JP6131726B2 - 電磁弁 - Google Patents

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本発明は、コイルに供給される励磁電流に応じて作動油を出力する電磁弁に関する。
従来、筒状のスリーブ内に軸方向移動可能に収容された軸状のスプール弁を備え、このスプール弁を軸方向移動させることで、作動油の流路及び流路面積が変化するように構成された電磁弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の電磁弁は、電磁コイルの磁力によってプランジャを移動させるソレノイド部と、ソレノイド部の作動によって押圧され、スリーブの弁孔内を移動するスプール弁と、スプール弁をソレノイド部側に付勢するスプリングとを有している。
特開2006−112514号公報
ところで、近年、この種の電磁弁の小型化が求められている。例えばこの種の電磁弁を車両の自動変速機における油圧制御装置に適用した場合、複数の電磁弁をエンジンルーム内に配置しなければならないので、個々の電磁弁の寸法が大きいと、他の補機類との干渉等によって配置が困難となる場合がある。また、小型化に伴いスプール弁内の空間が狭くなるため、作動油に混入した鉄粉等の異物がスプール弁内における各部材の隙間に噛み込みやすくなる。その結果、電磁弁の円滑な動作が妨げられるおそれがある。
そこで、本発明は、小型化を可能としながら、耐異物性を向上させることができる電磁弁を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決することを目的として、下記の[1]乃至[3]に記載の電磁弁を提供する。
[1]作動油が供給される供給ポート、及び作動油を出力する出力ポートを有する筒状のスリーブと、前記スリーブに形成された弁孔に軸方向移動可能に収容され、その軸方向移動によって前記供給ポートと前記出力ポートとの間の流路面積を変化させるスプール弁と、励磁電流の供給を受けて作動し、前記スプール弁を軸方向の一側に押圧するソレノイド部と、前記スプール弁を前記ソレノイド部側に付勢する弾性部材と、前記スプール弁の前記弾性部材側の端部に形成された有底穴形状の収容部に収容され、前記スプール弁に対してその中心軸に沿って相対移動可能なピストン部材とを備え、前記スプール弁には、前記出力ポートから出力される作動油の圧力を前記収容部の底面と前記ピストン部材の一端面との間の空間に導入する導入孔が形成され、前記収容部には、その内周面に前記ピストン部材の前記ソレノイド部側の一端部を支える第1案内面と前記ソレノイド部とは反対側の他端部を支える第2案内面とが形成され、前記作動油に混入した異物を収容可能な凹部が前記第1案内面と前記第2案内面との間に形成されている電磁弁。
[2]前記収容部は、大径部と、前記大径部を挟む位置に設けられた2つの小径部とを有し、前記大径部の内周面が前記凹部の底面として形成され、前記2つの小径部の内周面が、それぞれ前記第1案内面及び前記第2案内面として形成されている[1]に
記載の電磁弁。
[3]前記凹部の深さが0.5mm以上である[1]又は[2]に記載の電磁弁。
本発明によれば、小型化を可能としながら、耐異物性を向上させることができる。
本実施の形態に係る電磁弁の構成例を示し、(a)は断面図、(b)は外観図である。 (a)は、図1(a)におけるスプール弁の収容孔及びその周辺部の拡大図である。(b)は、図1(a)における収容孔の底部付近をさらに拡大して示す拡大図である。 (a)は、図2(b)のA―A線断面図であり、(b)は、図2(b)のB―B線断面図である。
本発明の実施の形態について、図1乃至図3を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る電磁弁の構成例を示し、(a)は断面図、(b)は外観図である。図1(a)では、上半分に非作動状態を、下半分に作動状態を示している。図2(a)は、図1(a)におけるスプール弁の収容孔及びその周辺部の拡大図である。図2(b)は、図2(a)における収容孔の底部付近をさらに拡大して示す拡大図である。図3(a)は、図2(b)のA―A線断面図、図3(b)は、図2(b)のB―B線断面図である。
この電磁弁1は、例えば車両に設けられた電子制御式自動変速装置に用いられ、変速時におけるシフト操作力を流体圧でアシストするアクチュエータへの流体圧の供給通路に介装して用いられる。
電磁弁1は、励磁電流の供給を受けて作動するソレノイド部2と、ソレノイド部2に連結されたスプール制御弁3とを備えて構成されている。
