JP6120183B2 - 衝撃記憶装置 - Google Patents

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Description

本発明は、外部からの衝撃を記録するための衝撃記憶装置に関する。
特許文献1は、電子機器とそれが受けた衝撃を検出する衝撃検出方法を開示している。特許文献2は、衝撃検知・記録装置を開示している。特許文献3は、圧電振動エネルギーセンサを開示している。特許文献4は、衝撃検知・記録装置を開示している。
特開2002−243754号公報 特許第5545417号公報 特開2004−061347号公報 特開2013−96931号公報
本発明の目的は、衝撃を記憶するために用いられる電源を必要としない衝撃記憶装置を提供することである。
本発明は、衝撃記憶装置であって、以下を具備する:
第1電極および第2電極を具備し、かつ衝撃のエネルギーを前記第1電極および第2電極の間の電位差に変換するための衝撃発電素子、および
ゲート電極、ソース電極、およびドレイン電極を具備し、さらに強誘電体層、および半導体層の積層体を具備する強誘電体トランジスタ、
ここで、
前記ゲート電極は前記第1電極に電気的に接続されており、かつ
前記ソース電極は前記第2電極に電気的に接続されている。
本発明は、衝撃を記憶するために用いられる電源を必要としない衝撃記憶装置を提供する。
図1は、第1実施形態による衝撃記憶装置の回路図を示す。 図2Aは、第1実施形態による衝撃記憶装置に含まれる強誘電体トランジスタの断面図を示す。 図2Bは、第1実施形態による衝撃記憶装置に含まれる強誘電体トランジスタの上面図を示す。 図3は、第1実施形態による衝撃記憶装置に含まれる衝撃発電素子の断面図を示す。 図4Aは、第2実施形態による衝撃記憶装置の回路図を示す。 図4Bは、第2実施形態の第1変形例による衝撃記憶装置の回路図を示す。 図5は、衝撃記憶装置に外部からの衝撃が加えられた場合において衝撃発電素子3が発生する電圧および時間の間の関係を示すグラフである。 図6は、第2実施形態による衝撃発生装置に衝撃が印加された場合におけるゲート電極の電圧および時間の関係を表すグラフである。 図7は、第2実施形態の第2変形例による衝撃記憶装置の回路図を示す。 図8は、第3実施形態による衝撃記憶装置の回路図を示す。 図9は、第3実施形態による衝撃記憶装置に印加された衝撃およびゲート電極に印加される電圧の関係を表すグラフである。 図10Aは、第3実施形態による衝撃記憶装置に含まれる強誘電体トランジスタの断面図を示す。 図10Bは、図10Aに含まれる線10B−10Bに沿った平面図を示す。 図11は、抵抗の変形例の平面図を示す。 図12Aは、第3実施形態による衝撃記憶装置に含まれる強誘電体トランジスタの断面図を示す。 図12Bは、図12Aに含まれる線12B−12Bに沿った平面図を示す。
以下、本発明の実施形態が、図面を参照しながら説明される。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態による衝撃記憶装置の回路図を示す。図1に示されるように、第1実施形態による衝撃記憶装置1は、衝撃発電素子3および不揮発性メモリ5を備えている。衝撃発電素子3は、第1電極3aおよび第2電極3bを具備する。不揮発性メモリ5の例は、ソース電極S、ドレイン電極D、およびゲート電極Gを有する強誘電体トランジスタである。後述されるように、強誘電体トランジスタは、強誘電体層および半導体層の積層体を具備する。第1電極3aは、ゲート電極Gに電気的に接続されている。第2電極3bは、ソース電極Sに電気的に接続されている。
(衝撃発電素子3)
以下、衝撃発電素子3の構造および製造方法が図3を参照しながら説明される。図3は、衝撃発電素子3の側面図を示す。図3に示されるように、衝撃発電素子3は、カンチレバー構造を有している。具体的には、衝撃発電素子3は、基板81、基板81上に形成された第1電極層83、第1電極層83上に形成された圧電体層85、および圧電体層85上に形成された第2電極層87を備えた積層体を有している。衝撃発電素子3は、さらに支持体89を具備する。支持体89は、断面視において積層体の一端を挟むように、支持体89は積層体を支持する。第1電極層83は、第1電極3aとして機能する。第2電極層87は、第2電極3bとして機能する。
次に、図3を参照しながら、衝撃発電素子3の製造方法の一例が説明される。基板81は、0.5mmの厚さを有するステンレス板である。この基板81上に、スパッタ法により、0.5μmの厚みを有する白金層が堆積される。このようにして、第1電極層83が形成される。次に、スパッタ法により酸素雰囲気下で3μmの厚みを有するチタン酸ジルコン酸鉛層が堆積される。このようにして、圧電体層85が形成される。スパッタ法により、0.5μmの厚さを有する白金層が堆積される。このようにして、第2電極層87が形成される。こうして形成された積層体の一端が、樹脂製の支持体89に挟まれる。このようにして、衝撃発電素子3が得られる。
衝撃は、衝撃発電素子3の厚み方向に沿って印加される。衝撃が印加されても、支持体89に支持された一端は振動しない。一方、衝撃が印加されると、支持体89に支持されていない他端は衝撃発電素子3の厚み方向に沿って揺動する。衝撃発電素子3は、この揺動を第1電極層83および第2電極層87の間に電位差として生じる電気エネルギーに変換する。
具体的には、衝撃発電素子3は、例えば、6mmの長さおよび3mmの幅のカンチレバー構造を有する。衝撃発電素子3を30mmの高さから落下させた場合、第1電極層83および第2電極層87の間には、約20ボルトの電位差が発生する。電位差は、支持体89の形状、積層体のサイズおよび形状の少なくとも一方を変更することで調整され得る。電位差はまた、支持体89に支持されない積層体の他端に重りを設けること、およびその重りの重さを変更することにより調整され得る。
外部からの衝撃のエネルギーが第1電極3aおよび第2電極3bの間の電位差に変換される限り、衝撃発電素子3の構造は、カンチレバー構造に限定されない。他の衝撃発電素子3の例は、(i)振動発電に用いられるエレクトレット、(ii)コイル内に挿通された棒磁石が衝撃によって揺動する振動子装置である。
(不揮発性メモリ5)
不揮発性メモリ5の例は、強誘電体トランジスタである。図1に示されるように、不揮発性メモリ5は、ドレイン電極D、ソース電極S、およびゲート電極Gを具備する。ドレイン電極Dおよびソース電極Sは、一対の主電極として機能する。ゲート電極Gは、制御電極として機能する。衝撃発電素子3は、第1電極3aおよび第2電極3bを具備する。
ゲート電極Gは、第1電極3aに電気的に接続される。ソース電極Sは、第2電極3bに電気的に接続される。ソース電極Sおよびドレイン電極Dは、それぞれ、衝撃記憶装置1の第1端子7および第2端子9に電気的に接続されている。
ドレイン電極Dは機能的にソース電極Sと同等であるため、ソース電極Sおよびドレイン電極Dが、それぞれ、第2端子9および第1端子7に電気的に接続され得る。
上述したように、第1実施形態において、不揮発性メモリ5は、例えば、強誘電体トランジスタであり得る。強誘電体トランジスタは、強誘電体から形成されたゲート絶縁膜を有する。特許文献2、特許文献3、および特許文献4に開示されている衝撃記憶装置では、強誘電体メモリとして強誘電体キャパシタが用いられている。強誘電体キャパシタは、供給された電力を消費する機能しか有さない受動素子である。一方、強誘電体トランジスタは、供給された電力により電圧または電流が変化する能動素子である。
不揮発性メモリ5が強誘電体トランジスタである場合には、不揮発性メモリ5に記憶された衝撃情報を取得するために必要なことは、第1端子7および第2端子9間の抵抗値を測定することのみである。一方、強誘電体キャパシタが用いられた場合、強誘電体キャパシタの抵抗値を測定することによって不揮発性メモリ5に記憶された衝撃情報は取得されない。従って、強誘電体キャパシタが用いられた場合とは異なり、不揮発性メモリ5が強誘電体トランジスタである場合には、不揮発性メモリ5に記憶された衝撃情報が容易に取得される。
以下、第1実施形態において、不揮発性メモリ5が強誘電体トランジスタである場合が詳細に説明される。
(強誘電体トランジスタの構造および作用)
図2Aは、強誘電体トランジスタ5の断面図を示す。図2Bは、強誘電体トランジスタ5の上面図を示す。
図2Aおよび図2Bに示されるように、強誘電体トランジスタ5は、基板51、基板51上に形成された電極層53、電極層53上に形成された強誘電体層55、強誘電体層55上に形成されたゲート電極G、強誘電体層55上に形成された半導体層57、半導体層57上に形成されたドレイン電極D、および半導体層57上に形成されたソース電極Sを備えている。ゲート電極Gは、強誘電体層55に形成されたコンタクトホールに充填されたコンタクトプラグ59を介して電極層53と電気的に接続されている。ソース電極Sおよびドレイン電極Dは、一定の間隔をおいて半導体層57上に配置されている。
次に、このような構造を有する強誘電体トランジスタ5に衝撃情報が記憶される仕組みが説明される。以下、「上方向」とは、電極層53から半導体層57に向かう方向を意味する。「下方向」とは半導体層57から電極層53へ向かう方向を意味する。
ソース電極Sに対して負の電圧がゲート電極Gを介して電極層53に印加された場合、強誘電体層55の一部分に下方向の分極が生じる。そのため、強誘電体層55のその一部分の上に配置されている部分の半導体層57は高い抵抗値を有する。言い換えれば、そのような負の電圧が印加された場合、半導体層57のその部分の状態は、高抵抗状態に変化する。電圧が0ボルトに戻された後であっても、半導体層57のその部分は高抵抗状態を維持する。
一方、ソース電極Sに対して正の電圧がゲート電極Gを介して電極層53に印加された場合、強誘電体層55の一部分に上方向の分極が生じる。そのため、強誘電体層55のその一部分の上に配置されている部分の半導体層57は低い抵抗値を有する。言い換えれば、そのような正の電圧が印加された場合、半導体層57のその部分は、低抵抗状態に変化する。電圧が0ボルトに戻された後であっても、半導体層57のその部分は低抵抗状態を維持する。
このような強誘電体トランジスタ5を有する衝撃記憶装置1に外部からの衝撃が加えられた場合、衝撃発電素子3の第1電極3aおよび第1電極3bの間にパルス電圧が発生する。その結果、ソース電極Sに対して正または負の電圧を有するパルスがゲート電極Gに印加される。このため、ドレイン電極Dおよびソース電極Sの間の抵抗値が変化する。第1端子7および第2端子9の間の抵抗値が変化したかどうかが電流計を用いて検出される。このようにして、衝撃記憶装置1が、外部からの衝撃を受けたか否かが判定される。
以下、これについてより詳細に説明する。望ましくは、衝撃記憶装置1が用いられる前に、半導体層57が中抵抗状態にセットされるように、ソース電極Sおよびゲート電極Gの間に電圧(以下、「リセット電圧」という)が印加される。中抵抗状態では、半導体層57は、高抵抗状態における半導体層57の抵抗値よりも低く、かつ低抵抗状態における半導体層57の抵抗値よりも高い抵抗値を有する。リセット電圧の例は、2ボルトである。
図5は、衝撃記憶装置1に外部からの衝撃が加えられた場合において衝撃発電素子3が発生する電圧および時間の間の関係を示すグラフである。図5の縦軸は、発生する電圧を示す。発生する電圧が正である場合、ゲート電極Gおよびソース電極Sにそれぞれ正の電圧および負の電圧を有するパルスが印加される。一方、発生する電圧が負である場合、ゲート電極Gおよびソース電極Sにそれぞれ負の電圧および正の電圧を有するパルスが印加される。図5に示されるように、外部からの衝撃によって発生する正または負の電圧を有するパルスのピーク値は、およそ20ボルトである。このピーク値は、リセット電圧よりもずっと大きい。このような正または負の電圧を有するパルスがゲート電極Gに印加され、半導体層57の状態を低抵抗状態または高抵抗状態に変化させる。上記の説明から明らかなように、第1実施形態による衝撃記憶装置1は、外部からの衝撃を記憶するために用いられる電源を必要としない。
次いで、半導体層57の抵抗値を読み取るために、ソース電極Sおよびドレイン電極Dの間に所定の電圧が印加される。このようにして、ソース電極Sおよびドレイン電極Dの間に流れる電流値が測定される。その結果、半導体層57の抵抗値に基づいて、衝撃記憶装置1が外部からの衝撃を受けたかどうかが判定される。言い換えれば、半導体層57が中抵抗状態であった場合、衝撃記憶装置1は衝撃を受けなかったと判定される。半導体層57が高抵抗状態又は低抵抗状態であった場合には、衝撃記憶装置1は衝撃を受けたと判定される。
以上のように、第1実施形態による衝撃記憶装置1は、衝撃発電素子3から出力される電位差、すなわち、パルス電圧だけを用いて外部からの衝撃を記憶する。言い換えれば、衝撃記憶装置1は、電池を用いることなく、外部からの衝撃を記憶する。
(強誘電体トランジスタの製造方法)
以下、強誘電体トランジスタ5の製造方法の一例が、図2Aおよび図2Bを参照しながら説明される。まず、シリコン単結晶基板のような基板51が、摂氏1100度の温度下で酸素雰囲気中で熱処理に曝される。このようにして、基板51の表面に、100ナノメートルの厚みを有する酸化シリコン層が形成される。次に、白金層のような貴金属層が室温下においてスパッタ法により基板51上に堆積させる。このようにして、30ナノメートルの厚みを有する電極層53が形成される。
次に、基板51の温度が摂氏700度程度に維持されながら、450ナノメートルの厚みを有するジルコニウム酸チタン酸鉛(Pb(Zr、Ti)O、以下、「PZT」という)層がパルスレーザ堆積法(以下、「PLD法」という)により電極層53上に堆積される。このようにして、強誘電体層55が形成される。
次に、基板51の温度が摂氏400度に維持されながら、強誘電体層55上に30ナノメートルの厚みを有する酸化亜鉛層が堆積される。パターニングされたレジストが酸化亜鉛層上に形成される。次いで、硝酸を用いて酸化亜鉛層がウェットエッチングされ、強誘電体層55上の所定領域に半導体層57を形成する。レジストが除去された後、半導体層57が形成されていない強誘電体層55の領域をエッチングするために用いられるレジストが強誘電体層55および半導体層上に形成される。そして、塩酸を用いて強誘電体層55をウェットエッチングして、強誘電体層55を貫通するコンタクトホールを形成する。コンタクトホールの底部には、電極層53が露出している。その後、レジストが除去される。
次に、ドレイン電極Dおよびソース電極Sが半導体層57上に形成される。コンタクトホールが埋められるように、強誘電体層55上にゲート電極Gが形成される。具体的には、半導体層57および強誘電体層55上に、パターニングされたレジストが形成される。その後、5ナノメートルの厚みを有するチタン膜および30ナノメートルの厚みを有する白金膜が、室温下で電子ビーム蒸着法によって堆積される。このようにして電極積層体が形成される。同時に、コンタクトホール内にも電極材料が堆積される。このようにして、コンタクトプラグ59が形成される。電極層53は、ゲート電極Gにコンタクトプラグ59を介して電気的に接続される。その後、リフトオフ法を用いて、ドレイン電極D、ソース電極S、およびゲート電極Gが形成される。
このようにして、第1実施形態による衝撃記憶装置1に用いられる強誘電体トランジスタ5が形成される。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態による衝撃記憶装置1が説明される。
第1実施形態では、衝撃記憶装置1の使用前に、半導体層57は中抵抗状態に設定される。より詳細には、ゲート電極Gおよびソース電極Sの間に2ボルト程度の電圧が印加され、半導体層57は中抵抗状態に設定される。しかし、衝撃発電素子3に印加される衝撃が小さい場合には、2ボルト程度の電圧を有するパルスしか衝撃発電素子3によって発生しない。このような場合には、衝撃記憶装置1が衝撃を受けたにも拘わらず、半導体層57の抵抗値は変わらない。このように、第1実施形態による衝撃記憶装置1に印加される衝撃が小さい場合、第1実施形態による衝撃記憶装置1は衝撃を記憶できない場合がある。
一方、衝撃記憶装置1に大きな衝撃が印加される場合、衝撃発電素子3が大きな電圧を生じる。衝撃発電素子3が発生した電圧が大き過ぎると、ゲート電極Gに極めて大きな電圧を有するパルスが印加される。その結果、強誘電体トランジスタ5が故障し得る。第1実施形態による衝撃記憶装置1は、これらの2つの問題、すなわち、(1)小さい衝撃を記憶できないこと、および(2)大きな衝撃によって故障するという問題を有している。
第2実施形態による衝撃記憶装置1は、これらの2つの問題を解決する。図4Aは、第2実施形態による衝撃記憶装置1の回路図を示す。図4Aに示されるように、第2実施形態による衝撃記憶装置1は、ツェナーダイオード13が衝撃発電素子3に電気的に並列に接続されることを除き、第1実施形態による衝撃記憶装置1と同様である。
より具体的には、ツェナーダイオード13のカソード端子が、強誘電体トランジスタ5のゲート電極Gに電気的に接続される。言い換えれば、ツェナーダイオード13のカソード端子が、第1電極3aに電気的に接続される。ツェナーダイオード13のアノード端子が、強誘電体トランジスタ5のソース電極Sに電気的に接続される。言い換えれば、ツェナーダイオード13のアノード端子が、第2電極3bに電気的に接続される。
第2実施形態による衝撃記憶装置1の使用前に、半導体層57は高抵抗状態にセットされる。
衝撃を印加された衝撃発電素子3が、ゲート電極Gおよびソース電極Sにそれぞれ負の電圧および正の電圧を有するパルスが印加されるようなパルス電圧を発生させると、ツェナーダイオード13には順バイアスが印加される。その結果、第2電極3b、ツェナーダイオード13のアノード端子、ツェナーダイオード13のカソード端子、および第1電極3aの間で、ショート回路が形成される。そのため、ゲート電極Gに電圧はほとんど印加されない。よって、半導体層57は高抵抗状態のままである。
次に、衝撃を印加された衝撃発電素子3が、ゲート電極Gおよびソース電極Sにそれぞれ正の電圧および負の電圧を有するパルスが印加されるようなパルス電圧を発生させると、ツェナーダイオード13には逆バイアスが印加される。その結果、ゲート電極Gに正の電圧を有するパルスが印加される。この正の電圧は、半導体層57の抵抗値を下げる。言い換えれば、この正の電圧は、半導体層57を低抵抗状態にする。
図6は、第2実施形態による衝撃発生装置1に衝撃が印加された場合におけるゲート電極Gの電圧および時間の関係を表すグラフである。図5では、衝撃発電素子3が発生させた電圧が、直接、ゲート電極Gに印加されるため、正または負のいずれか一方の電圧を有するパルスがゲート電極Gに印加される。一方、図6では、ツェナーダイオード13のため、実質的に正の電圧を有するパルスのみがゲート電極Gに印加される。言い換えれば、第1実施形態の場合とは異なり、第2実施形態においては、負の電圧を有するパルスはほとんどゲート電極Gに印加されない。そのため、衝撃発生装置1に印加された衝撃が小さい場合であっても、正の電圧を有するパルスがゲート電極Gに印加される。その結果、半導体層57の状態は高抵抗状態から低抵抗状態に必ず変化する。そのため、第2実施形態による衝撃記憶装置10は、第1実施形態による衝撃記憶装置10とは異なり、小さい衝撃を記憶する。
ここで、衝撃記憶装置1に極めて大きな衝撃が印加された場合を考える。ツェナーダイオード13のツェナー電圧(例えば、15ボルト)を超える正の電圧を有するパルスがツェナーダイオード13のカソード端子に印加された場合、ツェナーダイオード13にはアバランシェ降伏現象により急激に電流が流れる。その結果、第1電極3a、ツェナーダイオード13のカソード端子、ツェナーダイオード13のアノード端子、および第2電極3bの間で、ショート回路が形成される。そのため、ゲート電極Gに電圧はほとんど印加されない。よって、半導体層57の状態は変化しない。このように、第1実施形態の場合とは異なり、第2実施形態においては、衝撃記憶装置1に極めて大きな衝撃が発生することによって衝撃発生素子3が大きな電圧を発生した場合であっても、強誘電体トランジスタ5が故障しない。図6においても明らかなように、ツェナーダイオード13のツェナー電圧(例えば、15ボルト)を超える正の電圧はゲート電極Gには印加されない。言い換えれば、ゲート電極Gに印加される電圧は、ツェナーダイオード13のツェナー電圧以下である。
このように、第2実施形態による衝撃記憶装置1は、小さい衝撃を記憶し、かつ大きな衝撃によって故障しないという2つの利点を有している。
(第2実施形態の第1変形例)
図4Bは、第2実施形態の第1変形例による衝撃記憶装置1の回路図を示す。図4Bに示される衝撃記憶装置1は、ツェナーダイオード13の向きが逆になっていること以外は、図4Aに示される衝撃記憶装置1と同様である。図4Bに示される衝撃記憶装置1は、使用前には、低抵抗状態に設定される。図4Bに示される衝撃記憶装置1に衝撃が印加されると、半導体層57の状態は高抵抗状態に変化する。この第1変形例は、後述される第3実施形態による衝撃記憶装置1にも適用され得る。
(第2実施形態の第2変形例)
図7は、第2実施形態の第2変形例による衝撃記憶装置1の回路図を示す。図7に示される衝撃記憶装置1は、リセット電圧発生回路19が付加されていること以外は、図4Aに示される衝撃記憶装置1と同様である。
リセット電圧発生回路19は、直流電源25およびスイッチ27を具備する。直流電源25の正極は、ノード17を介してドレイン電極Dに電気的に接続されている。直流電源25の負極は、ノード15を介して、ゲート電極Gに電気的に接続されている。スイッチ27は、ノード15(またはノード17)および直流電源25の間に電気的に挟まれている。
強誘電体トランジスタ5がリセットされる場合、スイッチ27がオンにされる。ドレイン電極Dおよびゲート電極Gにそれぞれ正の電圧および負の電圧が直流電源25から印加される。このため、半導体層57は、高抵抗状態にセットされる。このようにして、半導体層57の状態が、初期状態、すなわち、高抵抗状態に戻される。第2実施形態の第1変形例(図4Bを参照せよ)の場合においては、直流電源25の正極および負極は、それぞれ、ドレイン電極DおよびゲートGに電気的に接続されており、スイッチ27により半導体層57は低抵抗状態にセットされる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態による衝撃記憶装置1が説明される。図8は、第3実施形態による衝撃記憶装置1の回路図を示す。第3実施形態による衝撃記憶装置1は、抵抗23がゲート電極Gに電気的に接続されていること以外は、第2実施形態による衝撃記憶装置1と同様である。抵抗23は、ゲート電極Gおよび第1電極3aの間に電気的に挟まれている。抵抗23は、ゲート電極Gおよびツェナーダイオード13のカソード端子の間に電気的に挟まれている。
抵抗値Rを有する抵抗23が設けられるので、衝撃記憶装置1に印加された衝撃の回数が衝撃記憶装置1に記憶される。ゲート容量Cが、強誘電体トランジスタ5のゲート電極Gおよびソース電極S(またはドレイン電極D)の間に形成されている。CRフィルタが、ゲート容量Cおよび抵抗値Rによって形成される。このCRフィルタの作用により、衝撃記憶装置1は、それ自体に印加された衝撃の回数を記憶する。
図9は、第3実施形態による衝撃記憶装置1に印加された衝撃およびゲート電極Gに印加される電圧の関係を表すグラフである。第2実施形態の場合と同様に、ツェナーダイオード13の作用により、ゲート電極Gには、ソース電極Sに対して実質的に正の電圧を有するパルスが印加される。負の電圧はゲート電極Gにはほとんど印加されない。さらに、CRフィルタの作用により、図5に含まれる正の電圧の波形の振幅が縮小される。
より具体的には、図5では、衝撃が印加された後、およそ20ボルトの正の電圧を有するパルスが発生している。20ボルトの正の電圧(以下、「1番目の正の電圧」という)を有するパルスが発生した後、その直後におよそ10ボルトの正の電圧(以下、「2番目の正の電圧」)を有するパルスというが発生している。これらのパルスのピーク値は、いずれも、ツェナーダイオード13のツェナー電圧Vz(例えば、6.5ボルト)を超えるため、第2実施形態では、ツェナー電圧Vzと等しい正の電圧を有するパルスがゲート電極Gに印加される。そのため、図6に示されるように、1回目の正の電圧は、およそ6.5ボルトの電圧を有するパルスとしてゲート電極Gに印加され、かつ2回目の正の電圧もまた、およそ6.5ボルトの電圧を有するパルスとしてゲート電極Gに印加される。
このように、第2実施形態では、ツェナー電圧Vzを超える電圧を有するパルスは、例外なく、ツェナー電圧Vzを有するパルスとしてゲート電極Gに印加される。言い換えれば、第2実施形態では、ツェナー電圧Vzを超える電圧が衝撃発電素子3により発生した場合、ツェナー電圧Vzに等しい電圧を有するパルスがゲート電極Gに印加される。そのため、1回目の正の電圧および2回目の正の電圧は互いに区別されない。
しかし、図9では、CRフィルタの作用により、20ボルトの1回目の正の電圧を有するパルスはおよそ7.5ボルトの電圧を有するパルスに変換され、かつ10ボルトの2回目の正の電圧を有するパルスはおよそ6.1ボルトの電圧を有するパルスに変換される。このように、ツェナー電圧Vzを超える電圧が衝撃発電素子3により発生した場合であっても、第3実施形態では、1回目の正の電圧を有するパルスが2回目の正の電圧を有するパルスから区別されるように、衝撃発電素子3によって発生した正の電圧の波形の振幅が縮小される。多くの場合、1回目の正の電圧(例えば、20ボルト)は2回目の正の電圧(例えば、10ボルト)よりも大きい。従って、CRフィルタによって変換された後でも、1回目の正の電圧(例えば、7.5ボルト)は、2回目の正の電圧(6.1ボルト)よりも大きい。
そのため、1回の衝撃において衝撃発電素子3が複数回、振動した場合であっても、2回目以降の正の電圧を有するパルスは、1回目の正の電圧を有するパルスよりも低いピーク値を有する。なお、1回の衝撃において、1回目の正の電圧のピーク値が、2回目以降の正の電圧のピーク値よりも大きいことは自明であろう。
後述される実施例3A〜3Eにおいて実証されるように、本発明者らは、以下の数式(I)が成立する場合に、第3実施形態による衝撃記憶装置1が衝撃の回数を記憶できることを見いだした。

0.7ミリ秒≦時定数τ(秒)≦7.0ミリ秒 (I)

ここで、
時定数τ(秒)は(抵抗値R)・(ゲート容量C)の積に等しく、
抵抗値Rは抵抗23の抵抗値を表し、かつ
ゲート容量Cは、強誘電体トランジスタ5のゲート容量を表す。
時定数τが0.7ミリ秒未満である場合には、衝撃記憶装置1は、2回目以降の衝撃を記憶できない場合がある。言い換えれば、2回目の衝撃が印加されても、半導体層57の抵抗値は変化しない場合がある。より詳細には、1回目の衝撃が衝撃記憶装置1に印加されると、半導体層57は高抵抗状態から低抵抗状態に変化する。しかし、2回目の衝撃が衝撃記憶装置1に印加されても、半導体層57の抵抗値は変化しない場合がある。その結果、衝撃記憶装置1は、衝撃の回数を記憶できない。後述される比較例3aを参照せよ。
時定数τが7.0ミリ秒を超える場合には、ツェナー電圧Vzが非常に大きくても、衝撃記憶装置1は、衝撃を記憶できない。言い換えれば、衝撃が印加されても、半導体層57の抵抗値は変化しない。より詳細には、1回目の衝撃が衝撃記憶装置1に印加されても、半導体層57の抵抗値は変化しない。同様に、2回目の衝撃が衝撃記憶装置1に印加されても、半導体層57の抵抗値は変化しない。その結果、衝撃記憶装置1は、衝撃の回数を記憶できない。後述される比較例3bおよび比較例3cを参照せよ。
時定数τが0.7ミリ秒以上7.0ミリ秒以下である限り、ツェナー電圧Vzは、当業者によって適切に選択され得る。ツェナー電圧Vzの望ましい範囲は、3ボルト以上15ボルト以下である。
<抵抗23の第1具体的態様>
以下、抵抗23の第1具体的態様が説明される。図10Aは、第3実施形態による衝撃記憶装置1に含まれる強誘電体トランジスタ5の断面図を示す。図10Bは、図10Aに含まれる線10B−10Bに沿った平面図を示す。抵抗23は、ゲート電極Gと同じ材料で形成され得る。
具体的には、抵抗23として機能する領域が形成されるように、電極層53の形状が変更される。
図10Bに示されるように、電極層53は、第1領域53a、第2領域53b、および幅狭部53cから構成される。第1領域53aは、ソース電極Sおよびドレイン電極Dを含む領域に対向する。第2領域53bは、コンタクトプラグ59を介してゲート電極Gに電気的に接続される。幅狭部53cは、平面視において、第1領域53aおよび第2領域53bの間に挟まれている。幅狭部53cが抵抗23として機能する。このような幅狭部53は、一般的な半導体プロセスを用いて容易に形成され得る。
図11は、第1具体的態様の変形例による抵抗23の平面図を示す。幅狭部53cは、蛇行形状、すなわち、メアンダ形状を有し得る。
望ましくは、抵抗23の耐衝撃性を高めるために、幅狭部53cは、図10Bおよび図11に示されるように、基板51の表面の中央付近に配置される。
<抵抗23の第2具体的態様>
次に、抵抗23の第2具体的態様が説明される。図12Aは、第3実施形態による衝撃記憶装置1に含まれる強誘電体トランジスタ5の断面図を示す。図12Bは、図12Aに含まれる線12B−12Bに沿った平面図を示す。抵抗23は、半導体層57と同じ材料で形成され得る。
具体的には、半導体層57の形状が変更され、抵抗23として機能する領域が形成される。
言い換えれば、半導体層57は、平面視において、第1半導体領域57aおよび第2半導体領域57bから構成される。第1半導体領域57aは、その表面上に、ソース電極Sおよびドレイン電極Dを具備する。第2半導体領域57bは、第1半導体領域57aから離間しており、かつ絶縁されている。第2半導体領域57bは、その表面にゲート電極Gを有する。第2半導体領域57bが、抵抗23として機能する。
第1具体的態様の場合と同様、第2半導体領域57bは、蛇行形状、すなわち、メアンダ形状を有し得る。
望ましくは、抵抗23の耐衝撃性を高めるために、第2半導体領域57bは、基板51の表面の中央付近に配置され得る。
(実施例)
以下の実施例を参照しながら、本発明がさらに詳細に説明される。
(実施例1)
(衝撃発電素子3の作製)
まず、衝撃発電素子3を製造する方法が、以下、説明される。
0.1ミリメートルの厚みを有するステンレス板から、レーザー加工法により、2ミリメートル×7ミリメートルの大きさを有する基板81が得られた。
基板81が摂氏400度に維持されながら、アルゴン雰囲気下でスパッタ法により白金層が基板81上に形成された。このようにして、500ナノメートルの厚みを有する第1電極層83が形成された。
基板81が摂氏600度に維持されながら、PZTから形成された圧電体層85が、酸素雰囲気下でスパッタ法により形成された。このようにして、3マイクロメートルの厚みを有する圧電体層85が形成された。
室温下においてアルゴン雰囲気下でスパッタ法により白金層が基板81上に形成された。このようにして、100ナノメートルの厚みを有する第2電極層87が形成され、基板81/第1電極層83/圧電体層85/第2電極層87の積層体が得られた。
樹脂から形成された支持体89が、積層体の一端に固定された。積層体の他端に30ミリグラムの重りが固定された。このようにして、カンチレバーの形状を有する衝撃発電素子3が得られた。
この衝撃発電素子3に衝撃が印加されると、第1電極層83および第2電極層87を介して、250Hzの周波数を有する交流が出力された。
(強誘電体トランジスタ5の作製)
次に、強誘電体トランジスタ5を製造する方法が、以下、説明される。
まず、シリコン単結晶から形成される基板が、摂氏1100度の温度下で酸素雰囲気下に曝された。このようにして、100ナノメートルの厚みを有する酸化シリコン層が、シリコン単結晶基板の表面に形成された。
次に、基板が摂氏400度に加熱されながら、白金がスパッタ法により基板上に堆積された。このようにして、白金から形成される電極層53が形成された。電極層53は、30ナノメートルの厚みを有していた。
基板が摂氏700度に加熱されながら、化学式Pb(Zr,Ti)Oにより表されるジルコニウム酸チタン酸鉛(PZT)が、パルスレーザ堆積法(以下、「PLD法」という)により電極層53上に形成された。このようにして、PZTから形成される強誘電体層55が形成された。強誘電体層55は、450ナノメートルの厚みを有していた。
基板が摂氏400度に加熱されながら、化学式ZnOにより表される酸化亜鉛が、強誘電体層55の上に形成された。このようにして、酸化亜鉛層が形成された。酸化亜鉛層は、30ナノメートルの厚みを有していた。さらに、酸化亜鉛層は、硝酸を用いてパターニングされた。このようにして、酸化亜鉛から形成される半導体層57が形成された。
塩酸を用いて強誘電体層55をパターニングすることによって、強誘電体層55を貫通するコンタクトホールが形成された。コンタクトホールの底面では、電極層53が露出していた。
5ナノメートルの厚みを有するチタン膜および30ナノメートルの厚みを有する白金膜を含む積層体が、半導体層57上に蒸着された。積層体をパターニングすることによって、ソース電極Sおよびドレイン電極Dが形成された。積層体は、コンタクトホールの内部にも蒸着され、チタンおよび白金から形成されたコンタクトプラグ59が形成された。このようにして、強誘電体トランジスタ5が得られた。強誘電体トランジスタ5は、平面視において、2ミリメートル×2ミリメートルの大きさを有していた。
実施例1においては、図2Bに示されるゲート幅Wおよびゲート長Lは、それぞれ、100マイクロメートルおよび3マイクロメートルに等しかった。
最後に、衝撃発電素子3および強誘電体トランジスタ5が、回路基板(図示せず)上に配置され、実施例1による衝撃記憶装置1が得られた。実施例1による衝撃記憶装置は、図1に示される電気回路を有していた。
(衝撃印加)
次に、実施例1による衝撃記憶装置1を、10mmの高さから落下させた。このようにして、実施例1による衝撃記憶装置1に衝撃が印加された。落下前後で、半導体層57の抵抗値が第1端子7および第2端子9を介して電流計を用いて測定された。以下の表1は、その結果を示す。
Figure 0006120183

表1から明らかなように、衝撃が印加された後の抵抗値は、衝撃が印加される前の抵抗値よりもずっと小さい。従って、半導体層57の抵抗値を元に、衝撃記憶装置1に衝撃が印加されたかどうかを判定することができる。
(実施例2)
ツェナーダイオード(ローム株式会社より入手、品番:KDZTR6.2B)および実施例1において作製された衝撃記憶装置1が用いられ、図4Aに示される電気回路を有する衝撃記憶装置1が得られた。ツェナーダイオードは、6.2ボルトのツェナー電圧を有していた。
(リセット電圧の印加)
実施例2による衝撃記憶装置1にリセット電圧が印加された。具体的には、図7に示されるように、7ボルトの電圧を有する直流電源27が用いられた。スイッチ27がオンにされ、ゲート電極Gに対してドレイン電極Dに正の電圧が印加されるように、ゲート電極Gおよびドレイン電極Dの間に7ボルトの電圧が印加された。このようにして、半導体層57は高抵抗状態にセットされた。第1端子7および第2端子9の間の抵抗値が、電流測定装置を用いて測定された。
(衝撃印加)
次に、実施例2による衝撃記憶装置1に衝撃が印加された。具体的には、実施例2による衝撃記憶装置1は、10cmの高さから鉄板上に落下された。このようにして、実施例2による衝撃記憶装置1に衝撃が印加された。図5は、実施例2において衝撃が印加された時に、衝撃発電素子3が発生した電圧および時間の関係を示すグラフである。図6は、実施例2において衝撃が印加された時に、ゲート電極Gに印加されるパルス電圧および時間の関係を示すグラフである。
図6から明らかなように、ツェナーダイオードの作用のため、ゲート電圧Vgは、ソース電極Sの電圧に対して実質的に正である。言い換えれば、ツェナーダイオードの作用のため、負の電圧を有するパルスは、ゲート電極Gに印加されない。同様の理由により、6.5ボルトを超える電圧を有するパルスは、ゲート電極Gに印加されない。
(電流測定)
最後に、第1端子7および第2端子9の間の抵抗値、すなわち、半導体層57の抵抗値が、電流測定装置を用いて、再度、測定された。さらに、実施例2による衝撃記憶装置1に2回目の衝撃が同様に印加された。次いで、半導体層57の抵抗値が、再度、測定された。表2は、半導体層57の抵抗値の測定の結果を示す。
Figure 0006120183

表2から明らかなように、衝撃が付与された後には、半導体層57の抵抗値は大幅に低下する。従って、半導体層57の抵抗値を元に、衝撃記憶装置1に衝撃が印加されたかどうかを判定することができる。
(実施例3A)
実施例1において説明された強誘電体トランジスタ5を作製する方法と同様に、強誘電体トランジスタ5が作製された。より詳細には、実施例3Aにおいては、強誘電体層55は、450ナノメートルの厚みおよび600の比誘電率を有していた。半導体層57は120マイクロメートル×141マイクロメートルの大きさを有していた。このようにして、200pFのゲート容量Cを有する強誘電体トランジスタ5が作製された。
次に、10.0メガオームの抵抗値を有する抵抗、実施例1において作製された衝撃発電素子3、200pFのゲート容量Cを有する強誘電体トランジスタ5、および15ボルトのツェナー電圧を有するツェナーダイオードを用いて、図8に示される電気回路を有する衝撃記憶装置1が回路基板上に作製された。このようにして、実施例3Aによる強誘電体トランジスタ5が得られた。実施例3Aによる強誘電体トランジスタ5は、2ミリ秒(=200pF×10.0メガオーム)の時定数を有していた。
(リセット電圧の印加)
実施例2の場合と同様に、実施例3Aによる衝撃記憶装置1にリセット電圧が印加された。このようにして、半導体層57は高抵抗状態にセットされた。
(衝撃印加)
次に、実施例3Aによる衝撃記憶装置1に衝撃が印加された。具体的には、実施例3Aによる衝撃記憶装置1は、10cmの高さから鉄板上に落下された。このようにして、実施例3Aによる衝撃記憶装置1に1回目の衝撃が印加された。
(電流測定)
最後に、第1端子7および第2端子9の間の抵抗値、すなわち、半導体層57の抵抗値が、電流測定装置を用いて測定された。さらに、実施例3Aによる衝撃記憶装置1に2回目の衝撃が同様に再度、印加された。次いで、半導体層57の抵抗値が、再度、測定された。実施例3Aによる衝撃記憶装置1に3回目の衝撃が同様に、再度、印加された。次いで、半導体層57の抵抗値が、再度、測定された。
表3は、半導体層57の抵抗値の測定の結果を示す。
Figure 0006120183

