以下、図面を参照して、実施形態に係る医用画像表示装置及び医用画像提供システムを説明する。そして、各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る医用画像提供システム100の構成例を示す図である。図1に示すように、医用画像提供システム100は、医用画像診断装置200と、医用画像保管装置300と、医用画像表示装置400とを有する。医用画像診断装置200と、医用画像保管装置300とは、例えば、院内LAN(Local Area Network)101によって互いに通信可能に接続される。また、医用画像表示装置400は、例えば、インターネット102を介して院内LAN101と接続することにより、医用画像保管装置300と互いに通信可能である。なお、医用画像提供システム100が有する医用画像診断装置200の数、医用画像保管装置300の数及び医用画像表示装置400の数は、図1に図示した数に限定されるものではない。
医用画像診断装置200は、例えば、X線診断装置、X線CT(Computed Tomography)装置やMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置、超音波診断装置、SPECT(Single Photon Emission Computed Tomography)装置、及びPET(Positron Emission Tomography)装置等であり、被検体を撮影して医用画像データを生成する。医用画像診断装置200は、生成した医用画像データを医用画像保管装置300に送信する。
医用画像保管装置300は、例えば、医用画像診断装置200により生成された医用画像データを保管するサーバ装置である。医用画像保管装置300は、医用画像データを医用画像DB321に記憶することに加えて、自装置が保管する医用画像のリストである医用画像リストテーブル322aを医用画像リストDB322に記憶する。なお、医用画像保管装置300の詳細な構成については、後述する。
医用画像表示装置400は、例えば、タブレット端末等の携帯型の表示装置であり、医用画像保管装置300から取得した医用画像を表示する。なお、タブレット端末には、ノート型PC(Personal Computer)、スレートPC、スマートフォン等が含まれる。以下の説明では、この医用画像表示装置400の利用者が、読影医である場合を仮定して説明するが、医用画像表示装置400の利用者は、読影医に限定されるものではない。
このような医用画像提供システム100において、医用画像表示装置400の利用者は、医用画像を閲覧する場合、閲覧したい医用画像データを医用画像保管装置300から取得する。例えば、医用画像表示装置400は、医用画像保管装置300から医用画像リストテーブル322aを取得して表示する。そして、医用画像表示装置400は、表示した医用画像リストテーブル322aの中から閲覧対象となる医用画像データの選択を利用者から受付ける。続いて、医用画像表示装置400は、医用画像保管装置300から、選択を受付けた医用画像データを取得する。
そして、医用画像表示装置400の利用者である読影医は、取得した医用画像データを用いて、例えば、異常部位を特定する等の診断を行う。読影医は、異常部位を特定するために、ある医用画像診断装置による1度の撮影で生成された大量の医用画像データ群を順番にかつ高速に閲覧する。医用画像表示装置400は、例えば500枚のCT画像を連続的に順次表示させる。このように、読影医は、大量の医用画像を高速に切替えながら閲覧するので、医用画像表示装置400は、表示を要求された医用画像を高速に処理して表示部401に表示することが望まれる。すなわち、医用画像表示装置400は、医用画像データを高速に処理するために、取得した医用画像データを仮想メモリ領域422ではなく、物理メモリ領域421に格納させることが好ましい。
引き続き図1を用いて、医用画像保管装置300及び医用画像表示装置400の詳細な構成について説明する。医用画像保管装置300は、例えば、通信制御部310と記憶部320と、制御部330とを有する。
通信制御部310は、例えば、LANカード等の通信インターフェースであり、外部装置とデータを送受信する。データには、医用画像データが含まれる。
記憶部320は、例えば、半導体メモリ素子又はハードディスク等の記憶装置であり、医用画像DB(Data Base)321と、医用画像リストDB322と、ユーザ設定DB323とを有する。
医用画像DB321は、医用画像診断装置によって撮影された医用画像データ群を記憶する。例えば、医用画像DB321は、医用画像データに付帯情報が付帯された構造を有するDICOM(Digital Imaging and Communication in Medicine)形式の医用画像データを記憶する。ここで、医用画像DB321が記憶する医用画像データは、例えば、X線CTの場合、頭部から足にかけて被検体の全身を連続的に撮影した医用画像データである。このような場合、一度の撮影で複数枚の医用画像データが生成される。医用画像DB321は、通常、撮影された順序や撮影日時で複数枚の医用画像データを記憶する。
医用画像リストDB322は、医用画像DB321に記憶された医用画像のリストである医用画像リストテーブル322aを記憶する。医用画像リストテーブル322aには、検査テーブル322bと、シリーズテーブル322cと、画像テーブル322dとが含まれる。医用画像リストテーブル322aは、DICOM−DIR形式のデータである。尚、この医用画像リストテーブル322aはDICOM−DIR形式以外の形式、例えば、DICOM−DIR形式と同等の情報を格納したXML形式やテキスト形式のデータとしてもよい。
なお、医用画像リストテーブル322aは、閲覧を要求された医用画像の情報として、各シリーズに含まれる医用画像データの枚数、医用画像データの大きさ、医用画像診断装置の種別等に関する情報を含んで生成されれば、DICOM−DIRM形式に限定されるものではない。
検査テーブル322bは、受診者と、この受診者が受けた検査に関する情報を記憶する。また、シリーズテーブル322cは、検査テーブル322bが記憶する各検査に紐付けられたシリーズに関する情報を記憶する。ここで言う「シリーズ」とは、一定の関係を有する一群の医用画像データを識別する単位である。例えば、ある再構成条件で再構成された医用画像データ群と、他の再構成条件で再構成された医用画像データ群とが、別々のシリーズとして識別される。また、例えば、ある撮影シーケンスで収集された医用画像データ群と、他の撮影シーケンスで収集された医用画像データ群とが、別々のシリーズとして識別される。また、画像テーブル322dは、シリーズテーブル322cが記憶する各シリーズに紐付けられた医用画像データに関する情報を記憶する。なお、検査テーブル322b、シリーズテーブル322c及び画像テーブル322dの詳細については、図4を用いて後述する。
ユーザ設定DB323は、ユーザ設定リストテーブル323aを有する。ユーザ設定リストテーブル323aは、ユーザと端末の組合せ毎の画面設定を記憶する。例えば、画面設定には、「表示画面の分割数」、「サムネイル表示の有無」、「医用画像を表示する領域の分割数」等に関する情報が含まれる。
制御部330は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等の電子回路であり、医用画像提供部331を有する。医用画像提供部331は、「医用画像リストを送信する処理」と、「ユーザ設定リストテーブル323aを送信する処理」と、「医用画像データを送信する処理」とを実行する。
医用画像提供部331は、医用画像表示装置400から医用画像データの閲覧を要求された場合、まず、医用画像リストDB322から医用画像リストテーブル322aを読出して、医用画像表示装置400に送信する。
