本発明の詳細な説明
本明細書中に記載される本発明が十分に理解され得るために、以下の詳細な説明が既述される。
別記しない限り、本明細書中で用いられる技術用語および科学用語はすべて、本発明が属する当該技術分野における当業者に一般に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書中に記載されるものと類似のまたは等価の方法および材料が本発明の実行または試験に際して用いられ得るが、しかし適切な方法および材料が以下に記載される。材料、方法および実例は例証的であるに過ぎず、本発明を限定するものではない。本明細書中で言及される出版物、特許およびその他の文書はすべて、全目的に関してその記載内容が参照により本明細書中で援用される。
本明細書全体を通して、「〜を含む(comprise)」という語、あるいは変形の「〜を含む(三人称単数comprises)」または「〜からなる(comprising)」は、記述される整数または整数の群の含入を意味すると理解されるが、しかし任意の他の整数または整数群を排除しない。別記しない限り、単数用語は複数を包含するし、複数用語は単数を包含することになっている。「またはそれより多く」および「少なくとも」という用語は、本明細書中では互換的に用いられる。例えば、「2以上」および「少なくとも2」は、互換的に用いられ得る。同様に、「低い」または「より大きい」という用語は、本明細書中では互換的に用いられる。例えば、「AはBより低い」および「BはAより大きい」は、互換的に用いられ得る。
「アゴニスト」、「増強物質」または「活性剤」という用語は、苦味受容体活性を増大して、苦味受容体に関する細胞内分子の量または分布、あるいは細胞内シグナル伝達経路の一部である酵素の活性における変化を生じる化合物または物質を指す。細胞内分子の例としては、遊離カルシウム、環状アデノシン一リン酸(cAMP)、イノシトールモノ‐
、ジ‐またはトリ‐リン酸が挙げられるが、これらに限定されない。酵素の例としては、アデニレートシクラーゼ、ホスホリパーゼ‐C、Gタンパク質結合受容体キナーゼが挙げられるが、これらに限定されない。
「アンタゴニスト」、「阻害剤」または「遮断剤」という用語は、苦味受容体活性を減少させて、苦味受容体に関する細胞内分子の量または分布、あるいは細胞内シグナル伝達経路の一部である酵素の活性における変化を生じる化合物または物質を指す。細胞内分子の例としては、遊離カルシウム、環状アデノシン一リン酸(cAMP)、イノシトールモノ‐
、ジ‐またはトリ‐リン酸が挙げられるが、これらに限定されない。酵素の例としては、アデニレートシクラーゼ、ホスホリパーゼ‐C、Gタンパク質結合受容体キナーゼが挙げられるが、これらに限定されない。本明細書中で用いる場合、阻害剤、アンタゴニストまたは遮断剤は、苦味受容体のすべてに作用し得るし、あるいはその特定の一小群に作用し得る。阻害剤、アンタゴニストまたは遮断剤は、TAS2R受容体の活性を、少なくとも10%、少なくとも15%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、少なくとも99%または100%減少させ得る。
「人工甘味料」および「糖置換体」という用語は、甘味を付与するが、しかし糖より低い熱エネルギーを有する食物添加物を指す。いくつかの場合、「人工甘味料」または「糖置換体」の熱エネルギーはごくわずかである。
「苦い」または「苦味」という用語は、本明細書中で用いる場合、苦味物質の検出後に生じる知覚または味感覚を指す。以下の属性が苦味に寄与し得る:渋い、苦い‐渋い、金属性の、苦い‐金属性の、ならびに異味、後味、および望ましくない味、例えば冷凍焼けおよび段ボール味(これらに限定されない)、および/またはこれらの任意の組合せ。当該技術分野では、「異味」という用語はしばしば「苦味」と同義語である、ということが注目される。理論に制限されずに考えると、苦味の多様性は、多数の苦味受容体、ならびにこれらの受容体による苦味物質の示差的検出を反映し得る。苦味は、本明細書中で用いる場合、苦味物質による苦味受容体の活性化と、その後の下流シグナル伝達も包含する。苦味は、本明細書中で用いる場合、苦味受容体による苦味物質の検出後のシグナル伝達に起因する知覚をさらに包含する。苦味は、本明細書中で用いる場合、苦味受容体を苦味物質と接触させた後のシグナル伝達に起因する知覚をさらに包含する。苦味は、脳で知覚され得る。
「苦味受容体」という用語は、苦味物質が結合し得る受容体、典型的には細胞表面受容体を指す。苦味受容体は、口腔中に、および/または口腔外組織、例えば消化管、例えば胃、小腸および結腸全体を通して味様ホルモン産生細胞中に存在し得る。苦味受容体は、in vitroでも、例えば検定、例えば細胞ベースの検定または結合検定においても存在し得る。
「苦味物質」、「苦味リガンド」または「苦味化合物」という用語は、苦味受容体を活性化するかまたは苦味受容体により検出され得る、および/または被験体における苦味の知覚を付与する化合物を指す。「苦味物質」は、苦味受容体を活性化するかまたは苦味受容体により検出されるために、および/または被験体における苦味の知覚を付与するために組合せる多数の化合物も指す。「苦味物質」はさらに、苦味受容体を活性化するかまたは苦味受容体により検出されるために、および/または被験体における苦味の知覚を付与するために、被験体による摂取時に酵素的に改質される化合物を指す。苦味の知覚は個体毎に変わり得るため、個体の中には、他の個体により同一化合物に関して知覚される苦味の種類と比較して、異なる種類の苦味を付与する化合物として「苦味物質」を説明し得る。苦味物質という用語は、さらにまた、苦味を付与する化合物を指す。
「細胞株」または「クローン細胞株」という用語は、単一の元の細胞のすべての子孫である細胞の集団を指す。本明細書中で用いる場合、細胞株は細胞培養中にin vitroで保持され、クローン細胞のバンクを確立するためにアリコートで凍結され得る。
「消費者製品」という用語は、被験体による個人的使用および/または消費に起因する健康および美容製品を指す。消費者製品は、任意の形態で、例えば液体、固体、半固体、錠剤、カプセル、舐剤、細片、粉末、ゲル、ゴム、ペースト、スラリー、シロップ、エーロゾルおよび噴霧剤(これらに限定されない)の形態で存在し得る。消費者製品の非限定例としては、栄養医薬品、栄養補助食品、口紅、リップクリーム、石鹸、シャンプー、ガム、接着剤(例えば歯科用接着剤)、練り歯磨き、経口鎮痛剤、口臭防止剤、口腔洗浄剤、歯牙漂白剤およびその他の歯磨き剤が挙げられる。
「接触させること」という用語は、アンタゴニスト、アゴニスト、調節因子、味物質または試験化合物とポリペプチド(例えば、TAS2R受容体)またはポリペプチドを発現する宿主細胞との間の任意の相互作用を指し、それにより、少なくとも2つの構成成分のうちのいずれかが、互いに独立して、液相中、例えば溶液中、または懸濁液中に存在し得るか、あるいは例えば本質的に平坦な表面の形態での、あるいは粒子、パール等の形態での固相と結合され得る。ポリペプチドは、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55またはTAS2R60であり得る。同様に、宿主細胞は、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55、TAS2R60またはその組合せを発現し得る。
「食餌」という用語は、集合的に、被験体により消費される食料製品および/または飲料を指す。被験体の「食餌」は、被験体が摂取する任意の消費者製品または薬学的組成物も包含する。
「食用組成物」という用語は、典型的には口腔を介した、消費に適した組成物を指す(しかし、消費は、非口腔手段、例えば吸入を介して起こり得る)。食用組成物は、任意の形態で、例えば液体、固体、半固体、錠剤、舐剤、細片、粉末、ゲル、ゴム、ペースト、スラリー、シロップ、エーロゾルおよび噴霧剤(これらに限定されない)の形態で存在し得る。本明細書中で用いる場合、食用組成物は、食料製品、薬学的組成物および消費者製品を包含する。食用組成物という用語は、例えば食餌補助剤および栄養補助剤も包含する。本明細書中で用いる場合、食用組成物は、口腔内に入れられるが、しかし嚥下されない組成物、例えば職業用歯科製品、例えば歯科処置剤、充填剤、詰め物材料、鋳型および光沢剤も包含する。「食用に適した」という用語は同様の組成物を指し、一般的に「食用になる」という用語と同義語として用いられる。
「有効量」という用語は、所望の特性または結果を生じるために十分な量を指す。例えば、本発明の検定に用いられる化合物の有効量は、苦味物質に関連した苦味の知覚を低減し得る量である。典型的には、本発明の検定に用いられる化合物の有効量は、苦味物質による苦味受容体の活性化を抑制し得る量である。代替的には、本発明の検定に用いられる化合物の有効量は、別の苦味物質の非存在下で苦味受容体を活性化し得る量である。
「風味改質剤」という用語は、食用組成物、例えば食料製品に付加されると、食用組成物中に存在する風味(例えば、甘味、塩味、旨味、酸味または苦味)を改質する(例えば、その知覚を遮蔽する、排除する、減少させる、低減する、または増強する)化合物または化合物の混合物を指す。
「機能的苦味受容体」という語句は、工学処理を伴わずに苦味受容体を普通に発現する細胞中の苦味受容体と実質的に同じ方法で、既知の活性剤または既知の阻害剤に応答する苦味受容体を指す。苦味受容体行動は、例えば、生理学的活性および薬理学的応答により確定され得る。生理学的活性としては、苦味の感覚が挙げられるが、これに限定されない。薬理学的応答としては、苦味受容体が調節因子と接触した場合の、苦味受容体に関する細胞内シグナル伝達経路の一部である細胞内分子の量または分布、あるいは酵素の活性における変化が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、薬理学的応答は、苦味受容体が活性化された場合の細胞内遊離カルシウムの増大、または苦味受容体が遮断された場合の細胞内遊離カルシウムの減少を包含し得る。
「調節因子」という用語は、肯定的にまたは否定的に、苦味受容体の構造、立体配置、生化学的または生物物理学的特性または機能性を変更する化合物または物質を指す。調節因子は、苦味受容体アゴニスト(増強剤または活性化剤)またはアンタゴニスト(阻害剤または遮断剤)、例えば部分的アゴニストまたはアンタゴニスト、選択的アゴニストまたはアンタゴニスト、および逆アゴニストであり得るし、アロステリック調節因子であり得る。その調節活性が、異なる条件または濃度下で、あるいは異なる形態の苦味受容体、例えば苦味受容体の天然型対突然変異型、ならびに異なる天然対立遺伝子変異体(例えば、多型性のための)に関して、変化する場合でも、物質または化合物は調節因子である。本明細書中で用いる場合、調節因子は、苦味受容体の活性、別の調節性化合物に対する苦味受容体の応答、または苦味受容体の選択性に影響を及ぼし得る。調節因子は、苦味受容体の機能に影響を及ぼす別の調節因子の能力も変え得る。調節因子は、苦味受容体のすべてにまたは特定小群に作用を及ぼし得る。調節因子としては、増強剤、活性化剤、阻害剤、アゴニスト、アンタゴニストおよび遮断剤が挙げられるが、これらに限定されない。
本明細書中で用いる場合、「ネイティブ」タンパク質(例えば、苦味受容体)という用語は、それに追加されるかまたは挿入される非相同アミノ酸配列を有さないタンパク質を指す。例えば、本明細書中で用いられる「ネイティブ苦味受容体」は、ポリペプチドレベルで発現されるタグ配列を有さない苦味受容体を包含する。ネイティブとして苦味受容体に言及することにより、出願人等は、アミノ酸置換、突然変異または欠失を含む苦味受容体変異体、あるいは天然または従来既知の受容体タンパク質の断片またはスプライス化形態である変異体を排除するよう意図しない。
「オフターゲット効果」という用語は、非標的化味受容体の意図されない調節、活性化または抑制を指す。例えば、苦味受容体の特定の小群の活性を調整するよう意図される場合、苦味調節因子はオフターゲット効果を示し、それは、他の苦味受容体、あるいは他の味受容体、例えば甘味受容体および旨味受容体の活性も調整する。同様に、味調節因子が、苦味物質に起因する苦味を調整するよう意図される場合、味調節因子は、それが他の味物質に起因する味を調整するならば、あるいはそれがそれ自体に味を付与するならば、オフターゲット効果を示す。苦味調節因子のオフターゲット効果は、塩味、甘味、酸味、旨味および/またはその他の苦味の活性化または抑制を生じ得る。
「百万分率」および「ppm」という用語は、低濃度の溶液に言及するために食品産業で用いられる。例えば、溶媒1000ml中の溶質1gは、1000ppmの濃度を有し、溶媒1000ml中の1000分の1グラム(0.001g)の溶質は1ppmの濃度を有する。したがって、1リットル当たり1ミリグラム(すなわち、1mg/L)の濃度は、1ppmである。
アミノ酸および核酸配列と関連した「同一パーセント」または「同一性パーセント」という語句は、少なくとも2つの異なる配列間の類似性を指す。このパーセント同一性は、標準アラインメント・アルゴリズム、例えばAltshul et al. ((1990) J. Mol. Biol., 215: 403 410)により記載された基本局所アラインメント・ツール(BLAST);Needleman et al. ((1970) J. Mol. Biol., 48: 444 453)のアルゴリズム;またはMeyers et al. ((1988) Comput. Appl. Biosci., 4: 11 17)のアルゴリズムにより確定され得る。一組のパラメーターは、12のギャップペナルティ、4つのギャップ伸長ペナルティおよび5つのフレームシフト・ギャップペナルティを有するBlosum62スコアリングマトリクスであり得る。2つのアミノ酸またはヌクレオチド配列間の同一性パーセントは、PAM120重量残基表、12のギャップ長ペナルティおよび4つのギャップペナルティを用いて整列プログラム(バージョン2.0)中に組み入れられたE. Meyers and W. Miller ((1989) CABIOS, 4:11−17)のアルゴリズムを用いても確定され得る。同一性パーセントは、通常は、類似長の配列を比較することにより算定される。タンパク質解析ソフトウェアは、種々の置換、欠失およびその他の修飾、例えば保存的アミノ酸置換に割り当てられる類似性の測定を用いて類似配列を整合させる。例えば、GCGウィスコンシンパッケージ(Accelrys, Inc.)は、異なる種の生物体からの相同ポリペプチドのような密接に関連するポリペプチド間の、あるいは野生型タンパク質およびその突然変異との間の配列同一性を確定するために、デフォルトパラメーターとともに用いられ得る「Gap」および「Bestfit」のようなプログラムを含有する(例えば、GCGバージョン6.1参照)。ポリペプチド配列は、デフォルトまたは推奨パラメーターを用いるFASTAを用いても比較され得る。GCGバージョン6.1. FASTA(例えばFASTA2およびFASTA3)におけるプログラムは、質問および検索配列間の最良重複の領域のアラインメントおよび配列同一性パーセントを提供する(Pearson, Methods Enzymol. 183:63−98 (1990); Pearson, Methods Mol. Biol. 132:185−219 (2000))。同一性に関して比較されるポリペプチド配列の長さは、一般的に、少なくとも約16アミノ酸残基、通常は少なくとも約20残基、さらに通常では少なくとも約24残基、典型的には少なくとも約28残基であり、好ましくは約35残基より多い。同一性に関して比較されるDNA配列の長さは、一般的には少なくとも約48核酸残基、通常は少なくとも約60核酸残基、さらに通常では少なくとも約72核酸残基、典型的には少なくとも約84核酸残基であり、好ましくは約105核酸残基より多い。
「苦味の知覚」、「塩味の知覚」、「風味の知覚」という用語、および類似の用語は、特定の味または風味についての被験体の感知を指す。
「選択的苦味調節因子」という用語は、任意の他の味物質を調節し、またはその独自の味を付与するということなく、特定の苦味物質に起因する苦味を調整する化合物を指す。例えば、KClに起因する苦味を選択的に抑制する化合物は、別の味物質、例えば他の苦味物質に起因する味を増大したり減少させたりせずに、KClに起因する苦味を減少させる。いくつかの実施形態では、選択的苦味調節因子は、特定の苦味受容体または苦味受容体の特定の小群に関するアゴニストまたはアンタゴニストである。例えば、KClに起因する苦味を選択的に抑制する化合物は、任意の他の味受容体、例えば他の苦味受容体を活性化し、または抑制することなく、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60のうちの1つ以上の苦味受容体活性を拮抗する。
「安定な」または「安定的に発現すること」という用語は、「安定発現」および「一過性発現」という用語が当業者に理解される場合、本発明の細胞および細胞株を、一過性発現を有する細胞と区別するよう意図される。
「緊縮条件」または「緊縮ハイブリダイゼーション条件」は、1つ以上の核酸プローブを核酸試料とハイブリダイズして、試料中の標的核酸と特異的に結合されなかったプローブを洗い落とすための温度および塩条件を記述する。緊縮条件は当業者に既知であり、Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, N.Y. (1989), 6.3.1−6.3.6に見い出され得る。水性および非水性方法は、その参考文献に記載されており、いずれかが用いられ得る。緊縮ハイブリダイゼーション条件の一例は、約45℃で6×SSC、その後、60℃で0.2×SSC、0.1%SDS中で少なくとも1回洗浄でのハイブリダイゼーションである。緊縮ハイブリダイゼーション条件のさらなる例は、約45℃で6×SSC、その後、65℃で0.2×SSC、0.1%SDS中で少なくとも1回洗浄でのハイブリダイゼーションである。緊縮条件は、約65℃で0.5Mリン酸ナトリウム、7%SDS、その後、65℃で0.2×SSC、1%SDSで少なくとも1回洗浄でのハイブリダイゼーションを包含する。
「被験体」という用語は、哺乳動物を指す。好ましい実施形態では、被験体はヒトである。いくつかの実施形態では、被験体は飼育動物または実験室動物、例えば家庭用愛玩動物、例えばイヌ、ネコ、ブタ、ウサギ、ラット、マウス、アレチネズミ、ハムスター、モルモットおよびフェレット(これらに限定されない)である。いくつかの実施形態では、被験体は家畜動物である。家畜動物の非限定例としては、以下のものが挙げられる:アルパカ、バイソン、ラクダ、畜牛、シカ、ブタ、ウマ、ラマ、ラバ、ロバ、ヒツジ、ヤギ、ウサギ、トナカイおよびヤク。
「甘味」という用語は、例えば糖により引き出される味を指す。甘味を引き出す組成物の非限定例としては、グルコス、スクロース、フルクトース、サッカリン、シクラマート、アスパルターム、アセスルファムカリウム、スクラロース、アリタームおよびネオタームが挙げられる。組成物の甘味または甘さの量は、例えば味試験により確定され得る。
「普遍的苦味化合物」という用語は、25の苦味受容体すべてを活性化する化合物を指す。普遍的苦味化合物の非限定例としては、安息香酸デナトニウムおよびデナトニウムサッカリドが挙げられる。
本発明は、苦味を調整する化合物を同定するための検定を提供する。例えば本発明は、KCl、乳酸カリウムまたはアセスルファムKに起因する苦味を抑制する化合物の同定方法を提供する。本発明は、KCl、乳酸カリウムまたはアセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する化合物の同定方法を提供する。本発明はさらに、KCl、乳酸カリウムまたはアセスルファムKに起因する苦味を模倣する化合物の同定方法を提供する。本発明は、KCl、乳酸カリウムまたはアセスルファムKに起因する苦味を増強する化合物の同定方法も提供する。本発明は、付加的に、KCl、乳酸カリウムまたはアセスルファムKが組成物中に存在するか否かを確定するための方法を提供する。
苦味受容体を発現する細胞および細胞株
本発明は、1つ以上の苦味受容体を発現するかまたは発現するよう工学処理された細胞および細胞株を利用するin vitro検定に関する。いくつかの実施形態では、本発明の細胞または細胞株は、1つ以上の機能的苦味受容体を発現する。
本発明の一実施形態によれば、細胞および細胞株は、苦味受容体をコードする核酸でトランスフェクトされる。他の実施形態では、細胞および細胞株は、苦味受容体を内因的に発現する。いくつかの実施形態では、細胞および細胞株は、苦味受容体の対立遺伝子変異体(すなわち、多型性)または突然変異体苦味受容体をコードする核酸でトランスフェクトされる。本発明の細胞株は、導入苦味受容体を安定的に発現し得る。別の実施形態では、細胞および細胞株は、遺伝子活性化により発現に関して活性化された苦味受容体を有する。いくつかの実施形態では、苦味受容体はネイティブ苦味受容体である。
特定の実施形態では、細胞および細胞株は、工学処理遺伝子活性化、すなわち内因性遺伝子の発現の活性化の結果として、内因性苦味受容体を発現するが、この場合、活性化は、適正な処理なしで細胞中で自然に起るわけではない。工学処理遺伝子活性化は、例えば内因性苦味受容体の発現に進み得るが、この場合、内因性苦味受容体は適正な処理なしで細胞株中で発現されるわけではない。代替的には、工学処理遺伝子活性化は、例えば内因性苦味受容体の発現レベル増大を生じ得るが、この場合、細胞株中の内因性遺伝子の発現レベルは、適正な処理なしの望ましくない低さであって、例えば細胞株中の苦味受容体の機能検定のために十分でない。代替的には、工学処理遺伝子活性化は、例えば細胞株から内因性苦味受容体を単離するために、内因性苦味受容体を過剰発現するために用いられ得る。工学処理遺伝子活性化は、当業者に既知の多数の手段により達成され得る。例えば、構成性または誘導性プロモーターの制御下で、転写因子またはトランス活性化因子を発現する核酸を細胞中に導入することにより、例えば、遺伝子の1つ以上の転写因子または転写のトランス活性化因子は、過剰発現されるかまたは発現するよう誘導され得る。内因性遺伝子が誘導性プロモーターの制御下にあることが既知である場合、発現は、細胞を遺伝子の既知の誘導因子に曝露することにより誘導され得る。さらに、内因性遺伝子それ自体をコードする核酸は、ゲノム中のコピー数増大のための遺伝子の発現レベル増大を獲得するために、細胞中に導入され得る。さらに、細胞により発現される内因性遺伝子の発現のある種の既知の阻害剤は、当該技術分野で周知の技法、例えばRNAiを用いることにより弱められ、失効されることさえあり、それにより内因性遺伝子の発現を増大し得る。
いくつかの実施形態では、細胞および細胞株は、1つ以上の苦味受容体を安定的に発現する。いくつかの実施形態では、発現苦味受容体は、アゴニストによる活性化時に細胞内遊離カルシウムを増大する。いくつかの実施形態では、増強剤、アゴニストまたは活性化剤は、小分子、化学物質部分、ポリペプチド、抗体または食品抽出物であり得る。他の実施形態では、発現苦味受容体は、アンタゴニストによる抑制時に細胞内遊離カルシウムを減少させる。いくつかの実施形態では、阻害剤、アンタゴニストまたは遮断剤は、小分子、化学物質部分、ポリペプチド、抗体または食品抽出物であり得る。増強剤、アゴニスト、活性化剤、阻害剤、アンタゴニストまたは遮断剤は、苦味受容体のすべてまたは特定小群に作用し得る。
本発明によれば、細胞または細胞株により発現される苦味受容体は、任意の哺乳動物、例えばラット、マウス、ウサギ、ヤギ、イヌ、ウシ、ブタまたは霊長類からであり得る。好ましい実施形態では、苦味受容体はヒト苦味受容体である。
いくつかの実施形態では、本発明の細胞または細胞株は、以下のものを含み得る:ヒトTAS2R1をコードするヌクレオチド配列(配列番号2);ヒトTAS2R3をコードするヌクレオチド配列(配列番号3);ヒトTAS2R4をコードするヌクレオチド配列(配列番号4);ヒトTAS2R5をコードするヌクレオチド配列(配列番号5);ヒトTAS2R7をコードするヌクレオチド配列(配列番号6);ヒトTAS2R8をコードするヌクレオチド配列(配列番号7);ヒトTAS2R9をコードするヌクレオチド配列(配列番号8);ヒトTAS2R10をコードするヌクレオチド配列(配列番号9);ヒトTAS2R13をコードするヌクレオチド配列(配列番号10);ヒトTAS2R14をコードするヌクレオチド配列(配列番号11);ヒトTAS2R16をコードするヌクレオチド配列(配列番号12);ヒトTAS2R38をコードするヌクレオチド配列(配列番号13);ヒトTAS2R39をコードするヌクレオチド配列(配列番号14);ヒトTAS2R40をコードするヌクレオチド配列(配列番号15);ヒトTAS2R41をコードするヌクレオチド配列(配列番号16);ヒトTAS2R43をコードするヌクレオチド配列(配列番号17);ヒトTAS2R44をコードするヌクレオチド配列(配列番号18);ヒトTAS2R45をコードするヌクレオチド配列(配列番号19);ヒトTAS2R46をコードするヌクレオチド配列(配列番号20);ヒトTAS2R47をコードするヌクレオチド配列(配列番号21);ヒトTAS2R48をコードするヌクレオチド配列(配列番号22);ヒトTAS2R49をコードするヌクレオチド配列(配列番号23);ヒトTAS2R50をコードするヌクレオチド配列(配列番号24);ヒトTAS2R55をコードするヌクレオチド配列(配列番号25);ヒトTAS2R60をコードするヌクレオチド配列(配列番号26);またはその任意の組合せ。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つと80%、85%、90%、95%、98%または99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つと95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つと80%、85%、90%、95%、98%または99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含み、この場合、ヌクレオチド配列は、TAS2R活性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つと95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含み、この場合、ヌクレオチド配列は、TAS2R活性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つと、緊縮条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つの成熟形態を含むヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つの変異体であるヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つの断片であるヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つのヌクレオチド配列タンパク質分解性切断産物からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号2〜26のいずれか1つであるかまたはオルソログであるヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。このようなオルソログは、当該技術分野で周知である。いくつかの実施形態では、ヌクレオチド配列は、配列番号2〜26のいずれか1つと比較して、5以下、4以下、3以下、2以下または1以下の保存的置換を有する。
いくつかの実施形態では、本発明の細胞または細胞株は、ヒトTAS2R1(配列番号28);ヒトTAS2R3(配列番号29);ヒトTAS2R4(配列番号30);ヒトTAS2R5(配列番号31);ヒトTAS2R7(配列番号32);ヒトTAS2R8(配列番号33);ヒトTAS2R9(配列番号34);ヒトTAS2R10(配列番号35);ヒトTAS2R13(配列番号36);ヒトTAS2R14(配列番号37);ヒトTAS2R16(配列番号:38);ヒトTAS2R38(配列番号39);ヒトTAS2R39(配列番号:40);ヒトTAS2R40(配列番号41);ヒトTAS2R41(配列番号42);ヒトTAS2R43(配列番号43);ヒトTAS2R44(配列番号44);ヒトTAS2R45(配列番号45);ヒトTAS2R46(配列番号46);ヒトTAS2R47(配列番号47);ヒトTAS2R48(配列番号48);ヒトTAS2R49(配列番号49);ヒトTAS2R50(配列番号50);ヒトTAS2R55(配列番号51);ヒトTAS2R60(配列番号52);またはその任意の組合せをコードするポリヌクレオチド配列を含み得る。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列と80%、85%、90%、95%、98%または99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列と95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列と80%、85%、90%、95%、98%または99%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含み、この場合、ヌクレオチド配列は、TAS2R活性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列と95%の配列同一性を有するヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含み、この場合、ヌクレオチド配列は、TAS2R活性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列と、緊縮条件下でハイブリダイズするヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つの成熟形態をコードするヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列の変異体であるヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列の断片であるヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列のヌクレオチド配列タンパク質分解性切断産物からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つをコードするヌクレオチド配列であるかまたはそのオルソログであるヌクレオチド配列からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含む。このようなオルソログは、当該技術分野で周知である。いくつかの実施形態では、ヌクレオチド配列は、配列番号28〜52のいずれか1つと比較して、5以下、4以下、3以下、2以下または1以下の保存的アミノ酸置換を有するTAS2R受容体をコードする。
いくつかの実施形態では、本発明の細胞または細胞株は、ヒトTAS2R1(配列番号28);ヒトTAS2R3(配列番号29);ヒトTAS2R4(配列番号30);ヒトTAS2R5(配列番号31);ヒトTAS2R7(配列番号32);ヒトTAS2R8(配列番号33);ヒトTAS2R9(配列番号34);ヒトTAS2R10(配列番号35);ヒトTAS2R13(配列番号36);ヒトTAS2R14(配列番号37);ヒトTAS2R16(配列番号:38);ヒトTAS2R38(配列番号39);ヒトTAS2R39(配列番号:40);ヒトTAS2R40(配列番号41);ヒトTAS2R41(配列番号42);ヒトTAS2R43(配列番号43);ヒトTAS2R44(配列番号44);ヒトTAS2R45(配列番号45);ヒトTAS2R46(配列番号46);ヒトTAS2R47(配列番号47);ヒトTAS2R48(配列番号48);ヒトTAS2R49(配列番号49);ヒトTAS2R50(配列番号50);ヒトTAS2R55(配列番号51);ヒトTAS2R60(配列番号52);またはその任意の組合せを含み得る。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つと80%、85%、90%、95%、98%または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなる群から選択されるTAS2R受容体を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つと95%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなる群から選択されるTAS2R受容体を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つと80%、85%、90%、95%、98%または99%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなる群から選択されるTAS2R受容体を含み、この場合、TAS2R受容体は、TAS2R受容体活性を有する。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つと95%の配列同一性を有するアミノ酸配列からなる群から選択されるTAS2R受容体を含み、この場合、TAS2R受容体は、TAS2R受容体活性を有する。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つの成熟形態からなる群から選択されるTAS2R受容体を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つの変異体からなる群から選択されるTAS2R受容体を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つの断片からなる群から選択されるTAS2R受容体を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つのタンパク質分解性切断産物からなる群から選択されるTAS2R受容体を含む。いくつかの実施形態では、細胞または細胞株は、配列番号28〜52のいずれか1つのオルソログからなる群から選択されるTAS2R受容体を含む。このようなオルソログは、当該技術分野で周知である。いくつかの実施形態では、TAS2R受容体は、配列番号28〜52のいずれか1つと比較して、5以下、4以下、3以下、2以下または1以下の保存的アミノ酸置換を有する。
