JP6125694B1 - 乗客コンベアの利用計測システム - Google Patents
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Abstract
【課題】一つの実施形態は、乗客コンベアにおける乗客の適正な利用を管理できる乗客コンベアの利用計測システムを提供することを目的とする。【解決手段】一つの実施形態によれば、第1の発信部と第2の発信部と判定部とを有する乗客コンベアの利用計測システムが提供される。第1の発信部は、乗客コンベアの乗り口付近に配されている。第1の発信部は、第1の電波を定常的に発信する。第2の発信部は、乗客コンベアの降り口付近に配されている。第2の発信部は、第2の電波を定常的に発信する。判定部は、乗客の携帯端末が第1の電波を受信してから第2の電波を受信するまでの計測時間に基づいて、乗客が乗客コンベアを適正に利用しているか否かを判定する。【選択図】図4
Description
実施形態は、乗客コンベアの利用計測システムに関する。
エスカレーターなどの乗客コンベアでは、複数の踏段が移動することで、踏段に乗った乗客が歩行せずに移動できるようになっている。すなわち、乗客コンベアでは、乗客に対して、歩行しない適正な利用が望まれている。
一つの実施形態は、乗客コンベアにおける乗客の適正な利用を管理できる乗客コンベアの利用計測システムを提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、第1の発信部と第2の発信部と判定部とを有する乗客コンベアの利用計測システムが提供される。第1の発信部は、乗客コンベアの乗り口付近に配されている。第1の発信部は、第1の電波を定常的に発信する。第2の発信部は、乗客コンベアの降り口付近に配されている。第2の発信部は、第2の電波を定常的に発信する。判定部は、乗客の携帯端末が第1の電波を受信してから第2の電波を受信するまでの計測時間に基づいて、乗客が乗客コンベアを適正に利用しているか否かを判定する。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる乗客コンベアの利用計測システムを詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
実施形態にかかる乗客コンベアの利用計測システムについて説明する。利用計測システムは、乗客コンベアの利用についての計測を行う。乗客コンベアは、建造物(建築物ともいう)に設置されて、建造物における2つの場所の間で乗客を搬送する機器である。乗客コンベアは、例えば、建造物における上階と下階との間に渡って傾斜して設置されるエスカレーターであってもよいし、建造物における同じ階に平坦に設置される動く歩道でもよい。
実施形態にかかる乗客コンベアの利用計測システムについて説明する。利用計測システムは、乗客コンベアの利用についての計測を行う。乗客コンベアは、建造物(建築物ともいう)に設置されて、建造物における2つの場所の間で乗客を搬送する機器である。乗客コンベアは、例えば、建造物における上階と下階との間に渡って傾斜して設置されるエスカレーターであってもよいし、建造物における同じ階に平坦に設置される動く歩道でもよい。
乗客コンベア1がエスカレーターである場合、乗客コンベア1は、例えば図1に示す構成を有する。図1は、乗客コンベア1の構成を示す斜視図である。乗客コンベア1は、トラス(構造フレーム)2、複数の踏段3、及び欄干4を有している。
トラス2は、一端が下階に配され、他端が上階に配され、乗客コンベア1(エスカレーター)の傾斜角を規定している。トラス2は、図2(a)〜図2(c)、図3(a)〜図3(c)に示すように、駆動輪10、従動輪11、減速機9、駆動チェーン12、踏段チェーン13、及び電動機8を有する。図2(a)〜図2(c)、図3(a)〜図3(c)は、乗客コンベア1の構成及び動作を示す図である。駆動輪10、従動輪11、減速機9、駆動チェーン12、踏段チェーン13、及び電動機8は、トラス2の内部に配されている。踏段チェーン13は、駆動輪10と従動輪11との間で無端状に連結されている。
複数の踏段3(図1参照)は、踏段チェーン13に取り付けられている。電動機8から減速機9のスプロケット14と駆動チェーン12とを介して駆動輪10に供給される動力により、踏段チェーン13が駆動輪10と従動輪11との間を周回移動することに伴い、複数の踏段3が駆動輪10と従動輪11とに渡って循環走行(移動)する。
欄干4は、複数連結された踏段3の幅方向の両側方から立設している。欄干4は、2つ設けられ、複数連結された踏段3の直ぐ隣に設けられている。欄干4は、それぞれ、複数連結された踏段3の長手方向即ちトラス2の長手方向に沿って直線状に延在している。欄干4は、スカートガード17、側板18、及び手すりベルト19を有している。側板18は、スカートガード17から立設しかつ下階と上階とに亘って設けられている。手すりベルト19は、側板18の外縁を踏段3と同方向に循環走行する。
