JP6126642B2 - 模型が配置されたポールハンガー - Google Patents
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Description
しかしながら、縦に複数並んだハンガー枝が、個別に水平方向に自由に回転してその方向を変えられるようになっているものは少なく、上記問題を解決したものはなかった。
また、ポール部分が幾つかの部材の積み重ねでできていて分解できるようになっているポールハンガーもなく、更には、ポールハンガーを分解して一つ一つを置物として用いることができるものもなかった。
また、特許文献3には、3個程度に分割したポール部を、腕木体を介して、ポール部の直立する位置を左右にずらして連結したポールハンガーが開示されている。
しかしながら、特許文献2は、そもそもポールハンガーに関する技術ではなく、特許文献3は、交互にジグザグに連結されるものであり見栄えが悪いものであった。
しかも、特許文献2、3に記載の発明は、何れも小さい又は短いものを縦に延長するためのものに過ぎなかった。
しかしながら、特許文献4の発明は、バンドで係止するものであり、同じポールハンガー部材を幾つも積み重ねてポールを完成させるものではなかった。
また、衣類等を引掛けるハンガー枝に模型を配置すれば、ポールハンガーともマッチングして上記課題を解決すると共に、該模型の置き換えや該ハンガー枝の差し替えができるので、ますます楽しいものとなることを見出して本発明を完成するに至った。
複数個の該ポールハンガー部材には、その側面に引掛物を引掛けるハンガー枝が設けられたものがあり、該ハンガー枝には、引掛物を引掛けるのに邪魔にならない程度にその先端から離れた位置に模型が配置されているものであることを特徴とするポールハンガーを提供するものである。
すなわち、本発明のポールハンガーでは、それを構成する複数個のポールハンガー部材が垂直の軸棒を中心に回転するので、衣類等を引掛けるハンガー枝の幾つかを、適宜手前側に向けて、衣類等を引掛け易いようにしておくことができる。
それによって、ポールハンガーを部屋のコーナーや壁際等に設置した場合、ハンガー枝の多くが部屋側ではなくコーナー側や壁側に向いてしまっていることを防げる。
また、ポールハンガーを構成する複数のポールハンガー部材が、それぞれ交換可能であるため、そのときの気分で、例えば、「模型Aが配置されたハンガー枝」が設けられたポールハンガー部材、「模型A以外の別の模型(例えば、模型B、C、D)が配置されたハンガー枝」が設けられたポールハンガー部材、「模型が配置されていないハンガー枝」が設けられたポールハンガー部材を、適宜組み合わせて積み重ねて使用することによって、毎回異なった趣向が楽しめるポールハンガーを提供できる。
更には、模型の種類を変化させたポールハンガー部材を、本発明のポールハンガー用として譲渡・販売、作製等すれば、多くの種類の模型を順次入手・順次入替して、バラエティに富んだポールハンガーを独自に創造できる。
該模型を「バードカービングによって彫刻された鳥の模型」にすることによって、ポールハンガー自体が樹木のような形態をしていることもあり、よりマッチングして楽しいものとなる。特に、ポールハンガーの素材を木にすれば、尚更バードカービングとマッチングし、アートインライフの実践となる。
上記「板状のもの」は、図1に示したように円盤状のもの(底面が円形のもの)でもよいし、底面が多角形の板状のものでもよい。また、「板状」とは、台形状の板状でもよい。
上記「3本以上の棒が真横に伸びてポール部分が倒れないようにしたもの」は、互いに120°方向に伸びた3本の棒、互いに90°方向に伸びた4本の棒、互いに72°方向に伸びた5本の棒、互いに60°方向に伸びた6本の棒、等で支えるようにしたものでもよい。
上記「三脚状のもの」は、3本の棒でできているものでもよいし、3角錐状のものでもよい。
