JP6121231B2 - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6121231B2
JP6121231B2 JP2013097810A JP2013097810A JP6121231B2 JP 6121231 B2 JP6121231 B2 JP 6121231B2 JP 2013097810 A JP2013097810 A JP 2013097810A JP 2013097810 A JP2013097810 A JP 2013097810A JP 6121231 B2 JP6121231 B2 JP 6121231B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
driving force
rotational driving
seat belt
protection device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013097810A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014218133A (ja
Inventor
祐樹 山▲崎▼
祐樹 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Autoliv Development AB
Original Assignee
Autoliv Development AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Autoliv Development AB filed Critical Autoliv Development AB
Priority to JP2013097810A priority Critical patent/JP6121231B2/ja
Publication of JP2014218133A publication Critical patent/JP2014218133A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6121231B2 publication Critical patent/JP6121231B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Automotive Seat Belt Assembly (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)

Description

本発明は、車輌が衝突した場合に乗員を座席に拘束して保護するために、シートベルトの巻き取りを行う乗員保護装置に関する。
車輌の座席に設けられる3点式の乗員保護装置は、車輌の衝突時に乗員を拘束し、保護する装置であり、シートベルト、リトラクタ及びバックルを備える。リトラクタは、例えば、センターピラーの下部、座席の側方に配設されており、シートベルトの一端側を巻取軸に巻回し、渦巻きばねの付勢力により内部に引き込み、シートベルト非装着時にはその引き込んだ状態でシートベルトを収容している。シートベルトの他端側は、センターピラーの上部に配設されたスルーアンカーで折り返され、センターピラーの下部に設けられた板状のベルト位置変更部によって回動可能に固定されている。また、シートベルトの途中には、タングプレートが挿通しており、該タングプレートは、座席を挟んでリトラクタの反対側に配設されたバックルに装着されるように構成されている。乗員は、シートベルトに挿通しているタングプレートを引っ張ることで収容されたシートベルトを引き出し、これを座席の傍らに設けたバックルに装着させることで、シートベルトを装着することができる。
特許文献1には、ドアセンサを用いてベルト位置変更部の動作を制御する乗員保護装置が開示されている。この乗員保護装置は、ドアセンサによって車輌のドアが開状態になったことを検出すると、リトラクタの巻取軸の回転駆動力を発生するモータを駆動してシートベルトを巻き取り、ベルト位置変更部をスプリングによる付勢力に抗して後方へ移動させる。乗員保護装置は、ドアセンサ及びシートセンサによってドアの閉状態及び乗員の着座を検出すると、モータを反転駆動してリトラクタ内に設けたクラッチを回転駆動力を遮断する状態とし、スプリングの付勢力によってベルト位置変更部を前方へ傾斜するように回動させ、シートベルトを車輌の前方側へ移動させる。
特開2008−126880号公報
特許文献1の乗員保護装置は、乗員が着座した後にスプリングの付勢力によってベルト位置変更部を前方へ回動させるものであるが、ベルト位置変更部が急峻に回動するために乗員に唐突な動きで奇異な印象を与え、車輌の質感が損なわれてしまうという問題があった。
また、乗員は車輌に乗車した後、上着を着たり脱いだり、或いは衣服を整えたり、更には他の乗員の様子を確認するために座席の中で動いたりする。上記のようにベルト位置変更部が急峻に回動すると、乗員にシートベルトのタングプレートやベルト位置変更部自体が接触する可能性もあり、乗員に不快感を与えてしまうという問題点もあった。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、シートベルトの位置を前後方向へ変更するベルト位置変更部を低速で前方へ回動させることができる乗員保護装置を提供することにある。
