JP6127238B2 - 走査光学系 - Google Patents

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Description

本発明は、可変焦点素子を使用する走査光学系に関する。
レーザープリンタの描画装置や測定装置において、半導体レーザーなどの光源から発光されたビームを、集光レンズを通過させ、ポリゴンミラーや揺動ミラーなどの偏向器によって偏向し、走査像面上に結像させる走査光学系が使用されている。たとえば、レーザープリンタの走査光学系の場合、結像スポット径が走査像面上の走査領域(走査ライン)の全体にわたり均一であることが、高品位な描画を実現するのに重要である。
従来、走査ラインの全体にわたり均一なスポット径を実現するために、偏向器と走査像面との間に長尺の走査結像レンズを配することが一般的であった。しかし、長尺の結像レンズは高価なだけでなく、配置に大きな空間が必要となるので走査光学系を含む装置が大型化する。
そこで、長尺の結像レンズを使用せずに、ビームを走査像面上に結像させるために、走査に同期して焦点位置を変化させることのできる可変焦点素子を使用した走査光学系が提案されている(たとえば、特許文献1)。また、可変焦点素子としては、電気光学結晶に電圧を印加することで屈折率を変化させるようにした可変焦点素子、圧電素子バイモルフの表面を鏡面とした可変焦点ミラー、屈折率の異なる液体の界面の形状を電気的に制御できるようにした可変焦点レンズ、リニアモーターや圧電素子などを用いてレンズの位置を直接移動させるようにしたものなどが公知である(たとえば、特許文献2)。
ここで、走査像面と主光線との交点において主光線に垂直な面でのスポット径ω’は、光源の波長λ及び開口数NAと以下の関係を有する。
Figure 0006127238
可変焦点素子によってビームを走査像面上に結像させた場合に、偏向器から走査ラインの中央の結像点までのビームの経路に沿った距離は、偏向器から走査ラインの端部の結像点までのビームの経路に沿った距離よりも小さい。したがって、走査ラインの中央の結像点における開口数NAは、走査ラインの端部の結像点における開口数NAよりも大きい。この結果、走査ラインの端部の結像点におけるスポット径ω’(端部)は、走査ラインの中央の結像点におけるスポット径ω’(中央)よりも大きくなり、描画品位が低下する。
上述の走査ラインの端部でのスポットの径の肥大化を防止する手段として、可変焦点のレンズ系と固定焦点のレンズ系を固定焦点のレンズ系の焦点距離に相当する距離だけ離して配置する光学系が提案されている(たとえば、特許文献3)。
しかし、この従来技術の光学系では走査結像レンズとは別に多数の固定焦点レンズと可変焦点レンズを組み合わせた焦点位置可変光学系が採用されているので、構成が複雑でコストが高い。また、走査像面への結像レンズを上記の固定焦点レンズと兼用として簡易にする構成も考えられるが、固定焦点レンズの焦点距離が大きくなり、可変焦点レンズと固定焦点レンズの間隔を広げなければならなくなるので、装置が大型化してしまう。
上記の走査光学系では、スポット径ω’は偏向角によらず均一となる。しかし、描画品位に直接影響のある走査像面上でのスポット径ωは、ビームが走査像面に入射角φで斜入射していることを考慮すると、以下の式で表現される。
Figure 0006127238
したがって、走査像面上でのスポット径ωを走査ラインの全体にわたり均一とするには、走査ラインの端部における開口数NA(端部)を、走査ラインの中央における開口数NA(中央)よりも大きくする必要がある。
従来技術において、走査像面上でのスポット径ωを走査ラインの全体にわたり均一とすることのできるコンパクトな走査光学系は開発されていない。
特開平2−293809号公報(特許2790851号) 特開昭61−185716号公報 特開平7−225349号公報(特許3442845号)
したがって、走査像面上でのスポット径ωを走査ラインの全体にわたり均一とすることのできるコンパクトな走査光学系に対するニーズがある。本発明の技術的課題は、走査像面上でのスポット径ωを走査ラインの全体にわたり均一とすることのできるコンパクトな走査光学系を提供することである。
