JP6121918B2 - 振動抑制部材及びこれを用いた電磁弁の取付構造 - Google Patents

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Description

本発明は、流体の流量を調整するための電磁弁の作動に伴う振動を抑制する振動抑制部材及びこれを用いた電磁弁の取付構造に関する。
従来、この種の振動抑制部材として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この振動抑制部材は、内燃機関の燃料噴射弁の作動に伴う振動を抑制するものであり、環状に形成されるとともに、燃料噴射弁と内燃機関のシリンダヘッドの間に設けられている。また、振動抑制部材は、互いに対向する内側壁及び外側壁と、これらの内側壁及び外側壁の上端部及び下端部にそれぞれ取り付けられた頂壁及び底壁を一体に有しており、内側壁、外側壁、頂壁及び底壁は、比較的薄い板状に形成されている。また、これらの内側壁などによって画成された空間は、内室になっている。この従来の振動抑制部材の一実施例では、この内室は、ただの空間になっており、他の実施例では、内室に、燃料噴射弁の作動に伴う振動を吸収するための振動吸収材が充填される。この振動吸収材は、粉材又は弾性材で構成されている。
特開2011−202654号公報
上述したように、従来の振動抑制部材の一実施例では、内室が空間になっており、それに加え、内室を画成する内側壁や外側壁などの各壁が薄い板状に形成されている。このため、燃料噴射弁の作動に伴って大きな振動が伝達されたときや、燃料噴射弁の組付時に大きな圧力が作用したときに、各壁が座屈し、振動抑制部材が破損するおそれがある。また、従来の振動抑制部材の他の実施例では、振動吸収材が内室に充填されるので、その分、製造工数及び製造コストが増大してしまう。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであり、強度を向上させることができるとともに、製造工数及び製造コストを削減することができる振動抑制部材及びこれを用いた電磁弁の取付構造を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明による電磁弁の取付構造は、弁体15を有し、流体の流量を調整するための電磁弁(実施形態における(以下、本項において同じ)燃料噴射弁7)と、電磁弁が取り付けられる本体部材(シリンダヘッド5)と、電磁弁と本体部材の間に設けられるとともに、弁体15の作動方向に積層された、少なくとも第1部材41、43、45及び第2部材42、44、46から成る複数の振動抑制部材VS2、VS4、VS5と、を備え、第1及び第2部材41、43、45、42、44、46の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部41a、43a、45a及び凸部42a、44a、46aがそれぞれ形成されており、当該凹部41a、43a、45a及び当該凸部42a、44a、46aは、互いに異なる近似した形状を有し、弁体15の作動方向に沿うそれらの断面形状が三角形状又は円弧状であり、それらの外縁部の一部(第1外縁部41c、42c、第1外縁部43c、44c)が互いに接触するとともに、外縁部の他の部分(第2外縁部41d、42d、第2外縁部43d、44d)が互いに連結され、互いの間に空間SP、spを画成した状態で係合しており、空間SP、spは、凹部41a、43aの外縁部以外の部分と凸部42a、44aの外縁部以外の部分との間に画成されていることを特徴とする。
この構成によれば、電磁弁と、電磁弁が取り付けられる本体部材との間に、電磁弁の弁体の作動方向に積層された、少なくとも第1部材及び第2部材から成る複数の振動抑制部材が設けられている。一般に、電磁弁では、その作動に伴って、弁体の作動方向に振動が発生する。第1及び第2部材は、弁体の作動方向に積層されているため、この電磁弁の振動に伴い、第1及び第2部材には、両者を圧縮するような押圧力が作用する。上述した構成によれば、これらの第1及び第2部材の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部及び凸部がそれぞれ形成されており、当該凹部及び当該凸部は、互いに異なる近似した形状を有するとともに、互いに係合している。このため、電磁弁の作動に伴う振動が発生したときに、当該振動による押圧力により凹部が凸部で押し広げられ、凹部が形成された振動抑制部材が弾性変形することによって、電磁弁の振動を、振動抑制部材で適切に吸収し、抑制することができる。
この場合、凹部と凸部の間に、空間が形成されているため、電磁弁の振動により凹部が凸部で押し広げられても、凸部の頂部が凹部の底面にすぐには当接せず、電磁弁の振動により凹部の変形量が大きくなったときに、凸部の頂部が凹部の底面に当接することによって、それ以上の凹部の変形が抑制される。これにより、電磁弁の比較的大きな振動を振動抑制部材で吸収し、適切に抑制することができるとともに、凹部の変形量の過大化による振動抑制部材の破損を防止することができる。
以上のように、凹部の変形量の過大化による振動抑制部材の破損を防止できるので、その強度を向上させることができる。また、前述した従来の場合と異なり、粉材などの振動吸収材を内室に相当する空間に充填する必要がないので、振動抑制部材の製造工数及び製造コストを削減することができる。