また、例えば、医用画像提供部331は、閲覧対象の医用画像群データを指定して、医用画像データの取得を医用画像表示装置400から要求された場合、ユーザ設定リストテーブル323aを読出す。ここで、医用画像提供部331は、医用画像表示装置400から送信された端末IDを参照して、医用画像表示装置400に対するユーザ設定リストテーブル323aを特定する。そして、医用画像提供部331は、ユーザ設定リストテーブル323aを医用画像表示装置400に送信する。続いて、医用画像提供部331は、医用画像表示装置400から指定された医用画像データ群を医用画像DB321から読出して、閲覧を要求された医用画像データ群を医用画像表示装置400に送信する。
医用画像表示装置400は、例えば、表示部401と、操作部402と、通信制御部410と、記憶部420と、制御部430とを有する。表示部401と操作部402とは、例えばタッチパネルとして構成される。表示部401は、制御部430により処理された情報を表示する。操作部402は、利用者からの各種命令や情報入力を受付ける。
通信制御部410は、通信インターフェースであり、外部装置とデータを送受信する。データには、医用画像データが含まれる。通信制御部410は、例えば、医用画像保管装置300への医用画像データの要求、及び要求した医用画像データの受信を行う。
記憶部420は、例えば、半導体メモリ素子又はハードディスク等の記憶装置であり、物理メモリ領域421と、仮想メモリ領域422と、プロセス管理テーブル423と、退避テーブル424とを有する。
物理メモリ領域421は、例えばRAM(Random Access Memory)で構成される。この物理メモリ領域421には、例えば、アドレス「1〜1000」が割当てられる。
仮想メモリ領域422は、プロセスやプログラムからは、あたかも物理メモリ領域であるとして用いられるメモリ領域であり、例えば、物理メモリ領域421に連続したアドレス「1001〜2000」が割当てられる。この仮想メモリ領域422は、HDDやSSD等で構成されるため、医用画像表示装置400において、仮想メモリ領域422へのアクセス速度は、物理メモリ領域421へのアクセス速度に比べて遅い。
プロセス管理テーブル423は、実行中のプロセス又は実行待機中のプロセスに対して割当てられているアドレスを示す情報を記憶する。図2は、プロセス管理テーブル423が記憶するデータ構造の一例を示す図である。図2に示すように、プロセス管理テーブル423は、「プロセスID(Identifier)」と、「アドレス」とを対応付けた情報を記憶する。
プロセス管理テーブル423が記憶する「プロセスID」は、実行中のプロセスの識別子を示す。例えば、「プロセスID」には、「AP1」や「AP2」等のデータ値が格納される。また、プロセス管理テーブル423が記憶する「アドレス」は、物理メモリ領域421のアドレス又は仮想メモリ領域422のアドレスを示す。例えば、「アドレス」には、「20〜40」や「70〜90」等のデータ値が格納される。
一例をあげると、図2に示すプロセス管理テーブル423は、「AP1」で識別されるプロセスには、アドレス「20〜40」が割当てられ、「AP2」で識別されるプロセスには、アドレス「70〜90」が割当てられていることを示す。
退避テーブル424は、後述するメモリ領域制御部435によって物理メモリ領域421から仮想メモリ領域422に退避(ページアウト)させられたプロセスに対して割当てられている退避先のアドレスを示す情報を記憶する。図3は、退避テーブル424が記憶するデータ構造の一例を示す図である。図3に示すように、退避テーブル424は、「プロセスID」と、「アドレス」と、「退避アドレス」とを対応付けた情報を記憶する。ここで、退避テーブル424が記憶する「プロセスID」は、プロセス管理テーブル423が記憶する「プロセスID」に対応し、退避テーブル424が記憶する「アドレス」は、プロセス管理テーブル423が記憶する「アドレス」に対応する。
退避テーブル424が記憶する「退避アドレス」は、物理メモリ領域421に格納されていたデータが仮想メモリ領域422に退避させられた場合に、退避先となる仮想メモリ領域422のアドレスを示す。例えば、「退避アドレス」には、「1070〜1090」等のデータ値が格納される。一例をあげると、図3に示す退避テーブル424は、物理メモリ領域421の「70〜90」に割当てられていたプロセス「AP2」が、仮想メモリ領域422の「1070〜1090」に退避されたことを示す。
制御部430は、例えば、CPUやMPU等の電子回路であり、医用画像取得部431と、医用画像表示制御部432と、算出部433と、監視部434と、メモリ領域制御部435とを有する。なお、医用画像表示制御部432は、記憶部420からビューアプログラムが読み出されて実行された場合に機能する。このビューアプログラムは、DICOM形式の医用画像データを表示可能である。
医用画像取得部431は、ビューアプログラムが起動された場合、利用者から医用画像データを閲覧する要求を受付けて、要求された医用画像データを医用画像保管装置300から取得する。例えば、医用画像取得部431は、「医用画像リストテーブル322aを医用画像保管装置300から取得する処理」と、「医用画像データを医用画像保管装置300から取得する処理」とを実行する。
まず、医用画像取得部431による、「医用画像リストテーブル322aを医用画像保管装置300から取得する処理」について説明する。医用画像取得部431は、利用者から医用画像データを閲覧する要求を受付けた場合、医用画像保管装置300に、医用画像リストテーブル322aの取得を要求する。そして、医用画像取得部431は、医用画像保管装置300から医用画像リストテーブル322aを取得し、取得した医用画像リストテーブル322aを表示部401に表示させる。なお、この医用画像リストテーブル322aは、後述する算出部433によって閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量の算出に用いられる。
図4は、医用画像リストテーブル322aを表示した場合の表示画面の一例を示す図である。図4に示す例では、医用画像取得部431が、医用画像リストテーブル322aとして、検査テーブル322bと、シリーズテーブル322cと、画像テーブル322dとを表示した場合を示す。
図4に示すように、医用画像リストテーブル322aを表示した場合の表示画面は表示領域4a〜表示領域4dの4つの表示領域に分割される。表示領域4aは、利用者が閲覧対象とする受診者を指定する領域であり、受診者の識別子を示す「受診者ID」や、受診者の氏名を示す「受診者名」が表示される領域である。
表示領域4bは、検査テーブル322bが記憶する情報を表示した領域である。図4に示すように、表示領域4bには、検査テーブル322bが記憶する情報として、「受診者ID」と、「検査ID」と、「検査名」と、「画像数」と、「検査日付時刻」とを対応付けた情報が表示される。
ここで、「受診者ID」は、受診者の識別子を示す。「検査ID」は、受診者が受けた検査の識別子を示す。「検査名」は、どの種別の医用画像診断装置によって撮影されたかを示す。「画像数」は、検査IDで識別される検査内において撮影された医用画像データの数を示す。「検査日付時刻」は、検査の開始日時を示す。
表示領域4cは、シリーズテーブル322cが記憶する情報を表示した領域である。図4に示すように、表示領域4cには、シリーズテーブル322cが記憶する情報として、「シリーズID」と、「シリーズ日付時刻」と、「検査名」とを対応付けた情報が表示される。
ここで、「シリーズID」は、シリーズの識別子を示す。「シリーズ日付時刻」は、シリーズに含まれる医用画像データを生成した日時を示す。「検査名」は、どの種別の医用画像診断装置によって撮影されたかを示す。