本発明による走査光学系は、可変焦点素子と、結像レンズと、偏向器と、を含み、光源から射出されたビームによって面を走査するする走査光学系であって、該可変焦点素子の主点から焦点までの距離fの逆数を最小値1/MINから最大値1/MAXまで変化させて該ビームを該面上に結像させるように構成され、
1/f={(1/fMAX)+(1/fMIN)}/2
のときに、該可変焦点素子を通過した直後のビームは発散光であり、該ビームの虚像点から該可変焦点素子の入射側主点までの距離をx、該可変焦点素子の射出側主点から該結像レンズの入射側主点までの距離をx、該結像レンズの射出側主点から結像点までの距離をxとして、
Figure 0006127238
を満足する。
本発明によれば、式(1)を満足することによって、走査ラインの端部における開口数を走査ラインの中央における開口数よりも大きくすることができる。したがって、走査ラインの端部における斜入射によるスポット径の増加を相殺することができる。
本発明の第一の実施形態による走査光学系は、
Figure 0006127238
Figure 0006127238
をさらに満足する。
本実施形態によれば、式(2)及び式(3)を満足することによって、走査光学系のサイズを小さくすることができる。
本発明の第二の実施形態による走査光学系は、
Figure 0006127238
としたときに
Figure 0006127238
をさらに満足する。
本実施形態によれば、式(5)を満足することによって、走査ラインの端部における開口数の、走査ラインの中央における開口数に対する倍率を適切に定めることができる。
本発明の第三の実施形態による走査光学系は、 前記面が平面であり、該平面上の走査線の中央から端までの高さをH、前記結像レンズのビームを走査する方向である主走査断面における焦点距離をf
Figure 0006127238
としたときに
Figure 0006127238
ただし、
Figure 0006127238
Figure 0006127238
をさらに満足する。
本実施形態によれば、式(6)を満足することによって、走査ラインの端部において、開口数NAを増加させることにより、斜入射角φの増加によるスポット径に増加分を相殺し、走査ラインの全体にわたり、スポット径の変化率を5%より小さくすることができる。
本発明の第四の実施形態による走査光学系は、前記ビームを前記面上に結像させるように光軸方向に移動するように構成された集光レンズを、前記結像レンズの前記光源側にさらに含み、移動範囲の中央に前記集光レンズと仮想可変焦点素子が固定されていると仮定し、前記集光レンズが移動することによる前記集光レンズ後の虚像位置の変化を実現するように、前記仮想可変焦点素子の主点から焦点までの距離fの逆数の最小値1/MIN及び最大値1/MAXを定め、前記仮想可変焦点素子を前記可変焦点素子とする走査光学系である。
本実施形態によれば、ビームを受光面上に結像させるように光軸方向に移動するように構成された集光レンズを使用して、走査ラインの端部における斜入射によるスポット径の増加を相殺することができる。
本発明の第四の実施形態による走査光学系は、前記結像レンズの主走査方向と副走査方向の焦点距離が異なる。
本実施形態によれば、結像レンズの主走査方向と副走査方向の焦点距離を変えることにより、偏向器の反射面上で線上に結像させて面倒れ補正したり、偏向器のミラーを小型化したりすることができる。
本発明の実施例1の走査光学系の構成を示す図である。 可変焦点素子の機能を説明するための図である。 可変焦点素子による結像面の補正を説明するための図である。 本発明の実施例2の走査光学系の構成を示す図である。 本発明の実施例3の走査光学系の構成を示す図である。 本発明の比較例の走査光学系の構成を示す図である。 ビームによって形成される受光面108上のスポットの、位置と径との関係を示す図である。
