JP6125904B2 - 蓄冷体 - Google Patents

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Description

本発明は、蓄冷容器内に蓄冷剤を封入した蓄冷体に関する。
蓄冷体を備えた従来の保冷庫は特許文献1に開示されている。この保冷庫は上面を開口して断熱壁により囲まれた貯蔵室を備えている。断熱壁内には冷媒が流通する冷却パイプが埋設され、断熱壁の内面を形成する内箱に接して冷却パイプが配される。
内箱から成る貯蔵室の内壁上には取付部材により複数の蓄冷体が設置される。蓄冷体は平面視略矩形の扁平形状の蓄冷容器内に液体の蓄冷剤が封入される。取付部材は水平方向に延びて上下方向に並設され、断面L字型に形成される。蓄冷体の上端及び下端を取付部材により係止して蓄冷体が上下方向に位置決めされる。また、取付部材上には水平方向に隣接する蓄冷体の側面を支持する支持部材が設けられ、支持部材によって蓄冷体が水平方向に位置決めされる。
冷却パイプによって蓄冷体を介して貯蔵室内が冷却されると蓄冷剤が凍結して蓄冷される。これにより、蓄冷体から放出される冷熱によって貯蔵室内が冷却され、保冷庫の省電力化を図ることができる。また、保冷庫の電力供給停止時に蓄冷体から冷熱を放出して貯蔵室内を保冷することができる。
蓄冷体の蓄冷剤は凍結時に膨張するため、蓄冷剤の凍結が進行すると蓄冷容器が変形する場合がある。これにより、貯蔵室の内壁と蓄冷体との接触面積が減少し、蓄冷剤の凍結の進行が遅延して省電力化を図ることができない問題がある。
この問題を解決するために、特許文献2には蓄冷容器の変形を低減する蓄冷体が開示される。この蓄冷体は扁平形状の蓄冷容器の厚み方向に対向する両面を固着した固着部が設けられる。固着部は蓄冷容器の長手方向を二分する中心線上に2箇所設けられ、短手方向を二分する中心線上に2箇所設けられる。これにより、蓄冷容器は4箇所の固着部で前面と背面とが固着され、蓄冷剤の凍結時の膨張による蓄冷容器の変形を低減することができる。
実願平1−75791号(第4頁〜第7頁、第3図) 特開2007−24427号公報(第8頁〜第10頁、第1図)
保冷庫に設置される蓄冷体は大型に形成すると設置数量を減らして保冷庫のコストを削減することができる。しかしながら、上記特許文献2に記載の蓄冷体によると、蓄冷剤の凍結時の膨張によって固着部から離れた箇所の蓄冷容器が大きく変形する。特に、蓄冷体を大型化すると中央部で蓄冷剤の膨張による変形が大きくなる問題があった。
本発明は、蓄冷剤の凍結による変形を低減できる蓄冷体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、扁平形状の蓄冷容器内に液体の蓄冷剤を封入し、前記蓄冷剤の凍結により蓄冷する蓄冷体において、前記蓄冷容器が厚み方向に対向する両面を固着した第1固着部及び第2固着部を有し、第1固着部が前記蓄冷容器の長手方向を形成する第1方向及び短手方向を形成する第2方向の中央部に配置されるとともに第1方向よりも第2方向に長く形成され、第2固着部が前記蓄冷容器の第1方向の両方の端面と第1固着部との間にそれぞれ一または複数配置されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の蓄冷体において、前記蓄冷容器の第1方向の端面と第1固着部との距離が前記蓄冷容器の第2方向の長さよりも短いことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の蓄冷体において、前記蓄冷容器の第1方向の端面と第1固着部との中点上または中点よりも第1固着部側に少なくとも一の第2固着部を配置したことを特徴としている。
また本発明は、上記構成の蓄冷体において、前記蓄冷容器が前記蓄冷剤の注入口を第1方向の端面に有し、前記注入口に対して第1方向に対向する第2固着部が前記蓄冷容器の端面と第1固着部との中点上または中点よりも第1固着部側に配置されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の蓄冷体において、第1方向の所定の端面を上方に向けて前記蓄冷容器を配置した際に、第1固着部よりも上方の第2固着部の下端が前記蓄冷剤の液面よりも下方に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の蓄冷体において、第1方向の所定の端面を上方に向けて前記蓄冷容器を配置した際に、第1固着部よりも上方の第2固着部の上端が前記蓄冷剤の液面よりも下方に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の蓄冷体において、第1方向の一方の端面を上方に向けて前記蓄冷容器を配置した際に、第1固着部よりも上方の第2固着部の上端が前記蓄冷剤の液面よりも下方に配され、第1方向の他方の端面を上方に向けて前記蓄冷容器を配置した際に、第1固着部よりも上方の第2固着部の上端が前記蓄冷剤の液面よりも下方に配されることを特徴としている。
