JP6131729B2 - 偽造防止媒体の読取方法 - Google Patents

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本発明は、センサーによる機械読み取りにより真偽判定を行う偽造防止媒体の読取方法に関する。
従来、紙幣、株券、商品券さらにはクレジットカード等の有価証券類の他、商品用の封印シールやタグ類に至るまで偽造・複製による不正使用を防止するため、精巧な印刷技術による印刷等が施されているのが一般的であったが、近年の偽造・複製による不正使用の頻発に鑑み、これら精巧な印刷等に加え特殊なインキによる偽造防止策が施されるようになってきた。
例えば紫外光を照射することで可視光域にて発光する蛍光インキ、目視角度によって色や明るさが変わるOVD(Optically Variable Device)インキ等を紙面上に印刷することで、カラーコピー等の複写機で簡単に偽造できない方法が施されている。
しかしながら、最近の偽造品は、カラーコピーに加えて上記蛍光インキやOVDを模倣したものを付加した精巧な偽造品が出回ってきている。これらの偽造品は、正品との比較において、専門家が見れば容易に判別つくが、一般の人が見ても簡単に真贋判定することは難しい。
そこで、目視による真偽判定に加えて、センサーによる機械読み取りにて真偽判定を行う偽造防止策を併用している有価証券類も多い。これは目視による真偽判定ができない、例えば自動販売機の紙幣鑑別器などにも有効である。機械読み取りによる偽造防止策として、目視ではその機能性が見えないが機能性を検知できるセンサーで反応する材料をインキ中に混入させる方法が一般的である。例えば、インキ中に磁性粉を混入させた磁気インキは目視では黒色のインキに見えているだけだが、MR(Magneto Resistive)センサーにて磁性の存在の有無が分かる。また、赤外線、とくに近赤外線に着目し、近赤外線領域の一部を吸収もしくは透過するインキを使用した偽造防止策がある。例えば、プロセスインキの墨インキであるカーボンブラックを主成分とした黒色のインキと近赤外線領域に吸収のない黒色インキを組み合わせる方法、可視光域に特定の吸収がほとんど無く近赤外線域の一部に吸収のあるインキを用いる方法、さらに前記近赤外線域の一部に吸収のあるインキを他のプロセスインキ(墨以外)に混入させることによる方法等が挙げられる。
しかしながら、これらセンサーによる機械読み取りを行うためには、機器導入のための費用が発生するという問題点がある。また、安価なセンサーもしくは読取点が少ない真偽判定を行う場合、偽造品まで正品と判別してしまう虞がある。前記近赤外線域の特徴点のみをセンサーで検知して真偽判定を行う場合、特徴点のみを真似した偽造品と区別が付かなくなる。そのため、複数の特徴点を検知して真偽判定を行うことで、簡単な偽造に対する対抗措置をとることができる。さらに近赤外線域に特徴をもつインキも複数種の光学的機能性材料を混入させることで、複雑な分光波形となり、それらの特徴点を検出すれば、偽造が非常に困難な偽造防止媒体になり得る。
上記に掲げた偽造防止策は、目視による真偽判定に加えて行う場合、有効であるが、目視による真偽判定をせず、機械読み取りだけで真偽判定を行う場合には、偽造防止インキの分光波形を複雑にしても真似される虞がある。例えば、光学多層膜にて光の制御を行えば、媒体製造コストおよび外観を度外視すれば類似の波形を作ることができる。この場合、目視での確認ができれば、偽造品と一目で分かるが、機械読み取りだけで真偽判定する物品には不向きである。
そこで、近赤外線域に特徴的な反射・吸収をもつ、2種類のセキュリティ部をセキュリティインキにて印刷して、さらに2種類のセキュリティ部の重ね合わせ部分を両者の濃度が互いに補完するようにグラデーションを設ける方法がある。特徴点の波長をセンサーで読み取り、さらにセンサーをグラデーション方向に動かすことで反射率の変化を捉えることができ、このようなグラデーションを光学多層膜にて再現するのは困難である。
しかし、前記の読み取り方法は、読み取りセンサーの受光径が小さい場合には真偽判定の精度はあるが、受光径が大きい場合、グラデーション部分を例えば三角形状に光学多層膜を切り貼りすれば類似の反射率を得ることができる。読取機のコストを安価にするためには受光径が大きいセンサーを使う必要があり、読み取り方法にさらなる工夫が必要となる。