スカートガード17は、踏段3の直ぐ隣でかつ下階と上階とに亘って設けられている。スカートガード17は、踏段3の両側方に一対で配されている。スカートガード17は、本体17b及び正面スカートカバー17aを有する。本体17bは、トラス2に沿って上階と下階との間に渡って傾斜している。正面スカートカバー17aは、本体17bの一端又は他端に配されている。スカートガード17における正面スカートカバー17aの内側には、メンテナンスのための空間(メンテナンス空間)が設けられている。
図2(a)〜図2(c)に示すように、乗客コンベア1が上昇方向に稼動する場合、複数の踏段3(図1参照)は、下方の乗り口(下階側乗降口16)において進行方向に向けて隣接する踏段3同士が水平状でトラス2内から進出される。複数の踏段3は、下部遷移カーブにおいて隣接する踏段3間の段差を拡大してゆき階段状に遷移される。また、複数の踏段3は、中間傾斜部において階段状に上昇され、上部遷移カーブにおいて隣接する踏段3間の段差を縮小してゆき水平状に遷移される。そして、複数の踏段3は、上方の降り口(上階側乗降口15)において再び水平状となってトラス2内に進入する。複数の踏段3は、トラス2内に進入された後に上方に反転される。複数の踏段3は、帰路側を水平状に上昇され、再度反転されて下階側乗降口16においてトラス2内から進出される。これにより、踏段3に乗った乗客Pを下階から上階に運搬できる。
図3(a)〜図3(c)に示すように、乗客コンベア1が下降方向に稼動する場合、複数の踏段3(図1参照)は、上方の乗り口(上階側乗降口15)において進行方向に向けて隣接する踏段3同士が水平状でトラス2内から進出される。複数の踏段3は、上部遷移カーブにおいて隣接する踏段3間の段差を拡大してゆき階段状に遷移される。また、複数の踏段3は、中間傾斜部において階段状に下降され、下部遷移カーブにおいて隣接する踏段3間の段差を縮小してゆき水平状に遷移される。そして、複数の踏段3は、下方の降り口(下階側乗降口16)において再び水平状となってトラス2内に進入する。複数の踏段3は、トラス2内に進入された後に上方に反転される。複数の踏段3は、帰路側を水平状に上昇され、再度反転されて下階側乗降口16においてトラス2内から進出される。これにより、踏段3に乗った乗客Pを上階から下階に運搬できる。
図1〜図3に示すように、乗客コンベア1(エスカレータ)では、複数の踏段3が移動することで、踏段3に乗った乗客が歩行せずに移動できるようになっている。乗客コンベア1(エスカレータ)の踏段3上を歩行することは、その乗客自身が転倒したり、その乗客が他の乗客と衝突したりする原因となり得る。また昨今では鉄道事業者で「みんなで手すりにつかまろう」キャンペーンを実施するなど、乗客コンベア1の管理者が歩行抑止の取り組みを積極的に行っている。すなわち、乗客コンベア1では、乗客に対して、歩行しない適正な利用が望まれている。
そこで、本実施形態では、乗客コンベア1の利用計測システム100により、乗客の携帯端末201を介して計測された時間に基づいて乗客が乗客コンベア1を適正に利用しているか否かを判定し、適正に利用している乗客にメリットを発生させることで、乗客による乗客コンベア1の不適切な利用(歩行利用)の抑制を図る。
具体的には、利用計測システム100は、図4に示すように、ビーコン端末101、ビーコン端末102、アクセスポイント103、アクセスポイント104、及び情報処理装置105を有する。図4は、利用計測システム100の構成を示すブロック図である。利用計測システム100は、携帯端末201と連携して動作する。
ビーコン端末101は、下階側乗降口16付近に配され、例えば、下階側における正面スカートカバー17aの内側のメンテナンス空間内に配され得る。ビーコン端末101は、発信部101aを有する。発信部101aは、無線通信技術を用いて、ビーコン信号(電波)を定常的に(例えば、周期的に)発信する。ビーコン信号は、ビーコン端末101を他のビーコン端末102から識別するための識別情報(例えば、SSID又はMACアドレスなど)を含む。無線通信技術は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、IrDAなどを用いることができる。
ビーコン端末102は、上階側乗降口15付近に配され、例えば、上階側における正面スカートカバー17aの内側のメンテナンス空間内に配され得る。ビーコン端末102は、発信部102aを有する。発信部102aは、無線通信技術を用いて、ビーコン信号(電波)を定常的に(例えば、周期的に)発信する。ビーコン信号は、ビーコン端末102を他のビーコン端末101から識別するための識別情報(例えば、SSID又はMACアドレスなど)を含む。無線通信技術は、例えば、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、IrDAなどを用いることができる。