表示領域4dは、画像テーブル322dが記憶する情報を表示した領域である。図4に示すように、表示領域4dには、画像テーブル322dが記憶する情報として、「画像ID」と、「画像タイプ」とを対応付けた情報が表示される。
ここで、「画像ID」は、シリーズに含まれる各医用画像データの識別子を示す。「画像タイプ」は、医用画像データのアキシャル、コロナル、サジタルの種別を示す。
ここで、表示領域4bにおいて選択された結果に連動し、表示領域4cにおいて表示される情報が変化する。また、表示領域4cにおいて選択された結果に連動し、表示領域4dにおいて表示される情報が変化する。図4に示す例では、表示領域4bにおいて、受診者IDが「xxx1」であり、検査IDが「0012」である項目が選択されることで、表示領域4cにおいて、検査IDが「0012」に含まれる4つの項目が表示される。そして、表示領域4cにおいて、シリーズIDが「1」である項目が選択されることで、表示領域4dにおいて、シリーズIDが「1」に含まれる項目が表示される。
続いて、医用画像取得部431による、「医用画像データを医用画像保管装置300から取得する処理」について説明する。まず、医用画像取得部431は、ユーザ設定リストテーブル323aを取得する。なお、ユーザ設定リストテーブル323aは、医用画像表示制御部432及び監視部434に引き渡される。
そして、医用画像取得部431は、閲覧を要求された医用画像データ群を医用画像保管装置300から取得する。医用画像取得部431は、通信制御部410を介して医用画像保管装置300から取得した医用画像データ群を、後述する監視部434により決定されたアドレスに割り当てるよう、後述するメモリ領域制御部435に指示する。これにより、取得された医用画像データ群は、メモリ領域制御部435によって物理メモリ領域421又は仮想メモリ領域422に格納される。
医用画像表示制御部432は、ユーザ設定リストテーブル323aに基づいた画面設定で、医用画像データを表示部401に表示させる。図5は、医用画像を表示した場合の表示画面の一例を示す図である。図5に示す例では、ユーザ設定リストテーブル323aにおける「表示画面の分割数」が「2」であり、「サムネイル表示の有無」が「有」であり、「医用画像を表示する領域の分割数」が「1」である場合を説明する。
図5に示すように、「表示画面の分割数」が「2」であるので、医用画像を表示した場合の表示画面は表示領域5aと表示領域5bの2つの表示領域に分割される。表示領域5aは、サムネイルを表示する領域である。図5に示す例では、表示領域5aには、シリーズ1に含まれる医用画像データ群のうち先頭の医用画像データが表示される。表示領域5bは、閲覧を要求された医用画像を表示する領域である。
図5に示す例では、「医用画像を表示する領域の分割数」が「1」であるので、医用画像表示制御部432は、医用画像を表示する領域を分割することなく、表示部401に医用画像群を1枚ずつ表示させる。例えば、医用画像表示制御部432は、閲覧を要求された医用画像データ群のうち、物理メモリ領域421の先頭のアドレスに格納された医用画像データを読出して、表示部401に表示させる。なお、説明の便宜上、1アドレスに1枚の医用画像データが格納されているものとする。なお、図5では、X線CT装置によって撮影された被検体のCT像を示す。また、医用画像表示制御部432は、操作部402を介して医用画像をめくる操作等を利用者から受付けた場合、表示されている医用画像を変更する。
算出部433は、医用画像取得部431から医用画像リストテーブル322aを取得したことを契機として、閲覧を要求された医用画像データ群に使用するメモリ量を算出する。例えば、算出部433は、医用画像データ群の閲覧を要求された場合、医用画像リストテーブル322aに基づいて、閲覧を要求された医用画像データ群に含まれる1枚の医用画像データに必要なメモリ量と、閲覧を要求された医用画像データ群のシリーズごとの合計のメモリ量とを算出する。なお、ここでは、シリーズ1に含まれる100枚の医用画像データの閲覧を要求された場合を説明する。
まず、算出部433は、医用画像データ1枚あたりで使用するメモリ量を、以下の式(1)を用いて算出する。式(1)は、「メモリ量/枚=医用画像の表示上のサイズ×医用画像の色深度(階調)」である。ここで、「医用画像の表示上のサイズ」は、表示部401の大きさ(=ディスプレイ等の解像度)によって決定される。「医用画像の色深度(階調)」は、医用画像データが撮影された医用画像診断装置200の種別によって決定されるので、算出部433は、医用画像リストテーブル322aを参照して、医用画像診断装置200の種別を判定する。言い換えると、算出部433は、医用画像診断装置200の種別に応じて、閲覧を要求された医用画像データ群に使用するメモリ量を算出する。
次に、算出部433は、閲覧を要求された医用画像データ群のシリーズごとの合計のメモリ量を算出する。例えば、算出部433は、シリーズ1に含まれる全ての医用画像データを表示した場合に必要なメモリ量を、1枚あたりで使用するメモリ量にシリーズ1に含まれる医用画像データの枚数を乗算することで算出する。そして、算出部433は、算出した結果を監視部434に受け渡す。なお、算出部433は、シリーズ1に含まれる医用画像データとシリーズ2に含まれる医用画像データとの閲覧を要求された場合、シリーズ2の医用画像データについても、医用画像データ1枚に必要なメモリ量と、シリーズ2に含まれる全ての医用画像データを表示した場合に必要なメモリ量とを算出する。そして、算出部433は、算出したメモリ量を監視部434に通知する。
監視部434(決定部とも言う)は、物理メモリ領域421及び仮想メモリ領域422を監視し、プログラムやデータを格納する領域を決定する。例えば、監視部434は、ビューアプログラムが起動されたことを契機にして、ビューアプログラムを実行するために必要な物理メモリ領域421を確保する。そして、監視部434は、ビューアプログラムを実行するために確保した領域のアドレスをメモリ領域制御部435に通知する。
また、監視部434は、算出部433からメモリ量を通知された場合、メモリ量と、物理メモリ領域421の使用状況とに応じて、医用画像データ群のうち、複数枚分の医用画像データに相当する連続した領域を、物理メモリ領域421上に決定する。例えば、監視部434は、閲覧要求された医用画像データ群のうち、複数枚分の医用画像データ群の表示に使用するメモリ量を連続して確保可能な領域を物理メモリ領域421上に決定する。通常、物理メモリ領域421は、OS(Operating System)や他のプログラムで利用されていることが多いので、監視部434が、仮に閲覧を要求されたすべての医用画像データのための領域を確保した場合、医用画像表示装置400の動作が不安定になったり、他のプログラムの処理速度が低下したりする。このため、監視部434が、閲覧を要求されたすべての医用画像データの表示に必要なメモリ量に相当する領域を、物理メモリ領域421に確保することは、現実的ではない場合がある。このため監視部434は、例えば、一度の閲覧要求に応じて確保する物理メモリ領域421の上限値を予め設定する。そして、監視部434は、閲覧を要求された医用画像データ群に必要なメモリ量に相当する領域のうち、上限値未満で確保可能な領域を物理メモリ領域421上に決定する。
具体的には、監視部434は、閲覧を要求された医用画像データ群に必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であるか否かを判定する。以下では、監視部434による、「必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であると判定した場合の処理」と、「必要なメモリ量に相当する領域が、上限値以上であると判定した場合の処理」とを説明する。