特開2005−74641号公報 特開平7−37027号公報 特許第3246017号公報 特開2009−149068号公報
本発明は上記実情に鑑みなされたもので、基材の片面上に、それぞれ近赤外線波長域の少なくとも一部に特徴的な吸収特性をもつ2種類のセキュリティ部を有し、前記各セキュリティ部の互いに重なり合う部分に濃色から淡色に変化するグラデーション部を有してなる偽造防止媒体を対象に、前記グラデーション部をライン状に測定して真偽判定を行う偽造防止媒体の読み取り方法において、真偽判定精度のより向上を図った偽造防止媒体の読取方法を提供することを目的とする。
本発明は、基材の片面上に、それぞれ近赤外線波長域の少なくとも一部に特徴的な吸収特性をもつ2種類のセキュリティ部を有し、前記各セキュリティ部の互いに重なり合う部分に濃色から淡色に変化するグラデーション部を有してなる偽造防止媒体を対象に、前記グラデーション部をライン状に測定して真偽判定を行う偽造防止媒体の読み取り方法において、前記特定波長の反射率を、受光径を互いに異にする一対の光学センサーにより測定することを特徴とする。
また前記偽造防止媒体の読み取り方法において、前記一対の光学センサーは、受光径の小さな受光素子の測定範囲が、受光径の大きな受光素子の測定幅の中心と同一の中心にあることを特徴とする。
また前記偽造防止媒体の読み取り方法において、前記一対の光学センサーは、受光径の小さな受光素子の測定範囲が、受光径の大きな受光素子の測定範囲の端と接していることを特徴とする。
また前記偽造防止媒体の読み取り方法において、前記一対の光学センサーは、受光径の小さな受光素子と受光径の大きな受光素子が隣接していることを特徴とする。
また前記偽造防止媒体の読み取り方法において、前記一対の光学センサーは、径の大きな受光素子がφ1mm〜φ10mmの間にあり、径の小さな受光素子がφ0.5mm〜φ5mmの間にあることを特徴とする。
また本発明は、基材の片面上に、それぞれ近赤外線波長域の少なくとも一部に特徴的な吸収特性をもつ2種類のセキュリティ部を有し、前記各セキュリティ部の互いに重なり合う部分に濃色から淡色に変化するグラデーション部を有してなる偽造防止媒体を対象に、前記グラデーション部をライン状に測定して真偽判定を行う偽造防止媒体の読み取り装置において、前記特定波長の反射率を、受光径を互いに異にする一対の光学センサーにより測定する測定手段を具備したことを特徴とする。
本発明によれば、基材の片面上に、それぞれ近赤外線波長域の少なくとも一部に特徴的な吸収特性をもつ2種類のセキュリティ部を有し、前記各セキュリティ部の互いに重なり合う部分に濃色から淡色に変化するグラデーション部を有してなる偽造防止媒体に対して、真偽判定精度のより向上を図った偽造防止媒体の読み取り方法および読み取り装置が提供できる。
本発明の実施形態に係る偽造防止媒体の構成並びに装置の要部構成要素と測定ラインを示す平面図(a)および断面図(b)。 上記実施形態に係るセキュリティ部の分光特性を例示するグラフ。 上記実施形態に係る読取センサー部の構成を示す図。 上記実施形態に係る2つの各センサーを測定方向と垂直に並べたときのセンサー出力を示した概念図。 上記実施形態に係る2つの各センサーを測定方向に対し並行に並べたときのセンサー出力を示した概念図。 上記実施形態に係る2つの各センサーの中心をずらして並べたときのセンサー出力を示した概念図。 上記実施形態に係る偽造防止媒体の偽造品とセンサーの関係を示した図。 上記実施形態に係る偽造防止媒体の偽造品とセンサーの関係を示した図。 上記実施形態に係るセンサーの位置関係と偽造品のセンサー出力波形を示した概略図。 上記実施形態に係るセンサーの位置関係と偽造品のセンサー出力波形を示した概略図。
以下図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
本発明の実施形態は、図1に示した偽造防止媒体1を、受光径の大きな読取センサー15と、受光径の小さな読取センサー16を使用して真偽判定する検証方法に係るもので、上記偽造防止媒体1の平面構成を図1(a)に示し、同断面構成を同図(b)に示している。