ソレノイド部2は、電磁コイル20と、磁性体からなる筒状のカバー部材21と、同じく磁性体からなるコア部材22と、カバー部材21及びコア部材22に対して軸方向移動するプランジャ23とを有している。
電磁コイル20は、カバー部材21に形成された環状のコイル収容空間21aに収容され、カバー部材21の外周に固定されたコネクタ部201から励磁電流の供給を受けて磁界を発生させる。電磁コイル20は、軸方向の一端をカバー部材21のコイル収容空間21aにおける底部211に対向させ、他端をコア部材22に対向させてコイル収容空間21aに収容されている。
カバー部材21は、電磁コイル20を収容するコイル収容空間21aの内側に、プランジャ23を収容する円筒状のシリンダ部21bが形成されている。シリンダ部21bは、シリンダ底部212、及びシリンダ底部212からコア部材22側に突出した円筒状の突出部213から構成されている。突出部213の内側には、プランジャ23の軸方向移動を案内する軸受ブッシュ214が配置されている。
コア部材22は、電磁コイル20に軸方向に向かい合うフランジ部221と、フランジ部221からカバー部材21のシリンダ底部212及び突出部213に向かって突出した円筒状のフランジ突出部222とを一体に有している。コア部材22には、軸方向の貫通孔22aが形成され、この貫通孔22a内に軸受ブッシュ223が配置されている。コア部材22のフランジ突出部222の先端とカバー部材21の突出部213の先端との間には、空隙2aが形成されている。
プランジャ23には、シリンダ部21b内で軸方向移動可能であり、中心部に貫通孔23aが形成されている。この貫通孔23a内には軸状のロッド24の基端部が固定されている。ロッド24には、その外周にプランジャ23のコア部材22側への移動を規制するストッパ体241が固定されている。
ロッド24は、軸受ブッシュ223に案内されてコア部材22に形成された貫通孔22aを挿通し、その先端部がコア部材22のフランジ部221側から突出している。コア部材22から突出したロッド24の先端部は、次に述べるスプール制御弁3のスプール弁30の一端に当接し、スプール弁30をその中心軸Cに沿って軸方向の一側に押圧する。
スプール制御弁3は、軸状のスプール弁30と、スプール弁30を軸方向移動可能に収容する弁孔4aが形成された筒状のスリーブ4とを備えて構成されている。スリーブ4は、その一端がコア部材22のフランジ部221と共にカバー部材21の加締め部21cに加締め固定されている。
スプール弁30は、アルミニウム(Al)を主成分とし、例えば銅(Cu)、マンガン(Mn)、ケイ素(Si)、マグネシウム(Mg)、亜鉛(Zn)等の金属を含有させて強度を高めたアルミニウム合金からなる。このスプール弁30は、ソレノイド部2側から順に、第1ランド部31と、第1ランド部31よりも細径の細径部32と、第2ランド部33と、筒状突起部34とを一体に有している。
また、スプール弁30は、第2ランド部33と筒状突起部34との段差部に当接する弾性部材としてのコイルばね50によって弾性的にソレノイド部2側に付勢されている。第1ランド部31には、ソレノイド部2側に突出する突起311が形成され、この突起311の先端部がロッド24の先端部に当接している。ソレノイド部2の非作動状態では、図1(a)の上側に示すように、ロッド24の基端部がカバー部材21のシリンダ底部212に当接する。
スプール弁30には、ソレノイド部2とは反対側の端部に中心軸Cに沿って有底穴形状の収容孔300が形成され、この収容孔300に円柱状のピストン部材6が収容されている。収容孔300は、ピストン部材6を収容する本発明の収容部の一態様である。ピストン部材6の外周面6aには、周方向に延びる環状溝61がその全周に亘って形成されている。
ピストン部材6は、スプール弁30に対し、収容孔300内で中心軸Cに沿って移動可能である。ピストン部材6は、例えば軸方向長さが直径の2倍以上であり、かつ収容孔300の深さよりも短く設定されている。ピストン部材6は、例えばスプール弁30と同様のアルミニウム合金からなる。
スリーブ4は、図略のオイルポンプの吐出ポートから作動油が供給される供給ポート41と、ソレノイド部2の作動状態において供給ポート41と連通し、作動油を制御対象(例えば電子制御式自動変速装置のクラッチ)に出力する出力ポート42と、ソレノイド部2の非作動状態において出力ポート42と連通し、作動油を排出するドレンポート43と、コイルばね50を収容するばね室44aを内部に有する筒部44とを備えている。
供給ポート41には、スリーブ4の弁孔4a内への異物の侵入を抑制する第1ストレーナ51が装着され、出力ポート42には、異物の排出を抑制する第2ストレーナ52が装着されている。また、ドレンポート43から排出された作動油は、図略のドレンタンクに導かれる。
