JP6121783B2 - 第2ケーブル・キャリア・ガイドのための装着固定手段を有する繊維機械 - Google Patents

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Description

本発明は、作業領域に沿って繊維機械の長手方向に動かすことができる少なくとも1つのメンテナンス装置を有する繊維機械の長手方向に沿って互いに隣接して配置された複数の作業領域を有する、特に、紡績機械である繊維機械に関する。
さらに、この繊維機械は、それぞれのメンテナンス装置のためのケーブルキャリアと、繊維機械の長手方向に延びるケーブル・キャリア・ガイドとを備えるメンテナンス装置にエネルギーを供給するためのエネルギー供給装置を備えている。
本明細書の繊維機械は、ケーブル・キャリア・ガイドのための装着固定手段を備えている。
糸をつなぎ合わせること、スプールを交換すること、スライバを送り込むことなどの、個々の作業領域で様々なメンテナンス作業を行う繊維機械のためのメンテナンス装置は、従来技術の多くの実施形態で公知である。
例えば、こうしたメンテナンス装置は、オープンエンド紡績機械またはエアジェット紡績機械に設置されている。
両側タイプの繊維機械に関しては、1つのメンテナンス装置が、繊維機械の各側で作業領域に沿って動かすことができるように配置される場合が多く、メンテナンス装置のそれぞれが、繊維機械の一方側を扱っている。
この場合、レールシステムは、繊維機械に沿ってメンテナンス装置を動かすために繊維機械に配置されている。
しかしながら、繊維機械が長くなるか、または、作業領域の数が増えると、繊維機械の各側に固定的に関連付けてメンテナンス装置を取り付けた時に、待機期間が、くり返し生じることがある。
したがって、繊維機械の作業領域の迅速で信頼可能な動作を達成するために、半円形の湾曲レールと繊維機械の両側の移動レールを接続することにより、メンテナンス装置のうちの一方が、繊維機械の他方側で作業領域を扱うために半円形の湾曲レールを介して繊維機械の他方側に移動可能にすることも公知である。
繊維機械の各側にメンテナンス装置を最大で2つ有する繊維機械は、例えば、特許文献1に記載されている。
一般的には、エネルギーは、メンテナンス装置毎に1つのケーブルキャリアを介して供給され、メンテナンス装置においては、送電配線と圧縮空気配管だけでなく、他の配線が走らされる。
ここで、ケーブルキャリアは、互いに平行に走る2つのガイド軌道に分けられるケーブル・キャリア・ガイド内で誘導される。
2つのガイド軌道内で合計4つのメンテナンス装置のケーブルキャリアを誘導することができるように、繊維機械の一方側の2つのケーブルキャリアがそれぞれ、ガイド軌道内で順々に誘導される。
それぞれのケーブルキャリアの一端は、繊維機械の中央のエリアに取り付けられるが、それぞれのケーブルキャリアの他端は、メンテナンス装置に取り付けたケーブル・キャリア・マウントを通って誘導され、メンテナンス装置に接続されている。
したがって、繊維機械に沿って移動する時に、ケーブルキャリアは、予備的なループを形成しながら、繊維機械のケーブル・キャリア・ガイドから巻き上げられ、反対方向に移動する時に、繊維機械のケーブルキャリアのガイド軌道に置かれる。
そのような構成のメンテナンス装置のうちの1つが、半円形の湾曲レールを介して繊維機械の他方側に移動する場合には、適応性が増加してメンテナンス装置に対する待機期間が長くなるのを避けることができる。
しかしながら、ケーブル・キャリア・ガイドにケーブルキャリアを配置することによって、メンテナンス装置は、特定の構成に対して、その移動範囲が非常に制限される。
国際公開第2007/096026号明細書
そこで、本発明の目的は、個々のメンテナンス装置の作業領域を制限することなく、費用対効果が高く適応性のある方法で複数のメンテナンス装置を配置可能とした繊維機械を作り出すことである。
すなわち、本発明の目的は、独立特許請求項の特徴を用いて達成される。
繊維機械の長手方向で互いに隣接して配置された複数の作業領域を有する、オープンエンド紡績機械またはエアジェット紡績機械などの特に紡績機械である繊維機械は、作業領域に沿って繊維機械の長手方向に動かすことができる少なくとも1つのメンテナンス装置を備えている。
さらに、繊維機械は、各メンテナンス装置のためのケーブルキャリアと、繊維機械の長手方向に延伸するケーブル・キャリア・ガイドとを備える少なくとも1つのメンテナンス装置にエネルギーを供給するエネルギー供給装置を備えている。
繊維機械は、エネルギーを供給するエネルギー供給装置において、2つのガイド軌道を有する第1ケーブル・キャリア・ガイドのための第1装着固定手段を備えている。
