JP6119335B2 - 発光素子保持構造体 - Google Patents

発光素子保持構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP6119335B2
JP6119335B2 JP2013055422A JP2013055422A JP6119335B2 JP 6119335 B2 JP6119335 B2 JP 6119335B2 JP 2013055422 A JP2013055422 A JP 2013055422A JP 2013055422 A JP2013055422 A JP 2013055422A JP 6119335 B2 JP6119335 B2 JP 6119335B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting element
resin layer
light
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013055422A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014183109A (ja
Inventor
貴生 三▲崎▼
貴生 三▲崎▼
佐野 雅彦
雅彦 佐野
量平 広瀬
量平 広瀬
将嗣 市川
将嗣 市川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Corp
Original Assignee
Nichia Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Corp filed Critical Nichia Corp
Priority to JP2013055422A priority Critical patent/JP6119335B2/ja
Publication of JP2014183109A publication Critical patent/JP2014183109A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6119335B2 publication Critical patent/JP6119335B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Led Device Packages (AREA)

Description

本発明は発光素子を保持基板に保持するための発光素子保持構造体に関する。
次世代ディスプレイとして、発光ダイオード(LED)を用いた自発光ディスプレイ(LEDディスプレイ)が開発されている。LEDディスプレイの各画素は、3色のLED(赤色LED、緑色LED及び青色LED)を含む「発光ピクセル」から構成されている。LEDディスプレイは、従来の液晶ディスプレイに比べて、高コントラスト、広色域、高速動画応答性能、広視野角等の優れた性能を有している。
LEDディスプレイの解像度を高めるためには、より小寸法のLEDを緻密に実装する必要がある。極小LEDを緻密に配列するために新たな実装技術が研究されている(例えば、特許文献1〜3)。
新たな実装技術では、まず、成長基板上に形成した複数のLEDを支持基板に転写する。転写によって、支持基板上に複数のLEDが保持された発光素子保持構造体が形成される。次いで、発光素子保持構造体から目的のLEDのみを、別の支持基板に転写する。
なお、本明細書において「転写」とは、LED等の発光素子が、元の基板から別の基板に移動することである。
特許文献1〜3に開示された「発光素子保持構造体」はそれぞれ異なり、発光素子保持構造体から発光素子を転写する方法もそれぞれ異なる。
特許文献1の発光素子支持構造体では、発光素子が、光硬化性の樹脂層と接着剤層とから成る保持層によって支持基板上に保持されている。発光素子を転写する際は、まず、表面に離型材層を設けた別の支持基板を準備し、その別の支持基板を発光素子保持構造体に対向配置して、発光素子保持構造体の発光素子を、別の支持基板の離型材層に接触させる。そして、目的の発光素子を支持している保持層の樹脂層に対して支持基板側から光を照射して、その樹脂層を硬化させる。その結果、樹脂層と接着層との間の接着強度が低下し、目的の発光素子だけが別の支持基板に転写される(特許文献1の段落[0018]〜[0023]、図8)。
特許文献2の発光素子支持構造体では、発光素子が、樹脂層と金属層とから成る保持層によって支持基板上に保持されている。発光素子を転写する際は、目的の発光素子を支持している保持層の金属膜に対して支持基板側からレーザを照射して、金属膜を発熱させる。その発熱で、樹脂層がアブレーションされて、発光素子が剥離して転写可能になる(段落[0021]〜[0028]、図1)。
特許文献3の発光支持構造体では、発光素子が、樹脂から成る保持層によって支持基板上に保持されている。発光素子を転写する際は、まず実装基板を準備し、その実装基板を発光素子保持構造体に対向配置して、発光素子保持構造体の発光素子を実装基板に接触させる。そして、目的の発光素子を支持している保持層に対して支持基板側からレーザを照射して、保持層をアブレーションする。その結果、目的の発光素子のみが、支持基板から実装基板に転写される(特許文献3の段落[0018]〜[0022]、図3)。
特開2003−162231号公報 特開2005−45074号公報 特開2006−196693号公報
LEDディスプレイの解像度を上げるためには、発光素子をより小型化のもの(例えば、寸法20μm以下×30μm以下の極小発光素子)にし、発光素子を緻密に配列する必要がある。よって、発光素子保持構造体の段階においても、極小発光素子を緻密に保持することが望まれる。
ところが、特許文献1〜3の発光素子保持構造体では、発光素子を緻密に配列すると、転写しようとしている目的の発光素子と、目的の発光素子に隣接する別の発光素子との距離が近くなるため、目的の発光素子を保持する保持層だけにレーザ光を照射するつもりが、別の発光素子を保持する保持層にまでレーザ光が照射(誤照射)されるおそれがある。よって、目的の発光素子が転写されるだけでなく、別の発光素子まで転写されるおそれがある。
そこで、本発明では、目的の発光素子のみを転写するのに適した発光素子保持構造体を提供することを目的とする。
本発明の発光素子保持構造体は、
レーザ光に対して透明な材料から成る支持基板上に複数の樹脂層が形成され、前記複数の樹脂層の各々に下面が固定された複数の発光素子を含んで成る発光素子保持構造体であって、前記樹脂層は、前記レーザ光を吸収する材料を含み、前記支持基板と接触する前記樹脂層の下面の幅が、各々の前記発光素子の下面の幅より狭いことを特徴とする。
本発明の発光素子保持構造体は、樹脂層の下面の幅が、各々の発光素子の下面の幅より狭いので、目的の発光素子を転写するためにアブレーションされる樹脂層の領域(つまり、樹脂層の下面)と、隣接する発光素子の樹脂層の下面との距離を長くすることができる。よって、本発明によれば、隣接する発光素子の転写を抑制して、目的の発光素子のみを転写することができる。
図1は、実施の形態1に係る発光素子保持構造体の上面図である。 図2は、図1のI−I’線での断面図である。 図3(a)は、発光素子保持構造体で保持されている発光素子の拡大上面図、図3(b)は、発光素子の拡大下面図である。 図4は、図3のII−II’線での断面図である。 図5(a)は図3のIII−III’線での断面図、図5(b)は図3のIV−IV’線での断面図である。 図6は、実施の形態1に係る発光素子保持構造体から発光素子を転写する工程を説明するための断面図である。 図7は、従来の発光素子保持構造体から発光素子を転写する工程を説明するための断面図である。 図8は、従来の発光素子保持構造体から発光素子を転写する工程を説明するための断面図である。 図9は、実施の形態1に係る発光素子保持構造体の変形例についての、図3のII−II’線と同様の位置での断面図である。 図10(a)は、実施の形態1に係る発光素子保持構造体の変形例についての、図3のIII−III’線と同様の位置での断面図、図10(b)は図3のIV−IV’線と同様の位置での断面図である。 図11は、LEDディスプレイの断面図である。 図12は、LEDディスプレイの断面図である。 図13は、実施の形態1に係る発光素子保持構造体の製造方法を説明するための断面図である。 図14は、実施の形態1に係る発光素子保持構造体の製造方法を説明するための断面図である。 図15は、実施の形態1に係る発光素子保持構造体の製造方法を説明するための断面図である。 図16は、実施の形態1の変形例1を説明するための断面図である。 図17は、実施の形態2に係る発光素子保持構造体の断面図である。 図18は、実施の形態2に係る発光素子保持構造体の断面図である。 図19は、実施の形態2に係る発光素子保持構造体の製造方法を説明するための断面図である。 図20は、実施の形態2に係る発光素子保持構造体の製造方法を説明するための断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」及び、それらの用語を含む別の用語)を用いる。それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一の部分又は部材を示す。
