JP6130725B2 - 清掃部材、清掃用具、及び清掃部材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、柄体に取り付け可能な清掃部材、この清掃部材を備える清掃用具、及びこの清掃部材の製造方法に関する。
柄体の先端に清掃部材を取り付けた清掃用具が知られている。この清掃用具は、柄体を把持し、床面、壁面等の清掃面に清掃部材を擦りつけて動かし、清掃面に付着する汚れを擦り取るように使用する。特許文献1に開示された清掃用具は、清掃部材を柄体に着脱自在に取り付け、清掃部材の交換を可能としている。清掃部材は、金属線を成形してなる保持体に多数の毛体を保持させた清掃材と、保持体の一部に固定され、外向きに延びる樹脂製の連結体(嵌合体)とを備えており、この連結体を柄体の先端に開口する嵌合孔に嵌め込み、係合させることにより柄体に取り付けられ、前記嵌合体を前記嵌合孔から引き抜くことにより柄体から取り外されるように構成されている。
清掃部材の連結体は、柱状をなし、一端面に開口する挿入孔(嵌入孔)を有しており、この挿入孔に保持体から突出する軸部を挿入することにより該保持体に固定されている。特許文献1には、2通りの固定方法が開示されている。第1の方法は、連結体の周面に挿入孔の中途部に連通する凹部を設け、該凹部内への軸部の突出部分を変形させる方法であり、第2の方法は、軸部を熱して挿入孔に挿入し、該挿入孔の内面を溶融させることにより固定する方法である。
特開2012−110532号公報
しかしながら、連結体と保持体とを第1の方法により固定した場合には、軸部の変形部分と凹部との間に隙間が生じる場合がある。その場合、清掃用具の使用時に前記隙間の範囲内で清掃用具にぐらつきが生じ、満足すべき使用感が得られない虞がある。第2の方法により固定した場合には、挿入孔の溶融程度の管理が難しく、固定強度のばらつきを生じやすい。その場合、清掃用具の使用時に清掃材が脱落する虞がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、清掃材及び連結体がぐらつきなく強固に固定された清掃部材、清掃用具、及び清掃部材の製造方法を提供することにある。
本発明に係る清掃部材は、清掃材と、該清掃材を保持した保持体と、該保持体から突出した軸部と、柱状をなし、長手方向の一端面に前記軸部を挿入してある挿入孔を有し、柄体と着脱可能に連結する連結体とを備える清掃部材において、前記軸部は2つ備えられ、該2つの軸部は、前記保持体の両端夫々から平行的に突出してあり、前記挿入孔は2つ備えられ、該2つの挿入孔の夫々には、前記2つの軸部を各挿入してあり、前記連結体は、前記2つの挿入孔に連なり、挿入孔に挿入された前記2つの軸部を収容してある収容室を内部に備え、該収容室は、収容された前記2つの軸部の間に隔壁を備えており、前記収容室に配され、該収容室に収容された前記2つの軸部の少なくとも一部を夫々被覆する2つの被覆部を備え、該2つの被覆部は、前記隔壁の一面と該一面に対向する前記収容室の壁面との間で前記軸部及び収容室に溶着してあることを特徴とする。
本発明にあっては、収容室は、2つの挿入孔に連なり、挿入孔に夫々挿入された2つの軸部を収容してある。被覆部は、収容室に2つ配され、収容室に設けた隔壁の一面と該一面に対向する収容室の壁面との間に位置し、収容室に収容された2つの軸部の少なくとも一部を夫々被覆し、被覆した軸部及び収容室の両方に溶着しており、2つの軸部は、夫々の被覆部の溶融によって収容室を備える連結体に固定される。従って、清掃材及び連結体を軸部を備える保持体を介してぐらつきなく強固に固定することができる。
本発明に係る清掃部材は、前記収容室は、前記連結体と長手方向を同じくした直方体状をなし、前記連結体は、前記一端面と直交する面に前記収容室に連なる開口部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、収容室は、連結体と長手方向を同じくした直方体状である。開口部は、収容室と連なり、連結体の挿入孔を有する一端面と直交する面に設けられる。従って、一端面と比べて開口部を比較的大きく設けることが可能となるため、被覆部を容易に収容室内に取り付けることができる。また、開口部から被覆部が溶着している状態を視認することができるため、例えば溶着不良の確認を容易に行うことができる。