また本発明は、上記構成の蓄冷体において、前記蓄冷容器が厚み方向の一面の両側端部に長手方向に延びる段差部を有し、両側端部の前記段差部の段差量が異なることを特徴としている。
本発明によると、蓄冷容器の長手方向(第1方向)及び短手方向(第2方向)の中央部に第1固着部が設けられる。また、第1固着部が第1方向よりも第2方向に長く延びて蓄冷容器の長手方向を分割し、第1固着部により分割された各領域に第2固着部が配置される。これにより、蓄冷容器の長手方向を2つに分断することになり、大型の蓄冷容器であっても変形を低減することができる。そして、蓄冷容器の長手方向に分断された各領域にそれぞれ第2固着部が配置されるので、分断後の領域が変形するのを低減できる。加えて、第1固着部の面積を小さくすることができ、蓄冷剤の内容量を多くすることができる。従って、蓄冷体による保冷効果を向上することができる。
本発明の第1実施形態の蓄冷体を備えた保冷庫を示す正面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体を備えた保冷庫を示す側面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体を備えた保冷庫を示す上面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体を備えた保冷庫の本体部を示す上面図 図4のA矢視図 図4のB矢視図 本発明の第1実施形態の蓄冷体を備えた保冷庫の機械室を示す側面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体を備えた保冷庫の電装ボックスを示す分解斜視図 本発明の第1実施形態の蓄冷体を示す正面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体を示す背面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体を示す上面図 図9のC−C断面図 図9のD−D断面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体の取り付け状態を示す上面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体の貯蔵室のコーナーの取り付け状態を示す上面図 本発明の第1実施形態の蓄冷体の前後を逆に取り付ける時の状態を説明する上面図 本発明の第2実施形態の蓄冷体を示す正面図 本発明の第2実施形態の蓄冷体の上下を逆に配置した状態を示す正面図 本発明の第3実施形態の蓄冷体を示す正面図 本発明の第3実施形態の蓄冷体の取り付け状態を示す上面図 本発明の第3実施形態の蓄冷体の貯蔵室のコーナーの取り付け状態を示す上面図 本発明の第3実施形態の蓄冷体の上下を逆に取り付ける時の状態を説明する上面図 本発明の第3実施形態の蓄冷体の貯蔵室のコーナーで上下を逆に取り付ける時の状態を説明する上面図 本発明の第4実施形態の蓄冷体の取り付け状態を示す上面図 本発明の第4実施形態の蓄冷体の貯蔵室のコーナーの取り付け状態を示す上面図 本発明の第4実施形態の蓄冷体の上下を逆に取り付ける時の状態を説明する上面図 本発明の第4実施形態の蓄冷体の貯蔵室のコーナーで上下を逆に取り付ける時の状態を説明する上面図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の蓄冷体を備えた保冷庫を示す正面図、側面図及び上面図である。保冷庫1は上面を開口した貯蔵室20を有する本体部2と、本体部2の背面側で枢支して上面を開閉する開閉扉3とを備えている。開閉扉3は前端に設けられるハンドル3aを把持して開閉される。
本体部2の一側端部には貯蔵室20の下方に機械室10が設けられる。機械室10は背面及び側面に開口部10a(図7参照)を有し、通気孔11aを有したパネル11より開口部10aが塞がれる。機械室10の前面には回路基板43、44(図7参照)に接続される表示パネル12が設けられる。
表示パネル12には保冷庫1への通電状態や保冷庫1内の温度を確認できるランプ等が配置される。また、保冷庫1への供給電力の一部を使って外部機器へ電気を供給する外部電源供給端子が配置されていてもよい。この外部電源供給端子として、例えばUSB端子や自動車用シガージャックなどの汎用端子を用いることで、携帯電話機等の小電力機器に電源を供給することができる。また、表示パネル12には保冷庫1内の温度調整つまみなどの操作部を設けることもできる。
図4は本体部2の上面図を示している。また、図5、図6はそれぞれ図4のA矢視図及びB矢視図を示している。本体部2は外箱21と内箱22との間に発泡断熱材23を充填した断熱箱体を有し、貯蔵室20が断熱壁によって囲まれる。発泡断熱材23内には冷却パイプ25が内箱22に接して埋設される。冷却パイプ25は冷凍サイクルを運転する圧縮機13(図7参照)に接続され、冷凍サイクルの低温部に配される
内箱22により形成される貯蔵室20の内壁20a上には複数の蓄冷体30が敷設されている。詳細を後述するように、蓄冷体30は蓄冷容器32(図9参照)内に封入した蓄冷剤31(図10参照)の凍結によって蓄冷を行う。
