JP6121612B2 - 乾式転写セメント複合体で作製されたトレッド複合体を用いてタイヤを更生するための方法 - Google Patents

乾式転写セメント複合体で作製されたトレッド複合体を用いてタイヤを更生するための方法 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、タイヤを更生する際に有用であるトレッド複合体を製造する方法に関する。1つ以上の実施形態によれば、トレッド複合体は、乾式転写セメント複合体を用いることによって調製される。
更生タイヤは、長年にわたって利用され、元のトレッドが摩耗した後のタイヤケーシングの更なる使用を得るための経済的な方法を提供する。当技術分野で知られているように、プロセスは、概して、残存するトレッドをタイヤケーシングから除去することから始まる。これは、古いトレッドを研削し、タイヤケーシングの周囲に概して滑らかであるバフ研磨された表面を残すバフ研磨機械によって達成することができる。タイヤケーシングは、次に傷について検査され、修復することができる。
修復が完了した後、バフ研磨された表面は、新規のトレッドを受け取ることができる。1つのプロセスでは、新規のトレッドは、トレッドをケーシングに適用する前に硬化され、多くの場合クッションゴム又はクッションゴム層と呼ばれる層を介してケーシングに固定される。このクッションゴムは、硬化すると、新規のトレッドをケーシングに係合する未硬化ゴム含有組成物である。
いくつかのプロセスでは、クッションゴムは、新規のトレッドの裏面、即ち内面に適用される。クッションゴム及びトレッドは、次に組み合わせられてタイヤケーシングの周囲に適用され、硬化の準備ができている未硬化の更生タイヤ組立体を作成することができる。未硬化の更生タイヤ組立体は、次に可撓性のゴム包体内に置かれ、包体とタイヤのビードとの間に気密シールが作成される。包まれたタイヤ組立体全体は硬化チャンバー内に置かれ、クッションゴムの硬化をもたらすために圧力及び熱が施される。
物流面では、トレッドは、通常、トレッド製造施設で製造され、新規のトレッドがケーシングに適用される更生施設に出荷される。クッションゴムは、同様に一般に更生施設とは異なる施設で作製され、例えば、それはトレッド製造施設で調製され、更生施設に出荷することができる。
多くのプロセスでは、トレッドは、トレッドの裏面にゴムセメント組成物が被覆された複合トレッド組立体として生成される。セメント内の溶媒を蒸発させた後、ゴムセメントの乾燥した層がセメントで処理されたトレッドの背面に形成される。このセメント層は、次に保護フィルム又はペーパーの適用によって覆われ、複合トレッド組立体が形成される。この組立体は、次に、保護フィルムを除去し、クッションゴムを、ゴムセメント層を担持するトレッドの表面に係合することによって、複合体をクッションゴムに係合することができる更生施設に出荷される。
米国特許第4,075,047号は、クッションゴムがトレッド製造施設内でトレッドに適用されるより複雑な複合トレッド組立体を教示する。保護フィルム又はペーパーは、次にゴムがトレッド又はセメント層に係合された側と反対のクッションゴムの側に適用することができる。言い換えれば、複合体は、トレッド層、トレッドの裏面に適用されたセメント層、セメント層に適用されたクッションゴム、及びクッションゴムに適用された保護フィルム又はペーパーを含む。
当業者は、セメント層とクッションゴムとの間にいくつかの相違が存在することを理解している。例えば、セメント層は、ゴム層よりもかなり薄い。各々の層が更生タイヤの全体的な形成において異なる目的を果たすので、それぞれの層は組成的に異なる。例えば、ゴム層は、多くの場合、セメントよりかなり多くの硬化剤を含む。
クッションゴムとセメント層との間の相違により、各々の構成要素は、多くの場合、異なる保存寿命を有する。典型的には、ゴムクッションの保存寿命は、トレッド及びセメント層を含むだけのトレッド複合体の保存寿命よりもかなり短く、数ヶ月対数年である。したがって、ゴムクッション及びセメント層の両方を含む複合体の保存寿命は、クッションゴムの保存寿命によって制限される。したがって、セメント層のみを含む複合体を製造し、別途ゴムクッションを製造して更生施設に提供することが望ましい場合がある。
トレッド複合体の製造はまた、ゴムセメント組成物と共に溶媒が存在するので、困難が伴う。多くのゴムセメント組成物は揮発性有機化合物を含むので、これらのセメント組成物を使用し、管理する能力は、特にトレッド製造施設内では、更に大きな困難が伴う。
したがって、特にプロセスがゴムセメントの使用及び管理に関連するので、トレッド複合体の製造を改善する要望が存在する。
本発明の1つ以上の実施形態は、タイヤを更生するためのプロセスを提供し、このプロセスは、溶媒を含む液状ゴムセメント組成物を準備する工程と、剥離ライナーを準備する工程と、液状セメント組成物を剥離ライナーに適用し、剥離ライナー上に湿潤フィルムを形成する工程と、溶媒を蒸発させ、それによって湿潤フィルムを剥離ライナー上の乾燥したフィルムに変換することにより、乾式転写セメント複合体を形成する工程と、第1及び第2の平坦な表面を有し、第1の平坦な表面がトレッドパターンを含む、硬化ゴム構成要素を準備する工程と、乾燥したフィルムを硬化ゴム構成要素の第2の平坦な表面に接着させてトレッド複合体を形成する工程と、トレッド複合体を使用して更生タイヤを調製する工程と、含む。
本発明の1つ以上の実施形態は、硬化トレッドの裏面への適用に適合化された乾式転写セメントを製造するためのプロセスを更に提供し、プロセスは、溶媒を含む液状ゴムセメント組成物を準備する工程と、剥離ライナーを準備する工程と、液状セメント組成物を剥離ライナーに適用し、剥離ライナー上に湿潤フィルムを形成する工程と、溶媒を蒸発させ、それによって湿潤フィルムを剥離ライナー上の乾燥したフィルムに変換することにより、乾式転写セメント複合体を形成する工程と、を含む。
本発明の1つ以上の実施形態は、タイヤを更生する際の使用に適合化されたトレッド複合体を製造するためのプロセスを更に含み、このプロセスは、溶媒を含む液状ゴムセメント組成物を準備する工程と、剥離ライナーを準備する工程と、液状セメント組成物を剥離ライナーに適用し、剥離ライナー上に湿潤フィルムを形成する工程と、溶媒を蒸発させ、それによって湿潤フィルムを剥離ライナー上の乾燥したフィルムに変換することにより、乾式転写セメント複合体を形成する工程と、第1及び第2の平坦な表面を有し、第1の平坦な表面がトレッドパターンを含む、硬化ゴム構成要素を準備する工程と、乾燥したフィルムを硬化ゴム構成要素の第2の平坦な表面に接着させてトレッド複合体を形成する工程と、を含む。
本発明の1つ以上の実施形態は、接着剤組成物の全重量に基づいて、ゴム、粘着付与剤、及び硬化剤を含む感圧接着剤組成物を含む第1の層と、第1の層に取り外し可能に接着する剥離ライナーと、を含む乾式転写セメント複合体を更に提供する。
本発明の1つ以上の実施形態に従って調製されたトレッド複合体の斜視底面図である。 本発明の1つ以上の実施形態に従って調製されたトレッド複合体の斜視上面図である。