<実施の形態1>
図1〜5に示す発光素子保持構造体2は、発光素子1を別の支持基板に転写するまでの間、発光素子1を支持基板50上に一時的に保持するための構造体である。図2に示すように、発光素子保持構造体2は、支持基板50の上面51に形成された複数の樹脂層60と、その樹脂層60の各々に下面3が固定された複数の発光素子1とを含んでいる。
発光素子保持構造体2から発光素子1を別の支持基板に転写する際には、レーザ光Lを利用する。支持基板50は、このレーザ光Lに対して透明な材料から形成されており、一方、樹脂層60は、レーザ光Lを吸収する材料を含んでいる。これにより、レーザ光Lを、支持基板50を通して樹脂層60にレーザ光Lを照射し、樹脂層60の下面65にレーザ光Lを吸収させることができる(図2参照)。レーザ光Lを吸収した樹脂層60の下面65は、アブレーションされて、支持基板50の上面51から剥離する。
なお、本明細書において「アブレーション」とは、材料の表面が蒸発によって分解する現象を指す。
発光素子保持構造体2に保持された発光素子1は、上面4が発光面であり、光取出し効率を向上させるために粗面化されている(図3(a)、図4)。発光素子1の下面3には、一対の電極30(第1電極31、第2電極32)が設けられている(図3(b)、図4)。発光素子保持構造体2では、電極30は樹脂層60によって覆われている。
図4〜図5に示すように、本発明の発光素子保持構造体2は、樹脂層60の下面65の幅が、各々の発光素子1の下面3の幅より狭くされている。
図4に示すように、II−II’線における断面(支持基板50に垂直でかつ発光素子1の長手方向に平行な断面:xz断面)では、樹脂層60の下面65の幅WP1が、発光素子1の下面3の幅WL1より狭くされている。また、図5(a)〜(b)に示すように、III−III’線およびIV−IV’線における断面(発光素子1の長手方向と直交する断面:yz断面)でも、樹脂層60の下面65の幅WP2が、発光素子1の下面3の幅WL2より狭くされている。
なお、以下の説明では、図4のyz断面においても、図5〜図6のxz断面においても、樹脂層60の下面65の幅が、発光素子1の下面3の幅より狭くされた発光素子保持構造体2の1形態について述べている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、yz断面またはxz断面のいずれかにおいて、樹脂層60の下面65の幅が発光素子1の下面3の幅より狭くされていればよく、下記に説明する効果と同様の効果を得ることができる。
具体的には、一方の断面(例えばxz断面)において、樹脂層60の下面65の幅WP1が発光素子1の下面3の幅WL1より狭くされている場合(WP1<WL1)、他方の断面(例えばyz断面)において樹脂層60の下面65の幅WP2が発光素子1の下面3の幅WL2以上(WP2≧WL2)の発光素子1も、本発明の範囲に含まれる。この場合、幅WP2が幅WL2と同程度(WP2≒WL2)であると、xz断面においてWP1<WL1とすることで得られる効果(下記に詳述する)がより顕著に現れるので好ましい。
同様に、yz断面において、樹脂層60の下面65の幅WP2を発光素子1の下面3の幅WL2より狭くして(WP2<WL2)、xz断面においては、樹脂層60の下面65の幅WP1を発光素子1の下面3の幅WL1以上(WP1≧WL1)としてもよい。この場合、幅WP2が発光素子1の下面3の幅WL2と同程度(WP1≒WL1)であると、xz断面においてWP2<WL2とすることで得られる効果(下記に詳述する)がより顕著に現れるので好ましい。
なお、図4〜図6では、樹脂層60の幅が、発光素子1側から基板50側に向かって狭くなる形態(逆台形状)が図示されているが、これに限定されず、例えば樹脂層の幅が一定の形態(長方形状)で、その幅が、発光素子の下面の幅より狭くされている発光素子保持構造体2も、本発明に含まれる。
yz断面およびxz断面の各々において、樹脂層60の下面65の幅WP1、WP2を、発光素子1の下面3の幅WL1、WL2より狭くすると、樹脂層60の下面65の面積は、発光素子1の下面3の面積より狭くなる。これにより、樹脂層60の下面65がアブレーションをするときにいくつかの利点を生じる。以下に、本発明の発光素子保持構造体2の利点を、従来の発光素子保持構造体2と比較して説明する。
(レーザ光Lの誤照射の抑制効果)
図6は、本発明の発光素子保持構造体2を示しており、図7は、特許文献1〜2に開示された発光素子保持構造体200、図8は、特許文献3に開示された発光素子保持構造体201を示している。なお、図6〜図8に図示されているマスク80は、レーザ光Lを遮光するものである。マスク80に形成した開口81を通過したレーザ光Lのみが、発光素子保持構造体2、200、201に到達する。また、光素子保持構造体2、200、201の下側に配置された別の支持基板500は、光素子保持構造体2、200、201の発光素子1を転写するためのものである。
本発明の発光素子保持構造体2と、従来の発光素子保持構造体200、201との違いは、樹脂層60の寸法である。図6に示す本発明の発光素子保持構造体2では、樹脂層60の下面65の幅Wが、発光素子1の下面3の幅Wより狭い。一方、図7に示す従来の発光素子保持構造体200では、樹脂層60の下面65の幅Wが、発光素子1の下面3の幅Wと等しい。また、図8に示す従来の発光素子保持構造体201では、樹脂層60の下面65の幅Wが、発光素子1の下面3の幅Wより広い。
ここで、発光素子1の下面3における、発光素子1とそれに隣接する発光素子1’との間の距離を離間距離Dとする。また、樹脂層60の下面65における、樹脂層60とそれに隣接する別の樹脂層60’との間の距離をマージンMとする。
図6に示す本発明の発光素子保持構造体2では、樹脂層60の下面65の幅Wが発光素子1の下面3の幅Wより狭くされているので、離間距離DよりマージンMのほうが長くなる。
これに対して、図7〜図8に示すような従来の発光素子保持構造体200、201では、樹脂層60の下面65の幅W、Wは発光素子1の下面3の幅W以上であるので、マージンMは離間距離Dと同等またはそれ以下であった。
つまり、同じ離間距離Dで発光素子1を配列したときに、本発明の発光素子保持構造体2は、従来の発光素子保持構造体200、201に比べて、マージンMを長くすることができる。
樹脂層60にレーザ光Lを照射するとき、所定の樹脂層60の下面65の全面にレーザ光Lが照射されるが、隣接する樹脂層60’の下面65’には照射されないように、レーザ光Lの照射面積と照射位置が決定される。しかしながら、実際にレーザ光Lを照射すると、レーザ光Lが所定の照射位置からずれる可能性がある。レーザ光Lの「所定の照射位置」とレーザ光Lが現実に照射される「実際の照射位置」とのずれの量(誤差)がマージンMより大きくなると、レーザ光Lは、別の樹脂層60’にまで誤って照射されることになる。その結果、別の樹脂層60’の下面65’が部分的にアブレーションされて、隣接する樹脂層60’の一部が支持基板50から剥離する。アブレーションされる範囲が広くなれば、隣接する樹脂層60’によって保持されていた発光素子1’までも転写されるおそれがある。
一方、レーザ光Lの誤照射を回避するために、レーザ光Lの照射面積を小さくすると、樹脂層60の下面65を十分にアブレーションできない。よって、目的の発光素子1すら転写できないおそれがある。
これに対して、本発明の発光素子保持構造体2は、図6に示すように、樹脂層60の下面65の幅Wが発光素子1の下面3の幅Wより狭くされているので、マージンMを比較的長くすることができる。よって、本発明の発光素子保持構造体2では、レーザ光Lが別の発光素子1’に誤照射されにくいので、レーザ光Lの照射面積を小さくせずに、別の発光素子1’の転写を抑制することができる。
