JP6126173B2 - バッテリ駆動の手持ち式超音波手術用焼灼切断装置 - Google Patents

バッテリ駆動の手持ち式超音波手術用焼灼切断装置 Download PDF

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Description

本願は、
U.S.C.§119に基づいて、2010年8月25日出願の米国特許仮出願第61/376,983号の優先権を主張し、
2008年11月6日出願の第12/266,101号、2008年11月6日出願の第12/266,146号、2008年11月6日出願の第12/266,226号、2008年11月6日出願の第12/266,252号、2008年11月6日出願の第12/266,320号、2008年11月7日出願の第12/266,664号、2008年11月12日出願の第12/269,544号、2008年11月12日出願の第12/269,629号、及び、2008年11月13日出願の第12/270,146号(これらの出願は各々、2007年12月3日出願の米国特許仮出願第60/991,829号、2007年12月5日出願の第60/992,498号、2008年1月9日出願の第61/019,888号、2008年4月16日出願の第61/045,475号、2008年4月29日出願の第61/048,809号、及び、2008年7月18日出願の第61/081,885号の優先権を主張する)の米国特許出願の一部継続出願であり、
2011年2月8日出願の米国特許出願第13/022,707号及び第13/022,743号の一部継続出願であり、
2009年8月26日出願の第12/547,898号、2009年8月26日出願の第12/547,975号、2009年8月26日出願の第12/547,999号、2011年3月25日出願の第13/072,187号、2011年3月25日出願の第13/072,247号、2011年3月25日出願の13/072,273号、2011年3月25日出願の第13/072,221号、2011年3月25日出願の第13/072,309号、2011年3月25日出願の第13/072,345号、及び、2011年3月25日出願の13/072,373号の米国特許出願の一部継続出願であり、
2010年8月25日出願の第12/868,505号及び第12/868,545号(これらの出願は、2009年8月26日出願の米国特許仮出願第61/236,934号の優先権を主張する)の米国特許出願の一部継続出願であり、
それらの全開示の全体が参照によってすべて本明細書に組み入れられる。
本発明は、概して、超音波切断装置に関し、特に、バッテリ駆動の手持ち式超音波手術用焼灼切断装置に関する。
超音波器具は、例えば組織の除去及び血管の焼灼などの多くの医療的状態の処置に効果的に使用される。超音波を用いる切断器具は、超音波変換器を用いて切断刃の縦軸線に沿って振動を発生させる。刃の長さに沿って共振波を配置することによって、刃の端部に高速の縦方向の機械的運動が生成される。刃の端部に伝達される機械的振動は、有機的組織の切断時に非常に有利であると同時に、超音波周波数によって生成される熱エネルギーを使用して組織を凝固させるので、これらの器具は有利である。こうした器具は、例えば内視鏡や腹腔鏡の処置などの、刃がトロカールを通って手術部位に到達する最小限の侵襲性の処置に特に非常に適している。
各種の切断刃(例えば長さ、材質、サイズ)に対して、刃の長さに沿って共振を生成する1以上の(周期的な)駆動信号がある。共振は、刃の先端の運動を生じさせ、手術の処置中の向上した性能に対して最適化されることが可能である。しかしながら、切断刃の有効な駆動信号を生成することは取るに足らない課題ではない。例えば、周波数、電流、及び切断ツールに印加される電圧は、刃に作用する変動負荷によって、及び、ツールの使用から生じる温度差によって変化するので、これらのパラメータはすべて動的に制御されなければならない。
図1は、エンドエフェクタに超音波の機械的運動を作用させるために使用される従来技術の回路の概略的なブロック図を示している。回路は、電源102と、制御回路104と、駆動回路106と、整合回路108と、変換器110と、を有しており、また、ハンドピース112と、ハンドピース112に固定されてカニューラ120によって支持される導波管114(点線で図示されている)と、を有している。導波管114はその遠位端の刃116で終端をなしている。クランプ機構118は、エンドエフェクタ全体の一部であり、導波管114の刃部116を露出させて組織及び他の物質と刃部116とを接触させることができる。一般に、クランプ機構118は旋回アームであり、旋回アームは、アームと刃116との間の組織を把持するか、又は、組織にクランプするように作用する。しかしながら、いくつかの装置にはクランプ機構118がない。
駆動回路106は高電圧の自励振動信号を生成する。駆動回路106の高電圧出力は整合回路108に供給され、整合回路108は、変換器110に供給される駆動信号(波形)を次に生成する信号平滑化構成要素を包含している。変換器110への振動入力は、導波管114に沿って共振を引き起こす振幅及び周波数で変換器110の機械的部分を前後に移動させる。共振器具及びその構成要素の最適な共振及び耐用年数のため、変換器110に適用される駆動信号は、実際に実現することが可能な限り平滑な正弦波であるべきである。この理由のため、整合回路108、変換器110及び導波管114が、相互に協働するために選択され、すべての周波数に相互に感度が高い。
一般的な圧電変換器110を駆動するために相対的に高電圧(例えば100V以上)が必要とされるので、利用可能な電源であるとともにすべての従来技術の超音波切断装置で使用される電源は一般的には15A、120VACまでの電気の主管(例えば壁のコンセント)である。従って、すべての公知の超音波手術用切断装置は、図1及び図2に示すものと似ており、電力の供給のための電気の主管206に差し込まれる電気コード204を有するカウンタートップ用ボックス202を利用する。共振は、位相ロックループ(PLL)によって維持され、位相ロックループは、整合回路108及び駆動回路106の出力の間に閉ループを作り出す。この理由のため、従来技術の装置では、カウンタートップ用ボックス202は、駆動及び制御電子機器104、106、並びに、整合回路108のすべてを常に包含していた。こうしたボックスの一般的な小売価格は数万ドルである。
供給コード208は、ハンドピース112内でボックス202から変換器110に、それによって導波管114に正弦曲線の波形を伝達する。コード208が、手術者の可動性を制限する長さ、サイズ及び重量を有しているので、従来技術の装置は多大な不都合を有している。コード208は、ハンドピース112を使用する任意の手術処置の間、手術者に限界を作り出し、手術者及び彼/彼女の周りの人達に障害物を出現させる。さらに、コードは、シールドされて耐久性を必要とし、非常に高価である。
整合回路108、変換器110及び導波管114の周波数感度に起因して従来技術には別の不都合がある。整合回路108及び駆動回路106の出力の間に位相ロックループフィードバック回路を有することによって、整合回路108は、駆動回路106の近くでボックス202内に常に配置されており、供給コード208の長さによって変換器110から切り離されていた。このアーキテクチャは、超音波周波数伝達の一般的な結果物である伝達損失と電気的寄生とを誘発する。
さらに、従来技術の装置は、(連続した共振によって作動する時に)変換器に適用される定電流をモニタして維持することによって、変化する導波管114の負荷状態において共振を維持しようと試みる。しかしながら、特定の負荷状態を知らずに、変換器110に適用される電流と振幅との間の唯一の予測可能な関係が共振時にはある。従って、定電流によって、導波管114に沿った波形の振幅はすべての周波数にわたって一定ではない。従って、従来技術の装置が負荷をかけられた時、導波管114の作動が共振時にあることは保証されず、電流だけがモニタされて一定に保持されるので、導波管114上の運動量は著しく変動し得る。この理由のため、定電流を維持することは、導波管114の一定の運動を維持する有効な方法ではない。
さらに、従来技術では、ハンドピース112及び変換器110は有限回数の使用後に交換されるものの、ハンドピース112よりも非常に高価なボックス202は交換されない。従って、新しい交換ハンドピース112及び変換器110の導入は、周波数感度構成要素(108、110、及び112)同士の間の不整合をたびたび引き起こし、それによって、導波管114に導入される周波数を不都合に変化させる。従来技術の回路にとって、そうした不整合を回避するための唯一の方法は、正確な周波数にそれらを制限することである。この正確性はコストの顕著な増大をもたらす。
従って、従来技術に関連した例えば上述したような課題を克服する必要がある。
簡潔に言うと、例示の実施形態によれば、本発明は、有用な作業を実行するため、特に、手術中に組織を切断してシールするために、導波管の端部で高周波の機械的運動を生成するバッテリ駆動の装置を有する。導波管の端部で運動を生成する機械的エネルギーに電気エネルギーを変換するために圧電変換器が使用される。特に、変換器及び導波管がそれらの複合共振周波数で駆動される時、大量の機械的運動が生成される。本発明の回路構成要素は、数ある中で特に、バッテリ電源と、制御回路と、駆動回路と、整合回路と、を有しており、すべてが超音波切断装置のハンドピース内に配置されており、すべてがバッテリ電圧からの波形を管理して生成する。構成要素は、バッテリ電源からの電気エネルギーを、変換器を駆動する高電圧AC波形に変換するように選択される。理想的には、この波形の周波数は導波管及び変換器の共振周波数とほぼ同一である。波形の大きさは、所望量の機械的運動を生成する値であるように選択される。
好都合には、いくつかの実施形態によれば、本発明は、装置の構成要素が除去され、交換され、修理され、及び/又は、取り換えられることを可能にする。いくつかの構成要素は、本明細書で使用されるように、構成要素が1回の処置のみのために使用されてその後に廃棄されることを意味する「使い捨て」である。さらに他の構成要素は、本明細書で使用されるように、構成要素が標準的な医療処置によって滅菌されてその後に少なくとも2回目に使用され得ることを意味する「再使用可能」である。説明するように、他の構成要素は、それらが、自身が取り付けられる装置を認識して複数の要因に依存してそれらの機能又は性能を変化させることを可能にする情報処理機能を備えている。
本発明は、この一般的なタイプであるとともに高価な構成要素の使い捨てを必要としつつ高価な構成要素の有利な再使用を妨げるこれまで知られた装置及び方法の前述の不都合を克服するコードレスの手持ち式超音波焼灼切断装置を提供する。
前述の実現し得る他の目的に対して、本発明によれば、人間の組織と外科的に作用するように作動可能な電気駆動の手術器具と、この手術器具に接続されるハンドルアセンブリと、を有するバッテリ駆動のモジュール式手術装置が提供される。ハンドルアセンブリは、着脱可能なハンドグリップとハンドル本体とを有している。ハンドグリップは、手術者の片手による手術装置の取り扱いを可能にし、上側部分と、手術器具に電力を供給するコードレスの内部バッテリアセンブリと、を有している。内部バッテリアセンブリは少なくとも1つのエネルギー蓄電池を有している。ハンドル本体は、そこにハンドグリップの少なくとも上側部分を着脱可能に接続し、そこに接続された時にハンドグリップの少なくとも一部周りに無菌シールを作り出し、ハンドグリップの内部バッテリアセンブリを手術器具に電気的に結合し、それによって、人間の組織に外科的に作用するために手術器具に電力を供給するように作動可能である。
実現し得る本発明の目的に対して、人間の組織に外科的に作用するように作動可能な電気駆動の手術用エンドエフェクタアセンブリと、手術者の片手による手術装置の取り扱いを可能にするように形成される着脱可能なハンドグリップと、を備えるバッテリ駆動のモジュール式手術装置が提供される。着脱可能なハンドグリップは、手術用エンドエフェクタアセンブリに電力を供給して作動させるために手術用エンドエフェクタアセンブリに電気的に結合される少なくとも1つの再使用可能バッテリであって、少なくとも1つのバッテリがそこから取り外された時に手術環境に選択的に露出するように手術用エンドエフェクタアセンブリに着脱可能に固定される少なくとも1つの再使用可能バッテリを有している。
実現し得る本発明の目的に対して、上側部分及び下側部分を有するとともにシェル内側を区画するバッテリ本体外側シェルを備える、人間の組織に外科的に作用するように作動可能な電気駆動の手術器具を有するバッテリ駆動の手術装置の着脱可能なバッテリアセンブリが提供される。バッテリ本体外側シェルは、手術装置に固定された時に手術装置のハンドグリップであり、手術者の片手による手術装置の取り扱いを可能にするように形成されており、シェル内側に、手術器具に電力を供給するコードレスの充電可能バッテリを有しており、手術器具の一部に着脱可能に接続されるように形成される上側部分であって、そこに接続された時に当該上側部分の少なくとも一部周りに無菌シールを作り出すように形成され、そこから取り外された時に手術環境に選択的に露出するように形成される上側部分を有しており、コードレスの充電可能なバッテリに電気的に結合されて手術器具を作動させるために少なくとも電力を供給するように位置決めされる外部導体を有している。
本発明の他の特徴によれば、少なくとも1つの手術器具、着脱可能なハンドグリップ、及びハンドル本体は使い捨てである。
本発明のさらなる特徴によれば、手術器具は手術用焼灼切断エンドエフェクタアセンブリを備えている。
本発明の追加の特徴によれば、手術用焼灼切断エンドエフェクタアセンブリは超音波手術用焼灼切断エンドエフェクタアセンブリである。
本発明のさらなる特徴によれば、バッテリアセンブリは充電可能である。
本発明のさらなる他の特徴によれば、少なくとも1つのエネルギー蓄電池はリチウム電池である。
本発明のさらに付随した特徴によれば、手術器具は、少なくとも1つの旋回顎部材と、顎部材に対向する切断刃と、を備えている。
本発明は、コードレスのバッテリ駆動の手持ち式超音波手術用焼灼切断装置として具現化されるように本明細書に示されて説明されているにも拘わらず、本発明の精神から逸脱せずに特許請求の範囲の範囲内及び均等物の範囲内で様々な変形及び構造的な変更がなされ得るので、示した詳細に限定することを意図していない。さらに、本発明に係る例示の実施形態の周知の要素は、詳細に説明されておらず、又は、本発明の関連する詳細をわかりにくくしないために省略される。
本明細書は、新規なものと考えられる本発明の特徴を規定する特許請求の範囲で結んでいるものの、同様の参照符号が展開される図面に関連した以下の説明を考慮すると本発明はより良好に理解される。従って、装置の構成要素及び方法の工程は、必要な場合には図面の通常の記号によって表されており、図面は、本明細書での説明の利益を有する当業者に容易に明らかである詳細によって本開示を省略しないために本発明の実施形態を理解することに直接関係のあるそれらの特定の詳細を示している。図面の絵は縮尺通りに描かれていない。
本発明の特性として考慮される他の特徴は添付の特許請求の範囲で説明される。必要な場合には、本発明の詳細な実施形態が本明細書に開示されているものの、開示された実施形態が、様々な形態で具現化されることが可能な本発明の単なる例示であることが理解されるべきである。従って、本明細書に開示された特定の構造的及び機能的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、単に特許請求の範囲の根拠として、かつ、実質的に任意の適切な詳細な構造に本発明を様々に採用するために当業者に教示するための代表的な根拠として、単に解釈される。さらに、本明細書で使用される用語及びフレーズは、限定するものであることを意図しておらず、むしろ、本発明の理解可能な説明を提供するために用いられる。
別々の図を通じて同一の又は機能的に同様の要素には同一の参照符号が付され、以下の詳細な説明とともに本明細書に組み込まれて本明細書の一部を形成する添付の図面は、様々な実施形態をさらに説明することに役立ち、また、本発明に係る様々な原理及び利点を説明するために役立つ。
図1は、分離した電源、制御、駆動及び整合の構成要素を有する従来技術の超音波切断装置の構成要素を概略的に示すブロック図である。 図2は、図1の従来技術の超音波切断装置を示す図である。 図3は、本発明の例示の実施形態に係る超音波手術用焼灼アセンブリの左側面図である。 図4は、本発明の例示の実施形態に係るバッテリアセンブリの角の上方からの斜視図である。 図5は、本発明の例示の実施形態に係る変換器及び発振器アセンブリの左側面図である。 図6は、本発明の例示の実施形態に係るコードレスのバッテリ駆動の手持ち式超音波手術用焼灼切断装置を概略的に示すブロック図である。 図7は、本発明の例示の実施形態に係る図3及び図4の装置のバッテリアセンブリを概略的に示すブロック図である。 図8は、本発明の例示の実施形態に係る図3及び図4の装置のハンドルアセンブリを概略的に示すブロック図である。 図9は、本発明の例示の実施形態に係る図3〜図5の装置の変換器及び発振器アセンブリを概略的に示すブロック図である。 図10は、本発明の例示の実施形態に係る図9の発振器を概略的に示すブロック図である。 図11は、本発明の例示の実施形態に係る図3及び図4のバッテリコントローラを概略的に示すブロック図である。 図12は、本発明の例示の実施形態に係る図3〜図5の装置のバッテリアセンブリと変換器及び発振器アセンブリとの間の電気的な通信関係を概略的に示すブロック図である。 図13は、本発明の例示の実施形態に係る整合回路へのスクエア波形の入力を示すグラフである。 図14は、本発明の例示の実施形態に係る整合回路からの正弦波形の出力を示すグラフである。 図15は、共振正弦波入力が、正弦パターンを有する本発明の例示の実施形態に係る超音波切断装置の導波管上に図示される作用が、導波管の長さに沿った軸方向運動の振幅を表すように示される図である。 図16は、本発明の例示の実施形態に係る変換器に必須の直列回路モデルを断片的に概略的に示す回路図である。 図17は、本発明の例示の実施形態に係る図16の回路を有する本発明の回路であって変換器の運動電流をモニタするために有用な回路を断片的に概略的に示す回路図である。 図18は、本発明の例示の実施形態に係る変換器の必須の並列回路モデルを断片的に概略的に示す回路図である。 図19は、本発明の例示の実施形態に係る図20の回路を有する本発明の回路であって変換器の運動電流をモニタするために有用な回路を断片的に概略的に示す回路図である。 図20は、本発明の例示の実施形態に係る図16の回路を有する本発明の回路であって変換器の運動電流をモニタするために有用な回路を断片的に概略的に示す回路図である。 図21は、本発明の例示の実施形態に係る図18の回路を有する本発明の回路であって変換器の運動電圧をモニタするために有用な回路を断片的に概略的に示す回路図である。 図22は、本発明の例示の実施形態に係る実装された直接デジタル合成技術のモデルを作る概略的なブロック図である。 図23は、本発明の例示の実施形態に係るデジタルアナログコンバータ(DAC)のフィルタされた出力より上方に位置するDACの例示の直接出力を示すグラフである。 図24は、本発明の例示の実施形態に係る同一の短い波長同調ワードを用いたDACのフィルタされた出力より上方に位置する図23のグラフを生成するために用いられる波長同調ワードよりも短い波長同調ワードを有するデジタルアナログコンバータ(DAC)の例示の直接出力を示すグラフである。 図25は、本発明の例示の実施形態に係るより長い波長同調ワードを用いたDACのフィルタされた出力より上方に位置する図23のグラフを生成するために用いられる波長同調ワードよりも長い波長同調ワードを有するデジタルアナログコンバータ(DAC)の例示の直接出力を示すグラフである。 図26は、本発明の例示の実施形態に係る電流制御ループを備える例示の構成要素のブロック回路図である。 図27は、本発明の例示の実施形態に係る図3の装置のブロック回路図である。 図28は、本発明の例示の実施形態に係る図4のバッテリアセンブリの正面の上方からの斜視図である。 図29は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードバッテリ端末の上側と残りのシェルの半分の内側を露出させる、シェルの半部分が取り外された図4のバッテリアセンブリの左側からの断片的な斜視図である。 図30は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードバッテリ端末に接続された回路基板を露出させる、シェルの半部分が取り外された図4のバッテリアセンブリの右側からの断片的な斜視図である。 図31は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードバッテリ端末に連結された複合回路基板に連結されたバッテリセルを露出させる、シェルの両方の半部分が取り外された図4のバッテリアセンブリの斜視図である。 図32は、本発明の例示の実施形態に係るシェルの一方の半部分が定位置にある図31に示すバッテリアセンブリの斜視図である。 図33は、本発明の例示の実施形態に係るバッテリアセンブリの後側に配置されたキャッチを示す図4のハンドルアセンブリの斜視図である。 図34は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードハンドル端末アセンブリと図4のバッテリアセンブリに噛み合うレシーバとを露出させる図3のハンドルアセンブリの下側の斜視図である。 図35は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードハンドル端末アセンブリと図4のバッテリアセンブリに噛み合うレシーバとを露出させる図3のハンドルアセンブリの下側の拡大斜視図である。 図36は、本発明の例示の実施形態に係るハンドルアセンブリとバッテリアセンブリとの間の初期の噛み合い接続を示す下側の斜視図である。 図37は、本発明の例示の実施形態に係るハンドルアセンブリに完全に接続されたバッテリアセンブリの斜視図である。 図38は、本発明の例示の実施形態に係るハンドルアセンブリにバッテリアセンブリを連結するリリース機構を示す図4のバッテリアセンブリの外面の拡大斜視図である。 図39は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードバッテリ端末アセンブリの拡大斜視図である。 図40は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードバッテリ端末アセンブリとマルチリードハンドルバッテリアセンブリとの間の噛み合い位置の詳細図を提供する、ハンドルアセンブリのシェルの半部分が取り外された図1の超音波手術用焼灼アセンブリの拡大斜視図である。 図41は、バッテリアセンブリの内側の方向から見た本発明の例示の実施形態に係る図3のバッテリアセンブリの圧力弁の断片的な断面斜視図である。 図42は、弁の側面から見た図41の圧力弁の断片的な断面図である。 図43は、バッテリアセンブリから分離した図41の圧力弁の斜視図である。 図44は、本発明の例示の実施形態に係る図41の圧力弁の圧力状態を示すグラフである。 図45は、本発明の例示の実施形態に係るバッテリアセンブリから取り外された左シェルの半部分とハンドルアセンブリから取り外された左シェルの半部分とを示す図3の超音波手術用焼灼アセンブリの左側面分解図である。 図46は、本発明の例示の実施形態に係る制御を示す右シェルの半部分が取り外された図3のハンドルアセンブリの右側面図である。 図47は、本発明の例示の実施形態に係る図46のトリガを示す左シェルの半部分が取り外された図3のハンドルアセンブリの拡大側面図である。 図48は、本発明の例示の実施形態に係る図46のボタンによって起動されるハンドルアセンブリの2段階スイッチの拡大側面図である。 図49は、本発明の例示の実施形態に係る図48の2段階スイッチの具体例を示す側面図である。 図50は、本発明の例示の実施形態に係る図3のTAGの側面図である。 図51は、本発明の例示の実施形態に係る図50のTAGの底面図である。 図52は、本発明の例示の実施形態に係る図50のTAGの平面図である。 図53は、本発明の例示の実施形態に係る発振器回路を示す、上カバーが取り外された図50のTAGの立面図である。 図54は、本発明の例示の実施形態に係る発振器及び変換器の間の電気的連結を示す、上側カバーが取り外された図50のTAGの下側立面図である。 図55は、本発明の例示の実施形態に係る変換器の構成要素を示す、TAGの上側カバー及び変換器のカバーが取り外された図50のTAGの上側斜視図である。 図56は、本発明の例示の実施形態に係るハンドルアセンブリ及びTAGの間の連結整列を示すハンドルアセンブリ及びTAGの左立面図である。 図57は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードバッテリ端末アセンブリに通信可能に連結された装置識別子を露出させるハンドルアセンブリから左シェルの半部分が取り外された図3の超音波手術用焼灼アセンブリの左側の立面分解図である。 図58は、本発明の例示の実施形態に係る外側シェルが取り外された変換器の拡大斜視図である。 図59は、本発明の例示の実施形態に係るマルチリードバッテリ端末アセンブリとマルチリードハンドル端末アセンブリとの間のシーリング関係と、バッテリアセンブリ上のキャッチ及びハンドルアセンブリのレシーバの間の連結関係との拡大斜視図である。 図60は、本発明の例示の実施形態に係る図59のシーリングガスケットの拡大透視斜視図である。 図61は、本発明の例示の実施形態に係るニアオーバーセンタのトリガ機構を露出させる、右側カバーの半部分が取り外されたハンドルアセンブリの部分斜視図である。 図62は、本発明の例示の実施形態に係るトリガがわずかに押し込まれた状態の図61のニアオーバーセンタのトリガ機構の部分斜視図である。 図63は、本発明の例示の実施形態に係るトリガが押し込まれた状態の図61のニアオーバーセンタのトリガ機構の部分斜視図である。 図64は、本発明の例示の実施形態に係るトリガが完全に押し込まれた状態の図61のニアオーバーセンタのトリガ機構の部分斜視図である。 図65は、本発明の例示の実施形態に係る導波管アセンブリ回転防止ホイールに隣接するものの係合していない回転ロックアウト部材及び刃の断片的な斜視図である。 図66は、本発明の例示の実施形態に係る導波管回転防止ホイールに係合する図65の回転ロックアウト部材及び刃の断片的な斜視図である。 図67は、本発明の例示の実施形態に係る非押し込み状態で図65の回転ロックアウト部材に物理的に連通する2段階ボタンの断片的な斜視図である。 図68は、本発明の例示の実施形態に係る第1押し込み状態で図65の回転ロックアウト部材に物理的に係合する2段階ボタンの断片的な斜視図である。 図69は、本発明の例示の実施形態に係る第2押し下げ状態で図65の回転ロックアウト部材に完全に係合し、次に、導波管アセンブリ回転防止ホイールと係合する図68の2段階ボタンの断片的な斜視図である。 図70は、本発明の例示の実施形態に係る導波管アセンブリ回転防止ホイールに隣接するものの係合していない回転ロックアウト部材及び二重刃の断片的な斜視図である。 図71は、本発明の例示の実施形態に係る導波管アセンブリ回転防止ホイールに係合する図70の回転ロックアウト部材及び二重刃の断片的な斜視図である。 図72は、本発明の例示の実施形態に係る始動手順を示す工程フロー図である。 図73は、開き位置にある顎を有する遠位端からの本発明に係るエンドエフェクタの例示の実施形態の断片的な拡大斜視図である。 図74は、外側管が取り外された下方からの図73のエンドエフェクタの断片的な拡大斜視図である。 図75は、導波管を通って顎作動平面を横断する断面を有する下方からの図73のエンドエフェクタの断片的な拡大斜視図である。 図76は、外側管が取り外された図73のエンドエフェクタの断片的な拡大側面図である。 図77は、導波管が取り外された顎作動平面に平行な断面を有する図73のエンドエフェクタの断片的な拡大側断面図である。 図78は、図73のエンドエフェクタの断片的な拡大側面図である。 図79は、顎がほぼ閉じ位置にある図78のエンドエフェクタの断片的な拡大側面図である。 図80は、顎がほぼ閉じ位置にある図73のエンドエフェクタの断片的な拡大斜視図である。 図81は、顎作動平面における断面を有する図73のエンドエフェクタの断片的な拡大側断面図である。 図82は、図73のエンドエフェクタの連結スプールの拡大斜視図である。 図83は、顎旋回時に導波管の縦軸線に直交する断面を有する図73のエンドエフェクタの断片的な拡大断面図である。 図84は、遠位端の下方から見た図73のエンドエフェクタの顎インサートの拡大斜視図である。 図85は、近位端の下方から見た図73の顎の左側部分内に位置する図84の顎インサートの左側部分の拡大断面図及び斜視図である。 図86は、ハンドル本体の右側半部分と、回転防止ホイールと、顎力制限アセンブリとが取り外された図46のハンドルアセンブリのTAG取付ドック及び導波管取付ドックの断片的な拡大斜視図である。 図87は、外側管と回転防止ホイールの右側半部分のみとが取り外された図86のハンドルアセンブリの断片的な拡大斜視図である。 図88は、本発明の例示の実施形態に係るトルクレンチの斜視図である。
