JP6131002B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明は、例えば証紙台板等の部材を遊技盤から取り外し困難な状態に取り付ける作業の容易化を図ることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
ここで、前記第1の部材70は、前記遊技盤本体60にねじ締めして固定されることを特徴とすることができる。
〔遊技機の基本構成〕
図1は、本実施の形態に係るパチンコ遊技機100の概略正面図である。
同図に示す遊技機の一例としてのパチンコ遊技機100は、遊技者の指示操作により打ち出された遊技球が入賞すると賞球を払い出すように構成されたものである。このパチンコ遊技機100は、遊技球が打ち出される遊技盤110と、遊技盤110を囲む枠部材150とを備えている。遊技盤110は、枠部材150に着脱自在に取り付けられている。
本実施の形態では、遊技者により視認され易い遊技領域111の位置に、演出のための各種の画像を表示する画像表示部114が配設されている。この画像表示部114は、液晶ディスプレイ等による表示画面を備え、遊技者によるゲームの進行に伴い、例えば、図柄抽選結果(図柄変動結果)を遊技者に報知するための装飾図柄を表示したり、キャラクタの登場やアイテムの出現による演出画像を表示したりする。
また、遊技盤110の前面に、各種の演出に用いられる可動役物115および盤ランプ116を備えている。可動役物115は、遊技盤110上で動作することにより各種の演出を行い、また、盤ランプ116は、発光することで各種の演出を行う。
第2始動口122は、チューリップの花の形をした一対の羽根が電動ソレノイドにより開閉すると共に点灯する普通電動役物としての電動チューリップ123を備えている。電動チューリップ123は、羽根が閉じていると、遊技球が第2始動口122へ入り難い一方で、羽根が開くと第2始動口122の入口が拡大して遊技球が第2始動口122へ入り易くなるように構成されている。そして、電動チューリップ123は、普通図柄抽選に当選すると、点灯ないし点滅しながら羽根が規定時間(例えば6秒間)および規定回数(例えば3回)だけ開く。
なお、本実施の形態では、遊技領域111に第1始動口121および第2始動口122が配設されているが、いずれか一方のみを配設する構成例やさらに他の始動口を配設する構成例も考えられる。また、本実施の形態では、遊技領域111に大入賞口125が1つ配設されているが、大入賞口125を複数配設する構成例も考えられる。
本実施の形態では、遊技盤110の右下の位置に、抽選結果や保留数に関する表示を行う表示器130が配設されている。
なお、本実施の形態では、皿153を上下皿一体で構成しているが、上皿と下皿とを分離する構成例も考えられる。また、発射装置のハンドル151を所定条件下で発光させる構成例も考えられる。
また、枠部材150は、パチンコ遊技機100の遊技状態や状況を告知したり各種の演出を行ったりするスピーカ156および枠ランプ157を備えている。スピーカ156は、楽曲や音声、効果音による各種の演出を行い、また、枠ランプ157は、点灯点滅によるパターンや発光色の違い等で光による各種の演出を行う。なお、枠ランプ157については、光の照射方向を変更する演出を行うことを可能にする構成例が考えられる。
また、枠部材150は、遊技盤110を遊技者と隔てるための透明板(不図示)を備えている。
パチンコ遊技機100の表示器130は、図2の(a)に示すように、第1始動口121の入賞に対応して作動する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122の入賞に対応して作動する第2特別図柄表示器222と、ゲート124の通過に対応して作動する普通図柄表示器223と、を備えている。第1特別図柄表示器221は、第1始動口121の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第2特別図柄表示器222は、第2始動口122の入賞による特別図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。普通図柄表示器223は、遊技球がゲート124を通過することにより普通図柄を変動表示しその抽選結果を表示する。第1特別図柄表示器221、第2特別図柄表示器222および普通図柄表示器223の各々は、LED表示装置で構成され、その点灯態様によって各抽選結果を表す図柄が表示される。
次に、パチンコ遊技機100での動作制御や信号処理を行う制御ユニットについて説明する。
