JP6121345B2 - 結合器および導波回路 - Google Patents

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Description

本発明は、導波管と高周波回路とを結合する結合器、および導波管と高周波回路との結合構造に関する。
高周波回路が形成された半導体集積回路装置(以下、「高周波集積回路」と称する。)を導波管に接続する場合がある。従来から、高周波集積回路と導波管とを接続する結合器(以下、「導波管伝送線路結合器」と称する。)として、裏面に導体箔が形成された誘電体基板の表面上に薄膜線路を形成したマイクロストリップライン構造の伝送線路を備えるものがよく知られている。マイクロストリップライン構造の伝送線路の従来技術としては、例えば非特許文献1に開示がある。
A.Tessmann , et al., "A 300 GHz mHEMT Amplifier Module」", IEEE, Indium Phosphide & Related Materials, 2009. IPRM '09,PP.196-199.
従来のマイクロストリップライン構造の伝送線路を有する導波管伝送線路結合器では、特に100GHzを超える高周波帯域において、導波管伝送線路結合器の導体損失が大きくなり、高周波信号の減衰が顕著になるという問題がある。前述したように、マイクロストリップライン構造の伝送線路は、誘電体基板を用いているため、導波管伝送線路結合器を構成する伝送線路の実効比誘電率は通常“1”より高くなる。そのため、高周波領域では、薄膜線路において発生する電界集中と電流集中によって誘電損失が大きくなり、結果として導波管伝送線路結合器の導体損失が増加する。また、導体損失を小さくするには抵抗損失(導電損失)を低減することも効果的であるが、従来から、薄膜線路として銅、金、および銀等の抵抗率の低い金属が用いられており、薄膜線路の抵抗値を低減することには限界があった。
このような問題を解決するために、従来から、薄膜線路を形成するための基板材料の探索が進められてきた。例えば、石英(基板)は、比較的低い比誘電率(3.5程度)を持ち、誘電損失も小さい優れた誘電体材料として知られている。しかしながら、石英は基板として用いるには加工が困難であるばかりでなく、導体損失を抑制するのに十分な比誘電率を持っているとは言い難い。また、テフロン(登録商標。以下同じ。)も基板材料の候補として挙げられるが、テフロンの比誘電率は2.0程度であり、また材料強度が弱いため薄膜線路の断線等の虞があり、良質な伝送線路を実現することは困難である。その他にも、比誘電率が比較的低い材料として、アクリル樹脂(比誘電率:2.7)や、ABS樹脂(比誘電率:2.4)、エチレン樹脂(比誘電率:2.0)等が知られているが、誘電損失、熱安定性、および機械的強度の点で十分とは言えない。
以上述べたように、従来の導波管伝送線路結合器では、導体損失を低減することが困難であった。
本発明は、以上のような課題を解消するためになされたものであり、導波管と高周波回路とを結合する結合器において、導体損失を低減することを目的とする。
本発明に係る、導波管と高周波回路とを結合するための結合器は、金属から成る帯状部材と、前記帯状部材の一端に形成され、前記導波管と電磁的に結合するためのアンテナと、前記帯状部材の一部に接合され前記帯状部材を支持するための支持部材とを備え、前記支持部材は、平面視において前記帯状部材を挟んで配置され前記帯状部材の長手方向に延在する2つの脚部と、前記2つの脚部と前記帯状部材とを連結する連結部材とから構成され、前記2つの脚部は、前記連結部材との接合箇所において前記帯状部材の平面に対して垂直な方向に折り曲げ可能にされることを特徴とする。
上記結合器において、前記帯状部材と、前記アンテナと、前記支持部材とは、同一の金属材料で一体形成され、前記脚部は、前記連結部との接合箇所から端部までの長さが、前記帯状部材を伝搬する電磁波の波長の略4分の1となるように形成されてもよい。
上記結合器において、前記帯状部材の他端は、複数に分岐されてもよい。
上記結合器において、前記帯状部材は、一部において他の部分より線路幅が広くされてもよい。