開示する実施形態は、様々な形態で具現化することが可能な本発明の単なる例示であることが理解されるべきである。従って、本明細書に開示する特定の構造的及び機能的な詳細は、限定するものとして解釈されるべきではなく、特許請求の範囲のための根拠として、かつ、実質的に任意の適切な詳細な構造に本発明を様々に採用するために当業者に教示するための代表的な根拠として、解釈されるべきである。さらに、本明細書で使用される用語及びフレーズは、限定するものであることを意図していないものの、本発明の理解可能な説明を提供するためであることが意図される。
本発明の開示及び説明に先立って、本明細書で使用する用語は、特定の実施形態を説明するのみの目的のためであり、限定することを意図しないことが理解されるべきである。この書類では、本明細書で使用するように、「a」又は「an」が1又は1以上として定義される。本明細書で使用するように、用語「複数」は2又は2以上として定義される。本明細書で使用するように、用語「もう1つ」は少なくとも2番目又はそれ以降として定義される。本明細書で使用されるように、用語「含む」及び/又は「有する」は、備える(オープンランゲージ)として定義される。本明細書で使用するように、用語「連結される」は、必ずしも直接的でないものの、必ずしも機械的でなく接続されるものとして定義される。例えば第1及び第2、上側及び下側などの関連する用語は、別の存在又は動作から1つの存在又は動作を、そうした存在同士又は動作同士の間の任意の現実的なそうした関係又は順番を必ずしも必要とせず又は意味せず、単に区別するために使用されてよい。用語「備える」、「備えている」又はその他の変形は、例えば要素のリストを備える工程、方法、製品、又は装置がそれらの要素のみを含むのではなく、明らかにリストされていない又はそうした工程、方法、製品、又は装置に固有の他の要素を含んでよいように、非排他的な包含をカバーすることが意図されている。「〜を備える」によって生じる要素は、さらなる制約なしに、要素を備える工程、方法、製品、又は装置に追加の同一の要素の存在を排除しない。
本明細書で使用するように、用語「約」又は「およそ」は、はっきりと示されているかどうかに拘わらず、すべての数値に適用する。これらの用語は概して、当業者が、列挙された値(すなわち、同一の機能又は結果を有する)に対する均等物を考慮する数値範囲に当てはまる。多くの例では、これらの用語は、最も近い有効数字に丸められる数字を含んでよい。この書類では、用語「縦方向」は、説明される物の延在方向に対応する方向を意味することが理解されるべきである。
本明細書で説明される本発明の実施形態は、1以上の従来のプロセッサと、所定の非プロセッサ回路及び他の要素に関連して、本明細書で説明する超音波切断装置のいくつかの、ほとんどの、又はすべての機能を実行する1以上の通常のプロセッサを制御する固有の記憶されたプログラム指令と、を備えてよいことが理解されよう。非プロセッサ回路は、これに限定されないものの、信号ドライバ、クロック回路、電源回路、及びユーザ入出力要素を含んでよい。代替として、いくつかの又はすべての機能が、記録されたプログラム指令を有していない状態機械によって、又は、各機能若しくは所定の機能のいくつかの組み合わせがカスタム論理として実行される特定用途向け集積回路(ASIC)若しくはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)において、実行されることが可能である。もちろん、これらのアプローチの組み合わせも使用され得る。従って、これらの機能のための方法及び手段が本明細書で説明される。
本明細書で使用されるように、用語「プログラム」、「ソフトウェアアプリケーション」などは、コンピュータシステム上で実行するために設計された指令のシーケンスとして定義される。「プログラム」、「コンピュータプログラム」又は「ソフトウェアアプリケーション」は、サブルーチン、ファンクション、プロシージャ、オブジェクトメソッド、オブジェクト実装、実行可能アプリケーション、アプレット、サーブレット、ソースコード、オブジェクトコード、共有ライブラリ/ダイナミックロードライブラリ及び/又はコンピュータシステム上で実行するために設計される指令の他のシーケンスを含んでよい。
本発明は、一実施形態によれば、装置のハンドル内に完全に適合する構成要素によって電力を供給されて制御される軽量で手持ち式のコードレスのバッテリ駆動手術用焼灼切断装置を提供することによって、従来技術が有する課題を克服する。手持ち式装置は、外科医が、外部電力を必要とせずに、また特に、固定物に対して外科医をつなぎ留めないとともに手術処置の実行中に外科医の移動の範囲を制約せずに、任意の手術処置において超音波切断及び/又は焼灼を実行することを可能にする。
超音波手術装置
ここで、本発明の一実施形態に係る例示の装置を説明する。図3を参照すると、例示のコードレスの超音波手術用焼灼アセンブリ300が示されている。本発明のアセンブリ300は、3つの主要な構成要素部品、(1)バッテリアセンブリ301、(2)超音波切断刃及び導波管アセンブリ304(その近位部分のみを図3に示している)を有するハンドルアセンブリ302、及び、(3)変換器及び発振器(「TAG」)アセンブリ303、を有するものとして説明することができる。ハンドルアセンブリ302と超音波切断刃及び導波管アセンブリ304とは、予め連結されているものの、相互に独立して回転可能である。例示の一実施形態によれば、バッテリアセンブリ301は、調節された出力によって充電可能で再使用可能なバッテリパックである。ある場合には、以下に説明するように、バッテリアセンブリ301はユーザインターフェース機能を容易にする。ハンドルアセンブリ302は、バッテリアセンブリ301、TAGアセンブリ303、並びに超音波切断刃及び導波管アセンブリ304への取付用ベイ又はドックを有する使い捨てユニットである。ハンドルアセンブリ302はまた、例えばスピーカ/ブザー及び起動スイッチを含む様々なインジケータを収容している。
TAGアセンブリ303は、遠位出力で高周波の機械的作動を生成する再使用可能ユニットである。TAGアセンブリ303は、装置の作動中に超音波切断刃及び導波管アセンブリ304に機械的に連結されて、遠位出力すなわち切断刃で運動を生成する。一実施形態では、TAGアセンブリ303はまた、例えば赤/緑/青(RGB)のLEDを通じて視覚ユーザインターフェースを提供する。そのようにして、バッテリ状態の視覚インジケータは、唯一バッテリ上に配置されておらず、及び従って、バッテリからリモートである。
手持ち式パッケージの超音波切断ツールの必要な構成要素のすべてを提供するための本発明の能力は、図2に示すように、非常に高価で重いデスクトップボックス202内に装置構成要素のほぼすべてを収容するとともに最も顕著には嵩張って手術者の移動を妨げる装置のハンドピース112及びデスクトップボックス202の間の高価なつなぎ208を含む従来技術の装置に対して、多大な利点を提供する。
本発明によれば、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300の3つの構成要素は、1以上の他方のものから有利に迅速に分離可能である。システムの3つの構成要素の各々は、滅菌されて、使用中に滅菌フィールドに完全に維持されることが可能である。各部分は1以上の他の構成要素から分離されることが可能であるので、本発明は、1回使用のアイテム(すなわち使い捨て)である1以上の部分と、複数回使用のアイテムである他方(すなわち複数回の外科的処置での使用のために滅菌可能)と、を備えている。図4及び図5は、図3に示す複合アセンブリの全体からそれぞれ分離するバッテリアセンブリ301及びTAGアセンブリ303の構成要素を示している。構成要素の各々の詳細は、本明細書の残りの部分を通じて示して説明する。それらの詳細は、とりわけ、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300とは分離した及びその一部としての各々の構成要素の物理的態様、アセンブリ300の全体とは分離した及びその一部としての電気的機能性及び能力、及び、アセンブリ300の全体とは分離した及びその一部としての各構成要素の使用方法、アセンブリ、滅菌及び各構成要素の他方、を含む。本発明のさらなる実施形態によれば、構成要素301、302/304、303の各々は全重量にほぼ等しい。これらの構成要素301、302/304、303の各々はそれらがほぼ同じ重量であるようにバランスされる。三者間のアセンブリ構成に複合されることによって、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300の全体には、装置を操作するユーザに対して非常に自然で快適な感覚を提供するバランス中心が有利に提供される。すなわち、ユーザの手に保持された時、アセンブリ300の全体は、前方又は後方又は左右に傾く傾向を有していないものの、導波管がユーザのごくわずかな努力で地面に対して平行に保持されるように相対的に動的にバランスされたままである。もちろん、器具は、地面に対して平行でない角度に非常に簡単に配置されることが同様に可能である。
図6は、バッテリアセンブリ301、ハンドルアセンブリ302、及びTAGアセンブリ303の間の通信結合を概略的に示す全体的なブロック図を提供する。図6はまた、バッテリアセンブリ301及びハンドルアセンブリ302の間の様々な電力及び通信信号の経路601a〜nを示している。ハンドルアセンブリ302は、TAGアセンブリ303に続くさらなる電力及び通信信号の経路602a〜nを提供する。これらの電力及び通信信号の経路601a〜nは、
1.可聴ユーザインターフェースを提供する例えば可聴周波数信号といったブザー
2.最小振幅で超音波出力を作動させるユーザインターフェースである、例えば0〜3.3V及び0〜25mAの入力信号といった最小ボタン
3.最大振幅で超音波出力を作動させるユーザインターフェースである、例えば0〜3.3V及び0〜25mAの最大ボタン
4.バッテリアセンブリ301からTAGアセンブリ303への出力であって、変換器駆動信号を生成するためにTAGアセンブリ303に電力を供給する、例えば0〜10ボルト及び0〜6Aの出力である第1出力電圧(Vout)
5.アース又はシステム共通接続
6.システムに電力を供給するためのバッテリからの電圧出力である第2出力電圧(Vbatt)
7.バッテリアセンブリ301及びTAGアセンブリ303の間の差動半二重シリアル通信を提供する第1通信線(Comm+)
8.バッテリアセンブリ301及びTAGアセンブリ303の間の差動半二重シリアル通信を提供する第2通信線(Comm−)
9.ハンドルアセンブリ302に接続された時、バッテリアセンブリ301への及びそれによってシステム全体への電力供給を起動するプレゼント(present)線
のオペレーションを容易にする。
本発明の実施形態によれば、上述の電力及び通信信号の経路601a〜nは、ハンドルアセンブリ302上の第1マルチリードハンドル端末アセンブリ(バッテリアセンブリ301はハンドルアセンブリ302に電気的に結合される)とハンドルアセンブリ302上の第2マルチリードハンドル端末アセンブリ(TAGアセンブリ303はハンドルアセンブリ302に電気的に結合される)との間をつなぐフレックス回路を通じて提供される。
I.バッテリアセンブリ
図7は、バッテリアセンブリ301とその内部に含まれる内部構成要素とを概略的に示す全体的なブロック図である。バッテリアセンブリ301は概して、1以上の電池701と、バッテリ保護回路702と、バッテリコントローラ703と、を有している。電池701とバッテリ保護回路702との間には様々な電力及び信号経路704a〜nが延びている。電力及び通信信号経路706a〜nがバッテリ保護回路702とバッテリコントローラ703との間に延びている。電力及び信号経路704a〜n及び706a〜nは、構成要素同士の間の単純な直接接続であってよく、又は、図示しない他の回路構成要素を有してよい。電力及び通信信号経路706a〜nは、特に、
1.バッテリコントローラ703とバッテリ燃料ゲージ/保護回路702との間の通信に使用されるSMBusクロック信号(SCLK)、
2.バッテリコントローラ703とバッテリ燃料ゲージ/保護回路702との間の通信に使用されるSMBusデータ信号(SDAT)、
3.バッテリアセンブリ301が充電器にある時に、アースされた時点でバッテリコントローラ703内で電力供給をスイッチングするために電力を除去することによってバッテリコントローラ703をオフにするエネーブルスイッチ、
を有している。
a.電池
電池701は、一実施形態では、4セルのリチウムイオンポリマー(LiPoly)バッテリを含む。もちろん、使用され得る電池の数に限定はなく、電池がLiPolyタイプである必要はない。好都合には、製造者は、必要とされるほぼあらゆる形状のLiPolyバッテリを製造することができる。しかしながら、これらのタイプのバッテリは、LiPolyバッテリの過充電が電池をすぐに破損させるので、充電工程中、慎重に制御されなければならない。従って、これらのバッテリは慎重に充電されなければならない。この理由のため、本発明は本発明のバッテリ保護回路702を利用している。
b.バッテリ保護
バッテリ保護回路702は、電池701の充電及び放電を制御し、バッテリ保護と「燃料ゲージ」機能すなわちバッテリ電力モニタとを提供する。より具体的には、バッテリ保護回路702は、充電段階及び放電段階の両方の間、過電圧、過小電圧、過温度及び過電流のモニタ及び保護を提供する。過充電されると、LiPolyバッテリは、損傷を受けるだけでなく、発火及び/又は液漏れし得る。
バッテリ保護回路702の「燃料ゲージ」機能は、バッテリアセンブリ301の出力上で、継続的な及び瞬間的な両方の電圧及び電流の放電を制限する。電池701の充電中、燃料ゲージは、電池701に供給される電流レベルを制限することができる。代替として、バッテリ充電ユニットがこの電流制限機能を実行することができる。燃料ゲージはまた、温度をモニタして、電池701の温度が所定の温度を超えた時にバッテリアセンブリ301を停止させる。燃料ゲージは、総エネルギーがどの程度電池701内に残存しているか、前回どの程度充電されたか、電池701の内部インピーダンスの特定、出力される電流及び電圧の特定など、を決定することができる。このデータを使用することによって、本発明は、発明のアルゴリズムの使用を通じて、電池701の化学的属性上の一部に基づいて電池701の作動容量を決定することができ、特に、以下にさらに詳細に説明するような手術処置を安全に実行するためにいつ十分なバッテリ容量がなくなるかを識別することができる。
c.バッテリコントローラ
図11は、図7のバッテリコントローラ703の内部構成要素を概略的に示すブロック回路図である。図7で前に示したように、バッテリコントローラ703には、電力及び通信信号経路706a〜nを通じて信号及び電力が供給される。さらに、バッテリコントローラ703はまた、動力及び通信信号経路601a〜nに沿って出力電力及び信号を供給する。本発明の例示の一実施形態によれば、バッテリコントローラ703は、電源1102と、SMBus分離スイッチ1104と、マイクロコントローラ1106と、オーディオドライバ1108と、ユーザボタンインターフェース1110と、シリアル通信トランシーバ1112と、バックコンバータ1114と、を有している。
電源1102は、その出力時、図11に示す様々なバッテリコントローラの構成要素に電力を供給するために使用される様々な電圧レベルを生成する。SMBus分離スイッチ1104は、充電中であってバスがバッテリコントローラ内で他の目的に使用されている時に、バッテリ保護プリント回路基板に対してSMBus線の接続を遮断するために使用される。
マイクロコントローラ1106は、バッテリコントローラ703の機能を制御する高集積演算ユニットである。オーディオドライバ1108は、ハンドルアセンブリ302内に配置されるブザー802を最後に駆動する信号を生成する。ユーザボタンインターフェース1110は、ハンドルアセンブリ302内に収容される最小及び最大作動スイッチ804及び806から受信した信号を調整する。シリアル通信トランシーバ1112は、バッテリコントローラ703及び発振器904の間の差動半二重通信を送信及び受信する。最終的に、バックコンバータ1114が、変換器902に対する超音波出力信号の生成のためにTAGアセンブリ303への伝達のための低電圧を生成するため、バッテリ電圧を降下させる。マイクロコントローラは、バックコンバータへの入力信号のパルス幅を変化させる又は調節すること(すなわち、パルス幅変調(PWM))によって、バックレギュレータの出力を制御する。バッテリコントローラは、スイッチのインピーダンスを測定し、既定の閾値を下回るまで検出インピーダンスが低下するまで、システムを作動させない。このことは、スイッチのインピーダンスが、完全に閉じたスイッチのインピーダンスよりも高い際に一般に検出される流体の進入に起因した突然の作動を排除する。プレゼント線は、同様の原理に基づいて作動し、バッテリがオンにされる前に十分に低いインピーダンスを通じてプレゼント線が閉じられることを保証する。このことは、任意の導電性流体に対するプレゼントピンの露出がバッテリパックを不意にオンにしないようになされる。
以下に詳細に説明するように、バッテリコントローラ703は、例えばブザー802及びRGBのLED906などのユーザインターフェースを容易にし、少なくとも1つの電圧出力経路(Vout)601a〜nを通じてTAGアセンブリ303に電力を出力するバックコンバータの出力電圧及び電流出力を変換する。
II.ハンドルアセンブリ
図8は、図3に示すハンドルアセンブリ302を概略的に示す全体的なブロック図である。ハンドルアセンブリ302は、取り付けられた電力及び通信信号経路601a〜nを通して制御信号及び電力信号を受け取る。電力及び通信信号経路602a〜nの2番目のセットは、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300に取り付けられた時にTAGアセンブリ303に接続する。以下に詳細に説明するように、ハンドルアセンブリ302は、超音波導波管アセンブリ304を収容しており、例えばボタン4608及びトリガ4606の2段階スイッチ(図46で紹介する)を用いて手術者が、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300の全体を把持して操作するピストルグリップの一部を提供する。例示の一実施形態によれば、ハンドルアセンブリ302は、信号経路601a〜nを通じてバッテリアセンブリ301からブザー出力信号を受け取ることができるスピーカ/ブザー802であって、特定の装置状態を手術者に通信することに適した例えば65dbの可聴出力を生成することができるスピーカ/ブザー802を備えている。これらの状態は、例えばハンドルアセンブリ302へのバッテリアセンブリ301のアセンブリ構成要素の成功した連結、高、低、又は通常の作動モード、障害状態、低バッテリ、装置過負荷、機械的故障、電気的故障などを含む。ハンドルはまたMinを含む。ボタンスイッチ804及び最大ボタンスイッチ806は、作動された時、それぞれのボタンをアースに接続し、低又は高振幅モードのいずれかで超音波出力を開始させるためにバッテリコントローラに信号を送信する。ハンドルアセンブリ302はまた、バッテリアセンブリ301及びTAGアセンブリ303の間の信号のための通過相互接続を提供する。
III.TAG
図9は、変換器902及び発振器904を収容する図3及び図5のTAGアセンブリ303を概略的に示すブロック回路図である。発振器904は、バッテリコントローラ703からのDC電力を、電気信号を機械的運動に変換する変換器902を駆動する高電圧AC信号に変換する。
a.発振器
図10は、発振器904の内部構成要素を概略的に示すブロック回路図である。本発明の例示の一実施形態によれば、発振器904は、電源1002と、シリアル通信トランシーバ1004と、マイクロコントローラ1006と、数値制御発振器(NCO)1008と、プッシュ/プル式スイッチング増幅器1010と、出力フィルタ/整合ネットワーク1012と、モーショナルブリッジ1014と、フィードバック増幅器及びバッファ1016と、LEDドライバ1018と、例えばRGBのLEDであるインジケータ906と、を有している。電源1002は、電力信号経路602a〜nの線Vbatt及びGNDを通じてバッテリアセンブリ301からの電力を受け取り、発振器904に電力を供給するために使用される様々な電圧を出力する。シリアル通信トランシーバ1004は、ここでは、通信信号経路602a〜nのシリアルデータリンクComm+/Comm−を通じて、バッテリコントローラ703及び発振器904の間の送信及び受信の通信を提供するものの、この通信は、単一の線を通じて又は複数の線を通じて直列に又は並列に生じ得る。
マイクロコントローラ1006は、発振器904の機能を制御する高集積演算ユニットであり、システムの2つのマイクロコントローラのうちの一方であり、他方はバッテリコントローラ703の一部である。例示の実施形態では、シリアルデータリンク(Comm+/Comm−)は、それらのオペレーションを通信して調整することができるように2つのマイクロコントローラ1006、1106の間に存在する。TAG303のマイクロコントローラ1006は、圧電変換器902を駆動する高電圧波形の生成を制御する。バッテリアセンブリ301のマイクロコントローラ1006は、変換器902に対する高電圧ACを生成する時、電池701からTAG303によって使用される低いDC電圧へのDC電圧の変換を制御する。バッテリマイクロコントローラ1106は、機械的運動の振幅を制御するためにバッテリアセンブリ301のDC出力を調整し、TAGマイクロコントローラ1006は、変換器902を駆動する信号の周波数を制御する。バッテリマイクロコントローラ1106はまたユーザインターフェースを処理し、バッテリ保護回路702はシステムの作動中に電池701をモニタする。
直接デジタル合成(DDS)は、固定された周波数源をデジタル的に用いて変更され得る正確な出力周波数によって周期的な波形を生成するために使用される技術である。NCO1008は、ハードウェア又はソフトウェアを通じて実行することが可能なDDS技術を使用する信号源である。DDSへの固定周波数入力は、NCO1008のためのクロックを生成するために使用される。出力は、時間変動周期的波形を生成する一連の値である。新しい出力値は各クロック周期中に生成される。
図22に詳細に示すDDS2200は、各クロック周期で新しい位相値が生成されることによって、その後に振幅に変換される出力波形の位相構成要素を算出することによって作動する。位相値は、そのレジスタが「位相アキュムレータ」としてここでは参照される可変レジスタ2202に格納される。各クロック周期中、新しい位相値を生成するために位相アキュムレータに格納された数に固定値が追加される。この固定値はしばしば、クロック周波数とともに出力周波数を決定するので、周波数制御ワード又は周波数同調ワードとして参照される。位相アキュムレータの値は、値が360度にわたって回転する場合に、0度〜360度までの周期的な出力波形の1サイクルに及ぶ。
位相アキュムレータの値は位相振幅コンバータ2204に供給される。正弦波の場合、振幅は、位相値の逆正接を用いて算出されることが可能である。高速アプリケーションの場合、変換器は、位相値から振幅を生成するためにルックアップテーブルを通常は使用する。
DDSのハードウェア実装では、振幅コンバータの出力は、アナログ出力信号foutを生成するためのデジタルアナログコンバータ(DAC)2206への入力である。アナログ信号は、出力波形内の好ましくない周波数要素を低減するためにバンドパスフィルタ又はローパスフィルタによって通常はフィルタリングされる。
第1例として、位相アキュムレータ2202の値は0〜359の整数に設定され得る。周波数同調ワードが1の場合、位相アキュムレータ2202の値は各クロック周期ごとに1増大する。値は359に到達するとゼロに戻ってくる。クロック周波数が360Hzである場合、出力波形の周波数は1Hzである。従って、出力は、出力波形の各1行間隔の間の一連の360点である。周波数同調ワードが10に変更されると、位相アキュムレータの値は各クロック周期ごとに10増大し、出力周波数は10Hzである。従って、出力は、出力波形の各周期ごとに36点である。周波数同調ワードが100の場合、出力周波数は100Hzである。その場合、各出力周期ごとに3.6点である。また、より正確には、出力波形の周期のいくつかは3点を有しており、いくつかは4点を有している。3点に対する4点の周期比は0.6である。
第2例として、位相アキュムレータ2202の値は10ビット数であり得る。10ビット数は1024の可能な値を有する。50の周波数同調ワードと1MHzのクロック周波数とである場合、出力周波数は、50×1MHz/1024=48.828kHzである。図23は、DAC2206の出力2300とフィルタリングされたDACの出力がどのように見えるかとを示している。
周波数同調ワードが22であれば、出力周波数は22×1MHz/1024=21.484kHzである。この場合、図24は、DAC2206の出力2400とフィルタリングされたDACの出力がどのように見えるかを示している。電力が最初に発振器に供給される時、NCO1008の状態は確定していない(又は、NCO1008の出力は適切な周波数ではない)。このことは、マイクロコントローラの不適切なオペレーションにつながり得る。マイクロコントローラの適切なオペレーションを確保すべく、NCO1008は、電力が最初に供給された時にマイクロコントローラのクロック周波数を駆動させるために使用されない。別個の発振器が使用される。例示の一実施形態では、別個の発振器がマイクロコントローラ内に組み込まれる。この別個の発振器を使用することによって、マイクロコントローラは、マイクロコントローラの内部の様々なメモリ配置とNCO1008内のそれらとを初期化する。NCO1008が適切な周波数でひとたび作動すると、マイクロコントローラは、別個の発振器からNCO1008にそのクロックのソースをスイッチする。
周波数同調ワードが400である場合、出力周波数は400×1MHz/1024=390.625kHzである。この場合、図25は、DAC2206の出力2500と、フィルタリングされたDACの出力がどのように見えるかとを示している。出力はときどき、各周期ごとに2点、時には3点を有する。図25の波形は、明確な正弦波を得るためにフィルタが必要であることを明確に示している。
図10を再び参照すると、プッシュ/プル式スイッチング増幅器1010は、バッテリコントローラ703からDC電力を高電圧スクエア波に変換する。出力フィルタ/整合ネットワークは、スイッチング増幅器1010からのスクエア波を変換器902に供給するための適切で平滑な正弦波に変化させるパッシブフィルタである。モーショナルブリッジ1014は、変換器902及び導波管アセンブリ304の機械的運動に比例する及び機械的運動と同じ位相のフィードバック信号を生成する回路である。フィードバック増幅器及びバッファ1016は、モーショナルブリッジ1014内で決定されるモーショナルフィードバック信号を増幅してバッファする。以下にさらに詳細に説明するように、モーショナルブリッジ1014は、装置が一定の変位/振幅で作動することを可能にし、負荷が変化する際に電圧を変化させる。モーショナルブリッジは、振幅フィードバックを提供するために使用され、このタイプのフィードバック、例えばモーショナルフィードバックを用いることによって、システムは定電流で作動することができる。
一実施形態では、TAGアセンブリ303は、多様な警告目的及び通信目的のために使用されることが可能な1以上の赤/緑/青(RGB)のLED906を含む。例えば緑は、装置が正常に機能していることを示し得る一方で、赤は、装置が正常に機能していないことを示している。図9に示す発振器904のLED906の配置は例示の目的のみであることに留意されたい。本発明では、インジケータをTAGアセンブリ303のどこにでも配置することができることが想定される。