蓄冷体30は上下に延びるレール状の取付部材27、28により係止して保持される。取付部材27は貯蔵室20の内壁20aの一面上に隣接して配される蓄冷体30を係止する。取付部材28は貯蔵室20の内壁20aの直交する二面に隣接して配される蓄冷体30を係止する。
本実施形態では貯蔵室20の内壁20a上に蓄冷体30が上下2段に設置される。機械室10の上方では機械室10を避けて蓄冷体30が上下に1段で設置される。これにより、貯蔵室20の前後の内壁20a上にはそれぞれ7個の蓄冷体30が設置される。貯蔵室20の一側方の内壁20a上には4個の蓄冷体30が設置され、他側方の内壁20a上には2個の蓄冷体30が設置される。
図7は機械室10のパネル11(図2参照)を取り外した状態を示す側面図である。機械室10の後部上方には送風機14が配される。送風機14は開口部10aの上縁にネジ止めしたホルダ15によって保持される。送風機14の排気面14aは前方に面して鉛直に配される。送風機14の駆動により機械室10の背面に開口する開口部(不図示)を介して機械室10内に外気が流入し、機械室10内の前方に向けて気流が送出される。
機械室10の前部には開口部10aの上縁にネジ止めされる電装ボックス40が配される。電装ボックス40内には後述するように回路基板43、44が配される。送風機14と電装ボックス40との間には電装ボックス40に隣接する圧縮機13が設置される。圧縮機13は冷媒の流出口13a及び流入口13bを有し、流入口13bに冷却パイプ25が接続される。
図8は電装ボックス40の分解斜視図を示している。電装ボックス40は一面に開口部42aを有する樹脂成形品の基板ホルダ42内に回路基板43、44が収納される。基板ホルダ42の開口部42aはネジ47aによりネジ止めされる金属製のカバー47により塞がれる。
基板ホルダ42の周面及び開口部42aの反対側の面は箱状の金属製のカバー41により覆われる。カバー41は開口部42aの周縁に設けた溝部42bに挿入され、溝部42b内に設けられる爪部(不図示)がカバー41の端部に設けた係合孔41aに係合して取り付けられる。
基板ホルダ42の一側面には上方に突出するリブ42cが設けられ、カバー41にはリブ42cが挿通される溝部41bが形成される。リブ42cをネジ49(図7参照)によりネジ止めして電装ボックス40が機械室10内に取り付けられる。
回路基板43、44はスペーサ45を介して前後に二段に配されて基板ホルダ42内に立設する。上下方向に短い回路基板44は基板ホルダ42の下部に設置される。回路基板43、44は基板ホルダ42の下面に設けた挿通孔42dに挿通されるハーネス46を介して各部に接続される。
回路基板43は直流電圧を昇圧して送風機14や圧縮機13(いずれも図7参照)等の供給電源を生成するDC−DCコンバータ回路を備えている。回路基板44は圧縮機13を駆動するインバータ回路を備えている。DC−DCコンバータ回路は平滑コンデンサや、昇圧のためのスイッチングを行うリアクトル、MOSFET等の発熱素子を有している。インバータ回路は圧縮機13の制御を行うMOSFETや平滑コンデンサ等の発熱素子を有している。
基板ホルダ42の側面上部は後方に突出し、電装ボックス40の上部には後方に突出する突出部40a(図7参照)が形成される。突出部40aによって電装ボックス40の内容積を広く形成し、発熱素子による電装ボックス40内の昇温が抑制されている。また、図7に示すように、流入口13bに接続される冷却パイプ25は前方に延びて突出部40aよりも下方で電装ボックス40に近接し、U字状に屈曲して後方に延びる。
送風機14が駆動されると本体部2の背面の開口部から機械室10内に外気が流入する。機械室10内に流入した空気は圧縮機13に沿って前方に流通し、電装ボックス40に導かれる。これにより、圧縮機13及び電装ボックス40が冷却される。また、電装ボックス40は冷却パイプ25に近接するため、冷却パイプ25から放出される冷熱によって更に冷却される。
この時、冷却パイプ25が突出部40aよりも下方に配されるため、冷却パイプ25を電装ボックス40の下部の背面及び突出部40aの下面に近接させることができる。これにより、電装ボックス40に対して冷却パイプ25が近接する距離を長くすることができ、電装ボックス40をより冷却することができる。
また、回路基板43、44の発熱素子の発熱によって昇温された空気は上昇して電装ボックス40の突出部40aを含む上部に溜まる。送風機14は機械室10の上部に排気面14aを鉛直に配されるため、送風機14から送出される気流は電装ボックス40の上部に供給される。
このため、電装ボックス40の上部に溜まる熱は気流によって冷却されて降下する。降下により突出部40aの下面に近づいた空気は突出部40aの下方に配された冷却パイプ25から放出される冷熱によって更に冷却される。これにより、電装ボックス40内に自然対流が発生し、電装ボックス40内の全体をより冷却することができる。また、回路基板44上に配した発熱素子は、電装ボックス40の下部の背方に配された冷却パイプ25から放出される冷熱によって直接的に冷却することができる。
