JP6126556B2 - Id生成装置 - Google Patents

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本発明は、通信端末や物品管理に不可欠な識別コード(Identification code)付与について、そのID番号を生成する技術に関する。
現在、携帯電話をはじめとする通信端末や物品管理には、その物品に対して固有のID番号を付与する必要がある。ID番号には、ある管理範囲において衝突がなく、物品とIDとが一対一で対応する関係性が求められる。
従来、ID番号を付与する際には、その番号を生成して記憶する装置が必要である。具体的には、ディジタル記憶素子の1/0のパターンを製造時に焼き付ける直接的な方法や、レーザによってパターンを変更する方法、フラッシュメモリ等の不揮発メモリに記憶する方法が用いられている。
しかし、上記した直接的な方法や不揮発メモリを用いる方法では、それらを追加するコストが問題になる。また、ID番号を、非衝突でかつ一意に管理するための管理コストも問題になる。
これらの問題に対して、ID番号を製造時の製造バラツキによって決定し、その確率的非衝突性に基礎を置いたPUF(物理的に複製不可能な関数:Physically Unclonable Function)によるID番号の生成が検討されている。
例えば、SRAM等のメモリ素子の電源立ち上げ時に各メモリセル内に生じる1/0の初期値を用いる方法(例えば、非特許文献1)や、2つの遅延回路間の遅延時間のバラツキを1/0に変換して用いる方法(例えば、非特許文献2)が、検討されている。
Y. Su, J. Holleman, and B. P. Otis, "A Digitarl 1.6 pJ/bit Chip Identification CircuitUsing Process Variations", IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS. VOL. 43, NO.1, pp.69-77, JANUARY 2008. 町田卓謙、外3名、"FPGA実装されたArbiter PUFのユニーク性向上に向けた一考察」, SCIS 2014, Jan. 21-24, 2014.
しかしながら、SRAM等のメモリ素子を用いたPUF−ID生成方法は、電源の立ち上げ時に1/0の判定が行われるため、その時に大電流が必要である。その大電流によって、不安定な電源立ち上げ時にノイズを誘起し、各SRAMセルにおける1/0の固有パターンが反転してしまう確率が上昇してしまう課題がある。
本発明は、この課題に鑑みてなされたものであり、電源の立ち上げ時に流れる電流を抑制することができ、安定な動作が可能なID生成装置とその方法を、提供することを目的とする。
本発明のID生成装置は、同一の抵抗値を持つ物として作られた1抵抗素子と第2抵抗素子のそれぞれの一端が接続された一対の抵抗素子と、当該一端と電源の一方の極性との間に接続されスイッチ制御端子からの入力信号によって導通が制御されるスイッチと、を有するバラツキ生成回路と、前記一対の抵抗素子の他端と、前記電源の一方の極性と異なる極性との間に接続され、前記第1抵抗素子の他端と正相入力を接続し、前記第2抵抗素子の他端と逆相入力を接続し、前記スイッチが導通した際に、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子の抵抗値のバラツキによって生じる前記正相入力の電圧が前記逆相入力の電圧よりも大きければ1を、前記正相入力の電圧が前記逆相入力の電圧よりも小さければ0を生成するラッチ回路と、を有する1/0生成回路を、少なくとも一つ具備する。
また、本発明の他のID生成装置は、同一の抵抗値を持つ物として作られた第1抵抗素子と第2抵抗素子のそれぞれの一端が接続された一対の抵抗素子と、当該一端と電源の一方の極性との間に接続されスイッチ制御端子からの入力信号によって導通が制御されるスイッチと、を有するバラツキ生成回路を複数備え更に、複数の前記バラツキ生成回路の前記スイッチを時間をずらして順次導通させる制御信号を、前記スイッチ制御端子に出力するスイッチ制御回路と、複数の前記バラツキ生成回路のそれぞれの前記一対の抵抗素子の他端と、前記電源の一方の極性と異なる極性との間に接続され、各々の前記第1抵抗素子の他端と正相入力を接続し、各々の前記第2抵抗素子の他端と逆相入力を接続し、複数の前記バラツキ生成回路の何れかの前記スイッチが導通した際に、当該導通した前記スイッチに対応する前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子の抵抗値のバラツキによって生じる前記正相入力の電圧が前記逆相入力の電圧よりも大きければ1を、前記正相入力の電圧が前記逆相入力の電圧よりも小さければ0を生成するラッチ回路と、を具備する。