(レーザ光Lの照射精度の緩和効果)
発光素子1を確実に転写するためには、樹脂層60の下面65の全面にレーザ光Lを照射できるように、レーザ光Lの照射面積は、少なくとも樹脂層60の下面65の面積以上にされる。もし、レーザ光Lの照射面積が樹脂層60の下面65の面積と等しい場合には、レーザ光Lは、所定の照射位置(つまり、樹脂層60の下面65)と完全に一致しなくてはならない。しかしながら、そのような高精度のレーザ光Lの照射は困難である。
そこで、レーザ光Lの照射面積を樹脂層60の下面65の面積よりも広くすれば、レーザ光Lの実際の照射位置が多少ずれた場合でも、樹脂層60の下面65の全面にレーザ光Lを照射することができる。
しかしながら、図8に示す発光素子保持構造体201のようにマージンMが狭い場合、レーザ光Lの照射面積を樹脂層60の下面65の面積よりも広くすると、レーザ光Lを別の発光素子1’に誤照射される、という別の問題が発生する。
これに対して、図6に示す本発明の発光素子保持構造体2はマージンMが広いので、レーザ光Lを別の発光素子1’に誤照射されるリスクを抑制しつつ、レーザ光Lの照射面積を樹脂層60の下面65の面積よりも広くすることができる。
このように、本発明によれば、レーザ光Lの誤照射の問題を抑制しつつ、レーザ光Lの照射位置の精度を緩和することができる。
(レーザ光Lの照射時間の短縮/照射強度の抑制効果)
樹脂層60の下面65の全面をアブレーションする場合、必要とされるレーザ光Lの総エネルギー量は、下面65の面積に依存する。図6に示す本発明の発光素子保持構造体2では、図7〜8に示す従来の発光素子保持構造体200、201に比べると、樹脂層60の下面65の面積が狭いので、必要とされるレーザ光Lの総エネルギー量が少ない。つまり、図6に示す本発明の発光素子保持構造体2では、レーザ光Lを絞ることによりエネルギー密度が上がるため、転写に必要なレーザ光Lの照射時間が短くなる。よって、1つの発光素子1を転写するのに必要なコストを抑制する効果が期待される。
このように、本発明の発光素子保持構造体2は、樹脂層60の下面65の幅を、発光素子1の下面3の幅より狭くすることにより、様々な効果を奏することができる。
また、図9〜図10に示すように、樹脂層60の側面66を凹ませるのが好ましい。樹脂層60がくびれて、樹脂層60の下面65の幅WP1、WP2よりも幅狭の部分(最少幅Wm1、Wm2)が形成される。樹脂層60がくびれることにより、樹脂層60の下面65から発光素子1に向かって樹脂層60内を移動する熱伝導性が低下する。つまり、樹脂層60の下面65で発生した熱が発光素子1方向に放熱されにくくなる。よって、樹脂層60の下面65にレーザ光Lを照射したときに、樹脂層60の下面65で発生した熱をアブレーションに有効に利用することができる。
次に、本実施の形態の発光素子保持構造体2に固定された発光素子1について詳述する。
図3〜図5に示すように、発光素子1は、第1の半導体層(例えばn型半導体層)10aと第2の半導体層(例えばp型半導体層)10bとを積層した半導体積層体10を含んでいる。本実施の形態では、半導体積層体10の上面11側に第1の半導体層10aが、下面12側に第2の半導体層10bが配置されている。なお、これらの半導体層10a、10bの間に、1つ又は複数の半導体層を追加することもできる。
半導体積層体10の下面12側には、半導体積層体10の一部を除去して形成された除去部13が設けられている。除去部13は、第1の半導体層10aに達している。除去部13で露出した第1の半導体層10aの表面には、第1コンタクト電極(例えばn側コンタクト電極)311が設けられている。また、除去部13を除く下面12で露出した第2の半導体層10bの表面には、第2コンタクト電極(例えばp側コンタクト電極)321が設けられている。
半導体積層体10の側面14、下面12、除去部13、第1コンタクト電極311および第2コンタクト電極321は、絶縁膜17で覆われている。絶縁膜17は2つの円形の開口を有しており、第1の開口171は第1コンタクト電極311上に配置され、第2の開口172は第2コンタクト電極321上に配置される。これにより、第1コンタクト電極311と第2コンタクト電極321は、絶縁膜17の第1の開口と第2の開口から部分的に露出する。
この絶縁膜17は遮光膜20によって覆われる。遮光膜20も2つの円形の開口を有している。遮光膜20の第1の開口201は、絶縁膜17の第1の開口171の位置に合わせて配置されており、遮光膜20の第1の開口201の直径は、絶縁膜17の第1の開口171とほぼ等しい。同様に、遮光膜20の第2の開口202は、絶縁膜17の第2の開口172の位置に合わせて配置されており、遮光膜20の第2の開口202の直径は、絶縁膜17の第2の開口172とほぼ等しい。
さらに、遮光膜20は保護膜18によって覆われる。保護膜18の第1の開口181は、絶縁膜17の第1の開口171および遮光膜20の第1の開口201の位置に合わせて配置されている。また、保護膜18の第1の開口181の直径は、絶縁膜17の第1の開口171の直径および遮光膜20の第1の開口201の直径より小さい。同様に、保護膜18の第2の開口182は、絶縁膜17の第2の開口172および遮光膜20の第2の開口202の位置に合わせて配置されている。また、保護膜18の第2の開口182の直径は、絶縁膜17の第2の開口172の直径および遮光膜20の第2の開口202の直径より小さい。
絶縁膜17の第1の開口の直径171と遮光膜20の第1の開口の直径201とはほぼ同じであり、それらの直径は、保護膜18の第1の開口181の直径より大きい。よって、絶縁膜17および遮光膜20の第1の開口171、201の内面は保護膜18によって覆われて、保護膜18の第1の開口181内に絶縁膜17および遮光膜20は露出しない。
同様の理由から、絶縁膜17および遮光膜20の第2の開口172、202の内面は保護膜18によって覆われて、保護膜18の第2の開口182内に絶縁膜17および遮光膜20は露出しない。
上述のように積層された絶縁膜17、遮光膜20、および保護膜18の積層構造に、第1パッド電極312および第2パッド電極322が設けられている。
第1パッド電極(例えばn側パッド電極)312は、保護膜18の第1の開口181の内部およびその周囲に延在している。第1パッド電極312は、保護膜18の第1の開口181を通って第1コンタクト電極311と接続している。上述のように、保護膜18の第1の開口181内に遮光膜20は露出しないので、例えば遮光膜20を金属材料から形成したとしても、遮光膜20と第1パッド電極312とが短絡するおそれがない。
同様に、第2パッド電極(例えばp側パッド電極)322は、保護膜18の第2の開口182の内部およびその周囲に延在している。第2パッド電極322は、保護膜18の第2の開口182を通って第2コンタクト電極321と接続している。上述のように、保護膜18の第2の開口182内に遮光膜20は露出しないので、例えば遮光膜20を金属材料から形成したとしても、遮光膜20と第2パッド電極322とが短絡するおそれがない。
発光素子1の下面3は、第1凹部3aと第2凹部3bとを有している。
第1凹部3aは、絶縁膜17、遮光膜20、および保護膜18の第1の開口171、201、181によって生じる。同様に、第2凹部3bは、絶縁膜17、遮光膜20、および保護膜18の第2の開口172、202、182によって生じる。図4、図5からわかるように、第1凹部3a、第2凹部3bは2ヶ所に段差がある。外側の段差の高さは絶縁膜17の厚さと遮光膜20の厚さの和に相当し、内側の段差の高さは保護膜18の厚さに相当する。
第1凹部3a、第2凹部3bは樹脂層60によって満たされている。
本明細書では、第1コンタクト電極311と第1パッド電極312を、発光素子1の第1電極31と称する。同様に、第2コンタクト電極321と第2パッド電極322を、発光素子1の第2電極32と称する。
パッド電極312、322は、さまざまな導電性材料(例えば金属材料等)から形成することができる。パッド電極312、322に、遮光材料を使用することができるので、パッド電極312、322は発光素子1の上面4(発光面)に設けるのは好ましくない。
そこで、本実施の形態では、発光素子1の下面3側に電極30を設けるのが好ましい(図4、図5、図9および図10)。発光素子1の上面4(発光面)に電極30を設ける場合に比べて、発光面を広く確保することができる。