図3は、制御ユニットの内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御ユニットは、メイン制御手段として、内部抽選および当選の判定等といった払い出す賞球数に関する各種制御を行う遊技制御部200を備えている。また、サブ制御手段として、演出を統括的に制御する演出制御部300と、画像および音響を用いた演出を制御する画像/音響制御部310と、各種のランプおよび可動役物115を用いた演出を制御するランプ制御部320と、払出球の払い出し制御を行う払出制御部400と、を備えている。
遊技制御部200は、内部抽選および当選の判定等といった払い出し賞球数に関連する各種制御を行う際の演算処理を行うCPU201と、CPU201にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM202と、CPU201の作業用メモリ等として用いられるRAM203と、を備えている。
遊技制御部200は、第1始動口121または第2始動口122に遊技球が入賞すると特別図柄抽選を行い、特別図柄抽選での当選か否かの判定結果を演出制御部300に送る。また、特別図柄抽選時の当選確率の変動設定(例えば300分の1から30分の1への変動設定)、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間の短縮設定、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間の短縮設定を行い、設定内容を演出制御部300に送る。
さらに、遊技制御部200は、電動チューリップ123の羽根の開時間の延長、および電動チューリップ123の羽根が開く回数の設定、さらには羽根が開く際の開閉動作間隔の設定を制御する。また、遊技球が連続的に第1始動口121または第2始動口122へ入賞したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留や、遊技球が連続的にゲート124を通過したときの未抽選分の限度個数(例えば4個)までの保留を設定する。
また、遊技制御部200は、特別図柄抽選の結果に応じて、大入賞口125が所定条件(例えば30秒経過または遊技球10個の入賞)を満たすまで開状態を維持するラウンドを所定回数だけ繰り返すように制御する。さらには、大入賞口125が開く際の開閉動作間隔を制御する。
払出制御部400が遊技制御部200の指示に従って賞球の払い出しを行った場合には、遊技制御部200は、払い出した賞球の個数に関する情報を払出制御部400から取得する。それにより、払い出した賞球の個数を管理する。
さらに、遊技制御部200には、大入賞口125への遊技球の入賞を検出する大入賞口検出部(大入賞口スイッチ(SW))215と、大入賞口125を閉状態と突出傾斜した開状態とに設定する大入賞口開閉部216と、普通入賞口126への遊技球の入賞を検出する普通入賞口検出部(普通入賞口スイッチ(SW))217と、が接続されている。
さらに、遊技制御部200には、第1始動口121への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第1特別図柄表示器221と、第2始動口122への遊技球の入賞により始動した特別図柄抽選の結果を表示する第2特別図柄表示器222と、普通図柄抽選の結果を表示する普通図柄表示器223と、パチンコ遊技機100の状態を表示する状態表示器224と、が接続されている。
演出制御部300は、演出を制御する際の演算処理を行うCPU301と、CPU301にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM302と、CPU301の作業用メモリ等として用いられるRAM303と、日時を計測するリアルタイムクロック(RTC)304と、を備えている。
演出制御部300は、例えば遊技制御部200から送られる特別図柄抽選での当選か否かの判定結果に基づいて、演出内容を設定する。その際、演出ボタン等(演出ボタン161および演出キー162)を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。その際、演出ボタン等を用いたユーザからの操作入力を受けて、操作入力に応じた演出内容を設定する場合もある。この場合、例えば演出ボタン等のコントローラ(不図示)から操作に応じた信号(操作信号)を受け付け、この操作信号により識別される操作内容を演出の設定に反映させる。また、遊技が所定期間中断された場合には、演出の一つとして客待ち用の画面表示の設定を指示する。
さらには、遊技制御部200が特別図柄抽選時の当選確率を変動させた場合、特別図柄抽選時の特別図柄変動時間を短縮させた場合、および普通図柄抽選時の普通図柄変動時間を短縮させた場合には、演出制御部300は設定された内容に対応させて演出内容を設定する。