図1は、本発明の一実施形態(後で説明する実施例1)の走査光学系100Aの構成を示す図である。走査光学系100Aは、集光レンズ103Aと、アパーチャ104Aと、可変焦点素子105Aと、結像レンズ106Aと、ポリゴンミラーなどの偏向器107と、を含む。レーザダイオード光源101から射出された光(波長780nm)は、集光レンズ103Aによって、所定の発散ビームとされた後、結像レンズ106Aを通過した後、偏向器107によって受光平面108を、図1の水平方向に走査するように偏向される。可変焦点素子105Aは、走査中にビームが常に受光面上に結像するように制御される。図1において、受光平面108上の走査ラインの中央をCで表し、両端部をEで表す。
図2は、可変焦点素子の機能を説明するための図である。図2において、集光レンズ、アパーチャ及び偏向器は省略されている。図2において、P1は発散ビームの虚像点、P2は可変焦点素子105の入射側主点、P3は可変焦点素子105の出射側主点、P4は結像レンズ106の入射側主点、P5は結像レンズ106の出射側主点、P6はビームの結像点を示す。
可変焦点素子105の焦点距離fの逆数を最小値1/MINから最大値1/MAXまで変化させて走査中にビームが常に受光面上に結像するように制御するとして、
1/f={(1/fMAX)+(1/fMIN)}/2=1/MEAN
のときに、発散ビームの虚像点P1から可変焦点素子105の入射側主点P2までの距離をx、可変焦点素子105の射出側主点P3から結像レンズ106の入射側主点P4までの距離をx、結像レンズ106の射出側主点P5から結像点P6までの距離をxとする。
図2(a)は、f=fMEANの状態を示す図である。
図2(b)は、f=fMAXの状態を示す図である。この状態で、結像レンズ106の射出側主点P5から結像点P6までの距離をx3+とする。x3+は、図1において、結像レンズ106Aの射出側主点から受光平面108の走査ラインの中央Cまでのビームの主光線の経路に沿った距離に相当する。
図2(c)は、f=fMINの状態を示す図である。この状態で、結像レンズ106の射出側主点P5から結像点P6までの距離をx3−とする。x3−は、図1において、結像レンズ106Aの射出側主点から受光平面108の走査ラインの端部Eまでのビームの主光線の経路に沿った距離に相当する。
図2の簡略化された光学系の近軸計算に基づいて、本発明の走査光学系の機能を説明する。可変焦点素子105の焦点距離はノンパワー(焦点距離は無限大)を規準として、+Δf(f=fMAXに相当)から−Δf(f=fMINに相当)までの範囲を取るものとする。
虚像側のNAをNA、結像側のNAをNA、可変焦点素子での倍率をβ、結像レンズでの倍率をβとする。NAとNAの関係は以下の式で表せる。
Figure 0006127238
Figure 0006127238
ここで、Mは、虚像側の開口数NAを基準とした結像側の開口数NAの倍率である。
可変焦点素子の焦点距離をΔf、結像レンズの焦点距離をfとすると、可変焦点素子での倍率をβ及び結像レンズでの倍率をβは以下の式で表せる。なお、式(12)の第2項は、第3項に、後で説明する式(7)を代入して得られる。
Figure 0006127238
Figure 0006127238
可変焦点素子の焦点距離が+Δfのときの倍率をM、−Δfのときの倍率をMとすると、受光平面108の走査ラインの中央Cにおける倍率Mから端部Eにおける倍率MへのMの変化率Kは、以下の式で表せる。
Figure 0006127238
式(10)乃至(12)を用いて整理すると、
Figure 0006127238
中央Cよりも端部EでNAが大きくなるにはKが正であれば良い。今、xとΔfもまた正なので、以下の式がKを正にする条件式となる。
Figure 0006127238

式(15)を変形して以下の式が得られる。
Figure 0006127238
走査光学系全体の小型化にはレンズ間隔のxを小さくすることが効果的であるが、可変焦点素子直後のビームが平行光に近いとxが非常に大きくなり、xはxよりも小さな値を取ることができなくなる。よって、装置の小型化にはxを小さくして可変焦点素子直後のビームの発散度を上げることが効果的である。xの絶対値をxの3.2倍未満とすることで、x2を効果の見られる程度(x3の0.8倍)まで小さくすることができる。
