以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。なお、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はパチンコ遊技機に限られず、コイン遊技機等のその他の遊技機であってもよく、変動表示を行ない、遊技者にとって有利な有利状態に制御可能な遊技機であれば、どのような遊技機であってもよい。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1はパチンコ遊技機1を正面からみた正面図である。図2は当り種別表である。
パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構部品等が取付けられる機構板(図示せず)と、それらに取付けられる種々の部品(後述する遊技盤6を除く)とを含む構造体である。
ガラス扉枠2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技球を貯留する余剰球受皿4、および、打球を発射する打球操作ハンドル(操作ノブ)5等が設けられている。また、ガラス扉枠2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取付けられている。遊技盤6は、それを構成する板状体と、その板状体に取付けられた種々の部品とを含む構造体である。また、遊技盤6の前面には、打込まれた遊技球が流下可能な遊技領域7が形成されている。
余剰球受皿(下皿)4を形成する部材には、たとえば下皿本体の上面における手前側の所定位置(たとえば下皿の中央部分)等に、スティック形状(棒形状)に構成され、遊技者が把持して複数方向(前後左右)に傾倒する操作が可能なスティックコントローラ122が取付けられている。なお、スティックコントローラ122には、遊技者がスティックコントローラ122の操作桿を操作手(たとえば左手等)で把持した状態において、所定の操作指(たとえば人差し指等)で押引操作すること等により所定の指示操作が可能なトリガボタン125(図3参照)が設けられ、スティックコントローラ122の操作桿の内部には、トリガボタン125に対する押引操作等による所定の指示操作を検知するトリガセンサ121(図3参照)が内蔵されている。また、スティックコントローラ122の下部における下皿の本体内部等には、操作桿に対する傾倒操作を検知する傾倒方向センサユニット123(図3参照)が設けられている。また、スティックコントローラ122には、スティックコントローラ122を振動動作させるためのバイブレータ用モータ126(図3参照)が内蔵されている。
打球供給皿(上皿)3を形成する部材には、たとえば上皿本体の上面における手前側の所定位置(たとえばスティックコントローラ122の上方)等に、遊技者が押下操作等により所定の指示操作を可能なプッシュボタン120が設けられている。プッシュボタン120は、遊技者からの押下操作等による所定の指示操作を、機械的、電気的、あるいは、電磁的に、検出できるように構成されていればよい。プッシュボタン120の設置位置における上皿の本体内部等には、プッシュボタン120に対してなされた遊技者の操作行為を検知するプッシュセンサ124(図3参照)が設けられていればよい。図1に示す構成例では、プッシュボタン120とスティックコントローラ122の取付位置が、上皿及び下皿の中央部分において上下の位置関係にある。これに対して、上下の位置関係を保ったまま、プッシュボタン120及びスティックコントローラ122の取付位置を、上皿及び下皿において左右のいずれかに寄せた位置としてもよい。あるいは、プッシュボタン120とスティックコントローラ122との取付位置が上下の位置関係にはなく、たとえば左右の位置関係にあるものとしてもよい。
なお、本実施の形態では、遊技者が操作可能な操作手段の一例として、プッシュボタン120と、トリガボタン125を有するスティックコントローラ122とを設けた例を示した。しかし、これに限らず、操作手段としては、プッシュボタン120とスティックコントローラ122とのいずれか1つのみを設けてもよい。また、操作手段としては、レバースイッチ、および、ジョグダイヤル等のその他の操作手段を設けてもよい。
遊技領域7の中央付近には、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての演出図柄を変動表示(可変表示ともいう)可能な演出表示装置9が設けられている。遊技領域7における演出表示装置9の右側方には、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての第1特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器8aと、各々を識別可能な複数種類の識別情報としての第2特別図柄を変動表示する第2特別図柄表示器8bとが設けられている。
第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bのそれぞれは、数字および文字を変動表示可能な簡易で小型の表示器(たとえば7セグメントLED)で構成されている。演出表示装置9は、液晶表示装置(LCD)で構成されており、表示画面において、第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示に同期した演出図柄の変動表示等の各種画像を表示する表示領域が設けられる。このような表示領域には、たとえば「左」、「中」、「右」の3つの装飾用(演出用)の演出図柄を変動表示する図柄表示領域が形成される。
第1特別図柄表示器8aおよび第2特別図柄表示器8bのそれぞれは、主基板(遊技制御基板)に搭載されている遊技制御用マイクロコンピュータによって制御される。演出表示装置9は、演出制御基板に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータによって制御される。第1特別図柄表示器8aで第1特別図柄の変動表示が実行されているときに、その変動表示に伴なって演出表示装置9で演出表示が実行され、第2特別図柄表示器8bで第2特別図柄の変動表示が実行されているときに、その変動表示に伴なって演出表示装置9で演出表示が実行されるので、遊技の進行状況を把握しやすくすることができる。
第1特別図柄表示器8aに特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄)が導出表示されたとき、または、第2特別図柄表示器8bに特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときには、演出表示装置9においても、特定表示結果としての大当り表示結果(大当り図柄の組合せ)が導出表示される。このように変動表示の表示結果として特定表示結果が表示されたときには、遊技者にとって有利な価値(有利価値)が付与される有利状態としての特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御される。
また、演出表示装置9において、最終停止図柄(たとえば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図柄が、所定時間継続して、大当り図柄(たとえば左中右の図柄が同じ図柄で揃った図柄の組合せ)と一致している状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動したり、表示図柄の位置が入替わっていたりして、最終結果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している状態(以下、これら状態をリーチ状態という。)で行なわれる演出をリーチ演出という。
ここで、リーチ状態は、演出表示装置9の表示領域において停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄の変動が継続している表示状態、または、全部もしくは一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態である。言い換えると、リーチとは、複数の変動表示領域において識別情報が特定表示結果を構成しているが少なくとも一部の変動領域が変動表示中である状態をいう。この実施形態において、リーチ状態は、たとえば、左,右の図柄表示領域で同じ図柄が停止し、中の図柄表示領域で図柄が停止していない状態で形成される。リーチ状態が形成されるときの左,右の図柄表示領域で停止された図柄は、リーチ形成図柄、または、リーチ図柄と呼ばれる。
そして、リーチ状態における表示演出が、リーチ演出表示(リーチ演出)である。また、リーチの際に、通常と異なる演出がランプや音で行なわれることがある。この演出をリーチ演出という。また、リーチの際に、キャラクタ(人物等を模した演出表示であり、図柄(演出図柄等)とは異なるもの)を表示させたり、演出表示装置9の背景画像の表示態様(たとえば、色等)を変化させたりすることがある。このキャラクタの表示や背景の表示態様の変化をリーチ演出表示という。また、リーチの中には、それが出現すると、通常のリーチ(ノーマルリーチ)に比べて、大当りが発生しやすいように設定されたものがある。このような特別のリーチをスーパーリーチという。また、リーチの中には、特別なスーパーリーチ以外のリーチとして、基本的なリーチであるノーマルリーチが含まれている。ノーマルリーチは、スーパーリーチよりも大当りが発生しにくいように設定されたものである。
この実施の形態において、スーパーリーチにおいては、リーチ図柄が形成された後、所定の動画(たとえば、所定のキャラクタ動画等の動画)を表示した後、表示結果導出表示前の最終的な演出表示において、変動中の中演出図柄をスクロールさせる演出等の遊技者の期待感を向上させるような複雑な演出表示が実行される。また、ノーマルリーチにおいては、リーチ図柄が形成された後、前述の動画を表示せずに背景画像(図柄の背景を構成する画像)の種類をリーチ状態となる前に表示されていた画像とは異ならせるような比較的簡素な演出表示が実行される。このようなノーマルリーチでは、たとえば、中図柄の最終停止図柄の停止表示前のスクロール状態において、たとえば、3図柄前等の任意の図柄数(図柄配列数)前の図柄から変動表示速度を減速する演出が行なわれることにより、表示結果導出表示前の最終的な演出表示が行なわれる。なお、ノーマルリーチでは、その他の演出表示が行なわれる場合もある。
演出表示装置9の右方には、各々を識別可能な識別情報としての第1特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器(第1変動表示部)8aが設けられている。第1特別図柄表示器8aは、0〜9の数字等の特別図柄を変動表示可能な簡易で小型の表示器(たとえば7セグメントLED)で実現されている。また、演出表示装置9の右方(第1特別図柄表示器8aの右隣)には、各々を識別可能な識別情報としての第2特別図柄を変動表示する第2特別図柄表示器(第2変動表示部)8bが設けられている。第2特別図柄表示器8bは、0〜9の数字等の特別図柄を変動表示可能な簡易で小型の表示器(たとえば7セグメントLED)で実現されている。
以下、第1特別図柄と第2特別図柄とを特別図柄と総称することがあり、第1特別図柄表示器8aと第2特別図柄表示器8bとを特別図柄表示器(変動表示部)と総称することがある。
なお、この実施の形態では、2つの特別図柄表示器8a,8bを備える場合を示しているが、遊技機は、特別図柄表示器を1つのみ備えるものであってもよい。
第1特別図柄または第2特別図柄の変動表示は、変動表示の実行条件である第1始動条件(第1実行条件)または第2始動条件(第2実行条件)が成立(たとえば、遊技球が始動入賞領域としての第1始動入賞口13または第2始動入賞口14を通過(入賞を含む)したこと)した後、変動表示の開始条件(たとえば、保留記憶数が0でない場合であって、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示が実行されていない状態であり、かつ、大当り遊技が実行されていない状態)が成立したことに基づいて開始され、変動表示時間(変動時間)が経過すると表示結果(停止図柄)を導出表示する。なお、遊技球が通過するとは、入賞口やゲート等の予め入賞領域として定められている領域を遊技球が通過したことであり、入賞口に遊技球が入った(入賞した)ことを含む概念である。また、表示結果を導出表示するとは、図柄(識別情報の例)を最終的に停止表示させることである。また、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14のような始動領域に遊技球が進入したにもかかわらず未だ開始条件が成立していない変動表示について、所定の上限数の範囲内で情報を記憶することが保留記憶と呼ばれる。また、このような保留記憶という用語は、保留記憶された情報を示す(特定する)場合にも用いられる。
演出表示装置9の下方には、第1始動入賞口13を有する入賞装置が設けられている。第1始動入賞口13に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第1始動口スイッチ13aによって検出される。
また、第1始動入賞口(第1始動口)13を有する入賞装置の下方には、遊技球が入賞可能な第2始動入賞口14を有する可変入賞球装置15が設けられている。第2始動入賞口(第2始動口)14に入賞した遊技球は、遊技盤6の背面に導かれ、第2始動口スイッチ14aによって検出される。可変入賞球装置15は、ソレノイド16によって開状態とされる。可変入賞球装置15が開状態になることによって、遊技球が第2始動入賞口14に入賞可能になり(始動入賞し易くなり)、遊技者にとって有利な状態になる。可変入賞球装置15が開状態になっている状態では、第1始動入賞口13よりも、第2始動入賞口14に遊技球が入賞しやすい。また、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、遊技球は第2始動入賞口14に入賞しない。したがって、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態では、第2始動入賞口14よりも、第1始動入賞口13に遊技球が入賞しやすい。なお、可変入賞球装置15が閉状態になっている状態において、入賞はしづらいものの、入賞することは可能である(すなわち、遊技球が入賞しにくい)ように構成されていてもよい。以下、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とを総称して始動入賞口または始動口ということがある。
第2特別図柄表示器8bの上方には、第2始動入賞口14に入った有効入賞球数すなわち第2保留記憶数を表示する4つの表示器からなる第2特別図柄保留記憶表示器18bが設けられている。第2特別図柄保留記憶表示器18bは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第2特別図柄表示器8bでの変動表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
また、第2特別図柄保留記憶表示器18bのさらに上方には、第1始動入賞口13に入った有効入賞球数すなわち第1保留記憶数(保留記憶を、始動記憶または始動入賞記憶ともいう。)を表示する4つの表示器からなる第1特別図柄保留記憶表示器18aが設けられている。第1特別図柄保留記憶表示器18aは、有効始動入賞がある毎に、点灯する表示器の数を1増やす。そして、第1特別図柄表示器8aでの変動表示が開始される毎に、点灯する表示器の数を1減らす。
遊技機には、遊技者が打球操作ハンドル5を操作することに応じて駆動モータを駆動し、駆動モータの回転力を利用して遊技球を遊技領域7に発射する打球発射装置(図示せず)が設けられている。打球発射装置から発射された遊技球は、遊技領域7を囲むように円形状に形成された打球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域7を下りてくる。遊技球が第1始動入賞口13に入り第1始動口スイッチ13aで検出されると、第1特別図柄の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、特別図柄の変動表示が終了し、第1特別図柄の変動表示が開始可能となる第1の開始条件が成立したこと)、第1特別図柄表示器8aにおいて第1特別図柄の変動表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄の変動表示が開始される。すなわち、第1特別図柄および演出図柄の変動表示は、第1始動入賞口13への入賞に対応する。第1特別図柄の変動表示を開始できる状態でなければ、第1保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第1保留記憶数を1増やす。
遊技球が第2始動入賞口14に入り第2始動口スイッチ14aで検出されると、第2特別図柄の変動表示を開始できる状態であれば(たとえば、特別図柄の変動表示が終了し、第2特別図柄の変動表示が開始可能となる第2の開始条件が成立したこと)、第2特別図柄表示器8bにおいて第2特別図柄の変動表示(変動)が開始されるとともに、演出表示装置9において演出図柄の変動表示が開始される。すなわち、第2特別図柄および演出図柄の変動表示は、第2始動入賞口14への入賞に対応する。第2特別図柄の変動表示を開始できる状態でなければ、第2保留記憶数が上限値に達していないことを条件として、第2保留記憶数を1増やす。
演出表示装置9は、第1特別図柄表示器8aによる第1特別図柄の変動表示時間中、および第2特別図柄表示器8bによる第2特別図柄の変動表示時間中に、装飾用(演出用)の図柄としての演出図柄の変動表示を行なう。第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の変動表示と、演出表示装置9における演出図柄の変動表示とは同期している。また、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の変動表示と、演出表示装置9における演出図柄の変動表示とは同期している。また、第1特別図柄表示器8aにおいて大当り図柄が停止表示されるときと、第2特別図柄表示器8bにおいて大当り図柄が停止表示されるときには、演出表示装置9において大当り表示結果として大当りを想起させるような演出図柄の組合せが停止表示される。
また、演出表示装置9の表示画面の下部には、第1保留記憶数を表示する第1保留記憶表示部と、第2保留記憶数を表示する第2保留記憶表示部が設けられるようにしてもよい。そのように、合計数を表示する合算保留記憶表示部が設けられているようにすれば、変動表示の開始条件が成立していない実行条件の成立数の合計を把握しやすくすることができる。
また、図1に示すように、可変入賞球装置15の下方には、特別可変入賞球装置20が設けられている。特別可変入賞球装置20は開閉板を備え、第1特別図柄表示器8aに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときと、第2特別図柄表示器8bに特定表示結果(大当り図柄)が導出表示されたときに生起する特定遊技状態(大当り遊技状態)においてソレノイド21によって開閉板が開放状態に制御されることによって、入賞領域となる大入賞口が開放状態になる。大入賞口に入賞した遊技球はカウントスイッチ23で検出される。
大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置20が開放状態と閉鎖状態とを繰返す繰返し継続制御が行なわれる。繰返し継続制御において、特別可変入賞球装置20が開放されている状態が、ラウンドと呼ばれる。これにより、繰返し継続制御は、ラウンド制御とも呼ばれる。本実施の形態では、大当りの種別が複数設けられており、大当りとすることが決定されたときには、いずれかの大当り種別が選択される。
演出表示装置9の左方には、各々を識別可能な普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10が設けられている。この実施の形態では、普通図柄表示器10は、0〜9の数字を変動表示可能な簡易で小型の表示器(たとえば7セグメントLED)で実現されている。すなわち、普通図柄表示器10は、0〜9の数字(または、記号)を変動表示するように構成されている。また、小型の表示器は、たとえば方形状に形成されている。
遊技球がゲート32を通過しゲートスイッチ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の変動表示が開始される。そして、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄(当り図柄。たとえば、図柄「7」。)である場合に、可変入賞球装置15が所定回数、所定時間だけ遊技者にとって不利な閉状態から遊技者にとって有利な開状態に変化する。普通図柄表示器10の近傍には、ゲート32を通過した入賞球数を表示する4つのLEDによる表示部を有する普通図柄保留記憶表示器41が設けられている。ゲート32への遊技球の通過がある毎に、すなわちゲートスイッチ32aによって遊技球が検出される毎に、普通図柄保留記憶表示器41は点灯するLEDを1増やす。そして、普通図柄表示器10の変動表示が開始される毎に、点灯するLEDを1減らす。
遊技盤6の下部には、入賞しなかった打球が取込まれるアウト口26がある。また、遊技領域7の外側の左右上部および左右下部には、所定の音声出力として効果音や音声を発声する4つのスピーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、前面枠に設けられた枠LED28が設けられている。
また、プリペイドカードが挿入されることによって球貸しを可能にするプリペイドカードユニット(以下、単に「カードユニット」ともいう。)が、パチンコ遊技機1に隣接して設置される(図示せず)。
図2の当り種別表においては、大当りにおける当りの種別ごとに、大当り遊技状態の終了後の大当り確率、大当り遊技状態の終了後のベース、大当り遊技状態終了後の変動時間、大当りにおける開放回数(ラウンド数)、および、各ラウンドの開放時間が示されている。図2に示すように、この実施の形態では、ラウンド数が異なる大当り遊技状態として、15ラウンドの大当り遊技状態と2ラウンドの大当り遊技状態との複数種類の大当り遊技状態が設けられている。
具体的に、15ラウンドの大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置20が、開放状態とされた後、所定の開放状態の終了条件(開放状態において所定期間(たとえば29秒間)が経過したこと、または、所定個数(たとえば10個)の入賞球が発生したという開放終了条件)が成立したことに応じて閉鎖状態とされる。そして、開放終了条件が成立すると、継続権が発生し、特別可変入賞球装置20の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、大当り遊技状態における開放回数が予め定められた上限値となる15ラウンド(最終ラウンド)に達するまで繰返される。
また、2ラウンドの大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置20が、開放状態とされた後、所定の開放状態の終了条件(開放状態において所定期間(たとえば0.5秒間)が経過したこと、または、所定個数(たとえば10個)の入賞球が発生したという開放終了条件)が成立したことに応じて閉鎖状態とされる。そして、開放終了条件が成立すると、継続権が発生し、特別可変入賞球装置20の開放が再度行なわれる。継続権の発生は、大当り遊技状態における開放回数が予め定められた上限値となる2ラウンド(最終ラウンド)に達するまで繰返される。
このように、2ラウンドの大当りは、大入賞口の開放回数が15ラウンドよりも少ない回数(この実施の形態では2回)まで許容されるが、大入賞口の開放時間が短い(たとえば、0.5秒間)大当り種類(種別)である。また、本実施の形態の場合は、2ラウンドの大当りとして、大入賞口の開放時間が極めて短く(0.5秒間)、実質的に大入賞口に入賞することが不可能であり、実質的に賞球(入賞に対して払出される景品球)が得られない当りが設けられている。
なお、2ラウンドの大当りとしては、実質的に賞球が得られない当りのみを設けてもよく、賞球を得ることができる当りのみを設けてもよく、実質的に賞球が得られない当りと賞球を得ることができる当りとの両方を設けてもよい。
「大当り」のうち、15ラウンドまたは2ラウンドの大当り遊技状態に制御された後、特別遊技状態として、通常状態(確変状態でない通常の遊技状態)に比べて大当りとすることに決定される確率が高い状態である確変状態(確率変動状態の略語であり、高確率状態ともいう)に移行する大当りの種類(種別)は、「確変大当り」と呼ばれる。本実施の形態では、15ラウンドの確変大当りを「確変大当り」と呼び、2ラウンドの確変大当りを後述するような理由で「突確大当り」と呼ぶ。また、本実施の形態では、特別遊技状態としては、確変状態に付随して、特別図柄や演出図柄の変動時間(変動表示期間)が非時短状態よりも短縮される時短状態に制御される場合がある。なお、特別遊技状態としては、確変状態とは独立して時短状態に制御される場合があるようにしてもよい。
このように、時短状態に移行することによって、特別図柄や演出図柄の変動時間が短縮されるので、時短状態となったときには、有効な始動入賞が発生しやすくなり大当り遊技が行なわれる可能性が高まる。
なお、「大当り」のうち、15ラウンドの大当り遊技状態に制御された後、確変状態に移行しない大当りの種類(種別)は、「通常大当り」と呼ばれる。
また、特別遊技状態としては、確変状態または時短状態に付随して、可変入賞球装置15が開状態になる頻度を高くすることにより可変入賞球装置15に遊技球が進入する頻度を高くして可変入賞球装置15への入賞を容易化(高進入化、高頻度化)する電チューサポート制御状態に制御される場合がある。電チューサポート制御状態は、後述するように高ベース状態であるので、以下の説明においては、主として高ベース状態と呼ぶ。