ハンドルアセンブリ302及びTAGアセンブリ303の間、特にスピーカ802及びLED906の間の通信の相互作用を通じて、本発明の手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300は、超音波手術用焼灼アセンブリ300に関連した複数の状態を示すため、使用中に手術者に完全なフィードバックを提供する。例えば、上述したように、スピーカ/ブザー802は、超音波手術用焼灼アセンブリ300の作動状態の可聴警告及び可聴インジケータを提供することができる。同様に、LED906は、超音波手術用焼灼アセンブリ300の作動状態の視覚警告及び視覚インジケータを提供することができる。一例として、LED906は、電池701内に残っている電力量の表示を提供する、又は、手術処置を安全に実行するための十分な電力が不足していることの表示を提供することができる。例えば、LED906の第1色は、完全に充電された電池701を示す一方で、第2色は、部分的に充電された電池701を示している。代替として、LED906の状態上の様々な明滅パターン又は常時点灯はユーザに対して状態インジケータを提供することができる。図10に示すLEDドライバ1018は、LED906が点灯している時に定電流を提供する例示の構成である。重要なことは、ユーザに対するフィードバックインジケータのすべては、手持ち式装置上に唯一あり、視界の術野から遠ざかる又は滅菌フィールドの外側の離れたフィードバック構成要素の範囲内にいることをユーザに求めない。これによって、フィードバック信号の性質を検証するために術野から遠隔位置に対して医者に注意を向けさせる必要がない。
b.変換器
変換器902は、電気信号を物理的な運動に変換する電気機械装置である。広い意味では、変換器902は、一形態から他の形態に信号を変換する任意の装置として時に定義される。類似の変換器装置は、音楽又はスピーチを表す電気電圧変動を機械的なコーンの振動に変換するオーディオスピーカである。スピーカのコーンは、次に、音響エネルギーを作り出すために空気分子を振動させる。本発明では、(以下で説明する)駆動波1400が変換器902に入力されて、変換器902は、次に、その電気的入力を、導波管1502(以下に説明する)に運動を付与する物理的出力に変換する。図15に関して示すように、この運動は、導波管1502上に、その結果、導波管1502の端部に運動を生じさせる定常波を設定する。本発明の目的のため、変換器902は、電気エネルギーを機械的運動に変換する圧電装置である。
知られているように、圧電変換器の水晶は、電圧が印加された時に伸展する。本発明に係る変換器の構造では、例えば図55に示すように、水晶は水晶スタック5502内にクランプされる。この構造のクランプボルト5504は、水晶スタック5502を予め圧縮するために設定される場合にスプリングとして機能する。そのようにして、スタック5502を横切って電圧を分与することによって水晶スタック5502が伸展させられる時に、クランプボルト5504は、予め圧縮された最初の位置にスタック5502を戻す(すなわち、スタック5502は引っ込む)。代替として、クランプボルト5504は、スタック5502上で予め圧縮されないように回転させられることが可能であり、そのような場合、ボルトは、その最初の位置に向かって戻り質量を引っ張るために依然としてスプリングとして作用する。変換器の例示の構造は、いわゆるランジュヴァン(Langevin)変換器、ボルトクランプランジュヴァン変換器、又は、ボルトクランプサンドイッチタイプ変換器であってよい。
IV.信号経路
図12は、バッテリアセンブリ301及びTAGアセンブリ303の間の信号経路を概略的に示すブロック図である。最初に、DC−DC逓減コンバータ1202は、電池701からの電圧を下げて、第1電圧から第2の低電圧に下げる。DC−DC逓減コンバータ1202は、マルチ又は可変位相(必要とされる電力量に依存する)バックコンバータ1114及びバッテリマイクロコントローラ1106を有しており、図11では両方がバッテリアセンブリ301内にある。バッテリマイクロコントローラ1106は、TAGアセンブリ303に供給されるDC電圧を調整するためにバックコンバータ1114を制御する。併せて、バックコンバータ1114及びマイクロコントローラ1106は、バッテリアセンブリ301内でDC−DC変換機能を実行する。本発明の例示の実施形態では2位相バックコンバータ1114が使用される。別の例示の実施形態は、さらなる位相を有するバックコンバータを利用することができる。その場合、位相制限が採用され得る。使用される位相の数は、バッテリ駆動装置のために考慮されるべき最適効率でコンバータを作動させるために動的に変化し得る。言い替えれば、小さな出力電力が必要される時、コンバータ内への電力損失は、アクティブ位相の数を低減させることによって低減され得る。
バッテリアセンブリ301からのDC出力電圧は、TAGアセンブリ303のプッシュ/プル式スイッチング増幅器1010に電力を供給し、アセンブリ303はDC信号を高電圧AC信号に変換する。TAGマイクロコントローラ1006は増幅器1010を制御する。プッシュプル式スイッチング増幅器1010の出力電圧は、一般に、図13に示す例のように、スクエア波であり、波形1300は、所定の構成要素に対して、特に、変換器902に対して有害であるので、望ましくない。具体的には、スクエア波の急な上昇及び降下の縁は、超音波導波管の対応した急な開始及び停止が導波管上で有害な「ガタガタ」作用を生じさせる。スクエア波1300はまた、構成要素同士の間の相互作用を生じさせる。例えば、スクエア波のより高いさらなる調和振動の周波数は、望ましくない電気相互作用及び回路の望ましくないオペレーションを作り出し得る。このことは、1つの周波数のみを有する純粋な正弦波と対比される。
スクエア波を排除するため、波形成又は整合回路1012(時には「タンク回路」として言及される)が導入される。タンク回路1012は、変換器の静電容量に関連したコンデンサに加えて、例えばインダクタなどの構成要素を含んでおり、導波管で非損傷超音波運動を生じさせるような方法で変換器902を駆動させるために使用される平滑な正弦波にスクエア波をフィルタリングする。変換器902の駆動に適した例示の正弦波1400を図14に示す。本発明の一実施形態では、整合回路1012は、直列L−C回路であり、キルヒホフの回路法の周知の原理によって制御される。しかしながら、変換器902の駆動に適した平滑な正弦波1400を生成するために任意の整合回路が使用され得る。さらに、他の駆動信号が、平滑な正弦波ではなく、スクエア波よりも有害でない方法で変換器902を駆動するために有用な整合回路1012からの出力であり得る。
実際には、整合ネットワーク1012は、供給するものに特定の変換器を整合させるために調節される。従って、変換器及び整合ネットワークは、対としている場合であって他の装置と組み合わせて配置されない場合に最もよく整合する。さらに、各変換器902が自身の整合ネットワークを有する場合、スマートバッテリ301が、異なる変換器に異なる周波数を供給することができ、周波数は、導波管アセンブリ304に特定の刃にそれぞれ整合する。超音波手術装置のための2つのよく知られた周波数は55kHz及び40kHzである。
V.共振
図15は、変換器902に対する共振正弦波入力が超音波切断装置の導波管1502上に有する作用を概略的に示す図である。本発明の例示の実施形態によれば、図15で点線によって示される正弦パターンは、変換器902に連結される導波管1502の長さに沿った軸線方向運動の振幅を表している。駆動正弦波1400(図14に示す)の上昇部分1402に応答して、スタックが第1方向1508に伸展する。駆動正弦波1400(図14に示す)の負部分1404の間、スタックの予圧縮又は誘導圧縮が、その定常状態まで、すなわち、変換器902の部分1504が第2方向1512に移動するまで、スタックを復帰させる。上述したように、スクエア波1300に対して平滑な正弦波1400によれば、変換器902及び導波管1502が、方向を変化させる前に減速することが可能である。より平滑な運動は装置の構成要素に対してほとんど有害でない。
変換器部分1504の交互運動1508、1512は、導波管1502の長さに沿って正弦波1514を配置する。波1514は交互に、変換器902に向かって導波管1502の遠位端1520を引っ張るとともに変換器902から離れるように押し、それによって、距離1518に沿って導波管1502の遠位端1520を縦方向に移動させる。導波管1502の先端は、正弦波1514の移動点であるので、「腹波」として考慮される。導波管1502の結果として生じた運動は、導波管1502の遠位端1520で距離1518に沿って「のこぎり」運動を生じさせる。(波1514及び距離1518に沿った直線運動は、説明の簡単さのために図15で大いに誇張されている。)距離1518に沿ったこの高速運動は、従来技術で知られているように、多くの物質、特に、組織及び骨を通って簡単に切り取ることが可能な切断器具を提供する。導波管1502の急速に移動する遠位端1520はまた、そのように刺激された時に大量の摩擦熱を生成し、その熱は、導波管1502が切断している組織に吸収される。この熱は、切断されている組織内の血管の急速な焼灼を引き起こすのに十分である。
導波管1502に沿って動く駆動波1514が共振波でない場合、定常波はなく、そのことは波節又は復波がないことを意味している。このことは、非常に小さな運動があることを意味している。また、不正確な共振周波数で装置を作動させる可能性がある。誤った共振での作動は、例えば「ガタピシャ」などの望ましくない運動を生成し得る。そうした場合、導波管1502の遠位端1520は導波管1502の縦軸線を横断して移動する。あらゆる不正確なモードは、理想的ではなく、適切な切断及び手術焼灼のために信頼性がない。しかしながら、本発明は、以下で説明するように、導波管1502の運動1508、1512が、変換器902に供給される運動電流及び運動電圧の波形の間の位相をモニタして発振器904に補正信号を返信することによって、導波管1502に沿って共振したままであることを保証するために、発振器904内に位相ロックループ(PLL)を利用する。TAGマイクロコントローラ1006は、周波数を制御し、望ましくない共振周波数を起こさないように適切な範囲内にあることを保証する。追加された特徴のように、本発明は、変動する平面内で切断される圧電水晶スタック1504を備えてよく、それによって、のこぎり運動のみならず、刃のねじれ又はツイスト運動を作り出す。本発明は、いま説明したのこぎり運動に代えて又はのこぎり運動とともに、ドリルタイプの運動の要求を使用する完全な一連の使用に容易に適合し得る。
いま説明したように、理想的には、変換器902及び導波管1502はそれらの共振周波数で駆動される。共振は、変換器902の入力時に実質的に電流及び電圧が位相時であるときに達成される。この理由のため、発振器904は、PLLと、電流と電圧とを相互に同調させるために、変換器902への電流及び電圧の入力から引き出される信号と、を使用する。しかしながら、入力電圧の位相に対して入力電流の位相を単に整合させることに代えて、本発明は、「運動」電圧の位相に電流位相を整合させ、及び/又は、「運動」電流の位相に入力電圧の位相を整合させる。これを達成するため、モーショナルブリッジ回路は、変換器及び導波管の機械的運動を測定するために、及び、変換器及び導波管の作動に関してフィードバックを提供するために、使用される。ブリッジからのモーショナルフィードバック信号は、変換器902及び導波管1502の運動に比例しているとともに同一の位相である。
VI.運動制御
a.変換器回路モデル
図16は、圧電材料を包含する例えば変換器902などのモデル変換器1600を概略的に示す回路図である。圧電変換器は従来周知である。圧電材料の質量及び剛性は、変換器内に機械的な共振構造を作り出す。圧電効果によれば、これらの機械的特性はそれ自体を電気的に同等な特性として表す。言い替えれば、電気接点に見られる電気的共振周波数は機械的共振周波数に等しい。図16に示すように、変換器902の機械的質量、剛性及び減衰は、すべて他のコンデンサCと並列な誘導子/コイルL、コンデンサC及びレジスタRの一連の構成によって表され得る。電気的に同値の変換器モデル1700は水晶の周知モデルに極めて似ている。
電気的に同値の変換器モデル1600の入力1610内に流入するのは変換器電流iである。iの一部iは、予想される周波数帯の大部分に対して、静的容量性の値を保持するタイプ及び値の並列コンデンサCをまたがって流れる。iとして定義されるiの残余部は、単純にi−iであり、かつ、実際の作動電流である。この残余電流iは、本明細書では「運動」電流として言及される。すなわち、運動電流は、導波管1502を運動させるために作業を実際に実行する電流である。
公知の従来技術の設計は、iを含むとともに変換器902の導波管1502の運動を実際に引き起こす電流量のインジケータではない全電流iを調整して同期する。例えば、従来技術の装置の刃が柔らかい組織から例えば他の組織又は骨などのより緻密な材料まで移動する時、抵抗Rは著しく増大する。この抵抗Rの増大によって、直列配置R−L−Cを通って小さな電流iが流れ、容量性要素Cをまたがって大きな電流が流れる。そのような場合、導波管1502は減速し、その性能を低下させる。当業者であれば、全体の電流を調整することが、一定の導波管の変位を維持するために有効な方法ではないことを理解し得る。そのようにして、本発明の新規な一実施形態は、変換器902を通って流れる運動電流iを有利にモニタして調整する。運動電流iを調整することによって、導波管1502の運動距離は容易に調整されることが可能である。
b.直列回路モデル
図17は、変換器902の運動電流iをどのようにして得るかを理解するために有用な本発明の回路1700を概略的に示す回路図である。回路1700は、図16の変換器モデル1600に並列な追加のブリッジング容量性要素Cに加えて、変換器モデル1600のすべての回路要素を有している。しかしながら、Cの値は、C/Cが所定の比率rに等しいように選択される。効率のため、Cのために選択された値は相対的に低くあるべきである。このことは、iから引き出される電流を制限する。可変電源Vが、回路1700の接点1702及び1704にまたがって印加され、容量性要素Cを通じて電流iと、モデル変換器1600に流入する電流iと、コンデンサCを通って流れる電流iと、及び、結果として、運動電流iと、を作り出す。その後、運動電流iは、i=i−r・iであるように流れる。このことは、
Figure 0006126173

のためである。従って、i=r・iを、方程式i=i−iのiに代入すると、i=i−r・iが導き出される。
ここで、全電流のみを知ることによって、かつ、ブリッジコンデンサiを通じて電流を測定することによって、変換器の運動電流iの変化を識別して調整することが可能である。図27のブロック2708及び変圧器2710によって表される駆動回路は、図10のプッシュプル式スイッチング増幅器1010に含まれる。そして、駆動回路は、電流制御器として作動し、変換器902に流れる全電流iから減算される比率rを掛けたブリッジ静電容量Cを通って流れる電流の積に基づいて、駆動回路の出力を変化させることによって、運動電流iを調整する。この調整は、様々な切断負荷にまたがる導波管1502の切断刃部分の運動のほぼ一定の比、これまで可能ではなかった何か、を維持する。例示の一実施形態では、検出回路1014は運動電圧及び/又は運動電流を測定する。電流及び電圧測定装置と電圧計及び電流計を作り出すための回路構成とは従来公知である。電流値及び電圧値は、制限はなく、現在は公知で又はその後に発展した何らかの方法で本発明によって特定されることが可能である。
運動電流iの調整は、器具の完全性を維持するための、かつ、作動環境で予想されるほぼすべての状態のもとでそのピーク性能で作動することを保証するための真の方法である。さらに、そうした調整は、片手で簡単に保持するために十分に小型で十分に軽いパッケージ、この分野で今までになかった構成、にこれらの利点を提供する。
c.変換器回路モデル
図18は、本発明の別の実施形態を示しており、変換器902が、抵抗要素R、誘導要素L及び容量要素Cの並列構成として概略的に表されている。追加の容量要素Cは、入力1702と、抵抗要素R、誘導要素L及び容量性要素Cの並列配置との間の直列配置である。この並列代表例は、わずかに異なる周波数で生じるいわゆる作動の「反共振」モードで変換器の動作のモデルになる。変換器電圧Vは、変換器902の入力端子1702、1704の間に印加される。変換器電圧Vは、容量性要素Cを通じた電圧Vと、抵抗素子R、誘導素子L及び容量性素子Cの並列配置を通じた運動電圧Vとの間に分割される。それが、作業を実行して導波管1502を移動させる運動電圧Vである。従って、この例示の実施形態では、それは、慎重に調整されるべき運動電圧である。
d.並列回路モデル
図19は、図18の変換器モデル1800を有する本発明に係る本発明の回路構成1900の例示の実施形態を示している。回路構成1900は、変換器モデル1800に3つの追加の容量性素子C、C及びCを追加する。容量性素子Cは、図18の変換器モデル回路1800に直列である一方で、容量性素子C及びCは、相互に直列であり、容量性素子C及び変換器回路モデル1800の直列の組み合わせに並列である。
この回路は、ホイートストン(Wheatstone)のブリッジ測定器具に類似している。ホイートストンのブリッジ回路は、ブリッジ回路の2つの脚をバランスさせることによって不明の電気抵抗を測定するために使用され、その1つの脚は不明の構成要素を有する。図10に示す例示の回路構成では、V−Vに等しい運動電圧Vは不明である。運動電圧Vを特定して調整することによって、本発明の構成は、一定の導波管の運動が以下に説明するように維持されることを可能にする。
好都合には、容量性素子Cは、その値が容量性素子Cの1未満の比Aであるように選択される。同様に、容量性素子Cは、その値が容量性素子Cの同一の比Aであるように選択される。C/Cの比もまた比Aである。
/Cの比がAであるとともにC/Cの比もまたAであるので、ブリッジはバランスされる。運動電圧Vによって分割されるフィードバック電圧Vfbがまた比Aであるという結果になる。従って、Vは単純にA・Vfbで表され得る。
モデル変換器1800をまたがる電圧が依然としてVであるなら、入力電圧Vinは、容量性素子Cをまたがる電圧Vに加えたVに等しい。フィードバック電圧VFBは、容量性素子C及びCの間に配置された第1点と、変換器及び容量性素子Cの間に配置された第2点とから測定される。ここで、TAGアセンブリ303の上流構成要素は、電圧制御器として作動し、一定のフィードバック電圧Vfbを維持するために電力Vinを変化させ、その結果、ほぼ一定の運動電圧を生じさせ、様々な切断負荷を通じた導波管1502の切断刃部分のほぼ一定比の運動を維持する。また、従来技術とは異なり、本発明は、入力電圧Vinを単純に調整せず、従来技術において新規な運動電圧Vを調整する目的のために入力電圧Vinを変化させる。
e.変圧器連続モニタ
図20は、変換器902が図16に示す回路構成である本発明の別の例示の実施形態を示している。図20の構成は、図17の示すものと同様に作動し、図17に関連して上述したように作動する。しかしながら、この回路構成2000では、1対の変圧器2004及び2008が、運動電流Iを特定してモニタするために使用される。この例示の実施形態では、第1変圧器2004の第1巻線2002がブリッジコンデンサCと直列配置である。同様に、第2変圧器2008の第1巻線2006はモデル変換器1600と直列配置である。第1変圧器2004の第2巻線2014のリード2010、2012は抵抗Rを通じて連結される。第2変圧器2008の第2巻線2020のリード2016、2018は抵抗Rを通じて連結される。さらに、第1変圧器2004の第2巻線2014の第1リード2010は、第2変圧器2008の第2巻線2020の第1リード2016に直接連結される。
第1変圧器2004の第1巻線2002を通る電流iは、第1変圧器2004の第2巻線2014の電流を含む。同様に、変換器1600の容量性素子Cを通るiを含む電流と変換器1600の運動電流iとは複合して、アース2022を見つけるために第2変圧器2008の第1巻線2006を通って流れる。第1巻線2006の電流は第2巻線2020上の電圧を含む。変圧器2004、2008上のドット(「・」)によって示されるように、第2巻線2014、2020はそれぞれ、第1巻線2002、2006に対して相互に反対向きであり、抵抗R及びRを通じて電圧Vfbを誘導する。R/Rの比がC/Cの値の比と等しいようにR及びRの値を選択することによって、フィードバック電圧Vfbは運動電流iに常に比例する。ここで、発振器904の上流の構成要素は、電圧制御器として作動し、一定のフィードバック電圧Vfbを維持するために入力電力(Vin及びIin)を変化させ、その結果、ほぼ一定の運動電流iを生じさせ、様々な切断負荷を通じて導波管1502の切断刃のほぼ一定比の運動を維持する。また、従来技術とは異なり、本発明は、入力電圧Vinを単純に調整せず、従来では新規な運動電流iを調整する目的のために入力電流Iinを変化させる。
f.変圧器並列モニタ
図21は、モデル変換器1800が図18に示す回路構成によってモデル化された本発明の別の例示の実施形態を示している。図21の構成は、図19に示すものと同様に作動し、図19に関連して上述したように作動する。しかしながら、この回路構成2100では、変圧器2110は、変換器1800の運動電圧Vを特定してモニタするために使用される。この実施形態では、変圧器2110の第1巻線2106は誘導素子L及び容量性素子Cに直列の回路構成である。電圧Vinは、変圧器2110、誘導素子L及び容量性素子Cの第1巻線2106によって形成される回路の入力リード2102、2104を通じて印加される。第1巻線2106を通った電流は、変圧器2110の第2巻線2108の対応の電流を誘導する。変圧器2110の第2巻線2108は、変換器1800及びブリッジコンデンサCの組み合わせと並列配置である。組み合わせを形成する2つの構成要素は直列配置である。
本実施形態では、第2巻線2108は点2112で分岐される。第2巻線2108の第1部分がm巻きを有する一方で第2巻線2108の第2部分がn巻きを有する点(nはm未満である)で第2巻線2108を分岐させることによって、第2巻線2108上の誘導電圧の選択可能なパーセントは点2112からアース2114まで現れる。
また、この回路はホイートストンブリッジ測定器具に類似している。1つの脚が第1の2番目の巻線mであり、第2の脚は第2の2番目の巻線nであり、第3の脚は変換器モデル1800であり、第4の脚はコンデンサCである。図21の瞬間的な回路構成では、電圧Vは不明である。運動電圧Vを特定して調整することによって、一定の導波管の運動が維持される。
巻きnの数が巻きmの数未満である(すなわち、m/n=C/C)同一の割合によって変換器の静電容量C未満であるようにブリッジコンデンサCの値を選択することによって、フィードバック電圧Vfbの値は運動電圧Vを反映する。本発明は、変化のためにフィードバック電圧Vfbをモニタすることによって、運動電圧Vが変化するかどうかを特定することができる。
並列共振(又は反共振)変換器をモデル化した等価回路変換器モデル1800を使用することによって、変換器は、運動が電圧に比例する並列動作モードで駆動され得る。この作動モードの利点は、要求された一定電圧モードの電源が、一定電流モードの電源よりもより単純に設計してより安全に作動することである。また、変換器が、負荷を掛けられていない時により高いインピーダンスを有する(直列共振作動モードで負荷を掛けられていない時により低いインピーダンスを有することに代えて)ので、負荷を掛けられていない時により低電力を引き出す傾向に当然ながらある。しかしながら、並列共振作動モードは、共振バンドパスが、直列共振モードのそれよりも狭くてわずかに異なる固有の共振周波数を有するので、維持することが困難であり、それ故に、装置の機械的構成要素は、直列共振又は並列共振の作動モードのいずれかで作動するように特に構成されていなければならない。
本発明は、一定のフィードバック電圧Vfbを維持するために電圧を制御して電力Vinを変化させ、その結果、ほぼ一定の運動電圧Vを生じさせ、様々な切断負荷を通じて導波管1502の切断刃部分のほぼ一定の運動比を維持する。また、従来技術と異なり、本発明は、入力電圧Vinを単純に調整せず、従来では新規である運動電圧Vを調整する目的のために入力電圧Vinを変化させる。
本発明によれば、TAG303のマイクロコントローラ1006は、変圧器1010の第1側に向かう信号を生成するためにモーショナルブリッジ1014を通じてフィードバック信号をモニタする。TAGマイクロコントローラ1006は、これらの信号の間の位相差を(CLA912内で)計算し、位相差をゼロに等しくするためにNCO1008出力を調節する。運動フィードバック信号が、プッシュプル式スイッチング増幅器1010の出力と同じ位相である時、システムは直列共振で作動する。フィードバック信号の位相及び大きさは離散型フーリエ変換(DFT)を使用して演算される。本発明の例示の一実施形態では、DFT演算のための位相基準は、プッシュプル式増幅器1010の駆動信号である。周波数は、プッシュプル式の駆動信号を運動フィードバック信号と同じ位相であるようにするために変更されることが可能である。
本発明の例示の一実施形態によれば、モーショナルフィードバック信号の位相が正であれば、運転周波数が共振周波数を下回るととともに運転周波数を増大させるべきであることを表しており、位相が負であれば、運転周波数が共振周波数を上回っているとともに運転周波数を減少させるべきであることを表しており、位相がゼロに近ければ、運転周波数は変換器902及び導波管1502の共振周波数に近いことを表している。発振器904では、NCO1008(DDSを利用する)は、適切に周波数を変化させるために使用される。
重要なことに、NCO1008は、例えばTAGマイクロコントローラ1006の作動周波数よりも6倍未満の周波数でCPUの外部クロック入力にクロックを出力する。外部周波数入力は、プロセッサの位相ロックループ(PLL)に供給されて、CPUのSYSCLKを得るために6の因数によって乗算される。NCO1008はSPIインターフェースを通じてプロセッサによって制御される。SPIインターフェースは、所望の出力周波数を得るために25MHzの固定周波数を割るために使用されるNCO1008に32ビットの除数を書き込むために使用される。DDS2200を制御することによって、TAGは、振動周波数によってハードウェアの同調動作を提供する。言い替えれば、主プロセッサ914には、まるで周波数が一定であるように現れ、それによって、運動フィードバック位相のサンプリングと計算とを単純化する。
VII.始動オペレーション
始動条件は、以下のセクションで詳細に説明する定常状態のオペレーション中のものとは異なる。始動時、導波管1502は、最初に停止しており、及び従って、導波管は運動していない。従って、変換器902及び導波管1502の複合共振周波数を特定するために使用されることが可能な即時に確かめることができる運動フィードバック信号はない。その結果、本発明のシステムは、定常状態中よりも初期の始動時期中の異なるモードで作動する能力を有している。
本発明の例示の実施形態に係る始動処理は、バッテリコントローラ703とTAGアセンブリ303の発振器904との間の相互交換を示す図72の工程フロー図で表されている。この特定の実施形態では、以下に詳細に説明するように、バッテリコントローラは発振器904に対するすべてのコマンドを発行し、発振器904はバッテリコントローラ703からのすべてのその指令を受け取るので、バッテリコントローラと発振器との間の関係は「マスタ及びスレーブ」の関係として説明することができる。代替として、TAGアセンブリ303の発振器904は、「マスタ」として作動することができ、バッテリコントローラ703に対するすべてのコマンドを発行する、又は、TAGアセンブリ303の発振器904及びバッテリコントローラ703は同等物として機能し得る。