本発明の実施形態は、硬化ゴム構成要素、ゴムセメント層、及びゴムセメント層の上の剥離層を含むトレッド複合体を形成するための方法の発見に、少なくとも部分的に基づく。本発明の実施形態によれば、乾燥したゴムセメント層は、トレッドへの適用に先立って調製される。本明細書でより詳細に説明されるように、乾燥した層は、液状ゴムセメント組成物を剥離フィルムに適用して感圧テープを形成することによって生成することができ、その組み合わせはまた、乾式転写セメント複合体と呼ばれる。このテープは、次にトレッドの裏面に適用され、トレッド複合体を形成することができる。有利なことに、この技術は、セメントをトレッドに適用した後の溶媒の蒸発の必要性を実質的に排除する。更に、プロセスは、トレッド製造施設以外の施設でテープの効率的な製造を可能し、したがって、テープは、溶媒を再補足し、再利用することができる施設のような溶媒の蒸発をより良好に管理するように装備された場所で生成することができる。
乾式転写セメント複合体
上述のように、ゴムセメント層が生成される。このゴムセメント層はまた、感圧接着剤、乾式転写セメント複合体、ゴムセメント層、又は単にテープ若しくは接着剤と呼ぶことができる。このテープは、トレッド複合体のセメント層として使用するために適合化される。その結果、テープは、セメント層を示す組成的及び物理的特性を有する。当業者は、これらの特性のうちの1つ以上が、セメント層をクッションゴム層などの更生プロセスで用いられる他の接着剤層から区別するのに役立つことを理解するであろう。
1つ以上の実施形態では、テープは、液状セメント組成物を保護層に適用し、保護層上にセメント組成物の湿潤フィルムを形成することによって、生成される。湿潤フィルム内の溶媒は、蒸発させることが可能であり、それによって保護層上に乾燥したフィルムを形成する。この積層体は、感圧テープの形態であり、次に巻かれ、格納され、及び/又は搬送することができる。ある実施形態では、テープは、トレッド製造施設とは異なる施設で生成され、したがって、テープの搬送は、テープをトレッド製造施設に出荷することを含む。1つ以上の有利な実施形態では、テープは、蒸発させた溶媒を捕捉し、再利用するように装備された施設で製造される。
液状ゴムセメント組成物
本発明の1つ以上の実施形態の実施は、いずれかの特定の液状セメント組成物の選択によって、必ずしも限定されるものではない。したがって、当技術分野で公知の液状セメント組成物は、本発明の実施で使用することができる。この点に関し、米国特許第3,335,041号、同第3,421,565号、同第3,342,238号、同第3,514,423号、同第4,463,120号、同第4,539,365号、及び同第8,143,338号は、液状セメント組成物を教示し、参照により本明細書に組み込まれる。
1つ以上の実施形態では、液状セメント組成物は、ゴム、粘着付与剤樹脂、硬化剤、及び溶媒を含む溶液又は分散液である。これらの又は他の実施形態では、液状セメント組成物は、限定するものではないが、充填剤、酸化亜鉛、酸化防止剤、ステアリン酸、硬化促進剤、硬化遅延剤、ワックス、及び油を含むこの種の組成物に一般に用いられる他の構成成分を含むことができる。
1つ以上の実施形態では、ゴムは、硬化するとエラストマー特性を有する天然又は合成の架橋性ポリマーを含むことができる。これらのポリマーは、限定するものではないが、天然ゴム、合成ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリイソブチレン−co−イソプレン、ポリ(クロロプレン)、ポリ(エチレン−co−プロピレン)、ポリ(スチレン−co−ブタジエン)、ポリ(スチレン−co−イソプレン)、及びポリ(スチレン−co−イソプレン−co−ブタジエン)、ポリ(イソプレン−co−ブタジエン)、ポリ(エチレン−co−プロピレン−co−ジエン)、ポリスルフィドゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、及びエピクロルヒドリンゴム、を含む。1つ以上の実施形態では、上記のゴムのうちの1つ以上のブレンドを用いることができる。特定の実施形態では、ブレンドは、天然ゴム及び合成ゴムを含むことができる。
1つ以上の実施形態では、粘着付与剤樹脂は、フェノール樹脂を含むことができる。これら又は他の実施形態では、粘着付与剤樹脂は、炭化水素樹脂を含むことができる。1つ以上の実施形態では、フェノール樹脂は、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂を含む。例えば、フェノール樹脂は、フェノールに対するホルムアルデヒドのモル1が1未満であるフェノール−ホルムアルデヒド樹脂であるノボラック樹脂を含むことができる。これらの樹脂は、通常、酸触媒を使用して合成される。他の有用なフェノール樹脂は、合成時にフェノールに対するホルムアルデヒドのモル比が1よりも大きいレゾール樹脂を含む。これらの樹脂は、通常、塩基性触媒を使用して合成される。1つ以上の実施形態では、これらの樹脂は予め形成され、他の実施形態は、その場で形成することができる。
1つ以上の実施形態では、炭化水素樹脂は、天然樹脂、合成樹脂、及び低分子量ポリマー若しくはオリゴマーを含むことができる。重合して、合成樹脂又は低子量ポリマー若しくはオリゴマーを合成してよいモノマーとしては、混合物若しくは様々な不飽和物質を含有する精製流又は純粋なモノマー供給から得られるものが挙げられてよい。モノマーとしては、脂肪族モノマー、環式脂肪族モノマー、芳香族モノマー、又はこれらの混合物が挙げられてよい。脂肪族モノマーとしては、C、C、及びCパラフィン、オレフィン、及び共役ジオレフィンが挙げられてよい。脂肪族モノマー又は環式脂肪族モノマーとしての例としては、ブタジエン、イソブチレン、1,4ペンタジエンを伴う1,3ペンタジエン(ピペリレン)、シクロペンタン、1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ブテン、2−メチル−2−ペンテン、イソプレン、シクロヘキサン、1−3−ヘキサジエン、1−4ヘキサジエン、シクロペンタジエン、及びジシクロペンタジエンが挙げられる。芳香族モノマーは、C、C、及びC10芳香族モノマーを含むことができる。芳香族モノマーの例としては、スチレン、インデン、スチレンの誘導体、インデンの誘導体、及びこれらの組み合わせが挙げられる。天然樹脂の例としては、ロジン誘導体、テルペン樹脂、及びテルペンフェノール樹脂が挙げられる。
1つ以上の実施形態では、炭化水素樹脂の例として、脂肪族炭化水素樹脂、少なくとも部分的に水素化された脂肪族炭化水素樹脂、脂肪族/芳香族炭化水素樹脂、少なくとも部分的に水素化された脂肪族芳香族炭化水素樹脂、環式脂肪族炭化水素樹脂、少なくとも部分的に水素化された環式脂肪族樹脂、環式脂肪族/芳香族炭化水素樹脂、少なくとも部分的に水素化された環式脂肪族/芳香族炭化水素樹脂、少なくとも部分的に水素化された芳香族炭化水素樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペン−フェノール樹脂、ロジンエステル、及びそれらの二種以上の混合物が挙げられる。特定の実施形態では、エチンを有するフェノール4−(1,1−ジメチルエチル)−ポリマーであると考えられるKoresin(BASF)を用いることができる。