なお、第1パッド電極312および第2パッド電極322を発光素子1の側面5まで延在させてもよい。側面5に設けたパッド電極312、322が上面4(発光面)を覆うことがないので、発光面を広く確保できるという同様の効果が得られる。
発光素子1の側面5には、反射層を設けることができる。発光素子1の側面5に向かう光を反射層によって反射し、最終的には上面4から取り出すことができるので、発光素子1の光取出し効率を向上させることができる。
反射層は、絶縁膜17、遮光膜20、および保護膜18とは別に、新たに追加することもできるが、それらの膜の1つに反射機能を付与して反射層とすることもできる。例えば、絶縁膜17として誘電体多層膜を用いれば、絶縁膜17は反射膜としても機能しうる。また、例えば、遮光膜20として反射率の高い金属材料を用いれば、遮光膜20は反射層としても機能しうる。
図4に示すように、発光素子1の上面4(発光面)は粗面化されているのが好ましい。発光素子1の上面4が平坦な場合、発光素子1内から外向きに進む光の一部は全反射するため、発光素子1内で発生した光を効率よく取り出すことができない。そこで、発光素子1の上面4を粗面化することにより、全反射する光の量を低減させて、光の取出し効率を向上させることができる。
本発明の発光素子保持構造体2は、3色のLED素子を含む発光ピクセルを組み込んだLEDディスプレイの製造に利用するのに適している。以下に、LEDディスプレイについて説明する。
図11に示すLEDディスプレイ70は、背面板79の上に載置された複数(図11では3つ)の発光ピクセルPx〜Pxを含んでいる。各発光ピクセルPx〜Pxでは、実装基板71の上に、3原色に対応した3つの発光素子(赤色発光素子1R、緑色発光素子1Gおよび青色発光素子1B)が実装されている。各発光素子1R、1G、1Bの電極(図示せず)と、実装基板71の電極72とは、導電部材75によって接続されている。発光ピクセルPx〜Pxは、透光性の封止樹脂78によって封止されており、封止樹脂78の表面がLEDディスプレイ70の表示面74となる。発光ピクセルPx〜Pxと表示面74との間にはブラックマトリクス73が配置されている。ブラックマトリクス73は、表示面74から見たときに、各発光ピクセルPx〜Pxが分離して視認できるようにするための遮光部材である。
図11のように、各発光ピクセルPx〜Pxにおいて、実装基板71に実装された3つの発光素子1R、1G、1Bの上面4(発光面)が、面一になるのが望ましい。そして、LEDディスプレイ70に組み上げたときに、発光ピクセルPx〜Pxに含まれる全ての発光素子1R、1G、1Bの上面4が、面一になるのが望ましい。
しかしながら、図12のように、各発光素子1R、1G、1Bの高さが異なる場合(例えば、発光ピクセルPx’)や、発光素子1R、1G、1Bを支持している導電部材75の厚さが異なる場合(例えば、発光ピクセルPx’)など、各発光ピクセルPx〜Pxにおいて、3つの発光素子1R、1G、1Bの上面4が面一にならない可能性がある。さらに、各発光ピクセルPx〜Px内では全ての発光素子1R、1G、1Bの上面4が面一であっても(例えば、発光ピクセルPx’)、LEDディスプレイ70に組み上げたときに、他の発光ピクセルPx〜Pxの発光素子1R、1G、1Bの上面4とは面一にならない可能性もある。
LEDディスプレイ70内で発光素子1R、1G、1Bが面一にならない場合、一部の発光素子1(例えば発光ピクセルPxの青色発光素子1B)からの発光は、他の発光素子1(例えば発光ピクセルPxの赤色発光素子1R)の側面に照射される可能性がある。
ここで、発光ピクセルPxの赤色発光素子1Rの側面5に、耐光性の低い部材から成る側面被覆が存在していると、側面被覆は、発光ピクセルPxの青色発光素子1Bからの発光によって劣化する。その結果、LEDディスプレイ70の寿命が短くなるおそれがある。
図8に示すような従来の光素子保持構造体201では、発光素子1、1’の側面5を覆う樹脂層60が、LEDディスプレイ70内の発光素子1R、1G、1Bの側面被覆として残る。よって、従来の光素子保持構造体201を用いてLEDディスプレイ70を製造すると、LEDディスプレイ70の寿命が短くなるおそれがある。
これに対して、本実施の形態の光素子保持構造体2では、発光素子1の側面5から樹脂層60が除去されている(図4〜図5)ので、樹脂層60が、LEDディスプレイ70内の発光素子1R、1G、1Bの側面被覆として残ることがない。そのため、LEDディスプレイ70の寿命を向上させることができる。
本実施の形態では、発光素子1の上面4(発光面)を粗面化することにより、光の取り出し効率をあげることができる。また、発光素子1の側面5に遮光膜20を設けることにより、側面5からの光漏れが抑制される。また、発光素子1の下面3側には実装基板71が位置しているので、下面3からの光漏れが抑制される。これらの構成とすることにより、ランバート配光に近づけることができる。なお、ランバート光源とは、光軸に対して0°〜90°の範囲では輝度が等しく、90°〜180°の範囲では輝度が0となるような輝度分布を有する光源のことである。
ディスプレイを正面から観察した画像と、斜め方向から観察した画像との色調が異なる場合がある。これは、三原色光(赤色光、緑色光、青色光)の強度比が、正面方向と斜め方向とで異なるためである。このような画像の色調変化は、3原色光の光源にランバート光源を使用することにより、抑制することができる。
よって、本実施の形態の光素子保持構造体2を用いてLEDディスプレイ70を製造すると、観察方向による色調変化の少ないディスプレイを得ることができる。
次に、図13〜図15を参照しながら、本実施の形態に係る光素子保持構造体2の製造方法について説明する。
<1.発光素子1の製造>
図13(a)に示すように、成長基板90の上に、第1の半導体層10a(例えばn型半導体層)と第2の半導体層10b(例えばp型半導体層)とを順次積層して半導体積層体10を形成する。半導体積層体10に溝19を設けて、島状の半導体積層体10を複数形成する(なお、図面を簡略化するために、他の図面では、島状の半導体積層体10を1つだけ図示する)。
半導体積層体10の第2の半導体層10b側の表面(半導体積層体10の下面12)において、半導体積層体10の一部をエッチング等により除去して、除去部13を形成する。除去部13は、第1の半導体層10aに達するように形成される。
除去部13で露出した第1の半導体層10aの表面に、第1コンタクト電極(例えばn側コンタクト電極)311を形成する。また、除去部13以外の下面12に、第2コンタクト電極(例えばp側コンタクト電極)321を形成する。
図13(b)に示すように、半導体積層体10の側面14、下面12、除去部13、第1コンタクト電極311および第2コンタクト電極321を絶縁膜17で被覆する。ただし、第1コンタクト電極311および第2コンタクト電極321が部分的に露出するように、絶縁膜17には2つの開口(第1の開口171、第2の開口172)を設ける。
なお、第1の開口171および第2の開口172は円形、四角形および多角形等の任意の形状にできる。また第1の開口171と第2の開口172との寸法および形状は、同じでも、異なっていてもよい。
次に、絶縁膜17を遮光膜20で被覆する。遮光膜20も2つの開口を有している。遮光膜20の第1の開口201は、絶縁膜17の第1の開口171の位置に合わせて配置されており、遮光膜20の第1の開口201の寸法および形状は、絶縁膜17の第1の開口171と実質的に同じである。同様に、遮光膜20の第2の開口202は、絶縁膜17の第2の開口172の位置に合わせて配置されており、遮光膜20の第2の開口202の寸法および形状は、絶縁膜17の第2の開口172と実質的に同じである。
さらに、遮光膜20を保護膜18で被覆する。保護膜18も2つの開口を有している。保護膜18の第1および第2の開口181、182は、遮光膜20の第1および第2の開口201、202の位置に合わせて配置されている。
なお、保護膜18の第1の開口181の寸法は、絶縁膜17および遮光膜20の第1の開口171、201の内面を保護膜18で覆うことができるように、絶縁膜17および遮光膜20の第1の開口171、201の寸法よりも小さくする。同様に、保護膜18の第2の開口182の寸法についても、絶縁膜17および遮光膜20の第2の開口172、202の内面を保護膜18で覆うことができるように、絶縁膜17および遮光膜20の第2の開口172、202の寸法よりも小さくする。