まず、監視部434による、「必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であると判定した場合の処理」について説明する。監視部434は、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であると判定した場合、必要なメモリ量に相当する連続した空き領域を確保する。まず、監視部434は、必要なメモリ量に相当する連続した空き領域を確保可能であるか否かを判定する。例えば、監視部434は、プロセス管理テーブル423を参照して、必要なメモリ量に相当する領域を連続して確保可能な物理メモリ領域421上のアドレスがあるか否かを判定する。ここで、監視部434は、連続して確保可能なアドレスがあると判定した場合、確保可能であると判定した物理メモリ領域421のアドレスをメモリ領域制御部435に通知する。
一方、監視部434は、連続して確保可能なアドレスがないと判定した場合、医用画像データの表示処理以外のプロセスに割当てられている領域を、物理メモリ領域421から仮想メモリ領域422に退避させて、必要なメモリ量に相当する連続した空き領域を確保する。言い換えると、監視部434は、複数枚分の医用画像データに相当する連続した領域を物理メモリ領域421上に決定できない場合、物理メモリ領域421から仮想メモリ領域422にページアウトさせる領域を、医用画像データの表示以外に使用されているデータを格納する領域から決定する。例えば、監視部434は、プロセス管理テーブル423を参照して、仮想メモリ領域422に退避させるべき物理メモリ領域421のアドレスと、退避先である仮想メモリ領域422のアドレスとを決定する。そして、監視部434は、退避させるべきであると決定した領域のアドレスと、退避先である仮想メモリ領域422のアドレスとをメモリ領域制御部435に通知する。また、監視部434は、医用画像データ群を格納する物理メモリ領域421上のアドレスを、メモリ領域制御部435に通知する。
次に、監視部434による、「必要なメモリ量に相当する領域が、上限値以上であると判定した場合の処理」について説明する。監視部434は、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値以上であると判定した場合、上限値未満分の医用画像データについては、「必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であると判定した場合の処理」と同様に、必要なメモリ量に相当する連続した空き領域を物理メモリ領域421に確保する。そして、監視部434は、上限値以上の医用画像データについては、必要なメモリ量に相当する連続した空き領域を仮想メモリ領域422に確保する。言い換えると、監視部434は、閲覧を要求された医用画像データ群のうち、物理メモリ領域421に格納しない医用画像データに相当する連続した領域を、仮想メモリ領域422上に決定する。例えば、監視部434は、プロセス管理テーブル423及び退避テーブル424を参照して、仮想メモリ領域422上に連続した空き領域を確保する。この場合、監視部434は、確保した仮想メモリ領域422のアドレスをメモリ領域制御部435に通知する。
メモリ領域制御部435(格納制御部とも言う)は、監視部434から通知されたアドレスへのプログラムやデータの格納、監視部434から通知されたアドレスからプログラムやデータの読出しを実行する。例えば、メモリ領域制御部435は、ビューアプログラムを実行するために確保した領域のアドレスを監視部434から通知された場合、ビューアプログラムを記憶部420から読出し、監視部434によって決定された物理メモリ領域421上のアドレスにビューアプログラムを格納させる。そして、メモリ領域制御部435は、プロセス管理テーブル423を更新する。
また、メモリ領域制御部435は、閲覧を要求された医用画像データ群を格納させるアドレスを監視部434から通知された場合、監視部434によって決定された物理メモリ領域421上のアドレス又は仮想メモリ領域422上のアドレスに、医用画像データ群を格納させる。例えば、メモリ領域制御部435は、監視部434によって決定された連続した物理メモリ領域421に、複数枚分の医用画像データを格納させる。また、メモリ領域制御部435は、物理メモリ領域421に格納しない医用画像データを、監視部434によって決定された仮想メモリ領域422上の連続した領域に格納させる。
また、メモリ領域制御部435は、医用画像データの表示以外に使用されているデータを、仮想メモリ領域422上に格納させる。例えば、メモリ領域制御部435は、監視部434によって決定された物理メモリ領域421上のアドレスに格納されているデータを読出して、監視部434によって決定された仮想メモリ領域422上のアドレスに格納させる。そして、メモリ領域制御部435は、プロセス管理テーブル423及び退避テーブル424を更新する。
また、例えば、メモリ領域制御部435は、操作部402を介して医用画像の閲覧の終了要求を利用者から受付けた場合、医用画像データ群を格納させた物理メモリ領域421の解放処理を実行する。例えば、メモリ領域制御部435は、プロセス管理テーブル423を参照して、医用画像データ群を格納させた物理メモリ領域421を特定し、物理メモリ領域421に格納させた医用画像データ群を消去する。そして、メモリ領域制御部435は、プロセス管理テーブル423を更新する。
続いて、メモリ領域制御部435は、退避テーブル424を参照して、仮想メモリ領域422に退避させた医用画像データの表示以外に使用されているデータを仮想メモリ領域422から取得し、退避テーブル424を更新する。続いて、メモリ領域制御部435は、退避テーブル424を参照して、取得した医用画像データの表示以外に使用されているデータを退避前に格納されていた物理メモリ領域421に格納させる。その後、メモリ領域制御部435は、プロセス管理テーブル423を更新する。
図6〜図8を用いて、監視部434及びメモリ領域制御部435による処理動作を説明する。図6〜図8は、第1の実施形態に係る監視部434及びメモリ領域制御部435の動作を説明する図である。
図6では、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であるが、必要なメモリ量に相当する連続した空き領域を確保できなかった場合を説明する。図6の(A)は、物理メモリ領域421における各領域とアドレスとの対応関係を示した模式図を示し、図6の(B)は、仮想メモリ領域422における各領域とアドレスとの対応関係を示した模式図を示す。なお、処理の内容を簡略的に説明するため、物理メモリ領域421には、アドレス101〜124の24の領域があり、仮想メモリ領域422には、アドレス1001〜1024の24の領域があるものとする。また、説明の便宜上、この1つの領域がページの単位となり、医用画像1枚に対応するものとする。
また、図6の(A)に示す例では、物理メモリ領域421上には、「AP1」で識別されるプロセスによって、アドレス105〜109の5つの領域が確保され、「AP2」で識別されるプロセスによって、アドレス115〜121の7つの領域が確保されている。また、図6の(A)における白抜き部分は、いずれのプロセスにも確保されていない領域を示す。なお、図6の(B)に示す例では、仮想メモリ領域422上には、いずれのプロセスも確保されていない。また、図6の(C)は、図6の(A)及び図6の(B)の状態を示すプロセス管理テーブル423であり、図6の(D)は、図6の(A)及び図6の(B)の状態を示す退避テーブル424である。
続いて、図6の(A)及び図6の(B)の状態から、ビューアプログラムを起動し、医用画像データ群を表示する場合について説明する。ここで、ビューアプログラムには4領域が必要であり、医用画像データ群には12領域が必要であるとする。なお、上述したように、医用画像データ群に必要な領域(メモリ量)は、算出部433によって算出される。