起動に先立って、バッテリコントローラ703及び発振器904の両方はステップ7201及び7202ではアイドリングしている。ステップ7203でバッテリコントローラ703は、例えば、ユーザがボタン/トリガ4608を押すことによって、アイドリング状態から脱して起動される。バッテリコントローラ703及び発振器904の間の交換を開始するため、バッテリコントローラ703は、例えば「ULTRASOUND ON」コマンド7205の信号を、通信線602a〜n(すなわち、Comm+/Comm−)を使用して発振器904に中継する。適切に作動すれば、発振器は、バッテリコントローラ703から受信したコマンド7205の受領を確認して、今度は、例えば「ULTRASOUND ON」応答などのプラスの応答7204の信号を、通信線602a〜n(すなわち、Comm+/Comm−)を使用してバッテリコントローラ703に送信する。しかしながら、発振器904は、特定の時間(例えば10ms)が終わる前にバッテリコントローラ703から最初のコマンド7205にプラス方向に応答しなければ、バッテリコントローラは、ステップ7207で例えば「FAILURE TO START」状態などの欠陥状態を発行し、ステップ7209で作動サイクルを終了させる。その時、適切なインジケータが起動され得る。
a.電流及び振幅制
バッテリコントローラ703から送信された「ULTRASOUND ON」コマンド7205の発振器904による成功した受信確認があれば、バッテリコントローラ703内のマイクロコントローラ1106は、TAGアセンブリ303の迅速に安全に電流率を前進させるために工程を初期化し、TAGアセンブリ303から導波管1502に対する共振運動出力を生じさせる。前進は、アイドリング状態から、確認可能な運動フィードバック信号を生成して初期の共振周波数状態を実現するために「ボールパークウィンドウ」内にあるように予想されるレベルに進行する。図11に示すように、バッテリコントローラ703のマイクロコントローラ1106は2つの処理ユニットを有している。第1処理ユニットすなわち制御法則加速器(「CLA」)1116は第1の内側の電流制御ループ2601(図26参照)を処理し、第2処理ユニットすなわち主プロセッサ1118は第2の外側の増幅制御ループ2602(図26参照)を処理する。最初に、ステップ7213で、マイクロコントローラ1106はバック電源1114をオンにして、CLA1116を初期化する。CLA1116は、2つの位相バックコンバータ1114を駆動させるパルス幅変調器(「PWM」)のための新しいデューティサイクルの値を算出する比例積分微分(「PID」)制御アルゴリズムを使用する。ステップ7215で、バッテリコントローラ703は、PWMを始動させて、ステップ7211で、DC−DCコンバータ1202の出力電圧を増大させるために非線形PID制御ループを使用し始める。増大した出力電圧は、発振器904のプッシュ/プル式増幅器1010に対して入力電流を対応して増大させる。ステップ7217では、ステップ7219で、実際の測定された入力電圧が、「Iref」として本明細書で言及される既定の基準電流レベルに到達するまで、出力電圧は増大し、又はそうでなければ変調される。Irefは、導波管1502の変位を実現する変換器902であるとともに目標の共振周波数に到達するために十分な値に近い結果としての振幅を配置する変換器902からの駆動波出力を作り出すために予想される較正値である。Irefは、ステップ7225でバッテリマイクロコントローラ703によって最初に設定される。Irefのためのこの較正値は、TAGアセンブリ303内に格納されて、通信リンク7204の確立時にバッテリマイクロコントローラ703によって読み出される。
以下の表1は、本発明に係る非線形PID制御ループ又はアルゴリズムの例を示しており、出力電圧レベルは、実際の測定された入力電流が基準電流Irefに到達するまで変調される。この例では、非線形PID制御ループが、基準電流Irefに対する実際の測定された入力電流のパーセント誤差を5%のバイナリに分割し、そのバイナリは、定数G〜G(「n」は、Irefに到達する前の最後のステップの数である)として以下に示される。各バイナリは、その自己の非線形同調係数(例えばK、K及びK)を有している。非線形同調係数によれば、出力電圧、そして実際の入力電流が、入力電流が基準電流点から外れた時に基準電流に向かって最初に迅速に上昇し、その後、入力電流値が基準電流点に到達しそうな時点で基準電流点Irefにゆっくりと到達することが可能である。その結果、システムはノイズによって乱されにくくなる。この特定の例では、CLA1116内の非線形PIDは、Irefよりも15%以上しかないようにオーバーシュートを形作る。制御ループ維持電流を有することが望ましいものの、任意のかなりの時間にわたって過電流を許容せず、言い替えれば、ループは、過電流状態から迅速に電流を離脱させなければならない。従って、CLA1116の非線形PIDループは、入力電流が迅速かつ正確に所望の基準電流レベルIrefまで高まるものの安定した危険な「過電流」状態を避けるような方法で、出力電圧及び入力電流の増大を形作る。
Figure 0006126173
その間、バッテリマイクロコントローラ1106の制御のもとで着実に入力電流が増大していく間、発振器によって受信されたバッテリコントローラ703からの初期の信号すなわち「ULTRASOUND ON」コマンド7205は、バッテリコントローラ703の作動に並行してその自己の初期化処理をTAGマイクロコントローラ1006に開始させる。図9に関して上述するように、TAGアセンブリ303のマイクロコントローラ1006は、2つの独立した処理ユニット、CLA912及び主プロセッサ914を有している。再び図72を参照すると、ステップ7200及び7206では、バッテリコントローラ703から初期コマンド7205を受信すると、TAGマイクロコントローラ1006は、CLA912を初期化し、導波管及び変換器の作動周波数帯内の周波数で超音波周波数を駆動する超音波PWMを開始する。この初期の始動ステージでは、存在する任意の運動フィードバック信号は弱く、及び従って、信号レベルが最初は非常に小さいので、より高い信号レベルを提供するために高ゲイン増幅器を使用することが望ましい。ステップ7208で、バッテリアセンブリからの入力電流が増大していくにつれて、振幅(すなわち、機械的運動の変位)が、運動フィードバック信号を生成して共振周波数を実現するために「ボールパークウィンドウ」内にTAGアセンブリ303を配置するべき「目標振幅」の20%内の設定ポイント又はレベルに到達するまで比例して漸増していく。「目標振幅」は既定の安全な閾値レベルである。この閾値レベルを越えることは望ましくなく、(例えば、10〜12%だけ)越えた場合、望ましくないとともに装置に障害状態及び制御の停止を開始させる「過振幅」状態を示している。
TAGアセンブリ303の振幅レベルを調整するため、バッテリコントローラ703は振幅レベルを密接にモニタする。バッテリコントローラ703は、頻繁な間隔(例えば4ms毎)で例えば「AMPLITUDE REQ」コマンドといったコマンド7221を、通信線602a〜n(例えばComm+/Comm−)の少なくとも1つを使用してTAGアセンブリ303に発行する。応答して、バッテリコントローラ703は、TAGアセンブリ303の振幅レベルの測定をバッテリコントローラ703に提供するTAGアセンブリ303から例えば「AMPLITUDE REQ」応答といった信号7210を通信線602a〜n(例えばComm+/Comm−)の少なくとも1つを通じて受信する。各振幅レベルの測定がバッテリコントローラ703によって特定される各間隔において、ステップ7223で、バッテリマイクロコントローラ1106は、振幅測定に基づいて複数の可能な特定の1つをなす。振幅レベルが、「目標振幅」の20%以内、又は、効果的には「目標振幅」の80%以内のレベルに到達すれば、ステップ7227で、電力制御は、以下にさらに詳細に説明するように、内側の電流制御ループ2601から外側の振幅制御ループ2602に切り替えられる。振幅レベルが「目標振幅」の80%に到達しなければ、ステップ7229で、電流制御ループは、振幅が80%のポイントまで到達するまで基準電流レベルIrefに電流を維持する。
しかしながら、振幅レベルが、一連の時間間隔(例えば250ms)内に80%のポイントに依然として到達しなければ、このことは、例えば、導波管1502のストールされた刃に起因し得る「低振幅」障害状態7231を示している。応答して、バッテリマイクロコントローラ1106は、ステップ7209で作動サイクルを終了させ、発振器904に例えば「ULTRASOUND OFF」コマンド7233を発行する。返答して、発振器904は、起動作動を停止したことを示す例えば「ULTRASOUND OFF」応答といった応答7212を中継する。振幅レベルが「目標振幅」の20%以内のレベルを実際に越える一時的に危険な状態が発生すると、バッテリマイクロコントローラ1106は即時に、障害状態7235を発行し、上述したように、この「過振幅」状態に起因してステップ7209で作動サイクルを終了させる。
b.周波数ロック
ここで、図72Aを参照すると、前述したように、初期化時、TAGマイクロコントローラ1006は、運動フィードバック信号の検出に基づいて変換器902を駆動する信号の周波数を制御する。始動プロセスの開始時、ステップ7206で、作動周波数が、変換器902及び導波管1502の作動周波数帯内である固定値(例えば55.2kHz)に設定される。その設定された周波数にある場合、ブリッジ回路からの運動フィードバック信号は、高及び低のゲインバッファにルートされる。これらの信号の各々は、TAGアセンブリ303のマイクロコントローラ1006のアナログデジタルコンバータ(「ADC」)908に供給される。最初に、高ゲインでバッファされたフィードバック信号が、運動フィードバック信号が最初に小さいものであるように選択される。CLA912の主機能は、ADCからの出力をとって、離散型フーリエ変換(「DFT」)演算を実行し、そして、主プロセッサ914に結果を渡す。ステップ7218で示すように、DFT演算の結果は、信号に対する読み出しの虚数の限界点に加えて、運動フィードバック(「MF」)信号の位相及び大きさである。
超音波サイクルごとに同調ループが一度コールされる。ステップ7214で、有効な運動フィードバック信号が設定周波数にないことが特定されると、システムは、有効なフィードバック信号があるまで単純に待つ。しかしながら、固定された時間間隔が、サイクルタイムアウトタイマーによって特定されたものを越えた場合、かつ、有効な運動フィードバック信号が依然としてない場合、サイクル起動リミット「タイムアウト」が、ステップ7216でトリガされて発振器904がオフになる。
最初に、ステップ7222で、システムは、高ゲインバッファフィードバック信号が選択されるように高ゲインバッファA−Dチャネルを採用する。このことは、より低い運動フィードバック信号レベルにシステムがロックすることを可能にする。運動フィードバック信号が規定の「THRESHOLD」値に到達したかどうかはステップ7220で特定される。運動フィードバック信号が規定の「THERSHOLD」値に到達した場合、運動フィードバック信号の振幅が、有効な運動フィードバック信号が、CLA912のDFT演算が信頼に足るようにあらゆる障害ノイズから現れたポイントまで増大する。このポイントでは、ステップ7224で、システムは低ゲインチャネルに切り替わる。しかしながら、システムがこの「THRESHOLD」値を下回って降下すべきであり、A−Dチャネルは、ステップ7226で示すように高ゲインチャネルに再び切り替わる。このポイントで低ゲインチャネルに切り替わる能力を有することによって、有利なことに高解像度のA/Dコンバータを必要としない。
ステップ7228で、運動フィードバック信号が始動閾値を上回った場合、発振器904は、電流振幅が上述のように制御することと並行して、TAGアセンブリ303の共振周波数上に設定された周波数をロックするために周波数調整モードに入る。本発明の例示の実施形態によれば、共振周波数を実現するためのプロセスは、最適な周波数をスイープするプロセスではなく、最適な周波数上にロックするために独自に追跡又は同調するプロセスである。しかしながら、本発明は、周波数スイープモードも採用してよく、それによって、最初の作動又は設定された周波数が、予想された共振周波数の「ボールパークウィンドウ」の低い境界にあるべく選択され、共振周波数に到達するまで着実に増加し、逆もまた同様である。
周波数同調モードに入ると、TAGマイクロコントローラ1006の主プロセッサ914は、発振器の運転周波数を制御するためにDFT演算の結果(すなわち、運動フィードバック信号の位相及び大きさ)を使用する。同調アルゴリズムは、2つの状態、STARTING及びLOCKINGに分割される。ステップ7230のSTARTING位相では、運動フィードバック信号が規定の「STARTUP THRESHOLD」値に到達したどうかを特定する。運動信号が規定の「STARTUP THRESHOLD」に到達した場合、運動フィードバック信号の振幅は、システムがステップ7232で共振に向かってアクティブに動き始めることができるポイントまで到達する。ステップ7230の特定が、運動フィードバック信号が規定の「STARTUP THRESHOLD」値に到達しないものであった場合、プロセスはステップ7234に移行する。ステップ7234で、STARTING位相は、運動フィードバック信号がロッキングを許容するのに十分に大きい点にポイントが到達するまで単純に待つ。
LOCKING位相7236では、運動フィードバック信号及び駆動信号の間の位相オフセットの正弦が、システムを共振に移行させるために出力周波数を調整するために周波数ステップのサイズ及び方向を特定する正弦の差動とともに使用される。位相が当然に正接関数であるにも拘わらず、正接関数が望ましくなく拘束されていない±∞の範囲を有しているのに対して、位相の正弦が値±1だけ拘束されて小さな角度で位相値に密接に近づくので、周波数ステップを特定するために位相の正弦が使用される。
ステップ7238では、PIDループは、プラス又はマイナスの方向のいずれかに周波数ステップを計算するために使用される。PIDループは非線形であり、正弦の値はバイナリ数を特定するために使用される。そのバイナリ数は、PIDによって使用される同調係数にアクセスするための指標として使用される。指標テーブルは、比例ゲイン、積分ゲイン及び微分ゲインを包含する。さらに、バイナリに入るためのエントリ正弦値は、バイナリから出て行くための値と異なる。このことは、バイナリの遷移に近い振動を防止するヒステリシスを誘導する。
前述するように、非線形PIDは、急速周波数ロックを実現するために使用される。以下の表2は、本発明に係る非線形非対称PIDループ又はアルゴリズムの例を示しており、周波数ステップのサイズが、それが目標共振周波数fresに到達するまでずらされる。この例では、PIDを通じたゲイン乗数PID(「n」は、fresに到達する前の最後の周波数ステップの任意の数である)が非線形漸増によって分離される。ゲイン値は、システムが共振から遠い時には迅速に、かつ、システムが共振に近い又は共振にある時にはゆっくりと共振に向かってシステムを移動させるように選択される。振幅上で望ましくない作用を引き起こす周波数変調を包含することを防止するために共振に近い又は共振にある時にゆっくりステップすることが重要である。始動時、最大周波数ステップサイズの値は、定常状態のオペレーション中よりも大きく、例えば8Hzに設定される。位相が正である場合、運転周波数は、変換器の共振周波数を下回り、増大することが必要であることを示している。位相が負であれば、運転周波数は共振周波数を上回って運転周波数を減少させるべきであることを示している。位相がゼロに近い場合、運転周波数は、変換器902及び導波管1502の共振周波数に近い。直接デジタル合成(「DDS」)を利用する数値制御発振器(「NCO」)1008がステップ7240で周波数を変化させるために使用される。
Figure 0006126173
DDS2200(図22参照)は、ハードウェアの同調作動に振動周波数を提供する。言い替えれば、主プロセッサ914には、まるで周波数が一定であるかのように現れる。ここでは、主プロセッサ914のクロック周波数は振動周波数の倍数である。本発明は、独自で新規な方法でPWM周波数を変化させる。本発明によれば、PWMは主プロセッサ914内で実行される。このため、本発明は、依然にはなされなかった、主プロセッサ914の周波数を実際に増大/減少させる。A/Dコンバータ908の調整は、A/Dコンバータ908がマイクロコントローラ1006内にあるので、同様に自動的である。本発明の技術は、従来されていたように、歌手が彼/彼女のテンポをメトロノームに調和させるよりもむしろ、歌手のテンポにメトロノームの速度を調和させるために調整する歌手に類似し得る。
装置の作動中のいつでも、周波数が、予め設定された最小又は最大周波数限界fmin及びfmaxにそれぞれ到達する場合、発振器904はオフになり、ステップ7242に示すように、障害状態がトリガされる。本発明のための例示の低及び高周波数限界はそれぞれ54kHz及び58kHzである。多くの様々な状態は、構成要素(例えば導波管1502)の破壊、又は、導波管1502が、装置が共振を見つける必要がある電力量を入力することができないそうした大きな負荷のもとにある状況を含む最小限界又は最大限界に周波数を到達させる。
周波数ロックがひとたび実現されると、定常状態のオペレーションへの遷移が始まる。
VIII.定常状態の作動
定常状態のオペレーション中、目的は、変換器及び導波管を共振周波数に維持して、装置の使用中に導波管1502上の負荷の結果として発生する任意のドリフトに応じて振幅を制御することである。変換器902及び導波管1502は、それらの複合共振周波数に駆動され、それらは大量の機械的運動を生成する。バッテリからの電気エネルギーは、この状態では、変換器902を駆動する高電圧AC波形に変換される。この波形の周波数は、導波管1502及び変換器902の共振周波数と同一であり、波形の大きさは、機械的運動の適切な量を生成する値であるべきである。
a.振幅制御
共振時、振幅は変換器電流にほぼ比例し、変換器電流は、プッシュ/プル式増幅器1010への入力電流にほぼ比例する。一定の振幅を維持するための一定の電流オペレーションによって、出力変圧は、変化する負荷によって変化する。言い替えれば、電圧は、出力電力要求が増大すれば増大し、その逆もまた同様である。
始動プロセスに関して上述したように、図26には、内側の電流制御ループ2601と、変換器902への駆動波入力の振幅を独自に調整する外側の振幅制御ループ2602と、の2つの制御ループが示されている。電流制御ループ2601は、バッテリアセンブリ301からプッシュ/プル式増幅器1010に入る電流を調整する。振幅制御ループ2602は、変換器及び/又は導波管で生じる負荷差又はその他の変化を補償する。この目的を達成するため、振幅制御ループ2602は、上述したDC−DCコンバータの出力電圧を変化させるために電流制御ループ2601によって使用される所望の基準電流レベル「Iref」を発生させるために運動フィードバック信号を利用する。2つのループの間の干渉タイプの相互作用を避けるため、電流制御ループ2601は、振幅制御ループ2602よりも高い周波数、例えばおよそ300KHzで作動する。振幅制御ループ2602は一般的に例えば250Hzの周波数で作動する。
所望の基準電流レベルIrefを特定するため、現在の振幅値が、振幅パーセント誤差信号を生成するために所望の「目標振幅」から減算される。この振幅パーセント誤差信号は、その特定の時間に変換器902及び導波管1502によって経験される作動状態に基づいて新しい所望の基準電流レベル「Iref」を生成するための振幅制御ループ2601のPID制御アルゴリズムへの入力である。言い替えれば、振幅制御ループ2602は、パーセント誤差演算に基づいて所望の振幅に到達させるために電流制御ループ2601のCLA912の目標の又は基準の電流値を変化させる。このようにして、出力電力は、変換器902及び導波管1502の可変の要求に基づいて変化させられる。バッテリコントローラ703の主プロセッサ1118は、最大出力電流値よりも大きくないかを保証するために新しい基準電流値を検証する。
振幅制御ループ2602によって設定された新しい目標の又は基準の電流値Irefに基づいて、電流制御ループ2601は、プッシュ/プル式増幅器1010に対する出力電圧及び入力電流を変化させる処理に進む。バッテリパックの出力の実際の電流レベル2603の測定はバッテリマイクロコントローラ1106のADC1120に供給される(図11に示す)。CLA1116は、ADC1120からの値をとって、電流誤差信号を生成するために目標の又は基準の電流入力レベルIrefからそれを減算する。上述したように、CLA1116は、2位相バックコンバータ1114を駆動させるPWMの新しいデューティサイクル値を演算するためにPID制御アルゴリズムを使用する。CLA1116はまた、出力電圧を制限するために最大PWMデューティサイクルを演算する。最大デューティサイクルを演算するためのアルゴリズムは、測定されたバッテリ電圧を使用し、バックコンバータ1114が連続して誘導モードで作動することを想定する。
振幅制御を利用することによって、振幅を安定させるために電流を見ることのみよりも、本発明は、運動フィードバック信号に基づいて変換器の出力を微細に調節することを独自に可能にして、より正確な振幅制御を達成することに留意されたい。電流制御ループの使用は、振幅制御単独によっては可能ではないより急速な最初の応答を可能にする。また、2つのループを有することによって、「較正因子」として言及され得る、製造中の変換器及び発振器の余剰及び個別の較正を提供する。結果において、2つの制御ループは、ハードウェアの同調オペレーションに振動周波数を提供する変換器への駆動波入力の振幅を調整するために使用される。余剰は、装置が正確に作動することを保証するために有用である。1つのループの不調は、他のループが適切に作動することができずにいずれかのループの不適切なオペレーションが通常は検出可能であるので、通常は検出可能である。不適切なオペレーションはハードウェアの障害によって引き起こされ得る。両ループの適切なオペレーションは電流及び振幅の両方の測定を必要とする。異なるハードウェアが振幅及び電流を測定するために使用される。一実施形態では、バッテリマイクロコントローラ1106が電流を測定し、TAGマイクロコントローラ1006が振幅を測定する。
b.周波数制御
始動プロセス中に実行される最初の周波数ロックと同様のオペレーションでは、発振器904の主プロセッサ914は、定常状態のオペレーション中の共振周波数を維持するために運動フィードバック信号の位相に基づいて発振器904の運転周波数を調整するため、DFT演算の結果を使用する。ブリッジ回路からの運動フィードバック信号は、変換器902及び導波管1502の運動に比例するとともに同一の位相である。運動フィードバック信号がプッシュ/プル式スイッチング増幅器1010の出力と同一の位相である場合、システムは連続共振で作動する。また、運動フィードバック信号の位相及び大きさは、離散型フーリエ変換(「DFT」)を使用して演算される。DFT演算のための位相基準は、プッシュ/プル式増幅器1010のための駆動信号である。その後、周波数は、プッシュ/プル駆動信号を運動フィードバック信号と同一の位相であるようにするために単純に変更される。
DFT演算は、単純化されて、ADCサンプル時間間隔が出力周波数期間の正確な整数倍である場合により正確になる。この技術は、本明細書では「コヒーレントサンプリング」として言及される。例示の一実施形態では、信号は出力サイクルごとに12倍にサンプリングされ、その結果、CLA912は超音波周波数の12倍に運動フィードバック信号をサンプリングする。コヒーレントサンプリングによって、駆動信号の位相に対して同一の時間のポイントで発生する各々によってサイクル毎に正確に12のサンプルがある。図9に示すように、ADCサンプルクロックは、TAGマイクロコントローラ1006のシステムクロック916の内部に生成される。従って、コヒーレントサンプリングでは、システムクロック916は出力に同期されることが必要である。出力波形を生成する酸化膜電界効果トランジスタ(MOSFET)を駆動するPWM信号は、システムクロック916から内部で生成される。本発明の例示の一実施形態はDDS1008からシステムクロック916を生成する。好都合には、出力周波数が変化すると、システムクロック916も変化する。
MOSFETがオン又はオフにスイッチされた直後にサンプリングしないことが望ましい。このことは、システムにある最大量のノイズがある時である。MOSFETがオン又はオフにされた直後のサンプリングを避けるためにサンプル時間をずらすことは、ADCサンプル上のトランジスタスイッチングノイズの影響を最小限に抑える。2つのPWMの出力は、MOSFETの両方が決して同時に起動されないことを保証するために不感帯を採用する。
X.単純化された回路ブロック図
図27は、本発明の別の例示の電気関係の実施形態を示す単純化された回路ブロック図であり、当該実施形態は、マイクロプロセッサ2702と、クロック2730と、メモリ2726と、電源2704(例えばバッテリ)と、スイッチ2706(例えばMOSFET電源スイッチ)と、駆動回路2708(PLL)と、変圧器2710と、信号平滑化回路2712(整合回路としても言及され、例えばタンク回路であり得る)と、検出回路2714と、変換器902と、及び、導波管1502として単純に本明細書で言及されて超音波切断刃1520で終端をなす導波管304と、を有している。
高電圧(120VAC)入力電力(すべての従来技術の超音波切断装置の特性)に応じて機能する本発明の1つの特徴は、波形成プロセスを通じた低電圧スイッチングの利用であり、及び、変圧ステージの直前のみの駆動信号の増幅である。この理由のため、本発明の例示の一実施形態では、電力は、ハンドルアセンブリ302内のいずれかに適合するのに十分に小さいバッテリのみから又はバッテリ群のみから引き出される。最新のバッテリテクノロジーは、高さ及び幅が数センチメートルで奥行き数ミリメートルの強力なバッテリを提供している。すべて組込式の自化動力の超音波装置を提供するために本発明の特徴を組み合わせることによって、カウンタートップボックス202の資本的支出は完全に排除され、その結果、製造コストを顕著に減少させる。
バッテリ2704の出力はプロセッサ2702に供給されてプロセッサ2702に電力を供給する。プロセッサ2702は、以下に説明するように、信号を受信して信号を出力し、カスタム論理によって機能し、又は、プロセッサ2702によって実行されるコンピュータプログラムに従って機能する。装置2700はまた、コンピュータ読み取り可能な命令及びデータを格納するメインメモリ2726、好適には、ランダムアクセスメモリ(RAM)を有し得る。
バッテリ2704の出力はまた、プロセッサ2702によって制御されるデューティサイクルを有するスイッチ2706に向けられる。スイッチ2706のオンタイムを制御することによって、プロセッサ2702は、変換器2716に最後に引き渡される電力の総量を命ずることができる。例示の一実施形態では、スイッチ2706はMOSFETであるものの、他のスイッチ及びスイッチング較正が同様に適用可能である。スイッチ2706の出力は、例えば、位相検出PLL及び/又はローパスフィルタ及び/又は電圧制御発振器を包含する駆動回路2708に供給される。スイッチ2706の出力は、出力信号の電圧及び電流(図27でAD2 VIn及びAD3 IInとしてそれぞれ符号を付けられる)を特定するためにプロセッサ2702によってサンプリングされる。これらの値は、スイッチ2706のパルス幅変調を調節するためにフィードバックアーキテクチャで使用される。例えば、スイッチ2706のデューティサイクルは、スイッチ2706からの所望の実際の出力に応じて、約20%〜約80%で変動し得る。
スイッチ2706から信号を受信する駆動回路2708は、スイッチ2706の出力を、例えば55kHzの単一の超音波周波数(図27でVCOとして言及される)を有する電気信号に変換する発振回路を有している。上述したように、平滑化されたバージョンのこの超音波波形は、導波管1502に沿って共振正弦波を生成するために変換器902に最後に供給される。
駆動回路2708の出力端には、低電圧信号を高電圧に上昇させることができる変圧器2710がある。変圧器2710に先立って、すべての上流側スイッチングは、これまで、超音波切断焼灼装置では可能ではなかった低(すなわちバッテリ駆動)電圧で実行されることに留意されたい。このことは、装置が低抵抗MOSFETスイッチング装置を有利に使用する事実に少なくとも部分的に起因する。低抵抗MOSFETスイッチは、従来のMOSFET装置よりも小さな熱を生成するとともにより高い電流を通すので、有利である。従って、スイッチングステージ(予変圧器)は、低電圧/高電流として特徴付けられることが可能である。本発明の例示の一実施形態では、変圧器2710は、バッテリ電圧を120V RMSまで上昇させる。変圧器は、従来技術で公知であり、及び従って、本明細書では詳細に説明しない。