本発明に係る乗員保護装置は、乗員を座席に拘束することによって保護するシートベルトの一端部が接続され、該シートベルトを巻き取る巻取軸と、車輌の左右方向の軸回りに回動可能に支持されており、前記シートベルトの他端部が接続され、該シートベルトの位置を前記車輌の前後方向へ変更するベルト位置変更部と、前記ベルト位置変更部を前方へ回動させるよう付勢する付勢部材と、前記巻取軸の回転駆動力を発生するモータと、該モータから前記巻取軸への回転駆動力の伝達経路に配してあり、前記モータが前記シートベルトの巻取方向へ回転駆動力を発生した場合に前記伝達経路を接続し、前記モータが引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生した場合に前記伝達経路を遮断するクラッチとを備える乗員保護装置において、前記モータが引出方向へ前記所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御する制御部と、前記ベルト位置変更部を前方へ傾斜した状態で停止させるストッパとを備え、前記制御部は、前記ベルト位置変更部が前記ストッパで停止する前に、前記モータを引出方向へ前記所定値以上の回転駆動力を発生するように制御するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、乗員を座席に拘束することによって保護するシートベルトの一端部が巻取軸に接続し、該巻取軸にシートベルトを巻き取る。ベルト位置変更部は、車輌の左右方向の軸回りに回動可能に支持されており、シートベルトの他端部が接続され、シートベルトの位置を車輌の前後方向へ変更する。付勢部材は、ベルト位置変更部を前方へ回動させるよう付勢する。モータは巻取軸の回転駆動力を発生する。クラッチは、モータから巻取軸への回転駆動力の伝達経路に配してあり、モータがシートベルトの巻取方向へ回転駆動力を発生した場合に伝達経路を接続し、モータが引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生した場合に伝達経路を遮断する。制御部は、モータが引出方向へ所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御する。これにより、クラッチがモータの回転駆動力の伝達経路を接続している状態で、所定値より小さい回転駆動力を巻取軸に与えて、ベルト位置変更部を低速で前方へ回動させることができる。
本発明にあっては、ストッパによりベルト位置変更部を前方へ傾斜した状態で停止させ、制御部は、ベルト位置変更部がストッパで停止する前に、モータを引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生するように制御する。これにより、制御開始後の初期段階では、クラッチがモータの回転駆動力の伝達経路を接続している状態としてベルト位置変更部を低速で前方へ回動させ、途中からクラッチが伝達経路を遮断する状態にして、素早くベルト位置変更部を前方へ回動させることができる。
本発明に係る乗員保護装置は、前記制御部は、前記モータの制御を開始してから所定時間を経過した後に、前記モータが引出方向へ前記所定値以上の回転駆動力を発生するように制御するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、制御部は、モータの制御を開始してから所定時間を経過した後に、モータが引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生するように制御する。これにより、所定時間を経過した後、シートベルトは通常の巻き取り及び引き出しが可能になる。
本発明に係る乗員保護装置は、前記車輌の扉の開閉状態を検出する扉開閉検出部を備え、前記制御部は、前記扉開閉検出部が開状態を検出し、閉状態を検出した場合に、前記モータの制御を開始するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、扉開閉検出部により車輌の扉の開閉状態を検出し、開状態が検出され、閉状態が検出された場合に、制御部によりモータの制御を開始する。これにより、乗員が車輌に乗車したときに、ベルト位置変更部を前方へ回動させることができる。
本発明に係る乗員保護装置は、前記制御部は、前記モータが前記シートベルトの巻取方向へ回転駆動力を発生するように制御した後、前記モータが引出方向へ前記所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御するようにしてあることを特徴とする。
本発明にあっては、制御部は、モータがシートベルトの巻取方向へ回転駆動力を発生するように制御した後、モータが引出方向へ所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御する。これにより、クラッチがモータの回転駆動力の伝達経路を確実に接続した状態で、ベルト位置変更部を前方へ回動させることができる。
本発明に係る乗員保護装置は、前記制御部は、前記モータをPWM方式により制御することを特徴とする。
本発明にあっては、制御部はモータをPWM方式により制御し、例えばデューティ比を変える制御によってベルト位置変更部に所望の回動を行わせることができる。
本発明によれば、乗員を座席に拘束することによって保護するシートベルトの一端部が巻取軸に接続し、該巻取軸にシートベルトを巻き取る。ベルト位置変更部は、車輌の左右方向の軸回りに回動可能に支持されており、シートベルトの他端部が接続され、シートベルトの位置を車輌の前後方向へ変更する。付勢部材は、ベルト位置変更部を前方へ回動させるよう付勢する。モータは巻取軸の回転駆動力を発生する。クラッチは、モータから巻取軸への回転駆動力の伝達経路に配してあり、モータがシートベルトの巻取方向へ回転駆動力を発生した場合に伝達経路を接続し、モータが引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生した場合に伝達経路を遮断する。制御部は、モータが引出方向へ所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御する。このため、クラッチがモータの回転駆動力の伝達経路を接続している状態で、所定値より小さい回転駆動力を巻取軸に与えて、ベルト位置変更部を低速で前方へ回動させることができる。