本発明に係る導波回路は、導波管と、導体から成る下部部材と、前記下部部材に載置された高周波回路と、前記下部部材に載置された結合器と、誘電体材料から成る構造体とを備え、前記結合器は、金属から成る帯状部材と、前記帯状部材の一端に形成され、前記導波管と電磁的に結合するためのアンテナと、前記帯状部材の一部に接合され、前記帯状部材を支持するための支持部材とを含み、前記アンテナは、平面視において前記導波管の内部に配置され、前記帯状部材の他端は、前記高周波回路の外部端子に接続され、前記構造体は、前記下部部材上に平面視において前記帯状部材を挟んで形成されることを特徴とする。
以上説明したことにより、本発明によれば、導波管と高周波回路とを結合する結合器において、導体損失を低減することが可能となる。
図1は、実施の形態1に係る導波管伝送線路結合器を含む導波回路を模式的に示す図である。 図2は、実施の形態1に係る導波管伝送線路結合器の金型の一例を示す図である。 図3は、実施の形態2に係る導波管伝送線路結合器を含む導波回路を模式的に示す図である。 図4は、実施の形態3に係る導波管伝送線路結合器を含む導波回路を模式的に示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は、実施の形態1に係る導波管伝送線路結合器3を含む導波回路100を模式的に示す図である。同図の(A)には、導波回路100の平面構成が模式的に図示され、同図の(B)には、導波回路100の断面構成が模式的に図示されている。
図1に示されるように、導波回路100は、高周波回路2と導波管1とが導波管伝送線路結合器3を介して結合されることにより構成される。
導波管1は、例えば中空導波管であり、矩形状または円形状の断面を有する金属製の管から成る。なお、同図には、導波管1の断面が矩形状(方形導波管)の場合が例示されている。
高周波回路2は、例えば高周波信号に対する各種信号処理を行う回路である。特に制限されないが、高周波回路2は、一つの半導体集積回路から構成され、複数の外部端子を介して高周波信号や各種信号のやり取りを行う。なお、図1には、説明の便宜上、高周波信号を送信または受信するための外部端子20が一つ図示されている。また、同図には、一例として、外部端子20がパッドである場合が図示されているが、外部端子20の形状等に特に制限はない。
高周波回路2は、導体から成る下部部材11上に配置され、固定される。下部部材11としては、金属材料(例えば、アルミ等を主成分とする金属材料)から成る支持基板や筐体等を例示することができる。
導波管伝送線路結合器3は、高周波回路2とともに下部部材11上(筐体の場合は筐体内)に載置される。また、図1(B)に示されるように、導波管伝送線路結合器3の上面(後述する帯状部材30の上面)は、例えば金属から成る板状の上部部材10によって覆われる。すなわち、導波管伝送線路結合器3は、断面視において上部部材10と下部部材11とで挟まれるように配置される。
上部部材10は、導波管伝送線路結合器3の上面と所定の間隔をあけて設置される。上記所定の間隔は、特に制限されないが、好ましくは、断面視における導波管伝送線路結合器3の下面(図1の(B)における帯状部材30の下面)と下部部材11との間隔と等しくされる。
なお、図示はしていないが、上部部材10は、例えば下部部材11に固定されている。また、図1の(A)では、上部部材10および下部部材11の図示を省略している。
導波管伝送線路結合器3は、帯状部材30と、アンテナ31と、支持部材32とから構成される。帯状部材30、アンテナ31、および支持部材32は、導体から形成され、例えば同一の金属材料によって一体に形成される。
帯状部材30は、高周波信号が伝搬する伝送線路として機能する。帯状部材30は、その一端において高周波回路2の外部端子20と接続される。例えば、帯状部材30の一端は、高周波回路2の外部端子(パッド)20に、はんだ付けされる。
アンテナ31は、導波管1と電磁的に結合する。具体的に、アンテナ31は、帯状部材30の他端に形成され、導波管1内に配置される。なお、同図にはアンテナ31が矩形状に形成された場合が例示されているが、導波管1との間で電磁波の送受信を行うことができれば、アンテナ31の形状は特に制限されない。