苦味受容体をコードする核酸は、DNA、合成DNA、ゲノムDNA、cDNA、RNA、二本鎖DNAまたは一本鎖DNAであり得る。いくつかの実施形態では、核酸は、野生型苦味受容体をコードする核酸配列と比較した場合、アミノ酸置換を生じることも生じないこともある1つ以上の突然変異を含む。いくつかの他の実施形態では、核酸は、所定の集団中のある苦味受容体をコードする最高頻度出現性核酸配列と比較して、1つ以上の天然対立遺伝子変異体を含む。天然対立遺伝子変異体は、天然に存在する同一苦味受容体の異なるアミノ酸配列、例えば対立遺伝子変異または多型性のために所定の集団中で観察されるものを包含する。いくつかの実施形態では、苦味受容体をコードする核酸は、断片である。いくつかの実施形態では、断片は、TAS2R活性を有するポリペプチドをコードする。いくつかの実施形態では、断片は、配列番号2〜26の少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも80、少なくとも100、少なくとも125、少なくとも150、少なくとも175、少なくとも200、少なくとも250、少なくとも300、少なくとも400、少なくとも500、少なくとも600、少なくとも700、少なくとも800、少なくとも850または少なくとも900ヌクレオチドを含む。
多型性は、ヒトゲノムにおける一般的現象である。苦味受容体遺伝子内または付近に生じる多型は、例えば、それらの発現レベルを上方調節するかまたは下方調節することにより、あるいはそれらのアミノ酸配列を変えることにより、それらの発現に影響を及ぼし得るし、あるいはそれらの機能を変え得る。付表1は、ヒトTAS2R遺伝子に関連した単一ヌクレオチド多型(「SNP」)、各参照配列におけるSNPの位置、およびSNPの説明を含めた独特の多型に関する参照番号を示す。参照番号は、国立生物工学情報センター(「NCBI」;Bethesda, MD)の単一ヌクレオチド多型データベース(「dbSNP」)で検索可能である。
コード配列多様性を生じるヒト苦味受容体遺伝子の対立遺伝子変異は、研究され、実証されている。例えば、Ueda et al., “Identification of coding single−nucleotide polymorphisms in human taste receptor genes involving bitter tasting”, Biochem Biophys Res Commun 285:147−151, 2001;Wooding et al., “Natural selection and molecular evolution in PTC, a bitter−taste receptor gene,” Am. J. Hum, Genet. 74:637−646, 2004;およびKim et al., “Worldwide haplotype diversity and coding sequence variation at human bitter taste receptor loci”, Human Mutation 26:199−204, 2005を参照されたい。付表2は、異なるヒト苦味受容体のコード配列における天然変異の一覧である。ヒト苦味受容体、それらのコード配列の配列番号、およびタンパク質配列は、最初の3列に列挙されている。配列番号により同定されるような各コード配列内のヌクレオチド変化およびそれらの位置は、それぞれ「ヌクレオチド変化」および「ヌクレオチド変化の位置」の列に示されている。それらの配列番号により同定されるような各苦味受容体内のアミノ酸変化は、一文字略語を用いて「説明」の列に示されている。各々の対応する配列番号に関するそれらの位置は、「アミノ酸変化の位置」の列に示されている。さらに、「説明」の列は、NCBIのdbSNPで検索可能であるその変異の識別子も含有する。「特徴識別子」は、欧州バイオインフォーマティクス研究所(Cambridge, United Kingdom)が主催するUniProtタンパク質知識ベースにより変異のいくつかに割り当てられた独特且つ安定な特徴識別子である。それらは、UniProt内で検索可能である。「NA」は、さらにUniProtにより割り当てられた無特徴識別子を意味する。
ヒトの味における変異は、周知の現象である。理論に縛られずに考えると、苦味の変異は、苦味受容体の多型に関連づけられ得る。例えば、フェニルチオカルバミド(PTC)に関する受容体であるhTAS2R38における多型は、プロピルチオウラシル(PROP)を検出する能力と結び付けられてきた(Kim et al., “Positional cloning of the human quantitative trait locus underlying taste sensitivity to phenylthiocarbamide”, Science 299:1221−1225, 2003; Wooding et al., 2004)。TAS2R38遺伝子には3つの一般的多型が存在し‐A49P、V262AおよびI296V‐これらは、組み合わさって、2つの一般的ハロタイプおよびいくつかの他の非常にまれなハロタイプを形成する。2つの一般的ハロタイプは、AVI(しばしば、「ノンテイスター」と呼ばれる)およびPAV(しばしば、「テイスター」と呼ばれる)である。これらのハロタイプの種々の組合せは、ホモ接合体PAV/PAVおよびAVI/AVIおよびヘテロ接合体PAV/AVIを生じる。これらの遺伝子型は、PTC味覚識別能力における変異の85%を占め得る:PAV多型の2コピーを保有する人は、PTCがTAS2R38ヘテロ接合体より苦いと報告し、AVI/AVI多型の2コピーを保有する人は、しばしば、PTCを本質的に無味であると報告する。これらの多型性は、Gタンパク質結合ドメインを変更することにより味に影響を及ぼすと仮定される。いくつかの実施形態では、本発明の細胞または細胞株は、ヒトPAV TAS2R38をコードするポリヌクレオチド配列(配列番号54)を含み得る。いくつかの実施形態では、本発明の細胞または細胞株は、ヒトPAV TAS2R38(配列番号54)を含み得る。
付加的には、天然植物化合物であるアロインおよびアリストロキア酸の苦味に非常に感受性である集団の小群は、hTAS2R43遺伝子におけるある多型性を遺伝している。この対立遺伝子を保有しないヒトは、低濃度でこれらの化合物を味感しない。さらにまた、hTAS2R43感受性に深い関係ある、特定のhTAS2R44対立遺伝子は、サッカリンの苦味に対して人をより感受性にする。当該集団のいくつかの小群は、あるhTAS2R遺伝子を保有せず、これが、個体間の味覚変異に寄与する。苦味遺伝子における多型は、疾患、例えば糖尿病(TAS2R9)およびアルコール依存症(TAS2R16)の危険増大とも結び付けられてきた。異種天然苦味受容体を安定的に発現する細胞および細胞株、あるいは対立遺伝子変異体またはその多型、あるいは天然には存在しない1つ以上の突然変異(例えば、ランダム突然変異または部位特異的突然変異)を有するその突然変異型は、すべて、本発明の範囲内である。
苦味受容体を含む細胞および細胞株、その突然変異体型、またはその天然対立遺伝子変異体は、苦味受容体機能の調節因子、例えば特定の苦味受容体突然変異体型または天然対立遺伝子変異体に特異的である調節因子を同定するために用いられ得る。したがって、細胞および細胞株は、苦味受容体の個々のネイティブまたは突然変異体型または天然対立遺伝子変異体の特性、活性および役割についての情報を得るために、そして特定のネイティブまたは突然変異体型または天然対立遺伝子変異体に関する、あるいはネイティブまたは突然変異体型または天然対立遺伝子変異体の小群に関する活性を有する苦味受容体調節因子を同定するために、用いられ得る。これらの調節因子は、疾患状態または組織において示差的修飾化苦味受容体型を標的にする治療薬として有用である。例えばin vivoでの苦味受容体の多型は、望ましくない活性または疾患状態の一因となり得るため、本発明の細胞および細胞株を用いて、治療的使用のための調節因子に関してスクリーニングし得るが、この場合、突然変異体型または天然対立遺伝子変異体の応答の変更が所望され得る。細胞および細胞株は、苦味受容体のネイティブまたは突然変異体型または天然対立遺伝子変異体の小群のみに関する活性を有する調節因子を同定するためにも有用である。
細胞または細胞株を生じるために用いられる宿主細胞は、それらのネイティブ状態で、1つ以上の内因性苦味受容体を発現し得るし、または任意の苦味受容体の発現を欠くことがある。細胞または細胞株がそれ自体の苦味受容体(「内因性」苦味受容体としても言及される)のうちの1つ以上を発現する場合、異種苦味受容体は、細胞または細胞株の内因性苦味受容体(単数または複数)のうちの1つと同一であり得る。例えば、細胞または細胞株に対して内因性である苦味受容体をコードする核酸は、細胞または細胞株中に導入されて、導入核酸を伴わない場合よりも高レベルで細胞または細胞株中で苦味受容体が発現されるよう、細胞または細胞株中の苦味受容体をコードする遺伝子のコピー数を増大し得る。宿主細胞は、始原、胚または幹細胞、例えば胚性幹細胞であり得る。宿主細胞は、不死化細胞でもあり得る。始原または不死化宿主細胞は、真核生物体の中胚葉、外胚葉または内胚葉層に由来し得る。宿主細胞は、内皮、外皮、間葉、神経、腎臓、肝臓、造血または免疫細胞であり得る。例えば、宿主細胞は、小腸陰窩または絨毛細胞、クララ細胞、結腸細胞、小腸細胞、杯細胞、腸クロム親和性細胞、腸内分泌細胞であり得る。宿主細胞は、真核生物、原核生物、哺乳動物、ヒト、霊長類、ウシ、ブタ、ネコ、齧歯類、有袋類、ネズミ細胞またはその他の細胞であり得る。宿主細胞は、非哺乳動物、例えば酵母、昆虫、真菌、植物、下等真核生物および原核生物細胞でもあり得る。このような宿主細胞は、標的と相互作用し得る細胞により提供される発現産物の非存在に関してより大きな見込みを有する苦味受容体調節因子を試験するためにより発散性であるバックグラウンドを提供し得る。好ましい実施形態では、宿主細胞は哺乳動物細胞である。本発明の細胞または細胞株を生じるために用いられ得る宿主細胞の例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されない:ヒト胚性腎臓293T細胞、樹立ニューロン細胞株、褐色細胞腫、神経芽細胞腫繊維芽細胞、横紋筋肉腫、背根神経節細胞、NS0細胞、CV−1(ATCC CCL 70)、COS−1(ATCC CRL 1650)、COS−7(ATCC CRL 1651)、CHO−K1(ATCC CCL 61)、3T3(ATCC CCL 92)、NIH/3T3(ATCC CRL 1658)、ヒーラ(ATCC CCL 2)、C127I(ATCC CRL 1616)、BS−C−1(ATCC CCL 26)、MRC−5(ATCC CCL 171)、L−細胞、HEK−293(ATCC CRL1573)およびPC12(ATCC CRL−1721)、HEK293T(ATCC CRL−11268)、RBL(ATCC CRL−1378)、SH−SY5Y(ATCC CRL−2266)、MDCK(ATCC CCL−34)、SJ−RH30(ATCC CRL−2061)、HepG2(ATCC HB−8065)、ND7/23(ECACC 92090903)、CHO(ECACC 85050302)、ベロ(ATCC CCL 81)、Caco−2(ATCC HTB 37)、K562(ATCC CCL 243)、ジャーカット(ATCC TIB−152)、Per.C6(Crucell, Leiden, The Netherlands)、Huvec(ATCC ヒト始原PCS 100−010、マウスCRL 2514、CRL 2515、CRL 2516)、HuH−7D12(ECACC 01042712)、293(ATCC CRL 10852)、A549(ATCC CCL 185)、IMR−90(ATCC CCL 186)、MCF−7(ATC HTB−22)、U−2 OS(ATCC HTB−96)、T84(ATCC CCL 248)または任意の樹立細胞株(分極または非分極)、あるいはアメリカ培養細胞系統保存機関(ATCC、10801 University Blvd. Manassas, Va. 20110−2209 USA)または欧州細胞培養コレクション(ECACC、 Salisbury Wiltshire SP4 0JG England)のような貯蔵所から入手可能な任意の細胞株。
当業者が理解するであろうように、宿主細胞とともに用いるのに適した任意のベクターは、宿主細胞中にTAS2R受容体をコードする核酸を導入するために用いられ得る。種々のTAS2R受容体を含むベクターは、同一型であり得るし、あるいは異なる型のものであり得る。宿主細胞中にTAS2R受容体コード核酸を導入するために用いられ得るベクターの例としては、プラスミド、ウィルス、例えばレトロウィルスおよびレンチウィルス、コスミド、人工染色体(これらに限定されない)が挙げられ、そして、例えば以下のものを包含し得る:Pcmv−Script、pcDNA3.1 Hygro、pcDNA3.1neo、pcDNA3.1puro、pSV2neo、pIRES puro、pSV2 zeo、pFN11A(BIND) Flexi(登録商標)、pGL4.31、pFC14A(HaloTag(登録商標)7)CMV Flexi(登録商標)、pFC14K(HaloTag(登録商標)7)CMV Flexi(登録商標)、pFN24A(HaloTag(登録商標)7)CMVd3 Flexi(登録商標)、pFN24K(HaloTag(登録商標)7)CMVd3 Flexi(登録商標)、HaloTag(商標)
pHT2、pACT、pAdVAntage(商標)、pALTER(登録商標)−MAX、pBIND、pCAT(登録商標)3−Basic、pCAT(登録商標)3−Control、pCAT(登録商標)3−エンハンサー、pCAT(登録商標)3−プロモーター、pCI、pCMVTNT(商標)、pG5luc、pSI、pTARGET(商標)、pTNT(商標)、pF12A RM Flexi(登録商標)、pF12K RM Flexi(登録商標)、pReg neo、pYES2/GS、pAd/CMV/V5−DEST Gateway(登録商標)ベクター、pAd/PL−DEST(商標)Gateway(登録商標)ベクター、Gateway(登録商標)、pDEST(商標)、27ベクター、Gateway(登録商標)、pEF−DEST51ベクター、Gateway(登録商標)、pcDNA(商標)−DEST47ベクター、pCMV/Bsdベクター、pEF6/His A、B、&c、pcDNA(商標)6.2−DEST、pLenti6/TR、pLP−AcGFP1−C、pLPS−AcGFP1−N、pLP−IRESneo、pLP−TRE2、pLP−RevTRE、pLP−LNCX、pLP−CMV−HA、pLP−CMV−Myc、pLP−RetroQ、pLP−CMVneo。いくつかの実施形態では、ベクターは、発現制御配列、例えば構成的または条件的プロモーターを含む。当業者は、適切な配列を選択できる。例えば、適切なプロモーターとしては、CMV、TK、SV40およびEF‐1αが挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、プロモーターは、誘導性、温度調節性、組織特異的、抑制性、熱ショック、発育、細胞株特異的、真核生物性、原核生物性または一過性プロモーター、あるいは上記のうちの任意の1つ以上の非修飾化または突然変異化、無作為化、シャッフル化配列の組合せまたは組換えである。他の実施形態では、TAS2R受容体は遺伝子活性化により発現され、この場合、その宿主細胞中でふつうは発現されないTAS2R受容体遺伝子の発現を駆動するための相同組換えにより、外因性プロモーターが宿主細胞のゲノム中に挿入される。いくつかの実施形態では、TAS2R受容体をコードする遺伝子はエピソーム遺伝子である。TAS2R受容体をコードする核酸は、好ましくは構成的に発現される。
TAS2受容体をコードする配列、またはTAS2Rシグナル伝達経路の構成成分の配列を含む核酸、および任意に選択可能マーカーをコードする核酸は、周知の方法により選択宿主細胞中に導入され得る。当該方法としては、トランスフェクション、ウィルス送達、タンパク質またはペプチド媒介性挿入、共沈降法、脂質ベースの送達試薬(リポフェクション)、サイトフェクション、リポポリアミン送達、デンドリマー送達試薬、電気穿孔または機械的送達が挙げられるが、これらに限定されない。トランスフェクション試薬の例は、ジーンポーター(GENEPORTER)、ジーンポーター2、リポフェクタミン(LIPOFECTAMINE)、リポフェクタミン2000、フュージーン(FUGENE)6、フュージーンHD、TFX−10、TFX−20、TFX−50、オリゴフェクタミン(OLIGOFECTAMINE)、トランスファスト(TRANSFAST)、トランスフェクタム(TRANSFECTAM)、ジーンシャトル(GENESHUTTLE)、トロジェン(TROJENE)、ジーンサイレンサー(GENESILENCER)、X−トレメジーン(TREMEGENE)、パーフェクチン(PERFECTIN)、サイトフェクチン(CYTOFECTIN)、シポルト(SIPORT)、ユニフェクター(UNIFECTOR)、シフェクター(SIFECTOR)、トランジット(TRANSIT)−LT1、トランジット−LT2、トランジット−エクスプレス(TRANSIT−EXPRESS)、アイフェクト(IFECT)、RNAIシャトル、メタフェクテン(METAFECTENE)、リオベック(LYOVEC)、リポタキシ(LIPOTAXI)、ジーンイレイザー(GENEERASER)、ジーンジュース(GENEJUICE)、サイトピュア(CYTOPURE)、JETSI、JETPEI、メガフェクチン(MEGAFECTIN)、ポリフェクト(POLYFECT)、トランスメッセンジャー(TRANSMESSANGER)、RNAiFECT、スーパーフェクト(SUPERFECT)、エフェクテン(EFFECTENE)、TF−PEI−KIT、クロンフェクチン(CLONFECTIN)およびメタフェクチン(METAFECTINE)である。
別の態様では、細胞および細胞株はGタンパク質を発現する。Gタンパク質には2つのファミリー、すなわちヘテロ三量体Gタンパク質および単量体Gタンパク質が存在する。ヘテロ三量体Gタンパク質はGタンパク質結合受容体(「GPCR」)により活性化され、3つのサブユニット:Gα、GβおよびGγを含む。本明細書中で用いる場合、Gタンパク質という用語は、これら3つのサブユニットのうちのいずれか1つ、例えばGaを、またはその組合せを、ならびに3つのサブユニットすべてを有するヘテロ三量体Gタンパク質を包含する。不活性状態では、Gα、GβおよびGγは三量体を形成する。βおよびγサブユニットは互いに密接に結合され、イータ‐ガンマ複合体と呼ばれる。Gαは、GPCRとのリガンド結合後、Gβγから分離する。Gβγ複合体は、そのGDP‐GTP交換後、Gαサブユニットから放出される。Gβγ複合体は、他の二次メッセンジャーまたはゲートイオンチャネルを活性化し得る。Gアルファの4つのファミリーとしては、以下のものが挙げられる:Gs(刺激性)(これは、アデニレートシクラーゼを活性化することによりcAMP合成を増大する);Gi(抑制性)(アデニレートシクラーゼを抑制する);G12/13ファミリー(種々の細胞運動過程、すなわち、細胞骨格、細胞接合を調節する);ならびにGq(これは、カルシウムシグナル伝達およびホスホリパーゼCを刺激する)。単量体Gタンパク質は、ヘテロ三量体Gタンパク質のαサブユニットと相同である。本発明の細胞または細胞株中で、任意のGタンパク質、例えばトランスデューシン(例えば、GNAT1、GNAT2およびグアニンヌクレオチド結合タンパク質G(t))、ガストデューシン(例えば、GNAT3グアニンヌクレオチド結合タンパク質およびαトランスデューシン3)、ヒトGNA15(グアニンヌクレオチド結合タンパク質(Gタンパク質)α15(Gqクラス;同義語GNA16)およびマウスGα15、ならびにそれらのキメラタンパク質、例えばGα15−GNA15(Gα15−Gα16としても既知)(これらに限定されない)が発現され得る。好ましい実施形態では、Gタンパク質はマウスGα15(配列番号53)である。別の好ましい実施形態では、Gタンパク質はヒトGNA15(配列番号1)であるか、あるいは配列番号27を含む核酸によりコードされるヒトGタンパク質である。Gタンパク質は、任意の哺乳動物Gタンパク質、例えば添付の表3に列挙された任意の哺乳動物タンパク質(これらに限定されない)でもあり得る。細胞により安定的に発現されるGタンパク質は、細胞に対して内因性であり得る。代替的には、Gタンパク質の安定発現は、細胞中へのGタンパク質をコードする核酸のトランスフェクションの結果であり得る。非相同Gタンパク質を安定的に発現する細胞は当該技術分野で既知であり、例えばHEK293/Gα15細胞である(Chandrashekar et al., “T2Rs function as bitter taste receptors”, Cell 100:703−711, 2000; Bufe et al., “The human TAS2R16 receptor mediates bitter taste in response to β−glucopyranosides”, Na Genet 32:397−401)。他の実施形態では、Gタンパク質をコードする核酸および苦味受容体をコードする核酸は、最初にトランスフェクトされるGタンパク質をコードする核酸または最初にトランスフェクトされる苦味受容体をコードする核酸で、宿主細胞中に連続的にトランスフェクトされ得る。他の実施形態では、Gタンパク質をコードする核酸および苦味受容体をコードする核酸は、同一のまたは異なるベクター上で宿主細胞中に共トランスフェクトされ得る。したがって、Gタンパク質および苦味受容体をともに安定的に発現する細胞の選択は、同様に逐次的にまたは同時的に実行され得る。Gタンパク質を安定的に発現するために用いられ得る細胞または細胞株は、上記のように、苦味受容体を安定的に発現するために用いられ得るものと同一である。
本発明のいくつかの実施形態では、本発明の細胞または細胞株は、他のタンパク質を苦味受容体(単数または複数)とともに共発現する。好ましい実施形態では、他のタンパク質は、少なくとも1つの他の味受容体、例えば甘味(TAS1R2/TAS1R3)受容体または旨味(TAS1R1/TAS1R3)受容体である。いくつかの実施形態では、本発明の細胞株パネルは、苦味受容体を発現する細胞株、および他の味受容体、例えば甘味(TAS1R2/TAS1R3)受容体または旨味(TAS1R1/TAS1R3)受容体を発現する細胞株を包含する。苦味受容体と共発現されるタンパク質は、任意の機序により、例えば宿主細胞中で内因的に、あるいはベクターから非相同的に(これらに限定されない)発現され得る。さらにまた、本発明の他の実施形態では、1つより多い型の苦味受容体が細胞または細胞株中で安定的に発現され得る。
さらにまた本発明によれば、天然苦味受容体またはその天然対立遺伝子変異体の一型を発現する細胞および細胞株、ならびに苦味受容体の突然変異体型を発現する細胞および細胞株は、細胞内遊離カルシウムレベルに関して特性化され得る。いくつかの実施形態では、本発明の細胞および細胞株は、「生理学的に関連する」活性を伴う苦味受容体を発現する。本明細書中で用いる場合、生理学的関連性は、活性化されると同一型の天然苦味受容体と同様に、苦味受容体を発現し、それにより苦味受容体は細胞内遊離カルシウムの増大を引き起こし、そして同一型の天然苦味受容体が同一化合物により調節される場合に応答する同一の方法で調節因子に応答する細胞または細胞株の特性を指す。本発明の苦味受容体発現細胞および細胞株は、いくつかの突然変異体型の苦味受容体および苦味受容体のいくつかの天然対立遺伝子変異体は、好ましくは、適切な検定において、例えば細胞内遊離カルシウムを測定する検定において、ネイティブ苦味受容体を常態で発現する細胞と比較可能な機能を実証する。このような検定は、当業者に既知である(Nahorski, “Pharmacology of intracellular signaling pathways,” Brit. J. Pharm. 147:S38−S45, 2000)。このような比較を用いて、細胞または細胞株の生理学的関連性を確定し得る。熟練味見試験員のパネルを用いる「シップ・アンド・スピット(舐めて吐き出す)」味試験も、本発明の細胞および細胞株における苦味受容体生理学的関連性をさらに実証するために用いられ得る。ネイティブまたは突然変異体型の苦味受容体またはその天然対立遺伝子変異体のスクリーニングにより同定される調節因子を用いるシップ・アンド・スピット味試験の結果を用いて、これらの異なる型の生理学的関連性を実証し得る。
いくつかの実施形態では、細胞および細胞株は、調節因子に応答し、苦味受容体に関して生理学的範囲のEC50またはIC50値で、細胞内遊離カルシウムを増大する。本明細書中で用いる場合、EC50は、細胞または細胞株における半最大活性化応答を誘導するために必要とされる化合物または物質の濃度を指す。本明細書中で用いる場合、IC50は、細胞または細胞株における半最大抑制応答を誘導するために必要とされる化合物または物質の濃度を指す。EC50およびIC50値は、当該技術分野で周知である技法、例えば、化合物または物質の濃度を苦味受容体発現細胞株の応答と相関させる用量‐応答曲線を用いて、確定され得る。
苦味受容体発現細胞および細胞株を作製するために、例えば米国特許第6,692,965号および国際特許公告WO/2005/079462に記載された技法を用い得る。これらの文書はともに、これらの記載内容が参照により本明細書中で援用される。この技法は、任意の所望数のクローン(数百から数千までのクローン)が選択され得るよう、数百万の細胞の実時間査定を提供する。細胞選別技法、例えば流動細胞計測的細胞選別(例えばFACS機を用いる)または磁気細胞選別(例えばMACS機を用いる)を用いて、1個の細胞/ウェルが、培養容器(例えば、96ウェル培養プレート)中に高統計学的信頼度で自動的に投入され得る。当該技法の速度および自動化は、多重遺伝子細胞株を容易に単離させる。苦味受容体発現細胞および細胞株を作製するために、例えば、国際特許公告WO 2009/102569およびWO 2010/088633に記載された技法も用い得る。これらの文書はともに、その記載内容が参照により本明細書中で援用される。この技法は、生理学的特性に適合される細胞および細胞株を生成する自動化方法を提供する。このような方法を用いて、潜在的苦味受容体調節因子の高処理量スクリーニングに適した細胞株のパネルを生成し得る。
当該技法を用いて、各苦味受容体に関するRNA配列を、シグナル伝達プローブ(分子ビーコンまたは蛍光プローブとも呼ばれる)を用いて検出し得る。いくつかの実施形態では、分子ビーコンは、上記のような標的タグ配列を認識する。別の実施形態では、分子ビーコンは、苦味受容体コード配列それ自体の中の配列を認識する。シグナル伝達プローブは、それぞれタグのRNA配列または苦味受容体コード配列と相補的である部分を含むようプローブを設計することにより、RNAタグまたは苦味受容体コード配列に対して向けられ得る。これら同一技法は、用いられる場合、Gタンパク質に関するRNA配列を検出するために用いられ得る。
苦味を調整する化合物の同定方法
一態様において、本発明は、苦味を調整する化合物の同定方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、例えば苦味受容体調節因子に関してスクリーニングし;物質の苦さを査定し;結晶学および結合試験のためのタンパク質を産生し;そして化合物選択性および用量投与、受容体/化合物結合力学および安定性、ならびに細胞生理学(例えば、電気生理学、タンパク質輸送、タンパク質フォールディング、およびタンパク質調節)に及ぼす受容体発現の作用を調べるための、in vitro細胞ベース検定である。
いくつかの実施形態では、in vitro細胞ベース検定は、上記の苦味受容体発現細胞および細胞株を利用する。苦味受容体の種々の組合せを発現する細胞および細胞株は、特定の苦味受容体に特異的なもの、または苦味受容体の突然変異体型または天然対立遺伝子変異体を含めて、苦味受容体を同定するために、そして個々の型の活性についての情報を獲得するために、別々にまたは一緒に用いられ得る。
調節因子としては、苦味受容体あるいはその突然変異体型または天然対立遺伝子変異体の活性を変更する任意の物質または化合物が挙げられる。調節因子は、苦味受容体アゴニスト(増強剤または活性化剤)またはアンタゴニスト(阻害剤または遮断剤)、例えば部分的アゴニストまたはアンタゴニスト、選択的アゴニストまたはアンタゴニスト、および逆アゴニストであり得るし、アロステリック調節因子であり得る。その調節活性が、異なる条件または濃度下で、あるいは苦味受容体の異なる形態の苦味受容体(例えば突然変異体型および天然型対立遺伝子変異体)に関して、変化する場合でも、物質または化合物は調節因子である。他の態様において、調節因子は、苦味受容体の機能に影響を及ぼす別の調節因子の能力を変え得る。例えば、アンタゴニストにより抑制されない苦味受容体の一型の調節因子は、その型の苦味受容体をアンタゴニストによる抑制に対して感受性にさせ得る。
細胞および細胞株は、種々の調節因子に対するそれらの応答に基づいて、in vivo型の苦味受容体の同一性を既知の型の苦味受容体の同一性と相関させることにより、異なる苦味受容体病理学における異なる型の苦味受容体の役割を同定するために用い得る。これにより、このような苦味受容体関連病理学またはその他の生理学的状態の高度に標的化された処置のための疾患‐または組織‐特異的苦味受容体調節因子の選択が可能になる。例えば、多数の天然苦味化合物は有毒であるため、苦味受容体は毒性食用化合物の摂取に対する警告センサーとして役立ち得る。消化管粘膜において発現される苦味受容体は、ヒトにおける栄養素および有害物質の機能的検出に関与し、それらを吸収するよう腸管に準備させるか、または保護的応答を開始し得る。それらは、腸‐脳神経経路の活性化により食物摂取の制御にも関与し得る。したがって、本発明の細胞株および方法を用いて同定される苦味受容体調節因子を用いて、多数の状況において栄養分取り込みを調節し、例えば、肥満体の食欲を制御し、および/または腸管における栄養分取り込みを低減し、あるいは栄養不良の場合は空腹感を制御し、および/または食物からの栄養分および/またはエネルギーの取り込みを増大し得る。苦味受容体調節因子は、苦味化合物を同定するのに、さらに特定の化学的または構造的モチーフあるいはそれらの結合特性に影響を及ぼす苦味受容体の重要な残基を特性化し、リガンド結合に関して広範に、中等度にまたは選択的に調和される苦味受容体を同定し、それらの結合プロフィルに基づいて苦味受容体の群および亜群を限定し、苦味受容体に関する分子モデリングまたは薬剤設計に関するこのようなデータを用いてオーファン苦味受容体を脱オーファン化して、種々の苦味受容体が活性である組織を確定するのに有用であり得る。
苦味受容体調節因子を同定するために、苦味受容体発現細胞または細胞株は、苦味受容体が機能的であり、適切な対照、例えば試験化合物に曝露されない細胞と比較して苦味受容体活性における統計学的に有意の変化(例えば、p<0.05)を検出すると予測される条件下で、試験化合物に曝露され得る。既知のアゴニストまたはアンタゴニストを用いる陽性および/または陰性対照、および/または異なる苦味受容体を発現する細胞、あるいはその突然変異体型または天然対立遺伝子変異体も用いられ得る。いくつかの実施形態では、検出および/または測定されるべき苦味受容体活性は、細胞内遊離カルシウムレベルにおける変化である。種々の検定パラメーター、例えばシグナル対ノイズ比が最適化され得る、と当業者は理解する。
さらなる態様において、本発明は、オーファン苦味受容体に関するリガンドの同定方法を提供する。すなわち、本発明は、苦味受容体を脱オーファン化する方法を提供する。既知の調節因子を伴わずに苦味受容体を発現する細胞または細胞株は、受容体に関する発現プロフィルを生成するための化合物または抽出物ライブラリーを用いてスクリーニングされ得る。任意に、類似のプロフィルを有する受容体(もしあるならば)は一緒に群別され、受容体(単数または複数)を結合するリガンド(単数または複数)に対する既知の苦味化合物でスクリーニングされる。一旦リガンドが同定されれば、結果は、味試験でさらに立証され得る。任意に、細胞および細胞株は、ネイティブ(すなわち、非タグ化)苦味受容体を安定的に発現し、したがって、この方法を用いて同定されるリガンドは的確で且つ関連性がある。