供給ポート41、出力ポート42、及びドレンポート43の間の連通状態は、スプール弁30の軸方向移動によって切り替えられる。つまり、ソレノイド部2が図1(a)の上半分に示す非作動状態にあるとき、供給ポート41と出力ポート42との連通はスプール弁30の第2ランド部33によって遮断される一方、出力ポート42とドレンポート43とはスプール弁30の細径部32の外周側を介して連通する。また、ソレノイド部2が図1(a)の下半分に示す作動状態にあるとき、供給ポート41と出力ポート42とは細径部32の外周側を介して連通する一方、出力ポート42とドレンポート43との連通は、スプール弁30の第1ランド部31によって遮断される。
筒部44には、ばね室44aに連通する絞り孔441が形成されている。絞り孔441は、スリーブ4の外周に形成されたスリーブ環状溝442(図1(b)に示す)に連通している。筒部44は、スリーブ4におけるソレノイド部2とは反対側の端部に設けられ、その開口44bが有底筒状の栓体7によって閉塞されている。
栓体7は、コイルばね50の一端が当接する円板状の栓体底部70と、栓体底部70の中心部に設けられ、スプール弁30に向かって突出する突起71と、栓体底部70の周縁部に設けられ、スリーブ4の筒部44の内面に螺着によって結合される円筒部72とを一体に有している。
スプール弁30の細径部32は、第1ランド部31側の円筒部321と、第2ランド部33側の括れ(くびれ)部322とからなる。括れ部322は、軸方向の中央部において小径となるように、軸方向断面における外周面が湾曲している。
細径部32には、収容孔300に供給ポート41から供給された作動油の圧力を導入するための導入孔320が形成されている。この導入孔320は、図2(b)に示すように、その一端部においてスプール弁30の細径部32における外周面に外側開口320aを有し、他端部において収容孔300に形成されている収容孔底部303の内周面に内側開口320bを有している。外側開口320aは、括れ部322において最も小径となる最小径部322aよりも第2ランド部33側に形成されている。
収容孔300は、作動油に混入した異物を収容可能な凹部としての大径部301と、
大径部301よりもソレノイド部2側に位置する第1小径部302aと、大径部301よりもコイルばね50側に位置する第2小径部302bと、第1小径部302aよりも底面300b側の収容孔底部303とで形成されている。
また、収容孔300には、その内周面300aに、ピストン部材6のソレノイド部2側の一端部を支える第1案内面300eとソレノイド部2側とは反対側の他端部を支える第2案内面300fとが形成されている。第1案内面300eは、第1小径部302aにおける大径部301側の内周面として形成されている。第2案内面300fは、第2小径部302bにおける大径部301側の内周面として形成されている。すなわち、内周面300aは、第1案内面300eと、第2案内面300fと、大径部301の内周面300dとを含んでいる。
収容孔300は、例えば次のようにして加工することができる。すなわち、スプール弁30の端部から中心軸Cに沿ってドリルを挿入してその先端部が収容孔底部303となる円筒状のドリル穴を形成し、その後エンドミル等の工具によって収容孔底部303を除く開口側の内径を拡大し、さらにチップ加工によって大径部301と、第1小径部302aと、第2小径部302bとを形成する。
図3(a)に示すように、ピストン部材6の外径をDとし、第1小径部302aの内径をDとすると、DはDよりも僅かに大きく、DとDとの差によって第1案内面302aの内周面とピストン部材6の外周面6aとの間にスプール弁30とピストン部材6とを相対移動可能とする隙間が形成される。なお、第2小径部302bの内径は第1小径部302aの内径Dと同じである。大径部301の内周面300dと、ピストン部材6の外周面6aとの間には、作動油に混入した異物を収容して蓄積することが可能な環状の収容空間304が形成される。
また、大径部301の深さは、例えば0.5mm以上であることが望ましく、大径部301の中心軸C方向の長さは、例えば、スプール弁30のストロークL(図2(a)に示す)と環状溝61の溝幅L(図2(b)に示す)とを合算した寸法に1mmを加えた長さ以上であることが望ましい。図3(b)に示すように、大径部301の内径をDとすると、大径部301の深さは、(D−D)/2の演算式で表すことができる。
スプール弁30には、収容孔300の内周面300aを含む領域に、その表面硬度を高めるため処理が施されている。