保護膜18の第1および第2の開口181、182の形状は円形、四角形および多角形等の任意の形状にできる。第1および第2の開口181、182は、同じ寸法形状でも、異なる寸法形状でもよい。
図13(c)に示すように、保護膜18の第1の開口181の内部およびその周囲に、第1パッド電極(例えばn側パッド電極)312を形成する。第1パッド電極312は、保護膜18の第1の開口を介して第1コンタクト電極311と接続する。つまり、第1パッド電極312は第1コンタクト電極311を介して第1の半導体層10aと導通する。
また、保護膜18の第2の開口182の内部およびその周囲に、第2パッド電極(例えばp側パッド電極)322を形成する。第2パッド電極322は、保護膜18の第2の開口を介して第2コンタクト電極321と接続する。つまり、第2パッド電極322は第2コンタクト電極321を介して第2の半導体層10bと導通する。
このように、発光素子1の下面3には、第1コンタクト電極311と第1パッド電極312とから構成された第1電極31と、第2コンタクト電極321と第2パッド電極322とから構成された第2電極32とが形成される。
<2.樹脂層60の形成>
樹脂層60のアブレーションに使用されるレーザ光に対して透明な材料から成る支持基板50を準備する。支持基板50の上面51の全体に、樹脂層60を形成するための樹脂ペーストを塗布して、樹脂ペースト層60aを形成する。また、成長基板90に固定されている発光素子1の下面3にも同じ樹脂ペーストを塗布して、樹脂ペースト層60bを形成する。そして、支持基板50の上面51に塗布された樹脂ペースト層60aと、発光素子1の下面3に塗布された第2樹脂ペースト層60bとを密着させる。これにより、同じ樹脂ペーストから形成された2つの樹脂ペースト層60a、60bは一体となり、1層の樹脂ペースト層60’が得られる(図14(b))。
<3.発光素子1の固定>
樹脂ペースト層60’を硬化して樹脂層60を形成する。この樹脂層60により、発光素子1は支持基板50に固定される。
<4.発光素子1の粗面化>
図15(a)に示すように、発光素子1から成長基板90を除去する。成長基板90の除去には、レーザ光を用いることができる。その後、半導体積層体10の第1の半導体層10aを化学機械研磨(CMP)により研磨して、半導体積層体10の厚さを減らす。
図15(b)に示すように、半導体積層体10の第1の半導体層10aの上面11(研磨面)をエッチングにより粗面化した後、保護膜4aで被覆する。発光素子1の上面4は発光面であるので、光取出し効率を向上するために、保護膜4aは、発光素子1の発光に対して透過率の高い材料から形成される。
<5.樹脂層60のエッチング>
図15(c)に示すように、隣接する発光素子1の間にある樹脂層60を除去して、樹脂層60を発光素子1ごとに分割する。つまり、隣接する発光素子1の間から樹脂層60の一部を除去し、発光素子1と支持基板50との間にある樹脂層60を残す。このとき、樹脂層60の下面65の幅が、発光素子1の下面3の幅より狭くなるように、樹脂層60を除去する。
樹脂層60を除去するときには、既知のドライエッチング又はウェットエッチングを用いる。特に、酸素ガス又はフッ素ガスを用いたドライエッチング(RIE)は、エッチング液による発光素子保持構造体2へのダメージ(例えば、発光素子1と樹脂層60との間にエッチング液が侵入して、発光素子1が樹脂層60から剥離する等)が起こりにくいので好ましい。
本発明では、樹脂層60の下面65の幅が、発光素子1の下面3の幅より狭くなるようにエッチング速度およびエッチング時間を調節する。
この製造方法によって、支持基板50上に複数の樹脂層60が形成され、複数の樹脂層60の各々に下面3が固定された複数の発光素子1を含んでおり、支持基板50と接触する樹脂層60の下面65の幅が、各々の発光素子1の下面3の幅より狭い発光素子保持構造体2を得ることができる。
(変形例1)
「2.樹脂層60の形成」工程において、図14(b)に示すように、発光素子1の第1凹部3aと第2凹部3bは樹脂ペースト層60’によって満たされている。これにより、樹脂ペースト層60’と発光素子1の下面3との接触面積が増加し、樹脂ペースト層60’の硬化後に発光素子1と樹脂層60との接着強度が向上する。
その一方、LEDディスプレイ70に組み込む前には、第1および第2凹部3a、3b内の樹脂層60を、エッチング等により完全に除去する必要がある。これは、第1および第2パッド電極312、322と導電部材75との導通(図11参照)を確保するためである。第1および第2凹部3a、3b内の樹脂層60は除去しにくいので、エッチング時間が長くなる。
そこで、第1および第2凹部3a、3b内に樹脂層60が入るのを防ぐために、図16に示すように、第1および第2凹部3a、3b内を充填部材35で満たしてもよい。充填部材35の上には、第1および第2パッド電極312、322の各々と接続した別のパッド電極(第1外側パッド電極313と第2外側パッド電極323)を設けている。第1および第2パッド電極312、322は、第1および第2外側パッド電極313、323を介して導電部材75(図11)と導通を確保することができるので、第2凹部3a、3b内の充填部材35を除去する必要がない。よって、樹脂層60を除去するためのエッチング時間を短くすることができる。
充填部材35と、第1および第2外側パッド電極313、323とは、「2.樹脂層60の形成」工程の前に形成される。その後に、支持基板50上に設けた樹脂ペースト層60’に押しつけられる。
なお、本変形例によって製造される発光素子は、第1電極31’が、第1コンタクト電極311、第1パッド電極312および第1外側パッド電極313から構成され、第2電極32’が、第2コンタクト電極321、第2パッド電極322および第2外側パッド電極323から構成される。
(変形例2)
「2.樹脂層60の形成」工程において、樹脂ペーストを、支持基板50の上面51の全体に塗布する代わりに、発光素子1の位置に合わせて塗布することもできる。これにより、隣接する発光素子1の間に存在する樹脂層60が一部又は全部なくなる。よって、「5.樹脂層60のエッチング」工程においては、樹脂層60の下面65の幅が、発光素子1の下面3の幅より狭くなるように、樹脂層60の側面66をエッチングするだけでよいので、エッチング時間を短縮することができる。
しかしながら、「3.発光素子1の固定」工程の際に、樹脂ペースト層と発光素子1とを位置合わせする必要がある。
(変形例3)
上記の変形例2における位置合わせの問題を解消しつつ、エッチング時間を短縮するために、「2.樹脂層60の形成」工程において、樹脂ペーストを多数のドット状に塗布してもよい。ドット状に塗布する際に、発光素子1がいずれかの樹脂ペーストトッドに必ず接触するように樹脂ペーストドット間の間隔を狭くする。これにより、「3.発光素子1の固定」工程において、樹脂ペースト層と発光素子1とを位置合わせする必要がなくなる。
なお、1つの発光素子1が複数の樹脂ペーストドットで固定されてもよい。
<実施の形態2>
本実施の形態では、発光素子保持構造体2の樹脂層60を複数の樹脂層から形成する点で、実施の形態1と相違する。その他の点は、実施の形態1と同様である。なお、本実施形態においては、複数の樹脂層が積層された樹脂積層体67、68が、樹脂層60に相当する。
例えば図17に示すように、本実施の形態の発光素子保持構造体2では、発光素子1の下面3を支持基板50の上面51に固定する層として、2層の樹脂層(第1樹脂層61、第2樹脂層62)から成る樹脂積層体67を含んでいる。
第1樹脂層61は支持基板50に接触しており、アブレーションの際にレーザ光を吸収する。第2樹脂層62は発光素子1と第1樹脂層61とを接着している。
各樹脂層61、62の樹脂材料が異なる場合、「5.樹脂層60のエッチング」工程において、各樹脂層61、62はエッチングされ易さが異なり得る。例えば、第2樹脂層62が、第1樹脂層61に比べてエッチングされやすい場合には、図4〜図6のように逆台形状の樹脂層60を容易に形成することができる。
さらに、図18に示すように、本実施の形態の発光素子保持構造体2では、3層の樹脂層(第1樹脂層61、第2樹脂層62、第3樹脂層63)から成る樹脂積層体68を含むこともできる。この例では、図17に示す発光素子保持構造体2に加えて、発光素子1と第2樹脂層62との間に第3樹脂層63をさらに含んでいる。