1つ以上の実施形態では、有用な溶媒は、液状セメント内の他の成分と反応しないそれらの有機化合物を含み、言い換えれば、これらの化合物は組成物内で不活性である。1つ以上の実施形態では、これらの有機種は、周囲温度及び圧力で液体である。例示の有機溶媒は、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、及び環式脂肪族炭化水素のような低い又は比較的低い沸点を有する炭化水素を含む。芳香族炭化水素の非限定的な例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、及びメシチレンが挙げられる。脂肪族炭化水素の非限定的な例としては、n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタン、n−ノナン、n−デカン、イソペンタン、イソヘキサン、イソペンタン類、イソオクタン類、2,2−ジメチルブタン、石油エーテル、ケロシン、及び石油スピリットを挙げることができる。また、環式脂肪族炭化水素の非限定的な例としては、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロペンタン、及びメチルシクロヘキサンが挙げられる。当技術分野では公知であるように、環境上の理由から望ましくは環式脂肪族炭化水素を用いることができる。芳香族炭化水素系溶媒の例としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、メシチレン、及びそれらの混合物が挙げられる。極性溶媒の例としては、テトラヒドロフラン(THF)、テトラヒドロピラン、ジグリム、1,2−ジメトキシエテン、1,6−ジメトキシエタン、1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、アニソール、エトキシベンゼン、及びそれらの混合物を挙げることができる。上記の炭化水素の混合物もまた、使用することができる。有機溶媒の他の例としては、一般に油展ポリマーに使用される炭化水素油を含む高分子量の高沸点炭化水素が挙げられる。これらの油の例としては、パラフィン系オイル、芳香油、ナフテン油、ヒマシ油以外の植物油、及びMES、TDAE、SRAE、重ナフテン油を含む低PCAオイルが挙げられる。1つ以上の実施形態では、溶媒は水を含むことができる。
1つ以上の実施形態では、硬化剤は、硫黄又は過酸化物系硬化システムを含む。硬化剤は、20 Kirk−Othmer,Encyclopedia of Chemical Technology、365〜468、(第3版1982)、特に、加硫剤及び補助材料、390〜402、並びにA.Y.Coran,Vulcanization in Encyclopedia of Polymer Science and Engineering、(第2版1989)に記載され、それらは、参照により本明細書に組み込まれる。加硫剤は、単独で、又は組み合わせて使用することができる。
1つ以上の実施形態では、有用な充填剤は、少なくとも20m/g、他の実施形態では少なくとも35m/gの表面積(EMSA)を有することができるもののようなカーボンブラックを含み、表面積値は、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド(CTAB)技術を使用するASTM D−1765によって決定することができる。カーボンブラックは、ペレット化された形態又はペレット化されていない綿状形態であることができる。カーボンブラックの好ましい形態は、ゴム化合物を混合するために使用される混合機器のタイプに依存することができる。
上述のように、セメント組成物は、溶液、懸濁液、エマルジョン、又は溶媒内の固体成分(例えば、ゴム)からなる分散液を含むことができる液体として特徴付けることができる。1つ以上の実施形態では、液状セメントの固体成分は、少なくとも1%であることができ、他の実施形態では、少なくとも5%であることができ、また他の実施形態では、少なくとも10%であることができる。これら又は他の実施形態では、液状セメントの固体含有量は、最大で15%であり、他の実施形態では最大で25%であり、また他の実施形態では最大で50%である。1つ以上の実施形態では、液状セメントの固体含有量は、約1%〜約5%であり、他の実施形態では約5%〜約25%であり、また他の実施形態では約1%〜約15%である。
1つ以上の実施形態では、液状セメント組成物は、セメントの固体部分の全重量に基づいて、少なくとも5、他の実施形態では少なくとも20、また他の実施形態では少なくとも35wt%のゴムを含む。これら又は他の実施形態では、液状セメントは、セメントの固体部分の全重量に基づいて、最大で65、他の実施形態では最大で80、また他の実施形態では最大で95wt%のゴムを含む。1つ以上の実施形態では、液状セメントは、セメントの固体部分の全重量に基づいて、約5〜約95、他の実施形態では約20〜約80、また他の実施形態では、約35〜65wt%のゴムを含む。
1つ以上の実施形態では、液状セメント組成物は、少なくとも0.1、他の実施形態では少なくとも0.5、また他の実施形態では少なくとも1phr(すなわち、100重量部のゴムあたりの重量部)の粘着付与剤樹脂を含む。これら又は他の実施形態では、液状セメントは、最大で5、他の実施形態では最大で20、また他の実施形態では最大で100phrの粘着付与剤樹脂を含む。1つ以上の実施形態では、液状セメントは、約0〜約100、他の実施形態では約0.5〜約20、また他の実施形態では約1〜約5のphrの粘着付与剤樹脂を含む。
1つ以上の実施形態では、液状セメント組成物は、少なくとも0.1、他の実施形態では少なくとも5、また他の実施形態では少なくとも10phr(すなわち、100重量部のゴムあたりの重量部)の充填剤を含む。これら又は他の実施形態では、液状セメントは、最大で35、他の実施形態では最大で80、また他の実施形態では最大で150phrの充填剤を含む。1つ以上の実施形態では、液状セメントは、約0〜約150、他の実施形態では約5〜約80、また他の実施形態では約10〜約35phrの充填剤を含む。
1つ以上の実施形態では、液状セメント組成物は、硬化促進剤が実質的になく、実質的にないということは、トレッド複合体の保存寿命に有害な影響を有することを含む認識できる影響を本発明の実施に与えない硬化促進剤の量以下であることを指す。1つ以上の実施形態では、液状セメント組成物は、硬化促進剤がない。
1つ以上の実施形態では、液状セメント組成物は硬化剤を含む。当業者は、限定するものではないが、用いられるゴムを含む用いられる硬化剤の量に影響を与える公知の因子を考慮することにより、硬化剤の有用なレベルを容易に選択することができるであろう。
保護層