Figure 0006127238
Figure 0006127238
偏向器の制約などもあり、走査像面への斜入射角φは最大でも60度程度である。逆に斜入射角φが小さくなり過ぎ15度を下回ると、光路長や集光レンズサイズが大きくなり、装置全体が大きくなってしまう。このとき、補正に必要なNAの変化率Kの範囲は以下の式(16)で表される。式(16)を満たさないkの範囲では補正が過剰で、周辺のスポット径が小さくなりすぎてしまう。
Figure 0006127238
式(16)に式(14)を代入して以下の式が導かれる。
Figure 0006127238
走査像面での結像位置xは可変焦点素子の焦点距離の+Δfから−Δfまでの変動に伴い、x3+とx3−との間で変化する。
Figure 0006127238
Figure 0006127238
一般的に、レンズの焦点距離fと物体からレンズの入射側主点までの距離xが決まると、射出側主点から結像面までの距離x’が、以下の式によって定まる。
(f/(x−f)=−(x’−f)/f)
そこで、図2において、虚像の可変焦点素子105による像の位置を求めて、さらに、その像の結像レンズ106による像の位置を計算すれば、式(7)及び(8)が導出できる。
図3は可変焦点素子による結像面の補正を説明するための図である。図3において、lは、ビームの主光線が走査ラインの中央Cに到達するときの、偏向器の反射点から走査ラインの中央Cまでの距離を表す。また、Hは走査ラインの中央Cから端部Eまでの距離を表す。今、可変焦点素子により結像面の湾曲が補正されていると仮定すると、以下の式が成立する。
Figure 0006127238
よって、ビームの走査像面(受光面)に対する入射角がφである場合のスポットサイズの変動を表すcosφは、式(17)を使用して以下の式で表される。
Figure 0006127238
走査ライン中央から端部にかけての斜入射の影響の変化率Jは、式(18)を使用して以下の式で表される。
Figure 0006127238
式Bによると、走査ライン上でのスポットサイズが均一となるのは、M、すなわちNAの増加率(Kの正の値)と斜入射角φの増加によるcosφの減少率(Jの負の値)とが打ち消しあう場合、すなわち、以下の式が成立する場合である。
Figure 0006127238
スポットサイズの変動を±5%まで許容するとすれば、以下の式を満たせば良い。
Figure 0006127238
式(21)に式(19)及び式(14)を代入すると以下の式が得られる。
Figure 0006127238
本発明の実施例及び比較例について以下に説明する。
実施例1
図1は、実施例1の走査光学系100Aの構成を示す図である。走査光学系100Aは、集光レンズ103Aと、アパーチャ104Aと、可変焦点素子105Aと、結像レンズ106Aと、ポリゴンミラーなどの偏向器107と、を含む。レーザダイオード光源101から射出された光(波長780nm)は、集光レンズ103Aによって、所定の発散ビームとされた後、可変焦点素子105A及び結像レンズ106Aを通過した後、偏向器107によって受光平面108を、図1の水平方向に走査するように偏向される。可変焦点素子105Aは、走査中にビームが常に受光面上に結像するように制御される。図1において、受光平面108上の走査ラインの中央をCで表し、両端部をEで表す。
表1は、実施例1の走査光学系100Aの数値データを示す表である。表1及び以下の表の間隔・厚みについて、たとえば、光源原点の間隔・厚みは、光源原点から隣接する集光レンズ入射面までの間隔を示し、集光レンズ入射面の間隔・厚みは、集光レンズの厚みを示す。また、間隔・厚みは、光源原点から受光面上の走査ラインの中央の点Cに到達する点に到達する光の経路に沿った間隔・厚みである。
可変焦点素子は、厚みが0である仮想的なものを想定している。ただし、図1における可変焦点素子105Aはわかりやすくする目的で所定の厚みで記載している。





















Figure 0006127238