説明した図3〜図12、図16〜図21及び図27に示す回路構成の各々では、回路構成要素の劣化は、すべての回路性能に否定的な影響を与え得る。構成要素の性能に直接的に影響を与える1つの要因は熱である。公知の回路は一般に、スイッチング温度(例えばMOSFET温度)をモニタしている。しかしながら、MOSFETの設計の技術革新的な進歩のため、及び、対応したサイズの減少のため、MOSFET温度はもはや、回路の負荷及び温度の有効な指標ではない。この理由のため、例示の実施形態によれば、本発明は、検出回路2714によって変圧器2710の温度を検出している。この温度の検出は、変圧器2710が、装置の使用中にその最高温度で又はその付近で運転される時に有利である。追加の温度は、例えばフェライトのコア材料の崩壊を引き起こし、恒久的な損傷が発生し得る。本発明は、例えば、変圧器2710の駆動電力を減少させて、ユーザに信号を送信し、電源を完全にオフにし、電力をパルスで修正し、又は、他の適切な応答によって変圧器2710の最高温度に応答することができる。
本発明の例示の一実施形態では、プロセッサ2702はエンドエフェクタ118に通信可能に連結されており、エンドエフェクタ118は、導波管114の刃部分116、例えば図1に示すクランプ機構に物理的に接触する材料を配置するために使用される。エンドエフェクタには、クランプ力の値(公知の範囲内にある)を測定するためにセンサが設けられており、受信したクランプ力の値に基づいてプロセッサ2702は運動電圧Vを変化させる。設定された運動率と組み合わせた高い力値は高い刃の温度を招くので、温度センサ2736は、プロセッサ2702に通信可能に連結されることが可能であり、プロセッサ2702は、温度センサ2736からの刃の電流温度を示す信号を受信して解釈し、かつ、受信した温度に基づいて刃の運動の目標周波数を特定するように作動可能である。
本発明の例示の一実施形態によれば、プロセッサ2702に連結されたPLL2708は、導波管の運動の周波数を特定して、プロセッサ2702に周波数を通信することができる。プロセッサ2702は、装置がオフにされる時にメモリ2726にこの周波数の値を格納する。クロック2730を読み出すことによって、プロセッサ2702は、装置がシャットオフされた後の経過時間を特定し、経過時間が既定の値未満である場合に導波管の運動の最後の周波数を回復させる。装置は、最後の周波数でその後始動し、その周波数はおそらく、電流負荷のために最適な周波数である。
XI.バッテリアセンブリ−機械的構造
図28は、ハンドルアセンブリ302から分離したバッテリアセンブリ301を示している。バッテリアセンブリ301は、図28に示す例示の実施形態では、第1半部分2802a及び第2半部分2802bを有する外側シェル2802を有している。しかしながら、シェル2802は2つの同一の半部分を備える必要はない。本発明の一実施形態によれば、外側シェル2802が2つの半部分を備える場合。第1半部分2802aは、クラムシェル構成で第2半部分2802bに超音波で溶接されることが可能である。シェル2802の2つの半部分を超音波で溶接することは、シェル2802内の構成要素と外部との間に「密閉」シールを提供する一方で、ガスケットを必要としない。本明細書で使用されるように、「密閉」シールは、汚染物質がシールの一方の側からシールの他方の側に運ばれないように、装置が導入される手術環境の滅菌フィールドから、区画(例えばシェル2802の内側)及びそこに配置された構成要素を十分に隔離するシールを示している。このシールは、少なくとも気密の、それによって、空気、水、蒸気相の過酸化水素の侵入を防止する。
図28は、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804を示しており、アセンブリ2804は、バッテリアセンブリ301内の構成要素をハンドルアセンブリ302の電気インターフェースに電気的に連結するインターフェースである。ハンドルアセンブリ302を通じて、バッテリアセンブリ301は、本発明のTAGアセンブリ303に電気的に結合することができる。上述したように、バッテリアセンブリ301は、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804を通じて、本明細書で説明する他の機能性に加えて、本発明の超音波手術用焼灼アセンブリ300に電力を供給する。マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804は、複数の接点パッド2806a〜nを有しており、各々は、ハンドルアセンブリ302のドッキングベイ(図34参照)によって提供される他の端子にバッテリアセンブリ301内の端子を別々に電気的に接続することができる。複数の接点パッド2806a〜nに結合されるそうした電気的接続の一例は、電力及び通信信号経路601a〜nとして図6に示されている。マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の例示の実施形態では、16個の異なる接点パッドが示されている。この数は単に例示である。
図29は、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の下側の図である。この図では、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の複数の接点パッド2806a〜nが、対応の複数の内側接点ピン2906a〜nを有していることが分かる。各接点ピン2906は、接点パッド2806の対応の1つに結合される直接電気結合を提供する。
図28〜図33に示す特定の実施形態では、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804はシェル2802のクラムシェル半部分2802a及び2802bの間に埋め込まれている。より具体的には、図29は、バッテリアセンブリ301の第1シェル半部分2802aの上側部分の内側に配置されたマルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の図を示している。図に示すように、第1シェル半部分2802aの上側部分は、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の外周縁2904を受け入れる口部2902を形成する。
図30は、第1シェル半部分2802aの口部2902内にマルチリードバッテリ端末アセンブリ2804が挿入された状態の第1シェル半部分2802aの内側と、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の接点ピン2906に結合された複数の接点パッド3006を有する第1回路基板3002とのさらなる図である。本発明の例示の実施形態によれば、図31に示すように、バッテリアセンブリ301は、第1回路基板3002に加えてさらに回路基板3102及び3104を有している。
本発明の例示の一実施形態によれば、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804は、接点パッド2806a〜nの図示の4×4配列を、1以上の回路基板3002、3102、3104に結合される導電体の2つの1×8配列に変化させるフレックス回路を備えている。
さらに、3つの回路基板以上又は未満が拡張機能又は限定機能を提供することが可能である。本発明の例示の実施形態によれば、各回路基板3002、3102及び3104は特定の機能を提供する。例えば、回路基板3002は、図7に示すバッテリ保護回路702を実行する構成要素を提供することができる。同様に、回路基板3102は、図7に示すようにバッテリコントローラ703を実行する構成要素を提供することができる。回路基板3104は、例えば、高電力バックコントローラ構成要素を提供することができる。最後に、バッテリ保護回路702は、図7及び図31に示す電池701a〜nを結合する接続経路を提供する。
着脱可能なバッテリアセンブリ301の別の利点は、リチウムイオン(Li)バッテリが使用された時に達成される。前述したように、リチウムバッテリは、複数の電池の並列構成で充電されるべきではない。このことは、電圧が特定のセルで増大すると、特定のセルは、他の低電圧電池よりも速く追加の充電を受け入れ始めるからである。従って、各電池は、その電池への充電が個別に制御され得るようにモニタされなければならない。リチウムバッテリが一群の電池701a〜nから形成される場合、装置の外側から電池701a〜nに延びる多数のワイヤ(第1のワイヤの範囲を超えて各電池のために少なくとも1つの追加のワイヤ)が必要とされる。着脱可能なバッテリアセンブリ301を有することによって、各電池701a〜nは、例示の一実施形態では、露出した一連のセットを有し得るし、バッテリアセンブリ301がハンドルアセンブリ302の内側にない場合、各一連の接点は、外部の非滅菌されたバッテリ充電装置の対応した一連の接点に結合され得る。別の例示の実施形態では、各電池701a〜nは、バッテリ保護回路702が各電池701a〜nの充電を制御して調整することができるようにバッテリ保護回路702に電気的に接続され得る。
ここで図33を参照すると、本発明の少なくとも1つの追加の新規な特徴が明確に示されている。図33に示すバッテリアセンブリ301は完全に組み立てられたバッテリアセンブリ301であり、埋め込まれたマルチリードバッテリ端末アセンブリ2804に加えて、2つの半部分2802a及び2802bが、外部とバッテリアセンブリ301の内部との間の密閉シールを提供するように例えば超音波で溶接されている。前の複数の図に示されているものの、図33は本発明のキャッチ3300を示しており、キャッチ3300は、キャッチ3300の真下にほぼ縦方向のボイド3302によって形作られるシェル2802の延在部分によって形成されており、両方がシェル2802の外側の上側部分に配置されている。キャッチ3300は、図34に示すハンドルアセンブリ302の下側バッテリドック3401内のレシーバ3400に噛み合うように形作られている。
図35は、ハンドルアセンブリ302の下側を示しており、レシーバ3400及びバッテリドック3401の他の図を提供している。図35から分かるように、レシーバ3400は、(ハンドルシェル3500によって形成される)バッテリドック3401から延びており、バッテリアセンブリ301のボイド3302に噛み合う、すなわち、嵌合するように形作られている。さらに、レシーバ3400は、複数のハンドル接点ピン3504a〜nを有するマルチリードハンドル端末アセンブリ3502に近接している。図35に示す例示の実施形態では、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502の各ハンドル接点ピンは、ばねタイプの接点ピンであり、圧縮されることが可能である一方で、圧縮力とは反対方向に所定量の力を発揮して、それによって、ハンドル接点ピン3504a〜nと力を作用させる物体との間のプラスの電気的接続を維持する。さらに、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502のハンドル接続ピン3504a〜nは、ハンドル接続ピン3504a〜nの各々が、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の接点パッド2806a〜nのそれぞれ1つに物理的に配列されるように、間隔を空けられている。
本発明のハンドルアセンブリ302に本発明のバッテリアセンブリ301を連結するため、キャッチ3300は、図36に示すように、レシーバ3400に接触し、バッテリアセンブリ301が、図36から図37に経過を示すように、ハンドルアセンブリ302に対して回転させられる。この明細書の図面に示す例示の実施形態に限定されないものの、図33〜図35に示すキャッチ3300及びレシーバ3400の物理的形状(特に、図33に示す丸い角3305)によれば、バッテリアセンブリ301は、キャッチ3300及びレシーバ3400が相互に物理的に接触する限り、バッテリアセンブリ301がレシーバ3400に接近していく角度に拘わらず、実質的にハンドルアセンブリ302に自身を配列させる。図36に示す位置と図37に示す位置との間のバッテリアセンブリ301の任意の回転によって、キャッチ3300又はむしろボイド3302がレシーバ3400上に自動的に着座する。このことは、滅菌フィールドのユーザが、ハンドルアセンブリ302にバッテリアセンブリ301を容易に接続することができ、特に、接続の作業中に2つの部品を実際に見ずに接続することができる。
本発明の例示の一実施形態では、図35に示すように、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502は、ハンドル接続ピン3504a〜nを取り囲んで、ハンドル接続ピン3504a〜nを支持するフレックス回路基板3514にシールされるガスケット3512を有している。例示の一実施形態では、ガスケット3512は、ハンドル接続ピン3504a〜nに加えてフレックス回路基板3514を有するリジッド−フレックス回路の一部である。フレックス回路基板3514の一部は、フレックス回路基板3514の残余部に比べて相対的に固く又はより硬く作られ得る。ガスケット3512が、ハンドルアセンブリ302に対するバッテリアセンブリ301の接続中に圧縮される場合、ガスケット3512に隣接するフレックス回路基板3514のリジッド部分がガスケット3512を支持し、バッテリアセンブリ301がハンドルアセンブリ302に連結される時に大きな移動を伴わずにガスケット3512が圧縮されることを可能にする。マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804及びマルチリードハンドル端末アセンブリ3502が併せて配置されると、図59及び図60に示すように、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の外周3312と、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502のガスケット3512との間にシールが存在する。シールは、ガスケット3512の内部に湿気が浸透することを防止し、すなわち、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502のハンドル接続ピン3504a〜n又はマルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の接点パッド2806a〜nに湿気が到達することを防止する。
図56に示して以下に詳細に説明するように、ハンドルアセンブリ302のリジッド−フレックス回路は、ハンドルアセンブリのTAG電気コネクタ5602にハンドル接続ピン3504a〜nを電気的に結合する。
図35をふたたび一時的に参照すると、ハンドルアセンブリ302のハンドル本体3500は延在バッテリ固定部分3506を備えている。延在バッテリ固定部分3506は、レシーバ3400とは反対側のマルチリードハンドル端末アセンブリ3502の側にある。図35に示すハンドル固定部分の特定の例示の実施形態は、バッテリハンドル固定プロセスを終了させる必要がない1対のボイド3508及び3510を有していることに留意されたい。ここで図38を参照すると、バッテリアセンブリ301の追加の特徴が示されている。この図では、1対のボス3802、3804が、バッテリアセンブリシェル2802の外側にあることを見ることができる。ボス3802、3804は、間隔を空けられて、ハンドル本体3500の延在バッテリ固定部分3506のボイド3508、3510と噛み合うように位置決めされる。この噛み合い位置は図37に示されている。図38をさらに参照すると、ボス3802、3804の各々は、傾斜上側部分3816と、対向する鋭利な縁の底部分3818と、を備えていることが分かる。傾斜上側部分3816は、ボス3802、3804が、バッテリアセンブリ301がハンドルアセンブリ302に固定される時にハンドルアセンブリ302の延在バッテリ固定部分3506のボイド3508、3510に容易に滑り込むことを可能にする。鋭利な縁の底部分3818は、固定して、ボス3802、3804がハンドルアセンブリ302の延在バッテリ固定部分3506内に着座したままであることを可能にする。
バッテリアセンブリ301の一方の側でのキャッチ3300及びレシーバ3400の間の噛み合いと、バッテリアセンブリ301の他方の側でのボス3802、3804及びボイド3508、3510のそれぞれの噛み合いとの組み合わせによって、ハンドルアセンブリ302に対するバッテリアセンブリ301の堅いしっかりとした取り付けが提供される(図3及び図37参照)。例示の実施形態では、2つのボス3802、3804は、実際には相互に離されて間隔を空けられている。この間隔は、バッテリアセンブリ301とハンドルアセンブリ302との間の取り付けの安定性を向上させる。
図38はまた、バッテリアセンブリシェル2802の外側に連結されるリリース機構3806を示している。リリース機構3806は、ボス3802、3804のようにバッテリアセンブリシェル2802の同じ外側内に形成される対応の1対の溝3810、3812によって固定されて溝3810、3812内にスライドする周縁3808を備えている。リリース機構3806は、ボス3802、3804に対して前後移動するように作動可能な傾斜ノーズ領域3814を有しており、特に、図38の実施形態では、リリース機構3806が上へ向かう方向にスライドさせられた時、ボス3802、3804の間に延びる。
バッテリアセンブリ301は、図37に示すように、ハンドルアセンブリ302に固定して連結されている場合、リリース機構3806は、ハンドルアセンブリ302から最も遠い溝3810、3812内の位置に残る。ユーザがハンドルアセンブリ302からバッテリアセンブリ301を取り外したい時、リリース機構3806は、ハンドルアセンブリ302に向かう方向に溝3810、3812内をスライドさせられる。このスライド動作は、バッテリアセンブリ301と延在バッテリ固定部分3506の最下位置との間の領域に傾斜ノーズ領域3814を進入させる。傾斜ノーズ領域3814が前進すると、延在バッテリ固定部分3506は、傾斜ノーズ領域3814を上がっていき、バッテリアセンブリ301から離れて曲がる。違うように説明すると、延在バッテリ固定部分3506は、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502及びレシーバ3400から離れて曲がる。
延在バッテリ固定部分3506が所定の度合いにわたって曲がると、ボス3802及び3804の底縁3802a〜3802bはボイド3508及び3510ともはや係合しておらず、バッテリアセンブリ301は、図37に示す方向から図36に示す方向に容易に回転させられ、最後に、ハンドルアセンブリ302から分離される。リリース機構3806は、もちろん、ハンドルアセンブリ302にバッテリアセンブリ301を固定するとともにハンドルアセンブリ302からバッテリアセンブリ301をリリースする機構のほんの一例である。リリース機構3806は、予期しない取り外しがめったに起きないことに関して有利である。バッテリアセンブリ301をリリースするため、手術者は、ハンドルに向かってリリース機構3806を動かす必要があるものの、同時に、ハンドルアセンブリ302から離れるようにバッテリアセンブリ301を回転させる。これら2つの反対方向の力/作用は、それらが意図的に実行されなければ、同時に発生することはめったに起きない。これらの異なる力の作用はまた、手術中に使用位置と異なる位置にユーザの手があることを必要とする。そうした構成は、バッテリアセンブリ301及びハンドルアセンブリ302の不測の分離が発生しないことを実質的に保証する。
本発明はまた、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502及びマルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の間に電気接続が形成される方法において従来技術の装置に対する顕著な利点を提供する。より具体的には、図33を再び参照すると、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の例示の実施形態では、16個の接点パッド2806があることを見ることができ、接点パッド2806a〜dは第1列3304を形成し、接点パッド2806e〜hは第2列3306を形成し、接点パッド2806i〜lは第3列3308を形成し、及び、接点パッド2806m〜pは第4列3310を形成する。
同様に、図34及び図35に示すように、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502は、複数のハンドル接続ピン3504a〜n(16個のピン3504a〜nのうちの12個のみが図35の図に示されている)を有している。ハンドル接点ピンは、バッテリアセンブリ301がハンドルアセンブリ302に連結された時に各ハンドル接続ピン3504a〜nが接点パッド2806の個々の1つと配列されるように形成される。従って、ハンドル接続ピン3504a〜nはまた、図に示す特定の実施形態では、4つの列3404、3406、3408及び3410に配置されている。
バッテリアセンブリ301はハンドルアセンブリ302に取り付けられた時、キャッチ3300はレシーバ3400に最初に接触して配置され、バッテリアセンブリ301はその後、ボス3802、3804がそれぞれ延在バッテリ固定部分3506のボイド3508、3510に係合するまで延在バッテリ固定部分3506に向かって回転させられる。回転の1つの顕著な結果は、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502及びマルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の間の物理的/電気的接続が、バッテリ列3304及びハンドル列3404で始まって一度に一列、連続的に発生することである。
本発明の例示の実施形態によれば、最初のバッテリ列3304はアースの接点パッドを有しており、最後のバッテリ列3310は少なくとも1つの電力接点パッドを有している。従って、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804及びマルチリードハンドル端末アセンブリ3502の間の最初の接触はアース接続であり、最後の接触は電力接続である。バッテリアセンブリ301の設置は、バッテリアセンブリ301のアース接点が、電力接続がなされた時にマルチリードハンドル端末アセンブリ3502の最後の列3410から離れた距離にあるので、スパークを引き起こさない。バッテリアセンブリ301が取り付け位置(図37に示す)まで回転すると、各バッテリ列3304、3306、3308及び3310は、各ハンドル列3404、3406、3408、3410にそれぞれ連続して接触するものの、電力接点は、列が少なくとも1つのアース接点が接続された後にのみに接続される。言い替えれば、バッテリアセンブリ301がハンドルアセンブリ302に設置されると、バッテリアセンブリ301は、ハンドルアセンブリ302の任意の部分に任意の電力接点が接触する前に好都合にアースされ、従来技術の電源連結に対して顕著な利点がある。すべての公知の装置では、電力を供給する接点(例えば電気の本線)は、他の連結部に同時に連結され、又は、電気プラグの接近方向に応じてランダムに連結される。この従来技術の連結部は、スパーク又はアークを永続的な可能性として残している。しかしながら、本発明によれば、従来技術にあるスパーク又はアークの可能性を完全に排除する。
さらに、本発明の例示の一実施形態によれば、ハンドル接続ピン3504a〜nの第1列3404、第2列3406、第3列3408及び最後の列3410のうちの任意の1以上のピンがバッテリ存在検出回路3104に連結される。特に、最後の列3410の接点のうちの1つが存在パッドとして使用される。バッテリ存在検出パッド3104は、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502のアースピン及び存在ピンがマルチリードバッテリ端末アセンブリ2804に適切に接続されたことを検出した後、超音波手術用アセンブリ300の作動を許可する。バッテリ存在検出パッドが、最後の列にのみある、すなわち、レシーバ3400から最も遠い位置にある実施形態では、ハンドルアセンブリ302は、バッテリアセンブリ301が完全に固定して設置されるまで、すなわち、すべての接点が適切に接続されるまで、状態を変化/変更しない。この有利な特徴はアセンブリ全体の不適切な作動を防止する。同様に、バッテリアセンブリ301の接続を解除する時、最後の列3410は、ハンドル接続ピン3504a〜nとの接続を解除する最初の列である。従って、装置は、ハンドルアセンブリ302からのバッテリアセンブリ301の欠如にすぐさま応答する。
例示の実施形態では、バッテリ保護回路702すなわち燃料ゲージは、存在パッドをモニタして、TAGアセンブリ303内でマイクロプロセッサ1006に電力を供給する前にアースに存在パッドが接続されるのを待つ。これをするため、もちろん、TAGアセンブリ303はハンドルアセンブリ302にも連結されなければならない。より具体的には、TAGアセンブリ303は、ハンドルアセンブリのTAG電気コネクタ5602に電気的に結合されなければならない。TAGアセンブリ303がハンドルアセンブリのTAG電気コネクタ5602に連結されて(例えば図36及び図37参照)、バッテリアセンブリ301がマルチリードハンドル端末アセンブリ3502に適切に連結されると(例えば図37に示す構成を参照)、バッテリアセンブリ301及びTAGアセンブリ302の間の通信が発生する。そうした通信が確立された後、装置は使用の準備が整い、バッテリコントローラ703は、例えば、ハンドルアセンブリ302内のブザー802で表示トーンを発生させることによって、及び/又は、LED906で視覚インジケータを生成することによって、ユーザに「使用準備」状態の信号を送信することができる。
この通信を確立するための例示の一実施形態では、バッテリ保護回路702は、存在パッドに低電圧信号を周期的にパルスで送ることによって、バッテリアセンブリ301及びハンドルアセンブリ302の間の適切な接続の存在を検出する。バッテリ保護回路702は、アースへの接続のために存在パッドをモニタし、アースは、バッテリアセンブリ301が適切にハンドルアセンブリ302に接続されるとハンドルアセンブリ302によって提供される。しかしながら、バッテリアセンブリ301は例えば洗浄中に水などの溶液中に浸水させられ得るので、アース状態が、存在パッドをグラウンドに電気的に結合する溶液に起因するのみの場合、バッテリアセンブリ301がまるでハンドルアセンブリ301に適切に接続されたように、障害アース状態を検出しないことが好都合である。この理由のため、本発明の実施形態は、存在パッドとアースとの間のインピーダンスをモニタする比較器を提供する。比較器は、インピーダンスが閾値インピーダンス未満である場合、すなわち、溶液のインピーダンス未満である場合のみにバッテリアセンブリ301が作動するように、存在パッド及びアースの間の連結のインピーダンスと基準インピーダンスとを比較する。
マルチリードハンドル端末アセンブリ3502の図示の設計は従来技術に対してさらなる利点を提供する。特に、図39の拡大部分斜視図に示す本発明のハンドル接続ピン3504a〜nは、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502のハンドル接続ピン3504a〜nがマルチリードバッテリ端末アセンブリ2804の接点パッド2806a〜nに触れる接触領域から任意の異質の物質を除去することを保証する横方向の変位に加えて、物理的な接続を提供する。具体的には、図39は、その静止して非接触状態の第1ハンドル接続ピン3504aを示している。すなわち、ハンドル接続ピン3504aは、図39に示す本来の静止した形状に位置して保持するばね力を有している。しかしながら、マルチリードバッテリ端末アセンブリ2804がマルチリードハンドル端末アセンブリ3502に完全に噛み合った時、ハンドル接続ピン3504a〜nは圧縮する。この圧縮状態が、例えば、図39のハンドル接続ピン3504b及び3504fによって示されている。