ここで、電チューサポート制御について説明する。電チューサポート制御としては、普通図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)を短縮して早期に表示結果を導出表示させる制御(普通図柄短縮制御)、普通図柄の停止図柄が当り図柄になる確率を高める制御(普通図柄確変制御)、可変入賞球装置15の開放時間を長くする制御(開放時間延長制御)、および、可変入賞球装置15の開放回数を増加させる制御(開放回数増加制御)が行なわれる。このような制御が行なわれると、当該制御が行なわれていないときと比べて、可変入賞球装置15が開状態となっている時間比率が高くなるので、第2始動入賞口14への入賞頻度が高まり、遊技球が始動入賞しやすくなる(特別図柄表示器8a,8bや演出表示装置9における変動表示の実行条件が成立しやすくなる)。また、このような制御によって第2始動入賞口14への入賞頻度が高まることにより、第2始動条件の成立頻度および/または第2特別図柄の変動表示の実行頻度が高まる遊技状態となる。
このような電チューサポート制御により第2始動入賞口14への入賞頻度が高められた状態(高頻度状態)は、発射球数に対して入賞に応じて賞球として払出される遊技球数の割合である「ベース」が、当該制御が行なわれないときと比べて、高い状態であるので、「高ベース状態」と呼ばれる。また、このような制御が行なわれないときは、「低ベース状態」と呼ばれる。また、このような制御は、可変入賞球装置15、すなわち、電動チューリップにより入賞をサポートすることにより可変入賞球装置15への入賞を容易化する制御であり、「電チューサポート制御」と呼ばれる。
この実施の形態においては、大当り確率の状態を示す用語として、「高確率状態(確変状態)」と、「低確率状態(非確変状態)」とを用い、ベースの状態の組合せを示す用語として、「高ベース状態(電チューサポート制御状態)」と、「低ベース状態(非電チューサポート制御状態)」とを用いる。
また、この実施の形態においては、大当り確率の状態およびベースの状態の組合せを示す用語として、「低確低ベース状態」、および、「高確高ベース状態」を用いる。「低確低ベース状態」とは、大当り確率の状態が低確率状態で、かつ、ベースの状態が低ベース状態であることを示す状態である。「高確高ベース状態」とは、大当り確率の状態が高確率状態で、かつ、ベースの状態が高ベース状態であることを示す状態である。
この実施の形態においては、高確率状態に制御されたときに、時短状態および高ベース状態に制御されるが、時短状態および高ベース状態は、制御の開始条件および終了条件が同じであるので、時短状態および高ベースに制御されている状態を、時短状態という用語で代表して示す場合があり、高ベース状態という用語で代表して示す場合がある。
図2に示すように、15ラウンドの大当りとしては、通常大当りと確変大当りとの複数種類の大当りが設けられている。また、2ラウンドの大当りとしては、突然確変大当り(以下、突確大当りという略称で呼ぶ)が設けられている。
通常大当りは、15ラウンドの大当り遊技状態の終了後に、非確変状態、非時短状態、および、低ベース状態(低確低ベース状態)に制御される大当りである。
確変大当りは、15ラウンドの大当り遊技状態の終了後に、確変状態、時短状態、および、高ベース状態(高確高ベース状態)に移行する制御が行なわれる大当りである。確変大当りにおいては、このような高確高ベース状態が、変動表示が100回という所定回数実行されるまでという条件と、次回の大当りが発生するまでという条件とのいずれか早い方の条件が成立するまでの期間継続する。
突確大当りは、2ラウンドの大当り遊技状態の終了後に、確変状態、時短状態、および、高ベース状態(高確高ベース状態)に移行する制御が行なわれる大当りである。確変大当りにおいては、このような高確高ベース状態が、変動表示が100回という所定回数実行されるまでという条件と、次回の大当りが発生するまでという条件とのいずれか早い方の条件が成立するまでの期間継続する。
突確大当りは、ラウンド数が少なく(2回)、大入賞口の開放時間が極めて短い態様(0.5秒間開放)で大入賞口が開放されることにより、大当り遊技状態の終了後に確変状態となったことを報知する場合に、遊技者に対して突然に確変状態となったかのように見せることが可能なものであり、「突然確変大当り」と呼ばれる。また、「突然確変大当り」は、「突確」という略称で呼ばれる場合もある。突確大当りは、大当り遊技状態において、0.5秒間の開放が2回しか行なわれないため、実質的に第入賞口への入賞が得られず賞球が得られない当りである。また、突確大当りの代わりに、実質的に賞球が得られる開放パターンで大入賞口が開放される2ラウンドの確変大当りを設けてもよい。
なお、大当りの他に、突確大当りと同様の開放回数および開放時間による開放パターンで大入賞口を開放する小当りを設けてもよい。小当りとなったときには、小当り遊技状態終了後に、大当り確率とベースとがともに、小当り遊技状態の開始前に対して変更されないようにする。このような小当りを設ければ、突確大当りと小当りとのそれぞれの当り遊技状態の終了後に確変状態となっているか否かを報知しないときには、開放パターンを見て突確大当りと小当りとのいずれが実行されたことが遊技者に認識されてしまったときでも、同じ開放パターンとなる当りが2種類あるので、確変状態となっているか否かが遊技者にとって把握しにくいものとなるため、実際には確変状態となっていないときでも遊技者の確変状態に対する期待感を高めることができ、遊技の興趣を向上させることができる。
図3は、主基板(遊技制御基板)31における回路構成の一例を示すブロック図である。なお、図3は、払出制御基板37および演出制御基板80等も示されている。主基板31には、プログラムにしたがってパチンコ遊技機1を制御する遊技制御用マイクロコンピュータ(遊技制御手段に相当)560が搭載されている。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ゲーム制御(遊技進行制御)用のプログラム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される記憶手段としてのRAM55、プログラムにしたがって制御動作を行なうCPU56およびI/Oポート部57を含む。遊技制御用マイクロコンピュータ560は、ROM54およびRAM55が内蔵された1チップマイクロコンピュータである。遊技制御用マイクロコンピュータ560には、さらに、ハードウェア乱数(ハードウェア回路が発生する乱数)を発生する乱数回路503が内蔵されている。
また、RAM55は、その一部または全部が電源基板910において作成されるバックアップ電源によってバックアップされている不揮発性記憶手段としてのバックアップRAMである。すなわち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間(バックアップ電源としてのコンデンサが放電してバックアップ電源が電力供給不能になるまで)は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。特に、少なくとも、遊技状態すなわち遊技制御手段の制御状態に応じたデータ(特別図柄プロセスフラグ等)と未払出賞球数を示すデータは、バックアップRAMに保存される。
なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560においてCPU56がROM54に格納されているプログラムにしたがって制御を実行するので、以下、遊技制御用マイクロコンピュータ560(またはCPU56)が実行する(または、処理を行なう)ということは、具体的には、CPU56がプログラムにしたがって制御を実行することである。このことは、主基板31以外の他の基板に搭載されているマイクロコンピュータについても同様である。
乱数回路503は、特別図柄の変動表示の表示結果により大当りとするか否か判定するための判定用の乱数を発生するために用いられるハードウェア回路である。乱数回路503は、初期値(たとえば、0)と上限値(たとえば、65535)とが設定された数値範囲内で、数値データを、設定された更新規則にしたがって更新し、ランダムなタイミングで発生する始動入賞時が数値データの読出(抽出)時であることに基づいて、読出される数値データが乱数値となる乱数発生機能を有する。また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、乱数回路503が更新する数値データの初期値を設定する機能を有している。
また、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23からの検出信号を遊技制御用マイクロコンピュータ560に与える入力ドライバ回路58も主基板31に搭載されている。また、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド16、および大入賞口を形成する特別可変入賞球装置20を開閉するソレノイド21を遊技制御用マイクロコンピュータ560からの指令にしたがって駆動する出力回路59も主基板31に搭載されている。
また、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、特別図柄を変動表示する第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄を変動表示する普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18bおよび普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行なう。
演出制御基板80は、演出制御用マイクロコンピュータ100、ROM102、RAM103、VDP109、および、I/Oポート部105等を搭載している。ROM102は、表示制御等の演出制御用のプログラムおよびデータ等を記憶する。RAM103は、ワークメモリとして使用される。ROM102およびRAM103は、演出制御用マイクロコンピュータ100に内蔵されてもよい。VDP109は、演出制御用マイクロコンピュータ100と共動して演出表示装置9の表示制御を行なう。
演出制御用マイクロコンピュータ100は、主基板31から演出制御基板80の方向への一方向にのみ信号を通過させる中継基板77を介して、遊技制御用マイクロコンピュータ560から演出内容を指示する演出制御コマンドを受信し、演出表示装置9の変動表示制御を行なう他、ランプドライバ基板35を介して、枠側に設けられている枠LED28の表示制御を行なうとともに、音声出力基板70を介してスピーカ27からの音出力の制御を行なう等、各種の演出制御を行なう。
また、演出制御用CPU101は、スティックコントローラ122のトリガボタン125に対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、トリガセンサ121から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、プッシュボタン120に対する遊技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、プッシュセンサ124から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、スティックコントローラ122の操作桿に対する技者の操作行為を検出したことを示す情報信号としての操作検出信号を、傾倒方向センサユニット123から、入力ポート106を介して入力する。また、演出制御用CPU101は、出力ポート105を介してバイブレータ用モータ126に駆動信号を出力することにより、スティックコントローラ122を振動動作させる。
図4は、各乱数を示す説明図である。図4においては、乱数の種別、更新範囲、用途、および、加算条件が示されている。各乱数は、以下のように使用される。
(1)ランダムR:大当りにするか否かを判定する当り判定用のランダムカウンタである。ランダムRは、10MHzで1ずつ更新され、0から加算更新されてその上限である65535まで加算更新された後再度0から加算更新される。(2)ランダム1(MR1):大当りの種類(種別、通常大当り、確変大当り、および、突確大当りのいずれかの種別)および大当り図柄を決定する(大当り種別判定用、大当り図柄決定用)。(3)ランダム2(MR2):変動パターンの種類(種別)を決定する(変動パターン種別判定用)。(4)ランダム3(MR3):変動パターン(変動時間)を決定する(変動パターン判定用)。(5)ランダム4(MR4):普通図柄に基づく当りを発生させるか否か決定する(普通図柄当り判定用)。(6)ランダム5(MR5):ランダム4の初期値を決定する(ランダム4初期値決定用)。
この実施の形態では、特定遊技状態である大当りとして、通常大当り、確変大当り、および、突確大当りという複数の種別が含まれている。したがって、大当り判定用乱数(ランダムR)の値に基づいて、大当りとする決定がされたときには、大当り種別判定用乱数(ランダム1)の値に基づいて、大当りの種別が、これらいずれかの大当り種別に決定される。さらに、大当りの種別が決定されるときに、同時に大当り種別判定用乱数(ランダム1)の値に基づいて、大当り図柄も決定される。したがって、ランダム1は、大当り図柄決定用乱数でもある。
また、変動パターンは、まず、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて変動パターン種別を決定し、変動パターン判定用乱数(ランダム3)を用いて、決定した変動パターン種別に含まれるいずれかの変動パターンに決定する。そのように、この実施の形態では、2段階の抽選処理によって変動パターンが決定される。変動パターン種別とは、複数の変動パターンをその変動態様の特徴にしたがってグループ化したものである。変動パターン種別には、1または複数の変動パターンが属している。
この実施の形態では、変動パターンが、リーチを伴なわない変動パターン種別である通常変動パターン種別と、リーチを伴なう変動パターン種別であるリーチ変動パターン種別とに種別分けされている。
このような変動パターン種別は、表示結果がはずれとなる場合に、時短状態であるときと、時短状態でないときとで、変動パターン種別の選択割合が異なるように設定されていることにより、時短状態であるときには、時短状態でないときと比べて、変動時間が短縮される。たとえば、時短状態では、時短状態でないときと比べて、変動時間の平均時間を短くするために、変動パターン種別のうち最も変動時間が短い変動パターン種別が選択される割合が高くなり、リーチ種別が選択されるときでも変動パターン種別のうち最も変動時間が短いノーマルリーチの変動パターンが選択される割合が高くなるように設定されることで、時短状態でないときと比べて、変動時間の平均時間が短くなる。
なお、このような変動パターン種別は、変動表示をする特別図柄の保留記憶数(第1特別図柄と第2特別図柄との合算保留記憶数)が所定数以上であるときと、所定数未満であるときとで選択割合が異なるように設定されることにより、変動表示をする各特別図柄の保留記憶数が所定数以上であるときには、各特別図柄の保留記憶数が所定数未満であるときと比べて、変動時間が短縮される保留数短縮制御が実行される。たとえば、保留数短縮制御状態では、保留数短縮制御状態でないときと比べて、通常変動パターン種別のような変動時間が短い変動パターン種別が選択される割合が高くなり、リーチ種別が選択されるときでもノーマルリーチのような変動時間が短いリーチの変動パターンが選択される割合が高くなるように設定されることで、保留数短縮制御状態でないときと比べて、変動時間の平均時間が短くなる。
図5は、大当り判定テーブルおよび大当り種別判定テーブルを示す説明図である。図5(A)は、大当り判定テーブルを示す説明図である。大当り判定テーブルとは、ROM54に記憶されているデータの集まりであって、ランダムRと比較される大当り判定値が設定されているテーブルである。大当り判定テーブルには、通常状態(確変状態でない遊技状態、すなわち非確変状態)において用いられる通常時(非確変時)大当り判定テーブルと、確変状態において用いられる確変時大当り判定テーブルとがある。
通常時大当り判定テーブルには、図5(A)の左欄に記載されている各数値が大当り判定値として設定され、確変時大当り判定テーブルには、図5(A)の右欄に記載されている各数値が大当り判定値として設定されている。確変時大当り判定テーブルに設定された大当り判定値は、通常時大当り判定テーブルに設定された大当り判定値と共通の大当り判定値(通常時大当り判定値または第1大当り判定値という)に、確変時固有の大当り判定値が加えられたことにより、確変時大当り判定テーブルよりも多い個数(10倍の個数)の大当り判定値(確変時大当り判定値または第2大当り判定値という)が設定されている。これにより、確変状態には、通常状態よりも高い確率で大当りとする判定がなされる。
CPU56は、所定の時期に、乱数回路503のカウント値を抽出して抽出値を大当り判定用乱数(ランダムR)の値と比較するのであるが、大当り判定用乱数値が図5(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当り(通常大当り、または、確変大当り)にすることに決定する。なお、図5(A)に示す「確率」は、大当りになる確率(割合)を示す。
図5(B),(C)は、ROM54に記憶されている大当り種別判定テーブルを示す説明図である。図5(B)は、遊技球が第1始動入賞口13に入賞したことに基づく保留記憶(第1保留記憶ともいう)を用いて大当り種別を決定する場合(第1特別図柄の変動表示が行なわれるとき)に用いる第1特別図柄大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)である。図5(C)は、遊技球が第2始動入賞口14に入賞したことに基づく保留記憶(第2保留記憶ともいう)を用いて大当り種別を決定する場合(第2特別図柄の変動表示が行なわれるとき)に用いる第2特別図柄大当り種別判定テーブルである。
図5(B)、および、図5(C)の特別図柄大当り種別判定テーブルのそれぞれは、変動表示結果を大当り図柄にする旨の判定がなされたときに、大当り種別判定用の乱数(ランダム1)に基づいて、大当りの種別を「通常大当り」、「確変大当り」、「突確大当り」のうちのいずれかに決定するとともに、大当り図柄を決定するために参照される。
図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定テーブルには、ランダム1の値と比較される数値であって、「通常大当り」、「確変大当り」、「突確大当り」のそれぞれに対応した判定値(大当り種別判定値)が設定されている。図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定テーブルには、ランダム1の値と比較される数値であって、「通常大当り」、「確変大当り」のそれぞれに対応した判定値(大当り種別判定値)が設定されている。
また、図5(B),(C)に示すように、大当り種別判定値は、第1特別図柄および第2特別図柄の大当り図柄を決定する判定値(大当り図柄判定値)としても用いられる。「通常大当り」に対応した判定値は、第1特別図柄および第2特別図柄の大当り図柄の「3」に対応した判定値としても設定されている。「確変大当り」に対応した判定値は、第1特別図柄および第2特別図柄の大当り図柄の「7」に対応した判定値としても設定されている。「突確大当り」に対応した判定値は、第2特別図柄の大当り図柄の「5」に対応した判定値としても設定されている。
このような大当り種別大当り種別判定テーブルを用いて、CPU56は、大当り種別として、ランダム1の値が一致した大当り種別判定値に対応する種別を決定するともに、大当り図柄として、ランダム1の値が一致した大当り図柄を決定する。これにより、大当り種別と、大当り種別に対応する大当り図柄とが同時に決定される。
図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定テーブルと、図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定テーブルとでは、高確率状態となる大当りに決定される割合が同じであるが、第2特別図柄大当り種別判定テーブルの方が、第1特別図柄大当り種別判定テーブルよりも、大当り遊技状態におけるラウンド数が多い大当り(15ラウンドの大当り)が選択される割合が高く、また、大当り遊技状態における実質的な入賞可能数が多い大当り(15ラウンドの大当り)が選択される割合が高い。したがって、第2特別図柄の方が第1特別図柄よりも、大当りとなったときに、大入賞口への入賞に関して遊技者にとって有利度合いが高い(たとえば、実質的に入賞可能なラウンド数が多い、実質的な入賞可能数が多い等)有利状態としての大当り遊技状態に制御される。
なお、この実施の形態では、図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定テーブルにおいて、突確大当りが選択されない例を示した。しかし、これに限らず、図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定テーブルにおいては、突確大当りが選択可能であるが、図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定テーブルよりも突確大当りの選択割合が高くなるようにデータを設定してもよい。
図6は、遊技制御用マイクロコンピュータ560が送信する演出制御コマンドの内容の一例を示す説明図である。図6においては、演出制御コマンドについて具体的なコマンドデータと、コマンドの名称およびコマンドの指定内容との関係が示されている。演出制御コマンドの遊技制御用マイクロコンピュータ560においては、図6に示すように、遊技制御状態に応じて、各種の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100へ送信する。
図6のうち、主なコマンドを説明する。コマンド80XX(H)は、特別図柄の変動表示に対応して演出表示装置9において変動表示される演出図柄の変動パターンを指定する演出制御コマンド(変動パターンコマンド)である(それぞれ変動パターンXXに対応)。複数の変動パターンのそれぞれに対して一意な番号を付した場合に、その番号で特定される変動パターンのそれぞれに対応する変動パターンコマンドがある。「(H)」は16進数であることを示す。また、変動パターンを指定する演出制御コマンドは、変動開始を指定するためのコマンドでもある。したがって、演出制御用CPU101は、コマンド80XX(H)を受信すると、演出表示装置において演出図柄の変動表示を開始するように制御する。
コマンド8C01(H)〜8C04(H)は、大当りとするか否か、および大当り種別を示す表示結果指定コマンドである。
コマンド8D01(H)は、第1特別図柄の変動表示を開始することを示す第1図柄変動指定コマンドである。コマンド8D02(H)は、第2特別図柄の変動表示を開始することを示す第2図柄変動指定コマンドである。コマンド8F00(H)は、第1,第2特別図柄の変動を終了することを指定する図柄確定指定コマンドである。
コマンドA001〜A003(H)は、大当りの種別(通常大当り、確変大当り、突確大当り)ごとに大当り遊技状態の開始を指定する大当り開始指定コマンドである。
コマンドA1XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放中の表示を示す大入賞口開放中指定コマンドである。A2XX(H)は、XXで示す回数目(ラウンド)の大入賞口開放後(閉鎖)を示す大入賞口開放後指定コマンドである。
コマンドA301〜A303(H)は、大当りの種別(通常大当り、確変大当り、突確大当り)ごとに大当り遊技状態の終了を指定する大当り終了指定コマンドである。
コマンドA401(H)は、第1始動入賞があったことを指定する第1始動入賞指定コマンドである。コマンドA402(H)は、第2始動入賞があったことを指定する第2始動入賞指定コマンドである。
コマンドB000(H)は、遊技状態が通常状態(低確率/低ベース状態)であることを指定する通常状態指定コマンドである。コマンドB001(H)は、遊技状態が時短状態(高ベース状態)であることを指定する時短状態指定コマンドである。コマンドB002(H)は、遊技状態が確変状態(高確率状態)であることを指定する確変状態指定コマンドである。
コマンドC0XX(H)は、第1保留記憶数と第2保留記憶数との合計数(合算保留記憶数)を指定する合算保留記憶数指定コマンドである。コマンドC0XX(H)における「XX」が、合算保留記憶数を示す。コマンドC100(H)は、合算保留記憶数を1減算することを指定する演出制御コマンド(合算保留記憶数減算指定コマンド)である。なお、この実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、合算保留記憶数を減算する場合には合算保留記憶数減算指定コマンドを送信するが、合算保留記憶数減算指定コマンドを使用せず、合算保留記憶数を減算するときに、減算後の合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信するようにしてもよい。
なお、この実施の形態では、保留記憶数を指定するコマンドとして、合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信する場合を示しているが、第1保留記憶と第2保留記憶とのうち増加した方の保留記憶数を指定するコマンドを送信するように構成してもよい。具体的には、第1保留記憶が増加した場合に第1保留記憶数を指定する第1保留記憶数指定コマンドを送信し、第2保留記憶が増加した場合に第2保留記憶数を指定する第2保留記憶数指定コマンドを送信するようにしてもよい。
また、この実施の形態では、保留記憶情報として、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とのいずれに始動入賞したかを指定する始動入賞指定コマンドを送信するとともに、合算保留記憶数を指定する合算保留記憶数指定コマンドを送信する場合を示しているが、保留記憶情報として送信する演出制御コマンドは、この実施の形態で示したものに限られない。たとえば、保留記憶数が増加したときに、第1保留記憶数または第2保留記憶数が増加したことを示す保留記憶数加算指定コマンド(第1保留記憶数加算指定コマンドまたは第2保留記憶数加算指定コマンド)を送信する一方、保留記憶数が減少したときに、第1保留記憶数または第2保留記憶数が減少したことを示す保留記憶数減算指定コマンド(第1保留記憶数減算指定コマンドまたは第2保留記憶数減算指定コマンド)を送信するようにしてもよい。
