燥して平版印刷版が作製される。
本発明の第一の好ましい態様によれば、pHが2〜14の現像液が使用される。この態様においては、現像液中に界面活性剤又は水溶性高分子化合物を含有させることが好ましく、これにより現像とガム液処理を同時に行うことが可能となる。よって後水洗工程は特に必要とせず、1液で現像−ガム液処理を行うことができる。
更に、前水洗工程も特に必要とせず、保護層の除去も現像−ガム液処理と同時に行うことができる。すなわち、本発明の平板印刷版の製版方法では、現像工程前後において、水洗工程を含まないことが好ましい。本発明の平板印刷版の製版方法では、現像−ガム処理の後に、例えば、スクイズローラーを用いて余剰の現像液を除去した後、乾燥を行うことが好ましい。
図1に示す自動現像処理機100は、機枠202により外形が形成されたチャンバーからなり、平版印刷版原版の搬送路11の搬送方向(矢印A)に沿って連続して形成された前加熱(プレヒート)部200、現像部300及び乾燥部400を有している。
前加熱部200は、搬入口212及び搬出口218を有する加熱室208を有し、その内部には串型ローラー210とヒーター214と循環ファン216とが配置されている。
現像部300の内部には、現像液で満たされている現像槽308を有する処理タンク306と、平版印刷版原版を処理タンク306内部へ案内する挿入ローラー対304が設けられている。現像槽308の上部は遮蔽蓋324で覆われている。
ブラシローラー対322、326の下部には、スプレーパイプ330が設けられている。スプレーパイプ330はポンプ(不図示)が接続されており、ポンプによって吸引された現像槽308内の現像液がスプレーパイプ330から現像槽308内へ噴出するようになっている。
外部タンク50は第2の循環用配管C2が接続され、第2の循環用配管C2中には、フィルター部54及び現像液供給ポンプ55が設けられている。現像液供給ポンプ55によって、現像液が外部タンク50から現像槽308へ供給される。また、外部タンク50内には上限液レベル計52、下限液レベル計53が設けられている。
現像槽308は、第3の循環用配管C3を介して補充用水タンク71に接続されている。第3の循環用配管C3中には水補充ポンプ72が設けられており、この水補充ポンプ72によって補充用水タンク71中に貯留される水が現像槽308へ供給される。
液中ローラー対316の上流側には液温センサー336が設置されており、搬出ローラー対318の上流側には液面レベル計338が設置されている。
乾燥部400は、支持ローラー402、ダクト410、412、搬送ローラー対406、ダクト410、412、搬送ローラー対408がこの順に設けられている。ダクト410、412の先端にはスリット孔414が設けられている。また、乾燥部400には図示しない温風供給手段、発熱手段等の乾燥手段が設けられている。乾燥部400には排出口404が設けられ、乾燥手段により乾燥された平版印刷版は排出口404から排出される。
機上現像方式においては、画像露光された平版印刷版原版は、印刷機上で油性インキと水性成分とを供給し、非画像部の感光層が除去されて平版印刷版が作製される。
すなわち、平版印刷版原版を画像露光後、なんらの現像処理を施すことなくそのまま印刷機に装着するか、あるいは、平版印刷版原版を印刷機に装着した後、印刷機上で画像露光し、ついで、油性インキと水性成分とを供給して印刷すると、印刷途上の初期の段階で、非画像部においては、供給された油性インキ及び/又は水性成分によって、未硬化の感光層が溶解又は分散して除去され、その部分に親水性の表面が露出する。一方、露光部においては、露光により硬化した感光層が、親油性表面を有する油性インキ受容部を形成する。最初に版面に供給されるのは、油性インキでもよく、水性成分でもよいが、水性成分が除去された感光層成分によって汚染されることを防止する点で、最初に油性インキを供給することが好ましい。このようにして、平版印刷版原版は印刷機上で機上現像され、そのまま多数枚の印刷に用いられる。油性インキ及び水性成分としては、通常の平版印刷用の印刷インキと湿し水が好適に用いられる。
また、以下特に断りがない場合、「部」及び「%」は、「質量部」及び「質量%」を表す。
〔アルミニウム支持体1の作製〕
厚み0.3mmのアルミニウム板(材質:JIS A1050)の表面の圧延油を除去するため、10質量%アルミン酸ソーダ水溶液を用いて50℃で30秒間脱脂処理を施した後、毛径0.3mmの束植ナイロンブラシ3本とメジアン径25μmのパミス−水懸濁液(比重1.1g/cm3)を用いアルミニウム表面を砂目立てして、水でよく洗浄した。この板を45℃の25質量%水酸化ナトリウム水溶液に9秒間浸漬してエッチングを行い、水洗後、更に60℃で20質量%硝酸水溶液に20秒間浸漬し、水洗した。この時の砂目立て表面のエッチング量は約3g/m2であった。
硝酸電解における電気量はアルミニウム板が陽極時の電気量175C/dm2であった。
その後、スプレーによる水洗を行った。