上述したアンテナ31と帯状部材30とによれば、高周波回路2と導波管1との間で高周波信号をやり取りすることができる。例えば、高周波回路2の外部端子20から出力された高周波信号は、帯状部材30を介してアンテナ31まで伝搬し、アンテナ31から電磁波として導波管1内に送信される。また、アンテナ31によって導波管1内の電磁波を受信すると、受信された電磁波が帯状部材30を介して伝搬し、高周波信号として高周波回路2の外部端子20に入力される。
支持部材32は、帯状部材30の一部に接合され、帯状部材30を下部部材11上に支持する。具体的に、支持部材32は、2つの脚部(スタブ)320、321と、連結部323とから構成される。
連結部材323は、2つの脚部320、321と帯状部材30とを連結する。例えば、連結部材323は、帯状部材30における平面視で下部部材11と重なりを有する範囲の全部ではなく一部において、帯状部材30と接合される。また、連結部材323は、帯状部材30の一部に接合されることにより、インピーダンスを整合するための整合回路33を形成する。
脚部320は、図1の(A)に示されるように、平面視において帯状部材30を挟んで配置され、帯状部材30の長手方向に延在する。また、脚部320、321は、連結部材323との接合箇所において、帯状部材30の平面に対して垂直な方向に折り曲げ可能にされる。例えば、図1の(B)に示されるように、連結部材323を中心として、脚部320の一端側320Aと他端側320Bを帯状部材30の平面に対して垂直な方向に折り曲げる。同様に、脚部321も折り曲げる。これにより、帯状部材30を下部部材11上に支持しつつ、帯状部材30と支持基板との間の空間を広く取ることが可能となる。すなわち、伝送線路として機能する帯状部材30と下部部材11との間に誘電体材料の極めて少ない空間を広く取ることができるので、アンテナ31や帯状部材30の実効比誘電率を真空の値(=1)に近づけることができ、従来よりも導体損失の少ない導波管伝送線路結合器を実現することができる。
更に好ましくは、脚部320,321の端部から連結部材323までの長さXを、帯状部材30を伝搬する電磁波の波長の略1/4の長さとする。例えば、電磁波の周波数をf(真空波長:1/f)としたとき、長さXを(1/4・f)とする。これによれば、伝送線路の連結部323における電磁波の反射を低減することができるので、帯状部材30と同一の金属材料の脚部320、321を設けたことによる伝送線路の高周波特性への影響を小さくすることができる。
脚部320、321を折り曲げる角度Yは、高周波回路2の下部部材11に対する高さに合わせて適宜調整可能である。例えば、帯状部材30が水平(下部部材11の平面と平行)になるように調整すればよい。
なお、連結部材323と帯状部材30との接合位置(例えば帯状部材30上の信号の伝搬方向における位置)、連結部材32の平面視における形状(高周波信号の進行方向と垂直方向の長さや高周波信号の進行方向と同一方向の長さ等)、脚部320、321の平面視における帯状部材30との間隔、脚部320、321の形状等は、導波管伝送線路結合器3の支持基板11上の安定性や、整合回路33の回路定数の目標値等に合わせて適宜調整可能である。
次に、導波管伝送線路結合器3の作製方法について説明する。
図2は、実施の形態1に係る導波管伝送線路結合器3の金型の一例を示す図である。
上述したように、導波管伝送線路結合器3を構成する帯状部材30、アンテナ31、および支持部材32は、同一の金属材料によって一体形成される。
先ず、図2に示すように、一枚の金属薄平板300をレーザー等によって加工することによって帯状部材30、アンテナ31、および支持部材32から成る金型を作製する。ここで、金属薄平板300としては、弾性強度が強くレーザー加工が可能な金属材料であれば良く、例えば、ステンレス薄板、アルミニウム薄板、真鍮薄板、銅薄板、およびチタン薄板等を例示することができる。
次に、帯状部材30、アンテナ31、および支持部材32から成る金型を、金属薄平板300から切り離す。その後、切り離した金型における支持部材32の脚部320、321をピンセット等により、上記のように所定の角度まで折り曲げる。これにより、導波管伝送線路結合器3が作製される。