本発明のID生成装置によれば、一対の抵抗素子とスイッチとで構成されるバラツキ生成回路に流れる電流は、スイッチを導通させることで初めて流れる。よって、電源立ち上げ時に当該スイッチを非導通状態にして置くことで、電源立ち上げ時の大電流を抑制すると共に、ID番号の生成を安定化することができる。
また、本発明の他のID生成装置によれば、複数のバラツキ生成回路で生成したバラツキを1個のラッチ回路で1又は0に変換するので、上記した効果に加えて、複数bitのID番号を生成するID生成装置の大きさ(面積)を縮小することができ、コストを削減することが可能である。
本発明の第1の実施形態のID生成装置100の機能構成例を示す図。 ID生成装置100を複数個配列して複数ビットのID番号を生成する場合の構成例を示す図。 ID生成装置100のラッチ回路20の具体例を示す図。 本発明の第2の実施形態のID生成装置200の機能構成例を示す図。 ID生成装置200のスイッチ制御回路230の出力するスイッチ制御信号の例を示す図。 本発明の第3の実施形態のID生成装置300の機能構成例を示す図。 ID生成装置300の具体例を示す図。 ID生成装置300の具体例を示す図。 本発明の第4の実施形態のID生成装置400の機能構成例を示す図。 ID生成装置100,200,300,400の応用例を示す図。 図10に示す応用例のMACヘッダの構成を示す図。 無線装置の管理方法を示す図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。複数の図面中同一のものには
同じ参照符号を付し、説明は繰り返さない。
〔第1の実施形態〕
図1に、第1の実施形態のID生成装置100の機能構成例を示す。ID生成装置100は、1個以上の1/0生成回路50を具備する。1/0生成回路50は、バラツキ生成回路10とラッチ回路20とで構成される。図1(a)は、ラッチ回路20が正電源、バラツキ生成回路10が負電源(接地電圧)、にそれぞれ接続される例を示す。図1(b)は、バラツキ生成回路10とラッチ回路20とが、反対の極性の電源に接続される例を示す。
図1(a)を参照して1/0生成回路50の構成を説明する。バラツキ生成回路10は、一対の抵抗素子11とスイッチ12とで構成される。一対の抵抗素子11は、抵抗素子11aと11bとから成り、当該抵抗素子11a,11bの一端が接続され、当該一端と負電源との間にスイッチ制御端子13からの入力信号によって導通が制御されるスイッチ12が接続される。一対の抵抗素子11の抵抗素子11aと11bの他端の2端子と、正電源との間に、1又は0を出力するラッチ回路20が接続される。
図1(b)に示すように、スイッチ12が接続される電源とラッチ回路20が接続される電源の極性は、反対の極性であっても良い。つまり、スイッチ12は、一対の抵抗素子11の一端と電源の一方の極性との間に接続されれば良い。また、ラッチ回路20は、一対の抵抗素子11の他端の2端子と、当該一対の抵抗素子11の一端側が接続される電源の一方の極性と異なる極性との間に接続されれば良い。
第1の実施形態の動作を説明する。バラツキ生成回路10は、同一の抵抗値を持った一対の抵抗素子11の抵抗素子11aと11bとの製造バラツキによって生じる電圧差を、ラッチ回路20に入力する。
一対の抵抗素子11の抵抗素子11aと11bの抵抗値は、同一の抵抗値に設計しても、半導体製造プロセスのバラツキ(不純物のドーピング(doping)量、温度など)が原因で同一の値にならない。通常、半導体プロセスで製造される抵抗素子の抵抗値は、±数%〜±数10%の範囲で変動(バラツキを持つ)する。
抵抗素子11aの抵抗値をR1、抵抗素子11bの抵抗値をR2、とすると、スイッチ12が導通した際に、抵抗値のバラツキによってそれぞれに流れる電流に差が生じ、抵抗素子11aと11bの他端の2端子の電圧VR1,VR2は、同じ電圧にならない。
この2つの電圧VR1,VR2は、ラッチ回路20で比較される。ラッチ回路20は、例えばVR1>VR2の場合に「1」(正電源電圧)、VR1>VR2の場合に「0」(負電源電圧)、を出力する。
このように1/0生成回路50は、 抵抗素子11a,11bの抵抗値のバラツキによって、ランダムに1又は0を出力する。1/0生成回路を複数個並べれば1/0のランダムなID番号を、生成することができる。
図2に、1/0生成回路50を、例えば16個並べて構成したID生成装置100の例を示す。2bit目〜7bit目と9bit目〜15bit目の参照符号は省略している。1/0生成回路50は、16bitのID番号の1bit目の1又は0を出力する。1/0生成回路50は8bit目、1/0生成回路5016は16bit目、の1又は0をそれぞれ出力する。この16bitのID番号は、例えば半導体の製造プロセスに依存したランダムな番号であり、取り換えや変更が効かないものである。