本発明によれば、繊維機械は、少なくとも3つのガイド軌道を有する第2ケーブル・キャリア・ガイドのための第2装着固定手段を備え、第1ケーブル・キャリア・ガイドおよび/または第2ケーブル・キャリア・ガイドは、互いに対して代替的に繊維機械に取り付けられることができる。
したがって、本発明は、上記の繊維機械に関し、2つのガイド軌道を有するケーブル・キャリア・ガイドが、メンテナンス装置の移動レール間に一般的な方法で配置される。
2つのガイド軌道を有する第1ケーブル・キャリア・ガイドが、第1装着固定手段によって繊維機械に設置される場合には、繊維機械は、従来技術において一般的であるように、動くことができるメンテナンス装置を最大4つ装備されることができる。
しかしながら、繊維機械が、特に長く、作業領域を数多く有して実装される場合には、第2ケーブル・キャリア・ガイドが、第1ケーブル・キャリア・ガイドの代わりに第2装着固定手段によって繊維機械に配置され、第2ケーブル・キャリア・ガイドは、本発明によると少なくとも3つのガイド軌道を備えている。
こうして、第1ケーブル・キャリア・ガイドまたは第2ケーブル・キャリア・ガイドは、顧客の所望に依って適応性のある方法で設置することができ、繊維機械は、それに応じて柔軟に、メンテナンス装置を最大6つ装備することができる。
一方、第2ケーブル・キャリア・ガイドが、互いに対して平行な4つのガイド軌道を備える場合には、最大8つのメンテナンス装置を、繊維機械に配置することができる。
最大で4つのメンテナンス装置を有する機械に組み合わせられる、既存の機械概念と既存の機械構成部材とが、抜本的に改変される必要がない場合には、特に有利であるが、もっと正確に言えば、第2ケーブルキャリアのためのさらなる装着固定手段が提供されなければならない。
したがって、実績のある公知の構成部材を使用しながら、数多くの作業領域に繊維機械を柔軟に適合させることが可能である。
したがって、第2ケーブル・キャリア・ガイドのための第2装着固定手段を提供することによって、製造業者は、400錘を超える紡績位置を有する長い機械に対しても短い機械で長く使用されてきた同じ構成部材を使用することができる。
逆に、短い繊維機械が所望される場合には、エネルギー供給が完全に再設計される場合にそうであるようには、複数のガイド軌道を有する、より費用がかかるケーブル・キャリア・ガイドは必要とはされない。
2つの異なるケーブル・キャリア・ガイドに対して互いに完全に独立して使用可能な2つの装着固定手段を有する繊維機械の実施形態は、第1ケーブル・キャリア・ガイドが、繊維機械に残り、第2ケーブル・キャリア・ガイドが、所望された時または一時的に配置されることも可能である。
第1装着固定手段と第2装着固定手段とが、既に存在する長手方向の構成部材に配置される場合には有利である。
長手方向の構成部材は、特に、2つの側壁と、2つの側壁間で繊維機械の長手方向に延伸する空気経路とを備える空気経路構成部分となる。
このようにして、空気経路の構成部材とエネルギー供給の構成部材との有利な組み合わせと、繊維機械に対するそれらの構成部材の有利な取り付け設計とを達成することができる。
この場合、第1装着固定手段が、第1ケーブル・キャリア・ガイドが空気経路の上に取り付けられるように繊維機械の長手方向の構成部材に配置される実施形態が有利である。
本明細書においては、第1装着固定手段は、第1ケーブル・キャリア・ガイドが空気経路構成部分の2つの側壁間で保護された空気経路の上に取り付けられるように空気経路構成部分の側壁に配置されることが好ましい。
ここで、空気経路構成部分の側壁が、ケーブル・キャリア・ガイドの側壁としても同時に働くことにより、費用を最適化された実施形態が実装されることができる。
第1装着固定手段および/または第2装着固定手段が、ケーブル・キャリア・ガイドのそれぞれを取り付ける複数の取り付け穴を備えている場合には、さらに有利であり、取り付け穴は、空気経路構成部分の側壁に配置されるのが好ましい。
それにより、空気経路構成部分は、単純な幾何形状に形成された板金属部品として費用対効果が高く製造されることができる。
しかしながら、第2装着固定手段に関して、第2固定装置が、第2ケーブル・キャリア・ガイドのための少なくとも1つの水平に配向された支持面を備える場合も有利である。
それにより、第2ケーブル・キャリア・ガイドは、単に、第1装着固定手段とは無関係で、公知の設計の空気経路構成部分に完全に配置され、その目的のために、支持面は、ケーブル・キャリア・ガイドの裏側であってもケーブル・キャリア・ガイドの上に設けられる。
さらに、例えば、取り付け穴も、支持面に作ることができる。