コマンドC2XX(H)およびコマンドC3XX(H)は、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への始動入賞時における大当り判定、大当り種別判定、変動パターン種別判定等の入賞時判定結果の内容を示す演出制御コマンドである。このうち、コマンドC2XX(H)は、入賞時判定結果のうち、大当りとなるか否か、および、大当りの種別の判定結果を示す図柄指定コマンドである。また、コマンドC3XX(H)は、入賞時判定結果のうち、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲となるかの判定結果(変動パターン種別の判定結果)を示す変動種別コマンドである。
この実施の形態では、後述する入賞時演出処理(図11参照)において、遊技制御用マイクロコンピュータ560が、始動入賞時に、大当りとなるか否か、大当りの種別、変動パターン種別判定用乱数の値がいずれの判定値の範囲となるかを判定する。そして、図柄指定コマンドのEXTデータに、大当りとなることを指定する値、および、大当りの種別を指定する値を設定し、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう。また、変動種別コマンドのEXTデータに変動パターン種別の判定結果としての判定値の範囲を指定する値を設定し、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう。この実施の形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100が、図柄指定コマンドに設定されている値に基づいて、表示結果が大当りとなるか否か、大当りの種別を認識できるとともに、変動種別コマンドに基づいて、変動パターン種別を認識できる。
図7は、遊技制御用マイクロコンピュータ560における保留記憶バッファの構成例を示す説明図である。
図7(A)は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)の構成例を示す説明図である。保留特定領域は、RAM55に形成(RAM55内の領域である)され、図7(A)に示すように、合算保留記憶数を計数する合計保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されている。図7(A)には、合計保留記憶数カウンタの値が5である場合の例が示されている。
図7(A)に示すように、保留特定領域には、第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞に基づいて入賞順に「第1」または「第2」であることを示すデータがセットされる。したがって、保留特定領域には、第1始動入賞口13および第2始動入賞口14への入賞順を特定可能なデータが記憶される。なお、保留特定領域は、RAM55に形成されている。
図7(B)は、保留記憶に対応する乱数等を保存する保存領域(保留記憶バッファ)の構成例を示す説明図である。図7(B)に示すように、第1保留記憶バッファには、第1保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。また、第2保留記憶バッファには、第2保留記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファは、RAM55に形成されている。第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファには、ハードウェア乱数である大当り判定用乱数(ランダムR)、および、ソフトウェア乱数である大当り種別決定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)、および、変動パターン判定用乱数(ランダム3)が記憶される。
第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への入賞に基づいて、CPU56は、乱数回路503およびソフトウェア乱数を生成するためのランダムカウンタからこのような乱数値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファにおける保存領域に保存(格納)する処理を実行する。具体的に、第1始動入賞口13への入賞に基づいて、これら乱数値が抽出されて第1保留記憶バッファに保存される。また、第2始動入賞口14への入賞に基づいて、これら乱数値が抽出されて第2保留記憶バッファに保存される。
このように第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに前述のような始動入賞に関する情報が記憶されることを「保留記憶される」と示す場合がある。なお、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)および変動パターン判定用乱数(ランダム3)は、始動入賞時において抽出して保存領域に予め格納しておくのではなく、後述する変動パターン設定処理(特別図柄の変動開始時)に抽出するようにしてもよい。
このように保留特定領域および保存領域に記憶されたデータは、後述するように、始動入賞時に読出されて先読み予告演出のために用いられるとともに、変動表示開始時に読出されて変動表示のために用いられる。
この実施の形態において、第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示に対応して行なわれる演出図柄の演出制御パターンは、複数種類の変動パターンに対応して、演出図柄の変動表示動作、リーチ演出等における演出表示動作、あるいは、演出図柄の変動表示を伴わない各種の演出動作というような、様々な演出動作の制御内容を示すデータ等から構成されている。また、予告演出制御パターンは、予め複数パターンが用意された予告パターンに対応して実行される予告演出となる演出動作の制御内容を示すデータ等から構成されている。各種演出制御パターンは、パチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて実行される各種の演出動作に対応して、その制御内容を示すデータ等から構成されている。
次に、パチンコ遊技機1の動作について説明する。パチンコ遊技機1においては、主基板31における遊技制御用マイクロコンピュータ560が予め定められたメイン処理を実行すると、所定時間(たとえば2ms)毎に定期的にタイマ割込がかかりタイマ割込処理が実行されることにより、各種の遊技制御が実行可能となる。
メイン処理においては、たとえば、必要な初期設定処理、通常時の初期化処理、通常時以外の遊技状態復旧処理、乱数回路設定処理(乱数回路503を初期設定)、表示用乱数更新処理(変動パターンの種別決定、変動パターン決定等の各種乱数の更新処理)、および、初期値用乱数更新処理(普通図柄当り判定用乱数発生カウンタのカウント値の初期値の更新処理)等が実行される。
図8は、タイマ割込処理を示すフローチャートである。タイマ割込が発生すると、CPU56は、図8に示すステップS(以下、単に「S」と示す)20〜S34のタイマ割込処理を実行する。タイマ割込処理において、まず、電源断信号が出力されたか否か(オン状態になったか否か)を検出する電源断検出処理を実行する(S20)。次いで、入力ドライバ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23の検出信号を入力し、それらの状態判定を行なう(スイッチ処理:S21)。
次に、CPU56は、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、普通図柄表示器10、第1特別図柄保留記憶表示器18a、第2特別図柄保留記憶表示器18b、普通図柄保留記憶表示器41の表示制御を行なう表示制御処理を実行する(S22)。第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8bおよび普通図柄表示器10については、S32,S33で設定される出力バッファの内容に応じて各表示器に対して駆動信号を出力する制御を実行する。
また、遊技制御に用いられる普通図柄当り判定用乱数(ランダム4)および大当り種別判定用乱数(ランダム1)等の各判定用乱数を生成するための各カウンタのカウント値を更新する処理を行なう(判定用乱数更新処理:S23)。CPU56は、さらに、初期値用乱数(ランダム4初期値決定用乱数等)、および、表示用乱数(ランダム2,3)を生成するためのランダムカウンタのカウント値を更新する処理を行なう(初期値用乱数更新処理,表示用乱数更新処理:S24,S25)。
さらに、CPU56は、特別図柄プロセス処理を行なう(S26)。特別図柄プロセス処理では、第1特別図柄表示器8a、第2特別図柄表示器8b、および、大入賞口を所定の順序で制御するための特別図柄プロセスフラグにしたがって該当する処理を実行し、特別図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
次いで、普通図柄プロセス処理を行なう(S27)。普通図柄プロセス処理では、CPU56は、普通図柄表示器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図柄プロセスフラグにしたがって該当する処理を実行し、普通図柄プロセスフラグの値を、遊技状態に応じて更新する。
また、CPU56は、演出制御用マイクロコンピュータ100に演出制御コマンドを送出する処理を行なう(演出制御コマンド制御処理:S28)。さらに、CPU56は、たとえばホール管理用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確率変動情報等のデータを出力する情報出力処理を行なう(S29)。
また、CPU56は、第1始動口スイッチ13a、第2始動口スイッチ14aおよびカウントスイッチ23の検出信号に基づく賞球個数の設定等を行なう賞球処理を実行する(S30)。
この実施の形態では、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域(出力ポートバッファ)が設けられているのであるが、CPU56は、出力ポートの出力状態に対応したRAM領域におけるソレノイドのオン/オフに関する内容を出力ポートに出力する(S31:出力処理)。
また、CPU56は、特別図柄プロセスフラグの値に応じて特別図柄の演出表示を行なうための特別図柄表示制御データを特別図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する特別図柄表示制御処理を行なう(S32)。
さらに、CPU56は、普通図柄プロセスフラグの値に応じて普通図柄の演出表示を行なうための普通図柄表示制御データを普通図柄表示制御データ設定用の出力バッファに設定する普通図柄表示制御処理を行なう(S33)。また、CPU56は、出力バッファに設定された表示制御データに応じて、S22において駆動信号を出力することによって、普通図柄表示器10における普通図柄の演出表示を実行する。
その後、割込許可状態に設定し(S34)、処理を終了する。以上の制御によって、この実施の形態では、遊技制御処理は所定時間毎に起動されることになる。
図9は、特別図柄プロセス処理(S26)を示すフローチャートである。特別図柄プロセス処理では、第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bおよび大入賞口を制御するための処理が実行される。特別図柄プロセス処理においては、始動口スイッチ通過処理を実行する(S311)。そして、内部状態に応じて、S300〜S307のうちのいずれかの処理を行なう。
遊技制御用マイクロコンピュータ560において、RAM55には、第1始動入賞口13への始動入賞に基づいて得られる大当り判定用乱数等の保留記憶データ(第1保留記憶データ)が記憶される第1保留記憶バッファと、第2始動入賞口14への始動入賞に基づいて得られる大当り判定用乱数等の保留記憶データ(第2保留記憶データ)が記憶される第2保留記憶バッファとが設けられている。これら各保留記憶バッファには、各保留記憶の記憶数の上限値(この例では4)に対応した保存領域が確保されている。
始動口スイッチ通過処理では、第1始動口スイッチ13aがオンしていれば、第1保留記憶数が上限値(たとえば、4)に達していないことを条件として、第1保留記憶データの記憶数を計数する第1保留記憶数カウンタの値を1増やし、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから数値データ(たとえば、大当り判定用乱数、変動パターン種別判定用乱数、および、変動パターン判定用乱数)を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファにおける保存領域に保存(格納)する処理を実行する。一方、第2始動口スイッチ14aがオンしていれば、第2保留記憶数が上限値(たとえば、4)に達していないことを条件として、第2保留記憶データの記憶数を計数する第2保留記憶数カウンタの値を1増やし、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから数値データ(たとえば、大当り判定用乱数、変動パターン種別判定用乱数、および、変動パターン判定用乱数)を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファにおける保存領域に保存(格納)する処理を実行する。
以下の保留記憶に関する説明に関しては、第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに前述のような始動入賞に関する情報が記憶されることを「保留記憶される」と示す場合がある。また、第1保留記憶バッファに記憶される数値データを第1保留記憶情報と呼び、第2保留記憶バッファに記憶される数値データを第2保留記憶情報と呼ぶ場合がある。
S300〜S307の処理は、以下のような処理である。特別図柄通常処理(S300)は、変動表示の表示結果を大当りとするか否かの決定、および、大当りとする場合の大当り種別の決定等を行なう処理である。変動パターン設定処理(S301)は、変動パターンの決定(変動パターン種別判定用乱数および変動パターン判定用乱数を用いた変動パターンの決定)、および、決定された変動パターンに応じて変動時間を計時するための変動時間タイマの計時開始等の制御を行なう処理である。
表示結果指定コマンド送信処理(S302)は、演出制御用マイクロコンピュータ100に、表示結果指定コマンドを送信する制御を行なう処理である。特別図柄変動中処理(S303)は、変動パターン設定処理で選択された変動パターンの変動時間が経過すると特別図柄停止処理にプロセスを進める処理である。特別図柄停止処理(S304)は、決定された変動パターンに対応する変動時間の経過が変動時間タイマにより計時されたときに第1特別図柄表示器8aまたは第2特別図柄表示器8bにおける変動表示を停止して停止図柄を導出表示させる処理である。
大入賞口開放前処理(S305)は、大当りの種別に応じて、特別可変入賞球装置20において大入賞口を開放する制御等を行なう処理である。大入賞口開放中処理(S306)は、大当り遊技状態中のラウンド表示演出用の演出制御コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御、および、大入賞口の閉成条件の成立を確認する処理等を行なう処理である。大入賞口の閉成条件が成立し、かつ、まだ残りラウンドがある場合には、大入賞口開放前処理(S305)に移行する。また、全てのラウンドを終えた場合には、大当り終了処理(S307)に移行する。大当り終了処理(S307)は、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を演出制御用マイクロコンピュータ100に行なわせるための制御等を行なう処理である。
図10は、S311の始動口スイッチ通過処理を示すフローチャートである。
始動入賞判定処理において、CPU56は、まず、第1始動口スイッチ13aがオン状態であるか否かを確認する(S1211)。第1始動口スイッチ13aがオン状態でなければ、S1222に移行する。第1始動口スイッチ13aがオン状態であれば、CPU56は、第1保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第1保留記憶数をカウントするための第1保留記憶数カウンタの値が4であるか否か)を確認する(S1212)。第1保留記憶数が上限値に達していれば、S1222に移行する。
第1保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU56は、第1保留記憶数カウンタの値を1増やす(S1213)とともに、合算保留記憶数をカウントするための合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(S1214)。また、CPU56は、図7で説明した第1始動入賞口13および第1始動入賞口14への入賞順を記憶するための保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第1」を示すデータをセットする(S1215)。
この実施の形態では、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合(すなわち、第1始動入賞口13に遊技球が始動入賞した場合)には「第1」を示すデータをセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合(すなわち、第1始動入賞口14に遊技球が始動入賞した場合)には「第2」を示すデータをセットする。たとえば、CPU56は、図7に示す保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、第1始動口スイッチ13aがオン状態となった場合には「第1」を示すデータとして01(H)をセットし、第2始動口スイッチ14aがオン状態となった場合には「第2」を示すデータとして02(H)をセットする。なお、この場合、対応する保留記憶がない場合には、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、00(H)がセットされている。
図7(A)に示すように、保留特定領域には、合算保留記憶数カウンタの値の最大値(この例では8)に対応した領域が確保されており、第1始動入賞口13または第1始動入賞口14への入賞に基づき入賞順に「第1」または「第2」であることを示すデータがセットされる。したがって、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)には、第1始動入賞口13および第1始動入賞口14への入賞順番が記憶される。
次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第1保留記憶バッファ(図7(B)参照)における保存領域に格納する処理を実行する(S1216)。S1216の処理では、大当り判定用乱数(ランダムR)、大当り種別決定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)、および、変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。
次いで、CPU56は、検出した始動入賞に基づく変動がその後実行されたときの変動表示結果や変動パターン種別を始動入賞時に予め判定する入賞時演出処理を実行する(S1217)。そして、CPU56は、入賞時演出処理の判定結果に基づいて、図柄指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1218)とともに、変動種別コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1219)。また、CPU56は、第1始動入賞指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1220)とともに、合算保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して合算保留記憶数指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1221)。
S1218,S1219の処理を実行することによって、この実施の形態では、遊技状態(高確率状態、低確率状態、高ベース状態、低ベース状態、大当り遊技状態等の遊技状態)にかかわらず、第1始動入賞口13に始動入賞するごとに、必ず図柄指定コマンドおよび変動種別コマンドの両方が、演出制御用マイクロコンピュータ100に送信される。
また、この実施の形態では、S1218〜S1221の処理が実行されることによって、第1始動入賞口13への始動入賞が発生したときに、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、第1始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの4つのコマンドのセットが1タイマ割込内に一括して送信される。
次いで、CPU56は、第2始動口スイッチ14aがオン状態であるか否かを確認する(S1222)。第2始動口スイッチ14aがオン状態でなければ、そのまま処理を終了する。第2始動口スイッチ14aがオン状態であれば、CPU56は、第2保留記憶数が上限値に達しているか否か(具体的には、第2保留記憶数をカウントするための第2保留記憶数カウンタの値が4でるか否か)を確認する(S1223)。第2保留記憶数が上限値に達していれば、そのまま処理を終了する。
第2保留記憶数が上限値に達していなければ、CPU56は、第2保留記憶数カウンタの値を1増やす(S1224)とともに、合算保留記憶数をカウントするための合算保留記憶数カウンタの値を1増やす(S1225)。また、CPU56は、保留記憶特定情報記憶領域(保留特定領域)において、合算保留記憶数カウンタの値に対応した領域に、「第2」を示すデータをセットする(S1226)。
次いで、CPU56は、乱数回路503やソフトウェア乱数を生成するためのカウンタから値を抽出し、それらを、第2保留記憶バッファ(図7(B)参照)における保存領域に格納する処理を実行する(S1227)。なお、S1227の処理では、大当り判定用乱数(ランダムR)、大当り種別決定用乱数(ランダム1)、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)、および、変動パターン判定用乱数(ランダム3)が抽出され、保存領域に格納される。
次いで、CPU56は、入賞時演出処理を実行する(S1228)。そして、CPU56は、入賞時演出処理の判定結果に基づいて図柄指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1229)とともに、変動種別コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1230)。また、CPU56は、第2始動入賞指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1231)とともに、合算保留記憶数カウンタの値をEXTデータに設定して合算保留記憶数指定コマンドを演出制御用マイクロコンピュータ100に送信する制御を行なう(S1232)。
S1229,S1230の処理を実行することによって、この実施の形態では、遊技状態(高確率状態、低確率状態、高ベース状態、低ベース状態、大当り遊技状態等の遊技状態)CPU56は、第2始動入賞口14に始動入賞するごとに、必ず図柄指定コマンドおよび変動種別コマンドの両方を演出制御用マイクロコンピュータ100に対して送信する。
また、この実施の形態では、S1229〜S1232の処理が実行されることによって、第1始動入賞口14への始動入賞が発生したときに、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、第2始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンドの4つのコマンドのセットが1タイマ割込内に一括して送信される。
図11は、S1217,S1228の入賞時演出処理を示すフローチャートである。入賞時演出処理では、CPU56は、まず、S1216,S1227で抽出した大当り判定用乱数(ランダムR)と図5(A)の左欄に示す通常時の大当り判定値とを比較し、それらが一致するか否かを確認する(S220)。この実施の形態では、特別図柄および演出図柄の変動を開始するタイミングで、特別図柄通常処理において大当りとするか否か、および大当り種別を決定したり、変動パターン設定処理において変動パターン(変動パターン種別の決定も含む)を決定したりするのであるが、それとは別に、遊技球が第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に始動入賞したタイミングで、その始動入賞に基づく変動表示が開始される前に、入賞時演出処理を実行することによって、予め大当りとなるか否か、および、大当りの種別、変動パターンを先読み判定する。そのようにすることによって、演出図柄の変動表示が実行されるより前に予め変動表示結果を予測し、後述するように、入賞時の判定結果に基づいて、演出制御用CPU101によって演出図柄の変動表示中に大当りとなること(大当りとなる可能性)を予告する先読み予告を実行する。
なお、この実施の形態では、第1特別図柄の変動表示および第2特別図柄の変動表示の両方を対象として先読み予告を実行する例を説明するが、低ベース状態中は第1特別図柄のみを対象として先読み予告を実行可能とし、高ベース状態中は第2特別図柄のみを対象として先読み予告を実行可能とするようにしてもよい。