なお、上記のレーザー加工の後に、電界めっき法または無電界めっき法によって高導電率の金属材料(例えば、金(Au)等)を金属薄平板300に堆積させてプレーティング薄膜を形成してもよい。これによれば、導波管伝送線路結合器3の高周波損失(例えば抵抗損失)を更に低減することができる。
以上、実施の形態1に係る導波管伝送線路結合器3によれば、結合器全体の実効比誘電率を真空の値に近づけることができるので、従来の導波管伝送線路結合器に比べて、導体損失を小さくすることができる。
また、導波管伝送線路結合器3によれば、一枚の金属薄平板から容易に導波管伝送線路結合器を作製することができる。
≪実施の形態2≫
図3は、実施の形態2に係る導波管伝送線路結合器4を含む導波回路101を模式的に示す図である。同図の(A)には、導波回路101の平面構成が模式的に図示され、同図の(B)には、導波回路101の断面構成が模式的に図示されている。
同図に示される導波管伝送線路結合器4は、帯状部材30をスペーサ40によって支持する点、および帯状部材30に形成された幅広線路によって整合回路を形成する点において実施の形態1に係る導波管伝送線路結合器3と相違し、その他の構成は導波管伝送線路結合器3と同様である。なお、導波管伝送線路結合器4において、実施の形態1に係る導波管伝送線路結合器3と同一の機能部については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
具体的に、導波管伝送線路結合器4は、帯状部材30、アンテナ31、幅広線路34、およびスペーサ40から構成される。幅広線路34は、例えば帯状部材30と一体に形成される。具体的には、図3の(A)に示されるように、平面視において、帯状部材30から成る伝送線路の一部の線路幅を他の部分の線路幅よりも広くすることにより、幅広線路34を形成する。これにより、幅広線路34は容量素子として機能し、帯状部材30の一部と幅広線路34とによって整合回路35を形成することができる。なお、幅広線路34の配置(帯状部材30上の信号の伝搬方向における位置)や幅広線路34の平面視における形状(長さや幅等)は、目的とする整合回路35の回路定数(容量値)に合わせて適宜調整可能である。
スペーサ40は、例えば、比誘電率が比較的低い誘電体材料から構成される。上記誘電体材料としては、石英、アルミナ、およびポリイミド等を例示することができる。
スペーサ40は、帯状部材30の一方の面(図3の(B)における帯状部材30の下面)の一部に接合される。例えば、帯状部材30における平面視で下部部材11と重なりを有する範囲の全部ではなく一部において、スペーサ40は帯状部材30に接合される。換言すれば、スペーサ40の長さLは、帯状部材30を下部部材11上に支持することができる程度の大きさを有し、高周波信号の伝搬方向の帯状部材30の長さよりも十分短くされる。例えば、図3の(A)に示されるように、スペーサ40の長さLは、帯状部材30の最小幅(帯状部材30における高周波信号の伝搬方向と垂直な方向の長さ)と同程度とされる。
なお、スペーサ40の下部部材11に対する高さは、図3の(B)に示されるように、高周波回路2の高さに合わせて、帯状部材30が水平(下部部材11の平面と平行)になるように調整すればよい。また、帯状部材30を下部部材11上に支持することができれば、配置(帯状部材30上の信号の伝搬方向における位置)、幅W、および形状等に特に制限はない。
以上、実施の形態2に係る導波管伝送線路結合器4によれば、スペーサ40が帯状部材30の下面全体と接合するのではなく、一部に接合されるので、帯状部材30と下部部材11との間に誘電体材料の極めて少ない空間を広く取ることができる。これにより、実施の形態1に係る導波管伝送線路結合器3と同様に、導体損失を小さくすることができる。
≪実施の形態3≫
図4は、実施の形態3に係る導波管伝送線路結合器5を含む導波回路102を模式的に示す図である。同図の(A)には、導波回路102の平面構成が模式的に図示され、同図の(B)には、導波回路102の断面構成が模式的に図示されている。