1つ以上の実施形態では、保護層は、また剥離バッキング又は剥離ライナーと呼ぶことができ、ポリマーフィルム又は被覆されたペーパーライナーを含む。1つ以上の実施形態では、有用なポリマーフィルムは、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、ポリスチレン、又は耐衝撃性ポリスチレン、ポリプロピレン、セロファン、及びポリエステル押出成形物フィルムなどの熱可塑性押出成形物を含む。1つ以上の実施形態では、フィルムは、それぞれの層が同じ又は異なる組成物を有することができる多層フィルムである。保護層は、フルオロポリマー又はポリシロキサンコーティングのようなポリマーフィルム又は剥離剤が被覆されたセルロース基板である。
保護層へのセメントの適用
上記のように、液状ゴムセメントは、剥離ライナーの表面に適用される。本発明の実施形態は、液状ゴムセメントをライナーに適用するために用いられる方法によって、必ずしも限定されるものではない。したがって、当技術分野で公知のコーティング方法は、本発明を実施する際に用いることができる。例えば、セメントは、刷毛塗り、押出、スプレー塗布、カレンダー加工、ロール塗布、及び/又はナイフコーティングにより、適用することができる。当業者が理解するように、コーティングレベル及び技術は、湿潤フィルムをその上に生成するために、剥離ライナー上への液状セメントの連続的又は非連続的層の形成を最適化するように変えられる。
1つ以上の実施形態では、液状セメントは、剥離ライナーに適用され、少なくともデシメートルあたり0.025グラム(gm/dm)、他の実施形態では少なくとも0.050gm/dm、また他の実施形態では少なくとも0.075gm/dm、のフィルムカバレッジを形成する。これら又は他の実施形態では、フィルムカバレッジは、最大で0.10gm/dm、他の実施形態では最大で0.20gm/dm、また他の実施形態では最大で2.0gm/dmである。1つ以上の実施形態では、セメントのフィルムカバレッジは、約0.025〜約2.0gm/dm、他の実施形態では約0.050〜約0.20gm/dm、また他の実施形態では約0.075〜約0.10gm/dm、である。
湿潤フィルムが剥離ライナー上に一旦形成されると、セメント内に存在する溶媒は蒸発することが可能になり、それによって剥離ペーパー上に乾燥したフィルムを形成する。乾燥したフィルムと剥離ペーパーとの組み合わせは、乾燥したフィルムを形成した後に、圧延することができる。1つ以上の実施形態では、湿潤フィルムは、圧延又は同様の取り扱いの前に、溶媒蒸発のために少なくとも0.1、他の実施形態では少なくとも10、また他の実施形態では少なくとも180分間が与えられる。
1つ以上の実施形態では、湿潤フィルムを担持する剥離ライナーは、湿潤フィルムの乾燥処理を達成するために、少なくとも25℃、他の実施形態では少なくとも35℃、また他の実施形態では少なくとも50℃、の温度に曝すことができる。これらの又は他の実施形態では、湿潤フィルムを担持する剥離ライナーは、最大で80℃、他の実施形態では最大で100℃、また他の実施形態では250℃、の温度に曝すことができる。これら又は他の実施形態では、湿潤フィルムを担持する剥離ライナーは、約25〜250℃、他の実施形態では約35〜約100℃、また他の実施形態では約50〜約80℃、の温度に曝すことができる。これら又は他の実施形態では、溶媒の蒸発は、温度及び圧力の標準的条件下で行われる。
上記のように、剥離ライナーへの液状ゴムセメントの適用は、揮発性有機化合物を含むもののような溶媒の放出を管理するように装備された施設で行うことができる。特定の実施形態では、蒸発した溶媒は、後の使用のために捕捉され、リサイクルされる。
当業者が理解するように、ゴムセメントの乾燥したフィルムは、剥離ライナーに一時的に接合される。トレッドに対する乾燥したセメントの親和性は、剥離ライナーに対する乾燥したフィルムの親和性よりも大きく、それによってトレッドへの乾式セメントの転写が可能になる。例えば、圧延されたテープを解くと、乾燥したフィルム層は、第1の剥離表面からではなく、最初に剥離ライナーの裏面から有利に剥離する。したがって、バッキングが乾燥したフィルム層から剥離可能であることが望ましい。
1つ以上の実施形態では、概して硬化剤のレベルに一致し、乾燥したフィルムは、165.5℃におけるASTM D5289によって決定されるt90によって定量化することができる硬化特性を有する。1つ以上の実施形態では、乾燥したフィルムのt90は、少なくとも0.2分、他の実施形態では少なくとも0.4分、また他の実施形態では少なくとも0.6分である。これら又は他の実施形態では、乾燥したフィルムのt90は、最大で4分、他の実施形態では最大で10分、また他の実施形態では最大で30分である。1つ以上の実施形態では、乾燥したフィルムのt90は、約0.2〜約30分、他の実施形態では、約0.4〜約10分、また他の実施形態では、約0.6〜約4分である。
乾式転写セメント複合体が、トレッド製造施設とは異なる施設又は場所で調製される場合、乾式転写セメント複合体は、ロール又は他の適切な構成の形態で、格納する及び/又はトレッド製造施設に出荷することができる。
トレッドへの乾式転写セメント複合体の適用
トレッドへの乾式転写セメント複合体の適用は、最初に図を参照して説明することができる。図1及び2に示されるように、複合体のトレッド12は、トレッド14の背面16又は内面16とも呼ばれる平坦な表面16を含む硬化トレッド14を備える。背面16の反対側は、ラグ側18と呼ぶこともできる外面18である。公知の技術と一致し、外面18は、肩22と22’との間に位置する複数のラグ20を含む。
図1及び2に更に示されるように、複合体のトレッド12はまた、乾燥したゴムセメントフィルム32及び剥離ライナー34を含む乾式転写セメント複合体30を備える。乾燥したゴムセメントフィルム32は、トレッド14の背面16に接着する第1の平坦な表面(図示せず)、及び第1の平坦な表面の反対側の第2の平坦な表面36を含む。剥離ライナー34は、第2の平坦な表面36に取り外し可能に固定される。
トレッド複合体12は、例えば30フィート長の長い長さで生成され、トレッド製造施設内で事前に製造され、その後更生施設に出荷され、及び/又は分配されて使用することができる。トレッド複合体を生成するための製造プロセスは、概して、硬化トレッドを準備すること、及び乾式転写セメント複合体を硬化トレッドに適用すること、を含む。
1つ以上の実施形態では、硬化トレッドの平坦な背面は、トレッドの背面16をセメントフィルム32の第1の平坦な表面に係合する前に、任意選択的にバフ研磨する又はその他の方法で機械的に処理することができる。このプロセスは、全ての汚染物を表面から有利に除き、かつ表面を粗くし、それによってゴムセメントへの接着を向上させることができる。
1つ以上の実施形態では、トレッドの背面をバフ研磨するステップは、結果的に乾式転写セメントを受け取る前にトレッドを加熱することになる。1つ以上の実施形態では、トレッドは、少なくとも50C、他の実施形態では75C、また他の実施形態では少なくとも85C、の表面温度まで加熱される。