また、前述した構成によれば、弁体の作動方向に沿う凹部及び凸部の断面形状は、三角形状又は円弧状になっている。さらに、凹部及び凸部は、それらの外縁部の一部が互いに接触するとともに、外縁部の他の部分が互いに連結されており、凹部の外縁部以外の部分と凸部の外縁部以外の部分との間に、空間が画成されている。これにより、電磁弁の振動に対して凹部をより変形しやすくすることができ、したがって、振動抑制部材による振動抑制効果を、有効に得ることができる。また、凹部及び凸部の外縁部の他の部分同士が互いに連結されているので、振動抑制部材である第1及び第2部材の組付作業を容易に行うことができ、ひいては、製造コストをさらに削減することができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の電磁弁の取付構造において、複数の振動抑制部材VS5は、第2部材46に、弁体15の作動方向に積層された第3部材47をさらに有し、第2及び第3部材46、47の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部46b及び凸部47aがそれぞれ形成されており、当該凹部46b及び当該凸部47aは、互いに異なる近似した形状を有し、互いの間に空間を画成した状態で係合していることを特徴とする。
この構成によれば、複数の振動抑制部材として、第3部材をさらに有しており、第3部材は、第2部材に、弁体の作動方向に積層されている。第2及び第3部材の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部及び凸部がそれぞれ形成されており、当該凹部及び当該凸部は、互いに異なる近似した形状を有し、互いの間に空間を画成した状態で係合している。以上の構成と、請求項1に係る発明の説明から明らかなように、電磁弁の振動を、第2及び第3部材から成る振動抑制部材で適切に抑制することができるとともに、凹部の変形量の過大化による振動抑制部材の破損を防止することができる。また、請求項1に係る発明による振動抑制部材としての第1及び第2部材による振動抑制効果と相まって、電磁弁の振動抑制効果をさらに有効に得ることができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の電磁弁の取付構造において、凹部41a、43aが形成された振動抑制部材(第1部材41、43)の弁体15の作動方向に沿う断面の幅W1、w1は、当該凹部41a、43aが係合する凸部42a、44aが形成された振動抑制部材(第2部材42、44)の弁体15の作動方向に沿う断面の幅W2、w2よりも小さいことを特徴とする。
この構成によれば、凹部が形成された振動抑制部材の弁体の作動方向に沿う断面の幅が、当該凹部が係合する凸部が形成された振動抑制部材の弁体の作動方向に沿う断面の幅よりも小さくなっている。このため、電磁弁の振動に伴って凹部が凸部で押し広げられる際、当該凹部が形成された振動抑制部材の変形を許容できるので、前述した振動抑制部材による振動抑制効果を、有効に得ることができる。
前記目的を達成するため、請求項に係る発明は、流体の流量を調整するための電磁弁(実施形態における(以下、本項において同じ)燃料噴射弁7)の作動に伴う振動を抑制する振動抑制部材VS1〜VS5であって、電磁弁は、弁体15を有するとともに、本体部材(シリンダヘッド5)に取り付けられており、当該振動抑制部材VS1〜VS5は、電磁弁と本体部材の間に設けられるとともに、弁体15の作動方向に積層された、少なくとも第1部材41、43、45及び第2部材42、44、46から成る複数の振動抑制部材VS2、VS4、VS5で構成され、第1及び第2部材41、43、45、42、44、46の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部41a、43a、45a及び凸部42a、44a、46aがそれぞれ形成されており、当該凹部41a、43a、45a及び当該凸部42a、44a、46aは、互いに異なる近似した形状を有し、弁体15の作動方向に沿うそれらの断面形状が三角形状又は円弧状であり、それらの外縁部の一部(第1外縁部41c、42c、第1外縁部43c、44c)が互いに接触するとともに、外縁部の他の部分(第2外縁部41d、42d、第2外縁部43d、44d)が互いに連結され、互いの間に空間SP、spを画成した状態で係合しており、空間SP、spは、凹部41a、43aの外縁部以外の部分と凸部42a、44aの外縁部以外の部分との間に画成されていることを特徴とする。
この構成によれば、請求項1に係る発明による効果を、同様に得ることができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の振動抑制部材VS5において、複数の振動抑制部材VS5は、第2部材46に、弁体15の作動方向に積層された第3部材47をさらに有し、第2及び第3部材46、47の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部46b及び凸部47aがそれぞれ形成されており、当該凹部46b及び当該凸部47aは、互いに異なる近似した形状を有し、互いの間に空間を画成した状態で係合していることを特徴とする。