厚さ0.24mmのアルミニウム板(材質1050、調質H16)を65℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水溶液に浸漬し、1分間の脱脂処理を行った後、水洗した。このアルミニウム板を、25℃に保たれた10%塩酸水溶液中に1分間浸漬して中和した後、水洗した。次いで、このアルミニウム板を、0.3質量%の塩酸水溶液中で、25℃、電流密度100A/dm2の条件下に交流電流により60秒間電解粗面化を行った後、60℃に保たれた5%水酸化ナトリウム水溶液中で10秒間デスマット処理を行った。このアルミニウム板を、15%硫酸水溶液溶液中で、25℃、電流密度10A/dm2、電圧15Vの条件下に1分間陽極酸化処理を行い、アルミニウム支持体2を作製した。その表面粗さを測定したところ、0.44μm(JIS B0601によるRA表示)であった。
厚さ0.19mmのアルミニウム板を40g/lの水酸化ナトリウム水溶液中に60℃で8秒間浸漬することにより脱脂し、脱塩水により2秒間洗浄した。次に、アルミニウム板を15秒間交流を用いて12g/lの塩酸及び38g/lの硫酸アルミニウム(18水和物)を含有する水溶液中で、33℃の温度及び130A/dm2の電流密度で電気化学的粗面化処理を行った。脱塩水により2秒間洗浄した後、アルミニウム板を155g/lの硫酸水溶液により70℃で4秒間エッチングすることによりデスマット処理し、脱塩水により25℃で2秒間洗浄した。アルミニウム板を13秒間155g/lの硫酸水溶液中で、45℃の温度及び22A/dm2の電流密度で陽極酸化処理し、脱塩水で2秒間洗浄した。更に、4g/lのポリビニルホスホン酸水溶液を用いて40℃で10秒間後処理し、脱塩水により20℃で2秒間洗浄し、乾燥した。このようにして得られた支持体は、表面粗さRaが0.21μmで、陽極酸化皮膜量は4g/m2であった。
上記アルミニウム支持体1〜3それぞれに、以下の組成を有する中間層層塗布液をバーコーターで塗布し、100℃にて1分間乾燥して下塗り層を形成した。中間層の乾燥塗布量は18mg/m2であった。
・表1に記載の成分A、又は下記比較用高分子化合物R−1、R−2 0.50部
・表1に記載の成分B、又は下記比較用化合物R−2、R−3、R−4
表1記載の添加量
・メタノール 90.0部
・純水 10.0部
上記のようにして形成された中間層上に、下記組成の画像記録層塗布液(1−1)をバー塗布した後、100℃60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量1.0g/m2の画像記録層を形成した。
画像記録層塗布液(1−1)は下記感光液(1)及びミクロゲル液(1)を塗布直前に混合し撹拌することにより得た。
・バインダーポリマー(1)〔下記構造〕 0.240部
・赤外線吸収染料(1)〔下記構造〕 0.030部
・ラジカル発生剤(1)〔下記構造〕 0.162部
・ラジカル重合性化合物
トリス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート
(NKエステルA−9300、新中村化学(株)製) 0.192部
・低分子親水性化合物
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート 0.062部
・低分子親水性化合物(1)〔下記構造〕 0.050部
・感脂化剤 ホスホニウム化合物(1)〔下記構造〕 0.055部
・感脂化剤
ベンジル−ジメチル−オクチルアンモニウム・PF6塩 0.018部
・感脂化剤 アンモニウム基含有ポリマー
(下記構造、還元比粘度44cSt/g/ml) 0.035部
・フッ素系界面活性剤(1)〔下記構造〕 0.001部
・2−ブタノン 1.091部
・1−メトキシ−2−プロパノール 8.609部
・ミクロゲル(1) 2.640部
・蒸留水 2.425部
油相成分として、トリメチロールプロパンとキシレンジイソシアナート付加体(三井化学ポリウレタン(株)製、タケネートD−110N)10g、ペンタエリスリトールトリアクリレート(日本化薬(株)製、SR444)3.15g、及びパイオニンA−41C(竹本油脂(株)製)0.1gを酢酸エチル17gに溶解した。水相成分としてPVA−205の4質量%水溶液40gを調製した。油相成分及び水相成分を混合し、ホモジナイザーを用いて12,000rpmで10分間乳化した。得られた乳化物を、蒸留水25gに添加し、室温で30分撹拌後、50℃で3時間撹拌した。このようにして得られたミクロゲル液の固形分濃度を、15質量%になるように蒸留水を用いて希釈し、これを上記ミクロゲル(1)とした。ミクロゲルの平均粒径を光散乱法により測定したところ、平均粒径は0.2μmであった。
下記組成の画像記録層塗布液(1−2)を上記中間層の上にバー塗布した後、100℃60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量1.0g/m2の画像記録層を形成した。画像記録層塗布液(1−2)は下記感光液(1−2)及びミクロゲル液(1)を塗布直前に混合し撹拌することにより得た。
・バインダーポリマー(1) 0.240部
・赤外線吸収染料(1) 0.030部
・ラジカル発生剤(1) 0.162部