接点パッド2806によってハンドル接続ピン3504a〜n上に作用した圧縮力は、電気接続を保持するために正圧を提供するのみならず、各ハンドル接続ピン3504a〜nの接続面をピン3504の縦方向の大きさに対して距離Dにわたって移動させる。この距離Dは、第1ハンドル接続ピン3504eの接続面の頂部が、ピン3504eがその非圧縮状態にある時に存在するように示す第1線3901によって図39に示されている。第2線3902は、隣接する第2ハンドル接続ピン3504fの接続面の頂部が、ピン3504fが圧縮された時にあるように示している。2つの線の間の差異は、圧縮された時に各ピン3504a〜nの接続面が並進する縦方向距離Dを規定している。この移動は、図40の切断斜視図に示すように、ハンドル接続ピン3504a〜nとそれぞれの接点パッド2806とが最初に接触して、バッテリアセンブリ301がレシーバ3400及び延在バッテリ固定部分3506の間に完全に着座するまで接触し続ける時に開始される。ハンドル接続ピン3504a〜nの並進移動は、接点パッド2806を効率的にきれいに拭うたたく動きを生成し、従って、その間の電気接続を向上させる。このたたく効果は、例えば、バッテリが手術環境において交換される必要がある場合、かつ、例えば血液などの物質が、接点パッド2806に接触した場合、又は、パッドが繰り返しの使用から若しくは洗浄剤に曝されることによって腐食した場合、非常に有利であることを証明することができる。
図39の図は、本発明のさらに別の有利な特徴を示している。図39では、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502が、ハンドルアセンブリ302のハンドル接続ピン3504a〜nを保護する突出側3904を特徴とすることが分かる。
本発明のさらなる利点は、バッテリアセンブリ301の全体が滅菌され得ることである。医療処置中に交換の必要がある場合、バッテリアセンブリは、新しい滅菌されたバッテリアセンブリと容易に交換されることが可能である。バッテリアセンブリ301の気密構造は、例えば、ステリスコーポレーション(Steris Corporation)によって製造されて商品名V−PROで参照される滅菌装置によって実行されるような、又は、エティコンインコーポレーテッド(Ethicon,Inc.)のディヴィジョンであるアドバンストスターライゼーションプロダクツ(Advanced Sterilization Products ASP)、ジョンソンアンドジョンソン(Johnson & Johnson)社によって製造されてSTERRAD(登録商標)の商品名で参照される滅菌装置によって実行されるように、低温の気相過酸化水素(H)を使用して滅菌されることが可能である。バッテリアセンブリ301のリチウム電池は60℃より高温で加熱されると損傷を受けるので、今日病院で一般的に使用されている非加熱滅菌が手術環境で容易にバッテリアセンブリ301を再使用可能にする。
a.バッテリ圧力弁
本発明のバッテリアセンブリ301はさらに別の本発明の特徴を有している。図37に示すように、バッテリアセンブリ301は、以下に説明するように、バッテリアセンブリの内圧に対する正及び負の両方の外圧の影響を回避する一方で、例えば30psiより大きく緊急の過度の内圧の解放を提供する、圧力弁3702を有している。この弁3702は、内部に蓄積したあらゆる気体を迅速に吐き出すために十分に大きな開口を有利に有している。また有利なことには、本発明の弁3702は、いくつかの従来技術の通気装置がそうするように、圧力の小さな変化によって同時に開閉しない。代わりに、弁3702の開閉の事象はいくつかの規定のステージを有している。弁3702の例示の構成では、第1ステージ(<30psi)中、弁3702は、図41及び図42に示すように、シールされたままであり、バッテリ区画内への又は外への気体の流通を許容しない。この例示の実施形態はいわゆるポペット弁として言及され得る。ステージ2では、図42の切断図に示す、弁シート4202に対してポペット4106を取り囲むOリング4104を保持するばね4102の力に対抗する程度に十分に圧力が増大すると、流体/気体が、Oリング4104及びシート4202の間を漏れ出し始める。ステージ3では、圧力は、流体/気体のかなりの量がシール4104、4202を通過することができる程度に十分に弁3702を押し開く。このことは、正確に測定するために十分である。このポイントで、ステージ4まで、内圧は弁を完全に開かせ、すなわち、Oリング4104はシート4202を完全に移動させる。追加の圧力は、弁がさらに開くことができないので、流れへの影響を減少させる。
ステージ5では、弁3702上の圧力が減少し始めるとともにポペット4106が閉じ始める。ポペット4106が後退すると、ポペット4106は、ヒステリシスを通じて開く間に生じるものと同じシーケンスを辿る(すなわち、本体上に力が作用する時の作用の遅延が変更され、閉じる際の遅延の命令が発生する)。その結果、ポペット4106がその復帰を開始する時、ポペット4106が開かれる時に横切る図44の曲線に対して定位置に遅れていく。ステージ6では、Oリング4104はシート4202にちょうど触れる。Oリング4104をシート4202内に押す力はないので、弁はこのポイントでシールしない。ステップ7で、ばね4102の力は、弁を閉じてシールするために十分な力でOリング4104を圧縮する。弁3702は、図41及び図42に示すように、ここでステージ1に復帰する。弁3702の検査を簡単にするため、ポペット4106は、切り取りハンドル4108を有するように形成される。この例示の構成では、ユーザ又は漏れ検査固定物は、ハンドル4108を握って、ポペット4106を外側に移動させて、本明細書では、バッテリアセンブリ301の外側シェル2802a、2802bの一方の半部分に配置されて示される弁ドック4204内にポペット4106を戻す。検査が終了した時、ユーザ、例えば製造者は、ユーザ制御のポペット4106の動きを防止するためにハンドル4108を切り取るか、又はそうでなければ、除去する。ハンドル4108の除去は、ハンドル4108の基部に形成された狭窄部4110によってより容易になされる。
b.スマートバッテリ
本発明のさらなる例示の実施形態では、超音波手術用焼灼アセンブリ300に電力を供給するためにスマートバッテリが使用される。しかしながら、スマートバッテリは、超音波手術用焼灼アセンブリ300に限定されるものではなく、説明したように、相互に変化する電力要求(すなわち、電流及び電圧)を有する又は有しない様々な装置に使用されることが可能である。本発明の例示の実施形態によれば、スマートバッテリは、電気的に結合される特定の装置を有利に識別することができる。これは、暗号化された又は非暗号された識別方法を通じてなされる。例えば、図57に示すバッテリアセンブリ301は例えば部分5702などの接続部分を有し得る。ハンドルアセンブリ302は、マルチリードハンドル端末アセンブリ3502に通信可能に連結されるとともにハンドルアセンブリ302に関する情報の少なくとも一部分を通信するために作動可能な装置識別子5704を備え得る。この情報は、ハンドルアセンブリ302が使用された回数、TAGアセンブリ303(現在ではハンドルアセンブリ302に接続されている)が使用された回数、導波管アセンブリ304(現在ではハンドルアセンブリ302に接続されている)が使用された回数、ハンドルアセンブリ302に現在接続されている導波管アセンブリ304のタイプ、ハンドルアセンブリ302に現在接続されているTAGアセンブリ303のタイプ又は同一性、又は多くの他の特性、に関する。スマートバッテリアセンブリ301がハンドルアセンブリ302に挿入された時、スマートバッテリアセンブリ301内の接続部分5702は、ハンドルアセンブリ302の装置識別子5704と通信する。ハンドルアセンブリ302は、ハードウェア、ソフトウェア又はその組み合わせを通じて、(自己始動によって、又は、バッテリアセンブリ301からのリクエストに応じて)スマートバッテリアセンブリ301に情報を伝送する。この通信された識別子は、スマートバッテリアセンブリ301の接続部分5702によって受信される。例示の一実施形態では、スマートバッテリアセンブリ301が情報を受信すると、通信部分5702は、装置の特定の電力要求に合致させるためにバッテリアセンブリ301の出力を制御するように作動可能である。
例示の一実施形態では、通信部分5702は、例えばプロセッサ1118などのプロセッサと、別個の又は単一の構成要素であり得るメモリと、を有している。メモリと協働するプロセッサ1118は、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300の情報処理による電力運用を提供することができる。この実施形態は、例えば手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300などの超音波装置が、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300に固有であり得る電力要求(周波数、電流及び電圧)を有するので、特に有利である。実際には、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300は、導波管1502の所定の寸法又はタイプに対する特定の電力要求又は制限と、異なる寸法、形状及び/又は構成を有する導波管の第2のタイプに対する第2の異なる電力要求を有してよい。
従って、本発明に係るスマートバッテリ301は、単一のバッテリアセンブリを複数の手術装置の間で使用することを可能にする。スマートバッテリ301が、いずれの装置に取り付けられたかを識別することができ、従ってその出力を変化させることができるので、スマートバッテリ301を利用する様々な異なる手術装置の手術者が、使用される電子装置内に実装しようとする電源について何ら心配する必要はない。このことは、バッテリアセンブリが複雑な手術処置の真っただ中で交換される手術環境において特に有用である。
さらなる例示の実施形態では、スマートバッテリ301は、特定の装置の使用ごとの記録をメモリ5706内に格納する。この記録は、装置の有用な又は許容される耐用年数の限度を評価するために有用である。例えば、装置が20回使用されると、装置に接続されたすべてのそうしたバッテリ301は、装置が「もはや頼りにならない」手術器具として示されるので、そこへの電力供給を拒絶する。信頼性は複数の要因に基づいて決定される。1つの要因は摩耗であり得る。所定の回数の使用後、装置の部品は摩耗して、部品同士の間の許容差が限度を超え得る。例えば、スマートバッテリ301は、ハンドルアセンブリ302によって受け入れられたボタンの押し込みの回数を検出することができ、ボタンの押し込みの最大回数が満たされるか又は最大回数を超えた時を特定することができる。スマートバッテリ301は、例えば、ハンドルが例えば塩分によって汚染された場合に変化し得るボタン機構のインピーダンスをモニタすることができる。
この摩耗は、処置中の受け入れがたい失敗につながり得る。いくつかの例示の実施形態では、スマートバッテリ301は、装置内に一緒にいずれの部品が併用されたか、及び、各部品が経た使用回数さえも認識することができる。例えば、図57を見ると、バッテリアセンブリ301が本発明に係るスマートバッテリである場合、バッテリアセンブリ301は、ユーザが複合装置の使用を試みる十分に前に特定のTAGアセンブリ303に加えてハンドルアセンブリ302の両方を識別することができる。スマートバッテリ301内のメモリ5706は、例えばTAGアセンブリ303が作動されるたびに記録することができる。各TAGアセンブリ303が個別の識別子を有している場合、スマートバッテリ301は、各TAGアセンブリ303の使用の痕跡を保持するができ、ハンドルアセンブリ302又はTAGアセンブリ303がその最大使用回数を超えたらそのTAGアセンブリ303に電力を供給することを拒絶する。TAGアセンブリ303、ハンドルアセンブリ302又は他の構成要素は、この情報を同様に記録するメモリチップを有し得る。このようにして、任意の数のスマートバッテリ301が、任意の数のTAGアセンブリ、ステープラー、血管シーラーなどとともに使用されることが可能であり、総使用回数、又は、総使用時間(クロック330の使用を通じて)、又は、アクチュエータなどの総数、各TAGアセンブリ、各ステープラー、各血管シーラーなどの総数、又は、充電又は放電周期を依然として特定することができる。
いくつかの例示の実施形態では、スマートバッテリ301は、聴覚の及び/又は視覚のフィードバックを通じてユーザと通信することができる。例えばスマートバッテリ301は、予めセットされたようにLED906を点灯させることができる。そのような場合、発振器904のマイクロコントローラ1006はLED906を制御するにも拘わらず、マイクロコントローラ1006は、実行されるべき指令をスマートバッテリ301から直接受信する。
さらなる例示の実施形態では、発振器904のマイクロコントローラ1006は、既定の時間にわたって使用されない時にスリープモードに突入する。有利には、スリープモード時、マイクロコントローラ1006のクロックスピードは減少し、電流の顕著な消耗を遮断する。プロセッサは入力の検出を待つことをピンギングし続けるので、いくらかの電流が消費し続けられる。有利には、マイクロコントローラ1006がこの省電力スリープモードにある時、マイクロコントローラ1106及びバッテリコントローラ703はLED906を直接的に制御することができる。このことは、マイクロコントローラ1006を起動させる必要性を排除する省電力特性である。他の例示の実施形態は、非使用時に電力を維持するために1以上のマイクロコントローラを減速させる。例えば、両マイクロコントローラのクロック周波数が電力を抑えるために減少させられ得る。同期作動を維持するために、マイクロコントローラは、それらのそれぞれのクロック周波数の変化を調節して、両方の減少と、フルスピードでの作動が必要とされる時に周波数の連続した増大と、をほぼ同時に発生させる。例えば、アイドルモードに突入した時、クロック周波数は減少し、アイドルモードを出る時に周波数は増大する。
さらなる例示の実施形態では、スマートバッテリ301は、その電池701内に残った使用可能な電力の量を特定することができ、予測される処置を通じて装置を予想通りに作動させたままにする十分なバッテリ電力があるかどうかを特定する場合に、取り付けられた手術装置を作動させるためのみにプログラムされている。例えば、スマートバッテリ301は、20秒間にわたって手術装置を作動させるために十分な電力が電池内にない場合に非作動状態にしたままにすることができる。例示の実施形態によれば、スマートバッテリ301は、例えば外科的な切断などのその最も最近の機能の最後に電池701内に残った電力の量を特定する。従って、この実施形態では、バッテリアセンブリ301は、例えばその処置中に、電池701が十分な電力を有していない場合に、その後の機能の実行を許容しない。代替として、スマートバッテリ301は、その後の処置のために十分な電力があることを特定して、処置中にその閾値を下回る場合には、その進行中の処置を遮断せず、代わりに、それを終了させることを許容して、さらなる処置の発生を回避する。
以下に、本発明のスマートバッテリ301を有する装置の使用を最大限に活用することに関して本発明の利点を説明する。一連の異なる装置が異なる導波管を有するものを例にとる。定義によれば、導波管の各々は、それぞれの最大許容電力限界を有してよく、それを超えると、電力制限が導波管に過度に負荷をかけ、ついには導波管を破砕してしまう。一連の導波管のうちの1つの導波管は最も小さい最大電力容量を本来有している。従来技術のバッテリは、情報処理機能を有するバッテリ電力運用を有していないものの、従来技術のバッテリの出力は、装置/バッテリに使用されることが想定される一連のうちの最小/最薄/最弱の導波管のための最も小さい作動許容電力入力の値によって制限されなければならない。このことは、より大きなより厚い導波管がその後にそのハンドル端に取り付けられて、定義によれば、より大きな力が作用することを可能にするにも拘わらず、事実である。この制限は最大バッテリ電力にも当てはまる。例えば、1つのバッテリが複数の装置に使用されるように設計されている場合、その最大出力電力は、使用される装置のいずれかの最小の最大電力ランクに制限される。そのような構成によれば、1以上の装置又は装置構成は、バッテリが特定の装置の特定の制限を知らないので、バッテリの最大使用を可能にしない。
それと比較して、スマートバッテリ301を利用する本発明の例示の実施形態は、上述の従来技術の超音波装置の制限を判断して巧みに回避することができる。スマートバッテリ301は、1つの装置又は特定の装置のための1つの出力を生成することができ、同じバッテリアセンブリ301が、第2の装置又は装置構成のための異なる出力をその後に生成することができる。この万能なスマートバッテリ手術システムは、空間及び時間がプレミアムである現代の手術室に非常に向いている。多くの異なる装置を作動させる1つのスマートバッテリパックを有することによって、看護師は、それらのパックの保管、修繕、及び棚卸しを簡単に運用することができる。有利には、本発明に係るスマートバッテリシステムは、1つのタイプのみの充電ステーションを必要とし、従って、使用の容易さと効率を増大させるとともに設備にかかる手術室の費用を低減する。
さらに、例えば電気ステープラーなどの他の装置は、超音波手術用焼灼アセンブリ300のものとは完全に異なる電力要求を有し得る。本発明によれば、単一のスマートバッテリ301が、手術装置の全シリーズのうちのいずれか1つとともに使用され得るとともに、実装される特定の装置へのその自身の出力を調節するために作られ得る。例示の一実施形態では、この出力の調節は、スマートバッテリ301と一体化されるか又はそうでなければ連結されて制御される、例えばバック、バックブースト、ブースト又は他の構成の切り替えモード電源のデューティサイクルを制御することによって実行される。他の例示の実施形態では、スマートバッテリ301は、装置の作動中にその電力出力を劇的に変化させることができる。例えば、容器のシーリング装置では電力運用は非常に重要である。これらの装置では、一定の大きな電流値が必要とされる。総電力出力は、組織がシールされる際にそのインピーダンスが変化するので、動的に調節される必要がある。本発明の実施形態は、可変の最大電流制限をスマートバッテリ301に提供する。電流制限は、用途又は装置の要求に応じて1つの用途(又は装置)から他の用途に変動する。
XII.ハンドルアセンブリ−機械的構造
図45は、左側のシェル半部分が取り外されたハンドル部分302の左側面の例示の実施形態を示している。ハンドルアセンブリ302は、基本的な4つの機能を有している。(1)マルチリードハンドル端末アセンブリ3502にバッテリアセンブリ301を連結する。(2)TAG取付ドック4502にTAGアセンブリ303を連結する。(3)導波管取付ドック4504に超音波切断刃及び導波管アセンブリ304を連結する。(4)3つの構成要素(バッテリアセンブリ301、TAGアセンブリ303、並びに、超音波切断刃及び導波管アセンブリ304)を作動させるためにトリガ機構4506を提供する。
a.TAG取付ドック
TAG取付ドック4502は、外部に曝されており、TAGアセンブリ303をハンドルアセンブリ302に交換可能に固定するように形作られている。導波管取付ドック4504は、導波管1502の近位端を変換器902に配列するように形作られている。変換器902がTAG取付ドック4502に入れられるとともに導波管アセンブリ304が導波管取付ドック4504に入れられ、変換器902及び導波管1502が相互に取り付けられた時、導波管1502及び変換器902は自由に回転可能にハンドルアセンブリ302に保持される。
図45及び図46から分かるように、ハンドルアセンブリ302は、2つのクラムシェル接続本体半部分を有しており、右側半部分4503が図45に示されている一方で左側半部分が図46に示されている。2つの半部分4503、4603は、導波管取付ドック4504の少なくとも一部を形成し、導波管取付ドック4504は、導波管回転スピンドル3704がない時に外部に露出するように考慮され得る。第1連結部4602は、ハンドルアセンブリ302に超音波導波管アセンブリ304を選択的に着脱可能に固定するように作動可能である。図示した例示の実施形態では、スピンドル3704は、環状ボス4605を受け入れるように形作られた中間環状溝4603を有している。2つの半部分4503、4603が接続された時、溝4603及びボス4605は、自由に回転する導波管アセンブリ304の縦方向接続を形成する。
TAG取付ドック4502は導波管取付ドック4504に対向している。TAG取付ドック4502は、外部に露出しており、超音波導波管アセンブリ304が導波管取付ドック4504に連結された時に超音波導波管1502に超音波変換器902を着脱可能に固定するように作動可能な第2連結部4604を有している。連結部4602及び4604は、変換器902と軸方向に配列するように導波管1502を配置する通路又は任意の他の構造に単純に配列され得る。もちろん、連結部4602及び4604は、導波管1502及び/又は変換器902をハンドル又は相互に実際に保持する例えばねじ山などのさらなる構造を提供し得る。
b.制御
ここで図46を見ると、トリガ4606及びボタン4608がハンドルアセンブリ302の構成要素として示されている。トリガ4606はエンドエフェクタ118を作動させ、エンドエフェクタ118は、エンドエフェクタ118及び刃部分116の間の組織及び/又は他の物質との様々な種類の接触を可能にするため、導波管114の刃部分116と協働する。図1に示すように、エンドエフェクタ118は通常、顎及び刃116の間に配置された組織を把持するか又はクランプするように作動する旋回顎(例えば図73以下を参照)である。
押し込まれた時、ボタン4608は、超音波手術アセンブリ300を、導波管1502で超音波運動を引き起こす超音波作動モードにする。例示の第1実施形態では、ボタン4608の押し込みは、図47に示すように、スイッチ4702内の電気接点を閉じさせ、それによって、変換器902に電力が供給されるようにバッテリアセンブリ301及びTAGアセンブリ303の間の回路を完成させる。別の例示の実施形態では、ボタン4608の押し込みは、バッテリアセンブリ301への電気接点を閉じる。もちろん、回路内で閉じる電気接点の説明は、本明細書では、スイッチ作動の単なる例示の一般的な説明である。スイッチ4702からの情報を受信して当該情報に基づいて対応の回路の反作用を割り当てる接点又はプロセッサ制御の電力受け渡しを開くことを含み得る。
図47は、左側の正面からスイッチ4702を示しており、図48は、ハンドル本体の内部の切断斜視図であり、スイッチ4800の様々な詳細を表している。第1実施形態では、スイッチ4800は複数の接点4804a〜nを備えている。スイッチ4702のプランジャ4802の押し込みは、スイッチを起動させ、スイッチの状態変化と、複数の接点4804a〜nのうちの2つ以上の間の位置又は接点の対応の変化を開始する。回路がスイッチ4702を通じて接続された場合、すなわち、スイッチ4702が変換器902への電力受け渡しを制御する場合、状態変化は、スイッチ4702の作動モードに応じて、回路を完成させるか又は遮断するかのいずれかである。
図49は、2つのスイッチング段階を提供するスイッチ4702の実施形態を指名している。スイッチ4702は2つのサブスイッチ4902及び4904を有している。サブスイッチ4902及び4904は、1つのボタン4802内で2つのレベルのスイッチングを有利に提供する。ユーザが第1範囲に内側にプランジャ4802を押し込んだ時、第1サブスッチ4902が起動され、それによって、接点4804a〜n(この図では図示せず)上に第1スイッチ出力を提供する。プランジャ4802が第2範囲にさらに内側に押し込まれた時、第2サブスイッチ4904が起動され、その結果、接点4804a〜n上で異なる出力を生じさせる。実際の使用時のこの2段階スイッチ4702の例は、2つの可能な出力電力レベルを利用可能にするためのTAG発振器904用であり、各々は、導波管4502の異なる運動範囲値を生じさせる。第1サブスイッチ4902の起動は、例えば、発振器904からの第1出力電力レベルを開始し、及び、第2サブスイッチ4904の起動は、発振器904から第2電力レベルを出力させる結果を生じさせる。この2段階スイッチ4702の例示の実施形態は、第1配置に低電力レベルを提供し、第2配置に高電力レベルを提供する。図49に示す、スタックにサブスイッチ4902及び4904を形成することは、増大する力によってボタン4702のプランジャ4802を単に押し込むことによって、第1スイッチモードすなわち第1電力レベルから第2スイッチモードすなわち第2電力レベルに移行させることを、手術者に容易かつ直感的にする。
サブスイッチ4902及び4904の一実施形態では、ばね力が利用されてよく、各ばねは異なるばね力レベルを有している。プランジャ4802が最初に押し込まれた時、第1サブスイッチ4902の第1ばねは圧縮し始める。第2サブスイッチ4904内に配置された第2ばねは第1ばねより固いので、第1サブスイッチ4902のみがスイッチング状態を変化させられる。第1サブスイッチ4902が、スイッチング状態を変化させるために十分な距離にわたって押し込まれると、プランジャ4802に作用するさらなる(より大きな)力が、より固い第2ばねを押し込んで、第2サブスイッチ4904の状態を変化させる。
実際には、例えば本発明を採用するものなどの超音波切断装置は、様々な組織のタイプ及びサイズに出くわし、制御をあまり必要としない繊細でない切断物質に対してしっかりと制御されなければならない精確な運動を変化させる様々な手術処置のタイプに使用される。従って、手術者に低電力切断モードと高電力切断モードとを選択させることを可能にする少なくとも2つの超音波切断電力レベルを提供することは有用である。例えば、低電力切断モードでは、すなわち、第1サブスイッチ4902のみが押し込まれる場合、導波管1502の先端は約0.002インチの変位で運動する。高電力切断モードでは、すなわち、第1及び第2サブスイッチ4902及び4904の両方が押し込まれる場合、導波管1502の先端は約0.003インチの変位で運動し、低電力モードに比べて、より大きな速度で組織を通って移動することができ、又は、より強靱でより緻密な物質をより迅速に切断することができる。例えば、腸間膜の切断は、より急速な速度でより大きな電力で概ね実行される一方で、容器シーリングは、より低電力でより長い期間にわたって実行されることが可能である。
しかしながら、本発明は、スタックされたスイッチに限定されるわけではなく、相互に独立したスイッチも含み得る。例えば、ボタン4608の形状は、第1低電力スイッチと接触する第1部分と、ボタンのさらなる移動によって、第2高電力スイッチに接触する第2部分と、を有してよい。本発明は、1つのボタンの移動によって異なる段階を保証する任意の複数段階スイッチを有するものとして考慮に入れられるべきである。
本発明の例示の一実施形態では、スイッチ4702、4800は、複合弓に類似した物理的抵抗を提供する。高速で矢を射るために周知の複合弓は、ピークの力に上昇してより低い保持力に送り出される引く力のカーブを有している。この物理的作用を第2サブスイッチ4904で再形成することによって、装置のユーザは、第1サブスイッチ4902に移って第1サブスイッチ4902に係合することがむしろ簡単であることを発見する一方で、より大きな押し込み力を必要とする第2サブスイッチ4904の押し込みによって開始される高電力モードに移ることが、増大した力を意識的に作用させる手術者によってのみ生じる出来事であることを発見する。しかしながら、より大きな押し込み力を克服すると、押し込み位置の第2サブスイッチ4904を維持するために必要な力は減少し、手術者により高電力モードのままであることを可能にし、すなわち、手術者の指を疲れさせることなくボタンを押し込まれたままにしておく。この複合弓タイプの作用は様々な方法で実現することが可能である。例は、ピンの力又は他の障害物に打ち勝つオフセットカム、ソフトウェア制御、ドームスイッチ及びその他を含む。
本発明の例示の一実施形態では、スイッチ4702は、スイッチ4702が第1モードから第2高電力モードに移動する時に可聴音を生成する。例えば可聴音は、ボタン自体から、又は、ブザー802から発せられる。音は、手術者に高電力モードに入ったことを通知する。通知は、本発明の超音波装置の意図しない作動を好都合に回避することができる。
c.ニアオーバセンタートリガ
ここで図61〜図64を参照すると、可変圧力トリガが示されて説明される。可変圧力トリガの構成要素は、図61〜図64の各々に示すハンドルアセンブリ302の右側の部分斜視図で見ることができる。この図では、ハンドルアセンブリ302の大部分のシェルがないので、内側構成要素のいくつかが露出して見ることができる。実際には、図61〜図64に示す多くの構成要素は、シェルによってカバーされており、保護されて見えない。