この構成によれば、請求項に係る発明による効果を、同様に得ることができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の振動抑制部材VS2、VS4において、凹部41a、43aが形成された振動抑制部材(第1部材41、43)の弁体15の作動方向に沿う断面の幅W1、w1は、当該凹部41a、43aが係合する凸部42a、44aが形成された振動抑制部材(第2部材42、44)の弁体15の作動方向に沿う断面の幅W2、w2よりも小さいことを特徴とする。
この構成によれば、請求項に係る発明による効果を、同様に得ることができる。
本発明の第1実施形態による振動抑制部材を、これを適用した内燃機関とともに概略的に示す断面図である。 燃料噴射弁の内部構造を、(a)燃料噴射弁の弁体が閉弁位置にある場合について、(b)弁体が開弁位置にある場合について、それぞれ示す断面図である。 第1実施形態による振動抑制部材を、燃料噴射弁の一部とともに拡大して示す断面図である。 第1実施形態による振動抑制部材を、燃料噴射弁とともに拡大して部分的に示す断面図である。 第2実施形態による振動抑制部材を、燃料噴射弁とともに拡大して部分的に示す断面図である。 第3実施形態による振動抑制部材を、燃料噴射弁とともに拡大して部分的に示す断面図である。 第4実施形態による振動抑制部材を、燃料噴射弁とともに拡大して部分的に示す断面図である。 第5実施形態による振動抑制部材を、燃料噴射弁とともに拡大して部分的に示す断面図である。 振動抑制部材の凹部及び凸部の変形例を、燃料噴射弁とともに拡大して部分的に示す断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態について詳細に説明する。図1に示す内燃機関(以下「エンジン」という)3は、いわゆる筒内噴射式のガソリンエンジンであり、複数のシリンダ4(1つのみ図示)と、シリンダ4の頂部に固定されたシリンダヘッド5と、シリンダ4ごとに設けられたピストン6、燃料噴射弁7及び点火プラグ8を備えている。シリンダヘッド5の底面と、ピストン6の頂面の間には、燃焼室4aが画成されており、燃料噴射弁7及び点火プラグ8は、対応する燃焼室4aに臨むように、シリンダヘッド5に取り付けられている。また、シリンダヘッド5には、燃焼室4aに連通する吸気ポートIP及び排気ポートEPが形成されており、両ポートIP、EPはそれぞれ、吸気弁IV及び排気弁EVによって開閉される。
さらに、エンジン3には、エンジン3を動力源とする高圧ポンプ(図示せず)や、燃料噴射弁7に接続されたデリバリパイプ31が設けられている。この高圧ポンプは、燃料タンク(図示せず)内の燃料を吸い込むとともに、昇圧し、デリバリパイプ31側に吐出する。デリバリパイプ31に供給された高圧の燃料はさらに、燃料噴射弁7に供給される。
燃料噴射弁7は、デリバリパイプ31から供給された高圧の燃料をシリンダ4内に噴射するとともに、当該噴射される燃料の量を調整するためのものであり、いずれも円筒状の弁体収容部11、アクチュエータ収容部12及び燃料導入部13を同心状に一体に有している。これらの要素11〜13は、燃焼室4a側からデリバリパイプ31側に、この順で並んでおり、アクチュエータ収容部12の径は、弁体収容部11及び燃料導入部13のそれよりも大きい。また、弁体収容部11の燃焼室4a側の端部には、第1シール部材11aが取り付けられている。アクチュエータ収容部12の弁体収容部11側の端部には、弁体収容部11から拡径する第1拡径部12aと、第1拡径部12aからさらに拡径する第2拡径部12bが設けられている。また、燃料導入部13には、第2シール部材13aが取り付けられている。
図2は、燃料噴射弁7の内部構造を概略的に示している。以下、図2の上側及び下側をそれぞれ、「上」及び「下」として説明する。図2に示すように、燃料噴射弁7は、上下方向に延びる弁軸14と、弁軸14の下端部に固定された弁体15と、弁軸14及び弁体15を駆動するためのコア16及びソレノイド17をさらに有している。弁軸14の下部及び弁体15は弁体収容部11に、弁軸14の上部はアクチュエータ収容部12に、それぞれ収容されており、弁軸14及び弁体15は、弁体収容部11と同心状に配置されている。
また、図2(a)に示すように、燃料噴射弁7が閉弁状態にあるときには、弁体15は、弁座18に当接しており、それにより、弁座18に形成された噴射孔18aが、弁体15で閉鎖されている。この弁座18は、弁体収容部11の燃焼室4a側の端部に設けられている。また、弁軸14の途中及び上端部にはそれぞれ、円板状の第1フランジ14a及び第2フランジ14bが、同心状に一体に設けられており、両フランジ14a、14bの間には、上側から順に、第1スプリング19及び上記コア16が設けられている。
コア16は、磁性体で構成されるとともに、筒状に形成されており、上下方向に貫通する案内孔16aと、第1スプリング19を収容するための収容凹部16bを有している。また、コア16は、弁軸14の上部とともに、アクチュエータ収容部12に収容されるとともに、アクチュエータ収容部12と同心状に配置されている。さらに、コア16の案内孔16aには、弁軸14が挿入されており、コア16の下面は、第1フランジ14aの上面に接触している。上記の第1スプリング19は、圧縮コイルばねで構成されており、圧縮された状態で第2フランジ14bとコア16の間に設けられている。以上の構成の弁軸14、弁体15及びコア16は、弁体収容部11及びアクチュエータ収容部12内を、図2(a)に示す閉弁位置と、図2(b)に示す開弁位置との間で、上下方向に一体に移動自在である。