ポール部分は、下から上まで全て、「ポールハンガー部材を複数個積み重ねてなる部分」で構成されていてもよいし、また、図1及び図4に示したように、「ポール部分」が、ハンガー枝23が設けられていない「下部ポール33」と、その上の「ポールハンガー部材を複数個積み重ねてなる部分」とからなるものでもよい。
すなわち、前者では、ポール部分の下から上までポールハンガー部材21でできているので統一感がある。
一方、ポール部分の下側は、一般に衣類等を引掛けるには適していないので、ハンガー枝23が設けられたポールハンガー部材21はあまり必要がないので、後者のように、「ハンガー枝23がない下部ポール33」が存在する方が、機能的でコストもかからず無駄がない(例えば、図1、図4)。
[Aの長さ]の割合が小さ過ぎると、上だけにポールハンガー部材21があることになるので、ハンガー枝23の数が少なくなり過ぎて、そこに引掛けておける衣類等の数が限定される。一方、[Aの長さ]の割合が大き過ぎると、ポールの下の方まで「ハンガー枝23の設けられたポールハンガー部材21」が存在することになり無駄である。
また、上記した下部ポール33が下になく、略全てのポール部分がポールハンガー部材21で構成されている場合には、好ましい範囲、特に好ましい範囲等は、上記範囲の2倍となる。
ハンガー枝23に配置される模型25の高さが大きく異なる場合には、個々のポールハンガー部材の高さHは、該模型25の高さに合わせて調整することも好ましい。特に、該模型25が実物大の鳥や小哺乳動物等の模型25である場合には、該模型25の高さが必然的にまちまちになるので、その上のポールハンガー部材21に設けられたハンガー枝23が、(該ハンガー枝23を水平に1回転させても)該模型25の上部にぶつからないように、ポールハンガー部材の高さHは該模型25の高さに合わせて、個々に変化させることが好ましい。
例えば、使用者が「気に入った模型25が配置されたポールハンガー部材」を1個だけ購入し、既に所有している本発明のポールハンガー11に組み入れる場合、すなわち、個々のポールハンガー部材21ごとに購入する場合等は、ポールハンガー部材の高さHが全て同一の方が、1つのポールハンガー11に使用するものとしての統一感が出るので好ましい。
一方、前記のポールハンガー部材21を積み重ねる数が多過ぎたり、個々のポールハンガー部材の高さHが低過ぎたりすると、衣類等を引掛けるハンガー枝23の太さが制限され、太いハンガー枝23が使用できなくなったり、積み重ねる数やポールハンガー部材21の個数が多くなり過ぎて煩わしくなったりする。
一番上のポールハンガー部材21の上には、該ポールハンガー部材の透孔22を塞ぎ、軸棒32の露出を避ける、蓋の役目をする部材があってもよい。
太過ぎると、ポールハンガー部材21に開けられたハンガー枝差し込み穴24の深さが制限されるので、ハンガー枝23が強固に固定できない場合があり、また、ポールハンガー部材21の体積と重量が小さくなるので、ポールハンガー部材21の強度が弱くなったり、個々のポールハンガー部材21を卓上置物27として使用するときに、模型25が配置されたハンガー枝23の重さで該ハンガー枝側に倒れたりする場合がある。
一方、細過ぎると、軸棒32の強度が弱くなったり、積み重ねられた複数のポールハンガー部材21がぐらぐらしたりする場合がある。
ポールハンガー部材21は、円柱状であっても角柱状であっても、その上面と下面の横差し渡し長さL(最長の対角線の長さ、円柱状の場合はその直径)(図2参照)が4cm以上15cm以下であることが好ましく、4.5cm以上10cm以下であることがより好ましく、5cm以上8cm以下であることが特に好ましい。
一方、大き過ぎると、ポールが太くなり過ぎ、ポール部全体として重量が重くなり過ぎ、ポールハンガー11として無駄に重量が大きくなる。
本発明におけるポールハンガー部材21は、その上面又は下面の横差し渡し長さLが4cm以上15cm以下であり、かつ、その高さHが3cm以上30cm以下のものであることが好ましい。
図2に示したように、ポールハンガー部材21の側面に、ハンガー枝23を差し込んで固定するための「ハンガー枝差し込み穴24」があり、ハンガー枝23をそこに差し込んで固定することが好ましい。