いくつかの実施形態では、1つ以上の細胞または細胞株は、細胞株のコレクションも含めて、試験化合物に曝露される。いくつかの実施形態では、1つ以上の細胞または細胞株は、細胞株のコレクションも含めて、複数の試験化合物、例えば試験化合物のライブラリーに曝露される。試験化合物のライブラリーは、1つ以上の調節因子を同定するために、本発明の細胞株を用いてスクリーニングされ得る。試験化合物は、化学的部分、例えば小分子、ポリペプチド、ペプチド、ペプチド模倣物、抗体またはその抗原結合部分であり得る。抗体の場合、それらは非ヒト抗体、キメラ抗体、ヒト化抗体または完全ヒト抗体であり得る。抗体は、重鎖および軽鎖の完全補体、または任意の抗体の抗原結合部分、例えば抗体断片(例えば、Fab、Fab’、F(ab’)2、Fd、Fv、dAb等)、一本鎖抗体(scFv)、単一ドメイン抗体、重鎖または軽鎖可変領域の全部または抗原結合部分であり得る。
いくつかの実施形態では、1つ以上の細胞または細胞株は、細胞株のコレクションも含めて、苦味物質の存在下で、1つの試験化合物または複数の試験化合物に曝露される。いくつかの実施形態では、苦味物質は、苦味受容体の小群を活性化する「特異的苦味物質」である。いくつかの実施形態では、苦味物質は、各苦味受容体を活性化する「普遍的苦味化合物」である。普遍的苦味化合物の非限定例としては、安息香酸デナトニウムまたはデナトニウムサッカリドが挙げられる。苦味物質により苦味受容体の誘導を減少させる試験化合物は、その苦味物質の阻害剤である。苦味物質により苦味受容体活性の誘導を増大する試験化合物は、その苦味物質の増強剤である。
いくつかの苦味調節因子および試験化合物は、オフターゲット効果を示し得る。好ましくは、苦味調節因子または試験化合物は、選択的苦味調節因子であり、オフターゲット効果を示さない。
本発明のin vitro検定は、細胞または細胞株のコレクションを用いて実施され得る。好ましい実施形態では、細胞または細胞株のコレクションは、25の苦味受容体および/またはその変異体の各々を発現する細胞または細胞株を包含する。このようなパネルを用いて、化合物に関するオンターゲット対オフターゲット活性を、または純苦味対関連(すなわち、渋または金属)味における受容体の役割を確定し得る。
いくつかの実施形態では、大型化合物コレクションは、細胞ベースの機能性高処理量スクリーン(HTS)で、例えば96ウェル、384ウェル、1536ウェルまたはそれ以上のプレートフォーマットを用いて、苦味受容体調節活性に関して試験される。いくつかの実施形態では、一試験化合物または多重試験化合物(試験化合物のライブラリーを含む)は、1つより多い本発明の細胞または細胞株(細胞株のコレクションを含む)を用いてスクリーニングされ得る。多重細胞または細胞株(各々、異なる天然または突然変異体苦味受容体分子を発現する)が用いられる場合、多重苦味受容体、あるいはその突然変異体型または天然対立遺伝子変異体に有効である調節因子、代替的には、特定の苦味受容体あるいはその突然変異体型または天然対立遺伝子変異体に特異的である、そして他の苦味受容体または他の型の苦味受容体を調節しない調節因子を同定し得る。ヒト苦味受容体を発現する細胞または細胞株の場合、細胞は、試験化合物に曝露されて、望ましくない苦味受容体活性により特性化される疾患または症状の処置に用いるために、あるいは所望の苦味受容体活性の減少または非存在のために、苦味受容体活性を調整する(増大するかまたは減少させる)化合物を同定し得る。
いくつかの実施形態では、試験化合物への曝露の前に、本発明の細胞または細胞株は、例えば酵素、例えば哺乳動物または他の動物酵素、植物酵素、細菌酵素、溶解細胞からの酵素、タンパク質改質酵素、脂質改質酵素、および口腔、消化管、胃または唾液中の酵素を用いた前処置により、改質され得る。このような酵素としては、例えばキナーゼ、プロテアーゼ、ホスファターゼ、グリコシダーゼ、オキシドレダクターゼ、トランスフェラーゼ、ヒドロラーゼ、リアーゼ、イソメラーゼ、リガーゼ等が挙げられ得る。代替的には、細胞および細胞株は、先ず試験化合物に曝露された後、処置されて、処置による苦味受容体の改質を変更する化合物を同定し得る。
GPCR活性化を同定し、測定するための検定は、当該技術分野で周知である。例えば、“G−protein coupled receptors (Signal Transduction Series),” CRC Press 1999; 1st Edition; Eds Haga and Bersteinを参照。GPCR活性化を検出するための任意の適切な検定は、潜在的苦味受容体調節因子による苦味受容体の活性化に及ぼす作用を評価するための本発明の方法で用いられ得る。このような検定の例としては、イオン感受性または膜電位蛍光インジケーターが挙げられる。静止状態下では、細胞への曝露によりそれらが濃度勾配に基づいて細胞に進入できるよう、これらの染料は膜透過性である。一旦内側に入ると、細胞酵素は染料を膜不透過型に変換して、染料を捕捉する。膜不透型の染料は、典型的には、例えば遊離細胞内カルシウムに対して高感受性でもあり、したがって、特定の強度または波長の光で刺激されると、カルシウム結合は染料を蛍光性にさせる。それ故、GPCR活性化に応答する細胞内カルシウム放出は、カルシウムと結合する膜透過性染料を用いて測定され得る。このような染料の例としては、Indo−1、Fura−2、Fluo−3、Fluo−4、Rhod−2、Rhod−5N、カルセイン、カルセインブルー、サイトカルセインバイオレット、Quin−2、Quest Fluo−8H(商標)、Quest Fluo 8L(商標)、Quest Fluo8(商標)、Quest Rhod−4(商標)、セレンテラジンおよびカルシウム−3が挙げられる。特定の実施形態では、GPCR活性化は、Fluo−4またはカルシウム‐3蛍光を用いて測定される。いくつかの実施形態では、検定緩衝液(すなわち、負荷溶液)は、プロベネシドを含まない。細胞内カルシウムレベルは、例えば蛍光顕微鏡、フローサイトメトリー、蛍光分光計および蛍光マイクロプレート読取機を用いて、カルシウム結合に応答するこのような染料からの蛍光を測定することにより、測定され得る。ほとんどの蛍光インジケーターが、カルシウムに応答する光誘導性電子伝達系を組み入れるBAPTAキレーターに由来する。例えば、FLIPR(登録商標)およびFlexStation(商標)計器(Molecular Devices Corp.)FDSS(Hamamatsu Corp.)およびNOVOstar(商標)(BMG Technologies)は、細胞内カルシウムレベルにおける変化を継続的にモニタリングし、それにより時間依存的蛍光シグナルの形態で受容体の活性の動的読み出しを提供する。したがって、これらの計器は、GPCR調査のためのカルシウムの高処理量測定を可能にする。
GPCR活性は、アデニレートシクラーゼ活性、IP3/Ca2+シグナル伝達、ホスホリパーゼC/細胞内Ca2+シグナル伝達、GTPアーゼ活性、GTP結合、マイクロフィジオメーター/バイオセンサー検定(例えば、Hafner, 2000, Biosens. Bioelectron. 15: 149−158参照)、アラキドン酸レベル(例えば、Gijon et al., 2000, J. Biol.Chem., 275:20146−20156参照)、cAMP/cGMPレベル(ラジオイムノアッセイによるかまたは結合タンパク質を用いる:例えば、Horton and Baxendale, 1995, Methods Mol. Biol. 41: 91−105参照)、ジアシルグリセロール(DAG)レベル、イノシトール三リン酸(IP3)レベル、プロテインキナーゼC活性および/またはMAPキナーゼ活性を測定することによっても評価され得る。
KClに起因する苦味を調整する化合物の同定方法
別の態様によれば、本発明は、KClに起因する苦味を調整する化合物の同定方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、KClによる苦味受容体の活性化を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、KClによる苦味受容体の活性化とその後の下流シグナル伝達を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、KClによる刺激後のシグナル伝達経路の活性化を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、KClに起因する苦味の知覚を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。以下の実施例2に示すように、KClは、苦味受容体TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60を活性化する。したがって、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上のKClの活性化を調整する化合物は、KClに起因する苦味の調節因子であるべきである。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上のKClの活性化を抑制する。このような実施形態では、化合物は、KClに起因する苦味の阻害剤である。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上のKClの活性化を増強する。このような実施形態では、化合物は、KClに起因する苦味の増強剤である。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上を活性化する。このような実施形態では、化合物は、KClに起因する苦味を模倣する。いくつかの実施形態では、上記の苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかは、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上を活性化する味物質を用いて実施される。いくつかの実施形態では、味物質は、KCl、乳酸カリウム、アセスルファムKおよび普遍的苦味化合物から選択される。いくつかの実施形態では、普遍的苦味化合物は、安息香酸デナトニウムまたはデナトニウムサッカリドである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、5mM、10mM、15mM、20mM、25mM、30mM、35mM、40mM、45mMまたは50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mMまたは約50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも5mM、少なくとも10mM、少なくとも15mM、少なくとも20mM、少なくとも25mM、少なくとも30mM、少なくとも35mM、少なくとも40mM、少なくとも45mMまたは少なくとも50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも約5mM、少なくとも約10mM、少なくとも約15mM、少なくとも約20mM、少なくとも約25mM、少なくとも約30mM、少なくとも約35mM、少なくとも約40mM、少なくとも約45mMまたは少なくとも約50mMである。
いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60のうちの2つ以上のKCl誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60のうちの3つ以上のKCl誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60のうちの4つ以上のKCl誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60のうちの5つ以上のKCl誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60の各々のKCl誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。
この節に記載されたKClに起因する苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかにおいて、当該方法に用いられる苦味受容体は、上記のように、Gタンパク質と複合体を形成され得る。上記の任意のGタンパク質が、用いられ得る。いくつかの実施形態では、Gタンパク質は、Gqタンパク質、アルファ・トランスデューシンまたはアルファ・ガストデューシンである。いくつかの実施形態では、Gqタンパク質はGα15タンパク質である。
この節に記載されたKClに起因する苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかにおいて、上記の任意の検定を用いて、苦味受容体活性を測定し得る。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、細胞内カルシウム濃度を測定することにより確定される。いくつかの実施形態では、細胞内カルシウム濃度は、カルシウム感受性蛍光染料を用いて測定される。いくつかの実施形態では、カルシウム感受性蛍光染料は、Indo−1、Fura−2、Fluo−3、Fluo−4、Rhod−2、Rhod−5N、カルセイン、カルセインブルー、サイトカルセインバイオレット、Quin−2、Quest Fluo−8H(商標)、Quest Fluo 8L(商標)、Quest Fluo8(商標)、Quest Rhod−4(商標)、セレンテラジンおよびカルシウム−3から選択される。特定の実施形態では、カルシウム感受性蛍光染料はFluo−4またはカルシウム−3から選択される。
いくつかの実施形態では、当該方法は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される1つ以上の苦味受容体を提供すること;1つ以上の苦味受容体を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;1つ以上の苦味受容体を洗浄すること;1つ以上の苦味受容体を、味物質および試験化合物と接触させること;そして1つ以上の苦味受容体の活性を測定することを包含する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を調整する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を抑制する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を増強する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。受容体は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、1つ以上の苦味受容体は、1つ以上の苦味受容体が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、各々が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される第一の1つ以上の苦味受容体および第二の1つ以上の苦味受容体を提供すること;第一の1つ以上の苦味受容体を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第一の1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;第二の1つ以上の苦味受容体を味物質および試験化合物と接触させること;そして第二の1つ以上の苦味受容体活性を測定することを包含する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を調整する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を抑制する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第一の1つ以上の苦味受容体は、活性の測定後に洗浄されて、第二の1つ以上の苦味受容体を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二の1つ以上の苦味受容体は、第二の1つ以上の苦味受容体が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する細胞を提供すること(ここで、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される);細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;細胞を洗浄すること;細胞を味物質および試験化合物と接触させること;そして1つ以上の苦味受容体の活性を測定することを包含する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を調整する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を抑制する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、細胞は、in vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、細胞は、in vitro細胞株のパネル中に存在する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、細胞は、細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第一細胞、および1つ以上の苦味受容体を発現する第二細胞を提供すること(ここで、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される);第一細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第一細胞の苦味受容体活性を測定すること;第二細胞を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第二細胞の苦味受容体活性を測定することを包含する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性と異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を調整する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性より大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を抑制する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性より低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第一および第二細胞はin vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、第一および第二細胞は、in vitro細胞株の1つ以上のパネル中に存在する。いくつかの実施形態では、第一細胞は、苦味受容体活性を測定後に洗浄されて、第二細胞を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二細胞は、第二細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第三細胞、および1つ以上の苦味受容体を発現する第四細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択され;第三および第四細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第三および第四細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一および第二細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第五細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第六細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択され;第五および第六細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第五および第六細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三および第四細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第七細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第八細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択され;第七および第八細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第七および第八細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五および第六細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第九細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第十細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択され;第九および第十細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第九および第十細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七および第八細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第十一細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第十二細胞を提供することをさらに包含し、この場合1つ以上の苦味受容体はTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択され;第十一および第十二細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;第十一および第十二細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九および第十細胞における苦味受容体とは異なる。このような実施形態では、当該方法は、第三、第五、第七、第九および第十一細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第三、第五、第七、第九および/または第十一細胞の苦味受容体活性を測定すること;第四、第六、第八、第十および/または第十二細胞を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第四、第六、第八、第十および/または第十二細胞の苦味受容体活性を測定することをさらに包含する。第三、第五、第七、第九および/または第十一細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第四、第六、第八、第十および/または第十二細胞の苦味受容体活性と異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を調整する。第四、第六、第八、第十および/または第十二細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第三、第五、第七、第九および/または第十一細胞の苦味受容体活性より低い場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を抑制する。第四、第六、第八、第十および/または第十二細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第三、第五、第七、第九および/または第十一細胞の苦味受容体活性より大きい場合には、試験化合物はKClに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一および/または第十二細胞は、in vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一および/または第十二細胞は、in vitro細胞株の1つ以上のパネル中に存在する。いくつかの実施形態では、第三、第五、第七、第九および/または第十一細胞は、苦味受容体活性の測定後に洗浄されて、それぞれ第四、第六、第八、第十および/または第十二細胞を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第四、第六、第八、第十および/または第十二細胞は、第四、第六、第八、第十および/または第十二細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株のパネルを提供すること(ここで、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、この場合、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現される);各細胞株を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される群のうちの4つ以上を活性化する味物質と接触させること;各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;各細胞株を洗浄すること;各細胞株を味物質および試験化合物と接触させること;そして各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの4つ以上の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して、異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株において異なる。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株においてより大きい。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株においてより低い。いくつかの実施形態では、試験化合物が、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、各細胞株は試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株のパネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は少なくとも1つの細胞株中で発現される);各細胞株を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される群のうちの4つ以上を活性化する味物質と接触させること;各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;各細胞株を洗浄すること;各細胞株を味物質および試験化合物と接触させること;そして各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの4つ以上の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株において異なる。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株においてより大きい。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上において低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株において低い。いくつかの実施形態では、試験化合物がTAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、各細胞株は、各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される群のうちの4つ以上を活性化する味物質と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの4つ以上の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株において異なる。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株においてより大きい。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上において低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株において低い。いくつかの実施形態では、試験化合物が、第一パネルと比較して第二パネルにおいてTAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、細胞株の第一パネルは、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップとの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二パネル中の各細胞株は、第二パネル中の各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各パネルは、以下の:TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株を含み、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される群の少なくとも2つを活性化する味物質と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、味物質および試験化合物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネル中の各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、この場合、各受容体は各パネルの少なくとも1つ細胞株中で発現される。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも2つの苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも3つで異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも4つで異なる場合には、試験化合物は、KClのためである苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも5つで異なる場合には、試験物質は、KClに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株の各々において異なる場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株の各々における苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に抑制する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60細胞株の各々における苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物が、第一パネルと比較して第二パネルにおいて、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二パネル中の各細胞株は、第二パネル中の各細胞株を味物質と接触する前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、KClに起因する苦味の調節因子を同定する上記の方法のいずれかで利用される味物質は、KCl、乳酸カリウム、アセスルファムKおよび普遍的苦味化合物から選択される。いくつかの実施形態では、普遍的苦味化合物は、安息香酸デナトニウムまたはデナトニウムサッカリドである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、5mM、10mM、15mM、20mM、25mM、30mM、35mM、40mM、45mMまたは50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mMまたは約50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも5mM、少なくとも10mM、少なくとも15mM、少なくとも20mM、少なくとも25mM、少なくとも30mM、少なくとも35mM、少なくとも40mM、少なくとも45mMまたは少なくとも50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも約5mM、少なくとも約10mM、少なくとも約15mM、少なくとも約20mM、少なくとも約25mM、少なくとも約30mM、少なくとも約35mM、少なくとも約40mM、少なくとも約45mMまたは少なくとも約50mMである。