本発明に係る清掃部材は、前記隔壁の壁面及び前記収容室の壁面の少なくとも一部が凹凸状をなすことを特徴とする。
本発明にあっては、収容室の壁面及び収容室に設けた隔壁の壁面の少なくとも一部が凹凸状をなす。従って、凹凸状でないときと比べ、被覆部が溶着するときの接着面積が増えるため、溶着による清掃材及び連結体間の固定強度を増大させることができる。
本発明に係る清掃部材は、前記清掃材は、加熱処理により収縮した複数の毛体からなる毛体群であることを特徴とする。
本発明にあっては、清掃材は加熱処理により収縮した複数の毛体からなる毛体群である。従って、清掃材は収縮により密度を増した毛体群であるため、例えば清掃部材の使用時に清掃材が床、壁等に衝突した場合であっても、保持体への衝撃を和らげて保持体の変形を抑制することができる。また、床、壁等の破損を抑制することができる。更に、被覆部が軸部及び収容室に溶着する前に、加熱処理を施す前の毛体群が連結体に取り付けられた場合、清掃材に加熱処理を施す際に、被覆部を軸部及び収容室に溶着させるための加熱処理を兼ねることができるため、製造効率を高めることができる。
本発明に係る清掃用具は、上述の何れか一つの清掃部材と、長手方向の端部に前記連結体を着脱可能に取り付けてある柄体とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、清掃部材は連結体によって柄体の長手方向の端部と着脱可能に取り付けてある。従って、例えば清掃材が劣化したときに清掃部材を交換することができる。
本発明に係る清掃部材の製造方法は、上述の清掃部材の製造方法において、前記軸部を前記挿入孔に挿入する工程と、前記被覆部を前記軸部に取り付ける工程と、前記清掃材、保持体、軸部、連結体、及び被覆部を加熱する工程とを含むことを特徴とする。
本発明にあっては、軸部を連結体の挿入孔に挿入する工程と、被覆部を軸部に取り付ける工程と、清掃材、保持体、軸部、連結体及び被覆部を加熱する工程を含む。従って、被覆部を溶着させる加熱処理と同時に、清掃部材を構成するその他の部分についても加熱処理を行うことができるため、製造効率を高めることができる。
本発明に係る清掃部材の製造方法は、前記被覆部が筒形をなし、前記被覆部を前記収容室に取り付けた後に、前記軸部を前記挿入孔に挿入し、前記被覆部を前記軸部に取り付けることを特徴とする。
本発明にあっては、被覆部が筒形をなし、その被覆部を連結体の収容室に取り付ける。その後、軸部を連結体の挿入孔に挿入し、被覆部を軸部に取り付ける。従って、被覆部を収容室に取り付け後、軸部を挿入孔に挿入する工程と同時に、被覆部を軸部に取り付ける工程を同時に行うことができる。
本発明に係る清掃部材の製造方法は、前記被覆部が一端から他端に亘ってスリットを有する筒形をなし、前記軸部を前記挿入孔に挿入した後に、前記スリットを通して前記被覆部を前記軸部に取り付けることを特徴とする。
本発明にあっては、軸部を連結体の挿入孔に挿入する工程の後に、一端から他端に亘ってスリットを有する被覆部を、そのスリットを通して軸部に取り付ける工程が行われる。従って、軸部を挿入孔に挿入後、被覆部が有するスリットに軸部を挿入させ、被覆部を軸部に取り付けることにより、被覆部の位置を合わせることなく、軸部に被覆部を取り付ける工程を行うことができる。
本発明によれば、清掃材及び連結体がぐらつきなく強固に固定された清掃部材、清掃用具、及び清掃部材の製造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る清掃用具の構成を示す平面図である。 清掃用具の構成を示す側面図である。 保持体及び軸部の構成を示す平面図である。 清掃材の製造方法の説明図である。 連結体の斜視図である。 連結体の斜視図である。 連結体の側面図である。 連結体の正面図である。 連結体の底面図である。 清掃部材の製造方法を略示する説明図である。 清掃部材の構成を示す平面図である。 