同図に示される導波管伝送線路結合器5は、伝送線路を構成する帯状部材の高周波回路と接続する端部が分岐される点、および支持基板上に配置された構造体によって帯状部材に容量成分を持たせる点において実施の形態2に係る導波管伝送線路結合器4と相違し、その他の構成は導波管伝送線路結合器4と同様である。なお、導波管伝送線路結合器5において、実施の形態1に係る導波管伝送線路3や実施の形態2に係る導波管伝送線路結合器4と同一の機能部については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
具体的に、導波管伝送線路結合器5は、帯状部材50、アンテナ31、およびスペーサ40から構成される。
帯状部材50は、図4の(A)に示されるように、高周波回路2と接続される端部が複数に分岐される。例えば、帯状部材50のアンテナ31と反対側の端部が2つに分岐し、分岐した一方の端部51Aが高周波回路2の外部端子20Aに接続され、他方の端部51Bが高周波回路2の外部端子20Bに接続される。これにより、外部端子20Aおよび20Bが出力端子から出力された高周波信号を合成する電力合成器としての機能と、アンテナ31で受信した信号を外部端子20Aおよび20Bに分配して供給する電力分配器としての機能を帯状部材50に持たせることができる。
上述したように、導波回路102は、構造体41A、41Bを更に備える。構造体41A、41Bは、例えば誘電体材料から構成されたブロック状の部品である。誘電体材料としては、石英やアルミナ等を例示することができる。以下、構造体41A、41Bを誘電体ブロック41A、41Bと称する。
誘電体ブロック41A、41Bは、図4の(A)に示されるように、平面視において帯状部材50を挟むように対向配置される。換言すれば、誘電体ブロック41A、41Bは、平面視において、帯状部材50を中心として線対称となるように配置される。これにより、誘電体ブロック41A、41Bを配置したことによる誘電体ブロック41A、41B周辺の磁界の乱れを抑えることができ、導波管伝送線路結合器5の高周波特性の劣化を抑えることが可能となる。
なお、誘電体ブロック41A、41Bの下部部材11に対する高さ、長さ、幅、および形状等は、帯状部材50から成る伝送線路に付加したい容量値に応じて種々変更可能である。また、誘電体ブロック41A、41Bの配置、すなわち、帯状部材50上の信号の伝搬方向における位置や平面視における誘電体ブロック41A、41Bの間隔等により、インピーダンスの整合条件を最適化することが可能である。
以上、実施の形態3に係る導波管伝送線路結合器5によれば、実施の形態2に係る導波管伝送線路結合器4と同様に、導体損失を小さくすることができる。
また、伝送線路を構成する帯状部材50の端部が分岐され、高周波回路2の複数の外部端子に夫々接続されるので、導波管伝送線路結合器に電力合成機能および電力分配機能を持たせることができる。
更に、導波管伝送線路結合器の周辺に誘電体ブロックを適宜配置することにより、導波管伝送線路結合器に容量成分を付加することができる。これによれば、導波管伝送線路結合器の作製時に容量素子を形成しなくても、導波管伝送線路結合器の設置後に導波管伝送線路結合器のインピーダンスの整合条件を最適化することが可能となる。
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
例えば、上記実施の形態1乃至3において、導波管伝送線路結合器3〜5が、断面視において上部部材10と下部部材11とで挟まれる場合を例示したが、導波管伝送線路結合器3〜5の側面も金属部材によって覆うようにしてもよい。この場合、上部部材10を、側面の金属部材と一体形成した構成としてもよい。
実施の形態1において、帯状部材30、アンテナ31、および支持部材32が同一の金属によって一体に形成される場合を例示したが、帯状部材30、アンテナ31、および支持部材32を夫々別個の部品として作製し、夫々を結合させてもよい。
実施の形態1において、実施の形態2のように幅広線路34を形成したり、実施の形態3のように誘電体ブロックを配置したりしてもよい。また、帯状部材30の高周波回路2の外部端子と接続される端部を、実施の形態3の帯状部材50のように分岐させることも可能である。