本発明の異なる実施形態によれば、第2装着固定手段は、第2ケーブル・キャリア・ガイドが、トラフ形状(wannenformige)の装着固定手段に配置されるように、例えば、空気経路構成部分の上側領域にトラフ形状を有して実装される。
また、装着固定手段のトラフ形状の実装は、第2ケーブル・キャリア・ガイドが単純な設計として実装されるように、第2ケーブル・キャリア・ガイドの外側のガイド軌道の横側境界を提供することができる。
また、トラフ形状の第2装着固定手段の横側境界も、第2ケーブル・キャリア・ガイドを繊維機械に水平方向で同時に固定することができる。
本発明の有利な改良によれば、水平に配向された支持面および/またはトラフ形状の装着固定手段は、本明細書においては、空気経路構成部分の側壁によって形成される。
それにより、公知の空気経路構成部分がさらに利用され、空気経路構成部分に対してわずかな設計変更だけが必要とされる。
本発明の有利な実施形態によれば、第2装着固定手段が、互いに対して隣接して配置された4つのガイド軌道を有するケーブル・キャリア・ガイドのために実装される。
それにより、全ての作業領域が長い繊維機械に対してさえも確実に働くように、最大で8つのメンテナンス装置が繊維機械に配置されることが可能となる。
本発明の異なる実施形態によれば、第2装着固定手段が、互いに対して隣接して配置される3つのガイド軌道を有するケーブル・キャリア・ガイドに対して実装される場合には有利である。
この場合、メンテナンス装置のうちの一方が、半円形の湾曲レールによって繊維機械の両側を扱う場合には、メンテナンス装置のケーブルキャリアが、中央のガイド軌道に配置されることにより、他方のメンテナンス装置の作業範囲を制限しない。
こうした繊維機械の費用対効果が高い実施形態は、空気経路構成部分および/またはケーブル・キャリア・ガイドが、形成された板金属部品として実装される場合に取得されることができる。
繊維機械のケーブル・キャリア・ガイドは、繊維機械に取り付けた向きで繊維機械の長手方向に延伸する。
ケーブル・キャリア・ガイドは、少なくとも3つのガイド軌道と、繊維機械の第2装着固定手段に取り付けるための取り付け装置とを備えている。
第2ケーブル・キャリア・ガイドは、繊維機械の第2装着固定手段に取り付けるための複数の取り付け穴を備えている。
ケーブル・キャリア・ガイドが、繊維機械におけるケーブル・キャリア・ガイドの取り付けられた位置に対してケーブル・キャリア・ガイドの下側エリアに垂直に配向された2つの取り付けフランジを備えている場合には、ケーブル・キャリア・ガイドの協調にとって有利である。
特に、空気経路構成部分の側壁に単純なネジ取り付け具によって取り付けることが、取り付けフランジによって可能である。
取り付けフランジを有するケーブル・キャリア・ガイドも、ケーブル・キャリア・ガイドが繊維機械の対応する装着固定手段、特に空気経路構成部分の対応する装着固定手段に挿入されるように実装されることができる。
ケーブル・キャリア・ガイドが、繊維機械においてケーブル・キャリア・ガイドの取り付けられた配向に対して、ケーブル・キャリア・ガイドの下側領域で水平に配向された少なくとも1つの支持部材または設置面を備えている場合にさらに有利である。
ケーブル・キャリア・ガイドは、繊維機械の対応するように実装された支持面またはトラフ形状の装着固定手段に支持部材または設置面によって配置されることができる。
本発明のさらなる利点が、以下で説明される実施形態を使用して記載される。
繊維機械に配置されたメンテナンス装置を有する繊維機械の概略図。 ケーブル・キャリア・ガイドを有する図1の繊維機械の断面図。 第2ケーブル・キャリア・ガイドと空気経路構成部分とを示す断面図。 第2ケーブル・キャリア・ガイドと空気経路構成部分とを示す断面図。 第2ケーブル・キャリア・ガイドと空気経路構成部分とを示す断面図。 第2ケーブル・キャリア・ガイドと空気経路構成部分とを示す断面図。 第2ケーブル・キャリア・ガイドと空気経路構成部分とを示す断面図。
図1は、オープンエンド紡績機械である繊維機械1を示す。
また、本発明は、エアジェット紡績機械などの他の紡績機械や移動可能なメンテナンス装置を設けた他の繊維機械にも適している。
繊維機械1は、公知の様式で、繊維機械1の端に配置された2つの機械フレーム2を備え、これらの機械フレーム2には、駆動と制御と高レベルの作業を実行する様々な構成部材が繊維機械上に配置されている。
そして、複数の作業領域3が、2つの機械フレーム2の間で繊維機械1の長手方向にそれぞれ設けられ、作業領域3では、糸5が本発明のオープンエンド紡績機械のための貯蔵容器4に貯蔵されている繊維材料から紡がれ、最終的にスプール6上に巻き取られる。