別の態様において、本発明は、KClに起因する苦味を模倣する化合物を同定する方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、陰性対照と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、試験化合物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。試験化合物が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60の苦味受容体活性を誘導する場合には、試験化合物は、KClに起因する苦味を模倣する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。いくつかの実施形態では、陰性対照は、試験化合物の付加前の検定緩衝液である。
別の態様において、本発明は、KClが組成物中に存在するか否かを確定するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を陰性対照と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を組成物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。組成物が、第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導し、そして第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合、KClは組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、組成物は、食物製品から抽出される。いくつかの実施形態では、組成物は、薬学的活性成分を含む。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。いくつかの実施形態では、陰性対照は、組成物の付加前の検定緩衝液である。
いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される2つ以上の異なる苦味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する2つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される3つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する3つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される4つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する4つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される5つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する5つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される6つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する6つ以上の細胞と接触させることを包含する。
KClに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する化合物の同定方法が、TAS2R44またはTAS2R44を発現する細胞と、味物質または試験化合物とを接触させることを包含するいくつかの実施形態では、当該方法は、少なくとも1つの付加的苦味受容体または少なくとも1つの苦味受容体を発現する細胞(ここで、少なくとも1つの付加的苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14およびTAS2R60から選択される)を、味物質または試験化合物と接触させることも包含する。
いくつかの実施形態では、当該方法は、KClに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する試験化合物を、食料品、食料品の製造に用いられる任意の食品前駆体物質または任意の添加物と混合することをさらに包含する。いくつかの実施形態では、食料品は、ヒトが消費するためのものである。いくつかの実施形態では、食料品は、動物が消費するためのもの、例えばペットまたは家畜用である。いくつかの実施形態では、当該方法は、KClに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する試験化合物を、薬学的に許容可能な形態での活性作用物質と混合することをさらに包含する。
乳酸カリウムに起因する苦味を調整する化合物の同定方法
別の態様によれば、本発明は、乳酸カリウムに起因する苦味を調整する化合物の同定方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、乳酸カリウムによる苦味受容体の活性化を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、乳酸カリウムによる苦味受容体の活性化とその後の下流シグナル伝達を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、乳酸カリウムによる刺激後のシグナル伝達経路の活性化を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、乳酸カリウムに起因する苦味の知覚を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。以下の実施例3に示すように、乳酸カリウムは、苦味受容体TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60を活性化する。したがって、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上の乳酸カリウムの活性化を調整する化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味の調節因子であるべきである。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上の乳酸カリウムの活性化を抑制する。このような実施形態では、化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味の阻害剤である。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上の乳酸カリウムの活性化を増強する。このような実施形態では、化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味の増強剤である。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上を活性化する。このような実施形態では、化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を模倣する。いくつかの実施形態では、上記の苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかは、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60苦味受容体のうちの1つ以上を活性化する味物質を用いて実施される。いくつかの実施形態では、味物質は、KCl、乳酸カリウム、アセスルファムKおよび普遍的苦味化合物から選択される。いくつかの実施形態では、普遍的苦味化合物は、安息香酸デナトニウムまたはデナトニウムサッカリドである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、5mM、10mM、15mM、20mM、25mM、30mM、35mM、40mM、45mMまたは50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mMまたは約50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも5mM、少なくとも10mM、少なくとも15mM、少なくとも20mM、少なくとも25mM、少なくとも30mM、少なくとも35mM、少なくとも40mM、少なくとも45mMまたは少なくとも50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも約5mM、少なくとも約10mM、少なくとも約15mM、少なくとも約20mM、少なくとも約25mM、少なくとも約30mM、少なくとも約35mM、少なくとも約40mM、少なくとも約45mMまたは少なくとも約50mMである。
いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60のうちの2つ以上の乳酸カリウム誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60のうちの3つ以上の乳酸カリウム誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60のうちの4つ以上の乳酸カリウム誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60のうちの5つ以上の乳酸カリウム誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60の各々の乳酸カリウム誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。
この節に記載された乳酸カリウムに起因する苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかにおいて、当該方法に用いられる苦味受容体は、上記のように、Gタンパク質と複合体を形成され得る。上記の任意のGタンパク質が、用いられ得る。いくつかの実施形態では、Gタンパク質は、Gqタンパク質、アルファ・トランスデューシンまたはアルファ・ガストデューシンである。いくつかの実施形態では、Gqタンパク質はGα15タンパク質である。
この節に記載された乳酸カリウムに起因する苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかにおいて、上記の任意の検定を用いて、苦味受容体活性を測定し得る。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、細胞内カルシウム濃度を測定することにより確定される。いくつかの実施形態では、細胞内カルシウム濃度は、カルシウム感受性蛍光染料を用いて測定される。いくつかの実施形態では、カルシウム感受性蛍光染料は、Indo−1、Fura−2、Fluo−3、Fluo−4、Rhod−2、Rhod−5N、カルセイン、カルセインブルー、サイトカルセインバイオレット、Quin−2、Quest Fluo−8H(商標)、Quest Fluo 8L(商標)、Quest Fluo8(商標)、Quest Rhod−4(商標)、セレンテラジンおよびカルシウム−3から選択される。特定の実施形態では、カルシウム感受性蛍光染料はFluo−4またはカルシウム−3から選択される。
いくつかの実施形態では、当該方法は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される1つ以上の苦味受容体を提供すること;1つ以上の苦味受容体を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;1つ以上の苦味受容体を洗浄すること;1つ以上の苦味受容体を、味物質および試験化合物と接触させること;そして1つ以上の苦味受容体の活性を測定することを包含する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を調整する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を抑制する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を増強する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。受容体は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、1つ以上の苦味受容体は、1つ以上の苦味受容体が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、各々が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される第一の1つ以上の苦味受容体および第二の1つ以上の苦味受容体を提供すること;第一の1つ以上の苦味受容体を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第一の1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;第二の1つ以上の苦味受容体を味物質および試験化合物と接触させること;そして第二の1つ以上の苦味受容体活性を測定することを包含する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を調整する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を抑制する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第一の1つ以上の苦味受容体は、活性の測定後に洗浄されて、第二の1つ以上の苦味受容体を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二の1つ以上の苦味受容体は、第二の1つ以上の苦味受容体が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する細胞を提供すること(ここで、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される);細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;細胞を洗浄すること;細胞を味物質および試験化合物と接触させること;そして1つ以上の苦味受容体の活性を測定することを包含する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を調整する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を抑制する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、細胞は、in vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、細胞は、in vitro細胞株のパネル中に存在する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、細胞は、細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第一細胞、および1つ以上の苦味受容体を発現する第二細胞を提供すること(ここで、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される);第一細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第一細胞の苦味受容体活性を測定すること;第二細胞を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第二細胞の苦味受容体活性を測定することを包含する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性と異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を調整する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性より大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を抑制する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性より低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第一および第二細胞はin vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、第一および第二細胞は、in vitro細胞株の1つ以上のパネル中に存在する。いくつかの実施形態では、第一細胞は、苦味受容体活性を測定後に洗浄されて、第二細胞を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二細胞は、第二細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第三細胞、および1つ以上の苦味受容体を発現する第四細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択され;第三および第四細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第三および第四細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一および第二細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第五細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第六細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択され;第五および第六細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第五および第六細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三および第四細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第七細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第八細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択され;第七および第八細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第七および第八細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五および第六細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第九細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第十細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択され;第九および第十細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第九および第十細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七および第八細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第十一細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第十二細胞を提供することをさらに包含し、この場合1つ以上の苦味受容体はTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択され;第十一および第十二細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;第十一および第十二細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九および第十細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第十三細胞、および1つ以上の苦味受容体を発現する第十四細胞をさらに提供することを包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択され;第十三および第十四細胞中の1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第十三および第十四細胞中の1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一および第十二細胞における苦味受容体とは異なる。このような実施形態では、当該方法は、第三、第五、第七、第九および第十一および/または第十三細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞の苦味受容体活性を測定すること;第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞の苦味受容体活性を測定することをさらに包含する。第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞の苦味受容体活性と異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を調整する。第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞の苦味受容体活性より低い場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を抑制する。第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞の苦味受容体活性より大きい場合には、試験化合物は乳酸カリウムに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一、第十二、第十三および/または第十四細胞は、in vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一、第十二、第十三および/または第十四細胞は、in vitro細胞株の1つ以上のパネル中に存在する。いくつかの実施形態では、第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞は、苦味受容体活性の測定後に洗浄されて、それぞれ第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞は、第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株のパネルを提供すること(ここで、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、この場合、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現される);各細胞株を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される群のうちの4つ以上を活性化する味物質と接触させること;各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;各細胞株を洗浄すること;各細胞株を味物質および試験化合物と接触させること;そして各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの4つ以上の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して、異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの6つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株において異なる。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの6つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株においてより大きい。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株においてより低い。いくつかの実施形態では、試験化合物が、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、各細胞株は試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株のパネルを提供すること(この場合、パネルは、以下の:TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株を含み、各受容体は少なくとも1つの細胞株中で発現される);各細胞株を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される群のうちの少なくとも2つを活性化する味物質と接触させること;各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;各細胞株を洗浄すること;各細胞株を味物質および試験化合物と接触させること;そして各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。いくつかの実施形態では、パネル中の各細胞株は、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TTAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、この場合、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現される。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも2つの苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも3つにおいて異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも4つにおいて異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも5つにおいて異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも6つにおいて異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60の各々において異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも6つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60の各々における苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも6つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60の各々における苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物が、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、各細胞株は、各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される群のうちの4つ以上を活性化する味物質と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの4つ以上の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの6つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株において異なる。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの6つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株においてより大きい。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの5つ以上において低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの6つ以上において低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株において低い。いくつかの実施形態では、試験化合物が、第一パネルと比較して第二パネルにおいてTAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、細胞株の第一パネルは、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップとの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二パネル中の各細胞株は、第二パネル中の各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各パネルは、以下の:TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株を含み、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される群の少なくとも2つを活性化する味物質と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、味物質および試験化合物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネル中の各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、この場合、各受容体は各パネルの少なくとも1つ細胞株中で発現される。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも2つの苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも3つの苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも4つの苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも5つで異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムのためである苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される細胞株のうちの少なくとも6つで異なる場合には、試験物質は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株の各々において異なる場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも6つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株の各々における苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に抑制する。TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される少なくとも6つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60細胞株の各々における苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物が、第一パネルと比較して第二パネルにおいて、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二パネル中の各細胞株は、第二パネル中の各細胞株を味物質と接触する前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、乳酸カリウムに起因する苦味の調節因子を同定する上記の方法のいずれかで利用される味物質は、KCl、乳酸カリウム、アセスルファムKおよび普遍的苦味化合物から選択される。いくつかの実施形態では、普遍的苦味化合物は、安息香酸デナトニウムまたはデナトニウムサッカリドである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、5mM、10mM、15mM、20mM、25mM、30mM、35mM、40mM、45mMまたは50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mMまたは約50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも5mM、少なくとも10mM、少なくとも15mM、少なくとも20mM、少なくとも25mM、少なくとも30mM、少なくとも35mM、少なくとも40mM、少なくとも45mMまたは少なくとも50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも約5mM、少なくとも約10mM、少なくとも約15mM、少なくとも約20mM、少なくとも約25mM、少なくとも約30mM、少なくとも約35mM、少なくとも約40mM、少なくとも約45mMまたは少なくとも約50mMである。