なお、下階側の正面スカートカバー17aと上階側の正面スカートカバー17aとは、それぞれ、ビーコン信号の電波を透過しやすいように、樹脂製とすることができる。ビーコン端末101,102で無線通信技術としてIrDAが用いられる場合、ビーコン信号の電波(赤外線)を透過しやすいように、透明樹脂製とすることができる。
携帯端末201は、利用計測システム100に対応した専用アプリケーションが予めインストールされており、利用計測システム100と連携して動作可能である。携帯端末201は、乗客Pにより携帯され得る。携帯端末201は、専用アプリケーションに従い、ビーコン端末101,102と連動して、乗客Pが乗客コンベア1を利用している時間ΔTを計測する。
例えば、携帯端末201は、受信部201a、計算部201b、送信部201c、及び表示部201dを有する。受信部201aは、ビーコン信号をビーコン端末101及びビーコン端末102から受信可能である。計算部201bは、ビーコン端末101からビーコン信号が受信された時刻とビーコン端末102からビーコン信号が受信された時刻とに基づいて、乗客が乗客コンベア1を利用している時間ΔTを計算する。計算部201bは、乗り口側のビーコン端末101(又は102)からビーコン信号が受信された時刻を開始時刻とし、降り口側のビーコン端末102(又は101)からビーコン信号が受信された時刻を終了時刻とし、開始時刻から終了時刻までの時間ΔTを計算することができる。計算部201bは、計算された時間(計測時間)ΔTを含む時間情報を生成して送信部201cに供給する。送信部201cは、無線通信技術を用いて、時間情報を含む電波を降り口側のアクセスポイント104(又は103)に送信する。すなわち、携帯端末201は、専用アプリケーションに従い、乗客が乗客コンベア1を利用している時間ΔTを計測し、計測結果に応じた時間情報をアクセスポイント104(又は103)に送信する。時間情報は、計測時間ΔTを示す情報と携帯端末201の識別情報(例えば、MACアドレスなど)とを含む。
アクセスポイント103は、下階側乗降口16付近に配され、例えば、下階側における正面スカートカバー17aの内側のメンテナンス空間内に配され得る。アクセスポイント103は、転送部103aを有する。転送部103aは、無線通信インターフェースと有線通信インターフェースと無線通信情報を有線通信情報にフォーマット変換するモジュールとを含む。転送部103aは、時間情報を含む電波を携帯端末201から受信すると、時間情報を有線通信回線経由で情報処理装置105へ送信(転送)する。
アクセスポイント104は、上階側乗降口15付近に配され、例えば、上階側における正面スカートカバー17aの内側のメンテナンス空間内に配され得る。アクセスポイント104は、転送部104aを有する。転送部104aは、無線通信インターフェースと有線通信インターフェースと無線通信情報を有線通信情報にフォーマット変換するモジュールとを含む。転送部104aは、時間情報を含む電波を携帯端末201から受信すると、時間情報を有線通信回線経由で情報処理装置105へ送信(転送)する。
情報処理装置105は、アクセスポイント103,104と通信可能に接続され、例えばトラス2内に配されていてもよい。情報処理装置105は、乗客コンベア1の駆動を制御するとともに、利用計測システム100に対応した動作を行う。例えば、情報処理装置105は、受信部105a、判定部105b、記憶部105c、発行部105d、及び送信部105eを有する。受信部105aは、時間情報を有線通信回線経由でアクセスポイント104(又は103)から受信する。受信部105aは、時間情報を判定部105bへ供給する。
なお、記憶部105cは、HDDや不揮発性半導体メモリなどで実現され得る。記憶部105cには、専用アプリケーションが格納される。受信部105a、判定部105b、発行部105d、及び送信部105eは、情報処理装置105におけるCPUが専用アプリケーションを実行することで記憶部105c内にソフトウェア的に実現され得る。
なお、記憶部105cは、HDDや不揮発性半導体メモリなどで実現され得る。記憶部105cには、専用アプリケーションが格納される。受信部105a、判定部105b、発行部105d、及び送信部105eは、情報処理装置105におけるCPUが専用アプリケーションを実行することで記憶部105c内にソフトウェア的に実現され得る。
記憶部105cは、適正範囲管理情報105fを格納する。適正範囲管理情報105fは、現在の乗客コンベア1の駆動状態に対応した適正範囲を含む。適正範囲は、乗客コンベア1における踏段3の移動速度Vと乗り口から降り口までの長さLとに基づいて予め決められている。L/V=tとすると、t近傍の範囲を適正範囲とすることができ、例えば、(t−α)以上(t+α)以下の範囲R1を適正範囲とすることができる(図6参照)。αは、乗客による乗客コンベア1の利用時間を計測する際の誤差を加味した値である。