さらに、図2に示すように、繊維機械1は、巻き終わったスプール6を送り出すための送り出し装置7を備えている。
メンテナンス装置10は、作業領域3に自動的に補充したりメンテナンスしたりするために設けられ、繊維機械1に配置された移動レール11上で繊維機械1に沿って動かすことができる。
メンテナンス作業は、例えば、糸くずを取り除くこと、紡績ユニットを掃除すること、糸の長さが到達したあとにスプールを交換すること、空のコア(Leerhulsen)を装填することなどである。
繊維機械1の両側の移動レール11は、必要に応じて、メンテナンス装置10が繊維機械1の一方側から他方側に移り、そこで作業領域3を扱うことができるように、半円形の湾曲レール12で互いに接続されている。
図2に見られるように、移動レール11は、横断方向梁部材13によって支持され、横断方向梁部材13は、同様に、繊維機械1上で支持部材14によって支持される。
繊維機械1と同じ長さの真空経路9が、繊維機械1の中央に置かれて延び、この真空経路9によって、メンテナンス作業のために必要とされる真空を個々の作業領域3でメンテナンス装置10に供給することができる。
メンテナンス装置10のエネルギー供給は、ケーブルキャリア15(図2には示せず)によって提供され、それぞれのメンテナンス装置10は、専用のケーブルキャリア15によって供給される。
この場合、ケーブルキャリア15は、それぞれ、ケーブル・キャリア・ガイド17のガイド軌道16内で誘導される。
図1に示すように、メンテナンス装置10が動く間、移動方向に伴って、予備的なループが蓄積され、ケーブルキャリア15は、ガイド軌道16から巻き上げられるか、または、予備的なループが反対方向に解かれてケーブルキャリア15は、ガイド軌道16内に敷かれる。
電力供給配管だけでなく、データ配線と制御配線とが、空気式構成部材のための圧縮空気配管に加えてケーブルキャリア15内で走らされることにより、ケーブルキャリア15が比較的に大きな寸法を備える。
さらに、図1は、先行技術から公知であるように、2つのガイド軌道16を有する第1ケーブル・キャリア・ガイド17を有するエネルギーを供給するためのエネルギー供給装置18を示す。
公知のケーブル・キャリア・ガイドが破線で示される。第1ケーブル・キャリア・ガイド17は、繊維機械1と同じ長さの空気経路としての真空経路9を備える空気経路構成部分19に組み付けられる。
このようにして、ケーブル・キャリア・ガイド17は、メンテナンス装置10の相互間で、繊維機械1の横断方向梁部材13上で取り付けられた小型の空気経路構成部分19に真空経路9と共に組み付けられる。
空気経路構成部分19は、2つの側壁20を備え、これらの2つの側壁20の間で真空経路9は支持されている。
第1装着固定手段21が、この目的のために、空気経路構成部分19の側壁20内に提供され(図3〜図7を参照)、第1装着固定手段21は、ここでは2つの破線だけで記号化され、第1装着固定手段21は、第1ケーブル・キャリア・ガイド17を取り付けるために働く。
ここで、第1装着固定手段21は、取り付け穴22によって実装され、空気経路構成部分19への第1ケーブル・キャリア・ガイド17の簡単な取り付けを可能にする。
第1ケーブル・キャリア・ガイド17は、空気経路構成部分19の側壁20が第1ケーブル・キャリア・ガイド17の外壁も同時に形成するように空気経路構成部分19の2つの側壁20間に配置されている。
それにより、第1ケーブル・キャリア・ガイド17は、簡素で費用対効果が高い方法で、形成された板金属部品として実装される。
上記構成は、最大で400錘の紡績位置を有する公知の紡績機械に設けると有効であることが証明されている。
第1ケーブル・キャリア・ガイド17は、最大で合計4つのメンテナンス装置10を配置可能とし、繊維機械1の一方側に配置された2つのメンテナンス装置10のケーブルキャリア15は、図1に示すように、共通のガイド軌道16で順々に誘導される。
本発明によると、1つの空気経路構成部分19に2つのガイド軌道を有するケーブル・キャリア・ガイドの上記の公知の実施形態が維持される。
第2ケーブル・キャリア・ガイド17’のための第2装着固定手段21’は、第1ケーブル・キャリア・ガイド17または第2ケーブル・キャリア・ガイド17’が繊維機械1に代替的に取り付けられるように、繊維機械1の空気経路構成部分19に設けられている。
第2ケーブル・キャリア・ガイド17’は、少なくとも3つのガイド軌道16を備えているので、1台の繊維機械当たり最大で6つのメンテナンス装置10を使用するのに適する。
オープンエンド紡績機械の空気経路構成部分19がここで示される。