清掃用具の構成を示す縦断面図である。 図2のXIII−XIII線断面図である。 実施の形態2に係る清掃部材の製造方法を略示する説明図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は実施の形態1に係る清掃用具の構成を示す平面図であり、図2は清掃用具の構成を示す側面図である。本発明に係る清掃用具は、棒状をなす柄体2の長手方向の一端部に清掃材1を取り付けて構成されている。柄体2の一端部には板状部21が一体形成されている。板状部21は長径が柄体2の長手方向に直交する楕円形の板である。板状部21は、柄体2の長手方向に対して傾いて延出している。また、柄体2の他端部には、他部よりも小径の接続部22が凸設され、図1中に二点鎖線で示す補助柄体Aの一端部に接続部22を挿嵌することにより着脱可能に接続する。
清掃材1は、保持体3によって保持され、略楕円球状に形成された毛体群であり、図2に示すように板状部21に沿わせて取り付けられている。ユーザは柄体2又は補助柄体を把持し、清掃材1を床面、壁面等に擦り付けることにより本発明に係る清掃用具を使用する。ユーザが本発明に係る清掃用具を使用する際に、床面、壁面等に清掃材を押圧させたとき、板状部21は清掃材1及び保持体3を支持するため、該保持体3の変形を防止することができる。
図3は保持体及び軸部の構成を示す平面図である。保持体3は、C字状をなし、両端夫々から径方向外向きに互いに平行となるように2つの軸部4,4が突出している。図3中に一部を示すように保持体3及び軸部4,4は2本の金属線を撚り合わせて構成される。
図4は、清掃材1の製造方法の説明図である。清掃材1は、2本の金属線B,B間に複数の毛体11の中途部を挟み、金属線B,Bを撚り合わせることにより構成される。2本の金属線B,Bが図4に示すように撚り合わさるとき複数の毛体11の長手方向中央部が順次金属線B,B間に挟持され毛体11が撚り線の撚り方向に偏倚しつつ撚り線の周りに螺旋状に配され、全体が棒状になる。その後、撚り線を略楕円形に湾曲し、更に加熱処理をすることにより、毛体11は保持体3の全周面に配され、図2に示すような略楕円球形の清掃材1が構成される。毛体11は加熱により収縮する材質からなり、例えば、ポリエステル繊維からなり、繊維の太さは約40μmのものを用いる。収縮していない毛体11よりも、収縮してある毛体11の方が清掃材1を構成したときに密度を増す。密度を増した清掃材1は、清掃中に床、壁等に衝突したときであっても、保持体3への衝撃を和らげて保持体3の変形を抑制する効果及び床、壁等の破損を抑制する効果がある。
以上のように構成された清掃材1は、図5〜9に示す連結体5に固定され、清掃部材を構成する。図5及び図6は、連結体5の斜視図であり、図7は連結体5の側面図であり、図8は連結体5の正面図であり、図9は連結体5の底面図である。ここで、図5及び図6は、連結体5の一方向及びその反対方向から見た斜視図である。連結体5は、断面が矩形の柱状をなし、例えば、ポリプロピレン、ABS(Acrylonitrile Butadiene Styrene)等の合成樹脂により構成される。連結体5の長手方向の一端面には、一辺に沿って2つの挿入孔51,51が並設されている。
また、連結体5は、挿入孔51,51に連なる収容室52を備える。収容室52は、前記一辺を含む側面5a(一端面と直交する面)の中途に開口部55を有し、直方体状に窪ませて形成される。収容室52は、連結体5と長手方向を同じくする。収容室52は、内壁54a及び内壁54b間に隔壁53を有する。隔壁53は、両面が凹凸状をなし、挿入孔51,51は隔壁53の両側で収容室52に各別に連なるように設けられる。
連結体5は前記側面5aの反対面5bに、凹部56を有する。また、連結体5の一端面側における凹部56の縁から、連結体5の長手方向に沿って突出した舌片状の掛止部57を有する。掛止部57は、凹部56の窪んだ方向に可撓に形成される。掛止部57の先端部57aは、連結体5の反対面5bよりも外部へ突出している。