尚、送風機14の排気面14aを斜め下方に向けて設置することや、送風機14を機械室10の下部に設置することにより、電装ボックス40の下部に気流を供給してもよい。これにより、突出部40aよりも下方に供給された気流が冷却パイプ25と熱交換した後、突出部40aの下面に沿って反転して圧縮機13に導かれる。これにより、圧縮機13をより冷却することができる。
また、送風機14を圧縮機13と電装ボックス40との間に配置してもよい。これにより、送風機14の駆動によって本体部2の背面の開口部から機械室10内に流入した外気が圧縮機13に沿って前方に流通し、電装ボックス40に導かれる。
次に、図9、図10、図11は蓄冷体30の正面図、背面図及び上面図を示している。また、図12、図13は図9のC−C断面図及びD−D断面図を示している。蓄冷体30は樹脂成形品の蓄冷容器32内に液体の蓄冷剤31が封入され、蓄冷剤31の凍結により蓄冷して貯蔵室20(図4参照)内を保冷する。
蓄冷容器32は略長方形の平面形状を有し、Z方向(第1方向)の長さS1がX方向(第2方向)の長さS2よりも長くなっている。また、蓄冷容器32は厚み方向(Y方向)に薄い扁平形状に形成される。蓄冷体30は蓄冷容器32の背面32bを貯蔵室20(図4参照)の内壁20aに接し、長手方向を形成するZ方向を鉛直に配置して短手方向を形成するX方向を水平に配置される。扁平形状の蓄冷容器32により、貯蔵室20の内容積を広く確保するとともに、貯蔵室20の内壁20aを蓄冷体30で覆って保冷性能を高くすることができる。
蓄冷容器32は長手方向(Z方向)の一方の端面32cの中央部に蓄冷剤31の注入口37が設けられる。注入口37は蓄冷剤31を注入した後に封止される。蓄冷容器32の前面32aには四角錐形状の多数の凹部34が設けられる。凹部34によって蓄冷容器32の前面32aの表面積が増加し、蓄冷体30と貯蔵室20内の空気との熱交換を促進して保冷性能を向上することができる。
蓄冷容器32の前面32aには短手方向(X方向)の両端部に長手方向(Z方向)に延びる段差部33が形成される。詳細を後述するように、取付部材27、28(図4参照)により段差部33を係止して蓄冷体30が保持される。
蓄冷容器32には厚み方向(Y方向)に対向する前面32aと背面32bとを固着する固着部35、36が設けられる。固着部35、36によって蓄冷剤31が凍結する際の蓄冷容器32の変形が許容範囲内に抑制される。
固着部35(第1固着部)は蓄冷容器32のZ方向及びX方向の中央部に設けられる。固着部35は略長方形の平面形状を有し、Z方向の長さT1よりもX方向の長さT2が長くなっている。このため、X方向に長い固着部35によって蓄冷容器32が長手方向(Z方向)に分割される。
固着部36(第2固着部)は蓄冷容器32のZ方向の両方の端面32c、32dと固着部35との間の領域R1、R2にそれぞれ配置される。また、固着部36は固着部35よりも狭い面積で形成され、領域R1、R2にそれぞれ複数(本実施形態では5個)設けられる。
Z方向及びX方向の中央部に配した固着部35によって蓄冷剤31の凍結時に蓄冷容器32の対角線方向に沿った湾曲による変形を低減することができる。また、固着部35により蓄冷容器32をZ方向に分割した各領域R1、R2に固着部36を適切に設けることにより、蓄冷容器32の長手方向(Z方向)及び短手方向(X方向)に沿った変形を低減することができる。即ち、固着部35、36から大きく離れた部分を無くして蓄冷容器32の変形を低減することができる。
この時、固着部35が同じ面積でZ方向の長さT1をX方向の長さT2よりも長く形成されると、蓄冷容器32のX方向の端面32e、32fと固着部35との距離S5、S6が大きくなる。これにより、蓄冷剤31の凍結時に固着部35の両側方の変形が大きくなる。このため、長さT1よりも長さT2を長く形成することにより、固着部35の面積を小さくして蓄冷容器32の変形を許容範囲内に抑制することができる。
また、蓄冷容器32のZ方向の両方の端面32c、32dと固着部35との距離S3、S4は蓄冷容器32のX方向の長さS2よりも短くなっている。領域R1はX方向の両端を端面32e、32fにより支持され、Z方向の両端を端面32cと固着部35により支持される。領域R2はX方向の両端を端面32e、32fにより支持され、Z方向の両端を端面32dと固着部35により支持される。
このため、領域R1、R2は固着部35の両側方が支持されないため、Z方向の支持強度がX方向に比べて弱くなる。従って、距離S3、S4を長さS2よりも短く形成することで、領域R1、R2のZ方向に沿った変形を抑制し、X方向とZ方向とのどちらか一方の変形量が大きくなることを防止することができる。
また、固着部36の一部(図10において36a、36bで示す)は蓄冷容器32の端面32c、32dと固着部35とのZ方向の中点上または中点よりも固着部35側に配置される。これにより、Z方向の端面32c、32dに比べて支持強度の弱い固着部35の近傍を確実に固着部36により支持し、領域R1、R2のZ方向に沿った変形を更に抑制することができる。