集光レンズ103A及び結像レンズ106Aの材料は、ホウ素シリカ硝子(商品名BK7)である。波長780nmの光に対して、屈折率は1.511であり、アッベ数は64.2である。
集光レンズ103Aの入射面、結像レンズ106Aの入射面及び射出面は、球面または平面である。集光レンズ103Aの射出面は、以下の式で定義される。
Figure 0006127238
Figure 0006127238
ここで、rは光軸からの距離を表し、zは、光軸と集光レンズ103Aの射出面との交点を基準とした、光軸方向の距離である。cは中心曲率、Rは中心曲率半径を表す。また、aは非球面係数を表し、nは整数を表す。
ここで、実施例及び比較例において、光軸は各光学素子の光学中心を結んだ線であり、走査ラインの中央Cに至るビームの主光線の経路と一致する。
表2は、実施例1の集光レンズ103Aの射出面の数値データを示す表である。表における長さの単位はミリメータである。集光レンズ103Aの焦点距離は6.1ミリメータである。
Figure 0006127238
実施例2
図4は、本発明の実施例2の走査光学系100Bの構成を示す図である。走査光学系100Bは、集光レンズ103Bと、アパーチャ104Bと、結像レンズ106Bと、ポリゴンミラーなどの偏向器107と、を含む。レーザダイオード光源101から射出された光(波長780nm)は、集光レンズ103Bによって、所定の発散ビームとされた後、結像レンズ106Bを通過した後、偏向器107によって受光平面108を、図4の水平方向に走査するように偏向される。ここで、集光レンズ103Bは、偏向器107による走査と同期して、光軸方向に所定の範囲で移動させられる。集光レンズ103Bが光軸方向に移動することにより、ビームの光軸上における結像位置は変化する。集光レンズ103Bの位置は、走査中にビームが常に受光面上に結像するように制御される。集光レンズ103Bの光軸方向の移動距離は229マイクロメータである。図4において、受光平面108上の走査ラインの中央をCで表し、両端部をEで表す。
表3は、実施例2の走査光学系100Bの数値データを示す表である。
Figure 0006127238
集光レンズ103B及び結像レンズ106Bの材料は、ホウ素シリカ硝子(商品名BK7)である。波長780nmの光に対して、屈折率は1.511であり、アッベ数は64.2である。
集光レンズ103Bの入射面、結像レンズ106Bの入射面及び射出面は、球面または平面である。集光レンズ103Bの射出面は、以下の式で定義される。
Figure 0006127238
Figure 0006127238
表4は、実施例の集光レンズ103Bの射出面の数値データを示す表である。表における長さの単位はミリメータである。集光レンズ103Bの焦点距離は6.1ミリメータである。
Figure 0006127238
実施例3
図5は、本発明の実施例3の走査光学系100Cの構成を示す図である。走査光学系100Cは、集光レンズ103Cと、アパーチャ104Cと、可変焦点素子105Cと、結像レンズ106Cと、ポリゴンミラーなどの偏向器107と、を含む。レーザダイオード光源101から射出された光(波長780nm)は、集光レンズ103Cによって、所定の発散ビームとされ、可変焦点素子105Cを通過した後、偏向器107によって受光平面108を、図5の水平方向に走査するように偏向される。その後、結像レンズ106Cを通過する。可変焦点素子105Cは、走査中にビームが常に受光面上に結像するように制御される。図5において、受光平面108上の走査ラインの中央をCで表し、両端部をEで表す。
表5は、実施例3の走査光学系100Cの数値データを示す表である。
可変焦点素子は、厚みが0である仮想的なものを想定している。ただし、図5における可変焦点素子105Cはわかりやすくする目的で所定の厚みで記載している。
Figure 0006127238
集光レンズ103Cの材料は、ホウ素シリカ硝子(商品名BK7)である。波長780nmの光に対して、屈折率は1.511であり、アッベ数は64.2である。結像レンズ106Cの材料は、COP(シクロオレフィンポリマー)である。波長780nmの光に対して、屈折率は1.525である。