・ラジカル重合性化合物
トリス(アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート
(NKエステルA−9300、新中村化学(株)製) 0.192部
・低分子親水性化合物
トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート 0.062部
・低分子親水性化合物(1) 0.050部
・感脂化剤 ホスホニウム化合物(1) 0.055部
・感脂化剤
ベンジル−ジメチル−オクチルアンモニウム・PF6塩 0.018部
・感脂化剤 アンモニウム基含有ポリマー
(下記構造、還元比粘度44cSt/g/ml) 0.035部
・フッ素系界面活性剤(1) 0.001部
・2−ブタノン 1.091部
・1−メトキシ−2−プロパノール 8.609部
・B−1(本発明の成分Bに相当) ポリ(エチレングリコール)メチルエーテル(SIGMA−ALDRICH社製) 成分Aに対する成分Bの比が1となる添加量
下記組成の感光層塗布液2を上記中間層の上にバー塗布した後、70℃で60秒間オーブン乾燥し、乾燥塗布量0.6g/m2の感光層2を形成した。
<画像記録層塗布液(2)>
・ポリマー微粒子水分散液(1) 20.0部
・赤外線吸収染料(2)(下記構造) 0.2部
・ラジカル発生剤 Irgacure250(チバスペシャリティケミカルズ製)
0.5部
・ラジカル重合性化合物 SR−399(サートマー社製) 1.50部
・メルカプト−3−トリアゾール 0.2部
・Byk336(Byk Chimie社製) 0.4部
・KlucelM(Hercules社製) 0.05部
・ELVACITE4026(Ineos AcrylicA社製) 2.5部
・n−プロパノール 55.0部
・2−ブタノン 17.0部
・Irgacure250:(4−メトキシフェニル)[4−(2−メチルプロピル)フェニル]ヨードニウム=ヘキサフルオロホスファート(75質量%プロピレンカーボナート溶液)
・SR−399:ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
・Byk336:変性ジメチルポリシロキサン共重合体(25質量%キシレン/メトキシプロピルアセテート溶液)
・KlucelM:ヒドロキシプロピルセルロース(2質量%水溶液)
・ELVACITE4026:高分岐ポリメチルメタクリレート(10質量%2−ブタノン溶液)
4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ、ポリエチレングリコールメチルエーテルメタクリレート(PEGMA エチレングリコールの平均の繰返し単位は50)20g、蒸留水200g及びn−プロパノール200gを加えて内温が70℃となるまで加熱した。次に予め混合されたスチレン(St)10g、アクリロニトリル(AN)80g及び2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.8gの混合物を1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル0.4gを添加し、内温を80℃まで上昇させた。続いて、0.5gの2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを6時間かけて添加した。合計で20時間反応させた段階でポリマー化は98%以上進行しており、質量比でPEGMA/St/AN=10/10/80のポリマー微粒子水分散液(1)が得られた。このポリマー微粒子の粒径分布は、粒子径150nmに極大値を有していた。
中間層を有する上記の支持体に、下記の画像記録層塗布液(3)をバー塗布した後、70℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.6g/m2の画像記録層を作製した。
・ポリマー微粒子水分散液(2) 33.0部
・赤外線吸収染料(3)〔下記構造〕 1.0部
・ポリアクリル酸(質量平均モル質量20,000) 0.05部
・1,5−ナフタレンジスルホン酸ジナトリウム 0.1部
・メタノール 16.0部
4つ口フラスコに撹拌機、温度計、滴下ロート、窒素導入管、還流冷却器を施し、窒素ガスを導入して脱酸素を行いつつ蒸留水350mLを加えて内温が80℃となるまで加熱した。分散剤としてドデシル硫酸ナトリウム1.5gを添加し、更に開始剤として過硫化アンモニウム0.45gを添加し、次いでスチレン45.0gを滴下ロートから約1時間かけて滴下した。滴下終了後5時間そのまま反応を続けた後、水蒸気蒸留で未反応単量体を除去した。その後冷却しアンモニア水でpH6に調整し、最後に不揮発分が15質量%となるように純水を添加してポリマー微粒子水分散液(2)を得た。ポリマー微粒子水分散液(1)の場合と同様に測定したこのポリマー微粒子の粒径分布は、粒子径60nmに極大値を有していた。
中間層を有する上記の支持体に、下記の画像記録層塗布液(4)をバー塗布した後、50℃、60秒でオーブン乾燥し、乾燥塗布量0.8g/m2の画像記録層を作製した。