1つ以上の実施形態では、硬化トレッドの平坦な背面は、任意選択的に、乾燥したセメント組成物の受け入れを最適化するためにプライミングすることができる。様々な異なるタイプのプライミング処置を用いることができ、本発明は、いずれかの特定のプライミング処理に限定されない。公知の技術は、ハロゲン含有プライミング剤を使用する又は酸化方法による基板表面の処置を含み、これらの技術は、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第4,390,678号、及び同第5,462,617号に開示されている。
1つ以上の実施形態では、本発明の実施は、乾式転写セメント複合体を硬化トレッドに適用するために用いられる技術によって必ずしも限定されない。1つ以上の実施形態では、インデックス作成機械/アプリケータは、剥離ライナーの露出及び接着剤をトレッド構成要素の背面に適用することを進めることができる。したがって、硬化トレッドが接着剤を供給する機器に接近するにつれて、剥離ライナーは適切に進められ、所望のように乾燥したフィルム層をトレッド構成要素の第2の表面に適用するように、乾式転写セメント複合体の適用を自動化することができる。剥離ライナーは、更生処理施設へ出荷及び分配のために、トレッド複合体の一部として残る。
他の実施形態では、乾式転写セメント複合体及びトレッドは、トレッドの背面が乾式転写セメント複合体の接着材層に接触し、スピンドルの移動によって生じるフープ応力が表面の係合を補助する力を適用するように働くように、スピンドル上で同時に圧延される。
硬化トレッド構成要素
1つ以上の実施形態では、本発明の実施は、予備硬化異形トレッドストリップ又はトレッド基板と呼ぶこともできる硬化トレッド構成要素の選択によって、必ずしも限定されるものではない。したがって、乾式転写セメント複合体に係合するための硬化トレッドを準備するステップは、従来技術の公知の技術、特に更生操作での使用に適合化されたトレッドに関連する公知の技術に依存することができる。当技術分野で公知のように、硬化ゴム構成要素は、様々なトポグラフィ及び/又は設計を有するトレッドパターンを有利に含むことができる。1つ以上の実施形態では、硬化トレッドは、限定するものではないが、フラット成形プレスを使用する硬化処理を含む当技術分野の当業者に公知である方法によって形成することができる。本発明の実施で有用である硬化トレッドは、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第3,951,720号、同第4,075,047号、同第4,046,947号、及び同第8,298,463号、並びに欧州特許0989171に記載されたものを含む。
図1及び2に概して示されるように、硬化トレッドは、ラグパターン側18の反対側に平坦な表面16を有する。平坦な表面16は、同じ押出成形物から共に派生する程度でラグパターンと一体化することができ、又は他の実施形態では、平坦な表面16は、ラグパターンに係合した1つ以上の追加のゴム層から派生することができる。後者は、一切のトレッドパターンを上に持たず、かつ溝及び/又はラグを含む外側トレッドの適用の前にタイヤケーシング上に厚い表面を設けるように設計された硬化ゴムのストリップを含むビルドアップトレッドを備える。
1つ以上の実施形態では、硬化トレッドは、限定するものではないが、天然ゴム、合成ポリイソプレン、ポリブタジエン、ブタジエンイソプレン共重合体、ブタジエン及びスチレンのゴム状共重合体、ブタジエン及びアクリロニトリルのゴム状共重合体、イソプレン及びイソブチレンのゴム状共重合体、ポリクロロプレン、エチレン−プロプリレン(proplylene)ゴムなどのような様々な架橋性ゴムを含むゴム化合物から形成することができる。
上述のように、硬化トレッドへの乾式転写セメントの適用は、複合トレッド組立体を形成する。この組立体は、トレッド製造施設内で製造することができ、その後更生施設に格納され、及び/又は搬送することができる。1つ以上の実施形態では、複合トレッド組立体は、格納及び出荷のために巻かれる。
更生プロセス
本発明の1つ以上の実施形態の実施は、更生タイヤを最終的に生成するために使用される更生プロセスによって、必ずしも限定されない。したがって、当技術分野で公知であるプロセスを本発明の実施で使用することができる。この点について、米国特許第3,335,041号、同第3,421,565号、同第3,342,238号、同第4,463,120号、同第4,539,365号、及び同第8,143,338号は、参照により本明細書に組み込まれる。
1つ以上の実施形態では、本発明の実施で用いられる更生プロセスは、(a)タイヤケーシングを準備すること、(b)クッションゴムをケーシングに適用すること、(c)トレッド複合体から剥離ライナーを除去し、乾燥したフィルムを露出させること、(d)トレッド複合体の乾燥したフィルムをクッションゴムに接着させ、未硬化の更生複合体を形成すること、及び(e)未硬化の更生複合体を処理してクッションゴムを硬化させ、それにより更生タイヤを形成すること、を含む。
1つ以上の実施形態では、ステップ(a)のタイヤケーシングを準備することは、タイヤの既存のトレッドをバフ研磨することにより、バフ研磨された表面を備えるタイヤケーシングを用意することを含むことができる。これらの又は他の実施形態では、ステップ(b)のクッションゴムをケーシングに適用することは、加熱していないクッションゴムの層を、バフ研磨された表面に適合させることを促進するために、張力を与えて加熱していないクッションゴムの層を引き伸ばしながら、バフ研磨された表面に直接に適用することと、その後にケーシングとクッションゴムの層との間から空気を追い出すのに十分な圧力を使用して、加熱していないクッションゴムの層を縫合することと、を更に含むことができる。1つ以上の実施形態では、ステップ(e)の未硬化の更生複合体を処理してクッションゴムを硬化させることは、未硬化の更生複合体を包体内に包むことを更に含むことができる。
典型的な状況では、タイヤケーシングに行うことができる検査から始まる。これは、視覚による検査及び触覚による検査のような手動の検査を含むことができる。1つ以上の実施形態では、検査は、非破壊試験を行うことができる機器の支援を使用して行うことができる。この機器は、例えば、X線を含むことができる。
1つ以上の実施形態では、ケーシングが、Bridgestone Commercial Solutionsが製造する機械のようなバフ研磨機械によりタイヤケーシングからタイヤトレッドを除去することによって、準備される冷間プロセス更生が用いられる。バフ研磨の操作中に、元のタイヤのトレッドはタイヤケーシングから研削され、それによってバフ研磨された表面を有するタイヤケーシングが残る。バフ研磨された表面は、タイヤケーシングの周りで円周方向に延在し、更にバフ研磨された肩領域で終端するまで外側放射方向の壁の外側にわたって横方向に延在する。