前記ソレノイド17は、円筒状に形成され、アクチュエータ収容部12に収容されるとともに、アクチュエータ収容部12の内壁(図示せず)に、同心状に固定されている。また、ソレノイド17は、マイクロコンピュータなどで構成されたECU(図示せず)に電気的に接続されており、ECUからの駆動信号により励磁されることによって、電磁力を発生させる。さらに、ソレノイド17の径方向の内側には、円筒状のスリーブ20が同心状に設けられている。
このスリーブ20は、ソレノイド17とともに、アクチュエータ収容部12の内壁に固定されており、ソレノイド17及びスリーブ20は、燃料導入部13とコア16の間に設けられている。また、スリーブ20の径方向の内側で、かつ、燃料導入部13と第2フランジ14bの間には、圧縮コイルばねで構成された第2スプリング21が、圧縮された状態で設けられている。第2スプリング21は、第2フランジ14b及び弁軸14を介して、弁体15を閉弁方向(図2の下方)に付勢している。
以上の構成の燃料噴射弁7では、デリバリパイプ31からの高圧の燃料が、燃料導入部13に供給される。燃料導入部13に供給された燃料はさらに、アクチュエータ収容部12を介して、弁体収容部11に供給され、弁体15を閉弁方向に押圧する。以上のように、弁体15には、上述した第2スプリング21による閉弁方向への付勢力と、燃料による閉弁方向への押圧力の双方が作用する。燃料噴射弁7が閉弁状態にあるときには、ECUからの駆動信号がソレノイド17に供給されず、弁体15は、上記の第2スプリング21の付勢力及び燃料の押圧力の双方によって、図2(a)に示す閉弁位置に保持される。
燃料噴射弁7を開弁するときには、ECUからの駆動信号がソレノイド17に供給され、それに伴って発生したソレノイド17の電磁力により、コア16が上方のソレノイド17に吸引される。これにより、弁体15は、コア16及び弁軸14と一緒に、第2スプリング21の付勢力及び燃料の押圧力の双方に抗し、図2(b)に示す開弁位置に向かって上方に移動する。その結果、噴射孔18aが開放されることによって、デリバリパイプ31から供給された高圧の燃料が、シリンダ4内に噴射される。また、開弁位置への弁体15の移動に伴って、コア16がスリーブ20に当接する。
また、開弁状態の燃料噴射弁7を閉弁するときには、ソレノイド17への駆動信号の供給が停止されることによって、上記とは逆の動作が行われる結果、弁体15が、閉弁位置(図2(a))に移動し、弁座18に当接することによって、噴射孔18aが弁体15で閉鎖される。
以上のように、燃料噴射弁7では、その開弁動作及び閉弁動作に伴い、スリーブ20へのコア16の当接、及び、弁座18への弁体15の当接がそれぞれ行われることによって、弁体15の作動方向に振動が発生する。
また、シリンダヘッド5には、燃焼室4aに連通する取付孔32が形成されており、取付孔32は、燃焼室4a側から外方に向かってテーパ状に拡径する第1孔部32aと、テーパ部32aよりも径の大きい第2孔部32bを有している。燃料噴射弁7は、この取付孔32を介して、シリンダヘッド5に次のようにして取り付けられる。すなわち、まず、アクチュエータ収容部12の第1拡径部12aを、後述する振動抑制部材VS1に挿入し、その状態で、弁体収容部11を第1孔部32aに挿入するとともに、弁体収容部11の第1シール部材11aを第1孔部32aの燃焼室4a側の端部に嵌合させ、アクチュエータ収容部12の第1及び第2拡径部12a、12bを、第2孔部32bに挿入する。その状態で、デリバリパイプ31に一体に設けられたインジェクタカップ31aを、燃料導入部13に外方から嵌合させるとともに、シリンダヘッド5の壁部に、ボルトBなどで固定する。以上により、燃料噴射弁7は、取付孔32に挿入された状態で、シリンダヘッド5に取り付けられる。
また、第1シール部材11aによって、弁体収容部11と第1孔部32aの間の隙間への塵などの侵入が防止されるとともに、燃料導入部13の第2シール部材13aによって、インジェクタカップ31aと燃料導入部13の間からの燃料の漏れが防止される。
上記の振動抑制部材VS1は、図3及び図4に示すように、第1部材41及び第2部材42で構成されており、アクチュエータ収容部12の第2拡径部12bと、取付孔32の第2孔部32bの底壁との間に、設けられている。これらの第1及び第2部材41、42は、金属で構成され、円環状に形成されており、弁体15の作動方向に積層されている。また、第1及び第2部材41、42は、第2拡径部12bから第2孔部32bの底壁に向かって、この順で並んでおり、第1部材41の頂面は第2拡径部12bの底面に、第2部材42の底面は第2孔部32bの底壁に、それぞれ接触している。
さらに、第1及び第2部材41、42の互いに対向する面にはそれぞれ、その周方向の全体にわたって延びる凹部41a及び凸部42aが形成されている。これらの凹部41a及び凸部42aは、互いに異なる近似した形状を有するとともに、互いに係合しており、それらの第1及び第2部材41、42の軸線方向に沿う断面形状は、三角形状になっている。また、凹部41aの底部がなす角度D1は、凸部42aの頂部がなす角度D2よりも小さくなっている。なお、第1及び第2部材41、42が弁体15の作動方向に積層されていることから明らかなように、第1及び第2部材41、42の軸線方向は、弁体15の作動方向と同じである。
また、凹部41aの外縁部41b及び凸部42aの外縁部42bは、互いに接触しており、凹部41aの外縁部41b以外の部分と凸部42aの外縁部42b以外の部分との間には、非常に小さい空間SPが画成されている。さらに、第1部材41の軸線方向(弁体15の作動方向)に沿う断面の幅W1は、第2部材42の軸線方向(弁体15の作動方向)に沿う断面の幅W2よりも小さくなっている。