ピストン部材6は、その外周面6aが第1案内面300e及び第2案内面300fと摺動して軸方向に案内される。また、ピストン部材6の軸方向の一端面6bと収容孔300の底面300bとの間の空間300cには、ソレノイド部2の作動時に、供給ポート41に供給される作動油の圧力が導入孔320によって導入される。つまり、ソレノイド部2が作動してスプール弁30が栓体7側に移動し、供給ポート41と出力ポート42とが細径部32の外周側を介して連通すると、導入孔320の外側開口320aにおける作動油の圧力が出力ポート42から出力される作動油の圧力となり、この圧力が導入孔320によって空間300cに導入される。
空間300cに導入された圧力は、収容孔300の底面300bに作用し、スプール弁30をソレノイド部2側に押圧するフィードバック圧となる。これにより、例えばオイルポンプの吐出圧の変動が出力ポート42から出力される作動油の圧力に与える影響を抑制することができ、出力ポート42から出力される油圧を電磁コイル20に供給する励磁電流によって高精度に制御することができる。
また、空間300cに導入された圧力は、ピストン部材6の一端面6bに作用し、ピストン部材6を栓体7の突起71に向かって押圧する。
栓体7の突起71の先端面71aは、ピストン部材6の軸方向の他端面6c(一端面6bとは反対側の端面)に対向する。突起71は、円柱状であり、その外径は、収容孔300の内径よりも小さく形成されている。突起71の先端面71aは、ソレノイド部2の非作動状態においても、収容孔300内に位置している。すなわち、突起71の先端面71aは、ソレノイド部2の非作動状態から作動状態において収容孔300内に位置している。
つまり、突起71の先端面71aを含む先端部は、常に収容孔300の内部にあり、スプール弁30が軸方向移動しても、先端面71a及びピストン部材6の他端面6cが収容孔300の外部に出ることがない。これにより、筒状突起部34の先端がピストン部材6の外周面6aに接触することがなく、スプール弁30に対してピストン部材6が円滑にスライドする。
ピストン部材6の他端面6cは、突起71側に突出する凸曲面であり、突起71の先端面71aは、その中心軸に直交する平坦な面である。これにより、ピストン部材6と突起71とが径方向に相対移動しやすくなっている。このため、突起71の中心軸がスプール弁30の中心軸Cに対してずれていても、そのずれによってスプール弁30がスリーブ4の弁孔4aに対して偏心することがなく、作動油の漏れが抑制される。
栓体7の栓体底部70は、スプール弁30に対向する内面70aにおける突起71の基端部の周囲にコイルばね50の一端が当接する。栓体底部70の外面70bは、凹曲面状に形成されている。コイルばね50の他端は、第2ランド部33における筒状突起部34との間の段差面33aに当接する。
上記のように構成された電磁弁1は、電磁コイル20に励磁電流が供給されると、その磁力によってプランジャ23がコア部材22側に移動し、ロッド24がスプール弁30を押圧し、スプール弁30が弁孔4aを中心軸Cに沿って軸方向に移動する。スプール弁30が軸方向に移動すると、細径部32を介して供給ポート41と出力ポート42とが連通し、出力ポート42から作動油が制御対象に出力される。また、供給ポート41に供給される作動油の圧力が導入孔320によって収容孔300の空間300cに導入され、スプール弁30をソレノイド部2側に押圧するフィードバック圧が発生する。
スプール弁30は、その軸方向移動によって、供給ポート41と出力ポート42との間の流路面積、及び出力ポート42とドレンポート43との間の流路面積を変化させる。スプール弁30は、電磁コイル20の磁力とコイルばね50の付勢力及びフィードバック圧とが釣り合う位置に定位する。
作動油に混入した微細な異物は、供給ポート41から供給され、導入孔320を通って内周面300aにおける第1案内面300eとピストン部材6の外周面6aとの隙間を経由した後に、大径部301の内周面300dとピストン部材6の外周面6aとの間に形成される収容空間304に収容され、蓄積される。収容空間304は、ピストン部材6の外周面6aを囲む環状であるので、スプール弁30が中心軸Cを軸として回転しても、重力によって沈殿する異物を収容空間304に収容及び蓄積することが可能である。
このように、収容孔300に大径部301が形成されていることにより、作動油に混入した微細な鉄粉等の異物を収容空間304に収容することができ、耐異物性が向上する。また、大径部301の深さを例えば0.5mm以上とすれば、車両の長期に亘る使用によっても、大径部301における収容空間304に蓄積された異物が溢れ出すことが抑制される。
また、収容孔300の内周面300aとピストン部材6の外周面6aとの隙間に異物が滞留することを抑制することができ、異物による収容孔300の内周面300a及びピストン部材6の外周面6aの摩耗を低減することができる。これにより、この隙間を介した作動油の漏れを抑制できる。