また、ID生成装置100は、スイッチ制御端子13からの入力信号によって導通が制御されるスイッチ12が、導通して初めて1又は0を出力する。よって、スイッチ12を導通させるタイミングを、電源投入時の電源電圧が不安定な時間帯(期間)を避けたタイミングに設定することで、1又は0を安定的に出力することができる。つまり、従来技術のように電源電圧が不安定な期間に、その不安定な要因を含めてID番号が決定されることがない。
図3に、ラッチ回路20の具体例を示す。図3に示す例は、CMOSIC(Complementary Metal Oxide Semiconductor Integrated Circuit)で構成される例であり、+入力(正相入力)21と−入力(逆相入力)22とに入力される電圧の差を保持(latch)するものである。+入力21に入力される電圧が、−入力22に入力される電圧よりも少しでも大きければ、+(正相)出力23が1(正電源電圧)で−(逆相)出力24が0(負電源電圧)を保持する。逆に、−入力22に入力される電圧が、+入力21に入力される電圧よりも大きい場合は、+出力23が0(負電源電圧)で−出力24が1(正電源電圧)を保持する。
このCMOSICで構成されるラッチ回路20は周知である。よって、これ以上の説明は省略する。なお、図3に示したラッチ回路20以外のラッチ回路を用いても良い。
〔第2の実施形態〕
図4に、第2の実施形態のID生成装置200の構成例を示す。ID生成装置200は、1個のラッチ回路220を用いて複数bitのID番号を、時系列に出力するものである。
ID生成装置200は、2個以上のバラツキ生成回路210,210,210,…,と、ラッチ回路220と、スイッチ制御回路230と、を具備する。バラツキ生成回路210,210,210,…,の各々と、ラッチ回路20とは、図1で説明した1/0生成回路50と同じものである。バラツキ生成回路210,210,210,…,の数は、コンピュータシステムのCPUのビット長に合わせた8,16,32,64等の2のべき乗の数にするのが好適である。
各バラツキ生成回路210,210,210,…,の一対の抵抗素子11,11,11,…,の一方の抵抗素子11a1,11a2,11a3,…,のラッチ回路220側の端子は、それぞれが接続されてラッチ回路220の例えば正相入力に接続される。一対の抵抗素子11の他方の抵抗素子11b1,11b2,11b3のラッチ回路220側の端子は、それぞれが接続されてラッチ回路220の例えば逆相入力に接続される。
なお、抵抗素子11a1,11a2,11a3,…,のラッチ回路220側の端子を逆相入力に、抵抗素子11b1,11b2,11b3,…,のラッチ回路220側の端子を正相入力に、それぞれ入力するようにしても良い。また、例えば、抵抗素子11a1と11b2のラッチ側220側の端子が接続されて、ラッチ回路220の正相入力又は逆相入力のどちらかに接続するようにしても良い。要するに、バラツキ生成回路210,210,210,…,のラッチ回路220側のそれぞれの2つの端子は、その接続が固定されている限りラッチ回路220の同じ入力端子(正相/逆相)に接続さえしなければ、どのように接続されても良い。
スイッチ制御回路230は、複数のバラツキ生成回路210,210,210,…,の各々のスイッチ12,12,12,…,を、時間をずらして導通させる。各スイッチ12,12,12,…,のスイッチ制御端子13,13,13,…,と、スイッチ制御回路230とは、別々の制御線240,240,240,…,で接続される。
図5に、スイッチ制御回路230が出力するスイッチ12,12,12,…,の制御信号のタイムチャートを示す。図5の上から順に、スイッチ制御端子13,13,13,…,に入力される制御信号を示す。スイッチ制御端子13以降の制御信号は、…で表記して省略している。5行目は、ラッチ回路220の出力信号の例を示す。
この制御信号によって、バラツキ生成回路210,210,210,…,には、時間をずらして順に電流が流れ、バラツキ生成回路210,210,210,…,のラッチ回路220側のそれぞれの2端子には、製造プロセスに依存した電圧VR1,VR2が発生する。ラッチ回路220は、その電圧VR1,VR2を比較した1又は0を出力する。
例えば、バラツキ生成回路210の抵抗素子11a1の電圧VRa1の方が抵抗素子11b1の電圧VRb1よりも大(VRa1>VRb1)、バラツキ生成回路210がVRa2<VRb2、バラツキ生成回路210がVRa3>VRb3、で有ると仮定する。その仮定におけるラッチ回路220は、スイッチ制御端子13の制御信号が「1」に立ち上がった直後の時点で「1」になり、スイッチ制御端子13の制御信号が「1」に立ち上がった直後の時点で「0」に立ち下り、スイッチ制御端子13の制御信号が「1」に立ち上がった直後の時点で再び「1」に立ち上がる、1/0のパターンを出力する。