大当り判定用乱数(ランダムR)が通常時の大当り判定値と一致しなければ(S220のN)、CPU56は、遊技状態が確変状態(高確率状態)であることを示す確変フラグがセットされているか否かを確認する(S221)。確変フラグがセットされていれば、CPU56は、S1216,S1227で抽出した大当り判定用乱数(ランダムR)と図5(A)の右欄に示す確変時の大当り判定値とを比較し、それらが一致するか否かを確認する(S222)。なお、始動入賞時にS221で確変状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞に基づく変動表示が開始されるまでの間には、複数の変動表示が実行される可能性がある。そのため、始動入賞時にS221で確変状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞に基づく変動表示が開始されるまでの間に遊技状態が変化している(たとえば、変動回数により遊技状態が変わる場合に、確変状態開始後の変動回数が100回までと100回より後とで確変状態から通常状態へと遊技状態が変化している。)場合がある。そのため、始動入賞時にS221で判定する遊技状態と変動開始時に判定する遊技状態(後述するS61参照)とは、必ずしも一致するとは限らない。なお、そのような不一致を防止するため、現在記憶している保留記憶内の遊技状態の変更を伴うものを特定して遊技状態が変更されるか否かを判断し、変更後の遊技状態に基づいて始動入賞時の判定を行なうようにしてもよい。
大当り判定用乱数(ランダムR)が確変時の大当り判定値とも一致しなければ(S222のN)、CPU56は、「はずれ」となることを示すEXTデータを図柄指定コマンドに設定する処理を行なう(S223)。これにより、「はずれ」となることを示す図柄指定コマンドが始動入賞時に出力されることとなる。
S220またはS222で大当り判定用乱数(ランダムR)が大当り判定値と一致した場合には、CPU56は、S1216,S1227で抽出した大当り種別決定用乱数(ランダム1)に基づいて大当りの種別を判定する(S224)。この場合、CPU56は、第1始動入賞口13への始動入賞があった場合(S1217の入賞時演出処理を実行する場合)には、図5(B)に示す大当り種別判定テーブル(第1特別図柄用)を用いて大当り種別が「通常大当り」、「確変大当り」、または、「突確大当り」のいずれとなるかを判定する。また、第2始動入賞口14への始動入賞があった場合(S1228の入賞時演出処理を実行する場合)には、図5(C)に示す大当り種別判定テーブル(第2特別図柄用)を用いて大当り種別が「通常大当り」、または、「確変大当り」のいずれとなるかを判定する。
次に、CPU56は、大当り種別の判定結果に応じたEXTデータを図柄指定コマンドに設定する処理を行なう(S225)。たとえば、「通常大当り」となると判定した場合に、CPU56は、「通常大当り」となることを示すEXTデータを図柄指定コマンドに設定する処理を行なう。また、「確変大当り」となると判定した場合に、CPU56は、「確変大当り」となることを示すEXTデータを図柄指定コマンドに設定する処理を行なう。また、「突確大当り」となると判定した場合に、CPU56は、「突確大当り」となることを示すEXTデータを図柄指定コマンドに設定する処理を行なう。これにより、大当りとなるときは、始動入賞時に、「通常大当り」、「確変大当り」、または、「突確大当り」となることを示す図柄指定コマンドが出力されることとなる。
次に、CPU56は、S1216,S1227で抽出した変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて、S223、S225で設定された各表示結果、および、遊技状態に応じた変動パターンを判定する(S226)。たとえば、この実施形態では、大当りとなるか否か、および、時短状態であるか否かに応じて、変動パターン種別を決定するために用いるテーブルが異なっているので、S226では、変動パターンの判定対象となる保留記憶データについて、時短フラグ(時短状態に制御されるときにセットされるフラグ)のような遊技状態を示すデータに基づいて、当該保留記憶データに基づく変動表示が実行されるときの遊技状態を認識し、当該保留記憶データに基づく変動表示の表示結果等に基づいて、前記した変動パターンの決定に用いるテーブルを選択し、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて変動パターンを判定する。
そして、CPU56は、決定結果に応じたEXTデータを変動種別コマンドに設定する処理を行なう(S227)。これにより、始動入賞時には、変動種別を示す変動種別コマンドが出力されることとなる。
なお、始動入賞時にS221により確変状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞に基づく変動表示が開始されるまでの間には、複数回の変動表示が実行される可能性がある。そのため、S221で確変状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞に基づく変動表示が開始されるまでの間に遊技状態が変化している(たとえば、変動回数により遊技状態が変わる場合に、変動回数が100回までと100回より後とで確変状態から通常状態へと遊技状態が変化している。)場合がある。そのため、始動入賞時にS222で判定する遊技状態と変動開始時に判定する遊技状態とは、必ずしも一致するとは限らない。そのような不一致を防止するため、現在記憶している保留記憶内の遊技状態の変更を伴うものを特定して、変更後の遊技状態に基づいて始動入賞時の判定を行なうようにしてもよい。また、大当りの判定対象となる保留記憶データについて、確変回数カウンタ、および、時短回数カウンタのような遊技状態を示すデータに基づいて、当該保留記憶データに基づく変動表示が実行されるときの遊技状態を認識して、当該保留記憶データに基づく変動表示の表示結果等に基づいて、前記した変動パターンの決定に用いるテーブルを選択し、大当り種別判定用乱数(ランダムR)を用いて大当り判定をするようにしてもよい。
また、始動入賞時にS226により時短状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞に基づく変動表示が開始されるまでの間には、複数回の変動表示が実行される可能性がある。そのため、S226で時短状態であるか否かを確認してから、実際にその始動入賞に基づく変動表示が開始されるまでの間に遊技状態が変化している(たとえば、変動回数により遊技状態が変わる場合に、変動回数が100回までと100回より後とで時短状態から通常状態へと遊技状態が変化している。)場合がある。そのため、始動入賞時にS226で判定する遊技状態と変動開始時に判定する遊技状態とは、必ずしも一致するとは限らない。そのような不一致を防止するため、現在記憶している保留記憶内の遊技状態の変更を伴うものを特定して、変更後の遊技状態に基づいて始動入賞時の判定を行なうようにしてもよい。また、変動パターンの判定対象となる保留記憶データについて、時短回数カウンタのような遊技状態を示すデータに基づいて、当該保留記憶データに基づく変動表示が実行されるときの遊技状態を認識して、当該保留記憶データに基づく変動表示の表示結果等に基づいて、前記した変動パターンの決定に用いるテーブルを選択し、変動パターン種別判定用乱数(ランダム2)を用いて変動パターン種別を判定するようにしてもよい。
図12は、特別図柄プロセス処理における特別図柄通常処理(S300)を示すフローチャートである。特別図柄通常処理において、CPU56は、第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに保留記憶データがあるかどうかを確認する(S51)。第1保留記憶バッファおよび第2保留記憶バッファのどちらにも保留記憶データがない場合には、処理を終了する。
第1保留記憶バッファまたは第2保留記憶バッファに保留記憶データがあるときには、CPU56は、保留特定領域(図7(A)参照)に設定されているデータのうち1番目のデータが「第1」を示すデータであるか否か確認する(S52)。保留特定領域に設定されている1番目のデータが「第1」を示すデータでない(すなわち、「第2」を示すデータである)場合(S52のN)、CPU56は、特別図柄ポインタ(第1特別図柄について特別図柄プロセス処理を行なっているのか第2特別図柄について特別図柄プロセス処理を行なっているのかを示すフラグ)に「第2」を示すデータを設定する(S53)。保留特定領域に設定されている1番目のデータが「第1」を示すデータである場合(S52のY)、CPU103は、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータを設定する(S54)。
この実施の形態では、以下、特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されたか「第2」を示すデータが設定されたかに応じて、第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の変動表示と、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の変動表示とを、共通の処理ルーチンを用いて実行する。特別図柄ポインタに「第1」を示すデータが設定されたときには、第1保留記憶バッファに記憶された保留記憶データに基づいて、第1特別図柄表示器8aにおける第1特別図柄の変動表示が行なわれる。一方、特別図柄ポインタに「第2」を示すデータが設定されたときには、第2保留記憶バッファに記憶された保留記憶データに基づいて、第2特別図柄表示器8bにおける第2特別図柄の変動表示が行なわれる。
S52〜S54の処理が実行されることによって、この実施の形態では、第1始動入賞口13と第2始動入賞口14とに遊技球が入賞した始動入賞順にしたがって、第1特別図柄の変動表示または第2特別図柄の変動表示が実行される。
次いで、CPU56は、RAM55において、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の保留記憶バッファに格納する(S55)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶バッファにおける第1保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の保留記憶バッファに格納する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合には、第2保留記憶バッファにおける第2保留記憶数=1に対応する保存領域に格納されている各乱数値を読出してRAM55の保留記憶バッファに格納する。
そして、CPU56は、特別図柄ポインタが示す方の保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、各保存領域の内容をシフトする(S56)。具体的には、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、第1保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第1保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。また、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合に、第2保留記憶数カウンタのカウント値を1減算し、かつ、第2保留記憶バッファにおける各保存領域の内容をシフトする。
すなわち、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合に、RAM55の第1保留記憶バッファにおいて第1保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第1保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、特別図柄ポインタが「第2」を示す場合に、RAM55の第2保留記憶バッファにおいて第2保留記憶数=n(n=2,3,4)に対応する保存領域に格納されている各乱数値を、第2保留記憶数=n−1に対応する保存領域に格納する。また、CPU56は、保留特定領域において合算保留記憶数=m(m=2〜8)に対応する保存領域に格納されている値(「第1」または「第2」を示す値)を、合算保留記憶数=m−1に対応する保存領域に格納する
よって、各第1保留記憶数(または、各第2保留記憶数)に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各乱数値が抽出された順番は、常に、第1保留記憶数(または、第2保留記憶数)=1,2,3,4の順番と一致するようになっている。また、各合算保留記憶数に対応するそれぞれの保存領域に格納されている各値が抽出された順番は、常に、合算保留記憶数=1〜8の順番と一致するようになっている。
RAM55に形成され合算保留記憶数を計数する合計保留記憶数カウンタのカウント値を1減算する(S57)。なお、CPU56は、カウント値が1減算される前の合算保留記憶数カウンタの値をRAM55の所定の領域に保存する。
特別図柄通常処理では、最初に、第1始動入賞口13を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータすなわち第1特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第1」を示すデータ、または第2始動入賞口14を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータすなわち第2特別図柄を対象として処理を実行することを示す「第2」を示すデータが、特別図柄ポインタに設定される。そして、特別図柄プロセス処理における以降の処理では、特別図柄ポインタに設定されているデータに応じた処理が実行される。よって、S300〜S307の処理を、第1特別図柄を対象とする場合と第2特別図柄を対象とする場合とで共通化することができる。
次いで、CPU56は、保留記憶バッファからランダムR(大当り判定用乱数)を読出し、大当り判定モジュールを実行する(S61)。なお、この場合、CPU56は、始動口スイッチ通過処理のS1216や始動口スイッチ通過処理のS1227で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファに予め格納した大当り判定用乱数を読出し、大当り判定を行なう。大当り判定モジュールは、予め決められている大当り判定値(図5参照)と大当り判定用乱数とを比較し、それらが一致したら大当りとすることに決定する処理を実行するプログラムである。すなわち、大当り判定の処理を実行するプログラムである。
大当り判定の処理では、遊技状態が確変状態(高確率状態)の場合は、遊技状態が非確変状態(通常遊技状態)の場合よりも、大当りとなる確率が高くなるように構成されている。具体的には、予め大当り判定値の数が多く設定されている確変時大当り判定テーブル(ROM54における図5(A)の右側の数値が設定されているテーブル)と、大当り判定値の数が確変時大当り判定テーブルよりも少なく設定されている通常時大当り判定テーブル(ROM54における図5(A)の左側の数値が設定されているテーブル)とが設けられている。そして、CPU56は、遊技状態が確変状態であるか否かを確認し、遊技状態が確変状態であるときは、確変時大当り判定テーブルを使用して大当り判定の処理を行ない、遊技状態が通常遊態や時短状態であるときは、通常時大当り判定テーブルを使用して大当り判定の処理を行なう。すなわち、CPU56は、大当り判定用乱数(ランダムR)の値が図5(A)に示すいずれかの大当り判定値に一致すると、特別図柄に関して大当りとすることに決定する。大当りとすることに決定した場合には(S61のY)、S71に移行する。なお、大当りとするか否か決定するということは、大当り遊技状態に移行させるか否か決定するということであるが、特別図柄表示器における停止図柄を大当り図柄とするか否か決定するということでもある。
なお、現在の遊技状態が確変状態であるか否かの確認は、確変フラグがセットされているか否かにより行なわれる。確変フラグは、遊技状態を確変状態に移行するときにセットされ、確変状態を終了するときにリセットされる。具体的に、確変フラグは、確変大当りまたは突確大当りとなったときに、大当り終了処理(図10のS307)においてセットされ、その後、次回の大当りが決定されたという条件、または、はずれ表示結果となる変動表示が所定回数(たとえば100回)が実行されたという条件が成立したときに、特別図柄の変動表示を終了して停止図柄を停止表示するタイミングでリセットされる。
大当り判定用乱数(ランダムR)の値がいずれの大当り判定値にも一致しなければ(S61のN)、後述するS75に進む。
S61において大当り判定用乱数(ランダムR)の値がいずれかの大当り判定値に一致すればCPU56は、大当りであることを示す大当りフラグをセットする(S71)。なお、大当りフラグは、大当り遊技が終了するときにリセットされる。そして、大当り種別を複数種類のうちのいずれかに決定するために使用するテーブルとして、図5(B)の第1特別図柄大当り種別判定用テーブルおよび図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定用テーブルのうち、いずれかのテーブルを選択する(S72)。具体的に、CPU56は、特別図柄ポインタが「第1」を示している場合には、図5(B)に示す第1特別図柄大当り種別判定用テーブルを選択する。また、CPU56は、特別図柄ポインタが「第2」を示している場合において、図5(C)の第2特別図柄大当り種別判定用テーブルを選択する。
次いで、CPU56は、始動口スイッチ通過処理で抽出し第1保留記憶バッファや第2保留記憶バッファに予め格納した大当り種別判定用乱数を読出し、S72で選択した大当り種別判定テーブルを用いて、保留記憶バッファに格納された大当り種別判定用の乱数(ランダム1)の値と一致する値に対応した大当り種別および大当り図柄を決定する(S73)。
図5(B),(C)に示すように、第1特別図柄および第2特別図柄については、大当り種別ごとに大当り図柄が異なるように大当り種別と大当り図柄との関係が設定されており、大当り種別と大当り図柄とが同時に決定されるので、大当り図柄と、大当り種別に応じた遊技制御との対応関係が単純化するため、遊技制御の複雑化を防ぐことができる。
また、CPU56は、決定した大当りの種別を示す大当り種別データをRAM55における大当り種別バッファに設定する(S74)。たとえば、大当り種別が「通常大当り」の場合には、大当り種別データとして「01」が設定される。大当り種別が「確変大当り」の場合には、大当り種別データとして「02」が設定される。大当り種別が「突確大当り」の場合には、大当り種別データとして「03」が設定される。
次いで、CPU56は、特別図柄の停止図柄を設定する(S75)。具体的には、大当りフラグがセットされていない場合には、はずれ図柄となる「−」を特別図柄の停止図柄として設定する。大当りフラグがセットされている場合には、大当り種別の決定結果に応じて、S73により決定された大当り図柄を特別図柄の停止図柄に設定する。すなわち、大当り種別が「確変大当り」に決定されたときには「7」を特別図柄の停止図柄に設定する。大当り種別が「通常大当り」に決定した場合には「3」を特別図柄の停止図柄に決定する。大当り種別が「突確大当り」に決定した場合には「5」を特別図柄の停止図柄に決定する。
そして、特別図柄プロセスフラグの値を変動パターン設定処理(S301)に対応した値に更新する(S76)。
次に、演出制御手段としての演出制御用マイクロコンピュータ100の動作を説明する。
図13は、演出制御基板80に搭載されている演出制御用マイクロコンピュータ100(具体的には、演出制御用CPU101)が実行する演出制御メイン処理を示すフローチャートである。
演出制御用CPU101は、電源が投入されると、演出制御メイン処理の実行を開始する。演出制御メイン処理では、まず、RAM領域のクリアや各種初期値の設定、また演出制御の起動間隔(たとえば、2ms)を決めるためのタイマの初期設定等を行なうための初期化処理を行なう(S701)。その後、演出制御用CPU101は、タイマ割込フラグの監視(S702)を行なうループ処理に移行する。タイマ割込が発生すると、演出制御用CPU101は、タイマ割込処理においてタイマ割込フラグをセットする。演出制御メイン処理において、タイマ割込フラグがセットされていたら、演出制御用CPU101は、そのフラグをクリアし(S703)、以下の演出制御処理を実行する。
演出制御処理において、演出制御用CPU101は、まず、受信した演出制御コマンドを解析し、受信した演出制御コマンドに応じたフラグをセットする処理等を行なう(コマンド解析処理:S704)。次いで、演出制御用CPU101は、演出制御プロセス処理を行なう(S705)。演出制御プロセス処理では、S704で解析した演出制御コマンドの内容にしたがって演出表示装置9での演出図柄の変動表示等の各種演出を行なうために、制御状態に応じた各プロセスのうち、現在の制御状態(演出制御プロセスフラグ)に対応した処理を選択して演出制御を実行する。
次いで、演出図柄の大当り図柄決定用乱数および各種演出内容の選択決定用乱数等の各種乱数を生成するためのカウンタのカウント値を更新する乱数更新処理を実行する(S706)。また、演出表示装置9での保留記憶表示の表示状態の制御を行なう保留記憶表示制御処理を実行する(S707)。その後、S702に移行する。
このような演出制御メイン処理が実行されることにより、演出制御用マイクロコンピュータ100では、遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信され、受信した演出制御コマンドに応じて、演出表示装置9、各種ランプ、および、スピーカ27等の演出装置を制御することにより、遊技状態に応じた各種の演出制御が行なわれる。
たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ100においては、受信した変動パターンコマンドを受信したときに、演出図柄の変動表示を開始させ、図柄確定指定コマンドを受信したときに、演出図柄の変動表示を停止させる。変動パターンコマンドは、変動時間の長さ、リーチ演出の有無、リーチ演出を実行するときのリーチ種別(ノーマルリーチ、スーパーリーチ等の種別)、および、変動表示結果(大当り、はずれ、大当りの種別)等の変動表示態様を指定するために必要な情報が特定なデータよりなるコマンドである。変動表示は、各変動パターンコマンドに対応する変動時間で実行されるように制御される。また、演出図柄の停止図柄は、表示結果指定コマンドに基づいて、はずれとなるか、大当りとなるかの判別、および、大当りとなるときの大当り種別の判別を行なうことに基づいて決定する。
図14は、演出制御基板80側のデータ保持エリアおよび始動入賞時受信コマンドバッファを示す説明図である。
図3に示す演出制御基板80に搭載されたRAM103には、演出動作を制御するために用いられる各種データを保持する領域として、たとえば図14(A)に示すような演出制御用データ保持エリア190が設けられている。図14(A)に示す演出制御用データ保持エリア190は、演出制御フラグ設定部191と、演出制御タイマ設定部192と、演出制御カウンタ設定部193と、演出制御バッファ設定部194とを備えている。
演出制御フラグ設定部191には、たとえば演出表示装置9の画面上における演出画像の表示状態等というような演出動作状態や主基板31から伝送された演出制御コマンド等に応じて状態を更新可能な複数種類のフラグが設けられている。たとえば、演出制御フラグ設定部191には、複数種類のフラグそれぞれについて、フラグの値を示すデータや、オン状態あるいはオフ状態を示すデータが記憶される。
演出制御タイマ設定部192には、たとえば演出表示装置9の画面上における演出画像の表示動作等というような各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のタイマが設けられている。たとえば、演出制御タイマ設定部192には、複数種類のタイマそれぞれにおけるタイマ値を示すデータが記憶される。
演出制御カウンタ設定部193には、各種演出動作の進行を制御するために用いられる複数種類のカウンタが設けられている。たとえば、演出制御カウンタ設定部193には、複数種類のカウンタそれぞれにおけるカウント値を示すデータが記憶される。
演出制御バッファ設定部194には、各種演出動作の進行を制御するために用いられるデータを一時的に記憶する各種のバッファが設けられている。たとえば、演出制御バッファ設定部194には、複数種類のバッファのそれぞれにおけるバッファ値を示すデータが記憶される。
この実施の形態では、図14(B)に示すような始動入賞時受信コマンドバッファを構成するデータが、演出制御バッファ設定部194の所定領域に記憶される。始動入賞時受信コマンドバッファには、合計保留記憶数の最大値(たとえば「8」)に対応した格納領域(バッファ番号「1」〜「8」に対応した領域)が設けられている。
第1始動入賞口13または第2始動入賞口14への始動入賞があったときには、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、始動入賞指定コマンド(第1または第2始動入賞指定コマンド)、および、合算保留記憶数指定コマンドという4つのコマンドを1セットとして、主基板31から演出制御基板80へと送信される。始動入賞時受信コマンドバッファには、これら図柄指定コマンド、変動種別コマンド、始動入賞指定コマンド、および、合算保留記憶数指定コマンドを対応付けて格納できるように記憶領域(シフトデータ領域)が確保されている。
演出制御用CPU101は、始動入賞時に受信した順番でコマンドを特定するデータを始動入賞時受信コマンドバッファの空き領域における先頭から格納していく。始動入賞時受信コマンドバッファの空き領域、すなわち、データが格納されていない領域のデータは、「0000(H)」である。始動入賞時には、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、始動入賞指定コマンド、および、合算保留記憶数指定コマンドの順にコマンド送信が行なわれる。したがって、コマンド受信が正常に行なわれれば、図14(B)に示すように、バッファ番号「1」〜「8」のそれぞれに対応する格納領域に、図柄指定コマンド、変動種別コマンド、始動入賞指定コマンド、および、合算保留記憶数指定コマンドの順に格納されていくことになる。図14(B)では、バッファ番号「1」〜「6」に対応する格納領域においてコマンドが格納されている例が示されている。
また、始動入賞時受信コマンドバッファには、バッファ番号「1」〜「8」のそれぞれに対応する格納領域として、バッファ番号「1」〜「8」のそれぞれに格納された保留記憶に関するデータに対応して、次に示すような先読み判定済情報、先読み予告予定情報、および、先読み予告実行中情報を格納するための記憶領域が設けられている。