この時、注入口37に対向する固着部36(図10において36aで示す)は蓄冷容器32の端面32cと固着部35とのZ方向の中点上に配される。これにより、固着部36aが注入口37から離れるため蓄冷剤31を注入する際の障壁とならず、蓄冷剤31を容易に注入することができる。尚、固着部36aを端面32cと固着部35とのZ方向の中点よりも固着部35側に配置してもよい。
蓄冷体30はZ方向を鉛直に配し、注入口37を上方に向けた状態及び下方に向けた状態で貯蔵室20に設置可能になっている。注入口37を上方に向けて蓄冷体30を配置した際に、図10に示すように固着部35よりも上方の各固着部36の下端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配される。また、注入口37を下方に向けて蓄冷体30を配置した際も同様に、固着部35よりも上方の各固着部36の下端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配される。
蓄冷剤31の凍結時には蓄冷容器32の周面及び固着部35、36に接した部分で蓄冷容器32の厚み方向(Y方向)に変形が殆ど発生しない。このため、各固着部36の下端を蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配して各固着部36の少なくとも下部が蓄冷剤31に浸漬される。
これにより、蓄冷剤31が凍結時に膨張しても蓄冷剤31に浸漬される固着部36によって蓄冷容器32の厚み方向の変形をより低減することができる。一方で液面Hよりも上方には蓄冷剤31がないので、液面Hの上方に固着部36が無い場合であっても蓄冷剤31の膨張による蓄冷容器32の変形は液面Hの下方よりもはるかに少ない。従って、固着部36の総面積を小さくして蓄冷容器32の変形を許容範囲内に抑制することができる。
図14は取付部材27による蓄冷体30の取り付け状態を示す上面図である。貯蔵室20の内壁20aの一面には取付部材27を挟んで複数の蓄冷体30が配置される。取付部材27は上下方向に延び、内壁20a上に立設される柱部27aの先端から両側方に係止部27cが突出した略T字型の水平断面形状を有している。柱部27aの両側面は蓄冷体30を摺動案内する摺動面27eを形成する。
柱部27aにはネジ(不図示)が挿通される挿通孔27dが設けられ、柱部27aの内箱22側には挿通孔27dの内径以上の幅で上下に延びる溝部27bが形成される。溝部27bによって取付部材27の軽量化が図られる。
図15は取付部材28による蓄冷体30の取り付け状態を示す上面図である。貯蔵室20の内壁20aの直交する二面に隣接して配される蓄冷体30は貯蔵室20のコーナーに取り付けられた取付部材28により係止される。取付部材28は上下方向に延び、内壁20a上に立設される柱部28aの先端の一方の側端から側方及び前方に係止部28cが突出する。柱部28aの一方の側面及び前面はそれぞれ蓄冷体30を摺動案内する摺動面28e、28fを形成する。
柱部28aの摺動面28f上にはネジ(不図示)が挿通される挿通孔28dが設けられる。柱部28aの内箱22(図4参照)側には挿通孔28dの内径以上の幅で上下に延びる溝部28bが形成される。溝部28bによって取付部材28の軽量化が図られる。
蓄冷体30は貯蔵室20の上方から挿入され、取付部材27、28の案内によって所定位置に配置される。この時、蓄冷体30は柱部27aの側面の摺動面27e、柱部28aの側面の摺動面28e、柱部28aの前面の摺動面28fに摺動する。摺動面28f上に開口する挿通孔28dは蓄冷体30により覆われる。
係止部27c、28cは蓄冷体30の前面32aに設けられる段差部33を係止し、貯蔵室20の内壁20aの法線方向に蓄冷体30を位置決めする。これにより、蓄冷体30が貯蔵室20の内壁20aに接して配される。
この時、蓄冷体30の前後方向を逆にすると、図16に示すように蓄冷体30が係止部27c、28cに当接するため蓄冷体30を挿入できない。これにより、蓄冷体30の前後方向が一意に決められ、凹部34が形成されない背面32bが貯蔵室20の内壁20aに面して配される。従って、冷却パイプ25(図4参照)の冷熱を効率良く蓄冷体30に伝えることができる。尚、蓄冷体30の両側部の段差部33は同じ段差量に形成される。これにより、蓄冷体30は上下方向を逆に取り付けることができる。
また、取付部材28を取り付けるネジの挿通孔28dが一方の摺動面28f上に設けられる。このため、取付部材28のネジ止めのためのスペースを削減することができる。従って、貯蔵室20の内壁20a上の広い面積に蓄冷体30を設置することができる。
本実施形態によると、蓄冷容器32の長手方向であるZ方向(第1方向)及び短手方向であるX方向(第2方向)の中央部に固着部35(第1固着部)が設けられる。また、固着部35がZ方向よりもX方向に長く延びて蓄冷容器32の長手方向を分割し、固着部35により分割された各領域R1、R2に固着部36(第2固着部)が配置される。