本実施の形態1に係る乗員保護装置の構成を示す模式図である。 リトラクタの構成を示す分解斜視図である。 ギヤホイール及びクラッチハウジングの組み付け状態を示すクラッチハウジングの一部を切書いて示す斜視図である。 クラッチの遮断状態を説明するための説明図である。 クラッチの接続状態を説明するための説明図である。 リーチャアーム及びアンカー部分の拡大斜視図である。 乗員保護装置の電気的構成を示すブロック図である。 制御部による乗車時のモータ駆動制御処理の手順を示すフローチャートである。 モータ反転駆動時のデューティ比の時間変遷を表わすグラフである。 実施の形態2における制御部による乗車時のモータ駆動制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるモータ反転駆動時のデューティ比の時間変遷を表わすグラフである。
(実施の形態1)
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。図1は、本実施の形態1に係る乗員保護装置1の構成を示す模式図である。本実施の形態1の乗員保護装置1は、いわゆる3点式であり、乗員Aを座席Cに拘束するためのシートベルト10と、シートベルト10を引き出し可能に巻き取るリトラクタ12とを備える。リトラクタ12は、センターピラーBの下部、座席Cの側方に配設されている。
シートベルト10の一端部は、リトラクタ12に接続されている。リトラクタ12から引き出されたシートベルト10は、センターピラーBの上部に配設されたスルーアンカー11で折り返される。シートベルト10の他端部は、センターピラーBの下部に配設されたリーチャアーム13(ベルト位置変更部)に挿通してアンカー14に接続されている。
リーチャアーム13はシートベルト10よりやや幅広の短冊状をなす。リーチャアーム13は、長軸方向の基端部13aが車輌の左右方向を軸方向とする軸体14a回りに回転自在に支持されている。リーチャアーム13は、先端部13bにシートベルト10を挿通する開口を有し、該開口にシートベルト10を拘束する。リーチャアーム13が軸体14a回りに回転することで、先端部13bとともにシートベルト10が前後方向へ移動する。アンカー14は、内部にストッパ14b及び14cを有する。ストッパ14bは、リーチャアーム13が上下方向を長軸方向として起立した姿勢で基端部13aに当接してリーチャアーム13の後方への動きを規制する。ストッパ14cはリーチャアーム13が先端部13bが前方へ傾斜した姿勢で基端部13aに当接してリーチャアーム13の前方への動きを規制する。
シートベルト10の中途部分には、タングプレート15が移動可能に挿通してある。タングプレート15は、座席Cを挟んでリトラクタ12の反対側に配設されたバックル16に装着される。バックル16には、タングプレート15が装着されているか否かを示す信号を制御部70(図7参照)へ出力するバックルスイッチ16aが設けられている。
図2はリトラクタ12の構成を示す分解斜視図であり、図3はギヤホイール57及びクラッチハウジング50の組み付け状態を示すクラッチハウジング50の一部を切書いて示す斜視図である。図4はクラッチ61の遮断状態を説明するための説明図であり、図5はクラッチ61の接続状態を説明するための説明図である。リトラクタ12は、シートベルト10を巻き取るスピンドル20(巻取軸)と、スピンドル20をシートベルトの巻き取り方向へ付勢する巻き取りばね装置21と、スピンドル20を回転させる動力を発生するモータ34と、車輌の衝突時にスピンドル12を回転させる動力を発生するプリテンショナー22と、モータ34からの動力をスピンドル20に伝達する動力伝達機構23とを備える。尚、リトラクタ12は、車輌の加速度に応じてシートベルト10の引出動作をロックするロック機構を有するが図示を省略している。
スピンドル20は、両端がリトラクタフレーム12aによって回転可能に支持されている。スピンドル20は、エネルギー吸収機構を構成するトーションバー(図示略)を介してトレッドヘッド20aに接続されている。トレッドヘッド20aは、プリテンショナー22からの動力が加わる。プリテンショナー22は、火薬を点火して発生したガスの圧力によって、トレッドヘッド20a、前記トーションバーを介してスピンドル20をベルト巻取り方向に回転させる。
リトラクタフレーム12aの図中左側面には、プリテンショナー22を収容するカバー24及びケース部材であるアウターギヤカバー26がインナーギヤカバー25を挟んでねじ27によって取り付けられている。インナーギヤカバー25とアウターギヤカバー26との間には、クラッチ61を含む動力伝達機構23(伝達経路)を収容する空間が形成される。モータアセンブリ28は、リトラクタフレーム12aの下方に位置し、モータケース31、モータ34、キャップ37、第1ギヤ35から構成されている。第1ギヤ35はモータ34の回転軸に取り付けられており、動力伝達機構23の第2ギヤ54と噛合する。
動力伝達機構23は、図3にも示すように、第1ギヤ35と噛合する第2ギヤ54を一端に取り付けた支持軸55の他端に第3ギヤ56を取り付け、第3ギヤ56がクラッチ61を構成するギヤホイール57の外周面に形成されたファイナルギヤ58と噛合するように構成されている。尚、第3ギヤ56及びファイナルギヤ58はウォームギヤであり、ファイナルギヤ58側から第3ギヤ56を回転させた場合にギヤ歯が噛み合った状態でロックするアンチバックラッシュ機構となっている。支持軸55は、ベアリング59によりアウターギヤカバー26に回転自在に支持される。
クラッチ61は、図2及び図3に示すように、ギヤホイール57、一対のパウル41、フリクションスプリング42、カバーリング43、ブッシュ44、ベアリングブッシュ45、及びクラッチハウジング50を備える。クラッチハウジング50は、スピンドル20と結合する連結部51がブッシュ44を介してアウターギヤカバー26に回転自在に支持されてスピンドル20と一体に回転する。連結部51の外径側には内周面にパウル41が係合する内歯50aが形成された筒部52が設けられている。連結部51及び筒部52は、インナーギヤカバー25側で連結されている。