偽造防止媒体1は、基材11の片面上に、それぞれ近赤外線波長域の少なくとも一部に特徴的な吸収特性をもつ第1セキュリティ部12および第1セキュリティ部12に一定の間隔を存して挟まれた第2セキュリティ部13を有し、各セキュリティ部の間に形成される各領域に、セキュリティ部の一方若しくは双方が濃色から淡色に変化するグラデーション部14を有してなる。すなわち、偽造防止媒体1は、図1(a),(b)に示すように、第1セキュリティ部12と第2セキュリティ部13とグラデーション部14とを備え、第1セキュリティ部12と第2セキュリティ部13が互いに重なり合う部分に、第1セキュリティ部12を濃色から淡色へ、また第2セキュリティ部13を淡色から濃色へ連続的に濃度変化させたグラデーション部14が形成されている。
このグラデーション部14の断面構成を図1(b)に示している。図1(b)に示すように、基材11の一方面部において、第1セキュリティ部12と第2セキュリティ部13との間に形成されるグラデーション部14は、第1セキュリティ部12および第2セキュリティ部13の厚みが連続的に変化することにより形成される。
この偽造防止媒体1上を受光径(読取径)の異なる一対(2つ)の読取センサー15、16が図において左から右に移動することで反射率の変化を読み取る。
これにより、上記グラデーション部を有してなる偽造防止媒体に対して、真偽判定精度のより向上を図った偽造防止媒体の読み取り方法が実現される。
この読み取り方法を実現するために、レール18上のリニアガイド17に上記受光径の異なる読取センサー15、16を設け、読取センサー15、16をレール18に沿って図示矢印方向に走査し上述の特定波長の反射率を測定することで、上記グラデーション部を有してなる偽造防止媒体に対して、真偽判定精度のより向上を図った偽造防止媒体の読み取り装置が実現される。
図2は、上記実施形態における第1セキュリティ部12および第2セキュリティ部13の分光特性を例示したグラフである。分光特性グラフ2において、第1セキュリティ部12の分光波形22および第2セキュリティ部13の分光波形23は、可視光領域においてほぼ全域で吸収を示していることより、目視にて黒色に見える。可視光領域における色は黒に限らず何色でも構わない。また、第1セキュリティ部12および第2セキュリティ部13の両方もしくは片方は、近赤外線波長領域において、少なくとも一部が吸収されており、吸収の幅は、広くても構わないが、狭い方が偽造防止効果は高く、様々な組み合わせに対応できる。
また、図2に読取センサーの一例を示した。可視光領域および近赤外線領域における第1セキュリティ部12と第2セキュリティ部13の反射率の差が5%以上、好ましくは20%以上ある波長にセンサーを設けることで真偽判定を行う。図2において、S2センサー25およびS3センサー26がこの波長領域に相応する。さらに第1セキュリティ部12と第2セキュリティ部13の反射率の差が10%以下、好ましくは5%以下である波長にもセンサーを設けることで、より真偽判定の精度が高くなる。図2において、S1センサー24およびS4センサー27がこの波長領域に相応する。
図3は前記読取センサー3の一構成例を示したもので、図2のグラフ中に示した、S1センサー24、S2センサー25、S3センサー26、S4センサー27の波長に相応する、S1センサー用光源34、S2センサー用光源35、S3センサー用光源36、S4センサー用光源37をそれぞれ偽造防止媒体1に照射し、その反射光を上記各光源で囲われた受光素子31により受光するセンサー構成としている。受光素子31が上記各センサー用光源からの反射光を受光できれば、図3に示す配置構成に限らない。受光素子31は、S1センサーからS4センサーの直接光を読み取らないように遮光板32を設けてもよい。この読取センサー3を簡略化したものが読取センサー15および読取センサー16である。読取センサーは、図3以外にも例えば特公昭61−15471号公報に記載のような機構であってもよい。
図4は上記実施形態における偽造防止媒体の読取方法を示した概略図であり、読取センサー15と読取センサー16をセンサー出力グラフ4およびセンサー出力グラフ6は、偽造防止媒体1上に読取センサー15および読取センサー16を左から右に移動させた場合に、各センサーの反射率の関係を示したものである。偽造防止媒体1のグラデーション部14は、左側の第1セキュリティ部12の濃度を100%とした場合、グラデーション部14の左側から右側の間で濃度が100%から0%になるようにグラデーションがかけてある。また、同様にグラデーション部14の右側から左側の間で第2セキュリティ部12の濃度が100%から0%になるようにグラデーションがかけられており、かつ第1セキュリティ部12と第2セキュリティ部13の濃度が加算されたときに100%になるようにグラデーションが調整されていることが好ましい。