監視部434は、プロセス管理テーブル423を参照して、物理メモリ領域421のどの領域が利用されているかを把握する。例えば、監視部434は、図6の(A)に示す例では、アドレス101〜104の4領域が空いており、ビューアプログラムに確保可能であると判定する。そして、メモリ領域制御部435は、図6の(E)に示すように、監視部434によって空いていると判定された4領域にビューアプログラムを格納させる。
また、監視部434は、表示する医用画像データ群に必要な12領域を物理メモリ領域421に確保可能であるか否かを判定する。なお、ここでは、一度の閲覧要求に応じて確保する物理メモリ領域421の上限値が12領域であるものとする。図6の(A)に示す例では、監視部434は、連続した12領域を確保可能ではないと判定する。そこで、監視部434は、使用状況を確認し、物理メモリ領域421のうち医用画像データ群の表示以外に使用されている領域からページアウトする領域を選択する。ここで、監視部434は、ページアウトする領域の候補が複数存在する場合、アクセス頻度が低いプロセスに割当てられた領域を仮想メモリ領域422への退避対象とする。図6の(A)に示す例では、監視部434は、「AP2」で識別されるプロセスによって確保されたアドレス115〜121の7領域を退避対象に選択する。
メモリ領域制御部435は、仮想メモリ領域422に7領域を確保し、退避対象に選択したデータを仮想メモリ領域422に格納させる。図6の(F)に示す例では、メモリ領域制御部435は、仮想メモリ領域422のアドレス1015〜1021の7領域に「AP2」で識別されるプロセスを退避させる。また、このとき、メモリ領域制御部435は、物理メモリ領域421のアドレスと仮想メモリ領域422のアドレスとを対応付けた退避テーブル424を更新する。図6の(H)に示す退避テーブル424は、アドレス115〜121の領域に確保された「AP2」で識別されるプロセスを、アドレス1015〜1021の領域に退避させたことを示す。これにより、「AP2」で識別されるプロセスは、退避テーブル424を参照することで、退避されたデータに継続して正常に動作することが可能となる。
そして、監視部434は、物理メモリ領域421においていずれのプロセスにも確保されていないアドレス110〜121の領域を医用画像データ群に確保すると決定する。続いて、メモリ領域制御部435は、監視部434によって決定されたアドレス110〜121の領域に、医用画像データ群を格納させる。そして、メモリ領域制御部435は、プロセス管理テーブル423を更新する。図6の(G)に示すプロセス管理テーブル423は、「ビューア」で識別されるビューアプログラムにアドレス101〜104を割当て、「V1」で識別される医用画像データにアドレス110〜121を割当てたことを示す。なお、図6の(G)に示すプロセス管理テーブル423において、仮想メモリ領域422に退避させた「AP2」で識別されるプロセスが消去される。
また、医用画像表示制御部432は、操作部402を介して医用画像をめくる操作等を利用者から受付けた場合、表示されている医用画像を変更する。例えば、医用画像表示制御部432は、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満である場合、物理メモリ領域421のアドレスを一つ進めた位置に格納されている医用画像データを読出して、表示部401に表示させる。
図7では、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値以上である場合を説明する。図7では、一度の閲覧要求に応じて確保する物理メモリ領域421の上限値が12領域であり、算出部433より要求された領域が20領域である場合を説明する。
図7の(A)は、物理メモリ領域421における各領域とアドレスとの対応関係を示した模式図を示し、図7の(B)は、仮想メモリ領域422における各領域とアドレスとの対応関係を示した模式図を示す。なお、処理の内容を簡略的に説明するため、物理メモリ領域421には、アドレス110〜121の12の領域があり、仮想メモリ領域422には、アドレス1010〜1021の12の領域があるものとする。また、この1つの領域がページの単位となり、医用画像データ1枚に対応するものとする。
また、図7の(A)に示す例では、物理メモリ領域421上には、1〜12枚目に対応する医用画像データ群によって、アドレス110〜121の12の領域が確保されている。また、図7の(B)に示すように、仮想メモリ領域422上には、13〜20枚目に対応する医用画像データ群によって、アドレス1010〜1017の8つの領域が確保されている。また、図7の(C)は、図7の(A)及び図7の(B)の状態を示すプロセス管理テーブル423である。
図7の(D)及び図7の(E)は、それぞれ図7の(A)及び図7の(B)の状態から、画像が1枚めくられた場合を示す。この場合、メモリ領域制御部435は、医用画像表示制御部432から次に表示する医用画像データを物理メモリ領域421に割り当てる旨を通知される。メモリ領域制御部435は、アドレス110の領域に格納されていた1枚目の医用画像データを仮想メモリ領域422に退避させる。そして、メモリ領域制御部435は、アドレス110の領域に2枚目の医用画像データを割り当てる。同様に、メモリ領域制御部435は、3枚目以降の医用画像データについてアドレスを変更する処理を実行する。そして、メモリ領域制御部435は、仮想メモリ領域422のアドレス1010から13枚目の医用画像データを読出して、物理メモリ領域421のアドレス121に13枚目の医用画像データを格納させる。この結果、医用画像データ群の2〜13枚目を表示対象として、確保されている12の領域を連続したままビューアプログラムが参照することができる。また、メモリ領域制御部435は、仮想メモリ領域422において、14枚目以降の医用画像データ群についてアドレスを変更する処理を実行する。そして、メモリ領域制御部435は、仮想メモリ領域422のアドレス1017に1枚目の医用画像データを格納させる。
また、医用画像表示制御部432は、操作部402を介して医用画像をめくる操作等を利用者から受付けた場合、表示されている医用画像を変更する。例えば、医用画像表示制御部432は、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値以上である場合、物理メモリ領域421の先頭のアドレスに格納された医用画像データを読出して、表示部401に表示させる。なお、メモリ領域制御部435は、医用画像をめくる操作を1枚受付けるごとに、物理メモリ領域421の割当てを変更せずに、所定の枚数分めくる操作を1枚受付けた場合に物理メモリ領域421の割当てを変更するようにしてもよい。例えば、メモリ領域制御部435は、5枚目の医用画像がめくられた場合に物理メモリ領域421の割当てを変更するようにしてもよい。これにより、1度表示した医用画像を再度戻って表示する際にも、高速に表示処理することができる。
図8では、複数のシリーズの医用画像データ群の閲覧を要求された場合を説明する。利用者が、複数シリーズの医用画像データ群を順に閲覧する場合、予め、複数シリーズの医用画像データ群を取得する場合がある。ここで、複数シリーズの医用画像データ群を取得する場合、各シリーズに含まれる医用画像データの枚数が多ければ、全てのデータを取得するまでに時間がかかってしまう。この場合、全てのデータを取得するまで、医用画像を表示することができない。このため、監視部434は、例えば、シリーズ1の医用画像データを物理メモリ領域421に確保して、表示処理を開始させつつ、シリーズ2以降の医用画像データを仮想メモリ領域422に確保させる。