第1樹脂層61は支持基板50に接触しており、アブレーションの際にレーザ光を吸収する。第3樹脂層63は発光素子1に直接接触している。第2樹脂層62は、第1樹脂層61と第3樹脂層63とを接着することにより、間接的に、発光素子1と第3樹脂層63とを接着している。
本実施の形態のように、複数の樹脂層61、62、63の積層体から形成された樹脂積層体67、68を用いることにより、それぞれの樹脂層61、62、63に使用できる材料の選択肢を広げることができる。
例えば、図4に示すように1層から成る樹脂層60の場合、樹脂層60用の材料として、接着力が高く且つレーザ光の吸収率の高い樹脂材料を使用する必要がある。そのような特性を示す樹脂材料は限られている。
一方、本実施の形態のように複数の樹脂層61、62、63から成る樹脂積層体67、68の場合、接着力は低いがレーザ光の吸収率は高い樹脂材料から第1樹脂層61を形成し、レーザ光の吸収率は低いが接着力は高い樹脂材料から第2樹脂層62を形成することができる。よって、樹脂層61、62、63に使用できる樹脂材料の種類を増加させることができる。
第3樹脂層63は任意に選択することができる。例えばクッション性に優れた樹脂材料を使用すれば、発光素子保持構造体2を運搬する際などに、発光素子1に与えるダメージをより軽減しうる。
各樹脂層61、62、63の樹脂材料が異なる場合、「5.樹脂層60のエッチング」工程において、各樹脂層61、62、63はエッチングされ易さが異なり得る。例えば、第2樹脂層62が、第1樹脂層61および第3樹脂層63に比べてエッチングされやすい場合には、図9のように側面66が凹んだ樹脂層60を容易に形成することができる。
図17および図18に示した本実施の形態の発光素子保持構造体2を製造する場合には、実施の形態1で説明した製造方法の「2.樹脂層60の形成」工程において、支持基板50の上面51に、複数種類の樹脂ペーストを順番に塗布して、樹脂ペースト積層体を形成する。
図17のような2層の樹脂積層体67を形成する場合には、「2.樹脂層60の形成」工程において、支持基板50の上面51に、第1樹脂層61を形成するための第1樹脂ペーストを塗布して、第1樹脂ペースト層61’を形成する(図19)。また、成長基板90に固定されている発光素子1の下面3には、第2樹脂層62を形成するための第2樹脂ペーストを塗布して、第2樹脂ペースト層62’を形成する(図19)。
そして、支持基板50の上面51に塗布された第1樹脂ペースト層61’と、発光素子1の下面3に塗布された第2樹脂ペースト層62’とを密着させる。これにより、第1樹脂ペースト層61’及び第2樹脂ペースト層62の2層を含む樹脂ペースト積層体67’が得られる。
次の「3.発光素子1の固定」工程では、樹脂ペースト積層体67’を硬化して、第1樹脂層61及び第2樹脂層62の2層を含む樹脂積層体67を形成する。この樹脂積層体67により、発光素子1は支持基板50に固定される。
同様に、図18のような3層の樹脂積層体68を形成する場合には、「2.樹脂層60の形成」工程において、支持基板50の上面51に、第1樹脂層61を形成するための第1樹脂ペーストを塗布して、第1樹脂ペースト層61’を形成する(図20)。また、成長基板90に固定されている発光素子1の下面3には、第3樹脂層63を形成するための第3樹脂ペーストを塗布して、第3樹脂ペースト層63’を形成し、さらに、第3樹脂ペースト層63’の上に、第2樹脂層62を形成するための第2樹脂ペーストを塗布して、第2樹脂ペースト層62’を形成する(図20)。
そして、支持基板50の上面51に塗布された第1樹脂ペースト層61’と、発光素子1の下面3に(第2樹脂ペースト層62’を介して)塗布された第3樹脂ペースト層63’とを密着させる。これにより、第1樹脂ペースト層61’、第2樹脂ペースト層62’及び第3樹脂ペースト層63’の3層を含む樹脂ペースト積層体68’が得られる。
次の「3.発光素子1の固定」工程では、樹脂ペースト積層体68’を硬化して、第1樹脂層61、第2樹脂層62及び第3樹脂層63を含む樹脂積層体68を形成する。この樹脂積層体68により、発光素子1は支持基板50に固定される。
以下に、実施の形態1〜3の発光素子保持構造体2の各構成部材に適した材料を説明する。
(支持基板50)
支持基板50は、アブレーションに使用するレーザ光(例えば波長266nm〜532nmのレーザ光)に対して透明な材料から形成されている。好適な材料としては、例えば、サファイア、石英ガラス等が挙げられる。
(樹脂層60、第1樹脂層61、第2樹脂層62、第3樹脂層63)
1層から成る樹脂層60では、樹脂層60は、レーザ光(例えば波長266nm〜532nmのレーザ光)を吸収し、且つ接着力の強い材料から形成される。好適な材料としては、例えばポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミドなどが挙げられる。
樹脂層60の代わりに複数層から成る樹脂積層体67、68を設ける場合、第1樹脂層61、第2樹脂層62、第3樹脂層63は、次のような材料が好適である。
第1樹脂層61は、後の工程においてレーザ光を当てて素子を支持基板と分離するために、レーザ光(例えば波長266nm〜532nmのレーザ光)を吸収する材料から形成される。好適な材料としては、例えば、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド等が挙げられる。
第2樹脂層62は、素子側(発光素子1又は第3樹脂層63)と支持基板側(第1樹脂層61)とを接着するのに適した材料から形成される。好適な樹脂材料としては、例えば、エポキシ樹脂、アクリル樹脂等が挙げられる。
これらの材料は、硬化前のペースト状態(第2樹脂ペースト層62’)のときに、比較的粘度が高いので、第2樹脂ペースト層62’を硬化させる前であっても、素子と支持基板側との間を仮保持するのに適している。
第3樹脂層63は、好ましくは150度以上の温度にも耐えうる十分な耐熱性を有する樹脂材料から形成するのが好ましい。例えば、エポキシ樹脂(例えばカルド構造を有するエポキシ樹脂)、アクリル樹脂などが挙げられる。
これらの材料から形成された第3樹脂層63はクッション性を有するので、発光素子保持構造体2を運搬する際などに、発光素子1に与えるダメージをより軽減しうる。
これらの材料は、硬化前のペースト状態(第3樹脂ペースト層63’)において第1パッド電極312及び第2パッド電極322に対する濡れ性が高い。これにより、以下の効果が期待できる。
図4に示すように、発光素子1の下面3には第1凹部3a、第2凹部3bが設けられており、それらの表面は、第1パッド電極312及び第2パッド電極322によって覆われている。そのため、第1パッド電極312及び第2パッド電極322に対する濡れ性の高い第3樹脂ペースト層63’を発光素子1の下面3に塗布すると、第1凹部3a、第2凹部3bを第3樹脂ペースト層63’で満たすことができる。これにより、硬化後の第3樹脂層と発光素子1の下面3との間のボイド発生を抑制して、それらの接触面積を増加させることができる。したがって、第3樹脂層63と発光素子1との間で剥離が起こりにくくなる。
たとえば、第2樹脂層62を形成するための第2樹脂ペースト層62’が、第1パッド電極312及び第2パッド電極322に対する濡れ性が低い場合、第1凹部3a、第2凹部3bと第2樹脂ペースト層62’との間にボイドが発生しうる。このボイドは、発光素子1の下面3と(第2樹脂ペースト層62’を硬化後の)第2樹脂層62との接触面積を低減させる。特に、発光素子保持構造体2が小寸法の発光素子1を保持している場合、発光素子1が、別の支持基板に転写する前に発光素子保持構造体2から脱落する可能性が高まると考えられる。
そこで、第2樹脂ペースト層62’を塗布する前に、発光素子1の下面3に上述のような濡れ性の良好な第3樹脂層63を塗布することにより、下面3の第1凹部3a、第2凹部3bを平坦化することができる。このように、第3樹脂層63は、下面3の凹凸を平坦化する、いわゆる下地層として機能させることもできる。
また、上述の材料は、硬化前のペースト状態(第3樹脂ペースト層63’)において比較的粘度が低いので、下面3の第1凹部3a、第2凹部3bの中に流れ込みやすい。よって、第1凹部3a、第2凹部3bと第3樹脂ペースト層63’自身との間にボイドが生じにくく、下面3の凹凸を平坦化する下地層として優れている。
(発光素子1)
発光素子1としては、様々な種類の半導体発光素子が利用できる。例えばLEDディスプレイ70を形成する場合には、赤色発光素子1R、緑色発光素子1Gおよび青色発光素子1Bを利用する。