これにより、蓄冷容器32の面内に固着部35、36及び端面32c〜32fのいずれからも大きく離れた部分が形成されないようにできる。そして、蓄冷容器32の長手方向を2つに分断することになり、蓄冷剤31の凍結時に大型の蓄冷容器32であっても変形を低減することができる。また、蓄冷容器32の長手方向に分断された各領域R1、R2にそれぞれ固着部36が配置されるので、分断後の領域R1、R2が変形するのを低減できる。加えて、固着部35の面積を小さくすることができ、蓄冷剤31の内容量を多くすることができる。従って、蓄冷体30による保冷効果を向上することができる。
また、蓄冷容器32のZ方向の端面32c、32dと固着部35との距離S3、S4が蓄冷容器32のX方向の長さよりも短いので、領域R1、R2のZ方向に沿った変形を更に抑制することができる。
また、蓄冷容器32のZ方向の端面32c、32dと固着部35の端縁との中点上または中点よりも固着部35側に固着部36a、36bを配置したので、領域R1、R2のZ方向に沿った変形を更に抑制することができる。
また、注入口37に対してZ方向に対向する固着部36aが蓄冷容器32の端面32cと固着部35の端縁との中点上または中点よりも固着部35側に配置される。これにより、固着部36aが注入口37から離れるため蓄冷剤31を注入する際の障壁とならず、蓄冷剤31を容易に注入することができる。
また、Z方向の端面32c、32dを上方に向けて蓄冷容器32を配置した際に、固着部35よりも上方の固着部36の下端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配される。これにより、固着部36を蓄冷剤31に浸漬し、固着部36の総面積を小さくして蓄冷容器32の変形を許容範囲内に抑制することができる。
また、貯蔵室20の内壁の直交する二面に隣接して配される蓄冷体30を係止する取付部材28を設け、取付部材28を取り付けるネジの挿通孔28dが蓄冷体30の摺動面28f上に設けられる。このため、取付部材28をネジ止めするためのスペースを削減することができる。従って、貯蔵室20の内壁20a上の広い面積に蓄冷体30を設置することができ、保冷庫1の保冷性能を向上することができる。
また、冷凍サイクルの低温部に配される冷却パイプ25が回路基板43、44を収納する電装ボックス40に近接する。これにより、冷却パイプ25から放出される冷熱によって電装ボックス40の冷却効果を向上することができる。
また、電装ボックス40の上部が下部に対して突出した突出部40aを有し、冷却パイプ25を突出部40aの下方に配置している。このため、電装ボックス40に対して冷却パイプ25が近接する距離を長くすることができ、電装ボックス40をより冷却することができる。
また、圧縮機13が電装ボックス40に隣接して送風機14と電装ボックス40との間に配置される。この時、送風機14から突出部40aよりも下方に向かって気流を送出して突出部40aの下面に沿って気流を反転させると、圧縮機13をより冷却することができる。
<第2実施形態>
次に、図17は第2実施形態の蓄冷体30の正面図を示している。説明の便宜上、前述の図9〜図15に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。尚、同図において、蓄冷容器32の前面の凹部34(図9参照)の記載を省略している。本実施形態は固着部36の配置が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
固着部35(第1固着部)は第1実施形態と同様に、蓄冷容器32のZ方向及びX方向の中央部に設けられ、Z方向の長さT1よりもX方向の長さT2が長くなっている。固着部36(第2固着部)は蓄冷容器32のZ方向の両方の端面32c、32dと固着部35との間の領域R1、R2にそれぞれ6個設けられる。
この時、注入口37に対向する固着部36aは蓄冷容器32の端面32cと固着部35とのZ方向の中点上に配される。これにより、蓄冷剤31を容易に注入することができる。尚、固着部36aを端面32cと固着部35とのZ方向の中点よりも固着部35側に配置してもよい。
また、図17に示すように注入口37を上方に向けて蓄冷体30を配置した際に、固着部35よりも上方の各固着部36の上端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配される。図18に示すように注入口37を下方に向けて蓄冷体30を配置した際も同様に、固着部35よりも上方の各固着部36の上端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配される。
これにより、各固着部36の全体が蓄冷剤31に浸漬される。このため、固着部36の下端が蓄冷剤31に浸漬される場合に比して蓄冷剤31の凍結時の蓄冷容器32の変形を低減することができる。従って、固着部36の総面積を小さくして蓄冷容器32の変形を許容範囲内に抑制することができる。