判定部105bは、時間情報から計測時間ΔTを取得する。判定部105bは、計測時間ΔTに基づいて、乗客が乗客コンベア1を適正に利用しているか否かを判定する。判定部105bは、記憶部105cの適正範囲管理情報105fを参照して適正範囲を取得し、計測時間ΔTが適正範囲内に含まれるか否か判断する。判定部105bは、計測時間ΔTが適正範囲内に含まれれば、その乗客が踏段3上に停止していたと推測できるため、その乗客が乗客コンベア1を適正に利用していたと判定する。判定部105bは、計測時間ΔTが適正範囲内に含まれていなければ、その乗客が複数の踏段3に渡って歩行していたと推測できるため、その乗客が乗客コンベア1を不適正に利用していたと判定する。
発行部105dは、判定結果を判定部105bから受ける。発行部105dは、判定結果に基づいて、乗客が乗客コンベア1を適正に利用している場合に、乗客の携帯端末201へクーポンを発行する。例えば、乗客コンベア1が設置された建造物が商業施設である場合、発行部105dで発行されるクーポンは、その商業施設で利用可能なクーポンとすることができる。発行部105dは、発行されたクーポンに関する情報(クーポン情報)を生成して送信部105eへ供給する。
送信部105eは、クーポン情報をアクセスポイント104(又は103)へ送信する。転送部104a(又は103a)は、クーポン情報を有線通信回線経由で情報処理装置105から受信すると、クーポン情報を含む電波を携帯端末201へ送信(転送)する。
乗客の携帯端末201では、クーポン情報を受信部201aが受信して表示部201dへ供給する。これにより、乗客の携帯端末201の表示部201dの画面上にクーポンが表示され得るので、乗客が次に乗客コンベア1を利用する際にも適切に利用しようとするインセンティブが働く。この結果、乗客による乗客コンベア1の不適切な利用(歩行利用)を抑制できる。
次に、利用計測システム100の動作について、図2、図3、図5を用いて説明する。図5は、利用計測システム100の動作を示すフローチャートである。
乗客コンベア1が上昇方向に稼動する(アップ運転である)場合、図2(a)に示すように、乗客Pが下階側乗降口16に侵入すると、乗客Pの携帯端末201は、ビーコン端末101の発信部(第1の発信部)101aが発信するビーコン信号(第1の電波)を受信する。乗客Pの携帯端末201は、専用のアプリケーションに従い、第1の電波を受信した時刻を取得して保持する。その後、図2(b)に示すように、乗客Pが下階から上階に向って運搬されていく。
そして、乗客Pが上階側乗降口15に達すると、図2(c)に示すように、乗客Pの携帯端末201は、ビーコン端末102の発信部(第2の発信部)102aが発信するビーコン信号(第2の電波)を受信する。乗客Pの携帯端末201は、専用のアプリケーションに従い、第2の電波を受信した時刻を取得して保持する。乗客Pの携帯端末201は、第1の電波を受信した時刻と第2の電波を受信した時刻とに基づいて、第1の電波を受信してから第2の電波を受信するまでの時間ΔTを計算する。乗客Pの携帯端末201は、計算された時間(計測時間)ΔTを含む時間情報を生成してアクセスポイント104に送信する。アクセスポイント104は、時間情報を受信し、受信された時間情報を情報処理装置105へ送信(転送)する。
乗客コンベア1が下降方向に稼動する(ダウン運転である)場合、図3(a)に示すように、乗客Pが上階側乗降口15に侵入すると、乗客Pの携帯端末201は、ビーコン端末102の発信部(第1の発信部)102aが発信するビーコン信号(第1の電波)を受信する。乗客Pの携帯端末201は、専用のアプリケーションに従い、第1の電波を受信した時刻を取得して保持する。その後、図3(b)に示すように、乗客Pが上階から下階に向って運搬されていく。
そして、乗客Pが下階側乗降口16に達すると、図3(c)に示すように、乗客Pの携帯端末201は、ビーコン端末101の発信部(第2の発信部)101aが発信するビーコン信号(第2の電波)を受信する。乗客Pの携帯端末201は、専用のアプリケーションに従い、第2の電波を受信した時刻を取得して保持する。乗客Pの携帯端末201は、第1の電波を受信した時刻と第2の電波を受信した時刻とに基づいて、第1の電波を受信してから第2の電波を受信するまでの時間ΔTを計算する。例えば、第1の電波を受信した時刻がT1であり第2の電波を受信した時刻がT2である場合、乗客Pの携帯端末201は、ΔT=T2−T1の計算を行う。乗客Pの携帯端末201は、計算された時間(計測時間)ΔTを含む時間情報を生成してアクセスポイント103に送信する。アクセスポイント103は、時間情報を受信し、受信された時間情報を情報処理装置105へ送信(転送)する。
図5に示すように、情報処理装置105は、計測時間ΔTが取得されるまで(S1でNo)待機する。情報処理装置105は、計測時間ΔTを含む時間情報を受信し、時間情報から計測時間ΔTを取得すると(S1でYes)、計測時間ΔTが適正範囲内に含まれるか否かを判断する(S2)。