図10は、清掃部材の製造方法を略示する説明図であり、図11は清掃部材の構成を示す平面図である。清掃部材は、被覆部6を用いて清掃材1を連結体5に固定して構成される。被覆部6は、円筒状をなし、全長が収容室52の長手方向の長さより短く、外径が隔壁53の壁面及び隔壁53に対向する壁面間の長さよりも短い。また、被覆部6は熱可塑性を有し、溶融温度が連結体5よりも低い材質、例えばポリエチレンで構成される。
まず、連結体5の収容室52の内部に2つの被覆部6,6を嵌め込む(図10(a)参照)。各被覆部6は、隔壁53の一面とその一面に対向する収容室52の壁面との間に嵌め込まれる。その際、各被覆部6の孔の軸方向と、連結体5の挿入孔51の軸方向とが同じ方向となるように開口部55から収容室52の内部に嵌め込む。次いで、軸部4,4を挿入孔51,51及び被覆部6,6の孔に各別に挿入する(図10(b)参照)。その後、図10(b)の状態で、連結体5、被覆部6,6、軸部4,4、及び保持体3を加熱する。被覆部6,6は、加熱により溶融して隙間を埋めるように変形する。その後、被覆部6,6は、再び固まることにより溶着する(図10(c)参照)。
上述の方法によって、被覆部6,6は軸部4,4及び連結体5に溶着され、軸部4,4を連結体5に固定することができ、本発明に係る清掃部材が製造される。
ここで、隔壁53の両面は凹凸状であるため、被覆部6は、加熱により溶着する際に隔壁53の凹凸に沿って凹凸状となる。そのため、被覆部6が隔壁53に溶着する際の接着面は大きく、より強固に清掃材1を連結体5に固定することができる。
また、隔壁53が有する凹凸は、連結体5の長手方向と直交する方向に並んで形成されているため、被覆部6の隔壁53に溶着している部分は連結体5の長手方向と直交する方向に、隔壁53の凹凸に沿って凹凸状となっている。連結体5の長手方向は軸部4の挿入方向と平行であるため、軸部4の挿入方向と反対方向、即ち軸部4に挿入孔51から抜け出す方向に引張力が加えられたとしても、被覆部6の隔壁53に溶着している部分が引っ掛かり、より強固に清掃材1を連結体5に固定することができる。
更に、軸部4は金属線B,Bを撚り合わせて構成されているため、溶融した被覆部6は、金属線B,B間の隙間に入り込みこの状態で固まる。そのため、被覆部6が軸部4に溶着する際の接着面は、軸部4が一本の軸材によって構成されているときよりも大きくなり、より強固に清掃材1を連結体5に固定することができる。
図12は、清掃用具の構成を示す縦断面図であり、図13は、図2のXIII−XIII線による断面図である。柄体2は、長手方向の一端面から、その長手方向に窪む嵌合孔23を有する。嵌合孔23は、断面が連結体5よりも大きな矩形をなす。また、柄体2には周面に開口し、嵌合孔23の中途に連なる係合孔24が設けられている。清掃部材は、連結体5を嵌合孔23に挿嵌して柄体2に取り付ける。連結体5が柄体2の嵌合孔23に挿嵌される際、掛止部57の先端部57aが嵌合孔22の内面に当接して撓み、掛止部57が撓んだ状態のまま清掃部材が嵌合孔22に進入する。その後、掛止部57は弾性復元し係合孔24の内縁に掛止し、清掃部材が柄体2と着脱可能に連結される。清掃部材が連結体5によって柄体2に連結することにより、本発明に係る清掃用具を構成する。
実施の形態1に係る清掃部材にあっては、収容室52は、挿入孔51に連なり、該挿入孔51に挿入された軸部4を収容してある。被覆部6は、収容室52に配され、該収容室52に収容された軸部4の少なくとも一部を被覆している。被覆部6は、連結体5の挿入孔51に連なる収容室52に収容され、軸部4及び収容室52に溶着している。従って、被覆部6が軸部4及び収容室52の両方と溶着しているため、より軸部4が連結体5から抜け出しにくくなり、軸部4と連結体5をより強固に固定することができる。
また、実施の形態1に係る清掃部材にあっては、収容室52は、連結体5と長手方向を同じくした直方体状である。開口部55は、収容室52と連なり、連結体5の挿入孔51を有する一端面と直交する面5aに設けられる。従って、開口部55を比較的大きく設けることが可能となるため、被覆部6を容易に収容室52内に取り付けることができる。また、開口部55から被覆部6が溶着している状態を視認することができるため、例えば溶着不良の確認を容易に行うことができる。