また、第1実施形態における各種の要素と、本発明における各種の要素との対応関係は、次のとおりである。すなわち、第1実施形態におけるシリンダヘッド5及び燃料噴射弁7が、本発明における本体部材及び電磁弁にそれぞれ相当する。
以上のように、第1実施形態によれば、燃料噴射弁7とシリンダヘッド5の間に、弁体15の作動方向に積層された第1及び第2部材41、42から成る振動抑制部材VS1が設けられている。これらの第1及び第2部材41、42の互いに対向する面には、凹部41a及び凸部42aがそれぞれ形成されており、当該凹部41a及び当該凸部42aは、互いに異なる近似した形状を有するとともに、互いに係合している。したがって、燃料噴射弁7の作動に伴う振動を、振動抑制部材VS1で適切に吸収し、抑制することができる。
この場合、凹部41aと凸部42aの間に、空間SPが形成されているため、燃料噴射弁7の振動により凹部41aが凸部42aで押し広げられても、凸部42aの頂部が凹部41aの底面にすぐには当接せず、燃料噴射弁7の振動により凹部41aの変形量が大きくなったときに、凸部42aの頂部が凹部41aの底面に当接することによって、それ以上の凹部41aの変形が抑制される。これにより、燃料噴射弁7の比較的大きな振動を振動抑制部材VS1で吸収し、適切に抑制することができるとともに、凹部41aの変形量の過大化による振動抑制部材VS1の破損を防止することができる。
以上のように、凹部41aの変形量の過大化による振動抑制部材VS1の破損を防止できるので、振動抑制部材VS1の強度を向上させることができる。また、前述した従来の場合と異なり、粉材などの振動吸収材を内室に相当する空間SPに充填する必要がないので、振動抑制部材VS1の製造工数及び製造コストを削減することができる。
また、弁体15の作動方向に沿う凹部41a及び凸部42aの断面形状は、三角形状になっている。さらに、凹部41a及び凸部42aが、それらの外縁部41b、42bにおいてのみ、互いに接触しており、凹部41aの外縁部41b以外の部分と凸部42aの外縁部42b以外の部分との間に、空間SPが画成されている。これにより、燃料噴射弁7の作動に伴う振動に対して凹部41aをより変形しやすくすることができ、したがって、振動抑制部材VS1による振動抑制効果を、有効に得ることができる。
また、凹部41aが形成された第1部材41の弁体15の作動方向に沿う断面の幅W1が、当該凹部41aが係合する凸部42aが形成された第2部材42の弁体15の作動方向に沿う断面の幅W2よりも小さくなっている。このため、燃料噴射弁7の振動に伴って凹部41aが凸部42aで押し広げられる際、当該凹部41aが形成された第1部材41の変形を許容できるので、振動抑制部材VS1による振動抑制効果を、有効に得ることができる。
次に、図5を参照しながら、本発明の第2実施形態による振動抑制部材VS2について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。図5では、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付している。この振動抑制部材VS2は、第1実施形態と比較して、凹部41aの外縁部のうちの径方向の内側に位置する第2外縁部41dと、凸部42aの外縁部のうちの径方向の内側に位置する第2外縁部42dが、互いに連結されている点のみが、異なっている。当該連結は、溶接などによって行われる。また、凹部41aの外縁部のうちの径方向の外側に位置する第1外縁部41cと、凸部42aの外縁部のうちの径方向の外側に位置する第1外縁部42cは、第1実施形態と同様、互いに接触している。
以上のように、第2実施形態によれば、凹部41aの第2外縁部41d及び凸部42aの第2外縁部42dが互いに連結されているので、振動抑制部材VS2である第1及び第2部材41、42の組付作業を容易に行うことができ、ひいては、製造コストをさらに削減することができる。その他、第1実施形態による前述した効果、すなわち、燃料噴射弁7の作動に伴う振動を適切に抑制できるとともに、強度を向上させることができるという効果を、同様に得ることができる。
次に、図6を参照しながら、本発明の第3実施形態による振動抑制部材VS3について説明する。この振動抑制部材VS3は、第1実施形態と比較して、その第1及び第2部材43、44にそれぞれ形成された凹部43a及び凸部44aの断面形状が主に異なっている。図6では、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付している。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図6に示すように、凹部43a及び凸部44aは、互いに異なる近似した形状を有するとともに、互いに係合しており、それらの第1及び第2部材43、44の軸線方向(弁体15の作動方向)に沿う断面形状は、第1及び第2実施形態と異なり、三角形状ではなく、円弧状になっている。凹部43aの曲率は、凸部44aの曲率よりも大きくなっている。また、凹部43aの外縁部43b及び凸部44aの外縁部44bは、互いに接触しており、凹部43aの外縁部43b以外の部分と凸部44aの外縁部44b以外の部分との間には、非常に小さい空間spが画成されている。さらに、弁体15の作動方向に沿う第1部材43の断面の幅w1は、弁体15の作動方向に沿う第2部材42の断面の幅w2よりも小さくなっている。