適正範囲は、例えば図6に示す範囲R1である。図6は、乗客コンベア1の利用時間の適正範囲を示す図である。範囲R1は、乗客の移動速度が踏段3の移動速度に均等であると見なせるため、その乗客が踏段3上に停止していた(すなわち、適正に利用していた)と推測できる範囲(適正範囲)である。
一方、範囲R2は、乗客の移動速度が踏段3の移動速度より速い範囲であり、その乗客が踏段3の進行方向に向かって複数の踏段3を歩行していた(すなわち、不適正に利用していた)と推測できる範囲である。範囲R4は、乗客の移動速度が踏段3の移動速度より遅い範囲であり、その乗客が踏段3の進行方向と逆方向に複数の踏段3を歩行していた(すなわち、不適正に利用していた)と推測できる範囲である。
情報処理装置105は、計測時間ΔTが適正範囲内に含まれる場合(図5のS2でYes)、乗客Pの携帯端末201へクーポンを発行する(S3)。情報処理装置105は、発行されたクーポンに関する情報(クーポン情報)を生成してアクセスポイント104(又は103)へ送信する(S4)。
これにより、図2(c)(又は図3(c))に示すように、アクセスポイント104(又は103)は、クーポン情報を乗客Pの携帯端末201へ送信する。乗客の携帯端末201では、クーポン情報が受信され表示部201dの画面上にクーポンが表示され得るので、乗客が次に乗客コンベア1を利用する際にも適切に利用しようとするインセンティブが働く。この結果、乗客による乗客コンベア1の不適切な利用(歩行利用)を抑制できる。
情報処理装置105は、計測時間ΔTが適正範囲内に含まれない場合(図5のS2でNo)、乗客コンベア1がダウン運転されており且つ計測時間ΔTが極端に短いか否かを判断する(S5)。
極端に短い時間の範囲は、例えば図6に示す範囲R3である。範囲R3は、乗客の移動速度が踏段3の移動速度より極端に速い範囲であり、乗客P又は携帯端末201が複数の踏段3における上階側から下階側へ落下した可能性があることを示している。
そのため、情報処理装置105は、乗客コンベア1がダウン運転されており且つ計測時間ΔTが極端に短い場合(S5でYes)、図3(c)に示すように、監視センターの監視盤SVに、乗客P又は携帯端末201が落下した可能性があることを通報する(S6)。監視センターは、監視盤SVを介して、例えば建造物に設置された複数の乗客コンベア1を監視している。乗客P又は携帯端末201が落下した可能性があることを監視センターの監視盤SVに通報することで、監視センターの管理者に対して、乗客コンベア1の場所へ行き調査するように促すことができる。
一方、情報処理装置105は、乗客コンベア1がアップ運転であるか、又は、乗客コンベア1がダウン運転されており且つ計測時間ΔTが極端に短くない場合(S5でNo)、監視センターへの通報を行わずに、処理を終了する。
以上のように、実施形態では、乗客コンベア1の利用計測システム100において、判定部105bは、乗客の携帯端末201を介して計測された時間に基づいて乗客が乗客コンベア1を適正に利用しているか否かを判定する。発行部105dは、乗客が乗客コンベア1を適正に利用している場合に、その乗客の携帯端末201へクーポンを発行する。これにより、適正に利用している乗客を管理できるとともに適正に利用している乗客にメリットを発生させることができ、乗客が次に乗客コンベア1を利用する際にも適切に利用しようとするインセンティブを働かせることができる。この結果、乗客による乗客コンベア1の不適切な利用(歩行利用)を抑制でき、乗客コンベア1の事故を防止できる。
また、実施形態では、発行部105dにより発行されるクーポンは、乗客コンベア1が設置された建造物が商業施設である場合、その商業施設で利用可能なクーポンとすることができる。この場合でも、クーポンの発行で乗客コンベア1の事故を防止できるので、クーポンを発行した商業施設側にメリットを発生させることができる。
なお、実施形態では、乗客コンベア1がエスカレーターである場合について例示しているが、乗客コンベア1が動く歩道である場合、乗客による乗客コンベア1の利用時間の適正さを判定する適正範囲を、t(=L/V)近傍だけでなく歩行利用を許容した範囲とすることができる。例えば、乗客による乗客コンベア1の利用時間を計測する際の誤差αとし、標準的な歩行により短縮される時間をβとした場合に、t−α−β〜t+αの範囲を適正範囲とすることができる。
また、実施形態では、踏段3が金属製であることを想定しビーコン端末101,102の設置位置を樹脂製の正面スカートカバー17aの内側(メンテナンス空間内)としているが、踏段3が樹脂製である場合、ビーコン端末101,102の設置位置をトラス2内としてもよい。
また、利用計測対象の乗客コンベア1に隣接して他の乗客コンベア1が設置されている場合、ビーコン端末101,102の発信部101a,102aから発信される電波に、下階側乗降口16、上階側乗降口15に向うように指向性を持たせることができる。これにより、乗客による乗客コンベア1の利用時間を計測する際に、他の乗客コンベア1の利用として誤計測されることを防止できる。