・熱可塑性微粒子ポリマーSAN:スチレン/アクリロニトリル共重合体(モル比50/50)、Tg:99℃、平均粒径:60nm 0.7部
・ポリグリセロール化合物PG−1:ポリグリセリン PGL 10(繰り返し単位数:10)((株)ダイセル製) 0.005部
・赤外線吸収剤(下記構造) 0.12×10−3部
水の追加添加により、上記混合物のpHを3.6に調整した。
下記組成の感光層塗布液(5)をバー塗布し、82℃90秒オーブン乾燥して乾燥塗布量1.2g/m2の感光層を形成した。
・バインダーポリマー(下記構造) 1.75部
・HyBridur580(Air Products And Chemicals社製、ウレタン−アクリルハイブリッドポリマー分散液(40%)) 固形分として2.34部
・SR399 (サートマー・ジャパン(株)から入手可能なジペンタエリスリトールペ
ンタアクリレート) 2.66部
・NK−Ester A−DPH (中村合成化学工業(株)から入手可能なジペンタ
エリスリトールヘキサアクリレート) 2.66部
・CD9053(サートマー・ジャパン(株)から入手可能な3官能有機酸のエステル化
合物) 0.53部
・ビス−tert−ブチルフェニルヨードニウム テトラフェニルボレート 0.96部
・Fluor N2900 (Cytnix社より入手可能な界面活性剤) 0.11部
・Pigment1 0.73部
・下記赤外線吸収剤(2) 0.27部
・イオン交換水 13.77部
・1−メトキシ−2−プロパノール 48.18部
・2−ブチロラクトン 13.77部
・2−ブタノン 1.94部
以下の組成を有する保護層塗布液1を乾燥塗布量が0.75g/m2となるようにバーを用いて塗布した後、125℃で70秒間乾燥して保護層1を形成した。
<保護層塗布液1>
・ポリビニルアルコール(ケン化度:98モル%、重合度:500) 40部
・ポリビニルピロリドン(重量平均分子量分子量:5万) 5部
・ポリ〔ビニルピロリドン/酢酸ビニル(1/1)〕(重量平均分子量:7万)
0.5部
・界面活性剤(エマレックス710、日本エマルジョン(株)製) 0.5部
・水 950部
以下の組成を有する保護層塗布液2を乾燥塗布量が0.75g/m2となるようにバーを用いて塗布した後、125℃で70秒間乾燥して保護層2を形成した。
・下記の無機質層状化合物分散液(1) 1.5部
・スルホン酸変性ポリビニルアルコールの6質量%水溶液(日本合成化学工業(株)製C
KS50、ケン化度99モル%以上、重合度300) 0.55部
・ポリビニルアルコール6質量%水溶液((株)クラレ製PVA−405、ケン化度81.5モル%、重合度500、6質量水溶液) 0.03部
・界面活性剤の1質量%水溶液(日本エマルジョン(株)製エマレックス710)
0.86部
・イオン交換水 6.0部
イオン交換水193.6gに合成雲母ソマシフME−100(コープケミカル(株)製)6.4gを添加し、混合物を、ホモジナイザーを用いて平均粒径(レーザー散乱)が3μmになるまで分散し、無機質層状化合物分散液(1)を調製した。得られた散粒子のアスペクト比は100以上であった。
B−2 ポリエチレングリコール(SIGMA−ALDRICH社製、92897、分子量範囲(Mr):8,500〜11,500)
B−3 ポリビニルアルコール(SIGMA−ALDRICH社製、341584、重量平均分子量(Mw):89,000〜98,000)
B−4 ポリアクリル酸(SIGMA−ALDRICH社製、181293、 Mn:130,000)
B−5 ポリビニルピロリドン(SIGMA−ALDRICH社製、PVP40、平均分子量 40,000)
B−6 ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン縮合物((株)ADEKA製、プルロニックL44、平均分子量2,200)
(1)機上現像性
得られた平版印刷版原版を赤外線半導体レーザー搭載の富士フイルム(株)製Luxel PLATESETTER T−6000IIIにて、外面ドラム回転数1,000rpm、レーザー出力70%、解像度2,400dpiの条件で露光した。露光画像にはベタ画像及び20μmドットFMスクリンの50%網点チャートを含むようにした。
得られた露光済み原版を現像処理することなく、(株)小森コーポレーション製印刷機LITHRONE26の版胴に取り付けた。版胴に対して給水ローラーを5%減速させた上で、Ecolity−2(富士フイルム(株)製)/水道水=2/98(容量比)の湿し水とスペースカラーフュージョンG墨インキ(DICグラフィックス(株)製)とを用い、LITHRONE26の標準自動印刷スタート方法で湿し水とインキとを供給して機上現像した後、毎時10,000枚の印刷速度で、特菱アート(76.5kg)紙に印刷を500枚行った。
画像記録層の未露光部の印刷機上での機上現像が完了し、非画像部にインキが転写しない状態になるまでに要した印刷用紙の枚数を機上現像性として計測した。結果を表2に示す。