別の態様において、本発明は、乳酸カリウムに起因する苦味を模倣する化合物を同定する方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、陰性対照と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、試験化合物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。試験化合物が、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60の苦味受容体活性を誘導する場合には、試験化合物は、乳酸カリウムに起因する苦味を模倣する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。いくつかの実施形態では、陰性対照は、試験化合物の付加前の検定緩衝液である。
別の態様において、本発明は、乳酸カリウムが組成物中に存在するか否かを確定するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を陰性対照と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を組成物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。組成物が、第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導し、そして第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しない場合、乳酸カリウムは組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、組成物は、食物製品から抽出される。いくつかの実施形態では、組成物は、薬学的活性成分を含む。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。いくつかの実施形態では、陰性対照は、組成物の付加前の検定緩衝液である。
いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される2つ以上の異なる苦味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する2つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される3つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する3つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される4つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する4つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される5つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する5つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される6つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する6つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される7つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60から選択される異なる苦味受容体を各々発現する7つ以上の細胞と接触させることを包含する。
乳酸カリウムに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する化合物の同定方法が、TAS2R44またはTAS2R44を発現する細胞と、味物質または試験化合物とを接触させることを包含するいくつかの実施形態では、当該方法は、少なくとも1つの付加的苦味受容体または少なくとも1つの苦味受容体を発現する細胞(ここで、少なくとも1つの付加的苦味受容体は、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R46およびTAS2R60から選択される)を、味物質または試験化合物と接触させることも包含する。
いくつかの実施形態では、当該方法は、乳酸カリウムに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する試験化合物を、食料品、食料品の製造に用いられる任意の食品前駆体物質または任意の添加物と混合することをさらに包含する。いくつかの実施形態では、食料品は、ヒトが消費するためのものである。いくつかの実施形態では、食料品は、動物が消費するためのもの、例えばペットまたは家畜用である。いくつかの実施形態では、当該方法は、乳酸カリウムに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する試験化合物を、薬学的に許容可能な形態での活性作用物質と混合することをさらに包含する。
アセスルファムKに起因する苦味を調整する化合物の同定方法
別の態様によれば、本発明は、アセスルファムKに起因する苦味を調整する化合物の同定方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、アセスルファムKによる苦味受容体の活性化を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、アセスルファムKによる苦味受容体の活性化とその後の下流シグナル伝達を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、アセスルファムKによる刺激後のシグナル伝達経路の活性化を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。いくつかの実施形態では、当該方法は、アセスルファムKに起因する苦味の知覚を調整し、抑制し、または増強する化合物を同定する。以下の実施例4に示すように、アセスルファムKは、苦味受容体TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44を活性化する。したがって、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44苦味受容体のうちの1つ以上のアセスルファムKの活性化を調整する化合物は、アセスルファムKに起因する苦味の調節因子であるべきである。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44苦味受容体のうちの1つ以上のアセスルファムKの活性化を抑制する。このような実施形態では、化合物は、アセスルファムKに起因する苦味の阻害剤である。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44苦味受容体のうちの1つ以上のアセスルファムKの活性化を増強する。このような実施形態では、化合物は、アセスルファムKに起因する苦味の増強剤である。いくつかの実施形態では、化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44苦味受容体のうちの1つ以上を活性化する。このような実施形態では、化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を模倣する。いくつかの実施形態では、上記の苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかは、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44苦味受容体のうちの1つ以上を活性化する味物質を用いて実施される。いくつかの実施形態では、味物質は、KCl、乳酸カリウム、アセスルファムKおよび普遍的苦味化合物から選択される。いくつかの実施形態では、普遍的苦味化合物は、安息香酸デナトニウムまたはデナトニウムサッカリドである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、5mM、10mM、15mM、20mM、25mM、30mM、35mM、40mM、45mMまたは50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mMまたは約50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも5mM、少なくとも10mM、少なくとも15mM、少なくとも20mM、少なくとも25mM、少なくとも30mM、少なくとも35mM、少なくとも40mM、少なくとも45mMまたは少なくとも50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも約5mM、少なくとも約10mM、少なくとも約15mM、少なくとも約20mM、少なくとも約25mM、少なくとも約30mM、少なくとも約35mM、少なくとも約40mM、少なくとも約45mMまたは少なくとも約50mMである。
いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44のうちの2つ以上のアセスルファムK誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44のうちの3つ以上のアセスルファムK誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44のうちの4つ以上のアセスルファムK誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44のうちの5つ以上のアセスルファムK誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44のうちの6つ以上のアセスルファムK誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44の各々のアセスルファムK誘導性活性化を調整し、抑制し、または増強する。
この節に記載されたアセスルファムKに起因する苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかにおいて、当該方法に用いられる苦味受容体は、上記のように、Gタンパク質と複合体を形成され得る。上記の任意のGタンパク質が、用いられ得る。いくつかの実施形態では、Gタンパク質は、Gqタンパク質、アルファ・トランスデューシンまたはアルファ・ガストデューシンである。いくつかの実施形態では、Gqタンパク質はGα15タンパク質である。
この節に記載されたアセスルファムKに起因する苦味を調整する化合物の同定方法のいずれかにおいて、上記の任意の検定を用いて、苦味受容体活性を測定し得る。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、細胞内カルシウム濃度を測定することにより確定される。いくつかの実施形態では、細胞内カルシウム濃度は、カルシウム感受性蛍光染料を用いて測定される。いくつかの実施形態では、カルシウム感受性蛍光染料は、Indo−1、Fura−2、Fluo−3、Fluo−4、Rhod−2、Rhod−5N、カルセイン、カルセインブルー、サイトカルセインバイオレット、Quin−2、Quest Fluo−8H(商標)、Quest Fluo 8L(商標)、Quest Fluo8(商標)、Quest Rhod−4(商標)、セレンテラジンおよびカルシウム−3から選択される。特定の実施形態では、カルシウム感受性蛍光染料はFluo−4またはカルシウム−3である。
いくつかの実施形態では、当該方法は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される1つ以上の苦味受容体を提供すること;1つ以上の苦味受容体を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;1つ以上の苦味受容体を洗浄すること;1つ以上の苦味受容体を、味物質および試験化合物と接触させること;そして1つ以上の苦味受容体の活性を測定することを包含する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を調整する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を抑制する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を増強する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。受容体は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、1つ以上の苦味受容体は、1つ以上の苦味受容体が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、各々が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される第一の1つ以上の苦味受容体および第二の1つ以上の苦味受容体を提供すること;第一の1つ以上の苦味受容体を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第一の1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;第二の1つ以上の苦味受容体を味物質および試験化合物と接触させること;そして第二の1つ以上の苦味受容体活性を測定することを包含する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を調整する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を抑制する。第一の1つ以上の苦味受容体の活性が、第二の1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第一の1つ以上の苦味受容体は、活性の測定後に洗浄されて、第二の1つ以上の苦味受容体を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二の1つ以上の苦味受容体は、第二の1つ以上の苦味受容体が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する細胞を提供すること(ここで、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される);細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;1つ以上の苦味受容体の活性を測定すること;細胞を洗浄すること;細胞を味物質および試験化合物と接触させること;そして1つ以上の苦味受容体の活性を測定することを包含する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性と異なる場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を調整する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より大きい場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を抑制する。味物質に起因する1つ以上の苦味受容体の活性が、味物質および試験化合物に起因する1つ以上の苦味受容体の活性より低い場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、細胞は、in vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、細胞は、in vitro細胞株のパネル中に存在する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、細胞は、細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第一細胞、および1つ以上の苦味受容体を発現する第二細胞を提供すること(ここで、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される);第一細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第一細胞の苦味受容体活性を測定すること;第二細胞を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第二細胞の苦味受容体活性を測定することを包含する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性と異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を調整する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性より大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を抑制する。第一細胞の苦味受容体活性が、第二細胞の苦味受容体活性より低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第一および第二細胞はin vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、第一および第二細胞は、in vitro細胞株の1つ以上のパネル中に存在する。いくつかの実施形態では、第一細胞は、苦味受容体活性を測定後に洗浄されて、第二細胞を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二細胞は、第二細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第三細胞、および1つ以上の苦味受容体を発現する第四細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択され;第三および第四細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第三および第四細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一および第二細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第五細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第六細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択され;第五および第六細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第五および第六細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三および第四細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第七細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第八細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択され;第七および第八細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第七および第八細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五および第六細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第九細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第十細胞を提供することをさらに包含し、この場合、1つ以上の苦味受容体はTAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択され;第九および第十細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;そして第九および第十細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七および第八細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第十一細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第十二細胞を提供することをさらに包含し、この場合1つ以上の苦味受容体はTAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択され;第十一および第十二細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;第十一および第十二細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九および第十細胞における苦味受容体とは異なる。いくつかの実施形態では、当該方法は、1つ以上の苦味受容体を発現する第十三細胞および1つ以上の苦味受容体を発現する第十四細胞を提供することをさらに包含し、この場合1つ以上の苦味受容体はTAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択され;第十三および第十四細胞における1つ以上の苦味受容体は同一であり;第十三および第十四細胞における1つ以上の苦味受容体は、第一、第二、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一および第十二細胞における苦味受容体とは異なる。このような実施形態では、当該方法は、第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞を、1つ以上の苦味受容体を活性化する味物質と接触させること;第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞の苦味受容体活性を測定すること;第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞の苦味受容体活性を測定することをさらに包含する。第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞の苦味受容体活性と異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を調整する。第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞の苦味受容体活性より低い場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を抑制する。第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞の苦味受容体活性が、それぞれ第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞の苦味受容体活性より大きい場合には、試験化合物はアセスルファムKに起因する苦味を増強する。いくつかの実施形態では、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一、第十二、第十三および/または第十四細胞は、in vitro細胞株中に存在する。いくつかの実施形態では、第三、第四、第五、第六、第七、第八、第九、第十、第十一、第十二、第十三および/または第十四細胞は、in vitro細胞株の1つ以上のパネル中に存在する。いくつかの実施形態では、第三、第五、第七、第九、第十一および/または第十三細胞は、苦味受容体活性の測定後に洗浄されて、それぞれ第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞を提供する。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞は、第四、第六、第八、第十、第十二および/または第十四細胞が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株のパネルを提供すること(ここで、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、この場合、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現される);各細胞株を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される群のうちの4つ以上を活性化する味物質と接触させること;各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;各細胞株を洗浄すること;各細胞株を味物質および試験化合物と接触させること;そして各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの4つ以上の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して、異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの5つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの6つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株において異なる。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの6つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株においてより大きい。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株においてより低い。いくつかの実施形態では、試験化合物が、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、各細胞株は試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株のパネルを提供すること(この場合、パネルは、以下の:TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株を含み、各受容体は少なくとも1つの細胞株中で発現される);各細胞株を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される群のうちの少なくとも2つを活性化する味物質と接触させること;各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;各細胞株を洗浄すること;各細胞株を味物質および試験化合物と接触させること;そして各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。いくつかの実施形態では、パネル中の各細胞株は、以下の:各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現される。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも2つの苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも3つにおいて異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも4つにおいて異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも5つにおいて異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも6つにおいて異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株の各々において異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも6つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株の各々における苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも6つの細胞株の苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株の各々における苦味受容体活性が、味物質と接触された場合、味物質および試験化合物と接触された場合と比較して低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物がTAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、各細胞株は、各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される群のうちの4つ以上を活性化する味物質と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、味物質および試験化合物と接触させること;そして第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの4つ以上の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの5つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの6つ以上において異なる。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株において異なる。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの5つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの6つ以上においてより大きい。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株においてより大きい。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される4つ以上の細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの5つ以上において低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの6つ以上において低い。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株において低い。いくつかの実施形態では、試験化合物が、第一パネルと比較して第二パネルにおいてTAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導しない場合、当該化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、細胞株の第一パネルは、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップとの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要ではない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二パネル中の各細胞株は、第二パネル中の各細胞株が味物質と接触される前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各パネルは、以下の:TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株を含み、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される群の少なくとも2つを活性化する味物質と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、味物質および試験化合物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネル中の各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現し、この場合、各受容体は各パネルの少なくとも1つ細胞株中で発現される。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも2つの苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも3つで異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも4つで異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも5つで異なる場合には、試験物質は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される細胞株のうちの少なくとも6つで異なる場合には、試験物質は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。いくつかの実施形態では、苦味受容体活性が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株の各々において異なる場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整する。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも6つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株の各々における苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいてより大きい場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に抑制する。TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも2つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも3つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも4つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも5つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される少なくとも6つの細胞株の苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44細胞株の各々における苦味受容体活性が、第二パネルと比較して第一パネルにおいて低い場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に増強する。いくつかの実施形態では、試験化合物が、第一パネルと比較して第二パネルにおいて、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導しない場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を選択的に調整し、抑制し、または活性化する。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。味物質および試験化合物は、逐次的にまたは同時的に付加され得る。すなわち、第二パネル中の各細胞株は、第二パネル中の各細胞株を味物質と接触する前に、同時に、または後に、試験化合物と接触され得る。