また、ビーコン端末101,102は、定常的に(例えば、周期的に)電波を発信する他の機器に置き換えられてもよい。例えば、利用計測システム100は、発信部101a,102aがそれぞれアクセスポイント103,104内に備えられ、ビーコン端末101,102が省略された構成であってもよい。
また、適正に利用している乗客の携帯端末201に送信する情報は、クーポン情報に限定されず、適正に利用している乗客にメリットを発生させることができる情報であれば他の情報であってもよい。例えば、発行部105dは、乗客が乗客コンベア1を適正に利用している場合に、携帯端末201の中のゲームで使用できるポイントに関する情報をその携帯端末201に送信してもよい。
また、図5のS1の動作において、情報処理装置105は、取得された計測時間ΔTが適切であるか否かを判断してもよい。例えば、取得された計測時間ΔTが負の値である場合、又は、取得された計測時間ΔTが極端に長い値である場合、適切に計測が行われていない可能性があるため、S2以降の処理を行わずに処理を終了してもよい。取得された計測時間ΔTが極端に長い値である時間の範囲は、図6に示すような範囲R5であり、例えば、t(=L/V)の1.5倍以上となる範囲とすることができる。
また、図5のS5,S6では、さらに、計測時間ΔTが適正範囲より長い場合に(S5でYes)、監視センターの監視盤SVに、乗客Pが乗客コンベア1における踏段3の進行方向と逆方向に歩行した可能性があることを通報(S6)してもよい。
また、乗客コンベア1は、踏段3の移動速度の異なる複数の動作モードを有していてもよい。この場合、情報処理装置105の記憶部105cに格納された適正範囲管理情報105fは、図7に示すように、動作モードごとに異なる適正範囲を含んでいてもよい。図7は、適正範囲管理情報105fのデータ構造を示す図である。適正範囲管理情報105fは、動作モード欄105f2及び適正範囲欄105f3を含む。動作モード欄105f2には、通常運転モードOM1及び省エネルギー運転モードOM2などの動作モードが記録されている。省エネルギー運転モードOM2では、踏段3の移動速度が通常運転モードOM1に比べて数十%程度減速され得る。適正範囲欄105f3には、通常運転モードOM1に対する適正範囲「t−α〜t+α」、省エネルギー運転モードOM2に対する適正範囲「t12−α〜t12+α」が記録されている。t12はtより数十%程度大きい値とすることができる。これにより、情報処理装置105は、適正範囲管理情報105fを参照することで、動作モードごとに、乗客が乗客コンベア1を適正に利用しているか否かの判定を行うことができる。
さらに、情報処理装置105は、複数の乗客コンベア1について判定を行ってもよい。この場合、情報処理装置105は、監視センター内に設置されていてもよい。情報処理装置105の記憶部105cに格納された適正範囲管理情報105fは、図7に示すように、乗客コンベア1ごとに異なる適正範囲を含んでいてもよい。適正範囲管理情報105fは、乗客コンベア識別子欄105f1、動作モード欄105f2、及び適正範囲欄105f3を含む。乗客コンベア識別子欄105f1には、CV1,CV2などの識別子が記録されている。動作モード欄105f2には、通常運転モードOM1及び省エネルギー運転モードOM2などの動作モードが記録されている。適正範囲欄105f3には、乗客コンベア「CV1」の通常運転モードOM1に対する適正範囲「t−α〜t+α」、乗客コンベア「CV1」の省エネルギー運転モードOM2に対する適正範囲「t12−α〜t12+α」、乗客コンベア「CV2」の通常運転モードOM1に対する適正範囲「t21−α〜t21+α」が記録されている。これにより、情報処理装置105は、適正範囲管理情報105fを参照することで、乗客コンベア1ごとに、乗客が乗客コンベア1を適正に利用しているか否かの判定を行うことができる。
また、乗客コンベア1の利用時間の計測は、図8に示すように、乗客の携帯端末201iではなく情報処理装置105側で行われてもよい。図8(a)〜図8(c)は、乗客コンベアの動作を示す断面図である。このとき、携帯端末201iは、図9に示すように、計算部201bが省略された構成であってもよい。図9は、利用計測システム100iの構成を示すブロック図である。
例えば、乗客コンベア1が上昇方向に稼動する(アップ運転である)場合、図8(a)に示すように、乗客Pが下階側乗降口16に侵入すると、乗客Pの携帯端末201iは、ビーコン端末101の発信部(第1の発信部)101aが発信するビーコン信号(第1の電波)を受信する。乗客Pの携帯端末201iは、専用のアプリケーションに従い、第1の電波に応じた第3の電波を作成してアクセスポイント103に送信する。第3の電波は、第1の電波に対応するビーコン信号と携帯端末201iの識別情報(例えば、MACアドレス)とを含む。アクセスポイント103は、第3の電波を受信し、受信された第3の電波に応じた第3の情報を作成して情報処理装置105iへ送信(転送)する。第3の情報は、第1の電波に対応するビーコン信号と、携帯端末201iの識別情報と、第3の電波の受信時刻とを含む。