上述した経時前の機上現像性の評価を行った後、更に印刷を続けた。印刷枚数を増やしていくと徐々に画像記録層が磨耗するため印刷物上のインキ濃度が低下した。印刷物におけるFMスクリン50%網点の網点面積率をグレタグ濃度計で計測した値が印刷100枚目の計測値よりも5%低下したときの印刷部数を刷了枚数として耐刷性を評価した。結果を表2に示す。
印刷機には、上記湿し水、インキとしてDICグラフィック(株)の枚葉インキ、フュージョンGのプロセス紅インキSタイプとを準備した。印刷紙には、鯨王社製MAtt C2Sを用いた。
5,000枚目の印刷物について、以下の項目について評価を行った。得られた結果を表2に示す。
印刷物のべタ部下に位置する非画像部部分の汚れを以下の判断基準にて評価した。評価結果を表2に示す。評価が4に近いほど、給水装置のスリップ機構を作動させて発生する印刷物の非画像部の汚れが抑制されていることを示す。
4:全く汚れていない
3:目視ではわからないが、ルーペでみると、点状のインキ付着が見つかることがある
2:目視ではわかりにくいが、ルーペでみると、点状のインキ付着がある(実用上問題あり)
1:目視で赤く着色している
〔露光、現像及び印刷〕
下記表3に示す各平版印刷版原版を、Creo社製Trendsetter3244VX(水冷式40W赤外線半導体レーザー(830nm)搭載)にて、出力9W、外面ドラム回転数210rpm、解像度2,400dpiの条件で50%平網の画像露光を行った。次いで、現像液を用い、図2に示す構造の自動現像処理機にて、プレヒート部での版面到達温度が100℃となるヒーター設定、現像液中への浸漬時間(現像時間)が20秒となる搬送速度にて現像処理を実施した。なお、現像液は下記現像液1を使用した。
・界面活性剤−1(川研ファインケミカル(株)製:ソフタゾリンLPB−R) 15部
・界面活性剤−2(川研ファインケミカル(株)製:ソフタゾリンLAO) 4部
・キレート剤 エチレンジアミンコハク酸 三ナトリウム(InnoSpec specialty chemicals社製:オクタクエストE30) 0.68部
・2−ブロモ−2−ニトロプロパン−1,3ジオール 0.025部
・2−メチル−4−イソチアゾリン3−オン 0.025部
・シリコーン系消泡剤(GE東芝シリコーン(株)社製:TSA739) 0.15部
・グルコン酸ナトリウム 1.5部
・炭酸ナトリウム 1.06部
・炭酸水素ナトリウム 0.52部
・水 77.04部
(pH:9.8)
〔評価〕
各平版印刷版原版について、耐刷性、現像性、を下記のように評価した。結果を下記表に示す。
印刷枚数を増やしていくと徐々に画像記録層が磨耗するため印刷物上のインキ濃度が低下した。印刷物におけるFMスクリン50%網点の網点面積率をグレタグ濃度計で計測した値が印刷100枚目の計測値よりも5%低下したときの印刷部数を刷了枚数として耐刷性を評価した。結果を表3に示す。
種々の搬送速度に変更して上記現像処理を行い、得られた平版印刷版の非画像部のシアン濃度をマクベス濃度計により測定した。非画像部のシアン濃度がアルミニウム支持体のシアン濃度と同等になった搬送速度を求め、現像性とした。比較例11を基準(100)として、以下のように定義した相対現像性で表した。結果を表3に示す。相対現像性の数値が大きい程、高現像性であり、性能が良好であることを表す。
相対現像性=(対象平版印刷版原版の搬送速度)/(基準平版印刷版原版の搬送速度)
5,000枚目の印刷物について、以下の項目について評価を行った。得られた結果を表3に示す。
印刷物のべタ部下に位置する非画像部部分の汚れを以下の判断基準にて評価した。評価が4に近いほど、給水装置のスリップ機構を作動させて発生する印刷物の非画像部の汚れが抑制されていることを示す。
4:全く汚れていない
3:目視ではわからないが、ルーペでみると、点状のインキ付着が見つかることがある
2:目視ではわかりにくいが、ルーペでみると、点状のインキ付着がある
1:目視で赤く着色している
Claims (12)
- 支持体上に、中間層と、画像記録層とをこの順に有する平版印刷版原版であって、
該中間層が、成分Aとして、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、又は、リン酸エステル塩構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−1と、双性イオン構造を側鎖に有する構成繰り返し単位1−2とを含有する共重合体を含み、
該画像記録層に赤外線吸収剤を含み、
該中間層又は該画像記録層のいずれかに、成分Bとして、ホスホン酸構造、ホスホン酸塩構造、リン酸エステル構造、リン酸エステル塩構造を有さない水溶性高分子化合物を含み、
前記成分Bの重量平均分子量が3,000〜100,000であり、
成分Aに対する成分Bの質量比が成分A:成分B=1:0.5〜1:5であることを特徴とする
平版印刷版原版。 - 前記成分Bが、25℃における水100gに対して1g以上溶解する高分子化合物である、請求項1に記載の平版印刷版原版。
- 成分Bが、ヒドロキシ基を含む構造、カルボキシ基を含む構造、ピロリドン基を含む構造、及び、オキシアルキレン基を含む構造よりなる群から選ばれた、少なくとも一つを構成繰り返し単位として有する、請求項1又は2に記載の平版印刷版原版。