最初に図61を参照すると、トリガ旋回アセンブリ6102の少なくとも一部が示されている。アセンブリ6102は、第1旋回部材6104と第2旋回部材6106とを有している。以下の説明では、トリガ4606が手術者によって連続的に押し下げられる際に第1旋回部材6104と第2旋回部材6106との間の相互作用を示す図61と図62〜図64の各々との比較が説明される。
第1旋回部材6104は、細長構造であり、第1端6112及び第2端6114を有している。第1旋回部材6104の第1端6112は第1旋回ピン6116に回転可能に連結される一方で第2端6114は第2旋回ピン6118に回転可能に連結される。図61の正面図では、第1旋回部材6104の例示の実施形態は、2つの別個の半部分を有することが分かり、各半部分は、第1旋回ピン6116及び第2旋回ピン6118に連結されており、中央セクションにともに連結されている。しかしながら、この旋回部材がこの構成を備えている必要はない。旋回部材は、2つの旋回ピン6116及び6118を連結するとともにエンドエフェクタ118のためのアクチュエータを並進させるために第1旋回ピン6116に近接して方向付けられた力を提供する任意の構造であってよく、エンドエフェクタ118は以下にさらに詳細に説明される。図61〜図64で分かるように、第1旋回ピン6116は、ハンドルアセンブリ302の左本体半部分4603に示される縦方向に延在する案内トラック6130内に乗っており、その鏡像は、対向する右本体半部分4503上にも同様にある。トリガ4606が押し込まれると、図61、図62、図63、図64の経過に示されるように、第1旋回ピン6116は、停止位置(図61の第1旋回ピン位置によって示される)から完全に動いた位置(図64の第1旋回ピン位置によって示される)までエンドエフェクタ118を動かすために近接方向に十分な距離を並進する。
示される例示の実施形態によれば、第2旋回ピン6118はトリガ4606に連結されてトリガ4606の一部である。特に、旋回ピン6118を含む第2旋回部材6106の全体は、トリガ4606の最も遠い範囲を実際に備えている。トリガ4606の最も遠い範囲(第2旋回部材6106)は、それ自体、ハンドルアセンブリ302内で第3(固定された)旋回ピン6110に回転可能に連結されている。この第3旋回ピン6110は、ハンドルアセンブリ302に対してトリガ4606が回転する軸線を画定する。第3旋回ピン6110は、回転ロックアウト刃と協働するスライド回転ロックアウト部材6508によって共有されている。回転ロックアウト刃の目的及び詳細は以下のセクションで説明される。
第3旋回ピン6110の位置はハンドルアセンブリ302に対して固定されているので、トリガ4606が手術者によって押し下げられた時、第1旋回ピン6116は第3旋回ピン6110から離れて移動する。さらに、第1旋回ピン6116が第3旋回ピン6110から離れて移動すると、第2旋回ピン6118は、第1旋回ピン6116を第3旋回ピン6110に接続する仮想線6120よりも十分に下にある図61に示す位置で始まる円弧であって、第2旋回ピン6118が、第1旋回ピン6116を第3旋回ピン6110に依然として接続している仮想線6120にさらにより近い図64に示す位置まで延びる円弧を横切る。
図61に示す位置から図62〜図64に示す位置を通るトリガ4606の動きは、導波管1502に向かう方向におけるエンドエフェクタ118のクランプ動作を生じさせる。言い替えれば、トリガ4606を押し下げることは、エンドエフェクタ118を、開き位置から閉じ位置に(以下に説明する外側管7302の動きを介して)移動させる。有利には、第1旋回部材6104と第2旋回部材6106との間の相互作用は、図61〜図64の比較に示すように、トリガの押し込みを維持するために必要な圧力を変化させることによってトリガの動きを提供する。この可変圧力リンク(6110、6106、6118、6104、6116)は、完全に押し込まれると、例えば図62に示すようなトリガ4606を部分的に押し込むための圧力と比較して押し込み位置にトリガ4606を保持するためのはるかに小さい圧力しか必要としないので、手術者の手の疲れを有利に低減させる。
より具体的には、手術者が最初にトリガ4606に圧力を作用させた時、第1力は、第2旋回ピン6118(図61に示す方向付けに関連して)を上方に移動させることが必要である。第1旋回ピン6116が近位に移動しなければならないので、エンドエフェクタ118を作動させるために必要な力は実際には縦方向である。この力は円弧に沿って第2旋回ピン6118を移動させ、第2旋回ピン6118は、結果として、第1旋回ピン6116を第3旋回ピン6110から離れて移動させ、旋回部材6104、6106に沿って2つの力ベクトルを規定する。図61に示す位置での2つの力ベクトルは、約100°の角度6122であり、左に位置する黒いベクトルと右に位置する白いベクトルとを明確化のために示している。
ここで図62を参照すると、トリガ4606が図61に示す停止位置から移動したことが分かる。この部分的な移動は、第1の組織との接触時に一般的な医療処置中に押し下げられたときに生じる。トリガ4606が押し下げられる際、すなわち、トリガ4606がハンドルアセンブリ302に向かって移動する際、第1旋回ピン6116、第1旋回部材6104、第2旋回部材6106及び第2旋回ピン6118はすべて位置を変化させる。より具体的には、第2旋回部材6106は、その位置に固定される第3旋回ピン6110周りに回転する。第3旋回ピン6110は固定されているので、第2旋回ピン6118は上方にすなわち仮想線6120に向かって揺動し始める。第2旋回ピン6118が上方に揺動すると、力は、第1旋回部材6104に作用し、第1旋回部材6104に沿って移動して第1旋回ピン6116に作用する。それに応じて、第1旋回ピン6116は、導波管アセンブリ304から離れる方向に近接してスライドする。図62に示す移動のこの第1段階では、力ベクトル6122の角度が、図61に示すものから増大していることが分かる。
図63では、トリガ4606はさらに閉じられている。その結果、第1旋回部材6104、第2旋回部材6106、第1旋回ピン6116及び第2旋回ピン6118のさらなる移動が生じる。この移動が生じると、第2旋回ピン6118は仮想線6120にさらに近づいて移動する、すなわち、第1及び第3旋回ピン6116及び6110とほぼ同一線上にある。力ベクトル6122によって示されるように、旋回部材6104、6106に作用する力は相互に顕著に反対に向き始める。ベクトル6122の間の例示の角度はこの位置では約150°である。
最後に、図64では、トリガ4606は、ハンドルアセンブリ302のバッテリアセンブリ保持部分に接触するまで押し下げられた。これは、第1旋回部材6104、第2旋回部材6106及び第1旋回ピン6116の最大移動の点である。ここでは、力ベクトルは相互にほぼ反対向きであり、それによって、トリガ4606で感知される力の量は減少する。すなわち、力学の技術分野では公知であるように、最大の力は、2つのベクトルの力が加法である時、すなわち、同じ方向の位置である時に必要とされ、最小の力は、2つのベクトルの力が減法である時、すなわち、反対の方向の位置である時に必要とされる。図64に示す方向付けでは、ベクトルは加法よりもより減法になるので、ユーザにとって、図61に示す位置に比べてトリガ4606を押し込んだまま維持することが非常に簡単になる。図64に示す最後の閉じ位置は、「ニアオーバーセンタ」位置又は「ニアオーバーセンタリング」位置として本明細書では参照される。トリガ4606がニアオーバーセンタ位置にある時、トリガを押し込まれた位置で維持するために必要とされる力は、約45%であり、又は、図61に示す位置からトリガが最初に離れて押し下げられるために必要とされる位置より小さい。
d.回転ロックアウト
本発明は、超音波運動が導波管1502に作用する時はいつでも導波管アセンブリ304の回転を防止する本発明のさらに別の特徴を提供する。この回転ロックアウトの特徴は、手術処置中に切断刃の意図しない回転運動を防止することによってさらに向上した安全性を提供する。さらに、回転を防止することによって、装置300の作動中、しっかりとした電気接続を維持することを確実にする。より具体的には、接点リング5406、5408に沿って1つの位置で固定された電気接続が手術中に維持されるので、接点5402、5404の対が接点リング5406、5408に沿ってスライドする必要はない。本発明の例示の一実施形態によれば、回転ロックアウトは、図65及び図66に示す回転ロックアウト部材6508の使用を通じて実現される。
最初に図65を参照すると、ハンドルアセンブリ302の右側の拡大斜視図が右側のカバーが取り外されて示されている。この図では、回転ロックアウト部材6508は、回転防止ホイール6502に隣接して位置決めされていることが分かる(回転防止ホイール6502は、導波管回転スピンドル3704に回転して固定されており、それによって、導波管アセンブリ304に固定されている)。従って、導波管アセンブリ304は、回転防止ホイール6502が邪魔されずにその縦軸線上で回転することができる場合のみその縦軸線に沿って回転することができる。
回転防止ホイール6502の回転を防止するため、回転ロックアウト部材6508は、当該回転ロックアウト部材6508から回転防止ホイール6502に向かう方向に延びるホイール係合刃6504を有している。図65に示す位置では、回転ロックアウト部材6508は、ホイール係合刃6504がその外周から所定の距離にあるので、回転防止ホイール6502とは干渉しない。そうした刃6504の方向付けでは、回転防止ホイール6502は、導波管アセンブリ304と同様に、導波管アセンブリ304の縦軸線上で自由に回転する。
ここで図66を参照すると、回転ロックアウト部材6508は回転ブロック位置に配置されている。この位置では、ホイール係合刃6504が、回転防止ホイール6502の外周上の2つの隣接する壁6602の間の空間に進入して、回転防止ホイール6502が回転する場合に壁6602の側面に係合する。回転ロックアウト部材6508はハンドルアセンブリ302内のその位置に固定され、この接続のため、ホイール係合刃6504と回転防止ホイール6502との間の係合が、回転防止ホイール6502の導波管アセンブリ304の縦軸線回りの回転を完全に防止する。例えば、72個の外周上の壁6602を有することによって、回転防止ホイール6502は回転がロックされた時に回転の遊びがほぼない。図67〜図69は、ホイール係合刃6504が、ボタン4608が押し込まれた時のみに回転防止ホイール6502に係合して、それによって、導波管1502の超音波振動が生じた時に導波管アセンブリ304のほぼすべての回転運動を防止する。
図67は、ハンドルアセンブリ302内の回転ロックアウト部材6508の下側の斜視図を示している。再び、ハンドルアセンブリ302の右側のカバーが取り外されており、それによって、ハンドルアセンブリ302の内部機械的構成要素のいくつかを露出させている。これらの構成要素は、ここでは透視図で示すボタン4608と、回転ロックアウト部材6508とスライド可能に係合するU字形状部材6702と、回転ロックアウト部材6508のボタン部分から離れる方向にU字形状部材6702を付勢するばね6704と、を有している。図67は、回転ロックアウト部材6508と、U字形状部材6702と、ばね6704と、を示している。図67に示す位置では、ばね6704は、U字形状部材6702によって発揮される圧力によって予め負荷が掛けられている。回転ロックアウト部材6508は、ハンドルアセンブリ302に固定して連結された旋回ピン6706に回転可能に連結されて旋回ピン6706周りを旋回する。
さらに、図67は、回転防止ホイール6502の壁6602から離れる方向に回転ロックアウト部材6508を付勢するねじればね6708を示している。ねじればね6708は、回転ロックアウト部材6508の自然の停止位置が回転防止ホイール6502との係合を解除されることを確実にする。ねじればね6708のばね力は、ばね6704のばね力よりも小さいように選択される。従って、回転ロックアウト部材6508の移動はばね6704が完全に圧縮される前に生じ得る。
回転防止システムの作動時、ボタン4608が短距離にわたって押し込まれた時、ボタン4608の後側は、U字形状部材6702に物理的に接触し、さらなる近位ボタン移動が生じるようにU字形状部材6702を移動させる。言い替えれば、押し込まれた時、ボタン4608は、ばね6704の付勢力に抗う方向にU字形状部材6702に近位力を付与する。この近位力は、ばね6704を圧縮させ、U字形状部材6702を回転ロックアウト部材6508に向かう方向に移動させることを可能にする。この移動は図68に示されており、U字形状部材6702は、図67に示す位置よりも回転ロックアウト部材6508により接近する。図68の図では、U字形状部材6702が、回転ロックアウト部材6508に近接して、ロックアウト部材6508がこの図でばね6704を完全に覆い隠す点まで移動するので、ばね6704はもはや見えない。
ボタン4608がさらに押し込まれた時、図69に示すように、回転ロックアウト部材6508は、旋回ピン6706周りに旋回し、回転防止ホイール6502に向かって上方に揺動する。この上方への揺動が生じると、ホイール係合刃6504は回転防止ホイール6502の壁6602に係合する。言い替えれば、図69に示す回転ロックアウト部材6508の位置は、図66に示す回転ロックアウト部材6508の位置に対応する。同様に、図67に示す回転ロックアウト部材6508の位置は、図65に示す回転ロックアウト部材6508の位置に対応する。
いくつかの状況では、ボタン4608が押し込まれた時、ホイール係合刃6504は、1つの壁6602上に乗り、壁6602の2つの間に落ちない。この発生を保証するため、ストローク距離が、すなわち、回転ロックアウト部材6508に向かってU字形状部材6702が移動することができる距離が、回転ロックアウト部材6508の実際の物理的な移動を必要とせずに装置の電気的起動を可能にする。すなわち、回転ロックアウト部材6508は、わずかに移動するものの、超音波作動を生じさせるために2つの壁6602の間に嵌合する必要はない。もちろん、任意の回転移動が回転ロックアウト部材6508を上方かつ壁6602内に移動させるので、回転は依然として防止される。
本発明のさらなる例示の実施形態では、図70及び図71に示すように、回転ロックアウト部材7002は、回転防止ホイール7001の外面7008に係合する1以上の刃7004、7006を備え得る。この特定の実施形態では、回転防止ホイール7001は、図65〜図69の回転防止ホイール6502の実施形態と同様のその外周の歯を有していない。図70及び図71の実施形態では、回転防止ホイール7001の外面7008は、歯7004、7006が、外面7008に係合すること、例えば回転防止ホイール7001の外周に実際に切れ込むこと、を可能にするのに十分に可鍛性がある。しかしながら、かみそりタイプの歯7004、7006が利用されるある実施形態では、回転防止ホイール7001は、予期される量の力が作用する時に既定の深さ以上に歯7004、7006が貫通することを防止する程度に十分に硬い。
図71に示すように、回転防止ホイール7001の外面7008内に刃7004、7006が食い込むと、回転防止ホイール7001は、導波管アセンブリ304の縦軸線回りに回転することができないようにされる。もちろん、1つの刃又は3つ以上の刃が、回転防止ホイール7001の回転を防止するために使用され得る。刃7004及び7006を相互に分離して角度を付けることによって、回転の防止はいずれの回転方向にも高められる。言い替えれば、刃7004及び7006が相互に離れて角度付けられた時、いずれかの方向への回転防止ホイール7001の回転は、回転防止ホイール7001内に刃7004又は7006の1つをより深く食い込ませる。さらに、回転ロックアウト部材7002のこの特定の実施形態では、回転ロックアウト部材7002の一部が第3旋回ピン6110を掴んでもよい。
XIII.TAG−機械的構造
図50を参照すると、再使用可能TAGアセンブリ303がハンドルアセンブリ302から分離して示されている。本発明のTAGアセンブリ303は、変換器シャフト5002を有しており、変換器シャフト5002は、導波管をしっかりとそこに取り付けるように形成されるとともに、変換器シャフト5002の起動時、取り付けられた導波管を励磁する、すなわち、導波管の長さに沿って超音波を付与するように形成された超音波導波管連結部5004を有している。
この例示の実施形態では、導波管連結部5004は、雌であり、雌ねじを有しており、既定量のトルクで導波管連結部5004のねじ山上に導波管1502の端部をねじ込むことによって、TAGアセンブリ303を導波管1502(例えば図45を参照)を固定するために使用される。トルクは、当該トルクによって形成される機械的連結が装置の通常作動時に解けないように十分なものであるべきである。同時に、ねじ山を連結するために作用するトルクは、ねじ山がすり減らされたり又は損傷させられたりする力を超えてはならない。変換器902と導波管1502との間の最初の連結中、必要とされるものすべては、変換器902及び導波管1502の一方が他方に対して相対的に固定されたままであることである。導波管回転スピンドル3704は、変換器902に回転して固定して連結され、それらは、TAGアセンブリ303の本体5005にともに回転して自由に接続される。そのようにして、導波管回転スピンドル3704及び変換器902は両方とも、本体5005に対して自由に回転することができる。従って、導波管−変換器の接続を確立するために、導波管1502は、導波管回転スピンドル3704が、導波管1502の近位端で対応の雄ねじに変換器シャフト5002の雌ねじを連結するために回転させられる際に固定されたままであり得る。好適には、導波管1502は、TAGアセンブリ303から導波管1502に機械的超音波運動を伝達するために機械的接続が十分であるポイントまで、導波管連結部5004のねじに連結される、すなわち、ねじ込まれる。
本発明の例示の一実施形態では、トルクレンチ(図88参照)が、導波管回転スピンドル3704に連結し、ユーザが既定量のトルクまでスピンドル3704を回転させることを可能にする。導波管連結部5004及び導波管1502の回転連結圧力が既定量のトルクを超えると、トルクレンチの外側部分が内側部分周り及びそれによってスピンドル3704周りにすべり、スピンドル3704のさらなる回転は生じない。トルクレンチの使用を通じて、手術者は、導波管1502内でTAGアセンブリ303の間の結合に対して適切な量の張力を精確に作用させることができ、導波管連結部5004上又は導波管1502上のいずれかのねじ山を損傷させることを防止する。トルクレンチのこの実施形態は、TAGアセンブリ303に外力を作用させずにTAGアセンブリ303のレンチの滑り落ちの可能性を排除するためにスピンドル3704上を掴む。
TAGアセンブリ303は、図50及び図53に示すように、外部から内部作動構成要素(図53に示す)を保護してシールするハウジング5006を有している。TAGアセンブリ303は作動環境の滅菌フィールドにあるので、例えば気相の過酸化水素によって有利に滅菌可能である。従って、ハウジング5006及び本体5005の間のシールは無菌であり及び/又は密閉される。
本発明の例示の図示しない一実施形態によれば、変換器902は、完全にハウジング5006内に配置されており、ハウジング5006は、手術者によって、例えば、導波管アセンブリ304が固定された時に手でしっかりと保持することによって容易に固定されない。そうした実施形態では、TAGアセンブリ303は変換器回転ロックを備えている。例えば、変換器回転ロックは、ハウジング5006内の凹部内にスライドするボタンであってよく、又は、代替として、最大回転、例えば360度の回転に到達した時にさらなる回転が不可能であるとともに導波管アセンブリ304がねじ込まれ得るように最大回転で変換器902の回転を固定させることによる。もちろん、反対方向の最大回転は導波管アセンブリ304が同様に取り外されることを可能にする。
ハウジング5006は、ハンドルアセンブリ302の対応のコネクタ部分に選択的に着脱可能に固定するように形作られた固定接続部5012を有している。例えば図56を参照されたい。接続部5012は、TAGアセンブリ303が、例えば図50〜図53及び図56に示す例示の「アリ溝」設計などの任意の連結接続部であってよく、連結接続部は、TAGアセンブリ303がハンドルアセンブリ302に着脱可能に取り付けられて固定されることを可能にする。ハンドルアセンブリ302及びTAGアセンブリ303の間の接触領域は、手術流体が、TAGアセンブリ303に接触する場合にTAG取付ドック4502の内部にそれ自体を導入しないようにシールされ得る。
TAGアセンブリ303がハンドルアセンブリ302から選択的に着脱可能であることが有利である。分離した構成要素として、TAGアセンブリ303は、医療的に消毒され又は滅菌され(例えば、STERRAD(登録商標)、V−PRO(登録商標)のオートクレーブ)、及び、複数の手術に再使用され得る一方で、高価でないハンドルアセンブリ302自体が使い捨てであってよい。さらに、TAGアセンブリ303は、廃棄を必要とする前に所望の最大回数まで複数のハンドル又は同じハンドルで使用されることが可能である。
図51及び図52は、TAGアセンブリ303の2つのさらなる斜視図を提供する。図52は、TAGアセンブリ303のハウジング5006の外面上にユーザディスプレイシステム(例えばRGBのLED906)のディスプレイウィンドウを示している。上述したように、RGBのLED906は、手術アセンブリ300の状態及びモードを示す様々な信号をユーザに提供する。
図53は、ハウジング5006が取り外されたTAGアセンブリ303の平面図を示しており、それによって、TAGアセンブリ303の発振器回路が露出している。例えば図9を参照されたい。さらに例示の実施形態では、発振器回路は、少なくともTAGアセンブリ303のプロセッサ又はバッテリアセンブリ301のプロセッサに電気的に接続されるメモリを有している。例えば、TAGアセンブリ303が使用されるごとの記録を格納するために使用されることが可能である。TAGアセンブリ303及び/又は導波管アセンブリ304及び/又はハウジングアセンブリ302及び/又はバッテリアセンブリ301に関連する他のデータはその後のアクセス及び解析のために同様に格納され得る。この記録は、装置、特にTAGアセンブリ303自体の有用な又は許容された耐用年数の任意の部分の限度を評価するために有用である。例えば、TAGアセンブリが20回使用されると、TAGアセンブリ303又はバッテリアセンブリ301は、特定のハンドル又はバッテリがその「古い」TAGアセンブリとともに機能することを可能にしないようにプログラムされている(例えば、TAGアセンブリ303はその後「もはや信頼性がない」手術器具であるので)。メモリは、装置の周辺機器のいずれかの使用回数をも格納することができる。示された例のみのため、所定の回数の使用後、装置の部品の1つが、限度を越えたものとして考慮され得る部品同士の間の許容差として摩耗したものと考慮され得ることが可能である。この摩耗は、処置中の受け入れられない失敗につながり得る。いくつかの例示の実施形態では、メモリは、装置に関連した部品の記録及び各部品が経た使用回数を格納する。
いくつかの例示の実施形態では、メモリはバッテリアセンブリ301内にあり、ハンドルアセンブリ302は装置識別子を備えており、装置識別子は、少なくともバッテリアセンブリ301に通信可能に連結されており、例えば先の段落で説明した使用履歴、手術ハンドル識別子、以前の使用の履歴、及び/又は、導波管識別子などの、超音波手術アセンブリ300に関する情報の少なくとも一部分をスマートバッテリ301に通信するように作動可能である。このようにして、1つのスマートバッテリアセンブリ301は、複数の異なるハンドルアセンブリ302及びTAGアセンブリ303上の使用情報を記録することができる。バッテリアセンブリ301が充電ユニット内に配置された時、そうしたメモリはアクセス可能であり、システム301、302/304、303の各部分に関するデータは、充電器内にダウンロードされ、必要であれば、充電ステーションに(例えウェブを介して)通信可能に連結される中央設備に送信される。
図54は、発振器904に対する変換器902の物理的回転が可能であるように発振器904及び変換器902がどのようにして電気的に結合されているかの一例を示している。この例では、発振器904は、変換器902に隣接してその下側から突出する1対の接点5402、5404を有している。発振器904に対する変換器902の近位には、必要な場合に駆動信号が変換器902に安定して信頼高く適用されるように変換器の本体5410上の接点リング5406、5408の対応の対に物理的に連通している1対の接点5402、5404が配置される。有利には、接点5402、5404の対は、変換器902の回転角に拘わらずに電気接続を維持する。従って、この実施形態では、変換器902は、回転の最大角又は数に関するなんらの制限なく回転することができる。さらに、リング5406、5408及び接点5402、5404は、トルクレンチが導波管1502に対して変換器902を固定することを停止させる回転位置に拘わらず発振器回路に電気的に接触したままであることを確実にする。
図37に示すように、手術ハンドルアセンブリ302は、導波管アセンブリ304に取り付けられたスピンドル3704を有している。スピンドル3704は刻み目を有しており、刻み目によれば、外科医が1以上の指でスピンドル3704を容易に回転させることができ、従って、取り付けられた導波管アセンブリ304と導波管1502に接続される変換器902とを対応して回転させることができる。そうした構成は、手術中に所望の切断刃角を得るために有用である。
図55は、本体5005及び変換器のシェルが取り外されたTAGアセンブリ303の例示の一実施形態を示している。電圧が圧電水晶スタック1504に印加された時、シャフト5002はハウジング5006内及びハウジング5006に対して縦方向に移動する。この実施形態では、導波管連結装置5004は、雌であり、雌ねじ(この図では見えない)を有しており、雌ねじは、導波管1502を適切な量のトルクでねじにねじ込むことによって、図示しない導波管1502に変換器アセンブリ303を固定するために使用される。
TAGアセンブリ303の新規な特徴は、機械的及び電気的に同時に接続するその能力である。図56は、ハンドルアセンブリ302へのドッキング工程時、TAGアセンブリ303の例示の実施形態を示している。変換器902が、(ハンドルアセンブリ302に取り付けられた)導波管1502に連結されると同時に、TAGアセンブリの電気コネクタ5010は、ハンドルアセンブリの電気コネクタ5602に接触する。TAGの電気コネクタ5010とハンドルの電気コネクタ5602の連結は、例えば図37に示すように、ハンドルアセンブリ302にドックされたバッテリアセンブリ301と圧電水晶スタック1504とを電気的に通信させる(直接又は間接)。このほぼ同時の連結は、本発明のすべての実施形態で生じるように形成され得る。
本発明のさらなる例示の実施形態によれば、TAGアセンブリ303は、電気接続を確立することに先立って機械的接続を提供する。すなわち、ハンドル302にTAGアセンブリ303を取り付ける際、TAGアセンブリの電気コネクタ5010とハンドルアセンブリのTAG電気コネクタ5602との間の電気接続がなされる前に導波管1502と超音波導波管連結部5004との間に機械的接続が確立される。有利には、機械的接続が確立された後に電気的接続がなされるので、本実施形態では電気的な「跳ね上がり」が防止される。より具体的には、導波管1502のねじ8604が超音波導波管連結部5004に連結すると、しっかりとした機械的接続の後になされた電気的接続は、TAGアセンブリの電気接続5010及びハンドルアセンブリのTAG電気コネクタ5602が固定位置関係にあることを保証し、少なくとも瞬間的に、及び、電気的接続の即時の取り外し及び復帰は生じない。同様に、アセンブリ300が分解された時、電気的接続は機械的接続の完全な分離に先立って断たれる。
