JP6119688B2 - 車両の後部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の後部車体構造に関し、特に左右1対のリヤサイドフレームを連結する第1閉断面を構成するリヤクロスメンバと、このリヤクロスメンバよりも後方において左右1対のリヤサイドフレームを連結する第2閉断面を構成する補強部材を備えた車両の後部車体構造に関する。
従来より、車室床面を形成するフロアパネルと、このフロアパネルの左右両端部分において車体前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、フロアパネルの下面側にこのフロアパネルと協働して前記1対のリヤサイドフレームを連結する閉断面を構成するリヤクロスメンバとを備えた車両の後部車体構造が採用されている。
リヤサイドフレームはリヤサスペンションを支持するサブフレームを保持している。
通常、車体前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームが左右1対のホイールハウスの車幅方向内側に配置され、正面視で視て、リヤサスペンションのショックアブソーバの上端部分を取り付けるためのショックアブソーバ取付部とリヤサイドフレームとが車幅方向に離隔しているため、ショックアブソーバ取付部に荷重が作用した場合、リヤサイドフレームに軸心周りの捩りモーメントが発生する。この捩りモーメントがフロアパネルに低周波領域の上下振動を励起(モード励起)し、この上下振動に起因して走行騒音が発生している。そこで、後部車体剛性を高くした後部車体構造の提案が行われている。
特許文献1の車両の後部車体構造は、フロアパネルの左右両端部分において左右1対のホイールハウスインナに接合され且つ車体前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、左右1対のホイールハウスインナの間において左右1対のリヤサイドフレームに直交状に結合されたリヤクロスメンバと、リヤサイドフレームとリヤクロスメンバとを結合した隅部を跨いでリヤサイドフレームとリヤクロスメンバとに亙って筋交い状に接合された補強メンバとを備えている。
特開平10−129533号公報
特許文献1の車両の後部車体構造は、隅部を跨いでリヤサイドフレームとリヤクロスメンバとに亙って筋交い状に接合された補強メンバによって後部車体剛性を高くしている。
この車両の後部車体構造によれば、後部車体剛性を向上させることが可能になる。
しかし、更なる工夫によって後部車体剛性を向上させることが求められている。
また、補強メンバを採用する場合、補強メンバとリヤクロスメンバの結合部はフロアパネルの下面側に配設されるため、その結合部に防水処理を行う必要がある。
リヤクロスメンバの後壁部と補強メンバの前壁部を鋭角状に接合した場合、リヤクロスメンバと補強メンバとの間の作業スペースが制約されるため、リヤクロスメンバと補強メンバとの結合部に防水用のシール材の塗布ノズルをアクセスすることがレイアウト上容易ではなく、生産性が低下する虞もある。このレイアウト上の問題は、溶接作業等の他の作業でも同様に発生する。
本発明の目的は、後部車体剛性を向上させることによるフロアパネルの上下振動に起因した走行騒音の発生防止と作業スペース確保による生産性向上とを両立できる車両の後部車体構造等を提供することである。
請求項1の車両の後部車体構造は、車室床面を形成するフロアパネルと、このフロアパネルの左右両端部分において車体前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記フロアパネルの下面側にこのフロアパネルと協働して前記1対のリヤサイドフレームを連結する第1閉断面を構成するリヤクロスメンバとを備えた車両の後部車体構造において、前記リヤクロスメンバよりも車体後方のフロアパネルの下面側にこのフロアパネルと協働して前記1対のリヤサイドフレームの途中部を連結する第2閉断面であって、車幅方向中間部分が前記リヤクロスメンバに近接するように車体前方に突出した第2閉断面を構成する補強部材と、前記第1閉断面と前記第2閉断面の車幅方向中間部同士を前記リヤクロスメンバの後壁部に形成された開口部を介して連通させる第3閉断面を構成する閉断面構成部材とを備え、前記閉断面構成部材が、前記リヤクロスメンバの後壁部から車幅方向に直交するように後方へ延びた本体部と前記本体部よりも車体後方において前記補強部材の前壁部に接合された接合部とを有し、前記開口部を補強する開口部補強部材を設け、前記開口部が正面視にて倒立台形状に形成され、前記開口部補強部材に逆ハ字状の補強ビードを設けたことを特徴としている。