利用計測システム100iにおける情報処理装置105iは、図9に示すように、計測部105hiをさらに有する。受信部105aは、第3の情報をアクセスポイント103から受信し、送信元(アクセスポイント103)の識別情報と第3の情報とを計測部105hiへ供給する。計測部105hiは、送信元(アクセスポイント103)の識別情報に基づいて計測対象の乗客コンベア1の識別子を特定し、第3の情報に基づいて携帯端末201iの識別子と第3の電波の受信時刻とを特定する。計測部105hiは、これらの特定結果に応じた利用時刻管理情報105gを作成して記憶部105cに格納する。
例えば、計測部105hiは、図10に示すような利用時刻管理情報105gを作成することができる。図10は、利用時刻管理情報105gのデータ構造を示す図である。利用時刻管理情報105gは、乗客コンベア識別子欄105g1、携帯端末識別子欄105g2、及び乗った時刻欄105g3を含む。この時点では、降りた時刻欄105g4が作成されていない。乗客コンベア識別子欄105g1には、CV1,CV2などの識別子が記録されている。携帯端末識別子欄105g2には、MT1,MT2,MT3などの識別子が記録されている。乗った時刻欄105g3には、T1,T3,T5等の時刻が記録されている。乗った時刻欄105g3に記録すべき時刻は、第3の電波の受信時刻が採用されてもよいし、携帯端末201iからアクセスポイント103までの伝送遅延時間を考慮して第3の電波の受信時刻が補正された時刻が採用されてもよい。
その後、図8(b)に示すように、乗客Pが下階から上階に向って運搬されていく。そして、乗客Pが上階側乗降口15に達すると、図8(c)に示すように、乗客Pの携帯端末201iは、ビーコン端末102の発信部(第2の発信部)102aが発信するビーコン信号(第2の電波)を受信する。乗客Pの携帯端末201iは、専用のアプリケーションに従い、第2の電波に応じた第4の電波を作成してアクセスポイント104に送信する。第4の電波は、第2の電波に対応するビーコン信号と携帯端末201iの識別情報(例えば、MACアドレス、又は携帯電話番号など)とを含む。アクセスポイント104は、第4の電波を受信し、受信された第4の電波に応じた第4の情報を情報処理装置105iへ送信(転送)する。第4の情報は、第2の電波に対応するビーコン信号と、携帯端末201iの識別情報と、第4の電波の受信時刻とを含む。
情報処理装置105iの受信部105aは、第4の情報をアクセスポイント104から受信し、送信元(アクセスポイント104)の識別情報と第4の情報とを計測部105hiへ供給する。計測部105hiは、送信元(アクセスポイント104)の識別情報に基づいて計測対象の乗客コンベアの識別子を特定し、第4の情報に基づいて携帯端末201iの識別子と第4の電波の受信時刻とを特定する。計測部105hiは、これらの特定結果に応じて利用時刻管理情報105gを更新して記憶部105cに格納する。
例えば、計測部105hiは、図10に示すように、降りた時刻欄105g4を追加して利用時刻管理情報105gを更新することができる。降りた時刻欄105g4には、T2,T4,T6等の時刻が記録されている。降りた時刻欄105g4に記録すべき時刻は、第4の電波の受信時刻が採用されてもよいし、携帯端末201iからアクセスポイント104までの伝送遅延時間を考慮して第4の電波の受信時刻が補正された時刻が採用されてもよい。
計測部105hiは、利用時刻管理情報105gを参照して、第3の電波を受信した時刻と第4の電波を受信した時刻とに基づいて、第1の電波を受信してから第2の電波を受信するまでの時間ΔTを計算する。例えば、第3の電波を受信した時刻がT1’であり第4の電波を受信した時刻がT2’である場合、計測部105hiは、ΔT=T2’−T1’の計算を行う。第3の電波を受信した時刻がT3であり第4の電波を受信した時刻がT4である場合、計測部105hiは、ΔT=T4−T3の計算を行う。第3の電波を受信した時刻がT5であり第4の電波を受信した時刻がT6である場合、計測部105hiは、ΔT=T6−T5の計算を行う。計測部105hiは、計算された時間ΔTを計測結果として判定部105bに供給できる。これにより、判定部105bは、計測部105hiで計測された時間に基づいて乗客が乗客コンベア1を適正に利用しているか否かを判定することができる。
また、情報処理装置105iは、利用時刻管理情報105gを、携帯端末201iと情報処理装置105iとの通信記録として利用することができる。これにより、情報処理装置105iは、複数の乗客コンベア1のそれぞれについて利用者数を調査し、乗客コンベア1の管理者に報知することが可能である。これにより、乗客コンベア1の管理者に対して、導線の改善を促すことができ、建造物が商業施設であれば販売戦略を立てる上での参考情報とさせることができる。