以上のように、第3実施形態によれば、燃料噴射弁7とシリンダヘッド5の間に、弁体15の作動方向に積層された第1及び第2部材43、44から成る振動抑制部材VS3が設けられている。これらの第1及び第2部材43、44の互いに対向する面には、凹部43a及び凸部44aがそれぞれ形成されており、当該凹部43a及び当該凸部44aは、互いに異なる近似した形状を有するとともに、互いに係合している。したがって、燃料噴射弁7の作動に伴う振動を、振動抑制部材VS3で適切に吸収し、抑制することができる。
この場合、凹部43aと凸部44aの間に、空間spが形成されているため、第1実施形態と同様、燃料噴射弁7の振動により凹部43aが凸部44aで押し広げられても、凸部44aの頂部が凹部43aの底面にすぐには当接せず、燃料噴射弁7の振動により凹部43aの変形量が大きくなったときに、凸部44aの頂部が凹部43aの底面に当接することによって、それ以上の凹部43aの変形が抑制される。これにより、燃料噴射弁7の比較的大きな振動を振動抑制部材VS3で吸収し、適切に抑制することができるとともに、凹部43aの変形量の過大化による振動抑制部材VS3の破損を防止することができる。
以上のように、凹部43aの変形量の過大化による振動抑制部材VS3の破損を防止できるので、振動抑制部材VS3の強度を向上させることができる。また、前述した従来の場合と異なり、粉材などの振動吸収材を内室に相当する空間spに充填する必要がないので、振動抑制部材VS3の製造工数及び製造コストを削減することができる。
また、弁体15の作動方向に沿う凹部43a及び凸部44aの断面形状は、円弧状になっている。さらに、凹部43a及び凸部44aが、それらの外縁部43b、44bにおいてのみ、互いに接触しており、凹部43aの外縁部43b以外の部分と凸部44aの外縁部44b以外の部分との間に、空間spが画成されている。これにより、燃料噴射弁7の作動に伴う振動に対して凹部43aをより変形しやすくすることができ、したがって、振動抑制部材VS3による振動抑制効果を、有効に得ることができる。
また、凹部43aが形成された第1部材43の弁体15の作動方向に沿う断面の幅w1が、当該凹部43aが係合する凸部44aが形成された第2部材44の弁体15の作動方向に沿う断面の幅w2よりも小さくなっている。このため、燃料噴射弁7の振動に伴って凹部43aが凸部44aで押し広げられる際、当該凹部43aが形成された第1部材43の変形を許容できるので、振動抑制部材VS3による振動抑制効果を、有効に得ることができる。
次に、図7を参照しながら、本発明の第4実施形態による振動抑制部材VS4ついて、第3実施形態と異なる点を中心に説明する。図7では、第3実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付している。この振動抑制部材VS4は、第3実施形態と比較して、凹部43aの外縁部のうちの径方向の内側に位置する第2外縁部43dと、凸部44aの外縁部のうちの径方向の内側に位置する第2外縁部44dが、互いに連結されている点のみが、異なっている。当該連結は、第2実施形態と同様、溶接などによって行われる。また、凹部43aの外縁部のうちの径方向の外側に位置する第1外縁部43cと、凸部44aの外縁部のうちの径方向の外側に位置する第1外縁部44cは、第3実施形態と同様、互いに接触している。
以上のように、第4実施形態によれば、凹部43aの第2外縁部43d及び凸部44aの第2外縁部44dが互いに連結されているので、振動抑制部材VS4である第1及び第2部材43、44の組付作業を容易に行うことができ、ひいては、製造コストをさらに削減することができる。その他、第3実施形態による前述した効果、すなわち、燃料噴射弁7の作動に伴う振動を適切に抑制できるとともに、強度を向上させることができるという効果を、同様に得ることができる。
次に、図8を参照しながら、本発明の第5実施形態による振動抑部材VS5について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。図8では、第1実施形態と同じ構成要素については、同じ符号を付している。この振動抑制部材VS5は、第1実施形態と異なり、第1部材45及び第2部材46に加え、第3部材47を有している。第1〜第3部材45〜47は、第1実施形態と同様、金属で構成されるとともに、環状に形成されており、第2拡径部12bから第2孔部32bの底壁に向かって、この順で、弁体15の作動方向に積層されている。また、第2孔部32bの底壁には、第1実施形態と異なり、第2部材46ではなく、第3部材47の底面が、接触している。
さらに、第1及び第2部材45、46の互いに対向する面にはそれぞれ、第1実施形態と同様、その周方向の全体にわたって延びる凹部45a及び凸部46aが形成されている。図8と図4の比較から明らかなように、凹部45a及び凸部46aの構成(断面形状が三角形状であることや、それらの外縁部同士が接触していること、互いの間に空間が画成されていること)は、第1実施形態の凹部41a及び凸部42aのそれと同様であるので、その詳細な説明については省略する。一方、弁体15の作動方向に沿う第1及び第2部材45、46の断面の幅は、第1実施形態と異なり、互いに等しくなっている。