- 成分Bが、オキシアルキレン基を含む構造を構成繰り返し単位として有する、請求項3に記載の平版印刷版原版。
- 成分Aが、更に、エチレン性不飽和二重結合を側鎖に有する構成繰り返し単位1−3を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 成分Aの全質量に対し、構成繰り返し単位1−2の含有量が50質量%以上90質量%以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 成分Aの全質量に対し、構成繰り返し単位1−1及び1−2の合計含有量が70質量%以上95質量%以下である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 前記画像記録層が、成分Cとして、重合性化合物、成分Dとして、バインダー、及び、成分Eとして、重合開始剤を更に含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 前記画像記録層が、疎水性熱可塑性ポリマー粒子を含有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 前記画像記録層が、湿し水組成物及び/又は印刷インキにより除去可能である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
- 請求項1〜10のいずれか1項に記載の平版印刷版原版を、画像様に露光する露光工程と、
pHが2〜14の現像液の存在下で、前記平版印刷版原版の、画像記録層の非露光部を除去する現像工程とを含むことを特徴とする
平版印刷版の製版方法。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の平版印刷版原版を、画像様に露光する露光工程と、
印刷機上で印刷インキと湿し水を供給して、前記平版印刷版原版の、画像記録層の非露光部を除去する現像工程とを含むことを特徴とする
平版印刷版の製版方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
EP15186656.3A EP3002124B1 (en) | 2014-09-30 | 2015-09-24 | Lithographic printing plate precursor and process for making lithographic printing plate |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014202352 | 2014-09-30 | ||
JP2014202352 | 2014-09-30 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016068546A JP2016068546A (ja) | 2016-05-09 |
JP6133261B2 true JP6133261B2 (ja) | 2017-05-24 |
Family
ID=55865696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014240798A Expired - Fee Related JP6133261B2 (ja) | 2014-09-30 | 2014-11-28 | 平版印刷版原版及び平版印刷版の製版方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6133261B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020045585A1 (ja) * | 2018-08-31 | 2020-03-05 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版の作製方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006142552A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 平版印刷版の製版方法、感光性平版印刷版材料及び平版印刷方法 |
US20090297831A1 (en) * | 2007-01-11 | 2009-12-03 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | Printing plate material |
JP2008292910A (ja) * | 2007-05-28 | 2008-12-04 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 水現像用感光性平版印刷版材料および平版印刷版の作製方法 |
JP5581078B2 (ja) * | 2009-03-02 | 2014-08-27 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及び平版印刷版の作製方法 |