また、利用計測システム100jは、図11に示すように、適正な利用(歩かないこと)をスピーカー106jからの音声で呼びかけるオートアナウンスを行ってもよい。図11は、乗客コンベア1の動作を示す断面図である。例えば、利用計測システム100jにおける情報処理装置105jは、図12に示すように、アナウンス部105kjをさらに有する。図12は、利用計測システム100jの構成を示すブロック図である。
アナウンス部105kjは、計測部105hiが第3の電波の受信時刻を特定したことに応じて、又は、計測部105hiに利用時刻管理情報105gが記録されたことに応じて、図11(a)に示すような乗客Pによる乗客コンベア1の利用開始を認識し、音声信号を生成してスピーカー106jに出力することができる。音声信号は、乗客コンベア1の乗客に、適正な利用(歩かないこと)を音声で伝えるための信号である。スピーカー106jは、アナウンス部105kjから出力される音声信号を音声に変換する。スピーカー106jは、例えば、欄干4近傍の壁内や天井内に設ければよい。
このとき、携帯端末201iに登録された国籍情報(例えば、携帯電話番号の国籍コードなど)が第3の情報(例えば、携帯端末201iの識別子)に含まれていれば、アナウンス部105kjは、第3の情報を計測部105hiから取得し、第3の情報から国籍情報を抽出し、国籍情報に応じた言語で音声信号を生成してスピーカー106jに出力することができる。このように、オートアナウンスの言語を切り替えることができるので、乗客Pの理解可能な言語での適正な利用(歩かないこと)の呼びかけを行うことができ、オートアナウンスを効果的に行うことができる。
また、アナウンス部105kjは、判定部105bの判定結果に基づき、乗客が乗客コンベア1を不適正に利用している場合に、不適正な利用をやめるように警告する音声信号を生成してスピーカー106jに出力することができる。これにより、スピーカー106jから不適正な利用をやめるように乗客に警告することができるので、乗客による乗客コンベア1の不適切な利用(歩行利用)を抑制できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…乗客コンベア、15…上階側乗降口(降り口、乗り口)、16…下階側乗降口(乗り口、降り口)、100,100i,100j…利用計測システム、101a…発信部(第1の発信部、第2の発信部)、101b…発信部(第2の発信部、第1の発信部)、105a…受信部、105b…判定部、105d…発行部、105e…送信部、201,201i…携帯端末、P…乗客。
Claims (5)
- 乗客コンベアの乗り口付近に配され、第1の電波を定常的に発信する第1の発信部と、
前記乗客コンベアの降り口付近に配され、第2の電波を定常的に発信する第2の発信部と、
乗客の携帯端末が前記第1の電波を受信してから前記第2の電波を受信するまでの計測時間に基づいて、前記乗客が前記乗客コンベアを適正に利用しているか否かを判定する判定部と、
を備えた乗客コンベアの利用計測システム。 - 前記乗客が前記乗客コンベアを適正に利用している場合に、前記乗客の携帯端末へクーポンを発行する発行部と、
前記発行部で発行されたクーポンに関する情報を前記乗客の携帯端末へ送信する送信部と、
をさらに備えた
請求項1に記載の乗客コンベアの利用計測システム。 - 前記携帯端末で求められた前記計測時間に関する計測情報を前記携帯端末から受信する受信部をさらに備え、
前記判定部は、前記計測情報に基づいて、前記計測時間が前記乗客コンベアの利用時間についての適正範囲内に含まれる場合に、前記乗客が前記乗客コンベアを適正に利用していると判定し、前記計測時間が前記適正範囲内に含まれない場合に、前記乗客が前記乗客コンベアを適正に利用していないと判定する
請求項1又は2に記載の乗客コンベアの利用計測システム。 - 前記携帯端末が前記第1の電波を受信したことに応じて第3の電波を前記携帯端末から受信し、前記携帯端末が前記第2の電波を受信したことに応じて第4の電波を前記携帯端末から受信する受信部と、
前記受信部が前記第3の電波を受信してから前記第4の電波を受信するまでの時間に基づいて前記計測時間を求める計測部と、
をさらに備え、
前記判定部は、前記計測時間が前記乗客コンベアの利用時間についての適正範囲内に含まれる場合に、前記乗客が前記乗客コンベアを適正に利用していると判定し、前記計測時間が前記適正範囲内に含まれない場合に、前記乗客が前記乗客コンベアを適正に利用していないと判定する
請求項1又は2に記載の乗客コンベアの利用計測システム。 - 前記第1の発信部は、前記乗客コンベアの乗り口側の正面スカートカバー内に配された第1のビーコン端末に含まれ、
前記第2の発信部は、前記乗客コンベアの降り口側の正面スカートカバー内に配された第2のビーコン端末に含まれ、
前記第1の電波及び前記第2の電波は、互いに異なる識別情報を含む
請求項1から4のいずれか1項に記載の乗客コンベアの利用計測システム。
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