また、第2及び第3部材46、47の互いに対向する面にはそれぞれ、その周方向の全体にわたって延びる凹部46b及び凸部47aが形成されている。図8と図4の比較から明らかなように、凹部46b及び凸部47aの構成(断面形状が三角形状であることや、それらの外縁部同士が接触していること、互いの間に空間が画成されていること)は、第1実施形態の凹部41a及び凸部42aのそれと同様であるので、その詳細な説明については省略する。一方、弁体15の作動方向に沿う第2及び第3部材46、47の断面の幅は、互いに等しくなっている。
以上のように、第5実施形態によれば、振動抑制部材VS5として、第1〜第3部材
45〜47を有しており、第1〜第3部材45〜47は、弁体15の作動方向に積層されている。また、第1及び第2部材45、46の互いに対向する面には、凹部45a及び凸部46aがそれぞれ形成されており、当該凹部45a及び当該凸部46aは、互いに異なる近似した形状を有し、互いの間に空間を画成した状態で係合している。さらに、第2及び第3部材46、47の互いに対向する面には、凹部46b及び凸部47aがそれぞれ形成されており、当該凹部46b及び当該凸部47aは、互いに異なる近似した形状を有し、互いの間に空間を画成した状態で係合している。
以上により、燃料噴射弁7の振動を、第1〜第3部材45〜47から成る振動抑制部材VS5でより適切に抑制することができる。また、凹部45a、46bの変形量の過大化による振動抑制部材VS5の破損を防止でき、その強度を向上させることができるとともに、第1〜第4実施形態と同様、製造工数及び製造コストを削減することができる。
また、弁体15の作動方向に沿う第1部材45の凹部45a及び第2部材46の凸部46aの断面形状は、三角形状になっている。さらに、凹部45a及び凸部46aが、それらの外縁部においてのみ、互いに接触しており、凹部45aの外縁部以外の部分と凸部46aの外縁部以外の部分との間に、空間が画成されている。以上の構成は、第2部材46の凹部46b及び第3部材47の凸部47aについても同様である。以上により、燃料噴射弁7の作動に伴う振動に対して凹部45a、46bをより変形しやすくすることができ、したがって、振動抑制部材VS5による振動抑制効果を、有効に得ることができる。
なお、本発明は、説明した第1〜第5実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、第1〜第5実施形態では、第1部材41、43、45及び第2部材42、44、46の互いに対向する面に、凹部41a、43a、45a及び凸部42a、44a、46aをそれぞれ設けているが、これとは逆に、凸部及び凹部をそれぞれ設けてもよい。同様に、第5実施形態では、第2部材46及び第3部材47の互いに対向する面に、凹部46b及び凸部47aをそれぞれ設けているが、これとは逆に、凸部及び凹部をそれぞれ設けてもよい。
さらに、第1、第2及び第5実施形態では、凹部41a、45a、46b及び凸部42a、46a、47aの断面形状を三角形状に、第3及び第4実施形態では、凹部43a及び凸部44aの断面形状を円弧状に、それぞれ形成しているが、特許請求の範囲に記載された要件を満たす限り、他の適当な形状を採用することができる。例えば、第5実施形態における凹部45a、46b及び凸部46a、47aの断面形状を、円弧状に形成してもよいことはもちろんである。また、第2及び第4実施形態では、凹部41a、43aの第2外縁部41d、43d及び凸部42a、44aの第2外縁部42d、44dを互いに連結しているが、凹部41a、43aの第1外縁部41c、43c及び凸部42a、44aの第1外縁部42c、44cを互いに連結してもよい。さらに、第5実施形態では、凹部45a及び凸部46aの外縁部と、凹部46b及び凸部47aの外縁部を、互いに接触させているが、第2及び第4実施形態と同様、それらの外縁部の一部を互いに接触させるとともに、前記外縁部の他の部分を互いに連結してもよい。
さらに、第1及び第2実施形態では、弁体15の作動方向に沿う第1部材41の断面の幅W1を、弁体15の作動方向に沿う第2部材42の断面の幅W2よりも小さな値に設定しているが、両者W1、W2を互いに同じ値に設定してもよい。このことは、第3及び第4実施形態の第1及び第2部材43、44についても同様に当てはまる。また、第5実施形態では、弁体15の作動方向に沿う第1〜第3部材45〜47の断面の幅を互いに同じ値に設定しているが、凹部45aが形成された第1部材45の断面の幅を、凹部45aと係合する凸部46aが形成された第2部材46の断面の幅よりも小さな値に設定するとともに、凹部46bが形成された第2部材46の断面の幅を、凹部46bと係合する凸部47aが形成された第3部材47の断面の幅よりも小さな値に設定してもよい。
さらに、第1〜第5実施形態では、凹部41a、43a、45a及び凸部42a、44a、46aをそれぞれ、第1部材41、43、45及び第2部材42、44、46の互いに対向する面の全体に設けているが、部分的に設けてもよい。例えば、図9に示すように、凹部48a及び凸部49aを、第1及び第2部材48、49の互いに対向する面の径方向の中央部に、それぞれ設けてもよい。このことは、第5実施形態の凹部46b及び凸部47aについても、同様に当てはまる。なお、図9は、凹部48a及び凸部49aの断面形状が三角形状の例であるが、円弧状でもよく、あるいは、他の適当な形状でもよい。また、第1〜第5実施形態では、振動抑制部材VS1〜VS5をそれぞれ、円環状に形成するとともに、燃料噴射弁7の周方向の全体に設けているが、円弧状又は板状に複数、形成するとともに、燃料噴射弁7の周方向に部分的に設けてもよい。