この車両の後部車体構造では、リヤクロスメンバよりも車体後方のフロアパネルの下面側にこのフロアパネルと協働して1対のリヤサイドフレームの途中部を連結する第2閉断面であって、車幅方向中間部分がリヤクロスメンバに近接するように車体前方に突出した第2閉断面を構成する補強部材を備えたため、リヤサイドフレームに発生する捩りモーメントをリヤクロスメンバの第1閉断面と補強部材の第2閉断面とによって抑制することができ、リヤサイドフレームの捩りモーメントを抑制してフロアパネルにおける低周波領域の上下振動を低減することができる。
また、第1閉断面と第2閉断面の車幅方向中間部同士をリヤクロスメンバの後壁部に形成された開口部を介して連通させる第3閉断面を構成する閉断面構成部材を備えたため、第1閉断面と第2閉断面のうち一方の閉断面の車幅方向一端側から入力した荷重を第1閉断面と第2閉断面の両方の閉断面の車幅方向他端側へ分散することができ、リヤサイドフレームの捩りモーメントを抑制してフロアパネルにおける低周波領域の上下振動を低減することができる。しかも、閉断面構成部材が、リヤクロスメンバの後壁部から車幅方向に直交するように後方へ延びた本体部と本体部よりも車体後方において補強部材の前壁部に接合された接合部を有するため、接合部に直交する方向の近傍位置にリヤクロスメンバと補強部材の何れも存在しないことから、各種作業ツールを用いるための作業スペースを確保することができる。
また、前記開口部を補強する開口部補強部材を設けたため、開口部形成に伴うリヤクロスメンバの断面崩れを防止し、後部車体剛性を向上できる。
しかも、前記開口部が正面視にて倒立台形状に形成され、前記開口部補強部材に逆ハ字状の補強ビードを設けたため、リヤクロスメンバの成形性を確保しつつリヤクロスメンバの上下方向の剛性を高くできる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記接合部は車体後方程車幅方向外側に傾斜するように形成されたことを特徴としている。
これによれば、リヤクロスメンバと補強部材の離隔距離が小さい場合であっても作業スペースを確保することができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記フロアパネルの中間部分に下方へ凹入した部品収容用凹部が形成され、前記補強部材が前記部品収容用凹部の前端部とその前側近傍に沿うように配設され、前記補強部材の後端部分を前記部品収容用凹部の前端部の底壁部に連結したことを特徴としている。
本構成によれば、凹部の変形を抑制して、凹部の底壁部における低周波領域の上下振動を抑制することができる。
本発明の車両の前部車体構造によれば、後部車体剛性を向上させることによるフロアパネルの上下振動に起因した走行騒音の発生防止と作業スペース確保による生産性向上とを両立することができる。
実施例1に係る車両の後部車体の縦断面図である。 底面図である。 後部車体の分解斜視図である。 図1のIV−IV線断面図である。 補強部材周辺の斜視図である。 補強部材の要部斜視図である。 開口部補強部材周辺の斜視図である。 変形例に係る図3相当図である。 変形例に係る図4相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下の説明は、本発明を車両に適用したものを例示したものであり、本発明、その適用物、或いは、その用途を制限するものではない。
以下、本発明の実施例1について図1〜図7に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、本実施例の車両Vの車体後部は、車室Sの床面を形成するフロアパネル1と、このフロアパネル1の左右両端部分において車体前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレーム2と、フロアパネル1の下面側にこのフロアパネル1と協働して1対のリヤサイドフレーム2を連結する閉断面C1(第1閉断面)を構成するリヤクロスメンバ3と、リヤクロスメンバ3よりも車体後方のフロアパネル1の下面側にこのフロアパネル1と協働して1対のリヤサイドフレーム2の途中部を連結する閉断面C2(第2閉断面)を構成する補強部材10と、リヤクロスメンバ3と補強部材10とを連結する連結部材20(閉断面構成部材)等を備えている。
以下、矢印F方向を前方、矢印L方向を左方として説明する。
フロアパネル1は、左右1対のリヤサイドフレーム2の間に掛け渡され、車室Sのうち荷室空間の床面を形成している。フロアパネル1には、中間部分に下方へ凹入したスペアタイヤパン8が形成されている。このスペアタイヤパン8は、左右1対のリヤサイドフレーム2及びリヤクロスメンバ3から所定間隔離隔した位置に配設されている。
スペアタイヤパン8は、上下方向に延びる側壁部8aと、略水平状に延びる底壁部8bとを備えている。スペアタイヤパン8(側壁部8a)の前半部は、平面視にて部分円弧状に形成されている。
図1に示すように、車室Sの側壁は、左右1対のキャブサイドパネル4と、これら1対のキャブサイドパネル4の下部から車幅方向内方へ膨出した左右1対のホイールハウスインナ5とによって構成されている。
1対のホイールハウスインナ5の上端側部分には、左右1対の断面略L字状のガセットプレート6が夫々装着されている。これらのガセットプレート6は、前端側部分がリヤクロスメンバ3の車幅方向端部と夫々連結され、後輪用サスペンションのショックアブソーバ(図示略)を支持している。
1対のリヤサイドフレーム2は、断面略矩形状の閉断面構造体に形成され、1対のホイールハウスインナ5よりも車幅方向内側において後方に向かってオーバーハングするように一体形成されている。これら1対のリヤサイドフレーム2は、前半部が後方上がり傾斜状に形成されてキックアップ部Kを構成し、後半部が略水平状に形成されている。
図2,図6に示すように、1対のリヤサイドフレーム2の途中部の下端部分には、サスペンションのサブフレーム(図示略)を取付けるための取付部2aが夫々形成されている。
次に、リヤクロスメンバ3について説明する。
キックアップ部Kの頂部近傍位置にリヤクロスメンバ3が配設されている。
図1に示すように、リヤクロスメンバ3は、1対のホイールハウスインナ5の前端側位置に対応するように配設され、キックアップ部Kの頂部近傍に相当するフロアパネル1の下面に接合されて車幅方向に延びる断面略矩形状の閉断面C1を構成している。
このリヤクロスメンバ3は、断面逆ハット状に形成され、前壁部3aと、この前壁部3aに対向配置された後壁部3bと、前壁部3aと後壁部3bの各々の下端部を連結する略水平状の底壁部3cと、前壁部3aと後壁部3bの各々の上端部から水平状に延びる前側フランジ部及び後側フランジ部等を備えている。
図3,図4,図7に示すように、後壁部3bの車幅方向中間部分には、倒立台形状の開口部3dが形成されている。
図1に示すように、リヤクロスメンバ3の上部には、フロアパネル1を介在させてリヤクロスメンバ3に重なり合う断面ハット状の上側リヤクロスメンバ7が配設されている。
上側リヤクロスメンバ7は、リヤクロスメンバ3と略上下対称に形成され、1対のリヤサイドフレーム2を連結している。この上側リヤクロスメンバ7は、前側フランジ部及び後側フランジ部がフロアパネル1を介してリヤクロスメンバ3の前側フランジ部及び後側フランジ部に夫々3重スポット溶接され、キックアップ部Kの頂部近傍に相当するフロアパネル1の上面に接合されて車幅方向に延びる断面略矩形状の閉断面C4を構成している。
次に、補強部材10について説明する。
図2に示すように、補強部材10は、リヤクロスメンバ3よりも後方のフロアパネル1の下面側で且つスペアタイヤパン8の前端側側壁部8aとその前側近傍に沿うように配設されている。図1,図4に示すように、補強部材10は、フロアパネル1及び側壁部8aと協働して1対のリヤサイドフレーム2の途中部を連結する閉断面C2を構成している。この閉断面C2は、平面視にて車幅方向中間部分がリヤクロスメンバ3に近接するように前方に突出した略V形状に形成されている。
補強部材10は、側壁部8aに沿って車幅方向内側程前方に移行する水平断面略V字状の本体部11と、この本体部11の後端部に連なりスペアタイヤパン8と1対のリヤサイドフレーム2を連結する左右1対の側部12とを備えている。この補強部材10は、左右対称に構成されているため、以下、左側部分について主に説明する。
図3〜図5に示すように、本体部11は、鉛直断面略L字状に形成され、側壁部8aに所定間隔離隔して対向配置された前壁部11aと、この前壁部11aの下端から後方へ略水平状に延びる底壁部11bと、この底壁部11bの後端側部分においてスペアタイヤパン8の前端側底壁部8bの下面に接合された後端部11cとを備えている。
前壁部11aは、上端部分がフロアパネル1の下面に接合され、前端部分で且つ開口部3dに向かい合う車幅方向中間部分に倒立台形状の開口部11dが形成されている。この前壁部11aは、前側程車幅方向内側に傾斜するように形成されている。
図3,図6に示すように、左側部12は、鉛直断面略コ字状に形成され、側壁部8aとリヤサイドフレーム2の内壁部とを連結する前壁部12aと、この前壁部12aに対して所定間隔後方に離隔して対向配置され且つ側壁部8aとリヤサイドフレーム2の内壁部とを連結する後壁部12bと、前壁部12aと後壁部12bの各々の下端部を連結する略水平状の底壁部12cとを備えている。前壁部12a及び後壁部12bの上端部分がフロアパネル1の下面に接合され、前壁部12aの左端上端部分には、脆弱部として所定領域が切り欠かれたノッチ部12dが形成されている。
底壁部12cは、左端側部分がリヤサイドフレーム2の下面に接合され、右端側部分が底壁部8bの下面に接合されている。この底壁部12cには、車幅方向に延びる複数のビード12eが形成され、左側部12の前後方向剛性を低下しつつ、車幅方向剛性を向上している。これにより、左右両側部12をリヤサイドフレーム2に接合しても、リヤサイドフレーム2の前後方向の潰れ変形を阻害することなく、リヤサイドフレーム2によるエネルギ吸収性能を高くすることができる。
次に、連結部材20について説明する。
連結部材20は、閉断面C1と閉断面C2の車幅方向中間部同士を開口部3d,11dを介して連通させる閉断面C3を構成している。
連結部材20は、車幅方向に直交するように後方へ延びた本体部21と、この本体部21よりも後方において前壁部11a及び底壁部11bに接合された接合部22とを備えている。
本体部21は、鉛直断面略コ字状に形成され、後壁部3bの車幅方向中間部分から後方へ夫々延長された左右1対の延長側壁部3sと、底壁部3cの車幅方向中間部分から後方へ延長された延長底壁部3t等によって一体的に構成されている。
左右1対の延長側壁部3sは、開口部3dの左右1対の逆ハ字状の上下方向縁部から車幅方向に直交するように後方へ夫々延長され、延長底壁部3tは、開口部3dの下側水平方向縁部車幅方向に直交するように後方へ延長されている。
接合部22は、本体部21の後端部から後方に延長されて形成されている。
接合部22の側壁部に相当する延長側壁部3sの後端側部分は、後方程車幅方向外側に傾斜するように構成され、前壁部11aの前端側部分外面に接合されている。
接合部22の底壁部に相当する延長底壁部3tの後端側部分は、底壁部11bの前端側部分外面に接合されている。
図3,図4,図7に示すように、リヤクロスメンバ3の後壁部3bの車幅方向中間部分には、開口部3dの左右1対の上下方向縁部を連結する開口部補強部材13が設けられている。この開口部補強部材13は、正面視にて倒立台形状に形成され、開口部3dの左右1対の逆ハ字状の上下方向縁部の内面に接合されている。
開口部補強部材13には、車幅方向端部に沿うように、左右1対の上下方向に延びる逆ハ字状の補強ビード13aが形成されている。尚、13bは加工基準穴であり、13cは塗装用電着液の排出口である。
次に、上記車両Vの後部車体構造の作用・効果について説明する。
この車両Vの後部車体構造によれば、リヤクロスメンバ3よりも後方のフロアパネル1の下面側にこのフロアパネル1と協働して1対のリヤサイドフレーム2の途中部を連結する閉断面C2であって、車幅方向中間部分がリヤクロスメンバ3に近接するように前方に突出した閉断面C2を構成する補強部材10を備えたため、リヤサイドフレーム2に発生する捩りモーメントをリヤクロスメンバ3の閉断面C1と補強部材10の閉断面C2とによって支持することができ、リヤサイドフレーム2の捩りモーメントを抑制してフロアパネル1における低周波領域の上下振動を低減することができる。
また、閉断面C1と閉断面C2の車幅方向中間部同士をリヤクロスメンバ3の後壁部3bに形成された開口部3dを介して連通させる閉断面C3を構成する連結部材20を備えたため、閉断面C1と閉断面C2のうち一方の閉断面C1(C2)の車幅方向一端側から入力した荷重を閉断面C1と閉断面C2の両方の閉断面C1,C2の車幅方向他端側へ分散することができ、リヤサイドフレーム2の捩りモーメントを抑制してフロアパネル1における低周波領域の上下振動を低減することができる。
連結部材20が、リヤクロスメンバ3の後壁部3bを車幅方向に直交するように後方へ延びた本体部21と本体部21よりも後方において補強部材10の前壁部11aに接合された接合部22を有するため、接合部20に直交する方向の近傍位置にリヤクロスメンバ3と補強部材10の何れも存在しないことから、各種作業ツールを用いるための作業スペースを確保することができる。
接合部22は後方程車幅方向外側に傾斜するように形成されたため、リヤクロスメンバ3と補強部材10の離隔距離が小さい場合であっても作業スペースを確保することができる。
フロアパネル1の中間部分に下方へ凹入したスペアタイヤパン8が形成され、補強部材10がスペアタイヤパン8の前端側側壁部8aとその前側近傍に沿うように配設され、補強部材10の本体部11の後端部11cをスペアタイヤパン8の底壁部8bの前端部分に連結したため、スペアタイヤパン8の変形を抑制して、スペアタイヤパン8の底壁部8bにおける低周波領域の上下振動を抑制することができる。
開口部3dを補強する開口部補強部材13を設けたため、開口部3d形成に伴うリヤクロスメンバ3の断面崩れを防止し、後部車体剛性を向上できる。
開口部3dが正面視にて倒立台形状に形成され、開口部補強部材13に逆ハ字状の補強ビード13aを設けたため、リヤクロスメンバ3の成形性を確保しつつリヤクロスメンバ3の上下方向の剛性を高くできる。
次に、前記実施形態を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施形態においては、フロアパネルに下方に凹入したスペアタイヤパンを形成した例を説明したが、少なくとも補強部材と協働して閉断面を構成できれば良く、ジャッキや工具等の部品収容用凹部であっても良い。
2〕前記実施形態においては、平面視にて略V字状に形成された補強部材の例を説明したが、少なくとも左右1対のリヤサイドフレームとリヤクロスメンバとに連結できれば良く、補強部材を平面視にてU字状やC字状等に形成しても良く、凹部形状に合わせて種々の形状に形成することが可能である。
3〕前記実施形態においては、連結部材の接合部を後方程車幅方向外側に傾斜するように構成した例を説明したが、接合部を後方程車幅方向外側に傾斜させることなく、本体部を後方に延長させて形成しても良い。以下、図8,図9に基づき、具体的に説明する。
図8,図9に示すように、補強部材10Aの本体部11Aは、前壁部11aと、この前壁部11aの下端から後方へ略水平状に延びる底壁部11bと、この底壁部11bの後端側部分においてスペアタイヤパン8の前端側底壁部8bの下面に接合された後端部11cと、前壁部11aの前端部から前方に延びる延長部11eを備えている。尚、実施例1と同様の構成については、同じ符号を付している。
延長部11eは、鉛直断面略コ字状に形成され、前壁部11aの開口部11dから前方へ夫々延長された左右1対の延長側壁部11sと、底壁部11bの前端分から前方へ延長された延長底壁部11t等によって一体的に構成される。
連結部材20Aの接合部22Aは、本体部21の後端部から後方に延長されて鉛直断面略コ字状に形成される。接合部22Aの側壁部に相当する延長側壁部3sの後端側部分は、延長側壁部11sの外面に接合され、接合部22の底壁部に相当する延長底壁部3tの後端側部分は、延長底壁部11tの外面に接合される。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施形態に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
V 車両
1 フロアパネル
2 リヤサイドフレーム
3 リヤクロスメンバ
3b 後壁部
3d 開口部
8 スペアタイヤパン
8a 側壁部
8b 底壁部
10,10A 補強部材
11a 前壁部
13 開口部補強部材
13a 補強ビード
20,20A 連結部材
21 本体部
22 接合部
C1 (リヤクロスメンバ)閉断面
C2 (補強部材)閉断面
C3 (連結部材)閉断面

Claims (3)

  1. 車室床面を形成するフロアパネルと、このフロアパネルの左右両端部分において車体前後方向に延びる左右1対のリヤサイドフレームと、前記フロアパネルの下面側にこのフロアパネルと協働して前記1対のリヤサイドフレームを連結する第1閉断面を構成するリヤクロスメンバとを備えた車両の後部車体構造において、
    前記リヤクロスメンバよりも車体後方のフロアパネルの下面側にこのフロアパネルと協働して前記1対のリヤサイドフレームの途中部を連結する第2閉断面であって、車幅方向中間部分が前記リヤクロスメンバに近接するように車体前方に突出した第2閉断面を構成する補強部材と、
    前記第1閉断面と前記第2閉断面の車幅方向中間部同士を前記リヤクロスメンバの後壁部に形成された開口部を介して連通させる第3閉断面を構成する閉断面構成部材とを備え、
    前記閉断面構成部材が、前記リヤクロスメンバの後壁部から車幅方向に直交するように後方へ延びた本体部と前記本体部よりも車体後方において前記補強部材の前壁部に接合された接合部とを有し、
    前記開口部を補強する開口部補強部材を設け、
    前記開口部が正面視にて倒立台形状に形成され、前記開口部補強部材に逆ハ字状の補強ビードを設けたことを特徴とする車両の後部車体構造。
  2. 前記接合部は車体後方程車幅方向外側に傾斜するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載の車両の後部車体構造。
  3. 前記フロアパネルの中間部分に下方へ凹入した部品収容用凹部が形成され、
    前記補強部材が前記部品収容用凹部の前端部とその前側近傍に沿うように配設され、
    前記補強部材の後端部分を前記部品収容用凹部の前端部の底壁部に連結したことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の後部車体構造。
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