ギヤホイール57は、外周面にファイナルギヤ58が形成された大径側筒部57bと、大径側筒部57bより軸方向長さの短い小径側筒部57aとを有する。小径側筒部57a及び大径側筒部57bはアウターギヤカバー26で互いに連結されている。小径側筒部57aと大径側筒部57bとの間にはクラッチハウジング50の筒部52がインナーギヤカバー25側から挿入され、ギヤホイール57内にクラッチハウジング50を収容する。大径側筒部57bの内周面は、クラッチハウジング50の筒部52の外周面と相対回転自在に対向し、小径側筒部57aの外周面はクラッチハウジング50の内周面に形成された内歯50aと相対回転自在に対向する。小径側筒部57aの内周面はアウターギヤカバー26の凸部26a(図4参照)にベアリングブッシュ45を介して回転自在に支持される。凸部26aは、アウターギヤカバー26の内面から軸方向に沿って環状に突起し、クラッチハウジング50と同心に形成される。
ギヤホイール57の小径側筒部57aには、インナーギヤカバー25側の端面に一対のパウル41を保持する一対のパウル摺動溝57cが形成されている。一対のパウル摺動溝57cは小径側筒部57aの外周面の対極位置(180°回転した位置)に、パウル41の係合部41aがクラッチハウジング50の内歯50aに臨むように開口する開口部57dを有し、開口部57dからパウル41の形状に沿って互いに反対方向に延びる。
一対のパウル41は夫々棒状であり、一端側にクラッチハウジング50の内歯50aに係合する係合部41aを有し、一端側から他端側に僅かに湾曲する湾曲形状をなして、パウル摺動溝57cに摺動可能に保持される。パウル41は、モータ34が作動していない時には、パウル摺動溝57cにおける摺動方向中途部の位置P1(図4参照)に配され、モータ34が作動して係合部41aがクラッチハウジング50の内歯50aと係合する時には、パウル摺動溝57cにおける開口部57d側の位置P2(図5参照)に配される。更にパウル41はプリテンショナー22が作動した時には位置P1に対して位置P2と反対側の位置P3(図示略)に配される。パウル41は、モータ34及びプリテンショナー22が作動することにより、位置P1、P2及びP3へ移動する。
パウル41は、インナーギヤカバー25側の端面の略中央部にフリクションスプリング42の後述する第1屈曲部42bを保持する保持凹部41bを有する。フリクションスプリング42は両端が開放された開放部42aを有する略リング状をなす。フリクションスプリング42は、アウターギヤカバー26側に形成された凸部26aの外周面に当接し、縮径する方向への自身の付勢力によって保持されており、インナーギヤカバー25側からカバーリング43で覆われている。フリクションスプリング42は、開放部42aから90°間隔の3箇所で外径側に突出する屈曲部を有する。対極位置(180°回転した位置)にある一対の第1屈曲部42bは、夫々各パウル41の保持凹部41bに保持される。開放部42aの対極には、第2屈曲部42cが形成されている。フリクションリング42は、回転方向の力を受けると、アウターギヤカバー26の凸部26aとの間で回転方向と逆向きの摩擦力を発生する。
第2屈曲部42cの近傍には、ギヤホイール57のインナーギヤカバー25側の端面に突起部57eが形成されている。第2屈曲部42cは、プリテンショナー22が作動した時に突起部57eを乗り越えて突起部57eを遊嵌した状態となり、逆方向へのフリクションリング42の回転を規制する。
図4に示すように、モータ34による巻き取りが行われていない場合、パウル21は、パウル摺動溝57cの略中央部(位置P1)にあり、係合部41aはクラッチハウジング50の内歯50aよりも内径側に位置し、クラッチハウジング50とパウル41とは係合していない。この状態で、クラッチ61は動力伝達機構23におけるモータ34の回転駆動力の伝達経路を遮断する。このため、スピンドル20と一体のクラッチハウジング50のみ回転可能となり、シートベルトは通常の巻き取り及び引き出しが可能である。
モータ34が巻取方向へ回転すると、モータ34の回転軸に取付けられた第1ギア35から第2ギヤ54に伝達された駆動力は、第3ギヤ56を介してファイナルギヤ58に伝達され、ギヤホイール57が時計まわり(矢印Aの方向)に回転する。この際、フリクションスプリング42の第1屈曲部42bを保持凹部41b内に保持する各パウル41は、フリクションスプリング42とアウターギヤカバー26の凸部26aとの間の摩擦力によってその場に留まろうとする。このため、パウル41はパウル摺動溝57c内で略中央部から開口部57dへ相対的に移動することになる(位置P2に移動する)。
図5に示すように、ギヤホイール57が所定の角度だけ回転すると、パウル41の係合部41aとギヤホイール57の内歯50aとが係合した状態で、ギヤホイール57、クラッチハウジング50、フリクションスプリング42、及びパウル41が巻取方向(矢印Aの方向)に一体回転し、モータ34からの駆動力がスピンドル20に伝達される。この状態で、クラッチ61は動力伝達機構23におけるモータ34の回転駆動力の伝達経路を接続状態とする。
図5に示す状態から、モータ34が引出方向へ回転すると、ギヤホイール57が反時計まわり(矢印Aと反対方向)に回転する。この際、パウル41は、フリクションスプリング42とアウターギヤカバー26の凸部26aとの間の摩擦力によってその場に留まろうとする。このため、パウル41はパウル摺動溝57c内で開口部57dからパウル摺動溝57cの略中央部へ戻されるように移動する(矢印Bの方向へ移動する)。パウル41は位置P1へ戻され、係合部41aがクラッチハウジング50の内歯50aから離れることで、モータ34からスピンドル20への駆動力が遮断される。
図6は、リーチャアーム13及びアンカー14部分の拡大斜視図である。リーチャアーム13は、アーム本体131、アンカープレート132、リターンスプリング133(付勢部材)及びホールドプレート134を備える。アーム本体131は、シートベルト10よりやや幅広の短冊状をなし、基端部はアンカー14の軸体14a回りに回動自在に支持され、先端部にはシートベルト10を挿通する開口を有し、該開口にシートベルト10を拘束する。アーム本体131の基端部には略矩形板状をなすアンカープレート132を配してある。アンカープレート132は、一端部にシートベルト10の端部が接続され、他端部に設けた貫通孔(図示略)に軸体14aが挿通されており、アーム本体131とともに軸体14a回りに回動自在に支持されている。