また、エアジェット紡績機械として実装された繊維機械1に対して、第1装着固定手段21と第2装着固定手段21’とは、空気経路構成部分19に設けられ、個々の紡績位置に圧縮空気を供給することができる。
繊維機械1の実施形態として、第1ケーブル・キャリア・ガイド17は、必ずしも空気経路構成部分19に配置する必要はなく、第1装着固定手段21を配置したフレーム構成部材などの別の長手方向構成部材に取り付けられることもできる。
次に、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’の第2装着固定手段21’も、既存の長手方向構成部材に配置されている。
図3〜図6は、第1装着固定手段21と第2装着固定手段21’とを有する空気経路構成部分19の様々な実施形態を示す。
図3に示すように、空気経路構成部分19は、本明細書においては、2つの側壁20を有し、2つの側壁20の間に真空経路9が配置されている。
側壁20は、ここでは、鎖線として単純に記号化された第1装着固定手段21として複数の取り付け穴22を備えている。
第1ケーブル・キャリア・ガイド17は、第1装着固定手段21によって、従来的な方法で繊維機械、または、空気経路構成部分19に取り付けられる。
図3によれば、第2装着固定手段21’は、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’が第1ケーブル・キャリア・ガイド17または空気経路構成部分19の上に配置されるように側壁20の上側領域に設けられている。
ここで、第2装着固定手段21’は、それぞれの側壁20で水平に配向された支持面23と複数の取り付け穴22とを備えている。
ここで、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’が、4つのガイド軌道16を備えていることにより、メンテナンス装置10間で利用可能な全空間を利用する(例えば、図2)。
こうして、最大4つのメンテナンス装置10を装備したより短い繊維機械1が、側壁20の相互間に存在する第1ケーブル・キャリア・ガイド17を有する公知の設計を使用することができる。
仮にこれとは対照的に、より多くの紡績位置を有する繊維機械1、例えば、400錘を超える紡績位置を備えた繊維機械1を設計する場合には、同じ空気経路構成部分19を上記の実施形態に対して使用することができる。
なぜならば、この場合、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’を、第1ケーブル・キャリア・ガイド17の代わりに第2装着固定手段21’によって繊維機械1に配置されることが可能になるからである。
このようにして、繊維機械1の長さなどに応じて、1〜8つのメンテナンス装置10を繊維機械1に適宜配置することができる。
図4は、2つの装着固定手段21と装着固定手段21’を有する空気経路構成部分19の異なる実施形態を示す。
まず、第1ケーブル・キャリア・ガイド17のための第1装着固定手段21は、上記のように実装されている。
トラフ形状を有する第2装着固定手段21’は、図4のように実装され、それぞれの側面20上の水平方向支持面23に加えて支柱24を備え、その支柱24が、垂直方向に延びていることにより、トラフ形状の第1装着固定手段21のための側壁を形成する。
それにより、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’は、さらに簡単な方法でトラフ形状の第2装着固定手段21’に配置することができる。
本明細書において、支柱24は、横方向を固定している。
それにより、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’は、より簡易に費用対効果が高く実装されることができる。
つぎに、本発明の異なる実施形態を、図5に示す。
本明細書において、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’は、取り付けられる向きに、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’の下側領域で下方に向いた2つの垂直な取り付けフランジ25を備えている。
その取り付けフランジ25によって、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’は、単純な方法で、空気経路構成部分19の側壁20の相互間に挿入されることができる。
このように、第2装着固定手段21’は、水平方向支持面23を簡易に備える。
さらに、取り付け穴22も設けることができる。
次に、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’の底側には、空気経路構成部分19の水平方向支持面23と関連付けられる支持面26を備えている。