ハンガー枝差し込み穴の直径d(図2参照)とハンガー枝23の太さは、略同一であることが好ましく、具体的には、0.6〜3cmが好ましく、0.8〜2.5cmがより好ましく、1〜2cmが特に好ましい。
一方、太過ぎると、個々のポールハンガー部材21を卓上置物27として使用するときに、該卓上置物がハンガー枝23の重さで該ハンガー枝側に倒れたりする場合がある。
図1〜5に示すように、ハンガー枝23がポールハンガー部材21の側面の真横方向(上記角度が0°)に設けられていることが、模型25が固定し易く落下し難く、見た目もシンプルであるために特に好ましい。
上記角度は、真横(0°)も含めて、ポールハンガー部材21ごとに異なっていてもよい。
また、ハンガー枝23には、後述する模型25を固定できるような、穴、窪み、凹凸部、治具26があっても、取り付けられていてもよい。
通常のポールハンガーは、2〜4本のハンガー枝23が、ポールハンガーの同じ高さの位置から異なる方向に向けて、互いに等角度で設けられているものが多い。しかし、本発明におけるポールハンガー部材21は自由に回転するので、また、模型25を同一の高さに(1つのポールハンガー部材21に)1つ配置することが好ましいので、ハンガー枝23が設けられているポールハンガー部材21には、図3及び図4に示したように、ハンガー枝23が1本だけ設けられていることが特に好ましい。
また、配置された模型25の高さが、1個のポールハンガー部材の高さHの3倍弱の場合は、その上のポールハンガー部材21の少なくとも2個にはハンガー枝23がない方が、模型25の頭がハンガー枝23にぶつかる恐れがないために好ましい。
すなわち、ポールハンガー部材21の幾つかは、ハンガー枝23が設けられていないポールハンガー部材21であることが上記理由から好ましい。また、ハンガー枝23が多過ぎると、衣類等を引掛けるのにお互いに邪魔になったりするので、ポールハンガー部材21の幾つかは、ハンガー枝23が設けられていないポールハンガー部材21であることが好ましい。「ハンガー枝23が設けられていないポールハンガー部材21」には、ハンガー枝差し込み穴24があってもなくてもよい。
従って、その場合、ポールハンガー部材21を平面上に置いたときに倒れないようなものであることが要求される。「模型25が配置されたハンガー枝23が設けられた上記ポールハンガー部材」は、1個のポールハンガー部材21だけを、その下面を下にして平面上に置いたときに倒れないような重さ設計になっていることが好ましい。
すなわち、本発明のポールハンガー11において、ハンガー枝23が設けられた柱状のポールハンガー部材21には、該ポールハンガー部材21の側面の真中より下側に、上記ハンガー枝23が略横方向に向けて設けられていることが、卓上置物27として使用したときに倒れ難いために好ましい。
「衣類等の引掛物を引掛けるのに邪魔にならない程度に、ハンガー枝23の先端から離れた位置」が要件であるから、模型25は、ハンガー枝23の完全に先端でなければ、そしてハンガー枝23に衣類や帽子等を引掛けられるならば、ハンガー枝23のどこにでも配置可能である。
ただ、模型25の配置位置は、好ましくはハンガー枝23の略中央、又は、図1、3、5に示したように、中央よりポールハンガー部材寄りである。特に好ましくは中央よりポールハンガー部材寄りである。その位置であると、引掛けるのに邪魔にならず、卓上置物27として使用したときに倒れ難い。
ポールハンガー11、ハンガー枝23等が樹木のような外観を有しているので、それとマッチングしている点等から、該模型25は、「木の枝にとまる又はのる動物」の模型25であることが好ましい。「木の枝にとまる又はのる動物」としては、例えば、鳥;りす、ねこ等の小哺乳類;等が挙げられる。
本発明において、「バードカービング」とは、1個の木から鳥の形を削りだし、他の素材で細かい部分の細工を施してもよく、全体を彩色して本物の鳥に似せて模型25を作ることを言う。例えば、足の部分には針金等、眼にはガラス素材等が使用されていてもよい。