リターンスプリング133は、例えば巻きばねであり、一端部133aをアンカープレート132に設けた孔(図示略)に掛け止め、他端部133bをホールドプレート134に設けた孔(図示略)に掛け止めてある。ホールドプレート134は、中央部に軸体14aの通し孔を有する円盤状の部材であり、周縁部に設けた爪134aがアンカー14に係止することで、軸体14a回りの回転が規制されている。リターンスプリング133は、リーチャアーム13を車輌の前方へ付勢すべく巻かれた状態で、アンカープレート132とホールドプレート134との間に組み付けられている。
リーチャアーム13は、モータ34を巻取方向へ駆動し、シートベルト10をスピンドル20に巻き取ることによって、リターンスプリング133の付勢に抗して車輌の後方へ先端部13bが移動するように揺動し、アンカー14のストッパ14bに当接して、鉛直に起立した姿勢で止まる。リーチャアーム13は、モータ34をシートベルト10の引出方向へ駆動し、クラッチ61がモータ34の駆動力の伝達を遮断することによって、リターンスプリング133の付勢に従って車輌の前方へ先端部13bが移動するように揺動し、ストッパ14cに当接して前方へ傾斜した姿勢で止まる。尚、図示したリーチャアーム13及びアンカー14の構成は一例であり、車輌の左右方向の軸回りの回動によって、シートベルト10を前後移動させることができれば、他の構成であっても良い。
リーチャアーム13は、リターンスプリング133によって先端部13bが前方へ傾斜するように付勢されている。このため、リーチャアーム13の先端部13bはシートベルト10に対してリトラクタ12から引き出す方向に力を作用させる。パウル41の係合部41aがクラッチハウジング50の内歯50aに係合し、クラッチ61がモータ34の駆動力をスピンドル20に伝達している状態では、上述のようにファイナルギヤ58及び第3ギヤ56におけるアンチバックラッシュのため、ギヤホイール57が回転せずにロック状態となる。モータ34がシートベルト10を巻き取る方向へ駆動され、リーチャアーム13がストッパ14bに当接して止まった場合、クラッチ61がモータ34の駆動力をスピンドル20に伝達している状態となっている。このため、モータ34への通電を停止しても、ファイナルギヤ58及び第3ギヤ56におけるアンチバックラッシュによってリーチャアーム13が前方へ振り出されることはない。
リターンスプリング133がリーチャアーム13に与える付勢力によって、シートベルト10はリトラクタ12から引き出される方向に力を受けており、パウル41の係合部41aとクラッチハウジング50の内歯50aとの間に予圧が働いている。モータ34において、係合部41a及び内歯50a間の予圧に相当する予圧開放トルク(所定値)以上のトルク(回転駆動力)をシートベルト10の引出方向へ発生させることで、係合部41a及び内歯50a間の係合が外れ、クラッチ61がスピンドル20へのモータ34の駆動力の伝達を遮断する状態となる。クラッチ61がスピンドル20へのモータ34の駆動力の伝達を遮断する状態になると、ファイナルギヤ58及び第3ギヤ56におけるアンチバックラッシュが効かず、シートベルト10はリターンスプリング133がリーチャアーム13に与える付勢力によって引き出され、リーチャアーム13が前方へ振り出され、ストッパ14cに当接して止まる。
図7は乗員保護装置1の電気的構成を示すブロック図である。乗員保護装置1は、各部の動作を制御する制御部70を備える。制御部70は、例えばCPUを有するマイクロコンピュータであり、CPUには図示しないバスを介して、ドア開閉検出部71(扉開閉検出部)、バックルスイッチ16a、モータ駆動部72、プリテンショナー点火部73及び記憶部74が接続されている。ドア開閉検出部71は、図示しない車輌のドア(扉)の開閉を検出するスイッチであり、ドアの開状態及び閉状態を示す信号を制御部70へ出力する。バックルスイッチ16aは、バックル16へのタングプレート15の装着及び未装着を検出するスイッチであり、装着の場合にオン信号を、未装着の場合にオフ信号を制御部70へ出力する。
モータ駆動部72は、例えばモータ34をPWM制御により駆動制御する回路であり、制御部70からのPWM制御信号に基づいて動作する。PWM制御信号は、例えばデューティ比可変のパルス信号であり、該デューティ比によってモータ34が発生する回転駆動力(トルク)が変化し、変速制御が行える。プリテンショナー点火部73は、プリテンショナー22内の火薬へ点火する点火装置である。制御部70は、図示しない車速センサや測距レーザ等により車輌の衝突が検知された場合に、点火信号をプリテンショナー点火部73へ与える。プリテンショナー点火部73は、制御部70からの点火信号に基づきプリテンショナー22内の火薬へ点火する。記憶部74は、制御部70の動作に必要なコンピュータプログラム及び各種情報を記憶している。制御部70は、記憶部74からコンピュータプログラム及び各種情報を読み出して実行することによって、乗員保護装置1の各部の動作を制御する。尚、制御部70はコンピュータプログラムの実行時におけるタイムアウト処理等を適宜行うための計時部(図示略)を有する。
次に乗員が乗車するときの乗員保護装置1の動作について説明する。図8は制御部70による乗車時のモータ駆動制御処理の手順を示すフローチャートである。まず、制御部70はモータ34をシートベルト10の引出方向に駆動させるモータ反転駆動の条件が成立したか否かを判定する(ステップS1)。モータ反転駆動の条件は、少なくとも車輌のドアが開状態となり、更に閉状態となった場合に成立する。この場合に、制御部70は乗員が車輌に乗車し、座席Cに着座したと判断することによるものである。モータ反転駆動の条件が成立していないと判定された場合(S1:NO)、制御部70はステップS1の判定を繰り返す。