1つ以上の実施形態では、バフ研磨ステップに続いて、ケーシングは、カレンダー加工されたクッションゴムの後続の適用を支援するために、セメントで処理することができる(例えば、スプレー塗布される)。様々なセメントを用いることができ、本発明は、いずれかの特定のセメント処理に限定されない。
1つ以上の実施形態では、使用済トレッド層の除去に続いて、ケーシングは修復を受けることができる。例えば、ケーシングは、スカイビング及び充填を受けることができる。スカイビングは、修復を行う前のタイヤからの損傷した材料の除去である。多くの場合、タイヤケーシングは、使用中にタイヤが接触する石又は他の鋭い物体による切断、孔、切れ目、又は裂け目を蓄積する。傷ついた又は損傷した領域は、最初に適切な研磨ツールによって滑らかに研磨され、次に修復ゴムで充填することができ、これは、押出機修復ロープ、又は修復ゴム、又はある他の適当な材料を使用して行うことができる。バフ研磨された表面と後で適用されるトレッド層との間のエアポケットを回避するために、バフ研磨された表面のレベルまで傷ついた領域を充填することを必要とすることができる。閉じ込められた空気は、典型的な更生タイヤの寿命に悪影響を与えることができる。
非貫通の外傷を含む軽微な損傷を主に処理するスカイビングに加えて、修復プロセスはまた、ケーブル又はタイヤの他の補強要素が修復されるセクション修復を含むことができる。更に、様々なプラグ及びパッチを使用してケーシング内の突刺孔を修復することによってもたらすことができるような修復を貫通する外傷に対して行うことができる。
1つの実施形態では、タイヤケーシングは、ある期間にわたって、又は他の実施形態では、約10〜15時間にわたって、周囲室内温度及び湿度で、平衡化することが可能である。1つ以上の実施形態では、ケーシング上の可視の表面の水分が除去され、ケーシングへの孔又は他の損傷が修復される。
1つ以上の実施形態では、修復操作に続いて、クッションゴムの層及びトレッド複合体がバフ研磨された表面に沿ってタイヤケーシングの周囲の周りに巻かれる構築ステップが行われる。1つ以上の実施形態では、トレッド複合体及び任意選択的にクッションゴムは、Bridestone Commercial Solutionsから入手可能なもののような構築機械を使用して、適用される。
1つ以上の実施形態では、クッションゴムがカレンダー加工されたシートの形態で適用される場合、クッションゴム及びトレッド複合体は、同じ機械で適用することができる。クッションゴムの層は、様々な方法でタイヤケーシングに適用することができるが、一実施形態では、クッションゴムのロールが構築機械に回転可能に取り付けられる。クッションゴムの層は、バフ研磨された表面の周りで円周方向に包まれる前に、テンションローラーの周りを動く。
あるいは、クッションゴムが、押出機から押し出された押出成形物の形態でケーシングに適用される場合、クッションゴムが第1のステーションで適用され、第2のステーションでトレッドの適用が続くことができる。
ある実施形態では、クッションゴム層は、保護フィルム、例えばポリシートなどの底部プラスチックシート及び同様の上部プラスチックシート、によって覆われる。底部シートは、クッションゴムがバフ研磨された表面に沿ってタイヤケーシングの周りに巻かれる前に、クッションゴム層からすぐに剥離することができる。底部プラスチックシートは、次にテンションローラーの周りに巻くことができる。
クッションゴム層は、バフ研磨の8時間以内にバフ研磨された表面に適用することができる。更に、クッションゴムの層は、円周方向の張力下で適用することができる。アプリケーションに依存して、バフ研磨された表面へのより良好な接着を達成するために、クッションゴム層を若干伸ばすことが望ましい場合もある。典型的には、クッションゴム層は、横方向に切断され、クッションゴム層の始まりと終わりの間に隙間が存在しないように、切断縁は、前縁に継がれる。
1つ以上の実施形態では、更生プロセスのクッションゴムは、バフ研磨の約0時間以上から約72時間以内で、バフ研磨されたケーシングに適用される。これら又は他の実施形態では、クッションゴムは、バフ研磨の約0時間以上から約8時間以内で、バフ研磨されたケーシングに適用される。
1つ以上の実施形態では、クッションは、タイヤケーシングに適用され、大きさをトリミングすることができる。「クッション付」タイヤケーシングは、次に本発明のトレッド複合体と対にされ、後述されるように、硬化処理が施される。
本発明の1つ以上の実施形態の実施は、用いられたクッションゴムのタイプによって必ずしも限定されない。したがって、公知のクッションゴムを本発明の実施で使用することができる。この点で、本発明の実施に有用であるクッションゴムは、また接着材料と呼ぶことができ、参照によって本明細書に組み込まれる米国特許第4,046,947号、同第4,075,047号、同第4,756,782号、同第5,503,940号、及び同第7,528,181号におけるものとして開示される。
クッションゴム層をタイヤケーシングに適用した後、層は、バフ研磨された表面に対して縫合され、又は言い換えればプレスされ、クッション層とケーシングのバフ研磨された表面との間に閉じ込められた一切の空気を追い出す。縫合に続いて、プラスチックの上部層がクッションゴム層から除去され、本発明のトレッド複合体をクッションゴムの上に適用することを可能にする。縫合ステップはまた、プラスチック保護フィルムが除去されてトレッド複合体が適用されるとき、クッションがバフ研磨された表面から持ち上がることを防ぐのに役立つ。
1つ以上の実施形態では、トレッド複合体をタイヤケーシングの周囲を包む様々な方法が存在するが、トレッド複合体はまた、構築機械の支援を受けて適用される。構築機械を使用するとき、トレッド複合体は、ガイドローラーによってクッションゴム層に対してタイヤケーシング上に導くことができる。
剥離ライナーが適用時に除去されるとき、十分な長さのトレッド複合体をトレッド複合体ロールから解いてタイヤケーシングの周囲の周りに延在させるまで、タイヤケーシングを構築機械上で回転させる。トレッド複合体は、次に円周方向に対して概して横方向に切断され、切断端部は、トレッド複合体の前縁に対して突き合せられ、スプライスを形成する。トレッド複合体のスプライスは、多くの場合、複数のステープルによって共に保持される。1つ以上の実施形態では、クッションゴム層の継がれた領域及びトレッド複合体の継がれた領域は、バフ研磨された表面に沿う異なる箇所に配置することができる。
1つ以上の実施形態では、クッションゴム層及びトレッド複合体を適用した後、更生タイヤ組立体が形成され、適切な熱及び圧力の条件下で硬化処理する準備が整う。タイヤ組立体全体は、更生される特定のタイヤのタイプ及びサイズに適するように設計されたゴム引き硬化処理包体内に挿入される。包体は、タイヤケーシングのビードに封止される。
1つ以上の実施形態では、タイヤケーシング/トレッド複合体組立体は、次に硬化処理包体内に置かれ、セメント組成物を硬化させるために加熱される。硬化処理温度は、典型的には、60°〜204℃(140°〜400°F)の範囲内であり、又は他の実施形態では、98°〜121℃(210°F〜250°F)の範囲内である。