なお、例えば、バラツキ生成回路210の抵抗素子11a1の電圧VRa1の方が抵抗素子11b1の電圧VRb1よりも小(VRa1<VRb1)、バラツキ生成回路210がVRa2>VRb2、バラツキ生成回路210がVRa3<VRb3、で有ったと仮定すると、破線(図5)で示す1/0のパターンを出力する。
このようにID生成装置200は、製造プロセスに依存したランダムなID番号を、時系列に出力する。ID生成装置200の構成によれば、ラッチ回路220を、複数のバラツキ生成回路210,210,210,…,で共有するため、当該装置の大きさ(面積)を縮小することが出来るので、コスト削減が可能である。更に、ラッチ回路220に多数のバラツキ生成回路210,210,210,…,が接続されることによる寄生容量によって、ラッチ回路220の入力周波数の帯域幅が狭くなることによりノイズ領域も限定されるため、1/0のパターンが逆転する誤動作を防止することが可能である。
〔第3の実施形態〕
図6に、第3の実施形態のID生成装置300の機能構成例を示す。ID生成装置300は、第1の実施形態のID生成装置100の一対の抵抗素子11を、受動素子(パッシブ素子)から能動素子(アクティブ素子)に置き換えたものである。能動素子311aと311bとは、共通制御端子314によって、その抵抗値が制御される。
ID生成装置300も、ID生成装置100と同様に、バラツキ生成回路310を負電源側(図6(a))、又は、正電源側(図6(b))、のどちらに配置しても良い。
図7に、ID生成回路300の具体例を示す。図7(a)は、バラツキ生成回路310を、NMOSトランジスタ311,311を用いて構成した例である。NMOSトランジスタ311,311は、電圧制御型の素子であり、それぞれのMOSトランジスタを同一の大きさ(チャネル長と幅で決まる導電係数k値を同じにする)にし、共通制御端子314であるゲート電極に、所定のバイアス電圧を供給することで、両トランジスタに同じ電流を流すことができる。
ただし、NMOSトランジスタ311と311との間では、酸化膜厚、不純物濃度のドーピング量などの条件が、完全に同じにならないため、当該トランジスタのドレイン−ソース間電圧VDSに差が生じる。この電圧差が、ラッチ回路20によって1/0に変換される。
能動素子は、構造が単純な受動素子に比べて、構造が複雑化する分、製造するための制御項目(例えば不純物のドーピング量など)が増えるためバラツキが生じやすい。よって、受動素子よりも、より小さな面積で大きなバラツキを生じさせることが可能であり、ID生成装置300の大きさを小さくすると共に、ID番号の生成を安定化させる効果を奏する。
図7(b)は、バラツキ生成回路310を、PMOSトランジスタ311,311で構成した例である。図7(a)に対して、共通制御端子に入力するバイアス電圧の極性が逆になるだけで、図7(b)の動作は図7(a)と同じである。
図8に、バラツキ生成回路310を、バイポーラトランジスタで構成した例を示す。図8(a)はNPNトランジスタ、図8(b)はPNPトランジスタで構成した例を示す。バイポーラトランジスタは周知のように電流制御型の素子であり、対を成す二つのトランジスタの電流増幅率(hfe)を同じに設計して置き、共通制御端子314に所定のベース電流を流すことで、MOSトランジスタでバラツキ生成回路310を構成した場合のID生成装置300と、同じ効果を奏する。
〔第4の実施形態〕
図9に、第4の実施形態のID生成装置400の機能構成例を示す。ID生成装置400は、第2の実施形態のID生成装置200のバラツキ生成回路210,210,210,…,の一対の抵抗素子211を、能動素子411に置き換えたものである。その動作は、上記した説明で明らかであるので省略する。
ID生成装置400によれば、ID生成装置200(図4)を、より小さい大きさで実現することができ、ID生成装置200と同一の効果を奏することができる。
〔応用例〕
本発明のID生成装置は、ID番号を必要とする様々な装置に応用することができる。図10に、無線装置800に、ID生成装置100を組み合わせた応用例を示す。
図11を参照して、その応用例の動作を説明する。無線装置800における無線出力は、物理層同期の為のプリアンブル、MAC層同期の為のMACヘッダ、その他のデータを格納するペイロードに分けられる。MCヘッダには端末固有の情報、つまり端末ID番号が必要となるためこの部分にID生成装置100,200,300,400を用いることで、容易に端末にID番号を付与することができる。