モータ反転駆動の条件が成立したと判定された場合(S1:YES)、制御部70は計時部によりタイマリセット及びスタートを行う(ステップS2)。制御部70は、モータ34の出力トルクが所定値より小さい値となるようにデューティ比を低い値に設定し、モータ34を反転駆動させる(ステップS3)。上述のように、所定値は、パウル41の係合部41aとクラッチハウジング50の内歯50aとの間の予圧に相当する予圧開放トルクの値である。制御部70は計時部がスタートさせたタイマーが所定時間を経過したか否かを判定する(ステップS4)。所定時間は、制御開始からリーチャアーム13がストッパ14cに当接するまでに要する時間又はそれ以上の時間とする。所定時間を経過していない場合(S4:NO)、制御部70は、デューティ比を低い値に設定した状態でモータ34の反転駆動を継続する。所定時間を経過した場合(S4:YES)、制御部70は、デューティ比を低下させてモータ34の駆動を停止させ(ステップS5)、処理を終了する。
図9はモータ反転駆動時のデューティ比の時間変遷を表わすグラフである。従来制御では、制御部70は、制御開始後、高デューティ比まで上昇させる制御を行ってクラッチ61を遮断状態にしている。本実施の形態1では、制御部70は、制御開始後、リーチャアーム13がストッパ14cに当接して前方への傾斜が停止する時刻T1まで、デューティ比を低い状態に保ち、クラッチ61を接続状態のままとする。制御部70は、時刻T1以降にデューティ比を低下させてモータ34を停止させるが、この際にもモータ34はシートベルト10の引出方向へ駆動されており、クラッチ61が動力伝達機構23におけるモータ34の回転駆動力の伝達経路を遮断する。この後、シートベルト10は、通常の巻き取り及び引き出しが可能である。
以上より、本実施の形態1によれば、乗員を座席に拘束することによって保護するシートベルト10の一端部がスピンドル20に接続され、スピンドル20にシートベルト10を巻き取る。リーチャアーム13は、車輌の左右方向の軸体14a回りに回動可能に支持されており、シートベルト10の他端部が接続され、シートベルト10の位置を車輌の前後方向へ変更する。リターンスプリング133は、リーチャアーム13を前方へ回動させるよう付勢する。モータ34はスピンドル20を回転させる回転駆動力を発生する。クラッチ61は、モータ34からスピンドル20へ回転駆動力を伝達する動力伝達機構23による伝達経路に配してあり、モータ34がシートベルト10の巻取方向へ回転駆動力を発生した場合に伝達経路を接続し、モータ34が引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生した場合に伝達経路を遮断する。尚、所定値は、パウル41の係合部41aとクラッチハウジング50の内歯50aとの間に働く予圧に相当する予圧開放トルクの値であればよい。制御部70は、モータ34がシートベルト10の引出方向へ所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御する。これにより、クラッチ61がモータ34の回転駆動力の伝達経路を接続している状態で、所定値より小さい回転駆動力をスピンドル20に与えて、リーチャアーム13を低速でゆっくりと前方へ回動させることができ、質感が損なわれることなく、また乗員に不快感を与えることも少なくなる。
また本実施の形態1によれば、ドア開閉検出部71により車輌のドアの開閉状態を検出し、開状態が検出され、閉状態が検出された場合に、制御部70によりモータ34の制御を開始する。これにより、乗員が車輌に乗車したときに、リーチャアーム13を前方へ回動させることができる。
また本実施の形態1によれば、制御部70はモータ34をPWM方式により制御する。制御部70は例えばデューティ比を変える制御によってリーチャアーム13に所望の回動を行わせることができる。
(実施の形態2)
実施の形態2では、制御部70によるモータ駆動制御処理の途中でデューティ比を上昇させるようにする。尚、実施の形態2における乗員保護装置1の構成は実施の形態1における乗員保護装置1の構成と同様である。図10は実施の形態2における制御部70による乗車時のモータ駆動制御処理の手順を示すフローチャートである。ステップS11からS14までの処理は、図8に示すステップS1からS4まで同等であるが、ステップS14における所定時間は、制御開始からリーチャアーム13がストッパ14cに当接するまでに要する時間よりも短い時間(例えば、2分の1の時間)とする。
ステップS14における判定の結果、所定時間を経過したと判定された場合(S14:YES)、制御部70は、モータ34の出力トルクが所定値より大きい値となるようにデューティ比を高い値に設定してモータ34を反転駆動させる(ステップS15)。尚、制御部70は、リーチャアーム13がストッパ14cに当接して停止するまで、ステップS15によるモータ34の反転駆動を行うが、この際のステップS14と同等のタイムアウト処理については簡潔のため、図示を省略した。制御部70は、ステップS15によるモータ34の反転駆動の後、デューティ比を低下させてモータ34の駆動を停止させ(ステップS16)、処理を終了する。
図11は実施の形態2におけるモータ反転駆動時のデューティ比の時間変遷を表わすグラフである。本実施の形態2では、制御部70は、制御開始後、リーチャアーム13がストッパ14cに当接して前方への傾斜が停止する時刻T3より前の時刻T2まで、デューティ比を低い状態に保ち、クラッチ61を接続状態のままとする。制御部70は、時刻T1以降にデューティ比を低下させてモータ34を停止させるが、制御部70は、時刻T2以降、時刻T3までデューティ比を上昇させてモータ34を駆動し、クラッチ61を遮断状態にする。リーチャアーム13がストッパ14cに当接した時刻T3の後、制御部70はデューティ比を低下させてモータ34を停止させる。この後、シートベルト10は、通常の巻き取り及び引き出しが可能である。