集光レンズ103Cの入射面は球面である。集光レンズ103Cの射出面は、以下の式で定義される。
Figure 0006127238
Figure 0006127238
表6は、実施例3の集光レンズ103Cの射出面の数値データを示す表である。集光レンズ103Cの焦点距離は6.1ミリメータである。
Figure 0006127238

結像レンズ106Cの入射面及び射出面は、以下の定義式の母線形状を半径Rrで回転させたトロイダル面である。
Figure 0006127238
表7は、実施例3の結像レンズ106Cの入射面及び射出面の数値データを示す表である。表における長さの単位はミリメータである。
Figure 0006127238
比較例
図6は、本発明の比較例の走査光学系100Xの構成を示す図である。走査光学系100Xは、集光レンズ103Xと、アパーチャ104Xと、可変焦点素子105Xと、結像レンズ106Xと、ポリゴンミラーなどの偏向器107と、を含む。レーザダイオード光源101から射出された光(波長780nm)は、集光レンズ103Xによって、所定の発散ビームとされ、可変焦点素子105X及び結像レンズ106Xを通過した後、偏向器107によって受光平面108を、図6の水平方向に走査するように偏向される。可変焦点素子105Xは、走査中にビームが常に受光面上に結像するように制御される。図6において、受光平面108上の走査ラインの中央をCで表し、両端部をEで表す。
表8は、比較例の走査光学系100Xの数値データを示す表である。
可変焦点素子は、厚みが0である仮想的なものを想定している。ただし、図6における可変焦点素子105Xはわかりやすくする目的で所定の厚みで記載している。
Figure 0006127238

集光レンズ103X及び結像レンズ106Xの材料は、ホウ素シリカ硝子(商品名BK7)である。波長780nmの光に対して、屈折率は1.511であり、アッベ数は64.2である。
集光レンズ103Xの入射面及び射出面、結像レンズ106の入射面及び射出面は球面または平面である。集光レンズ103Xの焦点距離は11.6ミリメータである。
実施例と比較例との対比
表9は、実施例1乃至実施例3及び比較例の主要なパラメータを示す表である。
Figure 0006127238
図2に関連して説明したように、可変焦点素子105の焦点距離fの逆数を最小値1/MINから最大値1/MAXまで変化させて走査中にビームが常に受光面上に結像するように制御するとして、
1/f={(1/fMAX)+(1/fMIN)}/2=1/MEAN
のときに、発散ビームの虚像点P1から可変焦点素子105の入射側主点P2までの距離をx、可変焦点素子105の射出側主点P3から結像レンズ106の入射側主点P4までの距離をx、結像レンズ106の射出側主点P5から結像点P6までの距離をxとする。また、
MAX=Δf
MIN=−Δf
とする。

ここで、実施例2についてさらに説明する。実施例2の走査光学系100Bは、可変焦点素子を含まない。実施例2の走査光学系100Bにおいては、集光レンズ103Bを光軸方向に移動させることにより、走査中にビームが常に受光面上に結像するようにビームの光軸上における結像位置を変化させている。そこで、集光レンズ103Bの光軸方向の移動範囲の中央位置に、集光レンズ103B及び仮想可変焦点素子105’を固定し、仮想可変焦点素子105’の焦点距離の最小値fMIN及び最大値fMAXは、集光レンズ103Bの光軸方向の移動による結像位置の変化を再現するように定める。表9において、焦点距離の最小値fMIN(−Δf)及び焦点距離の最大値fMAX(Δf)は、上記のようにして定めた値である。
図3に関連して説明したように、lは、ビームの主光線が走査ラインの中央Cに到達するときの、偏向器の反射点から走査ラインの中央Cまでの距離を表す。また、Hは走査ラインの中央Cから端部Eまでの距離を表す。ただし、実施例3の場合において、Lは、受光面上の走査ライン、走査ラインの中央Cに向かうビームの主光線、及び走査ラインの端部Eに向かうビームの主光線のなす三角形の、走査ラインの中央Cに向かうビームの主光線に沿った辺の長さである。