さらに、本発明における振動抑制部材を構成する部材の数は、第1〜第4実施形態では2つ(第1部材41、43及び第2部材42、44)であり、第5実施形態では3つ(第1〜第3部材45〜47)であるが、4つ以上でもよい。この場合にも、複数の振動抑制部材の互いに対向する面の一方及び他方には、特許請求の範囲に記載された凹部及び凸部がそれぞれ形成される。また、第1〜第5実施形態では、本発明における電磁弁は、燃料噴射弁7であるが、流体の流量を調整するための他の適当な電磁弁、例えばEGR弁などでもよい。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
7 燃料噴射弁(電磁弁)
VS 振動抑制部材
41 第1部材
41a 凹部
41b 凹部41aの外縁部
41c 第1外縁部(凹部の外縁部の一部)
41d 第2外縁部(凹部の外縁部の他の部分)
42 第2部材
42a 凸部
42b 凸部42aの外縁部
42c 第1外縁部(凸部の外縁部の一部)
42d 第2外縁部(凸部の外縁部の他の部分)
SP 空間
W1 弁体15の作動方向に沿う第1部材41の断面の幅
W2 弁体15の作動方向に沿う第2部材42の断面の幅
VS 振動抑制部材
43 第1部材
43a 凹部
43b 凹部43aの外縁部
43c 第1外縁部(凹部の外縁部の一部)
43d 第2外縁部(凹部の外縁部の他の部分)
44 第2部材
44a 凸部
44b 凸部44aの外縁部
44c 第1外縁部(凸部の外縁部の一部)
44d 第2外縁部(凸部の外縁部の他の部分)
sp 空間
w1 弁体15の作動方向に沿う第1部材43の断面の幅
w2 弁体15の作動方向に沿う第2部材44の断面の幅
VS5 振動抑部材
45 第1部材
45a 凹部
46 第2部材
46a 凸部
46b 凹部
47 第3部材
47a 凸部

Claims (6)

  1. 弁体を有し、流体の流量を調整するための電磁弁と、
    当該電磁弁が取り付けられる本体部材と、
    前記電磁弁と前記本体部材の間に設けられるとともに、前記弁体の作動方向に積層された、少なくとも第1部材及び第2部材から成る複数の振動抑制部材と、を備え、
    前記第1及び第2部材の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部及び凸部がそれぞれ形成されており、当該凹部及び当該凸部は、互いに異なる近似した形状を有し、前記弁体の作動方向に沿うそれらの断面形状が三角形状又は円弧状であり、それらの外縁部の一部が互いに接触するとともに、前記外縁部の他の部分が互いに連結され、互いの間に空間を画成した状態で係合しており、
    当該空間は、前記凹部の前記外縁部以外の部分と前記凸部の前記外縁部以外の部分との間に画成されていることを特徴とする電磁弁の取付構造。
  2. 前記複数の振動抑制部材は、前記第2部材に、前記弁体の作動方向に積層された第3部材をさらに有し、
    前記第2及び第3部材の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部及び凸部がそれぞれ形成されており、当該凹部及び当該凸部は、互いに異なる近似した形状を有し、互いの間に空間を画成した状態で係合していることを特徴とする、請求項1に記載の電磁弁の取付構造。
  3. 前記凹部が形成された前記振動抑制部材の前記弁体の作動方向に沿う断面の幅は、当該凹部が係合する前記凸部が形成された前記振動抑制部材の前記弁体の作動方向に沿う断面の幅よりも小さいことを特徴とする、請求項に記載の電磁弁の取付構造。
  4. 流体の流量を調整するための電磁弁の作動に伴う振動を抑制する振動抑制部材であって、
    前記電磁弁は、弁体を有するとともに、本体部材に取り付けられており、
    当該振動抑制部材は、前記電磁弁と前記本体部材の間に設けられるとともに、前記弁体の作動方向に積層された、少なくとも第1部材及び第2部材から成る複数の振動抑制部材で構成され、
    前記第1及び第2部材の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部及び凸部がそれぞれ形成されており、当該凹部及び当該凸部は、互いに異なる近似した形状を有し、前記弁体の作動方向に沿うそれらの断面形状が三角形状又は円弧状であり、それらの外縁部の一部が互いに接触するとともに、前記外縁部の他の部分が互いに連結され、互いの間に空間を画成した状態で係合しており、
    当該空間は、前記凹部の前記外縁部以外の部分と前記凸部の前記外縁部以外の部分との間に画成されていることを特徴とする振動抑制部材。
  5. 前記複数の振動抑制部材は、前記第2部材に、前記弁体の作動方向に積層された第3部材をさらに有し、
    前記第2及び第3部材の互いに対向する面の一方及び他方には、凹部及び凸部がそれぞれ形成されており、当該凹部及び当該凸部は、互いに異なる近似した形状を有し、互いの間に空間を画成した状態で係合していることを特徴とする、請求項4に記載の振動抑制部材。
  6. 前記凹部が形成された前記振動抑制部材の前記弁体の作動方向に沿う断面の幅は、当該凹部が係合する前記凸部が形成された前記振動抑制部材の前記弁体の作動方向に沿う断面の幅よりも小さいことを特徴とする、請求項5に記載の振動抑制部材。
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