本実施の形態2によれば、ストッパ14cはリーチャアーム13を前方へ傾斜した状態で停止させる。制御部70は、リーチャアーム13がストッパ14cで停止する前に、モータ34をシートベルト10の引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生するように制御する。これにより、制御開始後の初期段階では、クラッチ61がモータの回転駆動力の伝達経路を接続している状態としてリーチャアーム13を低速でゆっくりと前方へ回動させ、途中からクラッチ61が伝達経路を遮断する状態にして、素早くリーチャアーム13を前方へ回動させることができる。
また本実施の形態2によれば、制御部70は、モータ34の制御を開始してから所定時間を経過した後に、モータ34がシートベルト10の引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生するように制御する。これにより、所定時間を経過した後に、シートベルト10は通常の巻き取り及び引き出しが可能になる。
(変形例)
実施の形態1及び実施の形態2では、制御部70は、モータ34の反転駆動の条件が成立した後、シートベルト10の引出方向へモータ34を駆動しているが、一旦、シートベルト10の巻取方向へモータ34を駆動した後、シートベルト10の引出方向へモータ34を駆動するようにしてもよい。これによって、クラッチ61が動力伝達機構23におけるモータ34の回転駆動力の伝達経路を確実に接続した状態で、モータ34を反転駆動しリーチャアーム13を前方へ回動させることができる。
また、ストッパ14cの当接面にスイッチを設け、リーチャアーム13がストッパ14cに当接したときに、スイッチからオン信号を制御部70へ与えるようにしてもよい。制御部70は、リーチャアーム13がストッパ14cに当接するまでの時間を予め認識しておく必要がなく、スイッチからのオン信号に基づいてモータ34を停止する処理(図8のステップS5、図10のステップS16)を実行することができる。
1 乗員保護装置
10 シートベルト
13 リーチャアーム(ベルト位置変更部)
133 リターンスプリング(付勢部材)
14c ストッパ
20 スピンドル(巻取軸)
34 モータ
61 クラッチ
70 制御部
71 ドア開閉検出部(扉開閉検出部)

Claims (6)

  1. 乗員を座席に拘束することによって保護するシートベルトの一端部が接続され、該シートベルトを巻き取る巻取軸と、
    車輌の左右方向の軸回りに回動可能に支持されており、前記シートベルトの他端部が接続され、該シートベルトの位置を前記車輌の前後方向へ変更するベルト位置変更部と、
    前記ベルト位置変更部を前方へ回動させるよう付勢する付勢部材と、
    前記巻取軸の回転駆動力を発生するモータと、
    該モータから前記巻取軸への回転駆動力の伝達経路に配してあり、前記モータが前記シートベルトの巻取方向へ回転駆動力を発生した場合に前記伝達経路を接続し、前記モータが引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生した場合に前記伝達経路を遮断するクラッチと
    を備える乗員保護装置において、
    前記モータが引出方向へ前記所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御する制御部と、
    前記ベルト位置変更部を前方へ傾斜した状態で停止させるストッパと
    を備え
    前記制御部は、前記ベルト位置変更部が前記ストッパで停止する前に、前記モータを引出方向へ前記所定値以上の回転駆動力を発生するように制御するようにしてあること
    を特徴とする乗員保護装置。
  2. 乗員を座席に拘束することによって保護するシートベルトの一端部が接続され、該シートベルトを巻き取る巻取軸と、
    車輌の左右方向の軸回りに回動可能に支持されており、前記シートベルトの他端部が接続され、該シートベルトの位置を前記車輌の前後方向へ変更するベルト位置変更部と、
    前記ベルト位置変更部を前方へ回動させるよう付勢する付勢部材と、
    前記巻取軸の回転駆動力を発生するモータと、
    該モータから前記巻取軸への回転駆動力の伝達経路に配してあり、前記モータが前記シートベルトの巻取方向へ回転駆動力を発生した場合に前記伝達経路を接続し、前記モータが引出方向へ所定値以上の回転駆動力を発生した場合に前記伝達経路を遮断するクラッチと
    を備える乗員保護装置において、
    前記モータが引出方向へ前記所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御する制御部を備え、
    前記制御部は、前記モータの制御を開始してから所定時間を経過した後に、前記モータが引出方向へ前記所定値以上の回転駆動力を発生するように制御するようにしてあることを特徴とする乗員保護装置。
  3. 前記制御部は、前記モータの制御を開始してから所定時間を経過した後に、前記モータが引出方向へ前記所定値以上の回転駆動力を発生するように制御するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の乗員保護装置。
  4. 前記車輌の扉の開閉状態を検出する扉開閉検出部を備え、
    前記制御部は、前記扉開閉検出部が開状態を検出し、閉状態を検出した場合に、前記モータの制御を開始するようにしてあることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1つに記載の乗員保護装置。
  5. 前記制御部は、前記モータが前記シートベルトの巻取方向へ回転駆動力を発生するように制御した後、前記モータが引出方向へ前記所定値より小さい回転駆動力を発生するように制御するようにしてあることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載の乗員保護装置。