いくつかの実施形態では、アセスルファムKに起因する苦味の調節因子を同定する上記の方法のいずれかで利用される味物質は、KCl、乳酸カリウム、アセスルファムKおよび普遍的苦味化合物から選択される。いくつかの実施形態では、普遍的苦味化合物は、安息香酸デナトニウムまたはデナトニウムサッカリドである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、5mM、10mM、15mM、20mM、25mM、30mM、35mM、40mM、45mMまたは50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、約5mM、約10mM、約15mM、約20mM、約25mM、約30mM、約35mM、約40mM、約45mMまたは約50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも5mM、少なくとも10mM、少なくとも15mM、少なくとも20mM、少なくとも25mM、少なくとも30mM、少なくとも35mM、少なくとも40mM、少なくとも45mMまたは少なくとも50mMである。いくつかの実施形態では、味物質の濃度は、少なくとも約5mM、少なくとも約10mM、少なくとも約15mM、少なくとも約20mM、少なくとも約25mM、少なくとも約30mM、少なくとも約35mM、少なくとも約40mM、少なくとも約45mMまたは少なくとも約50mMである。
別の態様において、本発明は、アセスルファムKに起因する苦味を模倣する化合物を同定する方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を、陰性対照と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を、試験化合物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。試験化合物が、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44の苦味受容体活性を誘導する場合には、試験化合物は、アセスルファムKに起因する苦味を模倣する。いくつかの実施形態では、試験化合物は、第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導しない。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。いくつかの実施形態では、陰性対照は、試験化合物の付加前の検定緩衝液である。
別の態様において、本発明は、アセスルファムKが組成物中に存在するか否かを確定するための方法を提供する。いくつかの実施形態では、当該方法は、細胞株の第一パネルおよび細胞株の第二パネルを提供すること(この場合、各細胞株は、以下の:TAS2R1、TAS2R3、TAS2R4、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R9、TAS2R10、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R44、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体からなる群から選択される苦味受容体を発現し、各受容体は、少なくとも1つの細胞株中で発現され、そして第一および第二パネルは同一細胞株を含む);第一パネル中の各細胞株を陰性対照と接触させること;第一パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定すること;第二パネル中の各細胞株を組成物と接触させること;そして、第二パネル中の各細胞株の苦味受容体活性を測定することを包含する。組成物が、第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44苦味受容体活性を誘導し、そして第一パネルと比較して、第二パネルにおいてTAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導しない場合、アセスルファムKは組成物中に存在する。いくつかの実施形態では、組成物は、食物製品から抽出される。いくつかの実施形態では、組成物は、薬学的活性成分を含む。いくつかの実施形態では、第一および第二パネルは、in vitro細胞株の適合パネルである。いくつかの実施形態では、第一パネルの細胞株は、苦味受容体活性に関して測定された後に洗浄されて、第二パネルの細胞株を提供する。言い換えれば、第一および第二パネルの細胞株は同一であり、第一測定ステップと第二接触ステップの間に洗浄ステップを有する。このような実施形態では、試験順序は重要でない、と熟練研究者は認識する。細胞株は、洗浄の前または後に、試験化合物と接触され得る。いくつかの実施形態では、陰性対照は、組成物の付加前の検定緩衝液である。
いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される2つ以上の異なる苦味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される異なる苦味受容体を各々発現する2つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される3つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される異なる苦味受容体を各々発現する3つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される4つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される異なる苦味受容体を各々発現する4つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される5つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される異なる苦味受容体を各々発現する5つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される6つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、味物質および味物質+試験化合物を、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される異なる苦味受容体を各々発現する6つ以上の細胞と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される7つ以上の異なる味受容体と接触させることを包含する。いくつかの実施形態では、当該方法は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される異なる苦味受容体を各々発現する7つ以上の細胞と接触させることを包含する。
アセスルファムKに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する化合物の同定方法が、TAS2R44またはTAS2R44を発現する細胞と、味物質または試験化合物とを接触させることを包含するいくつかの実施形態では、当該方法は、少なくとも1つの付加的苦味受容体または少なくとも1つの苦味受容体を発現する細胞(ここで、少なくとも1つの付加的苦味受容体は、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44から選択される)を、味物質または試験化合物と接触させることも包含する。
いくつかの実施形態では、当該方法は、アセスルファムKに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する試験化合物を、食料品、食料品の製造に用いられる任意の食品前駆体物質または任意の添加物と混合することをさらに包含する。いくつかの実施形態では、食料品は、ヒトが消費するためのものである。いくつかの実施形態では、食料品は、動物が消費するためのもの、例えばペットまたは家畜用である。いくつかの実施形態では、当該方法は、アセスルファムKに起因する苦味を調整し、抑制し、増強し、または模倣する試験化合物を、薬学的に許容可能な形態での活性作用物質と混合することをさらに包含する。
苦味を調整するための化合物を同定するための細胞株のパネル
別の態様によれば、本発明は、苦味を調整する化合物を同定するための細胞株のパネルを提供する。
いくつかの実施形態では、細胞株のパネルは、KClに起因する苦味を調整する化合物を同定するためのものである。いくつかの実施形態では、パネルは、以下の:TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株を含む。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60の各々は、パネル中の少なくとも1つの細胞株中で発現される。いくつかの実施形態では、パネルは、以下の:TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株で本質的に構成される。いくつかの実施形態では、細胞株のパネルは、陰性対照細胞株をさらに含む。いくつかの実施形態では、陰性対照は、KClに起因する苦味を調整する化合物を同定する方法に関する陰性対照である。
いくつかの実施形態では、細胞株のパネルは、乳酸カリウムに起因する苦味を調整する化合物を同定するためのものである。いくつかの実施形態では、パネルは、以下の:TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株を含む。いくつかの実施形態では、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60の各々は、パネル中の少なくとも1つの細胞株中で発現される。いくつかの実施形態では、パネルは、以下の:TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株で本質的に構成される。いくつかの実施形態では、細胞株のパネルは、陰性対照細胞株をさらに含む。いくつかの実施形態では、陰性対照は、乳酸カリウムに起因する苦味を調整する化合物を同定する方法に関する陰性対照である。
いくつかの実施形態では、細胞株のパネルは、アセスルファムKに起因する苦味を調整する化合物を同定するためのものである。いくつかの実施形態では、パネルは、以下の:TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株を含む。いくつかの実施形態では、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44の各々は、パネル中の少なくとも1つの細胞株中で発現される。いくつかの実施形態では、パネルは、以下の:TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44からなる群から選択される苦味受容体を発現する細胞株で本質的に構成される。いくつかの実施形態では、細胞株のパネルは、陰性対照細胞株をさらに含む。いくつかの実施形態では、陰性対照は、アセスルファムKに起因する苦味を調整する化合物を同定する方法に関する陰性対照である。
実施例
本発明をより十分に理解するために、以下の実施例を記述する。これらの実施例は、端に例証のためであって、いかなる点でも本発明を限定するものではない。
25の苦味受容体の各々を発現する細胞株のパネルを、国際特許出願公告WO 2010/088633に記載されたように生成した(例えば実施例26参照)。したがって、パネルの各細胞株は、ヒト苦味受容体およびマウスGα15シグナル伝達タンパク質を発現した。
以下の実施例の各々は、以下の機能検定を利用した:
1日目:安定細胞株を黒壁/透明底96−ウェルプレート(例えば、Corning、3904)上に播種した。約40K細胞/ウェルを付加し、37°C、5%CO2で一晩、10%ウシ胎仔血清(Sigma、5178)、2mMグルタミン(Sigma、G7513)を補足した細胞増殖培地(DMEM(Sigma、D5796)中でインキュベートした。
2日目:増殖培地を捨て、130mM NaCl、2mM CaCl2、5mM KCl、1.2mM MgCl2、10mM HEPESおよび10mMグルコース(pH7.0)を含有する緩衝液中に1×Ca‐3染料(Molecular Devices、R8090)、1%DMSOを含有する負荷溶液 100ul中で、37°C、5%CO2で60分間、細胞をインキュベートした。プロベネシドは、負荷溶液中には含まれなかった。
機能検定:染料負荷後、細胞プレートを蛍光プレート読取機(例えば、FDSS6000(Hamamatsu、日本))中に入れて、3×濃縮リガンド/アゴニストストック 50ulを付加することにより、受容体刺激を測定した。アゴニスト付加前に10秒間、アゴニストで刺激後100〜250秒間、継続的に蛍光をモニタリングした。
受容体活性化は、以下のように定義される:
活性化%=[((最大シグナル蛍光−最小シグナル蛍光)−(最大対照蛍光−最小対照蛍光))/(最大緩衝液蛍光−最小緩衝液蛍光)]*100
機能応答=[(最大シグナル蛍光−最小シグナル蛍光)−(最大対照蛍光−最小対照蛍光)]
シグナル蛍光:リガンドの付加に伴って観察される蛍光における変化を指す
対照蛍光:緩衝液の付加に伴って観察される蛍光における変化を指す(陰性対照)
リガンドおよび対照からのカルシウムシグナルを、刺激前の細胞の基準蛍光に対して正規化した。
次式を用いて、非線形回帰により、濃度分析を実施して、EC50値を算定した:Y=ボトム+(トップ−ボトム)/(1+10^((LogEC50−X)*Hill Slope))、X=用量または濃度の対数、Y=応答(Xが増大すると増大)、トップ=最大シグナル、ボトム=最小シグナル。EC50(半最大有効濃度)は、そのアゴニストから最大可能有効応答の50%を生じるアゴニストのモル濃度を指す。
実施例1 苦味受容体パネルにおける機能シグナル伝達の立証
25の苦味受容体細胞株の各々がGタンパク質(Gα15)を機能的且つ安定的に発現することを確証するために、HEK293T宿主細胞株中で内因的に発現されるβ2‐アドレナリン作動性受容体のアゴニストであるイソプロテレノールの漸増濃度を用いて、上記のような全パネルを試験した。イソプロテレノールは、Gα15シグナル伝達カスケードを介してシグナル伝達して、細胞内カルシウムレベルを増大することが知られている。
図1に示したように、パネル中に存在する25の苦味受容体細胞株はすべて、機能検定において均一に、イソプロテレノールに応答する。25の細胞株の各々に関して、EC50値は約4.9±0.41nMであったが、これは、公表文献値とほぼ一致する。EC50値は、25のクローン細胞株間で顕著な再現可能性を示し、苦味細胞株のパネルが機能検定のために有用であることを確証する。
実施例2 KClに応答する苦味受容体の同定
KClに対して感受性で、KClに起因する苦味を仲介すると思われる受容体組を同定するために、25の苦味受容体発現細胞株の全パネルを、独立して且つ同時に、20mM KClに曝露した。上記の蛍光レポーター系を用いて、細胞内カルシウムにおける変化により、苦味受容体活性化を測定した。図2に示したように、25のうち6つの苦味受容体発現細胞株だけが、KCl刺激に対して強力に且つ特異的に応答した。他の19細胞株においては、KClは、弱いまたはバックグラウンド応答を引き出した。KClは、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導した(図2および6)。KClは、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50またはTAS2R55苦味受容体活性を誘導しなかった(図2および6)。これまで、目下オーファン化されているTAS2R60に関して同定されたリガンドはなかった。
TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44およびTAS2R60によるKCl誘導シグナル伝達をさらに特性化するために、上記のように漸増濃度のKClでそれらを刺激し、EC50値を算定することにより、受容体の各々のKCl活性化を測定することによって、機能プロフィルを作成した。図3に示したように、各細胞株に関するEC50値は、約5〜15mMであった。受容体およびリガンドの性質の差のために、TAS2R活性検定における用量‐応答曲線は、図1における用量‐応答曲線と直接的に比較可能でない。
実施例3 乳酸カリウムに応答する苦味受容体の同定
乳酸カリウムに対して感受性で、乳酸カリウムに起因する苦味を仲介すると思われる受容体組を同定するために、25の苦味受容体発現細胞株の全パネルを、独立して且つ同時に、20mM 乳酸カリウムに曝露した。上記の蛍光レポーター系を用いて、細胞内カルシウムにおける変化により、苦味受容体活性化を測定した。図4に示したように、25のうち7つの苦味受容体発現細胞株だけが、乳酸カリウム刺激に対して強力に且つ特異的に応答した。他の18の細胞株においては、乳酸カリウムは、弱いまたはバックグラウンド応答を引き出した。乳酸カリウムは、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R44、TAS2R46およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導した(図4および6)。乳酸カリウムは、TAS2R1、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R16、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50およびTAS2R55苦味受容体活性を誘導しなかった(図4および6)。これまで、目下オーファン化されているTAS2R60に関して同定されたリガンドはなかった。
実施例4 アセスルファムKに応答する苦味受容体の同定
アセスルファムKに対して感受性で、アセスルファムKに起因する苦味を仲介すると思われる受容体組を同定するために、25の苦味受容体発現細胞株の全パネルを、独立して且つ同時に、20mMアセスルファムKに曝露した。上記の蛍光レポーター系を用いて、細胞内カルシウムにおける変化により、苦味受容体活性化を測定した。図5に示したように、25のうち7つの苦味受容体発現細胞株だけが、アセスルファムK刺激に対して強力に且つ特異的に応答した。他の18の細胞株においては、アセスルファムKは、弱いまたはバックグラウンド応答を引き出した。アセスルファムKは、TAS2R1、TAS2R4、TAS2R9、TAS2R13、TAS2R14、TAS2R16およびTAS2R44苦味受容体活性を誘導した(図5および6)。アセスルファムKは、TAS2R3、TAS2R5、TAS2R7、TAS2R8、TAS2R10、TAS2R38、TAS2R39、TAS2R40、TAS2R41、TAS2R43、TAS2R45、TAS2R46、TAS2R47、TAS2R48、TAS2R49、TAS2R50、TAS2R55およびTAS2R60苦味受容体活性を誘導しなかった(図5および6)。
[配列表]
ヒトGNA15
MARSLTWRCCPWCLTEDEKAAARVDQEINRILLEQKKQDRGELKLLLLGPGESGKSTFIKQMRIIHGAGYSEEERKGFRPLVYQNIFVSMRAMIEAMERLQIPFSRPESKHHASLVMSQDPYKVTTFEKRYAAAMQWLWRDAGIRACYERRREFHLLDSAVYYLSHLERITEEGYVPTAQDVLRSRMPTTGINEYCFSVQKTNLRIVDVGGQKSERKKWIHCFENVIALIYLASLSEYDQCLEENNQENRMKESLALFGTILELPWFKSTSVILFLNKTDILEEKIPTSHLATYFPSFQGPKQDAEAAKRFILDMYTRMYTGCVDGPEGSKKGARSRRLFSHYTCATDTQNIRKVFKDVRDSVLARYLDEINLL (配列番号1)
TAS2R1 CDS
ATGCTAGAGTCTCACCTCATTATCTATTTTCTTCTTGCAGTGATACAATTTCTTCTTGGGATTTTCACAAATGGCATCATTGTGGTGGTGAATGGCATTGACTTGATCAAGCACAGAAAAATGGCTCCGCTGGATCTCCTTCTTTCTTGTCTGGCAGTTTCTAGAATTTTTCTGCAGTTGTTCATCTTCTACGTTAATGTGATTGTTATCTTCTTCATAGAATTCATCATGTGTTCTGCGAATTGTGCAATTCTCTTATTTATAAATGAATTGGAACTTTGGCTTGCCACATGGCTCGGCGTTTTCTATTGTGCCAAGGTTGCCAGCGTCCGTCACCCACTCTTCATCTGGTTGAAGATGAGGATATCCAAGCTGGTCCCATGGATGATCCTGGGGTCTCTGCTATATGTATCTATGATTTGTGTTTTCCATAGCAAATATGCAGGGTTTATGGTCCCATACTTCCTAAGGAAATTTTTCTCCCAAAATGCCACAATTCAAAAAGAAGATACACTGGCTATACAGATTTTCTCTTTTGTTGCTGAGTTCTCAGTGCCATTGCTTATCTTCCTTTTTGCTGTTTTGCTCTTGATTTTCTCTCTGGGGAGGCACACCCGGCAAATGAGAAACACAGTGGCCGGCAGCAGGGTTCCTGGCAGGGGTGCACCCATCAGCGCGTTGCTGTCTATCCTGTCCTTCCTGATCCTCTACTTCTCCCACTGCATGATAAAAGTTTTTCTCTCTTCTCTAAAGTTTCACATCAGAAGGTTCATCTTTCTGTTCTTCATCCTTGTGATTGGTGTATACCCTTCTGGACACTCTCTCATCTTAATTTTAGGAAATCCTAAATTGAAACAAAATGCAAAAAAGTTCCTCCTCCACAGTAAGTGCTGTCAGTGA (配列番号2)
TAS2R3 CDS
ATGATGGGACTCACCGAGGGGGTGTTCCTGATTCTGTCTGGCACTCAGTTCACACTGGGAATTCTGGTCAATTGTTTCATTGAGTTGGTCAATGGTAGCAGCTGGTTCAAGACCAAGAGAATGTCTTTGTCTGACTTCATCATCACCACCCTGGCACTCTTGAGGATCATTCTGCTGTGTATTATCTTGACTGATAGTTTTTTAATAGAATTCTCTCCCAACACACATGATTCAGGGATAATAATGCAAATTATTGATGTTTCCTGGACATTTACAAACCATCTGAGCATTTGGCTTGCCACCTGTCTTGGTGTCCTCTACTGCCTGAAAATCGCCAGTTTCTCTCACCCCACATTCCTCTGGCTCAAGTGGAGAGTTTCTAGGGTGATGGTATGGATGCTGTTGGGTGCACTGCTCTTATCCTGTGGTAGTACCGCATCTCTGATCAATGAGTTTAAGCTCTATTCTGTCTTTAGGGGAATTGAGGCCACCAGGAATGTGACTGAACACTTCAGAAAGAAGAGGAGTGAGTATTATCTGATCCATGTTCTTGGGACTCTGTGGTACCTGCCTCCCTTAATTGTGTCCCTGGCCTCCTACTCTTTGCTCATCTTCTCCCTGGGGAGGCACACACGGCAGATGCTGCAAAATGGGACAAGCTCCAGAGATCCAACCACTGAGGCCCACAAGAGGGCCATCAGAATCATCCTTTCCTTCTTCTTTCTCTTCTTACTTTACTTTCTTGCTTTCTTAATTGCATCATTTGGTAATTTCCTACCAAAAACCAAGATGGCTAAGATGATTGGTGAAGTAATGACAATGTTTTATCCTGCTGGCCACTCATTTATTCTCATTCTGGGGAACAGTAAGCTGAAGCAGACATTTGTAGTGATGCTCCGGTGTGAGTCTGGTCATCTGAAGCCTGGATCCAAGGGACCCATTTTCTCTTAG (配列番号3)
TAS2R4 CDS
ATGCTTCGGTTATTCTATTTCTCTGCTATTATTGCCTCAGTTATTTTAAATTTTGTAGGAATCATTATGAATCTGTTTATTACAGTGGTCAATTGCAAAACTTGGGTCAAAAGCCATAGAATCTCCTCTTCTGATAGGATTCTGTTCAGCCTGGGCATCACCAGGTTTCTTATGCTGGGACTATTTCTGGTGAACACCATCTACTTCGTCTCTTCAAATACGGAAAGGTCAGTCTACCTGTCTGCTTTTTTTGTGTTGTGTTTCATGTTTTTGGACTCGAGCAGTGTCTGGTTTGTGACCTTGCTCAATATCTTGTACTGTGTGAAGATTACTAACTTCCAACACTCAGTGTTTCTCCTGCTGAAGCGGAATATCTCCCCAAAGATCCCCAGGCTGCTGCTGGCCTGTGTGCTGATTTCTGCTTTCACCACTTGCCTGTACATCACGCTTAGCCAGGCATCACCTTTTCCTGAACTTGTGACTACGAGAAATAACACATCATTTAATATCAGTGAGGGCATCTTGTCTTTAGTGGTTTCTTTGGTCTTGAGCTCATCTCTCCAGTTCATCATTAATGTGACTTCTGCTTCCTTGCTAATACACTCCTTGAGGAGACATATACAGAAGATGCAGAAAAATGCCACTGGTTTCTGGAATCCCCAGACGGAAGCTCATGTAGGTGCTATGAAGCTGATGGTCTATTTCCTCATCCTCTACATTCCATATTCAGTTGCTACCCTGGTCCAGTATCTCCCCTTTTATGCAGGGATGGATATGGGGACCAAATCCATTTGTCTGATTTTTGCCACCCTTTACTCTCCAGGACATTCTGTTCTCATTATTATCACACATCCTAAACTGAAAACAACAGCAAAGAAGATTCTTTGTTTCAAAAAATAG (配列番号4)
TAS2R5 CDS
ATGCTGAGCGCTGGCCTAGGACTGCTGATGCTGGTGGCAGTGGTTGAATTTCTCATCGGTTTAATTGGAAATGGAAGCCTGGTGGTCTGGAGTTTTAGAGAATGGATCAGAAAATTCAACTGGTCCTCATATAACCTCATTATCCTGGGCCTGGCTGGCTGCCGATTTCTCCTGCAGTGGCTGATCATTTTGGACTTAAGCTTGTTTCCACTTTTCCAGAGCAGCCGTTGGCTTCGCTATCTTAGTATCTTCTGGGTCCTGGTAAGCCAGGCCAGCTTATGGTTTGCCACCTTCCTCAGTGTCTTCTATTGCAAGAAGATCACGACCTTCGATCGCCCGGCCTACTTGTGGCTGAAGCAGAGGGCCTATAACCTGAGTCTCTGGTGCCTTCTGGGCTACTTTATAATCAATTTGTTACTTACAGTCCAAATTGGCTTAACATTCTATCATCCTCCCCAAGGAAACAGCAGCATTCGGTATCCCTTTGAAAGCTGGCAGTACCTGTATGCATTTCAGCTCAATTCAGGAAGTTATTTGCCTTTAGTGGTGTTTCTTGTTTCCTCTGGGATGCTGATTGTCTCTTTGTATACACACCACAAGAAGATGAAGGTCCATTCAGCTGGTAGGAGGGATGTCCGGGCCAAGGCTCACATCACTGCGCTGAAGTCCTTGGGCTGCTTCCTCTTACTTCACCTGGTTTATATCATGGCCAGCCCCTTCTCCATCACCTCCAAGACTTATCCTCCTGATCTCACCAGTGTCTTCATCTGGGAGACACTCATGGCAGCCTATCCTTCTCTTCATTCTCTCATATTGATCATGGGGATTCCTAGGGTGAAGCAGACTTGTCAGAAGATCCTGTGGAAGACAGTGTGTGCTCGGAGATGCTGGGGCCCATGA (配列番号5)
TAS2R7 CDS