図8の(A)〜図8の(D)は、図6の(A)〜図6の(D)と同様であるので、詳細な説明を省略する。図8の(A)及び図8の(B)の状態から、ビューアプログラムを起動し、医用画像を表示する場合について説明する。ここで、ビューアプログラムには4領域が必要であるとし、シリーズ1の医用画像データには12領域が必要であり、シリーズ2の医用画像データには12領域が必要であるとする。なお、医用画像データに必要な領域は、算出部433によって算出される。そして、監視部434は、図6と同様に、空いている4領域にビューアプログラムを割り当てる。また、監視部434は、シリーズ1の医用画像データに12領域を確保するため、物理メモリ領域421のうち医用画像の表示以外に使用されている領域からページアウトする領域を選択する。
そして、メモリ領域制御部435は、図8の(E)に示すように、監視部434によって空いていると判定された4領域にビューアプログラムを割り当てる。また、メモリ領域制御部435は、仮想メモリ領域422のアドレス1015〜1021の7領域に「AP2」で識別されるプロセスを退避させた後、物理メモリ領域421においていずれのプロセスにも確保されていないアドレス110〜121にシリーズ1の医用画像データを格納させる。続いて、メモリ領域制御部435は、シリーズ2の医用画像データを仮想メモリ領域422のアドレス1001〜1012に格納させる。
このように、予めシリーズ2の医用画像データを仮想メモリ領域422に取得しておくことで、医用画像表示装置400は、例えば、シリーズ1の医用画像データ群を物理メモリ領域421に格納した後、シリーズ1の医用画像データ群を表示している間に、シリーズ2の医用画像データ群を仮想メモリ領域422に格納するので、ダウンロードに要する時間を節約することができる。また、医用画像表示装置400は、医用画像をめくる操作等を利用者から受付けた場合、図7で説明したのと同様に、アドレス110の領域に格納されていたシリーズ1の1枚目の医用画像データを仮想メモリ領域422に退避させる。そして、医用画像表示装置400は、アドレス110の領域にシリーズ1の2枚目の医用画像データを割り当てる。同様に、メモリ領域制御部435は、シリーズ1の3枚目以降の医用画像データについてアドレスを変更する処理を実行する。そして、医用画像表示装置400は、仮想メモリ領域422のアドレス1001からシリーズ2の1枚目の医用画像データを読出して、物理メモリ領域421のアドレス121に、シリーズ2の1枚目の医用画像データを格納させる。これにより、医用画像表示装置400は、シリーズ1の医用画像データの閲覧後に、速やかにシリーズ2の医用画像データを表示させることが可能となる。
次に、図9を用いて、医用画像表示装置400による処理手順を説明する。図9は、医用画像表示装置400による処理手順を示すフローチャートである。図9に示すように、医用画像取得部431は、医用画像の閲覧要求を受付けたか否かを判定する(ステップS101)。すなわち、医用画像取得部431は、ビューアプログラムが起動させられたか否かを判定する。ここで、医用画像取得部431は、医用画像の閲覧要求を受付けたと判定した場合(ステップS101、Yes)、医用画像保管装置300から閲覧対象の医用画像データ群を取得する医用画像データ取得処理を実行する(ステップS102)。なお、医用画像データ取得処理の詳細については、図10を用いて後述する。
算出部433は、医用画像リストテーブル322aに基づいて、閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量を算出する(ステップS103)。続いて、監視部434及びメモリ領域制御部435は、物理メモリ領域割当処理を実行する(ステップS104)。なお、物理メモリ領域割当処理の詳細については、図11を用いて後述する。そして、医用画像表示制御部432は、医用画像を表示する(ステップS105)。
医用画像取得部431は、新たに医用画像データの取得処理を受付けたか否かを判定する(ステップS106)。ここで、医用画像取得部431は、新たに医用画像データの取得処理を受付けたと判定した場合(ステップS106、Yes)、ステップS102に移行して医用画像データ取得処理を実行する。一方、医用画像取得部431が、新たに医用画像データの取得処理を受付けたと判定しなかった場合(ステップS106、No)、メモリ領域制御部435は、操作の終了を受付けたか否かを判定する(ステップS107)。
ここで、メモリ領域制御部435が、操作の終了を受付けたと判定しなかった場合(ステップS107、No)、ステップS106に移行して、医用画像取得部431は、新たに医用画像データの取得処理を受付けたか否かを判定する。
一方、メモリ領域制御部435は、操作の終了を受付けたと判定した場合(ステップS107、Yes)、物理メモリ領域解放処理を実行する(ステップS108)。なお、物理メモリ領域開放処理の詳細については、図12を用いて後述する。ステップS108の処理の終了後、医用画像表示装置400は、医用画像データの表示処理を終了する。
次に、図10を用いて、医用画像データ取得処理の手順について説明する。図10は、第1の実施形態に係る医用画像取得部431による医用画像取得処理の手順を示すフローチャートである。なお、この処理は、図9に示したステップS102に対応する。図10に示すように、医用画像取得部431は、ログイン画面を表示する(ステップS201)。そして、医用画像取得部431は、認証成功したか否かを判定する(ステップS202)。医用画像取得部431は、認証成功したと判定しなかった場合(ステップS202、No)、ステップS202に移行して認証成功したか否かを判定する処理を繰り返す。
医用画像取得部431は、認証成功したと判定した場合(ステップS202、Yes)、医用画像リストテーブル322aの取得を医用画像保管装置300に要求して、医用画像リストテーブル322aを取得する(ステップS203)。そして、医用画像取得部431は、医用画像リストテーブル322aを表示させる(ステップS204)。
医用画像取得部431は、医用画像データ群の選択を受付け(ステップS205)、選択された医用画像データ群の取得を医用画像保管装置300に要求する(ステップS206)。ここで、医用画像取得部431は、例えば、医用画像データ群の取得要求に、医用画像表示装置400の端末IDを含める。そして、医用画像取得部431は、ユーザ設定リストテーブル323aを取得する(ステップS207)。
続いて、医用画像取得部431は、閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量の算出を算出部433に依頼する(ステップS208)。そして、医用画像取得部431は、選択された医用画像データを取得する(ステップS209)。
なお、医用画像取得部431は、ステップS203において、医用画像リストテーブル322aを取得するのと同時に、ユーザ設定リストテーブル323aを取得するようにしてもよい。
次に、図11を用いて、物理メモリ領域割当処理の手順について説明する。図11は、第1の実施形態に係る監視部434及びメモリ領域制御部435による物理メモリ領域割当処理の手順を示すフローチャートである。なお、この処理は、図9に示したステップS104に対応する。図11に示すように、監視部434は、閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量を算出部433から取得する(ステップS301)。そして、監視部434は、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であるか否かを判定する(ステップS302)。ここで、監視部434は、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であると判定しなかった場合(ステップS302、No)、上限値以上の医用画像データ群については、必要なメモリ量に相当する連続した空き領域を仮想メモリ領域422に確保し(ステップS303)、上限値未満分の医用画像データ群について、ステップS304以降の処理を実行する。一方、監視部434は、必要なメモリ量に相当する領域が、上限値未満であると判定した場合(ステップS302、Yes)、ステップS304に移行する。