また、実施の形態2に係る導波回路101において、幅広線路34の代わりに誘電体ブロック41A、41Bを配置してもよいし、実施の形態3に係る導波回路102において、誘電体ブロック41A、41Bの代わりに帯状部材50に幅広線路34を形成してもよい。また、導波回路101、102において、幅広線路34と誘電体ブロック41A、41Bの双方を配置してもよい。また、幅広線路34の個数や誘電体ブロック対の個数に特に制限はなく、必要に応じて適宜設けることができる。なお、幅広線路34や誘電体ブロック41A、41Bがなくてもインピーダンス整合が可能な場合には、幅広線路34および誘電体ブロック41A、41Bを設けなくてもよい。
実施の形態3に係る導波回路102において、2つの誘電体ブロック41A、41Bを配置する場合を例示したが、磁界の乱れが許容できる場合には、誘電体ブロック41A、41Bの何れか一方のみを配置してもよい。
また、誘電体ブロック41A、41Bを平面視において帯状部材50を挟んで配置する場合を例示したが、平面視において帯状部材50と重なりを有するように誘電体ブロックを配置してもよい。この場合、誘電体ブロックの下部部材11に対する高さは、誘電体ブロックと帯状部材50とが接触しない範囲で調整可能である。
100、101、102…導波回路1、1…導波管、2…高周波回路、3、4、5…導
波管伝送線路結合器、10…上部部材、11…下部部材、20…外部端子(パッド)、3
0、50…帯状部材、31…アンテナ、32…支持部材、320、321…脚部、323
…連結部、33、35…整合回路、40…スペーサ、41A、41B…構造体(誘電体ブロック)、51A、51B…帯状部材の端部、300…金属薄平板。

Claims (5)

  1. 導波管と高周波回路とを結合するための結合器であって、
    金属から成る帯状部材と、
    前記帯状部材の一端に形成され、前記導波管と電磁的に結合するためのアンテナと、
    前記帯状部材の一部に接合され、前記帯状部材を支持するための支持部材とを備え、
    前記支持部材は、
    平面視において前記帯状部材を挟んで配置され、前記帯状部材の長手方向に延在する2つの脚部と、
    前記2つの脚部と前記帯状部材とを連結する連結部材と、から構成され、
    前記2つの脚部は、前記連結部材との接合箇所において、前記帯状部材の平面に対して垂直な方向に折り曲げ可能にされる
    ことを特徴とする結合器。
  2. 請求項1に記載の結合器において、
    前記帯状部材と、前記アンテナと、前記支持部材とは、同一の金属材料で一体形成され、
    前記脚部は、前記連結部材との接合箇所から端部までの長さが、前記帯状部材を伝搬する電磁波の波長の略4分の1となるように形成される
    ことを特徴とする結合器。
  3. 請求項1または2に記載の結合器において、
    前記帯状部材の他端は、複数に分岐される
    ことを特徴とする結合器。
  4. 請求項1乃至の何れかに記載の結合器において、
    前記帯状部材は、一部において他の部分より線路幅が広くされる
    ことを特徴とする結合器。
  5. 導波管と、
    導体から成る下部部材と、
    前記下部部材に載置された高周波回路と、
    前記下部部材に載置された結合器と、
    誘電体材料から成る構造体と、を備え、
    前記結合器は、
    金属から成る帯状部材と、
    前記帯状部材の一端に形成され、前記導波管と電磁的に結合するためのアンテナと、
    前記帯状部材の一部に接合され、前記帯状部材を支持するための支持部材とを含み、
    前記アンテナは、平面視において前記導波管の内部に配置され、
    前記帯状部材の他端は、前記高周波回路の外部端子に接続され、
    前記構造体は、前記下部部材上に、平面視において前記帯状部材を挟んで形成される
    ことを特徴とする導波回路。
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