本発明の他の例示の実施形態によれば、超音波手術装置300は、複数のタイプの導波管、すなわち異なる寸法を有する導波管を受け入れて駆動させることができる。手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300は、異なるタイプ/寸法の導波管1502を受け入れて駆動させることができる場合、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300は、発振器904に連結された導波管検出器であって、変換器902に取り付けられた導波管1502のタイプ(すなわち、寸法又は特性)を検出するように作動可能であるとともに、検出された導波管のタイプに基づいて駆動波周波数及び/又は駆動波電力を発振器904が変化させるように作動可能である導波管検出器を備えている。導波管検出器は、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300に接続された導波管1502の少なくとも1つの性質を識別することができる、任意の装置、一連の構成要素、ソフトウェア、電気的接続、又はその他であり得る。
XIV.導波管アセンブリ
図73〜図87は、導波管アセンブリ304の例示の実施形態の詳細な図を提供する。導波管アセンブリ304は、導波管1502がTAGアセンブリ303に物理的に連結された時に変換器902から直接的に超音波振動を受け取る。導波管1502の刃部分7304は、扱われる組織にこの超音波エネルギーを伝達する。超音波運動刃部分7304は、有機組織の効率的な切断を容易にし、切断箇所の血管の凝固、すなわち、焼灼を通じて凝固を促進する。
図73を参照すると、導波管アセンブリ304の遠位端7306の部分的な斜視図が示される。導波管アセンブリ304は、導波管1502の一部を取り囲む外側管7302を有している。導波管1502の刃部分7304は、外側管7302の遠位端7306から突出している。それは、医療処置中に組織に接触して組織に超音波エネルギーを伝達するこの刃部分7304である。導波管アセンブリ304はまた、外側管7302及び内側管(この図では見えない)の両方に連結された顎部材7308を有している。以下に説明するように、外側管7302及び図示しない内側管は相互に縦方向にスライドする。外側管7302と図示しない内側管との間の相対移動が生じると、顎7308は旋回点7310上で旋回し、それによって、顎7308を開閉する。閉じられると、顎7308は、顎7308及び刃部分7304の間に配置された組織上に圧迫力を付与して、刃と組織との明確で効率的な接触を保証する。
図74は、外側管7302が取り外された図73に示す導波管アセンブリ304の遠位端7306の下側の斜視図である。この図では、内側管7402の遠位端7306が顎7308に連結されて示されている。この連結は、図74に示す例示の実施形態では、顎7308がその間に挿入された時にボス7408を掴む対のアーム7418、7420の各々内でボス係合開口部7414を有する顎7308上の1対のボス7408の結合体によって提供される。この関係は、図75の下側の断面斜視図により良く示されている。この図から、内側管7402のアーム7418、7420のボス係合開口部7414がくさび形7502にされることが分かる。くさび形のアーム7418、7420は内側管7402と顎7308との間のしっかりとした接続を提供する。開口部7414をくさび形にすることによって、内側管7402は、構造的圧力/支持のための外側管7302上にあるようにすることなく顎7308上のボス7408に係合することができる。
図75はまた、導波管1502が、顎7308又は内側管7402から分離している、すなわち、顎7308又は内側管7402に取り付けられていないことを示している。言い替えれば、導波管1502は、超音波エネルギーによってエネルギーを与えられた時に、内側管7402及び顎7308に対して移動するものの、内側管7402には接触せずに、顎7308がその間に組織なしで刃部分7304に対して旋回する場合に顎7308にのみ接触する。導波管1502のこの独立した移動を容易にする本発明の特徴を以下に説明する。
図74に戻ると、顎7308は、その近位端7426に1対のフランジ7422、7424を備えている。フランジ7422、7424は延びてその反対側で導波管1502を取り囲む。フランジ7422、7424の各々1つは、その端部に、旋回制御タブ7411、7412をそれぞれ有しており、旋回制御タブ7411、7412は、顎7308のボス7408がアーム7418、7420内のボス係合開口部7414内に固定された時に導波管1502の下方に延びる。旋回制御タブ7411、7412が、図74に示すように導波管1502の下方に延びる必要はない。この構成は例示の実施形態にある。
図73を再び一時的に参照すると、導波管アセンブリ304の平面図は、顎7308のフランジ7422、7424の旋回制御タブ7411、7412が外側管7302の遠位部分7306の1対の開口部7311、7312に係合することを示している。これらの特徴は、図77の断片的な断面図にさらに良く示されている。
図77の図は断面図であるので、2つのフランジ7422、7424の1つ7424のみが示されており、示される表面はフランジ7424の内面である。対応して、旋回制御タブ7412の1つのみが、外側管7302の遠位部分7306の1対の開口部7312のうちの1つとともに示されている。この図は、開口部7312が旋回制御タブ7412を取り囲んで掴むことを明確にしている。従って、外側管7302が顎7308に向かって移動すると、開口部7312もまた顎7308に対して移動する。反対に、外側管7302が顎7308から離れて移動すると、開口部7312もまた反対方向に顎7308に対して移動する。開口部7312内に入れ子状に収まった捕まえられた旋回制御タブ7412は、旋回点7310周りに顎7308の対応の回転運動を引き起こす。
図78は、導波管アセンブリ304のエンドエフェクタの部分側面図である。この図は、外側管7302が、顎7308のフランジ7422をほぼ覆っており、開口部7311から伸びる旋回制御タブ7411のみを残している。外側管7302が近位方向7702、すなわち、顎7308から離れる方向にスライドした時、外側管7302は近位方向7702に旋回制御タブ7411、7412を引っ張ることは明らかである。この動作によれば、顎7308は、導波管1502の刃部分7304に向かって閉じるすなわちクランプするために、図78の時計回りに旋回点7310回りに旋回する。顎7308のこの閉じ位置は図79に示されている。
図80は、閉じ位置にある顎7308の遠位端の別の図を提供し、顎7308は導波管1502の刃部分7304と接触して配置されている。再び、顎7308と導波管1502の刃部分7304との間のこの関係は、内側管7402に対する外側管7302の近位移動の結果である。顎部材7308は、内側管7302及び外側管7402及び導波管1502の刃部分7304とともに、エンドエフェクタとして参照され得る。エンドエフェクタは、顎部材7308の内部と刃部分7304の対向面との間の組織を捕獲することができる。このようにして組織を捕獲することは、組織と導波管1502とのしっかりとした物理的接触を有利に引き起こす。このようにして、導波管1502が超音波で運動した時、導波管の運動は組織に直接的に伝達され、切断、焼灼、又はその両方を引き起こす。
この移動を容易にするため、図74を再び参照すると、1以上のコルセット7404が内側管7402上に設けられる。コルセット7404は、内側管7402の平均的な外径Dよりも小さい径D’を有する内側管7402の領域である。図74を参照されたい。本発明の例示の実施形態によれば、コルセット7404は超音波導波管1502のノードに設けられる。言い替えれば、コルセット7404は、導波管1502が超音波運動を示さない導波管1502に沿ったポイントに配置される。従って、内側管7402の小径部及び外側管7302の内面に対するその物理的連結部とは、超音波周波数で共振する導波管の能力に反対方向に作用しない。図74及び図75にも示すように、例えば、シール7406はコルセット7404内にある。例示の実施形態によれば、シール7406はエラストマーのOリングタイプのシールである。もちろん、様々な他の物質が同様に選択されてよい。シール7406は、シール効果が維持されるものの顎が作動された時に実質的な摩擦なしで外側管7302及び内側管7402が相互に移動しないように、7402の外径Dよりも十分に大きな外径を有している。
図74及び図75にも示すように、シール7406の厚さは、シール7406があるコルセット7404の縦方向長さよりも小さい。この寸法の相違は、図示するようにほぼ環状断面を有する環として形作られた時にサドル7426の縦方向長さに沿ってシール7406が移動することを可能にする。特に、シール7406のこの移動特性は、外側管7302が内側管7402に対して移動させられる時に生じる。さらに具体的には、シール7406は、図75及び図77に示すように、外側管7302の内面及び内側管7402のサドル7426の間の隙間を乗り越える寸法すなわち環状高さを有している。この隙間を完全に充填することによって、導波管アセンブリ304の遠位端7306にあるシール7406は、外側管7302と内側管7402との間の領域内に湿気や他の汚染物の侵入を防止する。外側管7302が移動すると、外側管7302、内側管7402及びシール7406の間の隙間のない嵌合が、シール7406をサドル7426内で回転又はスライドさせる一方で、毎回、外側管7302と内側管7402との間の水密のシールを維持する。この移動Tが、例えば、図77の太字の矢印によって示されている。
図81を参照すると、サドル7426にある導波管アセンブリ304の遠位端が断面で示されている。この図は、コルセット7404のサドル7426内でその間に配置された内側管7402及びシール7406を取り囲む外側管7302を示している。説明したように、変形可能シール7406は、シール7406の遠位側8108からシール7406の近位側8110まで湿気や他の汚染物が通過することを防止するために外側管7302の内壁8102及びサドル7426の外面との間の水密接続である。
図81はまた連結スプール8104の断面を示している。連結スプール8104は、導波管1502の遠位部分を取り囲んでおり、コルセット7404とほぼ同一の縦方向位置に配置されている。上述したように、コルセット7404は、導波管1502の超音波運動ノードに配置されている、又は、超音波運動ノードのほぼ近くに配置されている。従って、連結スプール8104は、導波管1502のノードに又はほぼ近くに配置されており、同様に、超音波運動を受け取るために導波管1502に連結していない。連結スプール8104は、コルセット7404の内面8106に導波管1502を物理的に連接する支持構造を提供する。図81の断面図では、連結スプール8104はバーベル形状の縦方向断面を有している。エラストマー材料のこの減少した断面は、クランプされた時に導波管の撓みの量を減少させる。シールのバーベル端の厚い断面は、中間部分がクランプ中に撓む時に水密シールを維持する。
図82は、連結スプール8104の実施形態の斜視図を示している。この図では、連結スプール8104の内面8202を見ることができる。この内面8202は、例えば図81に示すように、導波管アセンブリ304が組み立てられた時に導波管1502と直接物理的に接触する。図82の斜視図はまた、図81にも示すサドル7426の内側形状にほぼ一致する連結スプール8104の外側サドル形状8204を表している。
顎部材7308及び導波管1502の間に組織を掴んで保持することを助けるために、顎部材7308は、複数の歯7316を有するインサート7314を有している。このインサート7314は、組織を把持する能力を顎部材7308に提供する。インサート7314の例示の実施形態は、図84の(インサート7314の最遠位端からの)斜視図及び図85の(インサート7314の最近位端からの)斜視図に示されている。複数の歯7316に加えて、インサート7314は、最遠位面8402、下面8403上の複数の歯7316のうちの第1縦列7316a及び第2縦列7316bの間に配置された中央平滑路8404、平坦近位クランプ面8405、及び、顎部材7308にインサート7314を固定する上側フランジ8406を有している。図73で分かるように、最遠位面8402は、導波管アセンブリ304の遠位端の露出した短い内面である。図73は、組み立てられた時にインサート7314が配置される顎部材7308の溝7318を示している。溝7318の内面は、インサート7314がほぼ運動が自由なように顎部材7308内に保持され得るように上側フランジ8406の外面にほぼ一致する。図示される溝7318の例示の実施形態では、溝7318の遠位端は、インサート7318が顎部材7308の近位端から溝7318の遠位端を過ぎないところまでスライドし得るように中間部分よりも狭い。図85の例示の実施形態には、インサート7314が顎7308内で全面的に遠位に配置された時に、(インサート7314に向かって)下向きにインサート7314の上面の下方に折り曲げられる保持タブ8502が示されている。そうした折り曲げ構造では、保持タブ8502の遠位端は、インサート7314の背面8504及び/又はフランジ8406に対向しており、また可能であれば乗っている。そうした対向によれば、インサート7314が顎7308から出ることが防止される。
図84に示す、最近位面8402とフランジ8406との間のオフセットは、顎部材7308の最遠位部分への最近位面8402の配置を容易にする。すなわち、インサート7314は、顎部材7308内に完全に着座されるまで顎部材7308内にスライドする。しかしながら、顎部材7308によって物理的に固定されるのはフランジ8406である。より具体的には、図84及び図85に示すように、フランジ8406はその両面にある複数の歯7316を越えて延びる。しかしながら、フランジ8406は、最近位面8402まで全面的に延びていない。インサート7314が顎部材7308内にスライドすると、フランジ8402の延在側部分は、顎部材7308内に形成された溝7318内を移動する。フランジ8406は最近位面8402に全面的に延びていないので、フランジ8406が溝7318の端部に到達すると、インサート7314の最近位面8402は図73に示す位置まで溝7318を越えて延びる。
ここで、歯7316の例示の実施形態に焦点を当てると、歯7316はインサート7314の下面8408を完全に横切って延びていないことが図84及び図85で分かる。代わりに、図84及び図85の実施形態では、第1列の歯7316a及び第1列の歯7316aに対向する第2列の歯7316bは、中央平滑路8404によって分離されている。中央平滑路8404は、導波管1502に対して直接的に並ぶ連続した平滑面を提供する。処置中に超音波運動している導波管1502に接触して、平坦な圧力によって導波管1502の連続した妨げられない超音波運動を促進することによって、組織のシールを助けるのはこの平滑面8404である。
ここで図86に移動すると、ハンドル部分302の内部の断片的な斜視図が示されている。この図は、導波管1502をTAGアセンブリ303に連結するために使用される一連のねじ山8604を特徴とする、導波管1502の最近位端8601を示している。上述したように、ハンドル部分302内の導波管1502の最近位端8601の図示した位置は、導波管アセンブリ304がTAGアセンブリ303に連結された時に導波管1502が残る実質的な位置である。TAGアセンブリ303がハンドル部分302内に挿入された時、例えば図45を参照すると、変換器シャフト5002が配列し、それによって、ねじ山8604及び超音波導波管連結部5004の縦方向の連結を固定することを可能にする。
導波管1502は内側管7402によって取り囲まれており、そして、外側管7302に取り囲まれる。外側管7302の最近位端8606のこの図は、外側管7302がフレア状区画8608を有するその最近位端8606で終端をなす。フレア状区画8608は、キー溝を形成する1対の溝8610及び8612(8612はこの図では完全に示されていない)を特徴とする。これらの溝は、対向して示されているものの、この構成である必要はない。溝8610、8612内にあるのは、導波管1502に固定して連結されたヨーク8602である。ヨーク8602及び導波管1502の連結は以下の図87にさらに詳細に示されている。図86を続けて参照すると、ヨーク8602が、溝8610内に延在するボス8616を備えていることが分かる。この図では示されていないものの、ヨーク8602は、同様に第2溝8612内に延在する第2ボスを備えている。ヨーク8602のボス8616とフレア状区画8608の溝8610、8612との間の係合は、導波管1502、内側管7402及び外側管7302の間の回転ロックの関係を提供する。すなわち、ボスは溝8610、8612に係合するので、導波管1502のあらゆる回転は、内側管7402及び外側管7302の両方によって共有される。内側管7402の近位端はヨーク8602を越えて延びていない。ヨーク8602及び内側管7402の間の回転接続は、導波管回転スピンドル3704の内部の特徴を通じて生じる。
ここで図87に焦点を当てると、ハンドル部分302の内部の斜視図が再び示されている。しかしながら、この図では、(導波管回転スピンドル3704の右側半分に加えて)外側管7302が取り外された。取り外された外側管7302はヨーク8602の大部分を露出させている。図86又は図87のいずれか一方で見ることができないものの、ヨーク8602は、本発明の例示の一実施形態では、第1ボス8616にほぼ直接的に反対の方向に延びる第2ボスと対称である。図87の斜視図が示すように、導波管1502は、少なくとも1つの外側スプライン8702、ここでは、導波管1502回りに対称的に配置された一連のスプラインを特徴としている。各スプライン8702は、導波管1502の中心縦軸線8706から半径方向外側に延びている。ヨーク8602は複数の内側キー溝8704を備えており、各キー溝8704は、スプライン8702の延在部の1つと配列しており、スプライン8702のそれぞれ1つにほぼ対向する形状を有しており、その結果、示されるように接続された時に、ヨーク8602は導波管1502上の示された縦方向位置に確かにある。導波管1502上の縦方向位置はまた、運動が最小/存在しない超音波振動ノードに配置されている。キー溝8704及びスプライン8702の間のこの配列及び固定係合は、キー溝8704及びスプライン8702を固定された回転関係に配置する。言い替えれば、導波管1502が回転すると、ヨーク8602も回転しなければならない。
ここでまた図66を参照すると、外側管7302のフレア状区画8608の溝8610、8612が、回転防止ホイール6502に係合する特徴を有することが分かる。この係合によれば、ユーザによって導波管回転スピンドル3704上に付与された任意の回転が、回転防止ホイール6502、外側管7302、内側管7402、ヨーク8602及び導波管1502の直接的な対応の回転を生じさせる。以下はこの接続構成の結果である。回転ロック部材6508が回転防止ホイール6502に係合した時、回転防止ホイール6502のみが回転を防止されるだけでなく、導波管アセンブリ304、3704、7302、7402、8602、1502のすべての回転が防止される。同じ意味で、回転防止ホイール6502が回転ロックアウト部材6508と係合しない場合、ユーザは、回転防止ホイール6502に物理的に連結されたスピンドル3704を自由に回転させることができるとともに、縦方向軸線8706に沿って導波管アセンブリ304の回転を引き起こすことができる。
XV.追加の安全特性
本発明の構成のいずれかのための例示の安全性の実施形態では、システムは、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300に対して装置を使用する外科医をアースする安全機構を有してよい。導波管1502が偶然に外科医に接触した場合、手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300は、このアースを検出して導波管1502の運動をすぐさま終了させ、それによって外科医が彼自身/彼女自身を切断することを防止する。手持ち式器具300が接地アースに接続されていないので、外科医との接触を検出して超音波電力供給を遮断する安全回路を提供することが可能である。例えば、ハンドルアセンブリ302上に配置された容量性接点パッチが、(例えば容量性スイッチングで使用される及び従来技術で公知の)容量性タッチ検出回路に接続され、外科医との作動チップの接触を検出するために配置される。そうした接触が検出された時、器具の駆動回路904は、外科医に切断エネルギーを作用させることを回避するために停止される。そうした検出回路は、ハンドピースが、接地アースされた電気器具の大きな部品に接続される従来技術のシステムで実際に使用されていない。
本発明の別の例示の実施形態では、バッテリアセンブリ301がハンドルアセンブリ302に物理的かつ電気的に連結された後、手持ち式手術用焼灼アセンブリ300は、ボタン4608が押し込み状態からリリース状態に変化するまで、すなわち、非押し込み状態に動的に配置されるまで、作動しない。この特徴は、バッテリアセンブリ301がハンドルアセンブリ302に接続された時にすぐさま手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300が作動することを防止し、そうでなければ、手術者が、バッテリアセンブリ301をハンドルアセンブリ302に接続した時に意図せずボタン4608を押し込んだ場合に生じ得る。
説明したように、本発明は、自己駆動式の小型で効率的な、従って、従来技術の装置で必要とされる高価なセットトップボックスを完全に排除するコードレスの手持ち式超音波切断装置を提供する。有利には、本発明の装置によれば、ユーザは、完全にコードや他のつなぐ装置内で作動させることができる。コスト削減、サイズの小型化、電力を供給して信号を伝達するつなぎのコードの排除、及び、一定の運動電圧を提供することの利点に加えて、本発明は、手術環境内で滅菌状態を維持することができる固有の利点を提供する。説明したように、本発明の装置は、滅菌フィールド内に全面的に維持される滅菌可能な構成要素から完全に構成されている。さらに、本発明のシステムのすべての電子制御は滅菌フィールド内に存在する。従って、任意の及びすべてのトラブルシューティングは滅菌フィールド内で生じ得る。すなわち、従来技術で必要とされたように、本発明の装置はデスクトップボックスにつながれていないので、ユーザは、本発明の手持ち式超音波手術用焼灼アセンブリ300によって任意の機構(例えばトラブルシューティング、バッテリの交換、導波管アセンブリの交換など)を実行するための滅菌フィールドを決して必要としない。さらに、本発明の二段階ボタンは、手術者が器具自体のそれらの視覚的な注意に集中することなしに、任意の手術の仕事の完全な制御を手術者に可能にする。言い替えれば、手術者は、1つのみのボタンが使用されるので、適切なボタンを押す準備を保証するために見る必要がない。
本発明はまた、変圧器電圧の上昇ステージに先立って、低電圧又はバッテリ電圧スイッチング又は波形形成段階を提供する。周波数に感度の高いすべての構成要素を1箇所(例えばハンドル)内に「固く結合させる」ことによって、本発明は、従来技術のセットトップボックスとハンドピースとの間で生じるあらゆる誘導損失−従来技術のすべての超音波焼灼/切断装置が被る不利益を排除する。駆動回路と整合ネットワーク1012の間の密接な連結のため、すべての電力変調回路は、より高いQ要因及びより大きな周波数帯に寛容である。
本発明の特定の実施形態を開示したものの、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに特定の実施形態に変更がなされ得ることを理解する。従って、本発明の範囲は特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲は、本発明の範囲内で任意のかつすべてのそうした応用例、変形例及び実施例をカバーすることが意図される。

Claims (13)

  1. バッテリ駆動の手術装置であって、
    数の第1の電気接点を有する器具本体であって、前記複数の第1の電気接点は、第1のアース接点と第1の電力接点とを含む、器具本体
    数の第2の電気接点を有するバッテリアセンブリであって、前記複数の第2の電気接点は、第2のアース接点と第2の電力接点とを含み、前記バッテリアセンブリは、旋回点の周りを回転することにより、前記器具本体に係合するように構成されている、バッテリアセンブリ
    含み、
    前記複数の第1の電気接点および前記複数の第2の電気接点は、前記バッテリアセンブリが前記器具本体係合するように移動すると、前記第1の電力接点前記第2の電力接点電気的に結合する前に前記第1のアース接点が前記第2のアース接点電気的に結合するように配置されており、
    前記複数の第1の電気接点は、複数の列に配置され、前記第1のアース接点は、前記第1の電力接点を含む列と比較して前記旋回点に近い列に配置されている、バッテリ駆動の手術装置。
  2. 記器具本体は、第1の機械的な噛み合い機構をさらに含み、前記バッテリアセンブリは、第2の機械的な噛み合い機構をさらに含み、
    前記バッテリアセンブリ前記器具本体係合するように、前記第1の機械的な噛み合い機構および前記第2の機械的な噛み合い機構が互い係合するよう構成されている、請求項1に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  3. 記第1の機械的な噛み合い機構は、ボイドであり、
    前記第2の機械的な噛み合い機構は、前記バッテリアセンブリを前記器具本体係合するように、前記ボイド内に受容されるよう構成されたボスである、請求項2に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  4. 記バッテリアセンブリは、キャッチをさらに含み、前記器具本体は、レシーバをさらに含み、
    前記キャッチは、前記器具本体に係合するように前記バッテリアセンブリの移動を誘導するように前記レシーバ内に受容されるよう構成されている、請求項1に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  5. 記レシーバ内への前記キャッチの受容は、前記旋回点を規定する、請求項4に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  6. 記第2のアース接点は、前記第2の電力接点と比較して前記旋回点に近い前記バッテリアセンブリに配置されている、請求項5に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  7. 記複数の第2の電気接点は、複数の列に配置され、前記第2のアース接点は、前記第2の電力接点を含む列と比較して前記旋回点に近い列に配置されている、請求項6に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  8. 記複数の第2の電気接点それぞれは、ばね状ピンを含み、前記ばね状ピンは、前記バッテリアセンブリ前記器具本体係合すると、前記複数の第1の電気接点の対応する1つに対して圧縮し、かつ、正圧を提供するよう構成されている、請求項7に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  9. ばね状ピンは、頂部を規定し、前記頂部は、前記ばね状ピンを圧縮する距離Dを移動するように構成されている、請求項8に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  10. ばね状ピン頂部は、前記ばね状ピンを圧縮する間に前記旋回点から離れて移動するように構成されている、請求項9に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  11. ばね状ピン移動は、前記バッテリアセンブリ前記器具本体係合している間に前記複数の第1の電気接点の対応する1つに対して前記ばね状ピンを圧縮させる、請求項9に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  12. 記第2の電力接点および第2のアース接点周囲に配置されたシールをさらに含み、前記シールは、前記バッテリアセンブリ前記器具本体係合すると、前記第1の電力接点および前記第2の電力接点と前記第1のアース接点および前記第2のアース接点とを環境から実質的に隔離する、請求項1に記載のバッテリ駆動の手術装置。
  13. 記バッテリアセンブリは、前記バッテリアセンブリ前記器具本体係合すると、前記器具本体のハンドグリップの少なくとも一部を形成する、請求項1に記載のバッテリ駆動の手術装置。
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