更に、バードカービングによって彫刻された鳥の模型25であると、ポールハンガー11、ハンガー枝23等が、そもそも樹木のような外観を有していることと、両者の材質も共通していることから、特にマッチングしていて特に好ましい。
また、バードカービングの作者の作品を揃えたり、自分の作品を使用したりして、本発明のポールハンガー11を完成させることもできるため、上記模型25はバードカービングによって彫刻された鳥の模型25であることが特に好ましい。
また、教育的なものとしても使用可能であり、例えば、バードウォッチングをしたときでも、日頃から見慣れた鳥であれば、見つけた鳥の名前が分かり、一層バードウォッチングを楽しめる。
本発明のポールハンガー11は、それ用の上記模型25を、個々に買い足すことができ、また、自分で製作して使用したり譲渡したりできる。
本発明の卓上置物27は、卓上のみならず、陳列棚、本棚、出窓、テーブル、置物台、机上等に置くことができ、卓上に置くものに限定されない。
卓上置物27としても使用することにより、鳥等の名前と形態を覚えられ、教育的なものとなると共に、アートインライフが可能になる。
21 ポールハンガー部材
22 透孔
23 ハンガー枝
24 ハンガー枝差し込み穴
25 模型
26 治具
27 卓上置物
31 支持台
32 軸棒
33 下部ポール
H ポールハンガー部材の高さ
L ポールハンガー部材の横差し渡し長さ
D 透孔の直径
d ハンガー枝差し込み穴の直径
Claims (10)
- 支持台に対して垂直に設けられた軸棒に上から差し込めるような透孔が上面から下面に向けて設けられた柱状のポールハンガー部材を、該軸棒に上から順次、複数個を差し込んで積み重ねてなるポールハンガーであって、
複数個の該ポールハンガー部材には、その側面に引掛物を引掛けるハンガー枝が設けられたものがあり、該ハンガー枝には、引掛物を引掛けるのに邪魔にならない程度にその先端から離れた位置に模型が配置されているものがあり、
該模型が配置されたハンガー枝が設けられた上記ポールハンガー部材は、1個のポールハンガー部材だけを、その下面を下にして平面上に置いたときに倒れないような重さ設計になっていることを特徴とするポールハンガー。 - 上記ハンガー枝が設けられた柱状のポールハンガー部材には、該ポールハンガー部材の側面の真中より下側に、上記ハンガー枝が略横方向に向けて設けられている請求項1に記載のポールハンガー。
- 上記模型が、木の枝にとまる又はのる動物の模型である請求項1又は請求項2に記載のポールハンガー。
- 上記模型が、バードカービングによって彫刻された鳥の模型である請求項3に記載のポールハンガー。
- 上記支持台の上部に該支持台から垂直に設けられた下部ポールが存在し、該下部ポールの上部に、上記ポールハンガー部材が差し込めるようになっている軸棒が垂直に設けられている請求項1ないし請求項4の何れかの請求項に記載のポールハンガー。
- 上記ポールハンガー部材が円柱状である請求項1ないし請求項5の何れかの請求項に記載のポールハンガー。
- 上記柱状のポールハンガー部材は、その上面又は下面の横差し渡し長さが4cm以上15cm以下であり、その高さが3cm以上30cm以下のものである請求項1ないし請求項6の何れかの請求項に記載のポールハンガー。
- 上記ポールハンガー部材が、3個以上25個以下で差し込まれ積み重ねられてなる請求項1ないし請求項7の何れかの請求項に記載のポールハンガー。
- 請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載のポールハンガーに用いられるポールハンガー部材を有してなり、該ポールハンガー部材に設けられたハンガー枝に模型が配置されてなるものであることを特徴とする卓上置物。
- 請求項1ないし請求項8の何れかの請求項に記載のポールハンガー用の模型であって、該模型の下部には上記ハンガー枝に固定できるような治具が取り付けられていることを特徴とする木の枝にとまる又はのる動物の模型。
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