上記の様に調整された偽造防止媒体1のグラデーション部14の読取センサー15の各波長における反射率の変化は、グラフの実線のような波形45、46を示し、読取センサー16の反射率の変化は、グラフの点線55、56のような波形を示す。2つの波形の形状は異なり、読取センサー16で読取をした波形の55.56は径の大きな読取センサー15よりも急な傾きの波形を示す。S1センサーで読み取った波長の出力波形44とS4センサーで読み取った波長の出力波形47は読取センサー15も読取センサー16も同一の波形となる。読取センサー15、16それぞれのグラフの出力波形が、あらかじめ登録しておいた、正規品の波形と同一であるかどうかを確認して真偽判定を行うことで、偽造が非常に困難な偽造防止媒体となる。
図5乃至図6は、図4とは異なる配置で読取センサーを並べた一例である。図5は請求項4記載の偽造防止媒体の読取方法を示したものであり、図6は請求項5記載の偽造防止媒体の読取方法の例を示したものである。
図5のように、一対の読取センサーを、大きな受光径の読取センサー15の測定幅の端に接するように小さな受光径の読取センサー16を設置しても、図6のように、斜めに配置しても、読取センサー15と読取センサー16のそれぞれの読取開始から読取終了までにかかる時間は変わらず、あらかじめ正規品の波形を登録しておくことで、真偽判定が可能であり、偽造も図4に示した読取センサー配列と同等の困難さをもつ偽造防止媒体となる。
さらに、読取センサーの配置ごとに、読取センサー15と読取センサー16の読取開始、つまり、第1セキュリティ部12からグラデーション部分14に入る時間から第2セキュリティ部13に入る経過時間を記憶させておくことで、より高い偽造耐性を得ることができる。
請求項5の発明は、図1に示した読取センサー15および読取センサー16の受光素子の受光径について記載されており、読取センサー15はφ1mm〜φ10mmの間にあり、読取センサー16はφ0.5mm〜φ5mm、かつ読取センサー15のサイズより小さな径である、市販で入手可能な形状の受光素子もしくはそれを組み合わせたレンズで構成されている。
図7は、偽造防止媒体1の読取特性を模して作製した、偽造媒体7を請求項1乃至3記載の偽造防止媒体の読取方法にて測定した波形を示したものである。偽造媒体7は、図2に示した第1セキュリティ部の分光波形22および第2セキュリティ部の分光波形23の波形を光学多層薄膜により再現し、グラデーション部分を二等辺三角形状に切り貼りした構成となっている。二等辺三角形の底辺の長さが、読取センサーの読取径と同一もしくはそれ以下であった場合、センサーの出力波形はグラデーションと同じような出力変化を起こす。読取センサーの読取径が充分小さい場合、光学多層薄膜を底辺が小さい二等辺三角形状に切る場合、光学多層膜を形成する電磁誘電層にクラックが入るため、十分な光学特性を得られなくなることより偽造できないが、読取径(受光径)を小さくすると、センサー部品が小型化、煩雑化することによりセンサーコストが高くなるため望ましくない。
図7は、読取センサー15および読取センサー16を請求項2に記載されたように、受光径の小さなセンサーの測定範囲が、受光径の大きなセンサーの測定幅の中心と同一の中心にある場合、読取センサー15、16が読み取る位置を偽造媒体7の三角形の頂点に合わせて読み取る場合のセンサー出力グラフは、読取センサー15では、S2センサーでみたとき、第1セキュリティ部72からグラデーション部分74に入るまでの経過時間は同一であるが、グラデーション部分74から第2セキュリティ部73に入るまでの時間が一致せず、波形が異なる。また、読取センサー16においては、さらに正規品との波形が異なることから、偽造品の判定が可能となる。
図8では読取センサー15および読取センサー16を偽造媒体7の三角形の谷部にあわせて読み取る場合のセンサーグラフは、第2セキュリティ部73に滞在する時間は同じだが、第1セキュリティ部72と認識して測定してしまう時間が長く、グラフの傾きが偽造品のほうが急になることから、偽造品の判定が可能となる。