また、演出制御部300は、設定した演出内容の実行を指示するコマンドを画像/音響制御部310およびランプ制御部320に送る。
画像/音響制御部310は、演出内容を表現する画像および音響を制御する際の演算処理を行うCPU311と、CPU311にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM312と、CPU311の作業用メモリ等として用いられるRAM313と、を備えている。
そして、画像/音響制御部310は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、画像表示部114に表示する画像およびスピーカ156から出力する音響を制御する。
具体的には、画像/音響制御部310のROM312には、画像表示部114において遊技中に表示する図柄画像や背景画像、遊技者に抽選結果を報知するための装飾図柄、遊技者に予告演出を表示するためのキャラクタやアイテム等といった画像データが記憶されている。さらには、画像データと同期させて、または画像データとは独立にスピーカ156から出力させる楽曲や音声、さらにはジングル等の効果音等といった各種音響データが記憶されている。CPU311は、ROM312に記憶された画像データや音響データの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。さらには、読み出した画像データを用いて背景画像表示、図柄画像表示、図柄画像変動、およびキャラクタ/アイテム表示等のための画像処理と、読み出した音響データを用いた音声処理とを行う。
そして、画像/音響制御部310は、画像処理された画像データにより画像表示部114での画面表示を制御する。また、音声処理された音響データによりスピーカ156から出力される音響を制御する。
ランプ制御部320は、盤ランプ116や枠ランプ157の発光、および可動役物115の動作を制御する際の演算処理を行うCPU321と、CPU321にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM322と、CPU321の作業用メモリ等として用いられるRAM323と、を備えている。
そして、ランプ制御部320は、演出制御部300から送られたコマンドに基づいて、盤ランプ116や枠ランプ157の点灯/点滅や発光色等を制御する。また、可動役物115の動作を制御する。
具体的には、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた盤ランプ116や枠ランプ157での点灯/点滅パターンデータおよび発光色パターンデータ(発光パターンデータ)が記憶されている。CPU321は、ROM322に記憶された発光パターンデータの中から、演出制御部300から送られたコマンドに対応したものを選択して読み出す。そして、ランプ制御部320は、読み出した発光パターンデータにより盤ランプ116や枠ランプ157の発光を制御する。
また、ランプ制御部320のROM322には、演出制御部300にて設定される演出内容に応じた可動役物115の動作パターンデータが記憶されている。CPU321は、可動役物115に対しては、読み出した動作パターンデータによりその動作を制御する。
払出制御部400は、払出球の払い出しを制御する際の演算処理を行うCPU401と、CPU401にて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROM402と、CPU401の作業用メモリ等として用いられるRAM403と、を備えている。
そして、払出制御部400は、遊技制御部200から送られたコマンドに基づいて、払出球の払い出しを制御する。
具体的には、払出制御部400は、遊技制御部200から、遊技球が入賞した場所(第1始動口121等)に応じた所定数の賞球を払い出すコマンドを取得する。そして、コマンドに指定された数だけの賞球を払い出すように払出駆動部411を制御する。ここでの払出駆動部411は、遊技球の貯留部から遊技球を送り出す駆動モータで構成される。
さらに、払出制御部400には、ホールに設置されたホストコンピュータに対して各種の情報を送信する枠用外部情報端子基板450が接続されている。そして、払出制御部400は、例えば払出駆動部411に対して払い出すように指示した賞球数に関する情報や払出球検出部412にて検出された実際に払い出された賞球数に関する情報等を枠用外部情報端子基板450を介してホストコンピュータに送信する。また、遊技制御部200に対しても、同様の情報を送信する。