始動入賞時受信コマンドバッファに格納された図柄指定情報等の所定のデータに基づいて、先読み予告演出を実行するか否かの判定(先読み予告判定)、および、実行する場合における先読み予告態様の決定(先読み予告態様決定)が行なわれる。先読み予告判定が行なわれたときに、先読み判定済情報が「1」(あるいはオン状態)にセットされる。そして、先読み予告判定の結果、先読み予告を実行することが決定されたときに、先読み予告予定情報が「1」(あるいはオン状態)にセットされる。また、先読み予告を実行することが決定された保留記憶情報について、先読み予告の演出が実行されているときに、先読み予告実行中情報が「1」(あるいはオン状態)にセットされる。
図14(B)に示す始動入賞時受信コマンドバッファに格納されているコマンドに関するデータおよび先読み予告に関するデータは、演出図柄の変動表示を開始するごとに、1つ目の格納領域(バッファ番号「1」に対応した領域)に格納されているものから削除され、以降の記憶内容がシフトされる。たとえば図14(B)に示す格納状態において新たな演出図柄の変動表示が開始された場合には、バッファ番号「1」に格納されている各データが削除され、バッファ番号「2」に対応した領域において格納されている各データがバッファ番号「1」に対応した領域にシフトされ、バッファ番号「3」〜「6」のそれぞれに対応した領域において格納されている各データが、バッファ番号「2」〜「5」に対応した領域にシフトされる。
以上に説明したような始動入賞時受信コマンドバッファにおけるデータの格納状態の一例として、図14(B)では、6個の保留記憶情報が発生した(バッファ番号「6」の合算保留記憶数指定情報が「C208(H)」)後の状態が示されている。そして、図14(B)の例では、バッファ番号「1」〜「6」に対応した保留記憶情報について先読み予告判定が行なわれ、バッファ番号「2」に対応した保留記憶情報について先読み予告を実行することが決定されて先読み予告の演出が実行中であることが示されている。
また、図14においては、先読み予告情報を始動入賞時受信コマンドバッファに格納する例を示した。しかし、これに限らず、始動入賞時受信コマンドバッファとは別に、各始動入賞記憶情報に対応して先読み予告情報を格納する領域を演出制御用データ保持エリア190に設け、当該領域に格納された先読み予告情報を用いて、先読み予告を実行するようにしてもよい。
図15は、図13に示された演出制御メイン処理における演出制御プロセス処理(S705)を示すフローチャートである。演出制御プロセス処理では、演出制御用CPU101は、S500,S600の処理を行なった後、演出制御プロセスフラグの値に応じてS800〜S807のうちのいずれかの処理を行なう。各処理において、以下のような処理を実行する。演出制御プロセス処理では、演出表示装置9の表示状態が制御され、演出図柄の変動表示が実現されるが、第1特別図柄の変動に同期した演出図柄の変動表示に関する制御も、第2特別図柄の変動に同期した演出図柄の変動表示に関する制御も、一つの演出制御プロセス処理において実行される。
先読み判定処理(S500):先読み予告演出を実行するか否かの判定等の処理を行なう。S500の具体的な処理内容については、図19を用いて後述する。
先読み予告処理(S600):先読み予告を実行するときに、先読み予告の演出態様の決定等の処理を行なう。S600の具体的な処理内容については、図20を用いて後述する。
変動パターンコマンド受信待ち処理(S800):遊技制御用マイクロコンピュータ560から変動パターンコマンドを受信しているか否か確認する。具体的には、コマンド解析処理でセットされる変動パターンコマンド受信フラグがセットされているか否か確認する。変動パターンコマンドを受信していれば、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動開始処理(S801)に対応した値に変更する。
演出図柄変動開始処理(S801):演出図柄(飾り図柄)の変動表示が開始されるように制御する。また、演出図柄の停止図柄(表示結果)を演出図柄の停止図柄決定用の乱数に基づいて決定する。受信した変動パターンコマンドに対応して、演出図柄の変動表示時の演出パターンを選択し、実行する変動表示の変動時間を計時する変動表示時間タイマの計時をスタートさせる。そして、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動中処理(S802)に対応した値に更新する。
演出図柄変動中処理(S802):変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替えタイミング等を制御するとともに、変動表示時間タイマにより計時される変動時間が終了したか否かを監視する。そして、変動時間が終了したか、または、全図柄停止を指示する演出制御コマンド(図柄確定指定コマンド)を受信したことに基づいて、変動表示を終了させるために、演出制御プロセスフラグの値を演出図柄変動停止処理(S803)に対応した値に更新する。
演出図柄変動停止処理(S803):演出図柄(飾り図柄)の変動表示を停止し、変動表示の表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行なう。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り表示処理(S804)または変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)に対応した値に更新する。
大当り表示処理(S804):変動時間の終了後、演出表示装置9に大当りの発生を報知するための大当り表示等の演出としてのファンファーレ演出を行なう制御等の表示制御を行なう。そして、演出制御プロセスフラグの値を大当り遊技中処理(S805)に対応した値に更新する。
ラウンド中処理(S805):ラウンド中の表示制御を行なう。そして、ラウンド終了条件が成立したら、最終ラウンドが終了していなければ、演出制御プロセスフラグの値をラウンド後処理(S806)に対応した値に更新する。最終ラウンドが終了していれば、演出制御プロセスフラグの値を大当り終了処理(S807)に対応した値に更新する。
ラウンド後処理(S806):ラウンド間の表示制御を行なう。そして、ラウンド開始条件が成立したら、演出制御プロセスフラグの値をラウンド中処理(S805)に対応した値に更新する。
大当り終了演出処理(S807):演出表示装置9において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行なう。そして、演出制御プロセスフラグの値を変動パターンコマンド受信待ち処理(S800)に対応した値に更新する。
演出制御用CPU101は、たとえば、受信した変動パターンコマンド、および、表示結果指定コマンドに基づいて、実行される変動表示について、指定された変動パターン、および、表示結果を認識し、次のように演出図柄の停止図柄を決定する。演出図柄変動開始処理(S801)においては、表示結果に応じて、演出図柄の停止図柄決定用の乱数SR1−1〜SR1−3のうちから各種表示結果を決定するために必要な種類の乱数値を抽出し、これらと、演出図柄を示すデータと数値とが対応付けられている停止図柄決定テーブルとを用いて、演出図柄の停止図柄を決定する。この実施の形態では、演出制御基板80の側において、左演出図柄(左図柄)決定用の乱数値SR1−1、中演出図柄(中図柄)決定用の乱数値SR1−2、右演出図柄(右図柄)決定用の乱数値SR1−3、および、後述する先読み予告判定用の乱数値SR2等のそれぞれを示す数値データがカウント可能に制御される。なお、演出効果を高めるために、これら以外の乱数値が用いられてもよい。
このような乱数SR1−1〜SR3,SR2等のそれぞれは、演出制御用マイクロコンピュータ100においてソフトウェアによりカウント値を更新するランダムカウンタのカウントにより生成されるものであり、所定の数値範囲内でそれぞれ巡回更新され、それぞれについて定められたタイミングで抽出されることにより乱数として用いられる。すなわち、抽出した乱数値と同じ数値に対応する演出図柄の組合せを示すデータを選択することによって停止図柄を決定する。そして、演出制御用CPU101は、演出図柄の変動表示を停止するときに、このように決定された停止図柄で演出図柄を停止させる。演出図柄についても、大当りを想起させるような停止図柄を大当り図柄という。そして、はずれを想起させるような停止図柄をはずれ図柄という。
具体的に、演出図柄の停止図柄は、たとえば、次のように決定する。非リーチはずれの図柄の組合せを決定する場合においては、所定のタイミングでSR1−1〜SR1−3のそれぞれから数値データ(乱数)を抽出し、ROM102に記憶されたはずれ図柄決定用データテーブル(乱数値とはずれ図柄になる左,中,右の演出図柄との関係を示すデータテーブル)を用い、抽出した乱数に対応する図柄がそれぞれ左,中,右の演出図柄の変動表示結果となる停止図柄の組合せとして決定される。また、このように非リーチはずれの図柄の組合せを決定する場合において、抽出された乱数に対応する停止図柄が偶然大当り図柄の組合せと一致する場合には、はずれ図柄の組合せとなるように補正(たとえば、右図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。また、抽出された乱数に対応する停止図柄が偶然リーチ図柄となってしまう場合には、非リーチはずれ図柄の組合せとなるように補正(たとえば、右図柄を1図柄ずらす補正)して各停止図柄が決定される。このように決定された非リーチはずれ図柄の組合せが、変動表示結果である最終停止図柄として用いられる。
また、リーチはずれの図柄の組合せを決定する場合においては、所定のタイミングでSR1−1〜SR1−3のそれぞれから数値データ(乱数)を抽出し、ROM102に記憶されたはずれ図柄決定用データテーブルを用い、SR1−1から抽出された乱数に対応する図柄が、リーチ状態を形成する各演出図柄(左,右演出図柄)の停止図柄として決定され、SR1−2から抽出された乱数に対応する図柄が、最後に停止する演出図柄(中演出図柄)の停止図柄として決定される。このように決定されたリーチはずれ図柄の組合せが、変動表示結果である最終停止図柄として用いられる。
また、大当りの図柄の組合せを決定する場合においては、大当りの種別に応じて大当り図柄の組合せを決定する。たとえば、確変大当りとなるときには、確変大当りを想起させるような確変大当り図柄の組合せ(たとえば、左,中,右演出図柄が「7,7,7」というようないずれかの奇数図柄が揃った図柄の組合せ)を選択決定する。また、通常大当りとなるときには、通常大当りを想起させるような通常大当り図柄の組合せ(たとえば、左,中,右演出図柄が「2,2,2」というようないずれかの偶数図柄が揃った図柄の組合せ)を選択決定する。また、突確大当りとなるときは、チャンス目図柄の組合せ(たとえば、左,中,右が「1,2,3」というような特定のはずれ図柄の組合せ)を選択決定する。
確変大当りにすることに決定されているときには、ROM102に記憶された確変大当り図柄決定用テーブル(乱数値と確変大当り図柄になる左,中,右の演出図柄との関係を示すデータテーブル)を用いて、左,中,右演出図柄がいずれかの奇数図柄で揃った組合せを選択決定する。確変大当り図柄決定用テーブルは、予め定められた複数種類の奇数図柄のそれぞれに、SR1−1のそれぞれの数値データが対応付けられている。確変大当り図柄の組合せを決定するときには、所定のタイミングでSR1−1から数値データ(乱数)を抽出し、確変大当り図柄決定用テーブルを用い、抽出した乱数に対応する図柄が、確変大当り図柄の組合せを構成する左,中,右演出図柄の停止図柄の組合せとして決定される。このように決定された確変大当り図柄の組合せが、変動表示結果である最終停止図柄として用いられる。
また、通常大当りにすることに決定されているときには、ROM102に記憶された通常大当り図柄決定用テーブル(乱数値と通常大当り図柄になる左,中,右の演出図柄との関係を示すデータテーブル)を用いて、左,中,右演出図柄がいずれかの偶数図柄で揃った組合せを選択決定する。通常大当り図柄決定用テーブルは、予め定められた複数種類の偶数図柄のそれぞれに、SR1−1のそれぞれの数値データが対応付けられている。通常大当り図柄の組合せを決定するときには、所定のタイミングでSR1−1から数値データ(乱数)を抽出し、通常大当り図柄決定用テーブルを用い、抽出した乱数に対応する図柄が、通常大当り図柄の組合せを構成する左,中,右演出図柄の停止図柄の組合せとして決定される。このように決定された通常大当り図柄の組合せが変動表示結果である最終停止図柄として用いられる。
また、突確大当りにすることに決定されているときには、ROM102に記憶されたチャンス目図柄決定用テーブル(乱数値とチャンス目になる左,中,右の演出図柄との関係を示すデータテーブル)を用いて、チャンス目図柄の組合せを選択決定する。チャンス目図柄決定用テーブルは、複数種類のチャンス目図柄の組合せのそれぞれに、SR1−1のそれぞれの数値データが対応付けられている。チャンス目図柄の組合せを決定するときには、所定のタイミングでSR1−1から数値データ(乱数)を抽出し、チャンス目図柄決定用テーブルを用い、抽出した乱数に対応する図柄が、チャンス目図柄の組合せを構成する左,中,右演出図柄の停止図柄の組合せとして決定される。このように決定された突確大当り図柄の組合せが変動表示結果である最終停止図柄として用いられる。
また、変動パターンコマンドにおいてノーマルリーチが指定されたときには、各ノーマルリーチの種類に対応したリーチ演出が行なわれる。さらに、変動パターンコマンドにおいてスーパーリーチが指定されたときには、各スーパーリーチの種類に対応したリーチ演出が行なわれる。
そして、演出制御用マイクロコンピュータ100においては、確変状態指定コマンドに基づいて確変状態であることを認識でき、時短状態指定コマンドに基づいて時短状態であることを認識できるので、演出表示装置9等の演出装置により、確変状態および時短状態に応じて特有の演出を行なうことができる。
たとえば、演出制御用マイクロコンピュータ100においては、遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信されてくる通常状態指定コマンド、時短状態指定コマンド、確変状態指定コマンド等に基づいて、遊技状態がどのような状態にあるかを特定するデータを記憶し、その記憶データに基づいて、遊技状態を常に認識する。そして、このように認識している遊技状態と、遊技制御用マイクロコンピュータ560から送信されてくる変動パターンコマンドとに基づいて、演出制御用マイクロコンピュータ100は、現在の遊技状態に応じた演出態様で演出図柄の変動表示を実行させることが可能である。
なお、変動パターンコマンドにより、変動パターンに加えて、大当りとするか否か、および、大当りの種別を特定可能とする場合には、変動パターンコマンドにより特定される大当りとするか否かの情報、および、大当りの種別の情報に基づいて、演出図柄の停止図柄の組合せを決定するようにしてもよい。
図16は、演出表示装置9における保留記憶表示および先読み予告演出の表示例を示す表示画面図である。図16においては、(A)に保留記憶表示の基本例、(B)に先読み予告実行なし例、(C)に第2保留の先読み予告実行あり例がそれぞれ示されている。
以下の説明においては、図14(B)のバッファ番号「1」〜「8」にデータが格納された保留記憶を「第1保留」〜「第8保留」と呼ぶ。したがって、「第1保留」は、始動入賞時受信コマンドバッファに記憶されている保留記憶情報のうち、最も古いデータであり、最初に変動表示が実行される保留記憶である。そして、「第8保留」は、始動入賞時受信コマンドバッファに記憶されている保留記憶情報のうち、最も新しいデータであり、最後に変動表示が実行される保留記憶である。
保留記憶に対応する保留記憶画像は、左演出図柄が変動表示される左演出図柄表示領域91、中演出図柄が変動表示される中演出図柄表示領域92、右演出図柄が変動表示される演出図柄表示領域93の下方の表示領域に表示される。
図16(A)に示すように、第1保留に対応する保留記憶画像である第1保留記憶画像81、第2保留に対応する保留記憶画像である第2保留記憶画像82、第3保留に対応する保留記憶画像である第3保留記憶画像83、および、第4保留に対応する保留記憶画像である第4保留記憶画像84のそれぞれが、所定の花を示す画像により表示される。そして、第5保留に対応する保留記憶画像である第5保留記憶画像85、第6保留に対応する保留記憶画像である第6保留記憶画像86、第7保留に対応する保留記憶画像である第7保留記憶画像87、および、第8保留に対応する保留記憶画像である第8保留記憶画像88のそれぞれが、所定の蝶を示す画像により表示される。
第1保留記憶画像81〜第4保留記憶画像84と、第5保留記憶画像85〜第8保留記憶画像88とは、次のような所定の対応関係を持って表示される。図16(A)に示すように、第1保留〜第4保留に対応して、第1保留記憶画像81〜第4保留記憶画像84が左から右に順次表示され、これら第1保留記憶画像81〜第4保留記憶画像84の上方の位置において、第5保留〜第8保留に対応して、第5保留記憶画像85〜第8保留記憶画像88が左から右に順次表示される。
図16(A)に示すように、第5保留記憶画像85の蝶が第1保留記憶画像81の花の上部に留まるような態様で表示されることにより、第1保留記憶画像81と第5保留記憶画像85とが所定の対応関係にあることが示される。第6保留記憶画像86の蝶が第2保留記憶画像82の花の上部に留まるような態様で表示されることにより、第2保留記憶画像82と第6保留記憶画像86とが所定の対応関係にあることが示される。第7保留記憶画像87の蝶が第3保留記憶画像83の花の上部に留まるような態様で表示されることにより、第3保留記憶画像83と第7保留記憶画像87とが所定の対応関係にあることが示される。第8保留記憶画像88の蝶が第4保留記憶画像84の花の上部に留まるような態様で表示されることにより、第4保留記憶画像84と第8保留記憶画像88とが所定の対応関係にあることが示される。
第1保留記憶画像81と第5保留記憶画像85との所定の対応関係、第2保留記憶画像82と第6保留記憶画像86との所定の対応関係、第3保留記憶画像83と第7保留記憶画像87との所定の対応関係、および、第4保留記憶画像84と第8保留記憶画像88との所定の対応関係のそれぞれは、先読み予告の演出を行なうために対応付けられている関係である。
先読み予告の演出が行なわれないときには、図16(A)、および、図16(B)の(a),(b)に示すように、第1保留記憶画像81〜第4保留記憶画像84のそれぞれが白色の花(以下、白花と呼ぶ場合がある)で表示され、第5保留記憶画像85〜第8保留記憶画像88のそれぞれが左向きの蝶(以下、左向蝶と呼ぶ場合がある)で表示される。このように、先読み予告の演出が行なわれないときの保留記憶画像が、基本保留記憶画像と呼ばれる。このような基本保留記憶画像は、新たに生じた保留記憶についてのデータが、図14(B)の始動入賞時受信コマンドバッファに記憶されたときに、S707の保留記憶表示制御処理により演出表示装置9において表示が開始される。
先読み予告の演出が行なわれるときには、図16(C)の(a),(b)において、たとえば、第6保留記憶画像86の蝶が、対応関係がある第2保留記憶画像82の花の上部に留まるような態様で表示されたときに、図16(C)の(b)のように、第2保留記憶画像82が、白色の花から赤色の花(以下、赤花と呼ぶ場合がある)になる変化態様で、変化する演出が行なわれる。この場合は、表示態様が変化した第2保留記憶画像82に対応する第2保留を予告対象とした先読み予告の演出が行なわれている。このような表示態様による先読み予告の演出は、第1保留記憶画像81と第5保留記憶画像85との対応関係に基づく第1保留を予告対象とした先読み予告の演出、第3保留記憶画像83と第7保留記憶画像87との対応関係に基づく第3保留を予告対象とした先読み予告の演出、および、第4保留記憶画像84と第8保留記憶画像88との対応関係に基づく第4保留を予告対象とした先読み予告の演出として、同様に行なわれる。
このように、対応関係がある保留記憶画像の表示態様が所定態様で変化する演出が行なわれることにより、所定の保留記憶情報が表示された後、当該保留記憶情報と予め対応付けられた特定の保留記憶情報とが表示されたときに、当該所定の保留記憶情報の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該所定の保留記憶情報に関する予告が行なわれる。このような保留記憶の対応関係に基づいて先読み予告の演出がされると、保留記憶に関する大当りの期待度が認識可能となるので、このような予告を実行させることを目的として、保留記憶の個数を増加させたいというような、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができる。これにより、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
なお、図16においては、第1〜4保留記憶画像と、第5〜第8保留記憶画像との対応関係を、花の画像と蝶の画像とのような観念的に対応する画像を表示することにより示す例を示したが、第1〜4保留記憶画像と、第5〜第8保留記憶画像とが対応するもの同士が接触して表示される場合には、当該接触表示により対応関係が特定されるので、観念的に対応しない画像を表示するようにしてもよい。
また、第1〜4保留記憶画像と、第5〜第8保留記憶画像との対応関係として、白い星の図形と赤い星の図形とのような同じ形状の図形を接触して表示するか、または、近距離で表示することにより、対応関係を特定する表示を行なうようにしてもよい。
また、第1〜4保留記憶画像と、第5〜第8保留記憶画像との対応関係として、観念的に対応する表示、および、同じ形状で対応する表示をしなくても、たとえば、対応する保留記憶画像間を予め定められた線画像で結ぶ表示をする等の対応付け画像を表示することにより対応関係を特定する表示を行なうようにしてもよい。このような対応付け画像としては、対応付けられた保留記憶画像を、たとえば、「第1保留と第5保留とが対応」、「第2保留と第6保留とが対応」といようなメッセージ画像として表示してもよく、保留記憶画像の関係を表形式で示す表画像として表示するようにしてもよい。
また、保留記憶画像の対応関係は、複数種類設けておき、たとえば、大当り遊技状態の終了後等の所定の条件が成立したときに、対応関係の種類をランダムに、または、予め定められた選択順番で選択するようにしてもよい。このようにすれば、演出の面白みを向上させることができる。また、所定時間ごとに保留記憶画像の対応関係が変更されるようにしてもよい。
また、保留記憶画像の対応関係は、複数種類設けておき、たとえば、大当り遊技状態の終了後等の所定の条件が成立したときに、対応関係の種類をランダムに、または、予め定められた選択順番で選択するようにしてもよい。このようにすれば、演出の面白みを向上させることができる。
次に、先読み判定処理(S500)において、先読み予告を実行するか否かを決定するために用いられるデータテーブルである先読み予告判定テーブルを説明する。先読み予告判定テーブルは、ROM102に記憶されている。図17は、先読み予告判定テーブルを表形式で示す図である。
図17の先読み予告判定テーブルでは、先読み予告の予告対象となる保留記憶の当りはずれ(表示結果)の判定結果別に、先読み予告実行ありと、先読み予告実行なしとのそれぞれを選択する先読み予告判定用乱数SR2(0〜99の100個の値を取り得る)の値が割振られている。図17において、乱数SR2の割振りは、説明を明確化するために、各判定結果別に割振られた乱数SR2の個数で示されている。本実施の形態では、判定結果が、確変大当りおよび通常大当りと、突確確変大当りと、はずれとの3種類に分類され、各種類に先読み予告判定用乱数SR2の値が割振られている。
先読み予告判定テーブルでは、先読み予告を実行することを決定する割合の関係が「確変大当り、通常大当り>突確大当り>はずれ」となるようにデータが設定されている。これにより、先読み予告判定テーブルでは、先読み予告が実行されるときには、先読み予告が実行されないときよりも大当りとなる期待度が高くなるので、大当り発生への遊技者の期待感を高めることができる。
次に、先読み予告処理(S600)において、先読み予告時の保留記憶表示の変化態様を決定するために用いられるデータテーブルである先読み予告関係テーブルを説明する。先読み予告関係テーブルは、ROM102に記憶されている。図18は、先読み予告関係テーブルを表形式で示す図である。
図18の先読み予告関係テーブルでは、図14(B)に示された保留記憶のバッファ番号「1」〜「8」の保留記憶のそれぞれについて、基本保留記憶画像、変更対象保留記憶番号、予告保留記憶画像、予告保留記憶画像の予告保留記憶番号、および、予告時保留記憶表示変化態様を示すデータが対応付けられている。
図18において、基本保留記憶画像は、図14(A)、(B)で説明したような先読み予告の演出が行なわれないときの基本的な保留記憶画像を示している。基本保留記憶画像は、保留記憶「1」〜「4」に対応する第1保留記憶画像81〜第4保留記憶画像84のそれぞれが白花に設定され、保留記憶「5」〜「8」に対応する第5保留記憶画像85〜第8保留記憶画像88のそれぞれが左向蝶に設定されている。
変化対象保留記憶番号は、各保留記憶が発生したときに図16(C)の(b)のような保留記憶画像を変化させる対象となる保留記憶番号を示している。変化対象保留記憶番号に関しては、保留記憶「1」〜「4」に変化対象が設定されておらず、前述したような対応関係で保留記憶「5」〜「8」に、それぞれ保留記憶「1」〜「4」が変化対象保留記憶番号として設定されている。このように、変化対象保留記憶番号は、先読み予告で保留記憶画像を変化させる対象としての対応関係がある保留記憶番号を示している。この変化対象保留記憶番号のデータにより、新たな保留記憶が記憶されたときに、当該保留記憶に対して先読み予告で保留記憶画像を変化させる対象となる保留記憶がどの保留記憶であるかを判定することが可能である。
予告保留記憶画像は、図16(C)の(b)で説明したような先読み予告の演出が行なわれるときの変化後の保留記憶画像の種類を示している。予告保留記憶画像は、保留記憶「5」〜「8」に設定されておらず、前述したように保留記憶「1」〜「4」のそれぞれが赤花に設定されている。