ATGGCAGATAAAGTGCAGACTACTTTATTGTTCTTAGCAGTTGGAGAGTTTTCAGTGGGGATCTTAGGGAATGCATTCATTGGATTGGTAAACTGCATGGATTGGGTCAAGAAGAGGAAAATTGCCTCCATTGATTTAATCCTCACAAGTCTGGCCATATCCAGAATTTGTCTATTGTGCGTAATACTATTAGATTGTTTTATATTGGTGCTATATCCAGATGTCTATGCCACTGGTAAAGAAATGAGAATCATTGACTTCTTCTGGACACTAACCAATCATTTAAGTATCTGGTTTGCAACCTGCCTCAGCATTTACTATTTCTTCAAGATAGGTAATTTCTTTCACCCACTTTTCCTCTGGATGAAGTGGAGAATTGACAGGGTGATTTCCTGGATTCTACTGGGGTGCGTGGTTCTCTCTGTGTTTATTAGCCTTCCAGCCACTGAGAATTTGAACGCTGATTTCAGGTTTTGTGTGAAGGCAAAGAGGAAAACAAACTTAACTTGGAGTTGCAGAGTAAATAAAACTCAACATGCTTCTACCAAGTTATTTCTCAACCTGGCAACGCTGCTCCCCTTTTGTGTGTGCCTAATGTCCTTTTTCCTCTTGATCCTCTCCCTGCGGAGACATATCAGGCGAATGCAGCTCAGTGCCACAGGGTGCAGAGACCCCAGCACAGAAGCCCATGTGAGAGCCCTGAAAGCTGTCATTTCCTTCCTTCTCCTCTTTATTGCCTACTATTTGTCCTTTCTCATTGCCACCTCCAGCTACTTTATGCCAGAGACGGAATTAGCTGTGATTTTTGGTGAGTCCATAGCTCTAATCTACCCCTCAAGTCATTCATTTATCCTAATACTGGGGAACAATAAATTAAGACATGCATCTCTAAAGGTGATTTGGAAAGTAATGTCTATTCTAAAAGGAAGAAAATTCCAACAACATAAACAAATCTGA (配列番号6)
TAS2R8 CDS
ATGTTCAGTCCTGCAGATAACATCTTTATAATCCTAATAACTGGAGAATTCATACTAGGAATATTGGGGAATGGATACATTGCACTAGTCAACTGGATTGACTGGATTAAGAAGAAAAAGATTTCCACAGTTGACTACATCCTTACCAATTTAGTTATCGCCAGAATTTGTTTGATCAGTGTAATGGTTGTAAATGGCATTGTAATAGTACTGAACCCAGATGTTTATACAAAAAATAAACAACAGATAGTCATTTTTACCTTCTGGACATTTGCCAACTACTTAAATATGTGGATTACCACCTGCCTTAATGTCTTCTATTTTCTGAAGATAGCCAGTTCCTCTCATCCACTTTTTCTCTGGCTGAAGTGGAAAATTGATATGGTGGTGCACTGGATCCTGCTGGGATGCTTTGCCATTTCCTTGTTGGTCAGCCTTATAGCAGCAATAGTACTGAGTTGTGATTATAGGTTTCATGCAATTGCCAAACATAAAAGAAACATTACTGAAATGTTCCATGTGAGTAAAATACCATACTTTGAACCCTTGACTCTCTTTAACCTGTTTGCAATTGTCCCATTTATTGTGTCACTGATATCATTTTTCCTTTTAGTAAGATCTTTATGGAGACATACCAAGCAAATAAAACTCTATGCTACCGGCAGTAGAGACCCCAGCACAGAAGTTCATGTGAGAGCCATTAAAACTATGACTTCATTTATCTTCTTTTTTTTCCTATACTATATTTCTTCTATTTTGATGACCTTTAGCTATCTTATGACAAAATACAAGTTAGCTGTGGAGTTTGGAGAGATTGCAGCAATTCTCTACCCCTTGGGTCACTCACTTATTTTAATTGTTTTAAATAATAAACTGAGGCAGACATTTGTCAGAATGCTGACATGTAGAAAAATTGCCTGCATGATATGA (配列番号7)
TAS2R9 CDS
ATGCCAAGTGCAATAGAGGCAATATATATTATTTTAATTGCTGGTGAATTGACCATAGGGATTTGGGGAAATGGATTCATTGTACTAGTTAACTGCATTGACTGGCTCAAAAGAAGAGATATTTCCTTGATTGACATCATCCTGATCAGCTTGGCCATCTCCAGAATCTGTCTGCTGTGTGTAATATCATTAGATGGCTTCTTTATGCTGCTCTTTCCAGGTACATATGGCAATAGCGTGCTAGTAAGCATTGTGAATGTTGTCTGGACATTTGCCAATAATTCAAGTCTCTGGTTTACTTCTTGCCTCAGTATCTTCTATTTACTCAAGATAGCCAATATATCGCACCCATTTTTCTTCTGGCTGAAGCTAAAGATCAACAAGGTCATGCTTGCGATTCTTCTGGGGTCCTTTCTTATCTCTTTAATTATTAGTGTTCCAAAGAATGATGATATGTGGTATCACCTTTTCAAAGTCAGTCATGAAGAAAACATTACTTGGAAATTCAAAGTGAGTAAAATTCCAGGTACTTTCAAACAGTTAACCCTGAACCTGGGGGTGATGGTTCCCTTTATCCTTTGCCTGATCTCATTTTTCTTGTTACTTTTCTCCCTAGTTAGACACACCAAGCAGATTCGACTGCATGCTACAGGGTTCAGAGACCCCAGTACAGAGGCCCACATGAGGGCCATAAAGGCAGTGATCATCTTTCTGCTCCTCCTCATCGTGTACTACCCAGTCTTTCTTGTTATGACCTCTAGCGCTCTGATTCCTCAGGGAAAATTAGTGTTGATGATTGGTGACATAGTAACTGTCATTTTCCCATCAAGCCATTCATTCATTCTAATTATGGGAAATAGCAAGTTGAGGGAAGCTTTTCTGAAGATGTTAAGATTTGTGAAGTGTTTCCTTAGAAGAAGAAAGCCTTTTGTTCCATAG (配列番号8)
TAS2R10 CDS
ATGCTACGTGTAGTGGAAGGCATCTTCATTTTTGTTGTAGTTAGTGAGTCAGTGTTTGGGGTTTTGGGGAATGGATTTATTGGACTTGTAAACTGCATTGACTGTGCCAAGAATAAGTTATCTACGATTGGCTTTATTCTCACCGGCTTAGCTATTTCAAGAATTTTTCTGATATGGATAATAATTACAGATGGATTTATACAGATATTCTCTCCAAATATATATGCCTCCGGTAACCTAATTGAATATATTAGTTACTTTTGGGTAATTGGTAATCAATCAAGTATGTGGTTTGCCACCAGCCTCAGCATCTTCTATTTCCTGAAGATAGCAAATTTTTCCAACTACATATTTCTCTGGTTGAAGAGCAGAACAAATATGGTTCTTCCCTTCATGATAGTATTCTTACTTATTTCATCGTTACTTAATTTTGCATACATTGCGAAGATTCTTAATGATTATAAAATGAAGAATGACACAGTCTGGGATCTCAACATGTATAAAAGTGAATACTTTATTAAACAGATTTTGCTAAATCTGGGAGTCATTTTCTTCTTTACACTATCCCTAATTACATGTATTTTTTTAATCATTTCCCTTTGGAGACACAACAGGCAGATGCAATCAAATGTGACAGGATTGAGAGACTCCAACACAGAAGCTCATGTGAAGGCAATGAAAGTTTTGATATCTTTCATCATCCTCTTTATCTTGTATTTTATAGGCATGGCCATAGAAATATCATGTTTTACTGTGCGAGAAAACAAACTGCTGCTTATGTTTGGAATGACAACCACAGCCATCTATCCCTGGGGTCACTCATTTATCTTAATTCTAGGAAACAGCAAGCTAAAGCAAGCCTCTTTGAGGGTACTGCAGCAATTGAAGTGCTGTGAGAAAAGGAAAAATCTCAGAGTCACATAG (配列番号9)
TAS2R13 CDS
ATGGAAAGTGCCCTGCCGAGTATCTTCACTCTTGTAATAATTGCAGAATTCATAATTGGGAATTTGAGCAATGGATTTATAGTACTGATCAACTGCATTGACTGGGTCAGTAAAAGAGAGCTGTCCTCAGTCGATAAACTCCTCATTATCTTGGCAATCTCCAGAATTGGGCTGATCTGGGAAATATTAGTAAGTTGGTTTTTAGCTCTGCATTATCTAGCCATATTTGTGTCTGGAACAGGATTAAGAATTATGATTTTTAGCTGGATAGTTTCTAATCACTTCAATCTCTGGCTTGCTACAATCTTCAGCATCTTTTATTTGCTCAAAATAGCGAGTTTCTCTAGCCCTGCTTTTCTCTATTTGAAGTGGAGAGTAAACAAAGTGATTCTGATGATACTGCTAGGAACCTTGGTCTTCTTATTTTTAAATCTGATACAAATAAACATGCATATAAAAGACTGGCTGGACCGATATGAAAGAAACACAACTTGGAATTTCAGTATGAGTGACTTTGAAACATTTTCAGTGTCGGTCAAATTCACTATGACTATGTTCAGTCTAACACCATTTACTGTGGCCTTCATCTCTTTTCTCCTGTTAATTTTCTCCCTGCAGAAACATCTCCAGAAAATGCAACTCAATTACAAAGGACACAGAGACCCCAGGACCAAGGTCCATACAAATGCCTTGAAAATTGTGATCTCATTCCTTTTATTCTATGCTAGTTTCTTTCTATGTGTTCTCATATCATGGATTTCTGAGCTGTATCAGAACACAGTGATCTACATGCTTTGTGAGACGATTGGAGTCTTCTCTCCTTCAAGCCACTCCTTTCTTCTGATTCTAGGAAACGCTAAGTTAAGACAGGCCTTTCTTTTGGTGGCAGCTAAGGTATGGGCTAAACGATGA (配列番号10)
TAS2R14 CDS
ATGGGTGGTGTCATAAAGAGCATATTTACATTCGTTTTAATTGTGGAATTTATAATTGGAAATTTAGGAAATAGTTTCATAGCACTGGTGAACTGTATTGACTGGGTCAAGGGAAGAAAGATCTCTTCGGTTGATCGGATCCTCACTGCTTTGGCAATCTCTCGAATTAGCCTGGTTTGGTTAATATTCGGAAGCTGGTGTGTGTCTGTGTTTTTCCCAGCTTTATTTGCCACTGAAAAAATGTTCAGAATGCTTACTAATATCTGGACAGTGATCAATCATTTTAGTGTCTGGTTAGCTACAGGCCTCGGTACTTTTTATTTTCTCAAGATAGCCAATTTTTCTAACTCTATTTTTCTCTACCTAAAGTGGAGGGTTAAAAAGGTGGTTTTGGTGCTGCTTCTTGTGACTTCGGTCTTCTTGTTTTTAAATATTGCACTGATAAACATCCATATAAATGCCAGTATCAATGGATACAGAAGAAACAAGACTTGCAGTTCTGATTCAAGTAACTTTACACGATTTTCCAGTCTTATTGTATTAACCAGCACTGTGTTCATTTTCATACCCTTTACTTTGTCCCTGGCAATGTTTCTTCTCCTCATCTTCTCCATGTGGAAACATCGCAAGAAGATGCAGCACACTGTCAAAATATCCGGAGACGCCAGCACCAAAGCCCACAGAGGAGTTAAAAGTGTGATCACTTTCTTCCTACTCTATGCCATTTTCTCTCTGTCTTTTTTCATATCAGTTTGGACCTCTGAAAGGTTGGAGGAAAATCTAATTATTCTTTCCCAGGTGATGGGAATGGCTTATCCTTCATGTCACTCATGTGTTCTGATTCTTGGAAACAAGAAGCTGAGACAGGCCTCTCTGTCAGTGCTACTGTGGCTGAGGTACATGTTCAAAGATGGGGAGCCCTCAGGTCACAAAGAATTTAGAGAATCATCTTGA (配列番号11)
TAS2R16 CDS
ATGATACCCATCCAACTCACTGTCTTCTTCATGATCATCTATGTGCTTGAGTCCTTGACAATTATTGTGCAGAGCAGCCTAATTGTTGCAGTGCTGGGCAGAGAATGGCTGCAAGTCAGAAGGCTGATGCCTGTGGACATGATTCTCATCAGCCTGGGCATCTCTCGCTTCTGTCTACAGTGGGCATCAATGCTGAACAATTTTTGCTCCTATTTTAATTTGAATTATGTACTTTGCAACTTAACAATCACCTGGGAATTTTTTAATATCCTTACATTCTGGTTAAACAGCTTGCTTACCGTGTTCTACTGCATCAAGGTCTCTTCTTTCACCCATCACATCTTTCTCTGGCTGAGGTGGAGAATTTTGAGGTTGTTTCCCTGGATATTACTGGGTTCTCTGATGATTACTTGTGTAACAATCATCCCTTCAGCTATTGGGAATTACATTCAAATTCAGTTACTCACCATGGAGCATCTACCAAGAAACAGCACTGTAACTGACAAACTTGAAAATTTTCATCAGTATCAGTTCCAGGCTCATACAGTTGCATTGGTTATTCCTTTCATCCTGTTCCTGGCCTCCACCATCTTTCTCATGGCATCACTGACCAAGCAGATACAACATCATAGCACTGGTCACTGCAATCCAAGCATGAAAGCGCGCTTCACTGCCCTGAGGTCCCTTGCCGTCTTATTTATTGTGTTTACCTCTTACTTTCTAACCATACTCATCACCATTATAGGTACTCTATTTGATAAGAGATGTTGGTTATGGGTCTGGGAAGCTTTTGTCTATGCTTTCATCTTAATGCATTCCACTTCACTGATGCTGAGCAGCCCTACGTTGAAAAGGATTCTAAAGGGAAAGTGCTAG (配列番号12)
TAS2R38 CDS
ATGTTGACTCTAACTCGCATCCGCACTGTGTCCTATGAAGTCAGGAGTACATTTCTGTTCATTTCAGTCCTGGAGTTTGCAGTGGGGTTTCTGACCAATGCCTTCGTTTTCTTGGTGAATTTTTGGGATGTAGTGAAGAGGCAGGCACTGAGCAACAGTGATTGTGTGCTGCTGTGTCTCAGCATCAGCCGGCTTTTCCTGCATGGACTGCTGTTCCTGAGTGCTATCCAGCTTACCCACTTCCAGAAGTTGAGTGAACCACTGAACCACAGCTACCAAGCCATCATCATGCTATGGATGATTGCAAACCAAGCCAACCTCTGGCTTGCTGCCTGCCTCAGCCTGCTTTACTGCTCCAAGCTCATCCGTTTCTCTCACACCTTCCTGATCTGCTTGGCAAGCTGGGTCTCCAGGAAGATCTCCCAGATGCTCCTGGGTATTATTCTTTGCTCCTGCATCTGCACTGTCCTCTGTGTTTGGTGCTTTTTTAGCAGACCTCACTTCACAGTCACAACTGTGCTATTCATGAATAACAATACAAGGCTCAACTGGCAGATTAAAGATCTCAATTTATTTTATTCCTTTCTCTTCTGCTATCTGTGGTCTGTGCCTCCTTTCCTATTGTTTCTGGTTTCTTCTGGGATGCTGACTGTCTCCCTGGGAAGGCACATGAGGACAATGAAGGTCTATACCAGAAACTCTCGTGACCCCAGCCTGGAGGCCCACATTAAAGCCCTCAAGTCTCTTGTCTCCTTTTTCTGCTTCTTTGTGATATCATCCTGTGCTGCCTTCATCTCTGTGCCCCTACTGATTCTGTGGCGCGACAAAATAGGGGTGATGGTTTGTGTTGGGATAATGGCAGCTTGTCCCTCTGGGCATGCAGCCATCCTGATCTCAGGCAATGCCAAGTTGAGGAGAGCTGTGATGACCATTCTGCTCTGGGCTCAGAGCAGCCTGAAGGTAAGAGCCGACCACAAGGCAGATTCCCGGACACTGTGCTGA (配列番号13)
TAS2R39 CDS
ATGCTAGGGAGATGTTTTCCTCCAGACACCAAAGAGAAGCAACAGCTCAGAATGACTAAACTCTGCGATCCTGCAGAAAGTGAATTGTCGCCATTTCTCATCACCTTAATTTTAGCAGTTTTACTTGCTGAATACCTCATTGGTATCATTGCAAATGGTTTCATCATGGCTATACATGCAGCTGAATGGGTTCAAAATAAGGCAGTTTCCACAAGTGGCAGGATCCTGGTTTTCCTGAGTGTATCCAGAATAGCTCTCCAAAGCCTCATGATGTTAGAAATTACCATCAGCTCAACCTCCCTAAGTTTTTATTCTGAAGACGCTGTATATTATGCATTCAAAATAAGTTTTATATTCTTAAATTTTTGTAGCCTGTGGTTTGCTGCCTGGCTCAGTTTCTTCTACTTTGTGAAGATTGCCAATTTCTCCTACCCCCTTTTCCTCAAACTGAGGTGGAGAATTACTGGATTGATACCCTGGCTTCTGTGGCTGTCCGTGTTTATTTCCTTCAGTCACAGCATGTTCTGCATCAACATCTGCACTGTGTATTGTAACAATTCTTTCCCTATCCACTCCTCCAACTCCACTAAGAAAACATACTTGTCTGAGATCAATGTGGTCGGTCTGGCTTTTTTCTTTAACCTGGGGATTGTGACTCCTCTGATCATGTTCATCCTGACAGCCACCCTGCTGATCCTCTCTCTCAAGAGACACACCCTACACATGGGAAGCAATGCCACAGGGTCCAACGACCCCAGCATGGAGGCTCACATGGGGGCCATCAAAGCTATCAGCTACTTTCTCATTCTCTACATTTTCAATGCAGTTGCTCTGTTTATCTACCTGTCCAACATGTTTGACATCAACAGTCTGTGGAATAATTTGTGCCAGATCATCATGGCTGCCTACCCTGCCAGCCACTCAATTCTACTGATTCAAGATAACCCTGGGCTGAGAAGAGCCTGGAGCGGCTTCAGCTTCGACTTCATCTTTACCCAAAAGAGTGGACTCTGA (配列番号14)
TAS2R40 CDS
ATGGCAACGGTGAACACAGATGCCACAGATAAAGACATATCCAAGTTCAAGGTCACCTTCACTTTGGTGGTCTCCGGAATAGAGTGCATCACTGGCATCCTTGGGAGTGGCTTCATCACGGCCATCTATGGGGCTGAGTGGGCCAGGGGCAAAACACTCCCCACTGGTGACCGCATTATGTTGATGCTGAGCTTTTCCAGGCTCTTGCTACAGATTTGGATGATGCTGGAGAACATTTTCAGTCTGCTATTCCGAATTGTTTATAACCAAAACTCAGTGTATATCCTCTTCAAAGTCATCACTGTCTTTCTGAACCATTCCAATCTCTGGTTTGCTGCCTGGCTCAAAGTCTTCTATTGTCTTAGAATTGCAAACTTCAATCATCCTTTGTTCTTCCTGATGAAGAGGAAAATCATAGTGCTGATGCCTTGGCTTCTCAGGCTGTCAGTGTTGGTTTCCTTAAGCTTCAGCTTTCCTCTCTCGAGAGATGTCTTCAATGTGTATGTGAATAGCTCCATTCCTATCCCCTCCTCCAACTCCACGGAGAAGAAGTACTTCTCTGAGACCAATATGGTCAACCTGGTATTTTTCTATAACATGGGGATCTTCGTTCCTCTGATCATGTTCATCCTGGCAGCCACCCTGCTGATCCTCTCTCTCAAGAGACACACCCTACACATGGGAAGCAATGCCACAGGGTCCAGGGACCCCAGCATGAAGGCTCACATAGGGGCCATCAAAGCCACCAGCTACTTTCTCATCCTCTACATTTTCAATGCAATTGCTCTATTTCTTTCCACGTCCAACATCTTTGACACTTACAGTTCCTGGAATATTTTGTGCAAGATCATCATGGCTGCCTACCCTGCCGGCCACTCAGTACAACTGATCTTGGGCAACCCTGGGCTGAGAAGAGCCTGGAAGCGGTTTCAGCACCAAGTTCCTCTTTACCTAAAAGGGCAGACTCTGTGA (配列番号15)
tAS2R41 CDS
ATGCAAGCAGCACTGACGGCCTTCTTCGTGTTGCTCTTTAGCCTGCTGAGTCTTCTGGGGATTGCAGCGAATGGCTTCATTGTGCTGGTGCTGGGCAGGGAGTGGCTGCGATATGGCAGGTTGCTGCCCTTGGATATGATCCTCATTAGCTTGGGTGCCTCCCGCTTCTGCCTGCAGTTGGTTGGGACGGTGCACAACTTCTACTACTCTGCCCAGAAGGTCGAGTACTCTGGGGGTCTCGGCCGACAGTTCTTCCATCTACACTGGCACTTCCTGAACTCAGCCACCTTCTGGTTTTGCAGCTGGCTCAGTGTCCTGTTCTGTGTGAAGATTGCTAACATCACACACTCCACCTTCCTGTGGCTGAAGTGGAGGTTCCCAGGGTGGGTGCCCTGGCTCCTGTTGGGCTCTGTCCTGATCTCCTTCATCATAACCCTGCTGTTTTTTTGGGTGAACTACCCTGTATATCAAGAATTTTTAATTAGAAAATTTTCTGGGAACATGACCTACAAGTGGAATACAAGGATAGAAACATACTATTTCCCATCCCTGAAACTGGTCATCTGGTCAATTCCTTTTTCTGTTTTTCTGGTCTCAATTATGCTGCTGATTAATTCTCTGAGGAGGCATACTCAGAGAATGCAGCACAACGGGCACAGCCTGCAGGACCCCAGCACCCAGGCTCACACCAGAGCTCTGAAGTCCCTCATCTCCTTCCTCATTCTTTATGCTCTGTCCTTTCTGTCCCTGATCATTGATGCCGCAAAATTTATCTCCATGCAGAACGACTTTTACTGGCCATGGCAAATTGCAGTCTACCTGTGCATATCTGTCCATCCCTTCATCCTCATCTTCAGCAACCTCAAGCTTCGAAGCGTGTTCTCACAGCTCCTGTTGTTGGCAAGGGGCTTCTGGGTGGCCTGA (配列番号16)
TAS2R43 CDS
ATGATAACTTTTCTGCCCATCATTTTTTCCAGTCTGGTAGTGGTTACATTTGTTATTGGAAATTTTGCTAATGGCTTCATAGCACTGGTAAATTCCATTGAGTGGTTCAAGAGACAAAAGATCTCCTTTGCTGACCAAATTCTCACTGCTCTGGCGGTCTCCAGAGTTGGTTTGCTCTGGGTATTATTATTAAACTGGTATTCAACTGTGTTGAATCCAGCTTTTAATAGTGTAGAAGTAAGAACTACTGCTTATAATATCTGGGCAGTGATCAACCATTTCAGCAACTGGCTTGCTACTACCCTCAGCATATTTTATTTGCTCAAGATTGCCAATTTCTCCAACTTTATTTTTCTTCACTTAAAGAGGAGAGTTAAGAGTGTCATTCTGGTGATGTTGTTGGGGCCTTTGCTATTTTTGGCTTGTCATCTTTTTGTGATAAACATGAATGAGATTGTGCGGACAAAAGAATTTGAAGGAAACATGACTTGGAAGATCAAATTGAAGAGTGCAATGTACTTTTCAAATATGACTGTAACCATGGTAGCAAACTTAGTACCCTTCACTCTGACCCTACTATCTTTTATGCTGTTAATCTGTTCTTTGTGTAAACATCTCAAGAAGATGCAGCTCCATGGTAAAGGATCTCAAGATCCCAGCACCAAGGTCCACATAAAAGCTTTGCAAACTGTGATCTCCTTCCTCTTGTTATGTGCCATTTACTTTCTGTCCATAATGATATCAGTTTGGAGTTTTGGAAGTCTGGAAAACAAACCTGTCTTCATGTTCTGCAAAGCTATTAGATTCAGCTATCCTTCAATCCACCCATTCATCCTGATTTGGGGAAACAAGAAGCTAAAGCAGACTTTTCTTTCAGTTTTTTGGCAAATGAGGTACTGGGTGAAAGGAGAGAAGACTTCATCTCCATGA (配列番号17)
tAS2R44 CDS
ATGACAACTTTTATACCCATCATTTTTTCCAGTGTGGTAGTGGTTCTATTTGTTATTGGAAATTTTGCTAATGGCTTCATAGCATTGGTAAATTCCATTGAGCGGGTCAAGAGACAAAAGATCTCTTTTGCTGACCAGATTCTCACTGCTCTGGCGGTCTCCAGAGTTGGTTTGCTCTGGGTATTATTATTAAATTGGTATTCAACTGTGTTTAATCCAGCTTTTTATAGTGTAGAAGTAAGAACTACTGCTTATAATGTCTGGGCAGTAACCGGCCATTTCAGCAACTGGCTTGCTACTAGCCTCAGCATATTTTATTTGCTCAAGATTGCCAATTTCTCCAACCTTATTTTTCTTCACTTAAAGAGGAGAGTTAAGAGTGTCATTCTGGTGATGCTGTTGGGGCCTTTACTATTTTTGGCTTGTCAACTTTTTGTGATAAACATGAAAGAGATTGTACGGACAAAAGAATATGAAGGAAACTTGACTTGGAAGATCAAATTGAGGAGTGCAGTGTACCTTTCAGATGCGACTGTAACCACGCTAGGAAACTTAGTGCCCTTCACTCTGACCCTGCTATGTTTTTTGCTGTTAATCTGTTCTCTGTGTAAACATCTCAAGAAGATGCAGCTCCATGGTAAAGGATCTCAAGATCCCAGCACCAAGGTCCACATAAAAGCTTTGCAAACTGTGATCTTTTTCCTCTTGTTATGTGCCGTTTACTTTCTGTCCATAATGATATCAGTTTGGAGTTTTGGGAGTCTGGAAAACAAACCTGTCTTCATGTTCTGCAAAGCTATTAGATTCAGCTATCCTTCAATCCACCCATTCATCCTGATTTGGGGAAACAAGAAGCTAAAGCAGACTTTTCTTTCAGTTTTGCGGCAAGTGAGGTACTGGGTGAAAGGAGAGAAGCCTTCATCTCCATGA (配列番号18)
tAS2R45 CDS
ATGATAACTTTTCTGCCCATCATATTTTCCATTCTAGTAGTGGTTACATTTGTTATTGGAAATTTTGCTAATGGCTTCATAGCGTTGGTAAATTCCACCGAGTGGGTGAAGAGACAAAAGATCTCCTTTGCTGACCAAATTGTCACTGCTCTGGCGGTCTCCAGAGTTGGTTTGCTCTGGGTGTTATTATTAAATTGGTATTCAACTGTGTTGAATCCAGCTTTTTGTAGTGTAGAATTAAGAACTACTGCTTATAATATCTGGGCAGTAACCGGCCATTTCAGCAACTGGCCTGCTACTAGCCTCAGCATATTTTATTTGCTCAAGATTGCCAATTTCTCCAACCTTATTTTTCTTCGCTTAAAGAGGAGAGTTAAGAGTGTCATTCTGGTGATGCTGTTGGGGCCTTTGCTATTTTTGGCTTGTCATCTTTTTGTGGTAAACATGAATCAGATTGTATGGACAAAAGAATATGAAGGAAACATGACTTGGAAGATCAAATTGAGGCGTGCAATGTACCTTTCAGATACGACTGTAACCATGCTAGCAAACTTAGTACCCTTTACTGTAACCCTGATATCTTTTCTGCTGTTAGTCTGTTCTCTGTGTAAACATCTCAAGAAGATGCACCTCCATGGCAAAGGATCTCAAGATCCCAGTACCAAGGTCCACATAAAAGTTTTGCAAACTGTGATCTCCTTCCTCTTGTTATGTGCCATTTACTTTGTGTCTGTAATAATATCAGTTTGGAGTTTTAAGAATCTGGAAAACAAACCTGTCTTCATGTTCTGCCAAGCTATTGGATTCAGCTGTTCTTCAGCCCACCCGTTCATCCTGATTTGGGGAAACAAGAAGCTAAAGCAGACTTATCTTTCAGTTTTGTGGCAAATGAGGTACTGA (配列番号19)
TAS2R46 CDS
ATGATAACTTTTCTGCCCATCATTTTTTCCATTCTAATAGTGGTTACATTTGTGATTGGAAATTTTGCTAATGGCTTCATAGCATTGGTAAATTCCATTGAGTGGTTTAAGAGACAAAAGATCTCTTTTGCTGACCAAATTCTCACTGCTCTGGCAGTCTCCAGAGTTGGTTTACTCTGGGTATTAGTATTAAATTGGTATGCAACTGAGTTGAATCCAGCTTTTAACAGTATAGAAGTAAGAATTACTGCTTACAATGTCTGGGCAGTAATCAACCATTTCAGCAACTGGCTTGCTACTAGCCTCAGCATATTTTATTTGCTCAAGATTGCCAATTTCTCCAACCTTATTTTTCTTCACTTAAAGAGGAGAGTTAAGAGTGTTGTTCTGGTGATACTATTGGGGCCTTTGCTATTTTTGGTTTGTCATCTTTTTGTGATAAACATGAATCAGATTATATGGACAAAAGAATATGAAGGAAACATGACTTGGAAGATCAAACTGAGGAGTGCAATGTACCTTTCAAATACAACGGTAACCATCCTAGCAAACTTAGTTCCCTTCACTCTGACCCTGATATCTTTTCTGCTGTTAATCTGTTCTCTGTGTAAACATCTCAAAAAGATGCAGCTCCATGGCAAAGGATCTCAAGATCCCAGCATGAAGGTCCACATAAAAGCTTTGCAAACTGTGACCTCCTTCCTCTTGTTATGTGCCATTTACTTTCTGTCCATAATCATGTCAGTTTGGAGTTTTGAGAGTCTGGAAAACAAACCTGTCTTCATGTTCTGCGAAGCTATTGCATTCAGCTATCCTTCAACCCACCCATTCATCCTGATTTGGGGAAACAAGAAGCTAAAGCAGACTTTTCTTTCAGTTTTGTGGCAAATGAGGTACTGA (配列番号20)
TAS2R47 CDS
ATGATAACTTTTCTGCCCATCATTTTTTCCATTCTAATAGTGGTTATATTTGTTATTGGAAATTTTGCTAATGGCTTCATAGCATTGGTAAATTCCATTGAGTGGGTCAAGAGACAAAAGATCTCCTTTGTTGACCAAATTCTCACTGCTCTGGCGGTCTCCAGAGTTGGTTTGCTCTGGGTGTTATTACTACATTGGTATGCAACTCAGTTGAATCCAGCTTTTTATAGTGTAGAAGTAAGAATTACTGCTTATAATGTCTGGGCAGTAACCAACCATTTCAGCAGCTGGCTTGCTACTAGCCTCAGCATGTTTTATTTGCTCAGGATTGCCAATTTCTCCAACCTTATTTTTCTTCGCATAAAGAGGAGAGTTAAGAGTGTTGTTCTGGTGATACTGTTGGGGCCTTTGCTATTTTTGGTTTGTCATCTTTTTGTGATAAACATGGATGAGACTGTATGGACAAAAGAATATGAAGGAAACGTGACTTGGAAGATCAAATTGAGGAGTGCAATGTACCATTCAAATATGACTCTAACCATGCTAGCAAACTTTGTACCCCTCACTCTGACCCTGATATCTTTTCTGCTGTTAATCTGTTCTCTGTGTAAACATCTCAAGAAGATGCAGCTCCATGGCAAAGGATCTCAAGATCCCAGCACCAAGGTCCACATAAAAGCTTTGCAAACTGTGACCTCCTTTCTTCTGTTATGTGCCATTTACTTTCTGTCCATGATCATATCAGTTTGTAATTTTGGGAGGCTGGAAAAGCAACCTGTCTTCATGTTCTGCCAAGCTATTATATTCAGCTATCCTTCAACCCACCCATTCATCCTGATTTTGGGAAACAAGAAGCTAAAGCAGATTTTTCTTTCAGTTTTGCGGCATGTGAGGTACTGGGTGAAAGACAGAAGCCTTCGTCTCCATAGATTCACAAGAGGGGCATTGTGTGTCTTCTGA (配列番号21)