1つ以上の実施形態では、硬化処理は、トレッドがケーシングの化合物外側曲率に一致することを保証するために、圧力下で遂行することができる。1つ以上の実施形態では、適用される圧力は、大気圧に対して約552kPa〜689kPa(80PSI〜100PSI)、例えば586〜621kPa(85〜90PSI)である。
硬化処理を達成するのに要する時間は、硬化処理条件に依存する。典型的には、硬化時間は、硬化温度が約104℃(220°F)であり、かつ相対的圧力が586kPa(85PSI)であるとき、約3時間である。硬化処理プロセスが完了した後、加熱処理を停止し、硬化処理包体への圧力は大気圧に戻される。
以下の実施例は、本発明の本質を更に説明する目的のために提出され、その範囲を限定するものとして考慮されるべきでない。それぞれの成分の部分は、特に断りのない限り、重量によるものである。
(実施例1)
(a)乾式転写セメント調製
8つのセメント組成物を調製し、剥離層上に乾式転写セメント層を形成した。セメントは、Bridgestone Commercial Solutions(又はその前身)から取得した市販のセメントであった。2つの剥離層を使用した。第1のものは、両面にシリコーンが被覆されたクラフトペーパーであった(この剥離層は、本明細書では「ペーパー」と呼ぶことができる)。第2のものは、ポリエチレン及び/又はポリプロピレンを含むと考えられたポリマーフィルムであった(この剥離層は、本明細書では「ポリ」と呼ぶことができる)。
コーティング機械及び関連材料リロール処理機器を使用して乾式転写セメントを調製した。コーティング機械は、3つの主要なセクション、(1)剥離層調製及びコーティング送達セクション、(2)加熱処理/乾燥処理オーブンセクション、及び(3)巻き上げセクション、を含んだ。第1のセクションでは、剥離層は位置合わせられ、張力を剥離層に適用し(必要に応じて、エアクラッチを使用)、コーティングを剥離層に適用した。コーティングの厚みは、剥離層の幅にわたるいくつかのワイヤーウッドロッド(wire would rods)のうちの1つを使用して剥離層の余分なコーティングを「スクレイピング」することによって、制御した。コーターの第2のセクションは、剥離層を下側から支持するために存在するローラーを備えた2つのゾーン可変温度機能オーブンを含んだ。第3の巻き上げセクションは、追加の張力を剥離層に適用した。巻き上げロールは、機械を通して剥離層を移動させる力を供給した。カレンダーロールは、セメントとシリコーン剥離ペーパーとの間にポリの層を挟むことを可能にした。オーブン温度及びライン速度は、許容可能な製品を提供するように試験中に変化させた。試験は、表Iに要約する。
(1)シリコーンペーパー上への直接のコーティング、(2)仕上げラインのポリ上への直接のコーティング、及び(3)シリコーンペーパーからポリへの乾式転写セメントコーティングの転写、を含む乾式転写材料の調製の3つの方法が、試験の間に試行された。ペーパー又はポリ剥離ライナー上へのセメントの直接のコーティングにおいて、ライナーは、コーターを介して供給され、適切厚み制御ロッドは、機械内に配置される。最適化された実行では、コーティング操作の間、更なる張力は、基板調製セクションでポリに加えられなかった。
剥離材料に適用されたセメントの厚みは、8、15、及び23μm(0.3、0.6、及び0.9mils)の乾燥処理後のセメントの目標フィルム厚みを提供するように計算されたものであった。シリコーンペーパーとポリの挟み込みの間、414kPa(60psi)の圧力をラミネーティングローラーに適用した。セメント被覆ポリを巻き上げる際、それがカレンダーに入るときにかつ巻き上げの直前にポリを再配置することは、比較的シワのない材料を生成するために必要であった。
(b)トレッド複合体調製及び試験
乾式転写セメントの品質は、Bandag、Inc(現在、Bridgestone Commercial Solutions)から得られる新規にバフ研磨されたD4310(商標)及びMizer Drive(商標)トレッド材料上に乾式転写材料の2.5×10センチメートル(1×4インチ)のストリップを手縫いすることによって評価された。実験室での試験は、トレッドに適用した後に室温の又はホットエアガンで加熱した乾式転写セメントのいずれかを使用して実施された。加熱処理のステップは、バフ研磨した後の工場用途をシミュレーションするように行われた。乾式転写セメントは、トレッドへ適用した後、直ちに5センチメートル(2インチ)幅のリノリウムローラーを使用して縫合された。ストリップは、0、1日、4日、6日、及び14日の適用した後の時間間隔で転写プロセスのエージングを評価するために除去された。トレッド表面へのセメントの転写は、1〜5の尺度で評価された。
1−粗悪−0〜20%カバレッジ
2−並み−20〜40%カバレッジ
3−許容可能−40〜60%カバレッジ
4−良好−60〜80%カバレッジ
5−優秀−80〜100%カバレッジ
平均を表IIに報告する。加熱された基板は、2つの実験室の260℃(500°F)ヒートガンを使用して縫合の前に可能な限り均一に加熱された。
トレッドの調製では、689kPa(100psi)のアプリケータ圧力が使用された。加熱していないシリコーン転写材料及びポリ転写材料の全てを使用するトレッドの調製では、材料は、ほぼ連続的にトレッドに係合され、スティッチャに通された。加熱したシリコン基板を使用する材料の調製では、縫合の直前で基板の十分な加熱処理を可能にするように供給が停止され、スティッチャを通す材料の供給は連続的でなかった。
更なる分析のために表IIから候補が選択された。トレッドは、トレッド識別番号によって示される順序で表IIIに従って調製され、シリコーン剥離ライナートレッド複合体が最初に調製され、続いてポリ乾式転写セメント積層体を使用してトレッドが調製された。粘着性評価は表IIIに提示され、1は最小の粘着性であり、10は最大の粘着性である。表IIIのデータは、粘着性に対する調製及び適用に関する乾式転写セメントの影響を示す。
シリコーン基板を使用するトレッド調製の全ての場合において、十分な接触が維持できないと、トレッドから緩んだ転写材料及び表IIIの1の評価のスコア付けをもたらす。
ポリを剥離ライナーとして使用する試験は、より大きな粘着性をもたらした。接触の「良さ」は、トレッドの長さあたりの「しわ」の数として評価された。材料はローラーを介して供給されたので、乾式転写セメントは、シリコーンペーパー乾式転写材料と同様に駆動ローラーとの接触によりローラーを介してより高速で供給されると思われた。ポリ乾式転写材料とトレッドとの間の接触は、ポリ内のシワの形成に起因する。単位長さあたりに存在するシワがより多くなると、非接触の領域間の距離がより小さくなる。トレッド上への乾式転写セメント/ポリ積層体の適用は、加熱した基板を使用したときに最高であった。
(c)タイヤ構築
使用されたトレッドは、バフ研磨されていないままで受け取られて格納された標準的なD4310又はMizer Driveであった。全てのトレッドはバフ研磨され、バフ研磨された直後に乾式転写セメントが適用された。構築の日には、トレッドは、乾式転写セメントがトレッドのバフ研磨された表面に接触した状態で、13日間エージングされた。