本実施の形態に係る遊技盤110は、遊技盤本体60を有する。この本実施の形態に係る遊技盤本体60は、ベニヤ(合板、木)製ではなく、光を透過する樹脂製の板状部材であり、透明遊技板である。より詳しくは、遊技盤本体60は、凹凸形状や切欠き形状を成形により一体形成されるものであり、ポリカーボネート(PC)製である。すなわち、本実施の形態に係る遊技盤本体60は、凹凸形状や切欠き形状を切削する工程を省略することが可能であり、このために、凹凸形状や切欠き形状の端面が磨りガラス状に形成されない。
また、本実施の形態に係る遊技盤本体60を、樹脂製部材を接着剤で互いに貼り合わせることで構成する場合にも適用することが考えられる。
付言すると、アクリル製を採用するときにベニヤ製の場合に比べて懸念される事項としては、コスト高、量産性の低下、遊技くぎの破損、剛性の低下が挙げられる。剛性の低下について補足説明すると、アクリル製の場合は厚さが10mmであり、厚さ19mmとなるベニヤ製の場合よりも薄くなり、たわみ易い。
すなわち、アクリル製の場合には、押出成形による素材としての板材を、外形加工、大径穴小径穴の加工、ルーター加工、遊技くぎの下穴加工および外形面取りの順でNC加工を行う。その一方で、ポリカーボネート製の場合には、射出成形で成形した後に、小径穴の加工、ゲートカット処理および遊技くぎの下穴加工の順でNC加工を行う。このため、成形法の違いによるNC加工工数の違いが顕著である。
また、アクリルは吸水することで変形が起こるために外気の温度や湿度の管理を必要とするものである。その一方で、ポリカーボネートは、成形後の変形がほとんどなく、外気の温度や湿度の管理をアクリルの場合よりも厳密に行う必要がない。このため、成形後の管理の違いが顕著である。
また、アクリル製の場合は、アクリルにゴム成分が入った高価な押し出し材料であり、ルーター加工分の無駄な材料費の削減が困難である。その一方で、ポリカーボネート製の場合には、アクリル製の場合に比べて材料が安価であり、射出成形後のNC加工が少ないことから、無駄な材料費がほとんど発生しない。このため、材料自体の単価とその使用量の違いが顕著である。
付言すると、ポリカーボネート製を採用するときにアクリル製の場合に比べて懸念される事項としては、耐薬品性が弱くなること、形状の変更が困難であること、耐傷性が弱くなること等が挙げられる。
なお、上述したように、アクリル製の遊技盤本体60を用いる構成例を説明するが、ベニヤ製のものを用いることも考えられる。
図4および図5は、遊技盤本体60の構成を説明する図である。図4の(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は左側面図、(d)は右側面図、(e)は底面図である。図5の(a)は背面図であり、(b)は、(a)の線X−Xによる断面図である。
図4および図5に示すように、樹脂製の遊技盤本体60は、各種役物等を取り付けるための切欠き形状を有する。例えば、遊技盤本体60には、センター飾り(不図示)取り付け用の開口部61や、第1始動口121および第2始動口122取り付け用の開口部62、大入賞口125取り付け用の開口部63等が形成されている。これらの開口部61,62,63は、遊技盤本体60の前面60aから後面60bへ貫通している。なお、開口部61は、ゲート124取り付け用の領域61aを有する。
証紙台板70および取り付け部64の詳細については後述する。
さらに説明すると、遊技盤本体60は、縁部に沿って全周にわたって延びる縁リブ65を備えている。この縁リブ65は、前面60aから後方に向けて立設して形成されている。言い換えると、縁リブ65は、遊技盤本体60の厚さ方向に突出している。このような縁リブ65を備える構造を採用することで、遊技盤本体60の剛性を高めている。また、遊技盤本体60に各種役物等の部品を取り付ける際に縁リブ65を利用することで作業性を向上させることが可能になる。また、遊技盤110を遊技盤保持枠(不図示)に取り付ける際に作業者が縁リブ65に指をかけて行うことにより作業性を向上させることが可能になる。
また、樹脂製の遊技盤本体60の厚さTは、ベニヤ製の遊技盤の厚さと同じであり、19mmである。このため、本実施の形態では、枠部材150、より具体的には遊技盤保持枠(不図示)の共用化を図ることが可能である。
また、厚さTよりも薄い板厚t1に形成された遊技盤本体60の部分66を設けることにより、遊技盤本体60に取り付けられる各種役物等がなるべく前面60a寄りに位置することになる。このため、遊技盤本体60の後面60bのスペースをより広く確保することが可能になり、各種の機構部品等の設計条件を緩和することが可能になる。
また、大入賞口125取り付け用の開口部63の近傍に位置する後面60bの部分68を、板厚t1よりも薄い板厚t3としている(t3<t1)。これにより、大入賞口125の取り付け位置をさらに前面60a寄りに配置することが可能になる。付言すると、板厚t3は、板厚t2よりも厚い。