また、実施の形態1に係る清掃部材にあっては、収容室52の壁面の一部である隔壁53の両面が凹凸状である。従って、凹凸状でないときと比べ、被覆部6が溶着するときの接着面積が増えるため、溶着による軸部4及び連結体5間の固定強度を増大させることができる。
また、実施の形態1に係る清掃部材にあっては、2つの軸部4,4はC字状をなす保持体3の両端夫々から保持体3の径方向外向きに平行的に突出してある。2つ備えられた挿入孔51,51は軸部4,4を各別に挿入してある。収容室52に備えられた隔壁53は、収容された2つの軸部4,4の間に設けられる。2つの被覆部6,6は夫々隔壁53の一面と該一面に対向する収容室52の壁面との間に配され、軸部4,4夫々を被覆してある。従って、2つの軸部4,4夫々が被覆部6,6夫々の溶融によって連結体5に固定されるため、軸部4及び連結体5の固定強度を増大させることができる。また、収容室52に隔壁53を設けることにより、被覆部6が溶着するときの接着面積を増やすことができ、軸部4,4及び連結体5の固定強度を増大させることができる。
また、実施の形態1に係る清掃部材にあっては、清掃材1は加熱処理により収縮した複数の毛体11からなる毛体群である。従って、加熱処理により収縮した毛体11は、毛体群を構成したときに密度を増す。そのため、密度を増した清掃材1は、清掃中に床、壁等に衝突したときであっても、保持体3への衝撃を和らげて保持体3の変形を抑制することができる。また、床、壁等の破損を抑制することができる。
また、実施の形態1に係る清掃用具にあっては、清掃部材は連結体5によって柄体2の嵌合孔23に着脱可能に挿嵌される。従って、例えば清掃材1が劣化したときに清掃部材を交換することができる。
また、実施の形態1に係る清掃部材の製造方法は、軸部4を連結体5の挿入孔51に挿入する工程と、被覆部6を軸部4に取り付ける工程と、清掃材1、保持体3、軸部4、連結体5及び被覆部6を加熱する工程とを含む。従って、被覆部6が溶融する温度と同程度の温度で収縮する毛体11を用いることにより、被覆部6を溶着させる加熱処理と同時に、清掃材1の毛体11を収縮させるための加熱処理を行うことができ、製造効率を高めることができる。また、軸部4を挿入孔51に挿入する工程と被覆部6を軸部4に取り付ける工程とを同時に行うことができる。
なお、実施の形態1に示す連結体5は断面が矩形の柱状であるが、柱状であれば断面の形状は問わない。
また、実施の形態1に示す被覆部6は円筒形であるが、軸部4を被覆するための孔を有している筒形であればよく、断面の形状は問わない。また、有底の筒形であってもよい。
また、実施の形態1に示す連結体5においては開口部55を有する構成を説明したが、開口部55を有さない構成としてもよい。その場合、例えば収容室52に被覆部6を収容可能なように連結体5を二分割可能な構成とし、その組み立て過程で予め被覆部6を収容室に52に取り付けることにより実現する。
更に、実施の形態1においては柄体2の嵌合孔23に連結体5を挿嵌させることにより清掃部材を柄体2に取り付けたが、連結体5の他端部に凹部を設け、柄体2をその凹部に挿嵌させ、清掃部材及び柄体2が着脱可能に取り付けられる構成であってもよい。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、被覆部6が一端から他端に亘ってスリットを有する筒形をなす場合を説明する。なお、その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の構成については同様の符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
図14は、実施の形態2に係る清掃部材の製造方法を略示する説明図である。実施の形態2において、溶着前の被覆部6は円筒状であり、一端から他端に亘ってスリットを有する。スリットは、被覆部6の軸方向に沿って形成されている。まず、軸部4,4を夫々の少なくとも一部が収容室52に進入するように連結体5の挿入孔51に挿入する(図14(a)参照)。次いで、2つの被覆部6,6は夫々、スリットを通して軸部4,4に嵌め込むように、被覆部6を開口部55から収容室52の内部に嵌め込む(図14(b)参照)。その後、連結体5、被覆部6,6、軸部4,4、及び保持体3を加熱する。その際、被覆部6,6は、加熱により溶融して隙間を埋めるように変形する。その後、被覆部6,6は、再び固まることにより溶着する(図14(c)参照)。