図6によれば、第2装着固定手段21’は、空気経路構成部分19の側壁20に水平方向支持面23をそれぞれ備え、第2ケーブル・キャリア・ガイド17’を固定する複数の取り付け穴22を備えている。
最後に、さらなる実施形態を、図7に示す。
この場合、第2装着固定手段21’は、図1に記載されるように、水平方向支持面23と取り付け穴22とによって実装される。
第2ケーブル・キャリア・ガイド17’は、3つのガイド軌道16を備えることにより、3つのメンテナンス装置10を用いた動作に最適である。
本明細書において、1つのメンテナンス装置10が、繊維機械の各側と固定的に関連付けられるが、第3のメンテナンス装置10は、半円形の湾曲トラック12によって繊維機械1の両側を扱う。
この場合、繊維機械の両側を扱うメンテナンス装置10のケーブルキャリア15が、中央のガイド軌道16内で誘導されることにより、ケーブルキャリア15がぶつかることなく、メンテナンス装置10の作業範囲は、それに対応して制限されない。
本発明は、示された実施形態に制限されない。
また、特許請求の範囲の中の改変も本発明に含められる。
1 ・・・ 繊維機械
2 ・・・ 機械フレーム
3 ・・・ 作業領域
4 ・・・ 貯蔵容器
5 ・・・ 糸
6 ・・・ スプール
7 ・・・ スプール送り出しのための送り出し装置
8 ・・・ 紡績ユニット
9 ・・・ 空気経路
10 ・・・ メンテナンス装置
11 ・・・ レール
12 ・・・ 半円形の湾曲レール
13 ・・・ 横断方向梁部材
14 ・・・ サポート
15 ・・・ ケーブルキャリア
16 ・・・ ガイド軌道
17 ・・・ 第1ケーブル・キャリア・ガイド
17’ ・・・ 第2ケーブル・キャリア・ガイド
18 ・・・ エネルギー供給装置
19 ・・・ 空気経路構成部分
20 ・・・ 側壁
21 ・・・ 第1装着固定手段
21’ ・・・ 第2装着固定手段
22 ・・・ 取り付け穴
23 ・・・ 支持面
24 ・・・ 支柱
25 ・・・ 取り付けフランジ
26 ・・・ ケーブル・キャリア・ガイドの支持面

Claims (17)

  1. 繊維機械(1)の長手方向で互いに隣接して配置された複数の作業領域(3)を有し、該作業領域(3)に沿って前記繊維機械(1)の長手方向で動かす少なくとも1つのメンテナンス装置(10)を有し、前記メンテナンス装置(10)にエネルギーを供給するエネルギー供給装置(18)を有し、各メンテナンス装置(10)に対するケーブルキャリア(15)と前記繊維機械(1)の長手方向に延びる第1ケーブル・キャリア・ガイド(17)とを備える、特に紡績機械である繊維機械(1)であって、
    前記繊維機械(1)が、2つのガイド軌道(16)を有する第1ケーブル・キャリア・ガイド(17)のための第1装着固定手段(21)を備え
    前記繊維機械(1)が、少なくとも3つのガイド軌道(16)を有する第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)のための第2装着固定手段(21’)を備え、
    前記第1ケーブル・キャリア・ガイド(17)または前記第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)が、前記繊維機械(1)に互いに対して代替的に取り付けられていることを特徴とする、繊維機械。
  2. 前記第1装着固定手段(21)と第2装着固定手段(21’)とが、2つの側壁(20)と該2つの側壁(20)間で前記繊維機械(1)の長手方向に延びる空気経路(9)とを有する空気経路構成部分(19)である前記繊維機械の長手方向構成部材上に配置されていることを特徴とする、請求項1記載の繊維機械。
  3. 前記第1装着固定手段(21)が、前記第1ケーブル・キャリア・ガイド(17)を前記空気経路構成部分(19)の2つの側壁(20)間で前記空気経路(9)に取り付けられるように、前記空気経路構成部分(19)の側壁(20)である前記繊維機械(1)の長手方向構成部材に配置されていることを特徴とする、請求項2に記載の繊維機械。
  4. 前記第2装着固定手段(21’)が、前記第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)を前記第1ケーブル・キャリア・ガイド(17)および/または空気経路構成部分(19)に取り付けられるように、前記繊維機械(1)に配置されていることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の繊維機械。