好適な赤色発光素子1Rとしては、例えばAlInGaP系半導体発光素子等が挙げられる。
好適な緑色および青色発光素子1G、1Bとしては、例えば窒化物半導体発光素子等が挙げられる。窒化物半導体発光素子は、純粋な緑色光、純粋な青色光を発光することができる。
LEDディスプレイ70に使用する場合、解像度を改善するためには、発光ピクセルPxの寸法を小さくする必要があるので、発光ピクセルPxに内蔵される発光素子も極めて小さくする必要がある。例えば、一辺100μm以下の矩形の発光素子1などが好適である。なお、本明細書において矩形とは、正方形であってもよいし長方形であってもよい。長方形の場合には、短辺及び長辺が、いずれも100μm以下の発光素子1が好適である。
(絶縁膜17)
絶縁膜17は、絶縁膜からなるものであって、特に酸化膜からなるものが好ましい。好適な材料としては、例えば、二酸化ケイ素(SiO2)やZr酸化膜(ZrO2)等が挙げられる。
絶縁膜17を誘電体多層膜から形成して反射層として機能させることもできる。その場合には、SiOとその他の酸化物とを繰り返し積層した膜、例えば、ZrOやTiOと、SiOとを繰り返し積層した膜から形成することができる。
(遮光膜20)
遮光層20は、発光素子1の側面5から漏れる光を遮断するためのものであり、好適な材料としては、例えば、Ag、Ti、Al、Cr、Niなどの金属材料等が挙げられる。特に、Agは反射率が高いので、遮光膜20を反射層として機能させることができる。
(保護膜18)
保護膜18は、絶縁膜からなるものであって、特に酸化膜からなるものが好ましい。好適な材料としては、例えば、二酸化ケイ素(SiO2)やZr酸化膜(ZrO2)等が挙げられる。
(透光性保護膜4a)
透光性保護膜4aは、発光素子1の上面4を保護する膜であるので、透光性の絶縁材料から形成するのが好ましい。好適な材料としては、例えば、二酸化ケイ素(SiO2)、SiON、SiN、Al等が挙げられる。
(第1電極31)
第1電極31は、第1の半導体層10a(例えばn型半導体層)に導通するための電極である。
第1コンタクト電極311は、第1の半導体層10aとオーミックコンタクトする材料から形成される。好適な材料としては、例えば、Ti、Al、Cr等が挙げられる。
第1パッド電極312および第1外側パッド電極313は、例えばCu、Au等の導電率の高い材料から形成される。
(第2電極32)
第2電極32は、第2の半導体層10b(例えばp型半導体層)に導通するための電極である。
第2コンタクト電極321は、第2の半導体層10bとオーミックコンタクトする材料から形成される。好適な材料としては、例えば、ITO、Ag等が挙げられる。
第2パッド電極322および第2外側パッド電極323は、例えばCu、Au等の導電率の高い材料から形成される。
(充填部材35)
実施形態1の変形例1において、発光素子1’の第1および第2凹部3a、3b内を満たすための充填部材35は、例えばSiOなどの絶縁性材料、例えばCu、Ni、Auなどの導電性材料から形成することができる。
(レーザ光L)
レーザ光Lとしては、波長266nm(紫外)〜532nm(緑)のものが利用できる。具体的には、Ng:YAGパルスレーザの第2高調波(波長532nm)、第3高調波(波長355nm)、第4高調波(波長266nm)等が好適である。
本発明の発光素子保持構造体2は、発光素子保持構造体2に固定された発光素子1を、発光装置の所定の位置に緻密に組み込むのを容易にする。特に、支持基板50と接触する樹脂層60の下面65の幅が、発光素子1の下面3の幅より狭いので、発光素子保持構造体2から発光素子1をレーザ光Lで転写するのが容易になる。
1 発光素子
3 発光素子の下面
50 支持基板
60 樹脂層
65 樹脂層の下面
61 第1樹脂層
62 第2樹脂層
63 第3樹脂層
67、68 樹脂積層体

Claims (14)

  1. レーザ光に対して透明な材料から成る支持基板上に複数の樹脂層が形成され、前記複数の樹脂層の各々に下面が固定された複数の発光素子を含んで成る発光素子保持構造体であって、
    各発光素子は、下面側に、第1パッド電極で覆われた第1凹部と、第2パッド電極で覆われた第2凹部とを有し、
    前記樹脂層は、前記第1凹部及び前記第2凹部を満たすとともに、前記第1パッド電極及び前記第2パッド電極の下面の全てを覆い、且つ、前記レーザ光を吸収する材料を含み、
    前記支持基板と接触する前記樹脂層の下面の幅が、各々の前記発光素子の下面の幅より狭いことを特徴とする発光素子保持構造体。
  2. レーザ光に対して透明な材料から成る支持基板上に複数の樹脂層が形成され、前記複数の樹脂層の各々に下面が固定された複数の発光素子を含んで成る発光素子保持構造体であって、
    前記樹脂層は前記支持基板から前記発光素子に向かって順に、
    前記支持基板に接触し前記レーザ光を吸収する第1樹脂層と、
    前記発光素子と第1樹脂層とを接着する第2樹脂層と、
    第3樹脂層と、を少なくとも含む積層体から成り、
    前記支持基板と接触する前記樹脂層の下面の幅が、各々の前記発光素子の下面の幅より狭いことを特徴とする発光素子保持構造体。
  3. レーザ光に対して透明な材料から成る支持基板上に複数の樹脂層が形成され、前記複数の樹脂層の各々に下面が固定された複数の発光素子を含んで成る発光素子保持構造体であって、
    前記樹脂層は、側面が凹んでいるとともに、前記レーザ光を吸収する材料を含み、
    前記支持基板と接触する前記樹脂層の下面の幅が、各々の前記発光素子の下面の幅より狭いことを特徴とする発光素子保持構造体。
  4. 前記発光素子は、前記下面側に電極が設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の発光素子保持構造
  5. 前記樹脂層が、
    前記支持基板に接触し前記レーザ光を吸収する第1樹脂層と、
    前記発光素子と第1樹脂層とを接着する第2樹脂層と、を少なくとも含む積層体から成ることを特徴とする請求項1、3または請求項3を引用する請求項4に記載の発光素子保持構造体。
  6. 前記発光素子と前記第2樹脂層との間に第3樹脂層をさらに含むことを特徴とする請求項に記載の発光素子保持構造体。
  7. 前記樹脂層の側面が凹んでいることを特徴とする請求項1に記載の発光素子保持構造
  8. 前記発光素子の側面から樹脂層が除去されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の発光素子保持構造
  9. 前記発光素子の上面が粗面化されていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の発光素子保持構造
  10. 前記発光素子の側面に反射層が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の発光素子保持構造
  11. 前記発光素子が窒化物半導体発光素子であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の発光素子保持構造
  12. 前記発光素子が、各辺が100μm以下の矩形であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の発光素子保持構造
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の発光素子保持構造体の製造方法であって、
    レーザ光に対して透明な材料から成る支持基板上に、レーザ光を吸収する材料を含む樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層の上に複数の発光素子を固定する工程と、
    エッチングにより、隣接する発光素子の間から前記樹脂層の一部を除去するエッチング工程と、を含むことを特徴とする製造方法。
  14. レーザ光に対して透明な材料から成る支持基板上に複数の樹脂層が形成され、前記複数の樹脂層の各々に下面が固定された複数の発光素子を含み、前記樹脂層は、前記レーザ光を吸収する材料を含み、前記支持基板と接触する前記樹脂層の下面の幅が、各々の前記発光素子の下面の幅より狭い発光素子保持構造体の製造方法であって、
    レーザ光に対して透明な材料から成る支持基板上に、レーザ光を吸収する材料を含む樹脂層を形成する工程と、
    前記樹脂層の上に複数の発光素子を固定する工程と、