予告保留記憶画像の予告対象保留記憶番号は、たとえば、図16(C)の(b)で説明したような第2保留記憶画像82が赤花に変化すると第2保留記憶を対象として先読み予告をしているというような、予告保留記憶画像が表示されたときの予告対象となる保留記憶番号を示している。保留記憶画像の予告保留記憶番号は、保留記憶「5」〜「8」に設定されておらず、前述したように保留記憶「1」〜「4」のそれぞれが保留記憶「1」〜「4」に設定されている。つまり、先読み予告の演出において表示態様が変化した保留記憶画像自体が、当該保留記憶画像を予告対象とするものとなるようにデータが設定されている。
予告時保留記憶表示変化態様は、保留記憶「5」〜「8」に設定されておらず、前述したように保留記憶「1」〜「4」のそれぞれに設定されている。保留記憶「1」の保留記憶画像は、保留記憶「1」を予告対象とし、第5保留記憶画像の左向蝶を第1保留記憶画像上に表示後、第1保留記憶画像を白花から赤花に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「2」の保留記憶画像は、保留記憶「2」を予告対象とし、第6保留記憶画像の左向蝶を第2保留記憶画像上に表示後、第2保留記憶画像を白花から赤花に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「3」の保留記憶画像は、保留記憶「3」を予告対象とし、第7保留記憶画像の左向蝶を第3保留記憶画像上に表示後、第3保留記憶画像を白花から赤花に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「4」の保留記憶画像は、保留記憶「4」を予告対象とし、第8保留記憶画像の左向蝶を第4保留記憶画像上に表示後、第4保留記憶画像を白花から赤花に変化させる変化態様が設定されている。
次に、先読み判定処理(S500)の具体的な処理内容を説明する。図19は、先読み判定処理を示すフローチャートである。
先読み判定処理においては、まず、図14(B)に示す始動入賞時受信コマンドバッファにおける先読み判定済情報を確認することに基づいて、先読み予告判定をしていない保留記憶があるか否かを判定する(S501)。S501で先読み予告判定をしていない保留記憶がないときは、処理を終了する。一方、S501で先読み予告判定をしていない保留記憶があるときは、当該保留記憶について、図17の先読み予告判定テーブルを用いて先読み予告を実行するか否かを決定する(S502)。具体的に、S502では、図柄指定コマンドの情報に基づいて先読み予告判定をしていない保留記憶の判定結果(確変大当り、通常大当り、突確大当り、はずれ)を認識するとともに、先読み予告判定用乱数SR2を抽出し、その抽出値に基づいて、前述したように「先読み予告実行あり」と「先読み予告実行なし」とのいずれかを選択決定する。
そして、S502の判定対象となった保留記憶の先読み判定済情報に、先読み予告判定済を示すデータ「1」をセットする(S503)。ついで、S502の決定結果に基づいて、先読み予告の演出を実行する決定があったか否かを確認する(S504)。先読み予告の演出を実行する決定がなかったときは、処理を終了する。一方、先読み予告の演出を実行する決定があったときは、S502の判定対象となった保留記憶の先読み予告予定情報に、先読み予告予定を示すデータ「1」をセットし(S505)、処理を終了する。
このような先読み予告判定処理が行なわれることにより、先読み予告判定がされていない保留記憶情報が生じるごとに先読み予告判定が行なわれることとなる。
次に、先読み予告処理(S600)の具体的な処理内容を説明する。図20は、先読み予告処理を示すフローチャートである。
先読み予告処理においては、新たに生じた保留記憶について、S707の保留記憶表示制御処理により演出表示装置9において基本保留記憶画像による保留記憶表示が開始されてからの経過時間を所定のタイマ(図示省略)により計時し、その経過時間が所定時間(たとえば、2秒間のように第5保留記憶画像85〜第8保留記憶画像88の各画像が第1保留記憶画像81〜第4保留記憶画像84の対応するものの上に表示されてから遊技者がしばらくの時間経過を認識できるような時間)を経過したか否かを確認する(S601)。
S601で所定時間経過していないときには処理を終了する。一方、所定時間経過したときには、その新たな保留記憶表示について、第5保留〜第8保留のいずれかに該当するか否かを、図14(B)の始動入賞時受信コマンドバッファのデータに基づいて確認する(S602)。S602では、新たな保留記憶表示について、先読み予告で保留記憶画像を変化させる対象としての対応関係がある保留記憶(第1保留〜第4保留)が既に存在(記憶)されているかを確認する意味を有する。S602で第5保留〜第8保留のいずれにも該当しないときは、処理を終了する。一方、S602で第5保留〜第8保留のいずれかに該当するときは、図14(B)の始動入賞時受信コマンドバッファのデータに基づいて、新たな保留記憶表示による変化対象の保留記憶について、先読み予告予定情報が「1」にセットされているか否かを確認する(S603)。具体的に、S603では、たとえば、新たな保留記憶表示が第6保留に該当するときに、当該第6保留の保留記憶画像が表示されたときの変化対象の保留記憶である第2保留について、先読み判定処理により先読み予告の演出を実行する決定がされているか否かが確認される。
S603により先読み予告予定情報が「1」にセットされていないときは、処理を終了する。一方、S603により先読み予告予定情報が「1」にセットされているときは、先読み予告の演出を実行するために、図18の先読み予告関係テーブルを用いて、変化対象となる保留記憶情報(たとえば、第6保留の先読み予告予定情報が「1」にセットされているときは第2保留)の予告時保留記憶表示変化態様のデータを読出し、当該読出した予告時保留記憶表示変化態様を、変化対象となる保留記憶情報の変化態様として決定する(S604)。そして、S604で決定した予告時保留記憶表示変化態様で、変化対象の保留記憶表示の表示態様を変化させる処理を行なう(S605)。これにより、たとえば、図16(C)に示すような表示態様での先読み予告の演出が実行されることとなる。
そして、S605による変化対象(予告対象)の保留記憶について、図14(B)の始動入賞時受信コマンドバッファにおける先読み予告実行中情報を「1」にセットし(S606)、処理を終了する。
以上に説明したように、先読み予告処理においては、新たに生じた保留記憶に基づいて先読み予告を実行するときに、当該新たな保留記憶表示が開始されてから所定時間経過したときに、先読み予告による予告時保留記憶表示変化態様を決定し、その決定にしたがって、図16(C)に示すように保留記憶表示の画像を変化させることにより、先読み予告を実行させる制御が行なわれる。
なお、先読み予告処理においては、新たな保留記憶表示が開始されてから所定時間経過したことを条件としたときに、先読み予告を実行させる例を示した。しかし、これに限らず、新たな保留記憶表示が開始されたときと同時に先読み予告を実行させるようにしてもよい。
また、すべての第1保留〜第8保留のすべてを対象として基本保留記憶画像による保留記憶表示が開始されてからの経過時間を計時する例を示した(S601)。しかし、これに限らず、第5保留〜第8保留というような、先読み予告を実行する条件となる保留記憶のみを対象として、基本保留記憶画像による保留記憶表示が開始されてからの経過時間を計時するようにしてもよい。
また、先読み予告による予告時保留記憶表示変化態様については、図19の先読み予告判定処理において、保留記憶について先読み予告をする決定がされたときに、当該変化態様を決定して記憶しておき、その記憶データに基づいて、先読み予告処理の実行時において、予告時保留記憶表示変化態様を特定するようにしてもよい。
以上に説明したように、第1実施形態においては、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、対応関係にある第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を変化させることにより、第1保留〜第4保留を予告対象とした先読み予告の演出が実行される。
なお、先読み予告の演出としては、始動入賞時における変動表示結果の判定結果に基づいて大当りに対する先読み予告を実行する例を示したが、これに限らず、始動入賞時における変動パターン種別(たとえば、スーパーリーチの変動パターン種別)に基づいて、大当りとなる期待度が高い変動パターン種別に対する先読み予告を実行するようにしてもよい。
また、先読み予告として、始動入賞時における変動表示結果の判定結果に基づいて大当りに対する先読み予告のみを実行するときには、始動入賞が発生したときのコマンドとして、変動種別コマンドを送信しないようにしてもよい。
また、前述した実施の形態では、たとえば、第1〜第4保留記憶画像と、対応する第5〜第8保留記憶画像との表示上での距離(間隔)を、大当りとなる期待度に基づいて、異なるようにする表示制御を行なうようにしてもよい。具体的に、始動入賞時の変動表示判定結果が大当りであるときにはこれらの距離として短い距離が選択される割合が高く、始動入賞時の変動表示判定結果がはずれであるときにはこれらの距離として長い距離が選択される割合が高くなるようにしてもよい。このようにすれば、このような距離に基づいて、遊技の興趣をより一層向上させることができる。さらに、このような表示制御を行なうときには、第5〜第8保留記憶画像の表示が開始されたときに、基本保留記憶画像で第1〜第4保留記憶画像に近づいていき、始動入賞時の変動表示判定結果に基づいて選択した距離で第5〜第8保留記憶画像が停止した後、表示態様を変化させる先読み予告の演出を実行させるようにしてもよい。
また、第1〜第4保留記憶画像と第5〜第8保留記憶画像とは、上段と下段とに分けて表示する例を示した。しかし、これに限らず、第1〜第4保留記憶画像と第5〜第8保留記憶画像とは、たとえば、左列と右列との左右2列に分けて表示するようにしてもよい。第1〜第4保留記憶画像と第5〜第8保留記憶画像とは、対応関係が特定される表示態様であれば、どのような位置関係で表示してもよい。たとえば、第1〜第4保留記憶画像と第5〜第8保留記憶画像とは、ランダムに散開したような位置に配置されていても、対応関係がある保留記憶画像同士を矢印で結ぶ表示をする等、対応関係が特定されれば、どのような位置に表示されてもよい。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態を説明する。第2実施形態においては、第1保留〜第4保留と先読み予告に関する対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第5保留〜第8保留の保留記憶画像の表示態様を変化させることにより、対応関係にある第1保留〜第4保留を予告対象とした先読み予告の演出を実行する例を説明する。
図21は、第2実施形態による演出表示装置9における先読み予告演出の表示例を示す表示画面図である。
先読み予告の演出が行なわれるときには、図21(a),(b)において、たとえば、第6保留記憶画像86の蝶が、対応関係がある第2保留記憶画像82の花の上部に留まるような態様で表示されたときに、図21(b)のように、第6保留記憶画像86が、左向蝶から右向きの蝶(以下、右向蝶と呼ぶ場合がある)になる変化態様で、変化する演出が行なわれる。この場合は、表示態様が変化した第6保留記憶画像86と対応関係がある第2保留を予告対象とした先読み予告の演出が行なわれている。このような表示態様による先読み予告の演出は、第1保留記憶画像81と第5保留記憶画像85との対応関係に基づく第1保留を予告対象とした先読み予告の演出、第3保留記憶画像83と第7保留記憶画像87との対応関係に基づく第3保留を予告対象とした先読み予告の演出、および、第4保留記憶画像84と第8保留記憶画像88との対応関係に基づく第4保留を予告対象とした先読み予告の演出として、同様に行なわれる。
このように、対応関係がある保留記憶画像の表示態様が所定態様で変化する演出が行なわれることにより、所定の保留記憶情報が表示された後、当該保留記憶情報と予め対応付けられた特定の保留記憶情報が表示されたときに、当該所定の保留記憶情報の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該所定の保留記憶情報に関する予告が行なわれる。このような保留記憶の対応関係に基づいて先読み予告の演出がされると、保留記憶に関する大当りの期待度が認識可能となるので、このような予告を実行させることを目的として、保留記憶の個数を増加させたいというような、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができる。これにより、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
図22は、第2実施形態による先読み予告関係テーブルを表形式で示す図である。図22の先読み予告関係テーブルに関しては、図18の先読み予告関係テーブルと異なる点を主に説明する。
図22において、変化対象保留記憶番号は、各保留記憶が発生したときに図21(b)のような保留記憶画像を変化させる対象となる保留記憶番号を示している。変化対象保留記憶番号に関しては、保留記憶「1」〜「4」に変化対象が設定されておらず、前述したような対応関係で保留記憶「5」〜「8」に、それぞれ保留記憶「5」〜「8」が変化対象保留記憶番号として設定されている。
予告保留記憶画像は、図21の(b)で説明したような先読み予告の演出が行なわれるときの保留記憶画像を示している。予告保留記憶画像は、保留記憶「1」〜「4」に設定されておらず、前述したように保留記憶「5」〜「8」のそれぞれが右向蝶に設定されている。
予告保留記憶画像の予告対象保留記憶番号は、保留記憶「1」〜「4」に設定されておらず、前述したように保留記憶「5」〜「8」のそれぞれが保留記憶「1」〜「4」に設定されている。つまり、先読み予告の演出において表示態様が変化した保留記憶画像が、当該保留記憶画像自体ではなく、前述のような対応関係にある保留記憶画像を予告対象とするものとなるようにデータが設定されている。
予告時保留記憶表示変化態様は、保留記憶「1」〜「4」に設定されておらず、保留記憶「5」〜「8」のそれぞれに設定されている。保留記憶「5」の保留記憶画像は、保留記憶「1」を予告対象とし、第5保留記憶画像の左向蝶を第1保留記憶画像上に表示後、第5保留記憶画像を左向蝶から右向蝶に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「6」の保留記憶画像は、保留記憶「2」を予告対象とし、第6保留記憶画像の左向蝶を第2保留記憶画像上に表示後、第6保留記憶画像を左向蝶から右向蝶に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「7」の保留記憶画像は、保留記憶「3」を予告対象とし、第7保留記憶画像の左向蝶を第3保留記憶画像上に表示後、第7保留記憶画像を左向蝶から右向蝶に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「8」の保留記憶画像は、保留記憶「4」を予告対象とし、第8保留記憶画像の左向蝶を第4保留記憶画像上に表示後、第8保留記憶画像を左向蝶から右向蝶に変化させる変化態様が設定されている。
第2実施形態では、先読み予告処理におけるS602に関し、第1実施形態と同様に新たなたな保留記憶表示が第5保留〜第8保留のいずれかに該当するか否かを判定するが、第2実施形態では、新たな保留記憶表示について、先読み予告で保留記憶画像を変化させるのは第5保留〜第8保留であるので、先読み予告で第1保留〜第4保留を予告対象として第5保留〜第8保留の保留記憶画像を変化させる対応関係がある先読み予告の対象となる対応関係がある保留記憶(第1保留〜第4保留)が既に存在(記憶)しているかを確認するという味を有する。また、第2実施形態では、図20の先読み予告処理において、S604で、先読み予告の演出を実行するために、図22の先読み予告関係テーブルを用いて、変化対象となる保留記憶の保留記憶画像の変化態様を決定する。これにより、図21(b)に示したような先読み予告の演出が実行される。
このように、第2実施形態では、対応関係がある保留記憶画像の表示態様が所定態様で変化する演出が行なわれることにより、所定の保留記憶情報が表示された後、当該保留記憶情報と予め対応付けられた特定の保留記憶情報が表示されたときに、当該特定の保留記憶情報の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該所定の保留記憶情報に関する予告が行なわれる。このような保留記憶の対応関係に基づいて先読み予告の演出がされると、保留記憶に関する大当りの期待度が認識可能となるので、このような予告を実行させることを目的として、保留記憶の個数を増加させたいというような、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができる。これにより、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態を説明する。第3実施形態においては、第1保留〜第4保留と対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を変化させることにより、対応関係にある第5保留〜第8保留を予告対象とした先読み予告の演出を実行する例を説明する。
図23は、第3実施形態による演出表示装置9における先読み予告演出の表示例を示す表示画面図である。
先読み予告の演出が行なわれるときには、図23(a),(b)において、たとえば、第6保留記憶画像86の蝶が、対応関係がある第2保留記憶画像82の花の上部に留まるような態様で表示されたときに、図23(b)のように、第2保留記憶画像82が、白花から赤花になる変化態様で、変化する演出が行なわれる。この場合は、表示態様が変化した第2保留記憶画像82と対応関係がある第6保留を予告対象とした先読み予告の演出が行なわれている。このような表示態様による先読み予告の演出は、第1保留記憶画像81と第5保留記憶画像85との対応関係に基づく第5保留を予告対象とした先読み予告の演出、第3保留記憶画像83と第7保留記憶画像87との対応関係に基づく第7保留を予告対象とした先読み予告の演出、および、第4保留記憶画像84と第8保留記憶画像88との対応関係に基づく第8保留を予告対象とした先読み予告の演出として、同様に行なわれる。
このように、対応関係がある保留記憶画像の表示態様が所定態様で変化する演出が行なわれることにより、所定の保留記憶情報が表示された後、当該保留記憶情報と予め対応付けられた特定の保留記憶情報が表示されたときに、当該所定の保留記憶情報の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該特定の保留記憶情報に関する予告が行なわれる。このような保留記憶の対応関係に基づいて先読み予告の演出がされると、保留記憶に関する大当りの期待度が認識可能となるので、このような予告を実行させることを目的として、保留記憶の個数を増加させたいというような、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができる。これにより、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
図24は、第3実施形態による先読み予告関係テーブルを表形式で示す図である。図24の先読み予告関係テーブルに関しては、図18の先読み予告関係テーブルと異なる点を主に説明する。
図24において、変化対象保留記憶番号は、各保留記憶が発生したときに図23(b)のような保留記憶画像を変化させる対象となる保留記憶番号を示している。変化対象保留記憶番号に関しては、保留記憶「1」〜「4」に、それぞれ保留記憶「5」〜「8」が変化対象保留記憶番号として設定されている。
予告保留記憶画像は、図23の(b)で説明したような先読み予告の演出が行なわれるときの保留記憶画像を示している。予告保留記憶画像は、保留記憶「1」〜「4」に設定されておらず、前述したように保留記憶「5」〜「8」のそれぞれが右向蝶に設定されている。
予告保留記憶画像の予告対象保留記憶番号は、保留記憶「1」〜「4」のそれぞれが保留記憶「5」〜「8」に設定されている。つまり、先読み予告の演出において表示態様が変化した保留記憶画像が当該保留記憶画像自体ではなく、前述のような対応関係にある保留記憶画像を予告対象とするものとなるようにデータが設定されている。
予告時保留記憶表示変化態様は、保留記憶「5」〜「8」に設定されておらず、保留記憶「1」〜「4」のそれぞれに設定されている。保留記憶「1」の保留記憶画像は、保留記憶「5」を予告対象とし、第5保留記憶画像の左向蝶を第1保留記憶画像上に表示後、第1保留記憶画像を白花から赤花に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「2」の保留記憶画像は、保留記憶「6」を予告対象とし、第6保留記憶画像の左向蝶を第2保留記憶画像上に表示後、第2保留記憶画像を白花から赤花に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「3」の保留記憶画像は、保留記憶「7」を予告対象とし、第7保留記憶画像の左向蝶を第3保留記憶画像上に表示後、第3保留記憶画像を白花から赤花に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「4」の保留記憶画像は、保留記憶「8」を予告対象とし、第8保留記憶画像の左向蝶を第4保留記憶画像上に表示後、第4保留記憶画像を白花から赤花に変化させる変化態様が設定されている。
第3実施形態では、先読み予告処理におけるS602に関し、第1実施形態と同様に新たな保留記憶表示が第5保留〜第8保留のいずれかに該当するか否かを判定するが、先読み予告対象は第5保留〜第8保留であるので、第3実施形態では、新たな保留記憶表示である第5保留〜第8保留を予告対象として、先読み予告で第1保留〜第4保留の保留記憶画像を変化させる対応関係がある保留記憶(第1保留〜第4保留)が既に存在(記憶)しているかを確認するという意味を有する。また、第3実施形態では、図20の先読み予告処理において、S604で、先読み予告の演出を実行するために、図24の先読み予告関係テーブルを用いて、変化対象となる保留記憶の保留記憶画像の変化態様を決定する。これにより、図23(b)に示したような先読み予告の演出が実行される。
このように、第3実施形態では、対応関係がある保留記憶画像の表示態様が所定態様で変化する演出が行なわれることにより、所定の保留記憶情報が表示された後、当該保留記憶情報と予め対応付けられた特定の保留記憶情報が表示されたときに、当該所定の保留記憶情報の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該特定の保留記憶情報に関する予告が行なわれる。このような保留記憶の対応関係に基づいて先読み予告の演出がされると、保留記憶に関する大当りの期待度が認識可能となるので、このような予告を実行させることを目的として、保留記憶の個数を増加させたいといような、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができる。これにより、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
また、第3実施形態では、第5保留〜第8保留から第1保留〜4保留にシフトするときに、「先読み予告実行中」のデータがセットされていると、花の画像として、当該保留について先読み予告がされていることを示す表示を、別の特定形状の花の画像に変更することにより、継続的に実行する表示が行なわれる。これにより、第5保留〜第8保留から第1保留〜4保留にシフトするときに、第1保留〜4保留について、先読み予告演出が行なわれた保留記憶であることが示される。
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態を説明する。第4実施形態においては、第1保留〜第4保留と対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第5保留〜第8保留の保留記憶画像の表示態様を変化させることにより、第5保留〜第8保留を予告対象とした先読み予告の演出を実行する例を説明する。
図25は、第4実施形態による演出表示装置9における先読み予告演出の表示例を示す表示画面図である。
先読み予告の演出が行なわれるときには、図25(a),(b)において、たとえば、第6保留記憶画像86の蝶が、対応関係がある第2保留記憶画像82の花の上部に留まるような態様で表示されたときに、図25(b)のように、第6保留記憶画像86が、左向蝶から右向きの蝶(以下、右向蝶と呼ぶ場合がある)になる変化態様で、変化する演出が行なわれる。この場合は、表示態様が変化した第6保留記憶画像86に対応する第6保留を予告対象とした先読み予告の演出が行なわれている。このような表示態様による先読み予告の演出は、第1保留記憶画像81と第5保留記憶画像85との対応関係に基づく第5保留を予告対象とした先読み予告の演出、第3保留記憶画像83と第7保留記憶画像87との対応関係に基づく第7保留を予告対象とした先読み予告の演出、および、第4保留記憶画像84と第8保留記憶画像88との対応関係に基づく第8保留を予告対象とした先読み予告の演出として、同様に行なわれる。
このように、対応関係がある保留記憶画像の表示態様が所定態様で変化する演出が行なわれることにより、所定の保留記憶情報が表示された後、当該保留記憶情報と予め対応付けられた特定の保留記憶情報が表示されたときに、当該特定の保留記憶情報の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該特定の保留記憶情報に関する予告が行なわれる。このような保留記憶の対応関係に基づいて先読み予告の演出がされると、保留記憶に関する大当りの期待度が認識可能となるので、このような予告を実行させることを目的として、保留記憶の個数を増加させたいというような、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができる。これにより、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
図26は、第4実施形態による先読み予告関係テーブルを表形式で示す図である。図26の先読み予告関係テーブルに関しては、図18の先読み予告関係テーブルと異なる点を主に説明する。