次に、第1の実施の形態に係る遊技盤110について説明する。なお、第1の実施の形態に係る遊技盤110は、上述の遊技盤本体60(図4および図5参照)および後述の証紙台板70(図6参照)を含んで構成されている。
まず、第1の実施の形態で用いられる証紙台板70について説明し、その後に証紙台板70を遊技盤本体60に取り付ける構造について説明する。
図6は、第1の実施の形態に係る遊技盤110に取り付けられる証紙台板70の外観を示す図であり、(a)は、証紙台板70の正面図であり、(b)は、後面70b側から見た証紙台板70の斜視図である。
図6の(a)に示すように、第1の実施の形態で用いられる証紙台板70は、例えばABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等の樹脂製であり、平たんな前面70aを持つ。証紙台板70の前面70aには、一点鎖線で図示の証紙SHが貼り付けられる領域が形成されている。
ここにいう証紙SHは、検定を受けていることを証するものであり、例えば製造会社名や製造年月等を特定する表示が記載されている。証紙SHは、ホール店に設置されるためには必要なシール部材である。付言すると、例えばホール店から撤去されてリサイクルされる際には、証紙SHがパチンコ遊技機100から剥がされる。
なお、証紙台板70の後面70bには、証紙台板70を補強するための補強リブ74が形成されている。
また、一対の爪形状部72,73は、証紙台板70の後面70bにおいて補強リブ74の端面から先端方向に向かう寸法Mの位置に爪が形成されている。
付言すると、証紙台板70の背面視で、爪形状部71の爪は下方に延び、爪形状部72の爪は左方向に延び、爪形状部73の爪は右方向に延びている。
次に、証紙台板70を遊技盤本体60に取り付ける構造について図7、図8および図9を用いて説明する。
図7は、証紙台板70を遊技盤本体60に取り付けた状態を示す部分斜視図であり、遊技盤本体60(図4参照)の正面視右下部分を拡大して示す。
図7に示すように、遊技盤本体60の取り付け部64に証紙台板70が遊技盤本体60の前面60a側から取り付けられる。また、遊技盤本体60の後面60b側(図7の奥側)から遊技盤本体60に大入賞口ブラケット90が取り付けられる。この大入賞口ブラケット90は、大入賞口125(図1参照)を遊技盤本体60の開口部63(図4または図5参照)に対して位置決めして遊技盤本体60に固定するためのものである。
さらに説明すると、証紙台板70は、爪形状部71および一対の爪形状部72,73により遊技盤本体60に取り付けられ、また、大入賞口ブラケット90は、後述のねじ部材S1(図8参照)等の複数の締結部材により遊技盤本体60に取り付けられる。言い換えると、大入賞口ブラケット90については、ねじ部材で取り付ける構造を採用するものの、証紙台板70をねじ部材で取り付ける構造を採用しない。
図8に示すように、遊技盤本体60の取り付け部64には、証紙台板70の爪形状部71を受け入れるための切欠き部81と、証紙台板70の一対の爪形状部72,73を受け入れるための切欠き部82と、が形成されている。切欠き部81は、取り付け部64の下側に位置し、切欠き部82は、取り付け部64の上側に位置する。
これら切欠き部81,82は、遊技盤本体60の厚さT(図4参照)の方向に貫通して形成されている。切欠き部81は、受け入れた爪形状部71と係合し、また、切欠き部82は、受け入れた一対の爪形状部72,73と係合する。
また、大入賞口ブラケット90は、遊技盤本体60に対する位置決めを行うための突起状の位置決めボス部92を備えている。また、大入賞口ブラケット90は、所定の幅をもって一方向に突出する凸部93を備えている。
メネジ部83およびクボミ部84はいずれも、遊技盤本体60の厚さT(図4参照)の方向に貫通していない。すなわち、メネジ部83およびクボミ部84に対応する遊技盤本体60の前面60aは平たんである。
図9の(a)に示す場合は、証紙台板70が遊技盤本体60の前面60a側から取り付けられ、かつ、大入賞口ブラケット90が遊技盤本体60の後面60b側から取り付けられている。すなわち、証紙台板70の一対の爪形状部72,73が遊技盤本体60の切欠き部82に係合する係合状態である。
そして、大入賞口ブラケット90の凸部93は、係合状態にある証紙台板70の爪形状部72と爪形状部73との間に位置する。言い換えると、凸部93は、遊技盤本体60の切欠き部82に挿入される。