尚、第1実施形態に対して本実施形態は固着部36の数量が増加しているが、蓄冷容器32の大きさが同じであれば各固着部36の面積を小さくして固着部36の総面積を小さくすることができる。また、第1実施形態と同じ数量の固着部36を設けて各固着部36の面積を小さくしてもよく、第1実施形態よりも固着部36の数量を減らしてもよい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。加えて、各固着部36の上端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配されるため、固着部36の総面積を小さくすることができる。尚、前述の図9、図10に示す第1実施形態において蓄冷体30の各固着部36の上端を蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配してもよい。
<第3実施形態>
次に、図19は第3実施形態の蓄冷体30の正面図を示している。説明の便宜上、前述の図9〜図15に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。尚、同図において、蓄冷容器32の前面の凹部34(図9参照)の記載を省略している。本実施形態は第1実施形態に対して蓄冷容器32の固着部36の配置が異なり、両側部に設けられる段差部33の段差量が左右で異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
固着部35(第1固着部)は第1実施形態と同様に、蓄冷容器32のZ方向及びX方向の中央部に設けられ、Z方向の長さT1よりもX方向の長さT2が長くなっている。固着部36(第2固着部)は蓄冷容器32のZ方向の両方の端面32c、32dと固着部35との間の領域R1、R2にそれぞれ5個及び6個設けられる。
この時、注入口37に対向する固着部36aは蓄冷容器32の端面32cと固着部35とのZ方向の中点上に配される。これにより、蓄冷剤31を容易に注入することができる。尚、固着部36aを端面32cと固着部35とのZ方向の中点よりも固着部35側に配置してもよい。
また、段差部33は蓄冷容器32の前面32aのX方向の両端部にZ方向に延びて設けられ、両方の段差部33の段差量が異なっている。即ち、X方向の一方の端面32fに設けられる段差部33の段差量が他方の端面32eに設けられる段差部33の段差量よりも大きくなっている。
図20、図21は蓄冷体30の取付状態を示す上面図である。取付部材27は貯蔵室20の内壁20aに立設される柱部27aの先端から両側方に係止部27cが突出する。蓄冷容器32の段差部33の段差量に応じて、一方の係止部27cと内壁20aとの距離は他方の係止部27cと内壁20aとの距離よりも大きくなっている。
また、取付部材28は貯蔵室20の内壁20aに立設される柱部28aの先端から側方及び前方に係止部28cが突出する。蓄冷容器32の段差部33の段差量に応じて、係止部28cと一方の内壁20aとの距離は他方の内壁20aとの距離よりも大きくなっている。
注入口37を上方に向けて蓄冷体30を配置した際に、係止部27c、28cが段差部33を係止して貯蔵室20の内壁20aの法線方向に蓄冷体30を位置決めする。この時、第1実施形態と同様に、係止部27c、28c及び段差部33によって蓄冷体30の前後方向を逆に挿入できないようになっている。
また、蓄冷体30の上下方向を逆にすると、図22、図23に示すように蓄冷体30の段差量の小さい方の段差部33が係止部27c、28cに当接するため蓄冷体30を挿入できない。これにより、蓄冷体30の上下方向が一意に決められる。
この時、前述の図19に示すように注入口37を上方に向けて蓄冷体30が配置され、固着部35よりも上方の各固着部36の上端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配される。これにより、各固着部36の全体が蓄冷剤31に浸漬され、固着部36の下端が蓄冷剤31に浸漬される場合に比して蓄冷剤31の凍結時の変形を低減することができる。従って、固着部36の総面積を小さくして蓄冷容器32の変形を許容範囲内に抑制することができる。
また、固着部35よりも上方の領域R1の蓄冷剤31の量は下方の領域R2の蓄冷剤31の量よりも少ない。このため、領域R1の固着部36の総面積を領域R2の固着部36の総面積よりも少なくしても蓄冷容器32の変形を許容範囲内に抑制することができる。
尚、第1実施形態に対して本実施形態は固着部36の数量が増加しているが、蓄冷容器32の大きさが同じであれば各固着部36の面積を小さくして固着部36の総面積を小さくすることができる。また、第1実施形態と同じ数量の固着部36を設けて各固着部36の面積を小さくしてもよく、第1実施形態よりも固着部36の数量を減らしてもよい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。また、蓄冷容器32の両側端部に形成される段差部33の段差量が異なるので、蓄冷容器32の上下方向を一意に決めることができる。従って、Z方向の一方の端面32cを上方に向けて蓄冷容器32を配置し、固着部35よりも下方の領域R2に対して上方の領域R1の固着部36の面積を少なくできる。これにより、固着部36の総面積を小さくすることができる。
この時、各固着部36の上端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配される。これにより、固着部36の総面積をより小さくすることができる。