図26において、変化対象保留記憶番号は、各保留記憶が発生したときに図25(b)のような保留記憶画像を変化させる対象となる保留記憶番号を示している。変化対象保留記憶番号に関しては、保留記憶「1」〜「4」に変化対象が設定されておらず、前述したような対応関係で保留記憶「5」〜「8」に、それぞれ保留記憶「5」〜「8」が変化対象保留記憶番号として設定されている。
予告保留記憶画像は、図25の(b)で説明したような先読み予告の演出が行なわれるときの保留記憶画像を示している。予告保留記憶画像は、保留記憶「1」〜「4」に設定されておらず、前述したように保留記憶「5」〜「8」のそれぞれが右向蝶に設定されている。
予告保留記憶画像の予告対象保留記憶番号は、保留記憶「1」〜「4」に設定されておらず、前述したように保留記憶「5」〜「8」のそれぞれが保留記憶「5」〜「8」に設定されている。つまり、表示態様が変化した保留記憶画像が当該保留記憶画像自体を予告対象とするものとなるようにデータが設定されている。
予告時保留記憶表示変化態様は、保留記憶「1」〜「4」に設定されておらず、保留記憶「5」〜「8」のそれぞれに設定されている。保留記憶「5」の保留記憶画像は、保留記憶「5」を予告対象とし、第5保留記憶画像の左向蝶を第1保留記憶画像上に表示後、第5保留記憶画像を左向蝶から右向蝶に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「6」の保留記憶画像は、保留記憶「6」を予告対象とし、第6保留記憶画像の左向蝶を第2保留記憶画像上に表示後、第6保留記憶画像を左向蝶から右向蝶に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「7」の保留記憶画像は、保留記憶「7」を予告対象とし、第7保留記憶画像の左向蝶を第3保留記憶画像上に表示後、第7保留記憶画像を左向蝶から右向蝶に変化させる変化態様が設定されている。保留記憶「8」の保留記憶画像は、保留記憶「8」を予告対象とし、第8保留記憶画像の左向蝶を第4保留記憶画像上に表示後、第8保留記憶画像を左向蝶から右向蝶に変化させる変化態様が設定されている。
第4実施形態では、先読み予告処理におけるS602に関し、第1実施形態と同様に新たな保留記憶表示が第5保留〜第8保留のいずれかに該当するか否かを判定するが、先読み予告対象は第5保留〜第8保留であり、保留記憶画像を変化させる対象も第5保留〜第8保留であるので、先読み予告で第5保留〜第8保留を予告対象として第5保留〜第8保留の保留記憶画像を変化させる対応関係がある保留記憶(第1保留〜第4保留)が既に存在(記憶)しているかを確認するという意味を有する。また、第4実施形態では、図20の先読み予告処理において、S604で、先読み予告の演出を実行するために、図26の先読み予告関係テーブルを用いて、変化対象となる保留記憶の保留記憶画像の変化態様を決定する。これにより、図25(b)に示したような先読み予告の演出が実行される。
このように、第4実施形態では、対応関係がある保留記憶画像の表示態様が所定態様で変化する演出が行なわれることにより、所定の保留記憶情報が表示された後、当該保留記憶情報と予め対応付けられた特定の保留記憶情報が表示されたときに、当該特定の保留記憶情報の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該特定の保留記憶情報に関する予告が行なわれる。このような保留記憶の対応関係に基づいて先読み予告の演出がされると、保留記憶に関する大当りの期待度が認識可能となるので、このような予告を実行させることを目的として、保留記憶の個数を増加させたいというような、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができる。これにより、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
また、第4実施形態では、第5保留〜第8保留から第1保留〜4保留にシフトするときに、「先読み予告実行中」のデータがセットされていると、花の画像として、当該保留について先読み予告がされていることを示す表示を、別の特定形状の花の画像に変更することにより、継続的に実行する表示が行なわれる。これにより、第5保留〜第8保留から第1保留〜4保留にシフトするときに、第1保留〜4保留について、先読み予告演出が行なわれた保留記憶であることが示される。
〔第5実施形態〕
次に、第5実施形態を説明する。第5実施形態においては、第1実施形態および第3実施形態に示したような第1保留〜第4保留と対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を変化させることにより、先読み予告の演出を実行する場合において、保留記憶情報の個数が所定個数となったことを条件として、先読み予告の演出が行なわれることを示唆する示唆演出を行なう例を説明する。
図27は、第5実施形態による演出表示装置9における先読み予告演出の表示例を示す表示画面図である。図27においては、一例として、第1実施形態および第3実施形態のような、第1保留〜第4保留と対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を変化させることにより、先読み予告の演出を実行する場合において、保留記憶情報の個数が6個以上となったことを条件として、先読み予告の演出が行なわれることを示唆する示唆演出を行なう例が示されている。
図27(a)においては、先読み予告の演出を実行する保留記憶情報の個数の条件が、6個以上であるときに、先読み予告の演出が行なわれることを示唆する示唆演出として、第6保留記憶画像86と対応関係がある第2保留記憶画像82において花から匂いが出ているような画像を表示する演出が行なわれる例が示されている。これにより、第2保留記憶画像82と対応関係がある第6保留記憶画像86が表示されたこと、すなわち、保留記憶情報の個数が6個以上となったときに先読み予告の演出が行なわれることが示唆される。
図27(b)においては、図27(a)のような示唆演出が行なわれるときに、保留記憶情報の個数が6個となり、第6保留記憶画像86の蝶が、対応関係がある第2保留記憶画像82の花の上部に留まるような態様で表示されたときに、第1実施形態および第3実施形態で示したような、第2保留記憶画像82が、白色の花から赤色の花になる変化態様で、変化する演出が行なわれる例が示されている。
なお、図27(a)に示すような示唆演出は、第1保留記憶画像81に関連して行なうことにより、先読み予告の演出を実行する保留記憶情報の個数の条件が5個以上であることを示してもよい。また、図27(a)に示すような示唆演出は、第3保留記憶画像83に関連して行なうことにより、先読み予告の演出を実行する保留記憶情報の個数の条件が7個以上であることを示してもよい。また、図27(a)に示すような示唆演出は、第4保留記憶画像84に関連して行なうことにより、先読み予告の演出を実行する保留記憶情報の個数の条件が8個であることを示してもよい。
また、このような示唆演出としては、図27(a)のように先読み予告の演出が行なわれる保留記憶情報の最低限の個数(しきい値)を特定する画像(花から匂いが出ている画像)を表示する例を示したが、これに限らず、先読み予告の演出が行なわれる保留記憶情報のすべての個数を特定する画像(たとえば、保留記憶情報の個数が6個以上であれば、6個に対応する第2保留記憶画像82、7個に対応する第3保留記憶画像83、8個に対応する第4保留記憶画像84)について、各花から匂いが出ているような画像を表示する示唆演出を行なうようにしてもよい。
また、このような示唆演出は、先読み予告の演出が行なわれる条件となる保留記憶情報の個数を、直接的に数値情報により表示してもよい。また、このような示唆演出は、図27(a)のように、保留記憶情報の個数に対応する保留記憶画像と対応関係がある保留記憶画像と関連して表示する他に、たとえば矢印またはレベルゲージ等の画像により、保留記憶情報の個数に対応する保留記憶画像が表示される位置を直接的に特定する画像を表示することにより行なうようにしてもよい。また、このような示唆演出は、先読み予告の演出が行なわれる保留記憶情報の最低限の個数(しきい値)を特定するときに、しきい値となる保留記憶画像自体を、他の保留記憶画像と異なる画像として表示する(たとえば、色を異ならせる、または、形状を異ならせる)ようにしてもよい。
このように、先読み予告の演出を実行する場合において、保留記憶情報の個数が所定個数となったことを条件として、先読み予告の演出が行なわれることを示唆する示唆演出としては、当該示唆が可能な演出であれば、図27に示されるような演出に限られるものではない。
以上のような第5実施形態によれば、保留記憶情報の個数が所定個数となったことを条件として演出が行なわれることを示唆する示唆演出が行なわれるので、遊技者による保留記憶の獲得目標が明確化し、遊技者による遊技の継続的実行をより一層促進させることができる。
〔第6実施形態〕
次に、第6実施形態を説明する。第6実施形態においては、第2実施形態および第4実施形態に示したような第1保留〜第4保留と対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第5保留〜第8保留の保留記憶画像の表示態様を変化させることにより、先読み予告の演出を実行する場合において、保留記憶情報の個数が所定個数となったことを条件として、先読み予告の演出が行なわれることを示唆する示唆演出を行なう例を説明する。
図28は、第6実施形態による演出表示装置9における先読み予告演出の表示例を示す表示画面図である。図28においては、一例として、第2実施形態および第4実施形態のような、第1保留〜第4保留と対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第5保留〜第8保留の保留記憶画像の表示態様を変化させることにより、先読み予告の演出を実行する場合において、保留記憶情報の個数が6個以上となったことを条件として、先読み予告の演出が行なわれることを示唆する示唆演出を行なう例が示されている。
図28(a)においては、先読み予告の演出を実行する保留記憶情報の個数の条件が、6個以上であるときに、先読み予告の演出が行なわれることを示唆する示唆演出として、第6保留記憶画像86と対応関係がある第2保留記憶画像82において匂いが出ているような画像を表示する演出が行なわれる例が示されている。これにより、第2保留記憶画像82と対応関係がある第6保留記憶画像86が表示されたこと、すなわち、保留記憶情報の個数が6個以上であるときに先読み予告の演出が行なわれることが示唆される。
図28(b)においては、図28(a)のような示唆演出が行なわれるときに、保留記憶情報の個数が6個となり、第6保留記憶画像86の蝶が、対応関係がある第2保留記憶画像82の花の上部に留まるような態様で表示されたときに、第2実施形態および第4実施形態で示したような、第2保留記憶画像82が、左向蝶から右向蝶になる変化態様で、変化する演出が行なわれる例が示されている。
なお、図28(a)に示すような示唆演出は、第1保留記憶画像81に関連して行なうことにより、先読み予告の演出を実行する保留記憶情報の個数の条件が5個以上であることを示してもよい。また、図28(a)に示すような示唆演出は、第3保留記憶画像83に関連して行なうことにより、先読み予告の演出を実行する保留記憶情報の個数の条件が7個以上であることを示してもよい。また、図28(a)に示すような示唆演出は、第4保留記憶画像84に関連して行なうことにより、先読み予告の演出を実行する保留記憶情報の個数の条件が8個であることを示してもよい。
また、このような示唆演出としては、図28(a)のように先読み予告の演出が行なわれる保留記憶情報の最低限の個数(しきい値)を特定する画像(花から匂いが出ている画像)を表示する例を示したが、これに限らず、先読み予告の演出が行なわれる保留記憶情報のすべての個数を特定する画像(たとえば、保留記憶情報の個数が6個以上であれば、6個に対応する第2保留記憶画像82、7個に対応する第3保留記憶画像83、8個に対応する第4保留記憶画像84)について、各花から匂いが出ているような画像を表示する示唆演出を行なうようにしてもよい。
また、このような示唆演出は、先読み予告の演出が行なわれる条件としなる保留記憶情報の個数を、直接数値情報により表示してもよい。また、このような示唆演出は、図28(a)のように、保留記憶情報の個数に対応する保留記憶画像と対応関係がある保留記憶画像と関連して表示する他に、たとえば矢印またはレベルゲージ等の画像により、保留記憶情報の個数に対応する保留記憶画像が表示される位置を直接的に特定する画像を表示することにより行なうようにしてもよい。また、このような示唆演出は、先読み予告の演出が行なわれる保留記憶情報の最低限の個数(しきい値)を特定するときに、しきい値となる保留記憶画像自体を、他の保留記憶画像と異なる画像として表示する(たとえば、色を異ならせる、または、形状を異ならせる)ようにしてもよい。
このように、先読み予告の演出を実行する場合において、保留記憶情報の個数が所定個数となったことを条件として、先読み予告の演出が行なわれることを示唆する示唆演出としては、当該示唆が可能な演出であれば、図28に示されるような演出に限られるものではない。
以上のような第6実施形態によれば、保留記憶情報の個数が所定個数となったことを条件として演出が行なわれることを示唆する示唆演出が行なわれるので、遊技者による保留記憶の獲得目標が明確化し、遊技者による遊技の継続的実行をより一層促進させることができる。
〔第7実施形態〕
次に、第7実施形態を説明する。第7実施形態においては、第1実施形態および第2実施形態に示したような第1保留〜第4保留と対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第1保留〜第4保留に関する先読み予告の演出を実行する場合において、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化させた後、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、予め変化した表示態様の種類に応じて、第1保留〜第4保留に関する先読み予告をするときの保留記憶画像の表示態様の変化パターンを異ならせる例を説明する。
このような第1保留〜第4保留に関する先読み予告の演出としては、第1保留〜第4保留について基本保留記憶画像により保留記憶画像が表示された後、当該保留記憶画像を第1の変化タイミング(たとえば、基本保留記憶画像表示開始時から1秒後のタイミング)で、複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化させた後、当該保留記憶画像を第2の変化タイミング(第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されるタイミング)で、第1実施形態および第2実施形態に示したような保留記憶画像の表示態様の変化をさせることによる先読み予告を実行する。
第7実施形態では、一例として、第1実施形態において、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化させた後、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、予め変化した表示態様の種類に応じて、第1保留〜第4保留に関する先読み予告をするときの保留記憶画像の表示態様の変化パターン(変化割合)を異ならせる例を、図29を用いて説明する。
図29は、第7実施形態による先読み予告判定テーブルを表形式で示す図である。図29においては、(A)にはずれ時先読み予告判定テーブルが示され、(B)に大当り時先読み予告判定テーブルが示されている。図29(A)のはずれ時先読み予告判定テーブルは、第1変化態様を決定するためのはずれ時第1判定テーブル部と、第2変化態様を決定するためのはずれ時第2判定テーブル部とを含む。図29(B)の大当り時先読み予告判定テーブルは、第1変化態様を決定するための大当り時第1判定テーブル部と、第2変化態様を決定するための大当り時第2判定テーブル部とを含む。
図29(A),(B)においては、前述の第1の変化タイミングで第1保留〜第4保留を変化させるための複数種類の第1変化態様と、第1変化態様のそれぞれに割振られた第1変化態様判定用の乱数(第1変化判定ランダム)の個数(計150個)との関係が第1判定テーブル部に設定されている。
また、図29(A),(B)においては、前述の第2の変化タイミングで第1保留〜第4保留を変化させるための複数種類の第2変化態様と、第2変化態様のそれぞれに割振られた第2変化態様判定用の乱数(第2変化判定ランダム)の個数(計100個)との関係が第2判定テーブル部に設定されている。第2変化態様判定用の乱数(第2変化判定ランダム)は、選択された第1変化態様のそれぞれに対応して、複数種類の第2変化態様が選択できるように、第1変化態様の種類ごとに割振られている。
図29(A),(B)においては、前述の第1の変化タイミングでの複数種類の第1変化態様として、「白色(変化なし)」と、「白色→黄色(変化あり)」と、「白色→桃色(変化あり)」とが選択可能に設けられている。先読み予告の予告対象となる保留記憶が大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、第1の変化タイミングで第1変化態様に変化する割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、第1の変化タイミングで保留記憶画像の色が変化したときには、遊技者の大当りへの期待感を盛り上げることができる。
また、図29(A),(B)においては、第1の変化タイミングで第1変化態様を選択するときに、大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、第1変化態様として、「白色→桃色」の変化態様が「白色→黄色」の変化態様よりも選択される割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、保留記憶画像が第1の変化タイミングで桃色に変化したときには、遊技者の大当りへの期待感をより一層盛り上げることができる。
また、図29(A),(B)においては、第2の変化タイミングで第2変化態様を選択するときに、第1保留〜第4保留について、第1の変化タイミングで「白色(変化なし)」が選択されたときには、「白色(変化なし)」と「白色→赤色(変化あり)」と「白色→桜柄(変化あり)」とのいずれかが選択されるように、データが設定されている。また、図29(A),(B)においては、第1保留〜第4保留について、第2の変化タイミングで第2変化態様を選択するときに、第1の変化タイミングで「白色→黄色(変化あり)」が選択されたときには、「黄色→赤色(変化あり)」と「黄色→桜柄(変化あり)」とのいずれかが選択されるように、データが設定されている。また、図29(A),(B)においては、第1保留〜第4保留について、第2の変化タイミングで第2変化態様を選択するときに、第1の変化タイミングで「白色→桃色(変化あり)」が選択されたときには、「桃色→赤色(変化あり)」と「桃色→桜柄(変化あり)」とのいずれかが選択されるように、データが設定されている。
図29(A),(B)においては、先読み予告の予告対象となる保留記憶が大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、第2の変化タイミングにおいて第1保留〜第4保留の保留記憶画像が第2変化態様で変化する(変化ありを選択する)割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、保留記憶画像が第2の変化タイミングにおいて第2変化態様で変化したときには、遊技者の大当りへの期待感をより一層盛り上げることができる。また、第2の変化タイミングで第2変化態様を選択するときに、大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、第2変化態様として、桜柄に変化する変化態様が、赤色に変化する変化態様よりも選択される割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、保留記憶画像が第2の変化タイミングにおいて桜柄に変化したときには、赤色に変化したときと比べて、遊技者の大当りへの期待感をさらに盛り上げることができる。
第7実施形態では、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様が、複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化された後、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、予め変化した表示態様の種類に応じて、第1保留〜第4保留に関する先読み予告がされるときの保留記憶画像の変化パターンが異ならされる。これにより、保留記憶画像の表示態様が予め如何なる態様に変化するかに遊技者を注目させることができる。
第7実施形態では、先読み予告による保留記憶画像の変化の前に、保留記憶画像を予め変化させておく演出を、第1実施形態の先読み予告について適用した例を代表例として示したが、このような保留記憶画像を予め変化させておく演出は、同様の技術的観点から第2実施形態の先読み予告についても同様に適用可能である。たとえば、第2実施形態の先読み予告について適用する場合は、第2の変化タイミングで第5保留〜第8保留の保留記憶画像の表示態様が変化するので、図29における「第1保留〜第4保留による第2変化態様」を「第5〜第8保留による第2変化態様」に置換え、さらに、第1変化態様で第1保留〜第4保留が黄色または桃色に変化したときの第5〜第8保留の第2変化態様について、「黄色→赤色」を「白色→赤色」、「黄色→桜柄」を「白色→桜柄」、「桃色→赤色」を「白色→桜柄」にそれぞれ置換えればよい。
なお、第7実施形態のように、第1の変化タイミングと第2の変化タイミングとのそれぞれで保留記憶画像の表示態様を変化させる場合については、第1保留〜第4保留の表示結果の判定結果に関わらず第1の変化タイミングにおける保留記憶表示の第1変化態様を選択決定して、保留記憶画像を第1変化態様で変化させるようにしてもよい。
〔第8実施形態〕
次に、第8実施形態を説明する。第8実施形態においては、第3実施形態および第4実施形態に示したような第1保留〜第4保留と対応関係がある第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第5保留〜第8保留に関する先読み予告の演出を実行する場合において、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化させた後、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、予め変化した表示態様の種類に応じて、第5保留〜第8保留に関する先読み予告をするときの保留記憶画像の表示態様の変化パターンを異ならせる例を説明する。
第8実施形態では、第7実施形態と同様に、第1保留〜第4保留の保留記憶画像のそれぞれと、第5保留〜第8保留の保留記憶画像のそれぞれとについて、画像色を変化させることにより先読み予告を行なう構成を一例として示す。この例では、各保留の基本保留記憶画像が白色である。
このような第5保留〜第8保留に関する先読み予告の演出としては、第1保留〜第4保留について基本保留記憶画像により保留記憶画像が表示された後、保留記憶画像を第1の変化タイミング(たとえば、第5保留〜第8保留の始動入賞時コマンド(図柄指定コマンド等)が始動入賞時受信コマンドバッファに格納された後、そのコマンドに基づく第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示される前の1秒前のタイミング)で、複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化させた後、当該保留記憶画像を第2の変化タイミング(たとえば、第5保留〜第8保留の始動入賞時コマンド(図柄指定コマンド等)が始動入賞時受信コマンドバッファに格納された後、そのコマンドに基づく第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されるタイミング)で、第1実施形態および第2実施形態に示したような保留記憶画像の表示態様の変化をさせることによる先読み予告を実行する。
第8実施形態では、一例として、第4実施形態において、第5保留〜第8保留の保留記憶が発生した後保留記憶画像が表示される前に、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化させた後、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、予め変化した表示態様の種類に応じて、第5保留〜第8保留に関する予告をするときの保留記憶画像の表示態様の変化パターン(変化割合)を異ならせる例を、図30を用いて説明する。
図30は、第8実施形態による先読み予告判定テーブルを表形式で示す図である。図30においては、(A)にはずれ時先読み予告判定テーブルが示され、(B)に大当り時先読み予告判定テーブルが示されている。図30(A)のはずれ時先読み予告判定テーブルは、第1変化態様を決定するためのはずれ時第1判定テーブル部と、第2変化態様を決定するためのはずれ時第2判定テーブル部とを含む。図30(B)の大当り時先読み予告判定テーブルは、第1変化態様を決定するための大当り時第1判定テーブル部と、第2変化態様を決定するための大当り時第2判定テーブル部とを含む。
図30(A),(B)においては、前述の第1の変化タイミングで第1保留〜第4保留を変化させるための複数種類の第1変化態様と、第1変化態様のそれぞれに割振られた第1変化態様判定用の乱数(第1変化判定ランダム)の個数(計150個)との関係が第1判定テーブル部に設定されている。
また、図30(A),(B)においては、前述の第2の変化タイミングで第5保留〜第8保留を変化させるための複数種類の第2変化態様と、第2変化態様のそれぞれに割振られた第2変化態様判定用の乱数(第2変化判定ランダム)の個数(計100個)との関係が第2判定テーブル部に設定されている。第2変化態様判定用の乱数(第2変化判定ランダム)は、選択された第1変化態様のそれぞれに対応して、複数種類の第2変化態様が選択できるように、第1変化態様の種類ごとに割振られている。