監視部434は、医用画像データの表示に必要な使用量を物理メモリ領域421に確保可能であるか否かを判定する(ステップS304)。ここで、監視部434は、医用画像データの表示に必要な使用量を物理メモリ領域421に確保可能であると判定した場合(ステップS304、Yes)、ステップS309に移行する。一方、監視部434は、医用画像データの表示に必要な使用量を物理メモリ領域421に確保可能であると判定しなかった場合(ステップS304、No)、仮想メモリ領域422に退避させるデータを選択する(ステップS305)。続いて、メモリ領域制御部435は、仮想メモリ領域422にデータを退避させ(ステップS306)、退避テーブル424を更新する(ステップS307)。
そして、メモリ領域制御部435は、プロセス管理テーブル423を更新し(ステップS308)、物理メモリ領域421を確保する(ステップS309)。続いて、メモリ領域制御部435は、物理メモリ領域421又は仮想メモリ領域422へ医用画像データを割当て(ステップS310)、プロセス管理テーブル423を更新する(ステップS311)。例えば、メモリ領域制御部435は、上限値未満分の医用画像データ群を物理メモリ領域421に格納させ、上限値以上の医用画像データ群を仮想メモリ領域422に格納させる。
次に、図12を用いて、物理メモリ領域解放処理の手順について説明する。図12は、第1の実施形態に係るメモリ領域制御部435による物理メモリ領域解放処理の手順を示すフローチャートである。なお、この処理は、図9に示したステップS108に対応する。図12に示すように、メモリ領域制御部435は、医用画像データ用に確保した物理メモリ領域421のデータを消去し(ステップS401)、プロセス管理テーブル423を更新する(ステップS402)。
そして、メモリ領域制御部435は、退避させたデータを仮想メモリ領域422から取得し(ステップS403)、退避テーブル424を更新する(ステップS404)。続いて、メモリ領域制御部435は、仮想メモリ領域422から取得したデータを物理メモリ領域421に確保し(ステップS405)、プロセス管理テーブル423を更新する(ステップS406)。
上述したように、第1の実施形態に係る医用画像表示装置400は、閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量を算出する。そして、医用画像表示装置400は、算出したメモリ量と、物理メモリ領域の使用状況とに応じて、複数枚分の医用画像データの表示に使用するメモリ量に相当する連続した領域を、物理メモリ領域421上に決定する。続いて、医用画像表示装置400は、決定された連続した領域に、複数枚分の医用画像データを格納させる。これにより第1の実施形態によれば、医用画像の表示速度を向上することができる。
また、医用画像表示装置400は、閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量に対して確保可能な領域の上限値を設定する。これにより、医用画像表示装置400によれば、閲覧を要求されたすべての医用画像データの表示に必要なメモリ量が物理メモリ領域421を占有することを防止できる。この結果、医用画像表示装置400は、医用画像表示装置400の動作が不安定になったり、他のプログラムの処理速度が低下したりすることを防止できる。
また、医用画像表示装置400は、閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量が当該上限値未満であるが、必要なメモリ量に相当する連続した領域を、物理メモリ領域421上に決定できない場合、物理メモリ領域421に格納されたデータのうち医用画像データの表示以外に使用されているデータを、仮想メモリ領域422上の連続した領域にページアウトさせる。これにより、医用画像表示装置400によれば、閲覧を要求された医用画像データ群を優先的に表示処理することが可能となる。
また、医用画像表示装置400は、医用画像の表示終了を受付けた場合、物理メモリ領域421に格納された複数枚分の医用画像データを、物理メモリ領域421から消去し、ページアウトさせたデータを、仮想メモリ領域422から読出して、物理メモリ領域421に読出したデータを格納させる。これにより、医用画像表示装置400によれば、ビューアプログラムの終了後には、ビューアプログラムの起動前に実行されていたプロセスを高速に処理することが可能となる。
また、医用画像表示装置400は、上限値以上に取得した医用画像データ群を、仮想メモリ領域422上の連続した領域に格納させる。また、医用画像表示装置400は、表示されている医用画像が変更された場合、物理メモリ領域421に格納された医用画像データと、仮想メモリ領域422に格納された医用画像データとを入れ替える。これにより、医用画像表示装置400によれば、ダウンロードに要する時間を節約することができる。また、医用画像表示装置400によれば、医用画像をめくる操作等を利用者から受付けた場合、速やかに次の医用画像データを表示させることが可能となる。
また、医用画像表示装置400は、表示されている医用画像が複数枚分変更された場合に、物理メモリ領域421に格納された医用画像データと、仮想メモリ領域422に格納された医用画像データとを入れ替える。これにより、医用画像表示装置400によれば、1度表示した医用画像を再度戻って表示する際にも、高速に表示処理することができる。
また、医用画像表示装置400は、閲覧を要求された医用画像の表示上のサイズ及び色深度の少なくとも一方を用いて、閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量を算出する。これにより、医用画像表示装置400によれば、医用画像表示装置400の種別に応じて必要なメモリ量を算出することができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、医用画像を表示する領域を分割せずに、閲覧を要求された医用画像を1枚ずつ表示する場合について説明した。ところで、読影医等の利用者は、複数シリーズの医用画像を並べて表示したり、診断対象の医用画像と、この医用画像と同一の受診者を過去に撮影した医用画像とを並べて表示したりする場合がある。そこで、第2の実施形態では、医用画像を表示する領域を分割して表示する場合について説明する。
第2の実施形態に係る医用画像表示装置400の構成は、図1に示した第1の実施形態に係る医用画像表示装置400の構成と同様である。かかる構成において、第2の実施形態に係る医用画像表示装置400の各部は、以下の処理を実行する。
第2の実施形態に係る医用画像表示制御部432は、ユーザ設定リストテーブル323aに基づいた画面設定で、医用画像データを表示部401に表示させる。図13は、医用画像を表示した場合の表示画面の一例を示す図である。図13に示す例では、ユーザ設定リストテーブル323aにおける「表示画面の分割数」が「3」であり、「サムネイル表示の有無」が「有」であり、「医用画像を表示する領域の分割数」が「2」である場合を説明する。
図13に示すように、「表示画面の分割数」が「3」であるので、医用画像を表示した場合の表示画面は表示領域13a、表示領域13b及び表示領域13cの3つの表示領域に分割される。表示領域13aは、サムネイルを表示する領域である。図13に示す例では、表示領域13aには、シリーズ1に含まれる医用画像データ群のうち先頭の医用画像データと、シリーズ2に含まれる医用画像データ群のうち先頭の医用画像データとが表示される。