以上の方法で清掃部材を製造することにより、被覆部6を収容室52に嵌め込む際に位置合わせをすることなく、被覆部6を軸部4に取り付ける工程を行うことができる。
なお、実施の形態2において被覆部6は、軸方向の一端から他端に亘ってスリットを有する円筒状であることを説明したが、軸方向の一端から他端に亘ってスリットを有するように構成されていれば、被覆部6の断面の形状は問わない。
また、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 清掃材
2 柄体
3 保持体
4 軸部
5 連結体
6 被覆部
11 毛体
23 嵌合孔
51 挿入孔
52 収容室
53 隔壁
55 開口部

Claims (8)

  1. 清掃材と、該清掃材を保持した保持体と、該保持体から突出した軸部と、柱状をなし、長手方向の一端面に前記軸部を挿入してある挿入孔を有し、柄体と着脱可能に連結する連結体とを備える清掃部材において、
    前記軸部は2つ備えられ、
    該2つの軸部は、前記保持体の両端夫々から平行的に突出してあり、
    前記挿入孔は2つ備えられ、
    該2つの挿入孔の夫々には、前記2つの軸部を各挿入してあり、
    前記連結体は、
    前記2つの挿入孔に連なり、挿入孔に挿入された前記2つの軸部を収容してある収容室を内部に備え、
    該収容室は、収容された前記2つの軸部の間に隔壁を備えており、
    前記収容室に配され、該収容室に収容された前記2つの軸部の少なくとも一部を夫々被覆する2つの被覆部を備え、
    2つの被覆部は、前記隔壁の一面と該一面に対向する前記収容室の壁面との間で前記軸部及び収容室に溶着してあること
    を特徴とする清掃部材。
  2. 前記収容室は、前記連結体と長手方向を同じくした直方体状をなし、
    前記連結体は、前記一端面と直交する面に前記収容室に連なる開口部を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の清掃部材。
  3. 前記隔壁の壁面及び前記収容室の壁面の少なくとも一部が凹凸状をなすこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の清掃部材。
  4. 前記清掃材は、加熱処理により収縮した複数の毛体からなる毛体群であること
    を特徴とする請求項1からまでの何れか一つに記載の清掃部材。
  5. 請求項1からの何れか一つに記載の清掃部材と、
    長手方向の端部に前記連結体を着脱可能に取り付けてある柄体と
    を備えることを特徴とする清掃用具。
  6. 請求項に記載の清掃部材の製造方法において、
    前記軸部を前記挿入孔に挿入する工程と、
    前記被覆部を前記軸部に取り付ける工程と、
    前記清掃材、保持体、軸部、連結体、及び被覆部を加熱する工程と
    を含むことを特徴とする清掃部材の製造方法。
  7. 前記被覆部が筒形をなし、前記被覆部を前記収容室に取り付けた後に、前記軸部を前記挿入孔に挿入し、前記被覆部を前記軸部に取り付けること
    を特徴とする請求項に記載の清掃部材の製造方法。
  8. 前記被覆部が一端から他端に亘ってスリットを有する筒形をなし、前記軸部を前記挿入孔に挿入した後に、前記スリットを通して前記被覆部を前記軸部に取り付けること
    を特徴とする請求項に記載の清掃部材の製造方法。
JP2013102530A 2013-05-14 2013-05-14 清掃部材、清掃用具、及び清掃部材の製造方法 Active JP6130725B2 (ja)

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