JP5572576B2 (ja) * | 2010-04-30 | 2014-08-13 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及びその製版方法 |
JP5651538B2 (ja) * | 2011-05-31 | 2015-01-14 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版及びその製版方法 |
JP5745371B2 (ja) * | 2011-09-07 | 2015-07-08 | 富士フイルム株式会社 | 平版印刷版原版および平版印刷版の作製方法 |
-
2014
- 2014-11-28 JP JP2014240798A patent/JP6133261B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016068546A (ja) | 2016-05-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7220760B2 (ja) | 平版印刷版原版、及び、平版印刷版の作製方法 | |
JP5894905B2 (ja) | 新聞印刷用平版印刷版原版及びその製造方法、並びに平版印刷版の製版方法 | |
JP5715936B2 (ja) | 平版印刷版原版及び平版印刷方法 | |
JP6427555B2 (ja) | 機上現像型平版印刷版原版の処理方法及び印刷方法 | |
JP5449866B2 (ja) | 平版印刷版原版及び平版印刷版の作製方法 | |
JP5593262B2 (ja) | 平版印刷版原版及びその製造方法 | |
JP5579217B2 (ja) | 平版印刷版原版 | |
JP2012192728A (ja) | 平版印刷版原版及びその製版方法 | |
JP5745371B2 (ja) | 平版印刷版原版および平版印刷版の作製方法 | |
JP5514781B2 (ja) | 平版印刷版原版及びこれを用いた平版印刷版の作成方法 | |
JP5787811B2 (ja) | 平版印刷版原版及び平版印刷版の製版方法 | |
JP2017132227A (ja) | ネガ型平版印刷版原版、及び平版印刷版の作製方法 | |
US9188868B2 (en) | Lithographic printing plate precursors and processes for preparing lithographic printing plates | |
JP6133261B2 (ja) | 平版印刷版原版及び平版印刷版の製版方法 | |
JP5541913B2 (ja) | 平版印刷版の作製方法 | |
JP5205483B2 (ja) | 平版印刷版原版及び製版方法 | |
JP2011191558A (ja) | 平版印刷版の作製方法 | |
JPWO2018159087A1 (ja) | 平版印刷版の作製方法 | |
JP2017047564A (ja) | 平版印刷版原版、及び、平版印刷版の製版方法 | |
WO2012075062A1 (en) | Developer and its use to pepare lithographic printing plates | |
JP5433605B2 (ja) | 平版印刷版原版及びその製版方法 | |
EP3002124B1 (en) | Lithographic printing plate precursor and process for making lithographic printing plate | |
WO2015146716A1 (ja) | 平版印刷方法 | |
US11633948B2 (en) | Method for making lithographic printing plates | |
JP5366324B2 (ja) | 平版印刷版の製造方法及び製造装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20160513 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160822 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160830 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161028 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170328 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170419 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6133261 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |