JP6120126B2 - 入浴装置 - Google Patents

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本発明は、寝たきりの高齢者や身体不自由者などの被介助者を入浴させる介護用の入浴装置に関するものである。
従来より、寝たきりの高齢者や身体不自由者などの被介助者を乗せた担架をストレッチャーに載せて搬送し、浴槽に横付けした後、担架のみを浴槽内の支持台の上方に移動させて、浴槽を昇降機構により上昇させて被介助者を浴湯に浸漬し入浴させる介護用の入浴装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
かかる入浴装置が据え付けられる福祉施設などにおいては、1日に多数の被介助者が交替で入浴に供されるため、入浴装置に付随される薬液注入装置から次亜塩素酸ナトリウム水溶液などの薬液を所定濃度になるよう浴湯内に注入し殺菌を行い、浴湯の衛生管理をしている。
特許文献1の薬液注入装置は、給湯配管に設けられる流量センサにより計測された浴槽内への給湯量または増し湯量に基づいて、浴の薬液濃度が設定濃度となるように浴槽に薬液を注入する構成になっている。しかし、薬液注入後の浴湯に残留している残留塩素濃度は、被介助者の表皮由来の有機物や浴槽に付着した洗浄剤の残りかすなどと反応して活生が消失し、また被介助者の繰り返し入浴などの様々な要因の影響を受け、入浴開始時に所定濃度に設定された薬液濃度も入浴時間の経過とともに次第に低下してくる。
また、被介助者を入浴させることによる薬液濃度の低下は考慮されていないため、例えば、被介助者を数人入浴させた後は、実際、浴湯中の薬液濃度は極めて低濃度になっており、充分な殺菌効果が得られていないことが多い。特許文献1の入浴装置では、浴槽への給湯または増し湯が行われない限り、薬液注入装置を作動させて薬液を注入することができず、所定の入浴回数または入浴時間を経た後に、介助者が薬液を補充したいときがあっても思うような補充ができず、各福祉施設において浴湯の薬液濃度を適切に維持管理することができないという問題を有していた。
一方、特許文献2には、貯留浴湯の薬液濃度を検知する湯検知部を設けて、貯留浴湯薬液濃度のフィードバック制御を行うことで、薬液の消耗・劣化による薬液の濃度低下に対して貯留浴湯中に薬液の補充・混入を行ない、浴湯の薬液濃度を有効に維持できる管理濃度に維持・回復させる入浴装置が記載されている。
特許3002181号公報 特開2002−325817号公報
しかしながら、このフィードバック制御を行うには湯検知部や制御装置など大掛かりな装置を入浴装置に追加する必要があり、入浴装置が大型化するだけでなくコストアップにもなり現実的ではなく、大型化せず安価な構成で浴湯の薬液濃度を適切に維持管理できる入浴装置の開発が望まれていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、浴槽への給湯または増し湯に関係なく薬液注入を可能とすることで利便性に優れるとともに浴湯の薬液濃度を適切に維持管理でき、しかも装置が大型化せずコストアップにならない入浴装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の入浴装置は、被介助者を浴槽に入浴させる介護用の入浴装置であって、前記浴槽内に薬夜を注入する薬液注入装置と、前記薬液注入装置を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記浴槽への入浴回数または入浴時間が所定閾値に達したことを検知した場合に、前記薬液注入装置から薬液の注入を可能とすることを特徴とする。
請求項1によれば、浴槽への給湯または増し湯がなされなくても、入浴回数または入浴時間が所定閾値に達したことが検知されると、薬液を注入することが可能となるので、入浴の繰り返しや入浴時間の経過に伴う薬液濃度の低下を防ぎ、浴湯の濃度を適切に維持管理することができる。また、薬液濃度を注入するために、浴湯の濃度検知装置やフィードバック制御装置を追加する必要もないので、入浴装置が大型化することはなく、従来の入浴装置サイズを維持でき、従来に比して大幅なコストアップにもならず経済的である。薬液注入を自動化すれば、介助者の操作負担の軽減につながり、操作忘れなども防止できる。
請求項2に記載の発明は、前記所定閾値の変更を可能とする閾値変更操作手段をさらに備え、前記制御部は、前記閾値変更操作手段からの閾値変更操作の入力があると、前記所定の閾値の変更を受付けることを特徴とする。
請求項2によれば、各福祉施設における入浴状況を考慮して入浴回数または入浴時間の閾値を自由に設定して薬液濃度の管理をすることができる。また、入浴回数の閾値として、零回を設定した場合は、入浴回数による薬液注入の制限を受けることなく、臨機応変に薬液注入を行うことができる。同様に、入浴時間の閾値として、零時間を設定した場合は、入浴時間による薬液注入の制限を受けることなく、臨機応変に薬液注入を行うことができる。
請求項3に記載の発明は、介助者が前記薬液注入装置の作動を指示する作動指示手段をさらに備え、前記制御部は、前記作動指示手段からの入力を受け付け、且つ前記浴槽への前記入浴回数または前記入浴時間が所定閾値に達したことを検知した場合に、前記薬液注入装置から薬液の注入を可能とすることを特徴とする。
請求項3によれば、介助者が作動指示手段を介して薬液注入装置の作動を指示することができる。また、介助者が必要以上に薬液を注入し、浴湯中の薬液濃度が高濃度になり過ぎることを防止できる。
請求項4に記載の発明は、前記作動指示手段を薬液注入操作部としたことを特徴とする。
請求項4によれば、スイッチ等からなる薬液注入操作部を操作するという簡単な操作で薬液注入の指示ができるので、入浴装置の操作に不慣れな介助者であっても容易に操作が行え、煩わしさはない。
請求項5に記載の発明は、介助者が注入する薬液量を任意に選択または設定できるようにしたことを特徴とする。
請求項5によれば、各福祉施設の入浴状況に応じて、介助者が注入する薬液量を任意に選択または設定できるので、きめ細かな濃度管理が可能となる。
請求項6に記載の発明は、前記浴槽内の浴湯を循環させる浴湯循環手段を有し、前記薬液注入装置からの薬液の注入は、被介助者が非入浴状態で且つ前記浴循環手段による浴湯が循環されているときになされることを特徴とする。
請求項6によれば、被介助者は薬液濃度が充分に均一化された浴湯に浸かり入浴が行え、局所的に薬液濃度の濃い浴湯に被介助者が浸かることはなく、アトピー体質の被介助者や皮膚が弱く過敏な被介助者が入浴する上で好ましいものとなる。
請求項7に記載の発明は、入浴回数または入浴時間を表示および/または報知する表示報知手段を備えたことを特徴とする。
請求項7によれば、介助者は入浴回数または入浴時間を容易に把握することができ、別途入浴回数や入浴時間を計数しておく手間が省ける。また、介助者は、設定した入浴回数または入浴時間(所定閾値)と比較することで、薬液注入装置からの薬液の注入が可能であるか否かを確認することができる。
本発明では、浴槽への給湯または増し湯に関係なく薬液注入を可能とすることで利便性に優れ、また、浴湯の薬液濃度をより適切に維持管理でき、しかも装置が大型化せずコストアップにならない入浴装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る入浴装置を示す模式図である。 図2は、同入浴装置の外観を示す斜視図である。 図3は、同入浴装置が備える操作パネルの概略構成図である。 図4は、同入浴装置の電気関係の概略構成図である。 図5は、同入浴装置の入浴回数を考慮した場合の動作説明に供するフローチャートである。 図6は、同入浴装置の入浴時間を考慮した場合の動作説明に供するフローチャートである。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る入浴装置を説明する。入浴装置1は、寝たきりの高齢者等の被介助者(以下、入浴者という)が仰臥姿勢で横たわる担架2を載せた平面視略長方形状のストレッチャー3の一方長辺方向を、平面視略長方形状の浴槽4の一方長辺方向に対して横付けし両者を連結し、担架2を浴槽4の入浴部5内に設けられる支持台6方向にスライド移動させた後、入浴部5内に湯を給湯した浴槽4を上昇させることにより入浴者を湯に浸漬して入浴を行わせるものである。浴槽4の側壁上部外面4aに操作パネル7が配備される。
浴槽4は浴室床面7に複数の接地脚7aを介して載置される基台8上に配置されており、浴槽4は基台8上に配備される浴槽昇降手段9によって、所定下限位置(非入浴位置)と所定上限位置の区間を昇降可能に構成されている。
浴槽昇降手段9は、基台8と浴槽4の底壁4a下面との間に設けられるX字状のパンタグラフ9aと、ロッド9b先端部がパンタグラフ9aの所定位置に連結されると共にピストン部9cが基台8に軸着される油圧シリンダとから構成される。
従って、ピストン部9cに対してロッド部9bを伸長すると、パンタグラフ9aが閉脚方向に駆動し浴槽4が上昇し、逆に、ロッド9bを収縮させるとパンタグラフ9aが開脚方向に駆動し浴槽2は下降する。
また、基台8上には一端部が基台8に固定されると共に浴槽4の底壁4aの略中心部を貫通して鉛直状に支柱部10が延設され、この支柱部10の他端部に担架2を支持する支持台6が設けられている。支持台6の上面中央には担架2の載置を検出する近接センサ6aが配置される。
支持台6の長手方向の上面左右端の各位置には、入浴者が仰臥姿勢で載置される担架2を、支持台6上の所定位置に案内する案内レール11、11が所定の間隔を有して平行態様に配設されている。
基台8上に設けられる直立部12の上下位置には、上位置から順次浴槽4の上限位置センサ13と、浴槽入浴位置センサ14と、浴槽退浴位置センサ15とが設けられる。上限位置センサ13と浴槽入浴位置センサ14と浴槽退浴位置センサ15とは、例えば、リミットスイッチにより構成される。側壁4bの外面には、上限位置センサ13と浴槽入浴位置センサ14と浴槽退浴位置センサ15とをON/OFF操作する突片18が取着されている。
浴槽退浴位置センサ15がONとなっている所定下限位置から浴槽4が上昇を開始し、浴槽入浴位置センサ14がONとなる位置にまで浴槽4が上昇すると、その上昇動作が一時停止する。これ以降、浴槽4は自動では上昇せず、後述する浴槽上昇・下降・停止操作部7hを介助者が手動で操作し浴槽4を上昇させる。上限位置センサ13がONとなる所定上限位置まで浴槽4を上昇させることができる。
一方、浴槽4の下降については、介助者が後述の浴槽上昇・下降・停止操作部7hにより意図的に下降動作を停止しない限り、所定上限位置から所定下限位置まで自動で浴槽4が下降する構成になっている。
また、浴槽4の側壁4bの内面には浴槽内上方温度センサ16と、浴槽内下方温度センサ17とが設けられる。
なお、図1は浴槽4が所定上限位置にまで上昇した状態を示しており、また、同図中、19は給湯配管20内の湯温を検知する温度センサ、21は給湯源からの給水と給湯とを混合することにより予め設定された温度の湯に調整して供給する電動ミキシングバルブである。
給湯配管20には、給湯用電磁弁20aと、この給湯用電磁弁21の下流で給湯配管20の給湯口22近傍に給湯配管20内を流れる湯流量を計測する流量センサ23とが介装されている。流量センサ23は給湯配管20内を流れた湯流量を計測することにより入浴部内に給湯された給湯量を算出する。浴槽4の入浴部内には、入浴位置水位センサ24が配設されていると共に、オーバーフロー水位センサ25が配設されている。
入浴装置1に設けられる噴流発生装置27は、浴槽4の側壁4bに形成される湯吸込口30に接続され浴湯を吸い込む循環配管31と、この循環配管31から四本管に分岐し、各分岐管と側壁4bとにわたって配設される噴流ノズル32と、各噴流ノズル32に対し空気を送り込む空気送込口33と、循環配管31の中途位置に介装され吸い込んだ浴湯を4基の各噴流ノズル32より浴槽4内に向かって噴出させる噴流ポンプ34とから構成される。この噴流発生装置27が浴槽4の浴湯を循環させる浴湯循環手段として用いられる。なお、図1では、噴流ノズル32は浴槽4の外部に図示されているが、これは噴流ノズル32と空気送込口33と噴流ポンプ34との関係を明瞭に図示するためにあえてこのように図示しているのであって、噴流ノズル32は浴槽4内に設置されている。
入浴装置1の操作パネル7に装備される後述の浴槽循環操作部7gが押下されると、噴流ポンプ34が作動を開始し、浴槽4内の浴湯が湯吸込口30から吸い込まれ循環配管31内を循環して各噴流ノズル32から噴流として噴出される。
以上の構成において、入浴装置1には、浴湯循環手段としての噴流発生装置27に接続され浴槽4内、または浴槽4内ないし循環配管31内の湯の殺菌を行うための薬液注入装置35が設けられている。
薬液注入装置35は、浴湯を含む入浴装置内の殺菌に用いる薬液を貯める薬液タンク36と、この薬液タンク36から延在し循環配管31に接続される薬液注入配管37と、この薬液注入配管37の中途位置に介装される薬液注入ポンプ38を有している。従って、薬液注入ポンプ38を作動させると薬液タンク36から薬液が循環配管31内を流れる浴湯へ注入される。図1中、39は薬液の逆流を防止する逆流防止弁である。
図3を参照して操作パネル7を説明すると、この操作パネル7は、入浴装置の動作電源の入/切操作のための電源入/切部7a、入浴時間の表示のための入浴時間表示部7b(表示報知手段)、給湯温度・増し湯温度の表示と給湯・増し湯操作のための給湯・増し湯温度表示・操作部7c、薬液濃度の表示と薬液濃度の切り替え操作のための薬液濃度表示・操作部7d、薬液注入操作を行うための薬液注入操作部7e、入浴回数あるいは入浴時間を設定入浴回数や設定入浴時間の変更操作のための閾値変更操作部7f、浴湯の循環操作のための浴湯循環操作部7g、浴槽4を上昇・下降・停止させる操作のための浴槽上昇・下降・停止操作部7h、および入浴回数の表示のための入浴回数表示部7i(表示報知手段)を有する。
図4を参照して、本実施形態の入浴装置1における主たる電気的構成を説明する。制御部40は、マイクロコンピュータを主体に構成され、図5および図6の薬液注入フローチャートを実行するよう構成されている。
制御部40は、薬液注入操作部7e、閾値変更操作部7f、浴湯循環操作部7gおよび浴槽上昇・下降・停止操作部7hの操作入力、浴槽退浴位置センサ15、浴槽入浴位置センサ14からのセンサ入力、およびタイマ41からの計時入力等に応答して、薬液注入フローチャートに従い、噴流発生装置27、浴槽4の昇降機構9の駆動制御および薬液注入ポンプ38等の駆動制御を行うことができる機能を備えている。
なお、図5は入浴回数を考慮して薬液注入を行うためのフローチャートであり、図6は入浴時間を考慮して薬液注入を行うためのフローチャートである。
制御部40は、タイマ41の入力、浴槽入浴位置センサ14および浴槽退浴位置センサ15のセンサ入力等に基づいて入浴回数あるいは入浴時間を計測できる機能を有する。また、操作パネル7の薬液注入操作部7eは、薬液注入装置35の作動を指示する作動指示手段となり、制御部40は、前記指示入力に応答して薬液注入装置35を作動させる。操作パネル7の浴湯循環操作部7gは、操作されることにより、噴流発生装置27の作動を指示し、制御部40は、その操作入力に応答して噴流発生装置27を作動させる。
すなわち、入浴装置1は、図5のフローチャートにおいて入浴回数または図6のフローチャートにおいて入浴時間を計数し、この計数値が所定閾値に達すると、薬液注入装置35から薬液の注入を許可するようにしたものである。
まず、入浴回数を考慮して薬液注入を行う図5の薬液注入フローチャートを説明する。制御部40は、この薬液注入フローチャートを実行制御する。
ステップn1において、入浴回数をカウントする。入浴回数は、浴槽4が下降位置にあって浴槽退浴位置センサ15のセンサ入力があり、次いで浴槽4が上昇して浴槽入浴位置センサ14からセンサ入力があり、さらに、浴槽4が下降して浴槽退浴位置センサ15からセンサ入力があると、入浴回数を1回としてカウントする。ただし、浴槽4が下降位置にあって浴槽退浴位置センサ15のセンサ入力があり、浴槽入浴位置センサ14からセンサ入力があってから、浴槽4が下降したり、上昇したりしても、浴槽退浴位置センサ15からセンサ入力が無ければ、入浴回数にカウントしない。入浴回数を1回カウントすると、ステップn2に移行する。入浴回数は入浴回数表示部7iに表示される。
なお、入浴回数の検出は、支持台6の上面に設けた近接センサ6aのセンサ入力に基づいた支持台6上の担架4の有無判断からも入浴回数の計数は可能であるし、また、ストレッチャー3と浴槽4との機械的連結を検知するセンサを設け、このセンサからのセンサ入力に基づいても入浴回数の計数は可能である。
ステップn2において、入浴回数が設定入浴回数、例えば3回に達したかを判定する。入浴回数が設定入浴回数(所定閾値)に達したと判定すると、ステップn3に移行する。
ステップn3において、薬液の注入を待機する。薬液の注入は、浴槽退浴位置センサ15が検出する位置、すなわち、浴槽4が下限にあり、入浴者が非入浴状態であるときに薬液が注入される。噴流発生装置27は薬液注入と同時に動作を開始する。
ステップn4において、浴槽退浴位置センサ15からセンサ入力があるまでは、ステップn3に戻り、センサ入力があったと判定すると、ステップn5に移行する。
ステップn5において、入浴位置水位センサ24からセンサ入力があったかを判定する。入浴位置水位センサ24からセンサ入力があるまで薬液を注入せず、噴流発生装置27も作動しない。入浴後の浴湯量が入浴位置水位センサ24で検出され、オーバーフロー水位センサ25で未検出の範囲内にあるときは、入浴位置が入浴位置水位センサ24までの水位の浴湯量に対して、設定濃度(例えば1ppm)となるよう薬液注入装置35から薬液を注入する。入浴位置水位センサ24からセンサ入力があったと判定すると、ステップn6に移行する。
ステップn6において、薬液注入操作部7eの操作が行われたかを判定する。薬液注入操作部7eの操作が行われないと薬液注入はされない。ステップn6で薬液注入操作部(薬液注入装置35の作動指示手段)7eの操作が行われたと判定すると、ステップn7に移行する。
ステップn7において、薬液の注入が開始される。注入される薬液量は、操作パネル7で介助者が任意に選択できるようにしてよい。例えば0.5ppm、1ppm、1.5ppm、2ppmの中から選択する。あるいは、介助者が操作パネルで濃度を増減調整して0.5〜2ppmの間で自由に濃度設定できるようにしてもよい。尚、薬液注入が開始されると、これまでにカウントされていた入浴回数はリセットされる。
ステップn8において、薬液の注入を停止する。なお、設定入浴回数は、各福祉施設での入浴状況等を考慮し、予め入浴回数により低下する薬液濃度の傾向を測定した上で設定することが望ましい。設定入浴回数の変更は、閾値変更操作部7fを介して行えばよい。設定入浴回数として零回を設定することも可能である。零回を設定した場合は、入浴回数以外の条件を満たせば薬液注入を行うことができ、入浴回数による薬液注入の制限を受けることなく臨機応変に薬液注入をしたい場合などに有効である。
以上の図5のフローチャートの実行により、浴槽4への給湯または増し湯がなされなくても、浴槽4への入浴回数が設定入浴回数(所定閾値)に達すると、介助者は、薬液注入操作部7eを操作して薬液を注入することが可能となるので、入浴の繰り返しに伴う薬液濃度の低下を防ぎ、浴湯の濃度を適切に維持管理することができる。また、薬液を注入するために、浴湯の濃度検知装置やフィードバック制御装置を追加する必要もないので、入浴装置1が大型化することはなく、従来の入浴装置1のサイズを維持でき、従来に比して大幅なコストアップにもならず経済的である。
次に、入浴時間を考慮して薬液注入を行う図6の薬液注入フローチャートを説明する。制御部40は、このフローチャートを実行制御する。
ステップn9において、タイマ41による入浴時間のカウント動作を待機する。
ステップn10において、浴槽入浴位置センサ14からセンサ入力があったかを判定する。浴槽入浴位置センサ14からセンサ入力があったと判定すると、浴槽4に入浴中であるとしてステップn11に移行する。
ステップn11において、前記入浴中における入浴時間をカウントする。浴槽4が所定下限位置まで下降し、浴槽退浴位置センサ15からセンサ入力があると、入浴時間のカウントを中止する。制御部40は、この入浴時間を累計する。入浴時間は、入浴時間表示部7bに表示される。
ステップn12において、入浴時間のカウントの累計時間が設定入浴時間(所定閾値)に達したかどうかを判定する。この設定入浴時間は、例えば20分とする。
ステップn12において、入浴時間の累計時間が設定入浴時間に達したと判定すると、ステップn13に移行する。
ステップn13において、薬液の注入を待機する。薬液の注入は、浴槽退浴位置センサ15が検出する位置、すなわち、浴槽4が下限にあり、入浴者が非入浴状態であるときに薬液が注入される。尚、薬液注入が開始されると、これまでの累計の入浴時間はリセットされる。
ステップn14において、浴槽退浴位置センサ15からセンサ入力があるまでは、ステップn13に戻る。浴槽退浴位置センサ15からセンサ入力があったと判定すると、浴槽4が下降位置にあるとしてステップn15に移行する。
ステップn15において、入浴位置水位センサ24からセンサ入力があったかを判定する。入浴位置水位センサ24からセンサ入力があったと判定すると、浴槽4が下降位置にあって、且つ、浴槽4に薬液の注入に必要な量の浴湯があるとしてステップn16に移行する。
ステップn16において、薬液注入操作部7eの操作が行われたかを判定する。薬液注入操作部7eの操作が行われないと薬液注入はされない。ステップn6で薬液注入操作部7eの操作が行われたと判定すると、ステップn17に移行する。
ステップn17において、薬液の注入を開始する。薬液の注入量は、図5のフローチャートと同様である。
ステップn18において、薬液の注入を停止する。なお、設定入浴時間は、各福祉施設での入浴状況等を考慮し、予め入浴時間により低下する薬液濃度の傾向を測定した上で設定することが望ましい。設定入浴時間の変更は、閾値変更操作部7fを介して行えばよい。設定入浴時間として零分を設定することも可能である。零分を設定した場合は、入浴時間以外の条件を満たせば薬液注入を行うことができ、入浴時間による薬液注入の制限を受けることなく臨機応変に薬液注入をしたい場合などに有効である。
以上の図6のフローチャートの実行により、浴槽4への給湯または増し湯がなされなくても、浴槽4への入浴時間が設定時間(所定閾値)に達すると、介助者は、薬液注入操作部7eを操作して薬液を注入することが可能となるので、入浴の繰り返しに伴う薬液濃度の低下を防ぎ、浴湯の濃度を適切に維持管理することができる。また、薬液を注入するために、浴湯の濃度検知装置やフィードバック制御装置を追加する必要もないので、入浴装置1が大型化することはなく、従来の入浴装置1のサイズを維持でき、従来に比して大幅なコストアップにもならず経済的である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々変更が可能である。
例えば、本実施形態では、貯湯タンクが無い入浴装置であったが、貯湯タンクを備え、貯湯タンクと浴槽との間で湯を往来させる入浴装置に、入浴回数を考慮した薬液注入の構成を採用してもよい。この場合、浴槽扉の開閉回数や浴湯の移動回数を入浴回数としてカウントし、図5のフローチャートと同様のことを実行することができる。
また、本実施形態では、浴槽4が昇降式であったが、固定浴槽にも適用することができる。例えば、固定浴槽と、入浴者を載置可能な載置部を有する昇降式ストレッチャーとの組み合わせでもよい。この場合、例えば、昇降式ストレッチャーに載置部の上限位置を検知するセンサ(以下、上限位置センサ)と、載置部が浴槽内に下降して入浴位置になったときに入浴位置を検知するセンサ(以下、入浴位置センサ)を設ける。入浴回数は、昇降式ストレッチャーの載置部が上限位置にあって、上限位置センサからの入力があり、次いで載置部が浴槽内に下降して入浴位置になったときに入浴位置センサからの入力があり、さらに、入浴を終え載置部を上限位置まで上昇させて上限位置センサ入力があると、1回とカウントすることができる。この入浴回数情報を無線などの遠隔情報伝達手段にて固定浴槽に伝達し、固定浴槽側で入浴回数条件を含む所定の諸条件を満たした場合に薬液注入装置からの薬液注入を可能にすることができる。
一方、入浴時間は、上限位置センサからの入力があり、次いで載置部が下降し入浴位置になり入浴位置センサから入力があると入浴時間のカウントを開始し、入浴が終了し載置部が上昇し再び上限位置センサからの入力があると、入浴時間のカウントを終了するようにできる。
また、本実施形態では、ストレッチャーが昇降式であるが、固定とし、昇降式浴槽と固定ストレッチャーとの組合せからなる入浴装置にも勿論適用することができる。
また、従来技術に開示されるように、給湯配管に介装される流量センサにより計測された浴槽内への給湯量または増し湯量に基づいて、浴の薬液濃度が設定濃度となるように浴槽に薬液を注入する構成を本発明に付加し、従来構成と本発明とを併用して利用できるよう入浴システムを構成することもできる。
また、本実施形態では、操作パネル7の薬液注入操作部7eを操作して薬液の注入を指示するようにしたが、薬液の注入の指示をしなくても入浴回数または入浴時間が所定閾値になると、設定した薬液濃度だけ自動で追加できるようにしてもよい。
また、本実施形態では、表示報知手段の一例として、操作パネル7に設けた入浴回数表示部7iや入浴時間表示部7bを説明したが、これに限定されることなく、浴槽4が下降したタイミング(退浴時)に音声等で入浴回数や入浴時間を介助者に対してアナウンスするように構成してもよい。
1 入浴装置
2 担架
3 ストレッチャー
4 浴槽
7 操作パネル
9 昇降機構
14 浴槽入浴位置センサ
15 浴槽退浴位置センサ
24 入浴位置水位センサ
25 オーバーフロー水位センサ
27 噴流発生装置
35 薬液注入装置

Claims (7)

  1. 被介助者を浴槽に入浴させる介護用の入浴装置であって、
    前記浴槽内に薬夜を注入する薬液注入装置と、前記薬液注入装置を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記浴槽への入浴回数または入浴時間が所定閾値に達したことを検知した場合に、前記薬液注入装置から薬液の注入を可能とする、
    ことを特徴とする入浴装置。
  2. 前記所定閾値の変更を可能とする閾値変更操作手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記閾値変更操作手段からの閾値変更操作の入力があると、前記所定閾値の変更を受付ける、
    ことを特徴とする請求項1に記載の入浴装置。
  3. 介助者が前記薬液注入装置の作動を指示する作動指示手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記作動指示手段からの入力を受け付け、且つ前記浴槽への入浴回数または入浴時間が所定閾値に達したことを検知した場合に、前記薬液注入装置から薬液の注入を可能とする、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の入浴装置。
  4. 前記作動指示手段を薬液注入操作部とした、
    ことを特徴とする請求項に記載の入浴装置。
  5. 介助者が注入する薬液量を任意に選択または設定できるようにした、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の入浴装置。
  6. 前記浴槽内の浴湯を循環させる浴湯循環手段を有し、前記薬液注入装置からの薬液の注入は、被介助者が非入浴状態で且つ前記浴循環手段による浴湯が循環されているときになされる、
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の入浴装置。
  7. 入浴回数または入浴時間を表示および/または報知する表示報知手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の入浴装置。
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