TAS2R48 CDS
ATGATGTGTTTTCTGCTCATCATTTCATCAATTCTGGTAGTGTTTGCATTTGTTCTTGGAAATGTTGCCAATGGCTTCATAGCCCTAGTAAATGTCATTGACTGGGTTAACACACGAAAGATCTCCTCAGCTGAGCAAATTCTCACTGCTCTGGTGGTCTCCAGAATTGGTTTACTCTGGGTCATGTTATTCCTTTGGTATGCAACTGTGTTTAATTCTGCTTTATATGGTTTAGAAGTAAGAATTGTTGCTTCTAATGCCTGGGCTGTAACGAACCATTTCAGCATGTGGCTTGCTGCTAGCCTCAGCATATTTTGTTTGCTCAAGATTGCCAATTTCTCCAACCTTATTTCTCTCCACCTAAAGAAGAGAATTAAGAGTGTTGTTCTGGTGATACTGTTGGGGCCCTTGGTATTTCTGATTTGTAATCTTGCTGTGATAACCATGGATGAGAGAGTGTGGACAAAAGAATATGAAGGAAATGTGACTTGGAAGATCAAATTGAGGAATGCAATACACCTTTCAAGCTTGACTGTAACTACTCTAGCAAACCTCATACCCTTTACTCTGAGCCTAATATGTTTTCTGCTGTTAATCTGTTCTCTTTGTAAACATCTCAAGAAGATGCGGCTCCATAGCAAAGGATCTCAAGATCCCAGCACCAAGGTCCATATAAAAGCTTTGCAAACTGTGACCTCCTTCCTCATGTTATTTGCCATTTACTTTCTGTGTATAATCACATCAACTTGGAATCTTAGGACACAGCAGAGCAAACTTGTACTCCTGCTTTGCCAAACTGTTGCAATCATGTATCCTTCATTCCACTCATTCATCCTGATTATGGGAAGTAGGAAGCTAAAACAGACCTTTCTTTCAGTTTTGTGGCAGATGACACGCTGA (配列番号22)
TAS2R49 CDS
ATGATGAGTTTTCTACACATTGTTTTTTCCATTCTAGTAGTGGTTGCATTTATTCTTGGAAATTTTGCCAATGGCTTTATAGCACTGATAAATTTCATTGCCTGGGTCAAGAGACAAAAGATCTCCTCAGCTGATCAAATTATTGCTGCTCTGGCAGTCTCCAGAGTTGGTTTGCTCTGGGTAATATTATTACATTGGTATTCAACTGTGTTGAATCCAACTTCATCTAATTTAAAAGTAATAATTTTTATTTCTAATGCCTGGGCAGTAACCAATCATTTCAGCATCTGGCTTGCTACTAGCCTCAGCATATTTTATTTGCTCAAGATCGTCAATTTCTCCAGACTTATTTTTCATCACTTAAAAAGGAAGGCTAAGAGTGTAGTTCTGGTGATAGTGTTGGGGTCTTTGTTCTTTTTGGTTTGTCACCTTGTGATGAAACACACGTATATAAATGTGTGGACAGAAGAATGTGAAGGAAACGTAACTTGGAAGATCAAACTGAGGAATGCAATGCACCTTTCCAACTTGACTGTAGCCATGCTAGCAAACTTGATACCATTCACTCTGACCCTGATATCTTTTCTGCTGTTAATCTACTCTCTGTGTAAACATCTGAAGAAGATGCAGCTCCATGGCAAAGGATCTCAAGATCCCAGCACCAAGATCCACATAAAAGCTCTGCAAACTGTGACCTCCTTCCTCATATTACTTGCCATTTACTTTCTGTGTCTAATCATATCGTTTTGGAATTTTAAGATGCGACCAAAAGAAATTGTCTTAATGCTTTGCCAAGCTTTTGGAATCATATATCCATCATTCCACTCATTCATTCTGATTTGGGGGAACAAGACGCTAAAGCAGACCTTTCTTTCAGTTTTGTGGCAGGTGACTTGCTGGGCAAAAGGACAGAACCAGTCAACTCCATAG (配列番号23)
TAS2R50 CDS
ATGATAACTTTTCTATACATTTTTTTTTCAATTCTAATAATGGTTTTATTTGTTCTCGGAAACTTTGCCAATGGCTTCATAGCACTGGTAAATTTCATTGACTGGGTGAAGAGAAAAAAGATCTCCTCAGCTGACCAAATTCTCACTGCTCTGGCGGTCTCCAGAATTGGTTTGCTCTGGGCATTATTATTAAATTGGTATTTAACTGTGTTGAATCCAGCTTTTTATAGTGTAGAATTAAGAATTACTTCTTATAATGCCTGGGTTGTAACCAACCATTTCAGCATGTGGCTTGCTGCTAACCTCAGCATATTTTATTTGCTCAAGATTGCCAATTTCTCCAACCTTCTTTTTCTTCATTTAAAGAGGAGAGTTAGGAGTGTCATTCTGGTGATACTGTTGGGGACTTTGATATTTTTGGTTTGTCATCTTCTTGTGGCAAACATGGATGAGAGTATGTGGGCAGAAGAATATGAAGGAAACATGACTGGGAAGATGAAATTGAGGAATACAGTACATCTTTCATATTTGACTGTAACTACCCTATGGAGCTTCATACCCTTTACTCTGTCCCTGATATCTTTTCTGATGCTAATCTGTTCTCTGTGTAAACATCTCAAGAAGATGCAGCTCCATGGAGAAGGATCGCAAGATCTCAGCACCAAGGTCCACATAAAAGCTTTGCAAACTCTGATCTCCTTCCTCTTGTTATGTGCCATTTTCTTTCTATTCCTAATCGTTTCGGTTTGGAGTCCTAGGAGGCTGCGGAATGACCCGGTTGTCATGGTTAGCAAGGCTGTTGGAAACATATATCTTGCATTCGACTCATTCATCCTAATTTGGAGAACCAAGAAGCTAAAACACACCTTTCTTTTGATTTTGTGTCAGATTAGGTGCTGA (配列番号24)
TAS2R55 CDS
ATGGCCACCGAATTGGACAAAATCTTTCTGATTCTGGCAATAGCAGAATTCATCATCAGCATGCTGGGGAATGTGTTCATTGGACTGGTAAACTGCTCTGAAGGGATCAAGAACCAAAAGGTCTTCTCAGCTGACTTCATCCTCACCTGCTTGGCTATCTCCACAATTGGACAACTGTTGGTGATACTGTTTGATTCATTTCTAGTGGGACTTGCTTCACATTTATATACCACATATAGACTAGGAAAAACTGTTATTATGCTTTGGCACATGACTAATCACTTGACAACCTGGCTTGCCACCTGCCTAAGCATTTTCTATTTCTTTAAGATAGCCCACTTCCCCCACTCCCTTTTCCTCTGGCTGAGGTGGAGGATGAACGGAATGATTGTTATGCTTCTTATATTGTCTTTGTTCTTACTGATTTTTGACAGTTTAGTGCTAGAAATATTTATTGATATCTCACTCAATATAATAGATAAAAGTAATCTGACTTTATATTTAGATGAAAGTAAAACTCTCTTTGATAAACTCTCTATTTTAAAAACTCTTCTCAGCTTGACCAGTTTTATCCCCTTTTCTCTGTCCCTGACCTCCTTGCTTTTTTTATTTCTGTCCTTGGTGAGACATACTAGAAATTTGAAGCTCAGTTCCTTGGGCTCTAGAGACTCCAGCACAGAGGCCCATAGGAGGGCCATGAAAATGGTGATGTCTTTCCTTTTCCTCTTCATAGTTCATTTTTTTTCCTTACAAGTGGCCAATTGGATATTTTTTATGTTGTGGAACAACAAGTACATAAAGTTTGTCATGTTAGCCTTAAATGCCTTTCCCTCGTGCCACTCATTTATTCTCATTCTGGGAAACAGCAAGCTGCGACAGACAGCTGTGAGGCTACTGTGGCATCTTAGGAACTATACAAAAACACCAAATGCTTTACCTTTGTGA (配列番号25)
TAS2R60 CDS
ATGAATGGAGACCACATGGTTCTAGGATCTTCGGTGACTGACAAGAAGGCCATCATCTTGGTTACCATTTTACTCCTTTTACGCCTGGTAGCAATAGCAGGCAATGGCTTCATCACTGCTGCTCTGGGCGTGGAGTGGGTGCTACGGAGAATGTTGTTGCCTTGTGATAAGTTATTGGTTAGCCTAGGGGCCTCTCGCTTCTGTCTGCAGTCAGTGGTAATGGGTAAGACCATTTATGTTTTCTTGCATCCGATGGCCTTCCCATACAACCCTGTACTGCAGTTTCTAGCTTTCCAGTGGGACTTCCTGAATGCTGCCACCTTATGGTCCTCTACCTGGCTCAGTGTCTTCTATTGTGTGAAAATTGCTACCTTCACCCACCCTGTCTTCTTCTGGCTAAAGCACAAGTTGTCTGGGTGGCTACCATGGATGCTCTTCAGCTCTGTAGGGCTCTCCAGCTTCACCACCATTCTATTTTTCATAGGCAACCACAGAATGTATCAGAACTATTTAAGGAACCATCTACAACCTTGGAATGTCACTGGCGATAGCATACGGAGCTACTGTGAGAAATTCTATCTCTTCCCTCTAAAAATGATTACTTGGACAATGCCCACTGCTGTCTTTTTCATTTGCATGATTTTGCTCATCACATCTCTGGGAAGACACAGGAAGAAGGCTCTCCTTACAACCTCAGGATTCCGAGAGCCCAGTGTGCAGGCACACATAAAGGCTCTGCTGGCTCTCCTCTCTTTTGCCATGCTCTTCATCTCATATTTCCTGTCACTGGTGTTCAGTGCTGCAGGTATTTTTCCACCTCTGGACTTTAAATTCTGGGTGTGGGAGTCAGTGATTTATCTGTGTGCAGCAGTTCACCCCATCATTCTGCTCTTCAGCAACTGCAGGCTGAGAGCTGTGCTGAAGAGTCGTCGTTCCTCAAGGTGTGGGACACCTTGA (配列番号26)
HUMAN GNA15 CDS
ATGGCCCGGTCCCTGACTTGGGGCTGCTGTCCCTGGTGCCTGACAGAGGAGGAGAAGACTGCCGCCAGAATCGACCAGGAGATCAACAGGATTTTGTTGGAACAGAAAAAACAAGAGCGCGAGGAATTGAAACTCCTGCTGTTGGGGCCTGGTGAGAGCGGGAAGAGTACGTTCATCAAGCAGATGCGCATCATTCACGGTGTGGGCTACTCGGAGGAGGACCGCAGAGCCTTCCGGCTGCTCATCTACCAGAACATCTTCGTCTCCATGCAGGCCATGATAGATGCGATGGACCGGCTGCAGATCCCCTTCAGCAGGCCTGACAGCAAGCAGCACGCCAGCCTAGTGATGACCCAGGACCCCTATAAAGTGAGCACATTCGAGAAGCCATATGCAGTGGCCATGCAGTACCTGTGGCGGGACGCGGGCATCCGTGCATGCTACGAGCGAAGGCGTGAATTCCACCTTCTGGACTCCGCGGTGTATTACCTGTCACACCTGGAGCGCATATCAGAGGACAGCTACATCCCCACTGCGCAAGACGTGCTGCGCAGTCGCATGCCCACCACAGGCATCAATGAGTACTGCTTCTCCGTGAAGAAAACCAAACTGCGCATCGTGGATGTTGGTGGCCAGAGGTCAGAGCGTAGGAAATGGATTCACTGTTTCGAGAACGTGATTGCCCTCATCTACCTGGCCTCCCTGAGCGAGTATGACCAGTGCCTAGAGGAGAACGATCAGGAGAACCGCATGGAGGAGAGTCTCGCTCTGTTCAGCACGATCCTAGAGCTGCCCTGGTTCAAGAGCACCTCGGTCATCCTCTTCCTCAACAAGACGGACATCCTGGAAGATAAGATTCACACCTCCCACCTGGCCACATACTTCCCCAGCTTCCAGGGACCCCGGCGAGACGCAGAGGCCGCCAAGAGCTTCATCTTGGACATGTATGCGCGCGTGTACGCGAGCTGCGCAGAGCCCCAGGACGGTGGCAGGAAAGGCTCCCGCGCGCGCCGCTTCTTCGCACACTTCACCTGTGCCACGGACACGCAAAGCGTCCGCAGCGTGTTCAAGGACGTGCGGGACTCGGTGCTGGCCCGGTACCTGGACGAGATCAACCTGCTGTGA (配列番号27)
TAS2R1
MLESHLIIYFLLAVIQFLLGIFTNGIIVVVNGIDLIKHRKMAPLDLLLSCLAVSRIFLQLFIFYVNVIVIFFIEFIMCSANCAILLFINELELWLATWLGVFYCAKVASVRHPLFIWLKMRISKLVPWMILGSLLYVSMICVFHSKYAGFMVPYFLRKFFSQNATIQKEDTLAIQIFSFVAEFSVPLLIFLFAVLLLIFSLGRHTRQMRNTVAGSRVPGRGAPISALLSILSFLILYFSHCMIKVFLSSLKFHIRRFIFLFFILVIGIYPSGHSLILILGNPKLKQNAKKFLLHSKCCQ (配列番号28)
TAS2R3
MMGLTEGVFLILSGTQFTLGILVNCFIELVNGSSWFKTKRMSLSDFIITTLALLRIILLCIILTDSFLIEFSPNTHDSGIIMQIIDVSWTFTNHLSIWLATCLGVLYCLKIASFSHPTFLWLKWRVSRVMVWMLLGALLLSCGSTASLINEFKLYSVFRGIEATRNVTEHFRKKRSEYYLIHVLGTLWYLPPLIVSLASYSLLIFSLGRHTRQMLQNGTSSRDPTTEAHKRAIRIILSFFFLFLLYFLAFLIASFGNFLPKTKMAKMIGEVMTMFYPAGHSFILILGNSKLKQTFVVMLRCESGHLKPGSKGPIFS (配列番号29)
TAS2R4
MLRLFYFSAIIASVILNFVGIIMNLFITVVNCKTWVKSHRISSSDRILFSLGITRFLMLGLFLVNTIYFVSSNTERSVYLSAFFVLCFMFLDSSSVWFVTLLNILYCVKITNFQHSVFLLLKRNISPKIPRLLLACVLISAFTTCLYITLSQASPFPELVTTRNNTSFNISEGILSLVVSLVLSSSLQFIINVTSASLLIHSLRRHIQKMQKNATGFWNPQTEAHVGAMKLMVYFLILYIPYSVATLVQYLPFYAGMDMGTKSICLIFATLYSPGHSVLIIITHPKLKTTAKKILCFKK (配列番号30)
TAS2R5
MLSAGLGLLMLVAVVEFLIGLIGNGSLVVWSFREWIRKFNWSSYNLIILGLAGCRFLLQWLIILDLSLFPLFQSSRWLRYLSIFWVLVSQASLWFATFLSVFYCKKITTFDRPAYLWLKQRAYNLSLWCLLGYFIINLLLTVQIGLTFYHPPQGNSSIRYPFESWQYLYAFQLNSGSYLPLVVFLVSSGMLIVSLYTHHKKMKVHSAGRRDVRAKAHITALKSLGCFLLLHLVYIMASPFSITSKTYPPDLTSVFIWETLMAAYPSLHSLILIMGIPRVKQTCQKILWKTVCARRCWGP (配列番号31)
TAS2R7
MADKVQTTLLFLAVGEFSVGILGNAFIGLVNCMDWVKKRKIASIDLILTSLAISRICLLCVILLDCFILVLYPDVYATGKEMRIIDFFWTLTNHLSIWFATCLSIYYFFKIGNFFHPLFLWMKWRIDRVISWILLGCVVLSVFISLPATENLNADFRFCVKAKRKTNLTWSCRVNKTQHASTKLFLNLATLLPFCVCLMSFFLLILSLRRHIRRMQLSATGCRDPSTEAHVRALKAVISFLLLFIAYYLSFLIATSSYFMPETELAVIFGESIALIYPSSHSFILILGNNKLRHASLKVIWKVMSILKGRKFQQHKQI (配列番号32)
TAS2R8
MFSPADNIFIILITGEFILGILGNGYIALVNWIDWIKKKKISTVDYILTNLVIARICLISVMVVNGIVIVLNPDVYTKNKQQIVIFTFWTFANYLNMWITTCLNVFYFLKIASSSHPLFLWLKWKIDMVVHWILLGCFAISLLVSLIAAIVLSCDYRFHAIAKHKRNITEMFHVSKIPYFEPLTLFNLFAIVPFIVSLISFFLLVRSLWRHTKQIKLYATGSRDPSTEVHVRAIKTMTSFIFFFFLYYISSILMTFSYLMTKYKLAVEFGEIAAILYPLGHSLILIVLNNKLRQTFVRMLTCRKIACMI (配列番号33)
TAS2R9
MPSAIEAIYIILIAGELTIGIWGNGFIVLVNCIDWLKRRDISLIDIILISLAISRICLLCVISLDGFFMLLFPGTYGNSVLVSIVNVVWTFANNSSLWFTSCLSIFYLLKIANISHPFFFWLKLKINKVMLAILLGSFLISLIISVPKNDDMWYHLFKVSHEENITWKFKVSKIPGTFKQLTLNLGVMVPFILCLISFFLLLFSLVRHTKQIRLHATGFRDPSTEAHMRAIKAVIIFLLLLIVYYPVFLVMTSSALIPQGKLVLMIGDIVTVIFPSSHSFILIMGNSKLREAFLKMLRFVKCFLRRRKPFVP (配列番号34)
TAS2R10
MLRVVEGIFIFVVVSESVFGVLGNGFIGLVNCIDCAKNKLSTIGFILTGLAISRIFLIWIIITDGFIQIFSPNIYASGNLIEYISYFWVIGNQSSMWFATSLSIFYFLKIANFSNYIFLWLKSRTNMVLPFMIVFLLISSLLNFAYIAKILNDYKMKNDTVWDLNMYKSEYFIKQILLNLGVIFFFTLSLITCIFLIISLWRHNRQMQSNVTGLRDSNTEAHVKAMKVLISFIILFILYFIGMAIEISCFTVRENKLLLMFGMTTTAIYPWGHSFILILGNSKLKQASLRVLQQLKCCEK (配列番号35)
TAS2R13
MESALPSIFTLVIIAEFIIGNLSNGFIVLINCIDWVSKRELSSVDKLLIILAISRIGLIWEILVSWFLALHYLAIFVSGTGLRIMIFSWIVSNHFNLWLATIFSIFYLLKIASFSSPAFLYLKWRVNKVILMILLGTLVFLFLNLIQINMHIKDWLDRYERNTTWNFSMSDFETFSVSVKFTMTMFSLTPFTVAFISFLLLIFSLQKHLQKMQLNYKGHRDPRTKVHTNALKIVISFLLFYASFFLCVLISWISELYQNTVIYMLCETIGVFSPSSHSFLLILGNAKLRQAFLLVAAKVW (配列番号36)
TAS2R14
MGGVIKSIFTFVLIVEFIIGNLGNSFIALVNCIDWVKGRKISSVDRILTALAISRISLVWLIFGSWCVSVFFPALFATEKMFRMLTNIWTVINHFSVWLATGLGTFYFLKIANFSNSIFLYLKWRVKKVVLVLLLVTSVFLFLNIALINIHINASINGYRRNKTCSSDSSNFTRFSSLIVLTSTVFIFIPFTLSLAMFLLLIFSMWKHRKKMQHTVKISGDASTKAHRGVKSVITFFLLYAIFSLSFFISVWTSERLEENLIILSQVMGMAYPSCHSCVLILGNKKLRQASLSVLLWLRYMFKDGEPSGHKEFRESS (配列番号37)
TAS2R16
MIPIQLTVFFMIIYVLESLTIIVQSSLIVAVLGREWLQVRRLMPVDMILISLGISRFCLQWASMLNNFCSYFNLNYVLCNLTITWEFFNILTFWLNSLLTVFYCIKVSSFTHHIFLWLRWRILRLFPWILLGSLMITCVTIIPSAIGNYIQIQLLTMEHLPRNSTVTDKLENFHQYQFQAHTVALVIPFILFLASTIFLMASLTKQIQHHSTGHCNPSMKARFTALRSLAVLFIVFTSYFLTILITIIGTLFDKRCWLWVWEAFVYAFILMHSTSLMLSSPTLKRILKGKC (配列番号38)
TAS2R38
MLTLTRIRTVSYEVRSTFLFISVLEFAVGFLTNAFVFLVNFWDVVKRQALSNSDCVLLCLSISRLFLHGLLFLSAIQLTHFQKLSEPLNHSYQAIIMLWMIANQANLWLAACLSLLYCSKLIRFSHTFLICLASWVSRKISQMLLGIILCSCICTVLCVWCFFSRPHFTVTTVLFMNNNTRLNWQIKDLNLFYSFLFCYLWSVPPFLLFLVSSGMLTVSLGRHMRTMKVYTRNSRDPSLEAHIKALKSLVSFFCFFVISSCAAFISVPLLILWRDKIGVMVCVGIMAACPSGHAAILISGNAKLRRAVMTILLWAQSSLKVRADHKADSRTLC (配列番号39)
TAS2R39
MLGRCFPPDTKEKQQLRMTKLCDPAESELSPFLITLILAVLLAEYLIGIIANGFIMAIHAAEWVQNKAVSTSGRILVFLSVSRIALQSLMMLEITISSTSLSFYSEDAVYYAFKISFIFLNFCSLWFAAWLSFFYFVKIANFSYPLFLKLRWRITGLIPWLLWLSVFISFSHSMFCINICTVYCNNSFPIHSSNSTKKTYLSEINVVGLAFFFNLGIVTPLIMFILTATLLILSLKRHTLHMGSNATGSNDPSMEAHMGAIKAISYFLILYIFNAVALFIYLSNMFDINSLWNNLCQIIMAAYPASHSILLIQDNPGLRRAWKRLQLRLHLYPKEWTL (配列番号40)
TAS2R40
MATVNTDATDKDISKFKVTFTLVVSGIECITGILGSGFITAIYGAEWARGKTLPTGDRIMLMLSFSRLLLQIWMMLENIFSLLFRIVYNQNSVYILFKVITVFLNHSNLWFAAWLKVFYCLRIANFNHPLFFLMKRKIIVLMPWLLRLSVLVSLSFSFPLSRDVFNVYVNSSIPIPSSNSTEKKYFSETNMVNLVFFYNMGIFVPLIMFILAATLLILSLKRHTLHMGSNATGSRDPSMKAHIGAIKATSYFLILYIFNAIALFLSTSNIFDTYSSWNILCKIIMAAYPAGHSVQLILGNPGLRRAWKRFQHQVPLYLKGQTL (配列番号41)
TAS2R41
MQAALTAFFVLLFSLLSLLGIAANGFIVLVLGREWLRYGRLLPLDMILISLGASRFCLQLVGTVHNFYYSAQKVEYSGGLGRQFFHLHWHFLNSATFWFCSWLSVLFCVKIANITHSTFLWLKWRFLGWVPWLLLGSVLISFIITLLFFWVNYPVYQEFLIRKFSGNMTYKWNTRIETYYFPSLKLVIWSIPFSVFLVSIMLLINSLRRHTQRMQHNGHSLQDPSTQAHTRALKSLISFLILYALSFLSLIIDAAKFISMQNDFYWPWQIAVYLCISVHPFILIFSNLKLRSVFSQLLLLARGFWVA (配列番号42)
TAS2R43
MITFLPIIFSSLVVVTFVIGNFANGFIALVNSIESFKRQKISFADQILTALAVSRVGLLWVLLLNWYSTVLNPAFNSVEVRTTAYNIWAVINHFSNWLATTLSIFYLLKIANFSNFIFLHLKRRVKSVILVMLLGPLLFLACHLFVINMNEIVRTKEFEGNMTWKIKLKSAMYFSNMTVTMVANLVPFTLTLLSFMLLICSLCKHLKKMQLRGKGSQDPSTKVHIKALQTVISFLLLCAIYFLSIMISVWSFGSLENKPVFMFCKAIRFSYPSIHPFILIWGNKKLKQTFLSVFWQMRYWVKGEKTSSP (配列番号43)
TAS2R44
MTTFIPIIFSSVVVVLFVIGNFANGFIALVNSIERVKRQKISFADQILTALAVSRVGLLWVLLLNWYSTVFNPAFYSVEVRTTAYNVWAVTGHFSNWLATSLSIFYLLKIANFSNLIFLHLKRRVKSVILVMLLGPLLFLACQLFVINMKEIVRTKEYEGNMTWKIKLRSAVYLSDATVTTLGNLVPFTLTLLCFLLLICSLCKHLKKMQLHGKGSQDPSTKVHIKALQTVIFFLLLCAVYFLSIMISVWSFGSLENKPVFMFCKAIRFSYPSIHPFILIWGNKKLKQTFLSVLRQVRYW (配列番号44)
TAS2R45
MITFLPIIFSILVVVTFVIGNFANGFIALVNSTEWVKRQKISFADQIVTALAVSRVGLLWVLLLNWYSTVLNPAFCSVELRTTAYNIWAVTGHFSNWPATSLSIFYLLKIANFSNLIFLRLKRRVKSVILVVLLGPLLFLACHLFVVNMNQIVWTKEYEGNMTWKIKLRRAMYLSDTTVTMLANLVPFTVTLISFLLLVCSLCKHLKKMQLHGKGSQDPSTKVHIKVLQTVISFFLLRAIYFVSVIISVWSFKNLENKPVFMFCQAIGFSCSSAHPFILIWGNKKLKQTYLSVLWQMRY (配列番号45)
TAS2R46
MITFLPIIFSILIVVTFVIGNFANGFIALVNSIEWFKRQKISFADQILTALAVSRVGLLWVLVLNWYATELNPAFNSIEVRITAYNVWAVINHFSNWLATSLSIFYLLKIANFSNLIFLHLKRRVKSVVLVILLGPLLFLVCHLFVINMNQIIWTKEYEGNMTWKIKLRSAMYLSNTTVTILANLVPFTLTLISFLLLICSLCKHLKKMQLHGKGSQDPSMKVHIKALQTVTSFLLLCAIYFLSIIMSVWSFESLENKPVFMFCEAIAFSYPSTHPFILIWGNKKLKQTFLSVLWHVRYWVKGEKPSSS (配列番号46)
TAS2R47
MITFLPIIFSILIVVIFVIGNFANGFIALVNSIEWVKRQKISFVDQILTALAVSRVGLLWVLLLHWYATQLNPAFYSVEVRITAYNVWAVTNHFSSWLATSLSMFYLLRIANFSNLIFLRIKRRVKSVVLVILLGPLLFLVCHLFVINMDETVWTKEYEGNVTWKIKLRSAMYHSNMTLTMLANFVPLTLTLISFLLLICSLCKHLKKMQLHGKGSQDPSTKVHIKALQTVTSFLLLCAIYFLSMIISVCNLGRLEKQPVFMFCQAIIFSYPSTHPFILILGNKKLKQIFLSVLRHVRYWVKDRSLRLHRFTRAALCKG (配列番号47)
TAS2R48
MMCFLLIISSILVVFAFVLGNVANGFIALVNVIDWVNTRKISSAEQILTALVVSRIGLLWVMLFLWYATVFNSALYGLEVRIVASNAWAVTNHFSMWLAASLSIFCLLKIANFSNLISLHLKKRIKSVVLVILLGPLVFLICNLAVITMDERVWTKEYEGNVTWKIKLRNAIHLSSLTVTTLANLIPFTLSLICFLLLICSLCKHLKKMRLHSKGSQDPSTKVHIKALQTVTSFLMLFAIYFLCIITSTWNLRTQQSKLVLLLCQTVAIMYPSFHSFILIMGSRKLKQTFLSVLWQMTR (配列番号48)
TAS2R49
MMSFLHIVFSILVVVAFILGNFANGFIALINFIAWVKRQKISSADQIIAALAVSRVGLLWVILLHWYSTVLNPTSSNLKVIIFISNAWAVTNHFSIWLATSLSIFYLLKIVNFSRLIFHHLKRKAKSVVLVIVLGSLFFLVCHLVMKHTYINVWTEECEGNVTWKIKLRNAMHLSNLTVAMLANLIPFTLTLISFLLLIYSLCKHLKKMQLHGKGSQDPSTKIHIKALQTVTSFLILLAIYFLCLIISFWNFKMRPKEIVLMLCQAFGIIYPSFHSFILIWGNKTLKQTFLSVLWQVTCWAKGQNQSTP (配列番号49)
TAS2R50
MITFLYIFFSILIMVLFVLGNFANGFIALVNFIDWVKRKKISSADQILTALAVSRIGLLWALLLNWYLTVLNPAFYSVELRITSYNAWVVTNHFSMWLAANLSIFYLLKIANFSNLLFLHLKRRVRSVILVILLGTLIFLVCHLLVANMDESMWAEEYEGNMTGKMKLRNTVHLSYLTVTTLWSFIPFTLSLISFLMLICSLYKHLKKMQLHGEGSQDLSTKVHIKALQTLISFLLLCAIFFLFLIVSVWSPRRLRNDPVVMVSKAVGNIYLAFDSFILIWRTKKLKHTFLLILCQIRC (配列番号50)
TAS2R55
MATELDKIFLILAIAEFIISMLGNVFIGLVNCSEGIKNQKVFSADFILTCLAISTIGQLLVILFDSFLVGLASHLYTTYRLGKTVIMLWHMTNHLTTWLATCLSIFYFFKIAHFPHSLFLWLRWRMNGMIVMLLILSLFLLIFDSLVLEIFIDISLNIIDKSNLTLYLDESKTLYDKLSILKTLLSLTSFIPFSLFLTSLLFLFLSLVRHTRNLKLSSLGSRDSSTEAHRRAMKMVMSFLFLFIVHFFSLQVANGIFFMLWNNKYIKFVMLALNAFPSCHSFILILGNSKLRQTAVRLLWHLRNYTKTPNALPL (配列番号51)
TAS2R60
MNGDHMVLGSSVTDKKAIILVTILLLLRLVAIAGNGFITAALGVEWVLRRMLLPCDKLLVSLGASRFCLQSVVMGKTIYVFLHPMAFPYNPVLQFLAFQWDFLNAATLWSSTWLSVFYCVKIATFTHPVFFWLKHKLSGWLPWMLFSSVGLSSFTTILFFIGNHRMYQNYLRNHLQPWNVTGDSIRSYCEKFYLFPLKMITWTMPTAVFFICMILLITSLGRHRKKALLTTSGFREPSVQAHIKALLALLSFAMLFISYFLSLVFSAAGIFPPLDFKFWVWESVIYLCAAVHPIILLFSNCRLRAVLKSRRSSRCGTP (配列番号52)
Mouse Gna15(Gα15)
MARSTWGCCWCTKTAARDNRKKRKGGSGKSTKMRHGVGYSDRRARYNVSMAMDAMDRSRDSKHASVMTDYKVSTKYAVAMYWRDAGRACYRRRHDSAVYYSHRSDSYTADVRSRMTTGNYCSVKKTKRVDVGGRSRRKWHCNVAYASSYDCNDNRMSASTWKSTSVNKTDDKHTSHATYSGRRDAAAKSDMYARVYASCADGGRKGSRARRAHTCATDTSVRSVKDVRDSVARYDN (配列番号53)
TAS2R38(PAVハロタイプ)
MLTLTRIRTVSYEVRSTFLFISVLEFAVGFLTNAFVFLVNFWDVVKRQPLSNSDCVLLCLSISRLFLHGLLFLSAIQLTHFQKLSEPLNHSYQAIIMLWMIANQANLWLAACLSLLYCSKLIRFSHTFLICLASWVSRKISQMLLGIILCSCICTVLCVWCFFSRPHFTVTTVLFMNNNTRLNWQIKDLNLFYSFLFCYLWSVPPFLLFLVSSGMLTVSLGRHMRTMKVYTRNSRDPSLEAHIKALKSLVSFFCFFVISSCAAFISVPLLILWRDKIGVMVCVGIMAACPSGHAAVLISGNAKLRRAVMTILLWAQSSLKVRADHKADSRTLC (配列番号54)