図9や図10に示したように、請求項4のセンサーの配置、請求項5のセンサーの配置でも、セキュリティ部82上を受光径の異なるセンサーで測定すれば、必ずどちらかのセンサーが正規品と異なる波形を示すこととなり、両方のセンサー出力波形を合わせることはきわめて困難となる。よって、偽造が非常に困難な偽造防止媒体の読取方法とすることができ、真偽判定精度をより向上させた偽造防止媒体の読取装置が提供できる。
本発明の偽造防止媒体の読取方法は、近赤外線域に特徴的な反射・吸収をもつ、2種類のセキュリティ部をセキュリティインキにて印刷して、さらに2種類のセキュリティ部の重ね合わせ部分を両者の濃度が互いに補完するようにグラデーションを設けた偽造防止媒体を光学センサーにて特徴的な分光波形をもつセキュリティ部の特徴点の反射率を複数点読み取ることで、真偽判定を行い、さらに媒体上を測定箇所を少なくとも2ヶ所設けたセンサーがそれぞれ移動することで、グラデーション部における反射率の増減を検出し、かつそれぞれのセンサーの出力波形が同一かどうか比較することで、真偽判定精度をより向上できる偽造防止媒体の読取方法を提供する。
1…偽造防止媒体、2…分光特性グラフ、3…読取センサー、7…偽造媒体、11…基材、12、72、82…第1セキュリティ部、13、73…第2セキュリティ部、14、74…グラデーション部、15…径の大きなセンサー、16…径の小さなセンサー、17…リニアガイド、18…レール、22…第1セキュリティ部の分光波形、23…第2セキュリティ部の分光波形、24…S1センサーの波長、25…S2センサーの波長、26…S3センサーの波長、27…S4センサーの波長、31…受光素子、32…遮光板、34…S1センサー、35…S2センサー、36…S3センサー、37…S4センサー、44…S1センサーの出力、45…径の大きなセンサー側S2センサーの出力、46…径の大きなセンサー側S3センサーの出力、47…S4センサーの出力、55…径の小さなセンサー側S2センサーの出力、56…径の小さなセンサー側S3センサーの出力、85…偽造媒体読取時の径の大きなS2センサーの出力、86…偽造媒体読取時の径の小さなS2センサーの出力。

Claims (6)

  1. 基材の片面上に、それぞれ近赤外線波長域の少なくとも一部に特徴的な吸収特性をもつ2種類のセキュリティ部を有し、前記各セキュリティ部の互いに重なり合う部分に濃色から淡色に変化するグラデーション部を有してなる偽造防止媒体を対象に、前記グラデーション部をライン状に測定して真偽判定を行う偽造防止媒体の読み取り方法において、
    前記特定波長の反射率を、受光径を互いに異にする一対の光学センサーにより測定することを特徴とする偽造防止媒体の読み取り方法。
  2. 前記一対の光学センサーは、受光径の小さな受光素子の測定範囲が、受光径の大きな受光素子の測定幅の中心と同一の中心にあることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止媒体の読み取り方法。
  3. 前記一対の光学センサーは、受光径の小さな受光素子の測定範囲が、受光径の大きな受光素子の測定範囲の端と接していることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止媒体の読み取り方法。
  4. 前記一対の光学センサーは、受光径の小さな受光素子と受光径の大きな受光素子が隣接していることを特徴とする請求項1に記載の偽造防止媒体の読み取り方法。
  5. 前記一対の光学センサーは、径の大きな受光素子がφ1mm〜φ10mmの間にあり、径の小さな受光素子がφ0.5mm〜φ5mmの間にあることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の偽造防止媒体の読み取り方法。
  6. 基材の片面上に、それぞれ近赤外線波長域の少なくとも一部に特徴的な吸収特性をもつ2種類のセキュリティ部を有し、前記各セキュリティ部の互いに重なり合う部分に濃色から淡色に変化するグラデーション部を有してなる偽造防止媒体を対象に、前記グラデーション部をライン状に測定して真偽判定を行う偽造防止媒体の読み取り装置において、
    前記特定波長の反射率を、受光径を互いに異にする一対の光学センサーにより測定する測定手段を具備したことを特徴とする偽造防止媒体の読み取り装置。
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