JP6120631B2 - 微生物検出装置の評価方法 - Google Patents
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- C12Q1/00—Measuring or testing processes involving enzymes, nucleic acids or microorganisms; Compositions therefor; Processes of preparing such compositions
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Description
以下に本発明の実施の形態を説明する。但し、本発明は以下の実施例に限定されないことはもちろんである。
濃度が37%のホルムアルデヒド(HCHO)溶液(シグマアルドリッチジャパン株式会社、252549−25ML)を滅菌水で希釈し、濃度が8%又は16%のホルムアルデヒド溶液を調製した。
入手した微生物は、大腸菌(Escherichia coli、略称E.coli、ATCC 13706)、表皮ブドウ球菌(Staphylococcus epidermidis、ATCC 12228)、枯草菌芽胞(Bacillus atrophaeus、ATCC 9372)、黒カビ(Aspergillus niger、ATCC 9142)、及びシュードモナス属(P.putida、 ATCC 12633)であった。なお、ATCCは、アメリカ培養細胞系統保存機関(American Type Culture Collection)の略である。大腸菌及びシュードモナス属は、グラム陰性菌である。表皮ブドウ球菌、及び枯草菌芽胞は、グラム陽性菌である。黒カビは真菌である。なお、枯草菌芽胞は、予め懸濁液として販売されているものを購入した。
入手した枯草菌芽胞及び黒カビ以外の細菌微生物はトリプチケースソイブロス(TSB)培地に植菌し、約32℃の恒温層で一晩振とう培養した。次に、菌液をポアメディアRトリプトソイ寒天(TSA)培地に画線し、約32℃の恒温層で約24時間培養した。その後、培地から菌体をかき取り、滅菌水に懸濁した。さらに、懸濁液を2100gで3分間遠心した後、上澄みを除去し、沈殿したペレットを滅菌水で懸濁し、微生物懸濁液を得た。
表皮ブドウ球菌及びシュードモナス属の場合は、濃度が8%のホルムアルデヒド溶液と、微生物懸濁液と、を、1:1の体積比で混合した。具体的には、体積が400μL、濃度が8%のホルムアルデヒド溶液と、体積が400μLの微生物懸濁液と、を、混合した。
大腸菌、枯草菌芽胞、及び黒カビの場合は、濃度が16%のホルムアルデヒド溶液と、微生物懸濁液と、を、1:1の体積比で混合した。具体的には、体積が400μL、濃度が16%のホルムアルデヒド溶液と、体積が400μLの微生物懸濁液と、を、混合した。
混合後、軽くピペッティングし、大腸菌の場合は、常温で10分間放置した。表皮ブドウ球菌及びシュードモナス属の場合は、常温で5分間放置した。枯草菌芽胞の場合は、常温で24時間放置した。黒カビの場合は、常温で10分間放置した。その後、混合液を4700rpmで3分間遠心すること、沈殿したペレットを滅菌水で懸濁することと、を2回繰り返し、溶媒としての滅菌水中に固定化微生物が分散しているサンプル溶液を得た。
滅菌水と、微生物懸濁液と、を、1:1の体積比で混合した。具体的には、体積が400μLの滅菌水と、体積が400μLの微生物懸濁液と、を、混合した。混合後、軽くピペッティングし、大腸菌の場合は、常温で10分間放置した。表皮ブドウ球菌及びシュードモナス属の場合は、常温で5分間放置した。枯草菌芽胞の場合は、常温で24時間放置した。黒カビの場合は、常温で10分間放置した。その後、混合液を4700rpmで3分間遠心すること、沈殿したペレットを滅菌水で懸濁することと、を2回繰り返し、溶媒としての滅菌水中に固定化されていない微生物が分散しているコントロール溶液を得た。
サンプル溶液及びコントロール溶液をそれぞれスライドガラスに1.5μL滴下し、乾燥させた。その後、励起光フィルター(オリンパス、NV BA455)を備える顕微鏡(オリンパス、BX51)を用いて、固定化微生物及び固定化されなかった微生物を明視野観察及び蛍光観察した。
サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化された大腸菌の明視野観察画像を図6に示す。また、サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化された大腸菌の蛍光観察画像を図7に示す。さらに、サンプル溶液を調製してから冷暗所で約1日保存した後に観察された固定化された大腸菌の蛍光観察画像を図8に、サンプル溶液を調製してから冷暗所で約5日保存した後に観察された固定化された大腸菌の蛍光観察画像を図9に示す。なお、図7、図8、及び図9の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかった大腸菌の明視野観察画像を図10に示す。また、コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかった大腸菌の蛍光観察画像を図11に示す。さらに、コントロール溶液を調製してから冷暗所で約1日保存した後に観察された固定化されなかった大腸菌の蛍光観察画像を図12に、コントロール溶液を調製してから冷暗所で約5日保存した後に観察された固定化されなかった大腸菌の蛍光観察画像を図13に示す。なお、図11、図12、及び図13の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
図6及び図7に示した固定化された大腸菌の顕微鏡観察画像と、図10及び図11に示した固定化されなかった大腸菌の顕微鏡観察画像と、の比較から、大腸菌は、固定化の有無による分散性の有意な違いがなく、固定化による凝集も実質的に生じていないことが明らかになった。
図6に示した明視野観察画像において、固定化された大腸菌の粒径を測定したところ、平均粒径は1.5μmであった。また、図10に示した明視野観察画像において、固定化されなかった大腸菌の粒径を測定したところ、平均粒径は1.4μmであった。したがって、固定化された大腸菌の粒径は、固定化されなかった大腸菌の粒径と、ほぼ同じであった。
画像解析ソフトを用いて、サンプル溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化された大腸菌の蛍光観察画像において、固定化された大腸菌の蛍光強度として画像における明度を測定したところ、平均蛍光強度は3587.5であった。また、コントロール溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化されなかった大腸菌の蛍光観察画像において、固定化されなかった大腸菌の蛍光強度を測定したところ、平均蛍光強度は1649.2であった。固定化された大腸菌の平均蛍光強度の値と、固定化されなかった大腸菌の平均蛍光強度値と、は、微生物検出装置において、大腸菌とみなされる蛍光強度の範囲内であった。
図7ないし図9に示した固定化された大腸菌の顕微鏡観察画像と、図11ないし図13に示した固定化されなかった大腸菌の顕微鏡観察画像と、の比較から、固定化された大腸菌の蛍光の減衰の傾向は、固定化されなかった大腸菌の蛍光の減衰の傾向と、ほぼ同じであった。
サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化された表皮ブドウ球菌の明視野観察画像を図14に示す。また、サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化された表皮ブドウ球菌の蛍光観察画像を図15に示す。さらに、サンプル溶液を調製してから冷暗所で約1日保存した後に観察された固定化された表皮ブドウ球菌の蛍光観察画像を図16に、サンプル溶液を調製してから冷暗所で約5日保存した後に観察された固定化された表皮ブドウ球菌の蛍光観察画像を図17に示す。なお、図15、図16、及び図17の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかった表皮ブドウ球菌の明視野観察画像を図18に示す。また、コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかった表皮ブドウ球菌の蛍光観察画像を図19に示す。さらに、コントロール溶液を調製してから冷暗所で約1日保存した後に観察された固定化されなかった表皮ブドウ球菌の蛍光観察画像を図20に、コントロール溶液を調製してから冷暗所で約5日保存した後に観察された固定化されなかった表皮ブドウ球菌の蛍光観察画像を図21に示す。なお、図19、図20、及び図21の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
図14及び図15に示した固定化された表皮ブドウ球菌の顕微鏡観察画像と、図18及び図19に示した固定化されなかった表皮ブドウ球菌の顕微鏡観察画像と、の比較から、表皮ブドウ球菌は、固定化の有無による分散性の有意な違いがなく、固定化による凝集も実質的に生じていないことが明らかになった。
図14に示した明視野観察画像において、固定化された表皮ブドウ球菌の粒径を測定したところ、平均粒径は1.5μmであった。また、図18に示した明視野観察画像において、固定化されなかった表皮ブドウ球菌の粒径を測定したところ、平均粒径は1.6μmであった。したがって、固定化された表皮ブドウ球菌の粒径は、固定化されなかった表皮ブドウ球菌の粒径と、ほぼ同じであった。
サンプル溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化された表皮ブドウ球菌の蛍光観察画像において、固定化された表皮ブドウ球菌の蛍光強度を測定したところ、平均蛍光強度は5719.0であった。また、コントロール溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化されなかった表皮ブドウ球菌の蛍光観察画像において、固定化されなかった表皮ブドウ球菌の蛍光強度を測定したところ、平均蛍光強度は6787.8であった。固定化された表皮ブドウ球菌の平均蛍光強度の値と、固定化されなかった表皮ブドウ球菌の平均蛍光強度の値と、は、微生物検出装置において、表皮ブドウ球菌とみなされる蛍光強度の範囲内であった。
図15ないし図16に示した固定化された表皮ブドウ球菌の顕微鏡観察画像と、図19ないし図21に示した固定化されなかった表皮ブドウ球菌の顕微鏡観察画像と、の比較から、固定化された表皮ブドウ球菌の蛍光の減衰の傾向は、固定化されなかった表皮ブドウ球菌の蛍光の減衰の傾向と、ほぼ同じであった。
サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化された枯草菌芽胞の明視野観察画像を図22に示す。また、サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化された枯草菌芽胞の蛍光観察画像を図23に示す。なお、図23の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかった枯草菌芽胞の明視野観察画像を図24に示す。また、コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかった枯草菌芽胞の蛍光観察画像を図25に示す。なお、図25の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
図22及び図23に示した固定化された枯草菌芽胞の顕微鏡観察画像と、図24及び図25に示した固定化されなかった枯草菌芽胞の顕微鏡観察画像と、の比較から、枯草菌芽胞は、固定化の有無による分散性の有意な違いがなく、固定化による凝集も実質的に生じていないことが明らかになった。
図22に示した明視野観察画像において、固定化された枯草菌芽胞の粒径を測定したところ、平均粒径は2.0μmであった。また、図24に示した明視野観察画像において、固定化されなかった枯草菌芽胞の粒径を測定したところ、平均粒径は2.0μmであった。したがって、固定化された枯草菌芽胞の粒径は、固定化されなかった枯草菌芽胞の粒径と、同じであった。
サンプル溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化された枯草菌芽胞の蛍光観察画像において、固定化された枯草菌芽胞の蛍光強度を測定したところ、平均蛍光強度は9182.0であった。また、コントロール溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化されなかった枯草菌芽胞の蛍光観察画像において、固定化されなかった枯草菌芽胞の蛍光強度を測定したところ、平均蛍光強度は7264.0であった。固定化された枯草菌芽胞の平均蛍光強度の値と、固定化されなかった枯草菌芽胞の平均蛍光強度の値と、は、微生物検出装置において、枯草菌芽胞とみなされる蛍光強度の範囲内であった。
固定化された黒カビの明視野観察画像を図26に示す。また、サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化された黒カビの蛍光観察画像を図27に示す。さらに、サンプル溶液を調製してから冷暗所で約1日保存した後に観察された固定化された黒カビの蛍光観察画像を図28に、サンプル溶液を調製してから冷暗所で約5日保存した後に観察された固定化された黒カビの蛍光観察画像を図29に示す。なお、図27、図28、及び図29の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかった黒カビの明視野観察画像を図30に示す。また、コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかった黒カビの蛍光観察画像を図31に示す。さらに、コントロール溶液を調製してから冷暗所で約1日保存した後に観察された固定化されなかった黒カビの蛍光観察画像を図32に、コントロール溶液を調製してから冷暗所で約5日保存した後に観察された固定化されなかった黒カビの蛍光観察画像を図33に示す。なお、図31、図32、及び図33の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
図26及び図27に示した固定化された黒カビの顕微鏡観察画像と、図30及び図31に示した固定化されなかった黒カビの顕微鏡観察画像と、の比較から、黒カビは、固定化の有無による分散性の有意な違いがなく、固定化による凝集も実質的に生じていないことが明らかになった。
図26に示した明視野観察画像において、固定化された黒カビの粒径を測定したところ、平均粒径は3.2μmであった。また、図30に示した明視野観察画像において、固定化されなかった黒カビの粒径を測定したところ、平均粒径は3.5μmであった。したがって、固定化された黒カビの粒径は、固定化されなかった黒カビの粒径と、ほぼ同じであった。
サンプル溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化された黒カビの蛍光観察画像において、固定化された黒カビの蛍光強度を測定したところ、平均蛍光強度は18900.3であった。また、コントロール溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化されなかった黒カビの蛍光観察画像において、固定化されなかった黒カビの蛍光強度を測定したところ、平均蛍光強度は17342.1であった。固定化された黒カビの平均蛍光強度の値と、固定化されなかった黒カビの平均蛍光強度の値と、は、微生物検出装置において、黒カビとみなされる蛍光強度の範囲内であった。
図27ないし図29に示した固定化された黒カビの顕微鏡観察画像と、図31ないし図33に示した固定化されなかった黒カビの顕微鏡観察画像と、の比較から、固定化された黒カビの蛍光の減衰の傾向は、固定化されなかった黒カビの蛍光の減衰の傾向と、ほぼ同じであった。
サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化されたシュードモナス属の明視野観察画像を図34に示す。また、サンプル溶液を調製後、直ちに観察された固定化されたシュードモナス属の蛍光観察画像を図35に示す。さらに、サンプル溶液を調製してから冷暗所で約1日保存した後に観察された固定化されたシュードモナス属の蛍光観察画像を図36に、サンプル溶液を調製してから冷暗所で約5日保存した後に観察された固定化されたシュードモナス属の蛍光観察画像を図37に示す。なお、図35、図36、及び図37の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかったシュードモナス属の明視野観察画像を図38に示す。また、コントロール溶液を調製後、直ちに観察された固定化されなかったシュードモナス属の蛍光観察画像を図39に示す。さらに、コントロール溶液を調製してから冷暗所で約1日保存した後に観察された固定化されなかったシュードモナス属の蛍光観察画像を図40に、コントロール溶液を調製してから冷暗所で約5日保存した後に観察された固定化されなかったシュードモナス属の蛍光観察画像を図41に示す。なお、図39、図40、及び図41の画像は、露出時間1.0秒で撮影された画像である。
図34及び図35に示した固定化されたシュードモナス属の顕微鏡観察画像と、図38及び図39に示した固定化されなかったシュードモナス属の顕微鏡観察画像と、の比較から、シュードモナス属は、固定化の有無による分散性の有意な違いがなく、固定化による凝集も実質的に生じていないことが明らかになった。
図34に示した明視野観察画像において、固定化されたシュードモナス属の粒径を測定したところ、平均粒径は0.7μmであった。また、図38に示した明視野観察画像において、固定化されなかったシュードモナス属の粒径を測定したところ、平均粒径は0.6μmであった。したがって、固定化されたシュードモナス属の粒径は、固定化されなかったシュードモナス属の粒径と、ほぼ同じであった。なお、シュードモナス属は桿状であるため、同じ面積の円に換算した場合の径を、粒径として求めた。
画像解析ソフトを用いて、サンプル溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化されたシュードモナス属の蛍光観察画像において、固定化されたシュードモナス属の蛍光強度として画像における明度を測定したところ、平均蛍光強度は694.9であった。また、コントロール溶液を調製後、直ちに露出時間0.5秒で撮影した固定化されなかったシュードモナス属の蛍光観察画像において、固定化されなかったシュードモナス属の蛍光強度を測定したところ、平均蛍光強度は265.9であった。固定化されたシュードモナス属の平均蛍光強度の値と、固定化されなかったシュードモナス属の平均蛍光強度値と、は、微生物検出装置において、シュードモナス属とみなされる蛍光強度の範囲内であった。
図35ないし図37に示した固定化されたシュードモナス属の顕微鏡観察画像と、図39ないし図41に示した固定化されなかったシュードモナス属の顕微鏡観察画像と、の比較から、固定化されたシュードモナス属の蛍光の減衰の傾向は、固定化されなかったシュードモナス属の蛍光の減衰の傾向と、ほぼ同じであった。
蛍光強度を測定した大腸菌と同時に観察した標準蛍光粒子の平均蛍光強度は128324.1であった。固定化された大腸菌の平均蛍光強度を、標準蛍光粒子の平均蛍光強度で割って得られた、固定化された大腸菌の標準化平均蛍光強度は、0.027956であった。固定化されなかった大腸菌の平均蛍光強度を、標準蛍光粒子の平均蛍光強度で割って得られた、固定化されなかった大腸菌の標準化平均蛍光強度は、0.012852であった。
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、実施の形態に係る固定化微生物で評価される微生物検出装置の微生物を検出する原理は、上記のものに限定されない。実施の形態に係る固定化微生物は、誘導泳動等の泳動の原理により微生物を検出する微生物検出装置、あるいはフローサイトメトリーの原理により微生物を検出する微生物検出装置の評価にも使用可能である。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
10 光源
11 集光レンズ
12a 試料流路
12c 試料流路
13 集光レンズ
14 散乱光検出器
15 集光ミラー
16 フィルタ
17 蛍光検出器
20 検出部
70 クリーンルーム
71 ダクト
72 噴き出し口
81 生産ライン
Claims (5)
- 固定化微生物を用意することと、
前記固定化微生物を溶媒中に分散させることと、
前記固定化微生物が溶媒中に分散している溶液からエアロゾルを生成することと、
前記エアロゾルを微生物検出装置に導入することと、
前記固定化微生物を前記微生物検出装置で検出することと、
を含み、
前記検出することが、
前記固定化微生物に光を照射することと、
前記固定化微生物が発した自家蛍光を受光することと、
を含み、
受光した前記自家蛍光の強度から、前記固定化微生物の種類を特定する、
微生物検出装置の評価方法。 - 前記検出することが、
前記固定化微生物に光を照射することと、
前記固定化微生物で生じた散乱光を受光することと、
を含み、
受光した前記散乱光の強度から算出される前記固定化微生物の大きさに基づき、前記固定化微生物の種類を特定する、
請求項1に記載の微生物検出装置の評価方法。 - 前記溶媒が水である、請求項1又は2に記載の微生物検出装置の評価方法。
- 前記固定化微生物がアルデヒドで固定された、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の微生物検出装置の評価方法。
- 前記アルデヒドがホルムアルデヒドである、請求項4に記載の微生物検出装置の評価方法。
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