また、収容孔300の空間300cに、導入孔320によって供給ポート41に供給される作動油の圧力を導入してフィードバック圧を発生させることにより、例えば特許文献1に記載の電磁弁のように、従来必要だった作動油の圧力を制御するためのフィードバックポート及びランド部を不要とし、電磁弁1の軸方向寸法を短縮することができる。
このように、本実施の形態によれば、小型化を可能としながら、耐異物性を向上させることができる。
以上、本発明の実施の形態の一例について説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変形して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、収容空間304が環状である場合について説明したが、これに限らない。つまり、異物を収容可能な凹部は、第1案内面300eと第2案内面300fとの間に形成されていれば、その形状は特に限定されず、例えば収容孔300の内周面300aにおいて中心軸Cに沿って形成された複数の溝であってもよく、収容孔300の内周面300aに螺旋状に形成された溝であってもよい。また、この凹部が例えば半球状の複数の窪みであってもよい。
1…電磁弁、2…ソレノイド部、2a…空隙、3…スプール制御弁、4…スリーブ、4a…弁孔、6…ピストン部材、6a…外周面、6b…一端面、6c…他端面、7…栓体、20…電磁コイル、21…カバー部材、21a…コイル収容空間、21b…シリンダ部、21c…加締め部、22…コア部材、22a…貫通孔、23…プランジャ、23a…貫通孔、24…ロッド、30…スプール弁、31…第1ランド部、32…細径部、33…第2ランド部、33a…段差面、34…筒状突起部、41…供給ポート、42…出力ポート、43…ドレンポート、44…筒部、44a…ばね室、44b…開口、50…コイルばね、51…第1ストレーナ、52…第2ストレーナ、61…環状溝、70…栓体底部、70a…内面、70b…外面、71…突起、71a…先端面、72…円筒部、201…コネクタ部、211…底部、212…シリンダ底部、213…突出部、214…軸受ブッシュ、221…フランジ部、222…フランジ突出部、223…軸受ブッシュ、241…ストッパ体、300…収容孔、300a…内周面、300b…底面、300c…空間、300d…内周面、300e…第1案内面、300f…第2案内面、301…大径部、302a…第1小径部、302b…第2小径部、303…収容孔底部、304…収容空間、311…突起、320…導入孔、320a…外側開口,320b…内側開口、321…円筒部、322…括れ部、322a…最小径部、441…絞り孔、442…スリーブ環状溝、C…中心軸、ストローク…L、溝幅…L

Claims (3)

  1. 作動油が供給される供給ポート、及び作動油を出力する出力ポートを有する筒状のスリーブと、
    前記スリーブに形成された弁孔に軸方向移動可能に収容され、その軸方向移動によって前記供給ポートと前記出力ポートとの間の流路面積を変化させるスプール弁と、
    励磁電流の供給を受けて作動し、前記スプール弁を軸方向の一側に押圧するソレノイド部と、
    前記スプール弁を前記ソレノイド部側に付勢する弾性部材と、
    前記スプール弁の前記弾性部材側の端部に形成された有底穴形状の収容部に収容され、前記スプール弁に対してその中心軸に沿って相対移動可能なピストン部材とを備え、
    前記スプール弁には、前記出力ポートから出力される作動油の圧力を前記収容部の底面と前記ピストン部材の一端面との間の空間に導入する導入孔が形成され、
    前記収容部には、その内周面に前記ピストン部材の前記ソレノイド部側の一端部を支える第1案内面と前記ソレノイド部側とは反対側の他端部を支える第2案内面とが形成され、前記作動油に混入した異物を収容可能な凹部が、前記第1案内面と前記第2案内面との間に形成されている、
    電磁弁。
  2. 前記収容部は、大径部と、前記大径部を挟む位置に設けられた2つの小径部とを有し、
    前記大径部の内周面が前記凹部の底面として形成され、前記2つの小径部の内周面が、それぞれ前記第1案内面及び前記第2案内面として形成されている、
    請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記凹部の深さが0.5mm以上である、
    請求項1又は2に記載の電磁弁。
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