このため、遊技盤本体60の切欠き部82と証紙台板70の爪形状部72,73と大入賞口ブラケット90の凸部93とがこのような相対的な位置関係にある場合には、爪形状部72,73のたわみ量が凸部93により制限される。すなわち、遊技盤本体60の切欠き部82に挿入されている証紙台板70の爪形状部72,73は動きが制約され、証紙台板70の爪形状部72,73が遊技盤本体60の切欠き部82から外れなくなっている。したがって、証紙台板70をねじ止めしていなくても、証紙台板70を遊技盤本体60から容易に取り外すことができない。したがって、証紙台板70を固定するための特別な組み立て工程がなくても、証紙台板70を遊技盤本体60に固定することが可能になる。
また、遊技盤本体60に固定された大入賞口ブラケット90の凸部93を、正面視左右方向に互いに離間する一対の爪形状部72,73の間に位置させることで、正面視左右方向における証紙台板70のガタツキが抑制されるように構成している。
証紙台板70は第1の部材の一例であり、一対の爪形状部72,73は爪部の一例である。大入賞口ブラケット90は第2の部材の一例であり、凸部93は部分の一例である。
大入賞口ブラケット90の凸部93が遊技盤本体60の切欠き部82により画定される空間に位置しない変形例が考えられる。すなわち、証紙台板70の爪形状部72,73の係合状態を非係合状態にするのを防止することができれば、大入賞口ブラケット90の凸部93が遊技盤本体60の切欠き部82により画定される空間に位置するか否かは問わない。
また、大入賞口ブラケット90が、遊技盤本体60の切欠き部82に挿入された証紙台板70の一対の爪形状部72,73の間に位置して係合状態を維持するように作用する凸部93のほかに、遊技盤本体60の切欠き部81に挿入された証紙台板70の爪形状部71の係合状態を維持するように作用する他の凸部(不図示)を持つ変形例も考えられる。
次に、第2の実施の形態に係る遊技盤110について図10および図11を用いて説明する。なお、第2の実施の形態は、第1の実施の形態と共通する構成・機能を有することから、共通する構成には、同じ符号を用い、また、共通する構成・機能の説明および図示を省略することがある。第1の実施の形態について上述した各種の変形例を、第2の実施の形態に適用することが考えられる。
図10は、第2の実施の形態に係る遊技盤110に取り付けられる証紙台板70の外観を示す図であり、後面70b側から見た証紙台板70の斜視図である。図10は、第1の実施の形態での図6の(b)に対応するものである。
図10に示すように、第2の実施の形態で用いられる証紙台板70は、爪形状部71、一対の爪形状部72,73および補強リブ74を後面70bに備えるほか、後面70bで立設されたボス75と、ボス75に形成された取り付け穴76と、を備える。取り付け穴76は、ボス75の端面からボス75の長さ方向に延びるように形成されている。
なお、証紙台板70の前面70aは、平たんである(図11参照)。
図11に示すように、遊技盤本体60の取り付け部64は、切欠き部81および切欠き部82を備えるほか、証紙台板70の取り付け穴76に対応する位置に形成される取り付け穴85を備える。
証紙台板70は、爪形状部71を遊技盤本体60の切欠き部81に係合させると共に、一対の爪形状部72,73を遊技盤本体60の切欠き部82に係合させることで、遊技盤本体60に仮止めされる。そして、爪形状部72,73の間に大入賞口ブラケット90の凸部93を配置させることで、爪形状部72,73が係合状態を解除する方向にたわむ挙動が抑制される。
本実施の形態では、さらに、遊技盤本体60の後面60bから挿入したねじ部材S2を証紙台板70の取り付け穴76と螺合させることで、証紙台板70が遊技盤本体60の取り付け部64に強固に取り付けられる。なお、ねじ部材S2は、大入賞口ブラケット90とは締結されない。
Claims (2)
- 遊技球による遊技を行うための遊技領域を有し、遊技盤保持枠に保持される遊技盤を備える遊技機であって、
前記遊技盤を構成する遊技盤本体と、
前記遊技盤本体に形成された穴部に前面側から挿入されて当該遊技盤本体と係合する爪部を持ち、シール部材が貼付される板状の第1の部材と、
前記遊技盤本体に取り付けられ、前記第1の部材以外であると共に前記シール部材以外でもある他の部品を前記遊技盤本体に取り付け可能な第2の部材と、
を備え、
前記第1の部材の前記爪部が前記遊技盤本体と係合する部分は、当該係合の状態が視認容易である箇所に形成された面であり、
前記第2の部材は、当該第2の部材が前記遊技盤本体に取り付けられると前記第1の部材の前記爪部が当該遊技盤本体の前記穴部にて当該遊技盤本体と係合する係合状態が維持されるように作用する部分を持つことを特徴とする遊技機。 - 前記第1の部材は、前記遊技盤本体にねじ締めして固定されることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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