    エッチングにより、隣接する発光素子の間から前記樹脂層の一部を除去するエッチング工程と、を含むことを特徴とする製造方法。
JP2013055422A 2013-03-18 2013-03-18 発光素子保持構造体 Active JP6119335B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013055422A JP6119335B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 発光素子保持構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013055422A JP6119335B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 発光素子保持構造体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014183109A JP2014183109A (ja) 2014-09-29
JP6119335B2 true JP6119335B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=51701561

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013055422A Active JP6119335B2 (ja) 2013-03-18 2013-03-18 発光素子保持構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6119335B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017157724A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 デクセリアルズ株式会社 表示装置及びその製造方法、並びに発光装置及びその製造方法
KR102508562B1 (ko) 2017-01-10 2023-03-10 석 영 정 직무능력 예측을 포함하는 직무 자동매칭 서비스 및 그를 이용하는 컴퓨팅 장치
JP7252032B2 (ja) * 2018-03-28 2023-04-04 東レエンジニアリング株式会社 転写基板ならびにこれを用いた実装方法および画像表示装置の製造方法
WO2020188780A1 (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 タカノ株式会社 レーザー転写装置、及び、レーザー転写方法
JP7349393B2 (ja) 2020-03-10 2023-09-22 シャープ福山レーザー株式会社 画像表示素子
WO2022050621A1 (en) * 2020-09-01 2022-03-10 Samsung Electronics Co., Ltd. Intermediate structure for manufacturing micro light emitting diode display, method of manufacturing the same, and method of manufacturing micro led display

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4126913B2 (ja) * 2002-01-18 2008-07-30 ソニー株式会社 半導体発光素子、画像表示装置、照明装置及びこれらの製造方法
KR20110042249A (ko) * 2003-06-04 2011-04-25 유명철 수직 구조 화합물 반도체 디바이스의 제조 방법
JP2006100787A (ja) * 2004-08-31 2006-04-13 Toyoda Gosei Co Ltd 発光装置および発光素子
JP5126875B2 (ja) * 2006-08-11 2013-01-23 シャープ株式会社 窒化物半導体発光素子の製造方法
JP2010245365A (ja) * 2009-04-08 2010-10-28 Sony Corp 半導体発光素子組立体の製造方法、半導体発光素子、電子機器、及び、画像表示装置
JP5017399B2 (ja) * 2010-03-09 2012-09-05 株式会社東芝 半導体発光装置および半導体発光装置の製造方法
JP5754173B2 (ja) * 2011-03-01 2015-07-29 ソニー株式会社 発光ユニットおよび表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014183109A (ja) 2014-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11049902B2 (en) Light-emitting element wafer, light emitting element, electronic apparatus, and method of producing light-emitting element wafer
JP6119335B2 (ja) 発光素子保持構造体
KR102253516B1 (ko) 발광장치
JP6332303B2 (ja) 金属被覆方法及び発光装置とその製造方法
JP6176171B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP6484396B2 (ja) 発光装置用パッケージ及びそれを用いた発光装置
JP6431107B2 (ja) 発光装置
JP6226279B2 (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP6580299B2 (ja) 発光装置
JP2014096334A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子
US20220149233A1 (en) Light-emitting module
US10797210B2 (en) Light emitting device having reduced thickness and increased light-reflectivity
JP2011181304A (ja) 有機el装置及びその製造方法
TWI792460B (zh) 顯示面板及其製造方法
WO2014065068A1 (ja) 発光装置
JP2017068895A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子及び照明装置
KR101902249B1 (ko) 반도체 발광 소자를 이용한 차량용 램프
JP2020181941A (ja) 発光装置、及びその製造方法
US20220199878A1 (en) Light-emitting device
JP2021052117A (ja) 発光装置及びその製造方法
JP6959552B2 (ja) 発光装置の製造方法
JP7153184B2 (ja) 発光装置
US11489098B2 (en) Light emitting device, light emitting module, method of manufacturing light emitting device, and method of manufacturing light emitting module
JP7116327B2 (ja) 発光モジュールおよび発光モジュールの製造方法
JP6610703B2 (ja) 発光装置用パッケージ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151201

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160216

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170313

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6119335

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250