<第4実施形態>
次に、図24、図25は第4実施形態の蓄冷体30の取付部材27、28による取付状態を示す上面図である。説明の便宜上、前述の図19〜図23に示す第3実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は蓄冷容器32の両側部に設けられる段差部33が左右で同じ段差量を有してX方向の長さが異なっている。その他の部分は第3実施形態と同様である。
取付部材27は貯蔵室20の内壁20aに立設される柱部27aの先端から両側方に係止部27cが突出する。蓄冷容器32の段差部33のX方向の長さに応じて、一方の係止部27cの内壁20aに沿った水平方向の長さは他方の係止部27cの内壁20aに沿った水平方向の長さよりも大きくなっている。
また、取付部材28は貯蔵室20の内壁20aに立設される柱部28aの先端から側方及び前方に係止部28cが突出する。蓄冷容器32の段差部33のX方向の長さに応じて、係止部28cの一方の内壁20aに沿った水平方向の長さは他方の内壁20aに沿った水平方向の長さよりも大きくなっている。
注入口37を上方に向けて蓄冷体30を配置した際に、係止部27c、28cが段差部33を係止して貯蔵室20の内壁20aの法線方向に蓄冷体30を位置決めする。この時、係止部27c、28c及び段差部33によって蓄冷体30の前後方向を逆に挿入できないようになっている。
また、蓄冷体30の上下方向を逆にすると、図26、図27に示すように蓄冷体30のX方向に短い方の段差部33が係止部27c、28cに当接するため蓄冷体30を挿入できない。これにより、蓄冷体30の上下方向が一意に決められる。
この時、前述の図19に示すように注入口37を上方に向けて蓄冷体30が配置され、固着部35よりも上方の各固着部36の上端が蓄冷剤31の液面Hよりも下方に配される。これにより、各固着部36の全体が蓄冷剤31に浸漬される。従って、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
第1〜第4実施形態において、固着部35により分割される各領域R1、R2にそれぞれ複数の固着部36が設けられるが、領域R1、R2の面積が小さい場合はそれぞれ一の固着部36を設けてもよい。また、保冷庫1内に蓄冷容器32の短手方向(X方向)を上下方向に設置してもよい。
本発明によると、蓄冷容器内に蓄冷剤を封入した蓄冷体及びそれを備えた保冷庫に利用することができる。
1 保冷庫
2 本体部
3 開閉扉
10 機械室
12 表示パネル
13 圧縮機
14 送風機
20 貯蔵室
20a 内壁
25 冷却パイプ
27、28 取付部材
27a、28a 柱部
27c、28c 係止部
30 蓄冷体
31 蓄冷剤
32 蓄冷容器
33 段差部
34 凹部
35 固着部(第1固着部)
36、36a、36b 固着部(第2固着部)
37 注入口
40 電装ボックス
41、47 カバー
42 基板ホルダ
43、44 回路基板

Claims (5)

  1. 扁平形状の蓄冷容器内に液体の蓄冷剤を封入し、前記蓄冷剤の凍結により蓄冷する蓄冷体において、前記蓄冷容器が厚み方向に対向する両面を固着した第1固着部及び第2固着部を有し、第1固着部が前記蓄冷容器の長手方向を形成する第1方向及び短手方向を形成する第2方向の中央部に配置されるとともに第1方向よりも第2方向に長く形成され、第2固着部が前記蓄冷容器の第1方向の両方の端面と第1固着部との間にそれぞれ複数配置され、
    第1固着部の第1方向の長さが第2固着部の第1方向の長さよりも大きく、第2方向の第1固着部の両端よりも外側に第2固着部が配されることを特徴とする蓄冷体。
  2. 前記蓄冷容器の厚み方向の一面に第1固着部及び第2固着部よりも浅い複数の凹部を設けるとともに、前記蓄冷容器の厚み方向の他面の第1固着部及び第2固着部を除く領域が平坦面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の蓄冷体。
  3. 前記蓄冷容器の第1方向の端面と第1固着部との中点上または中点よりも第1固着部側に少なくとも一の第2固着部を配置したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蓄冷体。
  4. 前記蓄冷容器が前記蓄冷剤の注入口を第1方向の端面に有し、前記注入口に対して第1方向に対向する第2固着部が前記蓄冷容器の端面と第1固着部との中点上または中点よりも第1固着部側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の蓄冷体。
  5. 第1方向の所定の端面を上方に向けて前記蓄冷容器を配置した際に、第1固着部よりも上方の第2固着部の上端が前記蓄冷剤の液面よりも下方に配されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の蓄冷体。
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