表3から明らかなように、衝撃の回数が増加するに伴って、半導体層57の抵抗値は大幅に低下する。従って、半導体層57の抵抗値を元に、実施例3Aによる衝撃記憶装置1に何回、衝撃が印加されたかどうかを判定することができる。
(実施例3B)
3.5メガオームの抵抗値を有する抵抗を用いたこと以外は、実施例3Aと同様の実験が行われた。結果は表4および表5に示される。
(実施例3C)
35メガオームの抵抗値を有する抵抗を用いたこと以外は、実施例3Aと同様の実験が行われた。結果は表4および表5に示される。
(実施例3D)
3ボルトのツェナー電圧を有するツェナーダイオードおよび3.5メガオームの抵抗値を有する抵抗を用いたこと以外は、実施例3Aと同様の実験が行われた。結果は表4および表5に示される。
(実施例3E)
3ボルトのツェナー電圧を有するツェナーダイオードおよび35メガオームの抵抗値を有する抵抗を用いたこと以外は、実施例3Aと同様の実験が行われた。結果は表4および表5に示される。
(比較例3a)
0.5メガオームの抵抗値を有する抵抗を用いたこと以外は、実施例3Aと同様の実験が行われた。結果は表4および表5に示される。
(比較例3b)
100.0メガオームの抵抗値を有する抵抗を用いたこと以外は、実施例3Aと同様の実験が行われた。結果は表4および表5に示される。
(参考例3a)
3ボルトのツェナー電圧を有するツェナーダイオードおよび0.5メガオームの抵抗値を有する抵抗を用いたこと以外は、実施例3Aと同様の実験が行われた。結果は表4および表5に示される。
(比較例3c)
3ボルトのツェナー電圧を有するツェナーダイオードおよび100メガオームの抵抗値を有する抵抗を用いたこと以外は、実施例3Aと同様の実験が行われた。結果は表4および表5に示される。
Figure 0006120183

Figure 0006120183

表4および表5から明らかなように、衝撃の回数が増加するに伴って、半導体層57の抵抗値は大幅に低下する。従って、半導体層57の抵抗値を元に、衝撃記憶装置1に何回、衝撃が印加されたかどうかを判定することができる。
本発明による衝撃記憶装置1は、例えば、携帯電話、スマートフォン、またはタブレットのような電子機器に組み込まれる。電子機器の故障のときに、衝撃記憶装置1に含まれる半導体層の抵抗値を測定することによって、電子機器に衝撃が印加されていたかどうかを判定することができる。具体的には、電子機器のユーザが電子機器を判定者に引き渡す。このようにして、電子機器が判定者によって用意される。次に、判定者は、ドレイン電極およびソース電極を介して半導体層の抵抗値を測定する。最後に、判定者は、抵抗値に基づいて電子機器に含まれる衝撃記憶装置に衝撃が印加されたかどうかを判定する。
1 衝撃記憶装置
3 衝撃発電素子
3a 第1電極
3b 第2電極
5 強誘電体トランジスタ
G ゲート電極
S ソース電極
D ドレイン電極
7 第1端子
9 第2端子
13 ツェナーダイオード
15 ノード
17 ノード
19 リセット電圧発生回路
23 抵抗
25 直流電源
27 スイッチング素子

51 基板

53 電極層
53a 第1領域
53b 第2領域
53c 幅狭部
55 強誘電体層
57 半導体層
57a 第1半導体領域
57b 第2半導体領域
59 コンタクトプラグ

Claims (5)

  1. 衝撃記憶装置であって、以下を具備する:
    第1電極および第2電極を具備し、かつ衝撃のエネルギーを前記第1電極および第2電極の間の電位差に変換するための衝撃発電素子
    ゲート電極、ソース電極、およびドレイン電極を具備し、さらに強誘電体層、および半導体層の積層体を具備する強誘電体トランジスタ、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極に電気的に接続されるツェナーダイオード、および
    抵抗、
    ここで、
    前記ゲート電極は前記第1電極に電気的に接続されており、かつ
    前記ソース電極は前記第2電極に電気的に接続されており、
    前記抵抗の一端は前記ゲート電極に電気的に接続されており、
    前記抵抗の他端は、前記ツェナーダイオードおよび前記衝撃発電素子に電気的に接続されている
  2. 請求項1に記載の衝撃記憶装置であって、
    前記強誘電体トランジスタは、ゲート容量Cを有しており、
    前記抵抗は、抵抗値Rを有しており、

    ここで、以下の数式が充足される:

    0.7ミリ秒≦時定数τ(秒)≦7.0ミリ秒 (I)

    ここで、
    時定数τ(秒)は(抵抗値R)・(ゲート容量C)の積に等しい。
  3. 衝撃記憶装置に衝撃が印加されたかどうかを判定する方法であって、以下を具備する:

    (a) 以下を具備する衝撃記憶装置を用意する工程、
    第1電極および第2電極を具備し、かつ衝撃のエネルギーを前記第1電極および第2電極の間の電位差に変換するための衝撃発電素子
    ゲート電極、ソース電極、およびドレイン電極を具備し、さらに強誘電体層、および半導体層の積層体を具備する強誘電体トランジスタ、
    前記ソース電極および前記ドレイン電極に電気的に接続されるツェナーダイオード、および
    抵抗、
    ここで、
    前記ゲート電極は前記第1電極に電気的に接続されており、かつ
    前記ソース電極は前記第2電極に電気的に接続されており、
    前記抵抗の一端は前記ゲート電極に電気的に接続されており、かつ
    前記抵抗の他端は、前記ツェナーダイオードおよび前記衝撃発電素子に電気的に接続されており、

    (b) 前記ドレイン電極および前記ソース電極を介して前記半導体層の抵抗値を測定する工程、および

    (c) 前記抵抗値に基づいて前記衝撃記憶装置に衝撃が印加されたかどうかを判定する工程。
  4. 請求項3に記載の方法であって、
    前記強誘電体トランジスタは、ゲート容量Cを有しており、
    前記抵抗は、抵抗値Rを有しており、
    ここで、以下の数式が充足される:
    0.7ミリ秒≦時定数τ(秒)≦7.0ミリ秒 (I)
    ここで、
    時定数τ(秒)は(抵抗値R)・(ゲート容量C)に等しい。
  5. 請求項4に記載の方法であって、
    工程(c)においては、前記抵抗値に基づいて前記衝撃記憶装置に印加された衝撃の回数も判定される。
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