図30(A),(B)においては、前述の第1の変化タイミングでの複数種類の第1変化態様として、「白色(変化なし)」と、「白色→黄色(変化あり)」と、「白色→桃色(変化あり)」とが選択可能に設けられている。先読み予告の予告対象となる保留記憶が大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、第1の変化タイミングで第1変化態様に変化する割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、第1の変化タイミングで保留記憶画像の色が変化したときには、遊技者の大当りへの期待感を盛り上げることができる。
また、図30(A),(B)においては、第1の変化タイミングで第1変化態様を選択するときに、大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、第1変化態様として、「白色→桃色」の変化態様が「白色→黄色」の変化態様よりも選択される割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、保留記憶画像が第1の変化タイミングで桃色に変化したときには、遊技者の大当りへの期待感をより一層盛り上げることができる。
また、図30(A),(B)においては、第2の変化タイミングで第2変化態様を選択するときに、第1保留〜第4保留について、第1の変化タイミングで「白色(変化なし)」が選択されたときには、第5保留〜第8保留について、「白色(変化なし)」と「白色→赤色(変化あり)」と「白色→桜柄(変化あり)」とのいずれかが選択されるように、データが設定されている。また、図30(A),(B)においては、第2の変化タイミングで第2変化態様を選択するときに、第1保留〜第4保留について、第1の変化タイミングで「白色→黄色(変化あり)」が選択されたときには、第5保留〜第8保留について、「黄色→赤色(変化あり)」と「黄色→桜柄(変化あり)」とのいずれかが選択されるように、データが設定されている。また、図30(A),(B)においては、第2の変化タイミングで第2変化態様を選択するときに、第1保留〜第4保留について、第1の変化タイミングで「白色→桃色(変化あり)」が選択されたときには、第5保留〜第8保留について、「桃色→赤色(変化あり)」と「桃色→桜柄(変化あり)」とのいずれかが選択されるように、データが設定されている。
図30(A),(B)においては、先読み予告の予告対象となる保留記憶が大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、第2の変化タイミングにおいて第5保留〜第8保留の保留記憶画像が第2変化態様で変化する(変化ありを選択する)割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、保留記憶画像が第2の変化タイミングにおいて第2変化態様で変化したときには、遊技者の大当りへの期待感をより一層盛り上げることができる。また、第2の変化タイミングで第2変化態様を選択するときに、大当りとなるときには、はずれとなるときと比べて、第2変化態様として、桜柄に変化する変化態様が、赤色に変化する変化態様よりも選択される割合が高くなるようにデータが設定されている。これにより、保留記憶画像が第2の変化タイミングにおいて桜柄に変化したときには、赤色に変化したときと比べて、遊技者の大当りへの期待感をさらに盛り上げることができる。
第8実施形態では、演出制御用マイクロコンピュータ100において、第1の変化タイミングで第1変化ランダムおよび第2変化ランダムの値が抽出され、予告対象となる保留記憶の表示結果の判定結果に基づいて、図30(A)または図30(B)の先読み予告判定テーブルが選択される。そして、選択されたテーブルを用いて、第1変化ランダムの抽出値に対応する第1変化態様(変化なしも含む)が決定される。さらに、選択されたテーブルを用いて、第2変化ランダムの抽出値に対応する第2変化態様(変化なしも含む)が決定される。このような第1変化態様の決定結果、および、第2変化態様の決定結果に基づいて、第1の変化タイミングにおいて、第1保留〜第4保留の保留記憶画像が予め変化し得ることとなり、さらに、第2の変化タイミングにおいて、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が変化し得ることとなる。
第8実施形態では、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様が、複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化された後、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第1保留〜第4保留について予め変化した表示態様の種類に応じて、第5保留〜第8保留の保留記憶画像を用いた先読み予告がされるときの保留記憶画像の変化パターンが異ならされる。これにより、保留記憶画像の表示態様が予め如何なる態様に変化するかに遊技者を注目させることができる。
第8実施形態では、先読み予告による保留記憶画像の変化の前に、保留記憶画像を予め変化させておく演出を、第4実施形態の先読み予告について適用した例を代表例として示したが、このような保留記憶画像を予め変化させておく演出は、同様の技術的観点から第3実施形態の先読み予告についても同様に適用可能である。たとえば、第3実施形態の先読み予告について適用する場合は、第2の変化タイミングで第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様が変化するので、図30における「第5保留〜第8保留による第2変化態様」を「第1〜第4保留による第2変化態様」に置換え、さらに、第1変化態様で第1保留〜第4保留が黄色に変化したときの第1〜第4保留の第2変化態様について、「白色→赤色」を「黄色→赤色」、「白色→桜柄」を「黄色→桜柄」にそれぞれ置換え、第1変化態様で第1保留〜第4保留が桃色に変化したときの第1〜第4保留の第2変化態様について「白色→赤色」を「桃色→赤色」、「白色→桜柄」を「桃色→桜柄」にそれぞれ置換えればよい。
なお、第8実施形態のように、第1の変化タイミングと第2の変化タイミングとのそれぞれで保留記憶画像の表示態様を変化させる場合については、第1の変化タイミングを、対応関係がある第5保留〜第8保留が発生する前のタイミングとして、対応関係がある第5保留〜第8保留の表示結果の判定結果に関わらず第1変化態様を選択決定して、保留記憶画像を第1変化態様で変化させるようにしてもよい。
〔第9実施形態〕
次に、第9実施形態を説明する。第9実施形態においては、その他の構成の始動入賞装置が設けられたパチンコ遊技機において、前述したような先読み予告の制御を行なう例を説明する。
第9実施形態によるパチンコ遊技機においては、図1に示す第1始動入賞口13および第2始動入賞口14を含む入賞装置の代わりに、次のような入賞球の振分け構成を有する振分け入賞装置が設けられる。
第9実施形態による振分け入賞装置は、並列配置された第1始動入賞口(第1始動入賞口13に相当)および第2始動入賞口(可変入賞球装置15を備えた第2始動入賞口14に相当)と、遊技球を受入れる受入口と、当該受入口から受入れられた遊技球を第1始動入賞口へ誘導する第1誘導経路と、当該受入口から受入れられた遊技球を第2始動入賞口へ誘導する第2誘導経路と、受入口から受入れられた遊技球を第1誘導経路と第2誘導経路とに順次1個ずつ振分ける振分け装置とを含む。
このような振分け入賞装置では、通常状態(非時短状態)において、第2始動入賞口の可変入賞球装置が閉状態であり、振分け装置により、受入口から受入れられた遊技球が第1始動入賞口と第2始動入賞口とへ1個ずつ振分けられることにより、始動入賞の保留記憶は、最大限8個が、たとえば、「第1」、「第2」、「第1」、「第2」、「第1」、「第2」、「第1」、「第2」というような順番で、保留記憶特定情報記憶領域に記憶されることとなる。
この場合には、保留記憶画像の表示領域において、下段部に、第1始動入賞口に入賞した保留記憶の保留記憶画像を順番に並べて表示し、その上段部に、第2始動入賞口に入賞した保留記憶の保留記憶画像を、第1始動入賞口に入賞した保留記憶と所定の対応関係(たとえば、前述したような各実施形態で説明したような先読み予告の対応関係)を持たせて順番に並べて表示する。第9実施形態では、このような保留記憶画像の表示領域における下段部を第1保留表示部と呼び、上段部を第2保留表示部と呼ぶ。
なお、第1始動入賞口に入賞した保留記憶と、第2始動入賞口に入賞した保留記憶とは、前述した各実施形態に示したような表示態様で、入賞順番に従って、下段部から上段部に順次並ぶ態様で表示するようにしてもよい。
このように、保留記憶画像の表示領域においては、下段部の第1保留表示部で、第1始動入賞口に入賞した複数の保留記憶の保留記憶画像が順番に並べて表示され、その上段部の第2保留表示部で、第2始動入賞口に入賞した複数の保留記憶の保留記憶画像が順番に並べて表示される。そして、第1保留表示部で表示される保留記憶画像と、第2保留表示部で表示される保留記憶画像とは、所定の対応関係(たとえば、前述したような各実施形態で説明したような先読み予告の対応関係)を持たせて順番に並べて表示させ、前述の各実施形態で説明したような先読み予告の演出を実行させる。
このようにすれば、第1保留表示部に表示される保留記憶画像に対応して第2保留表示部に表示される保留記憶画像が比較的早いタイミングで表示されて前述のような先読み予告の演出が実行され得る。これにより、前述の各実施形態で説明したような先読み予告の演出が実行される頻度が高くなり、演出の面白みを向上させることができる。また、第1保留表示部に表示される複数の第1の保留記憶画像と第2保留表示部に表示される複数の第2の保留記憶画像との間で、保留記憶画像ごとに対応関係が異なるので、遊技の興趣を向上させることができる。
なお、第1始動入賞口に入賞した保留記憶の保留記憶画像と、第2始動入賞口に入賞した保留記憶の保留記憶画像とを入賞順に一列に並べて表示し、対応関係にある保留記憶画像を他の画像とは所定距離を隔てて表示することにより、対応関係が特定されるようにしてもよい。たとえば、第1保留と第2保留との組合せを、第3保留と第4保留との組合せとは、組合せを明確に認識可能な程度の距離を隔てて表示することにより、関係が特定されるようにしてもよい。
〔第10実施形態〕
次に、第10実施形態を説明する。第10実施形態においては、先読み予告の演出の組合せ例を説明する。
前述した第1実施形態〜第4実施形態のそれぞれでは、先読み予告の演出の演出パターンとして、1種類の演出パターンのみ(図16、図21、図23、図25のようなそれぞれの変動パターンでの先読み予告の演出)を説明した。しかし、これに限らず、第1〜第4実施形態のような先読み予告の演出パターンは、適宜組合せて用いるようにしてもよい。たとえば、第1実施形態の先読み予告の演出と、第3実施形態の先読み予告の演出、および、第4実施形態の先読み予告の演出とが同時に発生する演出を実行することが可能となるように、先読み予告の演出を選択するようにしてもよい。また、第2実施形態の先読み予告の演出と、第3実施形態の先読み予告の演出、および、第4実施形態の先読み予告の演出とが同時に発生する演出を実行することが可能となるように、先読み予告の演出を選択するようにしてもよい。
このように、先読み予告の演出を各種組合せて実行可能とすることにより、演出の面白みをより一層向上させることができる。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 第1実施形態の図16(C)の(b)、図18に示すように、たとえば第2保留記憶画像82のような第1保留〜第4保留の保留記憶画像が表示された後、当該保留記憶画像と予め対応付けられていると判定された、たとえば第6保留記憶画像86のような第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、当該第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該第1保留〜第4保留の保留記憶情報に関する先読み予告が行なわれる。これにより、このような先読み予告を実行させることを目的として、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができ、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
(2) 第2実施形態の図21の(b)、図22に示すように、たとえば第2保留記憶画像82のような第1保留〜第4保留の保留記憶画像が表示された後、当該保留記憶画像と予め対応付けられていると判定された、たとえば第6保留記憶画像86のような第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、当該第5保留〜第8保留の保留記憶画像の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該第1保留〜第4保留の保留記憶情報に関する先読み予告が行なわれる。これにより、このような先読み予告を実行させることを目的として、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができ、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
(3) 第3実施形態の図23の(b)、図24に示すように、たとえば第2保留記憶画像82のような第1保留〜第4保留の保留記憶画像が表示された後、当該保留記憶画像と予め対応付けられていると判定された、たとえば第6保留記憶画像86のような第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、当該第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該第5保留〜第8保留の保留記憶情報に関する先読み予告が行なわれる。これにより、このような先読み予告を実行させることを目的として、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができ、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
(4) 第4実施形態の図25の(b)、図26に示すように、たとえば第2保留記憶画像82のような第1保留〜第4保留の保留記憶画像が表示された後、当該保留記憶画像と予め対応付けられていると判定された、たとえば第6保留記憶画像86のような第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、当該第5保留〜第8保留の保留記憶画像の表示態様を変化させる演出を行なうことにより、当該第5保留〜第8保留の保留記憶情報に関する先読み予告が行なわれる。これにより、このような先読み予告を実行させることを目的として、遊技者による保留記憶の獲得意欲を向上させることができ、遊技者による遊技の継続的実行を促進させることができる。
(5) 第7実施形態の図29に示すように、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様が、複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化された後、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、予め変化した表示態様の種類に応じて、第1保留〜第4保留に関する先読み予告がされるときの保留記憶画像の変化パターンが異ならされる。これにより、保留記憶画像の表示態様が予め如何なる態様に変化するかに遊技者を注目させることができる。
(6) 第8実施形態の図30に示すように、第1保留〜第4保留の保留記憶画像の表示態様が、複数種類の表示態様のうちのいずれかに予め変化された後、第5保留〜第8保留の保留記憶画像が表示されたときに、第1保留〜第4保留について予め変化した表示態様の種類に応じて、第5保留〜第8保留の保留記憶画像を用いた先読み予告がされるときの保留記憶画像の変化パターンが異ならされる。これにより、保留記憶画像の表示態様が予め如何なる態様に変化するかに遊技者を注目させることができる。
(7) 第9実施形態に示すように、第1保留表示部に表示される複数の第1の保留記憶画像と第2保留表示部に表示される複数の第2の保留記憶画像との間で、保留記憶画像ごとに対応関係が異なるので、遊技の興趣を向上させることができる。
(8) 第5実施形態の図27における示唆演出、および、第6実施形態の図28における示唆演出のように、保留記憶情報の個数が所定個数となったことを条件として演出が行なわれることを示唆する示唆演出が行なわれるので、遊技者による保留記憶の獲得目標が明確化し、遊技者による遊技の継続的実行をより一層促進させることができる。
次に、以上に説明した実施の形態の変形例や特徴点等を以下に列挙する。
(1) 前述の実施の形態では、演出装置を制御する回路が搭載された基板として、演出制御基板80、音声出力基板70およびランプドライバ基板35が設けられているが、演出装置を制御する回路を1つの基板に搭載してもよい。さらに、演出表示装置9等を制御する回路が搭載された第1の演出制御基板(表示制御基板)と、その他の演出装置(ランプ、LED、スピーカ27R,27L等)を制御する回路が搭載された第2の演出制御基板との2つの基板を設けるようにしてもよい。
(2) 前述の実施の形態では、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、演出制御用マイクロコンピュータ100に対して直接コマンドを送信していたが、遊技制御用マイクロコンピュータ560が他の基板(たとえば、図3に示す音声出力基板70やランプドライバ基板35等、または音声出力基板70に搭載されている回路による機能とランプドライバ基板35に搭載されている回路による機能とを備えた音/ランプ基板)に演出制御コマンドを送信し、他の基板を経由して演出制御基板80における演出制御用マイクロコンピュータ100に送信されるようにしてもよい。その場合、他の基板においてコマンドが単に通過するようにしてもよいし、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、音/ランプ基板にマイクロコンピュータ等の制御手段を搭載し、制御手段がコマンドを受信したことに応じて音声制御やランプ制御に関わる制御を実行し、さらに、受信したコマンドを、そのまま、またはたとえば簡略化したコマンドに変更して、演出表示装置9を制御する演出制御用マイクロコンピュータ100に送信するようにしてもよい。その場合でも、演出制御用マイクロコンピュータ100は、上記の実施の形態における遊技制御用マイクロコンピュータ560から直接受信した演出制御コマンドに応じて表示制御を行なうのと同様に、音声出力基板70、ランプドライバ基板35または音/ランプ基板から受信したコマンドに応じて表示制御を行なうことができる。このような構成の場合には、前述した実施の形態で演出制御用マイクロコンピュータ100が行なっていた各種決定については、同様に演出制御用マイクロコンピュータ100が行なうようにしてもよく、または、音声出力基板70、ランプドライバ基板35、または、音/ランプ基板に搭載したマイクロコンピュータ等の制御手段が行なうようにしてもよい。
(3) 上記実施の形態においては、変動表示において実行する演出として、擬似連の演出を実行するようにしてもよい。擬似連とは、本来は1つの保留記憶に対応する1回の変動であるものの複数の保留記憶に対応する複数回の変動が連続して行なわれているように見せる演出表示である擬似連続変動を示す略語である。
(4) 上記実施の形態においては、変動表示において実行する演出として、滑り演出を実行するようにしてもよい。滑りとは、変動表示において図柄の停止直前に図柄を停止予測位置から滑らせる演出表示をいう。
(5) 上記実施の形態においては、変動時間およびリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを演出制御用マイクロコンピュータ100に通知するために、変動を開始するときに1つの変動パターンコマンドを送信する例を示したが、2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを演出制御用マイクロコンピュータ100に通知する様にしてもよい。具体的には、2つのコマンドにより通知する場合、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、1つ目のコマンドでは擬似連の有無、滑り演出の有無等、リーチとなる以前(リーチとならない場合には所謂第2停止の前)の変動時間や変動態様を示すコマンドを送信し、2つ目のコマンドではリーチの種類や再抽選演出の有無等、リーチとなった以降(リーチとならない場合には所謂第2停止の後)の変動時間や変動態様を示すコマンドを送信する様にしてもよい。この場合、演出制御用マイクロコンピュータ100は2つのコマンドの組合せから導かれる変動時間に基づいて変動表示における演出制御を行なうようにすればよい。なお、遊技制御用マイクロコンピュータ560の方では2つのコマンドのそれぞれにより変動時間を通知し、それぞれのタイミングで実行される具体的な変動態様については演出制御用マイクロコンピュータ100の方で選択を行なう様にしてもよい。2つのコマンドを送る場合、同一のタイマ割込内で2つのコマンドを送信する様にしてもよく、1つ目のコマンドを送信した後、所定期間が経過してから(例えば次のタイマ割込において)2つ目のコマンドを送信する様にしてもよい。なお、それぞれのコマンドで示される変動態様はこの例に限定されるわけではなく、送信する順序についても適宜変更可能である。このように2つ乃至それ以上のコマンドにより変動パターンを通知する様にすることで、変動パターンコマンドとして記憶しておかなければならないデータ量を削減することができる。このように2つのコマンドにより変動パターンを演出制御用マイクロコンピュータ100に通知する構成においては、1つ目のコマンドを送信した後の2つ目のコマンドにおいて、入賞時演出処理による表示結果の判定結果、および、変動パターン種別のような先読み判定情報を送信し、その2つ目のコマンドを受信したことに基づいて、前述した実施の形態に示したような先読み予告の演出を実行するようにしてもよい。
(6) 前述した実施の形態は、入賞球の検出に応答して所定数の賞球を払い出す払出式遊技機に限定されるものではなく、次のように遊技球を封入し入賞球の検出に応答して得点を付与する封入式遊技機にも適用することができる。具体的に、上記の実施の形態の遊技機は、遊技者に景品として遊技球が払出され、遊技者が払出された遊技球(貸し球の場合もある)を遊技領域に発射して遊技が行なわれる遊技機であったが、プリペイドカードや会員カード等の遊技用記録媒体の記録情報により特定される大きさの遊技価値である度数を使用して、遊技に使用するための遊技得点を付与するとともに、付与された遊技得点または遊技による入賞により付与された遊技得点を使用して遊技機内に封入された遊技球を遊技領域に打込んで遊技者が遊技を行なう遊技機にも本発明を適用することができる。すなわち、始動領域を遊技媒体(遊技球)が通過した後に、変動表示の開始を許容する開始条件の成立に基づいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報の変動表示を行ない表示結果を導出表示する変動表示装置を備え、該変動表示装置に特定表示結果が導出表示されたときに遊技者にとって有利な特定遊技状態に移行させる遊技機であるが、遊技得点が0でないときに遊技得点を使用して遊技機内に封入された遊技球を遊技領域に打込んで遊技が行なわれ、遊技球の打込みに応じて遊技得点を減算し、遊技領域に設けられた入賞領域に遊技球が入賞することに応じて遊技得点を加算する遊技機にも本発明を適用することができる。そのような遊技機は、遊技得点の加算に使用可能な遊技用価値の大きさを特定可能な情報が記録された遊技用記録媒体を挿入するための遊技用記録媒体挿入口と、遊技用記録媒体挿入口に挿入された遊技用記録媒体に記録されている記録情報の読出しを行なう遊技用記録媒体処理手段とを備えていてもよい。
(7) 前述した実施の形態は、パチンコ遊技機1の動作をシミュレーションするゲーム機などの装置にも適用することができる。前述した実施の形態を実現するためのプログラム及びデータは、コンピュータ装置等に対して、着脱自在の記録媒体により配布・提供される形態に限定されるものではなく、予めコンピュータ装置等の有する記憶装置にプリインストールしておくことで配布される形態を採っても構わない。さらに、本発明を実現するためのプログラム及びデータは、通信処理部を設けておくことにより、通信回線等を介して接続されたネットワーク上の、他の機器からダウンロードすることによって配布する形態を採っても構わない。そして、ゲームの実施形態も、着脱自在の記録媒体を装着することにより実行するものだけではなく、通信回線等を介してダウンロードしたプログラム及びデータを、内部メモリ等に一旦格納することにより実行可能とする形態、通信回線等を介して接続されたネットワーク上における、他の機器側のハードウェア資源を用いて直接実行する形態としてもよい。さらには、他のコンピュータ装置等とネットワークを介してデータの交換を行なうことによりゲームを実行するような形態とすることもできる。
(8) 前述の実施形態では、大当り種別として、15ラウンドの通常大当りと15ラウンドの確変大当りと2ラウンドの確変大当りを設けた例を示した。しかし、これに限らず、たとえば、15ラウンドの大当り、10ラウンドの大当り、5ラウンドの大当り、および、2ラウンドの大当りを設ける場合のように、3種類以上のラウンド数の大当り種別を設けてもよい。その場合には、たとえば、大当りの種別を、賞球が得られやすい大当り種別グループ(たとえば、15ラウンドの大当り、10ラウンドの大当り)と、賞球が得られにくい大当り種別グループ(たとえば、5ラウンドの大当り、2ラウンドの大当り)とに分類し、第2特別図柄の方が第1特別図柄よりも、賞球が得られやすい大当り種別グループの大当り種別が選択される割合が高くなるように設定してもよい。
(9) なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。