無線装置の場合、送信スペクトラムの検査が必須である。この送信スペクトラムの検査時に、従来のPUFによるID番号の生成方法は、無線ノイズによって例えばSRAMセルにおける1/0の固有パターンが反転してしまう確率が上昇するので、適用することができなかった。
その従来方法に対して本実施形態のID生成装置100,200,300,400によれば、ID番号の生成を任意のタイミングに設定することができるので、送信スペクトラムの検査の工程中の無線ノイズが発生しない時間に、ID番号を安定的に生成することが可能である。電波法をはじめとする各種規格に準拠しているか否かを電波適合試験装置900で検査する検査工程中に、この発明のID生成方法を組み込むことができる。
図12に、無線装置の管理方法を示す。無線装置を上記した応用例の無線装置800とすることで、検査コストを削減することが可能である。無線装置800によればID番号を安定的に生成するので、ID番号と検査結果とをデータベース950に登録し、当該データを利用者に公開することで、ID番号を管理する手間を削減することができ、検査及び管理コストを削減することができる。
以上説明したように 本発明のID生成装置100,200,300,400によれば、バラツキ生成回路に流れる電流は、スイッチを導通させることで初めて流れる。よって、電源立ち上げ時に当該スイッチを非導通状態にして置くことで、電源立ち上げ時の大電流を抑制すると共に、ID番号の生成を安定化することができる。
なお、上記した実施形態では、ID生成装置を半導体デバイスで構成する例で説明を行ったが、この発明のID生成装置はこの例に限定されない。例えば、この発明のID生成装置は、ディスクリート部品を用いて構成しても良い。また、ラッチ回路20も、CMOSICで構成する具体例を示して説明したが、この例に限定されない。例えば、差動増幅器を用いたラッチ回路20を用いても良い。
このように、上記した実施形態〜第4の実施形態を示して説明したように、本願発明は、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
10 :バラツキ生成回路
11 :一対の抵抗素子
11a,11b:抵抗素子
12 :スイッチ
13 :スイッチ制御端子
20,220 :ラッチ回路
21 :+入力
22 :−入力
23 :+出力
24 :−出力
50 :1/0生成回路
100,200,300,400:ID生成装置
230:スイッチ制御回路

Claims (3)

  1. 同一の抵抗値を持つ物として作られた第1抵抗素子と第2抵抗素子のそれぞれの一端が接続された一対の抵抗素子と、当該一端と電源の一方の極性との間に接続されスイッチ制御端子からの入力信号によって導通が制御されるスイッチと、を有するバラツキ生成回路と、
    前記一対の抵抗素子の他端と、前記電源の一方の極性と異なる極性との間に接続され、前記第1抵抗素子の他端と正相入力を接続し、前記第2抵抗素子の他端と逆相入力を接続し、前記スイッチが導通した際に、前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子の抵抗値のバラツキによって生じる前記正相入力の電圧が前記逆相入力の電圧よりも大きければ1を、前記正相入力の電圧が前記逆相入力の電圧よりも小さければ0を生成するラッチ回路と、
    を有する1/0生成回路を、少なくとも一つ具備するID生成装置。
  2. 同一の抵抗値を持つ物として作られた第1抵抗素子と第2抵抗素子のそれぞれの一端が接続された一対の抵抗素子と、当該一端と電源の一方の極性との間に接続されスイッチ制御端子からの入力信号によって導通が制御されるスイッチと、を有するバラツキ生成回路を複数備え
    更に、
    数の前記バラツキ生成回路の前記スイッチを時間をずらして順次導通させる制御信号を、前記スイッチ制御端子に出力するスイッチ制御回路と、
    複数の前記バラツキ生成回路のそれぞれの前記一対の抵抗素子の他端と、前記電源の一方の極性と異なる極性との間に接続され、各々の前記第1抵抗素子の他端と正相入力を接続し、各々の前記第2抵抗素子の他端と逆相入力を接続し、複数の前記バラツキ生成回路の何れかの前記スイッチが導通した際に、当該導通した前記スイッチに対応する前記第1抵抗素子と前記第2抵抗素子の抵抗値のバラツキによって生じる前記正相入力の電圧が前記逆相入力の電圧よりも大きければ1を、前記正相入力の電圧が前記逆相入力の電圧よりも小さければ0を生成するラッチ回路と
    を具備することを特徴とするID生成装置。
  3. 請求項1又は2に記載したID生成装置において、
    前記第1抵抗素子および前記第2抵抗素子は、能動素子で構成されていることを特徴とするID生成装置。
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