A乃至Eは、以下のように定義され、それぞれ式(1)乃至(3)、式(5)及び式(6)に対応する。
Figure 0006127238
Figure 0006127238
Figure 0006127238
Figure 0006127238
Figure 0006127238
表9によると、実施例1乃至3は、式(1)乃至(3)、式(5)及び式(6)をすべて満たす。これに対して、比較例は、式(1)乃至(3)、式(5)及び式(6)のいずれの式も満たさない。
図7は、ビームによって形成される受光面108上のスポットの、位置と径との関係を示す図である。図7の横軸は、受光面上の走査ラインの中央Cから走査ライン上の任意の点までの距離、すなわち、像高を表す。単位は、ミリメータである。走査ラインの2個の端部のうち、一方の方向を正とし、他方の方向を負とする。図7の縦軸はスポット径を表す。単位はマイクロメータである。
実施例1乃至3の場合に、横軸の全範囲にわたるスポット径の変動は、2マイクロメータよりも小さい。比較例(従来例)の場合に、横軸の全範囲にわたるスポット径の変動は7マイクロメータよりも大きい。このように、実施例1乃至3のスポット径の変動は、比較例のスポット径の変動より顕著に減少している。
なお、他の好ましい実施形態において、結像レンズの主走査方向と副走査方向の焦点距離を変えることにより、偏向器の反射面上で線上に結像させて面倒れ補正したり、偏向器のミラーを小型化したりすることができる。

Claims (6)

  1. 可変焦点素子と、結像レンズと、偏向器と、を含み、光源から射出されたビームによって面を走査するする走査光学系であって、
    該可変焦点素子の主点から焦点までの距離fの逆数を最小値1/MINから最大値1/MAXまで変化させて該ビームを該面上に結像させるように構成され、
    1/f={(1/fMAX)+(1/fMIN)}/2
    のときに、該可変焦点素子を通過した直後のビームは発散光であり、該ビームの虚像点から該可変焦点素子の入射側主点までの距離をx、該可変焦点素子の射出側主点から該結像レンズの入射側主点までの距離をx、該結像レンズの射出側主点から結像点までの距離をxとして、
    Figure 0006127238
    を満足する走査光学系。
  2. Figure 0006127238
    Figure 0006127238
    をさらに満足する請求項1に記載の走査光学系。
  3. Figure 0006127238
    としたときに
    Figure 0006127238
    をさらに満足する請求項1または2に記載の走査光学系。
  4. 前記面が平面であり、該平面上の走査線の中央から端までの高さをH、前記結像レンズのビームを走査する方向である主走査断面における焦点距離をf
    Figure 0006127238
    としたときに
    Figure 0006127238
    ただし、
    Figure 0006127238
    Figure 0006127238
    をさらに満足する請求項1から3のいずれかに記載の走査光学系。
  5. 前記ビームを前記面上に結像させるように光軸方向に移動するように構成された集光レンズを、前記結像レンズの前記光源側にさらに含み、移動範囲の中央に前記集光レンズと仮想可変焦点素子が固定されていると仮定し、前記集光レンズが移動することによる前記集光レンズ後の虚像位置の変化を実現するように、前記仮想可変焦点素子の主点から焦点までの距離fの逆数の最小値1/MIN及び最大値1/MAXを定め、前記仮想可変焦点素子を前記可変焦点素子とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の走査光学系。
  6. 前記結像レンズの主走査方向と副走査方向の焦点距離が異なる、請求項1乃至5のいずれかに記載の走査光学系。
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