試験用タイヤを調製するために使用されるタイヤケーシングは、R1、Bridgestone R 194、285/75R24.5であった。タイヤケーシングは、タイヤ更生を開始する前に、少なくとも12時間にわたって店舗温度及び湿度で平衡化された。タイヤは、所定の仕様に従って、所定アンダートレッド深さ及びバフ研磨半径までバフ研磨された。ケーシング周囲は、次にほぼ0.64センチメートル(1/4インチ)まで測定された。クッションゴムは、タイヤケーシングの外面に適用された。
トレッド複合体は、ケーシング/クッションゴム及び係合した2つの表面上に配置された。スプライスの端部は、共に係合され、1センチメートル(1/2インチ)毎に固定ステープルで共にステープル留めされた。タイヤは、次にビルダ上で回転され、ポリマーフィルムは、トレッドを包囲処理プロセスの間適切な向きに維持するために、タイヤが回転するときトレッドの表面の周りに巻かれた。フィルムの自由端は、次に固定ステープルを収容する領域を通ってタイヤの表面にステープル留めされた。穿孔されたチューブが、硬化処理中に空気の排気を促進するために、タイヤの周りに配置された。
タイヤを収容する硬化処理包体は、次に加熱処理及び圧力チャンバー内に配置され、硬化処理包体はチャンバーの排気ラインに接続された。チャンバー圧力は、次に約586kPa(85PSI)の相対的圧力まで増加させた。チャンバー内の圧力が約483kPa(70PSI)に達すると、包体内の圧力は、大気圧から、例えば約483kPa(70PSI)まで増加した。このように、圧力は、タイヤケーシングへのトレッド表面の完全な接着を保証するためにトレッド溝の底部の領域に適用された。空気圧は、硬化処理プロセスを通じて、包体の内部に適用された。硬化処理は、約4時間にわたって99°〜121℃(210°〜250°F)及び586kPa(85PSI)の相対的圧力で遂行された。
硬化処理プロセスが完了すると、包体は硬化処理チャンバーから除去され、タイヤは硬化処理包体から除去された。芯及び穿孔されたチューブ及びポリマーフィルムは、次に除去され、タイヤは、エッジリフティング又はトレッドシフティングが発生しなかったこと確認するために調べられた。
トレッドを首尾よく使用してタイヤを構築した。タイヤに試験が施され、その結果を表IVに示す。ボイド及びリブ領域下のバフ研磨された表面へのセメントの転写は、転写評価で示されるように許容可能であった。ラグの下側への転写は、表IVで示されるように、評価が分かれた。車輪試験は、これらの処置の全てが、車輪時間数に基づいて、十分な接着を有するトレッドを製造したことを示した。
セメントの転写では、実質的にセメントの全てが剥離ライナーから除去された。転写が良好と見なされた場合、乾式転写剥離材料からのセメントの分離時にセメントがトレッドに接触したままであった。転写が粗悪と見なされた場合、セメント層の一部がトレッドから分離して剥離ライナーに接触したままであった。

Claims (10)

  1. (i)剥離ライナー上に配置された接着剤の乾燥した層を含む乾式転写接着複合体を準備する工程と、
    ii)第1の平坦な表面及び第2の平坦な表面を有し、前記第1の平坦な表面がトレッドパターンを含む、硬化ゴム構成要素を準備する工程と、
    iii)前記乾燥したを前記硬化ゴム構成要素の前記第2の平坦な表面の全体に接着させて、予め形成されるトレッド複合体を形成する工程と、
    (iv)タイヤケーシングを準備する工程と、
    (v)前記タイヤケーシングにクッションゴムを適用する工程と、
    (vi)前記剥離ライナーを前記トレッド複合体から除去し、前記乾燥した層を露出させる工程と、
    (vii)前記トレッド複合体の前記乾燥した層を前記クッションゴムに接着させ、未硬化トレッド複合体を形成する工程と、
    (viii)前記クッションゴムを硬化させるよう前記未硬化トレッド複合体を処理し、更生タイヤを形成する工程と、
    を含む、予め形成されるトレッド複合体とともに使用するのに適したタイヤを更生するためのプロセス。
  2. タイヤケーシングを準備する工程(iv)が、タイヤの既存のトレッドをバフ研磨することによって、バフ研磨された表面を備えるタイヤケーシングを作製することを更に含む、請求項に記載のプロセス。
  3. クッションゴムを前記タイヤケーシングに適用する工程()が、加熱されていないクッションゴムの層を、前記バフ研磨された表面への適合を促進するために張力を与えて前記加熱していないクッションゴムの層を引き伸ばしながら、前記バフ研磨された表面に直接に適用することと、その後に前記タイヤケーシングと前記クッションゴムの層との間から空気を追い出すのに十分な圧力をかけて、前記加熱していないクッションゴムの層を縫合することと、を更に含む、請求項に記載のプロセス。
  4. 前記未硬化トレッド複合体を処理して前記クッションゴムを硬化させる前記工程(viii)が、前記未硬化トレッド複合体を包体内に包むことを更に含む、請求項〜請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  5. 前記剥離ライナーがポリマーフィルムであ、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のプロセス。
  6. 前記接着剤が、架橋性ポリマー、粘着性付与剤、及び硬化剤を含む、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のプロセス。
  7. 前記クッションゴムが、押出機から押し出された押出成形物の形態で前記バフ研磨されたケーシングに適用される、請求項2または請求項3に記載のプロセス。
  8. 前記接着剤が、天然ゴムを含む、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のプロセス。
  9. (i)溶媒を含む液状ゴム接着組成物を準備する工程と、
    (ii)剥離ライナーを準備する工程と、
    (iii)前記液状ゴム接着組成物を前記剥離ライナーに適用し、前記剥離ライナーの上に湿潤フィルムを形成する工程と、
    (iv)前記溶媒を蒸発させ、それによって前記湿潤フィルムを前記剥離ライナーの上の乾燥したフィルムに変換することにより、乾式転写接着複合体を形成する工程と、
    (v)第1の平坦な表面及び第2の平坦な表面を有し、前記第1の平坦な表面がトレッドパターンを含む、硬化ゴム構成要素を準備する工程と、
    (vi)前記乾燥したフィルムを前記硬化ゴム構成要素の前記第2の平坦な表面の全体に接着させてトレッド複合体を形成する工程と、を含む、タイヤの更生での使用に適したトレッド複合体を製造するためのプロセス。
  10. 前記液状ゴム接着剤組成物が、架橋性ゴム、粘着性付与剤、及び硬化剤を含み、前記剥離ライナーがポリマーフィルムである、請求項9に記載のプロセス。
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