  5. 前記第1装着固定手段(21)および/または第2装着固定手段(21’)が、ネジを用いて前記第1ケーブル・キャリア・ガイド(17)、前記第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)のそれぞれを取り付ける複数の取り付け穴(22)を備え、前記取り付け穴(22)が、前記空気経路構成部分(19)の側壁(20)上に配置されていること特徴とする、請求項2乃至請求項4のいずれかに記載の繊維機械。
  6. 前記第2装着固定手段(21’)が、前記第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)のための少なくとも1つの水平方向に配向された支持面(23)を備えていることを特徴とする、請求項2乃至請求項5のいずれかに記載の繊維機械。
  7. 前記第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)が、トラフ形状を有して実装され、前記第2装着固定手段(21’)内に配置可能であることを特徴とする、請求項6に記載の繊維機械。
  8. 前記水平方向に配向された支持面(23)および/または前記トラフ形状の第2装着固定手段(21’)が、前記空気経路構成部分(19)の側壁(20)によって形成されていることを特徴とする、請求項7に記載の繊維機械。
  9. 前記第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)のための前記第2装着固定手段(21’)が、互いに隣接して配置された4つのガイド軌道(16)を有して実装されることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の繊維機械。
  10. 前記第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)のための前記第2装着固定手段(21’)が、互いに隣接して配置された3つのガイド軌道(16)を有して実装されることを特徴とする、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の繊維機械。
  11. 前記空気経路構成部分(19)および/または第1ケーブル・キャリア・ガイド(17)、第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)が、形成された板金属部品として実装されることを特徴とする、請求項2乃至請求項8のいずれかに記載の繊維機械。
  12. 紡績機械である繊維機械(1)の第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)であって、
    前記第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)が、前記繊維機械(1)において設置された位置で該繊維機械(1)の長手方向に延び、少なくとも3つのガイド軌道(16)と前記繊維機械(1)の第2装着固定手段(21’)に取り付ける付属の固定具とを備えていることを特徴とする、第2ケーブル・キャリア・ガイド(17’)。
  13. 前記付属の固定具が、前記第2装着固定手段(21’)に前記第2ケーブル・キャリア・ガイドのための複数の取り付け穴(22)を備えていることを特徴とする、請求項12記載の第2ケーブル・キャリア・ガイド。
  14. 前記第2ケーブル・キャリア・ガイドが、前記繊維機械において前記第2ケーブル・キャリア・ガイドの取り付けられた位置に対して、該第2ケーブル・キャリア・ガイドの下側エリアに2つの垂直に配向された取り付けフランジ(25)を備えていることを特徴とする、請求項12乃至請求項13のいずれかに記載の第2ケーブル・キャリア・ガイド。
  15. 前記第2ケーブル・キャリア・ガイドが、前記繊維機械において該第2ケーブル・キャリア・ガイドの取り付けられた位置に対して、該第2ケーブル・キャリア・ガイドの下側エリアに少なくとも1つの水平に配向された支持部材または取り付け面を備えていることを特徴とする、請求項12乃至請求項14のいずれかに記載の第2ケーブル・キャリア・ガイド。
  16. 前記第2ケーブル・キャリア・ガイドが、4つのガイド軌道を備えていることを特徴とする、請求項12乃至請求項15のいずれかに記載の第2ケーブル・キャリア・ガイド。
  17. 前記第2ケーブル・キャリア・ガイドが、形成された板金属製品として実装されることを特徴とする、請求項12乃至請求項16のいずれかに記載の第2ケーブル・キャリア・ガイド。

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