  6. 前記制御部は、前記モータをPWM方式により制御することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の乗員保護装置。
JP2013097810A 2013-05-07 2013-05-07 乗員保護装置 Active JP6121231B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013097810A JP6121231B2 (ja) 2013-05-07 2013-05-07 乗員保護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013097810A JP6121231B2 (ja) 2013-05-07 2013-05-07 乗員保護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014218133A JP2014218133A (ja) 2014-11-20
JP6121231B2 true JP6121231B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=51937036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013097810A Active JP6121231B2 (ja) 2013-05-07 2013-05-07 乗員保護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6121231B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102026286B1 (ko) * 2015-06-08 2019-09-27 오토리브 디벨로프먼트 에이비 시트 벨트용 리트랙터

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5510916B2 (ja) * 2009-09-11 2014-06-04 上野精機株式会社 半導体製造装置
JP5460213B2 (ja) * 2009-09-15 2014-04-02 オートリブ ディベロップメント エービー シートベルト装置
JP2011156921A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Tokai Rika Co Ltd ウエビング制御装置
JP2011178313A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Aisin Seiki Co Ltd シートベルト取出し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014218133A (ja) 2014-11-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2246225B1 (en) Seat belt retractor
US7717215B2 (en) Seat belt retractor
EP1724163B1 (en) Seat belt retractor, seat belt apparatus, and vehicle with a seat belt apparatus
JP4023411B2 (ja) 車両用シートベルト装置
JP2006282015A (ja) シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両
EP1690757B1 (en) Seat belt retractor, seat belt apparatus, and vehicle with a seat belt apparatus
JP2006298142A (ja) シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両
JP4714513B2 (ja) シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両
JP5587142B2 (ja) ウエビング巻取装置
JP5388042B2 (ja) シートベルト用リトラクタ
JP2006290285A (ja) シートベルトリトラクタ、シートベルト装置、シートベルト装置付車両
JPH03157243A (ja) シートベルトシステム
JP2007284014A (ja) シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置
JP2005088838A (ja) シートベルトリトラクタ
JP4458526B2 (ja) シートベルトリトラクタ及びシートベルト装置
JP5602253B2 (ja) シートベルト装置
JP6121231B2 (ja) 乗員保護装置
JP2010030502A (ja) シートベルト用リトラクタ
JP2002326558A (ja) シートベルト巻き取り装置の制御方法
JP4671254B2 (ja) シートベルト巻き取り装置
JP4128459B2 (ja) 車両用乗員拘束保護装置
JP2018039336A (ja) フォースリミッタ荷重変更システム
JP2006256514A (ja) ウエビング巻取装置
JP4617224B2 (ja) シートベルト装置
JP5263626B2 (ja) シートベルト用リトラクタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160405

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170321

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6121231

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250