図13に示す例では、「医用画像を表示する領域の分割数」が「2」であるので、医用画像表示制御部432は、医用画像を表示する領域を2分割して、表示部401に医用画像群を1枚ずつ表示させる。例えば、医用画像表示制御部432は、閲覧を要求された医用画像データ群のうち、シリーズ1の医用画像データ群を表示領域13bに表示させ、シリーズ2の医用画像データ群を表示領域13cに表示させる。なお、図13では、X線CT装置によって撮影された被検体のCT像を示す。
監視部434は、ユーザ設定リストテーブル323aを参照し、「医用画像を表示する領域の分割数」を特定する。そして、監視部434は、上限値を医用画像の表示領域の分割数に応じて、割当てる。例えば、「医用画像を表示する領域の分割数」が「2」であり、上限値が「12領域」であり、シリーズ1の医用画像データ群とシリーズ2の医用画像データ群とを並べて表示する場合、監視部434は、シリーズ1の医用画像データ群に「6領域」を確保し、シリーズ2の医用画像データ群に「6領域」を確保する。
そして、第2の実施形態に係る医用画像表示制御部432は、閲覧を要求されたシリーズ1の医用画像データ群と、シリーズ2の医用画像データ群とを同時に物理メモリ領域421から読出す。これにより、医用画像表示装置400は、シリーズ1の医用画像データ群と、シリーズ2の医用画像データ群とを高速に表示処理することができる。
また、医用画像を表示する領域を2分割した場合、一方にシリーズ1の医用画像データ群を表示し、他方に過去に撮影された医用画像データ群を表示させる場合がある。ここで、過去に撮影された医用画像データ群は、診断を行うための参照として用いられるものであって、読影の対象ではない。このため、例えば、読影医が、100枚のシリーズ1の医用画像データ群の50枚目に異常があると診断した場合、被検体における位置が同じであれば、過去に撮影された医用画像データ群の50枚目を選択的に読出して、表示させればよい。このため、医用画像表示制御部432は、過去に撮影された医用画像データ群を高速に表示処理する必要がないので、仮想メモリ領域422に確保しておき、画像IDを指定して読出せばよい。
このようなことから、監視部434は、診断対象の医用画像と過去に撮影した医用画像とを並べて表示する場合、過去に撮影した医用画像データを物理メモリ領域421に確保しないようにしてもよい。例えば、上限値が12領域であり、シリーズ1の医用画像データと過去に撮影した医用画像データとを並べて表示する場合、監視部434は、シリーズ1の医用画像データに物理メモリ領域421の「12領域」を確保し、過去に撮影した医用画像データに仮想メモリ領域422の12領域を確保する。
また、医用画像データ群としてX線CT装置によって撮影された医用画像データ群を例に説明した。ところで、他の医用画像診断装置によって撮影された医用画像データは、複数枚ではなく、1枚だけである場合がある。例えば、CR(computed radiography)装置によって撮影された胸部レントゲン写真等があげられる。胸部レントゲン写真等をめくる操作等を利用者から受付けることはないので、監視部434は、胸部レントゲン写真等を物理メモリ領域421に格納させる必要はなく、仮想メモリ領域422に格納させてもよい。このため、監視部434は、医用画像が撮影された医用画像診断装置の種別に応じて、物理メモリ領域421に領域を確保するか否かを判定するようにしてもよい。
上述したように、第2の実施形態に係る医用画像表示装置400は、閲覧を要求された医用画像データ群のうち、比較対象となる過去に撮影された医用画像データ群については、表示に使用するメモリ量に相当する連続した領域を、仮想メモリ領域422上に決定する。これにより、医用画像表示装置400によれば、物理メモリ領域421の領域を有効に使用することができる。
また、医用画像表示装置400は、閲覧を要求された医用画像データ群を撮影した医用画像診断装置200の種別に応じて、医用画像データ群の表示に使用するメモリ量に相当する連続した領域を、物理メモリ領域421に確保するか否かを判定する。これにより、医用画像表示装置400によれば、物理メモリ領域421の領域を有効に使用することができる。
(その他の実施形態)
なお、図示した各構成部は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のごとく構成されていることを要しない。例えば、医用画像保管装置300が算出部433と監視部434とを備えるようにしてもよい。また、この場合も医用画像表示装置400には、監視部434が備えられる。かかる場合、医用画像保管装置300の算出部433が、閲覧を要求された医用画像データ群の表示に必要なメモリ量を算出する。また、医用画像保管装置300の監視部434が、医用画像表示装置400の監視部434にメモリの使用状況を報告させる。そして、医用画像保管装置300の監視部434が、必要なメモリ量と、物理メモリ領域421の使用状況とに応じて、複数枚分の医用画像データの表示に使用するメモリ量を連続して確保可能な領域を物理メモリ領域421上に決定する。続いて、医用画像保管装置300の監視部434は、医用画像表示装置400のメモリ領域制御部435に、決定したアドレスを通知する。
上述した実施形態においては、医用画像表示装置は、タブレット端末等の携帯型の表示装置である場合を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、医用画像表示装置は、デスクトップ型のPC(Personal Computer)等の情報処理装置であってもよい。かかる場合、表示部401は、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(electroluminescence)ディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示機器であり、制御部430により処理された情報を表示する。操作部402は、マウスやトラックボール等のポインティングデバイス、スイッチボタン等の選択デバイス、あるいはキーボード等であり、利用者からの各種命令や情報入力を受付ける。
また、上述した実施形態においては、ユーザ設定リストテーブル323aは、ユーザと端末の組合せ毎の画面設定を記憶するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザ設定リストテーブル323aは、ユーザが同一であれば、いずれの端末においても同一の画面設定を記憶するようにしてもよい。
なお、監視部434は、ユーザが画像を参照する速さに依存して、上限値を変更するようにしても良い。例えば、ユーザ設定リストテーブル323aに、閲覧速度を指定する項目を設けておき、利用者から閲覧速度の指定を受付ける。そして、監視部434は、利用者から画像を速くめくるように設定された場合には、物理メモリ領域421を多く確保するように上限値を大きく設定し、利用者から画像を遅くめくるように設定された場合には、物理メモリ領域421を少なめに確保するよう上限値を小さくする。これにより、医用画像表示装置400によれば、利用者が所望する閲覧速度に応じて、物理メモリ領域421を有効に活用することができる。
また、監視部434は、必要なメモリ量に相当する領域が上限値未満であり、必要なメモリ量に相当する連続した空き領域がないが、複数枚分の医用画像データを確保可能な領域がある場合、他のプロセスを退避させずに、複数枚分の医用画像データ群を物理メモリ領域421に確保するようにしてもよい。また、医用画像表示装置400は、ビューアプログラムが起動されなくても、監視部434を常時起動するようにしてもよい。
以上述べた少なくとも一つの実施形態の医用画像表示装置及び医用画像提供システムによれば、医用画像の表示速度を向上することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。